JP2003097374A - エンジンの燃料供給装置における診断装置 - Google Patents

エンジンの燃料供給装置における診断装置

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JP2003097374A
JP2003097374A JP2001291425A JP2001291425A JP2003097374A JP 2003097374 A JP2003097374 A JP 2003097374A JP 2001291425 A JP2001291425 A JP 2001291425A JP 2001291425 A JP2001291425 A JP 2001291425A JP 2003097374 A JP2003097374 A JP 2003097374A
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bypass valve
temperature
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engine
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JP2001291425A
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English (en)
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Toru Mashita
亨 真下
Satoru Watanabe
渡邊  悟
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】燃料分配管下流から燃料を燃料タンクに戻す経
路を開閉する燃料バイパスバルブの開固着故障を診断す
る。 【解決手段】燃料噴射弁51が接続される燃料分配管4
9の入口部に第1燃料温度センサ56を設け、燃料バイ
パスバルブ52の直後の燃料戻し配管47に第2燃料温
度センサ57を介装する。プレッシャレギュレータ4
は、燃料分配管49上流側の燃料供給配管に介装され、
余剰燃料を前記燃料戻し配管47を介して燃料タンク1
に戻す。コントロールユニット53は、暖機完了後の燃
料バイパスバルブ52の閉制御状態において、第1燃料
温度センサ56で検出される燃料温度T1と第2燃料温
度センサ57で検出される燃料温度T2との偏差が所定
値以下になると、燃料バイパスバルブ52の開固着故障
を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの燃料供
給装置における診断装置に関し、詳しくは、燃料噴射弁
が接続される燃料分配管から燃料を燃料タンクに戻すか
否かを切り換える燃料バイパスバルブの故障診断技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、エンジンに燃料を噴射する燃
料噴射弁が接続される燃料分配管と燃料ポンプとの間
に、プレッシャレギュレータを介装する一方、前記燃料
分配管の下流側から燃料タンクへ燃料を戻す燃料戻し配
管に燃料バイパスバルブを介装し、始動時には、前記燃
料バイパスバルブを開いて燃料分配管内の燃料を循環さ
せることで、燃料分配管内のエアを排出させる一方、通
常運転時には、前記燃料バイパスバルブを閉じて燃料分
配管内の高温の燃料が燃料タンクに戻されることを回避
するよう構成された燃料供給装置が知られている(特開
平9−280132号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記燃料バ
イパスバルブが機械的に開固着して、通常運転時に閉制
御しても燃料分配管内の高温の燃料が燃料タンクに戻さ
れるようになると、燃料タンク内の燃料温度が高くなっ
て燃料蒸気が多量に発生し、これがキャニスタを介して
エンジンに供給されて、エンジンの排気エミッションを
悪化させることになってしまう。
【0004】そこで、前記燃料バイパスバルブの故障、
特に開固着を診断できる診断装置の提供が望まれてい
た。本発明は上記実情に鑑みなされたものであり、燃料
分配管の下流側から燃料タンクへ燃料を戻す燃料戻し配
管を開閉する燃料バイパスバルブの開固着故障を診断す
る診断装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのため請求項1記載の
発明は、エンジンに燃料を噴射する燃料噴射弁が接続さ
れる燃料分配管と燃料ポンプとを結ぶ燃料供給配管に介
装され、燃料タンクへの燃料の戻し量を制御することで
燃料圧力を調整するプレッシャレギュレータと、燃料分
配管の下流側から燃料タンクへ燃料を戻す燃料戻し配管
に介装され、該燃料戻し配管を開閉する燃料バイパスバ
ルブと、を備えたエンジンの燃料供給装置において、燃
料バイパスバルブの閉制御状態における燃料分配管近傍
での燃料温度と燃料バイパスバルブ近傍の燃料戻し配管
での燃料温度との偏差に基づき、燃料バイパスバルブの
開固着故障を診断する構成とした。
【0006】上記構成によると、エンジンで加熱される
燃料分配管近傍での燃料温度と、エンジンから離れ、燃
料バイパスバルブの閉制御によって閉塞されるべき燃料
戻し配管部分での燃料温度とを比較して、燃料バイパス
バルブが開固着しているか否かを診断する。請求項2記
載の発明では、燃料分配管近傍での燃料温度と燃料バイ
パスバルブ近傍の燃料戻し配管での燃料温度との偏差が
所定値以下であるときに、燃料バイパスバルブの開固着
故障を判定する構成とした。
【0007】上記構成によると、燃料バイパスバルブが
閉制御に対応して実際に閉じている場合には、燃料バイ
パスバルブが介装される部分で燃料戻し配管が閉塞され
る結果、燃料分配管よりもエンジンから離れている分だ
け燃料バイパスバルブ近傍での燃料温度は低くなる。一
方、燃料バイパスバルブが開固着していると、燃料分配
管近傍でエンジンによって加熱された燃料が、燃料バイ
パスバルブに逐次流れ込む結果、燃料バイパスバルブ近
傍での燃料温度が高くなって燃料分配管近傍での燃料温
度に近づくことから、燃料分配管近傍での燃料温度と燃
料バイパスバルブ近傍での燃料温度との偏差が所定値以
下であるときに、燃料バイパスバルブの開固着故障が推
定される。
【0008】請求項3記載の発明では、燃料バイパスバ
ルブの閉制御状態におけるプレッシャレギュレータ近傍
の燃料供給配管での燃料温度と燃料バイパスバルブ近傍
の燃料戻し配管での燃料温度との偏差に基づき、燃料バ
イパスバルブの開固着故障を診断する構成とした。上記
構成によると、プレッシャレギュレータ近傍におけるエ
ンジンに供給される燃料の温度と、開状態でエンジン近
傍の燃料分配管を通過した温度の高い燃料が通過するこ
とになる燃料バイパスバルブ近傍での燃料温度とを比較
して、燃料バイパスバルブが開固着しているか否かを診
断する。
【0009】請求項4記載の発明では、燃料バイパスバ
ルブ近傍の燃料戻し配管での燃料温度がプレッシャレギ
ュレータ近傍の燃料供給配管での燃料温度よりも所定温
度以上に高いときに、燃料バイパスバルブの開固着故障
を判定する構成とした。上記構成によると、燃料バイパ
スバルブが開固着していると、燃料分配管近傍でエンジ
ンによって加熱された燃料が、燃料バイパスバルブに逐
次流れ込む結果、燃料バイパスバルブ近傍での燃料温度
が、エンジンで加熱される前の燃料温度、即ち、プレッ
シャレギュレータ近傍の燃料供給配管での燃料温度より
も高くなることから、燃料バイパスバルブの開固着故障
が推定される。
【0010】請求項5記載の発明では、プレッシャレギ
ュレータと燃料バイパスバルブとを一体化し、かつ、燃
料バイパスバルブ下流側の燃料戻し配管を、プレッシャ
レギュレータと燃料バイパスバルブとで共用するよう構
成され、燃料バイパスバルブ直後の燃料戻し配管内にお
ける燃料温度を、前記燃料バイパスバルブ近傍の燃料戻
し配管内における燃料温度として検出する構成とした。
【0011】上記構成によると、燃料バイパスバルブ下
流側の燃料戻し配管は、プレッシャレギュレータからの
戻し燃料と、燃料バイパスバルブを通過した燃料との両
方が通過することになるが、燃料バイパスバルブを通過
して戻される燃料の温度がプレッシャレギュレータから
戻される燃料の温度よりも高いので、燃料バイパスバル
ブが開固着していれば、正常に閉状態になっている場合
よりも燃料温度が高くなるから、燃料バイパスバルブ直
前の燃料戻し配管内の燃料温度と共に、燃料バイパスバ
ルブの開固着故障を判断するための燃料バイパスバルブ
近傍の燃料温度として用いることが可能である。
【0012】
【発明の効果】請求項1,2記載の発明によると、エン
ジン近傍で暖められた燃料が、燃料バイパスバルブを逐
次通過している状態を、エンジン近傍での燃料温度と燃
料バイパスバルブ近傍での燃料温度との偏差に基づいて
判断して、燃料バイパスバルブの開固着故障を精度良く
診断することができるという効果がある。
【0013】請求項3,4記載の発明によると、エンジ
ン近傍で暖められた燃料が、燃料バイパスバルブを逐次
通過している状態を、エンジンに供給される前のプレッ
シャレギュレータ近傍での燃料温度と燃料バイパスバル
ブ近傍での燃料温度との偏差に基づいて判断して、燃料
バイパスバルブの開固着故障を精度良く診断することが
できるという効果がある。
【0014】請求項5記載の発明によると、プレッシャ
レギュレータと燃料バイパスバルブとを一体化し、燃料
戻し配管を共用することで、部品の組み付け・配置が容
易になると共に、部品点数が削減されるという効果があ
ると共に、共用される燃料戻し配管内の温度を検出させ
ることで、供給側の燃料温度をベースとして温度上昇し
た値が検出されることになるから、正常に閉動作してい
る状態では供給側と殆ど同じ燃料温度が戻し側で検出さ
れることになって、結果、開固着による戻し側の温度上
昇を精度良く判定することができるという効果がある。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を説明
する。図1は、第1実施形態における車両用エンジンの
燃料供給装置を示す。この図1において、燃料タンク1
には、電動式の燃料ポンプ2が内設され、該燃料ポンプ
2は、燃料タンク1内に燃料を吸い込んで吐出する。
【0016】前記燃料ポンプ2の吐出口には、燃料供給
配管3の一端が接続され、該燃料供給配管3の他端は、
プレッシャレギュレータ4の入口側に接続される。前記
プレッシャレギュレータ4は、ダイヤフラム41と、該
ダイヤフラム41によって隔成される基準圧力室42及
び燃圧室43と、前記ダイヤフラム41の中央部分に固
定される弁体44と、該弁体44によって開放端が開閉
される燃料戻し管45と、前記ダイヤフラム41を弁体
44が燃料戻し管45を閉じる方向に付勢するコイルス
プリング46とを含んで構成される。
【0017】そして、基準圧力室42の圧力と燃圧室4
3の圧力との差圧が所定以上になると、ダイヤフラム4
1が図で左側に撓んで、弁体44が燃料戻し管45の開
放端から離れることで、燃料戻し管45に一端が接続さ
れる燃料戻し配管47を介して燃料を燃料タンク1に戻
し、燃圧を減少させる。前記プレッシャレギュレータ4
の出口側に接続される燃料供給配管48は、他端が燃料
分配管49に接続される。
【0018】前記燃料分配管49には、エンジン50に
燃料を噴射する複数の燃料噴射弁51が接続され、前記
燃料噴射弁51が開弁されると、前記プレッシャレギュ
レータ4で圧力調整された燃料が、エンジン50に噴射
供給される。前記燃料分配管49の下流端には、燃料戻
し配管39の一端が接続され、該燃料戻し配管39の他
端は、燃料バイパスバルブ52の入口側に接続される。
【0019】前記燃料バイパスバルブ52は、電磁石の
磁気吸引力によって弁体を開駆動する常閉型の電磁式バ
ルブであり、前記プレッシャレギュレータ4と一体的に
構成され、開制御(ON)されたときには、弁体を通過
した燃料を前記燃料戻し管45に流し、前記燃料戻し配
管47を介して燃料タンク1に燃料を戻すように構成さ
れる。
【0020】また、閉制御(OFF)されたときには、
前記燃料戻し配管39を閉塞し、燃料分配管49に供給
された燃料が燃料タンク1に戻されることがない。尚、
前記燃料バイパスバルブ52の開弁時には、該燃料バイ
パスバルブ52がオリフィスとして機能して、燃料分配
管49における燃圧が保持されるようにしてある。
【0021】前記燃料バイパスバルブ52は、コントロ
ールユニット53によって開閉制御される。前記コント
ロールユニット53は、マイクロコンピュータを含んで
構成され、予め記憶されたプログラムに従って前記燃料
バイパスバルブ52の開閉(ON・OFF)を制御す
る。
【0022】前記コントロールユニット53には、イグ
ニッションスイッチ54からの信号及びエンジン50の
冷却水の温度を検出する水温センサ55の出力信号が入
力され、これらの信号に基づき図2のフローチャートに
示すようにして、前記燃料バイパスバルブ52を開閉制
御する。図2のフローチャートにおいて、ステップS1
では、イグニッションスイッチ54のON・OFFを判
別し、ONであればステップS2へ進む。
【0023】ステップS2では、前記燃料バイパスバル
ブ52をONして、燃料バイパスバルブ52を開くよう
にする。ステップS3では、始動(クランキング終了)
から冷却水の温度に応じた所定時間が経過したか否かを
判別し、前記所定時間が経過するまでは、前記燃料バイ
パスバルブ52をON状態に保持する。
【0024】前記燃料バイパスバルブ52をONして開
弁させると、燃料分配管49に供給された燃料が燃料タ
ンク1に戻され、燃料分配管49内の燃料が循環される
から、燃料分配管49内のエアが排出され、エア混入に
よる噴射性能の悪化が回避される。ステップS3で前記
所定時間が経過したことが判別されると、ステップS4
へ進み、前記燃料バイパスバルブ52をOFFして閉弁
させる。
【0025】前記燃料バイパスバルブ52が閉弁する
と、燃料分配管49の下流側が閉塞され、燃料分配管4
9においてエンジン50の熱で暖められた燃料が燃料タ
ンク1に戻されることがなく、燃料タンク1内の温度上
昇が回避され、燃料蒸気の発生が抑制される。尚、イグ
ニッションスイッチ54のOFF状態では、前記燃料バ
イパスバルブ52はOFFに保持される。
【0026】また、前記コントロールユニット53は、
前記燃料バイパスバルブ52の故障診断を、図3のフロ
ーチャートに示すようにして行う。ここで、図3のフロ
ーチャートに示す診断を行うために、図1に示すよう
に、燃料分配管49の入口部に第1燃料温度センサ56
を設けると共に、前記燃料バイパスバルブ52直後の燃
料戻し配管47に第2燃料温度センサ57を設けてあ
る。
【0027】図3のフローチャートにおいて、ステップ
S11では、エンジン50の運転中であるか否かを判別
し、運転中であればステップS12へ進む。ステップS
12では、エンジン50の冷却水温度が所定値を超えて
いる暖機後の状態であるか否かを判別する。水温が所定
値を超えている場合には、ステップS13へ進み、燃料
バイパスバルブ52のOFF(閉)制御状態であるか否
かを判別する。
【0028】燃料バイパスバルブ52がOFFに制御さ
れ、正常時であれば燃料バイパスバルブ52が閉状態に
なっている条件のときには、ステップS14へ進む。ス
テップS14では、第1燃料温度センサ56の出力から
燃料分配管49の入口部における燃料温度T1を検出す
る。また、ステップS15では、第2燃料温度センサ5
7の出力から前記燃料バイパスバルブ52直後の燃料戻
し配管47における燃料温度T2を検出する。
【0029】ステップS16では、前記燃料温度T1か
ら燃料温度T2を減算した値が、所定値よりも小さいか
否かを判別する。T1−T2≧所定値であるときには、
燃料バイパスバルブ52がOFF制御に対応して正常に
閉状態になっていると判断して、ステップS17へ進
み、燃料バイパスバルブ52は正常であると判定する。
【0030】一方、T1−T2<所定値であるときに
は、燃料バイパスバルブ52がOFF制御に対して実際
には開状態になっていると判断して、ステップS18へ
進み、燃料バイパスバルブ52の開固着故障を判定す
る。前記燃料バイパスバルブ52が閉状態になっている
場合には、燃料戻し配管47には、プレッシャレギュレ
ータ4からの戻し燃料のみが流れ、このプレッシャレギ
ュレータ4からの戻し燃料は燃料タンク1から吸い出さ
れた直後に戻される燃料である。
【0031】これに対し、燃料分配管49の入口部にお
ける燃料温度T1は、エンジン50で暖められた燃料で
あるから、燃料タンク1内の燃料温度よりも大幅に高
く、結果、燃料バイパスバルブ52が正常に閉状態にな
っている場合には、T1≫T2となる。前記燃料バイパ
スバルブ52が開固着していて、OFF制御しても開い
ている場合には、燃料分配管49付近でエンジン50に
より温められた燃料が燃料戻し配管47に流れ込む結
果、燃料温度T2が高くなって、燃料温度T1と燃料温
度T2との偏差が小さくなる。
【0032】従って、燃料温度T1と燃料温度T2との
偏差が正常時に比べて小さくなっている場合には、燃料
バイパスバルブ52を介した燃料戻しの発生、即ち、燃
料バイパスバルブ52の開固着の発生を推定できること
になる。尚、上記第1実施形態では、第2燃料温度セン
サ57を燃料バイパスバルブ52直後の燃料戻し配管4
7に介装させる構成としたが、図4に示す第2実施形態
のように、燃料バイパスバルブ52直前の燃料戻し配管
39に第2燃料温度センサ57を設け、この第2燃料温
度センサ57で検出される燃料温度T2を用いて、前記
図3のフローチャートに従って開固着診断を行わせるこ
とができる。
【0033】燃料バイパスバルブ52直前の燃料戻し配
管39の燃料温度T2は、燃料バイパスバルブ52が閉
じていれば、燃料温度センサ57の付近の燃料が循環さ
れないことから、エンジン50から離れている分だけ、
燃料温度T1よりも低くなる。しかし、燃料バイパスバ
ルブ52が開固着していると、エンジン50で暖められ
た燃料が、燃料温度センサ57部分を通過するようにな
る結果、閉状態であるときに比べて燃料温度が高くな
り、燃料温度T1と燃料温度T2との偏差が、図1に示
したように燃料温度センサ57を配置した場合と同様
に、小さくなる。
【0034】但し、燃料温度T1と燃料温度T2との偏
差を判別するしきい値については適宜変更する必要があ
る。また、第2燃料温度センサ57を燃料バイパスバル
ブ52直後の燃料戻し配管に介装させる構成は、プレッ
シャレギュレータ4と燃料バイパスバルブ52とが別体
でそれぞれに専用の燃料戻し配管によって燃料を燃料タ
ンク1に戻す構成においても適用できる。
【0035】更に、上記では、第1燃料温度センサ56
を、燃料分配管49の入口部に設ける構成としたが、燃
料分配管49の出口部又は燃料分配管49の途中に第1
燃料温度センサ56を配置する構成であっても良い。図
5は、第1燃料温度センサ56の配置を図1に示した配
置から変更した第3実施形態を示す。
【0036】この図5に示す第3実施形態では、第1燃
料温度センサ56を、プレッシャレギュレータ4直前の
燃料供給配管3に介装させてあり、該構成においては、
図6のフローチャートに示すようにして、燃料バイパス
バルブ52の開固着故障を診断させる。図6のフローチ
ャートにおいて、ステップS21〜23では前記ステッ
プS11〜13と同様な処理を行い、ステップS24に
進むと、第1燃料温度センサ56の出力からプレッシャ
レギュレータ4の直前の燃料供給配管3における燃料温
度T1を検出する。
【0037】ステップS25では、第2燃料温度センサ
57の出力から前記燃料バイパスバルブ52直後の燃料
戻し配管47における燃料温度T2を検出する。ステッ
プS26では、前記燃料温度T2から燃料温度T1を減
算した結果が所定値よりも小さいか否かを判別する。T
2−T1<所定値(燃料温度T1≒燃料温度T2)であ
るときには、燃料バイパスバルブ52がOFF制御に対
応して正常に閉状態になっていると判断して、ステップ
S17へ進み、燃料バイパスバルブ52は正常であると
判定する。
【0038】一方、T2−T1≧所定値であるときに
は、燃料バイパスバルブ52がOFF制御に対して実際
には開状態になっていると判断して、ステップS18へ
進み、燃料バイパスバルブ52の開固着故障を判定す
る。燃料バイパスバルブ52が閉状態であれば、燃料戻
し配管47にはプレッシャレギュレータ4からの戻し燃
料のみが流れ込むから、燃料戻し配管47における燃料
温度T2は、プレッシャレギュレータ4の上流側の供給
燃料温度T1と略同じになる(燃料温度T1≒燃料温度
T2)。
【0039】一方、燃料バイパスバルブ52が開固着し
ていると、エンジン50で暖められた燃料が燃料戻し配
管47に流れ込むから、燃料戻し配管47における燃料
温度T2が上昇し、結果、燃料温度T1と燃料温度T2
とは異なる値を示すようになるから、T2−T1≧所定
値であるときに、燃料バイパスバルブ52の開固着故障
を推定できる。
【0040】尚、プレッシャレギュレータ4直前の燃料
供給配管3における燃料温度と、プレッシャレギュレー
タ4直後の燃料供給配管48における燃料温度とは略同
じになるから、第1燃料温度センサ56を、プレッシャ
レギュレータ4直後の燃料供給配管48に介装させても
良い。また、燃料バイパスバルブ52がエンジン50か
ら充分に離れている場合には、燃料バイパスバルブ52
の閉状態で、燃料バイパスバルブ52直前の燃料戻し配
管39における燃料温度と、プレッシャレギュレータ4
の直前又は直後の供給燃料温度との偏差が小さいから、
第2燃料温度センサ57を燃料バイパスバルブ52直前
の燃料戻し配管39に介装させることができる。
【0041】即ち、図6のフローチャートに示す開固着
診断において、第1燃料温度センサ56は、プレッシャ
レギュレータ4の直前又は直後の燃料供給配管に介装す
ればよく、また、第2燃料温度センサ57は、燃料バイ
パスバルブ52直前又は直後の燃料戻し配管に介装すれ
ば良く、図6のフローチャートに示す開固着診断を可能
とする燃料温度センサ56,57の配置の組み合わせと
しては、4通り(図5,図7〜図9)のいずれであって
も良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における車両用エンジンの燃料供
給装置のシステム構成図。
【図2】実施形態における燃料バイパスバルブの開閉制
御を示すフローチャート。
【図3】第1実施形態における燃料バイパスバルブの故
障診断を示すフローチャート。
【図4】第2実施形態における車両用エンジンの燃料供
給装置のシステム構成図。
【図5】第3実施形態における車両用エンジンの燃料供
給装置のシステム構成図。
【図6】第3実施形態における燃料バイパスバルブの故
障診断を示すフローチャート。
【図7】第4実施形態における車両用エンジンの燃料供
給装置のシステム構成図。
【図8】第5実施形態における車両用エンジンの燃料供
給装置のシステム構成図。
【図9】第6実施形態における車両用エンジンの燃料供
給装置のシステム構成図。
【符号の説明】
1…燃料タンク 2…燃料ポンプ 3…燃料供給配管 4…プレッシャレギュレータ 39…燃料戻し配管 47…燃料戻し配管 48…燃料供給配管 49…燃料分配管 50…エンジン 51…燃料噴射弁 52…燃料バイパスバルブ 53…コントロールユニット 54…イグニッションスイッチ 55…水温センサ 56…第1燃料温度センサ 57…第2燃料温度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G066 AA02 AA07 AB02 AC09 AD05 BA23 BA28 BA51 CB07U CB15 CB16 CE22 DC14 DC15 3G084 DA27 EA11 EB22 FA00 FA20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンに燃料を噴射する燃料噴射弁が接
    続される燃料分配管と燃料ポンプとを結ぶ燃料供給配管
    に介装され、前記燃料タンクへの燃料の戻し量を制御す
    ることで燃料圧力を調整するプレッシャレギュレータ
    と、 前記燃料分配管の下流側から燃料タンクへ燃料を戻す燃
    料戻し配管に介装され、該燃料戻し配管を開閉する燃料
    バイパスバルブと、 を備えたエンジンの燃料供給装置において、 前記燃料バイパスバルブの閉制御状態における前記燃料
    分配管近傍での燃料温度と前記燃料バイパスバルブ近傍
    の燃料戻し配管での燃料温度との偏差に基づき、前記燃
    料バイパスバルブの開固着故障を診断することを特徴と
    するエンジンの燃料供給装置における診断装置。
  2. 【請求項2】前記燃料分配管近傍での燃料温度と前記燃
    料バイパスバルブ近傍の燃料戻し配管での燃料温度との
    偏差が所定値以下であるときに、前記燃料バイパスバル
    ブの開固着故障を判定することを特徴とする請求項1記
    載のエンジンの燃料供給装置における診断装置。
  3. 【請求項3】エンジンに燃料を噴射する燃料噴射弁が接
    続される燃料分配管と燃料ポンプとを結ぶ燃料供給配管
    に介装され、前記燃料タンクへの燃料の戻し量を制御す
    ることで燃料圧力を調整するプレッシャレギュレータ
    と、 前記燃料分配管の下流側から燃料タンクへ燃料を戻す燃
    料戻し配管に介装され、該燃料戻し配管を開閉する燃料
    バイパスバルブと、 を備えたエンジンの燃料供給装置において、 前記燃料バイパスバルブの閉制御状態における前記プレ
    ッシャレギュレータ近傍の燃料供給配管での燃料温度と
    前記燃料バイパスバルブ近傍の燃料戻し配管での燃料温
    度との偏差に基づき、前記燃料バイパスバルブの開固着
    故障を診断することを特徴とするエンジンの燃料供給装
    置における診断装置。
  4. 【請求項4】前記燃料バイパスバルブ近傍の燃料戻し配
    管での燃料温度が前記プレッシャレギュレータ近傍の燃
    料供給配管での燃料温度よりも所定温度以上に高いとき
    に、前記燃料バイパスバルブの開固着故障を判定するこ
    とを特徴とする請求項3記載のエンジンの燃料供給装置
    における診断装置。
  5. 【請求項5】前記プレッシャレギュレータと燃料バイパ
    スバルブとを一体化し、かつ、燃料バイパスバルブ下流
    側の燃料戻し配管を、前記プレッシャレギュレータと燃
    料バイパスバルブとで共用するよう構成され、 前記燃料バイパスバルブ直後の燃料戻し配管内における
    燃料温度を、前記燃料バイパスバルブ近傍の燃料戻し配
    管内における燃料温度として検出することを特徴とする
    請求項1〜4のいずれか1つに記載のエンジンの燃料供
    給装置における診断装置。
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