JP2003102977A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003102977A JP2001303627A JP2001303627A JP2003102977A JP 2003102977 A JP2003102977 A JP 2003102977A JP 2001303627 A JP2001303627 A JP 2001303627A JP 2001303627 A JP2001303627 A JP 2001303627A JP 2003102977 A JP2003102977 A JP 2003102977A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】識別情報を表示可能な表示部を有する可変表示
装置を備えた遊技機において、興趣の飛躍的な向上を図
る。 【解決手段】パチンコ機1の遊技盤8には作動口11及
び大入賞口12が設けられ、遊技盤8の中央部分には表
示部20Bを備えた特別図柄表示装置20が組込まれて
いる。前記一の表示部20Aは、主表示部20aと、副
表示部20bとを備えており、主表示部20aには背景
画像に加え、複数種類の図柄によって構成される複数の
図柄列K1〜K3等が表示される。また、所定条件が満
たされた場合に限り、副表示部20bの表示領域CSに
は図柄とは別の表示対象が表示され、これにより所定期
間主表示部20aを含めた演出領域が拡大される。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、演出可能な表示部
を有する可変表示装置を備えた遊技機に関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】従来、遊技機の一種として、複数種類の
図柄等を、予め定められた配列で変動表示可能な表示部
を有する可変表示装置を備えたパチンコ機が知られてい
る。この種のパチンコ機では、表示部での変動表示停止
時の表示図柄(停止図柄)に応じて各種遊技状態(例え
ば大当たり状態)が導出される。 【0003】ところで、近年、図柄以外にも、多種多様
なキャラクタや背景を表示部において表示することが行
われている。そして、キャラクタや背景に趣向を凝らす
ことで、前記図柄の変動態様等とが相まって、演出効果
が高められるようになっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記演出に
は自ずと限界がある。また、かかる演出をより視認しや
すくするべく、より大型の表示部(表示画面)を有する
パチンコ機が知られるようになってきているが、図柄や
表示されるキャラクタ等も、単に大きく表示されるに過
ぎない。つまり、表示画面がいくら大きくなったとして
も、大きくなることによるメリットが単に見やすくなる
といった程度にとどまっており、かかる意味で、別次元
での興趣の向上が望まれているのが実状である。なお、
上記要望は、表示画面が大型のものに限られるわけでは
ない。 【0005】本発明は、上述した問題に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、演出可能な表示部を有する
可変表示装置を備えた遊技機において、演出効果を高め
ることができ、ひいては今までにはない程度に興趣の飛
躍的な向上を図ることのできる遊技機を提供することに
ある。 【0006】 【課題を解決するための手段及びその効果】上記の目的
を達成するために有効な手段を以下に示す。なお、必要
に応じてその作用等についても説明する。 【0007】手段1.演出可能な表示部を有する可変表
示装置を備えた遊技機であって、前記表示部を含む演出
領域を所定期間拡大可能にする別手段を設けたことを特
徴とする遊技機。 【0008】手段1によれば、可変表示装置の表示部に
おいて演出が行われ、遊技者は、該演出に基づく遊技を
堪能する。さて、本手段1では、別手段によって表示部
を含む演出領域が所定期間拡大される。このため、遊技
者は、かかる別手段による演出領域の拡大に驚きを覚え
るとともに、今までにはない演出に面白味を覚える。そ
の結果、飛躍的な興趣の向上を図ることができる。な
お、「表示部」とあるのは、識別情報を変動表示可能な
ものであって、ルーチン的に識別情報が表示される領域
である。 【0009】手段2.識別情報を変動表示するととも
に、所定の演出を導出可能な表示部を有する可変表示装
置を備え、前記識別情報の確定停止表示態様に応じて遊
技状態を導出可能に構成された遊技機であって、前記表
示部を含む演出領域を所定期間拡大可能にする別手段を
設けたことを特徴とする遊技機。 【0010】手段2によれば、可変表示装置の表示部に
おいて識別情報が変動表示され、所定の演出が導出され
る。そして、識別情報の確定停止表示態様に応じて遊技
状態が導出される。さて、本手段2では、別手段によっ
て表示部を含む演出領域が所定期間拡大される。このた
め、遊技者は、かかる別手段による演出領域の拡大に驚
きを覚えるとともに、今までにはない演出に面白味を覚
える。その結果、飛躍的な興趣の向上を図ることができ
る。 【0011】手段3.識別情報を変動表示するととも
に、所定の演出を導出可能な表示部を有する可変表示装
置を備え、前記識別情報の確定停止表示態様に応じて遊
技状態を導出可能に構成された遊技機であって、所定期
間前記表示部を含む演出領域が拡張されるかのような印
象を付与可能な別手段を設けたことを特徴とする遊技
機。 【0012】手段3によれば、可変表示装置の表示部に
おいて識別情報が変動表示され、所定の演出が導出され
る。そして、識別情報の確定停止表示態様に応じて遊技
状態が導出される。さて、本手段3では、別手段によっ
て所定期間前記表示部を含む演出領域が拡張されるかの
ような印象が付与される。このため、遊技者は、かかる
演出領域の拡張に驚きを覚えるとともに、今までにはな
い演出に面白味を覚える。その結果、飛躍的な興趣の向
上を図ることができる。 【0013】手段4.前記別手段は、前記表示部の周囲
における前記可変表示装置の所定部位に設けられている
ことを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載の遊技
機。 【0014】手段4によれば、別手段は表示部の周囲に
おける可変表示装置の所定部位に設けられている。つま
り、表示部からかけ離れた部位に設けられているわけで
はなく、かかる点で表示部との一体感が生まれやすい。
従って、演出領域の拡大(拡張)がより現実的なものと
なり、さらに面白味が増す。 【0015】手段5.前記別手段の作動は、所定条件が
満たされた場合に限り許容されるよう構成されてなる手
段1乃至4のいずれかに記載の遊技機。なお、「所定条
件」としては、例えば「予め定められた特定のリーチ演
出が行われる際」であること、「予め定められた特定の
リーチ演出に際し、さらに特別な演出態様が導出される
際」であること、「特定の演出が導出される前段階の予
告が行われる際」であること、「遊技者に有利な特別遊
技状態が発生する際(発生直前、発生中、発生直後)」
であること、等が挙げられる。 【0016】手段5によれば、所定条件が満たされない
限り別手段が作動しないため、通常は遊技者は表示部で
の表示に着目する。そして、所定条件が満たされた場合
に限り別手段での作動が許容されるため、別手段での演
出、演出領域の拡大(拡張)に稀少価値が付与され、遊
技者は該演出をわくわくしながら堪能することができ
る。 【0017】手段6.前記別手段の作動により、所定遊
技状態への移行が導出されるようにしたことを特徴とす
る手段1乃至5のいずれかに記載の遊技機。 【0018】手段6によれば、別手段の作動を契機に所
定遊技状態へと移行するかのような印象を受ける。その
ため、別手段の作動に伴い、遊技者は自身にとって望ま
しい遊技状態への移行を、演出を楽しみながら望む。そ
の結果、さらなる興趣の向上が図られる。 【0019】手段7.前記別手段は、通常、前記表示部
での表示を阻害しない位置に設けられていることを特徴
とする手段1乃至6のいずれかに記載の遊技機。 【0020】手段7によれば、別手段の存在によって、
通常、表示部での表示が阻害されることがないため、表
示部での表示(例えば識別情報や背景やキャラクタ等の
表示)の一部が割愛されてしまったり、制限を受けてし
まったりすることがない。そのため、別手段の存在しな
い場合と同程度だけ、表示部での表示を十分に行わしめ
ることができる。 【0021】手段8.前記別手段は前記表示部での演出
を補助する役割を有していることを特徴とする手段1乃
至7のいずれかに記載の遊技機。 【0022】手段8によれば、別手段により表示部での
演出が補助されるため、該補助演出により演出がより一
層深みのあるものになるとともに、仮に該別手段による
演出を見逃したとしてもそれは補助的なものであるた
め、遊技に支障が生じることが起こりにくい。 【0023】手段9.識別情報を変動表示するととも
に、所定の演出を導出可能な表示部を有する可変表示装
置を備え、前記識別情報の確定停止表示態様に応じて遊
技状態を導出可能に構成された遊技機であって、所定期
間前記表示部を含む演出領域が拡張されるかのような印
象を付与可能な別手段を設け、該別手段を、少なくとも
前記表示部とは別の表示領域によって構成したことを特
徴とする遊技機。 【0024】手段9によれば、可変表示装置の表示部に
おいて識別情報が変動表示され、所定の演出が導出され
る。そして、識別情報の確定停止表示態様に応じて遊技
状態が導出される。さて、本手段9では、別手段によっ
て所定期間前記表示部を含む演出領域が拡張されるかの
ような印象が付与される。特に、別手段が少なくとも前
記表示部とは別の表示領域によって構成されているた
め、遊技者は、かかる演出領域の拡張に驚きを覚えると
ともに、今までにはない演出に面白味を覚える。その結
果、飛躍的な興趣の向上を図ることができる。 【0025】手段10.識別情報を変動表示するととも
に、所定の演出を導出可能な表示部を有する可変表示装
置を備え、前記識別情報の確定停止表示態様に応じて遊
技状態を導出可能に構成された遊技機であって、所定期
間前記表示部を含む演出領域が拡張されるかのような印
象を付与可能な別手段を設け、該別手段を、少なくとも
前記表示部とは別の表示領域と、該別の表示領域の前部
又は前方に設けられた所定の部材とによって構成したこ
とを特徴とする遊技機。 【0026】手段10によれば、可変表示装置の表示部
において識別情報が変動表示され、所定の演出が導出さ
れる。そして、識別情報の確定停止表示態様に応じて遊
技状態が導出される。さて、本手段10では、別手段に
よって所定期間前記表示部を含む演出領域が拡張される
かのような印象が付与される。特に、別手段が少なくと
も前記表示部とは別の表示領域と、該別の表示領域の前
部又は前方に設けられた所定の部材とによって構成され
ているため、遊技者は、かかる演出領域の拡張に驚きを
覚えるとともに、今までにはない演出に面白味を覚え
る。その結果、飛躍的な興趣の向上を図ることができ
る。 【0027】手段11.前記所定の部材は、前記表示部
の周囲を囲むフレーム部材の一部によって構成されてい
ることを特徴とする手段10に記載の遊技機。 【0028】手段11によれば、別手段を構成する所定
の部材が表示部の周囲を囲むフレーム部材の一部によっ
て構成されているため、前記演出領域の拡張が、表示部
とフレーム部材の一部とで行われることとなり、遊技者
はその意外性に驚きと面白味とを覚え、より一層興趣の
向上が図られる。なお、「フレーム部材」とあるのは、
例えば樹脂等で構成され、表示部周囲の前部に設けられ
るものであって、遊技球を遊技媒体とするような場合に
は遊技球の挙動を堪能しうるステージ部を備えていても
よいし、ランプやその他の装飾部材が付されていてもよ
い。 【0029】手段12.前記所定の部材は、前記表示部
の周囲を囲むフレーム部材に設けられた視認部によって
構成され、当該視認部を介して前記別の表示領域を視認
可能となっていることを特徴とする手段10に記載の遊
技機。 【0030】手段12によれば、別手段を構成する所定
の部材が表示部の周囲を囲むフレーム部材の視認部によ
って構成されているため、前記演出領域の拡張が、表示
部とフレーム部材の視認部とで行われることとなり、遊
技者はその意外性に驚きと面白味とを覚え、より一層興
趣の向上が図られる。 【0031】手段13.前記遊技機は遊技球を遊技媒体
として用いるものであり、前記所定の部材は、遊技球通
路を備えていることを特徴とする手段10乃至12のい
ずれかに記載の遊技機。 【0032】手段13によれば、所定の部材が遊技球通
路を備えているため、一つの部分において遊技球通路を
通過する遊技球の挙動と、演出領域を拡張する別表示領
域の表示とを合わせて堪能することができる。 【0033】手段14.前記別の表示領域は、前記表示
部に対し突出して或いは離間して前記可変表示装置に設
けられていることを特徴とする手段9乃至13のいずれ
かに記載の遊技機。 【0034】手段14によれば、別の表示領域は、表示
部に対し突出して或いは離間して可変表示装置に設けら
れているため、表示部での表示が表示領域の存在により
浸食されたりすることがなく、双方における表示を十分
に行うことができる。特に、表示部に対し離間して設け
られている場合には、双方の存在の独立性が担保されや
すい。 【0035】手段15.前記表示部は、矩形状又は略矩
形状をなし、前記別の表示領域は非矩形状をなしている
ことを特徴とする手段9乃至14のいずれかに記載の遊
技機。 【0036】手段15によれば、表示部が矩形状又は略
矩形状をなしているのに対し、別の表示領域は非矩形状
をなしているため、別の表示領域に関し表示部とは独立
したものであるとの印象を受けやすい。そのため、前記
演出領域の拡張に際しては新鮮な印象を受けやすく、興
趣の一層の向上を図ることができる。 【0037】手段16.前記別の表示領域では、動画が
表示可能となっていることを特徴とする手段9乃至15
のいずれかに記載の遊技機。 【0038】手段16によれば、別の表示領域では動画
が表示されるため、該動画による種々の演出が可能とな
り、さらに面白味が増す。 【0039】手段17.前記別の表示領域では識別情報
とは異なる所定の表示対象が表示可能となっていること
を特徴とする手段9乃至16のいずれかに記載の遊技
機。 【0040】手段17によれば、別の表示領域では前記
識別情報とは異なる所定の表示対象が表示される。従っ
て、遊技状態の導出に直接的に関連する識別情報は依然
として表示部のみにて表示されるため、表示が複雑なも
のとなってしまうことによって遊技内容を理解しづらく
なってしまうといった状況が起こりにくい。 【0041】手段18.前記別の表示領域での前記表示
対象の表示が、前記表示部での演出と関連づけられてい
ることを特徴とする手段17に記載の遊技機。 【0042】手段18によれば、別の表示領域での表示
対象の表示が表示部での演出と関連づけられる。そのた
め、遊技者は、所定期間演出領域が拡張されるかのよう
な印象を受けやすく、今までにはない面白味を覚え、結
果的に興趣の飛躍的な向上を図ることができる。 【0043】手段19.前記別の表示領域において表示
された表示対象が、前記表示部においても表示可能とな
っていることを特徴とする手段18に記載の遊技機。 【0044】手段19によれば、別の表示領域において
表示された表示対象が、表示部においても表示されるた
め、両者の関連性が高められることとなり、遊技者は前
記関連づけの意義を理解しやすい。その結果、初心者等
についても、十分に遊技を堪能することができる。 【0045】手段20.前記表示対象が、一旦前記別の
表示領域にて表示された直後に前記表示部にて表示され
るようにしたことを特徴とする手段19に記載の遊技
機。なお、「前記表示対象の少なくとも一部が前記表示
部に表示されるときには、当該少なくとも一部は別の表
示領域には表示されないよう構成」してもよいし、「少
なくとも一時期において、前記表示対象が前記表示部及
び別の表示領域双方に表示され、双方での表示によって
一又は一群の表示対象が構成されるように」してもよ
い。 【0046】手段20によれば、表示対象が、一旦前記
別の表示領域にて表示された直後に前記表示部にて表示
される。このため、遊技者は、別の表示領域に表示され
た表示対象と表示部に表示された表示対象との関係を理
解しやすい。また特に、「表示対象の少なくとも一部が
前記表示部に表示されるときには、当該少なくとも一部
は別の表示領域には表示されないよう構成」された場合
には、あたかも表示対象が別の表示領域から表示部へ移
ったかの如き感覚を覚え、面白味が一層増す。 【0047】手段21.手段1乃至20のいずれかにお
いて、遊技機はパチンコ遊技機であること。中でも、パ
チンコ遊技機の基本構成としては、操作ハンドルを備え
ていてそのハンドル操作に応じて遊技球を所定の遊技領
域に発射させ、遊技球が遊技領域内の所定の位置に配置
された作動口に入賞することを必要条件として可変表示
装置の表示部において変動表示されている識別情報が所
定時間後に確定停止表示されることが挙げられる。ま
た、特別遊技状態発生時には遊技領域内の所定の位置に
配置された可変入賞装置が所定の態様で開放されて遊技
球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景
品球のみならず、磁気カードへの書き込み等も含む)が
付与されることが挙げられる。 【0048】手段22.手段1乃至20のいずれかにお
いて、遊技機は回胴式遊技機であること(手段13及び
当該手段13に関連する手段を除く)。ここで、回胴式
遊技機の構成としては、「複数の識別情報からなる識別
情報列(具体的にはリールであり、識別情報はリールに
付されたシンボルである)を変動表示(具体的にはリー
ルの回動である)した後に識別情報を確定停止表示する
可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバ
ー)の操作に起因して識別情報の変動が開始され、停止
用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して
或いは所定時間経過することにより識別情報の変動が停
止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であ
ることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技状態を
発生させる特別遊技状態発生手段を備えた回胴式遊技
機」となる。なお、回胴式遊技機にあっては、前記リー
ル等を具備する可変表示手段を可変表示装置として捉え
てもよいし、前記リールとは別途設けられ、前記識別情
報に対応する(疑似的な対応であってもよい)識別情報
を表示可能な表示装置(例えば液晶表示装置)をここに
いう可変表示装置として捉えてもよい。なお、この場
合、可変表示装置は、遊技機本体を画定する本体ボック
スに設置される。 【0049】手段23.手段1乃至20のいずれかにお
いて、遊技機はパチンコ機とスロットマシンとを融合さ
せた遊技機であること。中でも、前記融合させた遊技機
の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情
報列(具体的にはリールであり、識別情報はリールに付
されたシンボルである)を変動表示(具体的にはリール
の回動である)した後に識別情報を確定停止表示する可
変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバ
ー)の操作に起因して識別情報の変動が開始され、停止
用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して
或いは所定時間経過することにより識別情報の変動が停
止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であ
ることを必要条件として遊技者に有利な特別遊技状態を
発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体と
して遊技球を使用するとともに、前記識別情報の変動開
始に際しては所定数の遊技球を必要とし、特別遊技状態
の発生に際しては多くの遊技球が払い出されるよう構成
されてなる遊技機」となる。なお、かかる遊技機にあっ
ては、前記リール等を具備する可変表示手段を可変表示
装置として捉えてもよいし、前記リールとは別途設けら
れ、前記識別情報に対応する(疑似的な対応であっても
よい)識別情報を表示可能な表示装置(例えば液晶表示
装置)をここにいう可変表示装置として捉えてもよい。 【0050】 【発明の実施の形態】以下に、遊技機としてパチンコ遊
技機(以下、単に「パチンコ機」という)を具体化した
一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。 【0051】図1に示すように、パチンコ機1は、外枠
2と、その前部に設けられた前面枠3とを備えている。
前面枠3は外枠2の一側部にて開閉可能に装着されてい
る。前面枠3の前面側には、ガラス扉枠4が開閉自在に
設けられているとともに、ガラス扉枠4の下側において
遊技球B(図2参照)を貯留するための上皿5が、上皿
5の下方位置において同じく遊技球Bを貯留するための
下皿6がそれぞれ設けられている。 【0052】前面枠3の前面側の下皿6側方には操作手
段としてのハンドル7が設けられており、ハンドル7は
図示しない遊技球発射装置に連結されている。また、前
面枠3の後側(ガラス扉枠4の奥、外枠2の内側)に
は、遊技盤8(図2参照)が着脱可能に装着されてお
り、前記遊技球発射装置はこの遊技盤8の上部に向けて
遊技球Bを発射する。なお、該遊技球発射装置は、発射
制御基板140(図3参照)により制御される。 【0053】さらに、前面枠3内部(上皿5の側方)に
は、遊技の進行に伴い種々の効果音を鳴らしたり、遊技
者に遊技状態を音声にて報知するためのスピーカ9が埋
設されている。なお、スピーカ9は、音声制御基板13
0(図3参照)により制御される。 【0054】さて、図2に示すように、遊技盤8には、
内レール10a及び外レール10bが設けられており、
前記遊技球発射装置によって発射された遊技球Bは内レ
ール10a及び外レール10bに沿って遊技盤8の上部
に案内される。 【0055】遊技盤8の下部には、作動口11及び大入
賞口12が設けられている。作動口11は遊技球B用の
通路を備えるとともに、その通路入口には羽根13が開
閉可能に支持されている。大入賞口12の奥にはシーソ
ー14が設けられているとともに、その右側にはVゾー
ン15が、左側には入賞通路16がそれぞれ設けられて
いる(左右逆でもよい)。つまり、大入賞口12に遊技
球Bが入賞した場合、この遊技球Bはシーソー14によ
ってVゾーン15又は入賞通路16のどちらかへ転がる
ように振り分けられ、Vゾーン15又は入賞通路16の
どちらかを通って導出されるような構成となっている。 【0056】大入賞口12の前部には、大入賞口12を
開閉するシャッタ17が設けられている。シャッタ17
は大入賞口12の側部に設けられた大入賞口用ソレノイ
ド18により作動させられる。詳しくは、大入賞口ソレ
ノイド18が励磁状態となることにより、シャッタ17
が略水平に傾き、大入賞口12が開かれる。また、大入
賞口ソレノイド18が非励磁状態となることにより、シ
ャッタ17が略垂直状態となり、大入賞口12は閉鎖さ
れるようになっている。 【0057】さらに、大入賞口12の一側部には、シー
ソー用ソレノイド19が設けられている。通常、シーソ
ー用ソレノイド19は非励磁状態となっており、この状
態におけるシーソー14はVゾーン15の方へ傾いた状
態となっている。つまり、遊技球BがVゾーン15を通
過していくような傾きとなっている。また、シーソー用
ソレノイド19が励磁状態となることにより、シーソー
14は遊技球Bを入賞通路16に通過させるような傾き
となる。なお、本実施の形態では、シャッタ17の開状
態において遊技球Bが1つでもVゾーン15を通過した
場合には、シーソー用ソレノイド19が励磁状態とな
り、シャッタ17が閉じられた場合には、シーソー用ソ
レノイド19が非励磁状態となるように構成されてい
る。 【0058】遊技盤8の中央部分には、可変表示装置と
しての特別図柄表示装置20が組込まれている。特別図
柄表示装置20は、液晶ディスプレイ(LCD)装置に
よって構成され、対角線の長さが約7インチの略長方形
状の表示画面20B(図6参照)を備えている。 【0059】表示画面20Bは略矩形状の表示部として
の主表示部20aを備えており、主表示部20aの周囲
には、所定の部材、フレーム部材を構成する樹脂製のセ
ンターフレーム20Aが配設されている。主表示部20
aには複数の図柄列K1〜K3を表示することができる
ようになっている。本実施の形態において、これらの図
柄列としては左図柄列K1、中図柄列K2及び右図柄列
K3の3つの図柄列(識別情報列)が挙げられる(図5
(a)参照)。但し、図柄列の数としては3つに限られ
るものではなく、それ以外の数の図柄列が表示されるこ
ととしてもよい。 【0060】さらに、特別図柄表示装置20の表示画面
20B(主表示部20a)では、遊技球Bの作動口11
への入賞に基づいて、各図柄列K1〜K3の図柄変動表
示(本実施の形態においては、スクロール変動表示)が
行われるような構成となっている。また、この変動表示
中に新たな遊技球Bが作動口11に入賞した場合には、
その分の変動表示は、その時点で行われている変動表示
の終了後に行われる構成となっている。つまり、変動表
示が待機(保留)されることとなる。この保留される変
動表示の最大回数は、パチンコ機の機種毎に決められて
いるが、本実施の形態では保留最大回数が4回に設定さ
れている。しかし、保留最大回数は、これに限られるも
のではない。 【0061】表示画面20Bの上方には、前述したよう
な図柄の変動表示の保留回数を示す発光ダイオード(L
ED)からなる保留ランプ24a,24b,24c,2
4dが組み込まれている。保留ランプ24a〜24dの
数は、前述した保留最大回数と同じ(この場合4個)と
なっている。保留ランプ24a〜24dは、変動表示の
保留毎に点灯させられ、その保留に対応した変動表示の
実行に伴い消灯させられる。 【0062】センターフレーム20Aの上部には、普通
図柄表示装置31が併設されている。普通図柄表示装置
31は、発光ダイオード(LED)よりなる4つの保留
ランプ32と、普通図柄表示部たるLEDよりなる7セ
グ表示部33とを有している。また、特別図柄表示装置
20の左右両側方には、一対の通過ゲート34が配設さ
れており、同通過ゲート34を遊技球Bが通過すると普
通図柄表示装置31が作動するような構成となってい
る。本実施の形態における普通図柄表示装置31は、
「0」から「9」までの数字を可変表示して7セグ表示
部33にセグメント表示させる。その数字が所定値(本
実施の形態では「7」)で停止した場合に、作動口11
の羽根13を所定秒数開放させるようになっている。普
通図柄表示装置31は、遊技球Bの通過ゲート34の通
過回数を4回まで記憶することができ、保留ランプ32
でその保留数を表示する。従って、4つの保留ランプ3
2が点灯している状態で、遊技球Bが通過ゲート34を
通過してもカウントされないようになっている。また、
保留ランプ32が点灯している限り、遊技球Bが通過ゲ
ート34を通過しなくとも保留数に応じた回数だけ普通
図柄表示装置31は作動するようになっている。 【0063】さらに、パチンコ機1の複数箇所には、遊
技効果を高めるための他の図示しない各種演出用ランプ
や電飾部材が取付けられている。これらの演出用ランプ
や電飾部材等(以下単に「ランプ」と称する)の点灯状
態(消灯、点灯、点滅等)は、遊技の進行に応じて適宜
変えられるようになっている。なお、これらランプは、
ランプ制御基板120(図3参照)により制御される。 【0064】また、遊技盤8には、遊技者の操作に応じ
て変化するパチンコ機1の遊技状態を検出するためのス
ルースイッチ40、作動口用スイッチ41、Vゾーン用
スイッチ42及びカウントスイッチ43等の各種センサ
がそれぞれ取付けられている。スルースイッチ40は、
遊技球Bの通過ゲート34の通過を検出するものであ
り、作動口用スイッチ41は、遊技球Bの作動口11へ
の入賞を検出するものであり、Vゾーン用スイッチ42
は、遊技球Bの大入賞口12のうちのVゾーン15への
入賞を検出するものであり、カウントスイッチ43は、
遊技球Bの大入賞口12への入賞を検出するものであ
る。 【0065】さて、本実施の形態では、各スイッチ40
〜43の検出結果に基づき、各ソレノイド18,19、
特別図柄表示装置20、各保留ランプ24a〜24d、
スピーカ9、普通図柄表示装置31(保留ランプ32及
び7セグ表示部33)、羽根13等をそれぞれ駆動制御
するため制御装置(主基板)50が設けられている。 【0066】主基板50は、主たる制御を司るためのも
のであって、読み出し専用メモリ(ROM)、中央処理
装置(CPU)、ランダムアクセスメモリ(RAM)等
を備えている。ROMは所定の制御プログラムや初期デ
ータを予め記憶しており、CPUはROMの制御プログ
ラム等に従って各種演算処理を実行する。RAMはCP
Uによる演算結果を図柄乱数バッファ、図柄乱数エリ
ア、停止図柄エリア等に一時的に記憶する。なお、主基
板50はパチンコ機1の裏側の図示しない基板ボックス
内に封印された状態で装着されている。 【0067】また、RAMは、後述する特別遊技状態と
しての大当たり状態の発生を決定するための乱数カウン
タをも備えている。この乱数カウンタは、乱数更新処理
により、所定(例えば「0」〜「299」)の範囲で、
例えば2ms毎に、1カウントずつ更新される。本実施
の形態では、遊技球Bが作動口11に入賞し、それが作
動口用スイッチ41にて検出されたときに(保留最大回
数時は除く)、前記乱数カウンタの値が所定値、例えば
「7」であった場合に、大当たり状態が発生させられる
ようになっている。 【0068】上記CPU、ROM及びRAMは、バスラ
インを介して互いに接続されている。図3のブロック図
に示すように、バスラインは、主基板50のインターフ
ェイス50aにも接続されており、インターフェイス5
0aは、コネクタ及びケーブル等を介して表示制御基板
110のインターフェイス61や他の装置と接続されて
いる。また、インターフェイス50aは、コネクタ及び
ケーブル等を介して作動口スイッチ41等の各種センサ
に接続されている。すなわち、主基板50は、作動口ス
イッチ41等からインターフェイス50aを介して入賞
信号等を入力するとともに、インターフェイス50aを
介して表示制御基板110や他の入出力装置(他の制御
基板を含む)へ制御データ等の各種動作コマンドを出力
し、各ソレノイド等の各種アクチュエータ及び各制御基
板を制御する。 【0069】さて、本実施の形態では、特別図柄表示装
置20の表示画面20Bにおける各種表示制御は、主た
る制御を行う主基板50ではなく、主として特別図柄表
示装置20の表示制御基板110において行われるよう
に構成されている。なお、表示制御基板110は、特別
図柄表示装置20に組み込まれた状態となっている。 【0070】さらに、本実施の形態においては、各種
(演出用の)ランプの点灯、点滅制御については、主と
してランプ制御基板120において行われ、スピーカ9
から発せられる音声の制御については、主として音声制
御基板130において行われる。また、前記遊技球発射
装置における遊技球Bの発射制御についても、主基板5
0ではなく、発射制御基板140において行われるよう
な構成となっている。 【0071】ここで、主として本実施の形態における表
示制御を行う表示制御基板110の電気的構成につい
て、図3のブロック図に従って説明する。同図に示すよ
うに、表示制御基板110は、主基板50から送られて
くるコマンドを順次受信するインターフェイス61と、
プログラムROM62に記憶された制御プログラム及び
各種の情報に基づいて、各種遊技状態(通常変動やリー
チ演出や大当たり報知等)において表示される表示画像
の画面構成情報を生成するCPU63と、CPU63で
の処理結果等を一時的に記憶するワークRAM64と、
CPU63で生成された画面構成情報を記憶するビデオ
RAM65と、ビデオRAM65に記憶された画面構成
情報に基づいて画像データROM66から画像データを
取り出し、そのデータを画面構成情報に書き込むことに
より各種遊技状態における表示画像を生成するVDP6
7とを備えている。そして、生成された表示画像は表示
画面(液晶ディスプレイ)20Bへ出力される。 【0072】インターフェイス61は、主基板50から
送信されてくるコマンド(指令)を受信する。また、そ
れらのコマンドは、CPU63によってワークRAM6
4に設けられた図示しないコマンドバッファ領域に記憶
される。 【0073】CPU63は、プログラムROM62に記
憶された制御プログラムに従って動作する。具体的に
は、前記コマンドを監視して、該コマンドに応じたタス
クを生成し、ワークRAM64に記憶する。そのタスク
を実行することで、ワークRAM64内に各種遊技状態
(通常変動やリーチ演出や大当たり報知等)において表
示される表示画像の画面構成情報を生成し、この画面構
成情報をビデオRAM65に書き込む。なお、画面構成
情報は、表示画面(液晶ディスプレイ)20Bの垂直操
作信号(VSYNC)ごとに生成される。 【0074】ワークRAM64には、主基板50からの
コマンドを記憶するための前記コマンドバッファ領域を
はじめ、生成されたタスクが記憶されるタスクバッファ
領域や、画像構成情報(通常変動時やリーチ状態時の図
柄画像の指示や、その配置位置や表示優先順位等)を一
括してビデオRAM65に書き込むために各種情報が記
憶されるスプライトチェーン領域(いずれも図示略)が
設定される。 【0075】ビデオRAM65は、前記画像構成情報を
記憶するとともに、VDP67で生成される表示画像の
データを記憶するメモリである。ビデオRAM65に
は、表示画面20Bに表示される主として一画面分の表
示画像のデータを記憶する記憶領域である第1フレーム
メモリ65aと第2フレームメモリ65bが設けられて
おり、CPU63が生成した画像構成情報並びにVDP
67で生成される表示画像のデータを交互に記憶するこ
とができるような構成となっている。 【0076】画像データROM66は、表示画面20B
に表示される図柄や背景画像等の各種画像データを記憶
するメモリである。前記画像データには、図柄や背景画
像等の例えば形状、サイズ、模様、配色、色調等を定め
た図柄や背景画像等を生成するために必要な各種情報が
含まれている。 【0077】VDP67は、表示画像の画像生成処理を
行う画像データプロセッサである。つまり、VDP67
は、ビデオRAM65に記憶された画像構成情報に基づ
いて、画像データROM66に記憶されている画像デー
タを読み出し、前記画像データに含まれる情報を前記画
像構成情報に書き込むことにより、表示画面20Bに表
示可能な表示画像を生成する。そして、生成した表示画
像を表示画面20Bに出力する。 【0078】さらに詳しくは、図4に示すように、VD
P67は、CPU63から送られてくる各種コマンドや
データを受信するインターフェイス67aと、インター
フェイス67aから送られる各種コマンドやデータに基
づいてビデオRAM65に記憶された画像構成情報を読
み出し、該画像構成情報に基づいて表示画像を生成する
画像生成部67bと、表示画像のカラー情報を格納する
パレットRAM67cとから構成されている。 【0079】インターフェイス67aから各種コマンド
やデータを受け取った画像生成部67bは、ビデオRA
M65の第1フレームメモリ65a又は第2フレームメ
モリ65bに記憶された画像構成情報を読み出す。その
画像構成情報に基づいて画像データROM66から画像
データを読み出し、前記画像データに含まれる各種情報
を該画像構成情報に書き込む。同時に、前記画像データ
に対応するカラー情報をパレットRAM67cから取得
し、前記画像構成情報に書き込む。これにより、カラー
情報に基づく配色を施した表示画像が生成される。 【0080】同時に、画像生成部67bは、前記書き込
みが行われていない第1フレームメモリ65a又は第2
フレームメモリ65bに記憶されている表示画像のデー
タを読み出し、表示画面(液晶ディスプレイ)20Bに
出力する。この際、表示画像のデータはRGB信号で出
力され、このRGB信号に基づいて、色調(色、彩度、
輝度、コントラストなど)等が制御されて表示画面(液
晶ディスプレイ)20Bに表示される。また、表示画像
のデータが出力され、何もデータが記憶されていない第
1フレームメモリ65a又は第2フレームメモリ65b
には、新たな画像構成情報が書き込まれる。なお、画像
生成部67bにおいて生成される表示画像は、図柄及び
背景画像用等の複数のレイヤによって構成されており、
これらを重ね合わせ、主として1画面分の表示画像とし
て生成している。 【0081】パレットRAM67cは、複数種類のカラ
ー情報を設定した複数種類のカラーパレットを保持して
おり、画像データに含まれるカラー情報に応じたカラー
パレットを画像生成部67bに与えるものである。ここ
で、カラーパレットを与えるとは、例えば、パレットR
AM67cに格納されたカラーパレットの格納アドレス
を画像生成部67bに与えることを意味している。な
お、カラー情報は、原色例えば赤色(R)、緑色
(G)、青色(B)の基本色情報を組み合わせた配合割
合等によって、定められているものである。 【0082】ここで、特別図柄表示装置20の表示画面
20Bにおいて、遊技状態中等に表示される表示画像の
構成について具体的に説明するとともに、その表示態様
を基に大当たり状態、リーチ状態、外れ状態等について
も説明する。 【0083】特別図柄表示装置20の表示画面20Bの
主表示部20aには、図5(a)に示すように、森の中
の景色を表す背景画像が表示され、その前側に位置する
ように、各図柄列K1〜K3が表示されるようになって
いる。各図柄列K1〜K3は、図5等に示すように、そ
れぞれ複数種類かつ複数個の識別情報としての図柄70
A〜70I及び外れ図柄70Jによって構成されてい
る。外れ図柄70Jを除く各図柄70A〜70Iは、そ
れぞれ各種果実や葉の絵と「1」〜「9」の数字との組
合せによって構成されている(勿論、各種絵柄、各種文
字のみ、或いは、数字や文字に各種絵柄が組合わさった
ものを図柄として使用してもよい)。これらの図柄70
A〜70Iは、左図柄列21については降順に、中、右
図柄列22,23については基本的には昇順にそれぞれ
配列されている。これらの図柄70A〜70Iは、特別
遊技図柄としての大当たり図柄、外れリーチ図柄及び外
れ図柄のいずれかになりうる(これらについては後述す
る)。 【0084】また、外れ図柄70Jは「どんぐり」のマ
ークによって構成されており、基本的には前記図柄70
A〜70I間に配置される。さらに、当該外れ図柄70
Kは、その名のとおり、大当たり図柄になることはな
く、外れ図柄にのみなりうる。但し、「1」と「9」の
図柄70A,70Iの間には、外れ図柄70Jの代わり
に、「4」の図柄70Dが配置されている。かかる配置
構成により、「1」と「9」の所謂ダブルリーチが発生
可能となっているとともに、後述する大当たり図柄が偶
数と奇数との間で均等に生じうるようになっている。 【0085】各々の図柄列K1〜K3においては、表示
される図柄70A〜70Jが、上から下方向へと移動す
るかのごとく表示される。なお、各図柄列K1〜K3に
おいて、図柄70A〜70Jの配列順序をランダムに変
更し変動表示させたり、図柄70A〜70Jの数を適宜
増減させたり、1つの図柄列に同じ図柄を複数個表示し
たり、図柄70A〜70Jの変動表示態様、例えばスク
ロール変動表示や差換変動表示等を適宜変更したりして
もよい。 【0086】さて、上述したように変動表示される各図
柄列K1〜K3の各図柄70A〜70Jは、所定時間経
過後、主表示部20aの大当たりラインL1〜L5上に
停止表示される(図5(c)参照)。このとき、大当た
り図柄、外れリーチ図柄、外れ図柄の中から1つが選択
された上で、前記大当たりラインL1〜L5上に停止表
示される。なお、停止図柄とは、各図柄列K1〜K3が
図柄変動を停止したときに確定表示される図柄である。
また、本実施の形態では、図柄変動は、左図柄列K1、
右図柄列K3、中図柄列K2の順に停止させられる。 【0087】次に、遊技者に有利な特別遊技状態として
の大当たり状態について説明する。図5(c)は、主表
示部20aにおける大当たり状態発生時の画面を示す図
である。同図に示すように、大当たり図柄は、通常遊技
状態からリーチ遊技状態(リーチ状態)を経た後、遊技
者に有利な特別遊技状態としての大当たり状態を発生さ
せるための図柄である。詳しくは、全ての図柄列K1〜
K3の変動が停止させられたとき、表示されている図柄
70A〜70Iの組合せが、予め定められた大当たりの
組合せ、すなわち、同一種類の図柄70A〜70Iが大
当たりラインL1〜L5に沿って並んでいるときの同図
柄70A〜70Iの組合せとなる場合がある。この組合
せを構成する図柄が「大当たり図柄」である。 【0088】本実施の形態では、上中下の横ラインL
1,L2,L3及び斜めの2本のラインL4,L5によ
って大当たりラインL1〜L5が構成されている(5ラ
インと称される)。大当たりの組合せが成立すると、特
別電動役物が作動し(大入賞口4が開かれ)、遊技者に
とって有利な大当たり状態の到来、すなわち、より多く
の景品球を獲得することが可能となる。(例えば図5
(c)では下段のラインL3において「7」「7」
「7」の図柄70Gが揃って停止表示されている)。 【0089】本実施の形態では、一旦大当たり状態が発
生すると、大入賞口12の開放後、(1)遊技球Bが大
入賞口12への10個入賞すること、(2)約29.5
秒が経過すること、のいずれか一方の条件が満たされた
時点で大入賞口12が閉鎖される。この大入賞口12の
開閉のサイクルが遊技球BのVゾーン15への入賞を最
大で所定回数(例えば16回:16ラウンド)繰り返さ
れることとなる。 【0090】また、リーチ状態とは、大当たり直前の状
態をいう(もちろん大当たり状態に至らない場合もあ
る)。図5(b)に示すように、リーチ状態には、右図
柄列K3の図柄変動が、前記大当たりラインL1〜L5
上において左図柄列K1の停止図柄と同一種類の図柄で
停止する状態が含まれる。 【0091】上記のリーチ状態には、中図柄列K2の図
柄変動が、最終的に左・右両図柄列K1,K3の停止図
柄と同一種類の図柄(大当たり図柄)で停止して大当た
り状態になるもの以外にも、異なる種類の図柄(これを
「外れリーチ図柄」という)で停止して、大当たり状態
とならないもの(以下、「外れリーチ状態」という)が
含まれる。さらには、中図柄列K2の図柄変動が一旦停
止した後(停止しかけた後)、全図柄列(或いは一部の
図柄列)が変動し、その後全図柄列K1〜23の図柄7
0A〜70Jが停止するような場合(再変動リーチ、全
回転リーチとも称される)も含まれる。 【0092】上記リーチ状態において、リーチパターン
としては、中図柄列K2の図柄70A〜70Jが通常変
動時と同様に単にスクロールする「ノーマルリーチ」の
外に、種々のリーチパターンが設定されている。これら
リーチパターンのうち、「ノーマルリーチ」以外のリー
チパターンは、いわゆる「スーパーリーチ」と称される
ものである。「スーパーリーチ」の動作が開始された場
合には、「ノーマルリーチ」の場合に比べて、大当たり
状態が発生する期待値(大当たり期待値)が高くなるよ
うになっている。また、「スーパーリーチ」において
も、各リーチパターンによって大当たり期待値が異なっ
たものとなっていることとしてもよい。また、「スーパ
ーリーチ」よりも大当たり期待値の高い「スペシャルリ
ーチ」や「プレミアムリーチ」と称されるリーチパター
ンを用意することとしてもよい。 【0093】本実施の形態では、「スーパーリーチ」と
して、「リス」が表示されることにより演出が行われる
「リスリーチ」、「ももんが」が表示されることにより
演出が行われる「ももんがリーチ」等が設定されてい
る。 【0094】さて、本実施の形態では、図6,7に示す
ように、表示画面20Bは、上述した図柄70A〜70
Jが変動表示される主表示部20aのみならず、副表示
部20bをも備えている。より詳しくは、表示画面20
Bは、略長方形状のワイド画面となっており、対角線の
長さがおよそ7インチに設定されている。前記主表示部
20aは、略長方形状に形成されており、対角線の長さ
がおよそ6インチに設定されており、表示画面20Bの
ほぼ中央位置に設けられている。そして、表示画面20
Bから主表示部20aを除いた部分が副表示部20bと
なっている。さらに、副表示部20bは、表示対象とし
てのリスRC(図8(a)参照)を表示可能な別手段、
別の表示領域を構成する表示領域CSと、表示対象が表
示されることのない非表示領域NSとからなっている。
本実施の形態における表示領域CSは、主表示部20a
に隣接して設定されているが、主表示部20aから離間
した部位に設定されていても差し支えない。前記主表示
部20aと副表示部20bとは共に前記表示制御基板1
10によって表示制御されるのであるが、その存在は、
互いに独立したものであって、その境界線は、図柄70
A〜70Jの表示領域を画定するものである。しかも主
表示部20aは、従来と同様略長方形状をなしており、
副表示部20bの存在によって主表示部20aでの表示
が阻害されないようになっている。 【0095】また、副表示部20bの非表示領域NS
は、常に真っ黒な画像が表示されるようになっていると
ともに、表示領域CSも、通常は前記非表示領域NSと
同様真っ黒な画像が表示され、「リスリーチ」の演出が
行われる場合に限って表示領域CSにリスRCが表示さ
れるようになっている。 【0096】さらに、副表示部20bのうち、前記表示
領域CSを除く部分は、センターフレーム20Aで覆わ
れている。本実施の形態におけるセンターフレーム20
Aは木目模様を呈しており、これにより主表示部20a
に森の背景画像が表示された場合に渾然一体感が付与さ
れるようになっている。このような構成により、遊技者
にとっては、あたかもセンターフレーム20Aの内側に
主表示部20aが配されており、それとは別に副表示部
20bの表示領域CSを確保するための表示画面が設置
されているかの如く印象を受けるようになっている。な
お、センターフレーム20Aは、別手段をも構成するも
のであって、センターフレーム20Aのうち、前記表示
領域CSに対応する部位には透明な窓部が設けられてお
り、表示領域CSに表示されるリスRCは、前記窓部を
介して視認可能となっている。 【0097】また、図7に示すように、センターフレー
ム20Aの上部には、枝葉をモチーフとした一対の別手
段を構成する開閉部材OPが設けられている。当該開閉
部材OPは、図示しない開閉部材用ソレノイドによって
開閉可能に軸支されており、通常は、略一直線状になる
よう閉鎖状態に維持されている(図5(b),(c)等
参照)。また、前記ソレノイドが励磁状態とさせられる
ことにより、同図に示すように開閉部材OPが下方に開
かれるようになっている。開閉部材OPは、後述する
「ももんがリーチ」の演出が行われるに際してのみ開閉
制御されるようになっている。 【0098】次に、上記のように構成されたパチンコ機
1における各制御部の作用及び効果について説明する。 【0099】まず、作動口用スイッチ41からの検出信
号に基づき、遊技球Bが作動口11へ入賞した旨が主基
板50によって認識された場合の制御処理について説明
する。 【0100】主基板50が遊技球Bが作動口11へ入賞
した旨を検出した場合、そのことに基づいて、主基板5
0は、対応する保留ランプ24a〜24d(例えば、そ
れまで2つの保留ランプ24a及び24bの2つの保留
ランプが点灯されていた場合には3つ目の保留ランプ2
4c)を点灯させ、保留カウンタの値を「1」ずつイン
クリメントする。但し、保留ランプ24a〜24dが全
て点灯している場合は除かれる。 【0101】また、主基板50は、内部乱数カウンタ、
大当たり図柄カウンタ、外れリーチ図柄カウンタ、外れ
図柄カウンタ等の各カウンタの値を各乱数エリアに格納
する。そして、所定のタイミングにおいて対応する保留
ランプ24a〜24dを消灯させるとともに、保留カウ
ンタの値をデクリメントし、各エリア等に格納されたデ
ータに基づき図柄変動を実行する。 【0102】このとき、主基板50は、当該変動に際
し、指令としてのコマンドを特別図柄表示装置20の表
示制御基板110をはじめ、ランプ制御基板120、音
声制御基板130等へと出力(送信)する。さて、当該
コマンドには、(1)変動開始から所定時間後に図柄7
0A〜70Jを確定停止表示させる旨の時間情報及び各
リーチパターンに代表される変動パターンからなるパタ
ーン情報、並びに、(2)いかなる図柄70A〜70J
で確定表示させるかという図柄情報が含まれる。ここ
で、図柄情報としては、大当たり図柄、外れリーチ図
柄、外れ図柄が含まれ、これらは、上述した内部乱数カ
ウンタ、大当たり図柄カウンタ、外れリーチ図柄カウン
タ、外れ図柄カウンタ等に基づいて決定されるものであ
る。 【0103】本実施の形態における上記コマンドは、2
バイト構成からなっており、順次連続的に表示制御基板
110等へと送信される。2バイト構成からなるコマン
ドのうち、先頭の1バイト目は、これからいかなる情報
が送信されてくるかというキーワード情報によって構成
されている。また、後半の1バイトは、具体的な指示内
容に該当するパターンコード等の内容情報によって構成
されている。 【0104】例えば、本実施の形態において、まず最初
に送信されるコマンドはパターン情報である。この場
合、1バイト目は、これからパターン情報(時間情報及
び変動パターンを示唆する)が送信される旨のキーワー
ド情報により構成され、2バイト目は、「00」、「0
1」等のパターンコード情報により構成されている。こ
こで、「00」、「01」等のパターンコード情報は、
図柄の変動時間を例えば「10秒」とする、或いは、
「30秒」とするといった内容を示唆する時間情報と、
どのような変動パターン(又は変動パターン群のうちい
ずれか)を実行するといった変動パターンを示唆する情
報とからなる。 【0105】続いて送信されるのは図柄情報である。す
なわち、本実施の形態のように左→右→中の順に3つの
図柄列K1〜K3の図柄が確定させられる場合において
は、まず、パターン情報に続いて2番目に送信されるコ
マンドたる図柄情報として、1バイト目は、これから左
図柄列K1の図柄情報が送信される旨のキーワード情報
により構成され、2バイト目は、確定表示される図柄を
示唆するパターンコード情報により構成されている。ま
た、3番目に送信されるコマンドたる図柄情報として、
1バイト目は、これから右図柄列K3の図柄情報が送信
される旨のキーワード情報により構成され、2バイト目
は、確定表示される図柄を示唆するパターンコード情報
により構成されている。併せて、4番目に送信されるコ
マンドたる図柄情報として、1バイト目は、これから中
図柄列K2の図柄情報が送信される旨のキーワード情報
により構成され、2バイト目は、確定表示される図柄を
示唆するパターンコード情報により構成されている。こ
のように、確定図柄に関する3つの表示情報がたて続け
に送信される。すなわち、1回の図柄変動に際して、2
バイト構成からなるデータが1バイトずつ送信されるこ
とにより、合計8(1×2+3×2)回のデータ送信が
行われることとなる。 【0106】なお、上記実施の形態では、左、右、中の
各図柄列K1〜K3に対応した図柄情報が送信されるこ
ととなっているが、例えば8つの図柄を確定表示させる
必要がある場合には、1×2+8×2=18回のデータ
送信が行われるといった具合に、図柄数を適宜変更した
場合であっても適用することができる。 【0107】また、本実施の形態では、コマンド(一群
のコマンド)が、表示制御基板110に対してのみなら
ず、ランプ制御基板120、音声制御基板130にも同
期して出力されるようになっている(厳密な意味で全く
同時でなくてよい)。勿論、このときに出力されるコマ
ンドは、表示制御基板110に出力されるコマンドに対
応したものであることが望ましい(場合によっては対応
していなくてもよい)。これに対し、図柄変動に関する
一群のコマンド(1回の図柄変動に際して送られてくる
データ群)を受信した表示制御基板110は、特別図柄
表示装置20の表示画面20Bで表示する表示画像(主
表示部20aにおける背景画像及び図柄画像、並びに、
副表示部20bの表示領域CSにおけるキャラクタ画像
等)を順次生成する。 【0108】さらに、表示制御基板110は、当該コマ
ンドに基づき図柄変動を開始するとともに、変動停止に
至るまでの間、前記変動パターンに基づく種々の演出を
行う。当該演出としては、例えばリーチ演出が主として
挙げられる。 【0109】すなわち、上記コマンドのうち、パターン
情報に基づき、表示制御基板110のCPU63は、テ
ーブルを参酌して、上述した各変動パターンの中から所
定のパターンを選択決定するとともに、当該決定したパ
ターンに基づく演出を、変動開始から確定表示までの
間、別途設定された時間データの秒数分だけ実行する。
さらにその後、主基板50側のCPUは、自身が有する
タイマに基づき、前記所定時間に応じたタイミングで、
表示制御基板110に対し、確定コマンドを出力する。 【0110】一方、表示制御基板110のCPU63は
前記一旦停止からさらに所定時間後において(時間情報
に基づく変動を完了した時点で)、前記図柄情報に応じ
た図柄を確定停止表示させる。このとき、結果的に前記
出力された確定コマンドに同期して、図柄70A〜70
Jが確定停止表示させられることとなる。同様に、ラン
プ制御基板120、音声制御基板130の各CPUも、
前記タイミングにおいて、ランプ演出、音声演出を確定
停止させる。 【0111】なお、本実施の形態では、変動パターンに
関し、リーチ演出以外の演出に関しても、上記と同様に
変動パターン情報に盛り込まれた上で制御が行われる。
リーチ演出以外の演出としては、すべり変動、再変動、
リーチ予告、スーパーリーチ予告、大当たり予告等の演
出が挙げられる。ここで、「予告」とあるのは、演出に
よって、所定の遊技状態が発生しやすくなることを示唆
可能であればよい、或いは、演出によって所定の遊技状
態の発生率に影響が生じるという趣旨であって、所定の
遊技状態が発生しない場合があっても差し支えない(示
唆)。このように、本実施の形態では、主基板50によ
って主たる制御が司られ、該主基板50からのコマンド
に基づいて、表示制御基板110等によって表示制御等
が司られることとなっている。これにより、主基板50
の負担軽減が図られている。 【0112】次に、本実施の形態の作用及び効果につい
て説明する。主基板50から表示制御基板110に対
し、図柄変動を行うべくコマンドが出力されると、表示
制御基板110側では、図柄変動を開始させる。該変動
に際しては、上述したように、表示される図柄70A〜
70Jが上から下方向へと移動しているかの如く変動表
示される。そして、各図柄列K1〜K3に対応する図柄
70A〜70Jが、左図柄列K1、右図柄列K3、中図
柄列K2の順で確定停止表示させられる。ここで、本実
施の形態では、いわゆる5ラインを採用しているため、
各図柄列K1〜K3毎に3つずつの図柄70A〜70J
が表示された上で確定停止されることとなる。つまり、
主表示部20a上には、合計9つの図柄70A〜70J
が確定停止表示させられる。 【0113】さて、全図柄列K1〜K3の図柄70A〜
70Jの確定停止表示に至るまでの間、リーチ状態が発
生することがあり、前記コマンドによっては上述した
「スーパーリーチ」の演出が行われる場合がある。以下
には、代表的な2種類の「スーパーリーチ」たる「リス
リーチ」及び「ももんがリーチ」の演出表示態様につい
て説明する。 【0114】まず、図8,9に基づいて「リスリーチ」
の演出表示態様について説明する。すなわち、前記図柄
変動を行うべく表示制御基板110に対し出力されるコ
マンドに、「リスリーチ」演出を行う旨の情報が含まれ
ていた場合において、表示制御基板110側で行われる
処理内容について詳述する。この場合においては、表示
制御基板110のCPU63により、各図柄列K1〜K
3の図柄70A〜70Jの変動が開始させられる。 【0115】そして、変動開始から所定時間経過後にお
いて、まずは左図柄列K1の図柄変動速度がそれまでの
変動速度よりも遅くされた後、図8(a)に示すよう
に、所定の図柄70A〜70Jにて停止させられる(図
では、下段に「7」の図柄70Gが停止表示されてい
る)。続いて、左図柄列K1と同様、右図柄列K2の図
柄変動速度が遅くさせられ、その後停止させられる(図
では左図柄列K1と同様、下段に「7」の図柄70Gが
停止表示されている)。この時点(中図柄列K2は未だ
変動中)で、リーチ状態が発生するのであるが、かかる
タイミング以降において、CPU63により、次のよう
な制御が行われる。 【0116】すなわち、同図に示すように、副表示部2
0bの表示領域CSにリスRCが表示されるとともに、
該リスRCがあたかも家の窓から顔を覗かせているよう
な表示制御が行われる。これを視認した遊技者は、主表
示部20aにおける図柄70A〜70J変動のみなら
ず、副表示部20bの表示領域CSに表示されるリスR
Cに驚きを覚えるとともに、主表示部20aでのそれま
での演出よりも領域の拡大(拡張)された演出に対し今
までにないような趣を覚える。そして、遊技者にとって
好ましい事態(ここでは、さらなる発展型のリーチ演
出、ひいては大当たり状態の発生)が起こるのではない
かという期待感が高められる。 【0117】次に、さらなる発展型のリーチ演出が行わ
れる場合と、そのまま外れ状態になる場合とがあり、そ
のまま外れになる場合には、例えばリスRCが表示領域
CSから消えるような表示制御が行われる。これを視認
した遊技者は、副表示部20bにリスRCが表示されな
くなった(家の中に隠れてしまった)ことを残念がる一
方で、主表示部20aとは別の箇所に、表示対象(リス
RC)が表示されていたことに(演出領域の拡張に)関
する余韻を味わう。 【0118】また、さらなる発展型のリーチ演出が行わ
れる場合には、リスRCが表示領域CSに表示されたま
まの状態又は上記のように一旦消えるような演出が行わ
れた後、再度表示された状態で、図柄70A〜70Jや
背景を揺動させる制御が行われる。これにより、遊技者
はあたかも地震が発生したかの如く感覚を味わうととも
に、これから何か特殊な事態が起こるのではないかとい
う期待感を抱くこととなる。もちろん、このような揺動
制御を行わないこととしてもよい。 【0119】そして、この場合には、引き続き図8
(b)に示すように、リスRCが移動するかのよう表示
制御が行われる。より詳しくは、リスRCが家から飛び
出し、それまで表示されていた副表示部20bの表示領
域CSから主表示部20aへと連続的に移るかのような
表示制御が行われる。また、この移動の一時期において
は、表示領域CS及び主表示部20aの双方にリスRC
の一部が表示されることとなる。これを視認した遊技者
は、表示領域CSと主表示部20aとが関連づけられて
いることに驚きを覚えるとともに、より一層期待感が増
すこととなる。 【0120】次に、図8(c)に示すように、主表示部
20aに表示されたリスRCが、未だ変動中の中図柄列
K2の図柄70A〜70Jを必死になって止めようとす
るかの如く演出表示が行われる。なお、この場合におい
て、当り図柄70A〜70Iが近づいたときに、さらに
図柄70A〜70Jの変動速度を遅くしたり、さらにリ
スRCがより必死な表情になるような表示制御を行うこ
ととしてもよい。また、この場合、一層さらなる発展型
のリーチ演出が行われる場合と、そのまま中図柄列K2
の図柄70A〜70Jが確定停止表示される場合とがあ
る。そのまま中図柄列K2の図柄70A〜70Jが確定
停止表示される場合には、当該図柄70A〜70Jを外
れ図柄で停止させることとしてもよいし、大当たり図柄
で停止させることとしてもよい。なお、大当たり図柄で
停止した場合には、リスRCが宙返りして勇ましく家に
帰るような演出を行ったり、外れ図柄で停止した場合に
は、リスRCが大泣きしてしょぼくれて家に帰るような
演出を行ったりしてもよい。 【0121】一方、一層さらなる発展型のリーチ演出
(スペシャルリーチ演出と称しても差し支えない)が行
われる場合には、引き続き、未だ変動中の中図柄列K2
の図柄70A〜70Jを前記リスRCが必死になって止
めようとするかの如く演出表示が行われるとともに、前
記副表示部20bの表示領域CSに大勢のリス(以下、
「リス群RCS」と称する)が表示されるとともに、該
リス群RCSがあたかも家の窓から顔を覗かせているよ
うな表示制御が行われる。これを視認した遊技者は、主
表示部20aでの最も興味深い演出のみならず、表示領
域CSに表示されるリス群RCSに驚きを覚えるととも
に、主表示部20aでの最もわくわくどきどきする演出
及び表示領域CSでのさらなる期待感を高める演出(演
出領域の拡張)に、今までにないような趣を覚える。そ
して、遊技者にとって最も好ましい事態(ここでは、大
当たり状態の発生)が起こるのではないかという期待感
が一層高められる。 【0122】次に、前記一匹のリスRCが移動してきた
ときと同様に、図9(a)に示すように、リス群RCS
が移動するかのよう表示制御が行われる。より詳しく
は、前記リス群RCSが家から飛び出し、それまで表示
されていた副表示部20bの表示領域CSから主表示部
20aへと連続的に移るかのような表示制御が行われ
る。また、この移動の一時期においては、副表示部20
b(表示領域CS)及び主表示部20aの双方にリス群
RCSの一部が表示されることとなる。つまり、リス群
RCSのうち何匹かは表示され、残りの何匹かは主表示
部20aに表示される。このような事象を視認した遊技
者は、表示領域CSと主表示部20aとが関連づけられ
ていることに再度驚きを覚えるとともに、より一層期待
感が増すこととなる。 【0123】続いて、図9(b)に示すように、主表示
部20aに表示されたリス群RCSが、それまで表示さ
れていたリスRCとともに未だ変動中の中図柄列K2の
図柄70A〜70Jを必死になって止めようとするかの
如く演出表示が行われる。そして、その後、予め定めら
れた図柄70A〜70Jにて、中図柄列K2が確定停止
表示させられる。この場合、当該図柄70A〜70Jを
外れ図柄で停止させることとしてもよいし、大当たり図
柄で停止させることとしてもよい。但し、上記のような
リス群RCSによる演出が行われる場合には、大当たり
図柄で停止される確率が一層高められるのが望ましい。 【0124】次に、図10〜図12に基づいて「ももん
がリーチ」の演出表示態様について説明する。すなわ
ち、前記図柄変動を行うべく表示制御基板110に対し
出力されるコマンドに、「ももんがリーチ」演出を行う
旨の情報が含まれていた場合において、表示制御基板1
10側で行われる処理内容について詳述する。この場合
においても、上記同様、表示制御基板110のCPU6
3により、各図柄列K1〜K3の図柄70A〜70Jの
変動が開始させられ、変動開始から所定時間経過後にお
いて、まずは左図柄列K1が所定の図柄70A〜70J
にて停止させられ、所定の大当たりラインL1〜L5上
に右図柄列K2が前記左図柄列K1と同じ図柄70A〜
70Jにて停止させられる。この時点(中図柄列K2は
未だ変動中)で、リーチ状態が発生するのであるが、か
かるタイミングにおいて、CPU63により、次のよう
な制御が行われる。 【0125】すなわち、図10(a)に示すように、図
示しない開閉部材用ソレノイドが制御されて開閉部材O
Pが開放させられる。これとともに、図10(b)に示
すように、主表示部20aの上方から下方に向けて、か
つ、画面奥部から画面手前側にももんがMCが飛来する
かのような表示制御が行われる。これを視認した遊技者
は、主表示部20aの図柄70A〜70J変動のみなら
ず、開閉部材OPの開放に伴って表示されるももんがM
Cに驚きを覚えるとともに、開閉部材OPと主表示部2
0aとの相まった演出(演出領域の拡大(拡張))に今
までにないような趣を覚える。そして、遊技者にとって
好ましい事態(ここでは、さらなる発展型のリーチ演
出、ひいては大当たり状態の発生)が起こるのではない
かという期待感が高められる。 【0126】主表示部20aに表示されたももんがMC
は、主表示部20aの左上部か右下部のいずれかに移動
表示制御され、この時点で開閉部材OPが閉鎖される。
図10(c)に示すように、左上部にももんがMCが移
動した場合には、次のような表示演出が行われる。すな
わち、図11(a)に示すように、左上部に表示されて
いたももんがMCが高速変動中の中図柄列K2の所定の
図柄70A〜70Iに飛び移るかの如く演出表示が行わ
れる。この場合、さらなる発展型のリーチ演出が行われ
る場合と、そのまま中図柄列K2の図柄70A〜70J
が確定停止表示される場合とがある。そのまま中図柄列
K2の図柄70A〜70Jが確定停止表示される場合に
は、当該図柄70A〜70Jを外れ図柄で停止させるこ
ととしてもよいし、大当たり図柄で停止させることとし
てもよい。この場合において、その後ももんがMCは、
例えば図11(b)に示すように、画面奥方へ飛んでい
くかのように表示される。 【0127】一方、さらなる発展型のリーチ演出が行わ
れる場合には、ももんがMCが所定の図柄70A〜70
Iに飛び移った後、図11(c)に示すように、一旦停
止された中図柄列K2の図柄70A〜70Jが再度変動
表示されるとともに、あたかもももんがMCが図柄70
A〜70Jをよじ登っていくかのような演出表示が行わ
れる。そして、その後、予め定められた図柄70A〜7
0Jにて、中図柄列K2が確定停止表示させられる。こ
の場合、当該図柄70A〜70Jを外れ図柄で停止させ
ることとしてもよいし、大当たり図柄で停止させること
としてもよい。但し、上記のような発展型の演出が行わ
れる場合には、大当たり図柄で停止される確率が一層高
められるのが望ましい。 【0128】また、図12(a)に示すように、右下部
にももんがMCが移動した場合には、さらなる発展型の
リーチ演出が行われる場合と、そのまま中図柄列K2の
図柄70A〜70Jが確定停止表示される場合とがあ
る。そのまま中図柄列K2の図柄70A〜70Jが確定
停止表示される場合には、当該図柄70A〜70Jを外
れ図柄で停止させることとしてもよいし、大当たり図柄
で停止させることとしてもよいが、この場合において
は、その後ももんがMCは、例えば図12(b)に示す
ように、画面奥方へ飛んでいくかのように表示される。 【0129】一方、さらなる発展型のリーチ演出が行わ
れる場合には、図12(c)に示すように、大当たり図
柄の3コマくらい手前の時点から、ももんがMCが図柄
70A〜70Jを掴みにいき、その動作を1コマづつ繰
り返すような演出表示が行われる。そして、その後、予
め定められた図柄70A〜70Jにて、中図柄列K2が
確定停止表示させられる。この場合、当該図柄70A〜
70Jを外れ図柄で停止させることとしてもよいし、大
当たり図柄で停止させることとしてもよい。但し、上記
のような発展型の演出が行われる場合には、大当たり図
柄で停止される確率が一層高められるのが望ましい。 【0130】以上詳述したように、本実施の形態によれ
ば、「リスリーチ」、「ももんがリーチ」の演出が行わ
れる場合に、表示領域CS及びセンターフレーム20A
の窓部、並びに、開閉部材OPを用いた演出領域の拡大
(拡張)が行われる。 【0131】特に、特別図柄表示装置20の表示画面2
0Bは主表示部20aと副表示部20bとを具備してお
り、主表示部20aにおいて背景及び大当たり状態を決
定付ける図柄70A〜70Jが表示され、「リスリー
チ」の演出が行われる場合に限って、主表示部20aを
拡張して、表示領域CSにおいてリスRC、リス群RC
Sが表示される。従って、遊技者は、基本的には図柄7
0A〜70Jの表示される主表示部20aでの表示演出
を堪能することができるとともに、「リスリーチ」に際
してはリスRC、リス群RCSの表示される副表示部2
0b(表示領域CS)における拡張表示演出をも堪能す
ることができる。そのため、遊技者は今までにはない面
白味を覚え、結果的に興趣の飛躍的な向上を図ることが
できる。 【0132】なお、主表示部20aと表示領域CSとは
互いに独立した存在であるため、両者20a,CSにお
ける表示に紛れが起こりにくく、該紛れによって遊技者
が一方の表示を見損なってしまうといった不具合が起こ
りにくい。また、通常時は表示領域CSにおいてすら表
示が行われないのであるが、それでも何ら違和感が生じ
ない。 【0133】また、表示領域CSに表示されるリスRC
等と主表示部20aに表示されるリスRC等とが関連づ
けられているため、遊技者は今までにはない演出を堪能
することができる。特に、副表示部20bの表示領域C
Sに表示されていたリスRC等が主表示部20aへと移
動表示されるため、遊技者はかかる斬新な演出表示に驚
きを覚え、かかる意味でより一層の興趣の向上を図るこ
とができる。 【0134】さらに、副表示部20b(表示領域CS)
での表示によって主表示部20aでの表示が阻害される
わけではないので、主表示部20aでの表示(例えば図
柄70A〜70Jや背景等の表示)の一部が割愛されて
しまったり、制限を受けてしまったりすることがない。 【0135】また、表示領域CSでの逸脱表示は、「リ
スリーチ」が演出表示される場合に限り許容されるた
め、かかる表示に稀少価値が付与され、遊技者は該表示
をわくわくしながら堪能することができる。 【0136】併せて、副表示部20aの非表示領域NS
がセンターフレーム20Aで覆われているため、副表示
部20bがセンターフレーム20Aに紛れやすくなり、
副表示部20aが設けられていることによる全体として
の違和感が払拭される。 【0137】また、主表示部20a及び副表示部20b
は、共に単一の表示制御基板110のCPU63によっ
て表示制御されるため、制御手段たるCPUが増大して
しまうことによる設置スペース増大というデメリット等
を防止できる。また、上記のように主表示部20a及び
表示領域CS双方で関連した演出表示を行う場合に、タ
イミングのズレ等が起こりにくく、演出効果が一層高め
られることとなる。 【0138】一方、「ももんがリーチ」の演出が行われ
る場合に限って、開閉部材OPが開かれることで、主表
示部20aと開閉部材OPとが演出領域となる。つまり
は、演出領域が一時的に拡張される。従って、遊技者
は、基本的には図柄70A〜70Jの表示される主表示
部20aでの表示演出を堪能することができるととも
に、「ももんがリーチ」に際しては開閉部材OPと主表
示部20aとの相まった拡張表示演出(開閉部材OPの
開放動作とそれに同期するももんがMCの表示)をも堪
能することができる。そのため、遊技者は今までにはな
い面白味を覚え、結果的に興趣の飛躍的な向上を図るこ
とができる。 【0139】特に、主表示部20aと開閉部材OPとは
互いに独立した存在であるため、両者20a,OPにお
ける表示に紛れが起こりにくく、該紛れによって遊技者
が一方の表示を見損なってしまうといった不具合が起こ
りにくい。また、通常時は開閉部材OPは作動されない
が、それでも何ら違和感が生じない。 【0140】また、開閉部材OPと主表示部20aに表
示されるももんがMCとが関連づけられているため、遊
技者は今までにはない演出を堪能することができる。特
に、開閉部材OPの開放に伴って、あたかもももんがM
Cが登場するかのように主表示部20aにおいて移動表
示されるため、遊技者はかかる斬新な演出表示に驚きを
覚え、かかる意味でより一層の興趣の向上を図ることが
できる。 【0141】また、開閉部材OPの作動は、「ももんが
リーチ」が演出表示される場合に限り許容されるため、
かかる表示に稀少価値が付与され、遊技者は該表示をわ
くわくしながら堪能することができる。 【0142】併せて、開閉部材OPがセンターフレーム
20A上部に覆われているため、センターフレーム20
Aに木々の模様等が付されることで開閉部材OPがセン
ターフレーム20Aに紛れやすくなり、開閉部材OPが
設けられていることによる全体としての違和感が払拭さ
れる。 【0143】尚、上記実施の形態の記載内容に限定され
ず、例えば次のように実施してもよい。 【0144】(a)上記実施の形態では、主表示部20
aを表示画面20Bの中心位置に配置する構成となって
いるが、例えば図13(a)に示すように、主表示部2
0aを表示画面20Bに対し偏心位置(片寄った位置)
に設けることとしてもよい。このように、偏心位置に主
表示部20aを設けることで、副表示部20bのスペー
スに関し有効活用を図ることができる。 【0145】(b)また、上記実施の形態では、主表示
部20aに隣接して表示領域CSを配置することとして
いるが、同図に示すように、主表示部20aとは離間し
た位置に表示領域CSを配置することとしてもよい。こ
のように表示領域CSを主表示部20aとは離間した位
置に配置することで、主表示部20aと表示領域CSと
の間での独立性を確保しやすい。また、このように独立
性が確保されることで、両者20a,CSにおける表示
に紛れが起こりにくく、該紛れによって遊技者が一方の
表示を見損なってしまうといった不具合が起こりにく
い。また、ある期間、一方の表示が行われないことがあ
ったとしても違和感が生じない。 【0146】(c)上記実施の形態では、主表示部20
aの上方及び下方に副表示部20b(非表示領域NS)
が存在するよう構成されているが、図13(b)に示す
ように、表示画面20Bの一方の側(図の左側)を主表
示部20a、他方の側(図の右側)を副表示部20bと
し、主表示部20aの上下両側には副表示部20bの存
在しない構成としてもよい。さらには、図13(c)に
示すように、単純に仕切線SLで表示画面20Bを区別
するだけの構成としてもよい。併せて、副表示部20b
の全てを表示可能領域とし(非表示領域を設けない構成
とし)てもよい。 【0147】(d)上記実施の形態では、副表示部20
bの一方の側(図の右側)にのみ表示領域CSを配置す
る構成としているが、図13(d)に示すように、左右
両側に表示領域CSを(複数)配置する構成としてもよ
い。 【0148】(e)上記実施の形態では非表示領域NS
を真っ黒にしか表示されない構成としているが、何らか
の模様(例えば木目模様等)が表示されることとしても
よい。この場合において、非表示領域NSの一部がセン
ターフレーム20Aで覆われており、残りの部分が露出
している構成の場合には、露出部分がセンターフレーム
20Aと同様木目模様が付されることで両者が渾然一体
化され、違和感を生じにくくすることができる。 【0149】また、非表示領域NSの少なくとも一部が
露出されるような場合には、常時一定の態様を呈さなく
てもよく、例えばセンターフレーム20Aに設けられた
ランプ等の発光態様(色調)に合わせて、非表示領域の
色調を変化させるような演出を行ってもよい。 【0150】(f)上記実施の形態では特に言及してい
ないが、副表示部20bに対応する部分のセンターフレ
ーム20Aにおいて遊技球Bが通過可能な構成となって
いてもよい。例えば、副表示部20bのうち両側部分に
対応するセンターフレーム20A部分に遊技球通路を設
けることとしてもよい。この場合、遊技球通路と表示領
域CSとが相まって、今までにはない外観を呈し、しか
も、リスRC等の表示対象の表示と、遊技球Bの通過と
いった各事象を1つの部位において堪能できる。 【0151】(g)主表示部20aにおける表示制御と
表示領域CSにおける表示制御とを互いに異なる表示制
御手段(CPU)で行うこととしてもよい。 【0152】(h)上記実施の形態では、表示領域CS
に表示対象としてリスRCを表示することとしている
が、リスRC等のキャラクタの代わりに別の表示対象
(例えばリーチ状態や大当たり状態の発生を示唆する文
字、図形、或いは大当たり状態中のラウンド数や入賞個
数等)を表示することとしてもよい。また、場合によっ
ては表示領域CSに図柄が表示されることがあってもよ
い。逆に、表示領域CSには図柄が一切表示されないこ
ととしてもよい。 【0153】(i)上記実施の形態のような5ラインタ
イプのものでなくてもよい。例えば、いわゆる2ライン
タイプ(例えば上下の横方向の大当たりラインがあるも
の)や、3ラインタイプ(例えば上中下の横方向の大当
たりラインがあるもの)のパチンコ機であってもよい。 【0154】(j)特別図柄表示装置20としては、上
述した液晶ディスプレイ以外にも、CRT、ドットマト
リックス、LED、エレクトロルミネセンス(EL)、
蛍光表示管等を用いてもよい。 【0155】(k)上記実施の形態とは異なるタイプの
パチンコ機等にも適用できる。例えば、大当たり図柄が
表示された後に所定の領域に遊技球を入賞させることを
必要条件として特別遊技状態となるパチンコ機として実
施してもよい。また、表示部のないパチンコ機(例えば
大羽根等の変動入賞装置やクルーンといった役物が搭載
されているタイプや、いわゆる多くのチューリップが搭
載されているタイプ等)にも応用できる。また、パチン
コ機以外にも、アレパチ、雀球、スロットマシン、パチ
ンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機等の各種遊
技機として実施することも可能である。なお、スロット
マシンは、例えばコインを投入して図柄有効ラインを決
定させた状態で操作レバーを操作することにより図柄が
変動され、ストップボタンを操作することにより図柄が
停止されて確定される周知のものである。この場合、遊
技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。 【0156】また、パチンコ機とスロットマシンとが融
合した遊技機の具体例としては、複数の図柄からなる図
柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手
段を備えており、遊技球打出用のハンドルを備えていな
いものが挙げられる。この場合、所定の操作(ボタン操
作)に基づく、所定量の遊技球の投入の後、例えば操作
レバーの操作に起因して図柄の変動が開始され、例えば
ストップボタンの操作に起因して或いは所定時間経過す
ることにより図柄の変動が停止され、その停止時の確定
図柄がいわゆる大当たり図柄であることを必要条件とし
て遊技者に有利な大当たり状態が発生させられ、遊技者
には、下部の受皿に多量の遊技球が払い出されるもので
ある。 【0157】(l)上記実施の形態では、図柄列とし
て、左・中・右の3つの図柄列K1,K2,K3を採用
しているが、2つ以下、或いは4つ以上の図柄列により
構成してもよい。また、停止順序も上記実施の形態のも
のに何ら限定されるものではない。 【0158】(m)上記実施の形態では、リスRC等が
副表示部20bの表示領域CSからから主表示部20a
へと連続的に移動するかのような表示が行われるが、瞬
間的な移動であってもよいし、同時に同一又は同種の表
示対象を両者CS,20aに表示してもよい。また、表
示対象の表示タイミングは、リーチ状態中に限られず、
リーチ状態発生前に表示してもよいし、大当たり中に表
示してもよい。なお、リーチ状態前に表示する場合に
は、リーチ予告或いは大当たり予告等の一環として表示
することが望ましい。 【0159】(n)上記実施の形態では開閉部材OPを
センターフレーム20Aの上部に設けることとしている
が、側部或いは下部に設けることとしてもよい。また、
一対の開閉部材OPに代えて、一本の棒状部材、アーム
部材等を用いてもよい。さらに、上記実施の形態では、
開閉部材OPは枝葉をモチーフとしているが、他のもの
(例えば、旗、バット、ゴルフクラブ等)をモチーフと
してもよい。
【図面の簡単な説明】 【図1】一実施の形態におけるパチンコ機を示す斜視図
である。 【図2】主として遊技盤を示すパチンコ機の正面図であ
る。 【図3】表示制御基板等の電気的構成を示すブロック図
である。 【図4】VDP等の電気的構成を示すブロック図であ
る。 【図5】(a)は主表示部における図柄の表示態様の一
例を示す模式図であり、(b)リーチ状態時の図柄の表
示態様の一例を示す模式図であり、(c)は大当たり状
態発生時の図柄の表示態様の一例を示す模式図である。 【図6】表示部の構成を示す正面図である。 【図7】表示部及びセンターフレームの関係を示す正面
図である。 【図8】(a)〜(c)はリスリーチ状態発生時の表示
部の表示態様を示す模式図である。 【図9】(a),(b)はリスリーチ状態時の表示部の
表示態様を示す模式図である。 【図10】(a)〜(c)はももんがリーチ状態発生時
の表示部の表示態様を示す模式図である。 【図11】(a)〜(c)はももんがリーチ状態時の表
示部の表示態様を示す模式図である。 【図12】(a)〜(c)はももんがリーチ状態時の表
示部の表示態様を示す模式図である。 【図13】(a)〜(d)は別の実施の形態における表
示部の配置構成を示す概念的な模式図である。 【符号の説明】 1…パチンコ機、8…遊技盤、11…作動口、12…大
入賞口、20…可変表示装置としての特別図柄表示装
置、20A…別手段を構成し、所定の部材、フレーム部
材を構成するセンターフレーム、20B…表示画面、2
0a…表示部としての主表示部、20b…副表示部、5
0…主基板、63…表示制御基板のCPU、110…表
示制御基板、K1…左図柄列、K2…中図柄列、K3…
右図柄列、B…遊技媒体としての遊技球、RC…表示対
象としてのリス、MC…ももんが、CS…別手段を構成
し、別の表示領域を構成する表示領域、NS…非表示領
域、OP…別手段を構成する開閉部材。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 演出可能な表示部を有する可変表示装置
    を備えた遊技機であって、 前記表示部を含む演出領域を所定期間拡大可能にする別
    手段を設けたことを特徴とする遊技機。
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