JP2001176189A - 記録装置及び方法、再生装置及び方法並びに記録媒体 - Google Patents

記録装置及び方法、再生装置及び方法並びに記録媒体

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JP2001176189A
JP2001176189A JP35499199A JP35499199A JP2001176189A JP 2001176189 A JP2001176189 A JP 2001176189A JP 35499199 A JP35499199 A JP 35499199A JP 35499199 A JP35499199 A JP 35499199A JP 2001176189 A JP2001176189 A JP 2001176189A
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義知 大澤
Tomoyuki Asano
智之 浅野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不正コピーを防止する。 【解決手段】 着脱可能な光ディスク7に情報を記録及
び/又は再生する光ディスク記録再生装置であって、記
録再生回路3において光ディスク7から第1の識別情報
であるディスク製造識別情報DiscIDr及び第2の識別情報
であるディスク記録識別情報DiscIDmを読み出すが、光
ディスク7にディスク記録識別情報DiscIDrが記録され
ておらずディスク記録識別情報DiscIDrが得られない
と、制御回路2は、乱数発生回路10で発生された乱数
を光ディスク7にディスク記録識別情報DiscIDrとして
書き込むように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体に情報信
号を記録する記録装置及び方法、記録媒体から情報信号
を再生する再生装置及び方法並びに情報信号を記録され
る記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報をデジタル的に記録する記録
機器および記録媒体が普及しつつある。これらの記録機
器および記録媒体は、例えば、映像や音楽のデータを劣
化させることなく記録し、再生するので、データを、そ
の質を維持しながら何度もコピーすることができる。し
かしながら、映像や音楽のデータの著作権者にしてみれ
ば、自らが著作権を有するデータが、その質を維持しな
がら何度も不正にコピーされ、市場に流通してしまう恐
れがある。このため、記録機器および記録媒体の側で、
著作権を有するデータが不正にコピーされるのを防ぐ必
要がある。
【0003】例えば、ミニディスク(MD)(商標)シス
テムにおいては、 シリアルコピー管理システム(Serial
Copy Management System; SCMS)と呼ばれる方法が用い
られている。これは、デジタルインタフェースによっ
て、音楽データとともに伝送される情報のことである。
この情報は、音楽データが、コピー自由(copy fre
e)、コピー一度許容(copy once allowed )、または
コピー禁止(copy prohibited )のうちのいずれのデー
タであるのかを表す。ミニディスクレコーダは、デジタ
ルインタフェースから音楽データを受信した場合、SCMS
を検出し、これが、copy prohibitedであれば、音楽デ
ータをミニディスクに記録せず、copy once allowedで
あれば、これをcopy prohibitedに変更し、受信した音
楽データとともに記録し、copy freeであれば、これを
そのまま、受信した音楽データとともに記録する。
【0004】このようにして、ミニディスクシステムに
おいては、SCMSを用いて、著作権を有するデータが不正
にコピーされるのを防いでいる。
【0005】また、著作権を有するデータが不正にコピ
ーされるのを防ぐ別の例としては、Digital Versatile
Disk(DVD)(商標)システムにおける、コンテンツスク
ランブルシステムがあげられる。このシステムでは、デ
ィスク上の、著作権を有するデータが全て暗号化され、
ライセンスを受けた記録機器だけが暗号鍵を与えられ、
これにより暗号化されたデータを復号し、意味のあるデ
ータを得ることができるようになされている。そして、
記録機器は、ライセンスを受ける際に、不正コピーを行
わない等の動作規定に従うように設計される。このよう
にして、DVDシステムにおいては、著作権を有するデー
タが不正にコピーされるのを防いでいる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のミニディスクシ
ステムが採用している方式では、SCMSがcopy once allo
wedであれば、これをcopy prohibitedに変更し、受信し
たデータとともに記録することが規定されている。しか
し、このような動作規定に従わない記録機器が、不正に
製造されてしまう。
【0007】また、上記のDVDシステムが採用している
方式は、ROMメディアに対しては有効であるが、ユーザ
がデータを記録可能なRAMメディアにおいては有効では
ない。RAMメディアにおいては、不正者は、暗号を解読
できない場合であっても、ディスク上のデータを全部、
新しいディスクに不正にコピーすることによって、ライ
センスを受けた正当な記録機器で動作するディスクを新
たに作ることができるからである。
【0008】本発明は、上述の実情に鑑みてなされたも
のであり、記録媒体に不正コピーを抑制するように記録
する記録装置及び方法、記録媒体からの不正コピーを抑
制するように再生する再生装置及び方法並びに不正コピ
ーを抑制するような記録媒体に関する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明に係る記録装置は、着脱可能な記録媒体に
情報を記録する記録装置において、記録媒体から第1の
識別情報を読み出す第1の読み出し手段と、上記記録媒
体から第2の識別情報を読み出す第2の読み出し手段
と、数列を発生する数列発生手段と、上記数列発生手段
で発生された数列を上記記録媒体に第2の識別情報とし
て書き込む書き込み手段とを有し、上記記録媒体に第2
の識別情報が記録されておらず上記第2の読み出し手段
による読み出しにより第2の識別情報が得られないと
き、上記書き込み手段により第2の識別情報を書き込み
ものである。
【0010】また、本発明に係る記録装置は、着脱可能
な記録媒体に情報を記録する記録装置において、記録媒
体から第1の識別情報を読み出す第1の読み出し手段
と、上記記録媒体から第2の識別情報を読み出す第2の
読み出し手段と、第1の秘密情報を格納する格納手段
と、上記第1の識別情報、上記第2の識別情報及び上記
第1の秘密情報に基づいて第2の秘密情報を算出する第
2の秘密情報算出手段と、上記第2の秘密情報を用いて
情報を暗号化し、上記記録媒体に記録する第1の暗号化
書き込み手段とを有するものである。
【0011】本発明に係る記録方法は、着脱可能な記録
媒体に情報を記録する記録方法において、記録媒体から
第1の識別情報を読み出す第1の読み出し工程と、上記
記録媒体から第2の識別情報を読み出す第2の読み出し
工程と、数列を発生する数列発生工程と、上記数列発生
工程で発生された数列を上記記録媒体に第2の識別情報
として書き込む書き込み工程とを有し、上記記録媒体に
第2の識別情報が記録されておらず上記第2の読み出し
工程による読み出しにより第2の識別情報が得られない
とき、上記書き込み工程により第2の識別情報を書き込
むものである。
【0012】また、本発明に係る記録方法は、着脱可能
な記録媒体に情報を記録する記録方法において、記録媒
体から第1の識別情報を読み出す第1の読み出し工程
と、上記記録媒体から第2の識別情報を読み出す第2の
読み出し工程と、上記第1の識別情報、上記第2の識別
情報及び格納された第1の秘密情報に基づいて第2の秘
密情報を算出する第2の秘密情報算出工程と、上記第2
の秘密情報を用いて情報を暗号化し、上記記録媒体に記
録する第1の暗号化書き込み工程とを有するものであ
る。
【0013】本発明に係る再生装置は、着脱可能な記録
媒体から情報を再生する再生装置において、記録媒体か
ら第1の識別情報を読み出す第1の読み出し手段と、上
記記録媒体から第2の識別情報を読み出す第2の読み出
し手段と、第1の秘密情報を格納する格納手段と、上記
第1の識別情報、上記第2の識別情報及び上記第1の秘
密情報に基づいて第2の秘密情報を算出する第2の秘密
情報算出手段と、上記記録媒体から暗号化された情報を
読み出し、この情報を上記第2の秘密情報を用いて復号
する第1の読み出し復号手段とを有するものである。
【0014】本発明に係る再生方法は、着脱可能な記録
媒体から情報を再生する再生方法において、記録媒体か
ら第1の識別情報を読み出す第1の読み出し工程と、上
記記録媒体から第2の識別情報を読み出す第2の読み出
し工程と、上記第1の識別情報、上記第2の識別情報及
び格納された第1の秘密情報に基づいて第2の秘密情報
を算出する第2の秘密情報算出工程と、上記記録媒体か
ら暗号化された情報を読み出し、この情報を上記第2の
秘密情報を用いて復号する第1の読み出し復号工程とを
有するものである。
【0015】本発明に係る記録媒体は、情報が記録され
る記録媒体において、所定の領域に第1の識別情報が記
録され、第2の情報が記録される領域を有し、上記第1
の識別情報及び第2の識別情報に基づいて算出された秘
密情報を用いて暗号化された情報が書き込まれ、読み出
された暗号化された情報を、上記秘密情報を用いて復号
されるものである。
【0016】また、本発明に係る記録媒体は、情報を記
録媒体に記録するプログラムが記録された記録媒体にお
いて、上記プログラムは、記録媒体から第1の識別情報
を読み出す第1の読み出し工程と、上記記録媒体から第
2の識別情報を読み出す第2の読み出し工程と、数列を
発生する数列発生工程と、上記数列発生工程で発生され
た数列を上記記録媒体に第2の識別情報として書き込む
書き込み工程とを有し、上記記録媒体に第2の識別情報
が記録されておらず上記第2の読み出し工程による読み
出しにより第2の識別情報が得られないとき、上記書き
込み工程により第2の識別情報を書き込むものである。
【0017】さらに、本発明に係る記録媒体は、情報を
記録媒体に記録するプログラムが記録された記録媒体に
おいて、上記プログラムは、記録媒体から第1の識別情
報を読み出す第1の読み出し工程と、上記記録媒体から
第2の識別情報を読み出す第2の読み出し工程と、第1
の秘密情報を格納する格納手段と、上記第1の識別情
報、上記第2の識別情報及び上記第1の秘密情報に基づ
いて第2の秘密情報を算出する第2の秘密情報算出工程
と、上記第2の秘密情報を用いて情報を暗号化し、上記
記録媒体に記録する第1の暗号化書き込み工程とを有す
るものである。
【0018】そして、本発明に係る記録媒体は、情報を
記録媒体から再生するプログラムが記録された記録媒体
において、上記プログラムは、記録媒体から第1の識別
情報を読み出す第1の読み出し手段と、上記記録媒体か
ら第2の識別情報を読み出す第2の読み出し手段と、第
1の秘密情報を格納する格納手段と、上記第1の識別情
報、上記第2の識別情報及び上記第1の秘密情報に基づ
いて第2の秘密情報を算出する第2の秘密情報算出手段
と、上記記録媒体から暗号化された情報を読み出し、こ
の情報を上記第2の秘密情報を用いて復号する第1の読
み出し復号手段とを有するものである。
【0019】本発明は、第3の秘密情報を発生し、上記
第3の秘密情報を用いて情報を暗号化して上記記録媒体
に書き込み、上記第2の秘密情報を上記第2の秘密情報
を暗号化して上記記録媒体に書き込むものである。この
第3の秘密情報とは、上記第1の秘密情報及び第2の秘
密情報の下位にある秘密情報を意味するものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態に
ついて、図面を参照して説明する。まず、本発明の実施
の形態として、光ディスク記録再生装置について説明す
る。
【0021】図1は、光ディスク記録再生装置の構成例
を表している。入力部1は、ボタン、スイッチ、リモー
トコントローラなどにより構成され、ユーザにより入力
操作されたとき、その入力操作に対応する信号を出力す
る。
【0022】制御回路2は、プログラムに従って処理を
実行するCPU2a、不揮発性の記憶素子であるROM
2b、揮発性の記憶素子であるRAM2cなどにより構
成されている。この制御回路2は、ROM2bやRAM
2cに記憶された所定のプログラムに従って、装置全体
を制御する。
【0023】制御回路2は、ROM2bに格納されたプ
ログラムで動作する。制御回路2には、外部のネットワ
ークや、HDD11からプログラムが読み込まれる可能
性がある。例えば、制御回路2にパーソナルコンピュー
タを用い、読み込んだコンピュータプログラムに用いて
処理を実行させることができる。
【0024】記録再生回路3は、暗号化部4と復号部5
を有し、復号部5は、ピックアップ6により、光ディス
ク7から再生されたデータを復号し、外部に再生信号と
して出力する。暗号化部4は、外部から記録信号の供給
を受け取ると、これを暗号化し、ピックアップ6に供給
して、光ディスク7に記録させる。
【0025】ピックアップ6は、レーザビームを光ディ
スク7に照射することで、データの記録再生を行う。ス
ピンドルモータ9は、サーボ回路8によって制御され、
光ディスク7を回転させる。
【0026】サーボ回路8は、スピンドルモータ9を駆
動することにより、光ディスク7を所定の速度、例えば
線速度一定で回転させる。サーボ回路8はまた、ピック
アップ6のトラッキングおよびフォーカシングの他、ス
レッドサーボを制御する。
【0027】乱数発生回路10は、制御回路2の制御に
より、所定の乱数を発生する。HDD11は、プログラ
ムやデータを記録される大容量の記録装置である。
【0028】ここで、本実施の形態の前提となる、特願
平10‐025310号明細書に記載されている記録方法につい
て説明する。この記録方法によると、光ディスク7に
は、図2に示すような構造を有するデータが記録され
る。
【0029】光ディスク7のリードインエリアには、製
造者により光ディスク7に付与された第1の識別情報で
あるディスク製造識別情報DiscIDmを予め暗号化した暗
号化ディスク製造識別情報EDiscIDm、デイスクキーKdを
暗号化した暗号化ディスクキーEKdが記録されている。
なお、上記ではDiscIdmを暗号化するとしているが、こ
の暗号化とは、実際はそのアクセス方法を知らない者に
は読み出し、書き込みが困難なように記録することで、
便宜上これを暗号化と呼んでいる。
【0030】この記録方法によると、個々の光ディスク
7を識別するためのディスク製造識別情報DiscIDmを光
ディスク7に持たせ、この情報をライセンスを受けた装
置にしかアクセスできないようにする。
【0031】また、光ディスク7のデータエリアには、
ヘッダである暗号化セクタキーEKs1とメインデータ部
である暗号化コンテンツデータとからなるセクタS1が記
録されている。暗号化セクタキーEKs1はディスクキー
Kdにより、暗号化コンテンツデータはセクタキーKs1に
より、それぞれ暗号化されている。なお、図中の括弧は
暗号化に用いる秘密情報を示している。
【0032】同様に、光ディスク7のデータエリアに
は、ヘッダである暗号化セクタキーEKs2とメインデー
タ部である暗号化コンテンツデータとからなるセクタS
2が記録されている。暗号化セクタキーEKs2はディス
クキーKdにより、暗号化コンテンツデータはセクタキー
Ks2により、それぞれ暗号化されている。
【0033】光ディスク7上のデータはディスク製造識
別情報DiscIDmと、ライセンスを受けることによって得
られる秘密情報、例えば秘密鍵によって暗号化し、ライ
センスを受けていない装置はデータを読み出しても意味
のないものとする。装置にライセンスを与える際にはそ
の動作を規定し、不正コピーを行わないようにする。
【0034】ライセンスを得ていない装置はディスク製
造識別情報DiscIDmにアクセスできず、またディスク製
造識別情報DiscIDmは個々の光ディスク7ごとに個別の
値になっているため、ライセンスを受けていない機器が
アクセス可能なすべての情報を新たな光ディスク7にコ
ピーしたとしても、そのようにして作られた光ディスク
7は、ライセンスを受けていない装置でもライセンスを
受けた装置でも正しく情報が読み出せないようにしてい
る。このようにして不正コピーを防いでいる。
【0035】この記録方法では、ディスク製造識別情報
DiscIDmを光ディスク7の製造時に製造者が記録する、
という運用方法と、ある媒体に初めてデータを記録する
記録装置がこの際に媒体識別情報を媒体に記録するとい
う運用方法がある。
【0036】ところで、前者の方法では下記のような問
題がある。
【0037】ディスク製造識別情報DiscIDmは光ディス
ク7ごとに固有の値でなければならないが、そうするこ
とは製造者によってコストの増加を招くため、すべての
光ディスク7に同―の値を記録するような製造者が出る
可能性がある。
【0038】また、すべての光ディスク7に同一のディ
スク製造識別情報DiscIDmが記録されてしまうと、ライ
センスを受けていない装置はその情報がアクセスできな
いとしても、装置間で同一なので、アクセスできる情報
だけコピーすれば、まったく同じ光ディスク7ができて
しまい、不正コピーが可能になってしまう。
【0039】また、後者の方法では下記のような問題が
ある。ディスク製造識別情報DiscIDmは、ライセンスを
受けていない装置はアクセスできないようにしなければ
ならないため、そのアクセス方法はライセンスを受けた
装置だけが持つ秘密情報となる。
【0040】さらに、前者の方法においては、ディスク
製造識別情報DiscIDmの記録方法は光ディスク7の製造
者のみが知っていればよいが、この方法においては、す
べての記録装置がディスク製造識別情報DiscIDmの記録
方法を持つことが必要である。
【0041】このことは、不正なコピーを試みる攻撃者
にとって、前者の方法よりも、ディスク製造識別情報Di
scIDmの記録方法を盗み出す機会が容易に手に入るとい
うことになる。このため、この方法においては、不正者
がディスク製造識別情報DiscIDmにアクセスする可能性
が高く、セキュリティが低くなるという問題がある。
【0042】本実施の形態では、このような問題を解決
するために、識別情報の記録方法として、製造者が記録
する第1の識別情報と、記録装置が記録する第2の識別
情報の両方を用いる。
【0043】上記の2つの識別情報を用いることによ
り、たとえ製造者が同一の第1の識別情報を記録した光
ディスク7を複数製造しても、記録装置がそれぞれ別個
の第2の識別情報を記録するので、識別情報全体として
別個のものとなり、識別情報にアクセスされない限り不
正コピーを防ぐことが可能となる。
【0044】また、たとえ記録機器が持つ第2の識別情
報の記録方法を不正者が盗んだとしても、それだけでは
製造者が記録した第1の識別情報にアクセスすることは
できず、この場合も不正コピーを防ぐことが可能とな
る。
【0045】本実施の形態においては、光ディスク7に
は、図3に示すような構造を有するデータが記録されて
いる。光ディスク7のリードインエリアには、ディスク
製造識別情報DiscIDmを第1の秘密情報である予め定め
られたM系列符号で暗号化した暗号化ディスク製造識別
情報EDiscIDm、デイスクキーKdをイフェクティブマスタ
キーKemで暗号化した暗号化ディスクキーEKdが記録され
ている。
【0046】また、光ディスク7には、光ディスク記録
再生装置により、第2の識別情報であるディスク記録識
別情報DiscIDrが付与される。このディスク記録識別情
報DiscIDrは、M系列符号にて暗号化された暗号化ディ
スク記録識別情報EDiscIDrとして光ディスク7に記録さ
れる。光ディスク7には、暗号化ディスク記録識別情報
EDiscIDrを記録するための領域が予め設けられている。
【0047】このように、ディスク製造識別情報DiscID
m及びディスク記録識別情報DiscIDrを暗号化しているこ
とにより、これらの識別情報に対する不正なアクセスを
阻止することができる。すなわち、識別情報の暗号化
は、ライセンスを受けていない者やライセンスを受けて
いない機器が、上記識別情報を読んだり、書きかえた
り、新規に書いたりことを防止する。なお、この暗号化
は、必ずしも数学的な意味での暗号化でなくても、その
方法を知らない者が読み出し、書き込み等のアクセスを
行うのが困難という程度のものでもよい。
【0048】暗号化ディスク製造識別情報EDiscIDm及び
暗号化ディスク記録識別情報EDiscIDrは、光ディスクの
読み出し専用のROM部分や、書き換え可能なRAM部
分や、ROM部分やRAM部分に組み合わせて書くこと
ができる。本実施の形態における記録方式については、
後述する。
【0049】上記M系列符号は、所定の周期で、“0”
と“1”の2値がランダムに出現する疑似ランダム2値
信号、すなわち一種の疑似乱数である。ディスク製造識
別情報DiscIDmは、例えば、ファイル名やデイレクトリ
情報などのTOC(Table Of Contents)データ内に、予め設
定された所定のM系列符号に基づいて埋め込むことで暗
号化されている。すなわち、ディスク製造識別情報Disc
IDmは、TOCデータのエッジの時間ずれとして記録され
る。このような暗号化を行うと、TOCデータは暗号化さ
れないでM系列符号がなくとも読み取ることができる
が、ディスク製造識別情報DiscIDmは、暗号化に用いた
のと同一のM系列符号がないと読み取ること、すなわち
復号することができなくなる。このようなM系列符号に
基づく暗号化に関する技術は、特願平09-288960号とし
て本出願人が先に提案している。なお、この所定のM系
列符号は、著作権者から適正なライセンスを受ける際、
後述する第2の秘密情報であるマスタキーKmとともに、
ライセンスを受けた者に与えられる。
【0050】上記イフェクティブマスタキーKemは、式
(1)に従い、マスタキーKm、ディスク製造識別情報Di
scIDm、ディスク記録識別情報DiscIDrに基づいて、ハッ
シュ(hash)関数を適用することにより計算される。
【0051】 Kem=SHA-1(Km||DiscIDm||DiscIDr) (1) ここで、“Km||DiscIDm||DiscIDr”は、マスタキーKm、
DiscIDm、DiscIDrのビット連結を表している。例えば、
AとBとCの連結とは、それぞれがnA,nB,nCビッ
トであるとき、Aの後方にBを、Bの後方にCを結合し
てnA+nB+nCビットのデータとすることを意味し、
これを“A||B||C”で表すものとする。
【0052】また、SHA-1は、“Federal Information P
rocessing Standards Publication(FIPS) 180-1”に定
義されている一方向ハッシュ関数である。SHA-1の出力
は、160ビットであるが、実際にはイフェクティブマス
タキーKemは最上位から必要なビット数だけ取り出すな
どして使用する。
【0053】マスタキーKmは、著作権者等から適正にラ
イセンスを受けた光ディスク記録再生装置にだけ与えら
れる秘密情報である。
【0054】光ディスク7のデータエリアの各セクタSi
(i=1,2,...)は、ヘッダおよびメインデータ部で構成さ
れ、ヘッダには、セクタキーKsiをディスクキーKdで暗
号化した暗号化セクタキーEKsi(i=1,2,...)が格納され
ている。ここでKsiのiは、セクタの番号を示し、セクタ
キーはセクタ毎に異なるのでKsiと記述するが、特に区
別する必要がない場合は、Ksとも記述する。メインデー
タ部には、コンテンツデータをセクタキーKsiで暗号化
した暗号化コンテンツデータが格納されている。
【0055】図4は、暗号化部4の構成例を表してい
る。
【0056】DiscID暗号化復号回路21は、DiscIDm復
号回路21a、DiscIDr暗号化復号回路21bから構成
されている。
【0057】DiscIDm復号回路21aは、光ディスク7
から読み出された暗号化ディスク製造識別情報EDiscIDm
を、M系列符号発生回路22から供給された、暗号化に
用いたのと同一のM系列符号に基づいて復号し、ディス
ク製造識別情報DiscIDmを再現する。
【0058】ディスク記録識別情報DiscIDr暗号化復号
回路21bは、光ディスク7から読み出された暗号化デ
ィスク記録識別情報EDiscIDrを、M系列符号発生回路2
2から供給される、暗号化に用いたのと同一のM系列符
号に基づいて復号し、ディスク記録識別情報DiscIDrを
再現する。識別情報DiscID暗号化復号回路21はまた、
乱数発生回路10から発生された乱数をディスク記録識
別情報DiscIDrとして受け取り、M系列符号発生回路2
2から供給されるM系列符号に基づいて暗号化して、デ
ィスク記録識別情報EDiscIDrを生成し、光ディスク7に
記録する。
【0059】M系列符号発生回路22は、例えば、直列
接続された複数のフリップフロップとイクスクルーシブ
オア回路からなり、所定のM系列符号を発生するように
なされている。あるいは、ROM、EEPROMなどで構成する
こともできる。
【0060】連結回路29は、DiscIDm復号回路21a
にて復号されたディスク製造識別情報DiscIDm、DiscIDr
暗号化復号回路21bにて復号されたディスク記録識別
情報DiscIDrを連結し、識別情報DiscIDを生成する。
【0061】Kem発生モジュール23のKmメモリ24
は、マスタキーKmを記憶する。Kem発生モジュール23
のhash関数回路25は、マスタキーKmと識別情報DiscID
の結合を生成し、これにハッシュ(hash)関数を適用し
てイフェクティブマスタキーKemを算出する。
【0062】Kd暗号化復号回路26は、光ディスク7か
ら読み出された暗号化ディスクキーEKdを、イフェクテ
ィブマスタキーKemで復号して、ディスクキーKdを再現
する。Kd暗号化復号回路26はまた、乱数発生回路10
から発生された乱数をディスクキーKdとして受け取り、
イフェクティブマスタキーKemで暗号化して暗号化ディ
スクキーEKdを生成し、光ディスク7に記録する。
【0063】例えば、この暗号化方式としては、“Fede
ral Information Processiong Standards (FIPS) 46-
2”に示されているデータ暗号化標準(Data Encryption
Standard; DES)などが挙げられる。なお、Ks暗号化回
路27及びコンテンツデータ暗号化回路28においても
同様である。
【0064】Ks暗号化回路27は、乱数発生回路10か
ら発生された乱数をセクタキーKsとして受け取り、ディ
スクキーKdで暗号化して暗号化セクタキーEKsを生成
し、光ディスク7に記録する。コンテンツデータ暗号化
回路28は、セクタキーKsで、コンテンツデータを暗号
化し、光ディスク7に記録する。全データの記録が終了
するまでコンテンツデータの暗号化、記録を繰り返す。
【0065】ここで、コンテンツデータの暗号化鍵にイ
フェクティブマスタキーKemそのものを使う方法もある
が、一回の記録を表すファイルや、光ディスク7への読
み書きの最小単位であるセクタ毎に、コンテンツデータ
を直接暗号化するセクタキーKsのようなコンテンツキー
を設け、それをイフェクティブマスタキーKemで暗号化
して、コンテンツデータと同様に光ディスク7に記録す
るなど、鍵を階層化して使用する方法も一般的である。
なお、コンテンツキーは、セクタキーKsに限られず、例
えばファイルキーであってもよい。
【0066】次に、図5に、復号部5の構成例を示す。
EDiscID復号回路51は、EDiscIDm復号回路51a、EDi
scIDr復号回路51bから構成されている。
【0067】EDiscIDm復号回路51aは、光デイスク7
から読み出された暗号化ディスク製造識別情報EDiscIDm
を、M系列符号発生回路52から供給される、暗号化に
用いたのと同一のM系列符号に基づいて復号して、ディ
スク製造識別情報DiscIDmを再現する。
【0068】EDiscIDr復号回路51bは、光デイスク7
から読み出された暗号化ディスク記録識別情報EDiscIDr
を、M系列符号発生回路52から供給される、暗号化に
用いたのと同一のM系列符号に基づいて復号して、ディ
スク記録識別情報DiscIDrを再現する。
【0069】M系列符号発生回路52は、M系列符号発
生回路22と同様の構成を有し、同一のM系列符号を発
生するようになされている。
【0070】連結回路59は、DiscIDm復号回路51a
にて復号されたディスク製造識別情報DiscIDm、ディス
ク記録識別情報DiscIDr暗号化復号回路51bにて復号
されたディスク記録識別情報DiscIDrを連結し、識別情
報DiscIDを生成する。この連結回路59は、連結回路2
9と同様の構成を有し、同様の連結処理を行うようにな
されている。
【0071】Kem発生モジュール53のKmメモリ54
は、マスタキーKmを記憶する。Kem発生モジュール53
のhash関数回路55は、マスタキーKmと識別情報DiscID
の結合を生成し、これにハッシュ(hash)関数を適用し
てイフェクティブマスタキーKemを計算する。このKem発
生モジュール53は、Kem発生モジュール23と同一の
構成とされ、両者を兼用するようにしてもよい。
【0072】EKd復号回路56は、光ディスク7から読
み出された暗号化ディスクキーEKdを、イフェクティブ
マスタキーKemで復号して、ディスクキーKdを算出す
る。EKs復号回路57は、光ディスク7から各セクタSi
のヘッダに記録されている暗号化セクタキーEKsを読み
出し、ディスクキーKdで復号して、セクタキーKsを算出
する。コンテンツデータ復号回路58は、光ディスク7
から読み出された暗号化されたコンテンツデータを、セ
クタキーKsで復号する。
【0073】光ディスク記録再生装置において用いられ
る光ディスク7は、製造時にディスク製造識別情報Disc
IDmが書き込まれている。この光ディスク7は、ディス
ク製造識別情報DiscIDmが書き込まれた状態で、ユーザ
で光ディスク7の製造者から提供される。
【0074】図6は、光ディスク7にディスク製造識別
情報DiscIDmを書き込むDiscIDm書き込み装置60の構成
例を示す。
【0075】この書き込み処理は、通常は光ディスク7
の製造者により行われる。この光ディスク7には、ディ
スク記録識別情報DiscIDrを記録するための領域を設け
ておく。
【0076】乱数回路61は、64ビットの乱数を生成
する。M系列符号発生回路62は、M系列符号回路22
と同様の構成を有し、M系列符号発生回路62と同一の
M系列符号を発生するようになされている。
【0077】DiscIDm暗号化回路63は、乱数発生回路
61で生成された乱数をディスク製造識別情報DiscIDm
として受け取り、M系列符号発生回路62から供給され
るM系列符号に基づいて、上述したように、入力される
TOC情報に埋め込むように暗号化して、暗号化ディスク
製造識別情報EDiscIDmを生成し、光ディスク7に記録す
る。
【0078】次に、光ディスク7の製造時に、ディスク
製造識別情報DiscIDm書き込み装置により光ディスク7
にディスク製造識別情報DiscIDmを書き込む処理手順
を、図7のフローチャートを参照して説明する。
【0079】最初に、ステップS31において、乱数発
生回路61は、64ビットの乱数を発生し、ディスク製
造識別情報DiscIDmとして、DiscIDm暗号化回路63に出
力する。
【0080】ディスク製造識別情報DiscIDmは、個々の
光ディスク7について個別の値を使用する。たとえば、
個別に割り振られた製造者の識別番号と、その製造者が
製造したこの光ディスク7の累積度数すなわちシリアル
番号を連結したものをディスク製造識別情報DiscIDmと
する。
【0081】なお、ディスク製造識別情報DiscIDmは完
全にユニークである必要はない。これは、ディスク製造
識別情報DiscIDmが同一である複数の光ディスク7が不
正者の手に入らなければよいので、ディスク製造識別情
報DiscIDmが同一である複数の光ディスク7を探し出す
のが困難であるようになっていればよいからである。こ
のため、本実施の形態では、ディスク製造識別情報Disc
IDmの生成にその場で発生させた擬似乱数を用いてい
る。なお、時刻情報などを用いることも可能である。
【0082】光ディスク7への記録は、ライセンスを受
けた機器のみがディスク製造識別情報DiscIDmを読み出
せるように、ライセンスによる秘密情報に基づいた方法
により行われる。すなわち、ステップS32において、
DiscIDm暗号化回路63は、乱数発生回路61から供給
されたディスク製造識別情報DiscIDmを、M系列符号発
生回路62から供給されたM系列符号に基づいて、上述
したように、TOC情報中に埋め込むようにして暗号化し
て、暗号化ディスク製造識別情報EDiscIDmを生成する。
M系列符号は、ライセンスにより与えられるものであ
る。
【0083】そして、ステップS33において、暗号化
ディスク製造識別情報EDiscIDmを光ディスク7のリード
インエリアに記録する。また、後にディスク製造識別情
報DiscIDmを書きかえられないように、光ディスク7に
設けた一度しか記録できないライトワンス領域にディス
ク製造識別情報DiscIDmを記録することも有効である。
【0084】次に、光ディスク7に対して、ユーザデー
タを記録する場合の暗号化部4における処理手順を、図
8のフローチャートを参照して説明する。
【0085】最初に、ステップS50Aにおいて、Disc
IDm復号回路21aは、光ディスク7のリードインエリ
アから読み出された暗号化ディスク製造識別情報EDiscI
Dmを受け取る。
【0086】ステップS50Bにおいて、DiscIDm暗号
化復号回路21aは、この光ディスク7から読み出され
た暗号化ディスク製造識別情報EDiscIDmを、M系列符号
回路22から供給された、暗号化に用いたのと同一のM
系列符号で復号して、ディスク製造識別情報DiscIDmと
する。このように、ライセンスされた秘密情報を用い
て、光ディスク7からディスク製造識別情報DiscIDmが
得られた。
【0087】ステップS50Cにおいて、DiscIDr暗号
化復号回路21は、光ディスク7のリードインエリアか
ら読み出された暗号化ディスク記録識別情報EDiscIDrを
受け取り、またKd暗号化復号回路26は、光ディスク7
のリードインエリアから読み出された暗号化ディスクキ
ーEKdを受け取る。
【0088】次に、ステップS51において、DiscIDr
暗号化復号回路21は、光ディスク7のリードインエリ
アに、暗号化ディスク記録識別情報EDiscIDrが書き込ま
れているか否か、すなわち暗号化ディスク記録識別情報
EDiscIDrを受けることができたか否かの判定を行い、Kd
暗号化復号回路26は、光ディスク7のリードインエリ
アに、暗号化ディスクキーEKdが書き込まれているか否
か、すなわち暗号化ディスクキーEKdを受け取ることが
できたか否かの判定を行う。暗号化ディスク記録識別情
報EDiscIDrと暗号化ディスクキーEKdが共に書き込まれ
ていないと判定された場合、ステップS52に進み、乱
数発生回路10は、64ビットの乱数を発生し、ディス
ク記録識別情報DiscIDrとして、DiscIDr暗号化復号回路
21に出力する。
【0089】この乱数は、ディスク記録識別情報DiscID
rとして個々の光ディスク7について個別の値を使用す
るために用いられる。なお、乱数に限らず、たとえば、
個別に割り振られた記録再生装置の識別番号と、その記
録再生が生成したディスク記録識別情報DiscIDrの個数
を連結したものをディスク記録識別情報DiscIDrとして
もよい。
【0090】ディスク記録識別情報DiscIDrは完全にユ
ニークである必要はない。これは、ディスク記録識別情
報DiscIDrが同一である複数の光ディスク7が不正者の
手に入らなければよいので、ディスク記録識別情報Disc
IDrが同一である複数の光ディスク7を探し出すのが困
難であるようになっていればよい。
【0091】このため、ディスク記録識別情報DiscIDr
の生成にその場で発生させた擬似乱数を用いている。な
お、時刻情報などを用いることも可能である。
【0092】ステップS53において、連結部29は、
DiscIDm復号回路21aにて復号されたディスク製造識
別情報DiscIDmと、乱数発生回路10からDiscIDr暗号化
復号回路21bに送られたディスク記録識別情報DiscID
rとを連結し、識別情報DiscIDを生成する。
【0093】次に、ステップS54において、DiscIDr
暗号化復号回路21bは、乱数発生回路10から供給さ
れたディスク記録識別情報DiscIDrを、M系列符号発生
回路22から供給されたM系列符号に基づいて暗号化し
て、暗号化ディスク記録識別情報EDiscIDrを生成し、光
ディスク7に記録する。
【0094】また、後にディスク記録識別情報DiscIDr
を書きかえられないように、光ディスク7に設けた一度
しか情報を記録できないライトワンス領域にディスク記
録識別情報DiscIDrを記録することも有効である。
【0095】このステップでは、光ディスク7にディス
ク記録識別情報DiscIDrが記録されていないので、光デ
ィスク記録再生装置はその光ディスク7用のディスク記
録識別情報DiscIDrを生成し、ライセンスされた秘密情
報を用いてこれを光ディスク7に記録する。
【0096】この、光ディスク7ヘの記録は、ライセン
スを受けた機器のみがディスク記録識別情報DiscIDrを
読み出せるように、ライセンス秘密情報に基づいた方法
により行われる。
【0097】次に、ステップS55において、Kem発生
モジュール23のhash関数回路25は、Kem発生モジュ
ール23のKmメモリ24から、ライセンスされた秘密情
報として与えられ、秘密に保管しているマスタキーKmを
読み出す。Kem発生モジュール23のhash関数回路25
は、ステップS56で、上述の式(1)に従い、光ディ
スク7の識別情報DiscID、およびKmメモリ24から読み
出したマスタキーKmの結合にhash関数を適用して、イフ
ェクティブマスタキーKemを計算し、Kd暗号化復号回路
26に供給する。
【0098】次に、ステップS57において、乱数発生
回路10は、40ビットの乱数を発生し、ディスクキー
Kdとして、Kd暗号化復号回路26に出力する。Kd暗号化
復号回路26は、ステップS58において、乱数発生回
路10から供給されたディスクキーKdを、hash関数回路
25から受け取ったイフェクティブマスタキーKemによ
り暗号化して、暗号化ディスクキーEKdを生成し、光デ
ィスク7のリードインエリアに記録する。
【0099】ステップS52で、暗号化ディスク記録識
別情報EDiscIDrと暗号化ディスクキーEKdが書き込まれ
ていると判定された場合、ステップS59Aに進み、Di
scIDr暗号化復号回路21bは、この光ディスク7から
読み出された暗号化ディスク記録識別情報EDiscIDrを、
M系列符号回路22から供給された、暗号化に用いたの
と同一のM系列符号で復号して、ディスク記録識別情報
DiscIDrとする。このように、ライセンスされた秘密情
報を用いて、ディスク記録識別情報DiscIDrが得られ
た。
【0100】ステップS59Bにおいて、連結部29
は、DiscIDm復号回路21aにて復号されたディスク製
造識別情報DiscIDmと、DiscIDr暗号化復号回路21bに
て復号されたディスク記録識別情報DiscIDrとを連結
し、識別情報DiscIDを生成する。
【0101】ステップS60において、Kem発生モジュ
ール23のhash関数回路25は、Kem発生モジュール2
3のKmメモリ24から、マスタキーKmを読み出す。Kem
発生モジュール23のhash関数回路25は、ステップS
61で、上述の式(1)に従い、光ディスク7の識別情
報DiscIDとマスタキーKmの結合にhash関数を適用して、
イフェクティブマスタキーKemを計算し、Kd暗号化復号
回路26に供給する。
【0102】次に、ステップS62において、Kd暗号化
復号回路26は、この光ディスク7から読み出された暗
号化ディスクキーEKdを、hash関数回路25から受け取
ったイフェクティブマスタキーKemで復号して、ディス
クキーKdを得る。Kd暗号化復号回路26は、ディスクキ
ーKdを、Ks暗号化回路27に出力する。
【0103】ステップS58またはS62の処理の後、
乱数発生回路10は、ステップS63で、40ビットの
乱数を発生し、セクタキーKsとして、Ks暗号化回路2
7、およびコンテンツデータ暗号化回路28に出力す
る。Ks暗号化回路27は、ステップS64で、暗号化デ
ィスクキーEKdが光ディスク7に記録されている場合に
はKd暗号化復号回路26、または暗号化ディスクキーEK
dが光ディスク7に記録されていない場合には乱数発生
回路10から受け取ったディスクキーKdで、乱数発生回
路10から受け取ったセクタキーKsを暗号化して、暗号
化セクタキーEKsを生成する。Ks暗号化回路27はま
た、その暗号化セクタキーEKsを、光ディスク7のデー
タエリアにあるセクタヘッダに記録する。
【0104】次に、ステップS65において、コンテン
ツデータ暗号化回路28は、ステップS63で乱数発生
回路10から受け取ったセクタキーKsにより、コンテン
ツデータを暗号化し、光ディスク7のデータエリアのメ
インデータ部に記録する。
【0105】ステップS66において、暗号化部4の各
回路は、全てのコンテンツデータを記録したか否かの判
定を行う。全てのコンテンツデータがまだ記録されてい
ないと判定された場合、ステップS67に進み、暗号化
部4の各回路は、光ディスク7の、まだデータを記録し
ていないセクタにアクセスし、ステップS63に戻り、
以下同様の処理を繰り返す。ステップS66で、全ての
コンテンツデータが記録されたと判定された場合、暗号
化部4の各回路は、全ての記録処理を終了する。
【0106】以上のようにして、ディスク記録識別情報
DiscIDrが生成され、記録媒体に記録され、そして生成
されたディスク記録識別情報DiscIDrとマスタキーKmに
対応して暗号化されたコンテンツデータが記録媒体に記
録される。このことより、例えば、ディスク製造識別情
報DiscIDmは記録されているがディスク記録識別情報Dis
cIDrは記録されていない既存の記録媒体に複製されたコ
ンテンツデータを、著作権者から適正にライセンスを受
けていない者は、意味のある情報として再生することが
できない。
【0107】次に、図9のフローチャートを参照して、
復号部5により行われる、ユーザデータの再生処理を説
明する。
【0108】最初に、ステップS81Aにおいて、EDis
cIDm復号回路51aは、光ディスク7のリードインエリ
アから読み出された、暗号化されたディスク製造識別情
報DiscIDmである暗号化識別情報EDiscIDmを受け取る。
ステップS81Bにおいて、EDiscIDr復号回路51b
は、光ディスク7のリードインエリアから読み出され
た、暗号化されたディスク記録識別情報DiscIDrである
暗号化ディスク記録識別情報EDiscIDrを受け取る。
【0109】EDiscIDm復号回路51aはさらに、ステッ
プS82Aにおいて、M系列符号発生回路52から供給
されたM系列符号に基づいて、暗号化ディスク製造識別
情報EDiscIDmを復号してディスク製造識別情報DiscIDm
を再現し、連結回路59に出力する。
【0110】EDiscIDr復号回路51bはさらに、ステッ
プS82Bにおいて、M系列符号発生回路52から供給
されたM系列符号に基づいて、暗号化ディスク記録識別
情報EDiscIDrを復号してディスク記録識別情報DiscIDr
を再現し、連結回路59に出力する。
【0111】このように、ライセンスによる秘密情報と
して与えられた方法を用いて、光ディスク7からディス
ク製造識別情報DiscIDmとディスク記録識別情報DiscIDr
が得られた。
【0112】ステップS82Cにおいて、連結回路59
は、EDiscID復号回路51aで復号されたディスク製造
識別情報DiscIDmと、EDiscIDr復号回路51bで復号さ
れたディスク記録識別情報DiscIDrとを連結し、識別情
報DiscIDとする。
【0113】次に、ステップS83において、Kem発生
モジュール53のhash関数回路55は、連結回路59か
ら出力された識別情報DiscIDを受け取るとともに、Kmメ
モリ54からライセンスによう秘密情報として与えら
れ、秘密に保管しているマスタキーKmを読み出し、上述
の式(1)に従い、光ディスク7の識別情報DiscIDとマ
スタキーKmの結合にhash関数を適用してイフェクティブ
マスタキーKemを算出し、EKd復号回路56に供給する。
【0114】ステップS84において、EKd復号回路5
6は、光ディスク7のリードインエリアから読み出され
た暗号化ディスクキーEKdを受け取る。EKd復号回路56
は、ステップS85で、この読み出された暗号化ディス
クキーEKdを、hash関数回路55から受け取ったイフェ
クティブマスタキーKemで復号して、ディスクキーKdを
算出し、EKs復号回路57に出力する。
【0115】次に、ステップS86において、EKs復号
回路57は、光ディスク7のデータエリアから読み出さ
れた各セクタの暗号化セクタキーEKsi(i=1,2,...)を
受け取る。EKs復号回路57は、ステップS87で、こ
の読み出された暗号化セクタキーEKsiを、EKd復号回路
56から受け取ったディスクキーKdで復号して、セクタ
キーKsiを算出し、コンテンツデータ復号回路58に出
力する。
【0116】ステップS88において、コンテンツデー
タ復号回路58は、光ディスク7から読み出された暗号
化されているコンテンツデータを受け取る。コンテンツ
データ復号回路58は、ステップS89で、この読み出
された暗号化されているコンテンツデータを、EKs復号
回路57から受け取ったセクタキーKsiで復号し、再生
信号として出力する。
【0117】次に、ステップS90において、復号部5
の各回路は、光ディスク7のデータエリアから、全ての
コンテンツデータを読み出したか否かの判定を行う。全
てのコンテンツデータがまだ読み出されていないと判定
された場合、ステップS91に進み、復号部5の各回路
は、光ディスク7の、まだ読み出されていない次のセク
タのデータの供給を受け、ステップS86以降の処理を
繰り返す。全てのコンテンツデータが読み出されたと判
定された場合、復号部5の各回路は、全ての再生処理を
終了する。
【0118】このように、記録媒体のIDを生成し、所定
のM系列符号で暗号化して、記録媒体に記録すること
で、著作権者から適正にライセンスを受けた者だけが、
その記録媒体にアクセスできるようにする。
【0119】なお、本実施の形態中において、上記処理
を実行するコンピュータプログムをユーザに提供する提
供媒体には、磁気ディスク、CD-ROMなどの情報記録媒体
の他、インターネット、デジタル衛星などのネットワー
クによる伝送媒体も含まれる。
【0120】また、本発明は、光ディスク以外の記録媒
体にデータを記録または再生する場合にも適用が可能で
ある。
【0121】さらに、本実施の形態においては、ディス
ク製造識別情報DiscIDm及びディスク記録識別情報DiscI
Dmは、M系列符号を用いて暗号化したが、本発明はこれ
に限定されない。例えば、通常使用しない変調方式を使
ったり、通常使用しないエリアに書いたり、すかし(wa
termark)のように希薄化した情報を光ディスク全体な
ど広い範囲に分散させて書くことによっても、上記識別
情報に対するアクセスを阻止することができる。
【0122】
【発明の効果】上述のように、本発明においては、製造
者により予め記録媒体に記録された第1の識別情報と、
記録装置により記録媒体に記録された第2の識別情報と
の両方に基づいて、情報の暗号化/復号を行っている。
従って、本発明によると、記録媒体に記録された情報に
ついて従来よりも確実に不正コピーを抑制することがで
きる。
【0123】すなわち、たとえ製造業者が同一の第1の
識別情報を記録した記録媒体を複数製造しても、記録装
置がそれぞれ別個の第2の識別情報を記録するので、識
別情報全体として別個のものとなり、この識別情報にア
クセスされない限り不正コピーを防ぐことが可能とな
る。
【0124】また、たとえ記録装置が持つ第2の識別情
報の記録方法を不正者が盗んだとしても、それだけでは
製造業者が記録した第1の識別情報にアクセスすること
はできず、この場合も不正コピーを防ぐことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した光ディスク記録再生装置の一
実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】特願平10‐025310号明細書に記載されている記
録方法により光ディスクに記録されるデータを説明する
図である。
【図3】光ディスクに記録されるデータを説明する図で
ある。
【図4】暗号化部の内部の構成を示す図である。
【図5】復号部の内部の構成を示す図である。
【図6】DiscIDm書き込み装置の内部の構成を示す図で
ある。
【図7】DiscIDm書き込み装置の動作を説明するフロー
チャートである。
【図8】の暗号化部の動作を説明するフローチャートで
ある。
【図9】の復号部の動作を説明するフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 入力部,2 制御回路,3 記録再生回路,4 暗
号化部,5 復号部,6 ピックアップ,7 光ディス
ク,8 サーボ回路,9 スピンドルモータ,10 乱
数発生回路,21 DiscID暗号化復号回路,22 M系
列符号発生回路,23 Kem発生モジュール,24 Km
メモリ,25 hash関数回路,26 Kd暗号化復号回
路,27 Ks暗号化回路,28 コンテンツデータ暗号
化回路,51 EDiscID復号回路,52 M系列符号発
生回路,53 Kem発生モジュール,54 Kmメモリ,
55 hash関数回路,56 EKd復号回路,57 EKs復
号回路,58 コンテンツデータ復号回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D044 AB05 AB07 BC02 CC01 CC04 DE48 DE52 EF05 FG18 GK12 GK17 HL08 5J104 AA12 AA16 AA34 EA06 EA15 EA19 EA20 EA26 JA13 NA02 NA12 NA32 NA37 NA38 PA14

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着脱可能な記録媒体に情報を記録する記
    録装置において、 記録媒体から第1の識別情報を読み出す第1の読み出し
    手段と、 上記記録媒体から第2の識別情報を読み出す第2の読み
    出し手段と、 数列を発生する数列発生手段と、 上記数列発生手段で発生された数列を上記記録媒体に第
    2の識別情報として書き込む書き込み手段とを有し、 上記記録媒体に第2の識別情報が記録されておらず上記
    第2の読み出し手段による読み出しにより第2の識別情
    報が得られないとき、上記書き込み手段により第2の識
    別情報を書き込みことを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 上記数列発生手段は、疑似乱数、時刻情
    報又は処理の累積度数に基づいたビット列を発生するこ
    とを特徴とする請求項1記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 着脱可能な記録媒体に情報を記録する記
    録装置において、 記録媒体から第1の識別情報を読み出す第1の読み出し
    手段と、 上記記録媒体から第2の識別情報を読み出す第2の読み
    出し手段と、 第1の秘密情報を格納する格納手段と、 上記第1の識別情報、上記第2の識別情報及び上記第1
    の秘密情報に基づいて第2の秘密情報を算出する第2の
    秘密情報算出手段と、 上記第2の秘密情報を用いて情報を暗号化し、上記記録
    媒体に記録する第1の暗号化書き込み手段とを有するこ
    とを特徴とする記録装置。
  4. 【請求項4】 第3の秘密情報を発生する第3の秘密情
    報発生手段と、上記第3の秘密情報を用いて情報を暗号
    化し、上記記録媒体に記録する第2の暗号化書き込み手
    段と、上記第2の秘密情報を用いて上記第3の秘密情報
    を暗号化し、上記記録媒体に記録する第3の暗号化書き
    込み手段を有することを特徴とする請求項3記載の記録
    装置。
  5. 【請求項5】 上記秘密情報発生手段は、疑似乱数に基
    づいたビット列を発生することを特徴とする請求項3記
    載の記録装置。
  6. 【請求項6】 着脱可能な記録媒体に情報を記録する記
    録方法において、 記録媒体から第1の識別情報を読み出す第1の読み出し
    工程と、 上記記録媒体から第2の識別情報を読み出す第2の読み
    出し工程と、 数列を発生する数列発生工程と、 上記数列発生工程で発生された数列を上記記録媒体に第
    2の識別情報として書き込む書き込み工程とを有し、 上記記録媒体に第2の識別情報が記録されておらず上記
    第2の読み出し工程による読み出しにより第2の識別情
    報が得られないとき、上記書き込み工程により第2の識
    別情報を書き込むことを特徴とする記録方法。
  7. 【請求項7】 着脱可能な記録媒体に情報を記録する記
    録方法において、 記録媒体から第1の識別情報を読み出す第1の読み出し
    工程と、 上記記録媒体から第2の識別情報を読み出す第2の読み
    出し工程と、 上記第1の識別情報、上記第2の識別情報及び格納され
    た第1の秘密情報に基づいて第2の秘密情報を算出する
    第2の秘密情報算出工程と、 上記第2の秘密情報を用いて情報を暗号化し、上記記録
    媒体に記録する第1の暗号化書き込み工程とを有するこ
    とを特徴とする記録方法。
  8. 【請求項8】 第3の秘密情報を発生する秘密情報発生
    工程と、上記第3の秘密情報を用いて情報を暗号化し、
    上記記録媒体に記録する第2の暗号化書き込み手段と、
    上記第2の秘密情報を用いて上記第3の秘密情報を暗号
    化し、上記記録媒体に記録する第3の暗号化書き込み手
    段を有することを特徴とする請求項7記載の記録方法。
  9. 【請求項9】 着脱可能な記録媒体から情報を再生する
    再生装置において、 記録媒体から第1の識別情報を読み出す第1の読み出し
    手段と、 上記記録媒体から第2の識別情報を読み出す第2の読み
    出し手段と、 第1の秘密情報を格納する格納手段と、 上記第1の識別情報、上記第2の識別情報及び上記第1
    の秘密情報に基づいて第2の秘密情報を算出する第2の
    秘密情報算出手段と、 上記記録媒体から暗号化された情報を読み出し、この情
    報を上記第2の秘密情報を用いて復号する第1の読み出
    し復号手段とを有することを特徴とする再生装置。
  10. 【請求項10】 上記記録媒体から暗号化された第3の
    秘密情報を読み出す第3の読み出し手段と、上記第2の
    秘密情報を用いて暗号化された第3の秘密情報を復号す
    る第3の秘密情報復号手段と、上記記録媒体から暗号化
    された情報を読み出し、この情報を上記第3の秘密情報
    を用いて復号する第2の読み出し復号手段とを有するこ
    とを特徴とする請求項9記載の再生装置。
  11. 【請求項11】 着脱可能な記録媒体から情報を再生す
    る再生方法において、 記録媒体から第1の識別情報を読み出す第1の読み出し
    工程と、 上記記録媒体から第2の識別情報を読み出す第2の読み
    出し工程と、 上記第1の識別情報、上記第2の識別情報及び格納され
    た第1の秘密情報に基づいて第2の秘密情報を算出する
    第2の秘密情報算出工程と、 上記記録媒体から暗号化された情報を読み出し、この情
    報を上記第2の秘密情報を用いて復号する第1の読み出
    し復号工程とを有することを特徴とする再生方法。
  12. 【請求項12】 上記記録媒体から暗号化された第3の
    秘密情報を読み出す第3の読み出し工程と、上記第2の
    秘密情報を用いて暗号化された第3の秘密情報を復号す
    る第3の秘密情報復号工程と、上記記録媒体から暗号化
    された情報を読み出し、この情報を上記第3の秘密情報
    を用いて復号する第2の読み出し復号工程とを有するこ
    とを特徴とする請求項11記載の再生方法。
  13. 【請求項13】 情報が記録される記録媒体において、 所定の領域に第1の識別情報が記録され、 第2の情報が記録される領域を有し、 上記第1の識別情報及び第2の識別情報に基づいて算出
    された秘密情報を用いて暗号化された情報が書き込ま
    れ、 読み出された暗号化された情報を、上記秘密情報を用い
    て復号されることを特徴とする記録媒体。
  14. 【請求項14】 情報を記録媒体に記録するプログラム
    が記録された記録媒体において、上記プログラムは、 記録媒体から第1の識別情報を読み出す第1の読み出し
    工程と、 上記記録媒体から第2の識別情報を読み出す第2の読み
    出し工程と、 数列を発生する数列発生工程と、 上記数列発生工程で発生された数列を上記記録媒体に第
    2の識別情報として書き込む書き込み工程とを有し、 上記記録媒体に第2の識別情報が記録されておらず上記
    第2の読み出し工程による読み出しにより第2の識別情
    報が得られないとき、上記書き込み工程により第2の識
    別情報を書き込むことを特徴とする記録媒体。
  15. 【請求項15】 情報を記録媒体に記録するプログラム
    が記録された記録媒体において、上記プログラムは、 記録媒体から第1の識別情報を読み出す第1の読み出し
    工程と、 上記記録媒体から第2の識別情報を読み出す第2の読み
    出し工程と、 第1の秘密情報を格納する格納手段と、 上記第1の識別情報、上記第2の識別情報及び上記第1
    の秘密情報に基づいて第2の秘密情報を算出する第2の
    秘密情報算出工程と、 上記第2の秘密情報を用いて情報を暗号化し、上記記録
    媒体に記録する第1の暗号化書き込み工程とを有するこ
    とを特徴とする記録媒体。
  16. 【請求項16】 情報を記録媒体から再生するプログラ
    ムが記録された記録媒体において、上記プログラムは、 記録媒体から第1の識別情報を読み出す第1の読み出し
    手段と、 上記記録媒体から第2の識別情報を読み出す第2の読み
    出し手段と、 第1の秘密情報を格納する格納手段と、 上記第1の識別情報、上記第2の識別情報及び上記第1
    の秘密情報に基づいて第2の秘密情報を算出する第2の
    秘密情報算出手段と、 上記記録媒体から暗号化された情報を読み出し、この情
    報を上記第2の秘密情報を用いて復号する第1の読み出
    し復号手段とを有することを特徴とする記録媒体。
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