JP2003103183A - 安全キャビネット - Google Patents
安全キャビネットInfo
- Publication number
- JP2003103183A JP2003103183A JP2001304692A JP2001304692A JP2003103183A JP 2003103183 A JP2003103183 A JP 2003103183A JP 2001304692 A JP2001304692 A JP 2001304692A JP 2001304692 A JP2001304692 A JP 2001304692A JP 2003103183 A JP2003103183 A JP 2003103183A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- safety cabinet
- air
- safety
- cabinet
- airflow
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Ventilation (AREA)
- Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
- Devices For Use In Laboratory Experiments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 安全キャビネットにおいて、腕を作業台の前
面吸込み口(6)に接触させると、空気の流れが乱れる。
このため、作業者は、腕をガラス前面扉(4)の下辺およ
び前面吸込み□(6)に接触することなく実験操作をおこ
なわなければならない。これを厳守して実験操作をおこ
なうことは、非常に神経を使い、また、短時間の作業で
も非常に疲労を伴うことになる。本発明は、作業者の安
全性を高めた安全キャビネットを提供することを目的と
する。 【解決手段】本発明は、安全キャビネットにおいて、前
面ガラス扉の外側の上部より下部に向かって、空気流を
生成する下降気流生成部を備えたことを特徴とする。更
に、前記下降気流生成部は、風速を調整可能であること
を特徴とする。また、前記下降気流生成部は、停止可能
であることを特徴とする。
面吸込み口(6)に接触させると、空気の流れが乱れる。
このため、作業者は、腕をガラス前面扉(4)の下辺およ
び前面吸込み□(6)に接触することなく実験操作をおこ
なわなければならない。これを厳守して実験操作をおこ
なうことは、非常に神経を使い、また、短時間の作業で
も非常に疲労を伴うことになる。本発明は、作業者の安
全性を高めた安全キャビネットを提供することを目的と
する。 【解決手段】本発明は、安全キャビネットにおいて、前
面ガラス扉の外側の上部より下部に向かって、空気流を
生成する下降気流生成部を備えたことを特徴とする。更
に、前記下降気流生成部は、風速を調整可能であること
を特徴とする。また、前記下降気流生成部は、停止可能
であることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、微生物実験時又は
有害物質取り扱い時等に作業者の安全を確保する安全キ
ャビネットに関する。
有害物質取り扱い時等に作業者の安全を確保する安全キ
ャビネットに関する。
【0002】
【従来の技術】安全キャビネットは、バイオハザード対
策商品であり、危険な病原体や遺伝子組換え実験による
未知の微生物を取り扱うために高性能フィルタを内蔵
し、作業空間内に清浄な空気を常に供給するとともに、
前記作業空間内を常に負圧にして開閉扉の開口部から外
気を流入させている。
策商品であり、危険な病原体や遺伝子組換え実験による
未知の微生物を取り扱うために高性能フィルタを内蔵
し、作業空間内に清浄な空気を常に供給するとともに、
前記作業空間内を常に負圧にして開閉扉の開口部から外
気を流入させている。
【0003】これにより、病原体等がキャビネット外に
漏れることによる実験者への感染を防止している(例え
ば、実公昭54−16395号公報参照)。そして、作
業空間内には、一様に清浄な空気が供給されなければな
らない。
漏れることによる実験者への感染を防止している(例え
ば、実公昭54−16395号公報参照)。そして、作
業空間内には、一様に清浄な空気が供給されなければな
らない。
【0004】図1〜図3を参照しつつ、従来の安全キャビ
ネット及びその作業方法を説明する。
ネット及びその作業方法を説明する。
【0005】図1は、屋内排気型の安全キャビネットの
概略断面図である。図1において、(1)はキャビネット
本体、(2)は台脚部である。(3)は作業空間である。(4)
はガラスの前面扉である。(5)は作業空間の奥面壁に設
けられた奥側吸込み部である。(6)は作業空間の下方前
方に設けられた手前側吸込み部である。
概略断面図である。図1において、(1)はキャビネット
本体、(2)は台脚部である。(3)は作業空間である。(4)
はガラスの前面扉である。(5)は作業空間の奥面壁に設
けられた奥側吸込み部である。(6)は作業空間の下方前
方に設けられた手前側吸込み部である。
【0006】なお、前面扉(4)は上下方向に開閉可能で
ある。
ある。
【0007】(7)は排気用HEPAフィルタである。(8)
は給気用HEPAフィルタである。(9)は、作業空間(3)
の仕切りとキャビネット外板との間に形成された連通路
である。
は給気用HEPAフィルタである。(9)は、作業空間(3)
の仕切りとキャビネット外板との間に形成された連通路
である。
【0008】空気の流れを簡単に説明する。
【0009】循環ファン(図示せず)からの空気は、排気
用HEPAフィルタ(7)と給気用HEPAフィルタ(8)に
吹出される。排気用HEPAフィルタ(7)の空気は排気
され、給気用HEPAフィルタ(8)の空気は、作業空間
(3)に一様に吹出される。
用HEPAフィルタ(7)と給気用HEPAフィルタ(8)に
吹出される。排気用HEPAフィルタ(7)の空気は排気
され、給気用HEPAフィルタ(8)の空気は、作業空間
(3)に一様に吹出される。
【0010】この吹出された空気は、下降し、奥側吸込
み部(5)及び手前側吸込み部(6)より、吸込まれる。ま
た、手前側吸込み部(6)は、前面扉(4)の下方の外部空気
も吸い込む。この吸込まれた空気は、連通路(9)を介し
て循環ファン(図示省略)に戻る。
み部(5)及び手前側吸込み部(6)より、吸込まれる。ま
た、手前側吸込み部(6)は、前面扉(4)の下方の外部空気
も吸い込む。この吸込まれた空気は、連通路(9)を介し
て循環ファン(図示省略)に戻る。
【0011】このように、作業空間(3)の上側には、H
EPAフィルタ(8)が設けられ、一様に空気を供給す
る。そして、作業空間(3)の底面を形成する作業台(3a)
の手前側と奥側の吸込み口が設けられ、作業空間(3)
は、一様に空気が上から下に下降し清浄される。
EPAフィルタ(8)が設けられ、一様に空気を供給す
る。そして、作業空間(3)の底面を形成する作業台(3a)
の手前側と奥側の吸込み口が設けられ、作業空間(3)
は、一様に空気が上から下に下降し清浄される。
【0012】この図1では、空気の流れを矢印で示して
いる。図示した流れにより、作業空間エリアの清浄、作
業者の保護がなされている。
いる。図示した流れにより、作業空間エリアの清浄、作
業者の保護がなされている。
【0013】通常安全キャビネットを使用する場合、作
業者は有害な菌等が作業空間(3)のエリアから漏れ出な
いように細心の注意が必要である。
業者は有害な菌等が作業空間(3)のエリアから漏れ出な
いように細心の注意が必要である。
【0014】特に問題になるのは、作業空間で菌の取り
扱いを行う際に生じるエアロゾル(浮遊微粒子)である。
有害な試料から発生したエアロゾルには、有害な菌が含
まれており、そのエアロゾルが作業者側に漏出しないよ
うに安全キャビネットの気流が制御されている。
扱いを行う際に生じるエアロゾル(浮遊微粒子)である。
有害な試料から発生したエアロゾルには、有害な菌が含
まれており、そのエアロゾルが作業者側に漏出しないよ
うに安全キャビネットの気流が制御されている。
【0015】しかし、実際の作業では、作業者は、ガラ
ス前面扉(4)の下端を通常200mmの高さに開いた状態で腕
を作業空間(3)に入れて作業を行う。この腕の挿入が、
気流を乱す原因となる。
ス前面扉(4)の下端を通常200mmの高さに開いた状態で腕
を作業空間(3)に入れて作業を行う。この腕の挿入が、
気流を乱す原因となる。
【0016】作業者は、ガラス前面扉(4)を200mmの高さ
に開いた状態で腕を作業空間に通して実験操作を行う時
に、図2のように、腕をガラス前面扉(4)の下辺に接触さ
せると、空気の流れが乱れ、エアロゾルの漏出の要因と
なる。
に開いた状態で腕を作業空間に通して実験操作を行う時
に、図2のように、腕をガラス前面扉(4)の下辺に接触さ
せると、空気の流れが乱れ、エアロゾルの漏出の要因と
なる。
【0017】また、図3のように、腕を作業台の前面吸
込み口(6)に接触させても、空気の流れが乱れる。
込み口(6)に接触させても、空気の流れが乱れる。
【0018】このため、作業者は、腕をガラス前面扉
(4)の下辺および前面吸込み□(6)に接触することなく実
験操作をおこなわなければならない。
(4)の下辺および前面吸込み□(6)に接触することなく実
験操作をおこなわなければならない。
【0019】これを厳守して実験操作をおこなうこと
は、非常に神経を使い、また、短時間の作業でも非常に
疲労を伴うことになる。
は、非常に神経を使い、また、短時間の作業でも非常に
疲労を伴うことになる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、作業者の安
全性を高めた安全キャビネットを提供することを目的と
する。
全性を高めた安全キャビネットを提供することを目的と
する。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、安全キャビネ
ットにおいて、前面ガラス扉の外側の上部より下部に向
かって、空気流を生成する下降気流生成部を備えたこと
を特徴とする。
ットにおいて、前面ガラス扉の外側の上部より下部に向
かって、空気流を生成する下降気流生成部を備えたこと
を特徴とする。
【0022】また、本発明は、前記下降気流生成部は、
風速を調整可能であることを特徴とする。さらに、本発
明は、前記下降気流生成部は、停止可能であることを特
徴とする。
風速を調整可能であることを特徴とする。さらに、本発
明は、前記下降気流生成部は、停止可能であることを特
徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】この発明の第1実施例を図4、図5
を参照しつつ説明する。尚、図4は、安全キャビネット
の正面図である。図5は空気の流れを説明するための図
である。尚、図1と同一部分には同一符号を付してあ
る。図5において、(12)は、下降気流生成部である。こ
の下降気流生成部を(12)は、図5,図6に示されるよう
に、空気吸い込み口(13)を備える。この空気吸い込み口
(13)からの空気は、ファン(14)を経て、前面ガラス扉
(4)に沿って下方に吹き出される。尚、(15)は照明用の
ランプである。
を参照しつつ説明する。尚、図4は、安全キャビネット
の正面図である。図5は空気の流れを説明するための図
である。尚、図1と同一部分には同一符号を付してあ
る。図5において、(12)は、下降気流生成部である。こ
の下降気流生成部を(12)は、図5,図6に示されるよう
に、空気吸い込み口(13)を備える。この空気吸い込み口
(13)からの空気は、ファン(14)を経て、前面ガラス扉
(4)に沿って下方に吹き出される。尚、(15)は照明用の
ランプである。
【0024】この実施態様では、操作部(図示せず)を
操作して、ファンの回転数及びオン/オフを制御でき
る。
操作して、ファンの回転数及びオン/オフを制御でき
る。
【0025】このように、この実施態様では、前面ガラ
ス扉(4)の前面の下降気流を生成できるので、エアカー
テン効果により、作業空間の汚染エアロゾルの外部への
流出を防止することができる。
ス扉(4)の前面の下降気流を生成できるので、エアカー
テン効果により、作業空間の汚染エアロゾルの外部への
流出を防止することができる。
【0026】
【発明の効果】本発明に依れば、作業能率を低下させる
ことなく、作業者の安全を図れる。
ことなく、作業者の安全を図れる。
【図1】従来からの安全キャビネットを説明するための
図である。
図である。
【図2】安全キャビネットの使用状況を説明するための
図である。
図である。
【図3】安全キャビネットの他の使用状況を説明するた
めの図である。
めの図である。
【図4】この第1実施態様の安全キャビネットの正面図
である。
である。
【図5】第1実施態様の安全キャビネットを説明するた
めの図である。
めの図である。
(1) キャビネット本体、
(3) 作業空間、
(4) 前面扉、
(6) 手前側吸込み口、
(8) HEPAフィルタ(フィルタ)、
(13) 下降気流生成部。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 3L058 BF03 BG01
4B029 AA18
4G057 AA06
Claims (3)
- 【請求項1】安全キャビネットにおいて、前面ガラス扉
の外側の上部より下部に向かって、空気流を生成する下
降気流生成部を備えたことを特徴とする安全キャビネッ
ト。 - 【請求項2】前記下降気流生成部は、風速を調整可能で
あることを特徴とする請求項1の安全キャビネット。 - 【請求項3】前記下降気流生成部は、停止可能であるこ
とを特徴とする請求項1又は請求項2の安全キャビネッ
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001304692A JP2003103183A (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | 安全キャビネット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001304692A JP2003103183A (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | 安全キャビネット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003103183A true JP2003103183A (ja) | 2003-04-08 |
Family
ID=19124581
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001304692A Pending JP2003103183A (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | 安全キャビネット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003103183A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005074268A (ja) * | 2003-08-29 | 2005-03-24 | Oriental Giken Kogyo Kk | ヒュームフード |
CN101224437B (zh) * | 2006-12-20 | 2010-06-02 | 株式会社日立产机系统 | 安全柜 |
-
2001
- 2001-09-28 JP JP2001304692A patent/JP2003103183A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005074268A (ja) * | 2003-08-29 | 2005-03-24 | Oriental Giken Kogyo Kk | ヒュームフード |
JP4532087B2 (ja) * | 2003-08-29 | 2010-08-25 | オリエンタル技研工業株式会社 | ヒュームフード |
CN101224437B (zh) * | 2006-12-20 | 2010-06-02 | 株式会社日立产机系统 | 安全柜 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20051226 |