JP2003105769A - 植生基盤の造成方法及び緑化方法 - Google Patents

植生基盤の造成方法及び緑化方法

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JP2003105769A
JP2003105769A JP2001302913A JP2001302913A JP2003105769A JP 2003105769 A JP2003105769 A JP 2003105769A JP 2001302913 A JP2001302913 A JP 2001302913A JP 2001302913 A JP2001302913 A JP 2001302913A JP 2003105769 A JP2003105769 A JP 2003105769A
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plant material
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crushed
vegetation
unfermented
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JP2001302913A
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Masayoshi Inoue
井上政義
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  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 未発酵植物資材を有効に利用した植生基盤
の造成方法を提供すること。 【解決手段】 未発酵植物資材5を破砕して所定の大
きさとし、破砕した未発酵植物資材5の破砕材11と、
根圏土壌12とからなる植生基材13を基に斜面7に植
生基盤6を造成する。植生基盤6には根粒菌を持つ特定
の植物を植えて緑化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木材などの未発酵
植物資材を使用した植生基盤の造成方法及び緑化方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、植生基盤に用いられる材料には、
樹皮(バーク)やピートモス等の生育障害物質の含有量
が少ない材料を堆肥化したものを使用する。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】従来の植生基盤にあ
っては、つぎのような解決すべき問題点がある。 <イ>山間部の工事などで大量に発生する伐採木材及び
抜根は古くは焼却処理されてきたが、近年は環境保全の
要請から焼却処分が規制され、産業廃棄物としての取り
扱いを受けるようになった。これらの伐採木材及び抜根
の有効な処分方法が未だ確立されておらず、その処分技
術の提案が望まれている。 <ロ>植生基盤にこれらの伐採した樹木を活用すること
が提案されているが、用いられるのは伐採した樹木の樹
皮のみである。樹皮を剥ぎ取って残った木部や伐根など
の未発酵植物資材は、依然大量の産業廃棄物として処分
しなければならない。 <ハ>伐採木材や抜根等を堆肥化するには極めて長い期
間を要する。このため、堆肥化用の土地を長期間確保す
る必要がある。 <ニ>伐根や木部などの未発酵植物資材は既述したよう
に堆肥化し難いだけでなく、堆肥化する前に使用すれ
ば、樹木の木部などに多量に含まれたフェノールやテン
ペル類などの生育障害物質の影響で植物の生育を著しく
妨げる。 <ホ>工期等の関係から工事現場で発生した伐採木材等
を同一の工事現場で使用できない場合がある。 この結果、現場で発生した伐採木材等を別途の処分場ま
で搬送して処理することとなり、処理費用がさらに嵩
む。
【0004】
【本発明の目的】本発明は上記したような従来の問題を
解決するためになされたもので、伐根や木部などの未発
酵植物資材を有効に利用した植生基盤の造成方法を提供
することを目的とする。また、未発酵植物資材を含む植
生基盤に植物を植えて緑化する緑化方法を提供すること
を目的とする。本発明は、これらの目的のうち少なくと
も一つを達成するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明に係る植生基盤の造成方法は、未発
酵植物資材を破砕して所定の大きさとし、破砕した未発
酵植物資材と、根圏土壌と、からなる植生基材を斜面に
層状に造成したことを特徴とする方法である。 ここで、破砕した未発酵植物資材の粒度調整をすること
もできる。 さらに本発明に係る緑化方法は、前記植生基盤に根粒菌
を持つ特定の植物を植栽したことを特徴とした方法であ
る。
【0006】
【本発明の実施の態様】以下図面を参照しながら本発明
の実施の態様について説明する。
【0007】<イ>未発酵植物資材 本発明で未発酵植物資材5とは、伐採木材、又は抜根な
どの堆肥化する前の材料をいう。 また破砕材11は、未発酵植物資材5を所定の大きさに
破砕したものをいう。破砕は破砕機3により行う。所定
の大きさにするためには、例えば5〜20mmのふるい
に通して所定の大きさとなったものだけ選別する。ふる
いに残った未発酵植物資材5は再度破砕機3にかけて破
砕する。
【0008】<ロ>根圏土壌 根圏土壌12は、土壌微生物を含む自然土又は人工培養
土をいう。 例えば伐採木材又は抜根などの未発酵植物資材5が発生
する工事現場から出る現地発生土を使用する。この場
合、表土が適当に混ざっているものが望ましい。根圏土
壌12は、特定の微生物が爆発的に増えることを抑える
ための緩衝材を含む土壌である。つまり、土壌微生物と
未発酵植物資材の接触する機会が増えれば、特定の微生
物は爆発的に増加し易い。特定の微生物のみ爆発的に増
加した場合は、有害ガスの発生、土壌中の酸素不足、窒
素不足等の生育障害が生じる。緩衝材を含む根圏土壌1
2を用いれば、土壌微生物と未発酵植物資材の接触する
機会が減り、上記の生育障害が生じ難くなる。
【0009】また下水コンポストなどの微生物資材を人
工培養土に加えた場合には、微生物の拮抗作用により特
定微生物の爆発的な増加を抑制することができる。さら
に下水コンポスト中の窒素分は、微生物の発酵を抑制し
てC/N比を調整でき、長期的に分解をするうえで適正
な分解環境を維持でき、分解に効果的に作用する。
【0010】また、根圏土壌12に粘土鉱物が含まれて
いる場合は、粘土鉱物中のアルミニウムイオンが微生物
の有機物分解を抑制する。この結果として、未発酵植物
資材の堆肥化が一気に進まず、上記の生育障害も生じに
くくなる。この観点からアルミニウムイオンを人工的に
増やすための薬剤を添加することが望ましい。このアル
ミニウムイオンを強化する薬剤としては、例えば三価金
属イオンを含むポリ塩化アルミニウム、硫酸アルミニウ
ム、水酸化アルミニウム、アルミニウム廃泥等が使用可
能である。
【0011】さらにまたアルカリ性でアルミニウム成分
を含むセメントを単独で、または上記した薬剤と共に添
加してもよい。セメントのアルカリ性とアルミ成分によ
って微生物の動きを鈍化させて有機物分解を抑制するこ
とができると共に、固化作用によって植生基盤を風雨に
よる浸食から守ることができる。尚、セメントの添加量
は他の添加剤を考慮して適宜決定する。
【0012】<ハ>植生基材 植生基材13は、未発酵植物資材5を所定の大きさに破
砕した破砕材11と根圏土壌12を混合したものをい
う。混合は、50〜70容積%の破砕材11と、30〜
50容積%の根圏土壌12とを混合するのが好ましい。 必要に応じて、添加剤を加える。添加剤は、植生基材の
成分である破砕材11の堆肥化速度をコントロールする
ために混入する。例えば、粘土鉱物を用いる。粘土鉱物
中のアルミニウムイオンは微生物の有機物分解を抑制す
ることから、破砕材11の堆肥化が一気に進まない。
【0013】<ニ>植生基盤の造成方法 破砕材11と根圏土壌12とを所定の量だけ吹付機4に
投入し、この混合物である植生基材13を吹付けて斜面
7に植生基盤6を層状に造成する。
【0014】植生基盤6の造成法としては、例えば以下
の方法が使用できる。第一の方法として、モルタルガン
を用いる方法である。この場合は、破砕材11と根圏土
壌12とを吹付ノズル41までエア搬送して吹き付けを
行う。現地発生土に粘土分が多い場合は、エア搬送途中
にホース内が閉塞する場合があるため、根圏土壌12に
吸水剤等を添加して粘性を低下させた後に搬送する。
【0015】第二の方法として、ポンプを用いる方法で
ある。この場合は、破砕材11と根圏土壌12に水を加
えてスラリー状としたのちに、吹付ノズル41までポン
プ圧送する方法である。この方法であれば根圏土壌12
に粘土分が多い場合でも問題なく搬送ができる。
【0016】<ホ>緑化作業 上記方法で造成した植生基盤6に種子又は苗木等を植え
る。植生基盤6はフェノールやテンペル類などの生育障
害物質を含有する未発酵植物資材5が混入しているた
め、全ての種類の苗木や植物の生育に適するわけではな
い。そこで本発明では根粒菌をもつ例えばマメ科の植物
を植えると、植生基盤6であっても生育障害をほとんど
起すことなく、良好な緑化を図ることが可能となる。こ
の点は試験施工により確認済みである。
【0017】
【本発明の効果】本発明の植生基盤の造成方法及び緑化
方法は以上説明したようになるから次のような効果を得
ることができる。 <イ>産業廃棄物として扱われる伐採木材等の未発酵植
物資材の一部だけでなく、全体を有効に利用することが
できる。 <ロ>未発酵植物資材を破砕して堆肥化する前に斜面に
吹け付ける。このため、堆肥化用の土地を長期間確保す
る必要がない。また、同一の工事現場で発生した伐採木
材等の未発酵植物資材を有効に使用できる。 <ハ>未発酵植物資材に根圏土壌を混合した植生基材に
より植生基盤を層状に造 成する。このため、生育障害物質が少なく、植生基盤とし
て使用することができる。 <ニ>未発酵植物資材からなる植生基盤に根粒菌を持つ
特定の植物を植えるものである。この結果、植生基盤を
造成した面を緑化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の植生基盤の造成方法の実施例の説明図
【符号の説明】
11・・破砕材 12・・根圏土壌 13・・植生基材 5・・・未発酵植物資材 6・・・植生基盤

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未発酵植物資材を破砕して所定の大きさ
    とし、 破砕した未発酵植物資材と、根圏土壌と、からなる植生
    基材を斜面に層状に造成したことを特徴とする、 植生基盤の造成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の植生基盤の造成方法に
    おいて、破砕した未発酵植物資材の粒度調整をしたこと
    を特徴とする、植生基盤の造成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の植生基盤の造成
    方法により造成した植生基盤に根粒菌を持つ特定の植物
    を植栽したことを特徴とする、緑化方法。
JP2001302913A 2001-09-28 2001-09-28 植生基盤の造成方法及び緑化方法 Pending JP2003105769A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008043221A (ja) * 2006-08-11 2008-02-28 Taisei Corp 緑化基盤材、緑化構造および緑化工法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000204558A (ja) * 1999-01-19 2000-07-25 Giken Kogyo Kk 緑化基盤材および法面等の緑化工法

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