JP2003102832A - 血液透析装置 - Google Patents
血液透析装置Info
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Abstract
して目標BV%を算出可能で、かつ、該目標BV%に基
づいて透析操作を安全かつ確実に容易に行うことのでき
る血液透析装置の提供。 【解決手段】血液指標値に基づいて透析条件を制御する
血液透析装置において、透析開始時に除水を行わず体外
循環のみを実施させ、血液量が安定するまで前記体外循
環を続け、血液量値が安定したら、除水を伴う透析を開
始し、一定時間内に一定除水速度(除水速度A)で除水
を行い、その血液変化量の割合である%ΔBV1を算出
し、次に、前記一定時間と同じ時間内で異なる除水速度
(除水速度B)で除水を行い、その%ΔBV2を算出
し、前記%ΔBV1と前記%ΔBV2および前記除水速度
Aと前記除水速度Bを利用して各患者の初期血液量(B
V0)を算出させることが可能な血液透析装置。
Description
て透析条件、特に血液透析の際に生じ易い過剰な除水、
あるいは逆に除水不足を防止するように、除水条件、例
えば除水速度を簡単に、安全かつ確実にコントロールす
ることが可能な血液透析装置に関する。
のため、半透膜を介した透析・濾過によって血液を浄化
する治療が行われてきた。すなわち、血液を身体から取
り出して血液透析装置に送り込むと、半透膜を介して、
血液中の老廃物と余分な水分は透析液へしぼり出され、
浄化された血液は身体に戻される。この血液装置では、
安全で効果的な血液浄化を行うため、患者の体内循環血
液量を適正に維持することが重要である。急激あるいは
過度の水分除去は患者の循環血液量を過剰に減少させ、
それによって血圧低下、ショック等を引き起こす恐れが
ある。しかし、逆に水分除去が遅いと血液浄化に長時間
を要し、十分な除水ができないと高血圧や心不全等を引
き起こす恐れがある。
ら除水を行う血液透析装置が開発されている(例えば、
特公平6−83723号公報)。また、本発明者は、血
液計測手段から得られる患者の血液指標値に対して予め
規定された血液指標領域を設定し、該血液指標領域にお
ける経時的な前記血液指標値の推移に対応して、制御部
が実働部に血液処理条件の変更を指示することを特徴と
する血液処理装置を提案している(特開平11−221
75)。また、本発明者は、前記血液処理装置を改善
し、各患者の血液状態を監視しながら、経時的に各患者
に適応した血液透析の条件設定、特に除水速度を容易に
変更、設定できる血液処理装置を提案している(特開2
001−540)。さらに、本発明者は、血液量または
その変化量を指標値として計測し、該血液指標値に基い
て、透析条件を制御して血液透析処理を行う血液透析装
置であって、目標とすべき前記血液指標値の経時的進路
を目標制御線として設定し、該経時的進路における各計
測時点での血液指標値を計測し、各計測時点において、
次の計測時点における血液指標値(前記目標制御線より
示される)が目標値になるように透析条件を算出し、該
透析条件によって、血液透析処理を行う実働手段の制御
を行うことを特徴とする血液透析装置を提案している
(特願2001−202818)。
量に関連するパラメータを血液指標値とし、該血液指標
値に基づいて透析操作を制御する血液透析装置において
は、直接に測定される値はヘマトクリット値(Ht値と
もいう)、BV値等であり、他のパラメータは後述する
ような定義、あるいは算出式によって導き出されるが、
これらパラメータの中でも各患者固有の初期血液量とい
う基準を設定することが重要である。その理由は後述す
るように、血液変化量比率(%ΔBV)にしても、血液
量比率(BV%)などの血液指標値、特に血液量を監視
する上で、血液量比率(BV%)を使う場合が多いが、
それら血液指標値は初期血液量(BV0)を基準として
算出しているため、その基準が定まらないと制御に必要
な前記指標値が算出できない。
の標準血液量を前記初期血液量(BV0)の基準で除す
ることによって、血液量比率における目標値(以下、目
標BV%ともいう)を簡便に算出することができ、その
目標値を目安に血液量を制御することによって、容易に
且つ確実に透析処理をコントロールすることができる
が、その場合も初期血液量(BV0)は利用される。し
たがって、本発明の目的は、各患者固有の初期血液量
(BV0)という基準を簡便に算出することを可能にし
た血液透析装置の提供にあり、さらには、前記の各患者
固有の初期血液量(BV0)、さらには標準血液量とい
う概念のパラメータによって算出される前記目標BV%
に基づいて、目的とする透析操作を安全かつ確実に容易
に行うことのできる血液透析装置を提供することにあ
る。
おいてその初期段階で、血液量の上昇が生じ、かつヘマ
トクリット値測定装置(CLMともいう)の値が不安定
になるという問題が生じるのは、透析患者の体重は、体
内の水分の増減を反映して、透析によって減少し、次の
透析までの間に増加するというリサイクルを繰り返すこ
とになる。したがって、体外循環を始める前、透析患者
の血管にプール出来る水分量は最大値に達しており、こ
のような状態で体外循環を開始すると、体外循環用の回
路ボリュームが増加するため、体内の血管に増加した回
路ボリュームに相当する水分を受け入れる余地が発生す
る為であると推測した。
液指標値に基づいて透析条件を制御する血液透析装置に
おいて、透析開始時に除水は行わず体外循環のみ行い、
前記血液指標値が安定するまで前記体外循環を続け、血
液指標値が安定した後、除水を伴う透析を開始するよう
制御可能な血液透析装置を提供することにより、前記問
題を解決することができた。
(BV0)を計測可能な血液透析装置を提供することに
ある。上述のように透析開始時は血液量が不安定である
ので除水は行わず体外循環のみ行い、血液量が安定する
まで体外循環を続けると、細胞内の膨圧が十分高く水分
が細胞から溢れ細胞間質へまで溜まっている場合、増加
した体外循環血液量(体外スペース)に相当する体液
(図1に示す細胞からの流入量)が細胞から血管へ移動
すると考えられる。したがって、本発明者はその時に生
じた体外循環血液量(血液回路内膜容量)の増加と%Δ
BVから、下式(1)に基づいて、各患者の初期血液量
(BV0)を求めることができることを見出した。 初期血液量(BV0)=増加した体外循環血液量(体外スペース)/%ΔBVX・ ・・・・・・・・・・・(1) (%ΔBVXは除水を行わず体外循環のみ行った際に生
じた%ΔB)
な方法によっても、求めることが可能である。すなわ
ち、血液指標値に基づいて透析条件を制御する血液透析
装置を使用して、図2に示すように透析開始時に除水を
行わず体外循環のみ行い、BV値が安定するまで前記体
外循環を続け、BV値が安定したら、除水を伴う透析を
開始し、該透析開始と同時に、一定時間(PRRが変化
しない時間内)、一定除水速度(除水速度A)で除水を
行ってそのBV値の変化量であるΔBVAを算出し、次
に、前記一定時間と同じ時間だけ、異なる除水速度(除
水速度B)で除水を行ってそのBV値の変化量であるΔ
BVBを算出して前記ΔBVAと前記ΔBV Bおよび除水
速度Aと除水速度Bを利用して算出することができる。
0)の算出は、具体的には、下式(2)に基づいて算出
することができる。 BV0=(除水速度A一除水速度B)/(−%ΔBVA+%ΔBVB)×ΔT・・ ・・・・・・・・(2) 〔%ΔBVAは除水速度Aで除水した際に生じる%ΔB
V、%ΔBVBは除水速度Bで除水した際に生じる%Δ
BV、ΔTはPRRが変化しない一定時間を意味する〕
きる。その算出方法を図2に基づいて説明する。 △BV/△T=PRR−UFR −△BVA/△T+△BVB/△T=除水速度A−除水速
度B △BVA=BV0・%△BVA △BVB=BV0・%△BVB BV0/△T(−%△BVA+%△BVB)=除水速度A
−除水速度B BV0/△T=(除水速度A−除水速度B)/(−%△
BVA+%△BVB) 前記BV0値は体内血液量と体外循環の和である各患者
の初期血液量(BV0)を示す。
ようにして算出した各患者の初期血液量(BV0)と医
師等によってあらかじめ設定された標準血液量から下式
(3)に基づいて目標BV%を自動算出し、それにより
除水操作を制御可能に構成されている。 目標BV%=標準血液量(BVst)/初期血液量(BV0)×100 ・・・・・・・・・・・・(3) 本発明の自動血液透析装置は前記目標BV%を自動算出
し、該目標BV%を目的値として除水操作を制御して前
記標準血液量(BVst)に近づけ、標準血液量(BV
st)に到達した後には血液量が実質的に該標準血液量
(BVst)に維持して透析操作が実施されれば血圧低
下などの問題は生じ難い。なお、標準血液量(BVs
t)とは、人体の血液量に影響を与える要因、例えば患
者の年齢、性別、身長等を考慮して、その患者が健常者
であるならば有するであろう血液量をあらかじめ医師等
が決定した値である。
その変化量である血液指標値について説明する。 (1)BV値 BV値はBlood Volume値の略であり、各患
者における循環血液量の状態をチエックするための指標
値である循環血液量を意味する。 (2)ΔBV値 BV変化量を意味し、下式に基づいて算出される。 ΔBV〔BV変化量〕=(透析開始時のHt/計測時の
Ht)−1 前記Htとは、全血における赤血球の容積率を示すヘマ
トクリットの略である。 (3)%ΔBV BV変化量の割合あるいは比率を意味し、下式に示すよ
うに、測定時のΔBV値を透析開始時の初期血液量(B
V0)で除し、それを百分率で表したものである。 %ΔBV=ΔBV(測定時)/BV0×100 (4)BV% 透析開始時の初期血液量(BV0)に対する各測定時の
血液量の割合(比率)を示し、測定時のBV値を透析開
始時のBV0で除し、それを百分率で表したものであ
り、下式で示される。 BV%=BV(測定時)/BV0×100
の略称で、血漿が体内から血管に再補充される速度と定
義され、各計測時点における患者の除水能を示すパラメ
ータで、下式によって算出されるものである。 PRRn−UFRn=ΔBVn'/Tn 〔前式中、PRRnは選択された任意の計測ポイントn
でのPlasma Refilling Rate、U
FRnは選択された任意の計測ポイントnでの除水速
度、ΔBVn'は選択された任意の計測ポイントnにおけ
る血液変化量、Tnは透析開始から任意の計測ポイント
nまでの経過時間をそれぞれ意味する。〕
血液量(BVst)と各患者の初期血液量(BV0)か
ら目標BV%を自動算出し、それを目的値として血液透
析装置の除水手段の制御が可能であるが、除水手段の制
御としては、たとえば本出願人が先に提案した制御方法
を採用することができる(特願2002−1944
7)。例えば、該制御手段としては目標とすべき前記血
液指標値の経時的進路を目標制御線として設定し、該経
時的進路における各計測時点での血液指標値を計測し、
各計測時点において、次の計測時点における血液指標値
(前記目標制御線より示される)が目標値になるように
透析条件を算出し、該透析条件によって血液透析処理を
行う実働手段の制御を行う制御手段(1)、目標とすべ
き前記血液指標値の経時的進路を目標制御線として設定
し、該目標制御線の隣接した2つの計測時点(制御時
点)の各血液指標値と、前記両計測時点(制御時点)間
で実施された除水速度と、透析開始時の血液量、および
前記両計測時点(制御時点)の次の計測時点(制御時
点)における前記目標制御線によって決定される目標血
液指標値を利用して血液指標値が次の計測時点(制御時
点)の目標値になるように透析条件を算出し該透析条件
によって血液透析処理を行う実働手段の制御を行う制御
手段(2)が挙げられる。
して行われることが好ましい。 BV0{−(%ΔBVn-1'−%ΔBVn')+(%ΔBVn'−%ΔBVn+1)}+U FRn×T=UFRn+1×T・・・・(a) (BV0は透析開始時の血液量、%△BVn′は選択され
た任意の計測ポイントnにおける血液変化量の割合、%
△BVn-1′は選択された計測ポイントnのひとつ前の
計測ポイントn−1における血液変化量の割合、%△B
Vn+1は制御をかけるべき次の計測ポイントn+1にお
ける設定された血液変化量の割合、Tは計測時間、UF
Rnは選択された計測ポイントnにおける除水速度、U
FRn+1は選択された計測ポイントnから次の計測ポイ
ントn+1の目標血液指標値に到達するため実働部に対
し制御をかける際に設定される除水速度をそれぞれ意味
する)ただし、本発明の初期血液量(BV0)を自動的
に算出可能なことを特徴とする自動血液透析装置におけ
る除水手段の制御方法は、前記血液指標値の経時的進路
を目標制御線として制御するものを使用することが好ま
しいが、これら除水手段の制御方法に限定されるもので
はない。
説明する。
BV値が不安定であるので、透析開始時は除水を行わず
(除水速度は0)、体外循環だけ行った。血液量値は次
第に上昇し、一定時間後に血液量は一定上限値で安定し
た。この時点で透析装置をリセットし、除水を伴う透析
操作を開始した。上記BVの上限値と増加した体外血液
量であるn%BV値から各患者の初期血液量(BV0)
を前式(1)により求め、また、この各患者の初期血液
量(BV0)と前記したようなあらかじめ医師等によっ
て設定されている標準血液量(BVst)から、目標B
V%を自動計算した。
図2に基づいて説明する。実施の態様1と同様に、透析
開始時は血液量が不安定であるので、透析開始時は除水
を行わず(除水速度は0)体外循環だけ行った。血液量
は次第に上昇し、一定時間後に血液量は一定上限値で安
定した。この時点で、一定時間(PRRが変化しない時
間内)、一定除水速度(除水速度A)で除水を行い、そ
のBV値の変化量の割合である%ΔBVAを算出し、次
に、前記一定時間と同じ時間だけ、異なる除水速度(除
水速度B)で除水を行い、そのBV値の変化量の割合で
ある%ΔBVBを算出し、前記%ΔBVAと前記%ΔBV
Bおよび除水速度Aと除水速度Bを利用して、前式
(2)に基づいて患者固有の初期血液量(BV0)を簡
単に求めることができた。前記の実施の態様1と同様に
して、目標BV%を自動計算した。
ついて図3に基づいて説明する。前記実施の態様1ある
いは2によって初期血液量(BV0)を算出した。次に
透析前に医師などによって目標とすべき前記血液指標値
の経時的進路を目標制御線Aとして設定し、該目標制御
線Aの隣接した2つの計測時点(制御時点)の各血液指
標値、例えば%ΔBV1'および%ΔBV2'と、前記両計
測時点(制御時点)間で実施された除水速度(図示せ
ず)、初期血液量(BV0)、および前記両計測時点
(制御時点)の次の計測時点(制御時点)における前記
目標制御線によって決定される目標血液指標値%ΔBV
3を利用して血液指標値が次の計測時点(制御時点)の
目標値になるように透析条件を算出し該透析条件によっ
て除水を行う除水手段を制御する。前記のような制御方
法で透析操作の全期間を制御して除水を行っても良い
が、前記のような目標制御線によって決定される目標血
液指標値を利用した除水手段の制御によって体内循環血
液量が標準血液量(BVst)に近づいた時点で、残り
除水量が目標除水時間で終了するように除水速度を計算
して、該除水速度で除水を行っても良い。また、目標制
御線は体内循環血液量を減少させるような場合には、前
記図3に示すように傾きを持ったものであるが、上述の
ような体内循環血液量を実質的に一定値に保持させなが
ら行うような場合には、時間(X軸)に平行なものであ
る。
使用する血液透析装置において、このような透析初期の
段階での問題点を改善した血液透析装置、および透析開
始時に患者固有の初期血液量(BV0)を算出し、該算
出された初期血液量(BV0)と患者固有の標準血液量
(BVst)から目標BV%を自動計算できるので、簡
単に、しかも安全かつ確実に目標とする透析操作を行う
ことのできる血液透析装置を提供することができた。
血液量(BV0)の算出法を説明した図である。
血液量(BV0)の他の算出法を説明した図である。
者固有の初期血液量(BV0)を使用した除水手段の制
御方法の一例を説明した図である。
化量の割合 %ΔBV2 計測ポイント2における設定された血液変
化量の割合 %ΔBV3 計測ポイント3における設定された血液変
化量の割合 %ΔBV4 計測ポイント4における設定された血液変
化量の割合 %ΔBV5 計測ポイント5における設定された血液変
化量の割合 %ΔBV1' 計測ポイント1における測定値に基づいて
算出された血液変化量の割合 %ΔBV2' 計測ポイント2における測定値に基づいて
算出された血液変化量の割合 %ΔBV3' 計測ポイント3における測定値に基づいて
算出された血液変化量の割合 %ΔBV4' 計測ポイント4における測定値に基づいて
算出された血液変化量の割合 %ΔBV5' 計測ポイント5における測定値に基づいて
算出された血液変化量の割合 ΔBVA 一定除水速度(除水速度A)で除水を行
った場合のBV値の変化量 ΔBVB 一定除水速度(除水速度B)で除水を行
った場合のBV値の変化量 ΔT 計測周期(制御周期)
Claims (7)
- 【請求項1】 血液量(以下、BV値ともいう)または
血液変化量を指標値(以下、血液指標値ともいう)に基
づいて透析条件を制御する血液透析装置において、透析
開始時に除水は行わず体外循環のみ行い、前記血液量が
安定した後、除水を伴う透析操作を開始するよう制御可
能に構成されたことを特徴とする血液透析装置。 - 【請求項2】 前記血液指標値に基づいて透析条件を制
御する血液透析装置において、該血液透析装置を使用し
て透析開始時に除水は行わず体外循環のみ行い、血液量
が安定するまで前記体外循環を続け、その際の血液指標
値の変動値と増加した体外循環血液量から各患者の初期
血液量(以下、BV0ともいう)を算出可能に構成され
たことを特徴とする血液透析装置。 - 【請求項3】 初期血液量(BV0)が下式(1)に基
づいて算出されることを特徴とする請求項2に記載の血
液透析装置。 初期血液量(BV0)=増加した体外循環血液量/%ΔBVX・・・・・(1) (%ΔBVXは除水を行わず体外循環のみ行った際の血
液変化量の割合) - 【請求項4】 前記血液指標値に基づいて透析条件を制
御する血液透析装置において、該血液透析装置を使用し
て透析開始時に除水を行わず体外循環のみを行い、血液
量が安定するまで前記体外循環を続け、血液量値が安定
した時点で除水を伴う透析を開始し、一定時間内(PR
Rが変化しない時間内)に一定除水速度(除水速度A)
で除水を行ってその血液変化量の割合である%ΔBVA
を算出し、次に前記一定時間と同じ時間内で異なる除水
速度(除水速度B)で除水を行い、その血液変化量の割
合である%ΔBVBを算出し、前記%ΔBVAと前記%Δ
BVBおよび前記除水速度Aと前記除水速度Bを利用し
て各患者の初期血液量(BV0)を算出可能に構成され
たことを特徴とする血液透析装置。 - 【請求項5】 各患者の初期血液量(BV0)が、下式
(2)に基づいて算出されることを特徴とする請求項4
に記載の血液透析装置。 BV0=(除水速度A一除水速度B)/(−%ΔBVA+%ΔBVB)×ΔT・・ ・・・・・・・・(2) 〔%ΔBVAは一定時間ΔT、除水速度Aで除水した際
に生じる%ΔBV、%ΔBVBは一定時間ΔT、除水速
度Bで除水した際に生じる%ΔBV、ΔTはPRRが変
化しない一定時間を意味する〕 - 【請求項6】 目標BV%が、各患者の初期血液量(B
V0)と各患者の標準血液量から下式(3)に基づいて
自動算出するように構成されたことを特徴とする請求項
1〜5のいずれかに記載の血液透析装置。 目標BV%=標準血液量(BVst)/初期血液量(BV0)×100 ・・・・・・・・・・・・(3) - 【請求項7】 前記目標BV%を目的値として除水操作
を制御して前記標準血液量(BVst)に近づけ、標準
血液量(BVst)に到達した後には血液量が実質的に
該標準血液量(BVst)に維持されるように除水操作
が制御されることを特徴とする請求項6記載の血液透析
装置。
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