JP2003103979A - バインダーのリング開閉機構 - Google Patents

バインダーのリング開閉機構

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JP2003103979A
JP2003103979A JP2001298949A JP2001298949A JP2003103979A JP 2003103979 A JP2003103979 A JP 2003103979A JP 2001298949 A JP2001298949 A JP 2001298949A JP 2001298949 A JP2001298949 A JP 2001298949A JP 2003103979 A JP2003103979 A JP 2003103979A
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Yasuhiro Ogoshi
大越康弘
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バインダーの複数個の係合リングを片手のみ
で、かつワンタッチ操作で開閉することができること。 【解決手段】 表紙1の背部中央部に固定されるレール
台座3と、このレール台座3に組み込まれ、かつレール
台座3の長手方向に摺動する操作部材4と、この操作部
材4のスライド部20の上面に形成された複数個の隆起
状掛合部23にそれぞれ下部側が係止され、かつ、前記
レール台座3の対向突起部の掛け合用間隙10を基準と
して起立する複数個の係合リング5とを備え、前記操作
部材4をプッシュプル操作すると、各係合リング5は、
下部側5aがレール台座3の対向突起部に設けた受け突
片11に規制されながら、かつその最下部が操作部材4
の掛合部に形成された案内長孔24の下方傾斜内壁面を
上下滑動するにより自動的に開閉することを特徴とする
バインダーのリング開閉機構。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、日記帳、手帳、ノ
ートなどの表紙の背部に固定されるバインダーのリング
開閉機構に関する。
【0002】
【従来の技術】普通一般に、リングバインダーは、例え
ば特開平9−315074号公報に記載されているよう
に、「ベースプレートと、このベースプレートの上面を
覆うように該ベースプレートに一体的に接合されたカバ
ープレートと、このカバープレートの両側辺端部に形成
された複数個の係合切欠部を介してそれぞれ取り外し不
可能に係合する複数個の係合リングから成り、前記係合
リングは、それぞれ半割り式であり、かつバインダー本
体の両端部に設けられた摘み状の操作片の操作に基づ
き、加えて、バインダー本体に内装されたバネ部材のバ
ネ力で閉鎖する。」しかし、この半割り式リングバイン
ダーは、リングを開閉するには両手の親指で力強く両端
部の操作片を押圧しなければならない、構成する部品点
数が多いので高価であるなどの問題点を抱えていた。ま
た、用紙の左頁に記帳する際、右手が起立状態の係合リ
ングに当るために書きづらいという問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な従来の実施例が有する問題点に鑑み、第1の目的は、
バインダーの複数個の係合リングを片手のみで、かつワ
ンタッチ操作で開閉することができること。具体的に
は、レール台座にスライド自在に組み込まれた操作部材
をプッシュプル(押す・引く)操作すると、操作部材の
掛合部に下部側が係止された起立状態の係合リングが自
動的に開閉すること。第2の目的は、構成する部品点を
少なくし、製作のローコスト化を図ること。第3の目的
は、用紙の左頁に記帳する際、右手が起倒状態の係合リ
ングに当るために書きづらいという問題点を解消するこ
とができること。具体的には、起立状態の閉じた係合リ
ングを指で押すと、係合リングは容易に傾倒すること。
その他所望する係合リングと自由に交換することができ
ることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のバインダーのリ
ング開閉機構は、表紙1の背部中央部に固定されるレー
ル台座3と、このレール台座3に組み込まれ、かつレー
ル台座3の長手方向に摺動する操作部材4と、この操作
部材4のスライド部20の上面に形成された複数個の隆
起状掛合部23にそれぞれ下部側が係止され、かつ、前
記レール台座3の対向突起部の掛け合用間隙10を基準
として起立する複数個の係合リング5とを備え、前記操
作部材4をプッシュプル操作すると、各係合リング5
は、下部側5aがレール台座3の対向突起部に設けた受
け突片11に規制されながら、かつその最下部が操作部
材4の掛合部に形成された案内長孔24の下方傾斜内壁
面を上下滑動するにより自動的に開閉することを特徴と
する。
【0005】上記構成に於いて、レール台座3の対向突
起部は大小の突起部に区別され、第1突起部8の垂直対
向壁8aは、係合リング5が倒れないような横幅を有す
るのに対し、第2突起部9の垂直対向壁9aは、係合リ
ング5の傾倒を許容するように前記垂直対向壁8aの横
幅よりも小さめに設定されていることを特徴とする。
【0006】また、本発明のバインダーのリング開閉機
構は、表紙1の背部中央部に固定されるレール台座3
と、このレール台座3に組み込まれ、かつレール台座3
の長手方向に摺動する操作部材4と、この操作部材4の
スライド部20の上面に形成された複数個の隆起状掛合
部23にそれぞれ下部側が係止され、かつ、レール台座
3の対向突起部の掛け合用間隙10を基準として起立す
る複数個の係合リング5と、前記スライド部20に形成
され、かつレール台座3に設けられたメス係合部26と
係脱するオス係合部27とを備え、前記操作部材4をプ
ッシュプル操作すると、各係合リング5は、下部側5a
がレール台座3の対向突起部に設けた受け突片11に規
制されながら、かつその最下部が操作部材4の掛合部に
形成された案内長孔24の下方傾斜内壁面を上下滑動す
るにより自動的に開閉することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】図1乃至図7により本発明の第1
実施例を説明する。1は日記帳、手帳、ノートなどの表
紙である。2は表紙1の背部中央部に、例えば図示しな
いカシメ用オス・メス画鋲、接着層などを介して固定さ
れるリンク式バインダーである。バインダー2は、基本
的には、表紙1の背部中央部に固定される長尺状のレー
ル台座3と、このレール台座3に組み込まれ、かつレー
ル台座3の長手方向に摺動する長板状の操作部材4と、
この操作部材4の複数個の隆起状掛合部にそれぞれ下部
側が係止され、かつ、前記レール台座3の対向突起部の
掛け合用間隙を基準として起立ないし傾倒する複数個の
係合リング5とから構成されている。
【0008】本発明のバインダー2のリング開閉機構X
は、操作部材4の摘みを持ってプッシュプル(押す・引
く)操作すると、係合リング5は、その下部側5aがレ
ール台座3の対向突起部の受け突片11に規制されなが
ら、かつ、その最下部(底部)5cが操作部材4の掛合
部の傾斜内壁面を上下滑動するにより、自動的に開閉す
る。
【0009】図2はリング開閉機構Xの主要部を示す斜
視からの説明図である。レール台座3の対向壁面を有す
る突起部並びに操作部材4の隆起状掛合部の数は、係合
リング5の数に対応して設けられる。本実施例では説明
の便宜上、係合リング5が操作部材4の隆起状の掛合部
に計二個係止された例で説明する。また、係合リング5
は、その最下部(底部)5cが枢支ピンで枢支された普
通一般の半割式リングを用いている。
【0010】まず、図2を参照にしてレール台座3から
説明する。6は長板状のベースプレートで、このベース
プレー6の長さ寸法は、表紙1の縦の長さに対応して適
宜に設定されている。7はベースプレー6の上面中央部
に一端部6aから他端部6bに到るまで形成された断面
凹所状のガイドレールである。なお、ガイドレール7の
断面形状は、任意に設計変更可能である。
【0011】8は前記ベースプレート6の端部6a,6
b側(端部寄りの部位も含まれる)に突出形成された筒
状の第1突起部である。一方、9は第1突起部8と対向
するようにベースプレー6の端部6a,6b側に突出形
成された第2突起部である。第2突起部9の垂直対向壁
9aと前記第1突起部8の垂直対向壁8aとの間には、
係合リング5の下端部側5aが入り込むリング掛け合用
の間隙10が設けられている。この間隙10は、係合リ
ング5が不用意に傾倒しないように係合リング5の外径
寸法(リングの太さ)を考慮して設定されている。
【0012】ところで、第1突起部8及び第2突起部9
は、本実施例では係合リング5の数に対応して「2組」
設けられ、例えば図2で示すように外観上それぞれトン
ネル形状に形成されているが、両方の突起部8,9は、
大きさ及び形態は同じではない。
【0013】図6で示すように、第1突起部8の垂直対
向壁8aは、係合リング5が倒れないような横幅を有す
るのに対し、第2突起部9の垂直対向壁9aは、係合リ
ング5の傾倒を許容するように前記垂直対向壁8aの横
幅よりも小さめに設定されている。本実施例では、前記
第2突起部9は係合リング5の傾倒を許容するように小
さな山形状に形成されている。この点をさらに詳しく説
明すると、本実施例では、図5を基準にすると、係合リ
ング5の右側壁は第1突起部8の垂直対向壁8aに当接
する。これに対し、係合リング5の下部側の左側壁は、
第2突起部9の垂直対向壁9aに当接しない。換言すれ
ば第2突起部9の垂直対向壁9aの山形形状は、係合リ
ング5の内径を考慮して設定されている。
【0014】したがって、前記第1突起部8の垂直対向
壁8aは、係合リング5の傾倒を防止するストッパー壁
の機能を有するのに対し、第2突起部9の垂直対向壁9
aは、係合リング5を指で押した場合にその傾倒を許容
する逃し壁の機能を有する。それ故に、係合リング5を
指で元の状態へと戻すと、係合リング5は起立状態にな
る。
【0015】また、第1突起部8及び第2突起部9は、
その対向する垂直対向壁8a,9aに突起部が在るか否
かで相違する。すなわち、図6を基準にすると、第1突
起部8の垂直対向壁8aの上部には、係合リング5の下
部側5aの左右内壁面にそれぞれ対称的に摺接する受け
突片11が水平方向に連設している。この受け突片11
の幅寸法は、図8及び図6で示すように、係合リング5
の開閉状態を考慮して設定されている。しかも、本実施
例では、受け突片11の左右の摺接面11a,11a
は、係合リング5の下部側5aの曲率を考慮し、開閉す
る係合リング5の接線方向に多少なりとも面接触するよ
うに傾斜ないしやや弧状に形成されている。
【0016】さらに、図6を基準にすると、第1突起部
8の垂直対向壁8aの下部には、係合リング5の下部側
5aの左右外壁面にそれぞれ対称的に摺接する左右一対
の小突起14,14が設けられている。これらの小突起
14,14は、前記左右の摺接面11a,11aの下方
にそれぞれ対向し、係合リング5が下降する際には、最
下部(底部)5c寄りの左右の下部を受けながら押圧す
る機能を発揮する。それ故に、係合リング5の下部側5
aの左右部位は、左右の摺接面11a,11aと小突起
14,14に対称的に挟まれている。なお、受け突片1
1の中央部下面には、第1突起部8に形成された第1嵌
合孔12に連通(切欠部分のみ連通の意味)する切欠部
13が形成されている。
【0017】これに対し、筒状第2突起部9の垂直対向
壁9bには何らの突起も形成されていない。その理由
は、本発明の主たる目的との関係では、係合リング5
が、その最下部(底部)5cが枢支ピンで枢支された普
通一般の半割式リングを用いている実施例の場合のみ、
対向突起部8,9のいずれか一方の垂直対向壁に、係合
リング5の下部側5aの左右外壁面にそれぞれ対称的に
摺接する左右一対の小突起14,14を設ければ良いか
らである。この第2突起部9は、第1突起部8と同様に
第2嵌合孔15を有し、この第2嵌合孔15は、第1嵌
合孔12から抜け出した掛合部23を受け入れることが
できるように間隙10を介して直線状に連通している。
【0018】次にレール台座3にスライド自在に組み込
まれたバー状操作部材4について説明する。20はレー
ル台座3のガイドレール7に差し込まれた状態で直線移
動する細長板状のスライド部で、このスライド部20の
長さ寸法は、ガイドレール7の長さと略同一である。も
ちろん、設計如何によってはガイドレール7よりも短く
しても良い。
【0019】21はスライド部20の先端部で、この先
端部21はアール状に形成されている。一方、22はス
ライド部20の後端部に突出形成された摘み部で、この
摘み部22は突壁状、円球状、半円形状など任意の形状
に形成されている。23は操作部材4をその先端部21
からレール台座3の第1突起部8の第1嵌合孔12へと
差し込み、かつ、操作部材4をレール台座3の所定位置
まで組み込んだ際に、「複数個(本実施例では2個)」
の第1突起部8,8の各嵌合孔12,12内にそれぞれ
嵌合状態に収まる複数個(2個)の隆起状掛合部であ
る。この掛合部23は、図2で示すようにスライド部2
0の上面に所定間隔を有して合計2個設けられている
が、前後の隆起状掛合部23は、同一形態及び構成なの
で、説明の便宜上、図5ないし図8では、1個だけ示し
て説明する。
【0020】さて、掛合部23は、その内部にスライド
部20の先端部21側から摘み部22方向に向かって緩
やかな上方傾斜内壁面23a並びに下方傾斜内壁面23
bを有している。また掛合部23の幅は、スライド部2
0の幅よりも狭い。さらに、例えば図5を基準にする
と、前記上方傾斜内壁面23a並びに下方傾斜内壁面2
3bは、下位及び上位の内部湾曲面に連設して断面傾斜
状の案内長孔24を形成している。
【0021】しかして、少なくとも前記上方傾斜内壁面
23aの縁辺は、係合リング5の下部側を係止する係止
部の機能を有し、また、上方傾斜内壁面23aと対向す
る下方傾斜内壁面23bは、係合リング5の底部を支持
しながら係合リング5を上げ下げするカム機能を発揮し
ている。
【0022】ところで、本実施例のスライド部20の両
側壁には、必ずしも本発明の特定要件ではないが、ベー
スプレート6のガイドレール7と交差方向に連通する複
数個のメス係合部26と選択的に係脱するオス係合部2
7が形成されている。メス係合部26はガイドレール7
と交差方向に連通する小さな半円形状の溝であり、これ
に対し、オス係合部27は材質自体の弾性力に抗して変
位可能な小さな腕状突起である。
【0023】ここで図9及び図10を参照にしてオス係
合部27とメス係合部26との係脱関係を説明する。図
9は操作部材4を引っ張って係合リング5が閉じた場合
に、左右一対のオス係合部27が後端部(摘み部)側の
第1メス係合部26aに係合している状態を示す。
【0024】一方、図10は操作部材4を押し込んで係
合リング5が開いた場合に、左右一対のオス係合部27
が第2メス係合部26bに係合した状態を示す。したが
って、第1メス係合部26aと第2メス係合部26bの
間隔は、前述した隆起状掛合部23の移動範囲に対応し
て設定されている。
【0025】説明を本発明の特定要件に戻してリング開
閉機構Xの作用について説明する。図5及び図6は係合
リング5が閉じた状態の説明図である。前述したように
係合リング5が閉じた状態で起立している場合には、図
9で示すように操作部材4を引っ張った時であり、操作
部材4の摘み部22はベースプレート6の一端部6aか
ら所定量離れている。またスライド部20の前後の隆起
状掛合部23,23は、各第1突起部8の第1嵌合孔1
2内にそれぞれ位置している。換言すれば、隆起状掛合
部23の低い先端部は、第2突起部の第2嵌合孔15に
入り込む直前で、かつ受け突片11の下方に位置してい
る。
【0026】したがって、係合リング5の下部側は、図
6で示すように、受け突片11の左右の摺接面11a,
11aと小突起14,14に左右対称的に挟まれてお
り、またその最下部は、案内長孔24の下方に位置し、
傾斜状内壁面23bの下部位置(下方湾曲面も含む)で
支持されている。この時係合リング5を指で押すと、係
合リング5は、図5の仮想線で示す方向、すなわち、第
2突起部9側に寝るように傾倒する。
【0027】なお、時係合リング5傾倒角度は、図示し
ないカバー(カバーを適宜に設けても良い。)の形状如
何によって異なるが、本発明の他の目的(極力右手が係
合リングに当り邪魔にならないようする。)との関係に
於いて、極力寝かすように傾倒するのが望ましい。
【0028】一方、図7及び図8は係合リング5が開い
た状態の説明図である。前述したように係合リング5が
開いた状態で起立している場合には、図10で示すよう
に操作部材4を押し込んだ時であり、操作部材4の摘み
部22はベースプレート6の一端部6aに当接する。
【0029】このように操作部材4のスライド部20が
レール台座3のガイドレール7を摺動すると、前後の隆
起状掛合部23,23は、各第1突起部8の第1嵌合孔
12から抜け出し、各第2突起部9の第2嵌合孔15内
へと略8割程度それぞれ入り込む。換言すれば、前後の
隆起状掛合部23,23は各第1突起部8から各第2突
起部9へと移動する。この時、係合リング5の最下部は
下方傾斜内壁面23bに押し上げられると同時に、係合
リング5の下部側5aの左右部位(その内壁面)は、受
け突片11の左右の摺接面11a,11aに圧接状態
で、しかも均等的に接触することから、係合リング5の
最下部5cが掛合部23の下方傾斜内壁面23bを拾う
(下方傾斜内壁面23bをスライドしながら登るの意
味)のに連動して、その自由端部5b,5bが左右に開
く。
【0030】一方、操作部材4の摘み部22を引くと、
前記と逆の作動態様となり、前後の掛合部23,23は
各第2突起部9から各第1突起部8へと移動する(図5
参照)。この時、本実施例では第1突起部8の左右の小
突起14,14が下降する係合リング5の下部側に圧接
しているので、下方傾斜内壁面23bを滑降に連動して
係合リング5の自由端部5b,5bは閉じる。
【0031】
【実施例】本実施例では第1突起部8の受け突片11の
先端面と第2突起部9の垂直対向壁9aとは若干分離し
ているが、これは本発明の特定要件ではない。設計如何
によっては、図11で示すように、第1突起部8の受け
突片11と第2突起部9とを連設しても良い。この場合
には第1突起部8と第2突起部9は、「大小の一体的突
起」ということに成る。
【0032】また、図面で示した実施例では第1突起部
8に受け突片11や左右の小突起14,14をそれぞれ
形成しているが、本発明の主たる目的との関係では、第
の2突起部垂直対向壁9aに受け突片11や小突起1
4,14をそれぞれ設けても同一の効果があるから、均
等事項と言える。次に、この欄では第2実施例について
説明する。なお、第2の実施例の説明にあたって、第1
実施例と同一又は同様(機能が同一)の部分には、同一
又は同様の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0033】図12及び図13に示す第2実施例に於い
て、第1実施例と主に異なる点は、係合リング5Aであ
る。第1実施例に於いて、係合リング5は、その最下部
(底部)5cが枢支ピンで枢支された普通一般の半割式
リングを用いている。しかし、第2実施例の係合リング
5Aは、係合リングは、弾性変形機能ないし弾性復帰変
形機能を有する材質で開閉自在に形成されている。
【0034】公知のように、日本国のある会社(例えば
住友金属工業株式会社)では、「超弾性合金」あるいは
「超弾力合金」と称する金属を提案している。本実施例
の係合リング5Aは、このような超弾性合金を素材とし
て円形に形成されている。したがって、この第2実施例
に於いては、係合リング5Aを閉じさせるための左右の
小突起14,14は必ずしも必要ないから、第1突起部
8Aの対向垂直壁8aに左右の小突起14,14をそれ
ぞれ形成していない。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にあっては、次に列挙するような効果がある。 (1)レール台座にスライド自在に組み込まれた操作部
材をプッシュプル(押す・引く)操作すると、操作部材
の掛合部に下部側が係止された起立状態の係合リングが
自動的に開閉する。したがって、バインダーの複数個の
係合リングを片手のみで、かつワンタッチ操作で開閉す
ることができる。 (2)レール台座と、レール台座にスライド自在に組み
込まれる操作部材とから成るので、構成する部品点が少
ない。したがって、製作のローコスト化を図ることがで
きる。 (3)所望する係合リングと自由に交換することができ
る。 (4)請求項5に記載の発明は、起立状態の閉じた係合
リングを指で押すと、係合リングは容易に傾倒する。し
たがって、用紙の左頁に記帳する際、右手が起倒状態の
係合リングに当るために書きづらいという問題点を解消
することができる。
【図面の簡単な説明】
図1乃至図10は本発明の第1実施例を示す各説明図。
図11は本発明の要部の変形例を示す説明図。図12及
び至図13は本発明の第2実施例を示す各説明図。
【図1】実施形態の一例を示す概略説明図。
【図2】主要部の分解斜視図。
【図3】要部(レール台座の突起部)の概略説明図。
【図4】要部(操作部材の掛合部など)の概略説明図。
【図5】係合リングが起立状態で閉じている状態の概略
断面説明図。
【図6】図5の6−6線概略断面説明図。
【図7】係合リングが起立状態で開いている状態の概略
断面説明図。
【図8】図7の8−8線概略断面説明図。
【図9】操作部材を引いて係合リングを閉じた時の説明
図。
【図10】操作部材を押し込んで係合リングを開いた時
の説明図。
【図11】本発明の要部の変形例を示す説明図。
【図12】本発明の第2実施例を示す図6と同様の概略
断面説明図。
【図13】本発明の第2実施例を示す図8と同様の概略
断面説明図。
【符号の説明】
2…バインダー、3…レール台座、4…操作部材、5,
5A…係合リング、6…ベースプレート、7…ガイドレ
ール、8,8A…第1突起部、9…第2突起部、8a,
9a…対向垂直壁、10…間隙、11…受け突片、11
a…摺接面、12…第1嵌合孔、14…小突起、15…
第2嵌合孔、20…スライド部、22…、23…、23
a…上方傾斜状内壁面、23b…下方傾斜状内壁面、2
4…案内長孔、26…メス係合部、27…オス係合部。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表紙1の背部中央部に固定されるレール
    台座3と、このレール台座3に組み込まれ、かつレール
    台座3の長手方向に摺動する操作部材4と、この操作部
    材4のスライド部20の上面に形成された複数個の隆起
    状掛合部23にそれぞれ下部側が係止され、かつ、前記
    レール台座3の対向突起部の掛け合用間隙10を基準と
    して起立する複数個の係合リング5とを備え、前記操作
    部材4をプッシュプル操作すると、各係合リング5は、
    下部側5aがレール台座3の対向突起部に設けた受け突
    片11に規制されながら、かつその最下部が操作部材4
    の掛合部に形成された案内長孔24の下方傾斜内壁面を
    上下滑動するにより自動的に開閉することを特徴とする
    バインダーのリング開閉機構。
  2. 【請求項2】 請求項1に於いて、対向突起部8,9の
    いずれか一方の垂直対向壁には、係合リング5の下部側
    5aの左右外壁面にそれぞれ対称的に摺接する左右一対
    の小突起14,14が設けられていることを特徴とする
    バインダーのリング開閉機構。
  3. 【請求項3】 請求項1に於いて、係合リングは、弾性
    変形機能ないし弾性復帰変形機能を有する材質で開閉自
    在に形成されていることを特徴とするバインダーのリン
    グ開閉機構。
  4. 【請求項4】 請求項1に於いて、対向突起部は、操作
    部材4の掛合部23が収まる筒状の第1突起部8と、操
    作部材4を押し込んだ際に前記掛合部23が第1突起部
    8を抜け出して入り込む筒状の第2突起部9とから成
    り、前記第1突起部8又は第2突起部9のいずれか一方
    には、係合リング5の下部側5aの左右内壁面にそれぞ
    れ対称的に摺接する受け突片11が形成されていること
    を特徴とするバインダーのリング開閉機構。
  5. 【請求項5】 請求項4に於いて、第1突起部8の垂直
    対向壁8aは、係合リング5が倒れないような横幅を有
    するのに対し、第2突起部9の垂直対向壁9aは、係合
    リング5の傾倒を許容するように前記垂直対向壁8aの
    横幅よりも小さめに設定されていることを特徴とするバ
    インダーのリング開閉機構。
  6. 【請求項6】 表紙1の背部中央部に固定されるレール
    台座3と、このレール台座3に組み込まれ、かつレール
    台座3の長手方向に摺動する操作部材4と、この操作部
    材4のスライド部20の上面に形成された複数個の隆起
    状掛合部23にそれぞれ下部側が係止され、かつ、レー
    ル台座3の対向突起部の掛け合用間隙10を基準として
    起立する複数個の係合リング5と、前記スライド部20
    に形成され、かつレール台座3に設けられたメス係合部
    26と係脱するオス係合部27とを備え、前記操作部材
    4をプッシュプル操作すると、各係合リング5は、下部
    側5aがレール台座3の対向突起部に設けた受け突片1
    1に規制されながら、かつその最下部が操作部材4の掛
    合部に形成された案内長孔24の下方傾斜内壁面を上下
    滑動するにより自動的に開閉することを特徴とするバイ
    ンダーのリング開閉機構。
  7. 【請求項7】 請求項6に於いて、第1突起部8の受け
    突片11と第2突起部9とは連設し、大小の一体的突起
    と成っていることを特徴とするバインダーのリング開閉
    機構。
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