JP2003113961A - ホースを保持する器具、および、ホースを保持する方法 - Google Patents
ホースを保持する器具、および、ホースを保持する方法Info
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Abstract
態で、該ホースを簡便に保持し得る、しかも該ホースに
対して着脱自在な、簡単で低コストの器具を提供する。 【解決手段】 太目の鋼線を用いて作られた直線状部1
3aの上端付近を曲げて、ホース1を挿通し得る環状部
13bが形成され、更にその先端を鉤形に曲げて上部フ
ック13cを形成し、容器2の縁に引っ掛けてある。前
記直線状部13aの下端部は緩やかに折り曲げて位置決
め用のU字状部13dが形成されている。前記直線状部
13aに吸着盤13bが装着されていて、この吸着盤を
容器2の内周面に吸着させて固定する。ホース1を前記
環状部13bに通し、位置決めU字状部に係合して保持
される。
Description
に接続したビニールホースの先端を、ドラム缶などの液
体容器の開口部に差し込んで、液体(たとえば水道水)
を注入する際、手を放してもホース先端が液体容器の中
に位置するように保持する技術に関するものである。
スの先端から容器(缶,バケツなど)の中に注ぎ込む作
業は、日常生活や生産活動の中で、しばしば行なわれて
いる。劇,毒物の液体や高圧の液体については格別の技
術と専用の設備を必要とするが、本発明においては毒性
のない液体を適用の対象とし、ホース出口における液体
圧力は数気圧程度以下の場合に適用される。このような
場合、最も標準的な操作は、ホースの先端から遠くない
箇所を手で持って該ホースを保持することである。保持
している作業員に掛かる力は、主としてホースおよび液
体の重力荷重と、放出される液体の反力とである。時と
してホースの巻き癖の復元力が掛かるが、さして大きい
力ではない。また、台風時などの特殊な場合を除けば、
さして大きい風圧は受けない。従って、大きい労力は要
しないが、ホースを手で持っていなければ注入操作が確
実には行なわれない。
から手を放したい場合が発生する。こうした必要性を生
じる作業条件は多種多様であるが、一般的に言えば、ホ
ースから放出される液体の流量に比して容器が大きく、
所要量の液体を注入して貯溜するのに長時間を要する場
合、作業員は待ち時間の間に他の業務(例えば用便,連
絡,休息,清掃など多種多様)を片付けたいと思う。上
記と異なる事例としては「ホースから手を放して、数歩
離れた箇所の止水栓を開閉操作しなければならない場
合」や、「一人の作業員が複数個の容器のそれぞれにホ
ースからの液流を注入しなければならない場合」なども
有る。このような場合、比較的簡便に、かつ確実にホー
ス先端部を保持するため、紐で縛り付けておくこと等が
広く用いられている。
を示し、液体の1例としての水道水をホース1で導き、
液体容器の1例としてのドラム缶の中へ注入している状
態の外観斜視図である。容器2の中に所定量の水が溜ま
ったら注入を停止しなければならないが、該ホース1が
数メートル以上の長尺であって、水道の開閉弁が図外の
離れた位置に在る場合、作業員はホース1の先端部を持
ったままで開閉弁を操作できない。ところが、丸くて大
きい容器(ドラム缶)に対してホース1の先端を紐で結
びつけることは容易でない。そこで、容器2の上に角材
3を置き、この角材3に対してホース1を紐4で縛り付
けること等が行なわれている。しかし、角材3は適当な
長さと重さとを必要とし、このような角材は予め準備し
ておかないと、いつでも手許に有るというものではな
い。例えばドラム缶にホースで水を注入する、といった
操作は、日常のありふれた作業であるにも拘らず、以上
に述べたような事情により、案外に不便であり厄介であ
った。
決しようとする課題を説明するための概念図であって、
図外の水道蛇口に接続されたホースの先端を容器の中に
差し入れて保持しているところを描いてある。ホース1
の先端付近にフック5を装着して、このフック5を容器
2の開口部の縁に引っ掛けておけば、作業員はホースか
ら水を出しっ放しにして小用を足しに行くこともでき、
図外の水道蛇口の所に行って開閉弁を操作することもで
きる。ところが、実際の使用に際しては、図15のよう
にしてホースを保持するについて種々の困難が有る。
えず注水作業を行なっている業種であれば、専用の器具
としてホース先端にフックを取り付けておけば良いので
あるが、多くの小規模事業所や家庭などにおいては、水
源(例えば水道蛇口)に接続されたホースは各種の目的
に兼用される。例えば道路に散水したり、植木や芝生に
水を注いだり、自動車を洗車したり、コンクリート床の
泥を流す等々、汎用されるので、ホースにフックを取り
付けておいては邪魔になる。また、1個のフックを複数
のホースに付け替えて用いたという要望も有る。本発明
は上述の事情に鑑みて為されたものであって、その目的
とするところは、ホースに対して容易に着脱することが
でき、該ホースを容易に対して軽便に保持することがで
き、操作が容易で、誤操作によって人体やホースを損傷
する虞れが無い、ホース保持方法、およびホース保持具
を提供するにある。
めに創作した本発明の基本的原理について、その1実施
形態に対応する図1を参照して略述すると次のとおりで
ある。すなわち、ホース1の先端を容器2の中へ差し込
んだ状態で、該ホースを簡便に保持し得る、しかも該ホ
ースに対して着脱自在な、簡単で低コストの器具を提供
するため、太目の鋼線を用いて作られた直線状部13a
の上端付近を曲げて、ホース1を挿通し得る環状部13
bが形成され、更にその先端を鉤形に曲げて上部フック
13cを形成し、容器2の縁に引っ掛けてある。前記直
線状部13aの下端部は緩やかに折り曲げて位置決め用
のU字状部13dが形成されている。前記直線状部13
aに吸着盤13bが装着されていて、この吸着盤を容器
2の内周面に吸着させて固定する。ホース1を前記環状
部13bに通し、位置決めU字状部に係合して保持され
る。
成は、(図1参照)ホース(1)の先端から流出する液
体が容器(2)の中へ注がれるように該ホースを保持す
る器具であって、上記の器具を容器に取り付けて使用す
る状態において上下方向に細長い直線状の部分(13
a)と、上記直線状の部分の上端付近に設けられて、前
記のホースを挿通し得る環状部(13b)と、前記直線
状の部分の上端付近に設けられて、前記の容器の縁に係
合し得る上部フック(13c)と、前記直線状部分の下
端付近が上方に向けて緩やかに折り返した形に湾曲して
いる、ホース先端の位置決め用のU字状部(13d)
と、を具備していることを特徴とする。
ば、直線状部と、環状部と、上記フックと、位置決めU
字状部とから成る器具本体を、容器の縁の内側に位置せ
しめて、前記上記フックを容器の縁に引っ掛けるととも
に吸着盤を該容器の内周面に吸着させると、前記の器具
本体が容器に対して迅速,容易に、着脱可能に装着され
る。そこで、ホースの先端部を前記環状部に挿通し、さ
らに先端を位置決めU字状部に係合すると、該ホースは
安定した状態で保持される。その上、ホースの太さが多
少変わっても安定に保持され、しかも、これを抜去する
ことも容易である。
の先端を容器の開口部に差し入れた状態で、該ホースを
保持する方法において、ホースの外周を締め付けたり締
付を解放したりできる弾性材料製の部材に、予め、前記
容器の開口部の縁に引っ掛け得るフック状の部材、もし
くは縁を挟み付け得るクランプ状部材を装着しておき、
前記ホースの先端部から遠くない箇所を前記弾性材料製
の部材で挟み付けてこれを装着し、該ホースの先端を容
器の開口部に差し入れて、前記フック状部材を開口部の
縁に引っ掛け、または、前記クランプ状部材で開口部の
縁を挟みつけることを特徴とする。
と、フック状の部材もしくはクランプ状の部材を装着さ
れた弾性材料製部材でホースの外周を締めつけることに
より、該ホースの所望の位置にフック状部材もしくはク
ランプ状部材を迅速,容易に取り付けることができる。
上記のフック状部材を容器の縁に引っ掛けると、前記の
ホースが容器内に差し入れられた状態で簡易に保持され
る。また、前記のクランプ状部材で容器の縁を挟み付け
ると、フックよりも強固にホースを保持することができ
る。前記の弾性材料製部材をホースに締め付けて固定す
る位置を任意に調節できるので、容器の大小,深浅に応
じてホース先端部の差し込み長さ寸法を適宜に調整する
ことができる。また、弾性材料製部材によるホースの締
付を解放すると、該ホースからフック状部材もしくはク
ランプ状部材を迅速,容易に取り外すことができるの
で、該ホースを他の用途(容器内へ液体を注入すること
以外の用途)に転用する場合、フックやクランプが邪魔
にならない。
成は、(図2参照)弾性による収縮力でホース(1)を
締め付け得る締付バネ(6)と、上記締付バネ(6)の
収縮力に抗して、指先で挟みつけて締付バネの締付力を
解除できる構造の1対のつまみ(7c,7d)と、容器
の縁に引っ掛け得るU字状もしくはこれに類似する形状
のフック(7aおよび/または7b)とが、相互に一体
的に結合されていることを特徴とする。
と、前記請求項2の発明方法を容易に実施して、その効
果を充分に発揮せしめることができる。すなわち、1対
のつまみを指先で挟み付けると締付バネの締付力が解除
されるので、該1対のつまみを挟みつけた状態で、締付
バネをホースに外嵌して摺動させ、任意所望の位置まで
移動させることができる。所望の位置で指先の挟み付け
を弛めると、締付バネは弾性による復元力でホースを締
め付け、その位置に固定される。上記締付バネにはU字
状のフックが結合されているので、該フックは上述の操
作によってホースの任意の位置に固定される。上記フッ
クのU字状の凹部を容器の縁に引っ掛けると、ホースは
容器に対して簡便に保持されるから、作業員はホースか
ら手を放して容器から離れることができる。このため、
協同作業者を必要とせずに容器から離れて、止水栓の開
閉などの操作を行なうことができる。
成は、前記請求項2の発明の構成要件に加えて、(図2
および図3参照)前記の締付バネ(6)は、バネ鋼板を
概要的に円筒状に成形して、縦割状の隙間(6c)を設
けたものであり、前記1対のつまみのそれぞれと、1対
のフックのそれぞれとは、1本の針金を曲げて一体に形
成されたものであり、かつ、前記の締付バネと「つまみ
・フック一体成形品」とは相互にカシメ付けられ、もし
くは溶接され、または接着されていることを特徴とす
る。
前記請求項2に係るホース保持具を構成する締付バネ
と、つまみと、フックとのそれぞれが最適の素材によっ
て構成され、しかも、大量生産に適した構造で相互に結
合されているので、優れた品質の製品を低コストで製造
することができる。すなわち、締付バネはバネ鋼板を円
筒状に成形され、かつ縦割状の隙間が設けられているの
で、ホースの外周を確実に締め付けることができ、つま
みとフックとが1本の針金で構成されているので、該つ
まみとフックとをボルト・ナット等で結合する必要が無
く、しかも分離して破損する虞れが無く、針金を曲げる
という簡単な作業で形成されているので加工コストが低
廉である上に、材料の無駄を生じない(例えば鋼板から
打ち抜くとスクラップ(切れ端)を生じるが、針金を曲
げるのでスクラップを生じない)。そして「板金加工さ
れた締付バネ」と「一体に曲げ加工されたフックとつま
み」とが溶接,カシメ,もしくは接着(併用も可能)さ
れることによって、「締付バネ」「フック」および「つ
まみ」が一体的に結合されて1個のホース保持具が構成
されるので生産性に優れている。
成は(図4参照)バネ鋼から成る1本の針金から成る器
具であって、ホースに外嵌して該ホースを締め付け得る
環状もしくは円弧状、ないしコイル状の部分(7fもし
くは7g)と、1対のフック状部分(7a,7b)と、
1対のつまみ状部分(7c,7d)とが形成されてお
り、かつ、上記1対のつまみ状部分を相互に接近させる
方向に指先で挟みつけると、前記環状,円弧状ないしコ
イル状部分の内径寸法が拡開され、挟みつけ力が解除さ
れると上記内径寸法がバネ鋼復元力によって収縮するよ
うになっていることを特徴とする。
器具全体が1本の針金で出来ているので軽量であり、材
料コストも加工コストも低廉であり、材料の歩留り率が
ほとんど100%である。そして、複数個の部品を継ぎ
合わせたり溶接したり接着したりする作業を伴わないの
で製品の品質が安定している上に、継ぎ合わせ箇所が離
断して破損する虞れが無くて作動信頼性が高く、耐久性
も優れている。さらに、本請求項5の発明に係る器具
は、全体が1本のバネ鋼の針金から構成されているの
で、フック状の部分もバネ弾性を有している。従って、
このフック状部分の形状,寸法を適宜に設定することに
より、該フック状部分をクランプとして作用させること
もできる。すなわち、弾性復元力によって容器の縁を挟
みつけて、ホースを確実,強固に保持することもでき
る。本請求項5の発明において、ホースを締め付ける部
分を単環状もしくは単円弧状に構成することもでき、コ
イル状に構成することもできる。単環とした場合に比し
てコイル状にした場合は、ホースの保持についての接触
面積が大きいが、巻き数を多くすると、つまみの動き寸
法に比して締付部の内径寸法の変化が減少するので、2
巻きか3巻きぐらいが望ましい。
は、(図5および図6参照)弾性による復元力でホース
の外周を締め付け得るように、円筒状もしくは円筒に類
似する形状に成形されたバネ鋼板製の締付バネ(8)
と、上記の締付バネと一体的に連設,成形された1対の
解放つまみ(8a,8b)とを具備していて、上記1対
の解放つまみを相互に接近させるように指先で挟みつけ
ると、前記締付バネ(8)の内径寸法が拡開されて、ホ
ースに対する締付力が解除される構造になっており、か
つ、前記1対の解放つまみの内の少なくとも何れか片方
に対してフック状の部材(8c)またはクランプ部材
(8d)が一体的に連設されていて、上記フック状の部
材は液体容器の開口部の縁に引っ掛け得る形状寸法にな
っていることを特徴とする。
本発明に係るホース保持具の全部を、1枚のバネ鋼板か
らプレスで打ち抜き、もしくは適宜に切り抜いた上で、
塑性加工の上、要すれば調質して一挙に構成することが
できる。針金を曲げ加工する場合(請求項5)に比し
て、材料の歩留り率は低いが、バネ鋼板製の円筒状の締
付バネは、ホースに対して面接触するので、該ホースを
損傷させる虞れ無く強い力で締め付けて確実に装着する
ことができる。さらに、1対の解放つまみも鋼板から一
体に打抜き(切り出し)成形することによって、指先に
フィットする形状のつまみを容易に構成することができ
る。そして、締付バネと、1対の解放つまみと、フック
またはクランプ部材とが一体的に連設されているので、
締付バネをホースに装着することによって、フックまた
はクランプ部材がホースに対して固定される。しかも、
前記1対の解放つまみを挟みつけて締付バネの締め付け
を緩めると、ホース保持具をホースに沿わせて動かすこ
とができ、所望の位置で解放つまみを放せば、フックま
たはクランプ部材がホースに対して任意,所望の位置と
なるよう調節することができる。その結果、ホースを差
し込んで液体を注入する容器の大小,深浅に対して迅
速,容易に対応することができる。
は、(図7参照)弾性による復元力でホースの外周を締
め付け得るように、円筒状もしくは円筒に類似する形状
に形成されたバネ鋼板製の締付バネ(8)と、上記の締
付バネと一体的に連設,成形された1対の解放つまみ
(8a,8b)とを具備していて、上記1対の解放つま
みを相互に接近させるように指先で挟みつけると、前記
締付バネ(8)の内径寸法が拡開されて、ホースに対す
る締付力が解除される構造になっており、かつ、前記鋼
板製締付バネの1部分が筒状の長手方向に延出されると
ともに、該延出部が筒状の外壁面と対向するように、ほ
ぼ180度折り返されてクランプ(8e)が構成されて
おり、前記締付バネ(8)の外周面と上記クランプ(8
e)との間に、液体容器の縁を弾性的に挟み付け得るよ
うになっていることを特徴とする。
本発明に係るホース保持具の全部を、1枚のバネ鋼板か
らプレスで打ち抜き、もしくは適宜に切り抜いた上で、
塑性加工の上、要すれば調質して一挙に構成することが
できる。針金を曲げ加工する場合(請求項5)に比し
て、材料の歩留り率は低いが、バネ鋼板製の円筒状の締
付バネは、ホースに対して面接触するので、該ホースを
損傷させる虞れ無く強い力で締め付けて確実に装着する
ことができる。さらに、1対の解放つまみも鋼板から一
体に打抜き(切り出し)成形することによって、指先に
フィットする形状のつまみを容易に構成することができ
る。そして、締付バネとクランプとが一体的に連設され
ているので、締付バネをホースに装着することによっ
て、クランプがホースに対して固定される。しかも、前
記1対の解放つまみを挟みつけて締付バネの締め付けを
緩めると、ホース保持具をホースに沿わせて動かすこと
ができ、所望の位置でつまみを放せば、クランプがホー
スに対して任意,所望の位置となるよう調節することが
できる。その結果、ホースを差し込んで液体を注入する
容器の大小,深浅に対して迅速,容易に対応することが
できる。クランプは元来、物(今の場合、容器の縁)を
挟み付けるために2個のリーフ(片)を必要とするが、
本請求項7においては締付バネを延長して180度折り
返した構造であるから、上記の折り返した1個の片と締
付バネの外周面との間に容器の縁を挟み付けて強固に保
持することができる。すなわち、1個の片によってクラ
ンプを構成することができるので、構造が簡単で、材料
コストが低廉で、器具全体として軽量で取扱い易い。
は、(図8参照)弾性による復元力でホースの外周を締
め付け得るように、円筒状もしくは円筒に類似する形状
に形成されたバネ鋼板製の締付バネ(8)と、上記の締
付バネと一体的に連設,成形された1対の解放つまみ
(8a,8b)とを具備していて、上記1対の解放つま
みを相互に接近させるように指先で挟みつけると、前記
締付バネ(8)の内径寸法が拡開されて、ホースに対す
る締付力が解除される構造になっており、かつ、液体容
器の縁に接し得る形状寸法のクランプ片(8f)が、締
付バネ(8)に形成されたヒンジブラケット(8g)に
対して、ヒンジピン(8h)により蝶着され、前記クラ
ンプ片を締付バネに接近せしめる方向の回動力を付勢す
るスプリング手段(8i)が設けられていることを特徴
とする。
締付バネがバネ鋼板製の円筒状部材であるからホースに
対して面接触し、バネ弾性によって強く締め付けること
ができ、しかも自由形状(図8のように、ホースに外嵌
されていない状態の形状)よりも内径を収縮させること
が無いので、ホースを過度に締めつけて損傷させる虞れ
が無く、確実,強固に装着固定される。しかも、1対の
解放つまみを締付バネと同じバネ鋼板素材から打ち抜
き、もしくは切り抜いて構成することができるので、製
造工程が簡単であり、双方の部材をネジ止めしたり溶接
したりしなくても良いので製造コストが低廉である。そ
の上、該1対の解放つまみをバネ鋼板で構成すると、プ
レス成形によって所望の形状にすることが容易で、指先
にフィットした形状,寸法にできるので使い勝手が良
い。特に、本請求項8のホース保持具は、締付バネと別
体のクランプ片が締付バネに対して蝶着されているの
で、その回動ストロークを大きく取ることができ、容器
の開口部の縁の厚さ寸法が厚くても薄くても挟み付ける
ことができて汎用性が高い。その上、バネ鋼板と別体の
スプリング手段(例えばトーションコイルスプリング)
が設けられているので、容器の縁の厚さ寸法の大小いか
んに拘らず、常にほぼ一定の強さで該容器の縁を挟み付
けることができ、ホースの保持状態が安定していて信頼
性が高い。
は、(図10参照)弾性による収縮力でホースの外周を
締め付け得るように、円筒状もしくは円筒に類似する形
状に成形されたバネ鋼板製の締付バネ(8)と、上記の
締付バネと一体的に連設,成形された1対の解放つまみ
(8a,8b)とを具備していて、上記1対の解放つま
みを相互に接近させるように指先で挟みつけると、前記
締付バネ(8)の内径寸法が拡開されて、ホースに対す
る締付力が解除される構造になっており、かつ、前記締
付バネに対してこれと別体に構成されたL字状の固定フ
ック(8k)が固着され、または、前記解放つまみに対
して杆状の引掛バー(8m)が固着されて、締付バネの
外周面の母線を1辺とするU字状ないしコの字形の凹部
が形成されて、この凹部の開口側を下方に向けて液体容
器の縁に引っ掛け得るようになっていることを特徴とす
る。
締付バネと解放つまみとがバネ鋼板で一体成形されてい
るので、締付バネのホースに対する接触面が広く接触圧
が適正で、しかも締付バネと解放つまみとの接続作業が
不要で離断破損の虞れが無いという、請求項5における
と同様の効果を得るが、さらに本請求項9の特徴的な構
成として、締付バネと解放つまみとのみがバネ鋼板で一
体に成形され、フックとして作用する部材は別体に構成
される。このため、締付バネと解放つまみとを成形すべ
き部分をバネ鋼板から板取りする際に無駄が少なく、歩
留まり率が高い。その上、フックとして作用する部材は
別体に構成されるので、材質,形状,寸法の設計的自由
度が高い。
成は、(図11参照)ホースの外周に巻き付け得る形
状,寸法の、弾性材料製のバンド部材(9a)と、上記
バンド部材を手動操作でバンド部材に締め付けたり緩め
たりできる操作機構(9b)とを具備し、かつ、液体を
蓄える容器の縁に引っ掛け得る形状寸法のフック状部材
(9d)もしくは、該容器の縁を挟み付け得るクランプ
部材を具備していることを特徴とする。
と、「容器の縁に引っ掛け得るフック状部材」もしくは
「容器を挟み付け得るクランプ」が、バンド部材に取り
付けられているので、該バンド部材をホース先端部の所
望の位置に巻いて締め付けると、フックもしくはクラン
プが、ホース先端部の任意の箇所に取り付けられる。こ
のため、フックを容器の縁に引っ掛け、またはクランプ
で容器の縁を挟み付けて、前記のホースを容器に差し入
れた状態に保持することができる。
成は、(図13参照)バネ鋼から成る1本の針金によっ
て形成された器具であって、ホースに外嵌し得る形状,
寸法の環状部(12a)と、上記環状部の片方の側に連
設して形成された内側クランプ片(12b)と、上記環
状部の他方の側に連設して形成された外側クランプ片
(12c)とを具備しており、上記内側クランプ片と外
側クランプ片との間に液体の容器(2)の縁を挟みつけ
得るようになっており、または、上記内側クランプ片と
外側クランプ片との間に液体の容器(2)の縁を緩やか
に挟んで引っ掛け得るようになっており、かつ、前記内
側クランプ片(12b)の先端部がU字状に折り返した
形に成形されていて、この折り返した部分に、前記ホー
スの先端に係合し得るようになっていることを特徴とす
る。
と、きわめて簡単な構成によって、低コストで製造する
ことができ、しかも、液体容器の縁に対してホースを簡
便に位置決めして保持することができ、特に、保持して
いたホースを迅速容易に抜き取ることができる。
具およびその使用方法の実施形態を説明するために示し
たものであって、(A)はホース保持具の1実施形態に
おける単品の外観を描いた概要的な斜視図、(B)は上
記ホース保持具をホースの先端付近に取り付けた状態の
斜視図である。本例の締付バネ6は、バネ鋼の薄板を円
筒状に形成した部材であって、その内径寸法をホース1
の外径寸法よりも適宜に小さく設定してある。上記の締
付バネ6に対して、1対のフック付つまみ7a,7bが
取り付けられている。
てフック7a,7bと、つまみ7c,7dとを兼ね得る
ようにしてある。本例においては「フック7aおよびつ
まみ7c」と「フック7bおよびつまみ7d」とを1連
の1本の針金で構成してある(詳細は図3を参照して後
述する)が、「フック7aおよびつまみ7c」と「フッ
ク7bおよびつまみ7d」とを別体に構成しても良い。
上記のようにして構成したフック付つまみ7を締付バネ
6に装着して、本図1(A)に示したように1個の纏ま
った器具を構成する。装着する手段としては、後に図3
について述べるようにしてカシメ付けても良く、カシメ
に接着を併用することもできる。また、溶接しても良
い。
dを指先で挟んで互いに接近させると締付バネ6の内径
寸法が拡開されるから、この状態で該締付バネ6の中に
ホースを挿通し、適宜の所で指先の力を弛めると、本図
2(B)のように締付バネ6が弾性で収縮してホース1
を締め付け、相互に固定される。この状態でホース1の
先端を容器2の中へ差し込み、フック7a,7bを容器
の縁に引っ掛けると、該ホース1がそのままの状態に保
持され、手を放すことができるようになる。前記の締付
バネ6を構成したバネ鋼材は、必ずしもJIS規格に基
づく鋼種分類によるバネ鋼に限定されない。バネ弾性を
有する鋼材であれば足りる。さらに、例えば燐青銅など
のように弾性を有する金属板や弾性を有する強化プラス
チックであっても同様の作用,効果が得られる。このよ
うな変形例は本実施形態(図2)と実質的に同一であ
り、本発明の技術的範囲に属するものである。
るホース保持具の詳細な構造を説明するための図であっ
て、(A)は締付バネの単品斜視図、(B)はフック付
つまみの単品斜視図であり、上記(A)図のa部拡大と
(B)図のb部拡大とを重ねて描いたところを(C)図
に表してある。本図3(A)に示すように、締付バネ6
は概要的には円筒状に成形されているが、周方向に18
0度の完全な円筒形とせず、縦割状の隙間6cを設けて
あり、その上端の縁に折り返し6aが、縦方向の縁の上
半部に折り返し6bが、それぞれ形成されている。これ
らの折り返し部は、次に述べるように針金製のフック付
つまみの1部を包み込んで折り返し、カシメ付けるの
で、外見的な感覚では折り返しと言うよりは巻き返して
ある。
が、本図3(B)に示すように、1対のフック7a,7
bは、接続リング7eおよび接続杆7h,7iを介して
相互に一体に成形されている。上記接続リング7eを折
り返し6aに包み込み、接続杆7h,7iを折り返し6
bに包み込んでカシメ付けると、前掲の図1(A)に示
した概要図のようなホース保持具が構成される。
具の3例を示し、いずれも1本の針金を曲げて構成され
た器具であって、(A)はフック付つまみでホースを挟
みつけたところを描いた斜視図、(B)は上記と類似す
る実施形態の斜視図、(C)は更に異なる実施形態の斜
視図である。前掲の図3(B)に示したフック付きつま
み7を、弾性を有する針金状の材料で構成すれば(必ず
しもバネ鋼に限定されない)、図4(A)に示すように
して、接続リング7eの弾性収縮力によってホース1を
締め付けて装着することができる。図2に示した実施形
態に比して、ホース1に対する接触面積が小さいので固
定が不安定であったり、ホース1に対して局部的な圧力
を加えるので該ホースの損耗を早める虞れ無しとしない
等の短所は有るが、軽量であり、かつ製造コストが低廉
である。
比を容易にするため、フック付つまみ7をそのままの形
で抽出して描いたが、実用に供する場合は図4(B)に
示したフック付リング7′のように、フック7a,7b
よりも下方に位置せしめて締付リング7f(接続リング
7eに対応する構成部分)を配置した方が、フックを容
器の縁に引っ掛けたときの安定が良い。図4(A)と図
4(B)との差異は、締付リング7fとフック7a,7
bとの相対的な上下位置である。本図4(B)に示した
フック付リング7′の締付リング7fを、単巻き環状な
いし円弧状とせず、コイル状に複数巻きにして本図4
(C)に示した締付コイル7gとすると、フック付コイ
ル7″が構成される。単巻きよりも複数巻きの方が、ホ
ースに対する接触面積が増し、装着状態が安定し、かつ
ホースの損耗を早める虞れが無くなる。しかし、4巻き
以上の多数巻きにすると、1対のつまみ7c,7dの接
近・離間寸法に比して締付コイル7gの内径寸法変化の
比率が小さくなって使いづらいので、3巻き以下に留め
ることが望ましい。
bを容器の縁(図示省略)に引っ掛けたとき、フック7
a,7bが弾性的に押し広げられて、復元力によって該
容器の縁を挟みつけた場合、該フック7a,7bをクラ
ンプとして機能させることになるが、このような構成も
本図4の実施形態と実質的に同一であって本発明の技術
的範囲を回避することにはならない。また、図4に示し
た実施形態に係るホース保持具(請求項5)は、1本の
針金で形成されていることを構成要件とするが、作用,
効果を達成するための主要部分が1本の針金で形成され
ていれば、これに装飾具等の付属部材を取り付けても本
発明の技術的範囲を回避することができない。すなわ
ち、複数本の針金を組み合わせて構成しても、機構学的
に1本の針金と等価であれば本発明の技術的範囲に属す
る。
形のU字状ないしコの字状をなす1対のフック7a,7
bが形成されて、これらが容器の縁に掛けられるように
なっていたが、この構造のフック兼つまみ7やフック付
リング7′の変形例として図12に示すホースホルダ1
1のように構成することもできる。この例では、締付リ
ング11aの片方の端に「容器2の内側からこれを挟み
つけるクランプ兼つまみ11b」が連設して形成される
とともに、上記締付リング11aの他方の端に「容器2
の外側からこれを挟みつけるクランプ兼つまみ11c」
が形成されている。11dは、容器2の外周に接触して
保持の安定を図る円弧状部である。この図12の例にお
いても、クランプ兼つまみ11bと同11cとを指先で
挟みつけると締付リング11aの内径寸法が拡開し、指
先を放せば該締付リング11aの内径寸法が縮小すると
いう機能に関しては、前掲の図4に示した例と同様であ
る。
ルダ11を更に簡略改良した簡易ホースホルダ12の斜
視図である。この例の環状部12aは、ホース1を挿通
し得る形状の環状に成形してあり、両者の間にはクリア
ランスが有って緩やかに嵌合している。すなわち、本例
の環状部12aはホース1を締め付けない。外側クラン
プ片12cはつまみ兼用でなく、容器2の外周面を挟み
つけること専用の構成部分である。内側クランプ片12
bは容器2の内側から挟みつけるための部材であり、か
つ、その先端をU字状に折り返して位置決めU字状部1
2eが形成されている。ホース1は前記環状部12aに
挿通され、その先端にホース1の開口部を係合させて該
ホース1の先端部を位置決めする。
ース1から注入される液流の圧力および流量が余り大き
くない場合、すなわち、ホース1の先端に大きい反動力
が掛からない場合に好適であって、環状部12aの内径
寸法とホース1の外径寸法との間に大きい差が無けれ
ば、ホース1をほぼ安定に保持することができる。その
上、ホース1の先端が位置決めU字状部12eによって
ほぼ位置決めされる。この実施形態に係る簡易ホースホ
ルダは請求項11に対応し、製造コストが低廉であり、
実用的である。特に、本図13から容易に理解し得るよ
うに、ホースの抜き取りを迅速かつ容易に行なうことが
できる。
枚のバネ鋼板からプレス打ち抜きし、もしくは切り抜い
た平面的な半製品をプレス加工して塑性変形させたホー
ス保持器具の外観斜視図である。円筒状の締付バネ8
と、1対の解放つまみ8a,8bと、解放つまみ8bに
連設されたフック8cとが、1枚のバネ鋼板から打ち抜
いて(もしくは切り抜いて)一体に連設されている。打
ち抜き、もしくは切り抜かれた素材の1部を円筒状に曲
げ加工して締付バネ8が形成される。図示を省略する
が、例えば8角形筒状など、円筒に類似する形状に構成
しても良い。要するに、ホースに外嵌できる形状に、か
つ弾性復元力で該ホースを締め付け得る形状,寸法に成
形されている。この実施形態に限らず、本発明全般にお
いて、締付バネに関して円筒状とはホースに外嵌し得る
形状の意であり、プレス成形とは塑性加工の意である。
れ(もしくは切り抜かれ)た細長い板状の部分をプレス
成形して、容器(図示省略)の縁に引っ掛け得る形状の
フック8cを構成する。このような構成であるから構造
が簡単で、加工が単純で、製造コストが低廉であり、か
つホースを確実に把持することができる。本図5の実施
形態においては、解放つまみ8bに対してフック8cを
連設し、解放つまみ8aに対してはフックを連設しなか
った。例えば前掲の図2の実施形態においては、1対の
針金製のフック7c,7dを設けたが、本図5の実施形
態におけるフック(8c)の設置個数は1個でも良く、
2個設けても良い。本図5のフック8cのように細長い
板状のフックである場合、その幅寸法wを適宜に設定す
れば、1個のフックにより、容器に対してホースを安定
に保持することができる。
し、前掲の図5の実施形態の改良例に相当するホース保
持具の斜視図である。本図6に表されている構成部分の
内で、締付バネ8、解放つまみ8a、および解放つまみ
8bは、前掲の図5におけると同様の構成部分であっ
て、前記実施形態におけると同様に、構造簡単、低コス
ト、ホース把持確実といった優れた実用的な効果が得ら
れる。本図6の実施形態が図5に比して異なるところは
次のとおりである。すなわち、フック8cを設ける代り
にクランプ8dを設け、これを解放つまみ8bに対して
一体に連設してある。
の実施形態と同様に、1枚のバネ鋼板から打抜き(また
は切り抜き)、プレス成形して迅速,容易に構成するこ
とができ、ネジ止め、溶接などの接続操作を必要としな
い。このため、製造コストが低廉であるのみでなく、接
続箇所が離断して破損する虞れが無く、信頼性が高く、
耐久性に優れている。図5の実施形態におけるフック
(8c)を、本図6の実施形態ではクランプ(8d)に
替えた。フックは単に引っ掛けるだけの機能であり、ク
ランプは挟み付ける機能を有している。
ック8cが単一のリーフ(片)であったのに比して、図
6のクランプ8dはU字状に類した形に2個のリーフ
(片)が対向している。従って、僅少であるが単一のリ
ーフに比して大重量,高コストになる。その代り、クラ
ンプ8dは2個のリーフ(片)で容器の縁(図示省略)
を挟みつけて確実に保持することができる。このような
保持の確実性は、「ホースの先端から容器内に注入され
る液体の流量,流速が大で反動が大きい場合には非常に
重要な性能である。
るホース保持具の変形例ないし改良例に相当するホース
保持具の斜視図である。本図6に表されていた構成部分
の内、締付バネ8、解放つまみ8a、および解放つまみ
8bは、図5におけると同様の構成部材であり、構造簡
単、低コスト、ホース把持確実という作用効果も同様で
あり、本図7においても同様に構成されている。図6の
クランプ8dが、基本的構造の2リーフ形(U字状)で
あるのに比して、本図7のクランプ8eは単リーフ形で
ある。このクランプ8eの単リーフは、解放つまみ8b
に連設することなく、締付バネ8の上端縁から延出させ
て折り返してあるので、該締付バネ8とほぼ平行に、そ
の外周面に対向する。その上、上記クランプ8eは締付
バネ8と同じバネ鋼板から切り出してあるのでバネ弾性
を有しており、該単リーフのクランプ8eと締付バネ8
との間に、図示しない容器の縁を挟みつけて確実に保持
することができる。
し、前掲の図7の実施形態の改良例に相当するホース保
持具の斜視図である。本図8に表わされている締付バネ
8、解放つまみ8a、および解放つまみ8bは、図7の
実施形態におけると同様に1枚のバネ鋼板から1体に作
り出されていて、図7の実施形態におけると同様に構造
が簡単で低コストである。図7の実施形態も図8の実施
形態も、フックではなく、単リーフ形のクランプが形成
されている。
弾性によって容器の縁(図示省略)を挟みつける構造で
あるのに対して、図8のクランプはクランプ片8fを
「締付バネ8に設けられたヒンジブラケット8g」に対
して、ヒンジピン8hで回動可能に蝶着するとともに、
トーションコイルスプリング8iによって回動力を付勢
してある。このように構成すると、容器の縁の厚さ寸法
が大きくても容易に挟み付けることができ、しかも、該
縁の厚さ寸法のいかんに拘らず、ほぼ一定の挟み付け力
が得られる。
し、図8の実施形態の改良例ないし変形例に相当するホ
ース保持具の斜視図であって、同一請求項に属する構成
である。本図9においては締付バネ8にクランプ取付用
のブラケット8jを一体に成形し、もしくは固着し、一
方、上記と別体のクランプ機構10を構成して上記ブラ
ケット8jに取り付ける。本例のクランプ機構10は、
固定片10aに対して可動片10bを回動自在に蝶着し
てある。10cはヒンジピンである。前記固定片10a
に固定ハンドル10dを、可動片10bに可動ハンドル
10eを、それぞれ固着するとともに、双方のハンドル
の間にコイルスプリング10fを圧縮介装してある。
は、僅かに構成部品点数が多く、その分だけ大重量,高
コストとなるが、図8の実施形態では単リーフ形のクラ
ンプ片と円筒状の締付バネ8との間に容器の縁(図示省
略)を挟み付ける構造であるのに比して、図9の実施形
態では2枚のリーフ(固定片10aと可動片10b)の
間に容器の縁(図示せず)を挟み付けるので、保持状態
が安定している。その上、片手で2個のハンドル(10
d,10e)を握って操作できるので取り扱い易い。
形態を示し、この2例はいずれもバネ鋼板製の締付バネ
に対して別体の部材を固着した方式であって、(A)は
L字形板状のフック部材を固着したホース保持具の斜視
図、(B)はバー形のフック部材を固着したホース保持
具の斜視図である。本図10の(A),(B)ともに、
締付バネ8、解放つまみ8a、および解放バネ8bは図
9におけると同様に1枚のバネ鋼板から作り出された構
成部分であって、図9におけると同様に構造が簡単で製
造コストが低廉である。
バネ8と別体に構成した短冊状(細長い長方形板状)の
金属板をL字状に曲げ、該L字状の短辺側の端を締付バ
ネ8の上端縁に溶接してある。この(A)図の構成によ
れば、「締付バネおよび解放つまみ」と、固定フックと
を別体に成形するので、プレス成形作業が簡単である。
該締付バネはバネ鋼板で作られるのでプレス成形と調質
との組合せが難しい。このため、プレス成形作業が簡単
であることは非常に望ましい。また、締付バネ8と固定
フック8kとを別体に構成するので、バネ鋼板から締付
バネ8を打ち抜き,もしくは切り抜く際の板取りを合理
的に行なうことができ、バネ鋼材の歩留り率が良い。さ
らに、締付バネ8はバネ弾性を有する材料を用いて作ら
ねばならないが、固定フック8kは必ずしもバネ弾性を
要しないので低級鋼材で足り、材料コストを合理的に低
減することができる。
8と別体の針金材を所望の長さに切断して構成し、解放
つまみ8a,同8bのそれぞれに対して溶接してある。
この図10(B)の実施形態の変形例として、図示を省
略するが、上記の針金材に代えて適宜の杆状部材を用い
ることができる。例えばプレス抜きスクラップを切断し
た細長い平板状部材を用いて材料コストを節減すること
もできる。同じく本図10(B)の変形例として、図示
を省略するが、引掛バー8mを解放つまみ8aおよび/
または解放つまみ8bに対してカシメ付けることもで
き、また、接着を併用することもできる。このように各
種の変形例が有るということは、設計的自由度が大き
い。
た実施形態と異なる方式(ただし、原理的には同様)の
ホース保持具の1実施形態を模式的に描いた外観斜視図
である。ただし、各部の構造および全体的な構成を一見
して理解できるように、一部分を仮想線で描いてある。
締付バンド9は、「弾性材料製の、メネジとして機能す
る凹凸を設けたバンド9a」と、ネジ機構9bとから成
る公知の器具であって、例えばガスホースの締付などに
用いられているものと類似である。符号9dを付して示
した部材は、図示しない容器の縁に引っ掛け得るフック
であるが、図示しない容器の縁を挟み付け得るクランプ
(図示省略)によって代替することもできる。
機構9bのケースに取り付けられている。この取り付け
個所は限定されないが、ネジ機構(バンド締付・解放手
段)のケースは剛性が大きいので、取り付け箇所として
好適である。次に、本図11の実施形態の応用例につい
て説明する。ホースに巻き付けて締め付けることによっ
て該ホースに対して固定し得る、弾性的なバンド状部材
は、本図11に符号9を付して示した締付バンド9に代
替することができる。すなわち、本発明の目的を達成す
るためには等価な構成である。従って、各種の「ホース
に巻き付けて締め付け固定できる弾性的なバンド状部
材」に対してフックもしくはクランプを取り付けたホー
ス保持具は、本発明の請求項10の技術的範囲に属す
る。前記バンド状部材について弾性的とはフレキシブル
と同意である。すなわち、例えばガラス板のように曲げ
たら割れるような剛性・脆性を有せず、かつ、例えば粘
土のように押されたら凹みが残るような塑性を有してい
ないことをいう。また、図11における「フックまたは
クランプ9d」について「フック」とは一般に用いられ
ている液体容器の縁に引っ掛け得る形状,寸法の部材を
いい、「クランプ」とは一般に用いられている液体容器
の縁を挟み付け得る構造の部材をいう。その例は図1な
いし図10に示されているが、これらは「例」であっ
て、これに限定されるものではない。
の実施形態は、以上に説明した各種の実施形態(図2〜
図13)を更に改良したものであって、請求項1の構成
に対応している。直線状部13aと、環状部13bと、
上記フック13cと、位置決めU字状部13dとは1本
の鋼線(針金)を曲げて構成され、本実施形態のホース
保持器具の本体部を形成している。本発明を実施する場
合、上記本体部をステンレス鋼材で構成すると耐久性に
優れていて好都合である。鋼線を適宜の長さに切って、
その片方の端を鉤状に曲げて上部フック13cを形成す
る。
的な使用状態について、上下の方向を呼称するものとす
る。前記の上部フック13cは、ほぼ直角に折り曲げら
れ、先端側はほぼ垂直となり根本側はほぼ水平になって
いる。上記の上端フック13cの根本側(水平部分)に
隣接させて、前記の鋼線を水平面に沿わせて円弧状に曲
げ、環状部13bが形成されている。本図1の実施形態
では、上記環状部13bは鋼線をほぼ1巻き、すなわち
360度弱の円弧に成形してあるが、本発明を実施する
際、この周回角度は任意に設定することができる。例え
ばコイル状に複数回巻いても良く、1巻き未満であって
も良い。この環状部13bの径は、ホース1を挿通し得
る程度に設定される。
直線状部13aになっていて、その下端部は緩やかにU
字状に折り上げられて位置決めU字状部13dが形成さ
れている。本発明を実施する場合、U字状の変形例とし
てV字状にすることもできる。要するに、上方に向けて
凹なる形状とすれば良い。前記直線状部13aに吸着盤
13bを取り付ける。本例においては2個の吸着盤を装
着したが、本発明を実施する際、吸着盤の装着個数は限
定されない。本実施形態においては、市販の吸着盤を利
用し、該吸着盤の支持部に設けた孔を直線状部13aに
対して摺動可能に外嵌してある。上記の摺動部は、別段
の外力を受けないときは摩擦によって固定されている。
以上のようにして、吸着盤付きホースホルダー13が構
成される。
場合は、上部フック13cを容器2の縁に引っ掛け、吸
着盤13bを容器2の内周面に押し付けて吸着保持せし
める。これにより、吸着盤付きホースホルダー13は容
器2に取り付けられる。ホース1は長尺の部材で、図外
側の端は水道栓に接続されている。このホース1の先端
を環状部13bに挿通し、さらに、その先端を位置決め
U字状部13dに係合する。この状態で、ホース1は環
状部13bに対して緩やかに嵌合しているだけで、締め
付けられていないから、この嵌合部のみではホース1の
固定が確実でない。しかし、該ホース1の先端が位置決
めU字状部13dに係合されているので、ホースは計2
箇所で支持され、実用上充分な安定性をもって保持され
る。
着盤付きホースホルダー13は、1本の針金と2個の吸
着盤(市販品)とを用いて構成され、製造工程が非常に
簡単である。すなわち、針金を切断する作業と、針金を
吸着盤の取付孔に通す作業と、針金を曲げる作業とだけ
で製造することができて製造コストが低廉であり、溶接
機やプレス機などの機械設備を要しないので設備コスト
が少なく、操業に関して特別な資格(例えば溶接や危険
物取扱)を必要としない。この実施形態の吸着盤付きホ
ースホルダーは、内周面が平滑な容器に使用する場合に
好適である。容器の内周面が平滑でない場合(例えば木
製の桶など)には、図2ないし図13に示した実施形態
の中から任意の形式のホースホルダーを選定すれば良
い。
形例について説明する。本図の実施形態においては、先
に述べたように2個の吸着盤13bと1本の針金とによ
って構成されている。しかし、この図1に表された発明
(請求項1)の技術的思想を利用して本発明の目的を達
成する手段として、前記1本の針金に代えて2個の素材
を用いることは容易に可能である。変形例1.上部フッ
ク13cと直線状部13aと位置決めU字状部13dと
を1本の針金で構成するとともに、これと別体に形成し
た環状部13bを上記1本の針金に対して取り付けるこ
とも可能である。変形例2.直線状部13aを板状部材
(望ましくは細長い形状)で構成するとともに、これに
対して、別体に構成した位置決めU字状部13dを取り
つけ、さらに、上記と別体の1本の針金で形成された
「上部フック13cおよび環状部13b」を取り付ける
ことも可能である。変形例3.本図1の実施形態におけ
る上部フック13cは、容器2の縁に引っ掛ける構成部
分であるが、この上部フック13cに代えて、容器2の
縁を挟みつけるクランプ(例えば図9に示したクランプ
機構10に類似した構成部分)を取り付けることもでき
る。この変形例から理解できるように、図1(請求項
1)に表わされている構成における直線状部13aは、
必ずしも外見的に直線状であることを要せず、上方構成
部分(環状部・フック)と下方構成部分(位置決めU字
状部)とを支持する機能、および吸着盤を支持する機能
を有していれば足りる。
ぞれに対して吸着盤を付加することもできる。これらの
実施形態のそれぞれは吸着盤を備えていなくても「簡便
な器具を用いて、迅速,容易にホースを保持する」とい
う機能を有しているが、これに対して吸着盤を付加する
ことによって、容器の内周面が平滑である場合「ホース
保持器具の容器に対する装着状態」を確実ならしめるこ
とができる。
成,作用を明らかならしめたように、請求項1の発明装
置によれば、直線状部と、環状部と、上記フックと、位
置決めU字状部とから成る器具本体を、容器の縁の内側
に位置せしめて、前記上記フックを容器の縁に引っ掛け
るとともに吸着盤を該容器の内周面に吸着させると、前
記の器具本体が容器に対して迅速,容易に、着脱可能に
装着される。そこで、ホースの先端部を前記環状部に挿
通し、さらに先端を位置決めU字状部に係合すると、該
ホースは安定した状態で保持される。その上、ホースの
太さが多少変わっても安定に保持され、しかも、これを
抜去することも容易である。
部材もしくはクランプ状の部材を装着された弾性材料製
部材でホースの外周を締めつけることにより、該ホース
の所望の位置にフック状部材もしくはクランプ状部材を
迅速,容易に取り付けることができる。上記のフック状
部材を容器の縁に引っ掛けると、前記のホースが容器内
に差し入れられた状態で簡易に保持される。また、前記
のクランプ状部材で容器の縁を挟み付けると、フックよ
りも強固にホースを保持することができる。前記の弾性
材料製部材をホースに締め付けて固定する位置を任意に
調節できるので、容器の大小,深浅に応じてホース先端
部の差し込み長さ寸法を適宜に調整することができる。
また、弾性材料製部材によるホースの締付を解放する
と、該ホースからフック状部材もしくはクランプ状部材
を迅速,容易に取り外すことができるので、該ホースを
他の用途(容器内へ液体を注入すること以外の用途)に
転用する場合、フックやクランプが邪魔にならない。
2の発明方法を容易に実施して、その効果を充分に発揮
せしめることができる。すなわち、1対のつまみを指先
で挟みつけると締付バネの締付力が解除されるので、該
1対のつまみを挟みつけた状態で、締付バネをホースに
外嵌して摺動させ、任意所望の位置まで移動させること
ができる。所望の位置で指先の挟み付けを弛めると、締
付バネは弾性による復元力でホースを締め付け、その位
置に固定される。上記締付バネにはU字状のフックが結
合されているので、該フックは上述の操作によってホー
スの任意の位置に固定される。上記フックのU字状の凹
部を容器の縁に引っ掛けると、ホースは容器に対して簡
便に保持されるから、作業員はホースから手を放して容
器から離れることができる。このため、協同作業者を必
要とせずに容器から離れて、止水栓の開閉などの操作を
行なうことができる。
係るホース保持具を構成する締付バネと、つまみと、フ
ックとのそれぞれが最適の素材によって構成され、しか
も、大量生産に適した構造で相互に結合されているの
で、優れた品質の製品を低コストで製造することができ
る。すなわち、締付バネはバネ鋼板を円筒状に成形さ
れ、かつ縦割状の隙間が設けられているので、ホースの
外周を確実に締め付けることができ、つまみとフックと
が1本の針金で構成されているので、該つまみとフック
とをボルト・ナット等で結合する必要が無く、しかも分
離して破損する虞れが無く、針金を曲げるという簡単な
作業で形成されているので加工コストが低廉である上
に、材料の無駄を生じない(例えば鋼板から打ち抜くと
スクラップ(切れ端)を生じるが、針金を曲げるのでス
クラップを生じない)。そして「板金加工された締付バ
ネ」と「一体に曲げ加工されたフックとつまみ」とが溶
接,カシメ,もしくは接着(併用も可能)されることに
よって、「締付バネ」「フック」および「つまみ」が一
体的に結合されて1個のホース保持具が構成されるので
生産性に優れている。
の針金で出来ているので軽量であり、材料コストも加工
コストも低廉であり、材料の歩留り率がほとんど100
%である。そして、複数個の部品を継ぎ合わせたり溶接
したり接着したりする作業を伴わないので製品の品質が
安定している上に、継ぎ合わせ箇所が離断して破損する
虞れが無くて作動信頼性が高く、耐久性も優れている。
さらに、本請求項4の発明に係る器具は、全体が1本の
バネ鋼の針金から構成されているので、フック状の部分
もバネ弾性を有している。従って、このフック状部分の
形状,寸法を適宜に設定することにより、該フック状部
分をクランプとして作用させることもできる。すなわ
ち、弾性復元力によって容器の縁を挟みつけて、ホース
を確実,強固に保持することもできる。本請求項5の発
明において、ホースを締め付ける部分を単環状もしくは
単円弧状に構成することもでき、コイル状に構成するこ
ともできる。単環とした場合に比してコイル状にした場
合は、ホースの保持についての接触面積が大きいが、巻
き数を多くすると、つまみの動き寸法に比して締付部の
内径寸法の変化が減少するので、2巻きか3巻きぐらい
が望ましい。
ース保持具の全部を、1枚のバネ鋼板からプレスで打ち
抜き、もしくは適宜に切り抜いた上で、塑性加工の上、
要すれば調質して一挙に構成することができる。針金を
曲げ加工する場合(請求項5)に比して、材料の歩留り
率は低いが、バネ鋼板製の円筒状の締付バネは、ホース
に対して面接触するので、該ホースを損傷させる虞れ無
く強い力で締め付けて確実に装着することができる。さ
らに、1対の解決つまみも鋼板から一体に打抜き(切り
出し)成形することによって、指先にフィットする形状
のつまみを容易に構成することができる。そして、締付
バネと、1対の解放つまみと、フックまたはクランプ部
材とが一体的に連設されているので、締付バネをホース
に装着することによって、フックまたはクランプ部材が
ホースに対して固定される。しかも、前記1対の解放つ
まみを挟みつけて締付バネの締め付けを緩めると、ホー
ス保持具をホースに沿わせて動かすことができ、所望の
位置で解放つまみを放せば、フックまたはクランプ部材
がホースに対して任意,所望の位置となるよう調節する
ことができる。その結果、ホースを差し込んで液体を注
入する容器の大小,深浅に対して迅速,容易に対応する
ことができる。
ース保持具の全部を、1枚のバネ鋼板からプレスで打ち
抜き、もしくは適宜に切り抜いた上で、塑性加工の上、
要すれば調質して一挙に構成することができる。針金を
曲げ加工する場合(請求項5)に比して、材料の歩留り
率は低いが、バネ鋼板製の円筒状の締付バネは、ホース
に対して面接触するので、該ホースを損傷させる虞れ無
く強い力で締め付けて確実に装着することができる。さ
らに、1対の解放つまみも鋼板から一体に打抜き(切り
出し)成形することによって、指先にフィットする形状
のつまみを容易に構成することができる。そして、締付
バネとクランプとが一体的に連設されているので、締付
バネをホースに装着することによって、クランプがホー
スに対して固定される。しかも、前記1対の解放つまみ
を挟みつけて締付バネの締め付けを緩めると、ホース保
持具をホースに沿わせて動かすことができ、所望の位置
でつまみを放せば、クランプがホースに対して任意,所
望の位置となるよう調節することができる。その結果、
ホースを差し込んで液体を注入する容器の大小,深浅に
対して迅速,容易に対応することができる。クランプは
元来、物(今の場合、容器の縁)を挟み付けるために2
個のリーフ(片)を必要とするが、本請求項7において
は締付バネを延長して180度折り返した構造であるか
ら、上記の折り返した1個の片と締付バネの外周面との
間に容器の縁を挟み付けて強固に保持することができ
る。すなわち、1個の片によってクランプを構成するこ
とができるので、構造が簡単で、材料コストが低廉で、
器具全体として軽量で取扱い易い。
鋼板製の円筒状部材であるからホースに対して面接触
し、バネ弾性によって強く締め付けることができ、しか
も自由形状(図8のように、ホースに外嵌されていない
状態の形状)よりも内径を収縮させることが無いので、
ホースを過度に締め付けて損傷させる虞れが無く、確
実,強固に装着固定される。しかも、1対の解放つまみ
を締付バネと同じバネ鋼板素材から打ち抜き、もしくは
切り抜いて構成することができるので、製造工程が簡単
であり、双方の部材をネジ止めしたり溶接したりしなく
ても良いので製造コストが低廉である。その上、該1対
の解放つまみをバネ鋼板で構成すると、プレス成形によ
って所望の形状にすることが容易で、指先にフィットし
た形状,寸法にできるので使い勝手が良い。特に、本請
求項8のホース保持具は、締付バネと別体のクランプ片
が締付バネに対して蝶着されているので、その回動スト
ロークを大きく取ることができ、容器の開口部の縁の厚
さ寸法が厚くても薄くても挟み付けることができて汎用
性が高い。その上、バネ鋼板と別体のスプリング手段
(例えばトーションコイルスプリング)が設けられてい
るので、容器の縁の厚さ寸法の大小いかんに拘らず、常
にほぼ一定の強さで該容器の縁を挟み付けることがで
き、ホースの保持状態が安定していて信頼性が高い。
つまみとがバネ鋼板で一体成形されているので、締付バ
ネのホースに対する接触面が広く接触圧が適正で、しか
も締付バネと解放つまみとの接続作業が不要で離断破損
の虞れが無いという、請求項5におけると同様の効果を
得るが、さらに本請求項9の特徴的な構成として、締付
バネと解放つまみとのみがバネ鋼板で一体に成形され、
フックとして作用する部材は別体に構成される。このた
め、締付バネと解放つまみとを成形すべき部分をバネ鋼
板から板取りする際に無駄が少なく、歩留まり率が高
い。その上、フックとして作用する部材は別体に構成さ
れるので、材質,形状,寸法の設計的自由度が高い。
引っ掛け得るフック状部材」もしくは「容器を挟み付け
得るクランプ」が、バンド部材に取り付けられているの
で、該バンド部材をホース先端部の所望の位置に巻いて
締め付けると、フックもしくはクランプが、ホース先端
部の任意の箇所に取り付けられる。このため、フックを
容器の縁に引っ掛け、またはクランプで容器の縁を挟み
付けて、前記のホースを容器に差し入れた状態に保持す
ることができる。
な構成によって、低コストで製造することができ、しか
も、液体容器の縁に対してホースを簡便に位置決めして
保持することができ、特に、保持していたホースを迅速
容易に抜き取ることができる。
態を示し、正常な使用状態を描いた部分破断斜視図であ
る。
を説明するために示したものであって、(A)はホース
保持具の1実施形態における単品の外観を描いた概要的
な斜視図、(B)は上記ホース保持具をホースの先端付
近に取り付けた状態の斜視図である。
具の詳細な構造を説明するための図であって、(A)は
締付バネの単品斜視図、(B)はフック付つまみの単品
斜視図であり、上記(A)図のa部拡大と(B)図のb
部拡大とを重ねて描いたところを(C)図に表してあ
る。
し、いずれも1本の針金を曲げて構成された器具であっ
て、(A)はフック付つまみでホースを挟みつけたとこ
ろを描いた斜視図、(B)は上記と類似する実施形態の
斜視図、(C)は更に異なる実施形態の斜視図である。
板からプレス打ち抜きし、もしくは切り抜いた平面的な
半製品をプレス加工して塑性変形させたホース保持器具
の外観斜視図である。
5の実施形態の改良例に相当するホース保持具の斜視図
である。
具の変形例ないし改良例に相当するホース保持具の斜視
図である。
7の実施形態の改良例に相当するホース保持具の斜視図
である。
施形態の改良例ないし変形例に相当するホース保持具の
斜視図である。
この2例はいずれもバネ鋼板製の締付バネに対して別体
の部材を固着した方式であって、(A)はL字形板状の
フック部材を固着したホース保持具の斜視図、(B)は
バー形のフック部材を固着したホース保持具の斜視図で
ある。
異なる方式(ただし、原理的には同様)のホース保持具
の1実施形態を模式的に描いた外観斜視図である。ただ
し、各部の構造および全体的な構成を一見して理解でき
るように、一部分を仮想線で描いてある。
斜視図である。
た実用的なホースホルダーの1例を描いた斜視図であ
る。
体の1例としての水道水をホース1で導き、液体容器の
1例としてのドラム缶の中へ注入している状態の外観斜
視図である。
めの概念図であって、図外の水道蛇口に接続されたホー
スの先端を容器の中に差し入れて保持しているところを
描いてある。
Claims (11)
- 【請求項1】 ホース(1)の先端から流出する液体が
容器(2)の中へ注がれるように該ホースを保持する器
具であって、 上記の器具を容器に取り付けて使用する状態において上
下方向に細長い直線状の部分(13a)と、 上記直線状の部分の上端付近に設けられて、前記のホー
スを挿通し得る環状部(13b)と、 前記直線状の部分の上端付近に設けられて、前記の容器
の縁に係合し得る上部フック(13c)と、 前記直線状部分の下端付近が上方に向けて折返した形に
湾曲または屈曲している、ホース先端の位置決め用のU
字状部(13d)と、を具備していることを特徴とす
る、ホースを保持する器具。 - 【請求項2】 ホースの先端を容器の開口部に差し入れ
た状態で、該ホースを保持する方法において、 ホースの外周を締め付けたり締付を解放したりできる弾
性材料製の部材に、予め、前記容器の開口部の縁に引っ
掛け得るフック状の部材、もしくは縁を挟み付け得るク
ランプ状部材を装着しておき、 前記ホースの先端部から遠くない箇所を前記弾性材料製
の部材で締め付けて、該弾性材料製部材をホースに装着
し、 該ホースの先端を容器の開口部に差し入れて、前記フッ
ク状部材を開口部の縁に引っ掛け、 または、前記クランプ状部材で開口部の縁を挟みつける
ことを特徴とする、ホースを保持する方法。 - 【請求項3】 弾性による収縮力でホース(1)を締め
付け得る締付バネ(6)と、 上記締付バネ(6)の収縮力に抗して、指先で挟みつけ
て締付バネの締付力を解除できる構造の1対のつまみ
(7c,7d)と、 容器の縁に引っ掛け得るU字状もしくはこれに類似する
形状のフック(7aおよび/または7d)とが、相互に
一体的に結合されていることを特徴とする、ホースを保
持する器具。 - 【請求項4】 前記の締付バネ(6)は、バネ鋼板を概
要的に円筒状に成形して、縦割状の隙間(6c)を設け
たものであり、 前記1対のつまみのそれぞれと、1対のフックのそれぞ
れとは、1本の針金を曲げて一体に形成されたものであ
り、 かつ、前記の締付バネと「つまみ・フック一体成形品」
とは相互にカシメ付けられ、もしくは溶接され、または
接着されていることを特徴とする、請求項2に記載した
ホースを保持する器具。 - 【請求項5】 バネ鋼からなる1本の針金から成る器具
であって、 ホースに外嵌して該ホースを締め付け得る環状もしくは
円弧状、ないしコイル状の部分(7fもしくは7g)
と、 1対のフック状部分(7a,7b)と、 1対のつまみ状部分(7c,7d)とが形成されてお
り、 かつ、上記1対のつまみ状部分を相互に接近させる方向
に指先で挟みつけると、前記環状,円弧状ないしコイル
状部分の内径寸法が拡開され、挟みつけ力が解除される
と上記内径寸法がバネ鋼復元力によって収縮するように
なっていることを特徴とする、ホースを保持する器具。 - 【請求項6】 弾性による復元力でホースの外周を締め
付け得るように、円筒状もしくは円筒に類似する形状に
成形されたバネ鋼板製の締付バネ(8)と、 上記の締付バネと一体的に連設,成形された1対の解放
つまみ(8a,8b)とを具備していて、 上記1対の解放つまみを相互に接近させるように指先で
挟みつけると、前記締付バネ(8)の内径寸法が拡開さ
れて、ホースに対する締付力が解除される構造になって
おり、 かつ、前記1対の解放つまみの内の少なくとも何れか片
方に対してフック状の部材(8c)またはクランプ部材
(8d)が一体的に連設されていて、 上記フック状の部材は液体容器の開口部の縁に引っ掛け
得る形状寸法になっていることを特徴とする、ホースを
保持する器具。 - 【請求項7】 弾性による復元力でホースの外周を締め
付け得るように、円筒状もしくは円筒に類似する形状に
形成されたバネ鋼板製の締付バネ(8)と、 上記の締付バネと一体的に連設,成形された1対の解放
つまみ(8a,8b)とを具備していて、 上記1対の解放つまみを相互に接近させるように指先で
挟みつけると、前記締付バネ(8)の内径寸法が拡開さ
れて、ホースに対する締付力が解除される構造になって
おり、 かつ、前記鋼板製締付バネの1部分が筒状の長手方向に
延出されるとともに、該延出部が筒状の外壁面と対向す
るように、ほぼ180度折り返されてクランプ(8e)
が構成されており、 前記締付バネ(8)の外周面と上記クランプ(8e)と
の間に、液体容器の縁を弾性的に挟みつけ得るようにな
っていることを特徴とする、ホースを保持する器具。 - 【請求項8】 弾性による復元力でホースの外周を締め
付け得るように、円筒状もしくは円筒に類似する形状に
形成されたバネ鋼板製の締付バネ(8)と、 上記の締付バネと一体的に連設,成形された1対の解放
つまみ(8a,8b)とを具備していて、 上記1対の解放つまみを相互に接近させるように指先で
挟みつけると、前記締付バネ(8)の内径寸法が拡開さ
れて、ホースに対する締付力が解除される構造になって
おり、 かつ、液体容器の縁に接し得る形状寸法のクランプ片
(8f)が、締付バネ(8)に形成されたヒンジブラケ
ット(8g)に対して、ヒンジピン(8h)により蝶着
され、 前記クランプ片を締付バネに接近せしめる方向の回動力
を付勢するスプリング手段(8i)が設けられているこ
とを特徴とする、ホースを保持する器具。 - 【請求項9】 弾性による収縮力でホースの外周を締め
付け得るように、円筒状もしくは円筒に類似する形状に
成形されたバネ鋼板製の締付バネ(8)と、 上記の締付バネと一体的に連設,成形された1対の解放
つまみ(8a,8b)とを具備していて、 上記1対の解放つまみを相互に接近させるように指先で
挟みつけると、前記締付バネ(8)の内径寸法が拡開さ
れて、ホースに対する締付力が解除される構造になって
おり、 かつ、前記締付バネに対してこれと別体に構成されたL
字状の固定フック(8k)が固着され、または、前記解
放つまみに対して杆状の引掛バー(8m)が固着され
て、 締付バネの外周面の母線を1辺とするU字状ないしコの
字形の凹部が形成されて、この凹部の開口側を下方に向
けて液体容器の縁に引っ掛け得るようになっていること
を特徴とする、ホースを保持する器具。 - 【請求項10】 ホースの外周に巻き付け得る形状,寸
法の、弾性材料製のバンド部材(9a)と、 上記バンド部材を手動操作でバンド部材に締め付けたり
緩めたりできる操作機構(9b)とを具備し、 かつ、液体を蓄える容器の縁に引っ掛け得る形状寸法の
フック状部材(9d)もしくは、該容器の縁を挟み付け
得るクランプ部材を具備していることを特徴とする、ホ
ースを保持する器具。 - 【請求項11】 バネ鋼から成る1本の針金によって形
成された器具であって、ホースに外嵌し得る形状,寸法
の環状部(12a)と、 上記環状部の片方の側に連設して形成された内側クラン
プ片(12b)と、 上記環状部の他方の側に連設して形成された外側クラン
プ片(12c)とを具備しており、 上記内側クランプ片と外側クランプ片との間に液体の容
器(2)の縁を挟みつけ得るようになっており、 または、上記内側クランプ片と外側クランプ片との間に
液体の容器(2)の縁を緩やかに挟んで引っ掛け得るよ
うになっており、 かつ、前記内側クランプ片(12b)の先端部がU字状
に折り返した形に成形されていて、この折り返した部分
に、前記ホースの先端に係合し得るようになっているこ
とを特徴とする、ホースを保持する器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001367888A JP4143890B2 (ja) | 2001-07-30 | 2001-10-29 | ホースを保持する器具 |
Applications Claiming Priority (3)
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---|---|---|---|
JP2001-262373 | 2001-07-30 | ||
JP2001262373 | 2001-07-30 | ||
JP2001367888A JP4143890B2 (ja) | 2001-07-30 | 2001-10-29 | ホースを保持する器具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003113961A true JP2003113961A (ja) | 2003-04-18 |
JP4143890B2 JP4143890B2 (ja) | 2008-09-03 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP (1) | JP4143890B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008018346A (ja) * | 2006-07-13 | 2008-01-31 | Green Life:Kk | 散水器 |
CN110341976A (zh) * | 2019-08-13 | 2019-10-18 | 中国商用飞机有限责任公司 | 导管连接装置 |
-
2001
- 2001-10-29 JP JP2001367888A patent/JP4143890B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|---|---|---|
JP2008018346A (ja) * | 2006-07-13 | 2008-01-31 | Green Life:Kk | 散水器 |
JP4671924B2 (ja) * | 2006-07-13 | 2011-04-20 | 株式会社グリーンライフ | 散水器 |
CN110341976A (zh) * | 2019-08-13 | 2019-10-18 | 中国商用飞机有限责任公司 | 导管连接装置 |
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JP4143890B2 (ja) | 2008-09-03 |
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