JP2003089909A - 衣服の汚れ防止カバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 衣服に着脱自在であるため、洗濯して繰り返
し使用することができるとともに、衣服の外観及び機能
を損なうことなく、衣服の肩部及び袖部の広範囲を覆う
ことで、衣服に顔部の化粧が付着することを防止するこ
とができる衣服の汚れ防止カバーを提供することを課題
としている。 【解決手段】 衣服の汚れ防止カバー１であって、衣服
Ａの肩部及び袖部の表面を覆う筒状のカバー部と、カバ
ー部を衣服Ａに着脱自在に装着するためのスナップ２
（装着手段）とから構成されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフ、テニス等
を行う際に、口紅、ファンデーション等の化粧が衣服に
付着することを防止する衣服の汚れ防止カバーに関す
る。 【０００２】 【従来の技術】従来、ゴルフ、テニス等のスポーツで
は、競技者の唇、顎等の顔部と、競技者が着用している
衣服の肩部及び袖部が接触する動作が発生している。こ
のとき、特に競技者が女性の場合は、顔部における口
紅、ファンデーション等の化粧が衣服に付着するため、
図３に示すように、汚れ防止シート１０を衣服Ａの肩部
及び袖部に貼付することで、顔部の化粧が衣服Ａに付着
することを防止するものが実開平５−５６９１１号公報
及び特開２０００−３４６０８号公報に提案されてい
る。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
衣服の汚れ防止シート１０では、以下の問題が存在して
いた。まず、従来の汚れ防止シート１０は裏面の粘着層
若しくは粘着テープによって衣服Ａに貼付されており、
洗濯した際に粘着力が低下し、再度衣服Ａに貼付するこ
とができないため、経済性が低いとともに、資源を有効
に利用することができないという問題がある。さらに、
同一の競技であっても競技者は多種の動作を行ってお
り、例えば、ゴルフにおいて、ドライバーによるショッ
ト、パターによるショット若しくはボールを拾い上げる
動作では、競技者の顔部が接触する衣服の場所は異な
る。そのため、汚れ防止シート１０の面積を大きくし、
衣服Ａの表面を広範囲に覆うことで、多種の動作におい
ても衣服への化粧の付着を防止している。このとき、汚
れ防止シート１０の面積が大きくなることによって、衣
服Ａに貼付された汚れ防止シート材が目立つため、汚れ
防止シート１０の表面を衣服Ａと同様の色又は模様にす
ることが好ましいが、多種の色又は模様の汚れ防止シー
ト１０を大量に生産し、販売することは困難であり、衣
服Ａと異なる色又は模様の汚れ防止シート１０を貼付す
ることで、衣服Ａの外観が損なわれている。また、汚れ
防止シート１０を透明の樹脂材で形成し、衣服Ａに貼付
された汚れ防止シート１０を目立たなくさせるものが実
開平６−５１２２６号公報に提案されているが、樹脂材
は通気性がなく、大きな面積の汚れ防止シート１０によ
って衣服Ａの通気性が低減し、競技に影響を与えるとい
う問題がある。 【０００４】そこで、本発明は、前記問題を解決するた
めになされたものであり、衣服に着脱自在であるため、
洗濯して繰り返し使用することができるとともに、衣服
の外観及び機能を損なうことなく、衣服の肩部及び袖部
の広範囲を覆うことで、衣服に顔部の化粧が付着するこ
とを防止することができる衣服の汚れ防止カバーを提供
することを課題としている。 【０００５】 【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決すべく構成されるものであり、請求項１に記載の発明
は、衣服の汚れ防止カバーであって、衣服の肩部及び袖
部の表面を覆う筒状のカバー部と、カバー部を衣服に着
脱自在に装着するための装着手段とから構成されること
を特徴とする。 【０００６】ここで、本発明が適用される衣服とは、上
半身を覆うものであり、肩部及び袖部を有するものであ
れば、形状、材料及び色は限定されるものではない。さ
らに、カバー部の材料は、通気性及び伸縮性を有し、競
技者の動作に影響を与えないものであれば限定されるも
のではないが、競技者の顔部と接触するものであるた
め、抗菌性、防臭性、防汚性を備えていることが好まし
い。また、装着手段とは、スナップ、面ファスナ、ジッ
パー等の既存の固定金具であり、カバー部と衣服を確実
に固定し、腕の動作を妨げないものであれば、構造、数
及び材料は限定されるものではないが、衣服の通気性を
確保するため、カバー部と衣服を部分的に固定すること
が好ましい。 【０００７】この発明によれば、汚れ防止カバーは装着
手段によって衣服と着脱自在であることから、使用後に
洗濯して繰り返し使用することができるため、経済性が
高く、資源を有効利用することができる。さらに、筒状
のカバー部によって衣服の肩部及び袖部の表面を広範囲
に覆うため、多種の動作による顔部と衣服の接触に対し
ても、顔部の化粧が衣服に付着することを防止すること
ができる。また、衣服の肩部及び袖部の表面を広範囲に
覆った汚れ防止カバーは、衣服の肩部及び袖部の模様と
なり、衣服の外観を損なうことなく、各種の色及び模様
の衣服に装着することができる。なお、汚れ防止カバー
と衣服は、装着手段によって部分的に固定され、両者が
完全に密着していないため、衣服の通気性を十分に確保
することができる。 【０００８】 【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施形態について詳細に説明する。 【０００９】本発明の実施形態に係る衣服の汚れ防止カ
バーは、各種の形状の衣服に適用可能であるが、この実
施形態では、ゴルフウエアに装着した場合を例として説
明する。 【００１０】図１は本発明の実施形態に係る衣服の汚れ
防止カバーを示した図で、（ａ）は汚れ防止カバーをゴ
ルフウエアに装着した際を示した斜視図、（ｂ）は汚れ
防止カバーを示した斜視図である。図２は本発明の実施
形態に係る衣服の汚れ防止カバーを着用してゴルフを行
った際を示した正面図である。 【００１１】まず、本発明の実施形態に係る衣服の汚れ
防止カバーの構成について説明する。汚れ防止カバー１
は、図１に示すように、複数のスナップ２を備え、肩側
開口部３と、袖側開口部４が形成された筒状の布であ
り、１着のゴルフウエアＡに対して２個が装着され、ゴ
ルフウエアＡの両側の肩部及び袖部の表面を覆う状態で
装着される。これにより、競技者の顔部と肩及び腕が接
触する動作が生じた際に、競技者の顔部が汚れ防止カバ
ー１の表面に接触することで、顔部の化粧がゴルフウエ
アＡに付着することを防止するものである。したがっ
て、汚れ防止カバー１に付着した口紅等の化粧を目立た
なくするため、黒や紺等の濃い色の布で形成するのが好
ましい。さらに、競技者の顔部と接触する部分であるた
め、抗菌性、防臭性、防汚性を備えた布を用いることが
好ましい。 【００１２】スナップ２は、汚れ防止カバー１とゴルフ
ウエアＡに装着するための装着手段であり、雄部と雌部
から構成された既存の固定金具であって、雄部が汚れ防
止カバー１の肩側開口部３の周縁に所定の間隔で複数設
けられており、この雄部の位置と対応するゴルフウエア
Ａの肩部に雌部が複数設けられている。 【００１３】次に、本発明の実施形態に係る衣服の汚れ
防止カバー１の使用方法について説明する。まず、汚れ
防止カバー１の肩側開口部３からゴルフウエアＡの片方
の袖部を挿入し、ゴルフウエアＡの片方の肩部及び袖部
を覆う状態に配置する。次に、汚れ防止カバー１に設け
られた複数のスナップ２の雄部と、この雄部に各々対応
するゴルフウエアＡに設けられたスナップ２の雌部を結
合することで、汚れ防止カバー１をゴルフウエアＡに装
着する。次に、同様にしてゴルフウエアＡの反対側の肩
部及び袖部にも汚れ防止カバー１を装着する。これによ
り、汚れ防止カバー１は、ゴルフウエアＡの両側の肩部
及び袖部の表面を広範囲に覆うため、汚れ防止カバー１
はゴルフウエアＡの肩部及び袖部の模様となり、ゴルフ
ウエアＡの外観は損なわれない。 【００１４】次に、競技者は、汚れ防止カバー１が装着
されたゴルフウエアＡを着用してゴルフを行う。このと
き、図２に示すように、ショット時に競技者の顔部と肩
及び腕が接触しても、ゴルフウエアＡの肩部及び袖部の
表面は汚れ防止カバー１によって広範囲を覆われている
ため、顔部における口紅等の化粧が汚れ防止カバー１に
付着することで、ゴルフウエアＡは保護される。なお、
汚れ防止カバー１はゴルフウエアＡの肩部及び袖部の表
面を広範囲に覆っているため、各クラブによるショット
時及びその他の動作時に対しても、顔部の化粧が付着す
ることを防止する。また、汚れ防止カバー１は肩側開口
部３に設けたスナップ２のみによってゴルフウエアＡに
部分的に固定されており、汚れ防止カバー１とゴルフウ
エアＡが完全に密着していないため、ゴルフウエアＡの
通気性は十分に確保され、競技者は快適に競技を行うこ
とができる。 【００１５】次に、競技を終了した競技者は、汚れ防止
カバー１をゴルフウエアＡから取外して洗濯すること
で、汚れ防止カバー１を繰り返して使用することができ
る。また、長期の使用においては、汚れが酷くなってき
た汚れ防止カバー１のみを交換することで、ゴルフウエ
アＡを長期的に使用することができるため、経済性が高
い。 【００１６】したがって、本発明の実施形態に係る衣服
の汚れ防止カバー１では、ゴルフウエアＡの外観を損な
うことなく、十分に通気性を確保した状態で、競技者の
顔部の化粧がゴルフウエアＡに付着することを防止する
ことができる。 【００１７】以上、本発明の好適な実施形態についての
一例を説明したが、本発明は前記実施形態に限定され
ず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可
能である。例えば、汚れ防止カバー１をゴルフウエアＡ
に装着する手段は、スナップ２に限定されるものではな
く、汚れ防止カバー１がゴルフウエアＡに確実に装着さ
れ、競技者の動作を妨げないものであれば、各種ボタ
ン、面ファスナ及びジッパー等の固定金具を用いてもよ
い。また、汚れ防止カバー１を装着する衣服はゴルフウ
エアＡに限られず、テニス、アーチェリー等の各種競技
の際に着用する衣服や、各種作業の作業服でもよく、形
状及び材料は限定されるものではない。 【００１８】 【発明の効果】本発明の衣服の汚れ防止カバーによれ
ば、汚れ防止カバーは装着手段によって衣服と着脱自在
であることから、使用後に洗濯して繰り返し使用するこ
とができるため、経済性が高く、資源を有効利用するこ
とができる。また、汚れ防止カバーは、衣服の通気性を
十分に確保した状態で、衣服の肩部及び袖部の表面を広
範囲に覆うことから、多種の動作に対しても、顔部の化
粧が衣服に付着することを防止することができるため、
快適に各種の競技及び作業を行うことができる。さら
に、衣服の肩部及び袖部の表面を広範囲に覆った汚れ防
止カバーは、衣服の肩部及び袖部の模様となり、衣服の
外観を損なうことなく、各種の色及び模様の衣服に装着
することができる。

【図面の簡単な説明】 【図１】本発明の実施形態に係る衣服の汚れ防止カバー
を示した図で、（ａ）は汚れ防止カバーをゴルフウエア
に装着した際を示した斜視図、（ｂ）は汚れ防止カバー
を示した斜視図である。 【図２】本発明の実施形態に係る衣服の汚れ防止カバー
を着用してゴルフを行った際を示した正面図である。 【図３】従来の衣服の汚れ防止シートを衣服に貼付した
際を示した斜視図である。 【符号の説明】 １・・・・汚れ防止カバー ２・・・・スナップ ３・・・・肩側開口部 ４・・・・袖側開口部 Ａ・・・・ゴルフウエア（衣服）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 衣服の肩部及び袖部の表面を覆う筒状の
   カバー部と、前記カバー部を前記衣服に着脱自在に装着
   するための装着手段とから構成されることを特徴とする
   衣服の汚れ防止カバー。