JP2003096837A - 緊急時、貯水確保機能付きの貯水槽 - Google Patents

緊急時、貯水確保機能付きの貯水槽

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JP2003096837A JP2001288191A JP2001288191A JP2003096837A JP 2003096837 A JP2003096837 A JP 2003096837A JP 2001288191 A JP2001288191 A JP 2001288191A JP 2001288191 A JP2001288191 A JP 2001288191A JP 2003096837 A JP2003096837 A JP 2003096837A
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water storage
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Chuko Jin
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はサイホン原理を利用して、緊急遮
断弁付きの従来の非加圧式貯水槽が有する、緊急時の貯
水の確保という機能を持つ貯水槽を安価に提供するもの
である。 【解決手段】 図1に示すように、流出管口径より小
さい口径の常閉弁(4)が付いた逆U型の流出管を用
い、サイホン原理を利用して給水する。地震等の、貯水
槽外の流出管割れの恐れがある緊急事態において、図示
しないが、感震等のセンサ−付き制御システムからの信
号で、常閉弁(4)を開ける。これによって、空気が流
出管(3b)に入るので、外への流出が止まり、貯水槽
の水の流出を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分折】本発明は緊急時、貯水槽の貯
水を確保する技術に関する。 【0002】 【従来の技術】高架水槽、受水槽、配水池などの非加圧
式の貯水槽につき、 貯水槽の耐震設計はそれほど難し
くないが、長い距離にわたる流入管と流出管を大地震な
どの緊急事態から守るのがかなり難しい。 【0003】従って、図4に示すように、大地震などの
緊急時、流入管または流出管の破損により貯水が漏洩す
る恐れがある時、流入管につき、運転時の水の流れ方向
と漏洩時の水の流れ方向が異なるから、逆止め弁の設置
または設定最高水位以上での吐水口の設置によって、容
易に対応できるが、流出管につき、運転時の水の流れ方
向と漏洩時の水の流れ方向が同じなので、貯水の確保の
為、緊急遮断弁(4)を設けるのが一般的である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術にお
いて、図4に示すように、緊急遮断弁(4)を選択する
にあたって、その口径が貯水槽の流出管(3)の口径に
合うようにする必要があるので、流出管口径が大きくな
るにつれて、弁の値段が高価になる。即ち、緊急遮断弁
に高価という欠点がある。一方、緊急遮断弁は作動頻度
が非常に低い。よって、緊急遮断弁の導入は、緊急時の
貯水の確保にとって非常に重要だと認識されながら、限
られる予算配分にあたって、後回しされがちである。即
ち、緊急遮断弁の高価は緊急時の貯水の確保に対して最
も重要な緊急遮断弁の普及を妨げる原因の一つとなって
いる。 【0005】そこで本発明は、緊急遮断弁付きの従来貯
水槽とほぼ同様な機能を持つ貯水槽を安価に提供するこ
とを目的とするものである。 【0006】 【課題を解決する為の手段】上記問題点を解決する為、
請求項1に記載の発明は貯水槽の外へ水を供給するにあ
たって、図1に示すように鉛直方向における方向を変え
ながら、流体を外へ流出させる為の変向流出管(3)
と、変向流出管の上部に設けられる流出管口径より小さ
い口径の常閉弁(4)を備え、この常閉弁(4)を用
い、地震などの緊急時、流出管(3b)に空気を入れて
水の流れを止め、貯水槽の貯水を確保することを主旨と
する。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、この発明を、図1に示す具
体的実施形態を例に説明する。 【0008】図1に示す実施形態において、貯水槽本体
(1)に、水を貯水槽に導入する流入管(2)と、貯水
槽の貯水を外へ供給する流出管(3)を設け、流出管は
上向きの部分(3a)、水平部分(3b)、下向き部分
(3c)、外部配管(3d)と連結する部分からなって
いる。流出管の上部(3b)に常閉弁(4)が設けら
れ、常閉弁(4)の口径が流出管(3)の口径より小さ
い。 【0009】水が流入管(2)から貯水槽(1)に導入
される。通常、常閉弁(4)が閉めているので、貯水槽
の水位が、流出管(3b)の最高位置(設定最高水位)
になると、サイホンの原理によって、貯水槽の水が流出
管(3)に沿って、従来貯水槽と同様、外へ流れる。地
震等の、貯水槽外の流出管割れの恐れがある緊急事態に
おいて、図示しないが、感震等のセンサ−付き制御シス
テムからの指令で、常閉弁(4)を開け、流出管(3
b)に空気が入るので、流出管(3a、3b、3c、3d)に沿
って外への流れが止まり、タンク内の貯水が殆ど(水平
流出管(3b)の最低レベルまで)流出せず確保され
る。 【0010】常閉弁が開けられたが、流出管の破裂は発
生しなかった場合の復帰に当たって、水を流出管(3
b)の最高位置(設定最高水位)に揚水してから、常閉
弁(4)を閉めれば、通常給水状態に戻る。 【0011】貯水槽の設定水位を容易に変更できる場
合、前記実施形態は以下のように変更して具体化するこ
ともできる。 【0012】図2に示すように、流出管の水平部分(3
b)を設定最高水位以上に設ける。このような設置の場
合、地震などの緊急時、貯水の100%の確保は可能であ
る。但し、この場合、初めての運転または常閉弁(4)
が動作した後の復旧にあたって、貯水槽の水位を設定最
高水位以上に1回上げることを必要とする。 【0013】図3に示す実施形態の別例では、変向流出
管の1部分(3b、3c)を貯水槽外に設ける。 【0014】以上では、貯水槽を例に本発明を説明し
た。非加圧式の他液体の貯槽にも本発明が適用できる。 【0015】 【発明の効果】以上詳述したように、図4に示す、従来
の貯水槽に緊急遮断弁(4)を取り付けることにより付
加された機能は,図1示す、変向管の流出管を持つ本発
明の貯水槽に常閉弁を取り付けることによって果たせる
ことがわかる。 【0016】図1に示す実施形態の常閉弁(4)は、常閉と
いう点を除けば、通常の緊急遮断弁と同じなるが、同じ
流出管口径の場合、図4に示す緊急遮断弁(4)と比べ
ると、口径がかなり小さくなるので、コストダウンが期
待できる。また、従来の緊急遮断弁を補助動力なしの機
械式にする場合、緊急遮断時、ウォータハンマー現象が
発生するので、対策を講じる必要がある。例えば、高価
である、遮断速度を制御する油圧ユニットを取付けたり
する。これに対して、本発明は、ウォータハンマー現象
は発生しないので、従って、機械式弁にする場合、更な
るコストダウンが期待できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明の実施形態を示す縦断面図 (実施例
1) 【図2】 本発明の実施形態を示す縦断面図 (実施例
2) 【図3】 本発明の実施形態を示す縦断面図 (実施例
3) 【図4】 従来緊急遮断弁付きの貯水槽を示す縦断面図 【符号の説明】 H. W.L…設定最高水位、 L.W.L…設定最低水位、 1
…貯水槽本体、 2…流入管 3…流出管、 4…緊急遮断弁(図4)または常閉弁(図
1、図2、図3)、5…連結パイプ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 設定最高水位、設定最低水位、流入管、
    流出管が持つ非加圧式の貯水槽につき (1)流出管は、水の供給に当たって、水流が設定最低
    水位直下(流出管の始端)から設定最高水位近傍を通過
    して貯水槽外へ流れていくことを可能にする、鉛直面に
    おける変向管である。 (2) 流出管より小さい口径の常閉弁は、連通管を介
    在し、片端部が大気に連通し、もう一つの端部が上記の
    変向流出管の上半部に連結し、必要とする時、瞬時に開
    けられる。 上記の二つの特徴を用いて、地震等の、貯水槽外の流出
    管割れの恐れがある緊急事態において、感震等のセンサ
    −付き制御システムからの指令で、上記常閉弁を開ける
    ことにより、空気が流出管に入るので、流出管を流れる
    水流を遮断され、貯水が確保されることを特徴とする貯
    水槽。
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