JP2003091490A - ネットワーク情報処理システム及び情報処理方法 - Google Patents

ネットワーク情報処理システム及び情報処理方法

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JP2003091490A
JP2003091490A JP2001280603A JP2001280603A JP2003091490A JP 2003091490 A JP2003091490 A JP 2003091490A JP 2001280603 A JP2001280603 A JP 2001280603A JP 2001280603 A JP2001280603 A JP 2001280603A JP 2003091490 A JP2003091490 A JP 2003091490A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報処理装置の1度の入力操作で複数の表示
装置に同じ電子情報内容を同時に表示できるようにする
と共に、当該ネットワーク情報処理システムに参加した
ユーザが一斉に同じ画像を視聴できるようにする。 【解決手段】 複数のネットワーク情報処理システム#
n(n=1〜N)と、ネットワーク情報処理システム間
を接続する通信手段40とを備え、各々のネットワーク
情報処理システム#nは入力操作機能を有して任意の情
報を処理する一以上の情報処理装置1と、少なくとも、
情報処理装置1から転送される情報を処理して表示情報
を含む電子情報内容を提供する情報提供管理手段10と
を含み構成され、情報提供管理手段10は情報処理装置
1による入力操作に基づいて同時表示制御を実行するも
のである。この構成によって、情報処理装置1の1度の
入力操作で複数の表示装置に、同じ電子情報内容を同時
に表示することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワーク会議
システムや、ネットワーク教育システム、ネットワーク
ゲームシステム等に適用して好適なネットワーク情報処
理システム及び情報処理方法に関するものである。
【0002】詳しくは、ネットワーク情報処理システム
間が通信手段により接続される場合であって、情報処理
装置による入力操作に基づいて情報提供管理手段により
同時表示制御を実行するようにして、情報処理装置の1
度の入力操作で複数の表示装置に同じ電子情報内容を同
時に表示できるようにすると共に、当該ネットワーク情
報処理システムに参加したユーザが一斉に同じ画像を視
聴できるようにする。
【0003】
【従来の技術】近年、パーソナルコンピュータ(以下で
パソコンという)を用いて作成したプレゼンテーション
資料を会議室に持ち込んで、プレゼンタ(資料発表者)
がそれを複数の会議参加者に対して電子機器を用いて発
表する、いわゆる電子会議形式が採られる場合が多くな
ってきた。
【0004】この電子会議形式では表示機器と資料発表
者のノートパソコンとが接続される。この表示機器には
データプロジェクタが使用され、パソコンで作成したプ
レゼンテーション資料が表示される。データプロジェク
タ(以下で単にプロジェクタという)には、一人のプレ
ゼンタ自身のノートパソコンがRGBケーブルを通じて
接続され、そのノートパソコンに表示されている画面を
白壁等に投影するようになされる。白壁等に表示されて
いるプレゼンテーション資料は発表者が操作するマウス
カーソルによって指し示すようになされる。つまり、白
壁等には説明者が所有している資料のみが表示される。
【0005】最近では、ネットワーク対応のデータプロ
ジェクタが登場している。このプロジェクタにはパソコ
ン機能が内蔵されているものである。これによれば、説
明者が自身のノートパソコン(以下で情報処理装置とも
いう)からプレゼンテーションファイルをネットワーク
経由でプロジェクタに転送し、そのプロジェクタのパソ
コン機能によりその内容を表示し投影するようになされ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来例に係
る電子会議形式によれば、複数のノートパソコンや、プ
ロジェクタ、TV会議装置等を同一のネットワークに接
続して複数のネットワーク電子会議システム(以下でネ
ットワーク情報処理システムともいう)等を構築しよう
とした場合に次のような問題がある。
【0007】 複数台のプロジェクタを用いてプレゼ
ンテーションを行う場合に、プロジェクタとノートパソ
コンとをRGBケーブルで接続する必要がある。このた
め、プロジェクタの台数分だけノートパソコンを準備す
る必要がある。この場合、プロジェクタの数だけノート
パソコンを用意する必要があり、コストが高くなった
り、運用の効率の向上の妨げとなる。
【0008】 また、近年になってネットワーク対応
型のプロジェクタも発売され、複数のプロジェクタを1
台のノートパソコンで操作できるものもあるが、プロジ
ェクタの切り替えが必要であったり、同じ資料を表示す
る場合に設置台数分の操作をする必要があったりして、
入力操作の簡易化の妨げとなる。
【0009】 更に、ネットワーク上に複数のノート
パソコンを接続して、同じプレゼンテーションファイル
を表示しようとする場合に、一方のノートパソコンで例
えば、プレゼンテーションに用いるアプリケーションを
起動し、もう一方のノートパソコンの画面に同じファイ
ルを転送する方法が考えられる。しかし、この方法をと
る場合、画面に変化がある都度、画像データを送らなけ
ればならない。従って、ネットワークに大きな負荷がか
かることになる。
【0010】 因みに、プレゼンテーションに用いる
ファイルを両方のノートパソコンに転送しておき、ユー
ザによる操作だけを相手方のノートパソコンに送るとい
う方法が考えられるが、その場合には双方のアプリケー
ションの状態が揃うまでは、ユーザによる入力操作がで
きないようにしなければならない。
【0011】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、情報処理装置の1度の入力操
作で複数の表示装置に同じ電子情報内容を同時に表示で
きるようにすると共に、当該ネットワーク情報処理シス
テムに参加したユーザが一斉に同じ画像を視聴できるよ
うにしたネットワーク情報処理システム及び情報処理方
法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題は、複数の
ネットワーク情報処理システムと、ネットワーク情報処
理システム間を接続する通信手段とを備え、各々のネッ
トワーク情報処理システムは入力操作機能を有して任意
の情報を処理する一以上の情報処理装置と、少なくと
も、情報処理装置から転送される情報を処理して表示情
報を含む電子情報内容を提供する情報提供管理手段とを
含み構成され、情報提供管理手段は情報処理装置による
入力操作に基づいて同時表示制御を実行することを特徴
とするネットワーク情報処理システムによって解決され
る。
【0013】本発明に係るネットワーク情報処理システ
ムによれば、任意の情報を処理する一以上の情報処理装
置と、少なくとも、表示情報を含む電子情報内容を提供
する情報提供管理手段とを含み構成されるネットワーク
情報処理システム間が通信手段により接続される場合で
あって、情報処理装置による入力操作に基づいて情報提
供管理手段により同時表示制御を実行するようになされ
る。
【0014】従って、情報処理装置の1度の入力操作で
複数の表示装置に、同じ電子情報内容を同時に表示する
ことができる。これにより、当該ネットワーク情報処理
システムに参加したユーザは一斉に同じ画像を視聴する
ことができる。
【0015】本発明に係る情報処理方法は複数のネット
ワーク構成用の電子機器を同一のネットワーク上に接続
して情報を処理する方法であって、任意の情報を処理す
る一以上の情報処理装置と、少なくとも、情報処理装置
から転送される画像情報を処理して表示情報を含む電子
情報内容を提供する情報提供管理手段とを含み構成され
る複数のネットワーク情報処理システム間を通信手段に
より接続し、情報提供管理手段において、情報処理装置
による入力操作に基づいて同時表示制御を実行すること
を特徴とするものである。
【0016】本発明に係る情報処理方法によれば、ネッ
トワーク情報処理システム間が通信手段により接続され
る場合であって、情報処理装置による入力操作に基づい
て情報提供管理手段により同時表示制御を実行するよう
になされる。
【0017】従って、情報処理装置の1度の入力操作で
複数の表示装置に、同じ電子情報内容を同時に表示する
ことができる。これにより、当該ネットワーク情報処理
システムに参加したユーザは一斉に同じ画像を視聴する
ことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】続いて、この発明に係るネットワ
ーク情報処理システム及び情報処理方法の一実施の形態
について、図面を参照しながら説明をする。
【0019】(1)実施形態 図1は本発明に係る実施形態としてのネットワーク情報
処理システム100の構成例を示すブロック図である。
この実施形態ではネットワーク情報処理システム間が通
信手段により接続される場合であって、情報処理装置に
よる入力操作に基づいて情報提供管理手段により同時表
示制御を実行するようにして、情報処理装置の1度の入
力操作で複数の表示装置に同じ電子情報内容を同時に表
示できるようにすると共に、当該ネットワーク情報処理
システムに参加したユーザが一斉に同じ画像を視聴でき
るようにしたものである。
【0020】図1に示すネットワーク情報処理システム
100は複数のネットワーク構成用の電子機器が同一の
ネットワーク上に接続される情報処理システムであり、
複数のネットワーク情報処理システム#n(n=1〜
N)を接続して情報処理を行えるように構成される。当
該システム100はネットワーク会議システムや、ネッ
トワーク教育システム、ネットワークゲームシステム等
に適用して好適なものである。
【0021】各々のネットワーク情報処理システム#n
では特定の領域又は会議室等の特定の場所に情報提供管
理手段10を配置すると共に、その会議室内に一以上の
情報処理装置1を準備し、この情報提供管理手段10と
各々の情報処理装置1とを通信手段4により接続し、こ
れらの情報処理装置1から操作指示に基づいて情報提供
管理手段10を遠隔制御するようにしたものである。
【0022】このように構成されたネットワーク情報処
理システム#nは他のネットワーク情報処理システム#
n+1等と通信手段40により接続され、ローカル側/
リモートネットワーク処理をするようになされる。各々
のネットワーク情報処理システム#nにおける情報提供
管理手段10ではネットワーク情報処理をするに当たっ
て、ネットワーク構成用の電子機器を識別するための識
別情報パケットが一斉に配信される。電子機器にはテレ
ビ会議装置や情報作成装置等が含まれる。
【0023】このシステム100ではネットワーク情報
処理システム#n毎に電子機器をグループ化する場合で
あって、各々のネットワーク情報処理システム毎に情報
提供管理手段10から情報処理装置1にグループ識別情
報を一斉に配信するようになされる。これを受信した各
々の情報処理装置1ではグループ識別情報をリストアッ
プして表示すると共に他のネットワーク情報処理システ
ム#n+1等に属する情報提供管理手段10及び他の情
報処理装置1を含む電子機器を選択するようになされ
る。
【0024】このときのグループ識別情報は各々のネッ
トワーク情報処理システム#n毎に情報処理支援装置3
に登録するようになされる。グループ識別情報は例え
ば、ネットワーク情報処理に関する略称名称及び/又は
特定の領域や場所を示す名称に関連付けられた識別しや
すい名前であって、他の同一セギュメント内のネットワ
ーク上で重複しない名前に関するものとなされる。この
ようにすると、参加者が容易に目的の情報処理を識別す
ることができる。
【0025】グループ識別情報には予め拡張子を付加し
て拡張グループ識別情報が定義され、拡張グループ識別
情報に基づいてネットワーク上に接続された電子機器の
識別するようになされる。このようにすると、同じグル
ープ識別情報を持つ複数の電子機器が存在した場合で
も、同一セギュメント内のネットワーク上で重複しない
ようにノートパソコン名称をグループ識別情報の設定と
同時に行うことができる。
【0026】このシステム100でネットワーク構成用
の電子機器にグループ識別情報が設定される場合であっ
て、各々電子機器において情報処理支援装置3から一斉
配信された識別情報パケットを認識した際に、当該電子
機器に設定されたグループ識別情報と一致するかを照合
し、このグループ識別情報が一致したときのみ情報処理
支援装置3に自機の存在及び電子機器情報を通知し、情
報処理支援装置3に当該電子機器のグループ識別情報を
登録するようになされる。
【0027】情報処理装置1は入力操作機能の一例とな
るグラフィックユーザインタフェース(以下でGUI機
能という)を有しており、このGUI機能及びマウス操
作機能を利用して任意の情報を処理するようになされ
る。情報処理装置1には持ち運び便利なノート型のパー
ソナルコンピュータ(以下でノートパソコンという)が
使用される。電子会議システム等に参加する場合には専
用のアプリケーションがノートパソコンにインストール
される。情報提供管理手段10では少なくとも、この情
報処理装置1から転送される情報を処理し表示情報を含
む電子情報内容を提供するようになされる。
【0028】この情報提供管理手段10と各々の情報処
理装置1とは通信手段4により接続して使用される。情
報処理装置1の入力操作機能を利用して情報提供管理手
段10を遠隔制御するようになされる。情報提供管理手
段10は表示装置2及び情報処理支援装置3を有してい
る。
【0029】情報処理支援装置3は情報処理装置1によ
って、最初にアクセス可能な範囲に存在するネットワー
ク情報処理の中心となる装置である。情報処理支援装置
3では情報処理装置1から遠隔操作指示に基づいて表示
装置2を含む電子情報処理を支援するようになされる。
情報処理支援装置3はパーソナルコンピュータ機能を有
しており、情報処理装置1の入力操作機能によって情報
処理をするようになされる。
【0030】表示装置2では情報処理装置1から得られ
る情報に基づいて映像が表示される。このシステム10
0では情報処理支援装置3以外のネットワーク構成用の
電子機器の選択に関して、情報処理装置1においてグル
ープ識別情報を選択した分の電子機器を全て表示するよ
うになされる。表示装置2にはプロジェクタやフラット
パネルディスプレイ等が使用される。プロジェクタはR
GB信号に基づいて白壁等にカラーの映像を投影するよ
うになされる。フラットパネルディスプレイには表示大
画面化が可能なプラズマディスプレイ等が使用される。
【0031】このシステム100では情報処理支援装置
3に無線通信機能を設け、情報処理装置1の各々にも無
線通信機能を設けることにより通信手段4を構成する場
合と、アクセスポイントとしての無線装置を設けること
により通信手段4を構成する場合と、通常の通信ケーブ
ルを用いて通信手段4を構成する場合を想定している。
もちろん、これらを組み合わせてネットワークを構成し
てもよい。
【0032】無線通信機能には無線LANカードが使用
される。無線LANカードを使用した場合には、特定の
領域又は特定の場所内において、Peer to Pe
erモードにより情報処理支援装置3と各々の情報処理
装置1とを結ぶことができる。アクセスポイントが不要
となる。
【0033】このシステム100で情報処理装置1の各
々には固体識別情報の一例となるIPアドレスが割り振
られ、情報処理支援装置3はIPアドレスに基づいて各
々の情報処理装置1を管理制御するようになされる。同
一ネットワークに接続されたネットワーク構成用の電子
機器と共に会議参加者等の情報処理装置1を認識するた
めである。グローバルアドレスの消費を少なくすること
できる。
【0034】このシステム100で情報処理装置1の各
々には特定のキー情報によって解除可能な操作拘束情報
の一例となるセキュリティ情報が設定される。このよう
にすると、他の部屋の情報処理装置1で当該会議室内の
情報処理支援装置3にアクセスしようとしても、セキュ
リティ情報が解除されない限り、当該情報処理支援装置
3を操作できないので、その会議等に無関係な者からの
アクセスを防止できる。つまり、セキュリティ情報が解
除されない限り無線傍受が不能となる。このセキュリテ
ィシステムにより秘密を防ぐ会議での漏洩を防ぐことが
できる。
【0035】続いて、ネットワーク情報処理システム1
00における情報処理例について説明をする。図2はネ
ットワーク情報処理システム100における情報処理例
を示すフローチャートである。
【0036】この実施形態では複数のネットワーク構成
用の電子機器を同一のネットワーク上に接続して情報を
処理する場合を前提とする。これを処理条件にして、図
2に示すフローチャートのステップA1で当該ネットワ
ーク情報処理システム#1を構成する。例えば、ステッ
プA11で特定の領域又は会議室や教室等の特定の場所
に情報提供管理手段10を配置する。特定の領域には住
居地域や、都道府県、区市町村の単位領域が含まれる。
在宅電子会議システムや、在宅教育システム、全国電子
会議システム等を構築するためである。
【0037】そして、ステップA12に移行してこの会
議室内に一以上の情報処理装置1を準備する。電子会議
システムや電子教室システム等にプレゼンテーション資
料等を提出し、その資料を当該システム100において
説明するためである。
【0038】その後、ステップA13に移行して情報提
供管理手段10と各々の情報処理装置1とを通信手段4
により接続する。例えば、会議室等にシステム#1を構
築する場合は、無線LANカード等により情報提供管理
手段10と各々の情報処理装置1とを接続する。
【0039】そして、ステップA2に移行してシステム
間を通信手段40で接続する。その後、ステップA3で
情報提供管理手段10はネットワーク情報処理をするに
当たって、ネットワーク構成用の電子機器を識別するた
めの識別情報パケットを一斉に配信するようになされ
る。このとき、情報処理装置1では識別情報を表示する
と共に情報提供管理手段3及び他の情報処理装置1を含
む電子機器を選択するようになされる。
【0040】従って、各々の情報処理装置1ではネット
ワーク上に接続された複数の電子機器を自動認識するこ
とができる。これにより、ネットワーク情報処理に係る
参加者において、自分が意図する会議等に簡単に参加で
きるようになり、参加者は所定の情報処理システムに円
滑に介入できるようになる。
【0041】また、各々のネットワーク情報処理システ
ム#nにおける情報提供管理手段10ではグループ識別
情報を元に同一グループ内に属する電子機器を識別する
ことで、参加者側は、どのネットワーク機器が該当する
情報処理に関係するものなのかを意識することなく利用
することができる。
【0042】従って、参加者は、情報処理に参加しよう
とした際に、情報処理グループのリストから意図するも
のを選択するだけで、所定の情報処理に簡単に参加する
ことができるようになる。なお、グループ識別情報を電
子機器に設定しておくだけで、IPアドレスといった機
器情報を自動で登録するので、機材の設置を非常に簡単
におこなうことができる。
【0043】(2)第1の実施例 図3は本発明に係る第1の実施例としてのネットワーク
型の電子会議システム101の構成例を示すブロック図
である。この実施例では複数の電子機器によってネット
ワークを構成された第1のネットワーク情報処理システ
ム#1と他の複数の電子機器によってネットワークを構
成された第2のネットワーク情報処理システム#2とを
接続してネットワーク型の電子会議システム101を構
築し、2つのシステム間で情報処理をするようにしたも
のである。
【0044】図3に示すネットワーク型の電子会議シス
テム(e−porducts)101はネットワーク情
報処理システムの一例であり、第1のネットワーク情報
処理システム(単にネットワークシステムという)#1
としての会議室Room.No323の会議グループ
と、第2のネットワーク情報処理システム(単にネット
ワークシステムという)#2としての会議室Room.
No101の会議グループの2つが存在している。
【0045】各々の会議グループは基本的には会議のコ
アとなる、ネットワーク構成用の電子機器の一例となる
主/副コミュニケータ(情報提供管理装置)3A〜3D
と、会議参加者が操作するノートパソコン(情報処理装
置)PCiとで構成され、プレゼンテーション資料表示
用のプロジェクタ2Aが主コミュニケータ3Aに接続さ
れ、同様にしてプロジェクタ2Bが主コミュニケータ3
Bに接続されている。プロジェクタ2Cが副コミュニケ
ータ3Cに接続され、プロジェクタ2Dが副コミュニケ
ータ3Dに接続されている。
【0046】この例でコミュニケータとプロジェクタの
組み合わせにより情報提供管理装置(プレゼンテーショ
ン装置)を構成するようになる。プレゼンテーション装
置にはネットワーク構成用の電子機器の一例となるクリ
エータ5やTV会議装置7が含まれる場合もある。
【0047】この電子会議システム101では、無線L
ANカード制御可能なTV会議装置7やクリエータ5を
含めて1つの会議グループのシステムが構成される。各
々の会議グループのコミュニケータ3A〜3D、TV会
議装置7、クリエータ5は集線接続器(HUB)9を通
じて通信手段40により接続されている。また、No3
23の会議グループの電子機器と、会議室Room.N
o101の電子機器とが通信手段40を通じて接続され
ている。
【0048】図4はネットワークシステム#1の構成例
を示すブロック図である。1つの情報処理システム#1
は9個の集線接続器(HUB)9A〜9Eと、3台のノ
ートパソコンPCi(i=1〜3)と、2台の資料表示
用のプロジェクタ2A,2C及び主/副コミュニケータ
3A,3Cと、1台の無線LAN機能を有したTV会議
装置7と、クリエータ5と、無線LAN用のアクセスポ
イント(ブリッジ)6から構成される。
【0049】プロジェクタ2Aはコミュニケータ3A
に、プロジェクタ2Cはコミュニケータ3Cに各々接続
され、ノートパソコンPCiから得られる情報に基づい
て映像が表示される。例えば、プロジェクタ2AではR
GB信号に基づいて白壁等にカラーの映像を投影され、
プレゼンテーション資料等を表示するようになされる。
【0050】主コミュニケータ3AはHUB9Cを通じ
て通信手段40に接続されており、ノートパソコンPC
iによって、最初にアクセス可能な範囲に存在するネッ
トワーク情報処理の中心となる装置である。主コミュニ
ケータ3AではノートパソコンPCiから遠隔操作指示
に基づいてプロジェクタ2Aを含む電子情報処理を支援
するようになされる。
【0051】主コミュニケータ3Aはパーソナルコンピ
ュータ機能を有しており、ノートパソコンPCiの入力
操作機能によって情報処理をするようになされる。各々
の会議参加者を管理したり、少なくとも、ノートパソコ
ンPCiから転送される情報を処理し表示情報を含む電
子情報内容を提供するようになされる。
【0052】また、主コミュニケータ3Aではネットワ
ーク情報処理をするに当たって、ネットワーク構成用の
電子機器を識別するための識別情報パケットが一斉に配
信される。例えば、システム起動時にネットワーク構成
用の電子機器をグループ化する場合であって、ノートパ
ソコンPCiを含むこれらの電子機器に対してグループ
識別情報を一斉に配信するようになされる。
【0053】具体的には主コミュニケータ3Aはネット
ワーク上の同一セギュメントの各機器に、主コミュニケ
ータ3Aの存在を示す識別情報パケットを一斉配信す
る。このパケットには、主コミュニケータ3A自身の機
器情報(主コミュニケータ3Aを示すインデックス,I
Pアドレス等)や拡張グループ識別情報等が含まれてい
る。この例ではグループ識別情報は「192.168.
0.xxx」であり、主コミュニケータ3AのIPアド
レスは「192.168.0.1」である。
【0054】テレビ会議装置7やクリエータ5といっ
た、会議室に固定的に設置される機器の情報は主コミュ
ニケータ3Aの設定情報に直接登録することで、各々の
機器がどのグループに属するのかを明確に定義するよう
になされる。テレビ会議装置7のIPアドレスは「19
2.168.0.20」である。クリエータ5はHUB
9Dを通じて通信手段40に接続され、会議の内容を編
集したりその内容を記録するようになされる。クリエー
タ5のIPアドレスは「192.168.0.10」で
ある。
【0055】このときのグループ識別情報はユーザによ
って設定される。グループ識別情報は各々のネットワー
クシステム#1,#2毎にコミュニケータ3A等に登録
するようになされる。グループ識別情報は例えば、会議
室名、略称、名前等、識別しやすい名前であって、他の
同一セギュメント内のネットワーク上で重複しない名前
に関するものとなされる。このようにすると、参加者が
容易に目的の情報処理を識別することができる。例え
ば、グループ識別情報は会議室「Room336」や会
議室「NBS−SL1」等である。
【0056】このグループ識別情報では予め指定された
書式で拡張した拡張子を付加して拡張グループ識別情報
が定義されている。この拡張グループ識別情報に基づい
てネットワーク上に接続された電子機器を識別するよう
になされる。このようにすると、同じグループ識別情報
を持つ複数の電子機器が存在した場合でも、同一セギュ
メント内のネットワーク上で重複しないようにノートパ
ソコン名称をグループ識別情報の設定と同時に行うこと
ができる。
【0057】例えば、会議室「Room336」の場合
に、主コミュニケータ3Aは「Room336−M
1」、副コミュニケータ3Cは「Room336−S
1」、会議室「NBS−SL1」の場合は「NBS−S
L1−M1」、「NBS−SL1−S1」となる。
【0058】なお、副コミュニケータ3CはHUB9E
を通じて通信手段40に接続されている。副コミュニケ
ータ3Cは主コミュニケータ3Aを補助又はそれと協働
させる等、将来の機能拡張用の機器である。副コミュニ
ケータ3CのIPアドレスは「192.168.0.
2」である。副コミュニケータ3Cは電子会議システム
のように自分自身にグループ識別情報を設定できるもの
に関しては、自機の存在を主コミュニケータ3Aに認知
させることで、自動的に主コミュニケータ3A側に登録
することができる。
【0059】TV会議装置7はHUB9Aを通じて通信
手段40に接続されている。このシステム101でネッ
トワーク構成用の電子機器、例えばテレビ会議装置7等
にグループ識別情報が設定される場合であって、テレビ
会議装置7において主コミュニケータ3Aから一斉配信
された識別情報パケットを認識した際に、当該テレビ会
議装置7に設定されたグループ識別情報と一致するかを
照合し、このグループ識別情報が一致したときのみ主コ
ミュニケータ3Aに自機の存在及び電子機器情報を通知
し、主コミュニケータ3Aに当該テレビ会議装置7のグ
ループ識別情報を登録するようになされる。
【0060】このシステム101でノートパソコンPC
iの各々にはIPアドレスが割り振られ、主コミュニケ
ータ3AではIPアドレスに基づいて各々のノートパソ
コンPCiを管理制御するようになされる。同一ネット
ワークに接続されたネットワーク構成用の電子機器と共
に会議参加者等のノートパソコンPCiを認識するため
である。
【0061】また、会議参加者(以下でクライアントと
もいう)は無線LAN機能を備えたノートパソコン(以
下でクライアントPCiともいう)を使用してアクセス
ポイント6を経由して各機器と通信するようになされ
る。ノートパソコンPCiはGUI機能を有しており、
このGUI機能及びマウス操作機能を利用して任意の情
報を処理するようになされる。電子会議システム等に参
加する場合には専用のアプリケーションがノートパソコ
ンPCiにインストールされる。
【0062】この例で、各クライアントのノートパソコ
ンPCiではプログラム起動時に、複数のコミュニケー
タ3A,3B等により配信された識別情報パケットか
ら、拡張グループ識別情報のうち、グループ識別情報だ
けを切り出してリスト表示する。これと共に、参加者側
は、その中から目的とする情報処理に対応するグループ
識別情報、例えば、他のネットワークシステム#2等に
属するコミュニケータ3A及び他のノートパソコンPC
i等を含む電子機器を選択するようになされる。
【0063】なお、ノートパソコンPC1のIPアドレ
スは「192.168.0.101」であり、ノートパ
ソコンPC2のIPアドレスは「192.168.0.
102」であり、ノートパソコンPC3のIPアドレス
は「192.168.0.103」である。アクセスポ
イント6はHUB9Bを通じて通信手段40に接続さ
れ、主コミュニケータ3Aと各々のノートパソコンPC
iとを接続して通信処理をするようになされる。アクセ
スポイント6のIPアドレスは「192.168.0.
25」である。
【0064】このシステム101では主コミュニケータ
3A以外のネットワーク構成用の電子機器の選択に関し
て、ノートパソコンPCiにおいてグループ識別情報を
選択した分の電子機器を全て表示するようになされる。
【0065】クライアントPCでは選択されたグループ
識別情報に対応した主コミュニケータ3Aに対して会議
参加を要求するようになされる。主コミュニケータ3A
は現在参加者が誰もいなかった場合にはログイン時に会
議参加用のパスワードの設定を要求し、パスワードの入
力によって参加を許可するようになされる。また、既に
誰かが電子会議システム101に参加していた場合に
は、そのパスワードの確認を行い、主コミュニケータ3
Aで管理しているパスワードと一致した場合のみその参
加者の会議参加を許可するようになされる。
【0066】実際には、複数の主コミュニケータ3Aか
ら一斉配信されてきた識別情報パケットから、グループ
識別情報を参照し、自機自身に登録されているグループ
識別情報と一致した場合に、その送り元の主コミュニケ
ータ3Aに自機のIPアドレスをパケット転送して機器
の種類、IPアドレス等通知する。
【0067】主コミュニケータ3Aでは、このパケット
の通知を受けて、自分のグループの機器として登録す
る。このようにグループ識別情報を設定しておくだけ
で、IPアドレスといった情報処理の機器情報を自動で
設定させることができるため、ユーザが主コミュニケー
タ3A上でマニュアル設定する手間を省くことができ
る。
【0068】このシステム101でノートパソコンPC
iの各々には特定のキー情報によって解除可能なセキュ
リティ情報が設定される。このようにすると、他の部屋
のノートパソコンPCiで当該会議室内の主コミュニケ
ータ3Aや副コミュニケータ3Cにアクセスしようとし
ても、セキュリティ情報が解除されない限り、主コミュ
ニケータ3A等を操作できないので、その会議等に無関
係な者からのアクセスを防止できる。このセキュリティ
システムにより秘密を防ぐ会議での漏洩を防ぐことがで
きる。
【0069】続いて、コミュニケータ3の内部構成例に
ついて説明をする。図5はコミュニケータ3A等の内部
構成例を示すブロック図である。図5に示すコミュニケ
ータ3Aはパソコン機能を有しており、ノートパソコン
PCiのマウス操作によって情報処理をするものであ
る。コミュニケータ3Aはデータバス36を有してお
り、このデータバス36にはディスプレイアダプタ3
1、CPU32、ワーク用のRAM33、データ格納装
置34、ネットアダプタ35等が接続される。
【0070】ディスプレイアダプタ31はプレゼンテー
ション用の資料を処理して、RGB信号を作成する機能
を有している。このプレゼンテーション用の資料に基づ
くRGB信号はプロジェクタ2に出力される。ワーク用
のRAM33はプライベートIPアドレスやプレゼンテ
ーション用の資料に係る転送情報を一時記憶するように
なされる。
【0071】データ格納装置34は図示しないハードデ
ィスク(HDD)、ROM及びRAMから構成されてい
る。ハードディスクにはプレゼンテーション用の資料を
格納するようになされる。ROMには電子会議システム
を支援するための制御プログラム(以下システム支援制
御プログラムという)が記述されている。システム支援
制御プログラムはCPU32を動作させるための基本ソ
フトウェアやプレゼンテーションデータを処理するプロ
グラムから構成されている。
【0072】ネットアダプタ35ではノートパソコンP
Ciからプレゼンテーションデータや各種コマンドの送
受信を行うようになされる。CPU32はシステム支援
制御プログラムに基づいてディスプレイアダプタ31、
ワーク用のRAM33、データ格納装置34、ネットア
ダプタ35等の入出力を制御するようになされる。各種
プログラムを処理するためである。
【0073】図6はノートパソコンPCiにおける起動
時のGUI操作画面(以下でGUI起動時画面という)
P0の表示例を示すイメージ図である。図6に示すGU
I起動時画面P0は起動時にノートパソコンPC1に表
示されるものであり、クライアントGUIプログラムに
基づく表示例である。GUI起動時画面P0では2分割
表示方式が採られる。画面P0の左側にはGUI操作画
面(以下でコントロール画面という)P1が表示され、
画面右側にはアテンディ画面P2が表示される。この例
で、コントロール画面P1にはスクリーン・スナップモ
ードによる選択画面が表示される。
【0074】コントロール画面P1において、中央には
デバイスアイコン用のエリア21が設けられ、プロジェ
クタ等のアイコンが表示される。このエリア21の上部
にはスクリーンスナップモード時の「start」や、
「stop」ボタンK0が表示される。その右隣にはア
テンディボタンK1が表示され、その上方には「HEL
P」ボタンK2が表示され、このコントロール画面P1
の外枠上部には「閉じる」ボタンK3が表示されてい
る。エリア21の下方には「ファイル・エクスプローラ
/ヒストリ」用のタブK4が表示され、このタブK4内
にはファイルリストエリア22を表示するようになされ
る。なお、コントロール画面P1の左側上部には企業イ
メージのロゴマーク19を表示できるようになされてい
る。
【0075】アテンディ画面P2において、中央にはア
テンディユーザリスト用のエリア23が設けられ、会議
参加者や、そのノートパソコンPCiのIPアドレス等
がアイコンと共に表示される。このエリア23の上部に
はユーザズ情報エリア24が設けられ、ローカル側で特
定のノートパソコンPCiのIPアドレス等を表示する
ようになされる。アテンディ画面P2の右側上部には
「チャット」ボタンK5が表示される。また、アテンデ
ィ画面P2の下方にはローカルボタンK6、リモートボ
タンK7及びクリアボタンK8等を表示するようになさ
れる。
【0076】図7はノートパソコンPCiにおけるログ
イン画面P3の表示例を示すイメージ図である。図7に
示すログイン画面P3は当該電子会議システム101を
起動した後に表示される。
【0077】ログイン画面P3では本人が参加する会議
室とパスワードを入力するようになされる。ログイン画
面P3にはユーザ入力エリア25が設けられ、ユーザ入
力エリア25には会議室番号を入力するための「Roo
m Name」や、パスワードを入力するための「pa
ssword」が準備されている。このユーザ入力エリ
ア25を含むウインドウの下方には「OK」ボタンK9
及び「CANCEL」ボタンK10が準備されている。
【0078】パスワードは会議の参加を認証するもので
あり、半角英数文字や記号により入力され、最大で16
文字まで使用できる。当該電子会議システム101では
最初に会議に参加する(最初にログインする)場合に、
最初の会議参加者がパスワードを設定するようになされ
る。
【0079】会議参加者は「Room Name」エリ
アに会議室番号を入力し、その後、パスワードを入力す
る。例えば、「password」のエリアにカーソル
を合わせてパスワードを入力する。最初の参加者はパス
ワードを2回入力する。2回目のパスワードは「con
firm new password」に入力するよう
になされる。パスワードの確認のためである。
【0080】最初の参加者以外の他の参加者が会議に参
加する場合(2番目以降にログインする場合)は最初の
参加者が設定したパスワードを入力するようになされ
る。パスワードの入力は1回でよい。その後、「OK」
をクリックすることにより設定を完了する。
【0081】続いて、ネットワーク型の電子会議システ
ム101におけるグループ識別情報の送受信処理例につ
いて説明する。この実施例では複数のネットワーク構成
用の電子機器を同一のネットワーク上に接続してネット
ワーク型の電子会議システムを構築する場合を前提とす
る。なお、会議室「Room336」(ネットワークシ
ステム#1)の場合について説明をする。また、主コミ
ュニケータ3AAは接続機器を登録するために、以下の
識別情報パケットを5秒間隔でブロードキャストする場
合を想定する。
【0082】 オフセット サイズ 電子情報内容 +0 2 データサイズ 0x0018(固定パケットで24 byte) +2 2 ステータス +4 4 IPアドレス (主コミュニケータのIPアドレス) +8 16 グループ識別情報(主コミュニケータの拡張グループ識別 情報) ステータスには「電子会議システム」がビット単位で記
述される。
【0083】 0x0001 コミュニケータ(主) 0x0002 コミュニケータ(副1) 0x0004 コミュニケータ(副2) 0x0008 テレビ会議装置 0x0010 クリエータ
【0084】また、ネットワーク構成用の電子機器では
主コミュニケータ3Aのブロードキャストを検出したと
き、ノートパソコンPCi等では以下の処理が行われ
る。まず、拡張グループ識別情報からグループ識別情報
を切りだし、自機と同じグループ識別情報「192.1
68.0.xxx」であるか否かがチェックされる。自
機に登録されたグループ識別情報「192.168.
0.xxx」と一致した場合のみ主コミュニケータ3A
に返信(反応)するようになされる。
【0085】この電子会議システム101では主コミュ
ニケータ3Aに自機の存在を示すために、以下の識別情
報パケットを送信するようになされる。 オフセット サイズ 電子情報内容 +0 2 データサイズ 0x0018(固定パケットで24 byte) +2 2 識別情報 +4 4 IPアドレス (自機自身のIPアドレス) +8 16 グループ識別情報(電子会議システムの拡張グループ 識別情報) 上述の識別情報には以下のネットワーク構成用の電子機
器のグループ識別情報が記述される。電子情報内容は、 0x0001 コミュニケータ(主) 0x0002 コミュニケータ(副1) 0x0004 コミュニケータ(副2) 0x0008 テレビ会議装置 0x0010 クリエータ である。
【0086】このような情報識別パケットを受けた主コ
ミュニケータ3Aでは、その電子機器を当該ネットワー
ク型の電子会議システム101の電子機器として登録
し、各々の機器に応じた処理を開始する。各々のネット
ワーク構成用の電子機器に対しては、定期的に通信を行
うか、又は情報処理に対してのタイムアウトを設けるこ
とで、接続相手先が通信を終了したことを確認できるよ
うになっている。
【0087】また、ネットワーク構成用の電子機器で
は、主コミュニケータ3Aにブロードキャストを返答し
た後に、最大10秒(2ブロードキャスト)だけ待ち、
主コミュニケータ3Aが自機を認識したかどうかを確認
するようになされる。ブロードキャスト中のステータス
を確認するためである。ブロードキャスト中のステータ
スが変化しない場合は、再度、識別情報パケットを送出
するようになされる。
【0088】このように、本発明に係る第1の実施例と
してのネットワーク型の電子会議システム101によれ
ば、会議室「Room336」の場合において、主コミ
ュニケータ3Aと、当該会議室に準備された3台のノー
トパソコンPC1〜PC3とがアクセスポイント6によ
り接続されることを前提にして、主コミュニケータ3A
は接続機器を登録するに当たって、ノートパソコンPC
1〜PC3等を含むネットワーク構成用の電子機器を識
別するための識別情報パケットを一斉に配信するように
なされる。
【0089】従って、各々のノートパソコンPC1〜P
C3等では識別情報を表示すると共に主コミュニケータ
3A及び他のノートパソコンPCiを含む電子機器を選
択するようになされる。これにより、会議室「Room
336」等の各々のノートパソコンPCiではネットワ
ーク上に接続された複数の電子機器を自動認識すること
ができる。従って、ネットワーク情報処理に係る参加者
において、自分が意図する会議室「Room336」で
開催される会議等に簡単に参加できるようになり、参加
者は所定の情報処理システムに円滑に介入できるように
なる。
【0090】(3)第2の実施例 図8は本発明に係る第2の実施例としてのネットワーク
型の電子会議システム102の構成例を示すブロック図
である。図9は電子会議システム102’の構成例を示
すブロック図である。この実施例では2つのネットワー
クシステム#1,#2を通信手段40によって接続し、
これらのネットワーク情報処理システム間において、ユ
ーザ情報を相互に交換するようにしたものである。第1
の実施例に比べてシステム構成上、副コミュニケータ3
C,3Dとアクセスポイント6が省略されたものであ
る。
【0091】図8に示すネットワーク型の電子会議シス
テム102は例えば、Room.No323号室の会議
グループのネットワーク構成用の電子機器でネットワー
クシステム#1が構成され、Room.No101号室
の会議グループのネットワーク構成用の電子機器でネッ
トワークシステム#2が構成され、この2つのシステム
#1,#2を同一のネットワーク上に接続して情報を処
理するシステムである。
【0092】Room.No323号室(システム#
1)ではコミュニケータ3A及びテレビ会議装置7が各
々HUB9を通じて通信手段40に接続されている。コ
ミュニケータ3Aにはプロジェクタ2Aが接続される。
システム#1には3台のノートパソコンPCi(i=1
〜3)が準備される。
【0093】Room.No101号室(システム#
2)ではコミュニケータ3B及びテレビ会議装置7が各
々HUB9を通じて通信手段40に接続されている。コ
ミュニケータ3Bにはプロジェクタ2Bが接続される。
システム#2にも3台のノートパソコンPCi(i=1
〜3)が準備される。なお、第1の実施例と同じ名称及
び同じ符号のものは同じ機能を有するためその説明を省
略する。
【0094】ここで、Room.No323号室に属す
るノートパソコンPC1のユーザ情報をRoom.No
101号室に属するノートパソコンPC2に転送して表
示する場合を考える。
【0095】図9に示す電子会議システム102’にお
いて、グローバルアドレス(43.2.57.11)を
有したコミュニケータ3Aと、グローバルアドレス(4
3.0.21.121)を有したコミュニケータ3Bと
の間で、ローカル側の参加者と、リモート側の参加者と
直接コミュニケーションを取ろうとする場合を想定す
る。
【0096】この場合にプライベートIP(192.1
68.0.xxx)のネットワークからグローバルなネ
ットワークを経由して、別のプライベートIPのネット
ワークにアクセスすることになる。現在、TCP/IP
ネットワークが広く普及したため、32bitのアドレ
ス値を利用する現在のIPバージョン4では、従来方式
のように世界中のすべてのノードにユニークなIPアド
レスを割り当てることは不可能である。
【0097】そこで、NAT(Network Add
ress Translation)機能を利用して、
ある組織内部の各ノードにプライベートIPアドレスを
割り当てておき、その組織から外部のイーサーネットに
アクセスするときだけ本来のIPアドレスを割り当てる
ことでファイルの転送やチャットを行う方法が考えられ
る。この場合、ローカル側からリモート側への経路はグ
ローバルIPからプライベートIPへの変換となる。
【0098】しかし、NAT機能によれば、パケットヘ
ッダに記述された発信元と宛先のIPアドレスだけを識
別するようになされるため、プライベートアドレスとグ
ローバルアドレスの対応は常に1対1でなければならな
い。このため、1つのグローバルアドレスを使用して外
部にアクセスできるノードは、ある時点で1つだけに制
限されてしまう。
【0099】これに対し現在では、TCP/UDPの通
信ポートごとにローカルアドレスとグローバルアドレス
の対応関係を管理することで、異なるポートを使用した
通信については、1つのグローバルアドレスで複数のロ
ーカルノードが同時に通信できるようにするIPマスカ
レードが利用されている。しかしながら、制御が複雑と
なる。
【0100】そこで、当該電子会議システム102では
ネットワーク情報処理システム間において、コミュニケ
ータ3A及び3Bにより、ユーザ情報を相互に交換する
ようになされる。例えば、図8において、自分の参加し
ている側の会議グループをローカル側とし、接続相手先
の会議グループをリモート側と定義する。ローカル側と
リモート側とを通信手段40で接続する。ここでローカ
ル側のプレゼンテーション資料を、リモート側のプロジ
ェクタ2Bに表示することができる。この場合には、プ
レゼンテーション用資料のファイルは以下のような経路
をたどる。
【0101】ローカル側のノートパソコンPC1→ロー
カル側のコミュニケータ3A→リモート側のコミュニケ
ータ3B→リモート側のプロジェクタ2B、及び、ロー
カル側のノートパソコンPC1→ローカル側のコミュニ
ケータ3A→ローカル側のプロジェクタ2Aに至るよう
になされる。
【0102】ここでローカル側の参加者がプライベート
IPを使用している場合で、参加者間でのチャットやフ
ァイル転送について考える。ローカルグループ内の参加
者が、例えば、「192.168.0.xxx」のセギ
ュメントでコミュニケータ3A,3Bとの通信を行って
いるとする。
【0103】ローカル側のコミュニケータ3Aはローカ
ル側の全ての会議参加者の情報(名前、IPアドレス
等)を管理している。このため、ローカルPC1→ロー
カル側のコミュニケータ3A→ローカル側のノートパソ
コンPCi(192.168.0.aaa)、(19
2.168.0.mmm)、(192.168.0.b
bb)という経路で(同一セギュメント内で)参加者間
のコミュニケーションが可能となる。
【0104】この電子会議システム102ではローカル
側のコミュニケータ3Aはユーザ情報として以下の参加
者情報、つまり、参加者のノートパソコンPCiのIP
アドレスを管理する。その参加者情報として、 <User名> <IPアドレス> Local1 192.168.0.101 Local2 192.168.0.102 Local3 192.168.0.103 を管理するようになされる。同様にして、リモート側の
コミュニケータ3Bはユーザ情報として以下の参加者情
報、つまり、参加者のノートパソコンPCiのIPアド
レスを管理する。その参加者情報としては、 <User名> <IPアドレス> Remote1 192.168.0.101 Remote2 192.168.0.102 Remote3 192.168.0.103 を管理するようになされる。そして、ローカル側とリモ
ート側とを接続した時は、これらの参加者情報をコミュ
ニケータ3A及び3B間で交換し合うことで、リモート
側の操作情報等をローカル側のノートパソコンPCiに
転送することができる。例えば、コミュニケータ3Aは
Room.No323号室に属するノートパソコンPC
1のユーザ情報をRoom.No101号室に属するノ
ートパソコンPC2に表示するように制御する。具体的
には、Room.No323号室の参加者をユーザアイ
コンという形でRoom.No101号室の参加者のノ
ートパソコンPCiに表示し、それを確認できる。
【0105】このようにすると、同一電子会議システム
102に属するRoom.No323号室のノートパソ
コンPC1(ローカル側参加者)へのユーザアイコン表
示と同じように、Room.No101号室に属するノ
ートパソコンPC2(リモート側参加者)のユーザアイ
コンもを取り扱うことができる。従って、ユーザアイコ
ンをクリックしてコミュニケーション相手を指定するだ
けで、どちらのコミュニケータ3A,3Bの参加者なの
かを意識することなくアイコンを操作することができる
(以下で参加者情報交換方式という)。
【0106】続いて、ネットワーク型の電子会議システ
ム102における参加者情報交換例について説明をす
る。なお、図6に示したGUI起動時画面P0を参照す
る。
【0107】図6に示したGUI起動時画面P0はロー
カル側の会議グループの参加者のノートパソコンPC1
等に表示される内容である。このGUI起動時画面P0
の右側にはアテンディ画面23が表示され、そのアテン
ディ画面23には当該電子会議システム102に同時に
参加しているローカル側の会議グループとリモート側の
会議グループのノートパソコンPCiのIPアドレス及
び参加者の顔画像等が表示するようになされる。この例
ではローカル側の会議グループの参加者を示すLoca
l1とそのIPアドレス(192.168.0.21
4)、リモート側の会議グループの参加者を示すRem
ot2とそのIPアドレス(192.168.0.5
3)、他の参加者を示すRemot1とそのIPアドレ
ス(192.168.0.84)が表示される。
【0108】このシステム102ではコミュニケータ3
A,3B間での参加者情報交換により、ローカル側、リ
モート側の両方の参加者の情報を例えば、ローカル側の
コミュニケータ3Aで管理することができるため、参加
者が、ローカル側なのかリモート側なのかを特に意識す
ることなく会議を進めることができる。便宜上、ローカ
ル側の参加者のアイコンの横には[Remote]の文
字を表示してローカルとの区別するようになされる。
【0109】例えば、ローカル側のLocal1からリ
モート側のRemote2へファイルを転送する場合
に、パケット転送処理は次のようになされる。この例で
はローカル側のノートパソコンPC1のIPアドレス
は、(192.168.0.101)であり、送信元は
Local1、送信先はRemot1である。
【0110】リモート側のノートパソコンPC2のIP
アドレスは、例えば、(192.168.0.53)で
あり、送信元はLocal1、送信先はRemot1で
ある。ローカル側のコミュニケータ3Aのグローバルア
ドレスは(43.2.57.33)である。リモート側
のコミュニケータ3Bのグローバルアドレスは(43.
0.21.121)である。
【0111】これを前提にして、図9に示したローカル
側の参加者(Local1)からリモート側の参加者
(Remote1)へファイル情報等のパケットを送る
場合、まず、Local1(ローカル側のノートパソコ
ンPCi)からローカル側のコミュニケータ3Aに対し
て、リモート側の送信先ユーザ名の情報を記述したパケ
ットが送信される。これを受信したローカル側のコミュ
ニケータ3Aでは、これらの情報から転送ヘッダを作成
する。転送ヘッダには送信元や送信先の情報が記述され
る。その後、転送ヘッダを付加したパケットはリモート
側のコミュニケータ3Bへ送信するようになされる。
【0112】これを受信したリモート側のコミュニケー
タ3Bでは転送ヘッダを解読して、リモート側の参加者
情報から、送信先のIPアドレスを参照し、このIPア
ドレスのRemote1(リモート側のノートパソコン
PCi)にファイル情報等を転送するようになされる。
なお、リモート側からローカル側へパケットを送る場合
には、この逆のプロセスとなる。複数の相手に対するチ
ャットを行う場合には、送信先の相手が複数になる以外
は同じ処理内容となる。
【0113】このようなファイル転送の一連の操作は、
図6のGUI操作画面P2上では、ファイルを転送した
い相手のユーザアイコンに、転送したいファイルのアイ
コンをドラッグ&ドロップすることで実行される。ま
た、チャットに関しては、チャットを行いたい相手のユ
ーザアイコンをクリックして選択し、[CHAT]のボ
タンをクリックすると、その相手に対してだけチャット
のメッセージを送信するようになされる。これらの相手
を選択する操作は、転送先の相手がローカル側なのかリ
モート側なのかを意識することなく、全く同じ操作で実
現されるため、ユーザにとって非常に使いやすいものに
なっている。
【0114】このように、本発明に係る第2の実施例に
係る電子会議システム102によれば、ネットワークシ
ステム#1、#2間において、コミュニケータ3A及び
3Bの相互によってユーザ情報を交換するようになされ
る。
【0115】従って、ネットワーク上の複雑な設定を全
く意識することなく、Room.No323号室のノー
トパソコンPC1(ローカル側参加者)と、Room.
No101号室に属するノートパソコンPC2(リモー
ト側参加者)等の間で直接、チャットやファイル等を転
送することができる。これと共に、遠隔地間の通信であ
ることをユーザに意識させることなく、ローカル/ロー
カル間のコミュニケーション処理と同じ操作でローカル
/リモート間のコミュニケーション処理を実現すること
ができる。しかも、クライアントPC上のGUI画面で
の操作は、転送先の相手がローカル側であった場合と全
く同じ手順で実現されるので、ユーザにとって非常に使
い易いものになる。
【0116】この電子会議システム102に係る参加者
情報交換方式によれば、ネットワークシステム#1及び
ネットワークシステム#2の間だけでなく、ローカルエ
リア内でプライベートIPを使用しているノートパソコ
ンPCi同士の間でコミュニケーション処理を簡単に行
うことができる。このように参加者情報交換方式は非常
に有効である。
【0117】(4)第3の実施例 図10は本発明に係る第3の実施例としての遠隔電子会
議システム103の構成例を示すイメージ図である。こ
の実施例では遠隔地の会議室間にネットワーク情報処理
システムを適用し、この遠隔地間を専用回線あるいは、
公衆電話回線又は/及び通信網を利用して遠隔電子会議
システム103を構成し、各々のネットワーク情報処理
システム間において、ネットワーク構成用の電子機器に
関する接続情報の一例となる登録機器情報を相互に交換
するようにしたものである。
【0118】図10に示す遠隔電子会議システム103
は例えば、東京の会議室と神奈川県の会議室というよう
に遠隔地にネットワーク情報処理システムを適用したも
のである。東京の会議室(システム#1)には、プロジ
ェクタ2A、コミュニケータ3A、アクセスポイント6
が配置され、システム#1ではコミュニケータ3A及び
テレビ会議装置7が図示しない通信モデム等を通じて通
信手段40Aに接続されている(外部接続可能)。コミ
ュニケータ3Aにはプロジェクタ2Aが接続される。同
会議室には、アクセスポイント6を経由して通信可能な
無線LAN機能を備えた3台のノートパソコンPCi
(i=1〜3)が準備される。
【0119】神奈川の会議室(システム#2)には、プ
ロジェクタ2B、無線LAN機能を有したコミュニケー
タ3Bが配置され、システム#2ではコミュニケータ3
B及びテレビ会議装置7が図示しない通信モデム等を通
じて通信手段40Bに接続されている。同会議室には無
線LAN機能を備えた3台のノートパソコンPCi(i
=1〜3)が準備される。この例ではコミュニケータ3
BをPeer ToPeerモードの無線LAN設定し
た場合を示している。この例では有線LANにICS
(Internet Connection Shar
ing)を設定することで、コミュニケータ3A,3B
を経由して通信が行われる。
【0120】上述の東京の会議室と神奈川県の会議室と
は専用回線あるいは、公衆電話回線又は/及び通信網を
利用して接続される。コミュニケータ3A,3Bは有線
又は/及び無線のLANアダプタを装備している。な
お、第1及び第2の実施例と同じ名称及び同じ符号のも
のは同じ機能を有するためその説明を省略する。
【0121】この実施例では遠隔電子会議システム10
3において、システム#1のコミュニケータ3Aと、シ
ステム#2のコミュニケータ3Bとがネットワーク構成
用の電子機器に関する接続情報を相互に交換するように
なされる。例えば、コミュニケータ3A,3Bではシス
テム#1,#2間における相互交換通信によって電子機
器に関する接続情報を共有し、当該電子機器の接続情報
をユーザに提供するようになされる。このようにする
と、他のネットワーク情報処理システムの電子機器の接
続情報が得られる、もしくは、その接続情報を利用して
自動接続アプリケーションを起動することができるよう
になる。
【0122】このシステム103でコミュニケータ3
A,3Bは同一ネットワーク情報処理システムに属する
電子機器に関する接続情報を管理するようになされる。
使用したいネットワーク構成用の電子機器をいつでも使
用できるようにするためである。そこで、ノートパソコ
ンPCiではその入力操作機能を使用して接続先の電子
機器のIPアドレス(固有識別情報)を指定するように
なされる。電子機器の使用を明確に相手方に通知するた
めである。
【0123】このシステム103でコミュニケータ3
A,3Bはネットワーク情報処理システム間における相
互交換通信によって得たユーザ情報を共有し、他方のネ
ットワーク情報処理システムに属するノートパソコンP
Ciのユーザ情報を一方のネットワーク情報処理システ
ムに属するノートパソコンPCiに表示するように制御
する。このようにすると、遠隔地側(接続先)のユーザ
とのコミュニケーションが会議参加者と同様にできる。
【0124】このシステム103でネットワーク構成用
の電子機器は機器名及び/又は接続に関する情報がコミ
ュニケータ3A,3Bに登録するようになされる。この
登録によって、当該電子会議システム103に係る参加
者はネットワーク構成に必要な電子機器を容易に拡張す
ることができる。
【0125】このシステム103でコミュニケータ3
A,3Bに独自に情報交換を行うアプリケーションを組
み込み、ネットワーク情報処理システム遠隔接続時に接
続先のIPアドレスを受信し、このIPアドレスに基づ
いて電子機器の名称及び/又は接続情報(登録機器情
報)を取得するようになされる。
【0126】図11はGUI接続確認画面P4の表示例
を示すイメージ図である。図11に示すGUI接続確認
画面P4はノートパソコンPCiのGUI起動時画面P
0から開かれる遠隔接続操作用の画面である。このGU
I接続確認画面P4には接続先の名称やそのIPアドレ
スを表示する接続先表示エリア26が設けられている。
接続先の名称「Name」には例えば、RoomCが表
示されると共に、そのIPアドレスとして192.16
8.100.100が表示される。この表示はスクロー
ルキーK13,K14によって上又は下方に検索できる
ようになされている。
【0127】接続先表示エリア26の下方には接続先入
力エリア27が設けられ、接続先の名称を入力するよう
になされる。接続先入力エリア27の下方にはIPアド
レス入力エリア28が設けられ、接続先のIPアドレス
を入力するようになされる。
【0128】このエリア28に例えば、接続先のコミュ
ニケータ3BのIPアドレスが入力される。そして、I
Pアドレス入力エリア28の下方に設けられた「Con
nect」ボタンK11をクリックするようになされ
る。なお、「Close」ボタンK12をクリックする
ことでGUI接続確認画面P4が閉じられる。「ad
d」ボタンK15はIPアドレス検索時に用いられる。
【0129】続いて、遠隔電子会議システム103の構
築からコミュニケーション実施までのローカル/リモー
ト側のユーザ処理とコミュニケータ3Aの処理に分けて
説明をする。図12〜図15は遠隔電子会議システム1
03における処理例を各々示すフローチャートである。
【0130】この実施例では複数のネットワーク構成用
の電子機器を同一のネットワーク上に接続して情報を処
理する場合を前提とする。この例では遠隔会議において
同一ネットワークに接続したい機器は予め機器名と接続
に必要なID(IPアドレスや電話番号)を主コミュニ
ケータ3A,3Bの設置時の環境設定画面で登録するよ
うになされる。
【0131】登録機器は副コミュニケータ3C、3D
や、クリエータ5、テレビ会議装置7等である。副コミ
ュニケータ3C、3Dには会議参加者の情報等を管理し
ない装置が含まれる。副コミュニケータ3C、3D及び
クリエータ5の接続情報はいずれもIPアドレスで識別
するようになされる。テレビ会議装置7の接続情報はI
Pアドレス又はISDN、電話番号等により識別するよ
うになされる。このように、接続機器と接続時の識別情
報を登録しておくことで登録機器情報の共有が可能とな
る。この例では図10に示したシステム#1、#2間に
おいて、電子機器に関する登録機器情報(接続情報)を
相互に交換する場合を前提にする。
【0132】[ローカル側のユーザ処理]図12はノー
トパソコンPCiにおける処理例(ローカル側)を示す
フローチャートである。ローカル側のユーザではまず、
ノートパソコンPCiを操作して図12に示すフローチ
ャートのステップB1で接続要求を送信する。このと
き、ユーザはノートパソコンPCiのGUI起動時画面
P0を操作して図11に示したGUI接続確認画面P4
を表示する。そして、GUI接続確認画面P4の「IP
アドレス」のエリア28に接続先のコミュニケータ3B
のIPアドレスを入力し、「Connect」ボタンK
11をクリックする。
【0133】その後、ステップB2でノートパソコンP
Ciではコミュニケータ3Aからの接続結果受信を待
つ。コミュニケータ3Aからの接続結果によってステッ
プB3で制御を分岐する。接続成功の場合はステップB
4に移行する。回線接続が失敗した場合はコミュニケー
タ3AはノートパソコンPCiに対して接続失敗を通知
するようになされる。
【0134】接続失敗の場合はステップB9に移行して
エラー処理を実行する。エラー処理では「接続失敗」を
認知させるべく、ノートパソコンPCiの液晶表示部等
に表示され、ユーザはこれを確認することができる。そ
の後、ステップB10に移行してリトライするか否かを
決める。リトライの決定はユーザによりなされ、この決
定に基づいてノートパソコンPCiは動作する。リトラ
イしない場合はネットワーク情報処理を終了する。
【0135】回線接続成功の場合はステップB4に移行
してノートパソコンPCiは登録機器情報をコミュニケ
ータ3Aに送信する。このとき、コミュニケータ3Aに
登録機器情報を送信し、この登録接続情報と共に主コミ
ュニケータ3A自身のIPアドレスを添付してシステム
#2のコミュニケータ3Bへ送信される。
【0136】このときの送信データの構造は、概略、次
の通りである。主コミュニケータ3AのIPアドレス+
登録機器情報(=機器1,機器2・・・機器n)等のデ
ータ列である。各機器のデータ構造は機器x=(識別情
報1,識別情報2・・・識別情報)である。例えば、テ
レビ会議装置7は(IPアドレス、ISDN、電話番
号)等である。
【0137】この登録機器情報の送信の後に、ノートパ
ソコンPCiではステップB5に移行してコミュニケー
タ3Aから接続完了通知を受信する。そして、ステップ
B6に移行してノートパソコンPCiではシステム#1
の内部モジュールで通信を行う。システム#2と回線が
接続されたことを通知するためである。
【0138】例えば、内部モジュールでは、次のいずれ
かの方法で接続先の情報を取得する。接続情報等の登録
機器情報はコミュニケータ3A等に保持されているの
で、アプリケーション・プログラム・インタフェース
(API)をノートパソコンPCi内にコールして取得
するようになされる。
【0139】参加者情報はコミュニケータ3Aの管理モ
ジュールによって、IPアドレスを利用して独自にシス
テム#1内で接続処理を行い、お互いの情報を交換し合
うようになされる。なお、ネットワーク構成用の電子機
器の中には接続時に複雑な処理や特殊な情報を必要とす
るものがあるが、同様の方法で独自に接続し、情報を通
信し合うことで対処できる。
【0140】これにより、ステップB7で遠隔電子会議
環境が構築され、その後、マウスを使用し、双方のプロ
ジェクタ2A,2B等を使用した情報処理がなされる。
その後、ステップB8に移行して当該遠隔電子会議を終
了するか否かが判断される。会議終了はユーザによって
決定される。当該ノートパソコンPCiではESCキー
の押下によって「会議を終了」し、ネットワーク情報処
理を終了する。
【0141】[コミュニケータにおける処理]図13は
コミュニケータ(主)3Aにおける処理例を示すフロー
チャートである。
【0142】コミュニケータ3Aでは図13に示すフロ
ーチャートのステップC1でノートパソコンPCiから
の接続要求を待機する。接続要求が有った場合はステッ
プC2に移行して回線接続処理を行う。このとき、コミ
ュニケータ3AではTCPソケット通信による回線接続
処理が開始される。回線接続が開始されると、TCP/
ソケット通信を利用して、コミュニケータ3AではGU
I接続確認画面P4に入力されたIPアドレスへの接続
を実行するようになされる。このIPアドレスはシステ
ム#2のコミュニケータ3Bである。
【0143】その後、ステップC3に移行して接続結果
の通知をノートパソコンPCiへ送信する。その後、ス
テップC4に移行して当該システム#1,#2における
情報処理を支援するようになされる。ファイルの転送
や、ユーザ情報の送信等を支援する。そして、ステップ
C5では会議終了か否かによって情報処理支援を終了す
るかを判別される。会議終了か否かはユーザのノートパ
ソコンPCiから通知を受ける。
【0144】[リモート側のユーザ処理]図14はノー
トパソコンPCiにおける処理例(リモート側)を示す
フローチャートである。
【0145】リモート側のユーザではノートパソコンP
Ciを操作して図14に示すフローチャートのステップ
E1でローカル側の接続要求を待つ。この接続要求を受
信すると、ステップE2に移行して当該接続要求に対し
て受容するか拒否するかを決定する。ここはシステム#
1のユーザに対する接続意思の確認である。つまり、シ
ステム#1からの登録機器情報を受信すると、システム
#1のユーザに対して接続依頼があったことと、接続意
思の確認を通知する必要がある。
【0146】これは、意図しない会議室と無意識のうち
に接続が実行され会議情報が漏洩しないようにするセキ
ュリティ上を考慮している。この受容又は拒否はリモー
ト側のユーザによって決定され、この決定に応じてノー
トパソコンPCiでは制御を分岐するようになされる。
【0147】接続要求を受容する場合はステップE3に
移行して登録機器情報をシステム#1のコミュニケータ
3Aを通じて送信する。登録機器情報の返信に関しては
先に説明した、コミュニケータ3Aによる登録機器情報
の送信内容とほぼ同様である。その登録機器情報の返信
の後に、ステップE4に移行してシステム#2のノート
パソコンPCiはコミュニケータ3Aからコミュニケー
タ3Bを通じて接続完了通知を受信する。
【0148】そして、ステップE5に移行してノートパ
ソコンPCiではシステム#2の内部モジュールで通信
を行う。システム#1と回線が接続されたことを通知す
るためである。これにより、ステップE6で遠隔電子会
議環境が構築され、その後、マウスを使用し、双方のプ
ロジェクタ2A,2B等を使用した情報処理がなされ
る。
【0149】その後、ステップE7に移行して当該遠隔
電子会議を終了するか否かが判断される。会議終了はユ
ーザによって決定される。当該ノートパソコンPCiで
はESCキーの押下によって「会議を終了」し、ネット
ワーク情報処理を終了する。なお、ステップE3で接続
要求拒否の場合はステップE8に移行して、接続要求拒
否通知を送信するようになされる。その後、ネットワー
ク情報処理を終了する。
【0150】このように、本発明に係る第3の実施例に
係る遠隔電子会議システム103によれば、コミュニケ
ータ3A,3Bはシステム#1,#2間において、ネッ
トワーク構成用の電子機器に関する登録機器情報を相互
に交換するようになされる。
【0151】従って、ネットワーク上の複雑な設定を全
く意識することなく、接続先のIPアドレスを指定する
のみで、複数のシステム#1,#2等に属するコミュニ
ケータ3B、ノートパソコンPCi、クリエータ5及
び、テレビ会議装置7や、当該クリエータ5で作成され
た電子情報内容を共有することができる。しかも、遠隔
電子会議システム環境を容易に構築できるので、遠隔地
間で会議等を簡単に開催することができる。また、ユー
ザは接続先会議室のコミュニケータ3BのIPアドレス
を知っているだけで、接続先会議室に設置されているネ
ットワーク会議用機器の情報をすべて得ることができ
る。
【0152】(5)第4の実施例 図15は本発明に係る第4の実施例としての複数ネット
ワーク型の電子会議システム104の構成例を示すイメ
ージ図である。図16A及びBは表示装置用のアイコン
の表示例を示すイメージ図である。この実施例ではネッ
トワーク対応型の表示装置が準備される。この表示装置
はプロジェクタにコミュニケータ機能を実装したもので
ある。この例ではネットワークシステム間が通信手段に
より接続される場合であって、ノートパソコンPCiに
よる入力操作に基づいてネットワーク対応型の表示装置
により同時表示制御を実行するようにして、ノートパソ
コンPCiの1度の入力操作で複数の表示装置に同じ電
子情報内容を同時に表示できるようにすると共に、当該
ネットワークシステム#1,#3に参加したユーザが一
斉に同じ画像を視聴できるようにしたものである。
【0153】図15に示す複数ネットワーク型の電子会
議システム104は、2つのネットワークシステム#
1,#2と、これらのネットワークシステム#1,#2
間を接続する通信手段40とを備え、ネットワークシス
テム#1,#2には入力操作機能を有して任意の情報を
処理する、例えば5台のノートパソコンPCi(i=1
〜5)と、少なくとも、ノートパソコンPCiから転送
される情報を処理して表示情報を含む電子情報内容を提
供する5台のネットワーク対応型の表示装置PJj(j
=1〜5)とを含み構成される。表示装置PJjおよび
操作用のノートパソコン(端末装置)PCiのネットワ
ークへの接続方法は有線または無線を問わず、それぞれ
のシステム#1,#2は物理的に離れた場所に存在して
も良い。
【0154】表示装置PJjは情報提供管理手段の一例
であり、ノートパソコンPCiによる入力操作に基づい
て同時表示制御を実行するようになされる。表示装置P
JjはノートパソコンPCiから転送される情報に基づ
いて映像を表示するプロジェクタ機能と、ノートパソコ
ンPCiから入力操作に基づいて電子情報処理を支援す
るコミュニケータ機能とを有するものである。
【0155】このシステム104でネットワークシステ
ム#1,#2に5台の表示装置PJ1〜PJ5が接続さ
れる場合であって、表示装置PJjではノートパソコン
PCiからの入力操作に基づいて選択された表示装置P
Jjをグループ化するようになされる。この例では最初
にノートパソコンPCiがアクセスした表示装置PJj
がマスタとなって、主制御権を得るようになされる。例
えば、主制御権を得た表示装置PJ1は自機を含めてネ
ットワークシステム#1に接続された3台の表示装置P
J1〜PJ3をグループ化し、ネットワークシステム#
2に接続された2台の表示装置PJ4,PJ5をグルー
プ化するように制御する。
【0156】このシステム104で最初にノートパソコ
ンPCiがアクセスした例えば、表示装置PJ1ではグ
ループ化された複数の表示装置PJjに同一の表示内容
を一斉に配信するようになされる。これにより、予めグ
ループ化された3台の表示装置PJ1〜PJ3や、2台
の表示装置PJ4,PJ5に一斉に同じ電子情報内容の
画像を表示することができる。
【0157】図16Aに示すコントロール画面P1は図
6で説明したGUI起動時画面P0の左側に表示され
る。このコントロール画面P1は所定のアプリケーショ
ンに基づいて表示され、この画面P1のデバイスアイコ
ン用のエリア21には、例えば、3台の表示装置PJ1
〜PJ3のアイコンが表示される。つまり、ノートパソ
コンPCiは、同じネットワーク内に接続されている表
示装置PJ1〜PJ3を自動的に認識し、コントロール
画面P1に表示する。
【0158】このとき表示される内容は、表示装置PJ
jのアイコンおよび当該表示装置PJjを識別する名称
やIPアドレスなどである。利用者はこのコントロール
画面P1で、自分がプレゼンテーション資料を表示した
い表示装置PJjを選択する。表示装置PJjを選択す
る場合、表示装置をイメージしたアイコンをマウスクリ
ックすることで行う。
【0159】ここで表示装置PJjが選択されるとその
アイコンの色が変化する。この色の変化は図16Aに示
す例えば、表示装置PJ1,PJ2の白抜きのアイコン
を図16Bに示す表示装置PJ1,PJ2では斜線のア
イコンで示している。この選択処理をネットワーク構成
用の電子機器のグループ化と呼び、複数の表示装置PJ
jを選択した場合、1つの表示装置アイコンに対して表
示操作を行うことで、すべての表示装置PJ1〜PJ3
等に同じ内容の表示を行うことができる。
【0160】続いて、表示装置用のアイコンの選択例に
ついて説明をする。図17は表示装置アイコンの選択例
を示すフローチャートである。
【0161】この実施例では5台のノートパソコンPC
i(i=1〜5)、5台の表示装置PJj(j=1〜
5)をネットワークシステム#1,#2上に接続して情
報を処理する場合を前提とする。ネットワークシステム
#1,#2は通信手段40で接続する。表示装置PJj
ではノートパソコンPCiによる入力操作に基づいて同
時表示制御を実行するようになされる。ノートパソコン
PCiではネットワーク内の表示装置PJjを検出し、
コントロール画面P1に表示装置用のアイコンを表示す
る。この自動検出機能により、ネットワーク内の利用可
能な表示装置PJjを識別するようになされる。
【0162】これを処理条件にして、ノートパソコンP
Ciでは図17に示すフローチャートのステップF1で
アイコンへのマウス操作が監視される。ユーザのマウス
操作によってステップF2でアイコン(表示装置)のへ
資料がドラッグ&ドロップされたら、ステップF3に移
行して当該資料が有効なファイル形式か否かをチェック
する。このとき、ファイルチェックには、ファイル名の
拡張子で識別するようになされる。
【0163】その後、ステップF4で表示可能なファイ
ルと、表示不可のファイルとで制御が分岐する。ファイ
ルが有効であればステップF5に移行して一斉に表示装
置PJ1,PJ2等でそのファイルに係る表示を行う。
ファイル形式が無効であれば、ステップF1のアイコン
の監視に戻る。
【0164】このとき、アイコンの選択状態をチェック
することで、表示装置PJjのIPアドレスを取得し、
ノートパソコンPCiから表示命令を送信する。ステッ
プF6で選択状態の表示装置PJ1,PJ2等への表示
を終了したら、表示制御を終了する。終了していない場
合はステップF5に戻って表示処理を継続する。そのフ
ァイルの表示を再度要求される場合が想定されるからで
ある。
【0165】なお、この例ではステップF7〜ステップ
F11でネットワーク構成用の電子機器をグルーピング
するようになされる。例えば、ステップF7でアイコン
(表示装置)がクリックされたら、現在のアイコンの選
択状態をチェックする。例えば、ステップF8で表示装
置用のアイコンが選択状態であれば、ステップF10に
移行してそのアイコンを非選択状態にする。
【0166】ステップF9でアイコンが非選択状態であ
れば、ステップF11に移行してそのアイコンを選択状
態にする。こうするとアイコンが選択状態になったとき
には、図16Aに示した表示装置用のアイコンの色を変
えることができる。複数のアイコンが選択状態になって
いれば、その選択されたアイコンに属する表示装置PJ
1,PJ2等がグループ化されたことになる。
【0167】このように、本発明に係る第4の実施例と
してのネットワーク情報処理システムによれば、ネット
ワークシステム#1、#2間が通信手段40により接続
される場合であって、ノートパソコンPCiによる入力
操作に基づいて最初にアクセスされた主制御権を得た表
示装置PJjにより同時表示制御を実行するようになさ
れる。
【0168】従って、ノートパソコンPCiの1度の入
力操作で複数の表示装置PJjに、同じ電子情報内容を
同時に表示することができる。これにより、当該ネット
ワークシステム#1,#2に参加したユーザは一斉に同
じ画像を視聴することができる。
【0169】(6)第5の実施例 図18A及びBは本発明に係る第5の実施例としての透
明ウインドウ制御例を示すイメージ図である。なお、図
8に示したネットワーク型の電子会議システム102の
構成図を再度参照する。この実施例ではノートパソコン
PCiからのマウス入力操作に基づく指示ポインタがプ
ロジェクタ2A等に表示される場合であって、指示ポイ
ンタによる操作を抑制するための透明ウインドウWをノ
ートパソコンPCiの液晶表示部やプロジェクタ2Aの
投影映像で表示するようになされる。
【0170】図18Aに示す透明ウインドウ画面Wはフ
ァイル転送起動前に表示されるものである。例えば、図
8で説明したような電子会議システム102に適用され
る。この例で透明ウインドウWは指示ポインタMpによ
る操作を抑制したいアプリケーション(画像)APの部
分又はスクリーン全体の前面に表示する。
【0171】指示ポインタ(マウスのイベント)Mpは
透明ウインドウWにとられて(阻まれて)、アプリケー
ションAPまで届かなくなる。このようにすることで、
画面表示に影響を与えることなく、透明ウィンドウWよ
り背面に表示される画像に対して指示ポインタMpによ
る入力操作を抑制することができる。
【0172】このシステム102で透明ウインドウWを
表示中に、図18Bに示す透明ウインドウWの前面にア
プリケーション(画像)AP1を表示するようになされ
る。このようにすると、特定のアプリケーションAp1
のみの指示ポインタMpによる入力操作を行うことがで
きる。なお、図18Bに示すアプリケーションAp2は
透明ウインドウWの後方に表示されるので、図18Aに
示したように、アプリケーション(画像)AP2に対し
て指示ポインタMpによる入力操作が抑制される。
【0173】また、当該システム102では、システム
#1、#2のコミュニケータ3A、3Bで指示ポインタ
Mpよる入力操作可能な画像を表示する場合であって、
一方のネットワークシステム#1でノートパソコンPC
iからコミュニケータ3Aへ情報転送要求が送信され
る。コミュニケータ3Aは他方のネットワークシステム
#2のコミュニケータ3Aに情報転送要求受付通知を送
信する。
【0174】これと共に、双方のネットワークシステム
#1,#2のコミュニケータ3A、3Bで透明ウインド
ウWを表示し、双方のコミュニケータ3A、3Bからの
情報起動完了通知を当該ノートパソコンPCiで受信し
た時点で透明ウインドウWを消去するようになされる。
【0175】続いて、電子会議システム102等におけ
る透明ウインドウWの制御例について説明をする。図1
9は電子会議システム102等におけるファイル転送時
の透明ウインドウ制御例を示す遷移図である。
【0176】この実施例ではRoom.No323(以
下でRoom323という)の会議室(システム#1)
には、テレビ会議装置7、3台のノートパソコンPCi
(i=1〜3)、プロジェクタ2Aを接続したコミュニ
ケータ3Aが準備され、Room.No101(以下で
Room101という)の会議室(システム#2)にも
テレビ会議装置7、3台のノートパソコンPCi(i=
1〜3)、プロジェクタ2Bを接続したコミュニケータ
3Bが準備され、Room323とRoom101の間
を通信手段(ネットワーク)40で接続する。
【0177】この例はRoom323のクライアントの
ノートパソコン(以下で単にクライアントPCiとい
う)上のファイルをRoom323,Room101の
双方で表示させて、プレゼンテーションを行う場合を想
定する。コミュニケータ3A及び3Bのスペックは同様
であるとする。
【0178】これらを処理条件にして、クライアントP
Ciから自分の会議室(Room323)のコミュニケ
ータ3Aに対して、図19の遷移図に示すステップS1
でプレゼンテーションに使用するためのファイルの転送
開始要求を送信する。この転送開始要求を受けたコミュ
ニケータ3Aは、相手側の会議室(Room101)の
コミュニケータ3Bに対してステップS2で転送要求を
受け付けた旨の通知を送信する。このとき、ステップS
3で各々のコミュニケータ3AではノートパソコンPC
iの液晶表示部やプロジェクタ2A,2Bの画面全体を
覆う形で透明なウィンドウWを表示させる。
【0179】これらの表示が終わった段階でステップS
4に移行してクライアントPCiからファイル転送を開
始する。ファイル転送完了後、ステップS5でアプリケ
ーションAPを起動する。このとき、起動は透明なウイ
ンドウWの背面で行うようにする。このようにすること
で、アプリケーションの表示は見えるが、透明なウイン
ドウWが消えるまではアプリケーションAPをマウス8
で操作できない状態にできる(図18A参照)。遠隔側
の会議室についてもステップS6で同様にファイルを転
送し、ステップS7で起動を行う。
【0180】それぞれ、起動が完了したらステップS
8,ステップS9で相手側に起動完了通知を送信し、両
方の通知がそろった段階でステップS10に移行して透
明ウインドウWを消去するようになされる。
【0181】なお、起動するアプリケーションが一つだ
けという場合にはステップS8及びステップS9の通知
をクライアント側に返し、双方の通知がそろうまでマウ
ス操作不可とするような制御を行うことができる。しか
し、この方法は先にコミュニケータ3A等を起動したア
プリケーションAP1をマウス操作できるようにしたま
ま、現在起動中のアプリケーションAP2に対するマウ
ス操作のみ、双方の起動が終わるまで抑制するというこ
とができない。
【0182】そこで、上述した透明ウインドウWを用い
る方法であれば、図18Bに示すように、マウス操作し
たいアプリケーションAP1の裏に透明ウインドウWの
表示位置をずらすことで、マウス操作を抑制したいアプ
リケーションAP2に対するマウス操作のみを抑制でき
るようになる。
【0183】上述の例でアプリケーション起動後は、R
oom323でのマウス操作をRoom101のコミュ
ニケータ3Bに送信し、各ノートパソコンPCiでアプ
リケーションを同時に操作を行うようにすることにより
表示動作を同期させることができる。
【0184】このように、本発明に係る第5の実施例に
係る電子会議システム102によれば、表示中の画面、
他のアプリケーションAP等に対するマウス操作を妨げ
ることなく、新しく起動したアプリケーションAPの状
態が遠隔地間で揃うまで、そのアプリケーションAPに
対するマウス入力操作等を抑制することができる。アプ
リケーション起動後は、ファイルを転送しなくても、ア
プリケーションに対してコマンドを送信することで、双
方の動作を揃えることができる。
【0185】(7)第6の実施例 図20は本発明に係る第6の実施例としての遠隔電子会
議システム106の構成例を示すイメージ図である。こ
の実施例では図10に示した遠隔電子会議システム10
3に比べて、クリエータ5やテレビ会議装置7等が省略
されているが、もちろん、これらのネットワーク構成用
の電子機器を接続してシステム106を構成してもよ
い。この例ではノートパソコンPCiによる入力操作に
基づいてコミュニケータ3A又は3Bを表示同期遠隔制
御して、ネットワーク上の複雑な設定を全く意識するこ
となく、遠隔地間で電子情報内容を同期して表示できる
ようにすると共に、複数のネットワークシステム#1,
#2等で共有する電子情報内容を同時に視聴できるよう
にしたものである。なお、第3の実施例と同じ名称及び
同じ符号のものは同じ機能を有するのでその説明を省略
する。
【0186】図20に示す遠隔電子会議システム106
では例えば、システム(東京の会議室)#1のノートパ
ソコンPCiによる入力操作に基づいてコミュニケータ
3A,3Bを表示同期遠隔制御するようになされる。コ
ミュニケータ3AにはRGBケーブルを通じてプロジェ
クタ2Aが接続され、システム(神奈川の会議室)#2
のコミュニケータ3BにもRGBケーブルを通じてプロ
ジェクタ2Bが接続される。第1〜第5の実施例と同様
にしてネットワーク経由でユーザのノートパソコンPC
iのアプリケーションからコミュニケータ3Aを入力操
作するようになされる。
【0187】この表示同期遠隔制御では遠隔会議を開始
する場合に、「現在表示中の全ての画像情報を閉じる」
又は「新たな情報を転送して電子情報内容を表示する」
を示す制御情報をノートパソコンPCiからコミュニケ
ータ3Aへ出力するようになされる。現在表示中のすべ
てのファイルを閉じることで、ローカル側における会議
情報(プレゼンテーション情報)の機密性を高めること
ができる。
【0188】また、現在表示中のファイルを接続先に転
送して表示し、表示順を合わせることで、ローカル側で
の会議内容を遠隔会議に活かすことができる。例えば、
現在表示中の「ファイルをお互いに転送しあって同期を
とる」場合には、ローカル側の会議の延長上に遠隔会議
を位置付け、遠隔会議によって会議内容の共有をはかる
ことができる。
【0189】この例では機器接続後に、最初にノートパ
ソコンPCiからアクセスされるコミュニケータ3Aが
主制御権を獲得する。主コミュニケータ3A等である。
そのノートパソコンPCiによる入力操作に基づいて表
示同期遠隔制御を実行する。このノートパソコンPCi
の入力操作機能を使用して接続先のコミュニケータ3B
に制御情報を転送するようになされる。双方のシステム
#1,#2において表示画面の同期をとるためである。
【0190】この例では、コミュニケータ3A内に遠隔
接続の完了通知を受け取る内部モジュールを準備する。
この内部モジュールでは通知を受け取ったときにプロジ
ェクタ2A,2B等のファイルをすべて閉じる、もしく
は、ファイル転送して、その転送完了とともにファイル
を開き、ここで開いたファイルの表示順をあわせる。こ
のような機能を持ったアプリケーションをコミュニケー
タ3A,3B内に用意されていればよい。
【0191】続いて、遠隔電子会議システム106にお
ける表示同期遠隔制御例について説明をする。図21A
及びBはシステム#1,#2におけるプロジェクタ2
A,2Bの表示例を示すイメージ図である。図22は遠
隔電子会議システム106における表示同期遠隔制御例
を示すフローチャートである。
【0192】この実施例では図21Aに示す東京の会議
室(システム#1)のプロジェクタ2Aにはコミュニケ
ータ3がファイルを受信していないので、何も表示がな
されていない状態である。一方、図21Bに示す神奈川
の会議室(システム#2)のプロジェクタ2Bには、既
にプレゼンテーションが行われていて、コミュニケータ
3Bが3つのファイルFile1,File2,Fil
e3を受信しており、これに基づいて3つのファイルF
ile1,File2,File3がプロジェクタ2B
に表示されている状態である。
【0193】このように、お互いの会議室でコミュニケ
ータ3A,3Bによってプロジェクタ2A,2Bに表示
しようとしている電子情報内容は異なっている。この例
ではコミュニケータ3Bですべてのプレゼンテーション
ファイルを閉じなければならないが、システム#1でフ
ァイルが存在しないことを処理条件とするものではな
い。
【0194】このような状況で、神奈川の会議室(シス
テム#2)から東京の会議室(システム#1)に接続依
頼がコミュニケータ3Aの表示する画面に表示され、そ
の東京の会議室では接続を受容することにした場合を想
定する。
【0195】これを処理条件にして、ステップG1でプ
ロジェクタ2A,2B等の表示同期遠隔制御を実行する
か否かのマウス操作情報を待つ。マウス操作情報はシス
テム#1のノートパソコンPCiからコミュニケータ3
Aに送信される。
【0196】コミュニケータ3Aではマウス操作情報を
受信して表示同期遠隔制御をする。この場合はステップ
G2に移行して現在表示中の映像が有るか否かをチェッ
クする。
【0197】現在表示中の映像が有る場合はステップG
3に移行して「現在表示中のすべてのファイルを閉じ
る」旨の制御情報をシステム#2のコミュニケータ3B
に通知する。このとき、すべてのファイルを閉じる、す
なわち、コミュニケータ3Bのバックグラウンドをプロ
ジェクタ2Bに表示するようにすれば、必然的に同期が
とれる。図21Bの例では神奈川の会議室に表示されて
いるFile1〜File3を閉じる。これは、システ
ム#2における会議の内容が遠隔会議の開始によってシ
ステム#1の会議室に漏洩しないため、つまり、会議情
報のセキュリティを保つためである。
【0198】その後、ステップG2に戻って、再度、現
在表示中の映像が有るか否かをチェックする。今度は、
現在表示中の映像が無いのでステップG4に移行して新
たなファイルをシステム#1のノートパソコンPCiか
らシステム#1のコミュニケータ3Aとシステム#2の
コミュニケータ3Bへ転送する。回線接続後は第3の実
施例で説明した情報互交換機能を応用して、互いのコミ
ュニケータ3A,3Bによりプロジェクタ2A,2Bに
表示されているファイルを相手側に転送し表示するよう
になされる。
【0199】これにより、コミュニケータ3Aに接続さ
れたプロジェクタ2Aと、コミュニケータ3Bに接続さ
れたプロジェクタ2Bとに同じプレゼンテーション資料
に係る映像を同期して表示するようになされる。図21
A,Bの例ではシステム#2で表示されているFile
1〜File3をシステム#1の会議室に転送し、当該
会議室のコミュニケータ3Aを通じてプロジェクタ2A
に表示するようになされる。
【0200】また、システム#2の会議でプレゼンテー
ション等の準備や討論を行い、情報の共有をはかる目的
で遠隔会議を実施する場合に有効な手段となる。ただ
し、ファイルが大きいと転送時間がかかるので、データ
圧縮等の運用上の工夫が必要となる。その後、ステップ
G5に移行して遠隔会議を終了するか否かを判断する。
この際の判断はユーザである。遠隔会議終了によりネッ
トワーク情報処理を終了する。遠隔会議継続によりステ
ップG4に戻って次の新たなファイルを転送して電子情
報内容を同時に視聴するようになされる。
【0201】このように、本発明に係る第6の実施例に
係る遠隔電子会議システム106によれば、システム#
1等のノートパソコンPCiによる入力操作に基づいて
システム#1、#2のコミュニケータ3A,3Bを表示
同期遠隔制御するようになされる。従って、ネットワー
ク上の複雑な設定を全く意識することなく、遠隔地間で
表示内容を同期させることができる。これにより、複数
のネットワーク情報処理システムで共有する電子情報内
容を同時に視聴することができる。
【0202】(8)第7の実施例 図23は本発明に係る第7の実施例としての電子会議シ
ステム101におけるデータ転送例を示す特性図であ
る。なお、第1の実施例に係る電子会議システム101
の構成図を再度参照する。この実施例では図3に示した
ような、ノートパソコンPCi(i=1〜3)及び、プ
ロジェクタ2A、2C、主/副コミュニケータ3A,3
C、クリエータ5,テレビ会議装置7を含み構成される
ネットワークシステム#1と、ノートパソコンPCi
(i=1、2)及び、プロジェクタ2B,2D、主/副
コミュニケータ3B,3D、クリエータ5、テレビ会議
装置7を含み構成されるネットワークシステム#2とを
通信手段40により接続する。
【0203】そして、主コミュニケータ3Aから各々の
ノートパソコンPCiに対して処理状況情報を通知する
と共に、当該ノートパソコンPCiでは処理状況情報に
対応した情報転送速度を制御して、主コミュニケータ3
A,3B等を遠隔操作する場合にノートパソコンPCi
におけるマウス等の入力インタフェースの応答速度を高
速に維持できるようにすると共に、操作性の良い電子会
議システム101等を構築できるようにしたものであ
る。
【0204】図3に示したような電子会議システム10
1において、主コミュニケータ3Aは各々のノートパソ
コンPCiに対して処理状況情報を通知すると共に、当
該ノートパソコンPCiでは処理状況情報に対応した情
報転送速度制御を実行するようになされる。
【0205】この電子会議システム101によれば、シ
ステム#1のクライアントのノートパソコンPCiは同
一会議室内の他のノートパソコンPCiに対してファイ
ルを転送し、ユーザ間でのファイル転送機能を実現する
ようになされる。また、ノートパソコンPCiは主コミ
ュニケータ3Aに対してファイルを転送する。そして、
当該システム101によれば次の処理をする。
【0206】 ファイルを主コミュニケータ3Aに接
続されているプロジェクタ2Aに表示する。その際に主
コミュニケータ3Aは他の会議室の主コミュニケータ3
Bにもファイルを再転送し、主コミュニケータ3Bに接
続されているプロジェクタ2Bに同じプレゼンテーショ
ン資料を表示するようになされる。
【0207】 そこからシステム#1では更に、副コ
ミュニケータ3Cに再転送し、副コミュニケータ3Cに
接続されているプロジェクタ3Cに表示させる。その際
に主コミュニケータ3Aは他の会議室の副コミュニケー
タ3Dにもファイルを再転送し、副コミュニケータ3D
に接続されているプロジェクタ2Dで同じプレゼンテー
ション資料を表示するようになされる。これにより、両
会議室で同じ電子情報内容の映像を見ることができる。
【0208】 他の会議室の主コミュニケータ3Bに
再転送し、そこの主コミュニケータ3Bから会議室内の
ノートパソコンPCiファイルを転送し、会議室を越え
たユーザ間でのファイル転送機能を実現する。
【0209】また、システム#1でクライアントのノー
トパソコンPCiでは主コミュニケータ3Aに対して、
リモートマウス(主コミュニケータ3Aを操作するため
の仮想マウス)の情報を送るようになされる。この例で
は次のようなことを考慮して通信を行うようになされ
る。
【0210】 会議室内のローカルなネットワークの
トラフィック量、このローカルなネットワークには無線
LANが使用されることから、帯域が狭くなることが多
い。
【0211】 主コミュニケータ3Aの負荷に関して
は、他会議室や副コミュニケータ3Cへのファイル転送
は主コミュニケータ3Aを介して行われるため、主コミ
ュニケータ3Aに負荷が集中する。
【0212】従って、この電子会議システム101で取
り扱われるノートパソコンPCiにおける情報転送速度
制御に関しては、主コミュニケータ3Aにおける情報処
理量が多い場合は、ノートパソコンPCiから当該コミ
ュニケータ3Aへの情報の転送レートを下げ、主コミュ
ニケータ3Aにおける情報処理量が少ない場合は転送レ
ートを上げるようになされる。
【0213】図23において、縦軸は転送レートであ
り、横軸は主コミュニケータ3Aの情報処理に関するフ
ァイル数である。例えば、図23に示す右傾斜を有する
二次曲線特性によって転送速度制御に係る転送レート特
性が与えられる。この転送レートは二次曲線の関数値に
より決定される。主コミュニケータ3Aが処理するファ
イル数は処理リストに記述される。
【0214】主コミュニケータ3Aではシステム(同じ
会議グループ)#1内の全てのノートパソコンPCiに
対して自機の現在行っている情報処理に関して、処理状
況情報を通知(一斉配信)する。ノートパソコンPCi
において、当該コミュニケータ3Aへの情報の転送レー
トを調整するためである。ここで処理状況情報とは、自
機の行っている処理であって、「現在受信中のファイル
数はいくつか」「現在送信中のファイル数はいくつか」
という内容である。
【0215】このシステム101で主コミュニケータ3
Aは情報処理状況に変更が生ずる(新たな要求がきた/
送受信が完了する)毎に処理状況情報を各々のノートパ
ソコンPCiに送信するようになされる。この主コミュ
ニケータ3Aが処理するファイル数が処理リストに記述
される場合あって、ノートパソコンPCiでは主コミュ
ニケータ3Aに情報を送信する際に、主コミュニケータ
3Aから転送されてくる処理リストを参照し、この処理
リストに記述されたファイル数に対応した転送レートを
決定するようになされる。
【0216】この例でノートパソコンPCiで遠隔入力
操作(リモートマウス操作)を行う場合、主コミュニケ
ータ3Aに転送する情報の転送レートを一定量だけ下げ
るようになされる。例えば、そのノートパソコンPCi
が主コミュニケータ3Aにファイルを転送している間は
ファイル転送レートを少し下げるというようになってい
る。このようにするとリモートマウス制御用に帯域を確
保することができる。
【0217】主コミュニケータ3Aではアプリケーショ
ンで使用するネットワークの帯域を用途ごとに管理する
ようになされる。このようにすると、ユーザインターフ
ェースに関する部分の帯域を確保することができる。こ
の操作によって、遠隔入力操作の応答性を保証すること
ができ、ユーザインターフェースブロックの応答性能を
確保することができる。なお、主コミュニケータ3Aに
対して情報を転送していない場合は、上述の情報転送速
度制御は行わない。
【0218】この例ではノートパソコンPCiから主コ
ミュニケータ3Aには1個ずつファイルを送るようにな
される。主コミュニケータ3Aで2つ以上のファイル転
送要求を受信した場合は、2つ目以降のファイル転送を
保留するようになされる。
【0219】続いて、電子会議システム101における
データ転送例について説明をする。図24はノートパソ
コンPCiにおけるデータ転送時の処理例を示すフロー
チャートである。この例では図3に示したような、ノー
トパソコンPCi(i=1〜3)及び、プロジェクタ2
A、2C、主/副コミュニケータ3A,3C、クリエー
タ5,テレビ会議装置7を含み構成されるネットワーク
システム#1と、ノートパソコンPCi(i=1、2)
及び、プロジェクタ2B,2D、主/副コミュニケータ
3B,3D、クリエータ5、テレビ会議装置7を含み構
成されるネットワークシステム#2とを通信手段40に
より接続する。そして、主コミュニケータ3Aから各々
のノートパソコンPCiに対して処理状況情報を通知す
ると共に、当該ノートパソコンPCiでは処理状況情報
に対応した情報転送速度を制御する場合を前提とする。
【0220】これを処理条件にして、クライアントのノ
ートパソコンPCiでは図24に示したフローチャート
のステップH1でファイルの転送要求が待たれる。ファ
イルの転送要求はユーザが当該ノートパソコンPCiに
入力する。主コミュニケータ3Aでは、自機と同じグル
ープの会議室内の全てのノートパソコンPCiに対し
て、自機の現在行っている処理に関して、「現在受信中
のファイル数はいくつか」、「現在送信中のファイル数
はいくつか」等を一斉配信する。この情報は新たな要求
がきた、又は、送受信が完了した毎に全てのノートパソ
コンPCiに送信される。
【0221】従って、ファイルを転送する場合はステッ
プH2に移行してノートパソコンPCiでは主コミュニ
ケータ3Aから送られてきた処理リストが参照される。
そして、ステップH3に移行してノートパソコンPCi
では処理リストの中の主コミュニケータ3Aの処理ファ
イル数を検索する。この検索によって、主コミュニケー
タ3Aの負荷を調べるようになされる。
【0222】主コミュニケータ3Aの負荷が重い(処理
ファイル数が多い)場合はステップH4に移行して転送
レートを低く(下げる)するようになされる。転送レー
トは図23に示した二次曲線特性を参照して、例えば、
主コミュニケータ3Aの処理ファイル数がX1のとき、
転送レートはY1に設定される。ファイル数がX2のと
き、転送レートはY2に設定される。但し、X2>X
1,Y1>Y2である。
【0223】例えば、ノートパソコンPCiがリモート
マウス操作を行う場合に、主コミュニケータ3Aにファ
イルを送信中の場合は、現在、自機自身が行っているフ
ァイル転送レートを一定量だけ下げてリモートマウス制
御用に帯域を確保するようになされる。この操作によっ
て、リモートマウスの応答性が保証される。ユーザイン
ターフェースブロックの応答性能が確保される。
【0224】また、主コミュニケータ3Aの負荷が軽い
(処理ファイル数が少ない)場合は、ステップH5に移
行して転送レートを高く(上げる)するようになされ
る。これにより調整された転送レートでステップH6に
移行してファイルを転送するようになされる。
【0225】このように、本発明に係る第7の実施例と
しての電子会議システム101によれば、ノートパソコ
ンPC1〜PC3及び、プロジェクタ2A、2C、主/
副コミュニケータ3A,3C、クリエータ5,テレビ会
議装置7を含み構成されるネットワークシステム#1
と、ノートパソコンPC1、PC2及び、プロジェクタ
2B,2D、主/副コミュニケータ3B,3D、クリエ
ータ5、テレビ会議装置7を含み構成されるネットワー
クシステム#2とが通信手段40により接続され、主コ
ミュニケータ3Aから各々のノートパソコンPCiに対
して処理状況情報を通知すると共に、当該ノートパソコ
ンPCiでは処理状況情報に対応した情報転送速度を制
御するようになされる。
【0226】従って、システム#1の主コミュニケータ
3Aを遠隔操作する場合にノートパソコンPCiにおけ
るマウス等の入力インタフェースの応答速度を高速に保
つことができ、最適な帯域で通信することができる。こ
れにより、対話作業のレスポンスを保証すること、及び
操作性の良い電子会議システム101を構築することが
できる。しかも、ネットワークシステム#1内の情報転
送量(トラフィック)を制御することができ、当該シス
テム101を円滑に動作させることができる。
【0227】この実施例では2つの会議室を用いた場合
について説明したが、これに限られることはない。会議
室の設置数及び遠隔地、近隣等は特に制限をするもので
はない。会議室内の主コミュニケータ3Aとノートパソ
コンPCiとはLocalな無線ネットワークで結ばれ
る場合について説明したが、これに限られることはな
く、アクセスポイントを使用するシステムであってもよ
い。通信手段40にはその他のデバイス間や他の会議室
とはイントラネット等の電子会議システム以外も使用し
ているネットワークを利用することができる。
【0228】上述の他に第7の実施例によれば、主コミ
ュニケータ3AとノートパソコンPCiとの間で最適な
帯域で通信をすることができ、主コミュニケータ3Aに
関するスループットの向上およびユーザから見た電子会
議システムの使用感の向上を図ることができる。
【0229】また、マウス操作性に影響するようなモジ
ュールの通信は最大限に考慮するようにした。ユーザの
ファイル転送など転送時間に比較的余裕のあるモジュー
ルの通信は転送レートを制限することなく、他のモジュ
ールのネットワーク使用状態によって、混雑時は帯域を
制限する等によって、電子会議の進行やユーザのオペレ
ーションに負荷をかけないようにすることができる。
【0230】(9)第8の実施例 図25は本発明に係る第8の実施例としての電子会議シ
ステム108の構成例を示すイメージ図である。この実
施例ではコミュニケータとプロジェクタとを組み合わせ
て図15に示したようなネットワーク対応型の表示装置
システムを構成し、会議室や教室等の特定の領域又は特
定の場所内に持ち込まれたノートパソコンPC1等から
のマウス操作に基づいて、一方のネットワークシステム
#1におけるプロジェクタPJ11、PJ12・・・の
画面内容を”ミラー”のように他方のネットワークシス
テムPJ21,PJ22・・・に伝達できるようにする
と共に、電子会議システム108に係るプレゼンテータ
が、遠隔地側の参加者が点在することを意識することな
く、資料等を円滑かつ容易に発表できるようにしたもの
である。
【0231】図25に示す電子会議システム108は複
数のネットワーク情報処理システムの一例となるネット
ワーク会議システム(以下で単に会議室又はシステムと
もいう)#1及びネットワーク会議システム(以下で単
に会議室又はシステムともいう)#2が構築され、この
システム間を通信手段40により接続されたものであ
る。この例では各会議室#1,#2において同数のネッ
トワーク構成用の電子機器が準備される。
【0232】会議室#1には1台のノートパソコンPC
1と、3台のコミュニケータC11〜C13とプロジェ
クタPJ11〜PJ13が準備されている。コミュニケ
ータC11〜C13はノートパソコンPC1から転送さ
れる情報を処理して表示情報を含む電子情報内容を提供
するものである。プロジェクタPJ11はコミュニケー
タC11に接続され、プレゼンテーション資料Aを表示
するようになされる。プロジェクタPJ12はコミュニ
ケータC12に接続され、プレゼンテーション資料Bを
表示するようになされる。プロジェクタPJ13はコミ
ュニケータC13に接続されると共に、プロジェクタP
J12とグルーピングされ、コミュニケータC12から
のプレゼンテーション資料Bを表示するようになされ
る。プロジェクタPJ12、PJ13等のグルーピング
は図16で説明した通りである。
【0233】会議室#2にも1台のノートパソコンPC
2と、3台のコミュニケータC211〜C23とプロジ
ェクタPJ21〜PJ23が準備されている。コミュニ
ケータC21〜C23はノートパソコンPC2から転送
される情報を処理して表示情報を含む電子情報内容を提
供するものである。プロジェクタPJ21はコミュニケ
ータC21に接続され、プレゼンテーション資料Aを表
示するようになされる。
【0234】プロジェクタPJ22はコミュニケータC
22に接続され、プレゼンテーション資料Bを表示する
ようになされる。プロジェクタPJ23はコミュニケー
タC23に接続されると共に、プロジェクタPJ22と
グルーピングされ、コミュニケータC23からのプレゼ
ンテーション資料Bを表示するようになされる。
【0235】このシステム108でシステム#1,#2
を接続する通信手段(ネットワーク)40には有線方式
又は無線方式が適用される。また、各々のシステム#
1,#2でノートパソコンPC1等と3台のコミュニケ
ータC11〜C13とはやはり有線方式又は無線方式の
通信手段が適用される。上述の通信手段には無線LAN
カードが使用される。これにより、ネットワーク型の電
子会議システム108を構築することができる。
【0236】このシステム108では少なくとも、双方
のネットワークシステム#1,#2において、3台のコ
ミュニケータC11〜C13と、3台のコミュニケータ
C21〜C23等のように設置台数を同等になされる。
複数台のコミュニケータが配置された場合に、同等数で
あると簡便にプレゼンテーション資料を同期して各々の
プロジェクタPJ11〜PJ13、PJ21〜PJ23
に表示できるからである。
【0237】このシステム108では一方のネットワー
クシステム#1の、例えば主コミュニケータC11から
双方のネットワークシステム#1,#2のコミュニケー
タC12,C13およびコミュニケータC21〜C23
に同じ内容の画像情報を一斉配信するようになされる。
【0238】このようにすると、会議室#1に参加する
ユーザのマウス入力操作を容易にすることができるばか
りか、双方の表示内容を揃えることができるので、円滑
に会議等のネットワーク情報処理を進行させることがで
きる。例えば、1つの会議室#1でのプロジェクタPJ
11のプレゼンテーション内容を全会議室で同期させ同
一内容とすることができる。これにより、点在するネッ
トワーク情報処理システムに係る参加者に一体感を持た
せることができる。
【0239】続いて、電子会議システム108における
処理例について説明をする。この実施例では遠隔地双方
の会議室#1に配置された1台のノートパソコンPC1
と、3台のコミュニケータC11〜C13とプロジェク
タPJ11〜PJ13が準備され、会議室#2に配置さ
れた1台のノートパソコンPC2と、3台のコミュニケ
ータC21〜C23とプロジェクタPJ21〜PJ23
が準備され、この会議室#1、会議室#2間が通信手段
40により接続される。
【0240】これを前提にして、例えば、会議室#1の
プロジェクタPJ11にプレゼンテーション資料Aを表
示し、残りの2台のプロジェクタPJ12,PJ13に
プレゼンテーション資料Bを表示する。その上、会議室
#2のプロジェクタPJ21にプレゼンテーション資料
Aを表示し、残りの2台のプロジェクタPJ22,PJ
23にプレゼンテーション資料Bを表示する場合を想定
する。もちろん、会議室#1,#2のネットワーク構成
用の電子機器には電源が投入されている。
【0241】これらを表示条件にして、まず、専用のア
プリケーションソフトによりクライアントのノートパソ
コンPC1、PC2を起動する。その後、システム#1
のプロジェクタPJ12、PJ13をグルーピング化す
る。グルーピング化は図16で説明した通りである。シ
ステム#2のプロジェクタPJ22、PJ23もグルー
ピング化する。
【0242】この例では、会議室#1、#2内の各々3
台のコミュニケータC11〜C13、C21〜C23を
2つのグループに分ける。会議室#1ではコミュニケー
タC11と、コミュニケータC12及びC13との2つ
のグループである。会議室#2ではコミュニケータC2
1と、コミュニケータC22及びC23との2つのグル
ープである。
【0243】そして、ノートパソコンPC1から、例え
ば主コミュニケータC11へプレゼンテーション資料A
及びBを転送する。主コミュニケータC11はコミュニ
ケータC12及びC13にプレゼンテーション資料Bを
転送する。これと共に、システム#2の主コミュニケー
タC21にプレゼンテーション資料A及びBを転送す
る。
【0244】主コミュニケータC21はプレゼンテーシ
ョン資料Aを確保すると共に、プレゼンテーション資料
BをコミュニケータC22及びC23に転送する。その
後、システム#1ではプロジェクタPJ11により投影
されたプレゼンテーション資料をノートパソコンPC1
からコントロールするようになされる。
【0245】2つのプレゼンテーション資料A,Bをシ
ステム#1,#2で同時に、しかも、システム#1のプ
ロジェクタPJ11にはプレゼンテーション資料Aの映
像が表示され、これを鏡に映すが如くシステム#2のプ
ロジェクタPJ21にはプレゼンテーション資料Aの映
像が同時に表示される。
【0246】また、予めグルーピングされたプロジェク
タPJ12,PJ13において同じプレゼンテーション
資料Bの映像を表示することができる。しかも、システ
ム#1のプロジェクタPJ12,PJ13に表示された
プレゼンテーション資料Bの映像が、これを鏡に映すが
如くシステム#2のプロジェクタPJ22,PJ23に
同時に表示される。つまり、遠隔地に点在する主コミュ
ニケータC11やC21が同期して表示制御をするよう
になされる(表示同期遠隔制御)。
【0247】このように、本発明に係る第8の実施例と
しての電子会議システム108によれば、会議室#1,
#2内に持ち込まれたノートパソコンPC1からのマウ
ス入力操作に基づいて、会議室#1におけるプロジェク
タPJ11〜PJ13の画面内容を”ミラー”のように
会議室#2におけるプロジェクタPJ21〜PJ23に
表示させるような遠隔表示制御等を行うことができるの
で、ネットワーク電子会議システム108の参加者(プ
レゼンテータ)は、遠隔地側の参加者が点在することを
意識することなく、資料発表会(プレゼンテーション)
等を行うことができる。
【0248】この実施例では会議室#1内の3台のコミ
ュニケータC11〜C13に異なったプレゼンテーショ
ン資料A,Bを転送する場合について説明したが、これ
に限られることはなく、プレゼンテーション資料は同じ
電子情報内容であっても良い。
【0249】また、各会議室#1、#2内の主コミュニ
ケータC11〜C13とノートパソコンPC1等は無線
ネットワーク接続の場合について説明したが、これに限
られることはなく、有線方式であっても良い。
【0250】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るネッ
トワーク情報処理システムによれば、任意の情報を処理
する一以上の情報処理装置と、少なくとも、表示情報を
含む電子情報内容を提供する情報提供管理手段とを含み
構成されるネットワーク情報処理システム間が通信手段
により接続される場合であって、情報処理装置による入
力操作に基づいて情報提供管理手段により同時表示制御
を実行するようになされる。
【0251】この構成によって、情報処理装置の1度の
入力操作で複数の表示装置に同じ電子情報内容を同時に
表示することができる。従って、当該ネットワーク情報
処理システムに参加したユーザは一斉に同じ画像を視聴
することができる。
【0252】本発明に係る情報処理方法によれば、任意
の情報を処理する一以上の情報処理装置と、少なくと
も、表示情報を含む電子情報内容を提供する情報提供管
理手段とを含み構成されるネットワーク情報処理システ
ム間が通信手段により接続され、この情報処理装置によ
る入力操作に基づいて情報提供管理手段により同時表示
制御を実行するようになされる。
【0253】この構成によって、情報処理装置の1度の
入力操作で複数の表示装置に同じ電子情報内容を同時に
表示することができる。従って、当該ネットワーク情報
処理システムに参加したユーザは一斉に同じ画像を視聴
することができる。
【0254】この発明はネットワーク会議システムや、
ネットワーク教育システム、ネットワークゲームシステ
ム等に適用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態としてのネットワーク情
報処理システム100の構成例を示すブロック図であ
る。
【図2】ネットワーク情報処理システム100における
構築例を示すフローチャートである。
【図3】本発明に係る第1の実施例としてのネットワー
ク型の電子会議システム101の構成例を示すブロック
図である。
【図4】ネットワークシステム#1の構成例を示すブロ
ック図である。
【図5】コミュニケータ3A等の内部構成例を示すブロ
ック図である。
【図6】ノートパソコンPCiにおけるGUI起動時画
面P0の表示例を示すイメージ図である。
【図7】ノートパソコンPCiにおけるログイン画面P
3の表示例を示すイメージ図である。
【図8】本発明に係る第2の実施例としてのネットワー
ク型の電子会議システム102の構成例を示すブロック
図である。
【図9】電子会議システム102’の構成例を示すブロ
ック図である。
【図10】本発明に係る第3の実施例としての遠隔電子
会議システム103の構成例を示すイメージ図である。
【図11】GUI接続確認画面P4の表示例を示すイメ
ージ図である。
【図12】ノートパソコンPCiにおける処理例(ロー
カル側)を示すフローチャートである。
【図13】コミュニケータ3Aにおける処理例を示すフ
ローチャートである。
【図14】ノートパソコンPCiにおける処理例(リモ
ート側)を示すフローチャートである。
【図15】本発明に係る第4の実施例としての複数ネッ
トワーク型の電子会議システム104の構成例を示すイ
メージ図である。
【図16】A及びBは表示装置用のアイコンの表示例を
示すイメージ図である。
【図17】表示装置用のアイコンの選択例を示すフロー
チャートである。
【図18】A及びBは本発明に係る第5の実施例として
の透明ウインドウ制御例を示すイメージ図である。
【図19】電子会議システム102等におけるファイル
転送時の透明ウインドウ制御例を示す遷移図である。
【図20】本発明に係る第6の実施例としての遠隔電子
会議システム106の構成例を示すイメージ図である。
【図21】A及びBはシステム#1,#2のプロジェク
タ2A,2Bにおける表示例を示すイメージ図である。
【図22】遠隔電子会議システム106における表示同
期遠隔制御例を示すフローチャートである。
【図23】本発明に係る第7の実施例としての電子会議
システム101におけるデータ転送例を示す特性図であ
る。
【図24】ノートパソコンPCiにおけるデータ転送時
の処理例を示すフローチャートである。
【図25】本発明に係る第8の実施例としての電子会議
システム108の構成例を示すイメージ図である。
【符号の説明】
1・・・情報処理装置、2,2A〜2D・・・プロジェ
クタ(表示装置)、3・・・コミュニケータ(情報処理
支援装置)、3A,3B・・・主コミュニケータ(情報
処理支援装置)、3C,3D・・・副コミュニケータ
(情報処理支援装置)、4,40・・・通信手段、4
A,4B・・・無線LANカード、5・・・クリエー
タ、6・・・アクセスポイント、7・・・テレビ会議装
置、8・・・マウス、10・・・プレゼンテーション装
置(情報提供管理手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 5/00 530 G09G 5/00 530T 5K030 5/12 5/12 H04L 12/18 H04L 12/18 H04N 1/00 H04N 1/00 Z Fターム(参考) 5B069 AA01 AA02 AA09 BA04 CA16 KA05 LA03 5B085 CC01 5C062 AA12 AA14 AA18 AA35 AB23 AB38 AB41 AC05 AC43 AE01 BC01 BD07 5C082 AA34 BB01 CA62 MM08 5E501 AA01 AA17 AB20 AC14 BA05 CA02 FA06 5K030 KA01 LD08

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のネットワーク情報処理システム
    と、 前記ネットワーク情報処理システム間を接続する通信手
    段とを備え、 各々のネットワーク情報処理システムは、 入力操作機能を有して任意の情報を処理する一以上の情
    報処理装置と、少なくとも、前記情報処理装置から転送
    される情報を処理して表示情報を含む電子情報内容を提
    供する情報提供管理手段とを含み構成され、 前記情報提供管理手段は前記情報処理装置による入力操
    作に基づいて同時表示制御を実行することを特徴とする
    ネットワーク情報処理システム。
  2. 【請求項2】 前記情報提供管理手段は、 前記情報処理装置から転送される情報に基づいて映像を
    表示する表示装置と、 前記情報処理装置から入力操作に基づいて前記表示装置
    を含む電子情報処理を支援する情報処理支援装置とを備
    えることを特徴とする請求項1に記載のネットワーク情
    報処理システム。
  3. 【請求項3】 複数の前記表示装置がネットワーク上に
    接続される場合であって、 前記情報処理支援装置では、 前記情報処理装置からの入力操作に基づいて選択された
    前記表示装置をグループ化することを特徴とする請求項
    2に記載のネットワーク情報処理システム。
  4. 【請求項4】 前記情報処理支援装置では、 グループ化された複数の前記表示装置に同一の表示内容
    を一斉に配信することを特徴とする請求項2に記載のネ
    ットワーク情報処理システム。
  5. 【請求項5】 前記情報処理装置からの入力操作に基づ
    く指示ポインタが前記表示装置に表示される場合であっ
    て、 前記指示ポインタによる操作を抑制するための透明ウイ
    ンドウを前記表示装置で表示することを特徴とする請求
    項2に記載のネットワーク情報処理システム。
  6. 【請求項6】 前記透明ウインドウは、 前記指示ポインタによる操作を抑制したい画像部分又は
    スクリーン全体の前面に表示することを特徴とする請求
    項5に記載のネットワーク情報処理システム。
  7. 【請求項7】 前記透明ウィンドウを表示中に、当該透
    明ウィンドウの前面に画像を表示することを特徴とする
    請求項6に記載のネットワーク情報処理システム。
  8. 【請求項8】 複数の前記ネットワーク情報処理システ
    ムに接続された表示装置で前記指示ポインタよる入力操
    作可能な画像を表示する場合であって、 一方の前記ネットワーク情報処理システムで前記情報処
    理装置から情報処理支援装置へ情報転送要求を送信し、 前記情報処理支援装置は他方の前記ネットワーク情報処
    理システムの情報処理支援装置に情報転送要求受付通知
    を送信すると共に、双方のネットワーク情報処理システ
    ムの表示装置で透明ウインドウを表示し、 双方の前記情報処理支援装置からの情報起動完了通知を
    当該情報処理装置で受信した時点で前記透明ウインドウ
    を消去するようになされることを特徴とする請求項1に
    記載のネットワーク情報処理システム。
  9. 【請求項9】 複数のネットワーク構成用の電子機器を
    同一のネットワーク上に接続して情報を処理する方法で
    あって、 任意の情報を処理する一以上の情報処理装置と、少なく
    とも、前記情報処理装置から転送される画像情報を処理
    して表示情報を含む電子情報内容を提供する情報提供管
    理手段とを含み構成される複数のネットワーク情報処理
    システム間を通信手段により接続し、 前記情報提供管理手段において、前記情報処理装置によ
    る入力操作に基づいて同時表示制御を実行することを特
    徴とする情報処理方法。
  10. 【請求項10】 前記情報提供管理手段には、 前記情報処理装置から転送される情報に基づいて映像を
    表示する表示装置と、 前記情報処理装置から入力操作に基づいて前記表示装置
    を含む電子情報処理を支援する情報処理支援装置とを使
    用することを特徴とする請求項9に記載の情報処理方
    法。
  11. 【請求項11】 前記ネットワーク情報処理システムに
    複数の表示装置が接続される場合であって、 前記情報処理支援装置では、 前記情報処理装置からの入力操作に基づいて選択された
    前記表示装置をグループ化することを特徴とする請求項
    9に記載の情報処理方法。
  12. 【請求項12】 前記情報処理支援装置では、 グループ化された複数の前記表示装置に同一の表示内容
    を一斉に配信することを特徴とする請求項9に記載の情
    報処理方法。
  13. 【請求項13】 前記情報処理装置からの入力操作に基
    づく指示ポインタが前記表示装置に表示される場合であ
    って、 前記指示ポインタによる操作を抑制するための透明ウイ
    ンドウを前記表示装置で表示することを特徴とする請求
    項9に記載の情報処理方法。
  14. 【請求項14】 前記透明ウインドウは、 前記指示ポインタによる操作を抑制したい画像部分又は
    スクリーン全体の前面に表示することを特徴とする請求
    項13に記載の情報処理方法。
  15. 【請求項15】 前記透明ウィンドウを表示中に、当該
    透明ウィンドウの前面に画像を表示することを特徴とす
    る請求項14に記載の情報処理方法。
  16. 【請求項16】 複数の前記ネットワーク情報処理シス
    テムの表示装置で前記指示ポインタよる入力操作可能な
    画像を表示する場合であって、 一方の前記ネットワーク情報処理システムで前記情報処
    理装置から情報処理支援装置へ情報転送要求を送信し、 前記情報処理支援装置は他方の前記ネットワーク情報処
    理システムの情報処理支援装置に情報転送要求受付通知
    を送信すると共に、双方のネットワーク情報処理システ
    ムの表示装置で透明ウインドウを表示し、 双方の前記情報処理支援装置からの情報起動完了通知を
    当該情報処理装置で受信した時点で前記透明ウインドウ
    を消去するようになされることを特徴とする請求項9に
    記載の情報処理方法。
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