JP2003092826A - 電池保護回路 - Google Patents

電池保護回路

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JP2003092826A JP2002178951A JP2002178951A JP2003092826A JP 2003092826 A JP2003092826 A JP 2003092826A JP 2002178951 A JP2002178951 A JP 2002178951A JP 2002178951 A JP2002178951 A JP 2002178951A JP 2003092826 A JP2003092826 A JP 2003092826A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 充電が可能な二次電池の安全性および信頼性
を確保することができる電池保護回路を提供する。 【解決手段】 携帯用情報端末は、本体回路30と電池
ブロック60とを備える。電池ブロック60は、電池2
0と電流量制御回路50とを含む。電池20は、ACア
ダプタを介して充電される。電流量制御回路50は、電
池20に流れる電流量が、電池20を充電することがで
きる充電保証領域の境界値付近になると、電流量を低減
させるように動作する電流温度検知回路(PTC素子
等)を含む。電流温度検知回路は、電池20に流れる電
流値および電池20の周辺温度を検知して、電流値およ
び周辺温度が第1保護領域の値に達すると電流値を減少
させる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、電池保護回路に
関し、特に、短絡や過充電が行なわれた際に電池に流れ
る電流値が保証電流以上に上昇するのを防止するための
構成に関するものである。 【0002】 【従来の技術】近年、携帯電話機、ノート型パソコンお
よびビデオカメラなどの携帯情報端末が普及している。
これらの携帯情報端末には、電力を供給するための電池
が用いられている。この電池としては、充電が可能な2
次電池が用いられている。 【0003】ところで、何らかの原因(電気回路の短
絡、または大電圧による充電等)で電池に流れる電流が
大きくなると、電池が過度に発熱し、電池が劣化・損傷
する可能性がある。 【0004】そこで、これらの機器には、従来より電池
を保護するための電池保護回路が搭載されている。当該
電池保護回路の一例としては、PTC素子(Positive T
emperature Coefficient)やサーマルプロテクタ等が挙
げられる。PTC素子・サーマルプロテクタは、素子に
流れる電流値が大きくなり温度が高くなるにつれて電気
抵抗が大きくなり、ある温度に到達すると急激に抵抗が
上昇して電流を抑制する電流温度検知回路として働く。
また、サーミスタは、周囲温度が上昇すると抵抗値が変
化する働きがある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の電池
保護回路は、以下に示す問題点があった。従来の電池保
護回路の問題点について、図12を用いて説明する。 【0006】図12において、縦軸は電圧を、横軸は電
流を、Aは、電池を充電することができる充電保証領域
を、BZは、PTC素子やサーマルプロテクタ等の電流
温度検知回路による保護領域をそれぞれ表わしている。 【0007】充電保証領域Aは、電池に流れる電流と電
池の両端電圧との関係を示している。保護領域BZは、
PTC素子等(および電池)に流れる電流とPTC素子
等の両端電圧との関係を示している。 【0008】充電保証領域Aは、電池自身で保護できる
領域であり、保護領域BZは、電流温度検知回路が機能
する領域である。 【0009】なんらかの原因で電池に流れる電流値が保
護領域BZに入ると、PTC素子等の内部抵抗が増大す
る。この結果、回路を流れる電流量が減少することにな
る。 【0010】しかしながら、従来の電池保護回路は、図
12に示されるように充電保証領域Aと無関係に、大電
流が流れると保護機能を発揮するものが使用されてい
た。 【0011】したがって、充電保証領域Aと保護領域B
Zとの間の電流値に対しては、何ら電池の安全性・信頼
性が保証されていない。したがって、電池の種類によっ
ては電池を保護することができず、また当該電池により
動作する装置の安全性および信頼性を保証することがで
きないことが懸念される。 【0012】そこで、この発明は上述のような問題点を
解決するためになされたものでありその目的は、充放電
が可能な電池および当該電池により動作する装置の安全
性および信頼性を確保することができる電池保護回路を
提供することにある。 【0013】 【課題を解決するための手段】この発明に従った電池保
護回路は、発電要素としての電池コア、この電池コアと
電気的に接続された電極端子を備えた充電可能な電池を
保護する。電池保護回路は、電池に流れる電流値および
電池の周辺温度を検知して、電流値および周辺温度が第
1保護領域の値に達すると電流値を減少させるように動
作する電流温度検知回路を含む電流量制御回路、電池に
流れる電流値が第2保護領域の値に達すると溶融切断す
る可溶融部分を含み、この可溶融部分の断面積は可溶融
部分以外の断面積よりも相対的に小さくなるように構成
された配線層を備える。第2保護領域における最小電流
値は、第1保護領域における最大電流値より小さく、か
つ第1保護領域における最小電流値より大きく、第2保
護領域における最大電流値は、第1保護領域における最
大電流値より大きいことを特徴とする。 【0014】上記電池保護回路によれば、電池に流れ込
む電流値が増大した場合であっても、電池が劣化・損傷
する前に電流値を減少させることができる。 【0015】この結果、電池を確実に保護することがで
き、電池および当該電池により動作する装置の信頼性お
よび安全性が向上する。 【0016】また、過充電や逆充電等により電流量が電
流温度検知回路の動作条件の境界領域に近づくと、電流
量制御回路にダメージを与えない時点で配線層が溶融切
断し、電流が遮断される。 【0017】このため、電池が高温になりすぎず、また
電流量制御回路に負担を与えることもない。この結果、
電池および電流量制御回路を含む装置全体の信頼性およ
び安全性が向上する。 【0018】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
を用いて詳細に説明する。なお、図中同一部分または相
当部分には同一記号を付し、その説明を省略する。 【0019】[第1の実施の形態]第1の実施の形態に
よる電池保護の構成について、図1を用いて説明する。
なお、以下の説明においては、携帯情報端末の一つとし
て、携帯電話機を一例に説明する。図1は、第1の実施
の形態による携帯電話機における要部の構成を示す図で
ある。 【0020】図1を参照して、携帯電話機は、信号を送
受信する処理回路等を含む本体回路30と、本体回路3
0に電力を供給するための電池ブロック60と、制御回
路80を含む。 【0021】電池ブロック60は、電池20と電池20
を保護するための電流量制御回路50とを含む。電池2
0を充電する時には、ACアダプタ端子72にACアダ
プタ70を接続する。ACアダプタ端子72と電気的に
接続されるノードPから、電池20に対して電流が流れ
込む。 【0022】電池ブロック60は、携帯電話機の筐体内
部に内蔵される。なお、携帯電話機の筐体から取外しが
可能なように構成してもよい。 【0023】電流量制御回路50は、たとえば、電流温
度検知回路であるPTC素子や、温度検出素子であるサ
ーミスタ等またはこれらの複合素子から構成されてい
る。ここで、電流温度検知回路とは、PTC素子やサー
マルプロテクタ等を意味し、電流値および温度を常時検
知して電流値を制御する機能を有する。なお、一定の電
流値および温度に達すると電流温度検知回路により電流
は遮断される。図1では、電流量制御回路50は、PT
C素子55で構成されている。PTC素子55は、電池
20の負極端子側に接続されている。 【0024】本体回路30は、ノードPと接続されてい
る。本体回路30は、配線、抵抗、キャパシタ、コイル
などの電子部品により構成され、電池20から電源供給
を受けて動作する。本体回路30は、電流量制御回路5
0における抵抗値の変化(信号S)をモニタすることが
できる。たとえば、本体回路30は、信号Sによりノー
ドPの電圧が一定値になるように充電を制御する回路を
含むように構成することができる。 【0025】なお、本体回路30は、ACアダプタ端子
72と電気的に接続されるノードRから受ける電源電圧
により動作する回路(時計等)を含んでいる。 【0026】制御回路80は、ACアダプタ70から電
池20および本体回路30に供給する電圧および電流を
制御する。制御回路80は、抵抗素子REとトランジス
タTとを含む。トランジスタTはノードRと抵抗素子R
Eの一方の端子との間に接続され、抵抗素子REのもう
一方の端子はノードPと接続される。トランジスタT
は、本体回路30から受ける制御信号に応じてオンす
る。制御回路80の制御に基づき、電池充電の電流、電
圧が制御される。 【0027】電流量制御回路50を構成するPTC素子
55は、素子に流れる電流値が大きくなり周辺温度が高
くなるにつれて徐々に電気抵抗が上がる。そして、電流
値、周辺温度が所定の値を超えると急激に抵抗が大きく
なる。このため、PTC素子55は、電池20に流れる
電流値および周辺温度に応じて電池20内に流れる電流
値を減少させるように動作する。 【0028】ここで、第1の実施の形態に係る電流量制
御回路50による電池の保護機能について、図2を用い
て説明する。図2において、縦軸は電圧を、横軸は電流
を、Aは、電池を損傷なく充電することができる充電保
証領域を、Bは、第1の実施の形態に係る電流温度検知
回路(PTC素子55)による保護領域をそれぞれ表わ
している。 【0029】充電保証領域Aは、損傷なく電池に充電す
ることができる領域、すなわち電池自身で保護できる領
域である。充電保証領域Aは、0アンペアからF0アン
ペアまでである。図において、F0は、約(2+α)ア
ンペア(電池耐力により電流値は変動する)である。 【0030】電流温度検知回路の保護領域Bは、電池を
保護する領域である。保護領域Bは、電流値F1から電
流値F2であり、電流値F1は、充電保証領域Aの境界
領域に含まれている。図においては、F1は、約2アン
ペアであり、F2は、約(12+β)アンペアである。 【0031】電流温度検知回路は、電池20に流れる電
流値が保護領域Bに入ると抵抗を増大させ、電池20へ
流れ込む電流を減少させるように働く。この際、電流温
度検知回路は、電池20の充電保証領域Aの境界値付近
から保護機能を発揮する。したがって、電池20に流れ
る電流値が充電保証領域Aの境界値付近になると、電池
20に流れ込む電流値を充電保証領域Aに移行させるこ
とができる。 【0032】この結果、電池20の劣化・損傷を確実に
防ぐことができ、電池を含む装置全体の安全性および信
頼性を保証することができる。 【0033】なお、電流量制御回路50の構成は、図1
に示されたものに限定されない。電流量制御回路50の
一例として、サーマルプロテクタを用いることも可能で
ある。また、図3に示されるように、電池20の正極端
子にPTC素子55を、負極端子に温度検出素子である
サーミスタ等56を配置するようにしてもよい。 【0034】[第2の実施の形態]第2の実施の形態に
よる電池保護の構成について説明する。第2の実施の形
態では、電池20に対して、上述した電流量制御回路5
0に加えて、電流値に応じて溶融切断する可溶融部分を
有する配線層を配置する。 【0035】図4は、第2の発明の実施の形態に従った
携帯電話機の要部の構造を説明するための図である。図
4を参照して、携帯電話機1は、筐体2と、絶縁基板と
してのプリント基板10と、本体回路30と、電池20
と、アンテナ40とを備える。アンテナ40の大部分は
筐体2内に収納されており携帯電話機1を使用する場合
に筐体2から突出するように延ばされて使用される。 【0036】筐体2にプリント基板10が固定されてい
る。プリント基板10上には、本体回路30が設けられ
ている。本体回路30には、電池20から電力が供給さ
れる。 【0037】電池20はプリント基板10に固定されて
いる。電池20は、発電要素としての電池コア21と、
外装部材26と、正極端子22と、負極端子23とを有
する。電池コア21に正極端子22および負極端子23
が電気的に接続されている。 【0038】プリント基板10上にはさらに、配線層2
4と、電流量制御回路としてのPTC素子55とが配置
されている。PTC素子55および配線層24は、正極
端子22と本体回路30との間に接続されている。負極
端子23と本体回路との間は、配線層31が接続されて
いる。 【0039】配線層24は、銅により形成される。配線
層24の両端の配線部分24bは相対的に幅が広く、中
央部に位置する可溶融部分24aは相対的に幅が狭くな
るように形成されている。 【0040】図5の(A)は、図4のA−A線に沿って
見た断面を示す図であり、図5の(B)は、図4のB−
B線に沿って見た断面を示す図であり、図5の(C)
は、図4のC−C線に沿って見た断面を示す図である。 【0041】図5の(A)を参照して、可溶融部分24
aは、プリント基板10上に形成されている。可溶融部
分24aの断面はほぼ長方形状である。可溶融部分24
aの高さはT1、幅はW1である。図5の(B)を参照
して、配線部分24bはプリント基板10上に形成され
る。配線部分24bの断面はほぼ長方形状である。配線
部分24bの高さはT1であり、幅W2は、W2>W1
である。図5の(C)を参照して、可溶融部分24aの
長さはLである。 【0042】可溶融部分24aの断面積が、配線部分2
4bの断面積よりも小さい。このため、配線層24に電
流を供給した場合、配線部分24bを通る電流の電流密
度は相対的に小さく、可溶融部分24aを通る電流の電
流密度は大きくなる。したがって、可溶融部分24a
は、電流が所定値を超えると急激に発熱する。発熱によ
り可溶融部分24aは溶融する。これにより、配線層2
4は断線する。 【0043】可溶融部分24aの断面積(T1×W1)
を小さくすると可溶融部分24aの抵抗が大きくなり、
小さい電流で可溶融部分24aが溶融切断する。また、
可溶融部分24aの長さLを長くすると可溶融部分24
aの抵抗が大きくなり、小さい電流で可溶融部分24a
が溶融切断する。したがって、可溶融部分24aの長さ
および断面積を調整することにより、可溶融部分24a
が溶融切断する電流値を設定することができる。たとえ
ば、高さT1を、約35μm、幅W1を約150μm、
長さLを約10mmとすると、約7アンペアで可溶融部
分24aは溶融切断される。このような配線層を2つ並
列に配列すると、約14アンペアで可溶融部分24aは
溶融切断されることになる。 【0044】ここで、配線層24および電流量制御回路
50による電池の保護機能について、図6を用いて説明
する。図6において、縦軸は電圧を、横軸は電流を、A
は、電池を損傷なく充電することができる充電保証領域
を、Bは、電流量制御回路50を構成する電流温度検知
回路(PTC素子やサーマルプロテクタ等)による保護
領域をそれぞれ表わしている。さらにCは、配線層の保
護領域を表わしている。 【0045】損傷なく電池に充電することができる充電
保証領域Aは、0アンペアからF0アンペアまでであ
る。図においては、F0は、約(2+α)アンペアであ
る。 【0046】電流温度検知回路の保護領域Bは、電流値
F1から電流値F2であり、電流値F1は、充電保証領
域Aの境界領域に含まれている。図においては、F1
は、約2アンペアであり、F2は、約(12+β)アン
ペアである。 【0047】これに対して、配線層24は、電池に流れ
る電流値がF3以上になると可溶融部分24aが溶融す
るように形成する。ここで、電流値F3は、電流温度検
知回路の保護領域の境界領域に含まれる値とする。図に
おいては、F3は、約12アンペアである。 【0048】すなわち、第2の実施の形態においては、
配線層24による保護領域(可溶融部分24aが溶融
し、配線層が切断される電流領域)が、電流温度検知回
路の保護領域の境界値と重なるよう配線層24を形成す
る。 【0049】電池に流れる電流が充電保証領域A(0ア
ンペア〜F0アンペア)内の電流値であれば、電池は損
傷なく充電を行なえる。 【0050】電池に流れる電流値が保護領域Bに入る
と、電流温度検知回路は抵抗を増大させ、電池20へ流
れ込む電流を減少させるように働く。この際、電流量制
御回路50は、電池の充電保証領域Aの境界値付近から
保護機能を発揮する。 【0051】さらに、電池に流れる電流値が保護領域B
の境界値付近になると可溶融部分24aが溶融し配線層
24が切断され、電流量制御回路50および電池20に
流れる電流が遮断される。したがって、保護領域Bを超
える電流が原因となって起こるPTC素子の炭化による
PTC素子間のショートを防止することができる。ま
た、PTC素子55による電流抑制効果には時間遅れが
あるが、この時間遅れによる電池20への影響も抑える
ことができる。 【0052】なお、2つの領域が重複する部分、例えば
充電保証領域Aと電流温度検知回路の保護領域Bが重な
る部分(電流値がF1以上F0以下の部分)では、左側
の領域である電池の充電保証領域Aが優先して機能する
ように設計される。また、電流温度検知回路の保護領域
Bと配線層の保護領域Cが重なる部分(電流値がF3以
上F2以下の部分)では、左側の領域である電流温度検
知回路の保護領域Bが優先して機能するように設計され
る。 【0053】このように、第2の実施の形態によると、
短絡などにより電池コア21内に大きな電流が流れた場
合には、PTC素子55が作動することにより電池コア
21内を流れる電流値を低下させることができる。さら
に、過電圧による充電や逆充電などによりPTC素子5
5が正常に機能する条件を超える環境に近づくと、可溶
融部分24aが溶融切断する。 【0054】これにより電流を遮断することができるの
で、電池コア21が高温になりすぎるのを防ぐことがで
きる。また、電流量制御回路50についても劣化・損傷
を防ぐことができる。この結果、電池を含む装置全体の
安全性および信頼性を保証することができる。 【0055】このような配線層24と電流量制御回路と
の関係の一例を、図7〜図9に示す。図7に示される例
では、電流量制御回路50は、PTC素子55とサーミ
スタ56とで構成される。配線層24とPTC素子55
とは、電池20の正極端子と本体回路30との間に接続
され、サーミスタ56は、電池20の負極端子側に接続
されている。 【0056】図8に示される例では、配線層24は、本
体回路30と電池20の正極端子との間に配置され、電
流量制御回路50を構成するPTC素子55およびサー
ミスタ56は、電池20の負極端子側に接続されてい
る。 【0057】さらに図9に示される例では、電流量制御
回路50を構成するPTC素子55およびサーミスタ5
6は、電位の低い側に接続されている。そして、配線層
24は、PTC素子55とアース端子との間に接続され
ている。 【0058】図7〜図9では、電流量制御回路50を構
成するPTC素子55およびサーミスタ56を示した
が、これに限定されない。 【0059】図10は、この発明の第2の実施の形態に
従った電池保護回路において、電流値と各要素が機能す
る時間との関係を示すグラフである。図10において、
縦軸は各素子が動作に至るまでの時間を、横軸は電流値
を示す。曲線110は、電流量制御回路50を構成する
電流温度検知回路(PTC素子やサーマルプロテクタ
等)が作動する電流値と時間との関係を示す。曲線12
0は、配線層24の可溶融部分24aが溶融切断するた
めに必要な電流値と時間との関係を示す。図10を参照
して、曲線110で示すように、温度検知回路(PTC
素子やサーマルプロテクタ等)に流れる電流の電流値が
大きくなるにしたがって、電流量制御回路50が作動す
るに至る時間は短くなる。同様に、曲線120で示すよ
うに、配線層24に流れる電流の電流値が大きくなるに
したがって、可溶融部分24aが溶融切断に至る時間は
短くなる。曲線110および曲線120は、共に下に凸
の形状を有し、電流値が大きくなるにしたがってそれぞ
れが作動するに至る時間が短くなる。 【0060】電流温度検知回路の保護領域は、電流値F
1から電流値F2であり、電流値F1は、充電保証領域
の境界領域に含まれている。 【0061】これに対して、配線層24において電池に
流れる電流値がF3以上になると、可溶融部分24aが
溶融する。ここで、電流値F3は、電流温度検知回路の
保護領域の境界領域に含まれる値とする。 【0062】次に、図5の(A)で示す可溶融部分24
aの幅W1が0.2mm、厚みT1が35μm、長さ1
0mmの配線層24を3本用意した。これらを並列に接
続し、この配線層において、可溶融部分が溶融に至るま
での電流の電流値と時間とを高温雰囲気および低温雰囲
気で測定した。また、PTCが作動するに至るまでの電
流の電流値と時間とを高温雰囲気および低温雰囲気で測
定した。その結果を図11に示す。図11において、縦
軸は各素子が動作に至るまでの時間を、横軸は電流値を
示す。曲線201は、高温雰囲気において、PTCが作
動するのに必要な電流の電流値と時間との関係を示す。
曲線202は、低温雰囲気において、PTCが作動する
のに必要な電流の電流値と時間との関係を示す。曲線2
03は、高温雰囲気において、可溶融部分24aが溶融
切断するのに必要な電流値と時間との関係を示す。曲線
204は、低温雰囲気において、可溶融部分24aが溶
融切断するのに必要な電流の電流値と時間との関係を示
す。図11より、この発明に従った配線層では、可溶融
部分24aが溶融切断するときの電流の電流値が大きく
なるにしたがって、可溶融部分24aが溶融切断するま
での時間が短くなることがわかる。さらに、高温雰囲気
では、低温雰囲気に比べて可溶融部分24aが短時間で
溶融切断することがわかる。 【0063】このような本発明の保護回路では、抵抗値
が50mΩ以下で、短絡時間が1秒程度の外部短絡(い
わゆるチェーンショート)では、可溶融部分24aが溶
融切断しないので、電池を再使用できる。 【0064】以上、第1および第2の実施の形態につい
て説明したが、ここで示した実施の形態は様々に変形す
ることが可能である。 【0065】携帯情報端末として携帯電話機を一例に説
明したが、これに限定されず、ノート型パソコンやビデ
オテープレコーダに適用してもよい。 【0066】電池20は、リチウム電池、ニッケルカド
ミウム電池、ポリマー電池等のいずれであっても適用可
能である。 【0067】電池の正極端子22および負極端子23に
対して配置される、PTC素子55とサーミスタ56と
配線層24との関係は、上述したものに限定されない。 【0068】配線層24の材質は、銅などでなく、各種
材料を用いることが可能である。また、配線部分24b
を融点の高い材質で、可溶融部分24aを融点の低い材
質でそれぞれ構成してもよい。 【0069】また、配線層24の数は、1つに限定され
るものではなく、必要に応じて適宜変更することができ
る。配線層24を複数設けた場合、いずれか1つの可溶
融部分24aが確実に溶融するため、装置の信頼性がさ
らに向上する。 【0070】また、配線層における可溶融部分の形状
は、図示したような直線形状のものに限定されず、長さ
を確保するため、たとえば、蛇行して延びるように形成
してもよい。 【0071】この発明の電池保護回路は、携帯電話機、
ノート型パソコン、ワープロ、液晶テレビ、カメラ一体
型VTRなどに用いることができる。 【0072】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。 【0073】 【発明の効果】本発明によれば、電池に流れ込む電流値
が増大した場合であっても、電池が劣化・損傷する前に
電流値を減少させることができる。この結果、電池を確
実に保護することができ、電池および当該電池により動
作する装置の信頼性および安全性が向上する。 【0074】本発明によれば、過充電や逆充電等により
電流量が電流温度検知回路の動作条件の境界領域に近づ
くと、電流量制御回路にダメージを与えない時点で配線
層が溶融切断し、電流が遮断される。 【0075】このため、電池が高温になりすぎず、また
電流量制御回路に負担を与えることもない。この結果さ
らに、電池および当該電池により動作する装置の信頼性
および安全性が向上する。 【0076】さらに本発明によれば、可溶融部分を有す
る配線層を複数設けることにより、配線層の保護領域に
入ったときに、各々異なる位置で電流を遮断するように
できる。特に、同一の配線層を並列に設けた場合には、
信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】 【図1】 第1の実施の形態による携帯電話機における
要部の構成の一例を示す図である。 【図2】 第1の実施の形態に係る電流量制御回路50
による電池保護機能について説明するための図である。 【図3】 第1の実施の形態による携帯電話機における
要部の構成の一例を示す図である。 【図4】 第2の実施の形態による携帯電話機1の要部
の構造を説明するための図である。 【図5】 図5の(A)は、第2の実施の形態による配
線層24の構造を説明するための断面図であって、図4
中のA−A線に沿って見た断面を示す図であり、図5の
(B)は、第2の実施の形態による配線層24の構造を
説明するための断面図であって、図4中のB−B線に沿
って見た断面を示す図であり、図5の(C)は、第2の
実施の形態による配線層24の構造を説明するための断
面図であって、図4中のC−C線に沿って見た断面を示
す図である。 【図6】 第2の実施の形態に係る配線層24および電
流量制御回路50による電池保護機能について説明する
ための図である。 【図7】 第2の実施の形態による携帯電話機1におけ
る要部の構成の一例を示す図である。 【図8】 第2の実施の形態による携帯電話機1におけ
る要部の構成の一例を示す図である。 【図9】 第2の実施の形態による携帯電話機1におけ
る要部の構成の一例を示す図である。 【図10】 この発明の第2の実施の形態に従った電池
保護回路において、電流値と各要素が機能する時間との
関係を示すグラフである。 【図11】 この発明の第2の実施の形態に従った電池
保護回路において、電流値と各要素が機能する時間との
具体的な関係を示すグラフである。 【図12】 従来の電池保護回路における問題点を説明
するための図である。 【符号の説明】 1 携帯電話機、2 筐体、10 プリント基板、20
電池、21 電池コア、22 正極端子、23 負極
端子、24 配線層、24a 可溶融部分、26 外装
部材、30 本体回路、40 アンテナ、50 電流量
制御回路、55PTC素子またはサーマルプロテクタ、
56 サーミスタ、60 電池ブロック、72 ACア
ダプタ端子、80 制御回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G003 AA01 BA01 DA04 FA04 5G053 AA01 BA01 BA08 CA01 EA06 EC05 FA06 5H030 AA06 AS11 BB00 FF27 FF42

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 発電要素としての電池コア、この電池コ
    アと電気的に接続された電極端子を備えた充電可能な電
    池を保護する電池保護回路において、 前記電池に流れる電流値および前記電池の周辺温度を検
    知して、前記電流値および前記周辺温度が第1保護領域
    の値に達すると前記電流値を減少させるように動作する
    電流温度検知回路を含む電流量制御回路、 前記電池に流れる電流値が第2保護領域の値に達すると
    溶融切断する可溶融部分を含み、この可溶融部分の断面
    積は前記可溶融部分以外の断面積よりも相対的に小さく
    なるように構成された配線層を備え、 前記第2保護領域における最小電流値は、前記第1保護
    領域における最大電流値より小さく、かつ前記第1保護
    領域における最小電流値より大きく、 前記第2保護領域における最大電流値は、前記第1保護
    領域における最大電流値より大きいことを特徴とする、
    電池保護回路。
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JP2020519225A (ja) * 2017-05-08 2020-06-25 ブラウン ゲーエムベーハー 二次電池を充電するための電気回路及び方法
JP2022540997A (ja) * 2019-12-04 2022-09-21 エルジー エナジー ソリューション リミテッド バッテリー管理システム、バッテリーパック、電気車両及びバッテリー管理方法

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