JP2003103669A - 粘着シート積重体および箱体付き粘着シート積重体 - Google Patents

粘着シート積重体および箱体付き粘着シート積重体

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JP2003103669A
JP2003103669A JP2001301110A JP2001301110A JP2003103669A JP 2003103669 A JP2003103669 A JP 2003103669A JP 2001301110 A JP2001301110 A JP 2001301110A JP 2001301110 A JP2001301110 A JP 2001301110A JP 2003103669 A JP2003103669 A JP 2003103669A
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pressure
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adhesive sheet
stack
sheet stack
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JP2001301110A
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Osamu Ohira
治 大平
Kiyoshi Suzuki
清志 鈴木
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Nitto Denko Corp
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Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 充分な粘着力を有する粘着シートを一枚ずつ
容易に剥離可能な粘着シート積重体を提供する。 【解決手段】 一方側の主面の概ね全域に粘着剤層を有
する粘着シートを、複数枚積重してなる粘着シート積重
体であって、各粘着シートは、粘着剤層の一端側の所定
の領域にて互いに粘着されてなり、かつ該一端側の所定
の領域を除く残余の領域を覆うように設けられる剥離紙
を介して積重されてなることを特徴とする粘着シート積
重体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘着シート積重
体、および該粘着シート積重体と箱体とを備える箱体付
き粘着シート積重体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、本、資料のしおりや付箋などとし
て使用される掲示用シートや、OAワークや手帳のメモ
に利用されるポストイットノート(商品名)のような、
貼付および剥離を繰り返し行える製品が、種々開発され
市場にも出回っている。このようなシートは、通常、一
端部に粘着剤層を形成したシートを、数十枚程度積み重
ねた積重体で実現され、用事、積重体よりシートを1枚
ずつ剥離して被着体に貼付することができ、利便性に優
れる。
【0003】ところで従来より消毒した手術部位を無菌
状態に保つ目的、または傷口の感染防止の目的に使用さ
れる医療用の粘着シートが知られているが、この医療用
粘着シートは、たとえば、薄い透湿性のあるウレタンフ
ォーム基材に医療用粘着剤を積層し、剥離紙を貼り合
せ、さらに薄いが腰のある延伸ポリプロピレン(OP
P)フィルムと該ウレタンフォーム基材とを弱接着する
形で熱でラミネートされてなるような形態で提供される
ものであり、通常、皮膚に貼付時は、該OPPフィルム
をつけたままで腰のある状態で貼付し、その後、該OP
Pフィルムを剥がして使用され、上記の積重体のような
利便性には欠けるものであった。しかし上記のような従
来のシートは、本や机、OA機器、電話機、冷蔵庫など
の物を被着体として意図しているものであり、このよう
なシートを皮膚に貼り付けようとした場合、粘着剤が皮
膚貼付用でないことから皮膚に刺激を与える可能性があ
るとともに、粘着剤がシートの一部分にだけ塗布されて
おり粘着面積が少ないことから剥がれやすくなり脱落し
やすい。
【0004】また従来から医療用粘着シートに使用され
ている粘着剤を用いて上記積重体を形成することが考え
られるが、上記のように一端部に粘着剤層を形成したシ
ートを積重するという形態では、粘着面積が小さいため
皮膚への粘着力が不充分であるという問題が起こる。ま
た皮膚への粘着性を増大すべく粘着層の面積を増大する
と、積重体から1枚ずつのシートを円滑に剥離させにく
くなってしまう問題が起こる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、充分
な粘着力を有する粘着シートを一枚ずつ容易に剥離可能
な粘着シート積重体を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決するために鋭意研究を行った結果、本発明を完成
するに至った。本発明は以下の通りである。 (1)一方側の主面の概ね全域に粘着剤層を有する粘着
シートを、複数枚積重してなる粘着シート積重体であっ
て、各粘着シートは、粘着剤層の一端側の所定の領域に
て互いに粘着されてなり、かつ該一端側の所定の領域を
除く残余の領域を覆うように設けられる剥離紙を介して
積重されてなることを特徴とする粘着シート積重体。 (2)各粘着シートが、互いに粘着される所定の領域が
積重体の一側部側に配置されるように積重されてなるこ
とを特徴とする、上記(1)に記載の粘着シート積重
体。 (3)各粘着シートが、互いに粘着される所定の領域が
積重体の一側部側と該一側部側に相対する他側部側とに
交互に配置されるように積重されてなることを特徴とす
る、上記(1)に記載の粘着シート積重体。 (4)上記粘着シートが2N/19mm以上の3%モジ
ュラスを有することを特徴とする、上記(1)〜(3)
のいずれかに記載の粘着シート積重体。 (5)粘着シートがヒトの皮膚に貼り付けて使用される
ものである、上記(1)〜(4)のいずれかに記載の粘
着シート積重体。 (6)JIS−Z−0237法に従って測定されたベー
クライト板を被着体とした上記粘着シートの粘着力が、
0.5N/19mm〜5N/19mmであることを特徴
とする、上記(5)に記載の粘着シート積重体。 (7)上記粘着剤層が、平均厚み5μm〜60μmの概
ね均一な厚みを有するものである、上記(5)または
(6)に記載の粘着シート積重体。 (8)互いに隣り合う粘着シート間の粘着力が0.2N
/19mm〜3N/19mmであることを特徴とする、
上記(1)〜(7)のいずれかに記載の粘着シート積重
体。 (9)上記粘着シートは、基材シートと、該基材シート
の一方側の主面の概ね全域に設けられた粘着剤層とを有
するものであって、当該基材シートの粘着剤層が設けら
れていない側の主面が筆記可能である、上記(1)〜
(8)のいずれかに記載の粘着シート積重体。 (10)粘着シートが方形状の両主面を有するものであ
る、上記(1)〜(9)のいずれかに記載の粘着シート
積重体。 (11)上記(1)〜(10)のいずれかに記載の粘着
シート積重体と、該粘着シート積重体を収容可能な箱体
とを備える、箱付き粘着シート積重体。 (12)一方側の主面の概ね全域に粘着剤層を有する粘
着シートを、複数枚積重してなる粘着シート積重体であ
って、各粘着シートは、粘着剤層の一端側の所定の領域
にて互いに粘着されてなり、かつ該一端側の所定の領域
を除く残余の領域を覆うように設けられる剥離紙を介し
て積重されてなり、該各粘着シートの互いに粘着される
前記所定の領域が積重体の一側部側と該一側部側に相対
する他側部側とに交互に配置されるように積重されてな
る粘着シート積重体と、該粘着シート積重体を収容可能
な箱体であって、当該箱体内に収容した状態の粘着シー
ト積重体から、粘着シートを1枚ずつ箱体外に取り出す
ことを可能にする開口を有する箱体とを備える、箱体付
き粘着シート積重体。 (13)箱体が、粘着シート積重体を収容した状態で該
粘着シート積重体をその一側部側および他側部側にスラ
イド可能にする空間を有し、当該スライド可能な方向の
中央付近に、粘着シートが通過可能な開口を有するもの
である上記(12)に記載の箱体付き粘着シート積重
体。 (14)箱体の上記スライド可能な方向における長さ
が、粘着シート積重体の一側部と他側部との間の長さの
約2倍以下である、上記(13)に記載の箱体付き粘着
シート積重体。
【0007】
【発明の実施の態様】本発明の粘着シート積重体(以
下、単に「積重体」ということもある。)は、一方側の
主面の概ね全域に粘着剤層を有する粘着シートを、複数
枚(たとえば、5枚〜30枚程度)積重してなるもので
ある。該積重体において、各粘着シートは、粘着剤層の
一端側の所定の領域にて互いに粘着され、かつ該一端側
の所定の領域を除く残余の領域を覆うように設けられる
剥離紙を介して積重される。なお本明細書中における
「積重」とは、略同一の形状および大きさを有する複数
枚の粘着シートを、当該粘着シートの厚み方向に概ね沿
って、各粘着シートの粘着剤層がいずれも同じ側に配置
されるように積み重ねてなる(すなわち、粘着シートの
厚み方向と積重の方向とが略一致する)状態を指すもの
とする。該粘着シートの積重は、積重された状態で粘着
シートが各々端部を揃えてなるのが好ましい。また本明
細書中における「粘着剤層の一端側の所定の領域」と
は、粘着剤層のうち、粘着シートの主面に平行ないずれ
かの方向における端部側に任意に設定される領域を指
す。なお本明細書では、説明の便宜上、該積重体の積重
方向に関して、各粘着シートの粘着剤層が配置されてい
ない側を「上側」、粘着剤層が配置されている側を「下
側」ということがある。
【0008】本発明の粘着シート積重体は、上記のよう
に、その一方側の主面の概ね全域に粘着剤層を有する粘
着シートを、粘着剤層のうち所定の領域を残して剥離紙
を介在させて、積重してなる。これによって、積重体か
ら粘着シートを単離する際には、上記所定の領域におけ
る粘着のみを剥離させればよい。したがって、一端部の
みに粘着剤層を形成した従来の積重体におけるシートと
比較して強力な粘着力を有する(目的物により貼付し易
く、かつ脱離しにくい)、一方側の主面の概ね全域に粘
着剤層を有するような粘着シートであっても、一枚ずつ
容易に剥がして使用することができる。
【0009】また本発明においては、略同一の形状およ
び大きさに予め形成された粘着シートを積重してなり、
これを容易に単離できるものであるので、従来の医療用
の粘着シートとは異なり、用事、粘着テープを一定の形
状および大きさに切るという作業を要することなく、一
定の形状および大きさの粘着シートを提供でき、優れた
利便性を有する。
【0010】また本発明における粘着シートは、粘着剤
層の上記残余の領域に剥離紙が付着した状態で積重体か
ら単離されるので、積重体から単離した直後において
は、当該剥離紙を手指などにて把持すれば、粘着剤に触
れることなく扱うことができる。このように本発明で
は、目的物に貼付する直前に剥離紙を剥離して粘着シー
トとすればよく、一方側の主面の概ね全域に粘着剤層を
有するような粘着シートであっても、目的物への貼付前
などに手指や周囲のものに不所望に粘着してしまうこと
を防止し、作業性よく扱うことができる。また上記剥離
紙の付着した粘着シートは、剥離紙が所定の領域を残し
て粘着剤層の主面を覆うような構成であるため、粘着剤
層の主面と同一の大きさおよび形状を有する剥離紙にて
該主面の全域を覆っているような剥離紙付きの粘着シー
トと比較して、容易に剥離紙を剥離でき、この点におい
ても作業性よく取り扱うことができる。
【0011】本発明の粘着シート積重体において、上記
所定の領域は、粘着剤層の上記主面の面積のうち、5%
〜50%を占めるように設定されるのが好ましく、10
%〜35%を占めるように設定されるのがより好ましい
(逆にいえば、剥離紙は、粘着剤層の上記主面の面積の
うち、50%〜95%を覆うように粘着シート間に介在
されるのが好ましく、65%〜90%を覆うように粘着
シート間に介在されるのがより好ましい。)。上記所定
の領域が粘着剤層の上記面積のうち5%未満であると、
積重体における各粘着シート間の粘着力が不充分となっ
てしまい、意図せずして積重体が分割してしまったりな
ど積重体を用事まで保持できなくなる虞があるため好ま
しくない。また上記所定の領域が粘着剤層の上記面積の
うち50%を超えると、積重体における各粘着シート間
の粘着力が大き過ぎて上記所定の領域における粘着の剥
離に大きな剪断力を要するため積重体から粘着シートを
単離しにくくなり、後述するように積重体が箱体内に収
容された形で実現されるような場合(図4、図5など)
には粘着シートを1枚ずつうまく取り出せなくなってし
まう虞があるため好ましくない。本発明において所定の
領域と剥離紙との境界線の形状は特に限定されず、たと
えば、直線状、波線状、凹凸線、ジグザグ線(鋸刃
状)、曲線状(所定の領域、剥離紙のいずれの側に凸と
なっていてもよい)など種々の形状で実現されてよい
が、加工性の観点からは、所定の領域と剥離紙との境界
線は直線状または波線状で実現されるのが好ましい。
【0012】本発明の粘着シート積重体の好ましい一態
様としては、粘着剤層における上記所定の領域が該積重
体の一側部側に配置されるように、粘着シートが積重さ
れてなる構成が挙げられる。本発明において「粘着シー
ト積重体の一側部側」とは、粘着シートの主面上におい
て、粘着シート積重体の積重方向に対して略垂直ないず
れかの一方向における側部が配置される側を指す(すな
わち、当該態様において、上述した所定の領域が設定さ
れる粘着剤層の一端側が、いずれも積重体の一側部側に
配置される。)。図1は本発明の好ましい一例の粘着シ
ート積重体1を簡略化して示す正面図である。図1に
は、たとえば10枚の粘着シートS1,S2,S3,・・
・,S10のうち、粘着シートS1〜S9の各粘着剤層
L1,L2,L3,…,L9における所定の領域R1,
R2,R3,・・・,R9を除く残余の領域に、9枚の剥
離紙H1,H2,H3,…,H9が介在され、かつ所定
の領域R1〜R9がいずれも粘着シート積重体1の一側
部1A側に配置された状態で積重されてなる例を示す。
以下、各粘着シートS1〜S10、各粘着剤層L1〜L
10、各剥離紙H1〜H9ならびに各所定の領域R1〜
R9を、「粘着シートS」、「粘着剤層L」、「剥離紙
H」、ならびに「所定の領域R」とそれぞれ総称するこ
とがある。図1に示す例においては、各粘着シートSが
矩形状の主面を有するように実現され、これにより粘着
シート積重体1は直方形状に形成されるが、粘着シート
Sにおいて主面を規定する四辺のうち、互いに略平行な
二辺を含む積重体1の側部のいずれか一方が、一側部1
Aに設定される。
【0013】該粘着シート積重体1は、その一側部1A
においてのみ粘着テープSが粘着剤層Lにて互いに粘着
されてなり、該一側部1Aを除く残余の部分において
は、剥離紙Hがそれぞれ介在され互いに粘着されていな
い状態で積み重ねられる(図1(a))。この図1
(a)に示す状態から、粘着シートを剥離する場合に
は、たとえば最も上側に配置される粘着シートS1の上
記残余の部分を剥離紙H1ごと指でつまむなどして持ち
上げ(図1(b))、当該粘着シートS1について隣接
する粘着シートS2との粘着(上記一側部1Aにおける
粘着)を剥離させる。
【0014】図2は上記のようにして粘着シート積重体
1から単離された、剥離紙H1が付着した状態の粘着シ
ートS1を簡略化して示す図であり、図2(a)は正面
図、図2(b)は底面図である。図2に示すような状態
より剥離紙H1を剥離することによって、該粘着シート
S1の一方側の主面の概ね全域に存在する粘着剤層L1
を露出させて、目的物に貼付すればよい。
【0015】図1に示すような積重のされ方で実現され
た積重体1は、全ての粘着シートが一側部にて粘着され
てなるので、図3に示すような態様の後述の粘着シート
積重体11とは異なり、取扱い時にどの部分を把持した
としても、積重体が不所望に蛇腹状に展開してしまうよ
うなことがなく、取扱い性が良好であるというような利
点を有する。また図1のような態様の積重体1では、後
述するように粘着シートの基材シートの一主面が筆記可
能に実現される場合には、積重体の状態で上記主面への
筆記を容易に行える。これにより積重体の状態で各粘着
シートにおける上記主面に適宜の事項を予め筆記してし
ておいた後に、該予め筆記された粘着シートを単離して
目的物に貼付することが容易にでき、作業性がよい。
【0016】また本発明の粘着シート積重体の好ましい
他の態様としては、上記所定の領域が該積重体の一側部
と、この一側部に相対する他側部とに交互に配置される
ように、粘着シートが積重されてなる構成が挙げられ
る。本発明において「粘着シート積重体の他側部側」と
は、粘着シートの主面上において、積重体の積重方向に
沿った中心軸に関して上記一側部と対称な側部が配置さ
れる側を指す。図3は、本発明の好ましい他の例の粘着
シート積重体11を簡略化して示す正面図である。なお
図3に示す例の積重体11は、粘着シートの積重の仕方
を除いては図1に示した例の粘着シート積重体1と同様
であり、粘着シートS、粘着剤層L、剥離紙Hおよび所
定の領域Rについては同一の参照符を付し、説明を省略
するものとする。図3の例では、各粘着シートSの粘着
剤層Lにおける所定の領域Rが、粘着シート積重体11
の一側部11A側と他側部11B側とに交互に配置され
た状態で、各粘着シートSが積重されてなる。図1と同
様に粘着シート積重体が直方形状に形成される図3に示
す例では、粘着シートSにおいて主面を規定する四辺の
うち、互いに略平行な二辺を含む積重体の二つの側部の
いずれか一方が一側部11A、残る他方が他側部11B
に設定される。
【0017】図3に示す例の粘着シート積重体11は、
一層ごとに一側部11A側、他側部11B側、一側部1
1A側、他側部11B側、というように各粘着剤層Lの
所定の領域Rが交互に配置されて、隣り合う粘着シート
Sが互いに粘着される(図3(a))。したがって、た
とえば最も上側に配置される粘着シートS1の上記残余
の部分を剥離紙H1ごと指でつまむなどして持ち上げる
と(図3(b))、連続的に互いに粘着された粘着シー
トS2,S3,・・・がいわば蛇腹状に展開して持ち上げ
られる。当該粘着シートS1について隣接する粘着シー
トS2との粘着(上記一側部11Aにおける粘着)を剥
離させることで、図2に示したような剥離紙H1付きの
粘着シートS1を単離することができる。
【0018】図3に示すような積重のされ方で実現され
た粘着シート積重体は、後述する開口を有する箱体内に
収容して該箱体と組み合わせて用いることで、該積重体
を箱体内に収容したままの状態で、積重体の開口側に配
置される粘着シートから順に粘着シートを1枚ずつ単離
することができ、きわめて利便性に優れる箱体付き粘着
シート積重体を実現するのに供することができる。
【0019】本発明において用いられる粘着シートS
は、シート全体としての3%モジュラスが2N/19m
m以上であるのが好ましく、3N/19mm以上である
のがより好ましい。該3%モジュラスが2N/19mm
未満であると、積重体1より単離した、剥離紙Hが付着
した状態の粘着シートSから剥離紙Hを剥離する際に、
粘着シートSが伸びきって、粘着剤層Lが不所望によれ
てしまう虞があるため好ましくない。また皮膚への貼付
後の皮膚への粘着シートの順応性(貼り心地)、及び粘
着シート表面への筆記表示性の観点からは、本発明にお
ける粘着シートSの3%モジュラスは、20N/19m
m以下であるのが好ましい。なお、本発明において「モ
ジュラス」とは、弾性体に一定のひずみを与えたときの
応力(その物体が原型を保つために抵抗しようとする
力)のことをいい、3%モジュラスとは、3%のひずみ
を与えたときの応力を指すものとする。該粘着シートS
の3%モジュラスは、JIS−Z−0237に規定され
る測定方法に準拠して、たとえばテンシロン引張試験機
を用いて、300mm/分の速度で引っ張り、3%伸張
したときの応力により測定される。
【0020】本発明の積重体における個々の粘着シート
は、一方側の主面の概ね全域に粘着剤層を有するもので
あれば、特に限定はされない。このような粘着シート
は、図1〜図3に簡略化して示すように、通常、基材シ
ートB1,B2,B3,・・・(以下、「基材シートB」
と総称することがある。)と、該基材シートBの一方側
の主面の概ね全域に形成された粘着剤層Lとを少なくと
も有するように実現される。本発明において各基材シー
トBの上記主面に粘着剤層Lを形成する方法としては、
特に制限はなく、たとえば、上質紙にポリエチレンフィ
ルムをラミネートした後に、シリコーン処理して形成さ
れた剥離基材上に粘着剤を塗布した後、これを基材シー
トに転写する方法、可撓性基材に直接、所望の粘着剤を
塗布する方法など、従来公知の種々の方法にて好適に形
成することができる。
【0021】基材シート上への粘着剤層の形成に際し
て、基材シートと粘着剤層とが良好な密着性にて保持さ
れるためには、基材シートの上記粘着剤層を形成する主
面の粘着力が、33μN/cm〜48μN/cm程度で
あるのが好ましい。ポリエチレンやポリプロピレンのよ
うな無極性の材料を基材シートに用いる場合には、基材
シートの上記粘着剤層を形成する主面の粘着力が上記範
囲内となるように、粘着剤層を形成する前の上記主面
に、たとえばコロナ処理、下塗り剤塗布等の表面処理を
予め施しておくのが望ましい。
【0022】本発明における基材シートBは、ポリエス
テル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、
塩化ビニル等の可撓性のある薄手のプラスチックフィル
ム、不織布、紙、合成紙など、当分野にて従来から広く
用いられてきた材料にて形成されたシートを好適に用い
ることができる。粘着シートの粘着性には、粘着剤の粘
着力は勿論であるが、粘着力が同じ粘着剤を用いた場合
には、基材シートBの腰(貼付する面への追従性)も粘
着シート全体の粘着性に影響を及ぼす。この基材シート
Bの粘着シート全体の粘着性への影響は、後述するヒト
皮膚など、凹凸の大きな表面への貼付を意図する場合
に、特に顕著となる。貼付する面への追従性に優れる基
材シートとして、たとえばポリエチレンテレフタレート
シートに湿式不織布をドライラミネートしてなる基材シ
ート、あるいは厚み12μm〜25μmのポリエステル
またはポリプロピレンの薄手のプラスチックフィルム、
不織布、紙が挙げられる。
【0023】また本発明における粘着剤層Lを形成する
粘着剤としては特に限定はなく、一般に使用される、ア
クリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、
ポリウレタン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤など、従
来公知の種々の粘着剤を好適に用いることができる。
【0024】本発明における粘着シートSを、皮膚に貼
付して用いることを目的とするものとして実現する場合
には、皮膚に複数回粘着可能であるとともに皮膚への刺
激性が少ないという観点から、上記中でもアクリル系粘
着剤を使用することが好ましく、特には、皮膚に対し貼
付後もその部分の角質をとってくることが少なく、低皮
膚刺激性を有するものであることから、特開平6−31
9793号公報に記載されたアクリル系粘着剤を使用す
ることが特に好ましい。この特開平6−319793号
公報に記載された粘着剤は、皮膚表面の凹凸に対し粘着
剤が密着することによって皮膚への固定を維持させるこ
とから、皮膚ばかりでなく、新聞紙、紙などの層間破壊
しやすい被着体に貼り付けて剥がしても、被着体を破壊
することなく、きれいに剥がすことができる。
【0025】また、上記のように皮膚に貼付して用いる
ことを目的とする場合、粘着剤層における粘着剤はゲル
状かつ油性であるのが好ましい。ゲル状であれば、皮膚
界面の成分と相溶性の良い油性液状成分を比較的多量に
含有した網目構造を維持できるため皮膚表層の角質を剥
離しないため好ましく、油性であれば、汗で溶けること
がないため皮膚に粘着シートを貼り付けても長時間脱落
しにくいため好ましい。
【0026】上記のような粘着剤にて粘着剤層Lを形成
することによって、本発明の粘着シート積重体1より単
離された粘着シートSを、ヒトの皮膚に貼り付けて使用
することができる。上述したように本発明における粘着
シートSは、その一方側の主面の概ね全域に形成された
粘着剤層Lを有するので、従来の積重体における同じ大
きさのシート(一端部のみに粘着剤層が形成されてなる
構成)と比較して、より確実に皮膚に貼付でき、かつ充
分な粘着力を有するため、貼付後脱落しにくい。
【0027】上記のように皮膚への貼付を目的とする場
合、本発明における粘着シートSは、JIS−Z−02
37法に従って測定された粘着力(被着体:ベークライ
ト板)が0.5N/19mm〜5N/19mmであるの
が好ましく、0.6N/19mm〜3N/19mmであ
るのがより好ましい。上記JIS−Z−0237法に従
って測定された粘着力が0.5N/19mm未満である
と、皮膚に対して充分な粘着力を有しない虞があるため
好ましくない。また上記JIS−Z−0237法に従っ
て測定された粘着力が5N/19mmを超えると、粘着
力が大きすぎて、皮膚貼付後に粘着シートを剥離する
際、皮膚を刺激してしまう虞があるため好ましくない。
【0028】また皮膚への貼付を目的とする場合、本発
明における粘着シートSの粘着剤層Lの平均厚みは、5
μm〜60μmであるのが好ましく、10μm〜30μ
mであるのがより好ましい。該粘着剤層Lの平均厚みが
5μm未満であると、皮膚への粘着性に劣る傾向にある
ため好ましくない。また該粘着剤層Lの厚みが60μm
を超えると、該積重体1の糊はみ出しが生じる虞がある
ため好ましくない。また上記粘着剤層Lの厚みが60μ
mを超えると、後述する図4、図5に示すような態様で
の箱体付き粘着シート積重体16である場合、粘着シー
トSを積重体1から単離して箱体から取り出す際に2〜
3枚の粘着シートが一時に単離され、一枚ずつ取り出せ
ないことがあるため好ましくない。本発明における各粘
着シートの粘着剤層は、上記の範囲内の平均厚みを有す
るような、概ね均一な厚みを有することが好ましい。こ
こで「概ね均一な厚み」とは、製造上の誤差を含んだ上
で均一な厚みをさす。上記製造上の誤差は、具体的に
は、1枚の粘着シートについて、粘着剤層の最大の厚み
と最小の厚みとの差が、好ましくは8μm以下、より好
ましくは5μm以下である。
【0029】本発明の粘着シート積重体1は、互いに隣
り合う粘着シートS間の(粘着剤層Lの所定の領域Rに
おける)粘着力が0.2N/19mm〜3N/19mm
であるのが好ましく、1N/19mm〜2N/19mm
であるのがより好ましい。該粘着シートS間の粘着力が
0.2N/19mm未満であると、積重体において粘着
シートを積重した状態を保つのに充分な粘着力が得られ
ないため好ましくない。また該粘着シート間の粘着力が
3N/19mmを超えると、後述する図4、図5に示す
ような態様での箱体付き粘着シート積重体16として実
現される場合、上記と同様に粘着シートを一枚ずつ取り
出せないことがあるため好ましくない。該粘着シート間
の粘着力(自背面に対する粘着力)は、粘着シート積重
体より、JIS−Z−0237法に準じ、隣り合う粘着
シートを被着体としたときの粘着力(N/19mm)を
測定すればよい。
【0030】上述した被着体をベークライト板とした場
合の粘着力が0.5N/19mm〜5N/19mmの範
囲内であって、かつ粘着シート間の粘着力が0.2N/
19mm〜3N/19mmである粘着剤層を有する粘着
シートを得るためには、粘着剤層が形成されない側の主
面のうち少なくとも所定の領域に相対する部分が、ベー
クライト板よりも小さな剥離力を有するような基材シー
トを用いる必要がある。このような基材シートは、たと
えば凹凸のエンボス加工などで形成された小さな剥離力
を有するシート状物を基材シートとして用いることによ
って実現してもよいし、また基材シートの粘着剤層を有
しない主面に剥離処理剤を塗設し、剥離処理層(図示せ
ず)を形成することによって実現してもよい。用いる剥
離処理剤としては、特に限定はなく、フッ素アクリル系
剥離処理剤、シリコーン系剥離処理剤などの従来公知の
種々の剥離処理剤を好適に用いることができる。また剥
離処理層を形成する方法としても特に限定はなく、予め
上述のような剥離処理剤を基材シートに施した上で該粘
着剤を反対面に塗布する、あるいは粘着剤と該基材シー
トとを貼り合せた後、剥離剤を常法のキスコータなどの
塗布法で塗布するなどの方法を用いることができる。
【0031】上記のように本発明における粘着シート
は、通常、基材シートと粘着剤層とを有するが、該基材
シートは、粘着剤層が設けられていない側の主面が筆記
可能であるように実現されてなるのが好ましい。上記
「筆記可能」とは、鉛筆、ボールペン、マジックなどの
常用の筆記具で書き記すことができることを指す。以
下、基材シートの粘着剤層が設けられていない側の主面
が筆記可能に実現される場合、当該主面を「筆記面」と
いうことがある。
【0032】基材シートの上記主面を筆記可能とするた
めには、上記基材シート自体がそのような表面形状(表
面の適度な凹凸、など)もしくはインキなどを受け入れ
る組成であればよいことは勿論であるが、基材シートが
このような表面形状や組成を有しない場合であっても、
グラビアコータによる表面印刷、フレキソによる表面印
刷、スクリーン印刷で表面印刷し、紫外線硬化させて印
刷層を該基材シートの上記主面に施すことによって筆記
可能とすることができる。表面印刷の場合のインキとし
ては、一般のウレタン系バインダーを含む無機質の充填
剤含有有機顔料、分散剤からなる印刷インキ或いはポリ
アミド樹脂、酸化チタン又は有機顔料からなる印刷イン
キ或いは親水性オリゴマ−、親水性モノマーをバインダ
ーにして親水性微粉末や塗料吸着剤などを含有したUV
インキ等が挙げられる。
【0033】本発明における粘着シートは、上記のよう
にヒトの皮膚への貼付を目的とし、かつ基材シートの上
記主面が筆記可能である場合、粘着シートに原稿を記入
して手等に貼り付けてスピーチ時に利用したり、忘れ物
防止用のメモとして肌に貼り付けたりと、皮膚に貼付可
能な簡易なメモ、(以下、これを「ボディメモ」と呼ぶ
ことがある。)として使用することができる。さらに、
本発明における病院、診療所、療養施設、採血後の処置
などでの皮膚貼付用ドレッシングとして利用することも
可能である。また本発明における粘着シートは、紙など
に書かれた鉛筆書きの文字を、その粘着剤層にて転写す
ることも可能であり、上述した以外にも、本のページに
目的物を貼付したり、書類などのポイントにメモ書きを
貼付したり、電話の用件をメモ書きしたり、それを伝達
に使用したりなど、広い範囲での様々な用途に応用でき
る。
【0034】本発明における粘着シートは、上記「ボデ
ィメモ」としての使用を意図する場合には特に、無色透
明や淡い肌色など、皮膚に貼り付けても目立たないよう
に実現されるのが好ましい。また上記ドレッシングに用
いる場合、比較的長時間貼付されるため皮膚刺激性の観
点から、基材シートを通気性のある不織布或いは比較的
柔軟性のあるフィルムにて形成するのが好ましい。
【0035】本発明において用いる剥離紙Hとしては、
少なくとも片面に粘着剤に対して剥離機能を有するよう
に加工された(剥離処理された)紙、或いはプラスチッ
ク(たとえば、ポリエステル)に剥離処理を施したもの
であれば特に限定はなく、従来公知の各種の剥離紙を好
適に使用できる。剥離紙Hに使用する紙材或いは基材と
しては、特に制限はなく、たとえば上質紙、ブラシン
紙、ポリエステルフィルムなどが挙げられる。施す剥離
処理としても特に制限はなく、たとえば、ポリエチレン
を上記紙にラミネートした層上にシリコーン処理した
り、グラシン紙に直接シリコーン処理を施すなど、従来
公知の各種の剥離処理を好適に行うことができる。粘着
シート積重体の製造に際しては、粘着剤層の主面におい
て所定の領域を除く残余の領域と同一の大きさおよび形
状に予め形成された剥離紙Hを使用して、該所定の領域
以外の領域において粘着剤層の主面端部と揃うように剥
離紙Hの端部を配置させて、各粘着シートS間に剥離紙
Hを介在させていくのが望ましい。なお取扱い時に不所
望な粘着を防止する点から、本発明の粘着シート積重体
の最も下側に配置される粘着シート(図1、図3におい
ては粘着シートS10)は、当該粘着シートの粘着剤層
の主面の概ね全域を覆い得る大きさ(好適には、粘着剤
層の主面と同じ大きさ)の剥離紙H’にて粘着剤層L1
0の主面全域が覆われてなるのが好ましい。
【0036】本発明において、粘着シートの両主面の形
状は、方形状(矩形状、正方形状)、真円状、楕円状、
多角形状など、特に制限されないが、加工が容易であ
り、また使用しやすい点から、上述した図1〜図3のよ
うに方形状で実現されるのが好ましい(すなわち、粘着
シート積重体としては、直方体状または立方体状に形成
されるのが好ましい。)。なお本発明における粘着シー
ト積重体は、大きさに特に制限はなく目的に応じて適宜
選択することができるが、図1〜図3のように粘着シー
トSが方形状(詳しくは矩形状)の両主面を有するよう
に実現される場合、粘着シートSの長手の方向における
長さD1が4cm〜8cm程度、短手の方向(長手方向
と略垂直な方向)における長さD2が3cm〜7cm程
度、さらに粘着シート積重体の積重方向における長さ
(厚み)D3が0.2cm〜1.5cm程度に実現され
るのが好ましい。
【0037】本発明の粘着シート積重体は、該積重体を
収容可能な箱体と組み合わせて、箱体付き粘着シート積
重体として使用してもよい。箱体としては、粘着シート
積重体を収容可能な大きさおよび形状の内部空間を有す
る箱体であれば特に限定されない。このような箱体内に
積重体を収容することで、積重体における各粘着シート
(特には、最も上側の粘着シート)を防汚できるととも
に、積重体の不所望な分割、粘着シートの歪み、持ち運
び時の変形などを防ぐことができる。
【0038】本発明において、上記箱体は収納した粘着
シートを1枚ずつ取り出すことを可能にする開口を有す
るものが好ましい。箱体としてこのような開口を有する
ものを用いることによって、積重体を箱体内に収容しな
がらにして粘着シートを1枚ずつ取り出すことができ、
上記積重体の防汚などの効果を保持しつつ、用事、粘着
シートを単離できる、極めて利便性に優れる粘着シート
の提供を実現できる。このような箱体付き粘着シート積
重体は、上述した2つの態様のうち、所定の領域が一側
部側と他側部側とに交互に配置される構成である場合
に、実現可能である。
【0039】図4は、図3に示した粘着シート積重体1
1と、該積重体11を収容してなる箱体17とを備え
る、本発明の箱体付き粘着シート積重体16を簡略化し
て示す図であり、図4(a)は正面図、図4(b)は上
面図である。図4に示すように、箱体17は、粘着シー
ト積重体11の上記長手方向、短手方向および積重(厚
み)方向における各寸法D1〜D3にそれぞれ対応する
各寸法D4〜D6がいずれも大きく選ばれる直方形状で
実現される。また箱体17は、厚み方向に略垂直な壁部
17aの一方において、該壁部17aの長手方向におけ
る中央付近で、短手方向の概ね全長にわたって切り欠か
れて形成されてなる開口18を有する。該開口18は、
1枚の粘着シートSが通過し得るような大きさおよび形
状に形成される。
【0040】このような箱体17の壁部17aのうち開
口18が形成されてなる側に、図3に示した粘着シート
積重体11の上側が配置されるように、該積重体11を
箱体17内に収容する。粘着シートSを1枚ずつ取り出
す場合には、まず最も上側の粘着シートを開口を通して
箱体の外に引き出す。上述したように図3に示した粘着
シート積重体11は、最も上側に配置される粘着シート
を持ち上げると、連続的に互いに粘着された粘着シート
がいわば蛇腹状に展開して持ち上げられるような構造を
有する。このため、最も上側に配置される粘着シートを
剥離紙が付着した状態で積重体から単離し得る状態で
は、該粘着シートの下側に接していた粘着シートが開口
を通して箱体の外に引き出されることとなる。このよう
にして、いわばティッシュペーパーの箱からティッシュ
ペーパーを1枚ずつ取り出し得るように、その中に収容
した状態の粘着シート積重体から、粘着シートを1枚ず
つ箱体外に取り出すことを可能にする開口18を有する
箱体17が実現される。
【0041】さらに本発明の箱体付き粘着シート積重体
における箱体としては、粘着シート積重体を収容した状
態で該粘着シート積重体をその一側部側および他側部側
にスライド可能にする空間を有し、当該スライド可能な
方向の中央付近に、粘着シートが通過可能な開口を有す
るように実現されることが好ましい。たとえば、上記の
図4に示した箱体17では、上記長手方向における長さ
D4が、その内部に収容する粘着シート積重体における
上記長手方向における長さD1の約2倍に選ばれてお
り、これによって積重体11は箱体18内に収容された
状態でをその一側部側および他側部側に(すなわち、上
記長手方向に)スライド可能であるように実現される。
【0042】図5は、図4の箱体付き粘着シート積重体
16より、粘着シートを単離する手順を段階的に簡略化
して示す図である。図5(a)に示す状態では、最も上
側の粘着シートS1が開口18より箱体17外に露出す
る。この状態より、図5(b)に示すように粘着シート
S1の所定の領域R1が箱体17の開口18付近に位置
するように積重体11をスライドさせる。すなわち、最
も上側の粘着シートを、粘着シート積重体に関して、粘
着シートの上記所定の領域が配置される側とは反対側に
スライドさせる(たとえば、積重体11の一側部11A
側に所定の領域R1が配置される粘着シートS1の場合
には他側部11B側へスライドする)。上記のスライド
後、粘着シートS1を積重体11より単離する(図5
(c))。この粘着シートS1の単離に伴って粘着シー
トS1と粘着していた粘着シートS2が開口18より箱
体17外に露出し、粘着シートS1の単離後には、この
粘着シートS2が最も上側の粘着シートとなる。さらに
粘着シートS2も単離したい場合には、図5(d)に示
すように粘着シートS2の所定の領域R2が箱体17の
開口18付近に位置するように積重体11をスライドさ
せる。すなわち、粘着シートS2は積重体11の他側部
11B側に所定の領域R2が配置されるので、一側部1
1A側へスライドする。上記のスライド後、粘着シート
S2を積重体11より単離すればよい。このように、図
4に示した構成の箱体付き粘着シート積重体では、上記
のような粘着シートの露出、粘着シートのスライ
ド、粘着シートの単離、の操作を繰り返すことで、容
易に箱体17内に収容された粘着シート積重体11よ
り、1枚ずつの粘着シートを箱体17外に取り出すこと
ができる。
【0043】上記のように内部に収容した粘着シート積
重体をスライド可能な内部空間を有し、かつ該スライド
可能な方向における箱体17の長さD4が、粘着シート
積重体11の一側部11Aと他側部11Bとの間の長さ
D1の約2倍に選ばれる箱体を備えることによって、図
5(b)、図5(d)のように積重体をスライドさせた
状態では、最も上側の粘着シートのうちの所定の領域を
除く残余の領域に相当するシート部分(換言すれば、剥
離紙が貼付されたシート部分)は、箱体17外に完全に
露出することになる。したがって図5(b)、図5
(d)のような状態では、箱体17の上記壁部17aを
下敷きにして、最も上側の粘着シートS1,S2の基材
シート筆記面B1a,B2aに筆記することができる。
このように図4、図5に示したような構成とすることに
よって、積重体より単離される前の状態の粘着シートに
安定して筆記することができ、したがって粘着シート
を露出させ、粘着シートをスライドさせ、箱体の壁部
を下敷きにして所定のメモをとり、該メモをとった粘
着シートを積重体より単離できる、という作業性がよ
く、きわめて利便性に優れる箱体付き粘着シート積重体
を提供することができる。
【0044】また本発明における箱体は、図4および図
5に示すように、開口18側に向かって付勢可能な押し
上げ片19を有するのが好ましい。これによって箱体1
8内部に粘着シート積重体11が収容されると、押し上
げ片19により積重体11が開口18側に押し上げら
れ、開口18が形成される壁部17aに隣接した状態で
箱体18内に収容されてなることになる。これにより箱
体17内に収容された状態の粘着シート積重体からの、
1枚ずつの粘着シートの箱体17外への単離を、円滑に
行うことができる。
【0045】本発明において用いる箱体を形成する材料
としては、特に限定はないが、ポリエチレンテレフタレ
ート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレ
ン(PE)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ABS樹脂な
どのプラスチック、コートボール紙、牛乳パックなどに
使用されているテトラパック紙などの紙、紙とプラスチ
ックのラミネートフィルム又はフィルム同士のラミネー
トフィルムなどが挙げられる。中でもPET、PP、P
E、PVCなどを用いて、透光性および形状保持性を有
するような箱体を形成するのが好ましい。透光性を有す
るような箱体を形成すると、内部に収容した粘着シート
積重体における粘着シートの残存量を箱体外から目視に
て容易に判別できる利点がある。
【0046】箱体は、たとえば上記プラスチックからな
るシートに、適宜折り曲げたり、切り欠いたり、たとえ
ば粘着テープを用いて貼り合せたりなど、適宜の加工を
施すことによって容易に作製できる。上記プラスチック
からなるシートとしては、上記のような加工を容易に施
すことができる観点からは、その厚みが70μm〜50
0μm程度に選ばれるのが好ましい。
【0047】本発明における粘着シートの粘着力が強い
品質設計の場合(フェノール樹脂積層板(被着体)に対
する粘着力が5N/mm幅以上の場合)、上記箱体内に
収容した粘着シート積重体から粘着シートを箱体外に単
離する際、一度に2〜3枚の粘着シートが箱体外に露出
してしまう場合があるが、スライドの際に下敷きにし得
る壁部17aを手指などにて押圧など施すことによっ
て、上記一度に2〜3枚の粘着シートが露出してしまう
という不具合を完全に防止でき、粘着シートを1枚ずつ
確実に、かつ容易に単離して、箱体外に取り出すことが
できる。
【0048】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げて具体的に説明
するが、本発明はこの実施例に限定されるものではな
い。 実施例1 両主面が正方形状(50mm×50mm)であり厚みが
25μmの無色透明なポリエチレンテレフタレート(P
ET)シート(ルミラー#25(東レ(株)社製))を
基材シートとし、塗工装置(マルチコーター(ヒラノテ
クノシート(株)社製))を用いて、該基材シートの一
方側の主面に全面に、ウレタン系バインダーを含む無機
質充填剤含有顔料を含むインキ(調色用インキNEW
LPスーパー(インキタイプ:OOPメールレジウサ
ー)(東洋インキ(株)社製)で調色したインキ)を印
刷し、該主面に筆記性を付与するとともに、淡い肌色に
着色した。一方、剥離基材(シノムラ化学(株)社製)
上に、上記塗工装置(マルチコーター(ヒラノテクノシ
ート(株)社製))を用いて、特開平6−319793
号公報の実施例2に記載された組成の油性ゲル粘着剤
を、乾燥後の平均厚みが10μmとなるように塗設し
た。基材シートの他方側(印刷が施されていない側)の
主面に、内圧送風式片面処理装置(高周波電源:AG1
−040M型(春日電機(株)社製))を用いて予めコ
ロナ処理を施し、粘着力が32μN/cm(JIS−K
−6768に規定された測定方法にて測定)の表面状態
とした後、この他方側の主面に、剥離基材上に塗設した
上記の粘着剤を転写して粘着剤層を形成し、粘着シート
を作製した。上記の粘着シートを10枚、各粘着シート
の粘着剤層がいずれも同じ側に配置されるように各端部
を揃えて、当該粘着シートの厚み方向に概ね沿って積重
した。このとき、各粘着シートの粘着剤層上において、
その一端側の辺を含む50mm×5mmの領域(粘着剤
層の上記主面の面積の10%)を所定の領域として設定
し、この所定の領域を除く残余の領域(粘着剤層の上記
主面の面積の90%)が剥離紙にて覆われるように剥離
紙を残し介在させて、上記所定の領域が積重体における
一側部と他側部とに交互に配置されるように粘着シート
を積重させ、図3に示した構成の粘着シート積重体11
(D1:5cm、D2:5cm、D3:0.15cm)
を作製した。
【0049】実施例2 充填剤を含む延伸成形ベース基材で形成された凹凸表面
を有する合成紙「ユポ」(王子油化合成紙(株)製、品
番TPGA60)(両主面が50mm×50mmの正方
形状、厚みが0.060mm)を基材シートして用い、
筆記性を付与する印刷を施さなかった以外は実施例1と
同様にして、粘着シート積重体を作製した。
【0050】実施例3 厚みが6μmのPETシート(ダイヤホイルK−100
(三菱化学社製))の一方側の主面に、12g/m2
湿式不織布(ハイスター05TH12(広瀬製紙社
製))をドライラミネートしてなるシート(両主面が5
0mm×50mmの正方形状、厚みが0.13mm)を
基材シートとして用いた以外は、実施例1と同様にし
て、粘着シート積重体を作製した。なおコロナ処理は、
PETシート側に施した。
【0051】上記実施例1〜3で得られた粘着シート積
重体における粘着シートについて、下記の(1)〜
(6)の各試験を行った。(1)粘着シートの3%モジュラス 各粘着シートについて、JIS−Z−0237に規定さ
れる測定方法に準拠して、たとえばテンシロン引張試験
機を用いて、300mm/分の速度で引っ張り、3%伸
張したときの19mm幅あたりの応力(N/19mm)
を測定した。(2)ヒト皮膚への粘着性 各粘着シートを、ボランティアの前腕の内側部皮膚に貼
付し、12時間経過後の接着状態を目視にて観察した。 ◎:貼付時の状態で接着している(非常に優れる) ○:端部が僅かに浮き上がるが大部分接着している(優
れる) △:接着面積の1/3以上剥がれている(やや劣る) ×:完全に剥がれた(劣る))(3)ベークライト板を被着体とした場合の粘着力 各粘着シートについて、被着体としてはベークライト板
を使用し、JIS−Z−0237法に準じて、19mm
幅あたりの180°ピール粘着力の平均値(N/19m
m)(n=3)を算出した。(4)粘着剤層の平均厚み 各粘着シートについて、JIS−B−7503の規格に
相当する1/100mm(最小目盛)ダイヤルゲージ
(端子の直径:5mm)を用い、粘着シートの厚みを測
定した後、当該測定部分の粘着剤をn−ヘキサンで完全
に拭い去って基材シートの厚みを測定した。粘着シート
の厚みと基材シートの厚みとの差を粘着剤層の厚みと
し、これを3箇所について測定して平均し、粘着剤層の
平均厚み(μm)(n=3)を算出した。(5)粘着シート間の粘着力(自背面に対する粘着力) 各粘着シート積重体について、JIS−Z−0237法
に準じて、粘着シートの所定の領域間の19mm幅あた
りの粘着力の平均値(N/19mm)(n=3)を算出
した。(6)筆記性 鉛筆、マジック(水性)、マジック(油性)、ボールペ
ンを用いて、各粘着シートの基材シートの筆記面に筆記
を試み、それぞれについて筆記面への定着性を目視にて
評価した。各試験の結果を、表1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】実施例4 厚みが300μmの無色透明なポリエチレンテレフタレ
ートシート(ルミラー#300タイプ(東レ(株)社
製))に折り曲げなど適当な加工を施して、図4に示す
ような直方体状の箱体17(D4:8cm、D5:5.
3cm、D6:0.6cm、開口18の寸法:0.2c
m×5.3cm)を形成した。このような箱体17の開
口18が形成されてなる側に、上記の粘着シート積重体
11の上側が配置されるように、該積重体11を箱体1
7内に収容して、箱体付き粘着シート積重体16を得
た。
【0054】実施例5 実施例2で得られた粘着シート積重体を用いた以外は実
施例4と同様にして、箱体付き粘着シート積重体16を
得た。
【0055】実施例6 実施例3で得られた粘着シート積重体を用いた以外は実
施例4と同様にして、箱体付き粘着シート積重体16を
得た。
【0056】実施例4〜6の各箱体付き粘着シート積重
体について、最も上側の粘着シートS1を開口18より
箱体17外に露出させ、図5(b)に示すように粘着シ
ートS1の所定の領域R1が箱体17の開口18付近に
位置するように積重体11をスライドさせ、箱体17の
開口18が形成された壁部17aを下敷きにして、基材
シートB1の筆記面に、MONO R5−FX0.5
B シャープ芯(トンボ(株)社製)を使用したシャー
プペンシルにて所定のメモを取った後、当該粘着シート
S1を積重体11より単離した。このようにして箱体1
8内に収容された状態の粘着シート積重体11より該箱
体17外へ1枚の粘着シートS1を単離することがで
き、さらに粘着シートS1の単離後に粘着シートS2が
開口18より箱体17外に露出されることが確認され
た。実施例4〜6のいずれの箱体付き粘着シート積重体
も、箱体17の壁部17aを下敷きにした際の基材シー
トB1の筆記性に優れ、かつ箱体より粘着シートを1枚
ずつ取り出し易いものであった。
【0057】
【発明の効果】以上のように本発明においては、充分な
粘着力を有する粘着シートを一枚ずつ容易に剥離可能な
粘着シート積重体を提供することができる。また本発明
においては、粘着シート積重体を収容可能な箱体と組み
合わせることで、積重体の不所望な汚染や破損(分割な
ど)を防止できる箱体付き粘着シート積重体を提供する
ことができる。さらに、互いに粘着される所定の領域が
積重体の一側部側と該一側部側に相対する他側部側とに
交互に配置されるように積重されてなる構成の粘着シー
ト積重体と、特定の開口を有する箱体と組み合わせるこ
とで、箱体内に収容した状態の粘着シート積重体から、
粘着シートを1枚ずつ箱体外に取り出せる箱体付き粘着
シート積重体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい一例の粘着シート積重体1を
簡略化して示す正面図である。なお図中のハッチング
は、領域を区別するために施している。
【図2】粘着シート積重体1から単離された、剥離紙H
1が付着した状態の粘着シートS1を簡略化して示す図
であり、図2(a)は正面図、図2(b)は底面図であ
る。なお図中のハッチングは、領域を区別するために施
している。
【図3】本発明の好ましい他の例の粘着シート積重体1
1を簡略化して示す正面図である。なお図中のハッチン
グは、領域を区別するために施している。
【図4】図3に示した粘着シート積重体11と、該積重
体11を収容してなる箱体17とを備える、本発明の箱
体付き粘着シート積重体16を簡略化して示す図であ
り、図4(a)は正面図、図4(b)は上面図である。
【図5】図4の箱体付き粘着シート積重体16より、粘
着シートを単離する手順を段階的に簡略化して示す図で
ある。
【符号の説明】
1,11 粘着シート積重体 S 粘着シート L 粘着剤層 R 所定の領域 B 基材シート H 剥離紙 1A、11A 粘着シート積重体の一側部 1B、11B 粘着シート積重体の他側部 16 箱体付き粘着シート積重体 17 箱体 18 開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AT00A BA05 BA07 BA32 DC22B DC22C EG00 GB66 GB71 JL05 JL13C JL14B YY00C

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方側の主面の概ね全域に粘着剤層を有
    する粘着シートを、複数枚積重してなる粘着シート積重
    体であって、 各粘着シートは、粘着剤層の一端側の所定の領域にて互
    いに粘着されてなり、かつ該一端側の所定の領域を除く
    残余の領域を覆うように設けられる剥離紙を介して積重
    されてなることを特徴とする粘着シート積重体。
  2. 【請求項2】 各粘着シートが、互いに粘着される所定
    の領域が積重体の一側部側に配置されるように積重され
    てなることを特徴とする、請求項1に記載の粘着シート
    積重体。
  3. 【請求項3】 各粘着シートが、互いに粘着される所定
    の領域が積重体の一側部側と該一側部側に相対する他側
    部側とに交互に配置されるように積重されてなることを
    特徴とする、請求項1に記載の粘着シート積重体。
  4. 【請求項4】 上記粘着シートが2N/19mm以上の
    3%モジュラスを有することを特徴とする、請求項1〜
    3のいずれかに記載の粘着シート積重体。
  5. 【請求項5】 粘着シートがヒトの皮膚に貼り付けて使
    用されるものである、請求項1〜4のいずれかに記載の
    粘着シート積重体。
  6. 【請求項6】 JIS−Z−0237法に従って測定さ
    れたベークライト板を被着体とした上記粘着シートの粘
    着力が、0.5N/19mm〜5N/19mmであるこ
    とを特徴とする、請求項5に記載の粘着シート積重体。
  7. 【請求項7】 上記粘着剤層が、平均厚み5μm〜60
    μmの概ね均一な厚みを有するものである、請求項5ま
    たは6に記載の粘着シート積重体。
  8. 【請求項8】 互いに隣り合う粘着シート間の粘着力が
    0.2N/19mm〜3N/19mmであることを特徴
    とする、請求項1〜7のいずれかに記載の粘着シート積
    重体。
  9. 【請求項9】 上記粘着シートは、基材シートと、該基
    材シートの一方側の主面の概ね全域に設けられた粘着剤
    層とを有するものであって、当該基材シートの粘着剤層
    が設けられていない側の主面が筆記可能である、請求項
    1〜8のいずれかに記載の粘着シート積重体。
  10. 【請求項10】 粘着シートが方形状の両主面を有する
    ものである、請求項1〜9のいずれかに記載の粘着シー
    ト積重体。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載の粘
    着シート積重体と、該粘着シート積重体を収容可能な箱
    体とを備える、箱付き粘着シート積重体。
  12. 【請求項12】 一方側の主面の概ね全域に粘着剤層を
    有する粘着シートを、複数枚積重してなる粘着シート積
    重体であって、各粘着シートは、粘着剤層の一端側の所
    定の領域にて互いに粘着されてなり、かつ該一端側の所
    定の領域を除く残余の領域を覆うように設けられる剥離
    紙を介して積重されてなり、該各粘着シートの互いに粘
    着される前記所定の領域が積重体の一側部側と該一側部
    側に相対する他側部側とに交互に配置されるように積重
    されてなる粘着シート積重体と、 該粘着シート積重体を収容可能な箱体であって、当該箱
    体内に収容した状態の粘着シート積重体から、粘着シー
    トを1枚ずつ箱体外に取り出すことを可能にする開口を
    有する箱体とを備える、箱体付き粘着シート積重体。
  13. 【請求項13】 箱体が、粘着シート積重体を収容した
    状態で該粘着シート積重体をその一側部側および他側部
    側にスライド可能にする空間を有し、当該スライド可能
    な方向の中央付近に、粘着シートが通過可能な開口を有
    するものである請求項12に記載の箱体付き粘着シート
    積重体。
  14. 【請求項14】 箱体の上記スライド可能な方向におけ
    る長さが、粘着シート積重体の一側部と他側部との間の
    長さの約2倍以下である、請求項13に記載の箱体付き
    粘着シート積重体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012212176A (ja) * 2005-04-04 2012-11-01 Essilor Internatl Co Generale & D'optique 最も精密な光学品質を有するレンズ基材の表面に被覆層を転写する方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012212176A (ja) * 2005-04-04 2012-11-01 Essilor Internatl Co Generale & D'optique 最も精密な光学品質を有するレンズ基材の表面に被覆層を転写する方法

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