JP2003097386A - 高圧燃料供給装置 - Google Patents

高圧燃料供給装置

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JP2003097386A
JP2003097386A JP2001295849A JP2001295849A JP2003097386A JP 2003097386 A JP2003097386 A JP 2003097386A JP 2001295849 A JP2001295849 A JP 2001295849A JP 2001295849 A JP2001295849 A JP 2001295849A JP 2003097386 A JP2003097386 A JP 2003097386A
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sleeve
pressure
pressure fuel
flange portion
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Yoshihiko Onishi
善彦 大西
Koichi Oshima
宏一 尾島
Yuta Ichinose
雄太 一ノ瀬
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    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04B—POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
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    • F02M37/08—Feeding by means of driven pumps electrically driven
    • F02M37/10—Feeding by means of driven pumps electrically driven submerged in fuel, e.g. in reservoir
    • F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F02M55/04—Means for damping vibrations or pressure fluctuations in injection pump inlets or outlets
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    • F02M63/00—Other fuel-injection apparatus having pertinent characteristics not provided for in groups F02M39/00 - F02M57/00 or F02M67/00; Details, component parts, or accessories of fuel-injection apparatus, not provided for in, or of interest apart from, the apparatus of groups F02M39/00 - F02M61/00 or F02M67/00; Combination of fuel pump with other devices, e.g. lubricating oil pump
    • F02M63/02—Fuel-injection apparatus having several injectors fed by a common pumping element, or having several pumping elements feeding a common injector; Fuel-injection apparatus having provisions for cutting-out pumps, pumping elements, or injectors; Fuel-injection apparatus having provisions for variably interconnecting pumping elements and injectors alternatively
    • F02M63/0225—Fuel-injection apparatus having a common rail feeding several injectors ; Means for varying pressure in common rails; Pumps feeding common rails

Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料高圧時の流量低下、フレッティングによ
る磨耗を防ぎ、小型、軽量の高圧燃料供給装置を得る。 【解決手段】 高圧燃料ポンプのスリーブ１６０内を往
復摺動してスリーブ１６０との間で燃料加圧室１６３を
構成するプランジャ１６１と、燃料加圧室１６３内に燃
料を吸入する燃料吸入口１６２ａ及び燃料加圧室１６３
内から燃料を吐出する燃料吐出口１６２ｂを有する第一
のプレート１６２と、燃料吸入口１６２ａに設けられた
吸入弁１３とを備え、ケーシング６１と高圧燃料ポンプ
を構成するスプリングガイド１６５の端面との間で、第
一のプレート１６２と吸入弁１３とスリーブ１６０のフ
ランジ部１６０ａとが挟持された高圧燃料供給装置であ
って、スプリングガイド１６５の端面とスリーブ１６０
のフランジ部１６０ａとの当接部において、スプリング
ガイド１６５の端面とスリーブ１６０のフランジ部１６
０ａの外周部がそれぞれ接触しないように構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、主に筒内燃料噴
射エンジンなどに用いられる高圧燃料供給装置に関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】図１１は、従来の高圧燃料供給装置を含
む車両用内燃機関における燃料供給システムを示す構成
図である。図において、燃料タンク１内の燃料２は、低
圧ポンプ３によって燃料タンク１から送り出され、フィ
ルタ４を通り低圧レギュレータ５によって調圧された
後、高圧ポンプである高圧燃料供給装置６に供給され
る。燃料２は、高圧燃料供給装置６によって燃料噴射に
必要な流量のみ高圧にされて図示しない内燃機関のデリ
バリーパイプ９内に供給される。余分な燃料２は、電磁
弁１７によって低圧ダンパ１２と吸入弁１３との間にリ
リーフされる。
【０００３】また、必要な燃料流量は図示しない制御ユ
ニットが決定し、電磁弁１７の制御も行っている。この
ようにして供給された高圧の燃料は、デリバリーパイプ
９に接続された燃料噴射弁１０から高圧の霧状となって
内燃機関のシリンダ内に噴射される。フィルタ７及び高
圧リリーフバルブ８はデリバリーパイプ９内が異常圧力
（高圧リリーフバルブ開弁圧力）となった場合に開弁
し、デリバリーパイプ９の破損を防止する。
【０００４】高圧ポンプである高圧燃料供給装置６は、
供給された燃料を濾過するフィルタ１１と、低圧燃料の
脈動を吸収する低圧ダンパ１２と、吸入弁１３を通して
供給された燃料を加圧して、吐出弁１４を通して高圧燃
料を吐出する高圧燃料ポンプ１６とを備えている。
【０００５】図１２は、従来の高圧燃料供給装置を示す
断面図である。図において、高圧燃料供給装置６は、ケ
ーシング６１と、ケーシング６１内に設けられたプラン
ジャポンプである高圧燃料ポンプ１６と、電磁弁１７
と、低圧ダンパ１２とを一体に備えている。
【０００６】高圧燃料ポンプ１６には、スリーブ１６０
及びスリーブ１６０内を摺動可能に挿入されたプランジ
ャ１６１によって囲まれた燃料加圧室１６３が形成され
ている。プランジャ１６１の他端はタペット１６４と当
接しており、タペット１６４は高圧燃料ポンプ１６を駆
動させるためにカム１００に当接されている。カム１０
０はエンジンのカムシャフト１０１と一体もしくは同軸
上に設けられ、エンジンのクランクシャフトの回転に連
動して、カム１００のプロフィールに従ってプランジャ
１６１を往復運動させる。このプランジャ１６１の往復
運動により燃料加圧室１６３の容積が変化し、加圧され
高圧化された燃料が吐出弁１４から吐出する。
【０００７】高圧燃料ポンプ１６は、ケーシング６１と
スプリングガイド１６５の端面との間で、第一のプレー
ト１６２と吸入弁１３と第二のプレート１６６とスリー
ブ１６０のフランジ部１６０ａとが挟持され、ボルト１
８０で締結されている。第一のプレート１６２は、低圧
ダンパ１２から燃料加圧室１６３に燃料を吸入させる燃
料吸入口１６２ａ、燃料加圧室１６３から燃料を吐出さ
せる燃料吐出口１６２ｂを構成している。
【０００８】薄板状の吸入弁１３は第一のプレート１６
２及び第二のプレート１６６によって挟持されており、
燃料吸入口１６２ａに弁が形成されている。吐出弁１４
は、燃料吐出口１６２ｂの上部に設けられ、ケーシング
６１内に設けられた高圧燃料吐出通路６２によってデリ
バリーパイプ９と連通されている。また、燃料を吸入す
るため、燃料加圧室１６３を拡張する方向にプランジャ
１６１を押し下げるスプリング１６７が、スプリングガ
イド１６５とスプリングホルダ１６８との間で縮設され
た状態で配置されている。
【０００９】電磁弁１７は、高圧燃料供給装置６のケー
シング６１内に組み込まれて内部に燃料流路１７２を有
する電磁弁本体１７０と、この電磁弁本体１７０の燃料
流路１７２内に設けられた弁座１７３と、電磁弁本体１
７０内で弁座１７３に対して離接して燃料流路１７２を
開閉するバルブ１７４と、バルブ１７４を弁座１７３に
対して押圧する圧縮スプリング１７５を備えている。
【００１０】高圧燃料ポンプ１６の吐出行程中に図示し
ない制御ユニットから要求された流量を吐出した時点
で、電磁弁１７のソレノイドコイル１７１を励磁するこ
とによりバルブ１７４を開弁し、燃料加圧室１６３内の
燃料２を低圧ダンパ１２と吸入弁１３との間の低圧側に
放出することにより、燃料加圧室１６３内の圧力をデリ
バリーパイプ９の圧力以下まで低下させ、吐出弁１４は
閉弁する。その後、電磁弁１７のバルブ１７４は、高圧
燃料ポンプ１６が吸入行程に移行するまで開弁する。こ
の電磁弁１７の開弁タイミングを制御することによりデ
リバリーパイプ９に吐出される燃料の量を調整できるよ
うにしてある。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
高圧燃料供給装置は以下のような問題点があった。図１
３は、従来の高圧燃料供給装置の高圧燃料ポンプにおけ
るスリーブ１６０のフランジ部１６０ａ（上記図１２に
おける円線内部）付近を拡大した断面図である。図に示
すように、スリーブ１６０のフランジ部１６０ａとスプ
リングガイド１６５の端面とは、その内周部から外周部
にわたってフラットに当接している。
【００１２】図１４は、上記図１３におけるスリーブ１
６０のフランジ部１６０ａと第二のプレート１６６との
当接部ａｂ間における面圧分布を示すグラフである。図
において、グラフの縦軸は面圧分布（ＭＰａ）、横軸は
ａｂ間径方向長さを示している。図に示すように、ａｂ
間に発生する面圧分布は外周部で最大を示し、内周部す
なわち燃料加圧室１６３側に近くなるほど低下している
ことが分かる。従って、燃料圧力が高圧（例えば１５Ｍ
Ｐａ程度）の場合、フランジ部１６０ａと第二のプレー
ト１６６との当接部における内周部で隙間が発生して燃
料が漏洩し、燃料の吐出量が急激に低下するという問題
点があった。また、当接部ａｂ間の面圧が低下する箇所
はフレッティングによる磨耗が発生するという問題点も
あった。
【００１３】これに対して、スリーブ１６０の変形を防
止するために、スリーブ１６０及び第二のプレート１６
６の肉厚を厚くする、または締結ボルトの締め付けトル
クを上げるなどの対策がなされる。しかし、スリーブ１
６０及び第二のプレート１６６の肉厚が厚くなることに
よる大型化、または締結ボルトの締め付けトルクを上げ
るためにケーシング６１及びボルトの剛性を上げること
による大型化もしくは高強度材料の採用（通常はアルミ
だが鉄への変更）による重量の増加といった新たな問題
が発生する。
【００１４】この発明は、以上のような問題点を解決す
るためになされたもので、燃料高圧時の流量低下、フレ
ッティングによる磨耗を防ぎ、小型、軽量の高圧燃料供
給装置を得ることを目的とする。
【００１５】
【課題を解決するための手段】この発明に係る高圧燃料
供給装置は、高圧燃料ポンプのスリーブ内を往復摺動し
てスリーブとの間で燃料加圧室を構成するプランジャ
と、燃料加圧室内に燃料を吸入する燃料吸入口及び燃料
加圧室内から燃料を吐出する燃料吐出口を有する第一の
プレートと、燃料吸入口に設けられた吸入弁とを備え、
ケーシングと高圧燃料ポンプを構成する所定部材の端面
との間で、第一のプレートと吸入弁とスリーブのフラン
ジ部とが挟持された高圧燃料供給装置であって、所定部
材の端面とスリーブのフランジ部との当接部において、
所定部材の端面とスリーブのフランジ部の外周部がそれ
ぞれ接触しないように構成されているものである。
【００１６】また、スリーブと吸入弁との間に第二のプ
レートを有するものである。
【００１７】また、所定部材の端面とスリーブのフラン
ジ部との当接部において、スリーブのフランジ部の外周
部以外を凸部とすることにより、所定部材の端面とスリ
ーブのフランジ部の外周部とがそれぞれ接触しないよう
に構成されているものである。
【００１８】また、所定部材の端面とスリーブのフラン
ジ部との当接部において、所定部材の端面の外周部以外
を凸部とすることにより、所定部材の端面とスリーブの
フランジ部の外周部とがそれぞれ接触しないように構成
されているものである。
【００１９】
【発明の実施の形態】実施の形態１．図１は、この発明
の実施の形態１による高圧燃料供給装置を示す断面図で
あり、図２は、上記図１における高圧燃料ポンプにおけ
るスリーブフランジ付近（円点線内）を拡大した断面図
である。なおここで、この高圧燃料供給装置を含む燃料
供給システムは、基本的に上記従来例と同様なものであ
り、詳細な説明を省略する。また、電磁弁１７の構成も
基本的に上記従来例と同様であるので、詳細な説明を省
略する。図において、高圧燃料供給装置６は、ケーシン
グ６１と、ケーシング６１内に設けられたプランジャポ
ンプである高圧燃料ポンプ１６と、電磁弁１７と、低圧
ダンパ１２とを一体に備えている。
【００２０】高圧燃料ポンプ１６には、スリーブ１６０
及びスリーブ１６０内を摺動可能に挿入されたプランジ
ャ１６１によって囲まれた燃料加圧室１６３が形成され
ている。プランジャ１６１の他端はタペット１６４が当
接しており、タペット１６４は高圧燃料ポンプ１６を駆
動させるためにカム１００に当接されている。カム１０
０はエンジンのカムシャフト１０１と一体もしくは同軸
上に設けられ、エンジンのクランクシャフトの回転に連
動して、カム１００のプロフィールに従ってプランジャ
１６１を往復運動させる。このプランジャ１６１の往復
運動により燃料加圧室１６３の容積が変化し、加圧され
高圧化された燃料が吐出弁１４から吐出する。
【００２１】高圧燃料ポンプ１６は、ケーシング６１
と、高圧燃料ポンプ１６を構成する所定部材としてのス
プリングガイド１６５の端面との間で、第一のプレート
１６２と吸入弁１３と第二のプレート１６６とスリーブ
１６０のフランジ部１６０ａとが挟持され、ボルト１８
０で締結されている。第一のプレート１６２は、低圧ダ
ンパ１２から燃料加圧室１６３に燃料を吸入させる燃料
吸入口１６２ａ、燃料加圧室１６３から燃料を吐出させ
る燃料吐出口１６２ｂを構成している。
【００２２】薄板状の吸入弁１３は第一のプレート１６
２及び第二のプレート１６６によって挟持されており、
燃料吸入口１６２ａに弁が形成されている。吐出弁１４
は、燃料吐出口１６２ｂの上部に設けられ、ケーシング
６１内に設けられた高圧燃料吐出通路６２によってデリ
バリーパイプ９と連通されている。また、燃料を吸入す
るため、燃料加圧室１６３を拡張する方向にプランジャ
１６１を押し下げるスプリング１６７が、スプリングガ
イド１６５とスプリングホルダ１６８との間で縮設され
た状態で配置されている。
【００２３】本実施の形態では、図に示すように、スリ
ーブ１６０のフランジ部１６０ａの内周部に当接部１６
０ｂを設けて、この当接部１６０ｂのみでスプリングガ
イド１６５と当接させることにより、スプリングガイド
１６５の端面とフランジ部１６０ａの外周部とがそれぞ
れ接触しないような構成とした。これにより、スリーブ
１６０のフランジ部１６０ａと第二のプレート１６６と
の当接部ａｂ間における面圧分布を均一にすることがで
きる。
【００２４】図３は、上記図１におけるスリーブ１６０
のフランジ部１６０ａと第二のプレート１６６との当接
部ａｂ間における面圧分布を示すグラフである。図にお
いて、グラフの縦軸は面圧分布（ＭＰａ）、横軸はａｂ
間径方向長さを示している。また、実線は本実施の形態
による高圧燃料ポンプを示し、点線は上記従来例におけ
る高圧燃料ポンプを示している（上記図１４に記載のも
のと同一）。
【００２５】図に示すように、本実施の形態によれば、
上記従来例よりも、外周部で面圧が低く、内周部すなわ
ち燃料加圧室１６３側に近くなるほど高くなっており、
ａｂ間に渡って面圧分布が均一になっていることが分か
る。従って、燃料圧力が高圧になっても、フランジ部１
６０ａと第二のプレート１６６との当接部における内周
部での隙間発生による燃料の漏洩を防止し、燃料の吐出
量の低下を抑制できる。
【００２６】そしてこれは、上記従来例のように、スリ
ーブ１６０及び第二のプレート１６６の肉厚を厚くす
る、または締結ボルトの締め付けトルクを上げるための
高強度材料の採用といった対策をせずに実施することが
できるため、高圧燃料供給装置の小型化、軽量化に寄与
できる。また、フランジ部１６０ａと第二のプレート１
６６との当接部ａｂ間の面圧は均一であるため、フレッ
ティングによる磨耗を低減することができる。
【００２７】図４は、この発明の実施の形態１及び従来
の高圧燃料供給装置の高圧燃料ポンプにおける流量効率
と吐出圧力の関係を示すグラフである。図において、グ
ラフの縦軸は流量効率（実流量／理論吐出流量×１００
％、ここで理論吐出量はスリーブ１６０の径×吐出弁１
４のリフト量）、横軸は吐出圧力（ＭＰａ）を示してい
る。また、実線は本実施の形態による高圧燃料ポンプを
示し、点線は上記従来例における高圧燃料ポンプを示し
ている。また、カム１００の回転数は３０００ｒ／ｍｉ
ｎである。図に示すように、本実施の形態によれば、上
記従来例よりも流量効率が向上しており、特に吐出圧力
が高圧になるに従ってその差が顕著であり、フランジ部
１６０ａと第二のプレート１６６との当接部における内
周部での隙間発生による燃料の漏洩を防止し、燃料の吐
出量の低下を抑制していることが分かる。
【００２８】実施の形態２．図５は、この発明の実施の
形態２による高圧燃料供給装置を示す断面図であり、図
６は、上記図５における高圧燃料ポンプにおけるスリー
ブフランジ付近（円点線内）を拡大した断面図である。
図に示すように、本実施の形態では、スプリングガイド
１６５の内周部に当接部１６５ａを設けて、この当接部
１６５ａのみでスリーブ１６０のフランジ部１６０ａと
当接させることにより、スプリングガイド１６５の端面
とフランジ部１６０ａの外周部とがそれぞれ接触しない
ような構成とした。これにより、上記実施の形態１と同
様の効果を得ることができる。
【００２９】実施の形態３．図７は、この発明の実施の
形態３による高圧燃料供給装置を示す断面図であり、図
８は、上記図７における高圧燃料ポンプにおけるスリー
ブフランジ付近（円点線内）を拡大した断面図である。
図に示すように、本実施の形態では、上記実施の形態１
の高圧燃料ポンプにおけるスリーブ１６０のフランジ部
１６０ａと第二のプレート１６６とを一体化してフラン
ジ部１６０ｃとした。これにより、吸入弁１３とスリー
ブ１６０のフランジ部１６０ｃとの当接部ａｂ間の面圧
を均一にでき、上記実施の形態１と同様の効果が得られ
ると共に、部品点数の削減によるコストの低下、燃料の
漏洩個所を削減させることができる。
【００３０】実施の形態４．図９は、この発明の実施の
形態４による高圧燃料供給装置を示す断面図であり、図
１０は、上記図９における高圧燃料ポンプにおけるスリ
ーブフランジ付近（円点線内）を拡大した断面図であ
る。図に示すように、本実施の形態では、上記実施の形
態２の高圧燃料ポンプにおけるスリーブ１６０のフラン
ジ部１６０ａと第二のプレート１６６とを一体化してフ
ランジ部１６０ｄとした。これにより、吸入弁１３とス
リーブ１６０のフランジ部１６０ｄとの当接部ａｂ間の
面圧を均一にでき、上記実施の形態１と同様の効果が得
られると共に、部品点数の削減によるコストの低下、燃
料の漏洩個所を削減させることができる。
【００３１】
【発明の効果】以上のように、請求項１記載の発明によ
れば、高圧燃料ポンプのスリーブ内を往復摺動してスリ
ーブとの間で燃料加圧室を構成するプランジャと、燃料
加圧室内に燃料を吸入する燃料吸入口及び燃料加圧室内
から燃料を吐出する燃料吐出口を有する第一のプレート
と、燃料吸入口に設けられた吸入弁とを備え、ケーシン
グと高圧燃料ポンプを構成する所定部材の端面との間
で、第一のプレートと吸入弁とスリーブのフランジ部と
が挟持された高圧燃料供給装置であって、所定部材の端
面とスリーブのフランジ部との当接部において、所定部
材の端面とスリーブのフランジ部の外周部がそれぞれ接
触しないように構成されているので、スリーブのフラン
ジ部と吸入弁との当接部における面圧が均一になり、燃
料の漏洩を防止して、特に高圧時の燃料吐出量の低下を
抑制できる効果が得られる。また、スリーブのフランジ
部と吸入弁との当接部における面圧が均一なので、フレ
ッティングによる磨耗を低減できる効果が得られる。ま
た、スリーブの肉厚を厚くする、または締結ボルトの締
め付けトルクを上げるための高強度材料の採用といった
対策をせずに実施することができるため、小型、軽量の
高圧燃料供給装置が得られる効果がある。
【００３２】また、請求項２記載の発明によれば、スリ
ーブと吸入弁との間に第二のプレートを有するので、ス
リーブのフランジ部と第二のプレートとの当接部におけ
る面圧が均一になり、燃料の漏洩を防止して、特に高圧
時の燃料吐出量の低下を抑制できる効果が得られる。ま
た、スリーブのフランジ部と第二のプレートとの当接部
における面圧が均一なので、フレッティングによる磨耗
を低減できる効果が得られる。また、スリーブ及び第二
プレートの肉厚を厚くする、または締結ボルトの締め付
けトルクを上げるための高強度材料の採用といった対策
をせずに実施することができるため、小型、軽量の高圧
燃料供給装置が得られる効果がある。
【００３３】また、請求項３記載の発明によれば、所定
部材の端面とスリーブのフランジ部との当接部におい
て、スリーブのフランジ部の外周部以外を凸部とするこ
とにより、所定部材の端面とスリーブのフランジ部の外
周部とがそれぞれ接触しないように構成されているの
で、燃料の漏洩を防止して、特に高圧時の燃料吐出量の
低下を抑制できる効果が得られる。
【００３４】また、請求項４記載の発明によれば、所定
部材の端面とスリーブのフランジ部との当接部におい
て、所定部材の端面の外周部以外を凸部とすることによ
り、所定部材の端面とスリーブのフランジ部の外周部と
がそれぞれ接触しないように構成されているので、燃料
の漏洩を防止して、特に高圧時の燃料吐出量の低下を抑
制できる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 この発明の実施の形態１による高圧燃料供給
装置を示す断面図である。
【図２】 この発明の実施の形態１による高圧燃料供給
装置の高圧燃料ポンプにおけるスリーブフランジ付近を
拡大した断面図である。
【図３】 この発明の実施の形態１及び従来の高圧燃料
供給装置の高圧燃料ポンプにおけるプレートの面圧分布
を示すグラフである。
【図４】 この発明の実施の形態１及び従来の高圧燃料
供給装置の高圧燃料ポンプにおける流量効率と吐出圧力
の関係を示すグラフである。
【図５】 この発明の実施の形態２による高圧燃料供給
装置を示す断面図である。
【図６】 この発明の実施の形態２による高圧燃料供給
装置の高圧燃料ポンプにおけるスリーブフランジ付近を
拡大した断面図である。
【図７】 この発明の実施の形態３による高圧燃料供給
装置を示す断面図である。
【図８】 この発明の実施の形態３による高圧燃料供給
装置の高圧燃料ポンプにおけるスリーブフランジ付近を
拡大した断面図である。
【図９】 この発明の実施の形態４による高圧燃料供給
装置を示す断面図である。
【図１０】 この発明の実施の形態４による高圧燃料供
給装置の高圧燃料ポンプにおけるスリーブフランジ付近
を拡大した断面図である。
【図１１】 従来の高圧燃料供給装置を含む車両用内燃
機関における燃料供給システムを示す構成図である。
【図１２】 従来の高圧燃料供給装置を示す断面図であ
る。
【図１３】 従来の高圧燃料供給装置の高圧燃料ポンプ
におけるスリーブフランジ付近を拡大した断面図であ
る。
【図１４】 従来の高圧燃料供給装置の高圧燃料ポンプ
におけるプレートの面圧分布を示すグラフである。
【符号の説明】
１ 燃料タンク、２ 燃料、３ 低圧ポンプ、４ フィ
ルタ、５ 低圧レギュレータ、６ 高圧燃料供給装置、
９ デリバリーパイプ、１０ 燃料噴射弁、１２低圧ダ
ンパ、１３ 吸入弁、１４ 吐出弁、１４ａ スプリン
グ、１６ 高圧燃料ポンプ、１７ 電磁弁、１００ カ
ム、１０１ クランクシャフト、１６０スリーブ、１６
１ プランジャ、１６２ 第一のプレート、１６２ａ
燃料吸入口、１６２ｂ 燃料吐出口、１６３ 燃料加圧
室、１６４ タペット、１６５スプリングガイド、１６
６ 第二のプレート、１６７ スプリング、１６８スプ
リングホルダ、１７０ 電磁弁本体、１７１ ソレノイ
ドコイル、１７２燃料流路、１７３ 弁座、１７４ バ
ルブ、１７５ 圧縮スプリング、１８０ボルト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 一ノ瀬 雄太 東京都千代田区丸の内二丁目２番３号 三 菱電機株式会社内 Ｆターム(参考） 3G066 AA07 AC01 AD02 BA36 BA49 BA65 CA04U CA08 CD04 CD10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 高圧燃料ポンプのスリーブ内を往復摺動
    して上記スリーブとの間で燃料加圧室を構成するプラン
    ジャと、上記燃料加圧室内に燃料を吸入する燃料吸入口
    及び上記燃料加圧室内から燃料を吐出する燃料吐出口を
    有する第一のプレートと、上記燃料吸入口に設けられた
    吸入弁とを備え、ケーシングと上記高圧燃料ポンプを構
    成する所定部材の端面との間で、上記第一のプレートと
    上記吸入弁と上記スリーブのフランジ部とが挟持された
    高圧燃料供給装置であって、上記所定部材の端面と上記
    スリーブのフランジ部との当接部において、上記所定部
    材の端面と上記スリーブのフランジ部の外周部がそれぞ
    れ接触しないように構成されていることを特徴とする高
    圧燃料供給装置。
  2. 【請求項２】 スリーブと吸入弁との間に第二のプレー
    トを有することを特徴とする請求項１記載の高圧燃料供
    給装置。
  3. 【請求項３】 所定部材の端面とスリーブのフランジ部
    との当接部において、上記スリーブのフランジ部の外周
    部以外を凸部とすることにより、上記所定部材の端面と
    上記スリーブのフランジ部の外周部とがそれぞれ接触し
    ないように構成されていることを特徴とする請求項１ま
    たは２記載の高圧燃料供給装置。
  4. 【請求項４】 所定部材の端面とスリーブのフランジ部
    との当接部において、上記所定部材の端面の外周部以外
    を凸部とすることにより、上記所定部材の端面と上記ス
    リーブのフランジ部の外周部とがそれぞれ接触しないよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項１または２
    記載の高圧燃料供給装置。
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