JP2003112752A - キャップのタンパーエビデンス構造 - Google Patents
キャップのタンパーエビデンス構造Info
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Abstract
ビデンス構造を備えたキャップを提供する。 【解決手段】 キャップ本体2と、キャップ本体2の裾
部より径の大きな、ボトル装着用の瓶口固定部3を環状
円板状の段差部7で連結し、段差部7に、断続したスリ
ット8により、キャップ本体2側と瓶口固定部3側とを
連結する細い破断橋絡部9を形成する。破断橋絡部9お
よびスリット8を形成する金型の移動方向がキャップ成
形金型の移動方向と一致しているので、従来の技術のス
ライドコアを利用することなく製作でき、金型から取れ
るキャップ個数を多くすることができる。
Description
などの容器の口部に装着するキャップ体に関し、特に、
キャップを操作してキャップを一度開けたなら、そのこ
とが痕跡として残り、キャップの開栓状態が明確に分か
るようにしたキャップのタンパーエビデンス構造に関す
るものである。
において、ボトルのキャップを一度開蓋すると、その開
蓋行為が明確に分かるようにした構造のキャップは既に
知られている。そのキャップの構造は、ボトル口部の外
周部に設けられた複数の突起に係合する廻り止め部と、
キャップ本体とからなり、廻り止め部の上縁とキャップ
本体の下縁との間に間隔をあけて形成した複数の破断用
橋絡部によって両者を連結している。例えば、図6に示
すように、キャップ1は、その上部のねじ部を有するキ
ャップ本体2と、キャップ1の下部に位置する、廻り止
め部を有する瓶口固定部3とからなり、両者の間には周
方向の、断続的なスリット4によって複数の破断橋絡部
5が形成されている。瓶口固定部3はその回り止め部を
利用してボトル6の口部に係合される。瓶口固定部3と
キャップ本体2との間に形成されたスリット4は、同一
幅の断続線であり、その断続個所には幅の狭い破断橋絡
部5が形成されるが、この部分はキャップ本体2をねじ
に沿って旋回したとき、瓶口固定部3はボトル側に留ま
っているので容易に切断可能となるものである。キャッ
プの開蓋後は、再度、閉蓋しても破断橋絡部5が切断し
ているので、外からキャップが開蓋したことが解り、悪
戯されているような場合、事故を未然に防ぐことが出来
る。
は、キャップ本体2と瓶口固定部3とが同径の筒状で、
その周方向に両者を分離するように断続する線状のスリ
ット4によって、複数の破断橋絡部5が形成されてい
る。したがって、その製作は、断続するスリット4を形
成するために、キャップ1を成形する金型が動く方向に
対して、交差する方向に移動する金型(スライドコアま
たは中子)を用いなければならなかった。これによっ
て、製作工程が煩雑となり、複雑な金型構造となるの
で、製造コストが嵩むという問題があった。また、スラ
イドコアを使用するため金型の一面から取れるキャップ
個数は少なくせざるを得なくなり、キャップの単価も上
げざるを得ない。また、スリット4および破断橋絡部5
が垂直面に形成されているので、金型離型時にキャップ
下端すなわち瓶口固定部3の下端を押し出すときにスリ
ット4が細くなることから、設計通りの寸法がなかなか
確保されないという問題もあった。
アまたは中子を用いず、一方向、すなわち上下方向の往
復運動による、単純な構造の金型で製作することので
き、しかも破断橋絡部が切断されていても容易に確認出
来るキャップのタンパーエビデンス構造を提供すること
を目的とする。
するためになされたものであり、請求項1記載の発明
は、キャップ本体と、キャップ本体の裾部より径の大き
な、一方向の回り止め手段を内壁に有する瓶口固定部と
を環状円板状の段差部で連結し、該段差部に、円周に沿
いかつ上下方向に貫通するスリット及び該スリット中に
あって放射方向に延びる破断橋絡部を形成し、しかも、
型抜きの際、スリット間を必要以上に狭めないための突
起を該スリット中に設けたことを特徴とする。
おいて、前記突起は、スリット中にあって、キャップ本
体側または瓶口固定部側の何れかに接続されており、し
かも、接続された部位を除く縦方向の面は、上下に貫通
した空間によって取り囲まれていることを特徴とする。
求項2の発明において、前記突起は、スリットに沿って
突出し、かつ、破断橋絡部より下方に延出して設けられ
ていることを特徴とする。
項3において、キャップ本体の外壁に設けた突起には嘴
部を設け、嘴部の下面は、キャップ本体の抜き型の際に
スリットが狭められたときに、瓶口固定部の肩部と接触
するような位置に設定されていることを特徴とする。
項4において、瓶口固定部の内周面に突設した一方向へ
の回り止め手段は、ボトル口部外周に設けた突起または
ボトルの口部に装着した栓体外周に設けた突起に係合す
るものであることを特徴とする。
プは、段差部に設けたスリットは上下方向に移動する金
型によって形成するものであるから、スライドコア等を
必要とせず、金型を簡易化することができ、射出成形工
程も短縮できる利点があり、1つの金型から取れる製品
個数は従来の金型より多く取れる。また、キャップの段
差部は斜め上方から容易に見うる位置にあり、破断橋絡
部を容易に確認することが出来る。
図面に基づいて説明する。本発明によるボトルの口部に
装着するねじ式キャップは、全体をプラスチックにより
一体に成形したものであるが、図1乃至図5に示すよう
に、キャップ1を、ねじ山10を有するキャップ本体2
と、キャップ本体2の裾部の径より大きい径を有する瓶
口固定部3とを環状の段差部7で結合させたものであ
る。段差部7は環状円板であって、段差部7に沿って断
続したスリット8と、これによって形成される複数の破
断橋絡部9とを備えている。
廻り止め)11が間隔をあけて複数形成されており、キ
ャップをボトルに装着した状態では、楔状突起11はボ
トルの口部外周に形成された突起6aに係合し、開蓋方
向(図1及び図3の矢印A)に廻らないようにされてい
る。各楔状突起11は、その鋭利な部位が瓶口固定部3
の周方向を向き、分厚い部位が反対の周方向を向くよう
に配置されている。
縁とを連結する段差部7には、断続するスリット8によ
り、キャップ本体2側の外周壁7aと、瓶口固定部3側
の肩部7bとが形成されている。外周壁7aには、各ス
リット8に臨んで外周壁7aの湾曲に沿った湾曲状の突
起12が突設されている。突起12は、破断橋絡部9よ
り下方に延出して設けられ、突起12の頂部外周には嘴
部12aが形成されている。また、周方向の突起12と
突起12の間には、外周壁7aと肩部7bとを連結する
破断橋絡部9が形成されている。嘴部12aを備えた突
起12は外周壁7aに形成され、図5に示すように外周
壁7aと一体にされている。嘴部12aの下面は、肩部
7bの上面とは、前者が僅かに高い位置にあるが、ほぼ
同一面上に位置するようにあるといってよい。
は、縦断面矩形で、かつ切断し易いように薄く成形され
ている。破断橋絡部9は肩部7bと外周壁7aとに渡架
されているが、肩部7b側の接続部から徐々に幅が狭く
なって外周壁7a側に接続されている。また、破断橋絡
部9は外周壁7a側においてその下面は、肉盗み部が形
成されている。したがって、破断橋絡部9が切断された
とき、破断橋絡部9は外周壁7a側が截断され易く、切
断残片は瓶口固定部3に残る。
橋絡部9の2個所には、破断橋絡部9の代わりに肩部7
b側に角部13aを持つリブ13を形成する。角部13
aは開方向に進む側に形成され、このリブ13に隣接す
る外周壁7a側の突起12(リブ)は、リブ13の角部
13aに対向する側の側面に角部12bを形成してい
る。
ップ本体2側または瓶口固定部3の何れに設けても良い
が、突起12が接続した部位を除く縦方向の面は上下に
貫通する空間によって取り囲まれている。
口部にねじ込み装着する場合は、キャップ1を図3に示
すようにB方向に旋回すれば、楔状突起11はプラスチ
ックの弾性によって、ボトル6の口部周辺の突起6a
(2点鎖線で示した。)を乗り越えて係合する。キャップ
1をねじ込むとき、角部13aを有するリブ13と突起
12の角部12bを対峙させておくので、破断橋絡部9
にせん断力が掛かり難いようにされている。開蓋すると
きは、キャップ1を矢印Aの方向に旋回すれば、楔状突
起11がボトルの突起6aに係合し、瓶口固定部3がボ
トル側に固定されているので、キャップ本体2側がねじ
山10に沿って旋回しながら上昇し、破断橋絡部9の外
周壁7a側が切断され、開蓋することができる。またリ
ブ13がその傾斜13bを突起12に乗り上げることに
より、瓶口固定部3をボトル側に押し付け、瓶口固定部
3が回転しにくくなるように作用する。
着するものとして説明したが、本発明のキャップ1は、
ボトルの口部に嵌合した、プラスチック製のプルトップ
付きの栓などに対しての蓋としても使用できることは勿
論のことである。この場合、栓の外周に前記と同様の突
起6aを複数個配列しておく必要性がある。開蓋のと
き、栓の突起6aにキャップ1の楔状突起11を係合し
て、この部分を回転しないようにしてキャップ本体2の
みを旋回して栓に対して除去することができる。また、
上記のようにボトルに直接、キャップ1を取付けるので
はなく、ボトルに内栓をし、外栓としてキャップ1を採
用するようにしても良い。
部7が形成され、キャップ1の製作上、この段差部7の
環状の円板面に、破断橋絡部9及びスリット8を形成し
たので、従来の技術におけるスライドコアを使用しない
で金型成形をすることができる。例えば、図4に示すよ
うに、キャップ1の内側の金型は、ねじコア14の回り
に突出しパイプ15が配置され、その周囲にスリット8
を形成するためのスリーブ16及び瓶口固定部3の下端
を支持するストリッパ17からなり、抜き型の時、同方
向に順番に移動させる。
を外し、図4に示すように、ねじコア14、突出しパイ
プ15及びストリッパ17を押し出し、スリーブ16を
残すとスリット8及び破断橋絡部9が露出される。この
とき、スリット8に突き出している突起12が瓶口固定
部3の変形を抑制すると共にスリット8の巾を必要以上
に狭められることを防止するので、破断橋絡部9が型抜
きのとき破損しない。更に、突出しパイプ15及びスト
リッパ17を押し出し、ねじコア14を残す(図5参
照)と、ねじコア14がねじ山10を乗り越える度にキ
ャップ本体2が外側に膨れ、突起12の嘴部12aと瓶
口固定部3の肩部7b先端が接触し、瓶口固定部3が先
に離型することを防いでいる。
項1乃至請求項2の発明では、キャップ本体とボトル装
着用の瓶口固定部とを連結する環状円板状の段差部に、
スリット及び破断橋絡部を形成したので、径の大きな瓶
口固定部がボトルに確実に固定され、キャップを廻して
もキャップ本体のみが確実に回転し、容易にキャップを
開けることができる。また、破断橋絡部は平面上に形成
されているので、その切断状況は容易に目視することが
でき、開蓋されているか否かの判断を確実に行うことが
できる。
ットに突出した突起によって、瓶口固定部の変形による
破断橋絡部の損傷を防ぐことができる。
壁に設けた突起の嘴部は、金型の抜き型時にキャップ本
体が外に膨らんだとき、瓶口固定部の肩部と接触するの
で、キャップ本体と瓶口固定部の分離を防ぐことができ
る。
用範囲をボトルまたはボトルに嵌合した栓の何れでも良
いことを示している。
方視の斜視図である。
図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 キャップ本体と、キャップ本体の裾部よ
り径の大きな、一方向の回り止め手段を内壁に有する瓶
口固定部とを環状円板状の段差部で連結し、該段差部
に、円周に沿いかつ上下方向に貫通するスリット及び該
スリット中にあって放射方向に延びる破断橋絡部を形成
し、しかも、型抜きの際、スリット間を必要以上に狭め
ないための突起を該スリット中に設けたことを特徴とす
るキャップのタンパーエビデンス構造。 - 【請求項2】 前記突起は、スリット中にあって、キャ
ップ本体側または瓶口固定部側の何れかに接続されてお
り、しかも、接続された部位を除く縦方向の面は、上下
に貫通した空間によって取り囲まれていることを特徴と
する請求項1記載のキャップのタンパーエビデンス構
造。 - 【請求項3】 前記突起は、スリットに沿って突出し、
かつ、破断橋絡部より下方に延出して設けられているこ
とを特徴とする請求項1または請求項2に記載のキャッ
プのタンパーエビデンス構造。 - 【請求項4】 キャップ本体の外壁に設けた突起には嘴
部を設け、嘴部の下面は、キャップ本体の抜き型の際に
スリットが狭められたときに、瓶口固定部の肩部と接触
するような位置に設定されていることを特徴とする請求
項1乃至請求項3に記載のキャップのタンパーエビデン
ス構造。 - 【請求項5】 瓶口固定部の内周面に突設した一方向へ
の回り止め手段は、ボトル口部外周に設けた突起または
ボトルの口部に装着した栓体外周に設けた突起に係合す
るものであることを特徴とする請求項1乃至請求項4に
記載のキャップのタンパーエビデンス構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001309982A JP3911662B2 (ja) | 2001-10-05 | 2001-10-05 | キャップのタンパーエビデンス構造 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2003112752A true JP2003112752A (ja) | 2003-04-18 |
JP3911662B2 JP3911662B2 (ja) | 2007-05-09 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008531403A (ja) * | 2005-02-22 | 2008-08-14 | カムラボ リミテッド | 確実な試料収集 |
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2001
- 2001-10-05 JP JP2001309982A patent/JP3911662B2/ja not_active Expired - Fee Related
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