JP2003110457A - スイッチ回路及びその使用方法 - Google Patents

スイッチ回路及びその使用方法

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JP2003110457A
JP2003110457A JP2001299936A JP2001299936A JP2003110457A JP 2003110457 A JP2003110457 A JP 2003110457A JP 2001299936 A JP2001299936 A JP 2001299936A JP 2001299936 A JP2001299936 A JP 2001299936A JP 2003110457 A JP2003110457 A JP 2003110457A
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diode
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JP2001299936A
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Akitomo Oogoshi
章智 大越
Isamu Sugaya
勇 菅谷
Yoshinori Ozawa
義則 小澤
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Japan Radio Co Ltd
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Japan Radio Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正負いずれか一方のバイアス電源のみで動作
し、低い挿入損失、良好なアイソレーション及び回路の
小型・低価格化を実現できるスイッチ回路を提供する。 【解決手段】 共有ポートCOM側から見て、経路1上
にシリーズ配置されたPINダイオードD1と同極性に
なるよう、経路2上にPINダイオードD2aをシリー
ズ配置し、更にこのPINダイオードD2aに対して逆
極性となるよう、経路2上にPINダイオードD2bを
シリーズ配置する。BIAS1、BIAS2a及びBI
AS2bを介して加えるバイアス電圧は、経路1を用い
る場合でも経路2を用いる場合でも正電圧及びゼロ電圧
でよく、負のバイアス電圧を必要としない。経路1につ
いては低挿入損失、経路2については高アイソレーショ
ンであり、λ/4線路も不要である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波無線送受信
機等において用いうるスイッチ回路及びその使用方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】単一のアンテナや局部発振回路を送信回
路と受信回路により共用させる際には、例えば、図3に
示すようにスイッチ回路を設ける。図3に示したスイッ
チ回路のうちスイッチ回路SW1は、アンテナANTを
BPF14等を介し送信回路(TX)10及び受信回路
(RX)12の何れに接続するかを、切り替えるための
スイッチ回路である。また、スイッチ回路SW2は、発
振回路16をTX10及びRX12のいずれに接続する
かを、切り替えるためのスイッチ回路である。送信時に
は、スイッチ回路SW1及びSW2が何れもTX10側
に接続され、スイッチ回路SW2を介して供給される発
振回路16の発振出力をキャリアとして用いTX10が
送信信号を発生させ、この送信信号がスイッチ回路SW
1及びBPF14等を介してアンテナANTから無線送
信される。受信時には、スイッチ回路SW1及びSW2
が何れもRX12側に接続され、アンテナANTにより
受信された信号がBPF14等及びスイッチ回路SW1
を介してRX12に供給され、スイッチ回路SW2を介
して供給される発振回路16の発振出力を用いRX12
がこの受信信号を周波数変換・復調する。
【0003】これら、スイッチ回路SW1及びSW2
は、何れも高周波信号の伝送経路をスイッチングするた
めのスイッチ回路であり、信号入出力用のポート、伝送
経路の選択的形成/遮断のためのスイッチング素子、ス
イッチング素子をバイアスするための回路、スイッチン
グ素子を各ポートと結合させるための素子等から構成さ
れる。スイッチング素子としては、半導体によるスイッ
チング素子、例えばPINダイオード等の高周波向けダ
イオードを用いることができる。そこで、図4〜図6
に、PINダイオードを用いたスイッチ回路に関する従
来技術を示す。各図中、PORT1、PORT2及びC
OMはそれぞれ第1ポート、第2ポート及び共用ポート
である。図3中のスイッチ回路SW1として使用する際
には、例えば、PORT1をTX10に、PORT2を
RX12に、COMをアンテナANT側に、それぞれ接
続する。スイッチ回路SW2として使用する際には、例
えば、PORT1をTX10に、PORT2をRX12
に、COMを発振回路16に、それぞれ接続する。
【0004】まず、図4に示した従来技術では、POR
T1とCOMとの間にPINダイオードD1がシリーズ
配置されている。即ち、ダイオードD1はPORT1と
COMとを接続する高周波線路上に挿入されており、こ
のダイオードD1が導通している状態では当該高周波線
路が高周波的に導通して経路1が形成され、逆に導通し
ていない状態では当該高周波線路が高周波的に非導通と
なり経路1が遮断される。また、PORT2とCOMと
の間にはPINダイオードD2がシリーズ配置されてい
る。即ち、ダイオードD2はPORT2とCOMとを接
続する高周波線路上に挿入されており、このダイオード
D2が導通している状態では当該高周波線路が高周波的
に導通して経路2が形成され、逆に導通していない状態
では当該高周波線路が高周波的に非導通となり経路2が
遮断される。
【0005】更に、ダイオードD1には、第1バイアス
端子であるBIAS1、BIAS1に接続された抵抗R
1、抵抗R1の他端に接続された一端接地のコンデンサ
C4、並びに抵抗R1とダイオードD1とを接続するイ
ンダクタ(チョーク)L1を介して、図示しないバイア
ス制御回路からバイアス電圧が印加される。同様に、ダ
イオードD2には、第2バイアス端子であるBIAS
2、BIAS2に接続された抵抗R2、抵抗R2の他端
に接続された一端接地のコンデンサC5、並びに抵抗R
2とダイオードD2とを接続するインダクタL2を介し
て、図示しないバイアス制御回路からバイアス電圧が印
加される。これらのバイアスに伴う直流成分は、POR
T1、PORT2及びCOMの各ポートに対応して設け
たコンデンサC1〜C3により遮断される。また、ダイ
オードD1及びD2のアノードがPORT1又はPOR
T2側に、カソードがCOM側に、それぞれ接続されて
いるため、それらのダイオードを導通状態にするための
バイアス電圧は正電圧である。非導通状態にするには負
電圧を印加するか接地すればよい。
【0006】従って、BIAS1に正のバイアス電圧を
印加することにより、ダイオードD1を導通状態として
経路1を形成することができ、ゼロ電位とすることによ
り、ダイオードD1を非導通状態として経路1を遮断す
ることができる。また、BIAS2に正のバイアス電圧
を印加することにより、ダイオードD2を導通状態とし
て経路2を形成ことができ、ゼロ電位とすることによ
り、ダイオードD2を非導通状態として経路2を遮断す
ることができる。経路1を使用する際には、経路1を形
成すると同時に経路2を遮断し、経路2を使用する際に
は、経路2を形成すると同時に経路1を遮断する。この
ように、図4に示した従来技術では、バイアス電源とし
て正電源のみを用いたバイアス制御によって、経路1及
び2を選択的に形成/遮断できる。
【0007】図5に示した従来技術は、シリーズ配置さ
れたPINダイオード(D1a及びD2a)を設けてい
ることや、バイアス用端子及び回路の配置・構成等の点
に関しては、図4に示した従来技術と同様である。図4
に示した従来技術に対する図5に示した従来技術の相違
点は、第1に、ダイオードD1aから見てPORT1側
にPINダイオードD1bを、またダイオードD2aか
ら見てPORT2側にPINダイオードD2cを、それ
ぞれシャント配置(即ち一端接地で並列腕に配置)して
いることである。第2の相違点は、ダイオードD2a及
びD2cがそれぞれダイオードD1a又はD1bとは逆
極性で接続されていることである。この従来技術では、
経路1を使用する際には、BIAS1に正のバイアス電
圧を印加してダイオードD1aを導通、ダイオードD1
bを非導通状態とする一方、BIAS2に正のバイアス
電圧を印加してダイオードD2aを非導通、ダイオード
D2cを導通状態とする。また、経路2を使用する際に
は、BIAS2に負のバイアス電圧を印加してダイオー
ドD2aを導通、ダイオードD2bを非導通状態とする
一方、BIAS1に負のバイアス電圧を印加してダイオ
ードD1aを非導通、ダイオードD1cを導通状態とす
る。
【0008】図6に示した従来技術は、シリーズ配置さ
れたPINダイオードを有しておらず、経路1及び2そ
れぞれに対応してPINダイオードD1c又はD2cを
シャント配置し、更にそれらのシャント回路から見てC
OM側にPINダイオードD3によるシャント回路を設
けた構成を有している。ダイオードD1c、D2c及び
D3は、それぞれBIAS1及びインダクタL1、BI
AS2及びインダクタL2又は第3バイアス端子たるB
IAS3及びインダクタL4を介し、図示しないバイア
ス制御回路から印加されるバイアス電圧に応じ、導通/
非導通状態となる。ダイオードD1cによるシャント回
路とダイオードD3によるシャント回路との間にはλ/
4線路18が、ダイオードD2cによるシャント回路と
ダイオードD3によるシャント回路との間にはλ/4線
路22が、COMとダイオードD3によるシャント回路
との間にはλ/4線路20が、それぞれアイソレーショ
ンのため設けられている。コンデンサC7及びC8はD
Cカット用のコンデンサである。この従来技術では、B
IAS1に負電圧、BIAS2に正電圧、BIAS3に
負電圧を印加することによって、経路1を形成し経路2
を遮断することができる。また、BIAS1に正電圧、
BIAS2に負電圧、BIAS3に負電圧を印加するこ
とによって、経路2を形成し経路1を遮断することがで
きる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上示した三種類の従
来技術には、それぞれ問題点がある。まず、図4に示し
た従来技術は、回路構成が最も簡素であり従って小型化
・低価格化に適しているし、バイアス電源は正電圧を発
生させる電源だけでよい。しかし、非導通状態のシリー
ズ配置PINダイオード1個分(経路1使用時:D2、
経路2使用時:D1)のアイソレーションであるため、
図5及び図6に比べると、PORT1とPORT2の間
のアイソレーションが低い。
【0010】次に、図5に示した従来技術は、図6に比
べれば小型化・低価格化に適しているし、導通状態のシ
ャント配置PINダイオード(経路1使用時:D2c、
経路2使用時:D1b)がある分、図4に比べPORT
1とPORT2の間のアイソレーションが高いという利
点を有している。しかし、正電圧だけでなく負電圧をも
バイアスに使用するため、バイアス電源は正負両電源が
必要になる。
【0011】そして、図6に示した従来技術では、λ/
4線路18及び22によるアイソレーション作用によ
り、PORT1とPORT2の間のアイソレーションが
高まっている。しかし、λ/4線路18、20及び22
を用いているため、図4及び図5の何れに比べても回路
規模特に基板占有面積が大きくなる。例えばキャリア周
波数が5.8GHzである場合λ/4=5cm程度にも
なってしまい、λ/4線路による占有面積が問題にな
る。更に、図5と同様、正電圧だけでなく負電圧をもバ
イアスに使用するため、バイアス電源は正負両電源が必
要になる。
【0012】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、小型・低価格化に
適する回路構成を有しており、ポート間のアイソレーシ
ョンが高く、更にバイアス電源として正負のうちいずれ
か一方を使用するのみでよいスイッチ回路を提供するこ
とを、その目的の一つとしている。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、(1)第1ポートと共用ポートと
を接続する第1経路と、第2ポートと共用ポートとを接
続する第2経路と、第1及び第2経路それぞれにシリー
ズ配置された経路スイッチ用ダイオードと、を備え、各
ダイオードに対するバイアス制御によって第1及び第2
経路を選択的に導通させるスイッチ回路において、
(2)第1及び第2経路のうち少なくとも一方に、その
アノード同士又はカソード同士が接続されるよう複数個
の経路スイッチ用ダイオードを互いにシリーズ接続し
て、シリーズ配置し、(3)第1経路上に存する経路ス
イッチ用ダイオードのうち最も共用ポート寄りのもの
と、第2経路上に存する経路スイッチ用ダイオードのう
ち最も共用ポート寄りのものを、共用ポートに対して同
極性で接続したことを特徴とする。
【0014】ここに、「共用ポートに対して同極性で接
続」とは、ちょうど、図4におけるCOMに対するPI
NダイオードD1及びD2の関係と同様の関係をさして
いる。即ち、図4に示した従来技術では、ダイオードD
1及びD2のカソードがいずれもCOM側に接続されて
いるため、COM側から見るとこれらのダイオードD1
及びD2が同極性である。これに対して、図5では、共
に対応する経路上にシリーズ配置されているPINダイ
オードD1aのカソード及びD2のアノードが、COM
側に接続されている。即ち、COM側から見てこれらの
ダイオードD1a及びD2aが異極性である。
【0015】図5に示した従来技術にてバイアス用に正
負両電源が必要であったのは、このように、シリーズ配
置されているPINダイオードがCOMに対して互いに
異極性で接続されていたためである。そこで、本発明に
おいては、第1経路側の経路スイッチ用ダイオードのう
ち最も共用ポート寄りのものと、第2経路側の経路スイ
ッチ用ダイオードのうち最も共用ポート寄りのものを、
共用ポートに対して同極性で接続している。従って、本
発明においては、バイアス電源として正負のうちいずれ
か一方を使用するのみでよい。
【0016】また、図6に示した従来技術では、PIN
ダイオードD1c等によるシャント回路を設けている。
そのため、非導通状態を安定に維持するため負電圧によ
るバイアスが必要である。これに対して、本発明におい
ては、経路スイッチ用ダイオードを各経路上にシリーズ
配置している。本発明を実施するに当たって経路スイッ
チ用ダイオードとしてPINダイオードを用いるにして
も、本発明ではシャント回路を設ける必要がないためバ
イアス用の負電源は必要でなく正電源のみでよい。
【0017】更に、本発明においては、各経路上に経路
スイッチ用ダイオードをシリーズ配置した構成を変形利
用して、アイソレーションの確保及び回路の小型・低価
格化を図っている。即ち、第1及び第2経路のうち少な
くとも一方については、単独の経路スイッチ用ダイオー
ドをシリーズ配置するのではなく、そのアノード同士又
はカソード同士が接続されるよう複数個の経路スイッチ
用ダイオードを互いにシリーズ接続したものを、シリー
ズ配置するようにしている。これによって、アイソレー
ションに寄与する経路スイッチ用ダイオードの個数が、
少なくともその経路については複数個になり、従って良
好なアイソレーションが実現される。また、当該複数個
の経路スイッチ用ダイオードについては、そのアノード
同士又はカソード同士が接続されるようシリーズ接続し
ているため、バイアス電圧を印加するための回路も簡素
である。
【0018】更に、本発明の好適な実施形態において
は、第2経路についは、第1経路上に設けた経路スイッ
チ用ダイオードより多い個数の経路スイッチ用ダイオー
ドを、そのアノード同士又はカソード同士が接続される
よう互いにシリーズ接続して、複数個設ける。例えば、
第1経路における経路スイッチ用ダイオードの個数を1
個とし、第2経路における経路スイッチ用ダイオードの
個数を2個以上とする。このように、第1経路に設ける
経路スイッチ用ダイオードの個数を抑えることによっ
て、回路が小型・低価格化される。
【0019】また、その種の実施形態では、アイソレー
ションの確保に寄与する経路スイッチ用ダイオードの個
数を比べると、第2経路の方が第1経路のそれより多
い。これは、一面では第2経路の利点であるが、逆に言
えば第2経路に比べて第1経路が劣る点である。更に、
経路スイッチ用ダイオードによる挿入損失を比べると、
第1経路の方が第2経路より少ない。これは、一面では
第1経路の利点であるが、逆に言えば第1経路に比べて
第2経路の劣る点である。このような長所短所を有効利
用する途としては、例えば、アンテナを送受信共用する
無線通信装置、通常の送受信動作に加えキャリアセンス
機能を有する無線通信装置等の用途がある。
【0020】例えば、アンテナを送受信共用する無線通
信装置を考える。この種の無線通信装置におけるアンテ
ナ共用のためのスイッチ回路として本発明を利用する際
には、例えば、第1、第2及び共用ポートをそれぞれ送
信回路、受信回路及びアンテナに接続する。
【0021】第1経路に係る経路スイッチ用ダイオード
を順バイアスし、第2経路に係る経路スイッチ用ダイオ
ードを逆バイアスした状態では、送信回路からアンテナ
に至る第1経路が形成されるため、送信回路からの送信
信号をアンテナに供給して無線送信することができる。
このとき、送信信号がたどる経路即ち第1経路に存する
経路スイッチ用ダイオードの個数が少ないため、経路ス
イッチ用ダイオードの挿入損失による送信信号の減衰を
抑えることができ、また、遮断状態を保持すべき経路即
ち第2経路の方が、アイソレーションに寄与する経路ス
イッチ用ダイオードの個数が多いため、受信回路側への
送信信号の漏れを好適に抑えることができる。
【0022】逆に、第1経路に係る経路スイッチ用ダイ
オードを逆バイアスし、第2経路に係る経路スイッチ用
ダイオードを順バイアスした状態では、アンテナから受
信回路に至る第2経路が形成されるため、アンテナによ
る受信信号を受信回路に供給することができる。このと
き、受信信号がたどる経路、即ち第2経路に存する経路
スイッチ用ダイオードの挿入損失による受信信号の減衰
については、受信回路内の増幅器で補うことができ、ま
た、送信回路に対する電源供給を停止することによっ
て、遮断状態を保持すべき経路即ち第1経路のアイソレ
ーションを補い実質的に高めることができる。
【0023】他の例として、通常の信号送受信だけでな
く、この通常の信号送受信に加えてキャリアセンスを行
う無線通信装置を考える。この種の無線通信装置にて本
発明のスイッチ回路を利用するに際しては、例えば、第
1、第2及び共用ポートをそれぞれキャリアセンス用の
回路、通常時信号送受信用の回路及びアンテナに接続す
る。
【0024】第1経路に係る経路スイッチ用ダイオード
を順バイアスし、第2経路に係る経路スイッチ用ダイオ
ードを逆バイアスした状態では、アンテナからキャリア
センス用の回路に至る第1経路が形成されるため、アン
テナによる受信信号をキャリアセンス用の回路に供給し
てキャリアセンスを実行することができる。このとき、
先の送受信共用の例と同様の理由で、経路スイッチ用ダ
イオードの挿入損失による受信信号の減衰を抑えること
ができかつ通常信号送受信用の回路側への送信信号の漏
れを好適に抑えることができる。
【0025】逆に、第1経路に係る経路スイッチ用ダイ
オードを逆バイアスし、第2経路に係る経路スイッチ用
ダイオードを順バイアスした状態では、アンテナと通常
信号送受信用の回路とを接続する第2経路が形成される
ため、アンテナによる受信信号を通常信号送受信用の回
路に供給し、また当該通常信号送受信用の回路からの送
信信号をアンテナに供給することができる。このとき、
先の送受信共用の例と同様の理由で、第2経路に存する
経路スイッチ用ダイオードの挿入損失による受信信号の
減衰を受信回路内の増幅器等で補い、また、キャリアセ
ンス用の回路に対する電源供給を停止することによっ
て、第1経路のアイソレーションを補い実質的に高める
ことができる。
【0026】更に、本発明を実施するに際しては、好ま
しくは、第1及び第2経路と共用ポートとの接続点に抵
抗素子を設ける。抵抗素子とその最寄りの経路スイッチ
用ダイオードとの間にDCカット用のコンデンサ等を設
けない限り、第1経路に係る経路スイッチ用ダイオード
のうち最も共用ポート寄りの経路スイッチ用ダイオード
にバイアス電流が流れると、抵抗素子において電圧が発
生し、この電圧は、第2経路に係る経路スイッチ用ダイ
オードのうち最も共用ポート寄りの経路スイッチ用ダイ
オードに対して、逆バイアス方向の電圧として作用す
る。従って、第2経路に係る経路スイッチ用ダイオード
のうち最も共用ポート寄りの経路スイッチ用ダイオード
によるアイソレーション効果が高まる。仮に、第1経路
に、第2経路における個数(例えば2個)より少ない個
数(例えば1個)の経路スイッチ用ダイオードをシリー
ズ配置した場合であっても、このように抵抗素子により
アイソレーション効果が高められているため、第1ポー
トと第2ポートの間のアイソレーションが良好になる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
関し図面に基づき説明する。なお、図4乃至図6に示し
た実施形態と同様の又は対応する部材については同一の
符号を付し、重複する説明を省略する。
【0028】図1に、本発明の一実施形態に係るスイッ
チ回路の構成を示す。本実施形態においては、第1ポー
トPORT1と共用ポートCOMとを接続する経路1を
形成/遮断するための経路スイッチ用ダイオードとして
PINダイオードD1が、また、第2ポートPORT2
と共用ポートCOMとを接続する経路2を形成/遮断す
るための経路スイッチ用ダイオードとしてPINダイオ
ードD2a及びD2bが、それぞれ設けられている。
【0029】ダイオードD1のカソードはDCカット用
のコンデンサC3を介してCOMに、アノードはDCカ
ット用のコンデンサC1を介してPORT1に、それぞ
れ接続されている。即ち、ダイオードD1は経路1上に
シリーズ配置されている。また、ダイオードD1に対し
ては、第1バイアス端子BIAS1、インダクタL1及
びコンデンサC4を介して図示しないバイアス制御回路
から、バイアス電圧が印加される。ダイオードD1のカ
ソードと、接地との間には、抵抗R3にコンデンサC6
を並列接続し更にそれにインダクタL3を直列接続した
回路が設けられている。従って、ダイオードD1に加わ
る実効的なバイアス電圧は、バイアス制御回路からのバ
イアス電圧だけでなく、ダイオードD1又はD2aのバ
イアスによりこの回路に流れる電流によっても、左右さ
れる。なお、図示した回路では、図4中のR1に相当す
る抵抗素子を設けていないが、これは適宜設けうるもの
とする。
【0030】ダイオードD2aのカソードはコンデンサ
C3を介してCOMに、アノードはダイオードD2bの
アノードに、それぞれ接続されており、またダイオード
D2bのカソードはDCカット用のコンデンサC2を介
してPORT2に接続されている。即ち、ダイオードD
2aは、COM側から見た極性がダイオードD1と同じ
になるようCOM側に接続されており、かつ、ダイオー
ドD2a及びD2bは、互いに逆極性でシリーズ接続さ
れた状態で経路2上にシリーズ配置されている。また、
ダイオードD2a及びD2bのアノードに対しては、第
2バイアス端子BIAS2a、インダクタL2a及びコ
ンデンサC5aを介して図示しないバイアス制御回路か
ら、バイアス電圧が印加される。先にも述べたとおり、
抵抗R3にコンデンサC6を並列接続し更にそれにイン
ダクタL3を直列接続した回路が設けられているため、
ダイオードD2aに加わる実効的なバイアス電圧は、バ
イアス制御回路からのバイアス電圧だけでなく、ダイオ
ードD1又はD2aのバイアスによりこの回路に流れる
電流によっても、左右される。また、ダイオードD2b
のカソードに対しては、もう一つの第2バイアス端子B
IAS2a、抵抗R2、インダクタL2a及びコンデン
サC5aを介して図示しないバイアス制御回路から、バ
イアス電圧が印加される。なお、図示した回路では、R
2に相当する抵抗素子をBIAS2aに設けていない
が、これは適宜設けうるものとする。
【0031】経路1を使用するときには、バイアス制御
回路によりBIAS1及びBIAS2bに正のバイアス
電圧を印加する一方、バイアス制御回路内でBIAS2
aを接地に接続する。このとき、BIAS1に印加され
る正電圧により、ダイオードD1は順バイアスされ導通
状態となるため、経路1を介した高周波信号の伝送が可
能になる。挿入損失はダイオード1個分(D1)である
ため少ない。また、このとき、BIAS2aがゼロ電位
となりまたダイオードD1に流れるバイアス電流に応じ
抵抗R3等にて電圧が発生するため、ダイオードD2a
は逆バイアスされ非導通状態となり、かつ、BIAS2
bに印加される正電圧によりダイオードD2bが逆バイ
アスされ非導通状態となるため、経路2を介した高周波
信号の伝送は阻止される。非導通状態のダイオード2個
分(D2a,D2b)であるため、アイソレーションが
良好である。
【0032】経路2を使用するときには、バイアス制御
回路によりBIAS2aに正のバイアス電圧を印加する
一方、バイアス制御回路内でBIAS1及びBIAS2
bを接地に接続する。このとき、BIAS2aに印加さ
れる正電圧によりダイオードD2aは順バイアスされ導
通状態となり、かつ、BIAS2aに印加される正電圧
及びBIAS2bのゼロ電位によりダイオードD2bが
順バイアスされ導通状態となるため、経路2を介した高
周波信号の伝送が可能になる。また、このとき、BIA
S1のゼロ電位及び抵抗R3等の電圧により、ダイオー
ドD1は逆バイアスされ非導通状態となるため、経路1
を介した高周波信号の伝送は阻止される。
【0033】経路2を使用する際には、経路2上にシリ
ーズ配置されるダイオードが2個であるため、経路1を
使用する場合に比べ挿入損失がダイオード1個分多くな
り、また、経路1上にシリーズ配置されるダイオードが
1個であるため、経路1を使用する場合に比べアイソレ
ーションが不足する。しかし、増幅器等を含む回路をP
ORT2側に接続することによって、挿入損失の増大分
を補うことが可能であり、また、経路2使用時に電源供
給停止可能な回路をPORT1側に接続することによっ
て、アイソレーションの不足分を補うことができる。ま
た、ここでいう「増幅器等を含む回路」「電源供給停止
可能な回路」は、決して特殊な回路ではないから、本実
施形態に係るスイッチ回路の用途は広い。
【0034】第1の用途例として、図3に示した無線送
受信機を掲げることができる。例えば、本実施形態に係
る回路をスイッチ回路SW1として使用する際には、P
ORT1をTX10側に、PORT2をRX12側に、
COMをアンテナANT側に、それぞれ接続する。RX
12内には、通常、受信した微弱な信号を増幅するため
の増幅器があるため、その増幅器により挿入損失を補う
ことも可能である。また、受信時にはTX10の動作を
停止させてもよく、動作を停止させれば事実上アイソレ
ーションが増大するため、アイソレーション不足分を補
うことができる。なお、本実施形態に係るスイッチ回路
をスイッチ回路SW2として用いることもできる。
【0035】第2の用途例として、図2に示したキャリ
アセンス型無線送受信機を掲げることができる。この図
に示す無線送受信機は、例えばETC(Electronic Tol
l Collection:自動料金収受システム)向けの送受信機
28に、スイッチ回路SW4を介し、通常送受信用の回
路例えばアッテネータ26と、キャリアセンス用の回路
例えば低雑音増幅器(LNA)24とを、接続し、更
に、両回路をスイッチ回路SW3及びBPF14等を介
しアンテナANTに接続した構成でETC移動局(車載
機)の無線設備を試験する試験機に使用可能である。通
常の送受信の際には、スイッチ回路SW3及びSW4を
制御することによって、送受信機28及びアンテナAN
Tを共にアッテネータ26側に接続し、通常の送受信に
割り込んで行うキャリア検出・監視即ちキャリアセンス
の際には、スイッチ回路SW3及びSW4を制御するこ
とによって、送受信機28及びアンテナANTを共にL
NA24側に接続する。
【0036】この用途例において、本実施形態に係る回
路をスイッチ回路SW3として使用する際には、POR
T1をLNA24側に、PORT2をアッテネータ26
側に、COMをアンテナANT側に、それぞれ接続す
る。即ち、キャリアセンス時には、微弱なキャリアをも
検出できるようにするため、挿入損失が比較的少ない経
路1を用いる。経路2側のアイソレーションが良好であ
るため、キャリアセンス中に受信した信号の漏れによる
送受信機28の不正常な応答・動作を防ぐにも好都合で
ある。また、通常の送受信時例えばETC車載機の無線
設備を試験する際は、既存のETC送受信機に比べ、送
信電力が10dB程度低いこと、受信感度も10dB程
度低くて問題がないことから、経路2を使用する。経路
2使用時における経路1側への漏れについては、通常送
受信時にLNA24への電源供給を断つようにすれば、
充分なポート間アイソレーションを実現できる。なお、
本実施形態に係るスイッチ回路をスイッチ回路SW4と
して用いることもできる。
【0037】このように、本実施形態によれば、ダイオ
ードD2a及びD2bを互いに逆極性でシリーズ接続し
た回路を経路2上にシリーズ配置し、また、ダイオード
D1とダイオードD2aとをCOMから見て同極性とな
るよう配置・接続したため、バイアス用の電源は正電源
のみでよく、電源回路の構成の簡素化その他の効果が得
られる。また、経路1使用時には経路1における低挿入
損失という効果が、経路2使用時には経路2上のダイオ
ードによる良好なアイソレーションという効果が、それ
ぞれ得られる。経路2使用時における経路1の挿入損失
及び経路1使用時におけるポート間アイソレーションに
ついては、先に用途例を示して述べたとおり、本実施形
態では問題にならない。そして、シャント回路を用いる
場合と異なりアイソレーション用のλ/4線路例えばマ
イクロストリップラインによるλ/4線路は不要で、従
って主としてチップ部品のみにより実現することができ
るため、基板専有面積を狭くすることができる。このよ
うにして、本実施形態では、ポート間のアイソレーショ
ンが高く、更にバイアス電源として正負のうちいずれか
一方を使用するのみでよいスイッチ回路であって、小型
・低価格化に適する回路を、実現している。抵抗R3に
て発生する電圧による逆バイアス効果、ひいては良好な
非導通状態の確保という効果も得られる。
【0038】なお、本実施形態では、経路2上にシリー
ズ配置された経路スイッチ用ダイオードは2個である
が、より多くの個数であってもよい。この点について
は、経路1でも同様である。但し、回路構成の簡素化・
小型低価格化のためには、本実施形態のような個数設定
及び回路接続が望ましい。また、ダイオードの極性を変
え、バイアス電源として負のバイアス電源のみを用いる
形態でも、本発明を実施できる。正負いずれかの電源の
みでよい、という効果については、経路1上に2個以上
の経路スイッチ用ダイオードを逆極性シリーズ接続して
シリーズ配置した場合にも、得ることができる。更に、
以上説明した実施形態では、高周波向けのスイッチング
素子として広く用いられているPINダイオードを想定
したが、本発明は、PINダイオード以外のダイオード
をスイッチング素子として用いて実施することもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るスイッチ回路の構
成を示す回路図である。
【図2】 本実施形態の用途例の一つを示すブロック図
である。
【図3】 本実施形態の用途例の他の一つを示すブロッ
ク図である。
【図4】 第1の従来技術に係るスイッチ回路の構成を
示す回路図である。
【図5】 第2の従来技術に係るスイッチ回路の構成を
示す回路図である。
【図6】 第3の従来技術に係るスイッチ回路の構成を
示す回路図である。
【符号の説明】
D1,D2a,D2b PINダイオード、R3 抵
抗、PORT1 第1ポート、PORT2 第2ポー
ト、COM 共用ポート、BIAS1 第1バイアス端
子、BIAS2a,BIAS2b 第2バイアス端子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小澤 義則 東京都三鷹市下連雀五丁目1番1号 日本 無線株式会社内 Fターム(参考) 5K011 BA04 DA22 DA25 JA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1ポートと共用ポートとを接続する第
    1経路と、第2ポートと共用ポートとを接続する第2経
    路と、第1及び第2経路それぞれにシリーズ配置された
    経路スイッチ用ダイオードと、を備え、各ダイオードに
    対するバイアス制御によって第1及び第2経路を選択的
    に導通させるスイッチ回路において、 第1及び第2経路のうち少なくとも一方には、そのアノ
    ード同士又はカソード同士が接続されるよう複数個の経
    路スイッチ用ダイオードを互いにシリーズ接続して、シ
    リーズ配置し、 第1経路上に存する経路スイッチ用ダイオードのうち最
    も共用ポート寄りのものと、第2経路上に存する経路ス
    イッチ用ダイオードのうち最も共用ポート寄りのもの
    を、共用ポートに対して同極性で接続したことを特徴と
    するスイッチ回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスイッチ回路において、 第1及び第2経路と共用ポートとの接続点に抵抗素子を
    設け、 この抵抗素子が、第1経路に係る経路スイッチ用ダイオ
    ードのうち最も共用ポート寄りの経路スイッチ用ダイオ
    ードに流れるバイアス電流に応じ、第2経路に係る経路
    スイッチ用ダイオードのうち最も共用ポート寄りの経路
    スイッチ用ダイオードに対して、逆バイアス方向の電圧
    を発生させ印加することを特徴とするスイッチ回路。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のスイッチ回路において、 第2経路については、第1経路上に設けた経路スイッチ
    用ダイオードより多い個数の経路スイッチ用ダイオード
    を、そのアノード同士又はカソード同士が接続されるよ
    う互いにシリーズ接続して、複数個設けたことを特徴と
    するスイッチ回路。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のスイッチ回路において、 第1経路における経路スイッチ用ダイオードの個数が1
    個であり、第2経路における経路スイッチ用ダイオード
    の個数が2個以上であることを特徴とするスイッチ回
    路。
  5. 【請求項5】 アンテナを送受信共用する無線通信装置
    にて請求項3又は4記載のスイッチ回路を使用する方法
    であって、 第1、第2及び共用ポートをそれぞれ送信回路、受信回
    路及びアンテナに接続しておき、 送信回路からの送信信号をアンテナに供給する際には、
    第1経路に係る経路スイッチ用ダイオードを順バイア
    ス、第2経路に係る経路スイッチ用ダイオードを逆バイ
    アスし、 アンテナによる受信信号を受信回路に供給する際には、
    送信回路に対する電源供給を停止する一方、第1経路に
    係る経路スイッチ用ダイオードを逆バイアス、第2経路
    に係る経路スイッチ用ダイオードを順バイアスすること
    を特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 通常の信号送受信に加えてキャリアセン
    ス機能を有する無線通信装置にて請求項3又は4記載の
    スイッチ回路を使用する方法であって、 第1、第2及び共用ポートをそれぞれキャリアセンス用
    の回路、通常時信号送受信用の回路及びアンテナに接続
    しておき、 アンテナを用いてキャリアセンスを行う際には、第1経
    路に係る経路スイッチ用ダイオードを順バイアス、第2
    経路に係る経路スイッチ用ダイオードを逆バイアスし、 アンテナを用いて通常時信号送受信を行う際には、キャ
    リアセンス用の回路に対する電源供給を停止する一方、
    第1経路に係る経路スイッチ用ダイオードを逆バイア
    ス、第2経路に係る経路スイッチ用ダイオードを順バイ
    アスすることを特徴とする使用方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007306241A (ja) * 2006-05-10 2007-11-22 Mitsubishi Electric Corp 無線送受信機
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RU2760766C1 (ru) * 2021-03-10 2021-11-30 Российская Федерация, от имени которой выступает Государственная корпорация по атомной энергии "Росатом" (Госкорпорация "Росатом") Переключатель

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