JP2003110718A - 熱供給設備の保守管理方法 - Google Patents

熱供給設備の保守管理方法

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JP2003110718A
JP2003110718A JP2001298089A JP2001298089A JP2003110718A JP 2003110718 A JP2003110718 A JP 2003110718A JP 2001298089 A JP2001298089 A JP 2001298089A JP 2001298089 A JP2001298089 A JP 2001298089A JP 2003110718 A JP2003110718 A JP 2003110718A
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Hideo Furukawa
英夫 古川
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Miura Co Ltd
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Miura Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボイラ等を備えた熱供給設備において、通信
を用いた保守管理の実施を容易にするとともに、停電が
発生した場合にも直ちに適切な対応を行う。 【解決手段】 保守管理契約を結んだ熱供給設備1にお
ける異常発生データ,運転データ,熱管理データ等の運
転情報を無線通信手段6を介して管理拠点8のコンピュ
ータ9で受信し、受信した運転情報に基づいて性能維
持,機能維持および異常復旧の対応を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ボイラ等を備え
た熱供給設備の保守管理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば、ボイラの保守管理を行うにあ
たっては、管理区域ごとに管理拠点(メンテナンス拠
点)を設け、これらの各管理拠点に配置した保守管理担
当者(サービス員)が、前記ボイラの保守管理を行うよ
うにしている。そして、近年は、前記ボイラと前記管理
拠点のコンピュータとを通信手段を介して通信可能と
し、前記ボイラに異常が発生すると、異常発生情報が自
動的に前記ボイラから前記コンピュータへ送信され、こ
の送信された異常発生情報に基づいて前記保守管理担当
者が対応するようにしている。
【0003】ところで、前記のような通信を用いた保守
管理を行う場合、前記通信手段としては、一般電話回線
が用いられるが、この電話回線は、前記コンピュータと
の通信用に新たに設ける必要があった。したがって、新
たに電話回線を設けるための費用と工事が余分に必要と
なり、これが、前記のような通信を用いた保守管理の普
及に対して1つの障害となっていた。
【0004】また、前記ボイラが停電により停止した場
合は、自動送信を行うことができないため、前記管理拠
点が前記ボイラの停止を知ることができず、前記ボイラ
が停止したまま長時間放置される可能性があった。前記
ボイラの停止時間が長くなると、前記ボイラからの蒸気
を使用する生産工場等において多大な損失を生じること
がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、ボイラ等を備えた熱供給設備において、
通信を用いた保守管理の実施を容易にするとともに、停
電が発生した場合にも直ちに適切な対応を行うことであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記課題を
解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明
は、保守管理契約を結んだ熱供給設備における異常発生
データ,運転データ,熱管理データ等の運転情報を無線
通信手段を介して管理拠点のコンピュータで受信し、受
信した運転情報に基づいて性能維持,機能維持および異
常復旧の対応を行うことを特徴としている。
【0007】請求項2に記載の発明は、前記熱供給設備
で停電が発生したとき、前記無線通信手段の電源が補助
電源へ切り換わるとともに、停電発生情報が前記無線通
信手段を介して送信され、この停電発生情報を前記コン
ピュータで受信したとき、この停電発生情報に基づいて
異常復旧の対応を行うことを特徴としている。
【0008】請求項3に記載の発明は、前記コンピュー
タで前記停電発生情報を受信したとき、前記無線通信手
段に付設の運転情報保存手段に保存されている前記熱供
給設備の運転情報を前記無線通信手段を介して入手し、
この運転情報の解析結果に基づいて異常復旧の対応を行
うことを特徴としている。
【0009】さらに、請求項4に記載の発明は、前記熱
供給設備で停電が発生したとき、前記停電発生情報と合
わせて、前記無線通信手段に付設の運転情報保存手段に
保存されている前記熱供給設備の運転情報が前記無線通
信手段を介して送信され、これらの情報を前記コンピュ
ータで受信したとき、これらの情報の解析結果に基づい
て異常復旧の対応を行うことを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態に
ついて説明する。この発明に係る保守管理方法は、ボイ
ラ等を備えた熱供給設備に用いられ、前記ボイラとして
は、蒸気ボイラ,温水ボイラ,熱媒ボイラ等の種々のボ
イラが含まれる。また、前記熱供給設備は、冷熱を供給
する機器,たとえば冷温水機等も含まれる。さらに、こ
の発明に係る保守管理方法は、前記ボイラに付設されて
いる水処理装置等の機器にも適用される。
【0011】まず、前記熱供給設備の保守管理を行うに
あたっては、前記熱供給設備の所有者または使用者(以
下、「保守管理契約者」と云う。)と保守管理契約を結
ぶ。この保守管理契約は、前記熱供給設備における機器
の性能維持,機能維持および異常復旧や予防保全のため
の診断を行う内容になっている。すなわち、前記機器の
性能を良好な状態(高効率の状態)に維持し、また前記
機器が異常発生により停止しないようにして、前記機器
の本来の機能を維持し、さらに前記機器に万一異常が発
生しても、直ちに正常な状態に復旧させるようにしてい
る。また、予防保全のための診断として、たとえば4ヶ
月ごとの定期点検が行われるようになっている。
【0012】また、前記熱供給設備と管理拠点のコンピ
ュータ(以下、「第一コンピュータ」と云う。)および
管理センターのコンピュータ(以下、「第二コンピュー
タ」と云う。)とが、無線通信手段を介して相互に通信
可能に接続されている。すなわち、前記熱供給設備に
は、前記第一コンピュータおよび前記第二コンピュータ
と接続されるコンピュータが設けられており、このコン
ピュータは、前記熱供給設備における個々の機器のコン
ピュータとするか,あるいは各機器を統合するコンピュ
ータとする。そして、前記相互通信による前記熱供給設
備の運転情報に基づいて、前記保守管理契約の内容が実
現されるようになっている。ここで、前記運転情報とし
ては、異常発生データ,運転データ,熱管理データ等が
含まれる。また、前記管理拠点としては、サービス員を
配置したメンテナンス拠点がその役割を果たすととも
に、前記管理拠点は、管理区域ごとに設けられている。
また、前記管理センターは、前記各管理拠点のバックア
ップを統合して行うところであり、1箇所または複数箇
所設けられている。すなわち、平日の昼間は、前記各管
理拠点が前記熱供給設備から送られてくる情報に基づい
て対応し、平日の夜間および休日は、前記管理センター
が対応するようにして、1日24時間の対応を最少の人
員で行うことができるようにしている。
【0013】また、前記無線通信手段としては、PHS
(Personal Handyphone System)や携帯電話などが用い
られている。具体的には、前記無線通信手段は、前記熱
供給設備に設けられており、前記熱供給設備と前記第一
コンピュータおよび前記第二コンピュータとは、前記無
線通信手段,無線基地局および一般電話回線を介して相
互に通信可能に接続されている。
【0014】さらに、前記無線通信手段には、運転情報
保存手段が付設されている。この運転情報保存手段は、
前記熱供給設備の運転情報を定期的(たとえば、1秒ご
と)に取り込み、保存蓄積するようになっている。そし
て、前記無線通信手段および前記運転情報保存手段に
は、補助電源が接続されており、停電が発生したとき、
通常電源から前記補助電源へ自動的に切り換わるように
なっている。ここで、前記補助電源としては、通常の電
池あるいは充電式の電池が用いられ、また実施に応じて
は、前記熱供給設備に接続されている電源とは別の商用
電源が用いられる。
【0015】つぎに、前記熱供給設備からの運転情報に
基づいて前記保守管理契約の内容を実現するための処理
について、具体的に説明する。
【0016】まず、第一の処理として、前記熱供給設備
において異常が発生すると、異常発生データが、前記熱
供給設備から前記第一コンピュータへ自動的に送信さ
れ、この異常発生データを前記第一コンピュータが受信
するようになっている。前記異常発生データとしては、
異常データおよび予知データがある。前記異常データ
は、実際に異常が発生して前記熱供給設備が停止したこ
とを知らせるものである。たとえば、不着火発生や低水
位発生が、これに該当する。一方、前記予知データは、
前記熱供給設備を直ちに停止させる必要はないが、近日
中に異常が発生して前記熱供給設備が停止する可能性が
高い状態になっていることを知らせるものである。たと
えば、給水ポンプ能力低下がこれに該当し、給水ポンプ
の能力が低下すると、低水位が発生しやすくなる。
【0017】したがって、前記異常発生データを自動受
信することにより、前記熱供給設備の管理担当者が前記
熱供給設備の停止に気付くのが遅れた場合でも、前記管
理拠点側で前記熱供給設備の停止を遅滞なく知ることが
でき、直ちに対応することができる。また、前記異常デ
ータだけでなく前記予知データも受信することにより、
前記熱供給設備に異常が発生して前記熱供給設備が停止
する前に対応することが可能となる。
【0018】また、第二の処理として、前記管理拠点
は、前記異常発生データを受信したとき、受信した前記
異常発生データの内容を確認し、さらに前記異常発生デ
ータに関連する詳細情報を前記熱供給設備へ要求して受
信するようにしている。すなわち、前記管理拠点は、前
記第一コンピュータを操作して、前記熱供給設備へ前記
詳細情報の要求信号を送信し、この要求信号に応答し
て、前記熱供給設備から前記詳細情報が返信されるよう
になっている。
【0019】また、第三の処理として、前記管理拠点
は、前記異常発生データおよび前記詳細情報を解析し、
この解析結果に基づいて、サービス員の派遣または前記
熱供給設備の管理担当者への復旧の指示を行うようにし
ている。そうすることにより、前記管理拠点は、前記熱
供給設備が設置されている現場まで行かなくても、前記
熱供給設備が現在どのような運転状況にあるかを正確に
知ることができ、前記サービス員または前記管理担当者
へ適切な対応の指示を直ちに行うことができるようにな
っている。
【0020】したがって、前記熱供給設備の管理担当者
へ電話で指示することにより復旧可能なケースが増え、
サービス員の出向の手間を削減することができるととも
に、前記熱供給設備の停止時間を大幅に短縮することが
できる。また、サービス員が現場へ出向しなければなら
ない場合であっても、事前に異常原因の特定を行い、修
理に必要な部品等をそろえておくことができ、現場で直
ちに修理にとりかかることができるとともに、再出向す
ることがなくなる。
【0021】また、第四の処理として、夜間,休日等、
前記管理拠点が未応答の場合、前記異常発生データを前
記第一コンピュータから前記第二コンピュータへ転送
し、前記管理センターが前記管理拠点に代わって前記第
二の処理および前記第三の処理を行うようにしている。
すなわち、電話による指示で復旧が可能な場合は、前記
管理センターが前記熱供給設備の管理担当者へ復旧を指
示し、サービス員の派遣が必要な場合は、前記管理セン
ターから前記各管理拠点における担当のサービス員へ緊
急連絡を行い、各担当サービス員が対応するようにして
いる。したがって、前記保守管理契約の内容を24時間
にわたって最少の人員で効率よく実現することができる
ようになっている。
【0022】ここにおいて、前記管理センターとして
は、平日の昼間、前記管理拠点のサービス員が不在とな
る場合は、隣接する地域の管理拠点が、前記管理センタ
ーとして機能してバックアップを行うようにすることも
できる。また、前記管理拠点が未応答の場合とは、平日
の昼間において、サービス員が不在等の理由で応答でき
ない場合と、平日の夜間や休日のように予め応答しない
ように設定した場合とを含む。また、転送の方法につい
ては、前記第一コンピュータを操作して、転送するか否
かの設定を切り換えるようにすることもできるし、前記
異常発生データを受信して所定時間内に前記第一コンピ
ュータにおいて何らかの操作が行われなければ、自動的
に転送が行われるようにすることもできる。さらに、転
送の形態としては、前記第一コンピュータを介さず、前
記熱供給設備から前記第二コンピュータへ直接前記異常
発生データを送信する構成も含む。
【0023】さらに、第五の処理として、前記診断のた
めに、前記熱供給設備の診断に関する情報,たとえば前
記異常発生データや後述する運転データおよび熱管理デ
ータを前記無線通信手段を介して入手し、この入手した
情報を解析するようにしている。すなわち、予防保全の
ための診断を行う際には、必要な情報を必要なときに任
意に入手可能になっている。
【0024】また、前記保守管理契約の内容を実現する
ための定期点検(たとえば4ヶ月ごとに行われる)に際
しては、前記第五の処理を行い、事前に点検内容に関連
する情報を前記無線通信手段を介して入手し、この入手
した情報を解析するようにしている。そうすることによ
り、サービス員が定期点検に出向する前に、定期点検の
対象機器に対して、重点的な点検が必要な部位および部
品交換が必要な部位を絞りこむことが可能となり、定期
点検の工数を大幅に低減することができる。
【0025】以上の処理を行うことにより、24時間の
対応が可能であるとともに、安全および安心を担保する
予防保全を含む保守管理方法を提供することができる。
また、実施に応じては、前記第二の処理を行わず、前記
第三の処理において、前記異常発生データのみによって
前記サービス員の派遣または前記管理担当者への指示を
行うこともできる。また、必要に応じて、前記第四の処
理および/または前記第五の処理を省略することもでき
る。
【0026】さらに、前記熱供給設備へ運転データおよ
び熱管理データを定期的(たとえば1ヶ月ごと)に要求
して受信することにより、前記無線通信手段が正常であ
るかどうかを確認している。そうすることにより、前記
無線通信手段の異常を早期に検出することができ、前記
無線通信手段による相互通信を確実に行うことができ
る。そして、必要に応じて、前記熱供給設備における前
記コンピュータから前記両データを前記管理拠点の前記
第一コンピュータへ移して保存するようにしている。し
たがって、前記熱供給設備における前記コンピュータに
付属のデータ記憶手段として、比較的小容量で安価なも
のを用いることができる。ここで、前記運転データとし
ては、着火回数や燃焼時間等のデータを受信するように
なっており、一方前記熱管理データとしては、運転効率
や水管温度等のデータを受信するようになっている。
【0027】そして、受信した前記運転データおよび前
記熱管理データを集計し、この集計に基づく解析結果や
熱収支報告を前記保守管理契約者へ提供するようにして
いる。すなわち、前記両データの集計を定期的(たとえ
ば1ヶ月ごと)に行い、その解析結果や熱収支報告を定
期報告書(月報)として、前記保守管理契約者へ送付す
るようにしている。たとえば、運転効率,蒸発量,燃料
使用量等を報告するようにしている。また、前記定期報
告書の送付は、郵送,ファクシミリ,電子メール等によ
り行われる。このように、定期的に前記保守管理契約者
へ前記解析結果や前記熱収支報告を提供することによ
り、前記保守管理契約者は、前記熱供給設備の稼動状況
を容易に知ることができ、安心して前記熱供給設備を使
用することができる。
【0028】以上のように、前記構成によれば、前記熱
供給設備の予防保全を確実にかつ効率よく行うことがで
き、前記熱供給設備に異常が発生する前に事前に対応し
て、前記熱供給設備を停止させることなく運転すること
ができるとともに、万一異常が発生しても迅速な対応を
行うことができ、停止時間を極力短くすることができ
る。また、保守管理を行うための工数を大幅に低減する
ことができるとともに、非常に効率の良い保守管理を行
うことができる。さらに、1日24時間の対応を最少の
人員で効率よく行うことができる。
【0029】また、前記無線通信手段を用いることによ
り、通信手段を新たに設けるための工事を不要とすると
ともに、設備費用の増加を抑えることができる。したが
って、前記保守管理契約者および前記管理拠点の両方に
とってメリットが大きい通信を用いた保守管理につい
て、その実施を容易にすることができるとともに、その
普及に大いに貢献することができる。
【0030】つぎに、前記熱供給設備において停電が発
生した場合の処理について、具体的に説明する。
【0031】前記熱供給設備において停電が発生する
と、前記無線通信手段および前記運転情報保存手段の電
源が、通常電源から前記補助電源へ自動的に切り換わ
る。そして、同時に、停電発生情報が、前記無線通信手
段を介して前記第一コンピュータへ自動的に送信され
る。前記管理拠点は、前記停電発生情報を前記第一コン
ピュータで受信すると、異常復旧の対応を行う。すなわ
ち、前記管理拠点は、前記熱供給設備における前記管理
担当者へ停電により前記熱供給設備が停止した旨を連絡
し、電源の再投入などを指示する。
【0032】また、前記管理拠点は、前記第一コンピュ
ータで前記停電発生情報を受信したとき、前記第一コン
ピュータを操作して、前記熱供給設備へ前記運転情報保
存手段に保存されている前記運転情報の要求信号を送信
する。そして、前記管理拠点は、この要求信号に応答し
て返信された前記運転情報を解析し、この解析結果に基
づいて適切な対応を行う。すなわち、前記管理拠点は、
停電発生時および/または停電発生時より少し前の前記
運転情報を解析し、どのような対応が必要かを判断す
る。
【0033】また、実施に応じては、前記熱供給設備で
停電が発生したとき、前記停電発生情報と合わせて、前
記運転情報保存手段に保存されている前記運転情報を前
記無線通信手段を介して前記第一コンピュータへ自動的
に送信することもできる。したがって、前記管理拠点
は、これらの情報を解析し、その解析結果に基づいて適
切な対応を行う。
【0034】したがって、前記構成によれば、停電が発
生した場合にも、それを前記管理拠点が直ちに知ること
ができ、適切な対応を直ちに行うことができる。また、
停電発生時の運転情報を解析することにより、前記熱供
給設備がどのような状態で停止したかを正確に把握する
ことができ、停電からの最適な復帰方法を選択すること
ができる。
【0035】
【実施例】以下、この発明の具体的実施例を図面に基づ
いて詳細に説明する。この発明に係る熱供給設備の保守
管理方法を実施するにあたっては、まず熱供給設備の所
有者または使用者(以下、「保守管理契約者」と云
う。)と有償の保守管理契約を結ぶ。この保守管理契約
は、熱供給設備における機器の性能維持,機能維持およ
び異常復旧や予防保全のための診断を行う内容になって
いる。
【0036】つぎに、この発明を実現するシステムの概
略構成を図1に基づいて説明する。図1に示すように、
熱供給設備1,1,…は、管理対象機器としてボイラ
2,2,…や軟水器3,3,…等をそれぞれ備えてい
る。そして、これらの各軟水器3は、給水ライン4,
4,…を介して前記各ボイラ2にそれぞれ接続されてい
る。
【0037】また、前記各ボイラ2および前記各軟水器
3には、運転情報保存手段5,5,…および無線通信手
段6,6,…が信号線(符号省略)を介してそれぞれ接
続されている。前記各運転情報保存手段5は、前記各ボ
イラ2および前記各軟水器3の運転情報を定期的(たと
えば、1秒ごと)に取り込み、この運転情報を所定期間
(たとえば、1日)保存蓄積するようになっている。ま
た、前記各無線通信手段6として、図示した実施例にお
いては、PHS(Personal Handyphone System)が設け
られている。
【0038】また、前記各運転情報保存手段5および前
記各無線通信手段6には、補助電源7,7,…がそれぞ
れ接続されている。これらの各補助電源7としては、図
示した実施例においては、電池が用いられている。前記
各運転情報保存手段5および前記各無線通信手段6は、
通常は、前記各ボイラ2および前記各軟水器3と同様、
所定の商用電源により稼動しているが、停電が発生した
とき、前記各補助電源7へ自動的に切り換わるようにな
っている。
【0039】また、前記各熱供給設備1の保守管理を行
う管理拠点8,8,…が、管理区域ごとにそれぞれ設け
られており、これらの各管理拠点8には、管理用のコン
ピュータ9,9,…(以下、「第一コンピュータ9」と
云う。)がそれぞれ設置されている。すなわち、前記各
管理拠点8は、担当の管理区域内に設置されている複数
の前記各熱供給設備1の管理をそれぞれ行うようになっ
ている。
【0040】そして、前記各熱供給設備1と前記各第一
コンピュータ9とが、前記各無線通信手段6を介して相
互に通信可能に接続されている。すなわち、前記各第一
コンピュータ9には、第一モデム10,10,…がそれ
ぞれ設けられており、前記各熱供給設備1と前記各第一
コンピュータ9とが、前記各無線通信手段6,無線基地
局11,一般電話回線網12および前記各第一モデム1
0を介して相互に通信可能に接続されている。
【0041】さらに、前記各管理拠点8に対して共通の
管理センター13が設けられている。この管理センター
13には、管理用のコンピュータ14(以下、「第二コ
ンピュータ14」と云う。)が設けられており、前記各
熱供給設備1の運転情報が前記各第一コンピュータ9か
らこの第二コンピュータ14へ転送可能としている。す
なわち、前記第二コンピュータ14には、第二モデム1
5に接続されており、この第二モデム15と前記各第一
モデム10とが、前記一般電話回線網12を介して接続
されている。
【0042】したがって、前記各熱供給設備1の運転情
報が、前記各コンピュータ9,14へ送信され、前記各
コンピュータ9,14に蓄積されるようになっている。
また、前記運転情報は、前記各熱供給設備1から自動的
に送信される場合と、前記各コンピュータ9,14から
の要求信号に応じて送信される場合とがある。
【0043】つぎに、前記構成における保守管理方法の
具体的内容について、図2〜図4のフローチャートを参
照しながら説明する。以下の説明では、前記各熱供給設
備1のうちいずれか1つにおいて異常が発生した場合の
処理手順について説明する。
【0044】まず、図2に基づいて、前記管理拠点8の
処理手順について説明する。前記熱供給設備1に異常が
発生すると、異常発生データが、前記管理拠点8におけ
る前記第一コンピュータ9へ自動的に送信されるように
なっている。たとえば、前記ボイラ2で不着火が発生す
ると、不着火が発生した旨の異常発生データが送信され
る。また、給水ポンプ(図示省略)の能力が低下した状
態になると、低水位が発生しやすくなるので、その旨の
予知データとしての異常発生データが送信される。そこ
で、まずステップS1において、前記管理拠点8におけ
る前記第一コンピュータ9が前記熱供給設備1からの前
記異常発生データを受信しているかどうかを判定する。
前記異常発生データを受信していない場合は、そのまま
前記ステップS1の判定を継続する。また、前記異常発
生データを受信している場合は、ステップS2へ移行
し、前記異常発生データを前記管理センター13へ転送
するかどうかを判定する。
【0045】このステップS2において、前記管理セン
ター13への転送は行わず、前記管理拠点8が対応する
場合は、ステップS3へ移行し、前記異常発生データの
内容を確認する。そして、ステップS4へ移行し、前記
異常発生データに関連する詳細情報が必要かどうかを判
定する。この詳細情報が必要な場合は、ステップS5へ
移行して、前記第一コンピュータ9から前記熱供給設備
1へ前記詳細情報を要求する信号を送信し、つぎにステ
ップS6へ移行して、前記熱供給設備1から送信された
前記詳細情報を受信する。
【0046】そして、つぎのステップS7において、前
記異常発生データおよび前記詳細情報を解析し、この解
析結果に基づいて、つぎのステップS8において、サー
ビス員の派遣または前記熱供給設備1の管理担当者への
復旧の指示を行う。すなわち、受信した前記詳細情報
は、前記第一コンピュータ9のモニタ画面に映し出さ
れ、前記管理拠点8では、これを前記異常発生データの
内容と合わせて解析し、この解析結果に基づいて対応す
るようにしている。したがって、前記熱供給設備1が設
置されている現場まで行かなくても、前記管理拠点8に
居ながらにして、前記熱供給設備1が現在どのような運
転状況にあるかを正確に知ることができ、適切な対応指
示を直ちに行うことができるようになっている。
【0047】このように、前記熱供給設備1が現在どの
ような運転状況にあるかを正確に把握することができる
ので、電話での指示により復旧可能なケースが増え、サ
ービス員の出向の手間を大幅に削減することができる。
また、前記熱供給設備1の停止時間を大幅に短縮するこ
とができる。さらに、サービス員が現場へ出向しなけれ
ばならない場合であっても、事前に異常原因の特定を行
い、修理に必要な部品等をそろえておくことができるの
で、現場で直ちに修理にとりかかることができるととも
に、再出向することがなくなる。
【0048】また、前記異常発生データとしては、異常
発生により前記熱供給設備1が停止したことを知らせる
異常データに加えて、前記熱供給設備1を直ちに停止さ
せる必要はないが、近日中に異常発生により前記熱供給
設備1が停止する可能性が高い状態になっていることを
知らせる予知データ(たとえば、前記給水ポンプの能力
低下のデータ)が送信されるようになっている。したが
って、前記熱供給設備1が停止する前に対応することが
可能となっている。すなわち、通常、前記熱供給設備1
の停止が必要な異常が発生する前には、その前兆となる
現象が起きるので、その前兆を判定する条件を予め設定
しておき、この判定条件にしたがって前記予知データを
送信するようにしている。したがって、前記予知データ
が送信されたときは、まだ前記熱供給設備1が停止して
いないので、翌日の対応等,余裕をもって計画的な対応
を行うことができる。
【0049】また、前記ステップS4において、前記詳
細情報が必要でない場合は、前記ステップS7へ移行し
て、前記異常発生データを解析する。そして、前記と同
様、この解析結果に基づいて、前記ステップS8におい
て、サービス員の派遣または前記熱供給設備1の管理担
当者への復旧の指示を行う。
【0050】さらに、前記ステップS2において、前記
異常発生データを前記管理センター13へ転送して、前
記管理センター13が対応する場合は、ステップS9へ
移行して、転送処理を行う。すなわち、平日の昼間は、
前記管理拠点8が、前記異常発生データを受けて対応
し、平日の夜間および休日は、前記管理センター13
が、前記管理拠点8から転送された前記異常発生データ
を受けて対応するようにしている。したがって、前記熱
供給設備1の保守管理を1日24時間継続して行うこと
ができるとともに、最少の人員で効率よく行うことがで
きるようになっている。
【0051】そして、前記異常発生データの転送を受け
た前記管理センター13は、図3に示す処理手順にした
がって処理する。まず、ステップS10において、転送
された前記異常発生データを前記第二コンピュータ14
が受信しているかどうかを判定する。前記異常発生デー
タを受信していない場合は、そのまま前記ステップS1
0の判定を継続する。また、前記異常発生データを受信
している場合は、ステップS11へ移行して、前記異常
発生データの内容を確認する。そして、このステップS
11からステップS16までの処理を前記管理拠点8と
同様にして行う。ここで、このステップS11〜S16
の処理は、前記ステップS3〜S8と同じであるので、
詳細な説明を省略する。
【0052】以上のように、前記構成によれば、前記各
熱供給設備1の保守管理を確実にかつ効率よく行うこと
ができ、前記熱供給設備に異常が発生する前に事前に対
応して、前記熱供給設備を停止させることなく運転する
ことができるとともに、万一異常が発生しても迅速な対
応を行うことができ、停止時間を極力短くすることがで
きる。また、前記各無線通信手段6を用いることによ
り、通信手段を新たに設けるための工事を不要とすると
ともに、設備費用の増加を抑えることができる。したが
って、前記保守管理契約者および前記各管理拠点8の両
方にとってメリットが大きい通信を用いた保守管理につ
いて、その実施を容易にすることができるとともに、そ
の普及に大いに貢献することができる。
【0053】つぎに、前記熱供給設備1において停電が
発生し、前記異常発生データとして停電発生情報が前記
熱供給設備1から前記第一コンピュータ9へ自動的に送
信された場合の処理手順について、図4に基づいて説明
する。
【0054】前記熱供給設備1において停電が発生する
と、前記無線通信手段6および前記運転情報保存手段5
の電源が、通常電源から前記補助電源7へ自動的に切り
換わる。そして、同時に、停電発生情報が、前記無線通
信手段6を介して前記第一コンピュータ9へ自動的に送
信される。そこで、まずステップS17において、前記
第一コンピュータ9が前記熱供給設備1からの前記停電
発生情報を受信しているかどうかを判定する。前記停電
発生情報を受信していない場合は、そのまま前記ステッ
プS17の判定を継続する。また、前記停電発生情報を
受信している場合は、ステップS18へ移行し、前記停
電発生情報を前記管理センター13へ転送するかどうか
を判定する。
【0055】このステップS18において、前記管理セ
ンター13への転送は行わず、前記管理拠点8が対応す
る場合は、ステップS19へ移行し、前記停電発生情報
の内容を確認する。そして、ステップS20へ移行し、
前記停電発生情報に関連して停電発生時および停電発生
時より少し前の運転情報が必要かどうかを判定する。こ
の運転情報は、前記運転情報保存手段5に保存されてい
るもので、たとえば前記ボイラ2における停電発生時の
燃焼状態,水位,蒸気圧,感震器の信号などである。前
記運転情報が必要な場合は、ステップS21へ移行し
て、前記第一コンピュータ9から前記熱供給設備1へ前
記運転情報を要求する信号を送信し、つぎにステップS
22へ移行して、前記熱供給設備1から送信された前記
運転情報を受信する。
【0056】そして、つぎのステップS23において、
前記停電発生情報および前記運転情報を解析し、この解
析結果に基づいて、つぎのステップS24において、サ
ービス員の派遣または前記熱供給設備1の管理担当者へ
の復旧の指示を行う。たとえば、前記管理拠点8は、前
記熱供給設備1の管理担当者へ停電により前記熱供給設
備1が停止した旨を連絡し、電源の再投入などを指示す
る。
【0057】また、前記ステップS18において、前記
停電発生情報を前記管理センター13へ転送して、前記
管理センター13が対応する場合(たとえば、平日の夜
間および休日)は、ステップS25へ移行して、転送処
理を行う。そして、前記停電発生情報の転送を受けた前
記管理センター13は、前記ステップS19〜S24と
同様の手順で対応する。
【0058】以上のように、前記構成によれば、前記各
熱供給設備1で停電が発生した場合にも、それを前記各
管理拠点8が直ちに知ることができ、適切な対応を直ち
に行うことができる。また、停電発生時の運転情報を解
析することにより、前記熱供給設備1がどのような状態
で停止したかを正確に把握することができ、停電からの
最適な復帰方法を指示することができる。
【0059】
【発明の効果】この発明によれば、ボイラ等を備えた熱
供給設備において、通信を用いた保守管理の実施を容易
にすることができる。また、停電が発生した場合にも直
ちに適切な対応を行うことができ、熱供給設備の停止時
間を極力短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明におけるシステムの概略構成を示す説
明図である。
【図2】この発明における異常発生データを受信した場
合の管理拠点の処理手順の一例を示すフローチャートで
ある。
【図3】この発明における異常発生データを受信した場
合の管理センターの処理手順の一例を示すフローチャー
トである。
【図4】この発明における停電発生情報を受信した場合
の管理拠点の処理手順の一例を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 熱供給設備 5 運転情報保存手段 6 無線通信手段 7 補助電源 8 管理拠点 9 コンピュータ(第一コンピュータ)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保守管理契約を結んだ熱供給設備1にお
    ける異常発生データ,運転データ,熱管理データ等の運
    転情報を無線通信手段6を介して管理拠点8のコンピュ
    ータ9で受信し、受信した運転情報に基づいて性能維
    持,機能維持および異常復旧の対応を行うことを特徴と
    する熱供給設備の保守管理方法。
  2. 【請求項2】 前記熱供給設備1で停電が発生したと
    き、前記無線通信手段1の電源が補助電源7へ切り換わ
    るとともに、停電発生情報が前記無線通信手段6を介し
    て送信され、この停電発生情報を前記コンピュータ9で
    受信したとき、この停電発生情報に基づいて異常復旧の
    対応を行うことを特徴とする請求項1に記載の熱供給設
    備の保守管理方法。
  3. 【請求項3】 前記コンピュータ9で前記停電発生情報
    を受信したとき、前記無線通信手段6に付設の運転情報
    保存手段5に保存されている前記熱供給設備1の運転情
    報を前記無線通信手段6を介して入手し、この運転情報
    の解析結果に基づいて異常復旧の対応を行うことを特徴
    とする請求項2に記載の熱供給設備の保守管理方法。
  4. 【請求項4】 前記熱供給設備1で停電が発生したと
    き、前記停電発生情報と合わせて、前記無線通信手段6
    に付設の運転情報保存手段5に保存されている前記熱供
    給設備1の運転情報が前記無線通信手段6を介して送信
    され、これらの情報を前記コンピュータ9で受信したと
    き、これらの情報の解析結果に基づいて異常復旧の対応
    を行うことを特徴とする請求項2に記載の熱供給設備の
    保守管理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015228560A (ja) * 2014-05-30 2015-12-17 マックス株式会社 設備機器及び設備機器管理システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015228560A (ja) * 2014-05-30 2015-12-17 マックス株式会社 設備機器及び設備機器管理システム

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