JP2003110933A - 撮像装置、電子スチルカメラ、撮像結果の処理方法及び撮像結果の処理プログラム - Google Patents

撮像装置、電子スチルカメラ、撮像結果の処理方法及び撮像結果の処理プログラム

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JP2003110933A
JP2003110933A JP2001304973A JP2001304973A JP2003110933A JP 2003110933 A JP2003110933 A JP 2003110933A JP 2001304973 A JP2001304973 A JP 2001304973A JP 2001304973 A JP2001304973 A JP 2001304973A JP 2003110933 A JP2003110933 A JP 2003110933A
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Hideo Hashimoto
秀雄 橋本
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、撮像装置、電子スチルカメラ、撮
像結果の処理方法及び撮像結果の処理プログラムに関
し、例えば電子スチルカメラに適用して、電子ズームに
より撮像結果を拡大して出力する場合でも、露光制御等
における精度の劣化を有効に回避することができるよう
にする。 【解決手段】 本発明は、電子ズームに係る領域の積分
結果SIの所定ビットを切り出して出力するようにし、
この領域の大きさに応じて、切り出すビットをビットシ
フトさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像装置、電子ス
チルカメラ、撮像結果の処理方法及び撮像結果の処理プ
ログラムに関し、例えば電子スチルカメラに適用するこ
とができる。本発明は、電子ズームに係る領域の積分結
果より所定ビットを切り出して出力するようにし、この
領域の大きさに応じて、切り出すビットをビットシフト
させることにより、電子ズームにより撮像結果を拡大し
て出力する場合でも、露光制御等における精度の劣化を
有効に回避することができるようにする。
【0002】
【従来の技術】従来、電子スチルカメラ等の撮像装置に
おいては、撮像素子の出力信号を信号処理して得られる
輝度信号を積分し、この積分値が所定値となるように絞
り、AGC回路の利得を制御することにより、積分結果
により撮像結果の明るさを検出し、この明るさが所定の
明るさとなるように、露光制御するようになされてい
る。
【0003】またこの種の撮像装置においては、1つの
画面を複数の領域に区切ってそれぞれ重み付け係数を設
定し、この重み付け係数により各領域の輝度信号レベル
を重み付けした後、積分することにより、例えば画面中
央に重きをおいて露光制御するようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種の撮像
装置においては、いわゆる電子ズームの機能により、撮
像素子より得られる撮像結果から、一部領域を拡大して
1画面により出力するようになされたものがある。すな
わちこの電子ズームにおいては、撮像素子の有効画素領
域より得られる全画面の画像データから、一部領域の画
像データを選択的に取得し、これらの画像データを用い
て補間演算処理することにより、部分的に拡大してなる
撮像結果を出力するものである。
【0005】このような電子ズームによる撮像結果を出
力する場合においては、このように撮像素子の有効画素
領域の一部領域を拡大して1画面により出力することに
より、このように電子ズームにより拡大してなる1画面
において、適切に露光制御することが求められる。これ
によりこの場合、上述した積分処理による撮像結果の明
るさ検出処理を、このように拡大に供する有効画素領域
の一部領域についてのみで実行して、適切に露光制御す
ることができると考えられる。
【0006】しかしながらこのように有効画素領域の一
部領域についてのみ積分処理を実行すると、電子ズーム
の倍率により積分結果におけるビットレンジが変化する
ようになり、その分、露光制御の精度が劣化することが
判った。
【0007】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、電子ズームにより撮像結果を拡大して出力する場合
でも、露光制御等における精度の劣化を有効に回避する
ことができる撮像装置、電子スチルカメラ、撮像結果の
処理方法及び撮像結果の処理プログラムを提案しようと
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め請求項1の発明においては、撮像装置に適用して、撮
像結果の所定領域を拡大して1画面により出力する電子
ズーム手段と、所定領域の撮像結果を積分して積分結果
を出力する積分手段と、積分結果より連続する所定ビッ
トを切り出して出力し、所定領域の大きさに応じて、切
り出して出力するビットをビットシフトさせるビットシ
フト手段と、ビットシフト手段による出力に応じて、撮
像の条件又は撮像結果の処理を制御する制御手段とを備
えるようにする。
【0009】また請求項5の発明においては、電子スチ
ルカメラに適用して、撮像結果の所定領域を拡大して1
画面により出力する電子ズーム手段と、所定領域の撮像
結果を積分して積分結果を出力する積分手段と、積分結
果より連続する所定ビットを切り出して出力し、所定領
域の大きさに応じて、切り出して出力するビットをビッ
トシフトさせるビットシフト手段と、ビットシフト手段
による出力に応じて、撮像の条件又は撮像結果の処理を
制御する制御手段とを備えるようにする。
【0010】また請求項6の発明においては、撮像結果
の処理方法に適用して、撮像結果の所定領域を拡大して
1画面により出力する電子ズームのステップと、前記所
定領域の撮像結果を積分して積分結果を出力する積分の
ステップと、積分結果より連続する所定ビットを切り出
して出力し、所定領域の大きさに応じて、切り出して出
力するビットをビットシフトさせるビットシフトのステ
ップと、ビットシフトのステップによる出力に応じて、
撮像の条件又は撮像結果の処理を制御する制御のステッ
プとを備えるようにする。
【0011】また請求項7の発明においては、撮像結果
の処理プログラムに適用して、撮像結果の所定領域を拡
大して1画面により出力する電子ズームのステップと、
所定領域の撮像結果を積分して積分結果を出力する積分
のステップと、積分結果より連続する所定ビットを切り
出して出力し、所定領域の大きさに応じて、切り出して
出力するビットをビットシフトさせるビットシフトのス
テップと、ビットシフトのステップによる出力に応じ
て、撮像の条件又は撮像結果の処理を制御する制御のス
テップとを有するようにする。
【0012】請求項1の構成によれば、撮像装置に適用
して、撮像結果の所定領域を拡大して1画面により出力
する電子ズーム手段と、所定領域の撮像結果を積分して
積分結果を出力する積分手段と、積分結果より連続する
所定ビットを切り出して出力し、所定領域の大きさに応
じて、切り出して出力するビットをビットシフトさせる
ビットシフト手段と、ビットシフト手段による出力に応
じて、撮像の条件又は撮像結果の処理を制御する制御手
段とを備えることにより、電子ズームに係る領域の大き
さの可変により、積分対象の画像データの数が変化し、
積分結果における有効桁数が変化する場合でも、制御手
段に対しては、この有効桁数の上位側より一定ビット長
のデータを提供することができる。これにより電子ズー
ムにより撮像結果を拡大して出力する場合でも、露光制
御等における精度の劣化を有効に回避することができ
る。
【0013】これにより請求項5の構成によれば、電子
ズームにより撮像結果を拡大して出力する場合でも、露
光制御等における精度の劣化を有効に回避することがで
きる電子スチルカメラを提供することができる。
【0014】また請求項6、請求項7の構成によれば、
電子ズームにより撮像結果を拡大して出力する場合で
も、露光制御等における精度の劣化を有効に回避するこ
とができる撮像結果の処理方法、撮像結果の処理プログ
ラムを提供することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しながら本
発明の実施の形態を詳述する。
【0016】(1)第1の実施の形態 (1−1)第1の実施の形態の構成 図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電子スチルカ
メラを示すブロック図である。この電子スチルカメラ1
において、レンズ2は、システムコントローラ3の制御
により絞り、ズームを可変し、撮像素子4の撮像面に入
射光を集光する。
【0017】撮像素子4は、撮像面に所定のカラーフィ
ルタを配置してなる単板式の固体撮像素子であり、この
カラーフィルタに対応する色信号の繰り返しによる出力
信号S1を出力する。なお撮像素子4は、この実施の形
態においては、CCD(Charge Coupled Device )固体
撮像素子が適用される。
【0018】プリアンプ5は、図示しない相関二重サン
プリング回路を介して、この撮像素子4の出力信号S1
を受け、システムコントローラ3により指示される所定
の利得により増幅して出力する。アナログディジタル変
換回路(A/D)6は、このプリアンプ5の出力信号を
アナログディジタル変換処理し、画像データを生成して
出力する。
【0019】ディジタルシグナルプロセッサ7は、この
アナログディジタル変換回路6から出力される画像デー
タを処理することにより、輝度信号及び色差信号に対応
する輝度データ及び色差データを生成する。またディジ
タルシグナルプロセッサ7は、内蔵のディジタルアナロ
グ変換回路(D/A)8によりこれら輝度データ及び色
差データをディジタルアナログ変換処理し、これにより
アナログ信号によるビデオ信号SVを出力する。またこ
れら輝度データ及び色差データをデータ圧縮して所定の
記録媒体に記録する。
【0020】これらの処理において、ディジタルシグナ
ルプロセッサ7は、画像データを一旦メモリに蓄積し、
システムコントローラの制御によりこのメモリに保持し
た画像データを一部読み出して補間演算処理することに
より、いわゆる電子ズームの処理を実行し、その処理結
果によるビデオ信号SVを出力する。すなわち図2に示
すように、撮像素子4の有効画素領域AR1より得られ
る画像データから、有効画素領域AR1の中央、所定範
囲に電子ズーム領域ARZを設定し、この電子ズーム領
域ARZの画像データを選択的に取得して補間演算処理
し、これにより電子ズーム領域ARZを1画面に設定し
てなるビデオ信号SVを生成して出力する。
【0021】この処理において、ディジタルシグナルプ
ロセッサ7は、システムコントローラ3からの指示によ
り、電子ズーム領域ARZの大きさを可変し、これによ
り電子ズームの倍率をユーザーの操作に応動して種々に
変更できるようになされている。
【0022】ディジタルシグナルプロセッサ7におい
て、輝度信号処理回路9は、これらの処理において輝度
データを生成して出力する。また電子ズームの処理に係
るメモリより読み出してなる画像データに対応する輝度
データ(すなわち電子ズーム領域ARZの画素による輝
度データである)を選択的にオプティカルディテクタ1
0に出力する。
【0023】オプティカルディテクタ10は、この輝度
信号処理回路9から出力される電子ズーム領域ARZの
輝度データの処理により撮像結果の明るさを検出して出
力する。この処理において、例えば図2(B)に示すウ
インド枠0〜4により、ビデオ信号SVによる1画面を
複数の領域に区分し、各領域の輝度データをそれぞれ所
定の重み付け係数により重み付けして積分する。
【0024】すなわちオプティカルディテクタ10にお
いて、ウインドパルス発生回路10Aは、水平方向及び
垂直方向のカウンタと、これらカウンタのカウント値を
判定してウインドパルスを立ち上げる比較回路とを有
し、これにより図3に示すように、ビデオ信号SVの1
画面をウインド枠0〜4で区切ってなる各領域で所定の
ウインドパルスを立ち上げるようになされている。ウイ
ンドパルス発生回路10Aは、この比較回路における判
定基準値がシステムコントローラ3により種々に設定で
きるようになされ、これによりこのようなウインド枠0
〜4をユーザーの選択等により種々に変更できるように
なされている。
【0025】積分回路10Bは、このウインドパルス発
生回路10Aの出力信号により、順次入力される輝度デ
ータを重み付けして積分する。ここで積分回路10B
は、システムコントローラ3の制御により、各領域にお
ける重み付け係数を切り換え、これによりこの電子スチ
ルカメラ1では、ユーザーの選択等により露光制御のモ
ードを種々に変更できるようになされている。
【0026】積分回路10Bは、ビットシフトにより、
又は積分処理の中止により、重み付けによる積分の処理
を実行し、これにより簡易な構成により積分結果を得る
ことができるようになされている。すなわち図3との対
比により図4に示すように、所定の撮影モードでは、1
画面を上下方向にほぼ3等分に区切って得られる上方の
ウインド枠0については、積分を中止し、これにより値
0の重み付け係数により輝度データを重み付けして積分
結果を得るようにする。また下側のウインド枠1につい
ては、4ビット下位側に輝度データをビットシフトさせ
て積分することにより、値1/16の重み付け係数によ
り輝度データを重み付けして積分結果を得るようにす
る。また中央を水平方向に3つの領域に区分して得られ
る左端のウインド枠2については、2ビット下位側に輝
度データをビットシフトさせて積分することにより、値
1/4の重み付け係数により輝度データを重み付けして
積分結果を得るようにする。また右端のウインド枠3に
ついては、積分を中止することにより、値0の重み付け
係数により輝度データを重み付けして積分結果を得るよ
うにし、中央のウインド枠4については、何らビットシ
フトさせることなく積分することにより、値1の重み付
け係数により輝度データを重み付けして積分結果を得る
ようにする。
【0027】なお積分回路10Bは、これらの処理によ
りこの実施の形態では32ビットのビット長により積分
結果を出力するようになされ、このビット長は、ほぼ適
切に露光制御されている場合には、有効画素領域の全て
の輝度データを積分しても、積分結果がオーバーフロー
しないビット長に設定されるようになされている。
【0028】ビットレンジ調整回路10Cは、積分回路
10Bの積分結果より連続する所定ビットを切り出して
出力する。この処理において、ビットレンジ調整回路1
0Cは、電子ズーム領域ARZの大きさに応じて、さら
には図4を用いて説明した重み付け係数の設定に応じ
て、切り出して出力するビットをビットシフトさせる。
【0029】すなわち図5に示すように、ビットレンジ
調整回路10Cは、システムコントローラ3から出力さ
れる制御信号SC(4b)によりこのようにして切り出
して出力するビットをビットシフトさせるようになさ
れ、これにより電子ズーム領域ARZの大きさに応じ
て、さらには重み付け係数の設定に応じて、切り出して
出力するビットをビットシフトさせる。なおこの図5の
設定においては、制御信号SC(4b)の論理値が値0
000の場合、積分回路10Bより出力される32ビッ
トによる積分結果SIのうち、最上位から16ビットを
切り出して、検波信号SDとして出力し、制御信号SC
(4b)の論理値が順次増大すると、その分、切り出し
て出力するビットを下位側に順次1ビットづつビットシ
フトさせるようになされている。
【0030】システムコントローラ3は、マイクロコン
ピュータであり、所定のプログラム3Aの実行により、
この電子スチルカメラ1の動作を制御する。すなわちシ
ステムコントローラ3は、ユーザーによりズームが指示
されると、レンズ2を駆動してズーミングの処理を実行
する。またこのようにズーミングして倍率が不足する場
合には、ディジタルシグナルプロセッサ7を制御して電
子ズームにより倍率を可変する。
【0031】さらにユーザーによる撮影モードの設定に
応じて、ウインドパルス発生回路10Aにウインド枠を
設定し、またこのウインド枠による各領域の重み付け係
数を設定する。さらにシステムコントローラ3は、この
ようにしてウインド枠、重み付け係数を設定して得られ
る積分結果について、電子ズーム領域ARZの大きさ、
重み付け係数の設定に応じて、制御信号SCの論理値を
設定して制御信号SCを出力する。
【0032】すなわち何ら電子ズームの処理を実行しな
いで、かつ有効画素領域より得られる各輝度データを値
1により重み付けして積分する場合、システムコントロ
ーラ3は、積分結果SIの上位1ビット目から連続する
16ビットを検波信号SDとして出力するように、制御
信号SCによりビットレンジ調整回路10Cを設定す
る。これに対して電子ズームの倍率を2倍に設定した場
合(有効画素領域AR1に対してズーム領域ARZの面
積が1/2の場合)、この倍率の逆数である1/2に対
応するように、積分結果SIの上位2ビット目から連続
する16ビットを検波信号SDとして出力するように設
定する。また同様に、電子ズームの倍率を4倍に設定し
た場合(有効画素領域AR1に対してズーム領域ARZ
の面積が1/4の場合)、この倍率の逆数である1/4
に対応するように、積分結果SIの上位3ビット目から
連続する16ビットを検波信号SDとして出力するよう
に設定する。
【0033】これに対して重み付け係数については、各
ウインド枠に設定される重み付け係数の値と各ウインド
枠の面積とによる加重平均値により、全体の重み付け係
数が計算され、値1の重み付け係数に対するこの全体の
重み付け係数により、ビットシフト量が設定される。す
なわち電子ズームの処理を実行しないで、かつ有効画素
領域より得られる各輝度データを全て値1/2により重
み付けして積分する場合、全体の重み付け係数が値1/
2であることにより、この値1/2に対応する積分結果
SIの上位2ビット目から連続する16ビットを検波信
号SDとして出力するように設定する。また1画面を上
下に2等分して、それぞれ値1及び値1/4により重み
付けする場合、この場合も全体の重み付け係数が値1/
2であることにより、この値1/2に対応する積分結果
SIの上位2ビット目から連続する16ビットを検波信
号SDとして出力するように設定する。
【0034】システムコントローラ3は、このようにし
てディジタルシグナルプロセッサ7の動作を設定して、
その結果得られる検波信号SDを取り込み、この検波信
号SDの値が所定値となるように、露光制御の処理を実
行する。すなわちシステムコントローラ3は、この所定
値と検波信号SDの値との差分値により誤差信号を生成
し、この誤差信号に応じてレンズ2に制御信号を出力
し、これにより絞りの制御により露光制御の処理を実行
する。またこのように露光制御しても、入射光量が不足
する場合、プリアンプ5の利得の制御により撮像信号を
増幅する利得を増大させ、これによりAGCにより露光
制御の処理を実行する。
【0035】(1−2)第1の実施の形態 以上の構成において、この電子スチルカメラ1では(図
1)、撮像素子4の出力信号がプリアンプ5により所定
利得で増幅され、アナログディジタル変換回路6により
画像データに変換され、この画像データがディジタルシ
グナルプロセッサ7により処理される。電子スチルカメ
ラ1では、このディジタルシグナルプロセッサ7の処理
により輝度データ及び色差データが生成され、これら輝
度データ及び色差データがアナログディジタル変換処理
されてアナログ信号によるビデオ信号SVが出力され
る。また所定フォーマットによりデータ圧縮されて所定
の記録媒体に記録される。
【0036】電子スチルカメラ1では、このディジタル
シグナルプロセッサ7における処理において、画像デー
タが一旦メモリに格納されて処理される。またユーザー
により電子ズームが指示されると、このメモリから、有
効画素領域AR1の中央に設定されたズーム領域ARZ
の画像データが選択的に読み出され、この画像データを
用いた補間演算処理により、このズーム領域ARZを1
画面にしてなる電子ズームによるビデオ信号SVが出力
される(図2)。またユーザーの操作に応動して、この
ズーム領域ARZの大きさが切り換えられ、これにより
種々の倍率による電子ズームのビデオ信号SVが出力さ
れる。
【0037】また電子スチルカメラ1では、このように
してメモリより読み出す画像データに対応する輝度デー
タが積分回路10Bに入力され、ここで積分されてビデ
オ信号SVによる画像の明るさが検出され、この検出結
果によりシステムコントローラ3で露光制御の処理が実
行される。
【0038】電子スチルカメラ1では、この積分回路1
0Bにおける積分の際に、1画面がウインド枠により区
切られ、このウインド枠による各領域に設定された重み
付け係数により、輝度データが重み付けされた後、積分
処理され、これによりこのような領域において、最も値
の大きな重み付け係数が設定されてなる領域に重点をお
いて、露光制御の処理が実行される。
【0039】またこのようなウインド枠の設定、重み付
け係数の設定がユーザーによる撮影モードの選択に応じ
て切り換えられ、これにより例えば風景を写す場合、人
物を写す場合等で、被写体に応じて適切に露光制御する
ことができる。
【0040】このようにして積分結果を基準にして露光
制御するにつき、電子ズームにより倍率を可変すると、
その分、積分対象となる画像データの数が変化すること
により、積分結果における有効桁数が変化することにな
る。この電子スチルカメラ1では、積分結果において、
最も有効桁数が多くなる場合に、積分結果の上位より1
6ビットを切り出して検波信号SDとしてシステムコン
トローラ3に出力するように設定して、電子ズーム領域
の大きさに応じて、この切り出す16ビットを下位側に
ビットシフトさせる。これにより電子スチルカメラ1で
は、電子ズームにより倍率が変化した場合でも、常に一
定の有効桁数による検波信号SDを基準にして露光制御
することができ、その分、露光制御等における精度の劣
化を有効に回避することができる。
【0041】また電子スチルカメラ1では、重み付け係
数によっても、このように積分結果より切り出す16ビ
ットがビットシフトされ、これにより重み付け係数の設
定に関して従来に比して格段的に自由度を確保すること
ができる。すなわち重み付け係数の設定においては、各
重み付け係数を設定してなる領域の面積による重み付け
係数の加重平均値が一定値より変化すると、その分、積
分結果においても、値が変化することになる。これによ
りこのような加重平均値が一定値となるようにいわゆる
重み付け係数を正規化して設定することが必要になる。
またこれに代えて、露光制御に供する基準値を適宜切り
換えることが必要になる。
【0042】しかしながらこの実施の形態のように、重
み付け係数によって、積分結果より切り出す16ビット
をビットシフトさせれば、何ら正規化して重み付け係数
を設定しなくても、また基準値を切り換えることなく、
露光制御することができ、その分、設計作業を簡略化
し、また露光制御の処理を簡略化することができる。
【0043】また電子スチルカメラ1では、このように
して積分結果から切り出す検波信号SDのビット長が1
6ビットにより固定されていることにより、ビットシフ
トの処理をディジタルシグナルプロセッサにより実行
し、ビットシフトの制御をシステムコントローラ3によ
り実行して、ディジタルシグナルプロセッサによるハー
ドウエア構成と、システムコントローラ3によるソフト
ウエアとの間で、検波信号SDの受け渡しを簡易かつ確
実に実行することができる。
【0044】またこのようにビットシフトの制御をシス
テムコントローラ3によりソフトウエアで実行すること
により、他のハードウエア機能ブロックで検波した種々
のデータを併せて処理して、処理結果を露光制御に反映
させることができる。すなわち例えば監視用に適用し
て、時計機能を内蔵させることで昼と夜とで検波信号の
ビットレンジを適切に設定することもできる。また撮像
結果のダイナミックレンジに応じてビットレンジを設定
することもできる。
【0045】(1−3)第1の実施の形態の効果 以上の構成によれば、電子ズームに係る領域の積分結果
から所定ビットを切り出して出力するようにし、この領
域の大きさに応じて、切り出すビットをビットシフトさ
せることにより、電子ズームにより撮像結果を拡大して
出力する場合でも、露光制御等における精度の劣化を有
効に回避することができる。
【0046】(2)第2の実施の形態 この実施の形態においては、同様の電子スチルカメラに
本発明を適用して、上述の積分結果から検波信号を生成
する場合と同様にして、オートホワイトバランス調整用
の色温度判定基準を生成する。
【0047】すなわちこの実施の形態においては、撮像
結果より得られる各色信号をそれぞれ積分して積分結果
を得、この積分結果より連続する所定ビットを切り出し
て、色温度判定基準を生成し、この色温度判定基準を基
準にしてオートホワイトバランス調整する。またこの各
色信号の積分範囲を、電子ズーム領域に設定し、この領
域の大きさにより、積分結果より切り出すビットをビッ
トシフトさせる。またこの積分の処理において、電子ズ
ーム領域を区分して設定された各領域の重み付け係数に
より、各色信号を重み付け処理した後、積分処理し、こ
の重み付け係数に応じても、積分結果より切り出すビッ
トをビットシフトさせる。
【0048】第2の実施の形態においては、オートホワ
イトバランス調整に適用するようにしても、電子ズーム
により撮像結果を拡大して出力する場合に、オートホワ
イトバランス調整の精度の劣化を有効に回避することが
できる。
【0049】(3)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、本発明を撮像の条件
である露光制御、撮像結果の処理であるオートホワイト
バランス調整に適用する場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、例えば同様の撮像の条件の制御である
オートフォーカス制御、さらには撮像結果の処理である
パーソナルコンピュータ等における画像処理等にも広く
適用することができる。
【0050】また上述の実施の形態においては、絞りと
AGCとにより露光制御する場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、これに代えて、又はこれに加えて
電子シャッターにより露光制御する場合等に広く適用す
ることができる。
【0051】また上述の実施の形態においては、単板式
による撮像装置に本発明を適用する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、3板式による撮像装置にも
広く適用することができる。
【0052】また上述の実施の形態においては、検波信
号のビット長等については、特定のビット長に設定する
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これら
ビット長、ビットシフト量については、必要に応じて適
宜設定することができる。
【0053】また上述の実施の形態においては、本発明
を電子スチルカメラに適用する場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、例えばカメラ一体型ビデオテー
プレコーダ等の記録機能を有してなる撮像装置、携帯電
話等の通信機能を有してなる撮像装置、さらにはパーソ
ナルコンピュータと一体化されてなる撮像装置等に広く
適用することができる。
【0054】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、電子ズー
ムに係る領域の積分結果から所定ビットを切り出して出
力するようにし、この領域の大きさに応じて、切り出す
ビットをビットシフトさせることにより、電子ズームに
より撮像結果を拡大して出力する場合でも、露光制御等
における精度の劣化を有効に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電子スチルカ
メラを示すブロック図である。
【図2】図1の電子スチルカメラの電子ズームの説明に
供する略線図である。
【図3】図1の電子スチルカメラにおけるウインド枠の
設定の説明に供する略線図である。
【図4】図3のウインド枠による重み付け係数を示す略
線図である。
【図5】図1の電子スチルカメラにおけるビットレンジ
調整回路の動作の説明に供する図表である。
【符号の説明】
1……電子スチルカメラ、3……システムコントロー
ラ、4……撮像素子、7……ディジタルシグナルプロセ
ッサ、10……オプティカルディテクタ、10A……ウ
インドパルス発生回路、10B……積分回路、10C…
…ビットレンジ調整回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H04N 101:00 H04N 101:00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮像結果の所定領域を拡大して1画面によ
    り出力する電子ズーム手段と、 前記所定領域の撮像結果を積分して積分結果を出力する
    積分手段と、 前記積分結果より連続する所定ビットを切り出して出力
    し、前記所定領域の大きさに応じて、切り出して出力す
    るビットをビットシフトさせるビットシフト手段と、 前記ビットシフト手段による出力に応じて、撮像の条件
    又は前記撮像結果の処理を制御する制御手段とを備える
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】前記積分手段は、 前記所定領域に設定された重み付け係数により、前記撮
    像結果を重み付けして積分することを特徴とする請求項
    1に記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】前記撮像の条件の制御が、 露光制御であることを特徴とする請求項1に記載の撮像
    装置。
  4. 【請求項4】前記撮像結果の処理が、 オートホワイトバランス調整であることを特徴とする請
    求項1に記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】撮像結果の所定領域を拡大して1画面によ
    り出力する電子ズーム手段と、 前記所定領域の撮像結果を積分して積分結果を出力する
    積分手段と、 前記積分結果より連続する所定ビットを切り出して出力
    し、前記所定領域の大きさに応じて、切り出して出力す
    るビットをビットシフトさせるビットシフト手段と、 前記ビットシフト手段による出力に応じて、撮像の条件
    又は前記撮像結果の処理を制御する制御手段とを備える
    ことを特徴とする電子スチルカメラ。
  6. 【請求項6】撮像結果の所定領域を拡大して1画面によ
    り出力する電子ズームのステップと、 前記所定領域の撮像結果を積分して積分結果を出力する
    積分のステップと、 前記積分結果より連続する所定ビットを切り出して出力
    し、前記所定領域の大きさに応じて、切り出して出力す
    るビットをビットシフトさせるビットシフトのステップ
    と、 前記ビットシフトのステップによる出力に応じて、撮像
    の条件又は前記撮像結果の処理を制御する制御のステッ
    プとを有することを特徴とする撮像結果の処理方法。
  7. 【請求項7】撮像結果の所定領域を拡大して1画面によ
    り出力する電子ズームのステップと、 前記所定領域の撮像結果を積分して積分結果を出力する
    積分のステップと、 前記積分結果より連続する所定ビットを切り出して出力
    し、前記所定領域の大きさに応じて、切り出して出力す
    るビットをビットシフトさせるビットシフトのステップ
    と、 前記ビットシフトのステップによる出力に応じて、撮像
    の条件又は前記撮像結果の処理を制御する制御のステッ
    プとを有することを特徴とする撮像結果の処理プログラ
    ム。
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