JP2003088287A - ストリンガ用フックおよびこれを用いたストリンガ - Google Patents

ストリンガ用フックおよびこれを用いたストリンガ

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JP2003088287A JP2001280270A JP2001280270A JP2003088287A JP 2003088287 A JP2003088287 A JP 2003088287A JP 2001280270 A JP2001280270 A JP 2001280270A JP 2001280270 A JP2001280270 A JP 2001280270A JP 2003088287 A JP2003088287 A JP 2003088287A
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opening
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fish
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Kiichi Higashiyama
貴一 東山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単に開閉することができ、係留した魚に傷を
付けることのないストリンガ用フックを提供する。 【解決手段】フック12は、魚の所要部に突き刺すため
の突刺部22を有するフック本体16と、突刺部22に
対して当接または離反する開閉部材17とを有する。開
閉部材17は、薄肉の板状部材により構成した。開閉部
材17は、弾性変形させることにより、突刺部22に付
勢した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】この発明は、釣った魚を水
中で生かしておくためのストリンガに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
から図7に示すようなストリンガが提供されている。こ
のストリンガ1は、係留ロープ2と、これに取り付けら
れたフック3とを有している。フック3は、所要の連結
具4(たとえばサルカン等)を用いて係留ロープ2に連
結されており、係留ロープ2に沿ってスライド自在とな
っている。
【0003】係留ロープ2は、釣り場の所望の部位に掛
けておき、釣った魚をフック3に引っ掛けて水中に放し
ておくと、釣りを終えるまで魚を元気に生かしておくこ
とができる。なお、係留ロープ2には、予め連結具4を
複数設けておき、これにフック3を複数装着しておくこ
ともできる。
【0004】ところで、フック3は一般にステンレス鋼
等により形成されており、基部5と掛部6とを備えてい
る。掛部6は、一般に図に示すように湾曲形成されてお
り、その端部7を基部5に係合させる(引っ掛ける)こ
とによって閉じ、係合を解除することによって開く(点
線で示す姿勢)ようになっている。フック3の開閉は、
釣人が手で掛部6を弾性変形させることによって行う。
【0005】このような従来のストリンガ1では、フッ
ク3の開閉に相当の力が必要であり、釣った魚の着脱も
容易ではなかった。また、特に魚を引っ掛けた状態でフ
ック3を開く場合には、変形させた掛部6によって魚を
傷めてしまうこともあった。
【0006】そこで、本発明の目的は、きわめて簡単に
開閉が可能であり、釣った魚を傷めることなく開閉が可
能なストリンガ用フックおよびこれを用いたストリンガ
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1) 本願発明者は、魚
に引っ掛けるためのフック自体を変形させて開閉するの
ではなく、フックを開閉するための部材を別途設け、こ
の部材を操作してフックを開閉する構造を採用すれば、
上記目的を達成できると考えた。
【0008】そこで、本願に係るストリンガ用フック
は、釣った魚を係留しておくためのストリンガに採用さ
れるストリンガ用フックであって、魚の所要部に突き刺
すための突刺部を有する湾曲形成されたフック本体と、
上記突刺部に対して当接する当接姿勢と離反する離反姿
勢との間で姿勢変化可能に設けられた開閉部材とを備え
たことを特徴とするものである。
【0009】この構成によれば、開閉部材を操作して離
反姿勢とすることにより、ストリンガ用フックを開くこ
とができる。その状態でフック本体の突刺部をたとえば
魚の顎の部分に突き刺す。そして、開閉部材を操作して
当接姿勢とすることにより、ストリンガ用フックを閉じ
ることができる。これにより、ストリンガ用フックに魚
を引っ掛けておくことができる。このように、ストリン
ガ用フックの開閉は、開閉部材を操作するだけの簡単な
ものであり、従来のようにフック自体を変形させるもの
ではないので、特に大きな力を要しない。
【0010】(2) 上記開閉部材の上記フック本体と当
接する部分は、上記開閉部材が当接姿勢となったときに
上記フック本体と滑らかに連続する曲面に形成すること
ができる。
【0011】このようにすれば、開閉部材とフック本体
とが連続する部分に段差が形成されることがない。した
がって、ストリンガ用フックに魚を引っ掛けておいて
も、開閉部材とフック本体とが連続する部分によって魚
が傷むことがない。
【0012】(3) 上記開閉部材は、基端部が上記フッ
ク本体の所定部に回動自在に設けられ、回動することに
よって他端部が上記突刺部に弾性付勢されるフラッパを
備えて構成し、当該フラッパの他端部は、上記フック本
体の内側から外側に向かう方向に沿って上記突刺部に当
接するように設定することができる。
【0013】このようにすれば、フラッパを揺動させる
だけでストリンガ用フックを開閉することができる。す
なわち、フラッパを揺動させてその他端部が突刺部に当
接する姿勢(当接姿勢)とすることによってストリンガ
用フックを閉じ、一方、フラッパを揺動させてその他端
部が突刺部から離反した姿勢(離反姿勢)とすることに
よってストリンガ用フックを開くことができる。
【0014】しかも、フラッパの他端部は、フック本体
の内側から外側に向かって突刺部に当接するように弾性
付勢されるから、内側から外側に向かって回動させるこ
とはできない。つまり、ストリンガ用フックに引っ掛け
た魚がフラッパを押してしまうことによってストリンガ
用フックが開放することはない。加えて、フラッパをか
かる方向に付勢するから、この付勢力は、フラッパが突
刺部と当接状態を保つためにのみ必要な大きさで十分で
あり、強力なものとする必要はない。
【0015】また、上記開閉部材は、上記突刺部に対し
て進退可能な開閉ピンを備えて構成することもできる。
【0016】このようにすれば、開閉ピンを操作するだ
けでストリンガ用フックを開閉することができる。しか
も、開閉ピンは、ストリンガ用フックの開閉のためにの
み設けられているから、開閉ピンの進退動作に際し、強
い力(操作力)を要しない構造とすることができる。
【0017】特に、上記開閉ピンは、上記突刺部に常時
当接するように弾性部材により弾性付勢する構造を採用
することができる。このようにすれば、開閉ピンに作用
する付勢力として、ストリンガ用フックの開閉のために
のみ必要な最小限の弾性力を採用することができるの
で、開閉ピンの進退動作をきわめて簡単に行うことがで
きる。
【0018】(4) また、上記目的を達成するため、本
願に係るストリンガは、釣った魚を係留しておくための
ストリンガであって、係留ロープと、係留ロープに取り
付けられた上記請求項1ないし4のいずれかに記載のス
トリンガ用フックとを有することを特徴とするものであ
る。
【0019】この構成によれば、係留ロープを釣り場の
所望の部位に連結しておくことができる。釣った魚は、
次のようにして水中に放しておくことができる。
【0020】まず、開閉部材を操作して離反姿勢とする
ことによってストリンガ用フックを開き、フック本体の
突刺部をたとえば魚の顎の部分に突き刺すことにより、
フック本体に魚を引っ掛けておくことができる。そし
て、開閉部材を操作して当接姿勢とすることによってス
トリンガ用フックを閉じることができる。ストリンガ用
フックは、係留ロープに取り付けられているから、その
状態で魚を水中に放しておくことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0022】図1は、本発明の一実施形態に係るストリ
ンガ10を図示したものである。
【0023】このストリンガ10は、釣りの際に使用
し、釣れた魚を引っ掛けて釣り場に係留しておくための
ものである。
【0024】ストリンガ10は、係留ロープ11と、こ
れに複数(同図では2つ)取り付けられたフック12
(ストリンガ用フック)とを有する。各フック12は、
連結具(たとえばサルカン等)13を介して係留ロープ
11に取り付けられている。
【0025】係留ロープ11は、たとえば合成樹脂やス
テンレス鋼等により構成することができる。本実施形態
では、係留ロープ11の両端部は輪状に形成され、かし
め具14,15によりかしめられている。そして、一方
のフック12は、サルカン13を介して係留ロープ11
の右端に取り付けられ、他方のフック12は、サルカン
13を介して係留ロープ11に挿通されている。
【0026】図2は、フック12の構造を示すものであ
って、(a)図は一部断面正面図、(b)図は右側面図
である。
【0027】フック12は、フック本体16と、これに
設けられた開閉部材17とを備えている。
【0028】フック本体16は、鍵状に湾曲形成されて
おり、その上端部に係合環18が取り付けられている。
すなわち、フック本体16は、ブロック状に形成された
基部19と、基部19に連続し(図2(a)参照)、漸
次その外形寸法を小さくしながら基部19から若干左斜
め下方に延びた後、右側へ湾曲しつつ右上方へ延びる係
止部20とを有している。係止部20がこのような形状
を呈することにより、フック本体16の内側に懐部21
が形成されている。また、係止部20の先端部22は、
若干外側へ湾曲されている。以下、この先端部22を特
に突刺部22と呼ぶ。
【0029】魚が釣れた場合は、魚の顎の部分に突刺部
22を突き刺し、係止部20を魚に挿通することによっ
て、当該魚は、懐部21に引っ掛けられることになる。
なお、突刺部22が外側へ湾曲されているから、魚に突
刺部22を突き刺す作業が容易となる。
【0030】また、基部19の下方には、座26が形成
されている。この座26は、基部19に矩形の凹部を形
成することによって構成されている。この座26は、開
閉部材17を取り付けるためのものである。開閉部材1
7の取り付けについては後述する。
【0031】係合環18は、円盤状のベース23と、ベ
ースに一体的に形成された把手部24と、取付ピン25
とを備えている。これらはすべて金属により構成するこ
とができる。取付ピン25はベース23を貫通してお
り、その先端部がフック本体16の基部19に固着され
ている。ベース23は、取付ピン25に対して回動自在
となっており、このため、フック本体16に対して係合
環18が取付ピン25の回りに自由に回転することがで
きるようになっている。
【0032】この係合環18に、上記サルカン13が取
り付けられている。なお、係合環18は、サルカン13
との連結のために設けられているものであるので、係合
環18に代えて他の連結手段を採用することもできる。
【0033】次に、開閉部材17は、薄肉の平板状部材
により構成されている。開閉部材17は、たとえばステ
ンレス鋼等により形成することができる。開閉部材17
は、図に示すように略L字状に形成されており、その基
端部27が上記基部19に設けられた座26内に配置さ
れている。この基端部27は、たとえばねじ28により
基部19に締結されている。もっとも、ねじ28を用い
て取り付けるほかに、接着剤等の既知の固着手段を採用
することができる。
【0034】開閉部材17は、薄肉の平板状部材である
から、図中矢印29,30の方向に弾性変形が可能であ
る。本実施形態では、開閉部材17は、その先端部31
が突刺部22に弾性付勢されるように取り付けられてい
る。すなわち、開閉部材17の先端部31は、フック本
体16の内側(上記懐部21の内部)から外側に向かう
方向に沿って所定の弾性力で突刺部22に当接してい
る。このときの開閉部材17の姿勢を当接姿勢という。
【0035】開閉部材17は、矢印29の方向へは弾性
変形が自在であるが、矢印30の方向へは、その弾性変
形が規制される。すなわち、矢印29の方向へ開閉部材
17を押すことにより弾性変形し、その先端部31が突
刺部22から離れる。このときの開閉部材17の姿勢を
離反姿勢という。開閉部材17が離反姿勢となることに
より、フック12は開放される。また、開閉部材17を
押す力を除去すると、当該弾性変形が復帰し、当接姿勢
に戻る。一方、当接姿勢にある開閉部材17を矢印30
の方向へ押しても、その先端部31が突刺部22に当接
しているから、開閉部材17の中央部のみが図中右側へ
凸となるように変形するのみであり、フック12が開放
されることはない。
【0036】なお、本実施形態では、開閉部材17の先
端部31がフック本体16の内側から外側へ向かう方向
に沿って突刺部22に付勢されるように設定されている
が、フック本体16の外側から内側へ向かう方向に沿っ
て突刺部22に付勢されるように設定することもでき
る。その場合、不用意にフック12が開放されない程度
に付勢力を強く設定する必要がある。
【0037】本実施形態に係るストリンガ10は、次の
ようにして使用する。
【0038】まず、魚が釣れた場合、係留ロープ11を
釣り場の所望の部位に連結する。そして、フック12の
開閉部材17を操作して離反姿勢とし、突刺部22を魚
の顎の部分等に突き刺す。そして、開閉部材17を操作
して当接姿勢とすることによりフック12に魚を掛け、
そのまま魚を水中に放すことによって釣り場に係留して
おくことができる。
【0039】このように、フック12の開閉は、開閉部
材17を操作するだけの簡単なものであり、従来のよう
にフック自体を変形させるものではないので、開閉部材
17の操作に大きな力を要せず、魚の係留を簡単に行う
ことができる。しかも、フック本体16が変形されるも
のではないから、フック本体16から魚を取り外す場合
であっても、魚を傷めることがない。
【0040】しかも、開閉部材17は、フック本体16
の内側から外側に向かって付勢されているから、係留さ
れている魚が開閉部材17に当たってフック12が開放
されてしまうことがないという利点もある。なお、開閉
部材17の角部32を滑らかな曲面に形成することもで
き、そのように加工すれば、係留中に魚に傷が付くのを
防ぐこともできる。
【0041】さらに、本実施形態では、開閉部材17の
姿勢変化、すなわちフック12の開閉は、開閉部材17
の弾性変形により行っており、しかも、従来のようにフ
ック本体自体を変形させるものではないので、開閉部材
17の変形に関しては、フック12の開閉のためにのみ
必要な最小限の弾性力を採用することができる。よっ
て、フックの開閉12がきわめて簡単であるという利点
がある。
【0042】次に、本実施形態の変形例について説明す
る。
【0043】図3は、本実施形態の第1の変形例に係る
フック40の構成を示す図であり、(a)図は一部断面
正面図、(b)図は右側面図である。
【0044】このフック40が上記実施形態に係るフッ
ク12と異なる点は、上記フック12の開閉部材17
が、その基端部27が固定された片持ち状に設けられて
いたのに対し、本変形例では、開閉部材としてのフラッ
パ41は、回動中心ピン42を中心にして矢印43の方
向に回動付勢されている点、およびフラッパ41が当接
姿勢にあるとき(図3に示し姿勢)は、その先端部44
と突刺部45との境界は、滑らかに連続されている点で
ある。なお、その他の構成については上記実施形態と同
様であるので、それらの説明は省略する。
【0045】フラッパ41は、細長の平板状に形成され
ており、金属のほか合成樹脂等により構成することがで
きる。フラッパ41の基端部46は、ボス部が一体的に
形成されている。
【0046】フック本体16の基部19には凹部47が
形成されており、この凹部47は、フラッパ41の基端
部46を配置するための座の役割りをする。この凹部4
7に、上記回動中心ピン42が配置されており、この回
動中心ピン42がフラッパ41の上記基端部46に貫通
している。これにより、フラッパ41は、回動中心ピン
42のまわりに回動可能となっている。
【0047】凹部47を区画する壁面とフラッパ41の
基端部46との間には、ねじりバネ48が介在されてい
る。このため、フラッパ41は、常時矢印49の方向に
弾性付勢されている。したがって、フラッパ41の先端
部44は、常時はフック本体16の突刺部45に当接さ
れており、フラッパ41は当接姿勢となっている。この
姿勢から上記ねじりバネ48の付勢力に抗してフラッパ
41を矢印43の方向に回動させることによってフラッ
パ41が離反姿勢となる。
【0048】図4は、本変形例に係るフラッパ41と突
刺部45との当接部分の拡大図である。本変形例では、
フック本体16の突刺部45は、図に示すようにフック
本体16の内側に湾曲されている。そして、突刺部45
の先端部には、フラッパ41の先端部44の厚み寸法t
に対応する深さの切欠50が設けられている。このた
め、フラッパ41が当接姿勢(図中二点鎖線で示した姿
勢)となったときは、その先端部44が切欠50にはま
り込み、その結果、フラッパ41と突刺部45とが滑ら
かに面一状に連続するようになっている。
【0049】本変形例によれば、上記実施形態と同様の
作用効果を奏する。特に本変形例では、回動中心ピン4
2を中心としてフラッパ41を揺動させるだけでフック
40を開閉することができる。また、フラッパ41は、
フック本体16の内側から外側に向かって突刺部45に
当接するように弾性付勢されるから、フック40に引っ
掛けた魚がフラッパ41を押してしまうことによってフ
ック40が開いてしまうことはない。しかも、フラッパ
41は、フック40の開閉のためにのみ使用するから、
フラッパ41の付勢力は、フラッパ41が突刺部45と
当接状態を保つためにのみ必要な大きさで十分であり、
強力なものとする必要はない。
【0050】このため、フラッパ41の回動、すなわち
フック40の開閉がきわめて簡単であると共に、魚の取
り外しの際に魚を傷めてしまうこともない。
【0051】加えて、フラッパ41が当接姿勢となった
ときは、フラッパ41と突刺部45とが滑らかに連続す
るから、フック40に魚を引っ掛けておいても、魚に傷
が付くことを確実に防ぐことができる。
【0052】次に、図5は、上記実施形態の第2の変形
例に係るフック60の構成を示す図であり、(a)図は
一部断面正面図であり、(b)図は右側面図である。
【0053】この変形例が上記第1の変形例と異なる点
は、上記第1の実施形態が開閉部材としてフラッパ41
を用いたのに対し、本変形例では、開閉ピン61を採用
した点である。その他の構成については第1の変形例と
同様であるので、その説明は省略する。
【0054】開閉ピン部材61は、ピンチューブ62を
備えており、ピンチューブ62に対して開閉ピン63が
進退するように構成されている。図6は、開閉ピン部材
61の構造を詳述した断面図である。
【0055】同図に示すように、ピンチューブ62は筒
状に形成され、一端部に固定部64が形成され、他端部
は開放されている。固定部64は、開閉ピン部材61を
支持するための軸挿通孔65が設けられている。
【0056】開閉ピン63は、ピン本体66とピストン
67を備えている。ピストン67は、ピン本体66より
も大径に設定されており、その外径はピンチューブ62
の内径に対応している。ピストン67がピンチューブ6
2内をスライドすることによって、ピン本体66がピン
チューブ62に対して進退するようになっている。
【0057】ピンチューブ62の内部にはコイルばね6
8が配置されている。これにより、開閉ピン63は、常
時ピンチューブ62から突出するように弾性付勢されて
いる。さらに、ピン本体66の先端面には、軸方向に沿
って係合孔73が設けられている。この係合孔73の内
径はフック本体16の突刺部45の外形に対応してお
り、開閉ピン63が突出された状態で開閉ピン63と突
刺部45とが嵌合するようになっている。
【0058】また、上記ピンチューブ62の側面には、
図5に示すような長孔70が設けられている。一方、ピ
ストン67にはレバーピン69が突設されている。そし
て、このレバーピン69は、長孔70を貫通して外部に
突出しており、このレバーピン69を上記コイルばね6
8のばね力に抗して長孔70の方向に沿って操作するこ
とによって、ピン本体66をピンチューブ62内に退避
させることができる。
【0059】また、フック本体16の基部19には、凹
部71が形成されており、この凹部71を区画する壁面
に支持軸72が支持されている。そして、この支持軸7
2によって開閉ピン部材61の固定部64が回動自在に
支持されている。
【0060】この変形例によれば、上記実施形態と同様
の作用効果を奏する。特に、開閉部材として開閉ピン部
材61を採用しており、開閉ピン63がピンチューブ6
2に対して進退することによって、ピン本体66が突刺
部45に対して進退するようになっている。そして、レ
バーピン69を操作するだけで、ピン本体66と突刺部
45とが当接または離反するから、フック60の開閉を
簡単に行うことができる。
【0061】つまり、レバーピン69を操作してピン本
体66と突刺部45とを当接させることによって、開閉
ピン部材61が当接姿勢となってフック60を閉じるこ
とができる。また、レバーピン69を操作してピン本体
66と突刺部45とを離反させた後に開閉ピン部材61
を回動させることによって、開閉ピン部材61が離反姿
勢となっり、フック60を開くことができる。
【0062】また、開閉ピン部材61は、フック60の
開閉のためにのみ設けられているから、開閉ピン63の
進退動作に際し強い操作力を要せず、コイルばね68の
ばね力を小さく設定することができる。その結果、開閉
ピン部材61の操作が一層容易なものとなる。
【0063】加えて、本変形例では、ピン本体66の先
端面に係合孔73が設けられているから、ピン部材63
が突出して当接姿勢となったときには、開閉ピン部材6
1とフック本体16の突刺部45とが確実に結合する。
これにより、フック60に引っ掛けた魚が不用意に外れ
てしまうことを確実に防止することができる。なお、こ
の係合孔73は無くすこともでき、その場合には、開閉
ピン63を付勢する弾性力(コイルばね68による弾性
力)を若干強くすればよい。
【0064】
【発明の効果】以上のように本願発明によれば、従来の
ようにフック自体を操作してフックを開閉するのではな
く、開閉部材を操作してフックを開閉するので、フック
の開閉に特別大きな力を必要とせずに簡単に開閉するこ
とができる。しかも、フック本体は変形されるものでは
ないから、フック本体に魚を引っ掛けている場合でも、
魚の着脱の際に魚を傷めることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るストリンガを図示し
たものである。
【図2】本発明の一実施形態に係るフックの構造を示す
ものであって、(a)図は一部断面正面図、(b)図は
右側面図である。
【図3】本発明の一実施形態に関する第1の変形例に係
るフックの構造を示すものであって、(a)図は一部断
面正面図、(b)図は右側面図である。
【図4】本発明の一実施形態に関する第1の変形例に係
るフックの要部拡大図である。
【図5】本発明の一実施形態に関する第2の変形例に係
るフックの構造を示すものであって、(a)図は一部断
面正面図、(b)図は右側面図である。
【図6】本発明の一実施形態に関する第2の変形例に係
る開閉ピン部材構造を示す断面図である。
【図7】従来のストリンガの構造を示す図である。
【符号の説明】
10 ストリンガ 11 係留ロープ 12 フック 13 サルカン 16 フック本体 17 開閉部材 19 基部 22 突刺部 26 座 27 基端部 31 先端部 32 角部 40 フック 41 フラッパ 42 回動中心ピン 44 先端部 45 突刺部 46 基端部 47 凹部 48 ねじりバネ 50 切欠 60 フック 61 開閉ピン部材 62 ピンチューブ 63 開閉ピン 66 ピン本体 67 ピストン 68 コイルばね 69 レバーピン 70 長孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 釣った魚を係留しておくためのストリン
    ガに採用されるストリンガ用フックであって、 魚の所要部に突き刺すための突刺部を有する湾曲形成さ
    れたフック本体と、 上記突刺部に対して当接する当接姿勢と離反する離反姿
    勢との間で姿勢変化可能に設けられた開閉部材とを備え
    たことを特徴とするストリンガ用フック。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のストリンガ用フックにお
    いて、 上記開閉部材の上記フック本体と当接する部分は、上記
    開閉部材が当接姿勢となったときに上記フック本体と滑
    らかに連続する曲面に形成されていることを特徴とする
    ストリンガ用フック。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のストリンガ用フ
    ックにおいて、 上記開閉部材は、 基端部が上記フック本体の所定部に回動自在に設けら
    れ、回動することによって他端部が上記突刺部に弾性付
    勢されるフラッパを備え、 当該フラッパの他端部は、上記フック本体の内側から外
    側に向かう方向に沿って上記突刺部に当接されることを
    特徴とするストリンガ用フック。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載のストリンガ用フ
    ックにおいて、 上記開閉部材は、上記突刺部に対して進退可能な開閉ピ
    ンを備えていることを特徴とするストリンガ用フック。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のストリンガ用フックにお
    いて、 上記開閉ピンは、上記突刺部に常時当接するように弾性
    部材により弾性付勢されていることを特徴とするストリ
    ンガ用フック。
  6. 【請求項6】 釣った魚を係留しておくためのストリン
    ガであって、 係留ロープと、 係留ロープに取り付けられた上記請求項1ないし5のい
    ずれかに記載のストリンガ用フックとを有することを特
    徴とするストリンガ。
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