JP2003101354A - フィードフォワード増幅器 - Google Patents

フィードフォワード増幅器

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JP2003101354A
JP2003101354A JP2001292157A JP2001292157A JP2003101354A JP 2003101354 A JP2003101354 A JP 2003101354A JP 2001292157 A JP2001292157 A JP 2001292157A JP 2001292157 A JP2001292157 A JP 2001292157A JP 2003101354 A JP2003101354 A JP 2003101354A
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distortion
amplitude
phase
frequency
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Hidenori Takahashi
英紀 高橋
Kazuo Yamashita
和郎 山下
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Japan Radio Co Ltd
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Japan Radio Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広い周波数帯域に渡って十分な歪抑圧量が得
られるフィードフォワード増幅器を提供する。 【解決手段】 歪除去用パイロット信号として周波数の
異なる2つのパイロット信号が用いられる。補助増幅器
10内の整合回路に可変容量素子24が備えられてお
り、この可変容量素子24により整合回路のインピーダ
ンスを可変にできる。そして、制御信号演算回路19内
において、検出した2つのパイロット信号の振幅レベル
の差が減算器32によって求められ、演算回路33が2
つのパイロット信号の振幅レベルの差に基づいた制御信
号を演算して可変容量素子24に与えることにより、補
助増幅器10の振幅周波数特性の傾きを補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話用基地局
等を始め、無線通信、有線通信の分野で低歪増幅のため
使用されるフィードフォワード増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】フィードフォワード増幅器においては、
周囲温度の変化、構成部品の性能の経時変化等に対処し
常に最適な制御状態を得るため、パイロット信号を歪検
出ループ及び歪除去ループに注入し、このパイロット信
号の検出レベルに応じて歪検出ループ及び歪除去ループ
内に設けられたベクトル調整回路あるいは利得調整回路
と位相調整回路を制御する。パイロット信号の周波数
は、増幅器の使用周波数帯域外に設定されている。フィ
ードフォワード増幅器を構成する部品が平坦な振幅周波
数特性を有するわけではないため、パイロット信号の周
波数において歪検出ループ及び歪除去ループが最適に制
御されたとしても、増幅器の使用周波数帯域においては
歪抑圧量が劣化し、パイロット信号の周波数から離れる
ほど歪抑圧量の劣化が大きくなる。
【0003】そのため従来のフィードフォワード増幅器
においては、増幅器の使用周波数帯域より上側の周波数
と下側の周波数に設定された2つのパイロット信号を歪
検出ループ及び歪除去ループに注入し、この2つのパイ
ロット信号の検出レベルに応じて歪検出ループ及び歪除
去ループ内に設けられたベクトル調整回路あるいは利得
調整回路と位相調整回路を制御する。これによって増幅
器の使用周波数帯域での歪抑圧量の改善を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フィー
ドフォワード増幅器を構成する部品が平坦な振幅周波数
特性を有するわけではないため、従来のフィードフォワ
ード増幅器においては、周波数の異なる2つのパイロッ
ト信号を用いて歪検出ループ及び歪除去ループを最適に
制御したとしても、十分な歪抑圧量が得られる周波数
は、2つのパイロット信号の平均周波数付近のみの狭い
帯域であり、2つのパイロット信号の平均周波数から離
れるにしたがって歪抑圧量の劣化が大きくなるので、広
い周波数帯域に渡って十分な歪抑圧量が得られないとい
う課題があった。
【0005】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、広い周波数帯域に渡って十分な歪抑圧量が得られ
るフィードフォワード増幅器を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明に係るフィードフォワード増幅器は、
入力信号を増幅する主増幅器と、この主増幅器への入力
信号の1部とこの主増幅器からの出力信号の1部を歪検
出用の振幅及び位相の相互関係の調整後に結合すること
で、この主増幅器において発生した歪信号を検出する歪
検出ループと、この歪信号と前記主増幅器からの出力信
号を歪除去用の振幅及び位相の相互関係の調整後に結合
することで、この歪信号を抑圧し低歪化出力信号を出力
する歪除去ループと、前記歪検出ループで結合対象とさ
れる各信号経路に歪検出用パイロット信号を送り、この
歪検出用パイロット信号を前記歪信号中から検出し、そ
の検出レベルに基づき歪検出用の振幅及び位相の相互関
係の調整を行う歪検出ループ制御手段と、前記歪除去ル
ープで結合対象とされる各信号経路に歪除去用パイロッ
ト信号を送り、この歪除去用パイロット信号を前記低歪
化出力信号中から検出し、その検出レベルに基づき歪除
去用の振幅及び位相の相互関係の調整を行う歪除去ルー
プ制御手段と、を備えたフィードフォワード増幅器であ
って、前記歪除去ループは、歪除去用の振幅の相互関係
の調整を行う振幅調整手段と、歪除去用の位相の相互関
係の調整を行う位相調整手段と、補助増幅器と、この補
助増幅器の振幅周波数特性の傾きを補正する傾き補正手
段と、を備え、前記歪除去ループ制御手段は、前記補助
増幅器の振幅周波数特性の傾きを算出する傾き算出手段
を備え、この傾き算出手段の算出値に基づき前記傾き補
正手段を制御することで前記補助増幅器の振幅周波数特
性の傾きを補正することを特徴とする。
【0007】このように、歪除去ループ制御手段は傾き
算出手段を備えることにより、補助増幅器の振幅周波数
特性の傾きを求めることができる。そして、傾き算出手
段による算出値に基づき歪除去ループ内に設けられた傾
き補正手段を制御することにより、補助増幅器の振幅周
波数特性の傾きを平坦に近づける方向に補正することが
できる。補助増幅器の振幅周波数特性が平坦になるよう
に補正されれば、後は振幅調整手段及び位相調整手段に
より補助増幅器の振幅周波数特性及び位相周波数特性を
上下にシフトして調整することで、広い周波数帯域に渡
って十分な歪抑圧量を得ることができる。
【0008】本発明に係るフィードフォワード増幅器シ
ステムは、さらに、前記歪除去用パイロット信号は、周
波数が異なる2つのパイロット信号であり、前記歪除去
ループ制御手段は、前記低歪化出力信号中から検出した
2つのパイロット信号の振幅レベル差を前記傾き算出手
段によって算出し、2つのパイロット信号の振幅レベル
差に基づき前記傾き補正手段を制御することを特徴とす
る。
【0009】このように、歪除去ループ制御手段は、低
歪化出力信号中から検出した2つのパイロット信号の振
幅レベル差を傾き算出手段によって算出することによ
り、補助増幅器の振幅周波数特性の傾きを求めることが
できる。そして、2つのパイロット信号の振幅レベル差
に基づき傾き補正手段を制御することにより、補助増幅
器の振幅周波数特性の傾きを平坦に近づける方向に補正
することができる。したがって、広い周波数帯域に渡っ
て十分な歪抑圧量を得ることができる。
【0010】本発明に係るフィードフォワード増幅器シ
ステムは、さらに、前記歪除去用パイロット信号は、局
部発振信号を用いて基本パイロット信号を周波数変換す
ることで得られる和周波数成分及び差周波数成分の上側
及び下側パイロット信号であり、前記歪除去ループ制御
手段は、前記低歪化出力信号中から検出した上側及び下
側パイロット信号を前記局部発振信号を用いて同位相及
び直交位相で逆周波数変換し、同位相で逆周波数変換さ
れた上側及び下側パイロット信号と直交位相で逆周波数
変換された上側及び下側パイロット信号をそれぞれ分離
した状態で出力する検出側ミキサと、同位相で逆周波数
変換された上側及び下側パイロット信号の和を求める第
1の加算器と、直交位相で逆周波数変換された上側及び
下側パイロット信号の和を求める第2の加算器と、同位
相で逆周波数変換された上側及び下側パイロット信号の
差を求める減算器と、前記基本パイロット信号を参照信
号とし、前記第1の加算器、前記第2の加算器及び前記
減算器からの出力信号を入力して同期検波を行い、振幅
制御信号、位相制御信号及び振幅傾き制御信号をそれぞ
れ出力する同期検波手段と、を備え、振幅制御信号に基
づき前記振幅調整手段を制御し、位相制御信号に基づき
前記位相調整手段を制御し、振幅傾き制御信号を前記傾
き算出手段の算出値として前記傾き補正手段を制御する
ことを特徴とする。
【0011】また、本発明に係るフィードフォワード増
幅器システムは、さらに、前記歪除去用パイロット信号
は、局部発振信号を用いて基本パイロット信号を周波数
変換することで得られる和周波数成分及び差周波数成分
の上側及び下側パイロット信号であり、前記歪除去ルー
プ制御手段は、前記低歪化出力信号中から検出した上側
及び下側パイロット信号を混合した状態で前記局部発振
信号を用いて同位相及び直交位相で逆周波数変換する検
出側ミキサと、この検出側ミキサからの出力信号を用い
て上側及び下側パイロット信号を分離して出力する分離
手段と、前記基本パイロット信号を参照信号とし、この
分離された上側及び下側パイロット信号のそれぞれを同
位相及び直交位相で同期検波を行う同期検波手段と、を
備え、同位相で同期検波された上側及び下側パイロット
信号の和に基づき前記振幅調整手段を制御し、直交位相
で同期検波された上側及び下側パイロット信号の和に基
づき前記位相調整手段を制御し、同位相で同期検波され
た上側及び下側パイロット信号の差を前記傾き算出手段
の算出値として前記傾き補正手段を制御することを特徴
とする。
【0012】このように、低歪化出力信号中から検出し
た上側及び下側パイロット信号を用いて、補助増幅器の
振幅周波数特性の傾きを算出する際に、上側及び下側パ
イロット信号のレベル差を、振幅周波数特性に起因する
成分と位相周波数特性に起因する成分とに分離すること
ができる。したがって、上側及び下側パイロット信号の
レベル差から振幅周波数特性に起因する成分のみを抽出
し、それに基づいて傾き補正手段を制御することによ
り、広い周波数帯域に渡って十分な歪抑圧量を得ること
ができ、かつ正確で安定した歪除去制御を実現できる。
【0013】本発明に係るフィードフォワード増幅器シ
ステムは、さらに、前記傾き補正手段は、前記補助増幅
器の整合回路に設けられた可変容量素子であることを特
徴とする。
【0014】本発明に係るフィードフォワード増幅器シ
ステムは、さらに、前記傾き補正手段は、前記歪除去ル
ープ内に前記補助増幅器と直列して設けられたカットオ
フ周波数が可変のハイパスフィルタであることを特徴と
する。
【0015】本発明に係るフィードフォワード増幅器シ
ステムは、さらに、前記傾き補正手段は、前記歪除去ル
ープ内に前記補助増幅器と直列して設けられた可変等化
器であることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(以下
実施形態という)を、図面に従って説明する。
【0017】(1)第1実施形態 図1は、本発明の第1実施形態に係るフィードフォワー
ド増幅器の構成を示すブロック図である。フィードフォ
ワード増幅器は、主増幅器5で発生した歪信号を検出す
る歪検出ループ21、この歪信号を出力信号中から除去
または抑圧する歪除去ループ22、歪検出用パイロット
信号を出力し歪検出用パイロット信号の検出レベルに基
づき歪検出ループ21を最適に制御する歪検出ループ制
御手段30及び歪除去用パイロット信号を出力し歪除去
用パイロット信号の検出レベルに基づき歪除去ループ2
2を最適に制御する歪除去ループ制御手段23を備えて
いる。歪検出ループ21は、分配回路3、ベクトル調整
回路4、主増幅器5、遅延回路6及び方向性結合器7を
備えており、歪除去ループ22は、振幅調整手段として
の利得調整回路8、位相調整手段としての位相調整回路
9、補助増幅器10、方向性結合器11及び遅延回路1
2を備えている。歪除去ループ制御手段23は、発振回
路16、17、受信回路18及び制御信号演算回路19
を備えている。
【0018】なお、図1においては歪検出ループ制御手
段30の詳細な構成について省略しているが、歪検出ル
ープ制御手段30の構成は、後述する本実施形態の歪除
去ループ制御手段23と同様の構成であってもよいし、
あるいは従来の歪検出ループ21の最適化を行うための
構成であってもよい。
【0019】分配回路3は、入力端子1からの入力信号
をベクトル調整回路4及び遅延回路6に分配する。ベク
トル調整回路4は分配された入力信号の振幅及び位相を
調整して主増幅器5へ出力する。主増幅器5は、ベクト
ル調整回路4からの信号を増幅し、出力信号を方向性結
合器7に供給する。遅延回路6は分配された入力信号を
遅延させ、方向性結合器7に供給する。方向性結合器7
は、主増幅器5からの出力信号を遅延回路12を介し方
向性結合器11に供給する一方で、主増幅器5からの出
力信号の1部を分岐して遅延回路6からの信号と結合さ
せ、その結果得られた信号を利得調整回路8に供給す
る。利得調整回路8は、方向性結合器7からの信号の振
幅を調整して位相調整回路9へ出力する。位相調整回路
9は、利得調整回路8からの信号の位相を調整して補助
増幅器10へ出力する。補助増幅器10は、位相調整回
路9からの信号を増幅して方向性結合器11へ出力す
る。方向性結合器11は、遅延回路12により遅延され
た信号と補助増幅器10により増幅された信号を結合
し、その結果得られた信号を出力端子2を介し後段の回
路へ出力する。
【0020】ここで、分配回路3により分配され、方向
性結合器7において結合の対象となる2種類の信号のう
ち、主増幅器5を通り方向性結合器7に供給される信号
には、主増幅器5において発生する歪成分が含まれてい
る。一方、遅延回路6を通り方向性結合器7に供給され
る信号には歪成分は含まれていない。したがって、方向
性結合器7において結合の対象となる2種類の信号に含
まれる成分のうち、主増幅器5へ入力される信号に対応
する成分同士を、方向性結合器7内の信号結合点におい
て同振幅かつ逆位相の状態で結合することにより、主増
幅器5において発生する歪成分を検出することができ
る。また、方向性結合器11において結合の対象となる
2種類の信号のうち、遅延回路12を通り方向性結合器
11に供給される信号には、主増幅器5で発生した歪成
分が含まれている。そして、補助増幅器10を通り方向
性結合器11に供給される信号については、主として主
増幅器5で発生した歪成分のみを含む信号となるので、
方向性結合器11において結合の対象となる2種類の信
号に含まれる歪み成分同士を、方向性結合器11内の信
号結合点において同振幅かつ逆位相の状態で結合するこ
とにより、方向性結合器11から出力端子2を介し出力
される信号から歪成分を除去することができる。
【0021】方向性結合器7及び方向性結合器11内の
信号結合点において以上のような振幅、位相関係を成り
立たせるために、ベクトル調整回路4により主増幅器5
に入力される信号の振幅及び位相が最適に制御される。
また同様に、利得調整回路8及び位相調整回路9によ
り、補助増幅器10に入力される信号の振幅及び位相が
最適に制御される。
【0022】ベクトル調整回路4は例えば直交変調回路
により、利得調整回路8は例えば可変減衰回路あるいは
可変抵抗により、位相調整回路9は例えば可変移相回路
によりそれぞれ構成される。ベクトル調整回路4の代わ
りに利得調整回路8及び位相調整回路9を用いること
も、利得調整回路8と位相調整回路9の代わりにベクト
ル調整回路4を用いることも、また、利得調整回路8と
位相調整回路9の順序の入れ替えも可能である。遅延回
路6、12は、それぞれ並行して設けられている主増幅
器5側及び補助増幅器10側の信号経路において発生す
る信号遅延を補償するために設けられており、各種の遅
延線等で構成される。
【0023】フィードフォワード増幅器においては、周
囲温度の変化、構成部品の性能の経時変化等に対処し常
に最適な制御状態を得るため、歪検出用パイロット信号
を歪検出ループ21内に送り、歪検出用パイロット信号
の検出レベルに応じてベクトル調整回路4を制御する。
その場合に、歪検出用パイロット信号は、分配回路3よ
り前段の信号経路上の点において注入され、方向性結合
器7内の信号結合点から補助増幅器10を経て方向性結
合器11内の信号結合点に至る経路上の任意の点におい
て検出される(図1では方向性結合器7と利得調整回路
8の間で検出した場合を示している)。同様に歪除去用
パイロット信号を歪除去ループ22内に送り、歪除去用
パイロット信号の検出レベルに応じて利得調整回路8及
び位相調整回路9を制御する。
【0024】本実施形態においては、歪除去ループ22
を最適化するための歪除去用パイロット信号として、増
幅器の使用周波数帯域より上側の周波数f1と下側の周
波数f2に設定された2つのパイロット信号が、発振回
路16、17から出力され、途中の加算器20で混合さ
れ、分配回路3内の信号分岐点から主増幅器5を経て方
向性結合器7内の信号分岐点に至る経路上の任意の点に
おいて信号経路に注入される(図1では主増幅器5の複
数の増幅器段の間に注入した場合を示している)。
【0025】注入された2つのパイロット信号は、方向
性結合器11と出力端子2の間に設けられている分配回
路13において分岐された信号から取り出されるが、そ
の際に、分配回路13において分岐された信号経路に
は、2つのパイロット信号がそれぞれ属する周波数成分
を取り出すための狭帯域フィルタ14、15が設けられ
ており、この狭帯域フィルタ14、15によって2つの
狭帯域成分がそれぞれ取り出される。
【0026】狭帯域フィルタ14、15によって取り出
された2つの狭帯域成分は、出力端子2からの出力信号
中に残留しているパイロット信号とみなすことができる
ので、狭帯域フィルタ14、15の出力に設けられた受
信回路18によってそれぞれのパイロット信号の振幅レ
ベルが検出される。制御信号演算回路19には、受信回
路18により検出された2つのパイロット信号の振幅レ
ベルが入力され、パイロット信号の振幅レベルすなわち
パイロット信号の残留量を歪信号の残留量を示す指標と
してこれに基づき発生させた制御信号を利得調整回路8
及び位相調整回路9に与え、振幅及び位相の調整量を最
適に制御する。
【0027】ここで、従来技術の課題について再度詳細
に説明する。例えば、下側の周波数f2のパイロット信
号の検出レベルが最小になるように制御信号を利得調整
回路8及び位相調整回路9に与えれば、下側の周波数f
2のパイロット信号の周波数においては大きい歪抑圧量
を得ることはできる。しかし、フィードフォワード増幅
器を構成する部品が平坦な振幅周波数特性を有するわけ
ではないため、下側の周波数f2のパイロット信号の周
波数から離れた周波数になるにしたがって歪抑圧量の劣
化が大きくなる。また、2つのパイロット信号の検出レ
ベルの和が最小になるように制御信号を利得調整回路8
及び位相調整回路9に与えれば、2つのパイロット信号
の平均周波数付近の周波数においては大きい歪抑圧量を
得ることはできる。しかし、同様に2つのパイロット信
号の平均周波数から離れた周波数になるにしたがって歪
抑圧量の劣化が大きくなる。このように、従来のフィー
ドフォワード増幅器においては、広い周波数帯域に渡っ
て十分な歪抑圧量を得ることができなかった。
【0028】本実施形態において特徴的な点は、補助増
幅器10内の整合回路に傾き補正手段としての可変容量
素子24が備えられており、この可変容量素子24によ
り整合回路のインピーダンスを可変にできることであ
る。そして、制御信号演算回路19内において、2つの
パイロット信号の振幅レベルの差が傾き検出手段として
の減算器32によって求められ、演算回路33が2つの
パイロット信号の振幅レベルの差に基づいて制御信号を
演算して可変容量素子24に与えることである。また、
制御信号演算回路19内では、2つのパイロット信号の
振幅レベルの和が加算器31によって求められ、演算回
路33は2つのパイロット信号の振幅レベルの和に基づ
いて制御信号を演算して利得調整回路8及び位相調整回
路9に与える。
【0029】図2に補助増幅器10内の1段における等
価回路の1例を示す。信号は入力端子25から信号増幅
を行うバイポーラトランジスタ29のベース端子へ入力
される。バイポーラトランジスタ29のエミッタ端子は
接地され、コレクタ端子には出力整合回路27の入力が
接続されている。出力整合回路27は、コンデンサ及び
インダクタを含み、その出力端子26に接続される負
荷、例えば次段の増幅回路に対してインピーダンス整合
をとる。さらに、出力整合回路27には、可変容量素子
としてのバラクタダイオード24が備えられており、そ
のカソード側には2つのパイロット信号の振幅レベルの
差に基づき演算回路33で発生させた制御信号が入力さ
れる制御信号端子28が備えられている。
【0030】なお、図2では省略しているが、通常はバ
イポーラトランジスタ29に対してインピーダンス整合
をとるための入力整合回路が、入力端子25とバイポー
ラトランジスタ29のベース端子の間に設けられる。そ
して、図2では出力整合回路27内にバラクタダイオー
ド24を備えた場合を示しているが、入力整合回路内に
バラクタダイオード24を備えてもよい。また、バイポ
ーラトランジスタ29の代わりにFETを用いてもよ
い。
【0031】図2において制御信号端子28への電圧を
変化させることにより、バラクタダイオード24の容量
が変化し、出力整合回路27のインピーダンスを変化さ
せることができる。出力整合回路27のインピーダンス
が変化すると、その出力への反射損による損失が変化す
るため、補助増幅器10の振幅周波数特性の傾きを変化
させることができる。なお、本実施形態では制御信号に
より整合回路のインピーダンスを変化させることができ
ればよいので、整合回路の構成は図2に限るものではな
い。
【0032】本実施形態においては、受信回路18によ
って2つのパイロット信号の振幅レベルが検出される。
そしてこの2つのパイロット信号の振幅レベルの差を求
めることにより、歪除去ループ22内の補助増幅器10
を通る信号経路と遅延回路12を通る信号線路との間に
どの程度の振幅周波数特性の傾きの差があるかを求める
ことができる。そして、振幅周波数特性の傾きの差を示
す2つのパイロット信号の振幅レベルの差に基づき発生
させた制御信号を用いてバラクタダイオード24の容量
を変化させることで、振幅周波数特性の傾きの差を補正
することができる。具体的には、振幅周波数特性の傾き
の差の要因については、補助増幅器10の振幅周波数特
性が高周波数になるほど振幅が下がる右肩下がりの特性
を持っていることが支配的であり、バラクタダイオード
24の容量を変化させることでこの右肩下がりの特性を
平坦に近づける方向に補正する。歪除去ループ22内の
補助増幅器10を通る信号経路と遅延回路12を通る信
号線路との間に振幅周波数特性の傾きの差がなければ、
利得調整回路8及び位相調整回路9を用いて補助増幅器
10側の信号経路の振幅周波数特性及び位相周波数特性
を上下にシフトして調整することで、広い周波数帯域に
渡って両信号経路の振幅周波数特性を同振幅に一致さ
せ、かつ位相周波数特性を逆位相に一致させることがで
きるので、2つのパイロット信号の振幅レベルの差に基
づきバラクタダイオード24への電圧を制御すること
で、広い周波数帯域に渡って十分な歪抑圧量を得ること
ができる。
【0033】なお、実際はバラクタダイオード24の容
量を変化させると、補助増幅器10の位相周波数特性の
傾きは僅かではあるが変化する。したがって、バラクタ
ダイオード24によって振幅周波数特性の傾きの補正を
行う範囲については、位相周波数特性の傾きの変化が歪
抑圧に悪影響を与えないように実験的または解析的にに
定める。
【0034】上記の説明では、補助増幅器10内の整合
回路にバラクタダイオード24を設け、このバラクタダ
イオード24の容量を変化させて整合回路のインピーダ
ンスを変化させることにより、振幅周波数特性の傾きを
補正する場合について説明したが、補助増幅器10内の
整合回路にバラクタダイオード24を設ける代わりに、
方向性結合器7内の信号結合点から補助増幅器10を経
て方向性結合器11内の信号結合点に至る信号経路の途
中にカットオフ周波数が可変のハイパスフィルタ34を
設け、カットオフ周波数を変化させることによっても振
幅周波数特性の傾きを補正することができる。
【0035】図3にカットオフ周波数が可変のハイパス
フィルタ34の等価回路の1例を示す。図3では1例と
して位相調整回路9と補助増幅器10の間に設けた場合
について示している。なお、図3において他の構成は図
1と同様なので省略している。ハイパスフィルタ34は
コンデンサ及びインダクタを含む。そして、ハイパスフ
ィルタ34内にバラクタダイオード35が備えられてお
り、そのカソード側には2つのパイロット信号の振幅レ
ベルの差に基づき演算回路33で発生させた制御信号が
入力される制御信号端子36が備えられている。制御信
号端子36への電圧を変化させることにより、バラクタ
ダイオード35の容量が変化し、ハイパスフィルタ34
のカットオフ周波数を変化させることができる。カット
オフ周波数周辺ではハイパスフィルタ34の振幅周波数
特性の右肩上がりの傾きが、高周波数になるにつれて小
さくなる方向に変化するため、ハイパスフィルタ34の
カットオフ周波数を2つのパイロット信号の周波数付
近、例えば2つのパイロット信号の周波数の間に設定
し、カットオフ周波数をバラクタダイオード35によっ
て変化させることで、補助増幅器10の右肩下がりの振
幅周波数特性を平坦に近づける方向に補正することがで
きる。また、制御信号によってハイパスフィルタ34の
カットオフ周波数を変化させることができればよいの
で、ハイパスフィルタ34の構成は図3に限るものでは
ない。また、ハイパスフィルタ34を設ける代わりに、
図示しないが方向性結合器7内の信号分岐点から遅延回
路12を経て方向性結合器11内の信号結合点に至る信
号経路の途中にカットオフ周波数が可変のローパスフィ
ルタを設けてもよい。
【0036】なお、ハイパスフィルタ34についてもカ
ットオフ周波数を変化させると位相周波数特性の傾きが
僅かではあるが変化するので、ハイパスフィルタ34に
よって振幅周波数特性の傾きの補正を行う範囲について
は、位相周波数特性の傾きの変化が歪抑圧に悪影響を与
えないように実験的または解析的に定める。
【0037】上記の説明では、方向性結合器7内の信号
結合点から補助増幅器10を経て方向性結合器11内の
信号結合点に至る信号経路の途中にカットオフ周波数が
可変のハイパスフィルタ34を設け、カットオフ周波数
を変化させることにより、振幅周波数特性の傾きを補正
する場合について説明したが、カットオフ周波数が可変
のハイパスフィルタを設ける代わりに、方向性結合器7
内の信号結合点から補助増幅器10を経て方向性結合器
11内の信号結合点に至る信号経路の途中に可変等化器
37を設けることによっても振幅周波数特性の傾きを補
正することができる。
【0038】図4に可変等化器37の等価回路の1例を
示す。図4では1例として補助増幅器10と方向性結合
器11の間に設けた場合について示している。なお、図
4において他の構成は図1と同様なので省略している。
可変等化器37は、補助増幅器10と方向性結合器11
の間に設けられた2つの抵抗器84、抵抗器84と並列
に接続されコンデンサとインダクタと抵抗器を含む第1
の回路85及び2つの抵抗器84の間に接続され並列共
振回路と後述するPINダイオード86を含む第2の回
路87を備えている。そして、PINダイオード86の
アノード側には2つのパイロット信号の振幅レベルの差
に基づき演算回路33で発生させた制御信号が入力され
る制御信号端子88が備えられている。制御信号端子8
8への電圧を変化させることによりPINダイオード8
6の抵抗値が変化し、可変等化器37の振幅周波数特性
の右肩上がりの傾きを変化させることができるので、補
助増幅器10の右肩下がりの振幅周波数特性を平坦に近
づける方向に補正することができる。また、制御信号に
よって可変等化器37の振幅周波数特性の傾きを変化さ
せることができればよいので、可変等化器37の構成は
図4に限るものではない。
【0039】なお、可変等化器37についても振幅周波
数特性の傾きを変化させると位相周波数特性の傾きが僅
かではあるが変化するので、可変等化器37によって振
幅周波数特性の傾きの補正を行う範囲については、位相
周波数特性の傾きの変化が歪抑圧に悪影響を与えないよ
うに実験的または解析的に定める。
【0040】(2)第2実施形態 図5は、本発明の第2実施形態に係るフィードフォワー
ド増幅器の構成を示すブロック図である。本実施形態に
おいては、発振回路41から出力されたIF(Intermed
iate Frequency)帯の周波数fPの基本パイロット信号
を、発振回路42から出力された周波数fLの局部発振
信号を用いて、注入側ミキサ43により周波数変換す
る。それによって発生させたRF(Radio Frequency)
帯の周波数fL−fPの下側パイロット信号及び周波数f
L+fPの上側パイロット信号を、分配回路3内の信号分
岐点から主増幅器5を経て方向性結合器7内の信号分岐
点に至る経路上の任意の点における信号経路に注入して
いる(図5では主増幅器5の複数の増幅器段の間に注入
した場合を示している)。
【0041】そして、狭帯域フィルタ14、15によっ
て取り出された周波数fL−fPの下側パイロット信号及
び周波数fL+fPの上側パイロット信号を後述する構成
の検出側ミキサ38に入力し、検出側ミキサ38からの
出力をfPの周波数成分を取り出すための狭帯域フィル
タ62に入力し、周波数fPに逆周波数変換されたパイ
ロット信号を取り出す。そして、これらのパイロット信
号を後述する構成の加減算回路39に入力し、その出力
を後述する構成の同期検波回路44に入力する。そし
て、同期検波回路44からの出力に基づき演算回路40
で発生させた制御信号を利得調整回路8、位相調整回路
9及び補助増幅器10内の整合回路に設けられた可変容
量素子24に与え、振幅と位相及び歪除去ループ22内
における周波数特性の傾きの調整量を最適に制御する。
【0042】なお、本実施形態においても第1実施形態
と同様に、歪検出ループ制御手段30の構成は、後述す
る本実施形態の歪除去ループ制御手段23と同様の構成
であってもよいし、あるいは従来の歪検出ループ21の
最適化を行うための構成であってもよい。また、本実施
形態における他の構成は第1実施形態と同様のため省略
する。
【0043】図6は検出側ミキサ38、加減算回路39
及び同期検波回路44の構成の1例を示すブロック図で
ある。検出側ミキサ38に別々の信号経路で入力された
周波数fL−fPの下側パイロット信号及び周波数fL
Pの上側パイロット信号のそれぞれは、90度分配器
45、46により、90度の位相差を持つ2つの信号に
分配される。また、検出側ミキサ38に入力された発振
回路42からの周波数f Lの局部発振信号が同相分配器
47により同位相の4つの信号に分配される。そして、
90度の位相差に分配された周波数fL−fPの下側パイ
ロット信号及び周波数fL+fPの上側パイロット信号
(4つの信号)のそれぞれを、4つの信号経路に分配さ
れた周波数fLの局部発振信号を用いて乗算器48、4
9、50、51により逆周波数変換することで、周波数
Pの信号に変換する。その際に、乗算器48及び50
には同相成分の信号が入力され、乗算器49及び51に
は直交成分の信号が入力される。そして、乗算器48、
49、50、51のそれぞれの出力を狭帯域フィルタ6
2に入力する。狭帯域フィルタ62では、周波数fP
成分が取り出され、その出力が加減算回路39に入力さ
れる。
【0044】加減算回路39内では、乗算器48からの
出力信号と乗算器50からの出力信号が加算器52によ
り加算され、乗算器49からの出力信号と乗算器51か
らの出力信号が加算器53により加算される。一方、乗
算器48からの出力信号と乗算器50からの出力信号が
減算器54により減算され、乗算器49からの出力信号
と乗算器51からの出力信号が減算器55により減算さ
れる。そして、加算器及び減算器からのそれぞれの出力
を同期検波回路44に入力する。
【0045】同期検波回路44では、入力された発振回
路41からの周波数fPの基本パイロット信号が同相分
配器56により同位相の4つの信号に分配される。そし
て、加算器52、53からの出力信号及び減算器54、
55からの出力信号のそれぞれを、4つの信号経路に分
配された周波数fPの基本パイロット信号を用いて乗算
器57、58、59、60により、直流電圧に変換し、
乗算器57、58、59、60からの各出力を演算回路
40に入力する。
【0046】ここで、振幅制御信号としての乗算器57
からの出力は、歪除去ループ内の補助増幅器10を通る
信号経路と遅延回路12を通る信号線路との間の利得誤
差を示す直流電圧とみなすことができ、演算回路40で
は、乗算器57からの出力電圧に基づき発生させた制御
信号を利得調整回路8に与える。そして、位相制御信号
としての乗算器59からの出力は、これらの両信号経路
間の位相誤差(逆位相状態で誤差なし)を示す直流電圧
とみなすことができ、演算回路40では、乗算器59か
らの出力電圧に基づき発生させた制御信号を位相調整回
路9に与える。
【0047】一方、振幅傾き制御信号としての乗算器5
8からの出力は、これらの両信号経路間の振幅周波数特
性傾き誤差を示す直流電圧とみなすことができ、演算回
路40では、乗算器58からの出力電圧を傾き算出手段
の算出値としてこれに基づき発生させた制御信号を補助
増幅器10内の整合回路に設けられた可変容量素子24
に与える。そして、乗算器60からの出力は、これらの
両信号経路間の位相周波数特性傾き誤差を示す直流電圧
とみなすことができる。
【0048】本実施形態においても、歪除去ループ22
内の補助増幅器10を通る信号経路と遅延回路12を通
る信号線路との間の振幅周波数特性の傾きの差を補正す
ることができるので、広い周波数帯域に渡って十分な歪
抑圧量を得ることができる。さらに本実施形態では、検
出した上側及び下側パイロット信号を用いて、これらの
両信号経路間の振幅周波数特性の傾きの差を示す成分で
ある乗算器58からの出力と、これらの両信号線路間の
位相周波数特性の傾きの差を示す成分である乗算器60
からの出力とに分離することができる。したがって、こ
れらの両信号線路間で振幅周波数特性の傾きの差だけで
なく位相周波数特性の傾きの差がある場合についても、
振幅周波数特性の傾きの差を示す成分のみを抽出し、そ
れに基づいて可変容量素子24を制御できるので、正確
で安定した歪除去制御を実現できる。
【0049】さらに、本実施形態においては、上側及び
下側パイロット信号を用いて、同期検波回路44から利
得誤差、位相誤差及び振幅周波数特性傾き誤差を示す直
流電圧をそれぞれ出力できるので、演算回路40を例え
ば図7に示す比較誤差増幅器で構成することができ、演
算回路40の構成を簡略化できる。ただし図7において
は振幅周波数特性傾き誤差を示す直流電圧が入力される
1つの系統についてのみ図示しており、残りの利得誤差
及び位相誤差が入力される系統については同様の構成で
あるため図示を省略している。図7においては演算増幅
器の非反転入力端子に基準電圧を印加し、反転入力端子
に同期検波回路44からの出力電圧の1つである振幅周
波数特性傾き誤差を示す直流電圧を印加している場合に
ついて示しているが、反転/非反転のいずれかの入力端
子に基準電圧または同期検波回路44からの出力電圧を
印加すべきかについては、誤差を低減する方向の帰還が
かかるように各入出力系統ごとに設計的に定めればよ
い。また、演算増幅器に付加されているループフィルタ
についても各入出力系統ごとに設計的に定めればよい。
演算増幅器に入力される基準電圧は、初期状態において
誤差が0であるときの演算回路40からの出力電圧に応
じて各入出力系統ごとに設定される。
【0050】また、本実施形態においても第1実施形態
と同様に、補助増幅器10内の整合回路のインピーダン
スを可変容量素子24を用いて変化させる代わりに、方
向性結合器7内の信号結合点から補助増幅器10を経て
方向性結合器11内の信号結合点に至る信号経路の途中
にカットオフ周波数が可変のハイパスフィルタ34を設
けカットオフ周波数を変化させたり、あるいは方向性結
合器7内の信号結合点から補助増幅器10を経て方向性
結合器11内の信号結合点に至る信号経路の途中に可変
等化器37を設けることによっても振幅周波数特性の傾
きを補正することができる。そして、図示はしないが検
出側ミキサ38において、90度分配器45、46を同
相分配器に置き換え、かつ同相分配器47を90度分配
器に置き換えて、乗算器48及び50に同相成分の信号
を入力し、乗算器49及び51に直交成分の信号を入力
する構成にしてもよい。
【0051】(3)第3実施形態 図8は、本発明の第3実施形態に係るフィードフォワー
ド増幅器の構成を示すブロック図である。本実施形態に
おいては、周波数fL−fPの下側パイロット信号及び周
波数fL+fPの上側パイロット信号が混合した状態で後
述する構成の検出側ミキサ61に入力され、周波数fP
の信号に逆周波数変換されて出力される。そして検出側
ミキサ61からの出力信号は、fPの周波数成分を取り
出すための狭帯域フィルタ62に入力され、周波数fP
に逆周波数変換されたパイロット信号が取り出される。
そして、狭帯域フィルタ62からの出力信号を、後述す
る構成の分離回路63に入力し、その出力を後述する構
成の同期検波回路64に入力する。次に同期検波回路6
4からの出力信号を加減算回路65に入力し、加減算回
路65からの出力に基づき演算回路40で発生させた制
御信号を利得調整回路8、位相調整回路9及び補助増幅
器10内の整合回路に設けられた可変容量素子24に与
え、振幅と位相及び歪除去ループ22内における周波数
特性の傾きの調整量を最適に制御する。
【0052】なお、本実施形態においても第1、2実施
形態と同様に、歪検出ループ制御手段30の構成は、後
述する本実施形態の歪除去ループ制御手段23と同様の
構成であってもよいし、あるいは従来の歪検出ループ2
1の最適化を行うための構成であってもよい。また、本
実施形態における他の構成は第2実施形態と同様のため
省略する。
【0053】図9は検出側ミキサ61、狭帯域フィルタ
62、分離回路63、同期検波回路64及び加減算回路
65の構成の1例を示すブロック図である。周波数fL
−fPの下側パイロット信号及び周波数fL+fPの上側
パイロット信号から成る混合パイロット信号が検出側ミ
キサ61に入力される。検出側ミキサでは、混合パイロ
ット信号が90度分配器66により90度の位相差を持
つ2つの信号に分配される。また、検出側ミキサ61に
入力された発振回路42からの周波数fLの局部発振信
号が同相分配器67により同位相の2つの信号に分配さ
れる。そして、90度の位相差に分配された混合パイロ
ット信号のそれぞれを、2つの信号経路に分配された周
波数fLの局部発振信号を用いて乗算器68、69によ
り逆周波数変換することで、周波数fPの信号に変換す
る。その際に、乗算器68には同相成分の信号が入力さ
れ、乗算器69には直交成分の信号が入力される。そし
て、乗算器68、69のそれぞれの出力を狭帯域フィル
タ62に入力する。狭帯域フィルタ62では、周波数f
Pの成分が取り出され、その出力が分離回路63に入力
される。
【0054】分離回路63内では、まず乗算器69側か
らの出力信号の位相が移相器70によって90度シフト
される。次に、乗算器68側からの出力信号と移相器7
0からの出力信号が加算器71により加算されることに
より、fPの周波数に逆周波数変換された上側パイロッ
ト信号の成分が取り出される。そして、乗算器68側か
らの出力信号と移相器70からの出力信号が減算器72
により減算されることにより、fPの周波数に逆周波数
変換された下側パイロット信号の成分が取り出される。
このようにして、fPの周波数に逆周波数変換された上
側及び下側パイロット信号が分離されて分離回路63か
ら出力される。
【0055】次に、fPの周波数に逆周波数変換された
上側及び下側パイロット信号のそれぞれが、同期検波回
路64に入力される。同期検波回路64では、90度分
配器73、74により上側及び下側パイロット信号のそ
れぞれが、90度の位相差を持つ2つの信号に分配され
る。一方、同期検波回路64に入力された発振回路41
からの周波数fPの基本パイロット信号が同相分配器7
5により同位相の4つの信号に分配される。そして、9
0度の位相差に分配された上側及び下側パイロット信号
(4つの信号)のそれぞれを、4つの信号経路に分配さ
れた周波数fPの基本パイロット信号を用いて乗算器7
6、77、78、79により直流電圧に変換する。その
際に、乗算器76及び78には同相成分の信号が入力さ
れ、乗算器77及び79には直交成分の信号が入力され
る。そして、乗算器76、77、78、79からの各出
力を加減算回路65に入力する。
【0056】加減算回路65内では、乗算器76からの
出力信号と乗算器78からの出力信号が加算器80によ
り加算され、乗算器77からの出力信号と乗算器79か
らの出力信号が加算器82により加算される。一方、乗
算器76からの出力信号と乗算器78からの出力信号が
減算器81により減算され、乗算器77からの出力信号
と乗算器79からの出力信号が減算器83により減算さ
れる。
【0057】ここで、加算器80からの出力は、歪除去
ループ22内の補助増幅器10を通る信号経路と遅延回
路12を通る信号線路との間の利得誤差を示す直流電圧
とみなすことができ、演算回路40では、加算器80か
らの出力電圧に基づき発生させた制御信号を利得調整回
路8に与える。そして、加算器82からの出力は、これ
らの両信号経路間の位相誤差(逆位相状態で誤差なし)
を示す直流電圧とみなすことができ、演算回路40で
は、加算器82からの出力電圧に基づき発生させた制御
信号を位相調整回路9に与える。
【0058】一方、減算器81からの出力は、これらの
両信号経路間の振幅周波数特性傾き誤差を示す直流電圧
とみなすことができ、減算器81からの出力電圧を傾き
算出手段の算出値としてこれに基づき発生させた制御信
号を補助増幅器10内の整合回路に設けられた可変容量
素子に与える。そして、減算器83からの出力は、これ
らの両信号経路間の位相周波数特性傾き誤差を示す直流
電圧とみなすことができる。
【0059】本実施形態においても第1、2実施形態と
同様に、歪除去ループ22内の補助増幅器10を通る信
号経路と遅延回路12を通る信号線路との間の振幅周波
数特性の傾きの差を補正することで、広い周波数帯域に
渡って十分な歪抑圧量を得ることができる。そして、第
2実施形態と同様に、これらの両信号経路間の振幅周波
数特性の傾きの差を示す成分である減算器81からの出
力と、これらの両信号線路間の位相周波数特性の傾きの
差を示す成分である減算器83からの出力とに分離する
ことができるので、これらの両信号線路間で振幅周波数
特性の傾きの差だけでなく位相周波数特性の傾きの差が
ある場合についても、正確で安定した歪除去制御を実現
できる。さらに、第2実施形態と同様に、演算回路40
の構成を簡略化できる。また、本実施形態は第2実施形
態と比較して高価な部品が必要とされるRF帯の回路の
規模を小さくできるのでコストを削減することができ
る。
【0060】また、本実施形態においても第1、2実施
形態と同様に、補助増幅器10内の整合回路のインピー
ダンスを可変容量素子24を用いて変化させる代わり
に、方向性結合器7内の信号結合点から補助増幅器10
を経て方向性結合器11内の信号結合点に至る信号経路
の途中にカットオフ周波数が可変のハイパスフィルタ3
4を設けカットオフ周波数を変化させたり、あるいは方
向性結合器7内の信号結合点から補助増幅器10を経て
方向性結合器11内の信号結合点に至る信号経路の途中
に可変等化器37を設けることによっても振幅周波数特
性の傾きを補正することができる。そして、図示はしな
いが検出側ミキサ61において、90度分配器66を同
相分配器に置き換え、かつ同相分配器67を90度分配
器に置き換えて、乗算器68に同相成分の信号を入力
し、乗算器69に直交成分の信号を入力する構成にして
もよい。また、同期検波回路64において、90度分配
器73、74を同相分配器に置き換え、かつ同相分配器
75を90度分配器に置き換えて、乗算器76及び78
に同相成分の信号を入力し、乗算器77及び79に直交
成分の信号を入力する構成にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係るフィードフォワ
ード増幅器の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の第1〜3実施形態に係る補助増幅器
内の1段における等価回路の1例を示す図である。
【図3】 本発明の第1〜3実施形態に係るカットオフ
周波数が可変のハイパスフィルタの等価回路の1例を示
す図である。
【図4】 本発明の第1〜3実施形態に係る可変等化器
の等価回路の1例を示す図である。
【図5】 本発明の第2実施形態に係るフィードフォワ
ード増幅器の構成を示すブロック図である。
【図6】 本発明の第2実施形態に係る検出側ミキサ、
加減算回路及び同期検波回路の構成の1例を示すブロッ
ク図である。
【図7】 本発明の第2、3実施形態に係る演算回路の
構成の1例を示すブロック図である。
【図8】 本発明の第3実施形態に係るフィードフォワ
ード増幅器の構成を示すブロック図である。
【図9】 本発明の第3実施形態に係る検出側ミキサ、
狭帯域フィルタ、分離回路、同期検波回路及び加減算回
路の構成の1例を示すブロック図である。
【符号の説明】
4 ベクトル調整回路、5 主増幅器、8 利得調整回
路、9 位相調整回路、10 補助増幅器、18 受信
回路、19 制御信号演算回路、21 歪検出ループ、
22 歪除去ループ、23 歪除去ループ制御手段、2
4 可変容量素子(バラクタダイオード)、27 出力
整合回路、29 FET、30 歪検出ループ制御手
段、32 減算器、34 ハイパスフィルタ、35 バ
ラクタダイオード、37 可変等化器、38,61 検
出側ミキサ、39,65 加減算回路、44,64 同
期検波回路、63 分離回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J090 AA01 AA41 CA21 FA20 GN05 GN07 HA02 HA19 HA21 HA25 HA29 HA33 KA00 KA13 KA16 KA26 KA29 KA32 KA44 KA46 KA55 KA68 MA14 SA13 TA01 5J500 AA01 AA41 AC21 AF20 AH02 AH19 AH21 AH25 AH29 AH33 AK00 AK13 AK16 AK26 AK29 AK32 AK44 AK46 AK55 AK68 AM14 AS13 AT01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を増幅する主増幅器と、 この主増幅器への入力信号の1部とこの主増幅器からの
    出力信号の1部を歪検出用の振幅及び位相の相互関係の
    調整後に結合することで、この主増幅器において発生し
    た歪信号を検出する歪検出ループと、 この歪信号と前記主増幅器からの出力信号を歪除去用の
    振幅及び位相の相互関係の調整後に結合することで、こ
    の歪信号を抑圧し低歪化出力信号を出力する歪除去ルー
    プと、 前記歪検出ループで結合対象とされる各信号経路に歪検
    出用パイロット信号を送り、この歪検出用パイロット信
    号を前記歪信号中から検出し、その検出レベルに基づき
    歪検出用の振幅及び位相の相互関係の調整を行う歪検出
    ループ制御手段と、 前記歪除去ループで結合対象とされる各信号経路に歪除
    去用パイロット信号を送り、この歪除去用パイロット信
    号を前記低歪化出力信号中から検出し、その検出レベル
    に基づき歪除去用の振幅及び位相の相互関係の調整を行
    う歪除去ループ制御手段と、 を備えたフィードフォワード増幅器であって、 前記歪除去ループは、歪除去用の振幅の相互関係の調整
    を行う振幅調整手段と、歪除去用の位相の相互関係の調
    整を行う位相調整手段と、補助増幅器と、この補助増幅
    器の振幅周波数特性の傾きを補正する傾き補正手段と、
    を備え、 前記歪除去ループ制御手段は、前記補助増幅器の振幅周
    波数特性の傾きを算出する傾き算出手段を備え、この傾
    き算出手段の算出値に基づき前記傾き補正手段を制御す
    ることで前記補助増幅器の振幅周波数特性の傾きを補正
    することを特徴とするフィードフォワード増幅器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のフィードフォワード増
    幅器において、 前記歪除去用パイロット信号は、周波数が異なる2つの
    パイロット信号であり、 前記歪除去ループ制御手段は、前記低歪化出力信号中か
    ら検出した2つのパイロット信号の振幅レベル差を前記
    傾き算出手段によって算出し、2つのパイロット信号の
    振幅レベル差に基づき前記傾き補正手段を制御すること
    を特徴とするフィードフォワード増幅器。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のフィードフォワード増
    幅器において、 前記歪除去用パイロット信号は、局部発振信号を用いて
    基本パイロット信号を周波数変換することで得られる和
    周波数成分及び差周波数成分の上側及び下側パイロット
    信号であり、 前記歪除去ループ制御手段は、 前記低歪化出力信号中から検出した上側及び下側パイロ
    ット信号を前記局部発振信号を用いて同位相及び直交位
    相で逆周波数変換し、同位相で逆周波数変換された上側
    及び下側パイロット信号と直交位相で逆周波数変換され
    た上側及び下側パイロット信号をそれぞれ分離した状態
    で出力する検出側ミキサと、 同位相で逆周波数変換された上側及び下側パイロット信
    号の和を求める第1の加算器と、 直交位相で逆周波数変換された上側及び下側パイロット
    信号の和を求める第2の加算器と、 同位相で逆周波数変換された上側及び下側パイロット信
    号の差を求める減算器と、 前記基本パイロット信号を参照信号とし、前記第1の加
    算器、前記第2の加算器及び前記減算器からの出力信号
    を入力して同期検波を行い、振幅制御信号、位相制御信
    号及び振幅傾き制御信号をそれぞれ出力する同期検波手
    段と、 を備え、 振幅制御信号に基づき前記振幅調整手段を制御し、位相
    制御信号に基づき前記位相調整手段を制御し、振幅傾き
    制御信号を前記傾き算出手段の算出値として前記傾き補
    正手段を制御することを特徴とするフィードフォワード
    増幅器。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のフィードフォワード増
    幅器において、 前記歪除去用パイロット信号は、局部発振信号を用いて
    基本パイロット信号を周波数変換することで得られる和
    周波数成分及び差周波数成分の上側及び下側パイロット
    信号であり、 前記歪除去ループ制御手段は、 前記低歪化出力信号中から検出した上側及び下側パイロ
    ット信号を混合した状態で前記局部発振信号を用いて同
    位相及び直交位相で逆周波数変換する検出側ミキサと、 この検出側ミキサからの出力信号を用いて上側及び下側
    パイロット信号を分離して出力する分離手段と、 前記基本パイロット信号を参照信号とし、この分離され
    た上側及び下側パイロット信号のそれぞれを同位相及び
    直交位相で同期検波を行う同期検波手段と、 を備え、 同位相で同期検波された上側及び下側パイロット信号の
    和に基づき前記振幅調整手段を制御し、 直交位相で同期検波された上側及び下側パイロット信号
    の和に基づき前記位相調整手段を制御し、 同位相で同期検波された上側及び下側パイロット信号の
    差を前記傾き算出手段の算出値として前記傾き補正手段
    を制御することを特徴とするフィードフォワード増幅
    器。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか記載のフィード
    フォワード増幅器において、 前記傾き補正手段は、前記補助増幅器の整合回路に設け
    られた可変容量素子であることを特徴とするフィードフ
    ォワード増幅器。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれか記載のフィード
    フォワード増幅器において、 前記傾き補正手段は、前記歪除去ループ内に前記補助増
    幅器と直列して設けられたカットオフ周波数が可変のハ
    イパスフィルタであることを特徴とするフィードフォワ
    ード増幅器。
  7. 【請求項7】 請求項1〜4のいずれか記載のフィード
    フォワード増幅器において、 前記傾き補正手段は、前記歪除去ループ内に前記補助増
    幅器と直列して設けられた可変等化器であることを特徴
    とするフィードフォワード増幅器。
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