JP2003091824A - 最適記録パワー決定方法および最適記録パワー決定装置 - Google Patents
最適記録パワー決定方法および最適記録パワー決定装置Info
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- JP2003091824A JP2003091824A JP2001287006A JP2001287006A JP2003091824A JP 2003091824 A JP2003091824 A JP 2003091824A JP 2001287006 A JP2001287006 A JP 2001287006A JP 2001287006 A JP2001287006 A JP 2001287006A JP 2003091824 A JP2003091824 A JP 2003091824A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 比較的短時間に、より好適に光記録媒体への
最適記録パワーを決定できる最適記録パワー決定方法の
提供を課題とする。 【解決手段】 光記録媒体への最適記録パワー決定方法
において、2つ以上の異なる記録線速度に対して、それ
ぞれ段階的に記録パワーを変化させて記録を行い、この
記録結果を再生し、それぞれの記録パワーにおける信号
振幅を測定し、異なる記録線速度において信号振幅が等
しくなる記録パワーについて、線速度に対する記録パワ
ーの1次近似を行って1次近似式を求める過程と、予め
任意の記録線速度における最適なβとそのときの信号振
幅についての関係を求めておく過程と、求められた最適
なβに対応する信号振幅が得られるような記録パワー
を、先に求めた近似式を元に、先に用いた記録線速度よ
りも速い記録線速度に対して求める過程とを設ける。
最適記録パワーを決定できる最適記録パワー決定方法の
提供を課題とする。 【解決手段】 光記録媒体への最適記録パワー決定方法
において、2つ以上の異なる記録線速度に対して、それ
ぞれ段階的に記録パワーを変化させて記録を行い、この
記録結果を再生し、それぞれの記録パワーにおける信号
振幅を測定し、異なる記録線速度において信号振幅が等
しくなる記録パワーについて、線速度に対する記録パワ
ーの1次近似を行って1次近似式を求める過程と、予め
任意の記録線速度における最適なβとそのときの信号振
幅についての関係を求めておく過程と、求められた最適
なβに対応する信号振幅が得られるような記録パワー
を、先に求めた近似式を元に、先に用いた記録線速度よ
りも速い記録線速度に対して求める過程とを設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光記録媒体の最適
記録パワー決定方法および最適記録パワー決定装置に関
し、特に最適記録パワーの決定が容易な最適記録パワー
決定方法および最適記録パワー決定装置に関する。
記録パワー決定方法および最適記録パワー決定装置に関
し、特に最適記録パワーの決定が容易な最適記録パワー
決定方法および最適記録パワー決定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】円盤状の記録媒体の場合、記録媒体の外
周部と内周部で同じ記録線速度を実現する場合、スピン
ドルの回転速度は内周部の方が大きくなる。例えば、C
Dの場合、最内周のトラックに比べ最外周のトラックで
はトラック1周の長さが約2.5倍になり、そのために
同じ線速度で記録及び再生を行うCLV(Consta
nt Linear Velocity)方式の場合、
最内周では最外周に比べ約2.5倍の回転数が必要とな
る。結果として、外周部に行くに従い必要な回転数に比
べて回転数が低くなり、スピンドルの回転能力や回転制
御能力が完全に発揮されるのは最内周部のみになる。
周部と内周部で同じ記録線速度を実現する場合、スピン
ドルの回転速度は内周部の方が大きくなる。例えば、C
Dの場合、最内周のトラックに比べ最外周のトラックで
はトラック1周の長さが約2.5倍になり、そのために
同じ線速度で記録及び再生を行うCLV(Consta
nt Linear Velocity)方式の場合、
最内周では最外周に比べ約2.5倍の回転数が必要とな
る。結果として、外周部に行くに従い必要な回転数に比
べて回転数が低くなり、スピンドルの回転能力や回転制
御能力が完全に発揮されるのは最内周部のみになる。
【0003】スピンドルの回転能力を有効に活用するた
めにはCAV(ConstantAngular Ve
locity)記録を用いることが有効である。CAV
では回転速度が一定であるため、外周と内周にかかわら
ずスピンドルの回転能力を最大限に発揮することができ
る。また、CAV方式ではCLV方式に比べ回転制御系
が簡便であることも利点である。そのため現行のCD−
ROMドライブでは、CAV方式を採用しているものが
ほとんどである。
めにはCAV(ConstantAngular Ve
locity)記録を用いることが有効である。CAV
では回転速度が一定であるため、外周と内周にかかわら
ずスピンドルの回転能力を最大限に発揮することができ
る。また、CAV方式ではCLV方式に比べ回転制御系
が簡便であることも利点である。そのため現行のCD−
ROMドライブでは、CAV方式を採用しているものが
ほとんどである。
【0004】一方、CD−R/RW装置は記録速度の高
速化が著しい。CLV記録では内周部での回転速度によ
り記録線速度が制限されてしまうため、より高速化を行
うにはCAV記録方式またはゾーンCLV記録方式を用
いる必要が生じてくる。しかしながら、CDなどの従来
CLVで記録されてきた媒体への記録を考えた場合、C
AV記録では、パルス長の制御や記録パワーの制御等が
複雑となる。特にパワーに関しては従来のCLV記録で
は、最内周部にあったパワーキャリブレーションエリア
において記録線速度にてパワーキャリブレーション動作
を行い最適記録パワーの決定を行っていたが、CAV記
録方式またはゾーンCLV記録方式の場合、最内周部で
は外周部における記録速度を実現することができないた
めに、従来と同様のパワーキャリブレーション動作では
高い記録線速度における最適記録パワーの決定を行うこ
とができない。記録パワーが最適でなく過大である場合
は、クロスライトなどの問題が発生し、記録パワーが小
さい場合は、記録不良などの問題が起きる。
速化が著しい。CLV記録では内周部での回転速度によ
り記録線速度が制限されてしまうため、より高速化を行
うにはCAV記録方式またはゾーンCLV記録方式を用
いる必要が生じてくる。しかしながら、CDなどの従来
CLVで記録されてきた媒体への記録を考えた場合、C
AV記録では、パルス長の制御や記録パワーの制御等が
複雑となる。特にパワーに関しては従来のCLV記録で
は、最内周部にあったパワーキャリブレーションエリア
において記録線速度にてパワーキャリブレーション動作
を行い最適記録パワーの決定を行っていたが、CAV記
録方式またはゾーンCLV記録方式の場合、最内周部で
は外周部における記録速度を実現することができないた
めに、従来と同様のパワーキャリブレーション動作では
高い記録線速度における最適記録パワーの決定を行うこ
とができない。記録パワーが最適でなく過大である場合
は、クロスライトなどの問題が発生し、記録パワーが小
さい場合は、記録不良などの問題が起きる。
【0005】CAV記録方式、ゾーンCLV記録方式で
の最適パワーの決定方法についてはいくつかの提案がさ
れている。例えば特開平07−073470に、ゾーン
CLV方式を用いた記録媒体において記録線速度ごとに
記録媒体を複数の領域に分割してそれぞれの領域内にお
いて各線速度における最適パワーの決定を行う方法が示
されているが、記録媒体と記録媒体の間に補正領域を挟
む形となるので現行の光記録媒体例えばCDとの互換性
が保てない。また、特開平07−073471に、第1
の記録部と第2の記録部の記録線速度が異なる場合に、
第1の記録領域で求めた記録パワーを定数倍することに
より第2の記録領域の最適な記録パワーを求める方法が
示されているが、単純に定数倍すると記録媒体のばらつ
きや周辺環境の変動などによる記録感度の変動に対応で
きず最適な記録パワーから外れる可能性がある。
の最適パワーの決定方法についてはいくつかの提案がさ
れている。例えば特開平07−073470に、ゾーン
CLV方式を用いた記録媒体において記録線速度ごとに
記録媒体を複数の領域に分割してそれぞれの領域内にお
いて各線速度における最適パワーの決定を行う方法が示
されているが、記録媒体と記録媒体の間に補正領域を挟
む形となるので現行の光記録媒体例えばCDとの互換性
が保てない。また、特開平07−073471に、第1
の記録部と第2の記録部の記録線速度が異なる場合に、
第1の記録領域で求めた記録パワーを定数倍することに
より第2の記録領域の最適な記録パワーを求める方法が
示されているが、単純に定数倍すると記録媒体のばらつ
きや周辺環境の変動などによる記録感度の変動に対応で
きず最適な記録パワーから外れる可能性がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のごとく、従来の
記録パワーの決定方法によると、キャリブレーションに
時間がかかる、現行の光記録媒体との互換性が保てな
い、記録感度の変動に対応できず最適な記録パワーから
外れるなど問題があった。本発明は、比較的簡単な方法
でこの問題を解決して、比較的短時間に、より好適に光
記録媒体への最適記録パワーを決定できる最適記録パワ
ー決定方法および最適記録パワー決定装置の提供を課題
とする。
記録パワーの決定方法によると、キャリブレーションに
時間がかかる、現行の光記録媒体との互換性が保てな
い、記録感度の変動に対応できず最適な記録パワーから
外れるなど問題があった。本発明は、比較的簡単な方法
でこの問題を解決して、比較的短時間に、より好適に光
記録媒体への最適記録パワーを決定できる最適記録パワ
ー決定方法および最適記録パワー決定装置の提供を課題
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本発明は、光記録媒体への記録時の最適記録パワー
を決定する最適記録パワー決定方法において、2つ以上
の異なる記録線速度に対して、それぞれ段階的に記録パ
ワーを変化させて記録を行い、その後、この記録結果を
再生し、それぞれの記録パワーにおける信号振幅を測定
し、異なる記録線速度において信号振幅が等しくなる記
録パワーについて、線速度に対する記録パワーの1次近
似を行って1次近似式を求めるパワーキャリブレーショ
ン過程と、予め任意の記録線速度における最適なβとそ
のときの信号振幅についての関係を求めておく最適β信
号振幅関連過程と、この最適β信号振幅関連過程で求め
られた最適なβに対応する信号振幅が得られるような記
録パワーを前記パワーキャリブレーション過程で求めた
近似式を元に、前記パワーキャリブレーション過程で用
いた記録線速度よりも速い記録線速度に対して求める記
録パワー演算過程とを有することを特徴とする。これに
より、比較的短時間に、より好適に光記録媒体への最適
記録パワーを決定できる最適記録パワー決定方法を実現
することができる。
め、本発明は、光記録媒体への記録時の最適記録パワー
を決定する最適記録パワー決定方法において、2つ以上
の異なる記録線速度に対して、それぞれ段階的に記録パ
ワーを変化させて記録を行い、その後、この記録結果を
再生し、それぞれの記録パワーにおける信号振幅を測定
し、異なる記録線速度において信号振幅が等しくなる記
録パワーについて、線速度に対する記録パワーの1次近
似を行って1次近似式を求めるパワーキャリブレーショ
ン過程と、予め任意の記録線速度における最適なβとそ
のときの信号振幅についての関係を求めておく最適β信
号振幅関連過程と、この最適β信号振幅関連過程で求め
られた最適なβに対応する信号振幅が得られるような記
録パワーを前記パワーキャリブレーション過程で求めた
近似式を元に、前記パワーキャリブレーション過程で用
いた記録線速度よりも速い記録線速度に対して求める記
録パワー演算過程とを有することを特徴とする。これに
より、比較的短時間に、より好適に光記録媒体への最適
記録パワーを決定できる最適記録パワー決定方法を実現
することができる。
【0008】また、光記録媒体への記録時の最適記録パ
ワーを決定する最適記録パワー決定装置において、2つ
以上の異なる記録線速度に対して、それぞれ段階的に記
録パワーを変化させて記録を行う記録手段と、この記録
手段の記録結果を再生する再生手段と、この再生手段で
の再生結果からそれぞれの記録パワーにおける信号振幅
を測定する信号振幅測定手段と、異なる記録線速度にお
いて信号振幅が等しくなる記録パワーについて、線速度
に対する記録パワーの1次近似を行って1次近似式を求
める線形近似手段と、予め任意の記録線速度における最
適なβとそのときの信号振幅についての関係を求めてお
く最適β信号振幅関連手段と、この最適β信号振幅関連
手段で求められた最適なβに対応する信号振幅が得られ
るような記録パワーを前記線形近似手段で求めた近似式
を元に、前記記録手段での記録時に用いた記録線速度よ
りも速い記録線速度に対して求める記録パワー演算手段
とを具備することを特徴とする。これにより、比較的短
時間に、より好適に光記録媒体への最適記録パワーを決
定できる最適記録パワー決定装置を実現することができ
る。
ワーを決定する最適記録パワー決定装置において、2つ
以上の異なる記録線速度に対して、それぞれ段階的に記
録パワーを変化させて記録を行う記録手段と、この記録
手段の記録結果を再生する再生手段と、この再生手段で
の再生結果からそれぞれの記録パワーにおける信号振幅
を測定する信号振幅測定手段と、異なる記録線速度にお
いて信号振幅が等しくなる記録パワーについて、線速度
に対する記録パワーの1次近似を行って1次近似式を求
める線形近似手段と、予め任意の記録線速度における最
適なβとそのときの信号振幅についての関係を求めてお
く最適β信号振幅関連手段と、この最適β信号振幅関連
手段で求められた最適なβに対応する信号振幅が得られ
るような記録パワーを前記線形近似手段で求めた近似式
を元に、前記記録手段での記録時に用いた記録線速度よ
りも速い記録線速度に対して求める記録パワー演算手段
とを具備することを特徴とする。これにより、比較的短
時間に、より好適に光記録媒体への最適記録パワーを決
定できる最適記録パワー決定装置を実現することができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる最適記録パ
ワー決定方法を添付図面を参照にして詳細に説明する。
図1に、記録媒体としてCD−Rを用いた場合に、各線
速度において11T信号振幅が75%になるような記録
パワーを示した。EFM(Eightto Fourt
een Modulation)信号においてクロック
周期をTとすると11Tは最長のビット長であり、振幅
が最大となる信号である。振幅75%は最大反射率に対
するパーセンテージを示す。図1に示すように記録線速
度と信号振幅は高い相関があり、1次近似が可能であ
る。それに対して記録パワーは、記録ストラテジが異な
ると変動するため、記録線速度と最適記録パワーの相関
は悪い場合がある。すなわち、従来のように低線速度に
て求めた最適記録パワーに対して係数を乗じて高線速度
における最適記録パワーを求める方法では誤差が大きい
場合がある。
ワー決定方法を添付図面を参照にして詳細に説明する。
図1に、記録媒体としてCD−Rを用いた場合に、各線
速度において11T信号振幅が75%になるような記録
パワーを示した。EFM(Eightto Fourt
een Modulation)信号においてクロック
周期をTとすると11Tは最長のビット長であり、振幅
が最大となる信号である。振幅75%は最大反射率に対
するパーセンテージを示す。図1に示すように記録線速
度と信号振幅は高い相関があり、1次近似が可能であ
る。それに対して記録パワーは、記録ストラテジが異な
ると変動するため、記録線速度と最適記録パワーの相関
は悪い場合がある。すなわち、従来のように低線速度に
て求めた最適記録パワーに対して係数を乗じて高線速度
における最適記録パワーを求める方法では誤差が大きい
場合がある。
【0010】そこで、相関の高い記録線速度と信号振幅
の関係を用いて高線速度における最適記録パワーを求め
ることにより、最適記録パワーの誤差を小さくすること
が可能となる。記録線速度と信号振幅の1次近似を行う
ためには2つ以上の記録線速度にて記録パワー段階的に
変化させ、記録した部分の信号振幅を測定する必要があ
る。CD−Rにおいてはパワーキャリブレーションエリ
アは最内周部と決められており、そのためにCAVまた
はゾーンCLV記録を用いている場合には、最内周部に
おける記録線速度は、通常、スピンドルの回転数により
決まってしまうため記録線速度以上の速度にてキャリブ
レーション動作をすることは難しい。そのために、パワ
ーキャリブレーション動作は記録媒体の最内周部におけ
る情報記録線速度及びそれよりも小さい線速度にて行う
ことが望ましい。
の関係を用いて高線速度における最適記録パワーを求め
ることにより、最適記録パワーの誤差を小さくすること
が可能となる。記録線速度と信号振幅の1次近似を行う
ためには2つ以上の記録線速度にて記録パワー段階的に
変化させ、記録した部分の信号振幅を測定する必要があ
る。CD−Rにおいてはパワーキャリブレーションエリ
アは最内周部と決められており、そのためにCAVまた
はゾーンCLV記録を用いている場合には、最内周部に
おける記録線速度は、通常、スピンドルの回転数により
決まってしまうため記録線速度以上の速度にてキャリブ
レーション動作をすることは難しい。そのために、パワ
ーキャリブレーション動作は記録媒体の最内周部におけ
る情報記録線速度及びそれよりも小さい線速度にて行う
ことが望ましい。
【0011】以上に示した2つ以上の線速度におけるパ
ワーキャリブレーション動作により、それぞれの線速度
において記録パワーと信号振幅の関係が得られる。すな
わちある信号振幅を得るための記録パワーが得られ、任
意の信号振幅における記録線速度と記録パワーの関係が
得られる。この関係は高い1次近似を示す。以上で得ら
れた近似式より、高い記録線速度における、信号振幅と
記録パワーの関係が得られる。
ワーキャリブレーション動作により、それぞれの線速度
において記録パワーと信号振幅の関係が得られる。すな
わちある信号振幅を得るための記録パワーが得られ、任
意の信号振幅における記録線速度と記録パワーの関係が
得られる。この関係は高い1次近似を示す。以上で得ら
れた近似式より、高い記録線速度における、信号振幅と
記録パワーの関係が得られる。
【0012】しかしながら、CD−Rの場合、最適記録
パワーを決定する要因として、長いシンボルと短いシン
ボルの比率に基づく値、βが重要である。すなわち、β
が最適な値からずれた場合にジッタやエラーの悪化が生
じてしまう。そこで最適なβを実現する記録パワーを得
るために、求める記録線速度に対してあらかじめβと信
号振幅の対応を求めておき、その信号振幅に対応する記
録線速度と信号振幅の相関式を利用し最適な記録パワー
を求めることができる。以上の方法を行う装置として
は、記録パワーを変化させて記録する機構、記録した信
号を再生する機構、再生した信号から信号振幅を求める
機構、求めた信号振幅から1次近似計算を行う機構、な
らびに任意の記録線速度における最適なβおよびそのと
きの振幅の情報をあらかじめ記憶しておく機構が必要で
ある。
パワーを決定する要因として、長いシンボルと短いシン
ボルの比率に基づく値、βが重要である。すなわち、β
が最適な値からずれた場合にジッタやエラーの悪化が生
じてしまう。そこで最適なβを実現する記録パワーを得
るために、求める記録線速度に対してあらかじめβと信
号振幅の対応を求めておき、その信号振幅に対応する記
録線速度と信号振幅の相関式を利用し最適な記録パワー
を求めることができる。以上の方法を行う装置として
は、記録パワーを変化させて記録する機構、記録した信
号を再生する機構、再生した信号から信号振幅を求める
機構、求めた信号振幅から1次近似計算を行う機構、な
らびに任意の記録線速度における最適なβおよびそのと
きの振幅の情報をあらかじめ記憶しておく機構が必要で
ある。
【0013】
【実施例】記録媒体の内周から外周にかけCD線速16
X、20X、24X(X=1.2m/s)の3つの線速
度にて記録を行うゾーンCLV記録方式を有する記録装
置に、CD−Rメディアを挿入し、CD線速12Xおよ
び16Xにおいてそれぞれ記録パワーを10mW〜20
mW、14mW〜24mWまで段階的に変化させEMF
パターンの記録を行った。続いて,記録部分の11T信
号振幅をそれぞれのパワーについて測定した。表1にそ
の測定結果を示す。
X、20X、24X(X=1.2m/s)の3つの線速
度にて記録を行うゾーンCLV記録方式を有する記録装
置に、CD−Rメディアを挿入し、CD線速12Xおよ
び16Xにおいてそれぞれ記録パワーを10mW〜20
mW、14mW〜24mWまで段階的に変化させEMF
パターンの記録を行った。続いて,記録部分の11T信
号振幅をそれぞれのパワーについて測定した。表1にそ
の測定結果を示す。
【0014】
【表1】
【0015】表1に示した、あらかじめ求めておいた2
0Xおよび24Xにおける最適なβ、およびそのとき
の11T信号振幅より、11T信号振幅72%と68
%における線速度対パワーの関係を12Xおよび16X
におけるパワーキャリブレーションの結果より求めた
ところ、表1に示すようになった。の式より、20
Xおよび24Xにおける最適記録パワーを求めたところ
のようになった。それぞれの線速度においての記録
パワーで記録を行い、記録信号の3Tジッタを測定した
ところのようになった。これにより、本発明の方法に
より、比較的容易に最適記録パワーを正しく決定する事
ができることが分かる。
0Xおよび24Xにおける最適なβ、およびそのとき
の11T信号振幅より、11T信号振幅72%と68
%における線速度対パワーの関係を12Xおよび16X
におけるパワーキャリブレーションの結果より求めた
ところ、表1に示すようになった。の式より、20
Xおよび24Xにおける最適記録パワーを求めたところ
のようになった。それぞれの線速度においての記録
パワーで記録を行い、記録信号の3Tジッタを測定した
ところのようになった。これにより、本発明の方法に
より、比較的容易に最適記録パワーを正しく決定する事
ができることが分かる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1の
発明は、2つ以上の異なる記録線速度に対して、それぞ
れ段階的に記録パワーを変化させて記録を行い、この記
録結果を再生し、それぞれの記録パワーにおける信号振
幅を測定し、異なる記録線速度において信号振幅が等し
くなる記録パワーについて、線速度に対する記録パワー
の1次近似を行って1次近似式を求めるパワーキャリブ
レーション過程と、予め任意の記録線速度における最適
なβとそのときの信号振幅についての関係を求めておく
最適β信号振幅関連過程と、この最適β信号振幅関連過
程で求められた最適なβに対応する信号振幅が得られる
ような記録パワーをパワーキャリブレーション過程で求
めた近似式を元に、パワーキャリブレーション過程で用
いた記録線速度よりも速い記録線速度に対して求める記
録パワー演算過程とを有することを特徴とする。これに
より、比較的短時間に、より好適に光記録媒体への最適
記録パワーを決定できる最適記録パワー決定方法を実現
することができる。
発明は、2つ以上の異なる記録線速度に対して、それぞ
れ段階的に記録パワーを変化させて記録を行い、この記
録結果を再生し、それぞれの記録パワーにおける信号振
幅を測定し、異なる記録線速度において信号振幅が等し
くなる記録パワーについて、線速度に対する記録パワー
の1次近似を行って1次近似式を求めるパワーキャリブ
レーション過程と、予め任意の記録線速度における最適
なβとそのときの信号振幅についての関係を求めておく
最適β信号振幅関連過程と、この最適β信号振幅関連過
程で求められた最適なβに対応する信号振幅が得られる
ような記録パワーをパワーキャリブレーション過程で求
めた近似式を元に、パワーキャリブレーション過程で用
いた記録線速度よりも速い記録線速度に対して求める記
録パワー演算過程とを有することを特徴とする。これに
より、比較的短時間に、より好適に光記録媒体への最適
記録パワーを決定できる最適記録パワー決定方法を実現
することができる。
【0017】請求項2の発明は、パワーキャリブレーシ
ョン過程で選ぶ2つ以上の異なる記録線速度を記録媒体
の最内周部における情報記録線速度とそれよりも小さい
記録線速度にすることを特徴とする。これにより、最内
周部にあるパワーキャリブレーション領域において情報
記録線速度以上の記録線速度でのパワーキャリブレーシ
ョン動作ができない場合においても最適記録パワー決定
方法を提供することができる。
ョン過程で選ぶ2つ以上の異なる記録線速度を記録媒体
の最内周部における情報記録線速度とそれよりも小さい
記録線速度にすることを特徴とする。これにより、最内
周部にあるパワーキャリブレーション領域において情報
記録線速度以上の記録線速度でのパワーキャリブレーシ
ョン動作ができない場合においても最適記録パワー決定
方法を提供することができる。
【0018】請求項3の発明は、2つ以上の異なる記録
線速度に対して、それぞれ段階的に記録パワーを変化さ
せて記録を行う記録手段と、この記録手段の記録結果を
再生する再生手段と、この再生手段での再生結果からそ
れぞれの記録パワーにおける信号振幅を測定する信号振
幅測定手段と、異なる記録線速度において信号振幅が等
しくなる記録パワーについて、線速度に対する記録パワ
ーの1次近似を行って1次近似式を求める線形近似手段
と、予め任意の記録線速度における最適なβとそのとき
の信号振幅についての関係を求めておく最適β信号振幅
関連手段と、この最適β信号振幅関連手段で求められた
最適なβに対応する信号振幅が得られるような記録パワ
ーを線形近似手段で求めた近似式を元に、記録手段での
記録時に用いた記録線速度よりも速い記録線速度に対し
て求める記録パワー演算手段とを具備することを特徴と
する。これにより、比較的短時間に、より好適に光記録
媒体への最適記録パワーを決定できる最適記録パワー決
定装置を実現することができる。
線速度に対して、それぞれ段階的に記録パワーを変化さ
せて記録を行う記録手段と、この記録手段の記録結果を
再生する再生手段と、この再生手段での再生結果からそ
れぞれの記録パワーにおける信号振幅を測定する信号振
幅測定手段と、異なる記録線速度において信号振幅が等
しくなる記録パワーについて、線速度に対する記録パワ
ーの1次近似を行って1次近似式を求める線形近似手段
と、予め任意の記録線速度における最適なβとそのとき
の信号振幅についての関係を求めておく最適β信号振幅
関連手段と、この最適β信号振幅関連手段で求められた
最適なβに対応する信号振幅が得られるような記録パワ
ーを線形近似手段で求めた近似式を元に、記録手段での
記録時に用いた記録線速度よりも速い記録線速度に対し
て求める記録パワー演算手段とを具備することを特徴と
する。これにより、比較的短時間に、より好適に光記録
媒体への最適記録パワーを決定できる最適記録パワー決
定装置を実現することができる。
【0019】請求項4の発明は、パワーキャリブレーシ
ョン過程で選ぶ2つ以上の異なる記録線速度を記録媒体
の最内周部における情報記録線速度とそれよりも小さい
記録線速度にすることを特徴とする。これにより、最内
周部にあるパワーキャリブレーション領域において情報
記録線速度以上の記録線速度でのパワーキャリブレーシ
ョン動作ができない場合においても最適記録パワー決定
装置を提供することができる。
ョン過程で選ぶ2つ以上の異なる記録線速度を記録媒体
の最内周部における情報記録線速度とそれよりも小さい
記録線速度にすることを特徴とする。これにより、最内
周部にあるパワーキャリブレーション領域において情報
記録線速度以上の記録線速度でのパワーキャリブレーシ
ョン動作ができない場合においても最適記録パワー決定
装置を提供することができる。
【図1】CD−Rを記録媒体とした場合の線速度と記録
パワーの関係を示す図。
パワーの関係を示す図。
Claims (4)
- 【請求項1】 光記録媒体への記録時の最適記録パワー
を決定する最適記録パワー決定方法において、 2つ以上の異なる記録線速度に対して、それぞれ段階的
に記録パワーを変化させて記録を行い、その後、この記
録結果を再生し、それぞれの記録パワーにおける信号振
幅を測定し、異なる記録線速度において信号振幅が等し
くなる記録パワーについて、線速度に対する記録パワー
の1次近似を行って1次近似式を求めるパワーキャリブ
レーション過程と、 予め任意の記録線速度における最適なβとそのときの信
号振幅についての関係を求めておく最適β信号振幅関連
過程と、 この最適β信号振幅関連過程で求められた最適なβに対
応する信号振幅が得られるような記録パワーを前記パワ
ーキャリブレーション過程で求めた近似式を元に、前記
パワーキャリブレーション過程で用いた記録線速度より
も速い記録線速度に対して求める記録パワー演算過程と
を有することを特徴とする最適記録パワー決定方法。 - 【請求項2】 前記パワーキャリブレーション過程で選
ぶ2つ以上の異なる記録線速度を記録媒体の最内周部に
おける情報記録線速度とそれよりも小さい記録線速度に
することを特徴とする請求項1に記載の最適記録パワー
決定方法。 - 【請求項3】 光記録媒体への記録時の最適記録パワー
を決定する最適記録パワー決定装置において、 2つ以上の異なる記録線速度に対して、それぞれ段階的
に記録パワーを変化させて記録を行う記録手段と、 この記録手段の記録結果を再生する再生手段と、 この再生手段での再生結果からそれぞれの記録パワーに
おける信号振幅を測定する信号振幅測定手段と、 異なる記録線速度において信号振幅が等しくなる記録パ
ワーについて、線速度に対する記録パワーの1次近似を
行って1次近似式を求める線形近似手段と、 予め任意の記録線速度における最適なβとそのときの信
号振幅についての関係を求めておく最適β信号振幅関連
手段と、 この最適β信号振幅関連手段で求められた最適なβに対
応する信号振幅が得られるような記録パワーを前記線形
近似手段で求めた近似式を元に、前記記録手段での記録
時に用いた記録線速度よりも速い記録線速度に対して求
める記録パワー演算手段とを具備することを特徴とする
最適記録パワー決定装置。 - 【請求項4】 前記記録手段が用いる2つ以上の異なる
記録線速度を、記録媒体の最内周部における情報記録線
速度とそれよりも小さい記録線速度にすることを特徴と
する請求項3に記載の最適記録パワー決定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001287006A JP2003091824A (ja) | 2001-09-20 | 2001-09-20 | 最適記録パワー決定方法および最適記録パワー決定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001287006A JP2003091824A (ja) | 2001-09-20 | 2001-09-20 | 最適記録パワー決定方法および最適記録パワー決定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003091824A true JP2003091824A (ja) | 2003-03-28 |
Family
ID=19109892
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001287006A Pending JP2003091824A (ja) | 2001-09-20 | 2001-09-20 | 最適記録パワー決定方法および最適記録パワー決定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003091824A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7158457B2 (en) | 2001-11-05 | 2007-01-02 | Teac Corporation | Optical disk device for recording at optimum recording power |
-
2001
- 2001-09-20 JP JP2001287006A patent/JP2003091824A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7158457B2 (en) | 2001-11-05 | 2007-01-02 | Teac Corporation | Optical disk device for recording at optimum recording power |
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