JP2003093210A - 枕 - Google Patents

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JP2003093210A
JP2003093210A JP2001296754A JP2001296754A JP2003093210A JP 2003093210 A JP2003093210 A JP 2003093210A JP 2001296754 A JP2001296754 A JP 2001296754A JP 2001296754 A JP2001296754 A JP 2001296754A JP 2003093210 A JP2003093210 A JP 2003093210A
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JP
Japan
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pillow
head
supporting
neck
supports
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JP2001296754A
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Akira Mizuno
彰 水野
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Unitika Textiles Ltd
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Unitika Textiles Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デリケートな頚部脊柱の首筋を優しく包み込
む枕で、心地よく睡眠ができ、爽快な気持ちで目覚める
ことができる枕を提供する。 【解決手段】 頭を支持する部位と首筋を支持する部位
とが一体化した枕において、頭を支持する部位は通気性
が水蒸気圧1000〜1500paで保温性が0.5c
lo以下で、首筋を支持する部位は保温性が3.0〜1
1.0cloで体圧分散が2kpa未満であり、かつ首
筋を支持する部位が頭を支持する部位よりも高く形成さ
れている枕。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、頚部脊柱が正常な
状態である前向きにカーブしている姿勢、すなわち人間
の姿の最も自然な状態で睡眠することができる枕に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般的な枕は、頭を支持する部位と首筋
を支持する部位は高さが同じで、このような枕は頭の部
分のみを保持している。この状態で睡眠を行うと頭が上
がり首が下がる前屈の状態となり、息苦しい状態で睡眠
していることとなり頚椎が圧迫するため、肩凝りが生じ
たり、頭痛の原因となったりするなどの諸問題が発生し
ている。このよう問題を解決するために、首筋を支持す
る部位を頭を支持する部位より高くした枕が、例えば、
特開2000−102468号公報等に記載されてい
る。該公報に記載された健康枕は、頭を支持する頭載部
と、頭載部よりも高く形成されて首筋載部とを一体に有
するクッション体を備えた枕であって、クッション体の
首筋載部が、頚椎乃至胸椎を前彎した理想彎曲線に近い
姿勢に保持する高さに設定された枕で、前記構成におけ
る首筋載部の高さが50mm以上80mm以下である。
該健康枕に使用されるクッション体の素材は合成樹脂発
泡体で作られている。具体的には、低反発性でかつ通気
性を有するポリウレタンフォームが使用されている。か
かる素材は、指などで押すとたやすく沈み込むほど柔ら
かい感触を受けるが、比較的広い面を有する頭などで押
す場合は強い反発力を呈する素材であると記載されてい
る。該健康枕は矯正を目的とするものであるからこのよ
うな素材が首筋、頭の形態を保持するのに適した素材と
して使用されたものと思われる。しかしながら、かかる
素材ではデリケートな頚部脊柱の首筋を優しく包み込む
様な効果を得ることは到底望むことは出来ず、かかる健
康枕では充分なる睡眠を得ることは出来ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この様な現
状を鑑みて行われたもので、デリケートな頚部脊柱の首
筋を優しく包み込む枕で、心地よく睡眠ができ、爽快な
気持ちで目覚めることができる枕を提供することを目的
とするものである。
【0004】
【発明を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するもので、次の構成よりなるものである。すなわち
本発明は、頭を支持する部位と首筋を支持する部位とが
一体化した枕において、頭を支持する部位は通気性が水
蒸気圧1000〜1500paで保温性が0.5clo
以下、首筋を支持する部位は保温性が3.0〜11.0
cloで体圧分散が2kpa未満であり、かつ首筋を支
持する部位が頭を支持する部位よりも高く形成されてい
ることを特徴とする枕を要旨とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
を行う。図1は、人が自然な状態で仰向けに寝た状態を
側面から見た寝姿の概略図である。本発明は、図1の斜
線部2に充当する枕3を提供するものであり、図2に本
発明の一例の枕3を示す。枕3の内部は、頭を支持する
部位4と首筋を支持する部位5とに2分割されており、
さらに頭を支持する部位4はさらに複数に分割されてい
てもよく、枕袋は木綿、ポリエステル等の布帛で形成さ
れている。
【0006】本発明の枕3において頭を支持する部位4
は、通気性が水蒸気圧1000〜1500pa、好まし
くは1100〜1300paが良い。水蒸気圧1500
paを超えると通気性が悪くなり頭が蒸れやすくなり、
1000pa未満であると通気性はよいが、頭に当たる
部分が疎剛となり好ましくない。本発明で用いる通気性
は、温度と相対湿度から算出される水蒸気圧を用いる。
温度範囲が0〜40℃のとき、飽和水蒸気圧(Pa)と
温度(Ta)との関係は、Antoineの式から Pa(mmHg)=exp(18.6686−4040.183/(235+Ta)) (1) 相対湿度(RH)は、現実の空気中の水蒸気圧(Pb)
とその温度における飽和水蒸気圧(Pa)から RH(%)=(Pb/Pa)×100 (2) 上記式(1)と(2)より、水蒸気圧(Pb)を算出す
る。
【0007】本発明の枕3において頭を支持する部位4
は、保温性が0.5clo以下である。保温性が0.5
cloを超えると頭が暖まりやすくなり好ましくない。
本発明で用いる保温性とは、気温21℃、湿度50%以
下、気流10cm/秒の部屋に安静にしている被検者が
快適で、かつ平均皮膚温を33℃に維持できるような衣
服の保温力を1cloとしたものである。
【0008】頭を支持する部位4に用いる素材として、
例えば、そば殻或いはプラスチックチップ等が良い。柔
らかすぎる素材を使用すると頭が下がりすぎてうっ血状
態となり好ましくない。また、固すぎる素材を使用する
と寝心地が悪く、寝返りの回数が増加し充分な睡眠をと
ることが出来ない。頭を支持する部位4は、同一の素材
からなるものでもよく、また図2に示すように内部が複
数個に分割されていて異なった素材を用いてもよい。
【0009】首筋を支持する部位5は、保温性3.0〜
11.0cloで、体圧分散が2kpa未満である。首
筋は暖かくした方が良く、好ましくは保温性7.0〜1
1.0cloの範囲が良く、3.0clo未満の場合は
暖かく感じにくいので好ましくない。本発明で用いる体
圧分散とは、人間が仰向けで寝た時の体圧の分布をい
う。一般に血管が4kpa以上の圧力にさらされると毛
細血管の正常な血流が阻害されるといわれている。首筋
を支持する部位5に用いる素材として、例えばポリエス
テル短繊維綿、ウール綿、吸湿発熱繊維綿等を単独また
は混合して用いるのが良く、好ましくはポリエステル繊
維の玉状綿がよい。
【0010】本発明の枕は、首筋を支持する部位が頭を
支持する部位よりも高く形成されている。枕の頭を支持
する部位4の高さ(敷き布団から頭までの高さ)は、2
0〜40mmが良く、好ましくは30mm前後が良好で
ある。この高さは、使用時の高さであり実際の枕自体は
これよりも高く、素材の充填量及び弾力性により高さを
調節して、使用時に使用する人の頭を支持する部位4の
高さとするものである。頭を支持する部位4の高さが2
0〜40mmというのは、日本人の使用許容範囲であ
り、20mmより低い場合は、頭が下がりすぎてうっ血
状態となる。また40mmより高い場合、頭が上がり首
が下がる所謂前屈の状態となる。その結果は、肩凝りが
生じたり、頭痛の原因となったりするので好ましくな
い。
【0011】次に、本発明の枕の首筋を支持する部位5
の高さ(敷き布団から首筋までの高さ)は、40〜90
mmが良く、好ましくは60mm前後が良好である。こ
の高さは、使用時の高さであり実際の枕自体はこれより
も高いものであり、素材の充填量及び弾力性により高さ
を調節して、使用時に使用する人の首筋を支持する部位
5の高さとするものである。首筋を支持する部位5の高
さが40〜90mmというのは、日本人の使用許容範囲
であり、40mmより低い場合は、従来の頭だけに使用
していた枕と同じ状態で、頭が上がり首が下がる所謂前
屈の状態となり、肩凝りが生じたり、頭痛の原因となっ
たりする。90mmを超えると、首筋を支持する部位5
の高さが高くなりすぎて頭が下がりすぎるため、うっ血
状態となり好ましくない。
【0012】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、実施例における性能測定および評価は下記
の方法で行った。 (1)通気性 図3に概略を示す実際の人間と同じ様な汗のかきかた
(不感蒸泄から濡れの領域まで)をシミュレーションし
た装置を用いて、温度、相対湿度を測定し、下記式
(1)(2)より水蒸気圧を算出した。温度範囲が0〜
40℃のとき、飽和水蒸気圧(Pa)と温度(Ta)と
の関係は、Antoineの式から Pa(mmHg)=exp(18.6686−4040.183/(235+Ta)) (1) 相対湿度(RH)は、現実の空気中の水蒸気圧(Pb)
とその温度における飽和水蒸気圧(Pa)から RH(%)=(Pb/Pa)×100 (2) (2)保温性 サーマルマネキンを布団に寝かせてマネキンの消費熱量
を測定し、以下の計算式からclo値を算出した。 clo=(ΔT×S)/(0.155×WS)−(ΔT×S)/
(0.155×WB) ΔT:保温板と環境の温度差(℃) S :保温板の面積(cm2) WS:試料をおいた時の消費熱量(ワット) WB:フ゛ランクの消費熱量(ワット) (3)体圧分散 体圧センサー(シート状)を枕の上に置き、頭を載せて
寝た時の体圧分布を測定した。 (4)寝心地 パネラー10人による官能試験によって、下記の3段階
にて評価した。 ◎;大変良い ○;良い △;普通
【0013】実施例1 木綿100%の枕袋を用い、首筋を支持する部位にポリ
エステル短繊維の玉状綿を使用し、頭を支持する部位に
プラスチックチップを使用して、頭を支持する部位の高
さは30cm、首筋を支持する部位の高さは60cmで
ある図2に示した形状の枕を作成した。
【0014】比較例1 比較用に首筋及び頭を支持する部位とも低反発性ポリウ
レタンフォームを使用しその他は全く実施例1と同一の
枕を作成した。実施例および比較例の枕の性能を評価し
その結果を表1に示した。
【0015】
【表1】
【0016】表1から明らかなように、本発明の枕は頭
を支持する部位は蒸れがなく、首筋を支持する部位は体
圧分散が低く柔らかく暖かいため寝心地が大変よかっ
た。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、頚部脊柱が正常な状態
である前向きカーブしている姿勢、即ち人間の姿の最も
自然な状態で睡眠をとることができる枕を提供すること
ができ、この枕を用いて睡眠すれば、従来の枕で睡眠し
たときの欠点である肩凝り、頭痛の原因等が解決され寝
心地感良好で且つ寝起きが爽快な気持ちとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】人が仰向けに寝た状態の側面から見た寝姿の概
略図である。
【図2】本発明の一例の枕である。
【図3】本発明における通気性を測定する装置の概略図
である。
【符号の説明】
1 人が仰向けに寝た寝姿 2 斜線部 3 枕 4 頭を支持する部位 5 首筋を支持する部位 6 試料(枕) 7 水蒸気 8 温湿度センサー 9 模擬人体 10 汗

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭を支持する部位と首筋を支持する部位
    とが一体化した枕において、頭を支持する部位は通気性
    が水蒸気圧1000〜1500paで保温性が0.5c
    lo以下、首筋を支持する部位は保温性が3.0〜1
    1.0cloで体圧分散が2kpa未満であり、かつ首
    筋を支持する部位が頭を支持する部位よりも高く形成さ
    れていることを特徴とする枕。
  2. 【請求項2】 頭を支持する部位の高さが20〜40m
    mで、首筋を支持する部位の高さが40〜90mmであ
    ることを特徴とする請求項1記載の枕。
JP2001296754A 2001-09-27 2001-09-27 Withdrawn JP2003093210A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101690637B (zh) * 2009-09-28 2013-04-03 罗举华 能降低脑部血压的安睡功能枕
WO2013177940A1 (zh) * 2012-05-29 2013-12-05 Ye Weimin 双卧式护颈枕

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Effective date: 20081202