JP2003098963A - 記録装置及び記憶媒体ユニット - Google Patents

記録装置及び記憶媒体ユニット

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JP2003098963A
JP2003098963A JP2001287305A JP2001287305A JP2003098963A JP 2003098963 A JP2003098963 A JP 2003098963A JP 2001287305 A JP2001287305 A JP 2001287305A JP 2001287305 A JP2001287305 A JP 2001287305A JP 2003098963 A JP2003098963 A JP 2003098963A
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JP2001287305A
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Ippei Ogawa
一平 小川
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録情報を容易に改竄することができない情
報記録を行なう。 【解決手段】 情報aを暗号化するための暗号鍵、それ
を復号化するための復号鍵を作成する(ステップS
7)。そして、情報aを、暗号鍵を用いて公開鍵暗号方
式で暗号化して、暗号化情報とする(ステップS9)。
そして、暗号化情報及び復号鍵は、記憶媒体書込装置で
記憶媒体に記録するが、暗号鍵については記録装置に保
持する(ステップS11)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、書き換え又は追
記可能でリムーバブルな記憶媒体に情報を記録する記録
装置、及び、書き換え又は追記可能でリムーバブルな複
数の記憶媒体の組からなる記憶媒体ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】現在最も普及している光記憶媒体である
コンパクトディスクは、当初の用途であった音楽用に加
え、PC用の光記憶媒体、動画の光記憶媒体としても用
いられている。そして、これらのインフラを活用する書
き換え、追記可能な光記憶媒体であるCD−R/RWが
登場し、一般市場に受け入れられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、書き換
え、追記可能でリムーバブルな光記憶媒体などの記憶媒
体においては、記録情報の改竄が容易であることから、
契約書などの重要文書を記録して保存するという用途に
は用いにくいと言う不具合がある。
【0004】この発明の目的は、記録情報を容易に改竄
することができない情報記録を行なうことである。
【0005】この発明の目的は、記録内容の改竄を容易
に知ることができるようにして、記録情報の改竄を更に
効果的に防止することである。
【0006】この発明の目的は、記録内容の改竄を更に
容易に知ることができるようにして、記録情報の改竄を
更に効果的に防止することである。
【0007】この発明の目的は、記憶媒体がオリジナル
のものか複製したものか知ることができるようにして、
記憶媒体の複製を防止することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、書き換え又は追記可能でリムーバブルな記憶媒体に
情報を記録する記録装置において、前記記録を実行する
記憶媒体書込装置と、公開鍵暗号方式で暗号化する暗号
鍵を生成し、又、この暗号化後の暗号化情報を復号化す
る復号鍵を作成する暗号・復号鍵生成手段と、この生成
した暗号鍵及び復号鍵を記憶する暗号・復号鍵記憶手段
と、この記憶された暗号鍵により前記情報について前記
暗号化を行なう暗号化手段と、前記情報を特定した前記
記録の実行の指示をユーザから受付ける受付手段と、こ
の受付がされたときは、前記情報について前記暗号化後
の暗号化情報、この暗号化に用いた前記暗号鍵及び前記
暗号化情報を復号化できる前記復号鍵のうち、前記暗号
化情報及び前記復号鍵のみを前記記憶媒体に記録する情
報として特定し、この特定した前記暗号化情報及び前記
復号鍵を前記記憶媒体書込装置で前記記憶媒体に記録す
ることを実行させる実行手段と、を備えていることを特
徴とする記録装置である。
【0009】したがって、記憶媒体に対する情報の記録
を指示すると、自動的にその情報を暗号化し、その暗号
化情報と復号化するための復号鍵のみを記憶媒体に記録
して、暗号化に用いた暗号鍵は記録しないので、復号鍵
で復号して再生することはできても、記録情報を改竄す
ることができない情報記録を行なうことができる。
【0010】請求項2に記載の発明は、書き換え又は追
記可能でリムーバブルな記憶媒体に情報を記録する記録
装置において、前記記録を実行する記憶媒体書込装置
と、公開鍵暗号方式で暗号化する暗号鍵を生成し、又、
この暗号化後の暗号化情報を復号化する復号鍵を作成す
る暗号・復号鍵生成手段と、この生成した暗号鍵及び復
号鍵を記憶する暗号・復号鍵記憶手段と、この記憶され
た暗号鍵により前記情報について前記暗号化を行なう暗
号化手段と、同一内容又は異なる内容の複数の前記情報
を特定して複数の前記記憶媒体に対してそれぞれ前記複
数の情報の記録について実行の指示をユーザから受付け
る受付手段と、この受付がされたときは、前記複数の情
報について前記暗号化後の暗号化情報、この暗号化に用
いた前記暗号鍵及び前記暗号化情報を復号化できる前記
復号鍵のうち、前記複数の情報のうちで同一情報につい
ての前記暗号化情報及び前記復号鍵並びに異なる情報に
ついての前記暗号化鍵を同一の前記記憶媒体に記録する
情報として特定し、この記憶媒体ごとに特定した前記暗
号化情報、前記復号鍵及び前記暗号鍵を前記記憶媒体書
込装置で前記各記憶媒体にそれぞれ記録することを実行
させる実行手段と、を備えていることを特徴とする記録
装置である。
【0011】したがって、記録後の複数の記憶媒体は、
何れも、いっしょに記録されている復号鍵により、暗号
化されて記録された情報を復号して再生することは可能
であるが、他の記憶媒体を用意しないと暗号化鍵を入手
することができないので、記録情報の改竄を防止するこ
とができる。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の記録装置において、前記暗号化の対象となる前
記情報を認証するための情報である基礎情報から一方向
ハッシュ関数によりハッシュ値を計算するハッシュ値演
算手段と、この算出されたハッシュ値を記憶するハッシ
ュ値記憶手段とを備え、前記実行手段は、前記暗号化情
報の前記記録を行なうに際して前記暗号化情報に関する
前記ハッシュ値も併せて当該暗号化情報と同一の前記記
憶媒体に記録するものであることを特徴とする。
【0013】したがって、記憶媒体に暗号化して記録さ
れた情報の内容を改竄したときには、ハッシュ値を再計
算してみると、その値が記録されているものと異なるの
で、記録内容の改竄を容易に知ることができ、かかる改
竄を更に効果的に防止することができる。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
何れかの一に記載の記録装置において、前記ハッシュ値
演算手段は、前記暗号化の対象となる前記情報の内容を
示す情報及び前記記録の日時の情報のうち少なくとも一
方を前記基礎情報としていることを特徴とする。
【0015】したがって、記憶媒体に記録した情報の内
容を示す情報や記録の日時の情報を用いてハッシュ値を
作成して記録することで、記憶媒体に暗号化して記録さ
れた情報の改竄を更に容易に知ることができ、かかる改
竄を効果的に防止することができる。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
何れかの一に記載の記録装置において、前記ハッシュ値
演算手段は、前記記憶媒体が記録光を誘導する記録用案
内溝を基板上に有し当該基板には基板情報が記録されて
いる光記憶媒体であるときに、前記基盤情報を前記基礎
情報としていることを特徴とする。
【0017】したがって、記憶媒体自体の基礎情報のハ
ッシュ値を求めて記録されているハッシュ値と比較すれ
ば、当該記憶媒体がオリジナルのものか複製したものか
知ることができるので、記憶媒体の複製を防止すること
ができる。
【0018】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
何れかの一に記載の記録装置において、前記ハッシュ値
演算手段は、前記記憶媒体の記録容量及び残容量のうち
少なくとも一方を前記基礎情報としていることを特徴と
する。
【0019】したがって、記憶媒体自体の記録容量や残
容量のハッシュ値を求めて記録されているハッシュ値と
比較すれば、当該記憶媒体に対する改竄の有無を知るこ
とができるので、記憶媒体の改竄を効果的に防止するこ
とができる。
【0020】なお、前記実行手段は、前記受付手段によ
り前記暗号・復号鍵記憶手段で記憶された前記暗号鍵を
特定して前記記録の実行の指示を受付けたときは、当該
暗号鍵の前記記憶媒体書込装置による前記記憶媒体への
記録を禁止するものとすることで、暗号鍵が記録装置外
に持ち出されるのを防止して、記憶媒体の改竄を効果的
に防止することができる。
【0021】また、前記実行手段は、ユーザの指示によ
り、前記暗号化情報及び前記復号鍵を対象とした前記記
録と、前記暗号化を省略して当該暗号化を行なう前の前
記情報を対象とした前記記録と、を選択的に実行させる
ものとすることで、記憶媒体の改竄を防止した記録と、
内容の書き換え、追記可能に記録することとを選択して
実行することもできる。
【0022】請求項7に記載の発明は、書き換え又は追
記可能でリムーバブルな複数の記憶媒体の組である記憶
媒体ユニットにおいて、前記各記憶媒体は、何れも、公
開鍵暗号方式で暗号化された情報、この暗号化情報を復
号化するための復号鍵、及び、他の何れかの前記記憶媒
体に記録されている前記暗号化情報の前記暗号化に使用
した暗号鍵が記録されていることを特徴とする記憶媒体
ユニットである。
【0023】したがって、ひとつの記憶媒体に暗号化し
て記録されている情報は復号鍵で復号して再生すること
はできるものの、他の記憶媒体がなければ暗号鍵を入手
できないので、記憶媒体の記録情報の改竄を効果的に防
止することができる。
【0024】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の記憶媒体ユニットにおいて、前記各記憶媒体は、何れ
も、記録されている前記暗号化された情報を特定するた
めの情報である基礎情報から一方向ハッシュ関数により
求めたハッシュ値が記録されていることを特徴とする。
【0025】したがって、記憶媒体に暗号化して記録さ
れた情報の内容を改竄したときには、ハッシュ値を再計
算してみると、その値が記録されているものと異なるの
で、記録内容の改竄を容易に知ることができ、かかる改
竄を更に効果的に防止することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】[発明の実施の形態1]この発明の
一実施の形態を発明の実施の形態1として説明する。
【0027】図1は、実施の形態1である記録装置1の
電気的な接続を示すブロック図である。図1に示すよう
に、記録装置1は、PCなどのコンピュータであり、各
種演算を行ない、記録装置1の各部を集中的に制御する
CPU11と、各種のROM、RAMからなる記憶装置
であるメモリ12とが、バス13で接続されている。
【0028】バス13には、図示しない所定のインター
フェイスを介して、ハードディスクなどの磁気記憶装置
14と、マウス、キーボード等により構成される入力装
置15と、CRT、LCDなどの表示装置16と、光デ
ィスクなどの記憶媒体17を読み取る記憶媒体読取装置
18と、光ディスクなどの記憶媒体2に情報を記録する
記憶媒体書込装置21とが接続されている。また、イン
ターネットなどのネットワーク19と通信を行なう所定
の通信インターフェイス20が接続されていてもよい。
【0029】記憶媒体2,17としては、CD,DVD
などの光ディスク、光磁気ディスク、フロッピー(登録
商標)ディスクなどのリムーバブルな各種メディアで、
書き換え又は追記なものを用いることができる。また、
記憶媒体読取装置18、記憶媒体書込装置21は、具体
的には記憶媒体2,17の種類に応じて光ディスク装
置、光磁気ディスク装置、フロッピーディスク装置など
が用いられる。なお、記憶媒体読取装置18、記憶媒体
書込装置21は、記録及び再生の両方が可能な1台の装
置により実現してもよい。
【0030】磁気記憶装置14には、この発明のプログ
ラムを実現する記録プログラムが記憶されている。この
記録プログラムは、記憶媒体17から記憶媒体読取装置
18により読み取るか、あるいは、インターネットなど
のネットワーク19からダウンロードするなどして、磁
気記憶装置14にインストールしたものである。このイ
ンストールにより記録装置1は動作可能な状態となる。
なお、この記録プログラムは、特定のアプリケーション
ソフトの一部をなすものであってもよい。また、所定の
OS上で動作するものであってもよい。
【0031】以下では、記録プログラムに基づいて記録
装置1が行なう処理の内容について説明する。
【0032】図2は、かかる処理について説明するフロ
ーチャートである。図2に示すように、CPU11は、
磁気記憶装置14その他のメディアに記憶されている所
望の情報aを記憶媒体2に記憶するための情報として指
定し、記憶媒体2に対する情報aの記録を実行する旨の
指示を、ユーザの入力装置15の操作により受付けると
(ステップS1のY)、前回に後述するステップS4以
下の処理で暗号化を行なって情報aを暗号化したときに
使用した暗号鍵Kpaであるか否かを判断する(ステッ
プS2)。ステップS1により受付手段を実現してい
る。
【0033】暗号鍵(公開鍵)Kpaであるときは(ス
テップS2のY)、暗号鍵Kpaの記憶媒体2に対する
記録は禁止する旨のメッセージを表示装置16に表示す
るなどして報知し(ステップS3)、その後の処理を終
了する。暗号鍵Kpaでないときは(ステップS2の
N)、その指定された情報aを特定し、この情報aを対
象として以下の処理の実行を開始する(ステップS
4)。これにより実行手段を実現している。そして、情
報aを暗号化して記録するか否かを問い合わせるメッセ
ージを表示装置16に表示するなどして問い合わせる
(ステップS5)。
【0034】これに対し、ユーザが情報aを暗号化して
記録する旨を指示したときは(ステップS6のY)、情
報aを暗号化するための暗号鍵Kpa及びそれを復号化
するための復号鍵(秘密鍵)Kcaを作成し(ステップ
S7)、メモリ12、磁気記憶装置14などに記憶する
(ステップS8)。ステップS7により暗号・復号鍵生
成手段を実現し、ステップS8により暗号・復号鍵記憶
手段を実現している。
【0035】そして、ステップS4で特定された情報a
を、暗号鍵Kpaを用いて公開鍵暗号方式で暗号化し
て、暗号化情報Caとする(ステップS9)。ステップ
S9により暗号化手段を実現している。公開鍵暗号方式
としては、暗号鍵Kpaと復号鍵Kcaとを生成するこ
とができ、復号鍵Kcaにて暗号鍵Kpaと同じ暗号化
ができない暗号法であれば、どのような暗号法でも用い
ることができる。例として、RSA法や楕円曲線暗号法
等である。また、暗号鍵Kpa、復号鍵Kcaの生成に
は、時間情報や乱数などから生成するのが望ましい。
【0036】ステップS9の暗号化情報Ca及び復号鍵
Kcaは、記憶媒体2に記録する対象となる情報として
メモリ12の所定のエリアに記憶する(ステップS1
0)。この後、メモリ12に記憶されている暗号化情報
Ca及び復号鍵Kcaを記憶媒体書込装置21に送信し
て、暗号化情報Ca及び復号鍵Kcaを記憶媒体2に記
録するが、暗号鍵Kpaについては記録装置1に保持す
る(ステップS11)。
【0037】ユーザが情報aを暗号化しないで記録する
旨を指示したときは(ステップS6のN)、ステップS
4で特定した情報aのみを暗号化しないで記憶媒体書込
装置21に送信して、情報aのみを記憶媒体2に記録す
る(ステップS12)。
【0038】このように、所望の情報aを記憶媒体2に
記録するにあたっては、その情報aを公開鍵暗号方式で
暗号化して記憶媒体2に記録し、また、その暗号化後の
暗号化情報Caを復号化する復号鍵Kcaも併せて記憶
媒体2に記録するようにするが、暗号化に使用した暗号
鍵Kpaは記録装置1に保持して、記憶媒体2には記録
しないようにしているので(ステップS11)、記憶媒
体2に記録した暗号化情報Caは、復号鍵Kcaを用い
て読み取ることができるが、暗号鍵Kpaがないので、
情報a(暗号化情報Ca)を改竄することはできない。
【0039】したがって、契約書など複数の者の間の取
決めを互いに明らかにするために作成される文書などを
記憶媒体2に記録して、複数の者がそれぞれ所持するよ
うにすれば、その内容を不正に改竄することを防止する
ことができる。
【0040】また、記録装置1に保持されている復号鍵
Kcaを記憶媒体2に記録することを要求されても当該
記録を禁止するので(ステップS2,S3)、暗号鍵K
paを記録装置1から取り出して、情報a(暗号化情報
Ca)を改竄することもできない。
【0041】さらに、改竄の防止措置を取る必要のな
い、あるいは、書き換え又は追記にしておきたい情報a
については、暗号化することなく記憶媒体2に記録する
ことも選択できるので(ステップS6のN,S12)、
使い勝手がよい。
【0042】[発明の実施の形態2]この発明について
別の実施の形態を発明の実施の形態2として説明する。
【0043】以下の説明では、実施の形態2が実施の形
態1と相違している点を中心に説明し、共通する点につ
いては、実施の形態1と同一の符号を用い、詳細な説明
を省略する。
【0044】この記録装置1の具体的な装置構成は、図
2に示す実施の形態1の記録装置1と同様である。但
し、記録プログラムの内容が実施の形態1とは相違し、
これにより後述のように実行する処理内容が相違する。
【0045】図3,図4は、この記録装置1が行なう処
理について説明するフローチャートである。図3,図4
に示すように、CPU11は、ユーザが入力装置15を
操作して、磁気記憶装置14その他のメディアに記憶さ
れている2つの所望の情報a,bを、それぞれ別の記憶
媒体2a,2bに記憶するための情報として指定し、記
憶媒体2a,2bに対する情報a,bの記録する旨の指
示を受付けると(ステップS21のY)、前回に後述す
るステップS24以下の処理で暗号化を行なって情報
a,bを暗号化したときに使用した暗号鍵Kpa又はK
pbであるか否かを判断する(ステップS22)。ステ
ップS21により受付手段を実現している。記憶媒体2
aと2bの組は、この発明の記憶媒体ユニットを実施す
るものである。
【0046】暗号鍵Kpa又はKpbであるときは(ス
テップS22のY)、暗号鍵Kpa又はKpbの記憶媒
体2に対する記録は禁止する旨のメッセージを表示装置
16に表示するなどして報知し(ステップS23)、そ
の後の処理を終了する。暗号鍵Kpa又はKpbでない
ときは(ステップS22のN)、その指定された情報
a,bを特定し、以下の処理を開始する(ステップS2
4)。これにより実行手段を実現している。
【0047】そして、情報a,bを暗号化して記録する
か否かを問い合わせるメッセージを表示装置16に表示
するなどして問い合わせる(ステップS25)。これに
対し、ユーザが情報a,bを暗号化して記録する旨を指
示したときは(ステップS26のY)、情報aを暗号化
するための暗号鍵Kpa及びそれを復号化するための復
号鍵Kcaを作成し、又、情報bを暗号化するための暗
号鍵Kpb及びそれを復号化するための復号鍵Kcbを
作成して(ステップS27)、メモリ12、磁気記憶装
置14などに記憶する(ステップS28)。ステップS
27により暗号・復号鍵生成手段を実現し、ステップS
28により暗号・復号鍵記憶手段を実現している。
【0048】そして、ステップS24で特定された情報
a,bを、それぞれ暗号鍵Kpa,Kpbを用いて公開
鍵暗号方式で暗号化して、それぞれ暗号化情報Ca,C
bとする(ステップS29)。ステップS29により暗
号化手段を実現している。公開鍵暗号方式としては、暗
号鍵Kpa(Kpb)と復号鍵Kca(Kcb)とを生
成することができ、復号鍵Kca(Kpb)にて暗号鍵
Kpa(Kcb)と同じ暗号化ができない暗号法であれ
ば、どのような暗号法でも用いることができる。例とし
て、RSA法や楕円曲線暗号法等である。また、暗号鍵
Kpa(Kpb)、復号鍵Kca(Kcb)の生成に
は、時間情報や乱数などから生成するのが望ましい。
【0049】ステップS29の暗号化情報Ca、復号鍵
Kca及び暗号鍵Kpa並びに暗号化情報Cb、復号鍵
Kcb及び暗号鍵Kpbは、記憶媒体2a,2bに記録
する対象となる情報としてメモリ12の所定のエリアに
記憶する(ステップS30)。この後、メモリ12に記
憶されている暗号化情報Ca、復号鍵Kca及び暗号鍵
Kpbを記憶媒体書込装置21に送信して、この暗号化
情報Ca、復号鍵Kca及び暗号鍵Kpbを記憶媒体2
aに記録し(ステップS31)、記憶媒体書込装置21
で読み取った記憶媒体2aを特定する情報をメモリ12
に記憶する(ステップS32)。
【0050】そして、記憶媒体2aとは別の記憶媒体2
bを記憶媒体書込装置21に装填することをユーザに促
すメッセージを表示装置16に表示するなどして報知す
る(ステップS33)。新たな記憶媒体2bの装填がな
されたときは(ステップS34のY)、ステップS32
で読み取った記憶媒体2aを特定する情報を用い、新た
な記憶媒体2bが記憶媒体2aと異なる記憶媒体2であ
るか否かを判断する(ステップS35)。
【0051】前回と同じ記憶媒体2aであるときは(ス
テップS35のY)、記憶媒体2aとは別の記憶媒体2
bに交換することをユーザに促すメッセージを表示装置
16に表示するなどして報知する(ステップS36)。
【0052】前回と異なる記憶媒体2bであるときは
(ステップS35のN)、メモリ12に記憶されている
暗号化情報Cb、復号鍵Kcb及び暗号鍵Kpaを記憶
媒体書込装置21に送信して、この暗号化情報Cb、復
号鍵Kcb及び暗号鍵Kpaを記憶媒体2bに記録する
(ステップS37)。
【0053】ユーザが情報a,bを暗号化しないで記録
する旨を指示したときは(ステップS26のN)、ステ
ップS24で特定した情報aを記憶媒体書込装置21に
送信して、情報aを記憶媒体2aに記録する(ステップ
S38)。そして、記憶媒体2aとは別の記憶媒体2b
を記憶媒体書込装置21に装填することをユーザに促す
メッセージを表示装置16に表示するなどして報知する
(ステップS39)。新たな記憶媒体2bの装填がなさ
れたときは(ステップS40のY)、メモリ12に記憶
されている情報bを記憶媒体書込装置21に送信して、
この情報bを記憶媒体2bに記録する(ステップS4
1)。
【0054】以上のような処理を行なうことにより、記
憶媒体2aに記録した情報aについては記憶媒体2bに
記録した暗号鍵Kpaがなければ書き換えできず、記憶
媒体2bに記録した情報bについては記憶媒体2aに記
録した暗号鍵Kpbがなければ書き換えできないので、
組となる記憶媒体2aと2bがそろわない限り、情報
a,bは互いに改訂することができなくなる。
【0055】具体的には、複数の人物(法人)間の取決
めなど(契約書など)、複数組の文書を作成し、各人が
その文書を所持し、しかもその文書の不正な改竄は互い
に防止したい場合などに、記録装置1を用いることがで
きる。すなわち、記憶媒体2aと2bにそれぞれ各人が
所持する文書a,bを記録するようにすれば、記憶媒体
2aと2bとが揃わないかぎり、文書a,bともに閲覧
はできても、書き換えをすることはできないようにする
ことができる。
【0056】なお、前記の説明では、1台の記憶媒体書
込装置21を用い、記憶媒体2a,2bに順次記録を行
なう例を説明したが、複数台の記憶媒体書込装置21を
用意し、記憶媒体2a,2bに同時並行的に記録を行な
うようにしてもよい。
【0057】また、2つの記憶媒体2a,2bに限定す
る必要はなく、3つ以上の記憶媒体に3つ以上の文書を
それぞれ記憶するようにしてもよい。この場合には、当
該記憶媒体に記録した暗号化後の文書の暗号鍵は他の記
憶媒体の少なくとも1つに記録するようにすればよい。
【0058】[発明の実施の形態3]この発明について
別の実施の形態を発明の実施の形態3として説明する。
【0059】以下の説明では、実施の形態3が実施の形
態2と相違している点を中心に説明し、共通する点につ
いては、実施の形態2と同一の符号を用い、詳細な説明
を省略する。
【0060】この記録装置1の具体的な装置構成は、図
2に示す実施の形態1の記録装置1と同様である。但
し、記録プログラムの内容が実施の形態1とは相違し、
これにより、後述のように実行する処理内容が相違す
る。
【0061】図5,図6は、この記録装置1が行なう処
理について説明するフローチャートである。図5,図6
に示すように、CPU11は、ユーザが入力装置15を
操作して、磁気記憶装置14その他のメディアに記憶さ
れている2つの所望の情報a,bを、それぞれ別の記憶
媒体2a,2bに記憶するための情報として指定し、記
憶媒体2a,2bに対する情報a,bの記録する旨の指
示を受付けると(ステップS51のY)、前回に後述す
るステップS54以下の処理で暗号化を行なって情報
a,bを暗号化したときに使用した暗号鍵Kpa,Kp
b、あるいは、ハッシュ値Ha,Hbであるか否かを判
断する(ステップS52)。ステップS51により受付
手段を実現している。
【0062】暗号鍵Kpa,Kpb、あるいは、ハッシ
ュ値Ha,Hbであるときは(ステップS52のY)、
暗号鍵Kpa,Kpb、あるいは、ハッシュ値Ha,H
bの記憶媒体2に対する記録は禁止する旨のメッセージ
を表示装置16に表示するなどして報知し(ステップS
53)、その後の処理を終了する。暗号鍵Kpa,Kp
b、あるいは、ハッシュ値Ha,Hbではないときは
(ステップS52のN)、その指定された情報a,bを
特定し、以下の処理を開始する(ステップS54)。こ
れにより実行手段を実現している。そして、情報a,b
を暗号化して記録するか否かを問い合わせるメッセージ
を表示装置16に表示するなどして問い合わせる(ステ
ップS55)。
【0063】これに対し、ユーザが情報a,bを暗号化
して記録する旨を指示したときは(ステップS56の
Y)、情報aを暗号化するための暗号鍵Kpa及びそれ
を復号化するための復号鍵Kcaを作成し、又、情報b
を暗号化するための暗号鍵Kpb及びそれを復号化する
ための復号鍵Kcbを作成して(ステップS57)、メ
モリ12、磁気記憶装置14などに記憶する(ステップ
S58)。ステップS57により暗号・復号鍵生成手段
を、ステップS48により暗号・復号鍵記憶手段を実現
している。
【0064】そして、ステップS54で特定された情報
a,bを、それぞれ暗号鍵Kpa,Kpbを用いて公開
鍵暗号方式で暗号化して、それぞれ暗号化情報Ca,C
bとする(ステップS59)。ステップS49により暗
号化手段を実現している。公開鍵暗号方式としては、暗
号鍵Kpa(Kpb)と復号鍵Kca(Kcb)とを生
成することができ、復号鍵Kca(Kpb)にて暗号鍵
Kpa(Kcb)と同じ暗号化ができない暗号法であれ
ば、どのような暗号法でも用いることができる。例とし
て、RSA法や楕円曲線暗号法等である。また、暗号鍵
Kpa(Kpb)、復号鍵Kca(Kcb)の生成に
は、時間情報や乱数などから生成するのが望ましい。
【0065】また、情報a,bそれぞれを認証する情報
である基礎情報iを取得し(ステップS60)、それを
一方向ハッシュ関数によりハッシュ値に変換する演算を
行なう(ステップS61)。これにより、情報aの基礎
情報iからハッシュ値Haが求まり、情報bの基礎情報
iからハッシュ値Hbが求まる。このハッシュ値Ha,
Hbをメモリ12、磁気記憶装置14などに記憶する
(ステップS62)。ステップS61によりハッシュ値
演算手段を、ステップS62によりハッシュ値記憶手段
を実現している。基礎情報iとしては、具体的には、情
報a,bの文書名(例えば、「不動産賃貸借契約書」)
や、現在の日時などを用いることができ、基礎情報i
は、ユーザが入力装置15で入力してもよいし、記憶さ
れている情報a,bから読み取ってもよいし、現在の日
時は記録装置1内に用意された図示しない時計から読み
取ってもよい。
【0066】次に、ステップS58の暗号化情報Ca、
復号鍵Kca及び暗号鍵Kpa並びに暗号化情報Cb、
復号鍵Kcb及び暗号鍵Kpb、並びに、ステップS5
2のハッシュ値Ha,Hbを、記憶媒体2a,2bに記
録する対象となる情報としてメモリ12の所定のエリア
に記憶する(ステップS63)。
【0067】この後、メモリ12に記憶されている暗号
化情報Ca、復号鍵Kca、暗号鍵Kpb及びハッシュ
値Haを記憶媒体書込装置21に送信して、この暗号化
情報Ca、復号鍵Kca、暗号鍵Kpb及びハッシュ値
Haを記憶媒体2aに記録し(ステップS64)、記憶
媒体書込装置21で読み取った記憶媒体2aを特定する
情報をメモリ12に記憶する(ステップS65)。
【0068】そして、記憶媒体2aとは別の記憶媒体2
bを記憶媒体書込装置21に装填することをユーザに促
すメッセージを表示装置16に表示するなどして報知す
る(ステップS66)。新たな記憶媒体2bの装填がな
されたときは(ステップS67のY)、ステップS65
で読み取った記憶媒体2aを特定する情報を用い、新た
な記憶媒体2bが記憶媒体2aと異なる記憶媒体2であ
るか否かを判断する(ステップS67)。
【0069】前回と同じ記憶媒体2aであるときは(ス
テップS67のY)、記憶媒体2aとは別の記憶媒体2
bに交換することをユーザに促すメッセージを表示装置
16に表示するなどして報知する(ステップS69)。
【0070】前回と異なる記憶媒体2bであるときは
(ステップS67のN)、メモリ12に記憶されている
暗号化情報Cb、復号鍵Kcb、暗号鍵Kpa及びハッ
シュ値Hbを記憶媒体書込装置21に送信して、この暗
号化情報Cb、復号鍵Kcb、暗号鍵Kpa及びハッシ
ュ値Hbを記憶媒体2bに記録する(ステップS7
0)。
【0071】ユーザが情報a,bを暗号化しないで記録
する旨を指示したときは(ステップS56のN)、ステ
ップS54で特定した情報aを記憶媒体書込装置21に
送信して、情報aを記憶媒体2aに記録する(ステップ
S71)。そして、記憶媒体2aとは別の記憶媒体2b
を記憶媒体書込装置21に装填することをユーザに促す
メッセージを表示装置16に表示するなどして報知する
(ステップS72)。新たな記憶媒体2bの装填がなさ
れたときは(ステップS73のY)、メモリ12に記憶
されている情報bを記憶媒体書込装置21に送信して、
この情報bを記憶媒体2bに記録する(ステップS7
4)。
【0072】以上説明した処理を行なうことにより、情
報a,bを記憶媒体2a,2bにそれぞれ記録するのに
あたり、情報a,bそれぞれの基礎情報iについて一方
向ハッシュ値Ha,Hbもそれぞれ記録することにより
(ステップS64,S70)、記録内容についての署名
を行なうような効果を生むことができるので、記憶媒体
2a,2bに記録された情報a,bに対する改竄を更に
効果的に防止することができる。すなわち、記憶媒体2
a,2bの暗号化情報Ca,Cbの記録内容を改竄する
ことにより、ハッシュ値Ha,Hbが替わり、記録内容
を改竄したことが容易にわかる。
【0073】なお、ステップS51で、ハッシュ値を計
算するハッシュ関数としては、SHA−1,MD2,M
D5などを用いることができる。
【0074】また、記憶媒体2a,2bが光記憶媒体な
どの場合は、その記憶媒体2a,2bの基板情報を読み
取り、ハッシュ関数に組み込むことにより記憶媒体2
a,2bを限定することができる。すなわち、基礎情報
iとして、情報a,bの文書名や現在の日時などの他
に、記憶媒体2a,2bの基盤情報を付加してハッシュ
値Ha,Hbを算出するようにする。
【0075】一般に、基板上に光学的に信号が記録可能
な層を有し、反射光強度の変化にて記録信号を読み出す
光記憶媒体においては、レーザ光などの熱を用いて記録
を行なう場合に基板上に記録光を誘導するためアドレス
情報などを含んだ記録用案内溝を有する。そして、一般
に、この記録用案内溝に記録領域の設定及び記録ストラ
テジのパラメータなどについて記録方法の設定を記録し
ている。この記録用案内溝は基板の成形時に作られるた
め、他の光記憶媒体への複製は非常に困難である。
【0076】すなわち、CD−R/RWの場合、基板上
の記録用案内溝が、1kHzの周波数で蛇行しており、
基板情報が記録用案内溝の蛇行に±1kHzで周波数変
調されて記録されている。CD−R/RWの物理フォー
マットは、リードインスタートエリア、プログラムエリ
ア、リードアウトスタートエリアから構成されており、
リードインスタート時間、リードアウトスタート時間、
記録ストラテジのパラメータなどが基板情報内に記録さ
れている。
【0077】CD−Rにおいて、リードインスタート時
間はベンダーコードとして各メーカ固有の時間が設定さ
れている。一方、CD−RWにおいても、リードインス
タート時間をベンダーコード化し、各メーカ固有の時間
を設定しようという動きがある。また、リードアウトス
タート時間は記録容量を表わし、各メーカが自由に設定
できる。CDの時間設定は、分:秒:フレームの形式で
表せ、フレームは75フレームで1秒になる。そのた
め、リードアウトスタート時間のフレーム単位の設定を
変更しても、容量の変化はユーザの実使用上認識不可能
であり、フレーム単位の設定の変更により、容量を減ら
さずに光記憶媒体の機種の設定が可能である。したがっ
て、リードインスタート時間、リードアウトスタート時
間の組み合わせで、光記憶媒体の製造元や機種を個別化
することが可能である。
【0078】特に、CD−R/RWは、複製困難な基板
情報を有しているため、実施の形態3に対して好適であ
る。また、次世代光記憶媒体であるDVD−R、DVD
−RW、DVD+R、DVD+RWにも基板情報が記録
されており、十分応用可能である。
【0079】更に、記憶媒体2a,2bの記録容量をハ
ッシュ値Ha,Hbの算出に組み込むことにより、情報
の追記のみ可能であり、情報の変更に記録容量の減少が
伴うような記憶媒体における情報の改竄を効果的に防止
することができる。
【0080】この場合に、基板情報と記録容量の双方を
ハッシュ値Ha,Hbの算出に用いることにより、より
改竄防止機能を強化することができる。このような記録
を用いるためには、記憶媒体書込装置21で記憶媒体2
a,2bの記録容量を読み取るか、入力装置15でユー
ザが入力するようにすればよい。
【0081】光記憶媒体である記憶媒体2a,2bの基
板情報も用いてハッシュ値Ha,Hbを算出し、記憶媒
体2a,2bに記録を行なうようにすれば、記憶媒体2
a,2bを異なる基板情報を有する別の光記憶媒体に記
録内容の複製を行なったときに、基板情報の異なるこれ
らの記憶媒体では、同一の内容の暗号化情報Ca,Cb
が記録されているが、ハッシュ値Ha,Hbを再計算さ
せた場合、基板情報が異なっているために、記録されて
いるハッシュ値Ha,Hbとは異なる値となる。これに
より記憶媒体2a,2bが不正に複製されることを防止
することができる。
【0082】なお、この例でも、複数台の記憶媒体書込
装置21を用意し、記憶媒体2a,2bに同時並行的に
記録を行なうようにしてもよい。また、2つの記憶媒体
2a,2bに限定する必要はなく、3つ以上の記憶媒体
に3つ以上の文書をそれぞれ記憶するようにしてもよい
(ハッシュ値も3つ以上の各記憶媒体に記録する)。
【0083】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、記憶媒体に対
する情報の記録を指示すると、自動的にその情報を暗号
化し、その暗号化情報と復号化するための復号鍵のみを
記憶媒体に記録して、暗号化に用いた暗号鍵は記録しな
いので、復号鍵で復号して再生することはできても、記
録情報を改竄することができない情報記録を行なうこと
ができる。
【0084】請求項2に記載の発明は、記録後の複数の
記憶媒体は、何れも、いっしょに記録されている復号鍵
により、暗号化されて記録された情報を復号して再生す
ることは可能であるが、他の記憶媒体を用意しないと暗
号化鍵を入手することができないので、記録情報の改竄
を防止することができる。
【0085】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の記録装置において、記憶媒体に暗号化して記録
された情報の内容を改竄したときには、ハッシュ値を再
計算してみると、その値が記録されているものと異なる
ので、記録内容の改竄を容易に知ることができ、かかる
改竄を更に効果的に防止することができる。
【0086】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
何れかの一に記載の記録装置において、記憶媒体に記録
した情報の内容を示す情報や記録の日時の情報を用いて
ハッシュ値を作成して記録することで、記憶媒体に暗号
化して記録された情報の改竄を更に容易に知ることがで
き、かかる改竄を効果的に防止することができる。
【0087】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
何れかの一に記載の記録装置において、記憶媒体自体の
基礎情報のハッシュ値を求めて記録されているハッシュ
値と比較すれば、当該記憶媒体がオリジナルのものか複
製したものか知ることができるので、記憶媒体の複製を
防止することができる。
【0088】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
何れかの一に記載の記録装置において、記憶媒体自体の
記録容量や残容量のハッシュ値を求めて記録されている
ハッシュ値と比較すれば、当該記憶媒体に対する改竄の
有無を知ることができるので、記憶媒体の改竄を効果的
に防止することができる。
【0089】請求項7に記載の発明は、ひとつの記憶媒
体に暗号化して記録されている情報は復号鍵で復号して
再生することはできるものの、他の記憶媒体がなければ
暗号鍵を入手できないので、記憶媒体の記録情報の改竄
を効果的に防止することができる。
【0090】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の記憶媒体ユニットにおいて、記憶媒体に暗号化して記
録された情報の内容を改竄したときには、ハッシュ値を
再計算してみると、その値が記録されているものと異な
るので、記録内容の改竄を容易に知ることができ、かか
る改竄を更に効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1である記録装置の電気
的な接続を示すブロック図である。
【図2】前記記録装置が行なう処理を説明するフローチ
ャートである。
【図3】この発明の実施の形態2である記録装置が行な
う処理を説明するフローチャートである。
【図4】同フローチャートである。
【図5】この発明の実施の形態3である記録装置が行な
う処理を説明するフローチャートである。
【図6】同フローチャートである。
【符号の説明】
1 記録装置 2,2a,2b 記憶媒体 18 記憶媒体書込装置 a,b 情報 Ca,Cb 暗号化情報 Kca,Kcb 復号鍵 Kpa,Kpb 暗号鍵

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 書き換え又は追記可能でリムーバブルな
    記憶媒体に情報を記録する記録装置において、 前記記録を実行する記憶媒体書込装置と、 公開鍵暗号方式で暗号化する暗号鍵を生成し、又、この
    暗号化後の暗号化情報を復号化する復号鍵を作成する暗
    号・復号鍵生成手段と、 この生成した暗号鍵及び復号鍵を記憶する暗号・復号鍵
    記憶手段と、 この記憶された暗号鍵により前記情報について前記暗号
    化を行なう暗号化手段と、 前記情報を特定した前記記録の実行の指示をユーザから
    受付ける受付手段と、 この受付がされたときは、前記情報について前記暗号化
    後の暗号化情報、この暗号化に用いた前記暗号鍵及び前
    記暗号化情報を復号化できる前記復号鍵のうち、前記暗
    号化情報及び前記復号鍵のみを前記記憶媒体に記録する
    情報として特定し、この特定した前記暗号化情報及び前
    記復号鍵を前記記憶媒体書込装置で前記記憶媒体に記録
    することを実行させる実行手段と、を備えていることを
    特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 書き換え又は追記可能でリムーバブルな
    記憶媒体に情報を記録する記録装置において、 前記記録を実行する記憶媒体書込装置と、 公開鍵暗号方式で暗号化する暗号鍵を生成し、又、この
    暗号化後の暗号化情報を復号化する復号鍵を作成する暗
    号・復号鍵生成手段と、 この生成した暗号鍵及び復号鍵を記憶する暗号・復号鍵
    記憶手段と、 この記憶された暗号鍵により前記情報について前記暗号
    化を行なう暗号化手段と、 同一内容又は異なる内容の複数の前記情報を特定して複
    数の前記記憶媒体に対してそれぞれ前記複数の情報の記
    録について実行の指示をユーザから受付ける受付手段
    と、 この受付がされたときは、前記複数の情報について前記
    暗号化後の暗号化情報、この暗号化に用いた前記暗号鍵
    及び前記暗号化情報を復号化できる前記復号鍵のうち、
    前記複数の情報のうちで同一情報についての前記暗号化
    情報及び前記復号鍵並びに異なる情報についての前記暗
    号化鍵を同一の前記記憶媒体に記録する情報として特定
    し、この記憶媒体ごとに特定した前記暗号化情報、前記
    復号鍵及び前記暗号鍵を前記記憶媒体書込装置で前記各
    記憶媒体にそれぞれ記録することを実行させる実行手段
    と、を備えていることを特徴とする記録装置。
  3. 【請求項3】 前記暗号化の対象となる前記情報を認証
    するための情報である基礎情報から一方向ハッシュ関数
    によりハッシュ値を計算するハッシュ値演算手段と、 この算出されたハッシュ値を記憶するハッシュ値記憶手
    段とを備え、 前記実行手段は、前記暗号化情報の前記記録を行なうに
    際して前記暗号化情報に関する前記ハッシュ値も併せて
    当該暗号化情報と同一の前記記憶媒体に記録するもので
    あることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ハッシュ値演算手段は、前記暗号化
    の対象となる前記情報の内容を示す情報及び前記記録の
    日時の情報のうち少なくとも一方を前記基礎情報として
    いることを特徴とする請求項1〜3の何れかの一に記載
    の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記ハッシュ値演算手段は、前記記憶媒
    体が記録光を誘導する記録用案内溝を基板上に有し当該
    基板には基板情報が記録されている光記憶媒体であると
    きに、前記基盤情報を前記基礎情報としていることを特
    徴とする請求項1〜4の何れかの一に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記ハッシュ値演算手段は、前記記憶媒
    体の記録容量及び残容量のうち少なくとも一方を前記基
    礎情報としていることを特徴とする請求項1〜5の何れ
    かの一に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 書き換え又は追記可能でリムーバブルな
    複数の記憶媒体の組である記憶媒体ユニットにおいて、 前記各記憶媒体は、何れも、公開鍵暗号方式で暗号化さ
    れた情報、この暗号化情報を復号化するための復号鍵、
    及び、他の何れかの前記記憶媒体に記録されている前記
    暗号化情報の前記暗号化に使用した暗号鍵が記録されて
    いることを特徴とする記憶媒体ユニット。
  8. 【請求項8】 前記各記憶媒体は、何れも、記録されて
    いる前記暗号化された情報を特定するための情報である
    基礎情報から一方向ハッシュ関数により求めたハッシュ
    値が記録されていることを特徴とする請求項7に記載の
    記憶媒体ユニット。
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