JP2003099494A - バイパスコンデンサ部品配置システム - Google Patents

バイパスコンデンサ部品配置システム

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JP2003099494A
JP2003099494A JP2001290408A JP2001290408A JP2003099494A JP 2003099494 A JP2003099494 A JP 2003099494A JP 2001290408 A JP2001290408 A JP 2001290408A JP 2001290408 A JP2001290408 A JP 2001290408A JP 2003099494 A JP2003099494 A JP 2003099494A
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bypass capacitor
bypass
component
lsi
bypass capacitors
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JP2001290408A
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Mihoko Kashiwagi
美穂子 柏樹
Toyoji Chiba
豊治 千葉
Yoshiaki Kato
良明 加藤
Yuichi Soejima
裕一 副島
Shigeo Otaki
重夫 大滝
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】配置前に予め、各LSI・ICに必要なパスコ
ン数を算出する必要があった。さらに、その指示数を守
って配置する場合、隣接するLSI・IC間に配置され
たパスコンが各部品間で共有可能か否か考慮していない
ため、必要最小限のパスコン数に最適化できないという
問題があった。 【解決手段】配置時に、LSI・ICの電気特性情報を
もとにパスコン数を自動算出し、近傍パスコンの配置状
態を評価して、共有可能領域に優先的に配置させること
で、パスコン数が必要最小限の個数となる。 【効果】本発明によれば、LSIまたはICに必要なパ
スコン数を自動算出し、近傍パスコンの配置状態を考慮
して割り当てるため、必要最小限の個数に最適化しなが
ら、LSI・ICへの有効範囲へ配置することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板上に
搭載されるバイパスコンデンサ(以下、パスコンと称す
る)を配置する部品配置方法に関し、特にパスコン数を
予め指定することなく、個数を自動算出後、必要最小限
の個数に最適化しながら有効な位置へ配置することがで
きる部品配置システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パスコンを付加する方法として、
例えば特開2000-99560号公報及び特開平9-62717号公報
がある。該前者には、付加を必要とするICの消費電力
及びパスコン数等の付加条件が入力されると、条件に基
づいて対象ICを検索し、指示された個数のパスコンを
自動付加する方法が提案されている。また、後者には、
基板上への全割り当てパスコンの数が予め決定されてい
る状態で、所定の評価値により部品個々へ割り当て後、
部品個々への仮想接続関係を考慮して仮想配線長の総和
が最小となるよう、配置位置決定する方法が提案されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のパスコン付加方
法では、IC1個あたりに付加すべきパスコン数を予め
算出し、付加条件として与える必要があった。さらに、
隣接するIC−1に割り当てられたパスコンが、着目し
たIC−2に対しても有効な配置状態にもかかわらず、
着目したIC−2に割り当てたパスコン数としてカウン
トしない為、必要最小限のパスコン数に最適化すること
までは考慮されていない。
【0004】配置位置決定方法では、予め決められた基
板全体でのパスコン数を評価値により、LSI・ICへ
割りふっている為、その値が部品個々に有効な個数か否
か評価していない。この為、部品個々に着目した時ノイ
ズ防止に必要なパスコン数が得られない可能性があっ
た。
【0005】本発明の目的は、予めパスコン数を算出及
び指示することなく、必要なパスコン数を自動算出し、
配置状態を評価してパスコンを必要最小限の個数に最適
化しながら、配置することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに本発明は、以下の手段をとる。
【0007】部品配置システムにおいて、LSI・IC
等の部品情報ファイルに、部品種別の他に同時動作数等
LSI・ICの動作情報や、伝送方式、回路出力抵抗情
報等、部品の電気特性を作成しておく手段と、部品情報
ファイルからLSI・ICを抽出し、特性情報をもと
に、LSI・IC近傍に必要なパスコン数を算出する手
段により、配置前に予めパスコン数を算出する必要がな
くなる。
【0008】また、パスコン数算出後、LSI・ICに
割り当てたパスコンの配置時に、該LSI・IC近傍に
既に配置されている他のLSI・ICに割り当てたパス
コンを検索し、該パスコンが、着目しているLSI・I
Cへも有効か否かを判定する手段により、算出したパス
コン数と有効と判定した個数との差分をとることによ
り、必要個数を最小限に最適化することが可能となる。
【0009】次に、対話型部品配置システムにおいて、
LSI・ICに割り当てたパスコンの配置時、該LSI
・ICからのパスコン配置要求範囲を検索して、視覚的
に表示させる手段により、対話でパスコンを配置する
際、有効な位置へ配置することが可能となる。
【0010】また、LSI・ICからのパスコン配置要
求範囲と、隣接する他のLSI・ICからのパスコン配
置要求範囲とが重なる場合、その重なりがパスコン共有
可能な領域か否か判定する手段により、共有可能な領域
と判定された場合、その領域を識別表示する事で、パス
コンを共有させながらの対話配置が可能となる。
【0011】共有可能な領域を判定し、その領域内のパ
スコン数をもとに、割り当てたパスコン数との差分をと
ることにより、必要個数を最小限に最適化することが可
能となる。
【0012】この時、配置すべきパスコンを必要個数
分、視覚的に部品表示していた場合、最適化後の個数分
に再表示することで、配置すべきパスコン数を意識する
ことなく、パスコン数を最小限に最適化しながらの対話
配置が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図面を
用いて説明する。図1は、本発明の一実施例を示もので
あり、パスコン自動配置システムの構成を示す図であ
る。図1の実施例は、入力装置11、表示装置12、出
力装置13、中央演算処理装置14、データ記憶装置1
5からなる。
【0014】図1において、入力装置11は、部品の品
名、部品特性等を入力する装置である。入力装置11で
入力した情報は、データ記憶装置15に記憶される。
【0015】データ記憶装置15は、中央演算処理装置
14が実行するプログラムの他に、部品の配置状態や部
品及びプリント基板に関するデータを記憶するもので、
品名データ部151、部品データ部152、部品バッフ
ァデータ部153、パスコン数算出共通データ部15
4、パスコン数データ部155、基板データ部156か
ら構成される。
【0016】品名データ部151は、図3(a)に示すよ
うなデータ構成になっており、各部品の品名A,B,
C,D,E毎の情報、即ち部品種別312、個別31
3、同時動作数314、出力振幅315、回路出力抵抗
316、閾値電圧及び立上がり時間等を格納している。
部品データ部152には、図3(b)に示すように、その
基板に搭載されている全部品のリストを格納している。
品名データ部151における品名をキーにして、部品デ
ータ部152より個別情報を取り出せる構成となってい
る。例えば品名A(311)の場合、部品名I0、個別
323、同時動作グループ324、同時動作数325、
出力振幅326等の情報を取り出せる。部品バッファデ
ータ部153は、図3(c)に示すように、部品(I
4...)のバッファ毎の情報を格納している。
【0017】パスコン数算出共通データ部154は、パ
スコン数算出に必要なパラメータ及びパスコンの品名及
び容量値をまとめたものであり、図3(d)に示すよう
に、各パラメータ、即ち配置位置、品名、配線インピー
ダンス、等価直列抵抗、インダクタンス、電源インピー
ダンス、伝播遅延時間とそれらの値341〜347を格
納している。パスコン数データ部155は、図3(e)に
示すように、部品名(I0〜I4)毎に算出したパスコ
ン数351〜352を格納している。
【0018】基板データ部156は、図3(f)に示すよ
うに、基板上の部品配置座標361(X,Y)及び論理
接続情報を格納している。
【0019】表示装置12は、例えば中央演算処理装置
14を通じてデータ記憶装置15から、表示のためのデ
ータを取り出し表示する、グラフィックディスプレイで
ある。
【0020】中央演算処理装置14は、内部に有するプ
ログラムを実行することにより、部品配置処理を行う機
能をもつ。
【0021】出力装置13は、データ記憶装置15が格
納している、中央演算処理装置14での処理結果、例え
ば部品配置図面等を出力する装置である。
【0022】以下、図3をもってパスコン数の算出例に
ついて説明する。
【0023】図3(a)は、品名データ部151の例であ
る。部品種別312により、LSI・ICか否かの判定
ができる。品名データは、品名311(A〜E)単位で
格納されている。
【0024】図3(b)に示す部品データ152は、基板
に搭載される部品(I0〜I4)個々の情報(個別32
3、同時動作グループ324、同時動作数325、出力
振幅326)の例である。
【0025】図3(c)の部品バッファデータ153は、
LSI・ICのバッファ(バッファ識別332)毎のデ
ータの例である。部品データ152の部品名321をキ
ーとして、部品名331を検索しながら、バッファ毎の
データが抽出可能である。
【0026】図3(d)のパスコン数算出共通データ15
4は、パスコン数算出時に必要なパラメータの例であ
り、LSI・IC全体で共通の値をとるパラメータ34
1〜347を格納している。
【0027】図3(e)のパスコン数データ155は、部
品名(I0〜I4)毎に、パスコン算出結果(パソコン
数351〜355)を格納している。
【0028】図3(f)の基板データ156は、基板上の
部品配置座標X,Yを格納しており、361において電
源ピンの座標を得ることができる。
【0029】図3(a)の品名データ151は、パスコン
数算出に必要なLSI・ICの動作情報311〜318
等を格納している。部品内で同時に動作する出力バッフ
ァ数(図3において同時動作数314と表現する)及び
出力信号の波形振幅(図3において出力振幅315と表
現する)、回路出力抵抗値(316)、閾値電圧(31
7)、出力信号の立上り時間(図3のおいて立上り時間
318と表現する)は、パスコン数を算出するのに必要
なパラメータの一部である。これらパラメータがLSI
・ICの品名単位に同一の値となる場合は、LSI・I
Cの品名単位に、パスコン数を算出することができる。
【0030】これは例えば、LSI・IC電源ピンに発
生するノイズを、パスコンの等価直列抵抗とパスコンイ
ンダクタンスによる電圧降下から計算し、この値が電源
ノイズマージン以内におさまるようにパスコン数を算出
する。
【0031】信号切り替え時の電流最大値Iを{出力振
幅(315)×同時動作数(314)/(配線インピーダンス
(342)+回路出力抵抗(316))}で計算し、パスコ
ンの等価直列抵抗(343)による電圧降下V1を{I×
パスコン等価直列抵抗(343)}で計算する。パスコン
インダクタンスによる電圧降下V1’を(パスコンイン
ダクタンス(344)+電源インピーダンス(345)×伝
播遅延時間(346)×パスコン配置位置(341))×I
/出力信号立上がり時間(318)で算出する。
【0032】そして、|V1|+|V1’|/閾値電圧(3
17)により必要なパスコン数を求める。
【0033】図3の例を用いると、)品名データ151
(図3(a))の品名311が「A…」の場合、パスコン数
算出結果0.04+0.18/0.25=0.88となる。これは、部品
データ152(図3(b))において品名322が「A
…」の部品名321は「I0」及び「I1」のため、パ
スコン数データ155(図3(e))で、部品名「I
0」及び「I1」のパスコン数351及び352へ個数
「1」を格納する。
【0034】しかし、LSI等、複数の機能を搭載して
いる場合、モードの切り替えで動作が大きく異なるた
め、同一品名の部品であっても、部品個々でパラメータ
値が異なる場合がある。これは、個別識別313におい
て個別となっている場合は、(b)部品データに格納され
たパラメータからパスコン数を算出することで、部品個
々で算出可能となり、同一品名で部品個々にパラメータ
値が異なる場合に対応できる。
【0035】図3の例を用いると、部品データ152の
品名322が「C…」である部品名321が「I2」の
場合、パスコン数算出結果6となり、部品名321が
「I3」の場合、パスコン数算出結果7となる。
【0036】図3(e)のパスコン数データ155で、部
品名「I2」及び「I3」のパスコン数として、それぞ
れ個数「6」(353)、及び個数「7」(354)を格納
する。
【0037】また、1部品に複数種のバッファが存在す
るLSIの場合、算出パラメータは部品固有の値となら
ずに、バッファ毎に固有の値となる。これは、部品バッ
ファデータ155により、バッファ単位のパスコン数の
算出が可能となる。
【0038】例えば、部品データ152における部品名
321がI4の場合、個別識別323が個別であり、部
品バッファデータ153でバッファ毎にパスコン数を算
出する必要がある。それぞれ、バッファ毎にパスコン数
を算出し、その合計が部品I4に必要なパスコン数とな
る。
【0039】この様に、複数種のバッファをもつLSI
の場合、バッファ毎にパスコン数を算出することで、結
果、部品に必要なパスコン数355を格納する。
【0040】図4は、パスコンの最適化配置に関して、
プリント基板上の部品配置例を用いて説明するものであ
る。
【0041】図4(a)は部品40からの、パスコン配置
要求領域の例である。部品40は電源ピン40aを持
つ。配置要求領域411は、電源ピン40aの電源信号
から発生するノイズ防止に対して、パスコンが有効に機
能するための、配置位置範囲を示すものである。
【0042】この領域は、パスコン数算出に使用するパ
ラメータである、電源ピンからのパスコン配置位置34
1から求まる。
【0043】以下、このパスコン配置位置範囲を、パス
コン配置要求領域と表現する。
【0044】図4(b)は、パスコンを部品間で共有させ
た配置例である。部品420は電源ピン420aと42
0bを持ち、パスコン配置要求領域の一部を423で示
す。部品421は電源ピン421aと421bを持ち、
パスコン配置要求領域の一部を424で示す。部品42
0及び部品421は、それぞれパスコン1部品を必要と
し、別の動作タイミングで動作するものとする。これは
例えば、図3(b)の部品データ152の同時動作グルー
プ(324)が違う部品であることを指す。パスコン42
2は、部品420及び部品421と同一の電源信号のピ
ンを持つパスコンである。
【0045】配置例では、部品420及び部品421の
パスコン配置要求領域が重なった領域に、パスコン42
2が配置されている為、双方の部品へ、それぞれの出力
信号の推移タイミングにおいて、パスコン422が有効
に機能する。この、部品間のパスコン配置要求領域の重
なりにおいて、パスコンを共有できる場合、この領域を
共有可能領域と表現する。
【0046】部品420及び部品421は、それぞれパ
スコン1部品を必要としていたが、共有可能領域にパス
コンを配置することにより、部品間でパスコンを共有さ
せて、結果、2部品の要求に対し、パスコン1個の配置
で済むことになる。
【0047】次に、図2を中心としてパスコン数を自動
算出し、パスコンの共有可能な領域を検索しながら、パ
スコン数を最小限に最適化して配置する方法について述
べる。
【0048】先ず、LAI・IC抽出処理201におい
て、LSI・ICを抽出する。これは、図3に関して前
述したように、例えば図3(a)の品名データ151に
おいて部品種別311がLSI・ICの部品を抽出す
る。
【0049】必要パスコン数算出処理202において、
そのLSI・ICの動作情報及び電気特性情報をもと
に、LSI・IC抽出処理201で抽出したLSI・I
Cの電源信号から発生するノイズ防止に必要なパスコン
数を算出する。これは、図3を用いて前述したように、
図3(e)のパスコン数データ155を格納していくこ
とを指す。
【0050】図3(a)の品名データ151における個
別識別313が個別の場合は、品名311をキーとして
図3(b)の部品データ152における部品名321に関
して、それぞれ各パラメータ値からパスコン数を算出す
る。この際、図3(b)の部品データ152の個別識別3
23が個別の場合は、図3(c)の部品バッファデータ1
55において、部品内の各バッファ種毎にそれぞれ各パ
ラメータ値からバッファ種毎に必要なパスコン数を計算
し、その合計を部品に必要なパスコン数とする。
【0051】次に、図2を用いてパスコン数最適化処理
203について説明する。
【0052】先ず、LSI・ICからの配置要求領域検
索ステップ204において、パスコンの配置すべき位置
を検索する。
【0053】これは例えば、図4に関し前述した、領域
411のことである。この領域は、LSI・ICの電源
ピン座標からのある一定の距離内の領域をとることによ
り、決定する。ある一定の距離とは、必要パスコン数算
出処理ステップ202で使用した算出パラメータであ
る、パスコン配置位置341の値である。
【0054】この配置要求領域検索ステップ204にお
いて、その領域内に既にLSI・ICの電源ピンと同一
電源信号のパスコンが配置されているか否か検索し(ス
テップ205)、配置されていた場合、それは、着目し
ているLSI・IC以外の他のLSI・ICに割当て、
配置されていたことになる。そこで、共有可能判定ステ
ップ207において、そのパスコンが他のLSI・IC
と共有して有効に動作するか否かの評価を行う。
【0055】例えば、図3に関し前述した、各部品間の
同時動作グループ(324)を考慮して、同一グループ
ならば共有不可と判断し、違うグループならば、同時に
動作しないことから両方の部品に対して有効に機能する
ことができるため、共有可能と判断する。
【0056】共有可能な場合、共有させたパスコン数を
考慮して、配置パスコン数を決定(ステップ209)す
る。これは、必要パスコン数算出処理12で算出したパ
スコン数と、他LSI・ICと共有可能なパスコン数と
の差分をとることで可能となる。このように、パスコン
数の最適化を行った後、数分のパスコンを表示すること
で、対話での配置が可能となる。または、空き領域に最
適化後の数分、自動配置(ステップ210)していく。
【0057】また、配置要求領域検索ステップ204で
検索した配置要求領域内にパスコンが配置されていない
場合の処理について、説明する。
【0058】既に配置されたパスコンがない場合(ステ
ップ205)、近傍LSI・ICの電源ピン検索ステッ
プ206において、LSI・ICの電源ピンと同一電源
信号のピンをもつLSI・ICを検索する。
【0059】例えば、配置要求領域検索ステップ204
で電源ピンからのある一定の距離が10mmとすれば、
近傍LSI・ICの電源ピン検索ステップ206では、
10×2=20mm内に、LSI・ICの電源ピンが存
在するか検索する。
【0060】図5(a)を用いて説明すると、部品51の
電源ピン51aからの配置要求領域53内に、パスコン
が何も配置されていない場合、54に示すような検索範
囲で、電源ピンが存在するか検索することを指す。
【0061】検索結果、50aに示す電源ピンが存在
し、さらに該ピンに割り当てたパスコン52が存在して
いた場合(ステップ208)、部品間でパスコンの共有
が可能か否か判定する。(ステップ207) 共有可能と判定した場合、パスコン数算出処理12で算出
したパスコン数と、他LSI・ICと共有可能なパスコ
ン数との差分をとり、配置パスコン数を決定する。(ス
テップ209) この場合、パスコン表示/配置時(ステップ210)に
は、共有可能領域を検索し、その領域内に配置する。こ
れは、該当した電源ピンからのパスコン配置要求領域
と、着目しているLSI・ICからの配置要求領域との
重なりを抽出することで可能となる。
【0062】図5(b)における56で示す領域が共有可
能領域であり、パスコン52をこの領域内に再配置(5
5)することにより、1パスコンを部品間で共有可能と
なる。
【0063】これらステップ201〜210処理を、全
パスコン数分繰り返して一連の処理が終了する。(ステ
ップ211) 次に、上記処理を対話型部品配置システムに取り込ん
だ、一実施例を、図6を用いて説明する。
【0064】先ず、個別に着目したいLSI・ICを指
示し、逐次にパスコンを配置していく方法について説明
する。
【0065】図6(a)及び(b)及び(c)は、部品60に
対し、パスコンを対話で配置する際の画面例である。こ
れは図1における表示装置12上に、中央演算処理装置
14を介してデータ記憶装置15からの各種データや、
中央演算処理装置14からの、部品配置プログラム実行
に伴う、基板データ(156)の部品配置座標等の各種
処理結果に応じ、表示される。
【0066】図6(a)において、部品60は電源ピン6
0aを持つ。この電源ピンからの、パスコン配置要求領
域を61で表す。パスコン配置要求領域61内へは、予
めパスコンが配置されていない状態とする。画面右下の
部品62は、部品60の電源ピンと同一の電源信号のピ
ンを持つパスコンであり、部品60に必要なパスコン数
を算出した結果、その個数分表示したものである。
【0067】この処理は、例えば、部品のピック等、何
らかの方法で部品60が指示された場合、即座に部品6
0に必要なパスコン数を、図3で示した(b)部品データ
または(c)部品バッファデータにより、部品名をキー
に、その算出パラメータからパスコン数を算出する。そ
して、算出した個数分、電源ピンと同一の電源信号のピ
ンを持つパスコンを表示する。さらに、部品60の電源
ピンから、算出に使用したパスコン配置位置341の距
離内の領域を、表示装置に視覚的に表示する。
【0068】その結果、ある部品にパスコンを割当て配
置する際に、予めその部品に必要なパスコン個数を意識
することなく、さらに、配置すべく適切な配置箇所への
パスコンの配置が可能となる。
【0069】図6(b)を用いて、図6(a)において、パ
スコン配置要求領域61内に予めパスコンが配置されて
いた場合の処理を説明する。
【0070】同様、パスコン配置要求領域61を検索し
た時、その領域内に、部品の電源ピンと同一の電源信号
のピンを持つパスコン63が既に配置されていた場合、
その部品は、他のLSI・ICへ割当てられていたこと
になる。そこで、このパスコンを共有可能か否か判定す
る。
【0071】これは例えば、図3に関し前述した、同時
動作グループ情報から同時に動作しないならば、共有可
能と判定する。
【0072】共有可能と判定した場合、部品60へはパ
スコン1個必要と算出したが、共有可能パスコン1個の
差をとり、最適化後、配置すべきパスコンなしとして、
画面に表示する。
【0073】このように、最適化後のパスコン数のみ表
示することにより人手にてパスコン数の最適化を意識す
ることなくパスコン配置が行える。
【0074】図6(c)は、図6(a)において、パスコン配
置要求領域の近傍にパスコンが配置されていた場合の処
理を説明する。
【0075】同様、パスコン配置要求領域61を検索
し、その領域内に何もパスコンが配置されていない場
合、近傍LSI・ICの電源ピンを検索する。これは、
例えば図5(a)における54のような範囲内に、同一の
電源信号ピンが存在するか否か検索する。
【0076】図6(c)において、電源ピン65aが存在
し、かつ、この範囲内に部品の電源ピンと同一の電源信
号のピンを持つ、パスコン66が配置されていたとす
る。
【0077】ここで、このパスコン66が部品間で共有
可能か否か判定し、可能ならば、共有可能領域67を検
索する。共有可能か否かの判定は、前述した同時動作グ
ループをもとに判定または、消費電流をもとに判定す
る。
【0078】この時、パスコン66が移動可能なパスコ
ンであること及び、その移動すべき領域67を視覚的に
表示する。さらに、共有させるパスコン数との差をとっ
て、(b)同様にパスコン1個を、配置すべきパスコンと
して、表示装置の画面に表示する。
【0079】その結果、逐次にパスコン数を最適化しな
がら、パスコン配置が可能となる。
【0080】上記方法以外に、逐次に配置せず、基板全
体で配置要求領域及び共有可能領域を抽出し、共有可能
領域を表示装置に視覚的に表示する方法においても、最
適化しながらの対話配置が可能となる。
【0081】上記実施例において、最適化とは、一例で
あり、実用上本発明の効果を達成し得る程度のものはそ
の範疇に含まれる。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
予めパスコン数を算出及び指示することなく、必要なパ
スコン数を自動算出し、配置状態を評価してパスコン数
を必要最小限の個数に適した配置が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る部品配置システム構成
のブロック図
【図2】本発明の一実施例に係るパスコン最適化配置処
理を示すフローチャート
【図3】本発明の一実施例に係る部品データ及び基板情
報データ及びパスコン算出共通データ構造を示す図
【図4】本発明の一実施例に係るパスコン最適化配置例
を示す図
【図5】本発明の一実施例に係るパスコン最適化配置処
理の例を示す図
【図6】本発明の一実施例に係る対話型部品配置方法に
おける画面表示の例を示す図
【符号の説明】
11・・入力装置 12・・表示装置 13・・出力装置 14・・中央演算処理装置 15・・データ記憶装置 151・・品名データ部 152・・部品データ部 153・・部品バッファデータ部 154・・パスコン数算出共通データ部 155・・パスコン数データ部 156・・基板データ部 201〜211・・パスコン最適化配置フロー 311〜318・・品名データ格納情報 321〜326・・部品データ格納情報 331〜334・・部品バッファデータ格納情報 341〜347・・パスコン数算出共通データ格納情報 351〜355・・パスコン数格納情報 361・・基板データ格納 40・・・パスコン割り当て部品 40a・・部品40の電源ピン 411・・パスコン配置要求領域 420・・着目しているLSI・IC 420a、420b・・部品420の電源ピン 421・・近傍LSI・IC 421a、421b・・部品421の電源ピン 422・・近傍LSI・ICに割り当てられていたパス
コン 50、51・・パスコン割り当て部品 50a・・部品50の電源ピン 51a・・部品51の電源ピン 52・・部品50に割り当てたパスコン 53・・パスコン配置要求領域 55・・移動したパスコン 56・・共有可能領域 60・・パスコン割り当て部品 60a・・部品60の電源ピン 61・・部品60からのパスコン配置要求領域 62・・部品60に割当て配置するパスコン 63・・既に配置されていたパスコン 64・・最適化後、部品60に割当て配置するパスコン 65・・部品60の近傍電源ピン 66・・移動可能パスコン 67・・共有可能領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 良明 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所通信事業部内 (72)発明者 副島 裕一 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所通信事業部内 (72)発明者 大滝 重夫 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所通信事業部内 Fターム(参考) 5B046 AA08 BA05 CA04 GA01 JA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プリント基板にバイパスコンデンサ部品を
    配置するシステムにおいて、LSI・ICの動作情報及
    び電気特性情報をもとにバイパスコンデンサ部品の配置
    設計時に上記LSI・ICに必要なバイパスコンデンサ
    数を自動算出する手段と、上記LSI・ICからのバイ
    パスコンデンサの有効範囲内におけるバイパスコンデン
    サ配置状態を評価して、上記算出したバイパスコンデン
    サ数を必要最小限となるように配置する手段を有するこ
    とを特徴とするバイパスコンデンサ部品配置システム。
  2. 【請求項2】対話形式で部品を上記プリント基板に配置
    する部品配置システムにおいて、上記部品個々に必要な
    バイパスコンデンサ数を算出する算出手段と、必要最小
    限に最適化した数の上記バイパスコンデンサを表示する
    手段を設け、必要数分のバイパスコンデンサの対話配置
    を行えることを特徴とする対話形式の部品配置システ
    ム。
  3. 【請求項3】上記バイパスコンデンサを対話形式で上記
    プリント基板に配置する際に、LSI・ICからのバイ
    パスコンデンサ配置要求範囲を視覚的に表示する手段を
    有することを特徴とする請求項2記載の対話形式の部品
    配置システム。
  4. 【請求項4】上記バイパスコンデンサを対話形式でプリ
    ント基板に配置する際に、近傍LSI・ICとのバイパ
    スコンデンサの共有可能な領域を検索し、その領域を識
    別表示可能とする手段を設けたことを特徴とする請求項
    2記載の対話形式の部品配置システム。
  5. 【請求項5】バイパスコンデンサをプリント基板に配置
    するシステムにおいて、上記プリント基板上に搭載され
    るバイパスコンデンサ配置設計時、部品間でバイパスコ
    ンデンサの共有可能な領域を検索する手段を設け、共有
    可能な領域を優先して配置していくことを可能としたこ
    とを特徴とする部品配置システム。
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