JP2003107156A - 障害物検出装置及び記録媒体 - Google Patents

障害物検出装置及び記録媒体

Info

Publication number
JP2003107156A
JP2003107156A JP2001315572A JP2001315572A JP2003107156A JP 2003107156 A JP2003107156 A JP 2003107156A JP 2001315572 A JP2001315572 A JP 2001315572A JP 2001315572 A JP2001315572 A JP 2001315572A JP 2003107156 A JP2003107156 A JP 2003107156A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency band
obstacle
detection device
frequency
ultrasonic waves
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001315572A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumihiko Matsushita
文彦 松下
Takanobu Sasaki
孝信 佐々木
Takashi Tanaka
敬 田中
Katahito Hyodo
賢仁 兵藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2001315572A priority Critical patent/JP2003107156A/ja
Publication of JP2003107156A publication Critical patent/JP2003107156A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 障害物の誤検出を低減することができる障害
物検出装置及び記録媒体を提供すること。 【解決手段】 ステップ200にて、全受信回路を超音
波センサ3に接続する。ステップ210では、全受信回
路の全受信情報を収集する。ステップ220では、ノイ
ズモニタを終了するタイミングであるかを判定する。ス
テップ230では、閾値を超えた入力があるかを判定す
る。ステップ240では、送信周波数を標準周波数に設
定する。ステップ250では、全受信回路にて閾値を超
えた入力があるかを判定する。ステップ260では、閾
値を超える入力が無い受信回路の周波数のうちから送信
周波数をランダムに選択する。ステップ270では、全
受信回路にて閾値を連続的に超えた入力があるかを判定
する。ステップ280では、閾値を超えた時間が最も少
ない受信回路の周波数を選択し、その周波数を送信周波
数として設定する。ステップ290では、送信を停止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波により、車
両の周囲の障害物を検出することができる障害物検出装
置及び記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両に搭載される障害物検出
装置として、例えば超音波を発信する超音波センサ(ソ
ナー)を用いたものがある。この障害物検出装置では、
車両に搭載したソナーから、車両の周囲に対して、送信
(発信)毎に同一の周波数にて超音波を送信している。
そして、送信された超音波が障害物などに当たって反射
した反射波を受信し、その受信波を閾値と比較すること
によって、障害物の有無を判定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した技
術では、周辺の音響ノイズや自ら送信した音波が多重反
射したもの(以下ノイズと総称することもある)によっ
て、障害物を正確に検出できないことがある。例えばノ
イズを障害物として誤検出することがある。
【0004】この誤検出を回避する方法として、例えば
ノイズが消えるまで待つ方法や、送信間隔をランダムに
してノイズ受信とのタイミングをずらす方法等が考えら
れているが、必ずしも十分ではない。例えば、車両周辺
のノイズが増加した場合には、ノイズの回避には限界が
あり、障害物を検出することによる車両周辺の監視が正
常にできないことがある。
【0005】しかも、この様な障害物検出装置を搭載し
た車両は年々増えてきており、駐車場等の様に多数の車
両が密集する場所では、上述した誤検出の可能性が増大
するので、一層の改善が望まれていた。本発明は、前記
課題を解決するためになされたものであり、障害物の誤
検出を低減することができる障害物検出装置及び記録媒
体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】(1)請
求項1の発明は、超音波を利用して、車両の周囲の障害
物を検出する障害物検出装置に関するものであり、本発
明では、超音波送受信手段により、障害物を検出するた
めに、異なる周波数帯の超音波の送信及び受信を行い、
超音波認識手段により、車両の周囲の環境からの超音波
を受信して、周囲の超音波の状況を認識し、周波数帯選
択手段により、超音波認識手段によって認識した周囲の
超音波の状況に応じて、超音波送受信手段にて送受信す
る超音波の周波数帯を選択する。
【0007】上述した様に、車両周辺のノイズが多い場
合には、障害物の誤検出が生じ易いので、本発明では、
まず、車両の周囲の環境からの超音波を受信して、周囲
の超音波の状況を認識する。そして、その認識した周囲
の超音波の状況に応じて、送受信する超音波の周波数帯
を選択し、その選択された周波数帯にて超音波の送受信
を行うことにより、障害物を検出する。
【0008】従って、例えばノイズの影響を受けにくい
周波数帯を利用することにより、誤検出を低減して、車
両の周囲の障害物を正確に検出することができる。尚、
超音波送受信手段は、送信部分と受信部分が一体である
とコンパクトであるが、別体であってもよい。
【0009】(2)請求項2の発明では、超音波認識手
段は、超音波送受信手段が送受信可能な全ての周波数帯
にて、所定の閾値を超える入力があるか否かによって、
周囲の超音波の状況を認識する。本発明は、超音波認識
手段を例示したものである。
【0010】ここでは、例えば送受信可能な周波数帯を
いくつかに区分し、全ての帯域において、閾値を超える
ノイズ(即ち障害物の誤検出の原因となるノイズ)があ
るか否かを判定する。これにより、周囲のノイズの発生
状況を的確に把握することができるので、障害物を正確
に検出できる。
【0011】(3)請求項3の発明では、全ての周波数
帯にて、所定の閾値を超える入力がないと判定された場
合には、所定の標準となる周波数帯にて、超音波の送受
信を行うことにより、障害物を検出する。本発明は、使
用する周波数帯の決定方法を例示したものである。
【0012】本発明では、全ての周波数帯にて、閾値を
超えるノイズが無い場合には、例えば予め決められた標
準の周波数帯を採用することができる。 (4)請求項4の発明では、全ての周波数帯のうちの何
れかの周波数帯にて、所定の閾値を超える入力があると
判定された場合には、当該入力に対応する周波数帯以外
の周波数帯を選択して、超音波の送受信を行うことによ
り、障害物の検出を行う。
【0013】本発明は、使用する周波数帯の決定方法を
例示したものである。本発明では、閾値を超えるノイズ
がある周波数帯が存在する場合には、その周波数帯を避
けて(使用する)周波数帯を選択することにより、ノイ
ズの影響を排除して、障害物を正確に検出することがで
きる。
【0014】(5)請求項5の発明では、閾値を超える
入力に対応する周波数帯以外の周波数帯を、ランダムに
て選択する。本発明は、使用する周波数帯の決定方法を
例示したものである。本発明では、使用する周波数帯
を、ランダムにて選択するので、使用する周波数帯が偏
ることがない。よって、仮に何らかの問題(誤検出の原
因となるノイズの発生等)が生じた場合でも、障害物を
検出する精度が向上する。
【0015】(6)請求項6の発明では、閾値を超える
入力に対応する周波数帯以外の周波数帯として、前回使
用した周波数帯以外又は近接する周波数帯以外の周波数
帯を選択する。本発明は、使用する周波数帯の決定方法
を例示したものである。
【0016】本発明では、使用する周波数帯として、前
回使用した周波数帯以外又は近接する周波数帯以外の周
波数帯を選択するので、使用する周波数帯が偏ることが
なく、また、自らが送信した超音波による誤検出を低減
できる。よって、障害物を検出する精度が向上する。
【0017】(7)請求項7の発明では、全ての送受信
可能な周波数帯にて、所定の閾値を超える入力があり且
つその入力が閾値を断続的に超えていると判定された場
合には、閾値を超える時間が最も短い周波数帯を選択し
て、障害物を検出する。本発明は、使用する周波数帯の
決定方法を例示したものである。
【0018】車両の周囲にノイズが多い場合には、超音
波を用いた障害物の検出を行っても、障害物を正確に検
出することは容易ではない。よって、その場合には、ノ
イズの影響がより少ない周波数帯を選択することによ
り、可能な限り障害物の誤検出を防止するのである。
【0019】(8)請求項8の発明では、全ての送受信
可能な周波数帯にて、所定の閾値を連続的に超える入力
があると判定された場合には、障害物の認識を停止す
る。車両の周囲にノイズが非常に多い場合(即ち検出期
間にわたって障害物と認識される様なノイズが恒常的に
ある場合)には、超音波を用いた障害物の検出を行って
も、実際に障害物を検出できない。よって、その場合に
は、超音波による障害物の検出を中止するのである。こ
れにより、自らの送信する超音波によってノイズ環境を
さらに悪化させてしまうことを防ぎ、かつ、無用な演算
処理を行う必要が無くなるので、演算処理の負荷が低減
する。
【0020】(9)請求項9の発明は、上述した障害物
検出装置(詳しくはその電子制御装置)による処理を実
行させる手段を記憶している記録媒体である。つまり、
上述した障害物検出装置の処理を実行させることができ
る例えばプログラム等の手段を記憶したものであれば、
特に限定はない。
【0021】例えば記録媒体としては、マイクロコンピ
ュータとして構成される電子制御装置、マイクロチッ
プ、フロッピィディスク、ハードディスク、光ディスク
等の各種の記録媒体が挙げられる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の障害物検出装置
及び記録媒体の実施の形態の例(実施例)を説明する。 (実施例1)本実施例の障害物検出装置は、車両の周囲
の超音波ノイズの状況に応じて、障害物の検出に用いる
超音波の周波数帯を切り替えるものである。
【0023】a)まず、本実施例の障害物検出装置の基
本的なシステム構成を図1を用いて説明する。図1に示
す様に、本実施例の障害物検出装置1は、車両に搭載さ
れて車両の周囲の障害物を検出する装置であり、超音波
の送受信を行う超音波センサ3と、超音波を送受信する
ための各種の演算処理を行う電子制御装置(ECU)5
と、障害物の検出結果を表示する表示装置7を備えてい
る。
【0024】前記超音波センサ3は、送受信に必要な周
波数帯をカバーする能力を有する広帯域センサであり、
制御信号bに対応して、複数の周波数帯(本実施例では
各中心周波数f1〜f4を有する4周波数帯)の超音波の
送受信を切り替えることが可能なものである。
【0025】この広帯域センサとしては、例えば各周波
数帯の超音波の送受信が可能な4個の超音波センサを組
み合わせて構成することができるが、異なる周波数帯を
カバーできれば、特に制限はない。また、前記表示装置
7は、図2に示す様に、車両に取り付けられた超音波セ
ンサ3の位置をランプ7aにて示すものである。尚、同
図に示す様に、超音波センサ3は、車両の前部や後部に
複数(ここでは五箇所に)配置されている。
【0026】図1に戻り、前記ECU5は、以下に述べ
る様に、送信駆動回路9と、切替スイッチ部11と、フ
ィルタ部13と、アンプ部15と、比較部17と、マイ
クロコンピュータ(マイコン)19を備えている。この
うち、前記送信駆動回路9は、マイコン19からの送信
駆動パルスである制御信号aを受信し、その制御信号a
に応じて、超音波センサ3に対して制御信号bを出力す
る。
【0027】前記切替スイッチ部11は、4個の例えば
トランジスタ等のスイッチSW(SW1〜SW4)から
なり、マイコン19からの制御信号cにより、各スイッ
チSWはそれぞれ接続(オン)・遮断(オフ)の状態に
切り替わる。前記フィルタ部13は、前記各スイッチS
Wに対応した4個のバンドパスフィルタBPF(BPF
1〜BPF4)からなり、これらのバンドパスフィルタ
BPFは、それぞれ中心周波数f1〜f4を有し、各中心
周波数に対応した周波数帯の(超音波の)受信波の信号
のみを通過させる。尚、各周波数帯の帯域は重ならない
様に設定しておく。
【0028】前記アンプ部15は、前記各バンドパスフ
ィルタBPFに対応した4個のアンプAmp(Amp1
〜Amp4)からなり、各バンドパスフィルタBPFを
通過した信号を増幅する。前記比較部17は、前記各ア
ンプAmpに対応した4個のコンパレータComp(C
omp1〜Comp4)からなり、各アンプAmpによ
り増幅された信号と所定の閾値(th)とを比較し、所
定の閾値より大きいことを示す信号(デジタル信号の場
合はH)のみを、マイコン19に対して出力する。
【0029】従って、超音波センサ3からの超音波の
(反射波等の)受信波の信号は、各スイッチSWのオン
・オフにより、4つの経路に切り替えられ、各経路を介
してマイコン19に入力する。尚、4つの経路とは、ス
イッチSW1、バンドパスフィルタBPF1、アンプA
mp1、及びコンパレータComp1を介する受信回路
K1と、スイッチSW2、バンドパスフィルタBPF
2、アンプAmp2、及びコンパレータComp2を介
する受信回路K2と、スイッチSW3、バンドパスフィ
ルタBPF3、アンプAmp3、及びコンパレータCo
mp3を介する受信回路K3と、スイッチSW4、バン
ドパスフィルタBPF4、アンプAmp4、及びコンパ
レータComp4を介する受信回路K4である。
【0030】また、前記マイコン19は、周知のCP
U、ROM、RAM等からなり、比較部17から入力し
た信号に応じて、各種の演算を行って、送信駆動回路9
を駆動する制御信号aを出力するなどの制御処理を行
う。 ・例えば、比較部17から入力した信号を用いて、障害
物の検出の処理を行う。つまり、比較部17から入力し
た信号に対して、インプットキャプチャ等を使用するこ
とにより、閾値を超えてオン(H)になった時刻を記憶
し、この時刻に基づいて、ノイズ入力幅や障害物の距離
の算出などを行う。
【0031】尚、障害物までの距離は、周知の様に、超
音波の送信から受信までの時間により求めることができ
る。 ・また、PPG(Programable Pulse Generator)、P
WM(Pulse WideModulation)タイマ等を使用して、ソ
フトウェア的に、超音波センサ3から送信する超音波の
周波数(送信駆動パルス周波数)をf1〜f4に切り替え
て超音波センサ3を駆動する制御信号(送信駆動パル
ス)aを、送信駆動回路9に出力する。
【0032】・更に、スイッチ部11に対して、各スイ
ッチSWのオン・オフを制御する制御信号cを出力す
る。尚、送信駆動回路9に出力する制御信号aとスイッ
チ部11に出力する制御信号cとは、超音波を送受信す
る際の周波数帯が一致する様に、その信号を設定する。
【0033】b)次に、本実施例の障害物検出装置にて
実施される障害物検出処理を、図3〜図6のフローチャ
ートに基づいて説明する。 メインルーチン まず、障害物検出処理の全体を示すメインルーチンを説
明する。
【0034】図3に示す様に、ステップ100では、後
に図4にて詳述するノイズモニタ処理を実施して、車両
の周囲の超音波の状況を把握するとともに、使用する超
音波の周波数帯を決定する等の処理を行う。続くステッ
プ110では、後に図5にて詳述する超音波送信処理を
実施し、車両の周囲に対して超音波を送信する。
【0035】続くステップ120では、後に図6にて詳
述する超音波受信処理を実施し、送信した超音波の反射
波を受信する。続くステップ130では、上述した処理
によって得られた結果、即ち障害物の検出結果を、表示
装置7に表示する処理を行って、一旦本処理を終了す
る。
【0036】この表示装置7では、障害物との距離に応
じてランプ7aを点滅する。つまり、障害物との距離が
近いほど点滅の頻度を増加させる。尚、スピーカ(図示
せず)を用いて、電子音等によって障害物の有無や障害
物との距離を報知するようにしてもよい。 ノイズモニタ処理 次に、超音波の送信に先だって行われる(車両の周囲の
超音波の状況を把握する)処理と、この処理の結果に応
じて、送受信する超音波の周波数を変更する処理、即ち
ノイズモニタ処理を説明する。
【0037】図4に示す様に、ステップ200にて、全
受信回路K1〜K4を超音波センサ3に接続する処理を
行う。つまり、マイコン19からスイッチ部11に対し
て制御信号cを出力して、全てのスイッチSWをオンに
する。続くステップ210では、全受信回路K1〜K4
の全受信情報を収集する。つまり、バンドパスフィルタ
BPFを通過することが可能な全ての周波数帯の信号
(超音波の受信波)をチェックし、その中から閾値を超
える信号を検出して、マイコン19に入力する(即ちノ
イズモニタを実施する)。
【0038】続くステップ220では、ノイズモニタを
終了するタイミングであるか否かを、ノイズモニタの開
始から所定の時間を経過したか否かによって判定する。
ここで肯定判断されるとステップ230に進み、一方否
定判断されると前記ステップ210に戻る。
【0039】ステップ230では、ノイズモニタを実施
した期間において、閾値を超えた入力(即ち大きなノイ
ズ)があるか否かを判定する。ここで否定判断されると
ステップ240に進み、一方肯定判断されるとステップ
250に戻る。ステップ240では、障害物と誤判定す
る様な大きなノイズは無いので、送信周波数(以下周波
数帯を単に周波数と記すことがある)をデフォルト(標
準)周波数に設定し、一旦本処理を終了する。
【0040】一方ステップ250では、障害物と誤判定
する様な大きなノイズがあるので、全受信回路K1〜K
4にて、(その様な大きなノイズを示す)閾値を超えた
入力があるか否かを判定する。ここで否定判断されると
ステップ260に進み、一方肯定判断されるとステップ
270に進む。
【0041】ステップ260では、閾値を超える入力が
無かった(1又は複数の)受信回路に対応する周波数の
うちから、送信周波数をランダムに選択し、一旦本処理
を終了する。つまり、本処理の様に送信周波数を選択す
るのは、大きなノイズの無い周波数帯を使用することに
より、ノイズによる誤検出を防止するためである。尚、
ここで、送信周波数を(例えば乱数を用いて)ランダム
に選択するのは、特定の送信周波数に偏ることを防い
で、障害物検出の精度を向上させるためである。
【0042】一方ステップ270では、全受信回路K1
〜K4にて閾値を超えた入力があるので、全受信回路K
1〜K4にて閾値を連続的に超えた入力があるか否かを
判定する。ここで否定判断されるとステップ280に進
み、一方肯定判断されるとステップ290に進む。
【0043】ステップ280では、全受信回路K1〜K
4にて閾値を連続的に超えてはいないので、閾値を超え
た時間が最も少ない受信回路に対応した周波数を選択
し、その周波数を送信周波数として設定し、一旦本処理
を終了する。一方ステップ290では、全受信回路K1
〜K4にて閾値を連続的に超えているので、超音波によ
る障害物検出に不適な状況であるとみなして、送信を停
止する処理を行って(当然受信も停止)、一旦本処理を
終了する。
【0044】超音波送信処理 次に、超音波センサ3から超音波を送信する超音波送信
処理を説明する。図5に示す様に、ステップ300で
は、前記図4のステップ240、260、280のいず
れかで設定された周波数を、送信周波数として設定す
る。
【0045】続くステップ310では、その送信周波数
に対応した制御信号(送信駆動パルス)aを、送信駆動
回路9に対して出力する。これにより、超音波センサ3
からは、前記設定された送信周波数にて超音波が、所定
時間毎に送信される。
【0046】続くステップ320では、制御信号aの出
力を停止するタイミングであるか否かを、タイマに基づ
いて判定する。ここで否定判断されると前記ステップ3
10に戻り、一方肯定判断されると一旦本処理を終了す
る。 超音波受信処理 次に、超音波センサ3にて受信した超音波を処理する超
音波受信処理を説明する。
【0047】図6に示す様に、ステップ400では、マ
イコン19からの制御信号cにより、スイッチSWを駆
動して、送信に使用した周波数に対応した受信回路のみ
に超音波センサ3を接続する。続くステップ410で
は、超音波センサ3に接続され受信回路からの信号をマ
イコン19に入力し、その信号に基づいて障害物の検出
を行う。
【0048】続くステップ420では、超音波の受信を
終了するタイミングであるか否かを、タイマに基づいて
判定する。ここで否定判断されると前記ステップ410
に戻り、一方肯定判断されると一旦本処理を終了する。
つまり、超音波の受信時間により、障害物検出装置1に
おける適度な検出距離が設定されているので、最大の検
出距離に対応する時間まで、超音波の受信を行うのであ
る。
【0049】c)次に、上述した障害物検出処理による
動作について、図7〜図9のタイミングチャートに基づ
いて説明する。 ノイズが検出されない場合 ここでは、前記図4のステップ240を経由する動作、
即ち、全ての受信回路K1〜K4にてノイズが検出され
ないので、送信周波数として(中心周波数f1の)標準
周波数を設定した場合の動作を説明する。
【0050】図7に示す様に、時刻t1に、全てのスイ
ッチSWをオンにし、時刻t2〜t3にわたってノイズモ
ニタを実施した。その結果、全ての受信回路K1〜K4
にてノイズが検出されないので、時刻t4〜t5の期間
に、標準周波数にて超音波を送信した。
【0051】その後、時刻t6にて、受信回路K1以外
のスイッチSW2〜SW4をオフした。その後、時刻t
7〜t8にわたって、超音波を受信した。このとき、障害
物がある場合には、図示する様な信号(反射信号)が得
られる。
【0052】その後、時刻t9にて、受信回路K1のス
イッチSW1をオフした。 一部の周波数帯にてノイズが検出された場合 ここでは、前記図4のステップ260を経由する動作、
即ち、受信回路K2でノイズが検出されたので、受信回
路K1、K3、K4に対応する周波数のうちから、送信
周波数としてランダムに選択された(中心周波数f1
の)標準周波数を設定した場合の動作を説明する。
【0053】図8に示す様に、時刻t1に、全てのスイ
ッチSWをオンにし、時刻t2〜t3にわたってノイズモ
ニタを実施した。その結果、受信回路K2にてノイズが
検出されたので、ノイズの検出されなかった受信回路K
1、K3、K4に対応する周波数のうちから、ランダム
に選択された標準周波数を設定し、時刻t4〜t5の期間
に、標準周波数にて超音波を送信した。
【0054】その後、時刻t6にて、受信回路K1以外
のスイッチSW2〜SW4をオフした。その後、時刻t
7〜t8にわたって、超音波を受信した。このとき、障害
物がある場合には、図示する様な信号(反射信号)が得
られる。
【0055】その後、時刻t9にて、受信回路K1のス
イッチSW1をオフした。 全ての周波数帯にてノイズが検出された場合 ここでは、前記図4のステップ280を経由する動作、
即ち、全ての受信回路K1〜K4でノイズが検出された
が、そのノイズが連続的でないので、最もノイズの期間
が短い受信回路K2に対応する周波数を、(中心周波数
f2の)送信周波数として設定した場合の動作を説明す
る。
【0056】図9に示す様に、時刻t1に、全てのスイ
ッチSWをオンにし、時刻t2〜t3にわたってノイズモ
ニタを実施した。その結果、全ての受信回路K1〜K4
にてノイズが検出されたので、ノイズの期間が最も短い
受信回路K2に対応する周波数を、送信周波数として設
定し、時刻t4〜t5の期間に、その送信周波数にて超音
波を送信した。
【0057】その後、時刻t6にて、受信回路K2以外
のスイッチSW1、SW3、SW4をオフした。その
後、時刻t7〜t8にわたって、超音波を受信した。この
とき、障害物がある場合には、図示する様な信号(反射
信号)が得られる。
【0058】その後、時刻t9にて、受信回路K2のス
イッチSW2をオフした。 d)この様に、本実施例では、障害物を検出する前に、
ノイズモニタを実施して、車両の周囲の超音波の状況を
把握する。そして、このノイズモニタの結果に応じて、
障害物の誤検出の原因となる大きなノイズが発生してい
る周波数帯を送信周波数として採用せずに、ノイズの少
ない周波数帯の超音波を送受信することにより、障害物
の検出を行っている。
【0059】つまり、本実施例では、ノイズの少ない
(即ち大きなノイズの無い)周波数帯の超音波を選択し
て、超音波の送受信を行うので、ノイズに起因する障害
物の誤検出を低減できるという顕著な効果を奏する。ま
た、ノイズモニタにより、大きなノイズが検出された場
合でも、大きなノイズのない周波数帯が複数あるときに
は、その中から使用する周波数帯をランダムに選択する
ので、使用する周波数帯に偏りがなく、障害物を検出す
る精度が向上するという利点がある。
【0060】更に、ノイズモニタにより、全ての周波数
帯に連続的でないが大きなノイズが存在する場合には、
その中から最もノイズの時間が短い周波数帯を選択する
ので、可能な範囲で、障害物を検出する精度が向上す
る。その上、ノイズモニタにより、全ての周波数帯に大
きなノイズが連続的に存在する場合には、障害物を検出
する処理を停止するので、当然ながら障害物の誤検出が
なく、また、演算の負担が軽減するという利点がある。 (実施例2)次に、実施例2について説明するが、前記
実施例1と同様な箇所の説明は省略する。
【0061】本実施例は、異なる2つの周波数帯を切り
換えて障害物の検出を行うものである。図10に本実施
例における回路図を示すが、本実施例では、ECU等は
前記実施例1と同様であるので、ここでは、ECU1に
接続された超音波センサ21を示している。
【0062】図10に示す様に、この超音波センサ21
は、2つのセンサ部S1、S2を備えており、各センサ
部S1、S2によって、それぞれ異なる中心周波数f
1、f2を有する周波数帯の超音波を送受信する。本実施
例では、超音波センサ21は、ECU1から、伝送線路
23を介して、各センサ部S1、S2の周波数帯に対応
した信号を受けると、その信号はOPアンプで構成され
る差動増幅器25の+端子に入力される。尚、受信信号
が同時に存在する場合には、差動増幅器25の+端子と
−端子のいずれにも入力されるために、センサ駆動の出
力にはならない仕組みになっている。
【0063】差動増幅器25から出力された信号によ
り、トランジスタ27、29を駆動させ、それによっ
て、該当する周波数帯のセンサ部S1又はS2が駆動さ
れる。例えばセンサ部S1を作動させた場合には、セン
サ部S1から中心周波数f1の所定の周波数帯の超音波
が送信される。そして、その送信された超音波の反射波
を同じくセンサ部S1にて受信する。受信した信号は、
バッファ31を介してOPアンプより構成される加算回
路35に入力され、センサ部S2の受信信号と合成され
る。ここで合成された信号は、インピーダンスをマッチ
ングさせる整合抵抗37を介して、ECU1に入力す
る。尚、33はバッファ、39は(1/2)減衰器であ
る。
【0064】本実施例においても、前記実施例1と同様
な効果を奏する。尚、本発明は前記実施例になんら限定
されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において
種々の態様で実施しうることはいうまでもない。 (1)例えば前記実施例1、2では、障害物検出装置に
ついて述べたが、この装置による処理を実行させる手段
を記憶している記録媒体も、本発明の範囲である。
【0065】例えば記録媒体としては、マイクロコンピ
ュータとして構成される電子制御装置、マイクロチッ
プ、フロッピィディスク、ハードディスク、光ディスク
等の各種の記録媒体が挙げられる。つまり、上述した障
害物検出装置の処理を実行させることができる例えばプ
ログラム等の手段を記憶したものであれば、特に限定は
ない。
【0066】(2)また、超音波の送受信を同じ超音波
センサで行ってもよいが、送信する装置と受信する装置
を別の構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の障害物検出装置のシステム構成を
示す説明図である。
【図2】 実施例1の障害物検出装置の表示装置を示す
説明図である。
【図3】 実施例1の障害物検出装置のメインルーチン
の処理を示すフローチャートである。
【図4】 実施例1の障害物検出装置のノイズモニタ処
理を示すフローチャートである。
【図5】 実施例1の障害物検出装置の送信処理を示す
フローチャートである。
【図6】 実施例1の障害物検出装置の受信処理を示す
フローチャートである。
【図7】 実施例1の障害物検出装置の処理における動
作を示すタイミングチャートである。
【図8】 実施例1の障害物検出装置の処理における動
作を示すタイミングチャートである。
【図9】 実施例1の障害物検出装置の処理における動
作を示すタイミングチャートである。
【図10】 実施例2の障害物検出装置の超音波センサ
の回路構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1…障害物検出装置 3、21…超音波センサ 5…電子制御装置(ECU) 7…表示装置 9…送信駆動回路 11…切替スイッチ部 13…フィルタ部 15…アンプ部 17…比較部 19…マイクロコンピュータ(マイコン)
フロントページの続き (72)発明者 田中 敬 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 兵藤 賢仁 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 5J083 AA02 AB13 AC17 AC18 AD04 AE10 AF05 BA01 BB12 BE19 BE54 CA01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波を利用して、車両の周囲の障害物
    を検出する障害物検出装置において、 前記障害物を検出するために、異なる周波数帯の超音波
    の送信及び受信を行う超音波送受信手段と、 前記車両の周囲の環境からの超音波を受信して、周囲の
    超音波の状況を認識する超音波認識手段と、 前記超音波認識手段によって認識した周囲の超音波の状
    況に応じて、前記超音波送受信手段にて送受信する超音
    波の周波数帯を選択する周波数帯選択手段と、 を備えたことを特徴とする障害物検出装置。
  2. 【請求項2】 前記超音波認識手段は、前記超音波送受
    信手段が送受信可能な全ての周波数帯にて、所定の閾値
    を超える入力があるか否かによって、周囲の超音波の状
    況を認識することを特徴とする前記請求項1に記載の障
    害物検出装置。
  3. 【請求項3】 前記全ての周波数帯にて、前記所定の閾
    値を超える入力がないと判定された場合には、所定の標
    準となる周波数帯にて、前記超音波の送受信を行うこと
    により、前記障害物を検出することを特徴とする前記請
    求項2に記載の障害物検出装置。
  4. 【請求項4】 前記全ての周波数帯のうちの何れかの周
    波数帯にて、前記所定の閾値を超える入力があると判定
    された場合には、当該入力に対応する周波数帯以外の周
    波数帯を選択して、前記超音波の送受信を行うことによ
    り、前記障害物を検出することを特徴とする前記請求項
    2に記載の障害物検出装置。
  5. 【請求項5】 前記所定の閾値の入力に対応する周波数
    帯以外の周波数帯を、ランダムにて選択することを特徴
    とする前記請求項4に記載の障害物検出装置。
  6. 【請求項6】 前記所定の閾値の入力に対応する周波数
    帯以外の周波数帯として、前回使用した周波数帯以外又
    は近接する周波数帯以外の周波数帯を選択することを特
    徴とする前記請求項4に記載の障害物検出装置。
  7. 【請求項7】 前記全ての送受信可能な周波数帯にて、
    所定の閾値を超える入力があり且つその入力が閾値を断
    続的に超えていると判定された場合には、前記閾値を超
    える時間が最も短い周波数帯を選択して、前記障害物を
    検出することを特徴とする前記請求項2に記載の障害物
    検出装置。
  8. 【請求項8】 前記全ての送受信可能な周波数帯にて、
    所定の閾値を超える連続的な入力があると判定された場
    合には、前記障害物の認識を停止することを特徴とする
    前記請求項2に記載の障害物検出装置。
  9. 【請求項9】 前記請求項1〜8のいずれかに記載の障
    害物検出装置による処理を実行させる手段を記憶してい
    ることを特徴とする記録媒体。
JP2001315572A 2001-07-23 2001-10-12 障害物検出装置及び記録媒体 Pending JP2003107156A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001315572A JP2003107156A (ja) 2001-07-23 2001-10-12 障害物検出装置及び記録媒体

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001221346 2001-07-23
JP2001-221346 2001-07-23
JP2001315572A JP2003107156A (ja) 2001-07-23 2001-10-12 障害物検出装置及び記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003107156A true JP2003107156A (ja) 2003-04-09

Family

ID=26619095

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001315572A Pending JP2003107156A (ja) 2001-07-23 2001-10-12 障害物検出装置及び記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003107156A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006242650A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Denso Corp 超音波センサ装置
JP2010230427A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Denso Corp 障害物検出装置
WO2015158445A1 (de) * 2014-04-14 2015-10-22 Robert Bosch Gmbh Vorrichtung und verfahren zur schallbasierten umfelddetektion
JP2017181448A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 日本電気株式会社 アクティブソーナー制御装置と送信制御方法とプログラム
JP2018179626A (ja) * 2017-04-07 2018-11-15 新日本無線株式会社 超音波受信器
JP2020041978A (ja) * 2018-09-13 2020-03-19 日本電気株式会社 計測装置、計測方法、およびプログラム

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006242650A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Denso Corp 超音波センサ装置
US7712368B2 (en) 2005-03-01 2010-05-11 Denso Corporation Ultrasonic sensor having transmission device and reception device of ultrasonic wave
JP4715236B2 (ja) * 2005-03-01 2011-07-06 株式会社デンソー 超音波センサ装置
JP2010230427A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Denso Corp 障害物検出装置
WO2015158445A1 (de) * 2014-04-14 2015-10-22 Robert Bosch Gmbh Vorrichtung und verfahren zur schallbasierten umfelddetektion
JP2017181448A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 日本電気株式会社 アクティブソーナー制御装置と送信制御方法とプログラム
JP2018179626A (ja) * 2017-04-07 2018-11-15 新日本無線株式会社 超音波受信器
JP2020041978A (ja) * 2018-09-13 2020-03-19 日本電気株式会社 計測装置、計測方法、およびプログラム
JP7147404B2 (ja) 2018-09-13 2022-10-05 日本電気株式会社 計測装置、計測方法、およびプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6146228B2 (ja) 物体検知装置及び物体検知システム
US6765491B1 (en) Distance detecting device
US20170176594A1 (en) Obstacle detection device
JP2010230366A (ja) 障害物検出装置
WO2015025527A1 (ja) 車両用物体検知装置
JP2017507321A (ja) 自動車用の超音波センサ装置、自動車、および対応する方法
CN106662642A (zh) 检测系统
US7557692B2 (en) Fast detecting obstacle method and parking sensor apparatus using the same
KR101143986B1 (ko) 차량 실내 침입 감지 시스템 및 이의 제어 방법
KR101964600B1 (ko) 차량의 고속주행 적응형 초음파 센서 정보 처리 방법
CN109791197B (zh) 检测装置、检测方法以及记录介质
JP2003107156A (ja) 障害物検出装置及び記録媒体
JP2014006234A (ja) 障害物検知装置
JP3956252B2 (ja) 障害物検出装置及び障害物の検出方法
JP5807197B2 (ja) 物体検知装置
JP4267161B2 (ja) 超音波ソナー
KR101509945B1 (ko) 노이즈로 인한 오인식을 방지할 수 있는 차량의 물체 감지 방법, 및 이를 이용한 주차 보조 시스템의 제어 방법
JP4523000B2 (ja) 検出装置の検出領域で障害物を検出する方法
JP2006084428A (ja) 障害物検知装置
JP2007115075A (ja) 車両用周辺監視装置
JPS6327779A (ja) 車両用障害物検知装置
JP3956253B2 (ja) 障害物検出装置及び障害物の検出方法
JP2003248051A (ja) 超音波センサ
KR101916935B1 (ko) 초음파 센서 구동 장치 및 이를 구비한 초음파 센서 구동 시스템 및 초음파 센서 구동 방법
JP4879597B2 (ja) 車両用侵入検知装置、並びに、それに用いられるコンピュータプログラム及びそれを記録した記録媒体