JP2003103644A - 遊技機の構成部材の製造方法 - Google Patents

遊技機の構成部材の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱水プレス時に水分を効率よく十分に取り除
くことができると共に、遊技機の構成部材として必要な
強度を有する製品が得られる遊技機の構成部材の製造方
法を提供する。 【解決手段】 遊技機の構成部材を製造する方法におい
て、紙繊維41と化学繊維43と結合材料42を水に混
合分散させて混合繊維分散液を得る材料混合工程と、成
形型内に充填した混合繊維分散液をプレスすることによ
り一次脱水プレス成形品を得る一次脱水プレス工程と、
紙繊維と化学繊維を結合材料により結合させながら、或
いは結合させた後に再度脱水する二次脱水プレス工程と
を備え、結合材料は各繊維の間に水抜き穴Hとしての連
通空間を残すように各繊維を結合すると共に、二次脱水
プレス工程において少なくとも水抜き穴から脱水する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、遊技機の構成部材
の製造方法に関し、特には紙繊維と化学繊維との結合に
より構成される遊技機の構成部材を製造する製造方法に
関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、パチンコ遊技機等の遊技機に
おいては、該遊技機の一部である遊技盤や遊技機枠等の
構成部材が、紙繊維と化学繊維により成形された部材に
より形成されているものがある。この遊技機の構成部材
を製造する方法としては、例えば、古紙を主体とした紙
繊維と、強度を得るための化学繊維と、粉状又は粒状の
熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂等からなる結合材料とを水
に混合分散させて混合繊維分散液を調製し、次いで、前
記混合繊維分散液を成形型内に充填し、該充填した混合
繊維分散液をプレスすることにより脱水すると共に、前
記紙繊維と化学繊維を結合材料により結合させる脱水プ
レス工程を複数回施すことによって、当該遊技機の構成
部材を製造する方法がある。 【0003】しかしながら、上述した製造方法にあって
は、脱水プレス工程時に、紙繊維同士、化学繊維同士、
或いは紙繊維と化学繊維との間の空間が、前記熱硬化性
樹脂や熱可塑性樹脂等からなる結合材料で塞がれてしま
って、水分の抜けが悪い問題があった。特に水分の抜け
が悪い箇所が部分的に発生した場合等には、脱水プレス
工程時に前記水分の抜けが悪い箇所で成形品が破裂した
りする等製造上弊害を生じるおそれがあったり、製品の
強度が低下してしまうおそれがあった。 【0004】また、前記紙繊維と化学繊維とを結合させ
る結合材料として熱可塑性樹脂を加える場合には、各繊
維同士の結束保持機能を高めるため、粉状又は粒状の熱
可塑性樹脂が過分に加えられることが多く、前記熱可塑
性樹脂が混合繊維分散液中に熱可塑性樹脂が広範囲に分
布して繊維間を塞ぐように結合してしまい、前記脱水プ
レス時における水分の抜けが特に悪くなってしまう可能
性があった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
に鑑みなされたもので、脱水プレス時に水分を効率よく
十分に取り除くことが可能となり、成形品が破裂する等
の製造上の弊害を極力防止できると共に、遊技機の構成
部材として必要な強度を有する製品が得られる遊技機の
構成部材の製造方法を提供するものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
少なくとも紙繊維と化学繊維との結合により構成される
遊技機の構成部材を製造する製造方法において、紙繊維
と化学繊維と結合材料を水に混合分散させて混合繊維分
散液を得る材料混合工程と、前記混合繊維分散液を成形
型内に充填し、該充填した混合繊維分散液をプレスする
ことにより一次脱水プレス成形品を得る一次脱水プレス
工程と、前記一次脱水プレス工程後に、紙繊維と化学繊
維を結合材料により結合させながら、或いは結合させた
後に再度脱水する二次脱水プレス工程とを備え、前記結
合材料は、前記化学繊維とは異なる結合用化学繊維であ
って、前記化学繊維の融点よりも融点が低く、加熱処理
においては、前記結合用化学繊維を溶融させるが、前記
化学繊維を溶融させない温度設定とされており、前記一
次脱水プレス工程後から二次脱水プレス工程前間あるい
は二次脱水プレス工程時に加熱処理が施され、前記加熱
処理による結合用化学繊維の融着により各繊維の結合が
なされるとともに、各繊維の間に水抜き穴としての連通
空間を残すように各繊維を結合し、前記二次脱水プレス
工程においては、少なくとも前記水抜き穴から脱水する
ことを特徴とする。 【0007】 【発明の実施の形態】以下図面を用いて本発明の実施形
態を説明する。図1は本発明の製造方法によって製造さ
れた構成部材を有する遊技機の一実施例を示す概略斜視
図、図2は図1の遊技盤の背面図である。また、図3は
本発明の一実施例に係る遊技機の構成部材の製造方法に
おける製造工程を示すブロック図、図4は材料混合工程
を示す概略図、図5は一次脱水プレス工程の概略図、図
6は一次脱水プレス工程終了後における一次脱水プレス
成形品の部分拡大概略図、図7は乾燥工程の概略図、図
8は二次脱水プレス工程の概略図、図9は図8の概略平
面図、図10は二次脱水プレス工程終了後における二次
脱水プレス成形品の部分拡大概略図、図11は裁断工程
の概略図、図12は排水処理装置の概略を示す図であ
る。さらに、図13は他の実施例の製造方法で化学繊維
として用いられる芯鞘型繊維の概略斜視図、図14はさ
らに他の実施例の製造方法で化学繊維として用いられる
サイドバイサイド型複合繊維の概略斜視図、また図15
は図13の芯鞘型繊維を用いる実施例の一次脱水プレス
工程終了後における一次脱水プレス成形品の部分拡大概
略図、図16は同実施例の二次脱水プレス工程終了後に
おける二次脱水プレス成形品の部分拡大概略図である。 【0008】図1に示す遊技機10は、この発明の製造
方法の一実施例によって得られた構成部材を有するもの
で、一部の構成部材が、少なくとも紙繊維と化学繊維が
水に混合分散した混合繊維分散液を脱水プレス成形(後
述の一次脱水プレス工程及び二次脱水プレス工程)し、
乾燥させた混合繊維の成形品からなる。前記紙繊維と化
学繊維は、それぞれの繊維同士が絡み合った状態におけ
る二次脱水プレス工程の加熱処理による結合用化学繊維
の融着、及び水溶性接着剤による接着性により結合され
ている。前記遊技機10の構成部材としては、従来、木
材又は樹脂等で形成されていた強度保持構成部材とさ
れ、特には、遊技盤11、遊技機枠12、球受け皿13
の中から選択される少なくとも一部材とすることが好ま
しい。この実施例では、遊技盤11及び遊技機枠12
が、前記混合繊維の成形品で構成されている。図2は、
遊技盤11の背面を示す。 【0009】紙繊維は、新品の紙から得られた新品紙繊
維のみ、或いは一度市場に出回った紙、すなわち古紙か
ら得られた古紙繊維のみ、或いはその両方を含む繊維の
何れでもよいが、古紙繊維を含む紙繊維、好ましくは古
紙繊維のみを用いれば、より安価な遊技機が得られるの
みならず、廃棄物の再利用及び有効利用に役立つため好
ましい。古紙繊維は、後記する遊技機の構成部材の製造
方法で詳述するように、古新聞や古雑誌、広告、廃棄コ
ピー紙等のような古雑誌類を水(湯を含む)に浸けて離
解した繊維で構成される。 【0010】化学繊維は、再生繊維、半合成繊維、合成
繊維、無機繊維の中から、水となじみ易く、しかも強度
が高く、耐摩耗性、耐薬品性、耐候性に優れ、濡れた場
合にも乾き易い化学繊維が複数種類選択されて用いられ
ている。また、前記複数種類の化学繊維中の、少なくと
も一種類の化学繊維が、他の種類の化学繊維よりも融点
の低いものとされ、その融点の低い化学繊維が結合材料
として作用する結合用化学繊維とされている。これによ
って、前記紙繊維,化学繊維(結合用化学繊維を含
む。)が互いに絡み合った状態において、前記結合用化
学繊維が溶融する温度で加熱処理が施されると、当該結
合用化学繊維の融着によって、各繊維同士を結合させる
ことができる。 【0011】前記化学繊維の例としては、ポリエチレン
繊維、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリア
ミド繊維、ポリ―メタ―フェニレンテレフタルアミド繊
維等が挙げられる。なお、これらの化学繊維と紙繊維等
からなる遊技機10の構成部材の再利用を考えた場合、
前記結合用化学繊維としては、加熱処理により再度溶融
して各繊維同士を再離解させることが可能となる、前記
ポリエチレン繊維等の熱可塑性の化学繊維が最適であ
る。さらには、耐熱性、耐燃性、絶縁性を持つ化学繊維
は、パチンコ遊技機のような電気を使う遊技機に好適で
ある。 【0012】また、前記化学繊維(結合用化学繊維を含
む。)には、少なくとも互いに融点が異なる複数層から
なる化学繊維を用いてもよい。この複数層からなる化学
繊維としては、例えば、図13に示すように、化学繊維
の内層に相当する芯部分51とその外層に相当する鞘部
分52とからなり、前記芯部分51が前記鞘部分52に
より被覆されている芯鞘型繊維50がある。なお、この
芯鞘型繊維50では、その芯部分51と鞘部分52とで
それぞれ融点が異なっている。ここでは、前記鞘部分5
2の融点の方が芯部分51の融点よりも低くされ、該鞘
部分52が各繊維同士を結合させる結合用化学繊維(結
合材料)として機能する。 【0013】具体的に、前記芯鞘型繊維50の例として
は、その芯部分51にポリエステル繊維を用い、鞘部分
52にポリエチレン繊維を用いたものが挙げられる。こ
のように、熱可塑性の化学繊維であるポリエステル繊維
とポリエチレン繊維を用いれば、前述したように構成部
材(成形品)の再利用が容易になる。なお、上の説明で
は、複数層からなる化学繊維の内層部分が1層で構成さ
れているが、これに限らず、前記内層部分が2層以上、
合計3層以上とされても良い。 【0014】さらに、前記複数層からなる化学繊維とし
ては、図14に示すように、融点の異なる二種類の化学
繊維層56,57を、それらの接合面が略直線(略平
面)となるように積層したサイドバイサイド型複合繊維
55も挙げることができる。図示のサイドバイサイド型
複合繊維55では、図の右側の化学繊維層57の融点の
方が、左側の化学繊維層56の融点よりも低くされ、前
記化学繊維層57が、各繊維同士を結合させる結合用化
学繊維(結合材料)として機能する。 【0015】具体的に、前記サイドバイサイド型複合繊
維55の例としては、融点が高い層56にポリエステル
繊維を用い、融点が低い層57にポリエチレン繊維を用
いたものが挙げられる。このように、熱可塑性の化学繊
維であるポリエステル繊維とポリエチレン繊維を用いれ
ば、前述したように構成部材(成形品)の再利用が容易
になる。なお、上のサイドバイサイド型複合繊維では、
2種類の化学繊維層が貼り合わされた2層構造となって
いるが、これに限らず、3種類以上の化学繊維層を積層
した3層以上の構造とされても良い。 【0016】前記遊技機10の構成部材は、前記紙繊維
(古紙繊維の場合を含む)及び化学繊維が水に混合分散
した混合繊維分散液を、後に詳述するように、脱水プレ
ス処理する(一次脱水プレス工程及び二次脱水プレス工
程を施す)ことにより成形される。また、脱水プレス処
理後、必要に応じて適宜裁断されて所望形状とされるこ
ともある。さらに、前記遊技盤11のように、その表面
に模様等の装飾が必要とされるものにあっては、前記紙
繊維と化学繊維との混合繊維からなる成形品の表面に、
装飾シート材が貼着される。 【0017】前記構成の遊技機10にあっては、古雑誌
等のような紙製品の再利用及び有効利用に役立ち、しか
も、前記構成部材を形成する紙繊維と化学繊維が、それ
ぞれの繊維同士の絡み合いや、加熱処理による前記結合
用化学繊維の溶融と冷却固化によって結合されており、
木材又は樹脂等で形成された部材と同等の強度が得られ
るようになっている。また、製品(構成部材)を得る過
程においては、必要に応じて後述の水溶性接着剤を加え
ることにより、各繊維同士の結合をさらに強固にして、
製品の強度を高めるようにしても良い。 【0018】次に、本発明に係る遊技機の構成部材の製
造方法の実施形態について説明する。本発明の製造方法
は、前記遊技盤11、遊技機枠12及び球受け皿13等
のような遊技機の構成部材を製造する方法に関するもの
である。その製造方法は、図3に示すように、材料混合
工程、一次脱水プレス工程、乾燥工程、二次脱水プレス
工程を備え、さらにこの実施例では裁断工程を備えてい
る。 【0019】材料混合工程(原料調製工程)では、図4
に示すように、紙繊維に少なくとも化学繊維が水に混合
分散した混合繊維分散液を調製する。この実施例におい
ては、次に詳述するように、紙繊維分散液と化学繊維分
散液を別個に調製し、それぞれの貯蔵タンクに一旦貯蔵
した後、ミキシング装置に所要割合で導入し、混合して
混合繊維分散液としている。 【0020】まず、紙繊維分散液の調製について示す。
紙繊維の原料としては、新品の紙や古紙が用いられる
が、前記のように古紙を含んで、或いは古紙のみを用い
れば、廃棄物の再利用および経済性の点で好ましい。以
下、紙繊維の原料として、主に、漫画本や電話帳、週刊
誌のような古雑誌類からなる古紙を用いる場合について
示す。古雑誌類の背中部分に位置する頁張付部を頁部か
ら切断機で切断分離して糊やホッチキスの針等を除去
し、頁部に相当する紙部を選別する(S1)。前記糊や
ホッチキスの針等は、古紙繊維から良好な成形品を製造
するのに邪魔であるばかりか、製造装置の清掃等も面倒
になるため、予め頁部と選別しておく。その際、糊や針
を確実に除去するため、古雑誌類の背中部分から所定
幅、通常1cm程度の部分で切断するのが好ましい。前
記切断分離は、雑誌類をコンベア等の自動送り装置上に
頁張付(接着)側が同一方向となるようにして並べ、自
動送り装置上の雑誌類が切断装置まで到達して切断機の
刃部を通過することによって、連続的に行われ、それに
よって糊や針のついた頁張付部が頁部(紙部)と分離
し、自動的にゴミ貯蔵部に送られるようにするのが、作
業の効率化の点から好ましい。なお、前記切断された糊
や針の付いた古紙片は、後の乾燥工程における燃料とし
て利用することも可能である。 【0021】なお、紙繊維の原料として新品の紙を用い
る場合には、前記切断選別(S1)が不要となる。ま
た、新品の紙と古雑誌類を用いる場合には、古雑誌類に
ついては前記切断選別(S1)が行われた後に次の計量
が行われ、新品の紙については前記切断選別(S1)が
行われることなく、次の計量が行われる。 【0022】前記紙部は、所要量計量され(S2)、パ
ルパーと称されるミキサーに所要量の水と共に投入され
て混合され、離解が行われる(S3)。水は水タンク
(S4)から供給される。紙と水の割合は、紙繊維が離
解し易いように決められるが、通常水と紙の合計100
重量%に対し、紙の重量%が0.5〜15重量%程度と
なるようにするのが好ましいとされる。一例としてパチ
ンコ遊技盤4枚を製造する場合を示すと、古紙原料32
5kgに対して水10508リットルを注入する。もち
ろん、紙の割合は前記範囲に限られるものではない。前
記パルパー内の混合によって、紙は繊維状にほぐれ、粥
(かゆ)状の紙繊維分散液となる。その紙繊維分散液
は、一旦紙繊維分散液貯蔵タンク(S5)に貯蔵され
る。なお、前記紙繊維の離解を行う水は、常温でよい
が、30℃〜100℃程度の湯とすれば、紙がスムーズ
に繊維状にほぐれるようになる。しかし、湯を用いる場
合には、湯温が高くなるほど、古紙の印刷インクがにじ
み出し易くなるため、後の水処理が必要となる煩わしさ
がある。 【0023】また、前記紙繊維分散液は、前記切断選別
で誤って混入した糊や針、或いはゴミ等の不要物が含ま
れているため、紙繊維分散液貯蔵タンク(S5)に貯蔵
される前に、セパレーターや、クリーナー、或いはスク
リーン等に通されて不要物が除去される(S3a)のが
好ましい。特に一度遊技機に使用された紙繊維と化学繊
維の成形品からなる構成部材、例えばこの発明における
遊技機10の遊技盤11を再利用する場合においては、
その遊技盤に装飾シートや釘、プラスチック類等、多数
の部材が付いており、それらの部材を事前に完全に取り
除くのは容易ではないことから、紙繊維分散液に混入す
るおそれがあり、前記セパレーター等による不要物除去
(S3a)は、より重要になる。 【0024】化学繊維についても計量されて(S6)、
水タンク(S4)から供給される所要量の水とともに別
のパルパー(ミキサー)に投入されて混合され、それに
よって水になじんで離解分散し(S7)、化学繊維分散
液となる。その化学繊維分散液は、一旦化学繊維分散液
貯蔵タンク(S8)に貯蔵される。パルパーは、一つの
ものを古紙繊維用と化学繊維用とに、交互に対象繊維を
代えて使用してもよい。なお、化学繊維の太さは2〜5
デニール、長さは3〜6mm程度が好ましい。この例で
は、投入する化学繊維を二種類とし、一方の化学繊維
(結合用化学繊維)には、太さ2デニール、長さ5m
m、その融点が110℃であるポリエチレン繊維を用
い、他方の化学繊維には、太さ2デニール、長さ5m
m、その融点が130℃であるポリプロピレン繊維を用
いた。なお、化学繊維の長さが6mmを越えると繊維が
絡まり易くなり過ぎ、団子状態になって繊維の分散が容
易に行えなくなる。また、前記二種類を合計した化学繊
維の割合は、該二種類の化学繊維と水の合計100重量
%に対して0.1〜5重量%となるようにすれば、これ
らの化学繊維が水に良好に分散する。例えば、4枚の遊
技盤を成形する例においては、前記二種類の化学繊維8
1kgを水13419リットルに分散させる。もちろ
ん、化学繊維の種類及びその割合は前記種類及び前記範
囲に限られるものではない。 【0025】また、前記二種類の化学繊維を投入する代
わりに、前記複数層からなる芯鞘型繊維50或いはサイ
ドバイサイド型複合繊維55を一種類だけ投入するよう
にしても良い。なお、芯鞘型繊維50を投入する場合で
も、該芯鞘型繊維50の太さは2〜5デニール、長さは
3〜6mm程度が好ましい。当該芯鞘型繊維50の具体
例としては、内層(芯部分)51を融点が130℃であ
るポリエステル繊維で形成し、外層(鞘部分)52を融
点が110℃であるポリエチレン繊維で形成したもの
で、太さ2デニール、長さ5mmのものが挙げられる。
この芯鞘型繊維50と水の混合割合についても、前記芯
鞘型繊維50と水の合計100重量%に対する芯鞘型繊
維50の割合を0.1〜5重量%となるようにすれば、
芯鞘型繊維50が水に良好に分散する。 【0026】さらに、サイドバイサイド型複合繊維55
を投入する場合においても、その太さは2〜5デニー
ル、長さは3〜6mm程度が好ましい。当該サイドバイ
サイド型複合繊維55の具体例としては、融点が130
℃であるポリエステル繊維と融点が110℃であるポリ
エチレン繊維とを貼り合わせたもので構成され、太さ2
デニール、長さ5mmのものを挙げることができる。こ
のサイドバイサイド型複合繊維55と水の混合割合につ
いても、上記芯鞘型繊維50と同様に、サイドバイサイ
ド型複合繊維55を、該複合繊維55と水の合計100
重量%に対して0.1〜5重量%となるようにすれば、
サイドバイサイド型複合繊維55が水に良好に分散す
る。 【0027】前記紙繊維分散液と化学繊維分散液は、そ
れぞれの前記貯蔵タンクから所用量ずつミキシング装置
に導入され(S9)、そこで混合され、古紙繊維と化学
繊維が水に均一に分散した混合繊維分散液が製造され
る。その際、既に前記紙繊維分散液には紙繊維が、また
化学繊維分散液には化学繊維が分散しており、その分散
液の混合によって混合繊維分散液が製造されるため、紙
繊維分散液と化学繊維分散液の配合割合を自由に設定で
き、得られる成形品をその強度が所望の値となるように
することができる。一般に何度もリサイクルした紙繊維
は強度低下を生じるため、前記紙繊維分散液と化学繊維
分散液の配合割合を変更して化学繊維の割合を増すこと
により、成形品の強度の均一性を維持することが容易に
行えるようになる。 【0028】前記混合繊維分散液における、繊維分(紙
繊維と化学繊維)の濃度が、0.5〜7重量%である
と、両繊維が水に良好に分散し易くなり、より好まし
い。また、紙繊維と化学繊維の割合は、重量比で9:1
〜7:3が好ましい。化学繊維が10%未満では充分な
強度の製品(最終成形品)が得られなくなる。この例で
は、紙繊維325kgに対して化学繊維81kg、水の
総量が23927リットル、繊維分の重量濃度が約1.
7%となっている。 【0029】さらに、溶融する結合用化学繊維(複数層
からなる化学繊維の融点が低い層を含む。)の割合(重
量比)を30%以下となるようにすれば、各繊維間の後
述する水抜き穴(連通空間あるいは隙間)を十分確保で
き、少なくとも二次脱水プレス時の脱水性が良好とな
る。また、一度遊技機に使用された製品を再利用するた
め、その製品をパルパーに投入して混合する際に、溶融
固化した化学繊維(結合用化学繊維)による融着結合を
比較的容易に解除(離解)することが可能となる。もち
ろん、繊維分、紙繊維及び化学繊維の割合は、必ずしも
上記範囲に限られるものではない。 【0030】前記のように紙繊維分散液と化学繊維分散
液を別個に調製して一旦貯蔵タンクに貯えるのは、紙繊
維と化学繊維とでは水に良好に分散する割合が異なるた
めである。一般に化学繊維は紙繊維よりも水に分散し難
いため、水に対する繊維濃度を紙繊維の場合よりも低く
した方が繊維分散を良好にできる。したがって、紙繊維
と化学繊維を別々に水と混合して分散液を調製し、その
後両分散液を所定割合で混合した方が紙繊維と化学繊維
が良好に分散した混合繊維分散液を得られる。 【0031】また、前記ミキシング装置の混合繊維分散
液には、一次脱水プレス工程及び二次脱水プレス工程に
おける脱水性を向上させる抄紙用粘剤や定着剤、耐水化
剤、消泡剤、水溶性の紙力増強剤(以下、水溶性接着剤
と呼ぶ。)等の薬剤が適宜、適量添加される。例えば、
抄紙用粘剤としてポリエチレンオキサイドを前記混合繊
維分散液に添加すれば、繊維(紙繊維及び化学繊維)を
水に均一に分散させると共に、一次脱水プレス工程及び
二次脱水プレス工程における混合繊維分散液からの脱水
性を向上させることができ、製品中の繊維分布が均一と
なった地合のよい製品を得ることができる。また、前記
水溶性接着剤を添加すれば、化学繊維と紙繊維、紙繊維
同士、或いは化学繊維同士の結合がさらに強固なものと
なって製品の強度を高めることができると共に、該水溶
性接着剤は分解が容易なため製品の再利用性が悪化しな
い。なお、水溶性接着剤としては、水溶性特殊高分子重
合体、ポリアクリルアミド、カオチン化デンプン等が挙
げられる。 【0032】前記定着剤は、前記水溶性接着剤が紙繊維
に定着し易くなる働きをする。この定着剤としては、硫
酸アルミニウム、ポリアクリルアミド等を挙げることが
できる。前記耐水化剤は、成形品に撥水性(水をはじく
性質)を付与するためのもので、前記遊技盤11等の水
洗いが可能となる。なお、この耐水化剤としては、ポリ
アミン系樹脂、ポリアミド系樹脂等を挙げることができ
る。前記消泡剤は、ミキシング装置等で繊維をかき混ぜ
る際に泡を生じにくくするものである。繊維の撹拌時に
泡を生じると、繊維に泡が付着して水面上に繊維が泡と
とともに浮かび、繊維の均一な分散が難しくなる。この
消泡剤としては非イオン活性剤を挙げることができる。
なお、混合繊維分散液に添加される薬剤は前記のものに
限られない。また、前記薬剤を添加することなく紙繊維
分散液と化学繊維分散液を混合し、その混合繊維分散液
を一つ或いは二以上の別の貯蔵タンクに一旦貯蔵し、そ
の貯蔵タンクから必要分だけ次の工程へ送るようにした
り、或いは次の工程へ送る途中に薬剤との混合用ミキシ
ング装置を設けて前記薬剤を添加するようにしてもよ
い。 【0033】前記混合繊維分散液は、所要繊維濃度に濾
過されて凝縮される(S10)。その際の最終繊維濃度
は、0.5〜7重量%が好ましい。この例では、残存水
分が13127リットルとなるまで濾過し、繊維分は4
06kgと変化ないため、繊維分濃度は3.0重量%で
ある。 【0034】次いで、一次脱水プレス工程を行う。この
一次脱水プレス工程では、図5に示すように、前記混合
繊維分散液をコールドプレス機(脱水成形プレス機)S
11の成形型S12内に所要量充填し、該充填した混合
繊維分散液を上からプレスし、水分を絞り出す。この一
次脱水プレス工程によって、混合繊維分散液中の水分が
大半除かれる。この例では、約40%まで水分が減少す
る。プレス圧は10tから1000tが好ましい。10
t未満では水分がよく抜けないからである。この例では
300tである。 【0035】成形型S12は適宜形状の枠体の底面に網
が設けられ、成形型S12内に充填された混合繊維分散
液の水分が、プレスによって前記網を通って下方へ絞り
出され、網上面に繊維分が堆積するようになっている。
また、この実施例では網の下に下方バキュームS14a
が設けられ、前記プレスの際に、まず下方バキュームS
14aを作動させて水分を吸い出し、それと同時にプレ
スにより水分を絞り出す。プレス板S14の上や周囲に
あふれた水分は、上方バキュームS14bにより吸引さ
れ、それらによって成形型S12周囲の水滴が除去さ
れ、一旦絞り出された水分がプレス成形品内に戻るのが
防止される。なお、プレスの開始時期は、下方バキュー
ムS14aがある程度水分を吸い出した時点でもよい
が、その場合には生産効率が若干低下する。 【0036】前記成形型S12の網目サイズは60〜8
0メッシュが好ましい。ここで、メッシュは網目を表わ
す単位で、25.4mm一辺間の目数を言う。60メッ
シュ未満であると網目が粗すぎて繊維が水と一緒に抜け
出し易くなり、それに対して80メッシュより大になる
と繊維が網目を押さえて塞いでしまい、水分の抜ける時
間が長くなり、生産効率が低下する。成形型S12の枠
体形状及びサイズは、製品の種類や大きさ及び数等に応
じて決定される。例えば、製品と等しいサイズ及び形状
や、その後の裁断により複数の製品とされる大きさ等で
ある。この例では、遊技盤の4個分の大きさからなるパ
ネルを形成できる枠体が用いられている。符号S13は
混合繊維分散液の注入ノズル、S15はコンベア装置、
S15aはコンベア上に付着した繊維等を洗浄するため
の洗浄ノズルである。 【0037】また、前記コールドプレス機S11によっ
て、混合繊維分散液から絞り出された水分は、前記下方
バキュームS14aを通り、図12に示す排水処理装置
に送られて再利用できるように処理される。さらに、上
方バキュームS14bによって吸引された水分も排水処
理装置へ送られて再利用できるように処理される。 【0038】前記一次脱水プレス工程によって平板状に
された一次脱水プレス成形品21は、図6に示すよう
に、ある程度の水分40を残した大部分の水分が除去さ
れることにより、水に均一に混合分散していた紙繊維4
1、二種類の化学繊維であるポリエチレン繊維(結合用
化学繊維)42とポリプロピレン繊維43のそれぞれの
繊維同士が絡み合った状態となっている。 【0039】これに対して、前記芯鞘型繊維50やサイ
ドバイサイド型複合繊維55等の複数層からなる化学繊
維を用いた場合には、前記一次脱水プレス工程により平
板状にされた一次脱水プレス成形品21Aは、図15
(この図では芯鞘型繊維50を用いた場合が示されてい
る。)から理解されるように、ある程度の水分40を残
した状態で、水に均一に混合分散していた紙繊維41と
複数層(ポリエステル繊維層51(56)とポリエチレ
ン繊維層52(57))からなる化学繊維50(55)
のそれぞれの繊維同士が絡み合った状態となっている。 【0040】前記一次脱水プレス成形品21(21A)
は吸引移動装置S16で、吸着されて次の乾燥工程へ運
ばれ、さらに水分が除去される。乾燥工程は、前記一次
脱水プレス工程により得た一次脱水プレス成形品21
(21A)を乾燥させる工程である。該乾燥工程では、
図7に示すように、ウィケットドライヤーS17と称さ
れる乾燥装置で前記一次脱水プレス成形品21(21
A)の乾燥が行われる。ウィケットドライヤーS17
は、乾燥炉S18内に上側が製造ラインの前方へ回転
し、下側が製造ラインの後方側へ回転する回転ベルト状
部材S19が設けられ、その回転ベルト状部材S19の
表面に後方へ傾斜した支持部材S20が所定間隔で立設
されている。そして、前記一次脱水プレス工程から搬送
される一次脱水プレス成形品21(21A)を支持部材
S20で受け、その支持部材S20前面にもたれさせる
ようにして立てて前記一次脱水プレス成形品21(21
A)を支持しながら乾燥炉S18内を前方へ移動させ、
その移動中に乾燥炉S18の熱風装置(図示せず)によ
る熱風で一次脱水プレス成形品21(21A)の乾燥を
行う。 【0041】前記ウィケットドライヤーS17では、複
数の一次脱水プレス成形品21(21A)が所定間隔で
間をあけて立てられた状態で連続的に前方へ搬送されな
がら乾燥処理されるため、効率よく乾燥を行うことがで
きる。さらに、前記支持部材S20を、複数本の平行な
棒部材や格子状部材、又は網状部材等で形成すれば、ウ
ィケットドライヤーS17で搬送される一次脱水プレス
成形品の背面にも熱風が当たり、効率よく乾燥を行うこ
とができる。さらに、この例の乾燥工程では、乾燥効率
を上げるため、ウィケットドライヤーS17で発生した
蒸気を吸引装置で吸引して排水処理装置へ送るようにさ
れている。 【0042】前記乾燥炉S18内の温度は、一次脱水プ
レス成形品21(21A)の乾燥効率を低下させず、か
つ前記一次脱水プレス成形品21(21A)が燃えるこ
とがないようにするため、100〜200℃とすること
が好ましく、さらには前記一次脱水プレス成形品中の化
学繊維の融点に応じて適宜決定される。この例では、二
種類の化学繊維であるポリエチレン繊維とポロプロピレ
ン繊維の融点が、それぞれ110℃と130℃であるた
め、乾燥炉S18内の温度を、両化学繊維が溶融しない
温度である105℃に設定し、前記一次脱水プレス成形
品に含まれる水分の80%〜90%を除去するようにし
ている。このようにすれば、上記の一次脱水プレス成形
品の乾燥効率低下や一次脱水プレス成形品が燃えるとい
った不具合を解消できる。さらには、前記各化学繊維が
何れも溶融しないため、一次脱水プレス成形品21は紙
繊維41及び各化学繊維42,43が絡み合った網目構
造を有し、各繊維間の連通空間(網目部分)が潰され
ず、次の二次脱水プレス工程において、前記各繊維間の
連通空間が水抜き穴H(図6,10等参照)として作用
し、一次脱水プレス成形品21に含まれたままの水分
を、前記水抜き穴を通して除去し易くなる。 【0043】なお、二種類の化学繊維の代わりに、一種
類の前記芯鞘型繊維50やサイドバイサイド型複合繊維
55等の複数層からなる化学繊維を用いる場合において
も、前記と同じ理由により、乾燥炉S18内の温度を化
学繊維50,55の両層(ポリエステル繊維層51,5
6、ポリエチレン繊維層52,57)が溶融しない温度
(例えば、105℃)に設定するのが好ましい。 【0044】また、前記一次脱水プレス成形品21(2
1A)が乾燥炉S18内を通過する時間は、一次脱水プ
レス成形品の厚み等により乾燥具合が異なるため、一次
脱水プレス成形品の厚みや成形効率等に応じて最適時間
となるようにコンベアの速度を調製する。一般に、乾燥
炉S18内の温度が一定の場合、一次脱水プレス成形品
が厚みの大のものであれば、その炉内通過時間を長く
し、前記一次脱水プレス成形品が厚みの薄いものであれ
ば、その炉内通過時間を短くする。また、一次脱水プレ
ス成形品の厚みが一定であれば、炉内温度を高くすれ
ば、その炉内通過時間を短くして成形効率を高めること
ができる。 【0045】前記乾燥工程を経た乾燥処理品(一次脱水
プレス成形品21または21Aに乾燥処理を施したも
の)22は、二次脱水プレス工程へコンベアS21で搬
送される。この例では、二次脱水プレス工程を示す図8
及びその平面図である図9のように、乾燥処理品22が
上下動可能な移載装置S22に供給される。この移載装
置S22の乾燥処理品受け入れ棚S22aは上下に移動
し、多段式加熱プレス機S24(S25)の段数分だけ
乾燥処理品22を受け入れる。もちろん、前記乾燥処理
品受け入れ棚S22a及び乾燥処理品22の受け入れ枚
数はこれに限られるものではない。また、この例のよう
に、多段式加熱プレス機S24,S25が複数の場合、
移載装置S22は移動可能とされる。この例では、図9
から理解されるように、2つの多段式加熱プレス機S2
4,S25が製造ラインの方向に対して直交する左右両
側に並列に配置され、また、移載装置S22が床面に敷
設されたレールS22b上を車輪S22c(図8参照)
によって左右両側へ移動できるようにされ、その移動に
よって、左右の多段式加熱プレス機S24,S25と移
載装置S22が対応する位置となるようにされている。 【0046】前記移載装置S22は、前記コンベアS2
1から乾燥処理品22を受け入れた後、製造ライン方向
と直交する左側(又は右側)へ移動して左(右)の多段
式加熱プレス機S24(S25)と対向する位置に移
る。そして、乾燥処理品受け入れ棚S22aが昇降を開
始し、適宜の位置になった時点で、その移載装置S22
に設けられている押出装置S23によって、多段式加熱
プレス機S24(S25)の各段の熱板S26に乾燥処
理品22を載せ、その載置完了後に多段式加熱プレス機
S24(S25)で二次脱水プレス(加熱プレス)が始
まる。この二次脱水プレスにおいては、乾燥処理品(あ
る程度乾燥された一次脱水プレス成形品)22を構成す
る融点の異なる二種類の化学繊維の内、融点の低い結合
用化学繊維を溶融させることにより、化学繊維と紙繊
維、紙繊維同士、或いは化学繊維同士を結合させる。 【0047】前記多段式加熱プレス機S24(S25)
は、熱板S26間が近接及び離間し、近接時に熱板S2
6間で乾燥処理品22をプレスするようになっている。
熱板S26の温度は100〜200℃が好ましく、前記
乾燥処理品22に含まれる化学繊維の融点に応じて適宜
決定され、この例では120℃に設定されている。ま
た、多段式加熱プレス機S24(S25)のプレス圧は
1000t〜3000tとすることが好ましい。100
0t以下では、乾燥処理品22を必要強度となるまでプ
レスできなくなるおそれがある。 【0048】前記のようにして、左(右)の多段式加熱
プレス機S24(S25)の熱板S26に乾燥処理品2
2を載置終了した移載装置S22は、再び、コンベアS
21の前方位置に戻る。前記移載装置S22がコンベア
S21の位置から左(右)の多段式加熱プレス機S24
(S25)へ移動開始後、再びコンベアS21の位置へ
戻って来るまでの間、前記コンベアS21は、乾燥処理
品22がコンベアS21の先端から落ちないように駆動
が停止される。 【0049】前記コンベアS21前方に戻った移載装置
S22は、前記コンベアS21の駆動再開により、再び
乾燥処理品受け入れ棚S22aに乾燥処理品22を受け
入れ、次いで、前記とは反対側の右(左)側へ移動し、
前記と同様にして別の多段式加熱プレス機S25(S2
4)の熱板S26に乾燥処理品22を載せた後、再び前
記コンベアS21の前方位置に戻る。また、前記乾燥処
理品22が熱板S26に載置された右(左)の多段式加
熱プレス機S25(S24)は二次脱水プレス(加熱プ
レス)を行う。 【0050】この右(左)の多段式加熱プレス機S25
(S24)に乾燥処理品22を載置している間、前記左
(右)の多段式加熱プレス機S24(S25)では前記
乾燥処理品22の二次脱水プレスが終了し、その多段式
加熱プレス機S24(S25)の各段に設けられている
押出装置S27によって、二次脱水プレス成形品23が
リフターS28上に落とされる。また、二次脱水プレス
成形品23をリフターS28に全て落とした多段式加熱
プレス機S24(S25)の各段には、前記のようにし
て再び乾燥処理品22が載置され、その間に他の多段式
加熱プレス機S25(S24)から二次脱水プレス成形
品23がリフターS28上に落とされる。 【0051】この例のリフターS28は、床面に敷設さ
れたレールS28a上を車輪S28bによって、左右の
多段式加熱プレス機S24,S25の前方位置へ移動で
きるようになっており、二次脱水プレス成形品23を多
段式加熱プレス機S24(S25)から受け取った後、
次の工程へ二次脱水プレス成形品23を送るためのコン
ベアS29の位置へ移動するようになっている。 【0052】なお、前記多段式加熱プレス機S24,S
25は、前記のように二基或いはそれ以上からなるもの
に限られず、一基の多段式加熱プレス機からなるもので
もよい。さらには、多段式加熱プレス機よりも成形サイ
クルは劣るが、乾燥処理品を一個づつ加熱プレスするタ
イプのものを用いてもよい。さらに、前記多段式加熱プ
レス機S24,S25には、蒸発した蒸気が再び乾燥処
理品に戻らないよう、蒸気を吸引して排水処理装置へ送
る吸引装置S24a、S25aが設けられている。ま
た、前記移載装置S22は前記構造のものに限られるも
のではない。 【0053】前記二次脱水プレス工程時には、この例の
如く、融点の異なる二種類の化学繊維42,43を用い
た場合では、図10に示すように、加熱により一方の化
学繊維、つまり融点の低い結合用化学繊維であるポリエ
チレン繊維42が溶融した溶融部42Fの融着作用よ
り、前記結合用化学繊維であるポリエチレン繊維42と
紙繊維41及びポリプロピレン繊維43との絡み合い部
分で各繊維同士が結合する。さらに、前記各繊維41,
43の結合時には、結合用化学繊維(ポリエチレン繊
維)42のみが溶融し、他の化学繊維(ポリプロピレン
繊維)43は溶融しないので、図からも理解されるよう
に、紙繊維41と溶融しない化学繊維43の間等の、各
繊維間の水抜き穴(網目状連通空間)Hは潰され難くな
り、該水抜き穴Hを介して乾燥処理品に内在する水分を
十分かつ効率よく抜くことができ、良好に水抜きされた
二次脱水プレス成形品23が得られる。また、前記結合
用化学繊維42の溶融は、該結合用化学繊維42の表面
部分のみの溶融でもよく、その場合には、繊維間がより
確実に塞がれ難くなって水抜き穴を良好に形成すること
ができる。そのような結合用化学繊維42の表面部分の
みの溶融は、前記加熱処理の時間(この例では二次脱水
プレス時間)を調節することにより容易に行える。な
お、図示の例では、結合用化学繊維42の溶融による融
着に加え、前記水溶性接着剤45の接着力により、各繊
維41,43同士の結合力がさらに高められている。 【0054】また、同様に前記芯鞘型繊維50やサイド
バイサイド型複合繊維55等の互いに融点が異なる複数
層からなる化学繊維を用いた場合では、二次脱水プレス
工程時には、図16(この図では芯鞘型繊維50を用い
た例が示されている。)のように、加熱により一方の化
学繊維層、つまり融点の低い結合用化学繊維層であるポ
リエチレン繊維層52(57)が溶融した溶融部52F
の融着作用より、互いに絡み合った各繊維41,50
(55)同士(詳しく言えば、紙繊維41と溶融しない
ポリエステル繊維層51(56)、紙繊維41同士、ポ
リエステル繊維層51(56)同士)が結合する。ま
た、前記各繊維の結合時には、結合用化学繊維層52
(57)のみ溶融し、他の化学繊維層51(56)は溶
融しないので、図からも理解されるように、紙繊維41
と溶融しない化学繊維層51(56)の間等の、各繊維
間の水抜き穴(網目状連通空間)HAは潰され難く、該
水抜き穴HAを介して乾燥処理品に内在する水分を十分
かつ効率よく抜くことができ、良好に水抜きされた二次
脱水プレス成形品23Aが得られる。なお、図示の例で
は、結合用化学繊維層52の溶融による融着に加え、前
記水溶性接着剤45の接着力により、各繊維同士の結合
力がさらに高められている。 【0055】さらに加えて、上記複数層からなる化学繊
維を用いた場合には、結合用化学繊維層52(57)が
溶融した溶融部52Fは、溶融しない化学繊維層51
(56)によってその周辺に保持され易いため、各繊維
同士の結合は各繊維の絡み合い部分(交差部分)でされ
易くなって、一種の点結合状態になり易くなる。その結
果、各繊維間の融着による結合部分を少なくでき、プレ
ス時における各繊維間で構成される水抜け穴HAを十分
確保でき、当該プレス時の水抜けがより一層良好になる
と考えられる。 【0056】また、上述したように、前記一次脱水プレ
ス成形品21の加熱による乾燥・脱水を、乾燥工程と二
次脱水プレス工程の二段階で行うようにすれば、効率よ
く一次脱水プレス成形品21に含まれる水分を抜くこと
ができる。 【0057】前記二次脱水プレス工程の終了後、二次脱
水プレス成形品23,23Aは、図11に示す裁断工程
へ搬送される。この裁断工程は、二次脱水プレス成形品
23,23Aが、所望の製品(最終成形品)に対して複
数個分の大きさであったり、その他、前記二次脱水プレ
ス成形品23,23Aと製品が形状の異なる場合等に行
われるもので、前記一次脱水プレス工程や二次脱水プレ
ス工程時における成形型の形状及び寸法や、製品の種類
や形状等によっては、不要の場合もある。そのような裁
断工程が不要の場合には前記二次脱水プレス成形品2
3,23Aが製品となる。 【0058】この実施例における裁断工程は、コンベア
S29で搬送されてくる前記二次脱水プレス成形品2
3,23Aを、カッターS30で所望の寸法に裁断する
ことによって行われる。例えば、二次脱水プレス成形品
23,23Aを両縁と中央部の計3箇所で平行に裁断
し、次いでターンテーブルS30aにより二次脱水プレ
ス成形品23,23Aを90°回転し、前記裁断線と直
交する両縁と中央部で平行に裁断して、不要な縁と4枚
の製品に裁断したり、単に二次脱水プレス成形品23,
23Aの周囲を所定寸法で切断除去して製品にする等で
ある。図11のS30bは裁断時の二次脱水プレス成形
品位置決め部材である。 【0059】前記裁断時に生じる不要な切れ端は、集め
られて計量後、前記材料混合工程で古紙と共に水に離解
されて再使用される。また、裁断時に発生したほこり
は、吸引装置で集塵装置S31に送られ、そこで繊維が
回収されて前記切れ端と共に計量されて水に離解され、
再利用される。その際、切れ端やほこりは、紙繊維と化
学繊維の割合が製品と同じであるとして計算され、製品
の原料としてリサイクルされる。なお、裁断後の製品、
或いは裁断が不要な二次脱水プレス成形品は、用途に応
じて、その後表面に化粧シートが貼着されたり、必要な
部材が取り付けられる。 【0060】図12は排水処理装置の概略図である。こ
の実施例の排水処理装置は、凝沈タンクS32、セット
リングタンクS33およびストレージタンクS34より
なる。凝沈タンクS32には、前記一次脱水プレス工
程,乾燥工程,二次脱水プレス工程で絞り出された繊維
の混ざった水分(白水)が、供給される。そして、凝沈
タンクS32に酸性凝集剤が投入され、それによって繊
維分が凝集して凝沈タンクS32の底に溜まる。さらに
アルカリ中和剤を凝沈タンクS32に投入して水を中和
した後、きれいな上澄み水がストレージタンクS34に
送られ、一旦貯められた後、材料混合工程に供給され
る。一方、凝沈タンクS32の底に溜まった繊維沈殿水
はセットリングタンクS33に送られ、ここで繊維分が
濾しとられて、きれいな水が材料混合工程へ送られる。
また、セットリングタンクS33に供給された前記繊維
沈殿水(白水)を、材料混合工程で再利用されるように
すれば、より一層リサイクル率が向上する。 【0061】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、
構成の一部を適宜変更して実施することができる。例え
ば、上記実施例では、二次脱水プレス工程において、プ
レス処理と加熱処理(加熱プレス)が併せてなされ、各
繊維を結合材料により結合させながら脱水を行っている
が、これに限らず、加熱処理によって各繊維を結合させ
た後に、脱水を目的とするプレス処理、つまり二次脱水
プレス工程を施すようにしても良い。 【0062】 【発明の効果】以上図示し、説明したように請求項1に
係る発明の製造方法によれば、紙繊維と化学繊維とを結
合させる結合材料が前記化学繊維とは異なる結合用化学
繊維であって、前記化学繊維の融点よりも前記結合用化
学繊維の融点を低くするとともに加熱処理において前記
結合用化学繊維を溶融させるが前記化学繊維を融解させ
ない温度設定とされたことにより、一次脱水プレス工程
或いは二次脱水プレス工程におけるプレスによる各繊維
間の結合のうち化学繊維の融着による結合部分(範囲)
が少なくなって各繊維間の水抜き穴(連通空間)がより
潰れ難くなり、前記水抜き穴を容易に残すように各繊維
を結合することができる。また、各繊維の絡み合い結合
に加えて前記結合用化学繊維の融着により各繊維の結合
がなされることで製品の各繊維間の結束保持機能を高め
ることができるようになるとともに、溶融しない化学繊
維によって遊技機の構成部材として必要な強度を保持す
る効果も期待できる。さらに、二次脱水プレス工程にお
いて少なくとも前記水抜き穴から脱水するため、当該プ
レス時の水抜けがより充分かつ効率良く行うことがで
き、プレス時に成形品が破裂するなどの構造上の弊害を
防止するとともにより強度の高い製品が得られる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の製造方法によって製造された構成部材
を有する遊技機の一実施例を示す概略斜視図である。 【図2】図1の遊技盤の背面図である。 【図3】本発明の一実施例に係る遊技機の構成部材の製
造方法における製造工程を示すブロック図である。 【図4】材料混合工程を示す概略図である。 【図5】一次脱水プレス工程の概略図である。 【図6】一次脱水プレス工程終了後における一次脱水プ
レス成形品の部分拡大概略図である。 【図7】乾燥工程の概略図である。 【図8】二次脱水プレス工程の概略図である。 【図9】図8の概略平面図である。 【図10】二次脱水プレス工程終了後における二次脱水
プレス成形品の部分拡大概略図である。 【図11】裁断工程の概略図である。 【図12】排水処理装置の概略を示す図である。 【図13】他の実施例の製造方法で化学繊維として用い
られる芯鞘型繊維の概略斜視図である。 【図14】さらに他の実施例の製造方法で化学繊維とし
て用いられるサイドバイサイド型複合繊維の概略斜視図
である。 【図15】図13の芯鞘型繊維を用いる実施例の一次脱
水プレス工程終了後における一次脱水プレス成形品の部
分拡大概略図である。 【図16】同実施例の二次脱水プレス工程終了後におけ
る二次脱水プレス成形品の部分拡大概略図である。 【符号の説明】 10 遊技機 11 遊技盤 12 遊技機枠 13 球受け皿 21,21A 一次脱水プレス成形品 23,23A 二次脱水プレス成形品 41 紙繊維 42 結合用化学繊維(結合材料) 43 化学繊維 50 芯鞘型繊維 55 サイドバイサイド型複合繊維
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29K 105:12 B29C 67/14 U B29L 31:00 W X Fターム(参考) 2B260 AA20 BA07 BA15 BA19 CB01 CD01 EA11 EA20 2C088 DA13 DA15 EA02 EA03 4F205 AA04 AB25 AD16 AH05 AH81 HA08 HA25 HA34 HA36 HA44 HB01 HC06 HC12 HF01 HF05 HG04 HG05 HK03 HK04 HK16 HL19 HT26

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 少なくとも紙繊維と化学繊維との結合に
    より構成される遊技機の構成部材を製造する製造方法に
    おいて、 紙繊維と化学繊維と結合材料を水に混合分散させて混合
    繊維分散液を得る材料混合工程と、 前記混合繊維分散液を成形型内に充填し、該充填した混
    合繊維分散液をプレスすることにより一次脱水プレス成
    形品を得る一次脱水プレス工程と、 前記一次脱水プレス工程後に、紙繊維と化学繊維を結合
    材料により結合させながら、或いは結合させた後に再度
    脱水する二次脱水プレス工程とを備え、 前記結合材料は、前記化学繊維とは異なる結合用化学繊
    維であって、前記化学繊維の融点よりも融点が低く、加
    熱処理においては、前記結合用化学繊維を溶融させる
    が、前記化学繊維を溶融させない温度設定とされてお
    り、前記一次脱水プレス工程後から二次脱水プレス工程
    前間あるいは二次脱水プレス工程時に加熱処理が施さ
    れ、前記加熱処理による結合用化学繊維の融着により各
    繊維の結合がなされるとともに、各繊維の間に水抜き穴
    としての連通空間を残すように各繊維を結合し、前記二
    次脱水プレス工程においては、少なくとも前記水抜き穴
    から脱水することを特徴とする遊技機の構成部材の製造
    方法。
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