JP2003098021A - 芯材入りブラジャーの接触圧測定装置並びにこの装置を使用した接触圧測定方法及びブラジャー販売促進方法 - Google Patents

芯材入りブラジャーの接触圧測定装置並びにこの装置を使用した接触圧測定方法及びブラジャー販売促進方法

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JP2003098021A
JP2003098021A JP2001295309A JP2001295309A JP2003098021A JP 2003098021 A JP2003098021 A JP 2003098021A JP 2001295309 A JP2001295309 A JP 2001295309A JP 2001295309 A JP2001295309 A JP 2001295309A JP 2003098021 A JP2003098021 A JP 2003098021A
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brassiere
contact pressure
pressure
skin
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JP2001295309A
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Matasuke Watanabe
又助 渡辺
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SHINMEI HIFUKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 芯材入りブラジャーを装着した女性のブラジ
ャーと皮膚との接触圧を試着室等の狭い空間でも極めて
簡単に、しかも測定時に傷みを感じたり皮膚を傷つけた
りすることなく測定することを可能とする。 【解決手段】 所定量の気体を充填した中空の袋体をス
ポンジ等の緩衝材からなるプレートの表面に一体に固着
して測定端子を構成し、該測定端子の袋体の内部と連通
するように筒状管の一端部を接続し且つ他端部を圧力セ
ンサーに接続して袋体に加わる圧力を測定可能に構成す
るとともに、該圧力センサーに、測定された圧力値を予
め設定された一定範囲の設定圧力値と比較する比較回路
と、測定された圧力値を数値として表示する発光素子か
らなる表示部とを電気的に接続し、測定された圧力値が
設定圧力値の範囲内にある場合と範囲外にある場合とで
前記発光素子の色を変化させるようにした接触圧測定装
置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は芯材入りブラジャー
の接触圧測定装置並びにこの装置を使用した接触圧測定
方法及びブラジャー販売促進方法に関し、より詳しくは
芯材入りブラジャーを装着した際におけるブラジャーの
皮膚への接触圧力を測定するための装置並びにこの装置
を使用した接触圧測定方法及びブラジャー販売促進方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ブラジャーはバスト全体を美し
く整える目的で衣服の下着として着用されており、身体
への固定安定性や乳房の保形性を維持するためにカップ
部の下縁に芯材が装着されているものが多い。そして、
最近では身体への固定安定性や乳房の保形性だけでな
く、乳房を内側に寄せてさらに全体を持ち上げることに
より乳房のボリュームが脇に逃げないようにするための
芯材も創出されており、このように芯材の機能が発達す
るに伴って、芯材入りのブラジャーは大部分の女性にと
って必要不可欠なものとなっている。
【0003】しかしながら、一般に芯材は金属等の硬質
部材から形成されているため、例えばサイズが合わない
ものを着用したりすると、芯材により皮膚が過度に圧迫
されて痛みを覚えることがあった。このような圧迫感や
痛みは、着用当初にはそれほど感じなくとも長時間着用
した後に現れることが多い。そのため、例えば販売店で
購入するために試着したときには適度な装着感であると
思っても、購入して着用していると痛み等の不具合を感
じることも少なくない。このような問題は、ブラジャー
の装着感に関する評価を定量的に行うための装置がな
く、もっぱら着用者の感覚に頼っていることに起因する
ものである。
【0004】尚、単に物同士の接触圧を測定するための
装置は、従来より数多くのものが存在しているが、下着
と皮膚との接触圧、特に芯材入りブラジャーの皮膚への
接触圧を測定するための装置として適したものは存在し
ていなかった。すなわち、芯材入りブラジャーの接触圧
測定装置には、測定の精度や安定性が要求されるのは勿
論であるが、販売店において測定を行なう際の測定者と
なる販売員や購入者は女性であるから、複雑な操作を伴
うものや大掛かりなもの、或いは測定結果が自分で簡単
にわからない装置では、実際の使用には適さなかった。
例えば、接触圧を測定することができてもその圧力値が
適当なものかどうか値を見るだけで判断することは難し
いから一目で接触圧が適当であるかどうかが判断できる
ような工夫が必要であり、また試着室等の狭い空間で測
定するためには、大掛かりな装置や定置型の装置では使
用が難しく狭い空間でも容易に測定できるような工夫が
必要であり、さらに皮膚に接触させて使用するものであ
るから測定時に皮膚を傷つけたりする恐れがないように
する必要があるが、従来このような条件を全て満たすよ
うな装置は存在していなかった。更には、売り場におい
ても、ブラジャーの装着感についての評価は販売員であ
ってもできず専ら購入者に委ねられているために、本来
は自分に合っていないブラジャーを購入しようとする客
に対しても店員はその場でアドバイス等をすることがで
きず、客に対して満足できるサービスを提供することが
できなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる実情に
鑑みてなされたものであって、芯材入りブラジャーを装
着した女性のブラジャーと皮膚との接触圧を試着室等の
狭い空間でも極めて簡単に、しかも測定時に傷みを感じ
たり皮膚を傷つけたりすることなく測定することが可能
な装置及び方法、並びに客が購入しようとする芯材入り
ブラジャーがその人に合っているかどうかをその場です
ぐに判断することができて販売を促進することが可能な
方法を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
所定量の気体を充填した中空の袋体をスポンジ等の緩衝
材からなるプレートの表面に一体に固着して測定端子を
構成し、該測定端子の袋体の内部と連通するように筒状
管の一端部を接続し且つ他端部を圧力センサーに接続し
て袋体に加わる圧力を測定可能に構成するとともに、該
圧力センサーに、測定された圧力値を予め設定された一
定範囲の設定圧力値と比較する比較回路と、測定された
圧力値を数値として表示する発光素子からなる表示部と
を電気的に接続し、測定された圧力値が設定圧力値の範
囲内にある場合と範囲外にある場合とで前記発光素子の
色を変化させるように構成したことを特徴とする芯材入
りブラジャーの接触圧測定装置に関する。請求項2に係
る発明は、前記筒状管の中途部に分岐管の一端部を接続
するとともに、該分岐管の他端部にシリンダーからなる
調圧器を接続してなることを特徴とする請求項1記載の
芯材入りブラジャーの接触圧測定装置に関する。請求項
3に係る発明は、前記圧力センサーと比較回路と表示部
と調圧器とを同一ケース内に収容するとともに、該ケー
スに輪状のベルトを取り付け、該ベルトを首又は腰にか
けた状態にて前記表示部が上方に向くようにしたことを
特徴とする請求項2記載の芯材入りブラジャーの接触圧
測定装置に関する。
【0007】請求項4に係る発明は、請求項1乃至3い
ずれかに記載の接触圧測定装置を使用した芯材入りブラ
ジャーの接触圧測定方法であって、前記測定端子を、緩
衝材が皮膚に、袋体がブラジャーの芯材装着部分にそれ
ぞれ当接するように、皮膚とブラジャーとの間に介装し
てブラジャーと皮膚との接触圧を測定することを特徴と
する芯材入りブラジャーの接触圧測定方法に関する。請
求項5に係る発明は、前記測定端子を、薄板状の芯材が
装着されたブラジャーのカップ部の下縁部と、乳房下辺
の半円状部分であって且つ肋骨の上に位置する皮膚との
間に介装して測定を行なうことを特徴とする請求項4記
載の芯材入りブラジャーの接触圧測定方法に関する。請
求項6に係る発明は、前記測定端子を、乳首の直下部か
ら左右に約1.5cmの範囲内の位置に配置して測定を
行なうことを特徴とする請求項4又は5記載の芯材入り
ブラジャーの接触圧測定方法に関する。
【0008】請求項7に係る発明は、請求項1乃至3い
ずれかに記載の接触圧測定装置を使用した芯材入りブラ
ジャーの販売促進方法であって、芯材入りブラジャーの
購入を希望する女性客にブラジャーを試着させ、次いで
販売店の店員が、前記測定端子を、緩衝材が皮膚に、袋
体がブラジャーの芯材装着部分にそれぞれ当接するよう
に、皮膚とブラジャーとの間に介装してブラジャーと皮
膚との接触圧を測定し、表示部の発光素子の色からブラ
ジャーと皮膚との接触圧が適正範囲にあるか否かを判断
してその場で着用が芯材のために痛くなく満足感を与え
る結果を客に伝えることを特徴とする芯材入りブラジャ
ーの販売促進方法に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る芯材入りブラ
ジャーの接触圧測定装置並びにこの装置を使用した測定
方法及びブラジャー販売促進方法の好適な実施形態を図
面を参照しつつ説明する。図1は本発明に係る芯材入り
ブラジャーの接触圧測定装置(以下、単に接触圧測定装
置という)の一例を示す全体図である。本発明に係る接
触圧測定装置は、測定端子(1)と測定器本体(2)と
調圧器(3)とを筒状管(4)を介して相互に接続する
ことにより構成されている。
【0010】測定端子(1)は、図2に示すように、所
定量の気体(好ましくは空気)を充填した中空の袋体
(5)の一面をスポンジ等の緩衝材からなるプレート
(6)の表面に一体に固着することにより構成されてい
る。袋体(5)は、例えばポリエチレン等の強度に優れ
た軟質の透明合成樹脂から形成された長方形状の中空の
袋体であって、その片面が接着剤等の任意の固着手段に
よってプレート(6)の片面に固着されている。プレー
ト(6)は、例えば厚さ5mm程度のスポンジの小片か
ら形成され、その大きさは好ましくは袋体(5)と同じ
かやや大きい程度、具体的には2cm×3cm程度の長
方形状に形成される。
【0011】測定端子(1)の袋体(5)は一箇所のみ
において開口しており、この開口部には可撓性チューブ
からなる筒状管(4)の一端部が接続されている。そし
て、この筒状管(4)の他端部は測定器本体(2)のケ
ース(7)の内部に収容された圧力センサーに接続さ
れ、該圧力センサーによって袋体(5)に加わる圧力を
測定可能に構成されている。尚、図示例においては、測
定端子(1)を1つだけ設けた例が示されているが、本
発明においては、1台の装置に複数個の測定端子(1)
を設ける構成とすることも可能である。
【0012】図3は測定器本体(2)のケース(7)内
に収容された構成要素を示すブロック構成図である。測
定器本体(2)に設けられた圧力センサー(8)は圧力
を電気信号に変換して取り出す公知のものであり、圧力
センサー(8)から取り出された電気信号は増幅回路
(9)によって増幅されて比較回路(10)へと送られ
る。比較回路(10)には設定器(11)が接続されて
おり、比較回路(10)は増幅回路(9)から送られて
きた信号の値(測定値)と設定器(11)にて予め設定
された範囲の値(設定値)とを比較し、測定値が設定値
の上限を超えた場合及び下限を下回った場合に駆動信号
を表示切換制御回路(13)へと出力する。また、A/
D変換回路(12)は増幅回路(9)からの信号をデジ
タル値に変換して表示切換制御回路(13)へと送信す
る。
【0013】表示切換制御回路(13)は、A/D変換
回路(12)から送られてきたデジタル値の値を測定値
として、LED等の複数の発光素子で構成された表示部
(14)に表示させる。この表示部(14)における表
示は通常の場合は黄緑色で行なわれるが、表示切換制御
回路(13)は、比較回路(10)から信号が送られて
くると、電源供給用リレー(図示せず)をオンして表示
部(14)の各LEDの電源供給箇所(図示せず)を切
り替えることにより、LEDの表示色を黄緑色から赤色
に変化させる。
【0014】設定器(11)における設定値は、ブラジ
ャーの芯材部分がブラジャーを着用した女性の皮膚に適
当な圧力で接触するように、即ち接触圧が高すぎて傷み
を与えたり血行を阻害したりすることがなく、また低す
ぎることによって補整機能が充分に果たせなくなること
がないような範囲に設定される。このような接触圧の適
正範囲は2.5〜10気圧、より好ましくは5〜10気
圧であることが本願発明者の実験によって確かめられて
いる。従って、設定器(11)における設定値はこのよ
うな適正範囲に基づいて定められ、例えば、接触圧が5
気圧以下の場合及び10気圧以上の場合には表示部(1
4)の色が黄緑色から赤色に変化するように構成する
と、測定者は一目で接触圧が適正範囲にないことを把握
することができる。
【0015】測定端子(1)と測定器本体(2)とを接
続する筒状管(4)の中途部には分岐管(15)の一端
部が接続されており、この分岐管(15)の他端部には
逆止め弁(16)を介して調圧器(3)が接続されてい
る。調圧器(3)は外筒と内筒とからなるシリンダーか
ら構成されており、このシリンダーの操作によって袋体
(5)内に気体を送り込んで内部の気体量(圧力)を調
節することが可能となっている。
【0016】図4乃至図6は本発明に係る接触圧測定装
置の別の例を示す図である。図4の例に係る接触圧測定
装置が前記の例と異なる点は、圧力センサー(8)と比
較回路(10)と表示部(14)に加えて調圧器(3)
も同一のケース(7)内に収容し、該ケース(7)に輪
状のベルト(17)を取り付けた点である。そして、表
示部(14)と調圧器(3)は電源スイッチ(18)と
共に同一パネル(20)に取り付けられ、使用者がベル
ト(17)を首にかけた状態にてこのパネル(20)が
上方に向くようになっている。また、図5及び図6に示
す例は、図1に示した測定器本体(2)のケース(7)
を更に別のケース(71)内に収容したものである。ケ
ース(71)はファスナー等の開閉手段を有する布やビ
ニル製の袋からなるポシェットとされており、測定端子
(1)、測定器本体(2)、調圧器(3)及び筒状管
(4)の全てが図5に示すようにケース(71)内に収
容される。このとき、図6に示すように測定器本体
(2)の表示部(14)を上に向けた状態とされてお
り、ケース(71)に取り付けられたベルト(17)は
使用者の腰に回して止めることができるようになってい
る。尚、ベルト(17)に面接合ファスナーやバックル
等の係脱手段を設けて、輪状の状態を自由に解除及び復
帰できるようにすると、装着性に優れたものとなり好ま
しい。このような装置によれば、使用者は自分の首から
装置をぶら下げた状態或いは腰に装置を装着した状態に
て接触圧を測定して、測定結果をそのまま自分の目で確
認したり客に見せたりすることが可能となり、試着室等
の狭い場所であっても、販売店の店員が装置を首からぶ
ら下げた状態で或いは腰に装着した状態にて客が装着し
たブラジャーの接触圧を測定することができ、また購入
者が自分で測定を行なうこともできる。
【0017】次に、上記装置を使用した本発明に係る芯
材入りブラジャーの接触圧測定方法について説明する。
測定は、図7に示すように、測定端子(1)を皮膚とブ
ラジャーの芯材装着部分(カップ部の下縁部)(A)と
の間に介装することにより行なわれる。このとき、緩衝
材からなるプレート(6)が皮膚側に、袋体(5)がブ
ラジャーに装着された芯材側にそれぞれ位置するように
介装され、これにより測定時に痛みを感じたり皮膚が傷
ついたりすることが防止される。
【0018】また、測定端子(1)は、乳房下辺の半円
状部分であって且つ肋骨の上に位置する部分の皮膚上に
配置される。これは、乳房下辺の半円状部分(図8にお
いて斜線で示した部分)は脂肪が少なく横の筋肉組織に
或る間隔で縦方向に細かい筋肉組織があり、また肋骨の
上は脂肪がより少ないため、この部分に測定端子(1)
を配置することで、接触圧の測定をより精度良く行なう
ことが可能となるためである。更に、測定端子(1)
は、図8に示すように、左右それぞれの乳房について乳
首の直下部から左右に約1.5cmの範囲内の位置(図
中の黒丸と黒丸の間の位置)に配置することが好まし
く、測定端子(1)が複数個ある場合には、左右それぞ
れの乳房について乳首の直下部から左右に約1.5cm
の位置(図中の黒丸の位置)に合計4箇所に配置するこ
とが好ましい。このような配置とすることにより、ブラ
ジャーの左右のカップ部の接触圧をバランス良く測定す
ることができ、さらにブラジャー着用者が身体を左右に
ひねった場合における接触圧の変化も確実に測定するこ
とが可能となる。
【0019】尚、本発明に係る接触圧測定方法は、薄板
状の芯材が装着されたブラジャーに対して特に好適に使
用される。これは、芯材が薄板状であると、測定端子
(1)との接触面積が大きくなり、接触圧の測定値が安
定して正確な測定結果を容易に得ることができるためで
ある。
【0020】図9は本発明が好ましく適用できる薄板状
の芯材入りブラジャーにおける芯材の好適な一例を示す
平面図であり、図10はその右側面図である。図示した
芯材は、図10に示すように薄板状に形成されていると
ともに、図9に示すように両端部の幅が中央部の幅より
も狭くされ且つ中央部下縁にはくびれ部(21)が形成
されており、図9のX方向(左右方向)には湾曲しにく
く、図10のY方向(前後方向)には湾曲し易い。
【0021】この芯材は、ブラジャー装着時に中央部を
身体に定着させると端部の芯材が身体から僅かに浮き上
がる(図11参照)ことで三次元的に変形した乳房に追
従してやさしく脇によって乳房を内に寄せる効果(一次
元的効果)と、図9X方向に引っ張っても殆ど左右に伸
びないことで乳房が脇に流れるのを止めて内に寄せる効
果(二次元的効果)と、ブラジャー着用時に脇の芯材が
乳房に押されて0〜10度前に移動して再び0度に戻ろ
うとする(図12参照)バネ性が発生する効果(三次元
的効果)と、発生したバネ性により程良い位置で止まり
乳房を内に寄せて上にあげる効果(三次元的効果)を発
揮することができる。
【0022】このような薄板状の芯材が装着されたブラ
ジャーにおいては、上記効果が発揮されることによっ
て、図13(B)に示す芯材の中央部付近の位置よりも
(C)に示す端部付近の位置の方が接触圧が低くなる。
例えば、(B)の位置の接触圧が7〜8気圧のとき、
(C)の位置の接触圧は4.5気圧程度となることが、
本発明者の実験によって確かめられている。そうする
と、接触圧の測定は最も圧力が高くなる部分が適正範囲
にあるように行なうべきであるから、図13(B)に示
したような芯材の中央部付近(好ましくは図8に示した
範囲)で接触圧測定を行なう本発明者が見出した方法が
理にかなっており、例えば芯材の端部寄り位置での測定
や芯材に沿った全ての位置での測定は、適当な接触圧を
得るための方法としては殆ど意味がないと言える。
【0023】最後に、本発明に係るブラジャー販売促進
方法について説明する。本発明に係るブラジャー販売促
進方法は、上記構成からなる測定装置を使用するもので
あり、先ず販売店の試着室等で芯材入りブラジャーの購
入を希望する女性客に好みのブラジャーを試着させる。
次いで、販売店の店員が、前記測定端子(1)を、緩衝
材が皮膚に、袋体がブラジャーの芯材装着部分にそれぞ
れ当接するように、皮膚とブラジャーとの間に介装して
ブラジャーと皮膚との接触圧を測定する。このときの具
体的な測定方法は、上述した接触圧測定方法の説明にて
述べた通りであり、このとき複数の測定端子を使用して
図8に示した箇所を測定することが好ましい。また、図
4乃至図6に示す装置を使用すると、首から装置をかけ
た状態或いは腰に装置を装着した状態にて測定を行なう
ことができるため好ましい。
【0024】そして、表示部の発光素子の色からブラジ
ャーと皮膚との接触圧が適正範囲にあるか否かを判断す
る。具体的には、表示部の発光素子の色が黄緑色であれ
ば接触圧が適性範囲であって、選択されたブラジャーを
着用しても芯材のために痛くなく満足感が得られるとい
う結果を客に伝えて購入をすすめ、赤色であれば適性範
囲にないこと(緩すぎること又はきつすぎること)を客
に対して伝えて代わりのブラジャーの選択をすすめる。
これによって、客は自分が選択したブラジャーが自分に
合った適正なものかどうかをその場で知ることができ、
自分に合わないブラジャーを購入して装着時に傷みを感
じることがなくなり、また店員は客に対して適切なアド
バイスをすることが可能となるため、結果として芯材入
りブラジャーの販売が促進される。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、ブラジャーの皮膚への接触圧を簡単に測定
することが可能で、しかもその測定結果を一目で容易に
把握することができるから、芯材入りブラジャーを装着
する女性がサイズが合わないものを着用することで芯材
により皮膚が過度に圧迫されて痛みを覚える等の不具合
の発生を未然に防止することができる。請求項2に係る
発明によれば、調圧器によって測定端子の袋体内の気体
量を調節することができるから、長期間にわたって精度
良い測定を行なうことが可能となり、請求項3に係る発
明によれば、試着室等の狭い空間でも簡単に測定を行な
うことができる。
【0026】請求項4に係る発明によれば、請求項1に
係る発明の効果に加えて、測定の際に、女性が測定端子
によって痛みを感じたり皮膚が傷つけられたりするのを
防止することができるという効果を奏する。請求項5に
係る発明によれば、接触圧の測定を精度良く行なうこと
が可能となり、請求項6に係る発明によれば、ブラジャ
ーの左右のカップ部の接触圧をバランス良く測定するこ
とができ、さらにブラジャー着用者が身体を左右にひね
った場合における接触圧の変化も確実に測定することが
可能となる。
【0027】請求項7に係る発明によれば、客は自分が
選択したブラジャーが自分に合った適正なものかどうか
をその場で知ることができ、自分に合わないブラジャー
を購入して装着時に傷みを感じることがなくなり、また
店員は客に対して適切なアドバイスをすることが可能と
なるため、結果として芯材入りブラジャーの販売が促進
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る芯材入りブラジャーの接触圧測定
装置の一例を示す全体図である。
【図2】本発明に係る芯材入りブラジャーの接触圧測定
装置の測定端子を抽出拡大して示す図である。
【図3】測定器本体のケース内に収容された構成要素を
示すブロック構成図である。
【図4】本発明に係る接触圧測定装置の別の例を示す図
である。
【図5】本発明に係る接触圧測定装置の別の例を示す図
である。
【図6】本発明に係る接触圧測定装置の別の例を示す図
である。
【図7】本発明に係る芯材入りブラジャーの接触圧測定
方法の説明図である。
【図8】本発明に係る芯材入りブラジャーの接触圧測定
方法の説明図である。
【図9】本発明が好ましく適用できる薄板状の芯材入り
ブラジャーにおける芯材の好適な一例を示す平面図であ
る。
【図10】図9の右側面図である。
【図11】図9及び図10に示した薄板状芯材の効果を
説明する図である。
【図12】図9及び図10に示した薄板状芯材の効果を
説明する図である。
【図13】薄板状の芯材が装着されたブラジャーにおけ
る測定方法を示す図である。
【符号の説明】
1 測定端子 2 測定器本体 3 調圧器 4 筒状管 5 袋体 6 プレート(緩衝材) 7 ケース 71 ケース 8 圧力センサー 9 比較回路 14 表示部 15 分岐管 17 ベルト

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定量の気体を充填した中空の袋体をス
    ポンジ等の緩衝材からなるプレートの表面に一体に固着
    して測定端子を構成し、該測定端子の袋体の内部と連通
    するように筒状管の一端部を接続し且つ他端部を圧力セ
    ンサーに接続して袋体に加わる圧力を測定可能に構成す
    るとともに、該圧力センサーに、測定された圧力値を予
    め設定された一定範囲の設定圧力値と比較する比較回路
    と、測定された圧力値を数値として表示する発光素子か
    らなる表示部とを電気的に接続し、測定された圧力値が
    設定圧力値の範囲内にある場合と範囲外にある場合とで
    前記発光素子の色を変化させるように構成したことを特
    徴とする芯材入りブラジャーの接触圧測定装置。
  2. 【請求項2】 前記筒状管の中途部に分岐管の一端部を
    接続するとともに、該分岐管の他端部にシリンダーから
    なる調圧器を接続してなることを特徴とする請求項1記
    載の芯材入りブラジャーの接触圧測定装置。
  3. 【請求項3】 前記圧力センサーと比較回路と表示部と
    調圧器とを同一ケース内に収容するとともに、該ケース
    に輪状のベルトを取り付け、該ベルトを首又は腰にかけ
    た状態にて前記表示部が上方に向くようにしたことを特
    徴とする請求項2記載の芯材入りブラジャーの接触圧測
    定装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3いずれかに記載の接触圧
    測定装置を使用した芯材入りブラジャーの接触圧測定方
    法であって、前記測定端子を、緩衝材が皮膚に、袋体が
    ブラジャーの芯材装着部分にそれぞれ当接するように、
    皮膚とブラジャーとの間に介装してブラジャーと皮膚と
    の接触圧を測定することを特徴とする芯材入りブラジャ
    ーの接触圧測定方法。
  5. 【請求項5】 前記測定端子を、薄板状の芯材が装着さ
    れたブラジャーのカップ部の下縁部と、乳房下辺の半円
    状部分であって且つ肋骨の上に位置する皮膚との間に介
    装して測定を行なうことを特徴とする請求項4記載の芯
    材入りブラジャーの接触圧測定方法。
  6. 【請求項6】 前記測定端子を、乳首の直下部から左右
    約1.5cmの範囲内の位置に配置して測定を行なうこ
    とを特徴とする請求項4又は5記載の芯材入りブラジャ
    ーの接触圧測定方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至3いずれかに記載の接触圧
    測定装置を使用した芯材入りブラジャーの販売促進方法
    であって、芯材入りブラジャーの購入を希望する女性客
    にブラジャーを試着させ、次いで販売店の店員が、前記
    測定端子を、緩衝材が皮膚に、袋体がブラジャーの芯材
    装着部分にそれぞれ当接するように、皮膚とブラジャー
    との間に介装してブラジャーと皮膚との接触圧を測定
    し、表示部の発光素子の色からブラジャーと皮膚との接
    触圧が適正範囲にあるか否かを判断してその場で結果を
    客に伝えることを特徴とする芯材入りブラジャーの販売
    促進方法。
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