JP2003101754A - イメージスキャナ,光学式文字読取装置及びラベル作成機 - Google Patents

イメージスキャナ,光学式文字読取装置及びラベル作成機

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JP2003101754A
JP2003101754A JP2001291173A JP2001291173A JP2003101754A JP 2003101754 A JP2003101754 A JP 2003101754A JP 2001291173 A JP2001291173 A JP 2001291173A JP 2001291173 A JP2001291173 A JP 2001291173A JP 2003101754 A JP2003101754 A JP 2003101754A
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character
sensor
scanner
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English (en)
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Hisashi Shigekusa
久志 重草
Norihisa Saito
典央 斉藤
Hiromi Fujioka
浩美 藤岡
Daiji Kobayashi
大司 小林
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置を大形化することなしに、より大きな領
域に記録されている画像データを撮像することができる
イメージスキャナを提供する。 【解決手段】 OCRを構成するCPUは、シャッタス
イッチによってトリガ信号が与えられると、エリアセン
サに周期的に画像データを撮像させてメモリに記憶させ
(ステップA1〜A3)、記憶された複数枚の画像の夫
々について輪郭が明瞭な部分から複数の特徴点を抽出す
ると(ステップA8〜A10)、1つの画像とその次に
読み取られた画像との間で複数の特徴点を含む画像の部
分が共通する場合は、それらの特徴点が重なる位置関係
で画像を重ね合わせることで1つの画像に合成する(ス
テップA11)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2次元画像センサ
によって撮像された画像データを外部に出力するイメー
ジスキャナ、及びそのイメージスキャナより出力される
画像データを文字に変換する光学式文字読取装置、並び
に、その光学式文字読取装置により変換された文字をラ
ベルに印刷するラベル作成機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】光学式文字読取装置
(Optical Character Reader:OCRと称す)では、例
えば紙面等に手書きで記載された文字を光学的なセンサ
を用いて走査する(イメージスキャン)ことで読取り、
読み取った画像のパターンに基づいて文字に変換するよ
うになっている。光学的センサの種類には、素子がライ
ン状に配置されている1次元センサや、素子がマトリク
ス状に配置されている2次元センサなどがある。
【0003】1次元センサを用いてイメージスキャンを
行う場合は、センサ側若しくは紙面側を移動させること
により、紙面の幅方向について主走査を行うと共に紙面
長さ方向について副走査を行うことで、比較的大きな面
積の紙面等に記録された文字を読み取ることが可能とな
る。しかしながら、斯様な構成では、主走査,副走査を
行う範囲に合わせて装置全体が大形化することになる。
また、2次元センサを用いてイメージスキャンを行う場
合は装置を小形に構成することができるが、その一方
で、読取り可能範囲が2次元センサの読み取り領域に限
定されるため、自由度が小さく用途が制約されてしま
う。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、装置を大形化することなしに、より
大きな領域に記録されている画像データを撮像すること
ができるイメージスキャナ、及びそのイメージスキャナ
より出力される画像データを文字に変換する光学式文字
読取装置、並びに、その光学式文字読取装置により変換
された文字をラベルに印刷するラベル作成機を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のイメージ
スキャナによれば、制御部は、記憶部に記憶させれた複
数枚の画像の夫々について輪郭が明瞭な部分から複数の
特徴点を抽出する。そして、1つの画像とその次に読み
取られた画像との間においてそれらの特徴点が重なる位
置関係で画像を重ね合わせることで、1つの画像に合成
して外部に出力する。
【0006】例えば、ユーザが、2次元画像センサの撮
像領域よりも広い範囲にわたって紙面に記録されている
文字列などの画像を撮像しようとする場合は、スキャナ
本体を撮像対象の文字列が記録されている方向に沿って
移動させる。その間において、2次元画像センサが間欠
的に画像データを撮像すると、記憶部にはスキャナ本体
の移動軌跡に応じて得られた複数枚の画像データが時系
列的に順次記憶される。尚、この場合、少なくとも、あ
る時点で撮像された画像の内容の一部が、その1つ前に
撮像された画像の内容の一部と重複するようにして画像
データの撮像及び記憶を行うようにする。
【0007】そして、各画像データについて輪郭が明瞭
な部分から複数の特徴点を抽出すると、特徴点のパター
ンが、時系列的に隣接する2つの画像間で共通している
部分が検出されることになるので、それらの特徴点が重
なる位置関係で2つの画像を重ね合わせれば、隣接する
画像は1つの画像に合成される。斯様な合成処理を夫々
隣接する2つの画像について順次行えば、記憶部に記憶
された複数の画像を全て連結して1つの画像に合成する
ことができる。従って、2次元画像センサを用いて装置
全体を小形に構成した場合であっても、その撮像領域よ
りも広い範囲にわたり紙面に記録されている対象を撮像
して1つの画像データに合成することが可能となる。
【0008】請求項2記載のイメージスキャナによれ
ば、制御部は、トリガ信号が与えられる毎に2次元画像
センサに画像データを撮像させて記憶部に記憶させる。
従って、ユーザの操作に基づいて制御部にトリガ信号を
与えるようにすれば、ユーザは、各画像の撮像タイミン
グが最適となるように自ら設定することができる。
【0009】請求項3記載のイメージスキャナによれ
ば、制御部は、トリガ信号が与えられると、2次元画像
センサに所定時間間隔で周期的に画像データを撮像させ
て記憶部に記憶させる。即ち、ユーザが上述のように複
数枚の画像データを撮像及び記憶させようとする場合、
制御部にトリガ信号を与えてスキャナ本体を移動させれ
ば2次元画像センサは周期的に画像データを撮像するの
で、それに伴って、記憶部にはスキャナ本体の移動軌跡
に応じて得られた画像データが順次記憶されるようにな
る。従って、操作性を向上させることができる。
【0010】請求項4記載のイメージスキャナによれ
ば、制御部は、トリガ信号が与えられた時点と、その時
の位置を起点として移動距離センサによってスキャナ本
体が一定距離だけ移動したことを検出する毎に2次元画
像センサに画像データを撮像させて記憶部に記憶させ
る。即ち、複数枚の画像を、スキャナ本体の移動距離に
基づいて等間隔毎に得ることができるようになるので、
ある時点で撮像された画像の内容の一部を、その1つ前
に撮像された画像の内容の一部と確実に重複させること
ができる。従って、画像データの撮像を常に安定した状
態で行うことができるようになる。
【0011】請求項5記載のイメージスキャナによれ
ば、制御部は、記憶部に記憶されている画像データを2
値化して、2値化された画像における明暗領域の境界に
引いた外接線が鋭角で交わる点を特徴点として抽出す
る。即ち、撮像した画像データにおいて中間的な色調と
して捉えられた部分があった場合でも(例えば、撮像対
象が手書き文字である場合などに顕著である)、所定の
しきい値レベルによって“明(白)”,“暗(黒)”に
全て分類する。すると、撮像した対象は明領域と暗領域
とに完全に分けられ、両者の領域の境界によって画像の
パターンが把握されることになる。そして、上述のよう
に、明暗領域の境界に引いた外接線が鋭角で交わる点を
特徴点とすれば、画像の輪郭をなす点(画素)の内、画
像パターンの外形に明確な特徴を示している端点を特徴
点として抽出することができる。
【0012】請求項6記載のイメージスキャナによれ
ば、制御部は、トリガ信号が与えられた場合に、2次元
画像センサによる各撮像位置間の距離を移動距離センサ
によって測定する。そして、測定した距離に基づき1つ
の画像について抽出された特徴点がその次の画像におい
て現れる位置を予測すると、その予測位置の周辺におい
て前記次の画像の特徴点を抽出する。
【0013】即ち、基準となる撮像位置Aから次の撮像
位置Bまでの移動距離が分かれば、撮像位置Aにおける
画像データより抽出した特徴点の一部は、撮像位置Bに
おける画像データ中ではどの辺りに位置するかを予測す
ることができる。従って、撮像位置Bにおける画像デー
タについて特徴点を抽出する前の段階で、撮像位置Aに
ついて抽出した特徴点に基づき位置予測を行えば、撮像
位置Bにおける特徴点の抽出をより簡単に行うことがで
きる。
【0014】請求項7記載のイメージスキャナによれ
ば、移動距離を2軸方向について測定可能な移動距離セ
ンサを、スキャナ本体における2次元画像センサの読取
り開口部を挟む位置に夫々配置し、制御部は、それら2
つの移動距離センサを用いて2次元画像センサによる各
撮像位置間の距離を測定する。
【0015】例えば、撮像位置AからBまでのスキャナ
本体の移動が直線的に行われる場合だけを想定すれば、
移動距離センサは1つで十分である。しかしながら、撮
像位置AからBまでの移動が弧を描くような軌跡で行わ
れると、読取り対象に対するスキャナ本体の角度が変化
している場合がある。そのような状態を、1つの移動距
離センサによって測定された移動距離に基づいて把握す
ることはできない。
【0016】そこで、請求項7のように構成すれば、制
御部は、2つの移動距離センサを用いて、スキャナ本体
の外周側の移動距離と内周側の移動距離とを夫々測定す
ることができるので、移動中に読取り対象に対するスキ
ャナ本体の角度が変化した場合でもその角度の変化を把
握することが可能となり、画像の合成処理を正確に行う
ことができる。
【0017】請求項8記載の光学式文字読取装置によれ
ば、文字変換部は、請求項1乃至7の何れかに記載のイ
メージスキャナによって1つの画像に合成されたデータ
から文字パターン等を抽出し、対応する文字に変換を行
うので、2次元画像センサを用いて装置全体を小形に構
成した場合でも、その撮像領域よりも広い範囲にわたり
紙面に記録されている文字を撮像して1つの画像データ
に合成し、その画像に基づいて文字に変換することがで
きる。尚、ここで言う、「文字」や「文字列」には、数
字や記号なども含むものとする。
【0018】請求項9記載の光学式文字読取装置によれ
ば、文字変換部は、トリガ信号が与えられると、2次元
画像センサに周期的に画像データを撮像させて記憶部に
記憶させ、その記憶部に記憶されている複数枚の画像の
夫々について文字パターン等を抽出して対応する文字に
変換を行う。そして、時系列的に隣接する画像間におい
て共通する文字列部分を重ね合わせることで一連の文字
列を生成する。斯様に構成した場合も、請求項8と同様
の効果を得ることができる。
【0019】請求項10記載のラベル作成機によれば、
印刷制御部は、請求項8または9記載の光学式文字読取
装置の文字変換部により変換された文字を、印刷部に出
力してラベルに印刷させるので、小形でありながらもよ
り多くの文字をラベルに印刷することが可能となる。
【0020】請求項11記載のラベル作成機によれば、
印刷制御部は、文字変換部によって変換された文字列を
2次元コード画像に変換して、当該2次元コード画像を
印刷部に出力するので、ラベルには、文字列と共にその
内容を表した2次元コード画像をも印刷することができ
る。従って、印刷したラベルを、例えば書類整理用のフ
ァイルの見出しに使用すれば、そのような複数のファイ
ルを管理する場合に、2次元コードリーダを用いて各フ
ァイルに添付されたラベルの2次元コード画像を順次読
み取れば、どのような種類のファイルが存在している
か、などを簡単に把握して管理することができるように
なる。
【0021】請求項12記載のラベル作成機によれば、
印刷制御部は、文字変換部によって変換された文字列
を、先頭から所定文字数だけ,または先頭から所定記号
の前まで、或いは所定記号で挟まれた文字のみを印刷部
に出力するので、例えば、印刷部における印刷が可能な
範囲に制限がある場合などには、実際に印刷させる文字
数を制限することができる。
【0022】また、例えば、一連の文字列を撮像する場
合に、通常の日本語文書では殆ど使われることがない記
号、例えば、“#”,“$”,“*”などを所定記号と
して定めておき、ラベルに印刷したい文字列の末尾の
次、或いは、その末尾と前記文字列の冒頭の前とに配置
しておけば、印刷制御部は撮像された画像データよりそ
の所定記号を認識して、ラベルに印刷させる文字列をそ
の所定記号の前まで、或いは、所定記号に挟まれている
間に存在する文字列までとする。従って、イメージスキ
ャナによって読み込ませた文字列の内、実際にラベルに
印刷させる部分を所定記号の配置によって制御すること
が可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】(第1実施例)以下、本発明をO
CR(光学式文字読取装置)に適用した場合の第1実施
例について図1乃至図13を参照して説明する。図10
は、OCRの一部を構成するスキャナ本体1の概観を示
す斜視図である。スキャナ本体1は、角柱状の把持部2
と、その把持部2の先端に設けられた撮像部3とで構成
されている。把持部2の撮像部3側には、後述するよう
に撮像を開始するためのトリガ信号を出力するシャッタ
スイッチ4が設けられており、また、把持部2の逆方向
端部には、OCR本体に接続される信号ケーブル5が内
部から延びている。
【0024】図11乃至図13は、主に撮像部3の内部
構成を示すものである。撮像部3の内部には、図示しな
い読取対象に記録された文字を撮像するための2次元用
光学ユニット6が配置されている。撮像部3の先端側の
面には、開口部及び防塵プレートよりなる読取口(読取
窓)7が形成されている。2次元用光学ユニット6は、
図12及び図13にも示すように、前面(図11で下方
側)が開口した矩形箱状をなすケース8内に、2次元画
像センサたるエリアセンサ9及び光学系10、並びに照
明光源たる多数個の照明用LED11等を組付けて構成
されている。
【0025】このとき、図12に示すように、ケース8
内の奥壁側部分に基板14が配設され、前記エリアセン
サ9はこの基板14に実装されている。光学系10は、
結像レンズ15及び鏡筒16からなり、エリアセンサ9
の前部に設けられている。これにて、エリアセンサ9は
2次元の視野V(図11参照)により撮像を行うように
なっている。多数個の照明用LED11は、ケース8内
の前部側(開口部側)に位置しており、図13にも示す
ように、結像レンズ15の上下左右部位に並んで設けら
れている。
【0026】斯様な光学ユニット6を内蔵したスキャナ
本体1により画像データを読取るにあたっては、まず、
その読取口7を読取対象に近接させ、スキャナ本体1の
中心を読取り対象の中心に合わせる。そして、その状態
でシャッタスイッチ4をオン操作することにより、照明
用LED11により読取対象に照明がなされ、その反射
光が読取口7から入射され、光学系10を介してエリア
センサ9により撮像され、画像データが読取られる。
【0027】また、図11,図13に示すように、読取
口7を挟んだ両側には、移動距離センサ18(A,B)
が配置されている。これらの移動距離センサ18は、例
えば、パーソナルコンピュータで使用されるポインティ
ングデバイスであるマウス等に使用されているものと同
様の構成である。即ち、移動距離センサ18は、接地面
に接触して撮像部3の移動に伴って回転するボール1
9、そのボール19の外周部に2軸方向で接し、ボール
19の回転に伴って回転する接触回転部20X,20
Y、接触回転部20X,20Yと同軸に配置されて回転
するスリット円板21X,21Y、スリット円板21
X,21Yの一部分を挟むようにして配置され、投受光
素子の組み合わせで構成される光学センサ22X,22
Yなどで構成されている。
【0028】そして、ユーザがスキャナ本体1の撮像部
3を移動させると移動距離センサ18のボール19が読
取り面に接触して回転し、光学センサ22が、スリット
円板21の回転に伴いそのスリットを介して断続的に受
光した光信号に応じてパルス信号を外部に出力するよう
になっている。
【0029】図9は、OCR全体の電気的構成を示す機
能ブロック図である。増幅部23は、スキャナ本体1の
エリアセンサ9が出力した画像データ信号を増幅してA
D変換部24に出力する。AD変換部24は、入力され
るアナログの画像データ信号をAD変換するが、変換さ
れたデジタル信号はDMAC(Direct Memory AccessCon
troller) 25を介してメモリ(記憶部)26に転送さ
れるようになっている。尚、2次元的な広がりを有して
いるエリアセンサ9の各画素により出力されるデータ
は、順次シリアルに転送される。
【0030】CPU(制御部,文字変換部)27は、ク
ロック発生部28に制御信号を出力してエリアセンサ
9,AD変換部24などに画像データ読取り用のクロッ
ク信号を供給させると共に、DMAC25に対してDM
A転送に必要なレジスタ設定を行ったり、メモリ26に
アクセスしてデータの読出し/書込みを行うようになっ
ている。また、CPU27は、照明用LED11の点消
灯を制御する。
【0031】前述した、スキャナ本体1のシャッタスイ
ッチ4の出力信号や、移動距離センサ18(A,B)の
光学センサ22(A,B)X,22(A,B)Yの出力
信号は、CPU27に与えられるようになっている。そ
して、CPU27は、後述するように、エリアセンサ9
により読取られた画像データに基づいて画像の合成処理
や文字変換処理等を行うと共に、文字変換処理の結果を
通信インターフェイス29を介して外部(例えば、パー
ソナルコンピュータ等の装置)に出力するようになって
いる。
【0032】次に、本実施例の作用について図1乃至図
8をも参照して説明する。図1は、CPU27の制御内
容を示すフローチャートである。CPU27は、起動す
ると、先ず初期設定処理を行う(ステップA1)。ここ
での初期設定とは、例えば、DMAC25のレジスタに
必要な設定を行う(ソースアドレス,デスティネーショ
ンアドレス,転送サイズ,転送量や転送開始条件等)こ
となどである。
【0033】それから、スキャナ本体1のシャッタスイ
ッチ4がオン操作されると(ステップA2,「YE
S」)撮像処理を開始する(ステップA3)。ここで、
図3に示すように、ユーザがスキャナ本体1によって読
取りを行う対象は、「特許公開公報ファイル (平成1
3年度発行分) 永久保存」という文字列であるとす
る。この文字列は図3中左右方向において、スキャナ本
体1の撮像部3におけるエリアセンサ9の読取り可能範
囲9Aのサイズを超える長さとなっている。
【0034】ユーザは、マーカ光Mに従ってスキャナ本
体1の撮像部3を、読取り可能範囲9Aが図3に示す位
置となるように配置し、シャッタスイッチ4をオン操作
すると同時に、撮像部3を図3中右方向に所定の速度で
移動させるようにする。すると、CPU27は、ステッ
プA3において照明用LED11を点灯させると共に、
クロック発生部28に制御信号を出力して撮像処理を開
始させる。この場合、クロック発生部28はクロック信
号をエリアセンサ9,AD変換部24に出力して、撮像
部3の移動中に適当な時間間隔で所定回数撮像を行わせ
る。また、エリアセンサ9が撮像した画像データは、前
述したようにDMAC25によってメモリ26に転送さ
れるため、CPU27は直接関与しない。
【0035】次に、CPU27は、クロック発生部28
によって出力されるクロック信号に基づきエリアセンサ
9が撮像を行うタイミングにおいて(ステップA4,
「YES」)、光学センサ22(A,B)X,22
(A,B)Yの出力信号を読み込む(ステップA5)。
これは、エリアセンサ9が撮像を行った位置を測定する
ためである。そして、ステップA6において撮像処理が
終了でなければ(「NO」)ステップA4に移行し、所
定回数の撮像を行うことで撮像処理が終了した場合は
(「YES」)ステップA7に移行する。
【0036】撮像部3が図3中右方向に移動されながら
適当な間隔で撮像が行われた結果、撮像処理が終了した
時点で、メモリ26には、図4(a)〜(g)に示すよ
うに、画像(1)〜画像(7)の7枚分の画像データが
別個に記憶されているものとする。読取り対象文字列で
ある「特許公開公報ファイル (平成13年度発行分)
永久保存」は、各画像において夫々一部ずつ撮像され
ている。
【0037】ステップA7において、CPU27は、メ
モリ26に記憶されている画像データの2値化処理を行
う。即ち、エリアセンサ9によって撮像された結果出力
される画像データ値は、撮像対象が白に近いほど受光量
が多くなりデータ値は高く、逆に、撮像対象が黒に近い
ほど受光量は少なくなりデータ値は低い。斯様にして、
画像データには、夫々ばらつきを有する中間的な値を示
すものがあることから(特に、読取り対象文字が手書き
である場合には多くなる)、文字パターンの認識を容易
にするために、各データ値を所定のしきい値によって明
(白),暗(黒)の2値何れかに切り分ける。
【0038】次に、CPU27は、最初の画像(1)に
ついて特徴点の抽出を行う(ステップA8)。図5
(a)に示すように、画像(1)では、文字列の一部
「特許公開公」までが撮像されているが、図中に丸で囲
んで示すように、各文字の外形を特徴付けている端点を
特徴点とする。ここで、図2は、ステップA8における
特徴点の抽出処理の内容を示すサブルーチンのフローチ
ャートである。CPU27は、先ず、画面内の文字につ
いて1つの端点を検出する(ステップB1)。端点と
は、文字を構成している暗領域の各画素(正方形である
とする)について、少なくとも2辺が文字の背景を示す
明領域に接しているものを言う。
【0039】続いて、検出した端点を通る外接線を2本
引き(ステップB2)、それらの外接線のなす角度θが
鋭角であるか否かを判断する(ステップB3)。ここで
いう外接線とは、図6に示すように、端点からその文字
を構成する暗領域の再外部に位置している画素を通るよ
うにして引いた線である。尚、図6は、文字「特」の偏
の上端部を拡大して示すものである。そして、角度θが
鋭角であれば(ステップB3,「YES」)、その端点
を含む所定領域に他の暗データが存在するか否かを判断
する(ステップB4)。
【0040】即ち、図6に破線で示すように、端点を中
心として、明領域が広がる方向に所定面積を有する領域
を設定する。そして、その領域内に文字を構成する他の
暗データがなく明データのみが存在する場合(「N
O」)、その端点は孤立している点であるから文字の外
形を特徴付けている点であると判断できるため、特徴点
として抽出する(ステップB5)。
【0041】以上の処理を、画面内に含まれている文字
の各端点について行うと(ステップB6,「YES」)
処理を終了する。尚、特徴点の抽出は、必ずしも画面内
に含まれている全ての文字について行う必要はなく、例
えば、画数が多い複雑な漢字(例えば「開」)などは抽
出処理に時間を要するため省いても良い。また、ステッ
プB3において角度θが直角又は鈍角である場合(「N
O」)、ステップB4において所定領域に他の暗データ
が存在する場合(「YES」)は、何れもその端点を特
徴点として抽出することなくステップB6に移行する。
【0042】再び、図1を参照する。以上のようにし
て、ステップA8で画像(1)における特徴点を抽出す
ると、CPU27は、次にステップA10で画像(2)
の特徴点を抽出するが、その前に、ステップA9におい
て、ステップA5で得た画像(1)の撮像位置から画像
(2)の撮像位置までの移動距離に基づいて、画像
(1)について抽出した特徴点が画像(2)の領域内で
はどの辺りに位置することになるのかを予測する。
【0043】即ち、画像(1)の撮像位置から画像
(2)の撮像位置までの移動距離がLであるとすれば、
画像(1)に含まれていた文字列の一部「特許公開公」
は、画像(2)においては、画像(1)の撮像領域内に
おける相対座標に、距離Lを加えた座標に位置している
はずである。そして、ステップA10では、画像(2)
の撮像領域内に収まると判定される画像(1)の特徴点
(文字列「許公開公」)については、ステップA9で位
置予測した付近の端点を優先的に検索し、該当する端点
があればその点を特徴点として抽出する。その他の端
点、即ち、画像(1)では撮像されなかった文字列「報
ファ」については、ステップA8と同様にして特徴点を
抽出する。
【0044】以上のようにして、2つの画像(1),
(2)について夫々特徴点を抽出すると、これらの画像
(1),(2)を合成する処理を行う(ステップA1
1)。画像合成処理は、画像(1)について抽出した特
徴点と(図5(a)参照)、画像(2)について抽出し
た特徴点と(図5(b)参照)の間で、共通する点の座
標位置を重ね合わせることで行う。尚、重ね合わせた結
果ずれを生じている場合は、微調整を行うようにする。
すると、画像(1)に含まれている文字列「特許公開
公」と、画像(2)に含まれている文字列「許公開公報
ファ」との共通する部分が重ねられて、文字列「特許公
開公報ファ」を含む1枚の画像が合成される(図5
(c)参照)。尚、図5(c)では、画像(1)の文字
を白抜きで図示している。
【0045】そして、メモリ26に記憶された全ての画
像について処理を行っていなければ(ステップA12,
「NO」)ステップA9に移行する。この場合は、次の
画像(3)が処理対象となり、ステップA9では、画像
(2)の撮像位置から画像(3)の撮像位置までの移動
距離に基づいて、画像(2)について抽出した特徴点が
画像(3)の領域内ではどの辺りに位置することになる
のかを予測することになる。そして、ステップA10で
は、前回の画像(2)の場合と同様に、画像(3)につ
いて特徴点を抽出する。
【0046】以上の処理を繰り返し、画像(7)まで処
理すると(ステップA12,「YES」)次のステップ
A13に移行する。この時点では、図7に示すように、
画像(1)〜画像(7)までの全ての画像が連結された
1枚の画像データが形成されてメモリ26に記憶されて
いる。ステップA13では、図7に示す1枚の合成画像
について文字パターンの認識処理を行う。即ち、文字の
形なしている画像の明暗データパターンに基づいて、各
データパターンが実際に何れの文字に該当するのかを判
別する処理を行う。
【0047】そして、ステップA13でパターン認識し
た結果に基づいて、文字変換、即ち、各文字パターンを
対応するJISコードやASCIIコードなどの16ビ
ットデータに変換すると(ステップA14)、CPU2
7は、変換したデータを通信インターフェイス29を介
して外部に出力する(ステップA15)。以上で一連の
処理が終了する。
【0048】ここで、本実施例のスキャナ本体1に、2
つの移動距離センサ18A,18Bを配置して理由につ
いて図8をも参照して説明する。図8は、スキャナ本体
1によって2枚の画像α,βが連続して撮像される場合
に、スキャナ本体1の移動軌跡が弧を描いた状態を示し
ている。即ち、スキャナ本体1が斯様な軌跡を描いて移
動した場合は、外周側に位置する移動距離センサ18A
によって測定される移動距離L1は長く,内周側に位置
する移動距離センサ18Bによって測定される移動距離
L2は短くなる。
【0049】斯様な場合、移動距離センサが1つだけだ
と、スキャナ本体1が、画像βにおける撮像位置では画
像αにおける撮像位置からどの位傾いたのかを正確に知
ることはできない。これに対して、本実施例では、2つ
の移動距離センサ18A,18Bを備えることで、2つ
の移動距離L1,L2に基づいてスキャナ本体1の傾き
角θx を知ることができる。従って、スキャナ本体1が
弧を描く軌跡で移動された場合でも、傾き角θx を把握
することで2つの画像の合成処理を正確に行うことが可
能となっている。
【0050】以上のように本実施例によれば、OCRを
構成するCPU27は、シャッタスイッチ4によってト
リガ信号が与えられると、エリアセンサ9に所定時間間
隔で周期的に画像データを撮像させてメモリ26に記憶
させ、記憶された複数枚の画像の夫々について輪郭が明
瞭な部分から複数の特徴点を抽出すると、1つの画像と
その次に読み取られた画像との間で複数の特徴点を含む
画像の部分が共通する場合は、それらの特徴点が重なる
位置関係で画像を重ね合わせることで1つの画像に合成
するようにした。
【0051】従って、エリアセンサ9を用いてスキャナ
本体1を小形に構成した場合であっても、その撮像領域
9Aよりも広い範囲にわたり紙面等に記録されている対
象を撮像して1つの画像データに合成することが可能と
なる。そして、CPU27は、1つの画像に合成された
データから文字パターン等を抽出し対応する文字に変換
を行うので、合成した画像に基づいて認識した文字のデ
ータ(JISコードやASCIIコードなど)を得るこ
とができる。加えて、ユーザは、シャッタスイッチ4を
一度操作してスキャナ本体1を移動させれば、複数枚の
画像データが自動的に順次撮像されて得られるので、操
作性を良好にすることができる。
【0052】また、CPU27は、メモリ26に記憶さ
れている画像データを2値化して、2値化された画像に
おける明暗領域の境界に引いた外接線が鋭角で交わる点
を特徴点として抽出するので、撮像対象が手書き文字な
どである場合でも、画像データは明領域と暗領域とに完
全に分けられるようになり、両者の領域の境界によって
画像のパターン把握を容易に行うことができる。そし
て、画像の輪郭をなす点(画素)の内、画像パターンの
外形に明確な特徴を示している端点を特徴点として抽出
することができる。
【0053】更に、CPU27は、トリガ信号が与えら
れると、エリアセンサ9による各撮像位置間の距離を移
動距離センサ18A,18Bによって測定し、測定した
距離に基づき1つの画像について抽出された特徴点がそ
の次の画像において現れる位置を予測して、その予測位
置の周辺において前記次の画像の特徴点を抽出するよう
にした。従って、次の撮像位置において得られた画像デ
ータの特徴点の抽出をより簡単に行うことができる。
【0054】そして、移動距離を2軸方向について測定
可能な移動距離センサ18A,18Bを、スキャナ本体
1におけるエリアセンサ9の読取り開口部を挟む位置に
夫々配置し、CPU27は、それら2つの移動距離セン
サを用いてエリアセンサ9による各撮像位置間の距離を
測定するようにした。従って、CPU27は、スキャナ
本体1が例えば弧を描くような軌跡で移動され、その移
動中に読取り対象に対するスキャナ本体1の角度が変化
した場合でもその角度の変化を把握することが可能とな
り、画像の合成処理を正確に行うことができる。
【0055】(第2実施例)図14乃至図16は本発明
の第2実施例を示すものであり、第1実施例と同一部分
には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分に
ついてのみ説明する。電気的構成を示す図14におい
て、第2実施例の構成では、スキャナ本体1Aには、移
動距離センサ18A,18Bは設けられていない。そし
て、CPU27に代わるCPU(制御部,文字変換部)
30を備えている。
【0056】図1相当図である図15において、ステッ
プA4,A5は削除されている。そして、CPU30
は、ステップA6では撮像処理が終了するまで待機す
る。また、ステップA8〜A12は削除されており、C
PU30は、ステップA7において画像データの2値化
処理を行うと、撮像した各画像についてパターン認識処
理を行い(ステップA16)、ステップA14で各画像
毎に文字変換を行う。
【0057】それから、CPU30は、時系列的に隣接
する画像間(画像(1)/(2),画像(2)/
(3),画像(3)/(4),…)において、共通する
文字列部分を夫々重ね合わせることで文字列を合成する
(ステップA17)。即ち、図16は第1実施例の図5
相当図であるが、図16(a)〜(c)は、何れも文字
変換後のデータである。従って、完全な文字パターンの
外形を捉えることができなかった画像(1)末尾の
「公」,画像(2)冒頭の「許」は文字変換の段階で削
除されている。
【0058】そして、図16(a),(b)における画
像(1),(2)間において、完全に一致している文字
列は「公開」の部分であるから、その文字列部分を重ね
合わせることで、図16(c)に示すように「特許公開
公報ファ」のように文字列が合成されている。
【0059】以上のように第2実施例によれば、CPU
30は、メモリ26に記憶されている複数枚の画像の夫
々について文字パターンを抽出して対応する文字に変換
を行い、時系列的に隣接する画像間において共通する文
字列部分を重ね合わせることで一連の文字列を生成する
ようにした。従って、第1実施例と同様の効果を得るこ
とができると共に、文字列の合成をより簡単に短時間で
行うことが可能となる。
【0060】(第3実施例)図17乃至図19は本発明
をラベル作成機に適用した場合の第3実施例を示すもの
であり、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説
明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。電
気的構成を示す図17において、ラベル作成機の構成
は、第1実施例のOCRの構成より通信インターフェイ
ス29を削除して、代わりに、プリンタ部(印刷部)3
1を配置したものである。プリンタ部31は、CPU2
7に代わるCPU(制御部,印刷制御部)32により出
力される文字データやQRコード(2次元コード)のパ
ターンデータを例えば短冊状のラベルに印刷して出力す
るようになっている。
【0061】次に、第3実施例の作用について図18及
び図19をも参照して説明する。図18は、CPU32
の制御内容を示すフローチャートであるが、ステップA
1〜A14までは、第1実施例と同様の処理内容であ
る。そして、ステップA14の実行後、CPU32はス
テップA20に移行して、ステップA14で変換した文
字列について先頭から所定文字数だけを切り出すとステ
ップA14に移行する。そして、ステップA20におい
て切り出した文字列だけを文字変換する。
【0062】例えば、プリンタ部31において1回で印
刷可能なラベルの長さには制約があるため、その印刷し
ようとする文字列がラベルの長さを超えることがないよ
うに、ステップA20で変換する文字数を指定する。こ
の場合、所定文字数の指定はデフォルトで設定されてい
るものでも良いが、ユーザが指定可能としても良い(印
刷可能なラベルの長さが変更可能である場合など)。
【0063】そして、CPU32は、ステップA14に
おいて変換された文字列をQRコードに変換すると(ス
テップA21)、そのQRコード並びに文字列のデータ
をプリンタ部31に出力する(ステップA22)。する
と、プリンタ部31は、例えば図19に示すように、ラ
ベル33に印刷を行ったものを出力する。ラベル32
は、例えば書類整理用のファイルの見出しにするため、
その背表紙などに張り付けて使用する。
【0064】その場合、ラベル33にはQRコードが印
刷されているので、そのような書類ファイルを多数管理
する際に、QRコードリーダを用いて各ファイルに添付
されたラベルのQRコード画像を順次読み取れば、どの
ような種類のファイルが存在しているか、などをQRコ
ードリーダで読み取ったデータにより把握して容易に管
理することができる。
【0065】以上のように第3実施例によれば、ラベル
作成機のCPU32は、第1実施例と同様にスキャナ本
体1により撮像した画像に基づいて変換した文字列デー
タを、プリンタ部31に出力してラベル33に印刷させ
るので、スキャナ本体1を小形に構成してもより多くの
文字をラベルに印刷することが可能となる。
【0066】また、CPU32は、変換した文字列をQ
Rコード画像に変換し、そのQRコード画像をもプリン
タ部31に出力するので、ラベル33には、文字列と共
にQRコードをも印刷することができる。従って、その
ラベル33を書類整理用のファイルに添付した場合は、
多数のファイルの管理を容易に行うことができるように
なる。更に、CPU32は、変換した文字列を、先頭か
ら所定文字数だけ指定してプリンタ部31に出力するの
で、ラベル33の長さに収まる範囲でプリンタ部31に
印刷させることができる。
【0067】本発明は上記し且つ図面に記載した実施例
にのみ限定されるものではなく、次のような変形または
拡張が可能である。第1実施例において、CPU27が
有する文字変換部としての機能を削除することでイメー
ジスキャナとして構成しても良い。その場合は、スキャ
ナ本体1で撮像した画像データを合成処理したものを、
パターン認識処理や文字変換を行うことなく外部に出力
するように構成すれば良い。スキャナ本体の移動方向を
予め厳密に指定しておく場合は、移動距離センサは1つ
のみであっても良い。また、その場合、移動距離センサ
は1軸方向の移動距離だけを測定するものでも良い。更
にまた、移動距離センサは必ずしも必要ではなく、ステ
ップA4,A5,A9を削除し、ステップA12で「N
O」と判断した場合はステップA10に移行するように
しても良い。ステップA15において、文字データをメ
モリ26から通信インターフェイス29を介して外部に
出力する場合にも、DMAC25を用いるように構成し
ても良い。
【0068】また、トリガ信号が与えられた時点から撮
像タイミングを周期的に与えることに代えて、トリガ信
号が与えられた時点と、その時の位置を起点として移動
距離センサによってスキャナ本体が一定距離だけ移動し
たことを検出する毎に画像データを撮像し記憶させるよ
うに構成しても良い。斯様に構成すれば、複数枚の画像
を、スキャナ本体の移動距離に基づいて等間隔毎に得る
ことができるようになるので、一定距離を2次元画像セ
ンサの撮像領域のサイズに応じて適宜設定すれば、ある
時点で撮像された画像の内容の一部をその1つ前に撮像
された画像の内容の一部と確実に重複させることができ
る。従って、画像データの撮像を常に安定した状態で行
うことができるようになる。画像の撮像タイミングは、
ユーザが毎回シャッタスイッチ4を操作することで与え
るようにしても良い。即ち、CPU27は、トリガ信号
が与えられる毎に、エリアセンサ9によって画像を撮像
させる。従って、撮像タイミングはユーザによって決定
されることになる。ステップB4を省略して、ステップ
B3において「YES」と判断したものを特徴点として
抽出するようにしても良い。第1または第2実施例にお
いて、OCRにディスプレイなどの表示部、ユーザが入
力操作を行うためのキーを有する入力部などを備えて、
変換対象とする画像若しくは変換後の文字データを表示
部に表示させ、ユーザが入力部により入力操作を行うこ
とで、変換対象とする画像若しくは変換した文字データ
の内外部に出力する対象を指定させるように構成しても
良い。
【0069】第3実施例のラベル作成機を、第2実施例
のOCRを用いて構成しても良い。2次元コードはQR
コードに限ることなく、その他、PDF417,Data M
atrix やMaxi Code などでも良い。また、第3実施例に
おいて、文字列を2次元コードに変換する処理は、必要
に応じて行えば良い。第3実施例において、変換前の画
像データについて、変換を行う文字列を指定しても良
い。第3実施例において、例えば、“#”,“$”,
“*”などのように、通常の日本語文書では殆ど使われ
ることがない記号を所定記号として予め定めておき、ラ
ベルに印刷したい文字列の末尾の次、或いは、その末尾
と前記文字列の冒頭の前とに配置しておく。そして、C
PU32は、ステップA20において先頭から所定文字
数を切り出す処理に代えて、変換した文字列の内、先頭
から所定記号の前まで、或いは所定記号で挟まれた部分
のみを切り出して印刷部に出力するように制御しても良
い。また、印刷する文字の指定は、スキャナ本体1によ
り対象を撮像する時点で印刷対象が確定していれば、必
ずしも行わなくても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をOCRに適用した場合の第1実施例で
あり、OCRを構成するCPUの制御内容を示すフロー
チャート
【図2】図1のステップA8における特徴点の抽出処理
の内容を示すサブルーチンのフローチャート
【図3】ユーザがスキャナ本体によって読取りを行う対
象の一例を示す図
【図4】OCRのメモリに記憶された各画像のイメージ
を示す図
【図5】(a)は画像(1)の画像データを拡大して示
す図、(b)は画像(2)の画像データを拡大して示す
図、(c)は画像(1),(2)の画像データを合成し
た状態を示す図
【図6】画像データ中の特徴点を抽出する方式を説明す
る図
【図7】画像(1)〜画像(7)までの全ての画像が合
成された1枚の画像のイメージを示す図
【図8】スキャナ本体の移動軌跡が弧を描いた場合を示
す図
【図9】OCRの電気的構成を示す機能ブロック図
【図10】OCRの一部を構成するスキャナ本体1の概
観を示す斜視図
【図11】スキャナ本体の概略的縦断面図
【図12】2次元用光学ユニットの横断平面図
【図13】2次元用光学ユニットの正面図
【図14】本発明の第2実施例を示す図9相当図
【図15】図1相当図
【図16】(a)は画像(1)について変換した文字,
(b)は画像(2)について変換した文字,(c)は
(a),(b)を合成した状態を示す図
【図17】本発明をラベル作成機に適用した場合の第3
実施例を示す図9相当図
【図18】図1相当図
【図19】ラベル作成機によって印刷されたラベルの一
例を示す図
【符号の説明】
1はスキャナ本体、9はエリアセンサ(2次元画像セン
サ)、18A,18Bは移動距離センサ、26はメモリ
(記憶部)、27,30はCPU(制御部,文字変換
部)、31はプリンタ部(印刷部)、32はCPU(制
御部,文字変換部)、33はラベルを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 1/00 450 G06T 1/00 450B 5B064 3/00 300 3/00 300 5C072 11/60 100 11/60 100C 5C076 G09F 3/00 G09F 3/00 G H04N 1/107 H04N 1/04 A (72)発明者 藤岡 浩美 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 小林 大司 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 2C087 AA07 AB01 BA01 BA03 BA05 BB10 BD09 BD14 CB20 5B029 BB02 BB15 CC30 5B047 AA01 BA03 BB04 5B050 BA16 BA20 DA02 DA06 EA02 EA04 EA05 EA06 EA13 EA19 FA03 5B057 AA11 BA11 CA08 CA12 CA16 CB06 CB12 CB16 CE08 CE12 CG09 DA07 DB02 DB08 DC05 DC17 5B064 AA01 BA02 CA07 5C072 AA01 BA01 CA05 DA02 EA08 FB23 PA04 PA08 PA10 UA20 5C076 AA11 AA36 BA01 BA03 BA06

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2次元画像センサと、 この2次元画像センサによって撮像された画像データが
    記憶される記憶部と、 この記憶部に記憶されている複数枚の画像の夫々につい
    て輪郭が明瞭な部分から複数の特徴点を抽出し、1つの
    画像とその次に読み取られた画像との間においてそれら
    の特徴点が重なる位置関係で画像を重ね合わせ、1つの
    画像に合成して外部に出力するように制御する制御部と
    を備えたことを特徴とするイメージスキャナ。
  2. 【請求項2】 前記制御部は、トリガ信号が与えられる
    毎に、前記2次元画像センサに画像データを撮像させて
    前記記憶部に記憶させることを特徴とする請求項1記載
    のイメージスキャナ。
  3. 【請求項3】 前記制御部は、トリガ信号が与えられる
    と、前記2次元画像センサに所定時間間隔で周期的に画
    像データを撮像させて前記記憶部に記憶させることを特
    徴とする請求項1記載のイメージスキャナ。
  4. 【請求項4】 スキャナ本体の移動距離を測定するため
    の移動距離センサを備え、 前記制御部は、トリガ信号が与えられた時点と、その時
    の位置を起点として前記移動距離センサによってスキャ
    ナ本体が一定距離だけ移動したことを検出する毎に、前
    記2次元画像センサに画像データを撮像させて前記記憶
    部に記憶させることを特徴とする請求項1記載のイメー
    ジスキャナ。
  5. 【請求項5】 前記制御部は、前記記憶部に記憶されて
    いる画像データを2値化して、2値化された画像におけ
    る明暗領域の境界に引いた外接線が鋭角で交わる点を、
    前記特徴点として抽出することを特徴とする請求項1乃
    至4の何れかに記載のイメージスキャナ。
  6. 【請求項6】 スキャナ本体の移動距離を測定するため
    の移動距離センサを備え、 前記制御部は、前記トリガ信号が与えられた場合に、前
    記2次元画像センサによる各撮像位置間の距離を前記移
    動距離センサによって測定し、測定した距離に基づき1
    つの画像について抽出された特徴点がその次の画像にお
    いて現れる位置を予測し、その予測位置の周辺において
    前記次の画像の特徴点を抽出することを特徴とする請求
    項1乃至5の何れかに記載のイメージスキャナ。
  7. 【請求項7】 前記移動距離センサは、移動距離を2軸
    方向について測定可能となるように構成されており、 前記移動距離センサを、スキャナ本体における前記2次
    元画像センサの読取り開口部を挟む位置に夫々配置し、 前記制御部は、それら2つの移動距離センサを用いて前
    記2次元画像センサによる各撮像位置間の距離を測定す
    ることを特徴とする請求項6記載のイメージスキャナ。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7の何れかに記載のイメー
    ジスキャナと、 前記イメージスキャナによって1つの画像に合成された
    データから文字パターン等を抽出し、対応する文字に変
    換を行う文字変換部とを備えて構成されることを特徴と
    する光学式文字読取装置。
  9. 【請求項9】 2次元画像センサと、 この2次元画像センサによって撮像された画像データが
    記憶される記憶部と、 トリガ信号が与えられると、前記2次元画像センサに周
    期的に画像データを撮像させて前記記憶部に記憶させ、
    前記記憶部に記憶されている複数枚の画像の夫々につい
    て文字パターン等を抽出して対応する文字に変換を行う
    と共に、時系列的に隣接する画像間において共通する文
    字列部分を重ね合わせることで、一連の文字列を生成す
    る文字変換部とを備えたことを特徴とする光学式文字読
    取装置。
  10. 【請求項10】 請求項8または9記載の光学式文字読
    取装置と、 文字をラベルに印刷する印刷部と、 前記文字変換部によって変換された文字を前記印刷部に
    出力するように制御する印刷制御部を備えたことを特徴
    とするラベル作成機。
  11. 【請求項11】 前記印刷制御部は、前記文字変換部に
    よって変換された文字列を2次元コード画像に変換し
    て、当該2次元コード画像を前記印刷部に出力可能に構
    成されていることを特徴とする請求項10記載のラベル
    作成機。
  12. 【請求項12】 前記印刷制御部は、前記文字変換部に
    よって変換された文字列を、先頭から所定文字数だけ,
    または先頭から所定記号の前まで、或いは所定記号で挟
    まれた文字のみを前記印刷部に出力するように制御する
    ことを特徴とする請求項10または11記載のラベル作
    成機。
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