JP2003114219A - 弾性波伝播速度測定演算方法及び該方法を用いた非破壊圧縮強度試験装置 - Google Patents
弾性波伝播速度測定演算方法及び該方法を用いた非破壊圧縮強度試験装置Info
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Abstract
を得ることができる固体の弾性波伝播速度測定演算方法
及び該方法を用いた非破壊圧縮強度試験装置を提供す
る。 【解決手段】固体上に所定の距離を置いて設置した、第
1及び第2センサS1,S2で各検知された弾性波PS
の立ち上がり点近傍A1,A2の、第1及び第2電圧波
形31,32の最大勾配Φm1,Φm2を求める。該最
大勾配に所定の比を掛けて算出した勾配値を弾性波PS
の立ち上がり点H1,H2の勾配値として、弾性波PS
の立ち上がり点H1,H2を抽出する。該立ち上がり点
H1,H2に基づき、上記弾性波PSが上記各センサS
1,S2により検知された時間Th 1,Th2を抽出し
て時間差ΔTを算出し、該時間差ΔTと上記各センサS
1,S2の距離Lとに基づいて上記弾性波PSの伝播速
度Vを算出すると共に、該伝播速度Vに基づき固体の圧
縮強度Fを演算する。
Description
ト、鉄骨等)内を伝播する弾性波の伝播速度を測定する
方法において、詳しくは、該弾性波の振動立ち上がり点
(以下、「波頭」と呼ぶ。)を抽出する方法及び該方法
を用いた非破壊圧縮強度試験装置に関するものである。
する方法には以下のようなものがある。
成し、該テストピースに対して所定の時期に圧縮試験機
により圧縮強度試験を行う。
ボーリング等によりサンプリングし、該サンプリングし
たテストピースを圧縮試験機により試験する。
る非破壊圧縮強度試験。
の方法には以下のような不都合がともなっている。
管等の管理上の煩雑さ、テストピースの強度から実際の
構造物における強度を間接的に類推すると言う対応性の
問題等、不都合がある。
に欠損が生じ、更にこの採取には大掛かりな作業が必要
である。
て試験するので、表面硬度のバラツキの影響を受け易
く、試験結果に比較的大きなバラツキが生じ、信頼性に
欠ける。
は、コンクリートに弾性波を発生させ、該弾性波の伝播
速度を測定することにより、コンクリートの圧縮強度を
測定する非破壊圧縮強度試験方法及び非破壊圧縮強度試
験装置を特願2000−328516で提案している。
出に厳しい精度が要求されるが、図6に示すように、一
般的には振動測定器の潜在ノイズ、測定対象の微振動、
外乱等により、上記弾性波の波頭の立ち上がり点SPが
ノイズに埋もれて判別が困難であり、要求される精度の
上記伝播速度の算出が困難である。
煩雑さ、対応性の問題が無く、部材欠損による構造物へ
の損傷を与えることも無く、加えて、容易且つ合理的に
信頼性と精度の高い試験結果を得ることができる弾性波
伝播速度測定演算方法及び該方法を用いた非破壊圧縮強
度試験装置を提供することを目的とする。
所定の距離(L)を置いて配置された第1及び第2のセ
ンサ(S1,S2)により、固体内を伝播する弾性波
(PS)をそれぞれ検知し、前記弾性波(PS)が前記
第1及び第2センサ(S1,S2)により検知される時
間差(ΔT)を測定し、該時間差(ΔT)と前記距離
(L)から前記弾性波(PS)の前記固体内での伝播速
度(V)を演算する方法において、前記第1及び第2の
センサ(S1,S2)により検知された前記弾性波(P
S)の第1及び第2電圧波形(31,32)の所定の立
ち上がり領域(A1,A2)における波形の最大勾配
(Φm1,Φm2)をそれぞれ演算し、それら演算され
た前記第1及び第2電圧波形(31,32)の最大勾配
(Φm1,Φm2)に対して所定の割合を有する勾配を
波頭勾配値(Φh1,Φh2)としてそれぞれ演算し、
それら演算された前記波頭勾配値(Φh1,Φh2)を
有する前記第1及び第2電圧波形(31,32)の立ち
上がり領域(A1,A2)における位置をそれぞれ波頭
(H1,H2)として、当該波頭間の前記時間差(Δ
T)を求めて、前記伝播速度(V)を演算する、ことを
特徴とする弾性波伝播速度測定演算方法である。
m1,Φm2)及び前記波頭勾配値(Φh1,Φh2)
の演算において、前記弾性波(PS)の第1及び第2電
圧波形(31,32)を所定のサンプリング間隔(S
T)でサンプリングして第1及び第2離散データ(SP
1,SP2)を収集し、前記第1及び第2離散データ
(SP1,SP2)に基づき、第1及び第2電圧波形
(31,32)それぞれについて、前記最大勾配(Φm
1,Φm2)及び前記波頭勾配値(Φh1,Φh2)を
演算する、ことを特徴とする請求項1記載の弾性波速度
測定演算方法である。
m1,Φm2)及び前記波頭勾配値(Φh1,Φh2)
の演算において、前記収集された第1及び第2離散デー
タ(SP1,SP2)に基づいて、それら第1及び第2
離散データ(SP1,SP2)の各サンプリング点(S
P11〜SP15,SP21〜SP26)を通過する第
1及び第2補間波形(501,502)を演算し、それ
ら演算された第1及び第2補間波形(501,502)
に基づいて前記最大勾配(Φm1,Φm2)及び前記波
頭勾配値(Φh1,Φh2)を演算する、ことを特徴と
する請求項2記載の弾性波速度測定演算方法である。
測定する非破壊圧縮強度試験装置(1)において、試験
対象物に弾性波(PS)を発生させる振動発生手段
(5)と、該試験対象物上に所定の距離を置いて配置し
得る第1及び第2のセンサ(S1,S2)と、前記第1
及び第2のセンサ(S1,S2)により検知された前記
弾性波(PS)の第1及び第2電圧波形(31,32)
の所定の立ち上がり領域(A1,A2)における最大勾
配(Φm1,Φm2)をそれぞれ演算する最大勾配演算
手段(223,233)と、前記第1及び第2電圧波形
(31,32)の最大勾配(Φm1,Φm2)に対して
所定の割合を有する勾配を波頭勾配値(Φh1,Φh
2)としてそれぞれ演算し、それら演算された前記波頭
勾配値(Φh1,Φh2)を有する前記第1及び第2電
圧波形(31,32)の立ち上がり領域(A1,A2)
における位置をそれぞれ波頭(H1,H2)として抽出
する波頭抽出手段(224,234)と、前記第1及び
第2電圧波形(31,32)の波頭(H1,H2)の各
発生した時間(Th1,Th2)の時間差(ΔT)を求
める時間差検出手段(24)と、前記時間差(ΔT)
と、前記第1及び第2のセンサ(S1,S2)の所定の
距離(L)に基づき、試験対象物のコンクリートを伝播
する前記弾性波(PS)の伝播速度(V)を演算する速
度演算手段(25)と、前記演算された弾性波(PS)
の伝播速度(V)に基づき、試験対象物の圧縮強度
(F)を演算する圧縮強度演算手段(26)と、を有す
ることを特徴とする非破壊圧縮強度試験装置(1)であ
る。
S)の第1及び第2電圧波形(31,32)を所定のサ
ンプリング間隔(ST)でサンプリングして第1及び第
2離散データ(SP1,SP2)を収集するアナログ/
デジタル変換手段(221,231)を有し、前記最大
勾配演算手段(223,233)が、前記第1及び第2
離散データ(SP1,SP2)に基づき、前記第1及び
第2電圧波形(31,32)それぞれについて、前記最
大勾配(Φm1,Φm2)を演算し、前記波頭抽出手段
(224,234)が、前記第1及び第2離散データ
(SP1,SP2)と前記最大勾配(Φm1,Φm2)
とに基づき、前記第1及び第2電圧波形(31,32)
それぞれについて、前記波頭勾配値(Φh1,Φh2)
を演算する、ことを特徴とする請求項4記載の非破壊圧
縮強度試験装置(1)である。
離散データ(SP1,SP2)に基づき、それら第1及
び第2離散データ(SP1,SP2)の各サンプリング
点(SP11〜SP15,SP21〜SP26)を通過
する第1及び第2補間波形(501,502)を演算す
る補間波形演算手段(222,232)を有し、前記最
大勾配演算手段(223,233)が、前記第1及び第
2補間波形(501,502)に基づいて、前記最大勾
配(Φm1,Φm2)を演算し、前記波頭抽出手段が、
前記第1及び第2補間波形(501,502)と前記最
大勾配(Φm1,Φm2)とに基づいて、前記波頭勾配
値(Φh1,Φh2)を演算する、ことを特徴とする請
求項5記載の非破壊圧縮強度試験装置(1)である。
1,A2)における上記第1及び第2電圧波形(31,
32)の最大勾配(Φm1,Φm2)に所定の比を掛け
て算出した勾配値を波頭勾配値(Φh1,Φh2)とし
て求め、第1及び第2電圧波形(31,32)において
対応する勾配値を有する位置を波頭(H1,H2)とし
て抽出していることから、波頭近傍(A1,A2,S
P)における潜在ノイズ等による上記第1及び第2電圧
波形(31,32)の乱れに影響されることがなく、正
確に波頭(H1,H2)を抽出することができる。ま
た、勾配値の比により波頭(H1,H2)を求めている
ことから、上記第1及び第2電圧波形(31,32)の
増幅度や電圧振幅の大小が問題にならず、更に、電圧振
幅の差を取るので上記第1及び第2電圧波形(31,3
2)のドリフトやゼロ点の影響は除外され、高精度に測
定対象を伝播する弾性波(SP)の速度(V)を算出す
ることができる。
1,A2)における上記第1及び第2電圧波形(31,
32)を所定のサンプリング間隔(ST)でサンプリン
グして第1及び第2離散データ(SP1,SP2)を収
集するので、コンピュータによる演算により各波頭(H
1,H2)を抽出することが可能となり、測定対象物を
伝播する弾性波(PS)の速度(V)を高精度で算出す
ることができる。
プリング間隔(ST)でサンプリングされたデジタルデ
ータである第1及び第2離散データ(SP1,SP2)
に基づき、それらの第1及び第2離散データ(SP1,
SP2)の各サンプリング点(SP11〜SP15,S
P21〜SP26)を通過する高次式から第1及び第2
補間波形(501,502)を演算し、それら演算され
た第1及び第2補間波形(501,502)に基づいて
前記最大勾配(Φm1,Φm2)及び前記波頭勾配値
(Φh1,Φh2)を演算するので、上記サンプリング
間隔(ST)がある程度の大きさを許容したものであっ
ても、合理的且つ精度を高く上記波頭(H1,H2)を
抽出することができ、ひいては、測定対象物を伝播する
弾性波(PS)の速度(V)を高精度で算出することが
できる。これにより、サンプリング間隔(ST)を余り
短くできない市販のパソコン等の使用が可能となり、小
型且つ実用的な装置の実現が可能となる。
距離(L)で容易に、精度の高い試験対象物における弾
性波(PS)の伝播速度(V)を測定することができ、
該伝播速度(V)から導出する試験対象物の圧縮強度
(F)を容易に精度よく試験することが可能である。ま
た、試験対象物の表面状態や場所(P1,P2)を選ば
ないので、実構造物の様々な部位で簡易に試験対象物の
非破壊圧縮強度試験が可能であり、更に、管理上の煩雑
さ、対応性の問題が無く、部材欠損による構造物への損
傷を与えることも無く、容易に信頼性と精度の高い試験
対象物の非破壊圧縮強度試験ができる。
の波頭近傍(A1,A2)のアナログ信号(31,3
2)をデジタルデータである第1及び第2離散データ
(SP1,SP2)に変換し、該第1及び第2離散デー
タ(SP1,SP2)からコンピュータにより合理的に
上記波頭(H1,H2)を抽出することが可能となり、
ひいては、合理的且つ精度の高い試験対象物における弾
性波(PS)の伝播速度(V)を測定することができ、
該伝播速度(V)から導出する試験対象物の圧縮強度
(F)を容易に精度よく試験することができる。
2離散データ(SP1,SP2)から上記第1及び第2
補間波形(501,502)を求め、該第1及び第2補
間波形(501,502)に基づいて上記最大勾配(Φ
m1,Φm2)及び波頭勾配値(Φh1,Φh2)を算
出するので、上記A/D変換手段(221,231)の
演算速度が遅くて処理能力が低く、該A/D変換におけ
るサンプリング間隔(ST)が比較的大きくても、合理
的且つ精度を高く波頭(H1,H2)を抽出することが
でき、ひいては、合理的且つ精度の高い試験対象物にお
ける弾性波(PS)の伝播速度(V)を測定することが
でき、該伝播速度(V)から導出する試験対象物の圧縮
強度(F)を容易に精度よく試験することが可能であ
る。
ける対応する要素を示す便宜的なものであり、従って、
本記述は図面上及び本文中の記載に限定拘束されるもの
ではない。
上りを示しているが、負方向への立ち上りの場合は波形
の符号を変えれば同様の扱いとなる。
コンクリートの弾性波伝播速度演算方法及び該方法を用
いた非破壊圧縮強度試験装置の実施例を示す。
壊圧縮強度試験の様子を模擬した断面図である。
破壊圧縮強度試験装置1は、器具3と制御装置2とを備
えている。
フレーム31は試験結果に影響を与えないために、コン
クリートより弾性波速度の低い材質でできている。ま
た、フレーム31の両端部近傍には第1センサS1,第
2センサS2が所定の距離Lを介して設けられており、
上記器具3は全体としてコの字型になっている。更にフ
レーム31の中央付近は、試験者が手で握り持ち運びで
きる取手部31aが形成されている。上記第1センサS
1及び第2センサS2はケーブル4により上記制御装置
2と接続されている。
構成を示すブロック図である。第1センサS1及び第2
センサS2は、図2に示すように振動検知部S12,S
22を有しており、該振動検知部S12,S22は、ケ
ーブル4を介してフィルタ・増幅器S11,S21が接
続されており、該フィルタ・増幅器S11,S21は上
記制御装置2内におさめられ、後述する制御装置2内の
A/D変換部221,231と電気的に接続されてい
る。尚、該振動検知部S12,S22間の間隔は上述し
たように上記所定の距離Lとなっている。
記主制御部21が設けられており、上記振動検知部S1
2,S22で振動を検知し、フィルタ・増幅器S11,
S21により目標とする周波数帯域の振動が抽出されて
増幅され、その検知信号が上記制御装置2の上記A/D
変換部221,231に伝送される。また主制御部21
には、第1波形演算部22、第2波形演算部23、時間
差検出部24、速度演算部25、圧縮強度演算部26、
記録部27、表示出力部28等が設けられている。更
に、上記第1波形演算部22及び上記第2波形演算部2
3は、それぞれアナログデジタル変換部(以下、「A/
D変換部」と呼ぶ。)221,231、補間波形演算部
222,232、最大勾配演算部223,233、波頭
抽出部224,234により構成されている。
ト内を伝播する弾性波であり、5は上記コンクリートを
打撃して上記弾性波PSを発生させるハンマであり、P
1は上記第1センサS1における振動検知点であり、P
2は上記第2センサS2における振動検知点であり、P
3は該振動検知点P1及び上記振動検知点P2を結んだ
略延長線上に任意に選択されたハンマ5による打撃点で
ある。
構成されており、該非破壊圧縮強度試験装置1を用いた
コンクリートの非破壊圧縮強度試験は以下のように行わ
れる。
ンクリート上の任意の場所に上記器具3を設置し、上記
振動検知点P1及びP2を定める。そして、上述の通り
該振動検知点P1とP2の略延長線上に打撃点P3を定
めてハンマ5を配置する。
回叩き、試験対象物であるコンクリート内に弾性波PS
を発生させる。すると、まず該弾性波PSは、上記振動
検知点P1において、上記第1センサS1の振動検知部
S12により検知される。該検知された弾性波PSは、
上記フィルタ・増幅器S11において、例えば、図3に
示すアナログ信号である第1電圧波形31のように増幅
される。
上記弾性波PSは、上記振動検知点P2において、上記
第2センサS2の振動検知部S22により検知される。
該検知された弾性波PSは、上記フィルタ・増幅器S2
1において、例えば、図3に示すアナログ信号である第
2電圧波形32のように増幅される。
上記第2電圧波形32の立ち上がり点、即ち波頭H1,
H2の位相差IDは、上記打撃点P3から上記振動検知
点P1までの距離と上記打撃点P3から上記振動検知点
P2までの距離との差である上記所定の距離Lにより生
じる、上記弾性波PSの到達時間差ΔTによるものであ
る。
と、上記所定の距離Lは20〜30(cm)程度が望ま
しい。また、弾性波の振動数を4(kHz)、該弾性波
の速度を4000(m/s)と仮定すると、波長は40
00(m/s)÷4(kHz)=1(m)程度となり、
上記所定の距離Lは該波長1(m)の2〜3割程度とな
る。すると、上記ΔTは、20(cm)÷4000(m
/s)=50(μs)及び30(cm)÷4000(m
/s)=75(μs)より、50〜75(μs)とな
る。従って、仮に測定誤差が2%程度とすると、上記Δ
Tの測定誤差は、1〜1.5(μs)となり、上記弾性
波の伝播速度の誤差は、4000(m/s)×0.02
=80(m/s)となる。よって、上記所定の距離Lが
20〜30(cm)であることを考慮すると、正確な上
記到達時間差ΔTの測定が必要である。
波形31及び上記第2電圧波形32の立ち上り点は、外
乱等のノイズに埋もれ、該立ち上り点を正確に抽出する
ことは困難である。そこで、該第1電圧波形31及び該
第2電圧波形32の各波頭H1,H2を合理的且つ正確
に抽出するために、まず上記第1電圧波形31及び第2
電圧波形32をそれぞれA/D変換して所定のサンプリ
ング時間による複数の離散データに変換する。そして、
該複数の離散データから高次式による補間波形に戻した
後、該補間波形の最大勾配を求め、該最大勾配に所定の
比を掛けて算出した勾配値を該補間波形の波頭の勾配値
とし、該波頭の勾配値が発生した時間を波頭の発生時間
として抽出する。
図7に基づき、上記第1センサS1及び第2センサS2
から上記ケーブル4及び上記フィルタ・増幅器S11,
S21を介して上記制御装置2に各入力された上記弾性
波PSの上記アナログ信号(第1電圧波形31及び第2
電圧波形32)の上記制御装置2内での処理について説
明する。
ンサS2により各検知された上記弾性波SPのアナログ
信号である波形を示す時間−電圧グラフであり、図4は
上記図3のアナログ信号である第1電圧波形31及び第
2電圧波形32の立ち上がり点、即ち波頭近傍(例え
ば、各電圧波形31,32の電圧振幅が0となる時点Z
1,Z2から所定時間TPだけ前の時点ST1,ST
2)から第1電圧波形31及び第2電圧波形32が極大
値PK1,PK2を取るまでのエリアA1及びA2(こ
のエリアA1,A2の開始時点であるST1,ST2
は、上述のように適宜設定して決定する他に、任意の方
法で設定することができる。例えば、時点Z1,Z2よ
り以前の勾配値が0となる点ZXなど)の信号を所定の
サンプリング間隔でA/D変換した離散データをプロッ
トした時間−電圧グラフであり、図5は上記図4の第1
離散データSP1及びSP2から各求めた高次式に基づ
き、滑らかな補間波形として描いた時間−電圧グラフで
あり、図7はコンクリートの圧縮強度とコンクリートを
伝播する弾性波速度の関係を示す弾性波速度−圧縮強度
グラフである。
記上記フィルタ・増幅器S11において増幅されたアナ
ログ信号である弾性波PS(図1)の第1電圧波形31
(図3)について、第1波形演算部22(図2)におけ
る処理を説明する。
増幅された上記アナログ信号である第1電圧波形31
(図3)は、上記制御装置2(図1)内の第1波形演算
部22(図2)のA/D変換部221(図2)で、所定
のサンプリング時間ST(例えば、6.4μsec)に
より第1離散データSP1(図4)に変換されて上記補
間波形演算部222(図2)に出力される。尚、上記サ
ンプリング時間STは短ければ短いほどよいが、小型且
つ安価な市販のパソコン等を用いる限りにおいては、例
えば、0.05(μsec)程度のサンプリングでの処
理は困難を伴う。従って、実用上、やや大きなサンプリ
ング時間STを許容した形でのA/D変換が行われる。
しかし、このままでは、第1電圧波形31及び第2電圧
波形32の各波頭H1,H2を正確に抽出することは、
上記サンプリング時間STが長すぎて困難である。従っ
て、上記問題点を克服しつつ、上記各波頭H1,H2を
正確に抽出するために、以下の処理を行う。
変換部221から入力された上記第1離散データSP1
(図4)に基づき、図5に示す通り、第1離散データS
P1を構成する各サンプリング点SP11,SP12,
SP13,SP14,SP15を通過する滑らかな第1
補間波形501(図5)である高次式を算出し、上記最
大勾配演算部223(図2)に出力する。尚、該高次式
は、最小2乗法により求められる。また、図4に示すよ
うに、第1離散データSP1のサンプリング状況で、上
記第1離散データSP1を各直線で結んだのみの電圧波
形では、既に述べたように、電圧波形の分解能が悪い。
しかし、上記高次式を求めることにより、サンプリング
時間STを過度に短くしなくても、電圧波形の分解能を
高めることができる。
1,H2を求める方法としては、電圧波形の振幅により
求める方法がある。この方法は既に述べたように、外乱
等があり困難である。そこで、振幅の微分値である電圧
波形の勾配に着目し、電圧波形が最初に極大値PK1,
PK2を取るまでの領域A1,A2における最大勾配Φ
m1,Φm2を求め、電圧波形が該最大勾配Φm1,Φ
m2に対して所定の割合の勾配Φh1,Φh2をとる位
置を、第1補間波形501及び後述する第2補間波形5
02の領域A1,A2について演算して求め、当該位置
を、各電圧波形31,32の波頭H1,H2とする。
ものであるが、第1補間波形501の時間Tnにおける
勾配Φnは、Φn=(Vn−Vn−1)/dtで表さ
れ、dt=Tn−Tn−1である。従って、該電圧波形
の最大勾配Φm1は、Φm1=(Vm1−Vm1−1)
/dtで表される。また、上記波頭の勾配Φh1は、Φ
h1=(Vh1−Vh1−1)/dtであり、且つ、d
t=Th1−Th1−1であることから、この時dtを
一定値とすると、上記最大勾配Φm1に対する上記波頭
の勾配Φh1の比は、Φh1/Φm1=(Vh1−V
h1−1)/(Vm 1−Vm1−1)となる。つまり、
該電圧波形の勾配Φh1の上記最大勾配値Φm1に対す
る比は、電圧振幅増分比となっている。従って、該最大
勾配値Φm1に所定の比を掛けて上記波頭勾配値Φh1
を算出することにより、電圧波形の増幅度や電圧振幅の
大小が問題にならない。また、電圧振幅の差を取るの
で、該電圧波形のドリフトやゼロ点の影響は除外され
る。
23(図2)は、上記補間波形演算部222(図2)か
ら入力された上記第1補間波形501(図5)の高次式
に基づき、該第1補間波形501の最大勾配値Φm1を
算出して上記波頭抽出部224に出力する。該最大勾配
値Φm1は、上記第1補間波形501の高次式をエリア
A1を範囲として、時間で微分した値の最大値である。
大勾配演算部223(図2)から入力された上記最大勾
配値Φm1に所定の比を掛けて波頭勾配値Φh1を算出
する。更に、該波頭勾配値Φh1と図5における上記第
1補間波形501を比較し、上記第1補間波形501の
勾配値が上記波頭勾配値Φh1と等しくなるポイントを
波頭H1(図5)として抽出する。そして、該波頭H1
(図5)の発生した時間Th1を上記時間差検出部24
(図2)へ出力する。ここで、上記所定の比は、実際に
は1/15〜1/20が適当な値である。
たアナログ信号である弾性波PS(図1)の第2電圧波
形32(図3)は、上記第1センサS1において検知さ
れたアナログ信号である弾性波PS(図1)の第1電圧
波形31(図3)と同様に、上記第2波形演算部23に
おいて処理される。すなわち、上記制御装置2(図1)
内の第2波形演算部23(図2)のA/D変換部231
(図2)で、所定のサンプリング時間ST(例えば、
6.4μsec)により第2離散データSP2(図4)
に変換され、上記補間波形演算部232(図2)におい
て、該第2離散データSP2に基づき、該第2離散デー
タSP2を構成する各サンプリング点SP21,SP2
2,SP23,SP24,SP25,SP26を通過す
る滑らかな第2補間波形502(図5)である高次式を
算出し、上記最大勾配演算部233(図2)において、
該高次式に基づき、第2補間波形502(図5)の最大
勾配値Φm2を算出する。そして、上記波頭抽出部23
4において、該最大勾配値Φm2に所定の比を掛けて波
頭勾配値Φh2を算出し、該波頭勾配値Φh2と図5に
おける上記第2補間波形502を比較し、上記第2補間
波形502の勾配値が上記波頭勾配値Φh2と等しくな
るポイントを波頭H2(図5)として抽出し、該波頭H
2(図5)の発生した時間をTh2として上記時間差検
出部24(図2)に出力する。
て、上述の通り第1波形演算部22(図2)及び第2波
形演算部23(図2)よりそれぞれ抽出された上記波頭
H1の発生した時間Th1及び上記波頭H2の発生した
時間Th2に基づき、上記弾性波PSの伝播速度を算出
し、該伝播速度から導出するコンクリートの圧縮強度試
験を行うためのシーケンスを説明する。
と弾性波速度vの実験統計式F=f(v)は予め実験に
基づいて統計的に求められており、該圧縮強度Fは、実
験統計式F=f(v)により求まる。従って、上述の通
り求めた上記第1補間波形501及び上記第2補間波形
502の各波頭H1,H2の発生した時間Th1,T
h2の時間差である上記ΔTと、上記所定の距離Lとか
ら、上記伝播速度Vを求め、該伝播速度Vを上記実験統
計式F=f(v)に代入して試験対象物の上記圧縮強度
Fを算出することができる。
上記第1波形演算部22の波頭抽出部224及び上記第
2波形演算部23の波頭抽出部234から各入力された
上記Th1及び上記Th2に基づき、上記弾性波PSが
コンクリート内を伝播して上記第1センサS1の振動検
知部S12と上記第2センサS2の振動検知部S22に
各到達した時間差であるΔTを算出し、上記速度演算部
25(図2)に出力する。該ΔTは、具体的には、ΔT
=Th2−Th1である。
24から入力された上記ΔTと上記所定の距離L(図
1)に基づき、コンクリート内を伝播する上記弾性波P
S(図1)の伝播速度Vを算出し、上記圧縮強度演算部
26(図2)に出力する。該伝播速度Vは、具体的に
は、V=L/ΔTにより算出される。尚、実構造物での
試験を対象とすると、測定距離である上記所定の距離L
は、上述の通り、20〜30cmが望ましい。
部25から入力された上記伝播速度Vと、図7に示すよ
うに実験により統計的に既知となっているコンクリート
の圧縮強度とコンクリートを伝播する弾性波速度の関係
とに基づいて、上記試験対象物であるコンクリートの圧
縮強度Fを算出して上記記録部27に出力する。上述の
通り、該圧縮強度Fは、実験統計式F=f(v)に上記
伝播速度Vを代入して算出する。
6から入力された上記圧縮強度Fを記録すると共に、上
記表示出力部28(図2)に該圧縮強度Fをデータとし
て出力する。
上記記録部27から入力されたデータである上記圧縮強
度Fを、例えば、ディスプレイ等の表示器に出力して、
該データを視覚的に認識可能なものとする。
象物を伝播する弾性波のアナログ信号である電圧波形
を、該電圧波形の波頭近傍を範囲として、A/D変換に
よりデジタルデータである複数の離散データに変換した
後、該複数の離散データに基づき、高次式を算出し、係
る高次式の最大勾配値を算出し、該最大勾配値に所定の
比を掛けて算出した勾配値を上記波頭の勾配値として該
波頭を抽出している。しかし、上記複数の離散データか
ら上記高次式を算出する理由は、上述の通り、実用とし
て使用されるパソコン等では、上記A/D変換部221
並びに231の演算速度が遅く、高速な演算をするため
にはデータ処理能力が不足しているためである。従っ
て、上記A/D変換部221並びに231の演算速度が
高速でデータ処理能力が充分に高く、例えば、A/D変
換におけるサンプリング時間が、0.05μsec程度
で可能ならば、上述のように、上記高次式を算出するこ
となく、上記弾性波のアナログ信号である電圧波形を該
電圧波形の波頭近傍を範囲としてA/D変換したデジタ
ルデータである複数の離散データから、時間軸上で各隣
合った該複数の離散データのそれぞれの勾配値を算出
し、該算出したそれぞれの勾配値の中から最大勾配値を
選択し、該最大勾配値に所定の比を掛けて波頭の勾配と
して上記波頭を抽出しても、合理的且つ精度高く波頭を
抽出することが可能である。従って、上記A/D変換部
221並びに231の演算速度が高速で充分に演算能力
が高いものであれば、上述のように上記高次式を算出す
ることなく上記試験対象物を伝播する弾性波の速度を算
出することが可能である。
サS1の振動検知部S12並びに上記第2センサS2の
振動検知部S22において、上記ハンマ5にて上記試験
対象物内に発生させた弾性波PSをそれぞれ検知し、各
振動検知部S12,S22においてそれぞれ検知した弾
性波PSの波頭の発生時間Th1,Th2に基づいて、
上記時間差ΔTを算出している。しかし、例えば、上記
第1センサS1が、振動発生手段を含むものであり、該
第1センサS1に含まれる振動発生手段により発生させ
た振動を、上記第1センサS1の振動検知部S22が、
上記試験対象物内を伝播する弾性波を検知するのではな
く、直接上記第1センサS1内を伝播する振動を検知す
るか、或いは、上記第1センサS1に含まれる振動発生
手段により振動を発生させた時間を記録するなどして、
該検知した振動の波頭の発生時間、或いは、上記記録し
た時間を、上記Th1としてもよい。すなわち、該T
h1と、上記第1センサS1に含まれる振動発生手段に
より上記試験対象物内に発生させた弾性波を上記第2セ
ンサの振動検知部S22により検知して算出した上記T
h2と、に基づいて、上記ΔTを算出することができ
る。
の波頭近傍のアナログ信号をデジタルデータである離散
データに変換し、該離散データから上述の通り合理的に
上記波頭を抽出することから、比較的短い測定距離で容
易に精度の高いコンクリート内における弾性波の伝播速
度を測定することができ、該伝播速度から導出するコン
クリートの圧縮強度を容易に精度よく試験することが可
能である。また、コンクリートの表面状態や場所を選ば
ないので、実構造物の様々な部位で簡易にコンクリート
の非破壊圧縮強度試験が可能であり、更に、管理上の煩
雑さ、対応性の問題が無く、部材欠損による構造物への
損傷を与えることも無く、容易に信頼性と精度の高いコ
ンクリートの非破壊圧縮強度試験を可能とするものであ
る。
擬した断面図。
成を示すブロック図。
S2により各検知された上記弾性波SPのアナログ信号
である波形を示す時間−電圧グラフ。
及び第2電圧波形32の立ち上がり点から第1電圧波形
31及び第2電圧波形32が極大値PK1,PK2を取
るまでのエリアA1及びA2の信号を所定のサンプリン
グ間隔でA/D変換した離散データをプロットした時間
−電圧グラフ。
各求めた高次式に基づき、滑らかな補間波形として描い
た時間−電圧グラフ。
間−電圧グラフ。
播する弾性波速度の関係を示す弾性波速度−圧縮強度グ
ラフ。
換手段) 222 第1電圧波形に対する補間波形演算部(補間波
形演算手段) 223 第1補間波形に対する最大勾配演算部(最大勾
配演算手段) 224 第1補間波形に対する波頭抽出部(波頭抽出手
段) 231 第2電圧波形に対するA/D変換部(A/D変
換手段) 232 第2電圧波形に対する補間波形演算部(補間波
形演算手段) 233 第2補間波形に対する最大勾配演算部(最大勾
配演算手段) 234 第2補間波形に対する波頭抽出部(波頭抽出手
段) 501 第1補間波形 502 第2補間波形 A1 第1電圧波形における所定の立ち上がり領域 A2 第2電圧波形における所定の立ち上がり領域 F コンクリートの圧縮強度 H1 第1電圧波形又は第1補間波形における波頭 H2 第2電圧波形又は第2補間波形における波頭 L 第1及び第2センサ間の所定の距離 PK1 第1電圧波形の波頭後最初の極大値 PK2 第2電圧波形の波頭後最初の極大値 PS 弾性波 SP1 第1離散データ SP11〜SP15 第1離散データを構成するサンプ
リング点 SP2 第2離散データ SP21〜SP26 第2離散データを構成するサンプ
リング点 ST 所定のサンプリング間隔 ST1 第1電圧波形における所定の立ち上がり領域の
始まりの時点 ST2 第2電圧波形における所定の立ち上がり領域の
始まりの時点 Th1 第1電圧波形又は第1補間波形における波頭
が発生した時間 Th2 第2電圧波形又は第2補間波形における波頭
が発生した時間 TP 所定時間 V 弾性波の伝播速度 ΔT 弾性波が第1及び第2センサにより検知された時
間差 Φh1 第1電圧波形又は第1補間波形における波頭勾
配値 Φh2 第2電圧波形又は第2補間波形における波頭勾
配値 Φm1 第1電圧波形又は第1補間波形における最大勾
配 Φm2 第2電圧波形又は第2補間波形における最大勾
配
Claims (6)
- 【請求項1】 所定の距離を置いて配置された第1及び
第2のセンサにより、固体内を伝播する弾性波をそれぞ
れ検知し、前記弾性波が前記第1及び第2のセンサによ
り検知される時間差を測定し、該時間差と前記距離から
前記弾性波の前記固体内での伝播速度を演算する方法に
おいて、 前記第1及び第2のセンサにより検知された前記弾性波
の第1及び第2電圧波形の所定の立ち上がり領域におけ
る波形の最大勾配をそれぞれ演算し、 それら演算された前記第1及び第2電圧波形の最大勾配
に対して所定の割合を有する勾配を波頭勾配値としてそ
れぞれ演算し、 それら演算された前記波頭勾配値を有する前記第1及び
第2電圧波形の立ち上がり領域における位置をそれぞれ
波頭として、当該波頭間の前記時間差を求めて、前記伝
播速度を演算する、 ことを特徴とする弾性波伝播速度測定演算方法。 - 【請求項2】 前記最大勾配及び前記波頭勾配値の演算
において、 前記弾性波の第1及び第2電圧波形を所定のサンプリン
グ間隔でサンプリングして第1及び第2離散データを収
集し、 前記第1及び第2離散データに基づき、第1及び第2電
圧波形それぞれについて、前記最大勾配及び前記波頭勾
配値を演算する、 ことを特徴とする請求項1記載の弾性波速度測定演算方
法。 - 【請求項3】 前記最大勾配及び前記波頭勾配値の演算
において、 前記収集された第1及び第2離散データに基づいて、そ
れら第1及び第2離散データの各サンプリング点を通過
する第1及び第2補間波形を演算し、 それら演算された第1及び第2補間波形に基づいて前記
最大勾配及び前記波頭勾配値を演算する、 ことを特徴とする請求項2記載の弾性波速度測定演算方
法。 - 【請求項4】 固体の圧縮強度を測定する非破壊圧縮強
度試験装置において、 試験対象物に弾性波を発生させる振動発生手段と、 該試験対象物上に所定の距離を置いて配置し得る第1及
び第2のセンサと、 前記第1及び第2のセンサにより検知された前記弾性波
の第1及び第2電圧波形の所定の立ち上がり領域におけ
る最大勾配をそれぞれ演算する最大勾配演算手段と、 前記第1及び第2電圧波形の最大勾配に対して所定の割
合を有する勾配を波頭勾配値としてそれぞれ演算し、そ
れら演算された前記波頭勾配値を有する前記第1及び第
2電圧波形の立ち上がり領域における位置をそれぞれ波
頭として抽出する波頭抽出手段と、 前記第1及び第2電圧波形の波頭の各発生した時間の時
間差を求める時間差検出手段と、 前記時間差と、前記第1及び第2のセンサの所定の距離
に基づき、試験対象物を伝播する前記弾性波の伝播速度
を演算する速度演算手段と、 前記演算された弾性波の伝播速度に基づき、試験対象物
の圧縮強度を演算する圧縮強度演算手段と、 を有することを特徴とする非破壊圧縮強度試験装置。 - 【請求項5】 前記弾性波の第1及び第2電圧波形を所
定のサンプリング間隔でサンプリングして第1及び第2
離散データを収集するアナログ/デジタル変換手段を有
し、 前記最大勾配演算手段が、 前記第1及び第2離散データに基づき、前記第1及び第
2電圧波形それぞれについて、前記最大勾配を演算し、 前記波頭抽出手段が、 前記第1及び第2離散データと前記最大勾配とに基づ
き、前記第1及び第2電圧波形それぞれについて、前記
波頭勾配値を演算する、 ことを特徴とする請求項4記載の非破壊圧縮強度試験装
置。 - 【請求項6】 前記第1及び第2離散データに基づき、
それら第1及び第2離散データの各サンプリング点を通
過する第1及び第2補間波形を演算する補間波形演算手
段を有し、 前記最大勾配演算手段が、 前記第1及び第2補間波形に基づいて、前記最大勾配を
演算し、 前記波頭抽出手段が、 前記第1及び第2補間波形と前記最大勾配とに基づい
て、前記波頭勾配値を演算する、 ことを特徴とする請求項5記載の非破壊圧縮強度試験装
置。
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