JP2003096777A - 現場造成杭工事における杭天端計測方法 - Google Patents

現場造成杭工事における杭天端計測方法

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JP2003096777A
JP2003096777A JP2001291184A JP2001291184A JP2003096777A JP 2003096777 A JP2003096777 A JP 2003096777A JP 2001291184 A JP2001291184 A JP 2001291184A JP 2001291184 A JP2001291184 A JP 2001291184A JP 2003096777 A JP2003096777 A JP 2003096777A
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pile
concrete
pressure sensor
pressure
construction
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Shinsuke Hattori
伸介 服部
Toshiharu Iwata
年晴 岩田
Tatsuya Ikuma
達也 井熊
Junichi Ito
純一 伊藤
Hiromi Miyake
博巳 三宅
Kazuo Sakano
和郎 坂野
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Toda Corp
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Toda Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、例えば、建築現場で支持杭を構築
する現場造成杭の工事において、打設したコンクリート
の杭天端の位置を計測する方法に関し、作業者の熟練度
に頼らず正確な計測をすることが課題である。 【解決手段】 杭孔の所定の位置に圧力センサー2をセ
ットし、該圧力センサー2において打設コンクリートか
ら受ける圧力が所定の値になったときに、杭孔20への
コンクリート打設を停止させることで、杭天端の位置が
計測される現場造成杭工事における杭天端計測方法であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、建築現場
で支持杭を構築する現場造成杭の工事において、打設し
たコンクリートの杭天端の位置を高精度に計測する方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、現場造成杭を構築する、アースド
リル工法,ベノト工法,リバースサーキュレーション工
法等において、地盤にアースドリル等で削孔した杭孔に
鉄筋籠を投入し、トレミー管でコンクリートを該杭孔に
打設して、図5に示すように、コンクリート11が孔底
から次第に上昇し、余盛り部分(土等が混じった部分、
40cm〜50cm程度)を含んだ所定の高さ12にな
ると、コンクリート打設を停止する。
【0003】その打設されたコンクリートの杭天端の位
置12は、地上において、作業者13が、重りとしての
分銅14をメジャー15の端部に固定し、その分銅14
を吊り下げてベントナイト溶液16中にある状態とコン
クリート11中にある状態とを当該作業者13の指先の
感覚で把握して、地上部(グランドライン:GL)17
までの距離を計測することで、知られるものである。
【0004】よって、前記分銅14及びメジャー15に
より、所定の位置にコンクリート11の天端12が上昇
してきたと判断されると、コンクリートの打設を停止す
るものである。その後、コンクリートの所要強度の発現
後に、余盛り部分19をはつり取り、設計上の杭の天端
18部分をきれいに洗浄して、基礎部分とこの現場打ち
杭とを接続させるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記コ
ンクリート天端の位置12を、メジャー15及び分銅1
4で吊り下げて計測する方法では、杭孔20の孔壁20
aの崩落を防止するベントナイト溶液16とコンクリー
ト天端12との境目を、作業者の指先の感覚に頼るの
で、作業者13の経験の差や施工状態により、余盛り高
さ19aにバラツキが生じることがある。杭天端の位置
が所定の位置より高いと、余盛り部分のはつり処理の費
用が増大し、はつり作業の騒音の増大、工期の長期化と
なる。また、杭天端が所定の位置より低いと、基礎形状
の変更やコンクリートの増し打ちとなってしまう。本発
明に係る現場造成杭工事における杭天端計測方法は、こ
のような課題を解消するために提案されたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る現場造成杭
工事における杭天端計測方法の上記課題を解決するため
の要旨は、杭孔の所定の位置に圧力センサーをセット
し、該圧力センサーにおいて打設コンクリートから受け
る圧力が所定の値になったときに、杭孔へのコンクリー
ト打設を停止させることで、杭天端の位置が計測される
計測方法である。
【0007】また、前記圧力センサーは、内部に液体を
充填した風船状の袋体であること、;更に、前記圧力セ
ンサーは、杭孔に投入される鉄筋籠の所定の位置に、一
つ又は複数個取り付けられることを含むものである。
【0008】本発明に係る現場造成杭工事における杭天
端計測方法によれば、杭孔の所定の位置にセットした圧
力センサーにより、打設されたコンクリートの杭天端の
位置が、ほぼ一定になるものである。この圧力センサー
を鉄筋籠に取り付けることで、容易に所定の位置にセッ
トできるようになる。また、圧力センサーを一つ又は複
数個取り付けることで、計測精度の向上が図れるように
なる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る現場造成杭工
事における杭天端計測方法について図面を参照して説明
する。なお、発明の理解の容易のため従来例に対応する
部分には従来例と同一符号を付けて説明する。
【0010】本発明に係る現場造成杭工事における杭天
端計測方法は、図1(A),(B)に示すように、ま
ず、現場打ち造成杭用の鉄筋籠1に、圧力センサー2を
所定の位置に取り付ける。
【0011】前記圧力センサー2は、例えば、ゴム風船
状の弾力のある袋体である。その中には、液体の一例と
してオイル(油)を充填している。なお、液体は、水で
あっても良く、圧力の変化を検知できる半流動体でも良
い。また、他の電気的な圧力センサーでも良い。要は、
打設されたコンクリートがセンサー位置に到達したこと
が判れば、公知の機械的センサー又は電気的センサーの
いずれでも採用できるものである。
【0012】前記圧力センサー2には、ホース3の一端
部が連結され、該ホース3の他端部は、圧力計測器4に
連結されている。なお、この圧力計測器4には、該圧力
計測器4からの計測データを入力して、所定の値になっ
たことを外部に知らせる制御装置5が設けられる。
【0013】前記制御装置5においては、複数個の圧力
センサー2の圧力値のデータを圧力計測器4から入力さ
れると、ある「しきい値」を越えたか否かを判別回路で
判別して、データ値が前記しきい値を越えた場合に、外
部に対して警報(音、映像、光等の公知手段)を発する
ものである。なお、複数個のデータ値が制御装置5に入
力されることから、しきい値を越えたデータが一つ又は
複数の場合に警報を発するようにするかを設定する。信
頼性の点では、打設されたコンクリートの天端が均平な
水平状態で上昇しない場合もあるので、複数のデータが
しきい値を越えたときに、警報を発するようにすること
が好ましい。
【0014】前記圧力センサー2を鉄筋籠1に取り付け
る所定の位置は、この鉄筋籠1を杭孔20に建て込んだ
場合に、地上のGL(グランドライン)17から余盛り
部分を含んだコンクリート天端までの距離が、設定距離
となるような位置である。即ち、コンクリートが打設さ
れて圧力センサー2の上位置まで上昇することで、当該
圧力センサー2が加圧され、それによって圧力センサー
2内のオイルに加わる圧力が圧力計測器4で計測され
る。よって、その圧力が所定の圧力になるには、圧力セ
ンサー2の位置よりもコンクリート天端の位置が上にな
るので、その位置の差の分を見込んでおくものである。
【0015】以上のようにして、図1に示すように、鉄
筋籠1に圧力センサー2を、例えば、X−Y方向に2個
ずつ合計4個所定の位置に固定する。該圧力センサー2
にホース3を連結する。そして、図2に示すように、ケ
ーシング6とベントナイト溶液16とで孔壁20aが保
護されている杭孔20に、前記鉄筋籠1を建て込む。
【0016】そして、トレミー管7を杭孔20に差し込
み、コンクリートを孔底から打設する。図3に示すよう
に、打設されたコンクリート11の天端12が、前記圧
力センサー2に至り、更にその上位置になると、該圧力
センサー2に圧力が加わり、圧力計測器4で圧力が計測
される。
【0017】そして、前記打設コンクリート11から受
ける圧力が所定の値(しきい値)になったとき、又は、
越えると、制御装置5から警報が発せられ、杭孔20へ
のコンクリート打設が停止される。
【0018】その後、図4に示すように、前記ホース3
と、圧力計測器4及び制御装置5を取り外す。前記圧力
センサー2はコンクリート11の余盛り部分19に埋設
される。この余盛り部分19を後に、はつり取って杭頭
処理を行い、現場打ち杭が基礎部分に接合される。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る現場
造成杭工事における杭天端計測方法は、杭孔の所定の位
置に圧力センサーをセットし、該圧力センサーにおいて
打設コンクリートから受ける圧力が所定の値になったと
きに、杭孔へのコンクリート打設を停止させることで、
杭天端の位置が計測されるようにした計測方法なので、
杭天端の位置をほぼ一定の値にすることができると言う
優れた効果を奏するものである。よって、余盛り部分の
はつり作業工期が、杭天端位置が一定なので、長期化し
たり、コンクリート増し打ちによって変動したりするこ
とがない。
【0020】また、前記圧力センサーは、内部に液体を
充填した風船状の袋体であるので、簡易な方法で、杭天
端の位置をほぼ一定にすることができ、低コストで作成
できるので、余盛り部分とともに廃棄しても無駄になら
ない。
【0021】更に、圧力センサーは、杭孔に投入される
鉄筋籠の所定の位置に、一つ又は複数個取り付けられる
ので、特に複数個取り付けることで、杭天端の位置を、
より高精度に計測することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る現場造成杭工事における杭天端計
測方法において、圧力センサーを鉄筋籠に取り付ける様
子を示す説明図(A),(B)である。
【図2】同本発明に係る現場造成杭工事における杭天端
計測方法の手順を示す説明図である。
【図3】同本発明に係る現場造成杭工事における杭天端
計測方法の手順を示す説明図である。
【図4】同本発明に係る現場造成杭工事における杭天端
計測方法の手順を示す説明図である。
【図5】従来例に係る現場造成杭工事における杭天端計
測方法による計測の様子を示す説明図である。
【符号の説明】
1 鉄筋籠、 2 圧力センサー、
3 ホース、4 圧力計測器、 5
制御装置、 6 ケーシング、7 トレミ
ー管、 11 打設されたコンクリート、12
天端、 13 作業者、 14
分銅、15 メジャー、 16 ベントナ
イト溶液、17 グランドライン、19 余盛り部
分、20 杭孔、 20a 孔壁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井熊 達也 東京都中央区京橋1−7−1 戸田建設株 式会社東京支店内 (72)発明者 伊藤 純一 東京都中央区京橋1−7−1 戸田建設株 式会社東京支店内 (72)発明者 三宅 博巳 東京都中央区京橋1−7−1 戸田建設株 式会社東京支店内 (72)発明者 坂野 和郎 東京都中央区京橋1−7−1 戸田建設株 式会社東京支店内 Fターム(参考) 2D041 AA01 BA37 CA01 CB05 DA03 EA02 EB02 EB10 2D045 AA02 BA04 CA16

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】杭孔の所定の位置に圧力センサーをセット
    し、該圧力センサーにおいて打設コンクリートから受け
    る圧力が所定の値になったときに、杭孔へのコンクリー
    ト打設を停止させることで、杭天端の位置が計測される
    こと、 を特徴とする現場造成杭工事における杭天端計測方法。
  2. 【請求項2】圧力センサーは、内部に液体を充填した風
    船状の袋体であること、 を特徴とする請求項1に記載の現場造成杭工事における
    杭天端計測方法。
  3. 【請求項3】圧力センサーは、杭孔に投入される鉄筋籠
    の所定の位置に、一つ又は複数個取り付けられること、 を特徴とする請求項1または2に記載の現場造成杭工事
    における杭天端計測方法。
JP2001291184A 2001-09-25 2001-09-25 現場造成杭工事における杭天端計測方法 Pending JP2003096777A (ja)

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