JP2003100394A - シールド付きコネクタ - Google Patents

シールド付きコネクタ

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JP2003100394A JP2001290852A JP2001290852A JP2003100394A JP 2003100394 A JP2003100394 A JP 2003100394A JP 2001290852 A JP2001290852 A JP 2001290852A JP 2001290852 A JP2001290852 A JP 2001290852A JP 2003100394 A JP2003100394 A JP 2003100394A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水平に配置された基板間を接続するためのコ
ネクタにおいて、不要輻射の低減が可能で、かつ、基板
に取り付けたレセプタクルの位置ずれを吸収できるシー
ルド付きコネクタを得る。 【解決手段】 第1,第2の基板1a,1bの端部にそ
れぞれ配置された第1,第2のレセプタクル2a,2b
と、複数の薄板状の接触子12を収納する溝部を備え、
それぞれ第1のレセプタクル2aと第2のレセプタクル
2bと嵌合可能な第1の溝部領域と第2の溝部領域を可
撓性の連結側部で連結した非導電材からなるプラグ本体
10と、プラグ本体10を覆い前後に可撓変形可能な導
電性のシールドケース14と、を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子機器の回路基板
等の接続の為のシールド付きコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、水平に配置される基板間を接続
するためには、例えばフレクシブルケーブルを各基板に
接続する方法が用いられてきた。また、基板間を水平接
続する型のコネクタも存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、いずれの場合
にも、不要輻射の低減が困難であった。これは水平に配
置される基板間の位置ずれが大きく、基板に取り付けた
それぞれのレセプタクルの位置ずれも大きくなりシール
ド効果のある手段の設置が困難であったことによると考
えられる。そこで、本発明は不要輻射の低減が可能で、
基板に取り付けたレセプタクルの位置ずれを吸収でき
る、水平に配置された基板間を接続するシールド付きコ
ネクタを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、水平に配置された基板間を接続するため
のコネクタであって、第1の基板と第2の基板の端部に
それぞれ配置された第1のレセプタクルと第2のレセプ
タクルと、複数の薄板状の接触子と、前記複数の薄板状
の接触子を収納する溝部を備え、それぞれ前記第1のレ
セプタクルと第2のレセプタクルと嵌合可能な第1の溝
部領域と第2の溝部領域を有し該第1と第2の溝部領域
を可撓性の連結側部で連結した非導電材からなるプラグ
本体と、該プラグ本体を覆い、前後に可撓変形可能な導
電性のシールドケースを備えたシールド付きコネクタと
する。これによって、シールドケースによる不要輻射の
低減が可能で、かつ、プラグ本体の第1と第2の溝部領
域を可撓性の連結側部で連結し、シールドケースを前後
に可撓変形可能として、基板に取り付けたレセプタクル
の位置ずれを吸収できる。
【0005】また、前記プラグ本体に、前記第1の溝部
領域と 前記第2の溝部領域間にプラグ本体の可動範囲
を制限する制限手段を設ければ、シールドケースの可撓
性を超えた変形を防止できる。
【0006】また、水平に配置された基板間を接続する
ためのコネクタであって、第1の基板と第2の基板の端
部にそれぞれ配置された第1のレセプタクルと第2のレ
セプタクルと、複数の薄板状の接触子と、前記複数の薄
板状の接触子を収納する溝部を備え、それぞれ前記第1
のレセプタクルと第2のレセプタクルと嵌合可能な溝部
を有する非導電材からなる第1のプラグ本体と第2のプ
ラグ本体と、該第1と第2のプラグ本体を覆い、前後に
可撓変形可能な導電性のシールドケースを備えるシール
ド付きコネクタとすれば、これによって、シールドケー
スによる不要輻射の低減が可能で、かつ、シールドケー
スのみを前後に可撓変形可能とすれば、基板に取り付け
たレセプタクルの位置ずれを吸収できる。
【0007】また、前記第1と第2のプラグ本体が、相
互の可動範囲を制限する制限手段を備えるものとすれ
ば、シールドケースの可撓性を超えた変形を防止でき
る。
【0008】また、前記シールドケースの上板と前後の
側板の間にスリットを設ければ、シールドケースを前後
に可撓変形可能な構造とできる。
【0009】また、前記シールドケースに、前記レセプ
タクルの側端部に設けた取付け端子と接触する接触手段
を設ければ、シールドケースの基板への接続を、簡単で
組立て時操作も容易な構造で、果たすことが出来る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
【0011】図1乃至図8は、本発明による一実施の形
態を示している。基本的に、この実施の形態におけるシ
ールド付きコネクタは、2つのレセプタクルと、シール
ドケースでカバーされ複数の接触子を収納したプラグ本
体からなるプラグとで構成される。
【0012】図1は、シールド付きコネクタの1部であ
るレセプタクルのそれぞれを基板のそれぞれに取り付け
た状態を示す斜視図で、水平に突き合わされた第1と第
2の基板1a,1bの端部にそれぞれ第1のレセプタク
ル2aと第2のレセプタクル2bが基板表面に固定され
ている。第1と第2のレセプタクル2a,2bは基板1
a,1bの表面に設けられた導体ランド3a,3bに端
子7(図3に示す。)をそれぞれ半田付けされて固定さ
れる。
【0013】図3は、この実施形態では同形状をしたレ
セプタクル2a,2bの一方、ここでは2aを取り出し
てその詳細を示す斜視図である。直方体状のハウジング
4には上面から底面を貫いて複数の溝部4aと側面に脚
5a,5bと取付け端子8aを保持するための保持枠6
aをプラスチックを射出成形してなるものである。取付
け端子8aを保持するための保持枠6aは、脚5b側に
も同形状に設けられているが、図3の右裏となるためこ
こでは特に符号をつけて説明していない。
【0014】複数の溝部4aのそれぞれにはL字状で板
状の端子7が上面から1部が露出し、下面からも露出さ
せて設けてある。側面にはL型の板金から成る取付け端
子8aが保持枠6aに挿入固定されている。取付け端子
8aはハウジング4の底面と同一面となるように設けた
取付片8dと垂直に立ち上げた立ち上げ片8cとで形成
され、立ち上げ片8cには突起8eが設けてある。
【0015】この取付け端子8aは基板1aの大きめの
ランドにレセプタクル自体の固定と接地のために半田付
けする。そして端子7の下端は同じく基板1aのランド
3aにそれぞれ半田付けされ、溝部4aから覗く端子7
の上端はプラグ(後述)の端子が接続される受け部とされ
ている。
【0016】図2は本実施の形態のシールド付きコネク
タにより基板間を接続した状態を示す斜視図である。図
1における第1,第2のレセプタクル2a,2bに後述
するプラグ9を上から被せるごとく組み付けた状態を示
す。
【0017】図4はプラグ本体10の底面図で、プラス
チックで成型した略四角の箱状を成す。四辺は概ね側壁
で囲まれており、第1の溝部領域10aには、ジャンパ
ーリード収納溝部11a,11b,11cが設けられて
おり、第2の溝部領域10bにはジャンパーリード収納
溝部11d,11e,11fが設けられている。可動範
囲を制限するための制限手段である、凸側制限板13a
が第1の溝部領域10aから伸びて、また、凹側制限板
13bが第2の溝部領域10bから伸びて設けられてい
る。第1の溝部領域10a、第2の溝部領域10bは、
それぞれ第1又は第2のレセプタクルが嵌合する領域で
ある。この実施の態様では第1,第2のレセプタクルの
それぞれ、及び、プラグ本体10の第1,第2の溝部領
域10a,10bそれぞれは、同形状に形成されてお
り、第1と第2が入れ替わっても嵌合が可能である。ま
た、第1,第2の溝部領域10a,10b間は、薄い板
状の壁である連結側部10c,10dで繋がれている。
また、プラグ本体10の周縁には、4つの固定突起10
eと左右に設けた把持用突起10fと、第1と第2のレ
セプタクル2a,2bの側端部に設けた取付け端子8a
と接触するシールドケースの接触手段としての接触片を
収容する切欠き部10gを設けている。
【0018】図6は、図4のプラグ本体に取り付けるジ
ャンパーリードの斜視図で、ジャンパーリード12はコ
字状の薄い金属板から成り、脚部12a,12bがそれ
ぞれ溝部11aと11eに、又は、11bと11fに挿
入され、それぞれの両者間に導電路を形成する。この結
果このプラグ本体10は図9(a)(b)に示すよう
に、上下にずらすように力を加えるとジャンパーリード
12や連結側部10c,10dが薄板状であるので比較
的容易に平行に変形する。これは第1、第2の基板1
a,1b上に取り付けられたレセプタクルの位置に狂い
があっても支障なく両者間を接続できるように前後に動
き得るようにするためである。
【0019】その際、可動範囲を必要以上に大きくしな
いで破損を防ぐために図4に基づき説明したように、前
後への可動範囲を制限する手段、すなわち、凹側制限板
13bのコ字状凹部に凸側制限板13aの凸状部をはめ
て前後の可動範囲を制限している。
【0020】さらに、不要輻射を防止するシールドケー
スをプラグ本体10に取り付けている。図5は、図4の
プラグ本体10にジャンパーリード12とシールドケー
ス14を取り付けたプラグ9の底面図である。図7は、
図5のプラグの上面側から見た斜視図である。
【0021】図4のプラグ本体10の各溝部にジャンパ
ーリードを取り付けた後、シールドケース14を取り付
ける。図7に示すように、ステンレススチール板を打ち
抜いて形成するシールドケース14は、上板部14aと
これから曲げ上げたの前後側板部14b,14c、さら
に、左右の側板部14e,14dから基本的に構成され
る。前後の側板部14b,14cには、それぞれ2つの
接触片16を設けている。また、左右の側板部14e,
14dは、それぞれ2つに分割されてプラグ本体10の
把持用突起を10fを逃げている。側板部14b,14
c,14d,14eの間の剛性を削減する手段としてス
リットを設けている。即ち各側板部をつなぐ角部には全
てスリットを入れる。図7には、これらを第1のスリッ
ト15a、第2のスリット15b、第3のスリット15
c、第4のスリット15dとして示している。また、上
板部14aと側板部14bをつなぐ角、及び上板部14
aと側板部14cをつなぐ角にもスリットを入れて、こ
れをそれぞれ第5のスリット15e、第6のスリット1
5fとして示す。このように各角にスリットを設けたの
でシールドケース14は前後に変形することができて、
しかも上板部14aにはスリットなく全体を覆うことが
出来てシールド効果を保持できる。
【0022】図8は、図2の組み込み状態の立面図を示
す。すなわち、第1,第2の基板1a,1bに取り付け
られた第1,第2のレセプタクル2a,2bにプラグ9
を差し込んだ状態を示す立面図であり、シールドケース
14は切り起こして形成した接触片16,16がレセプ
タクル2a,2bの取付端子8a,8aの立ち上げ片8
c,8cに接触して接地する。こうして、第1,第2の
レセプタクル2a,2bの位置ずれにあわせて、上記の
ように、プラグ本体10及びシールドケース14が可撓
性により変形し、プラグ9全体が図9(a)(b)に示
すように、前後に変形移動可能である。
【0023】このように、本発明に基づく、この実施の
形態におけるシールド付きコネクタは、プラグ本体の側
板部を薄板状とし、ジャンパーリードを薄い板金とした
のでプラグ本体は前後に変形することができ、又シール
ドケースの各角部にスリットを設けたのでシールドケー
スも前後に変形することができるので全体として変形す
ることができしかも上板14aにはスリットがないので
全体を覆うことが出来てシールド効果を損なうことがな
い。
【0024】次に、上記の実施の形態をわずかに変えた
他の本発明による実施の形態をここで、説明する。
【0025】上記の実施の形態では、プラグ本体10の
第1,第2の溝部領域10a,10b間は、薄い板状の
壁である連結側部10c,10dで繋がれている。ここ
で説明する他の実施の形態は、連結側部10c,10d
のみをなくして、プラグ本体をそれぞれ第1のレセプタ
クルと第2のレセプタクルと嵌合可能な溝部を有する非
導電材からなる第1のプラグ本体と第2のプラグ本体に
分離したもので他は上記の実施の形態と同じである。第
1のプラグ本体と第2のプラグ本体とは、それぞれ上記
の実施の形態の第1の溝部領域10aと第2の溝部領域
10bとに相当するものである。これらの第1と第2の
プラグ本体はジャンパーリードによってつながれるた
め、シールドケース取付け時には、一体として扱えるも
のである。上記の実施の形態における薄板上の連結側部
10c,10dは薄くすれば大きな応力は生じないが破
損しやすくなり、また、厚くするとプラグ全体に大きな
応力が加わってひずみを生じさせる。ここでの他の形態
はこれらの点を解決できるものである。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
水平に配置された基板間を接続するためのコネクタを、
シールドケースによる不要輻射の低減が可能で、かつ、
基板に取り付けたレセプタクルの位置ずれを吸収できる
ものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による一実施の形態であるシールド付
きコネクタの1部であるレセプタクルのそれぞれを基板
のそれぞれに取り付けた状態を示す概略斜視図である。
【図2】 図1と同じ実施の形態におけるシールド付き
コネクタにより基板間を接続した状態を示す概略斜視図
である。
【図3】 図1のレセプタクルの一方を取り出してその
詳細を示す斜視図である。
【図4】 図1と同じ実施の形態におけるシールド付き
コネクタのプラグ本体の底面図である。
【図5】 図4のプラグ本体にジャンパーリードとシー
ルドケースを取り付けたプラグの底面図である。
【図6】 図4のプラグ本体に取り付けるジャンパーリ
ードの斜視図である。
【図7】 図5のプラグの上面側から見た斜視図であ
る。
【図8】 図2の組み込み状態の立面図を示す。
【図9】 図4のプラグ本体、図5又は図7のプラグの
変形例を示す説明図で(a)は図面上方向への変形例、
(b)は図面下方向への変形例を示す。
【符号の説明】
1a 第1の基板、1b 第2の基板、2a 第1のレ
セプタクル、2b 第2のレセプタクル、4 ハウジン
グ、4a 溝、5a,5b 脚、6a 保持枠、7 端
子、8a 取付け端子、8c 立ち上げ片、8d 取付
片、8e 突起、9 プラグ、10 プラグ本体、10
a 第1の溝部領域、10b 第2の溝部領域、10
c,10d 連結側部、10e 固定突起、10f 把
持用突起、10g 切欠き部、11a,11b,11
c,11d,11e,11f ジャンパーリード収納溝
部、12 ジャンパーリード、12a,12b 脚部、
13a凸側制限板、13b 凹側制限板、14 シール
ドケース、14a 上板部、14b,14c 前後の側
板部、14d,14e 左右の側板部、15a 第1の
スリット、15b 第2のスリット、15c 第3のス
リット、15d 第4のスリット、15e 第5のスリ
ット、15f 第6のスリット、16 接触片。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平に配置された基板間を接続するため
    のコネクタであって、第1の基板と第2の基板の端部に
    それぞれ配置された第1のレセプタクルと第2のレセプ
    タクルと、複数の薄板状の接触子と、前記複数の薄板状
    の接触子を収納する溝部を備え、それぞれ前記第1のレ
    セプタクルと第2のレセプタクルと嵌合可能な第1の溝
    部領域と第2の溝部領域を有し該第1と第2の溝部領域
    を可撓性の連結側部で連結した非導電材からなるプラグ
    本体と、該プラグ本体を覆い、前後に可撓変形可能な導
    電性のシールドケースとを備えることを特徴とするシー
    ルド付きコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記プラグ本体が、前記第1の溝部領域
    と前記第2の溝部領域間にプラグ本体の可動範囲を制限
    する制限手段を備えていることを特徴とする請求項1記
    載のシールド付きコネクタ。
  3. 【請求項3】 水平に配置された基板間を接続するため
    のコネクタであって、第1の基板と第2の基板の端部に
    それぞれ配置された第1のレセプタクルと第2のレセプ
    タクルと、複数の薄板状の接触子と、前記複数の薄板状
    の接触子を収納する溝部を備え、それぞれ前記第1のレ
    セプタクルと第2のレセプタクルと嵌合可能な溝部を有
    する非導電材からなる第1のプラグ本体と第2のプラグ
    本体と、該第1と第2のプラグ本体を覆い、前後に可撓
    変形可能な導電性のシールドケースとを備えることを特
    徴とするシールド付きコネクタ。
  4. 【請求項4】 前記第1と第2のプラグ本体が、相互の
    可動範囲を制限する制限手段を備えていることを特徴と
    する請求項3記載のシールド付きコネクタ。
  5. 【請求項5】 前記シールドケースの上板と前後の側板
    の間にスリットが設けられていることを特徴とする請求
    項1又は3記載のシールド付きコネクタ。
  6. 【請求項6】 前記シールドケースが、前記レセプタク
    ルの側端部に設けた取付け端子と接触する接触手段を備
    えていることを特徴とする請求項1又は3記載のシール
    ド付きコネクタ。
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