JP2003087640A - 撮像装置、信号処理装置及び制御方法 - Google Patents

撮像装置、信号処理装置及び制御方法

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JP2003087640A
JP2003087640A JP2001274070A JP2001274070A JP2003087640A JP 2003087640 A JP2003087640 A JP 2003087640A JP 2001274070 A JP2001274070 A JP 2001274070A JP 2001274070 A JP2001274070 A JP 2001274070A JP 2003087640 A JP2003087640 A JP 2003087640A
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Motoi Tariki
基 田力
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高解像度の撮像素子により撮像して得た画像
データを表示しながら、画像データを記憶媒体に記録す
る等の他の処理を行う場合にも、画像信号の表示が途切
れることがなく、且つ、表示のために信号処理や記録媒
体への書き込み速度が犠牲とならない撮像装置、信号処
理装置及び制御方法を提供すること。 【解決手段】 画像生成部(10)により被写体光学像
を電気信号に変換して画像データを生成し、記録する撮
像装置(1)であって、画像データの解像度を下げる入
力処理回路(21)と、入力処理回路から画像データバ
ス(33)を介して供給される画像データの解像度を上
げるNTSC/PALエンコーダ(23)と、NTSC
/PALエンコーダにより解像度変換された画像データ
を表示する表示部(36)とを有し、入力処理回路は、
画像データバスの使用率に応じて、第1の解像度と、そ
れよりも低い第2の解像度への変換を選択的に実行す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像装置、信号処
理装置及び撮像装置の制御方法に関し、更に詳しくは、
撮像画像をファインダ表示しながら、その他の処理を行
う場合の撮像装置、信号処理装置、及び撮像装置の制御
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のディジタルスチルカメラには、C
CDイメージセンサで得られた画像データをメモリなど
の記録媒体に取り込み、その後画像データをいわゆるパ
ーソナルコンピュータ等に転送するものがある。このよ
うなディジタルスチルカメラは、VGA(Video Graphic
s Array)システム対応型のものがほとんどであった。
【0003】図21は、このようなディジタルスチルカ
メラの構成例を示すブロック図である。図21に示すよ
うに、ディジタルスチルカメラ200は、画像信号を生
成するCCDイメージセンサ201と、入力処理/画像
処理回路202と、画像データの読み出し又は書き込み
の処理を行うメモリコントローラ203と、所定方式の
出力画像に変換する出力処理回路204と、撮影時の被
写体の状況を表示する表示部205と、CPUバス20
6を介して、圧縮された画像データを記録する記録部2
07と、画像データの圧縮又は伸張処理を行う圧縮/伸
張回路208と、画像データを記憶すべく例えばDRA
M等からなるメモリ209と、装置全体を制御するCP
U210とを備える。
【0004】被写体の撮影開始前においては、ユーザ
は、表示部205に表示される被写体像を確認する必要
がある。表示部205に被写体を表示する場合(ファイ
ンダモード)、CCDイメージセンサ201は、まず、
被写体からの撮像光によって光電変換して得られた画像
信号を入力処理/画像処理回路202に供給する。入力
処理/画像処理回路202は、例えば画像信号に相関二
重サンプリング処理を行ってディジタル化し、さらにガ
ンマ補正、ニー処理、カメラ処理等の所定の信号処理を
行って、メモリコントローラ203に供給する。メモリ
コントローラ203は、CPU210の制御に応じて、
入力処理/画像処理回路202からの画像データを出力
処理回路204に供給する。出力処理回路204は、画
像データを例えばNTSC(National Television Syste
m Committee)方式にエンコードし、さらにアナログ化し
て表示部205に供給する。これにより、表示部205
には、撮影の対象となる被写体が表示される。
【0005】一方、ユーザが図示しないシャッタボタン
を押して記録モードに移行すると、メモリコントローラ
203は、入力処理/画像処理回路202から供給され
る画像データをメモリ209に書き込む。CPU210
は、メモリ209から画像データを読み出し、当該画像
データを圧縮/伸張回路208において例えばJPEG
(Joint Photographic Experts Group)圧縮処理を行っ
て、記録部207に記録する。
【0006】また、ユーザの所定の操作によって、ある
いは撮影終了後に自動的に再生モードに移行すると、C
PU210は、記録部207から画像データを読み出
し、当該画像データを圧縮/伸張回路208においてJ
PEG伸張処理を行った後、メモリコントローラ20
3、出力処理回路204を介して表示部205に供給す
る。このようにして、表示部205には、撮影された画
像が表示されることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年、CCDイメージ
センサの飛躍的な技術進歩に伴い、画像データの解像度
は数100万画素を超えるようにった。これに対して、
上述したような構成のディジタルスチルカメラ200で
は、数100万画素を超える画像データに十分に対応す
ることができないことが考えられる。
【0008】例えば、ファインダモードにおいて、CC
Dイメージセンサ201が高解像度の画像信号を生成し
た場合では、入力処理/画像処理回路202は、表示部
205の解像度に合わせて、画像データの解像度変換を
リアルタイムで行わなければならない。また、同時に、
メモリコントローラ203はメモリ209にアクセスし
なければならず、出力処理回路204も所定の処理を行
う必要がある。
【0009】そして、CPUバス206の渋滞が発生す
ると、各回路はリアルタイムで所定の処理を実行するこ
とができなくなり、表示部205には被写体の映像がコ
マ落としで表示されたり、遅延して表示されることにな
る。CPUバスの帯域は不図示のメモリカードなどの記
憶媒体に記録するための画像データの転送にも用いるた
め、これでは、被写体に動きがあった場合には、実際の
被写体と表示部205に表示される被写体の動きに時間
差が生じ、撮影に支障が出てしまう。
【0010】また、一眼レフ・ディジタルスチルカメラ
のように、ファインダモードが無く、撮影後、あるいは
撮影のインターバルに記録部207に画像を記録しなが
ら撮影済み画像を表示部に表示するようなディジタルス
チルカメラの場合、記録部207に画像を書き込み中に
表示部205に画像を表示させようとすると、CPUバ
ス206に渋滞が発生し、表示、あるいは記録に十分な
帯域が割けなくなってしまい、表示を優先させれば記録
部207への書き込みが遅くなってしまったり、書き込
みを優先させれば表示がぎくしゃくしてしまったりする
という欠点があった。
【0011】本発明は上記問題点を鑑みてなされたもの
であり、高解像度の撮像素子により撮像して得た画像デ
ータを表示しながら、画像データを記憶媒体に記録する
等の他の処理を行う場合にも、画像信号の表示が途切れ
ることがなく、且つ、表示のために信号処理や記録媒体
への書き込み速度が犠牲とならない撮像装置、信号処理
装置及び制御方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、撮像手段により被写体光学像を電気信号に変換して
画像データを生成し、得られた画像データを記録する本
発明の撮像装置は、前記撮像手段からの画像データの解
像度を下げる解像度変換を行う第1の解像度変換手段
と、前記第1の解像度変換手段から画像データバスを介
して供給される画像データの解像度を上げる解像度変換
を行う第2の解像度変換手段と、前記第2の解像度変換
手段により解像度変換された画像データに基づいて画像
を表示する表示手段とを有し、前記第1の解像度変換手
段は、前記画像データバスの使用率に応じて、第1の解
像度と、前記第1の解像度よりも低い第2の解像度への
変換を選択的に実行する。
【0013】また、撮像手段により被写体光学像を電気
信号に変換して生成された画像データを入力し、入力し
た画像データを記録する本発明の信号処理装置は、入力
した画像データの解像度を下げる解像度変換を行う第1
の解像度変換手段と、前記第1の解像度変換手段から画
像データバスを介して供給される画像データの解像度を
上げる解像度変換を行う第2の解像度変換手段と、前記
第2の解像度変換手段により解像度変換された画像デー
タに基づいて画像を表示する表示手段と、前記画像デー
タバスの使用率に応じて、前記第1の解像度変換手段を
制御して、第1の解像度と、前記第1の解像度よりも低
い第2の解像度への変換を選択的に実行させる制御手段
とを有する。
【0014】更に、撮像手段により被写体光学像を電気
信号に変換して画像データを生成し、得られた画像デー
タを記録する本発明の撮像装置の制御方法は、前記撮像
手段からの画像データの解像度を下げる解像度変換を行
う第1の解像度変換工程と、画像データバスを介して供
給される、前記第1の解像度変換工程において得られた
画像データの解像度を上げる解像度変換を行う第2の解
像度変換工程と、前記第2の解像度変換工程において解
像度変換された画像データに基づいて表示手段に画像を
表示する表示工程とを有し、前記第1の解像度変換工程
では、前記画像データバスの使用率に応じて、第1の解
像度と、前記第1の解像度よりも低い第2の解像度への
変換を選択的に実行する。
【0015】また、本発明の別の様態によれば、撮像手
段により被写体光学像を電気信号に変換して画像データ
を生成し、得られた画像データを記録する撮像装置であ
って、前記撮像手段からの画像データの解像度を下げる
解像度変換を行う第1の解像度変換手段と、前記第1の
解像度変換手段により解像度変換された画像データを前
記画像データバスを介して格納する格納手段と、前記格
納手段に格納された画像データの読み出し制御を行う読
み出し制御手段と、前記読み出し制御手段により前記画
像データバスを介して供給される画像データの解像度を
上げる解像度変換を行う第2の解像度変換手段と、前記
第2の解像度変換手段により解像度変換された画像デー
タに基づいて画像を表示する表示手段とを有し、前記第
1の解像度変換手段は、前記画像データバスの使用率に
応じて、第1の解像度と、前記第1の解像度よりも低い
第2の解像度への変換を選択的に実行する。
【0016】また、撮像手段により被写体光学像を電気
信号に変換して生成された画像データを入力し、入力し
た画像データを記録する信号処理装置であって、入力し
た画像データの解像度を下げる解像度変換を行う第1の
解像度変換手段と、前記第1の解像度変換手段により解
像度変換された画像データを前記画像データバスを介し
て格納する格納手段と、前記格納手段に格納された画像
データの読み出し制御を行う読み出し制御手段と、前記
読み出し制御手段により前記画像データバスを介して供
給される画像データの解像度を上げる解像度変換を行う
第2の解像度変換手段と、前記第2の解像度変換手段に
より解像度変換された画像データに基づいて画像を表示
する表示手段と、前記画像データバスの使用率に応じ
て、前記第1の解像度変換手段を制御して、第1の解像
度と、前記第1の解像度よりも低い第2の解像度への変
換を選択的に実行させる制御手段とを有する。
【0017】更に、撮像手段により被写体光学像を電気
信号に変換して画像データを生成し、得られた画像デー
タを記録する撮像装置の制御方法であって、前記撮像手
段からの画像データの解像度を下げる解像度変換を行う
第1の解像度変換工程と、前記第1の解像度変換工程に
おいて解像度変換された画像データを前記画像データバ
スを介して格納手段に格納する格納工程と、前記格納手
段に格納された画像データの読み出し制御を行う読み出
し制御工程と、前記読み出し制御工程により前記画像デ
ータバスを介して供給される画像データの解像度を上げ
る解像度変換を行う第2の解像度変換工程と、前記第2
の解像度変換工程により解像度変換された画像データに
基づいて表示手段に画像を表示する表示工程とを有し、
前記第1の解像度変換工程では、前記画像データバスの
使用率に応じて、第1の解像度と、前記第1の解像度よ
りも低い第2の解像度への変換を選択的に実行する。
【0018】上記構成によれば、画像データバスにおけ
る表示用画像データの占有量を少なくし、画像処理およ
び記録媒体への画像データの書き込みを優先できるの
で、撮影から記録媒体への格納までの時間を短縮するこ
とができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0020】(第1の実施形態) <装置構成>図1は、本発明の第1の実施形態における
ディジタルスチルカメラの構成を示すブロック図であ
る。ディジタルスチルカメラ1は、大きく分けて、画像
信号を生成する画像生成部10と、画像データに所定の
信号処理を行う信号処理部20と、SDRAM等からな
るイメージメモリ32と、信号処理部20の制御を行う
制御部40と、表示部36とを備える。
【0021】画像生成部10は、画像信号を生成する撮
像手段である個体撮像素子、例えばCCDイメージセン
サ11と、生成された画像信号にサンプルホールド処理
及びディジタル化処理を行って画像データを出力するサ
ンプル/ホールド−アナログ/ディジタル回路(以下、
「S/H−A/D回路」という。)12と、タイミング
信号を発生するタイミングジェネレータ13とを備え
る。このタイミングジェネレータ13は、信号処理部2
0から供給される同期信号に基づいて、画像生成部10
の各回路を制御する水平同期信号及び垂直同期信号を発
生するものである。
【0022】本実施形態においては、CCDイメージセ
ンサ11は、例えば、200万画素相当の画像データを
生成するものを仮定するが、200万画素に限るもので
はないことはいうまでもない。CCDイメージセンサ1
1は、タイミングジェネレータ13からの同期信号に基
づいて駆動され、毎秒30フレームの画像信号を出力す
る。なお、CCDイメージセンサ11は、画像信号の間
引き機能を有し、制御部40の制御に従って、画像信号
の垂直方向成分を1/2,1/3,1/4・・・に間引
いて出力することができる。
【0023】S/H−A/D回路12も、タイミングジ
ェネレータ13からの同期信号に基づいて、所定のサン
プリング間隔でサンプルホールド及びA/D変換処理を
行い、この画像データを信号処理部20に供給する。
【0024】信号処理部20は、たとえば1個のLSI
(Large Scale Integrated circuit)によって構成され
る。信号処理部20は、画像生成部10からの画像デー
タに対して入力処理及びカメラ処理を行う入力処理回路
21と、イメージメモリ32のインターフェースである
メモリインターフェース27と、メモリインターフェー
ス27を制御することによりイメージメモリ32に対す
る画像データの読み出し/書き込みを制御するメモリコ
ントローラ22と、NTSC/PAL(Phase Alternati
on by Line) エンコーダ23と、NTSC/PAL エ
ンコーダ23からの画像データをアナログ化して、表示
部36に供給するD/Aコンバータ24と、供給された
画像データを表示する表示部36とを有し、これにより
電子ファインダ機能が実現される。なお、表示部36
は、VGAフォーマットまでの画像データに対応するこ
とができる。また、D/Aコンバータ24からの出力
は、出力端子25を介して外部に出力することもでき
る。
【0025】更に、信号処理部20は、同期信号を発生
してタイミングジェネレータ13に供給するシンク・ジ
ェネレータ26と、画像データの解像度変換処理を行う
解像度変換回路28と、画像データの圧縮/伸張処理を
行うJPEG(Joint Photographic Experts Group)エン
コーダ/デコーダ29と、JPEGエンコーダ/デコー
ダ29のインターフェースであるJPEGインターフェ
ース30と、制御部40の後述するCPUとデータの送
受信を行うためのインターフェースであるホストインタ
ーフェース31とを備える。
【0026】制御部40は、信号処理部20の各回路を
制御するCPU(Central Processing Unit) 41と、画
像データやその他の制御データを一時格納するDRAM
(Dynamic Random Access Memory)42と、CPU41の
制御プログラムが記憶されているROM(Read Only Mem
ory)43と、例えばフラッシュメモリからなる記録装置
51と画像データをやりとりするためのインターフェー
スであるフラッシュメモリインターフェース44と、例
えばIrLED(Infrared LED) からなる通信回路52のイン
ターフェースであるIrDAインターフェース45とを備え
る。
【0027】CPU41は、JPEGエンコーダ/デコ
ーダ29で圧縮された画像データを、フラッシュメモリ
インターフェース44を介してフラッシュメモリなどか
らなる記録装置51に書き込んだり、記録装置51から
画像データを読み出してJPEGエンコーダ/デコーダ
29に供給する制御を行う。また、JPEGエンコーダ
/デコーダ29からの画像データや、記録装置51から
読み出した画像データを、IrDAインターフェース45、
通信回路52を介して赤外光として外部に出力する制御
も行う。また、制御プログラムに応じて、後述するよう
なCCD11の間引き読み出しの設定制御を行う。
【0028】図2は、図1に示すディジタルスチルカメ
ラ1の構成を簡略的に示したものである。図2では、図
1に示す構成を仮想的なバスである画像データバス33
を用いて示しており、各ブロック間でやりとりされる画
像データの転送帯域に限界があることを表すものであ
る。また、34はCPUバスである。なお、図1と同様
の構成には同じ参照番号を付し、説明を省略する。
【0029】図3は、図2に示す信号処理部20の各構
成要素を更に詳しく示す。
【0030】入力処理回路21は、画像生成部10から
転送される画像データに所定の信号処理を行うCCDイ
ンターフェース21aと、CCDインターフェース21
aの処理を行うために検波処理を行う検波回路21b
と、画像データの変換処理を行うカメラディジタルシグ
ナルプロセッサ(以下、「カメラDSP」という。)2
1cとを備える。
【0031】CCDインターフェース21aは、図1に
示すS/H−A/D回路12からの赤信号、緑信号、青
信号(R,G,B)で構成される画像データに対してデ
ィジタルクランプ、シェーディング補正、ホワイトバラ
ンス調整、ガンマ補正、色処理等の処理を行ったり、必
要に応じて画像データの水平方向成分の間引き処理も行
う。CCDインターフェース21aは、かかる処理を行
った後、画像データをカメラDSP21cに供給した
り、画像データバス33を介してメモリコントローラ2
2に供給する。
【0032】検波回路21bは、CCDインターフェー
ス21aに入力する画像データからオートフォーカス、
オートアイリス、ホワイトバランス調整のための検波処
理を行い、そのデータを制御部40に送る。これにより
フォーカス機構、アイリス機構の自動調整を行う。
【0033】カメラDSP21cは、CCDインターフ
ェース21aからのRGBからなる画像データを、輝度
信号Y及びクロマ信号(色差信号)Cb,Crからなる
画像データに変換する。また、カメラDSP21cは簡
易解像度変換回路21dを有し、上記処理を行うととも
に、画像データの解像度を簡易的に変換する。
【0034】簡易解像度変換回路21dは、CCDイメ
ージセンサ11が生成する画像データの解像度が、例え
ばVGAフォーマット等、表示部36が対応可能な画像
データの解像度よりも大きい場合に、画像データの解像
度を低く変換するものである。
【0035】簡易解像度変換回路21dは、具体的には
図4に示すように、色差信号の分離を行うB−Y/R−
Y分離回路61と、水平方向の補間処理を行う水平方向
線形補間回路62と、色差信号の合成を行うB−Y/R
−Y合成回路63と、各信号に1水平走査期間(1H期
間)の遅延を与える1H遅延回路64と、垂直方向線形
補間回路65とを備える。
【0036】B−Y/R−Y分離回路61は、カメラD
SP21cからの画像データからクロマ信号Cb,Cr
である色差信号B−Y、R−Yをそれぞれ分離して水平
方向線形補間回路62に供給する。水平方向線形補間回
路62は、輝度信号Y、色差信号B−Y、R−Yにそれ
ぞれ水平方向の補間処理を行って水平方向の解像度を低
くして、補間処理済みの輝度信号Y及び色差信号B−
Y、R−YをB−Y/R−Y合成回路63に供給する。
【0037】B−Y/R−Y合成回路63は、色差信号
B−Y、R−Yを合成し、水平方向線形補間回路62か
らの輝度信号Y及び合成された色差信号B−Y、R−Y
を1H遅延回路64及び垂直方向線形補間回路65に供
給する。1H遅延回路64は、輝度信号Y及び色差信号
B−Y、R−Yにそれぞれ1H期間の遅延を与えて垂直
方向線形補間回路65に供給する。垂直方向線形補間回
路65は、B−Y/R−Y合成回路63及び1H遅延回
路64からの輝度信号Y及び色差信号B−Y、R−Yに
基づいて垂直方向の線形補間処理を行い、この結果、水
平方向及び垂直方向の解像度が低くなった輝度信号Y’
及び色差信号(B−Y)’,(R−Y)’からなる画像
データを出力する。
【0038】メモリコントローラ22は、入力処理回路
21や他の回路から供給される画像データを図1に示す
メモリインターフェース27を介してイメージメモリ3
2に書き込んだり、イメージメモリ32の画像データを
メモリインターフェース27を介して読み出す制御を行
う。例えば、イメージメモリ32から読み出した画像デ
ータをNTSC/PALエンコーダ23、解像度変換回
路28、JPEGエンコーダ/デコーダに供給したり、
解像度変換回路28が出力する解像度変換済みの画像デ
ータをイメージメモリ32に書き込んだりする。このと
き、メモリコントローラ22は、イメージメモリ32に
記憶された画像データに基づいて、CCDイメージセン
サ11に欠陥画素があるかについての検出も行う。
【0039】更に、メモリコントローラ22は、イメー
ジメモリ32と画像データバス33につながる各ブロッ
クとのデータ転送制御を行う。なお、メモリコントロー
ラ22における画像データなどのデータ転送に係るアー
ビトレーションについては、詳細に後述する。
【0040】なお、イメージメモリ32は、上述のよう
に画像データを記憶するだけでなく、いわゆるキャラク
タジェネレータのデータであるOSD(On Screen Displ
ay)データも記憶する。ここにいうOSDデータは、ビ
ットマップデータからなる。メモリコントローラ22
は、OSDデータの読み出し/書き込みも制御する。な
お、画像データとOSDデータとの合成は、NTSC/
PALエンコーダ23において行われる。
【0041】また、解像度変換回路28では、メモリコ
ントローラ22からの画像データの供給に応じて、解像
度変換処理を行う。解像度変換後のデータはメモリコン
トローラ22を介してイメージメモリ32に書き込まれ
る。
【0042】図5は、解像度変換回路28の詳細構成を
示すブロック図である。解像度変換回路28は、例えば
[p×q]の画像データを[m×n]の画像データに変
換する解像度変換処理を行う。解像度変換回路28は、
主に、CCDイメージセンサ11で生成された画像デー
タが高解像度のときに所定の解像度に抑えるために行う
処理であるが、低解像度の画像データを高解像度になる
ように処理することもできる。
【0043】解像度変換回路28は、具体的には図5に
示すように、画像データバス33を介して入力する画像
データを記憶する入力バッファ71と、入力バッファ7
1からの画像データを水平方向にバッファリングする水
平方向バッファ72と、水平方向バッファ72からの画
像データに水平方向の解像度変換処理を行う水平方向変
換処理回路73と、水平方向変換処理回路73からの画
像データを垂直方向にバッファリングする垂直方向バッ
ファ74と、垂直方向の解像度変換処理を行う垂直方向
変換処理回路75と、出力の際にバッファリングをする
出力バッファ76とを備える。
【0044】なお、解像度変換回路28は、画像データ
の解像度変換を行う準備ができたときは、イメージメモ
リ32から画像データを読み出すようにメモリコントロ
ーラ22に要求するリードリクエスト信号を出力し、さ
らに、画像データの変換処理後に当該画像データをイメ
ージメモリ32に書き込むようにメモリコントローラ2
2に要求するライトリクエスト信号を出力する。また、
解像度変換回路28は、メモリコントローラ22がリク
エスト信号に応答したことを示すグラント信号を受信す
る。
【0045】水平方向バッファ72は、図6に示すよう
に、1画素分の遅延を与える第1の遅延回路81、第2
の遅延回路82、第3の遅延回路83を直列に接続して
構成される。したがって、第1の遅延回路81は1画素
分遅延した画像データを出力し、第2の遅延回路82は
2画素分遅延した画像データを出力し、第3の遅延回路
83は3画素分遅延した画像データを出力する。
【0046】また水平方向変換処理回路73は、図6に
示すように、第1から第4の乗算器84、85、86、
87と、第1から第3の加算器88,89,90とを備
える。場合によっては、加算器90の後にデータを正規
化するための回路が付加される。
【0047】第1の乗算器84は、入力バッファ71か
ら供給される画像データに所定の係数を乗じて加算器8
8に供給する。第2の乗算器85は、第1の遅延回路8
1から供給される画像データに所定の係数を乗じて加算
器88に供給する。第3の乗算器86は、第2の遅延回
路82から供給される画像データに所定の係数を乗じて
加算器89に供給する。第4の乗算器87は、第3の遅
延回路83から供給される画像データに所定の係数を乗
じて加算器90に供給する。第1の加算器88は、各画
像データを合成して第2の加算器89に供給する。第2
の加算器89は、各画像データを合成して第3の加算器
90に供給する。第3の加算器90は、各画像データを
合成し、これを水平方向の解像度変換処理済みの画像デ
ータとして垂直方向バッファ74に供給する。
【0048】以上のように水平方向変換処理回路73
は、1画素分ずつ遅延のある画像データにそれぞれ所定
の重み付けを行って合成することによって、水平方向の
画素間を補ったり又は間引く処理を行ったりして、水平
方向の解像度を変換する。
【0049】垂直方向バッファ74は、例えば図6に示
すように、1ライン分の遅延を与える第1から第3のバ
ッファメモリ91,92,93を直列に接続して構成さ
れる。したがって、第1のバッファメモリ91は1ライ
ン分遅延した画像データを出力し、第2のバッファメモ
リ92は2ライン分遅延した画像データを出力し、第3
のバッファメモリ93は3ライン分遅延した画像データ
を出力する。
【0050】また、垂直方向変換処理回路75は、図6
に示すように、第5から第8の乗算器94,95,9
6,97と、第4から第6の加算器98,99,100
とを備える。場合によっては、加算器90の後にデータ
を正規化するための回路が付加される。
【0051】第5の乗算器94は、水平方向変換回路7
3から供給される画像データに所定の係数を乗じて第4
の加算器98に供給する。第6の乗算器95は、第1の
ラインメモリ91から供給される画像データに所定の係
数を乗じて第4の加算器98に供給する。第7の乗算器
96は、第2のラインメモリ92から供給される画像デ
ータに所定の係数を乗じて第5の加算器99に供給す
る。第8の乗算器97は、第3のラインメモリ93から
供給される画像データに所定の係数を乗じて第6の加算
器100に供給する。第4の加算器98は、各画像デー
タを合成して第5の加算器99に供給する。第5の加算
器99は、各画像データを合成して第6の加算器100
に供給する。第6の加算器100は、各画像データを合
成し、これを垂直方向の解像度変換処理済みの画像デー
タとして出力する。
【0052】以上のように垂直方向変換処理回路75
は、1ライン分ずつ遅延のある画像データにそれぞれ所
定の重み付けを行って合成することによって、垂直方向
の画素間を補う処理を行ったり又は間引く処理を行った
りして、垂直方向の解像度を変換する。
【0053】なお、図5及び図6に示す構成では、解像
度変換回路28は水平方向の解像度変換処理を行ってか
ら垂直方向の解像度変換処理を行っているが、図7に示
すように、垂直方向の解像度変換処理を行ってから水平
方向の解像度変換処理を行ってもよい。すなわち、入力
バッファ71からの画像データを垂直方向バッファ74
に供給し、垂直方向バッファ74、垂直方向変換処理回
路75、水平方向バッファ72、水平方向変換処理回路
73の順に各処理を行うような構成にしてもよい。
【0054】また、垂直方向バッファ74における第1
から第3のバッファメモリ91,92,93は、1ライ
ン(1H)分の画像データを記憶することができるとし
たが、図8に示すように、1ラインより少ない例えばN
ピクセル(ピクセル長N)の画像データを記憶すること
ができるものであってもよい。この場合、メモリコント
ローラ22は、図9に示すように、イメージメモリ32
に記憶されている画像データをNピクセル毎に読み出す
必要がある。
【0055】具体的には、メモリコントローラ22は、
イメージメモリ32に記憶されている1画面分の画像デ
ータを、各ライン毎にNピクセルずつ垂直方向に読み出
す。ここで、図10に示すように、1画面はp×q[ピ
クセル]からなり、左上のピクセルの座標を(1,
1)、右上のピクセルの座標を(p,1)、左下のピク
セルの座標を(1,q)、右下のピクセルの座標を
(p,q)とする。
【0056】その場合、メモリコントローラ22は、図
11に示すように、最初に、水平方向にNピクセル分の
画像データを、1行目,2行目,・・・q行目の順にラ
イン毎に読み出す。これにより、メモリコントローラ2
2は、左端からNピクセル分の画像データ、すなわち
(1,1)(1,q)(N,q)(N,1)で囲まれる
範囲(N×qピクセル分)の画像データ(以下、「画像
データ群(1)」という。)を読み出す。
【0057】メモリコントローラ22は、次に、(N−
1,1)(N−1,q)(N−2,q)(N−2,1)
で囲まれる範囲の画像データ(以下、「画像データ群
(2)」という。以下同様。)を読み出す。このように
画像データ群(1)及び(2)を読み出すと、メモリコ
ントローラ22は(N−1)列目及びN列目の画像デー
タを2度読み出すことになる。
【0058】この理由は、垂直方向変換処理回路75
は、周辺のピクセルから補間処理を行うため、第1から
第3のバッファメモリ91,92,93の最初と最後に
記憶されているピクセルについては処理結果の対象とし
ないからである。例えば、(N,1)のピクセルは、画
像データ群(1)が読み出されたときは、垂直方向の補
間処理結果の対象とならない。しかし、この(N,1)
のピクセルは、画像データ群(2)が読み出されるとき
にも読み出され、このときに補間処理結果の対象とな
る。
【0059】同様にして、メモリコントローラ22は、
直前の画像データ群のうち最後の2列目分の画像データ
を含むようにして水平方向にNピクセル分の画像データ
を各ライン毎に読み出し、画像データ群を解像度変換回
路28に供給する。
【0060】解像度変換回路28の垂直方向バッファ7
4には、第1から第3のバッファメモリ91,92,9
3の容量に合致した画像データが各ライン毎に供給され
る。したがって、第1から第3のバッファメモリ91,
92,93には、それぞれ1ラインずつずれた画像デー
タが記憶されることになる。垂直方向変換処理回路75
は、垂直方向バッファ74の第1から第3のバッファメ
モリ91,92,93からの各画像データに基づいて、
垂直方向の解像度変換処理を行うことができる。
【0061】以上のように、垂直方向画像度変換に必要
なバッファメモリの容量が1ライン分に満たなくても、
メモリコントローラ22がバッファメモリの容量に合わ
せて読み出しを行うことによって、解像度変換回路28
に垂直方向の解像度変換を行わせることができる。
【0062】なお、上記例では画像データ群の間の読み
出し重複は2列となっているが重複が2列より大きい場
合や、重複がない場合も考えられる。また、解像度変換
に限らず、カメラ信号処理等の画像信号処理にも適用さ
れる。
【0063】また、ここではバッファメモリが垂直方向
の補間処理に用いられている場合を例に挙げて説明した
が、バッファメモリが水平方向の補間処理に用いられて
いる場合であっても同様である。
【0064】すなわち、例えば図12に示すように、解
像度変換回路28がNピクセル分の容量のバッファメモ
リからなる水平方向バッファ72aを用いて水平方向の
解像度変換を行う場合であってもよい。メモリコントロ
ーラ22は、図13に示すように、垂直方向にNピクセ
ル分の画像データを、1列目,2列目,・・・p行目の
順に各列毎に読み出せばよい。なお、上述した垂直補間
処理の場合と同様に、バッファメモリの最初と最後に記
憶される画像データに対しては、水平補間処理の対象に
なるように2度読み出す必要がある。
【0065】このように、メモリコントローラ22は、
Nピクセル分のデータ容量からなる第1から第3のバッ
ファメモリ91,92,93に対しても、水平方向及び
垂直方向の解像度変換処理が行われるように、イメージ
メモリ32から画像データを読み出すことができる。こ
れにより、水平方向バッファ72及び垂直方向バッファ
74の回路規模を小さくして生産コストを削減すること
ができる。
【0066】また、図3に示すNTSC/PALエンコ
ーダ23は、メモリコントローラ22から画像データを
供給されると、この画像データにNTSC方式又はPA
L方式のエンコードを行ってD/Aコンバータ24(図
1)に供給する。D/Aコンバータ24は、かかる画像
データをアナログ化して、
【0067】表示部36や外部端子25を介して出力す
る。また、NTSC/PALエンコーダ23は、上述し
たエンコードを行うだけでなく、エンコード処理を行う
前に必要に応じて画像データの解像度を高くする簡易解
像度変換回路23aを有する。
【0068】簡易解像度変換回路23aは、イメージメ
モリ32上の画像データが表示に必要な解像度より低い
場合に、あるいは画像データバス33を介して送られて
くる画像データが表示部36の表示規格に合うように、
解像度変換を行う。
【0069】簡易解像度変換回路23aは、具体的には
図14に示すように、画像データバス33からの画像デ
ータを記憶するラインメモリ101と、垂直方向に画像
データの補間処理を行う垂直方向(V方向)線形補間回
路102と、水平方向(H方向)補間回路103とを備
える。
【0070】ラインメモリ101は、入力端子inからの
画像データを1ライン分記憶し、かかる画像データを記
憶した順にV方向線形補間回路102に供給する。V方
向線形補間回路102は、前記入力端子inからの画像デ
ータとラインメモリ101からの画像データに所定の重
み付けをすることにより垂直方向の線形補間をする。次
に水平方向の補間として、Yは7次のフィルタ、Cb,
Crは3次のフィルタによる補間を行う。これは解像度
を2倍に上げる補間のみである。そして、画像データを
出力端子outを介して出力する。
【0071】例えば、前記入力端子inから入力される画
像データをa、ラインメモリ101から読み出される画
像データをb、重み付けを行うための係数をg(0≦g
≦1)、V方向線形補間回路102が出力する画像デー
タをcとすると、V方向線形補間回路102は以下の演
算を行う。
【0072】c=g*a+(1−g)*b
【0073】なお、出力端子out から出力された画像デ
ータは、上述したように、エンコード処理される。ま
た、図1に示すJPEGインターフェース30を介して
画像データがJPEGエンコーダ/デコーダ29に供給
されると、JPEG方式で静止画の圧縮処理を行い、更
にJPEGエンコーダ/デコーダ29で伸張処理を行
う。JPEGエンコーダ/デコーダ29により圧縮/伸
張処理された画像データは、メモリコントローラ22を
介してイメージメモリ32に書き込まれたり、CPUバ
ス34を介してCPU41に供給される。
【0074】CPU41は、かかる圧縮処理済みの画像
データをCPUバス34を介して記録装置51に書き込
む。また、CPU41は、圧縮処理済みの画像データ
を、CPUバス34、通信回路52を介して、外部に出
力することもできる。
【0075】<アービトレーション>信号処理部20に
おいて、NTSC/PALエンコーダ23や解像度変換
回路28等その他各回路は、画像データの処理を開始す
る前に、画像データを要求することを示すリクエスト信
号(request)をメモリコントローラ22内の不図示のア
ービタに送信する。また、これらの各回路は、画像デー
タの処理が終了した後、その画像データを出力するとき
もリクエスト信号をメモリコントローラ22に送信す
る。
【0076】一方、メモリコントローラ22は、各回路
からのリクエスト信号を受信すると、各回路の中から優
先順位の高いものを選択し、選択した回路に対してグラ
ント(grant) 信号を送信する。ここで、グラント信号と
は、当該信号を受信する回路に対して画像データを供給
すること又は当該信号を受信した回路が出力する画像デ
ータを受け取る準備ができたことを示す信号をいう。そ
して、メモリコントローラ22は、イメージメモリ32
から画像データを読み出し、前記グラント信号の送信先
の回路に対して画像データバス33を介して供給する
か、または、メモリコントローラ22は、前記グラント
信号の送信先の回路が出力した画像データを受け取っ
て、この画像データをイメージメモリ32に書き込む処
理を行う。
【0077】なお、メモリコントローラ22は、各回路
から同時にリクエスト信号を受信したときは、リアルタ
イムで処理することが必要な回路を優先的に選択するこ
とができる。例えば、メモリコントローラ22は、表示
部36に被写体の映像を表示させるときは、入力処理回
路21、NTSC/PALエンコーダ23を優先して選
択する。また、メモリコントローラ22は、画像データ
バス33における画像データのバス占有使用率を判断し
て、当該占有率に応じて各回路の優先順位を決定しても
よい。
【0078】なお、メモリコントローラ22は、画像デ
ータバス33の転送帯域制限内で各回路に画像データを
供給することができるのであれば、時分割で各回路にグ
ラント信号を送信して、各回路がそれぞれ所定の処理を
行うように制御してもよい。これにより、メモリコント
ローラ22は、事実上、各回路に対してリアルタイムで
データアクセスして、各回路からの画像データをイメー
ジメモリ32に書き込んだり、イメージメモリ32の画
像データを読み出して各回路に供給することができる。
【0079】さらに、画像データバス33を介して図示
しない外部回路とアクセスする場合であっても、当該外
部回路が上述したリクエスト信号を送信したりグラント
信号を受信することができるものであれば、画像データ
バス33の転送帯域制限範囲内で、信号処理部20内の
各回路と同様に時分割で同時にアクセスすることができ
る。すなわち、メモリコントローラ22は、画像データ
バス33の帯域の範囲内であれば、信号処理部20内の
回路や外部回路の数を問わず、これらの各回路に対して
時分割で同時にアクセスすることができる。
【0080】以上のように、メモリコントローラ22
は、画像データバス33の調停やイメージメモリ32と
各回路間における画像データの書き込み/読み出しの制
御、さらに、CPUバス34とのデータ転送を行ってい
る。
【0081】<動作>次に、上記構成を有するディジタ
ルスチルカメラ1の本発明の第1の実施形態における動
作について説明する。
【0082】ディジタルスチルカメラ1は、撮影前に被
写体の状態や位置等を確認するためのファインダモー
ド、確認した被写体の映像を撮影する記録モード、最後
に撮影した被写体の映像を確認するレビューモード、そ
して撮影された被写体像の画像を確認するための再生モ
ードを有し、各モードに応じて処理を行う。
【0083】図15は、本発明の第1の実施形態におけ
るディジタルスチルカメラ1の動作を示すフローチャー
トであり、CPU41がメモリコントローラ22やその
他各回路が制御することで実行される。
【0084】まず、ステップS101でファインダモー
ドに設定されているかを判断する。ユーザは、図示しな
いシャッタボタンを押圧して被写体を撮影する前に、表
示部36に表示される被写体の様子を観察する必要があ
る。ファインダモードに設定されていればステップS1
02に進み、イメージメモリ32内にデータ変換処理が
必要な画像データがあるかどうかを判断し、無ければス
テップS105に進む。なお、イメージメモリ32内に
データ変換処理が必要な画像データがある場合について
は後述する。
【0085】ステップS105では、画像生成部10を
制御して、垂直方向成分を、例えば1/3に間引いた画
像データをCCDイメージセンサ11から読み出すよう
に設定する。1/3に間引き読み出しされた画像データ
はS/H−A/D回路12を介してディジタル化され、
CCDインターフェース表示部36に供給される。
【0086】次にステップS106では、水平方向成分
を1/3に間引くようにCCDインターフェース21a
を設定する。具体的には、CCDインターフェース21
aは、図16(A)に示すクロック(CLK)に同期し
て信号処理を行うが、CCDインターフェース21a
は、図16(B)に示すように、画像生成部10から供
給される画像データの水平方向成分を1/3に間引く処
理を行う。水平方向に間引いた画像データに対して、更
にガンマ補正等の画像処理を行って、カメラDSP21
cに供給する。CCDインターフェース21aは、1/
3間引きの結果、例えば、340×256に変換された
画像データをカメラDSP21cに供給する。
【0087】次にステップS107において、カメラD
SP21cは、図16(C)に示すように、間引き処理
後の画像データに対してデータ変換処理を行って、YC
rCbの画像データに変換する。なお、CCDインター
フェース21aから供給された画像データの解像度によ
っては、カメラDSP21cは、さらに簡易解像度変換
回路21dにおいて画像データの解像度を低くすべく解
像度変換を行って(例えば、340×256→320×
240)、変換処理後の画像データを画像データバス3
3を介してメモリコントローラ22に供給する。
【0088】ここで、簡易解像度変換回路21dは、後
の処理に必要な程度に簡易的に解像度を低くしている。
これにより、CCDイメージセンサ11で生成される画
像データが高解像度であっても、画像データバス33に
おいて画像データが占める転送帯域を小さくすることに
より画像データバス33の渋滞を回避し、たとえばNT
SCのフレームレートでファインダモードのリアルタイ
ム性を維持することができる。
【0089】メモリコントローラ22は、画像データを
イメージメモリ32に書き込み、さらに、図16(D)
に示すようなタイミングで、イメージメモリ32から画
像データを読み出し、画像データバス33を介してNT
SC/PALエンコーダ23に供給する(ステップS1
08)。メモリコントローラ22は、同時に、図16
(E)に示すように、イメージメモリ32に記憶されて
いるOSDデータを必要に応じて読み出し、画像データ
バス33を介してNTSC/PALエンコーダ23に供
給する。 図16(F)は前記のリアルタイム処理を可
能とする画像データバス33上の転送の様子を示す。
【0090】次にステップS109で、NTSC/PA
Lエンコーダ23内の簡易解像度変換回路23aは、画
像データバス33から供給される画像データに、NTS
C方式の場合は320×240→640×240、PA
L方式の場合は320×240→640×288の解像
度変換処理を行い、さらに、NTSC/PALエンコー
ダ23は、変換処理後の画像データをNTSC方式ある
いはPAL方式に変換してOSDデータを合成し、これ
を表示部36に供給する。これにより、表示部36に
は、被写体の画像及び字幕情報等がリアルタイムで表示
される(ステップS110)。
【0091】ユーザは、上述したファインダモードにお
いて表示部36に表示される被写体の様子を観察し、被
写体を撮影すると決定すると、次に図示しないシャッタ
ボタンを押圧する。
【0092】シャッタボタンが押圧されると、ディジタ
ルスチルカメラ1は記録モードに移行する(ステップS
111でYES)。
【0093】ステップS112において、CPU41は
シャッタボタンの押圧に同期してCCDイメージセンサ
11の間引き処理を停止するように制御し、全画素の画
像信号を読み出す。読み出された画像信号は、S/H−
A/D回路12を介してディジタル化されて、CCDイ
ンターフェース21aに供給される。
【0094】記録モードにおいては、CCDインターフ
ェース21aは、S/H−A/D回路12から供給され
る画像データを、カメラDSP21cではなく、画像デ
ータバス33を介してメモリコントローラ22に供給す
る。ファインダモードの場合と異なり、ここでは画像デ
ータの間引きを行わない。
【0095】次にステップS113において、メモリコ
ントローラ22は画像データをイメージメモリ32に直
接書き込んだ後、当該画像データを読み出し、画像デー
タバス33を介してカメラDSP21cに供給する。な
お、メモリコントローラ22は上述したようにアービト
レーションを行って、適切なタイミングで画像データを
供給する。カメラDSP21cは、RGBからなる画像
データをY,Cb,Crからなる画像データに変換する
(ステップS114)。
【0096】このように、記録モードでは、カメラDS
P21cにはイメージメモリ32に一度書き込まれた画
像データが供給される。すなわち、カメラDSP21c
は、CCDインターフェース21aから直接供給される
画像データではなく、イメージメモリ32からの画像デ
ータに対してデータ変換処理を行う。したがって、カメ
ラDSP21cは、高速にデータ変換処理を行う必要は
なく、画像データバス33が空いているときにかかる処
理を実行してもよい。換言すると、記録モードでは、カ
メラDSP21cは、リアルタイムで処理する必要がな
いので、画像データに対して処理速度より画質の向上を
優先してデータ変換処理を行い、かかる変換処理済みの
画像データを画像データバス33を介してメモリコント
ローラ22に供給する。メモリコントローラ22は、こ
の画像データをイメージメモリ32に書き込む。
【0097】メモリコントローラ22は、イメージメモ
リ32から変換処理済みの画像データを読み出してJP
EGエンコーダ/デコーダ29に供給する。JPEGエ
ンコーダ/デコーダ29は、画像データをJPEG圧縮
して、CPUバス34を介して、図2に示す記録装置5
1に書き込む(ステップS115)。
【0098】シャッタボタンが解除されると、再びステ
ップS101の判断を行う。ファインダモードの場合、
ステップS102でイメージメモリ32内に画像処理が
必要なデータがあるか否かを判断するが、ここでは記録
モード直後の動作であるために、データ変換処理が済ん
でいない画像データがイメージメモリ32内に残ってい
る。そこで、ステップS103に進み、CPU41はC
CDイメージセンサ11から垂直方向成分を1/6に間
引いた画像信号を読み出すように制御し、S/H−A/
D回路12を介してディジタル化された画像データをC
CDインターフェース21aに供給する。
【0099】ステップS104では、CCDインターフ
ェース21aが、画像生成部10から供給される画像デ
ータの水平方向成分を1/6に間引く処理を行うように
設定し、間引かれた画像データに対してガンマ補正等を
行ってカメラDSP21cに供給する。このようにCC
Dインターフェース21aからは、1/6間引きの結
果、170×128に変換した画像データがカメラDS
P21cに供給される。
【0100】ステップS107で、カメラDSP21c
は、間引き処理後の画像データにデータ変換処理を行っ
て、YCrCbの画像データに変換する。カメラDSP
21cは、さらに簡易解像度変換回路21dにおいて画
像データの解像度を低くすべく解像度変換をして(例え
ば、170×128→160×120)、かかる変換処
理後の画像データを画像データバス33を介してメモリ
コントローラ22に供給する。
【0101】このように処理することで、簡易解像度変
換回路21dは、通常のファインダモードの4分の1に
解像度を落とした画像をメモリコントローラ22に供給
することになる。
【0102】メモリコントローラ22は、画像データを
イメージメモリ32に書き込み、さらに、イメージメモ
リ32から画像データを読み出して、画像データバス3
3を介してNTSC/PALエンコーダ23に供給する
(ステップS108)。メモリコントローラ22は、同
時に、イメージメモリ32に記憶されているOSDデー
タも読み出し、画像データバス33を介してNTSC/
PALエンコーダ23に供給する。
【0103】ステップS109において、NTSC/P
ALエンコーダ23内の簡易解像度変換回路23aは、
画像データバス33から供給される画像データに、NT
SC方式の場合は160×120→640×240、P
AL方式の場合は160×120→640×288の解
像度変換処理を行い、さらに、NTSC/PALエンコ
ーダ23は、変換処理後の画像データをNTSC方式あ
るいはPAL方式に変換してOSDデータを合成し、こ
れを表示部36に供給する。これにより、表示部36に
は、被写体の画像及び字幕情報等がリアルタイムで表示
される(ステップS110)。
【0104】このように、記録モード後のファインダモ
ードでは、撮影画像の画像処理に画像データバス33の
帯域をより多く割かなくてはならないので、表示用画像
としてQVGAサイズの画像(160×120)を簡易
解像度変換回路21dで作成し、NTSC/PALエン
コーダ23内の簡易解像度変換回路23aにてこれをV
GAサイズの解像度(640×240)に補間した画像
をNTSC/PALエンコーダ23にてリアルタイム表
示する。
【0105】なお、レビューモード及び再生モードなど
のファインダモード及び記録モード以外のモードが設定
されていると判断された場合(ステップS101及びス
テップS111でNO)、設定されたモードに対応する
処理を行うが、本発明には直接関係がないため、ここで
は詳細説明を省略する。
【0106】以上のように、ディジタルスチルカメラ1
は、ファインダモードにおいては、図16(F)に示す
タイミングで、CCDイメージセンサ11で生成された
画像データの解像度を簡易的に低くしてデータ量を減ら
し、画像データが画像データバス33の帯域制限内に収
まるようにし、さらに表示に必要なだけ出力段階で解像
度を高くして表示部36に表示する。
【0107】これにより、CCDイメージセンサ11が
高解像度であっても、比較的処理時間を要する大がかり
な間引き処理を行うことなく、画像データを画像データ
バス33の帯域制限内に抑えることによって、リアルタ
イムで被写体の画像を表示部36に表示させることがで
きる。
【0108】なお、予め優先して処理を行う回路(CC
Dインターフェース21a、カメラDSP21c、NT
SC/PALエンコーダ23)を設定しておき、時分割
で、これらの回路の他に他の回路でも信号処理をしてい
る場合には、画像データのデータ量に応じて優先度の高
い前記各回路の処理を優先して行うようにしてもよい。
【0109】上述したように、ファインダモードでは、
CPU41は、リアルタイム性を最優先するため、比較
的時間のかかる処理を各回路に行わせていない。しかし
ながら、CPU41は、画像データバス33の転送帯域
の許す範囲内であれば、メモリコントローラ22やその
他の回路に様々な処理を行わせてもよい。
【0110】例えば、メモリコントローラ22は、CC
Dインターフェース21a等から供給された画像データ
を記憶するイメージメモリ32から、当該画像データを
読み出し、画像データバス33を介してNTSC/PA
Lエンコーダ23に供給するとともにJPEGエンコー
ダ/デコーダ29にも供給してもよい。このとき、表示
部36はリアルタイムで被写体の映像を表示する一方、
JPEGエンコーダ/デコーダ29は画像データのJP
EG圧縮処理を行う。
【0111】JPEGエンコーダ/デコーダ29は、静
止画像の圧縮/伸張処理を行うものであり、高画素の画
像をリアルタイムで処理をすることはできない。そこ
で、JPEGエンコーダ/デコーダ29は、画像データ
バス33から供給される画像データのコマ数(フレーム
数又はフィールド数)を所定数ずつ間引いて圧縮処理を
行ったり、また、画像の一部を切り取って解像度を低く
して圧縮処理を行ってもよい。これにより、コマ落とし
の静止画像を連続して撮影したり、解像度の低い静止画
像を連続して撮影することができる。
【0112】また、記録モードの時のようなリアルタイ
ムで処理を行う必要のない場合には、一度画像データを
イメージメモリ32に書き込んでから所定の処理を行う
ことによって、回路規模の増大を防ぎつつ画像データバ
ス33の転送帯域を有効に利用して高画素の画像を処理
することができる。
【0113】なお、上記例では記録モードにおいて、フ
ルサイズの画像データをそのまま記録装置51に記録し
ていたが、解像度変換回路28で画像データの解像度変
換を行ってから記録装置51に記録してもよい。具体的
には、CPU41は、メモリコントローラ22を介して
イメージメモリ32から読み出した画像データを、解像
度変換回路28にVGAに対応するように解像度変換を
行わせて、かかる画像データをJPEGエンコーダ/デ
コーダ29に圧縮させてから記録装置51に記録しても
よい。
【0114】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態について説明する。本第2の実施形態では、一
眼レフ・ディジタルスチルカメラのように、ファインダ
モードが無く、撮影後には撮影済み画像を表示部に表示
するようなディジタルスチルカメラについて説明する。
なお、装置構成は、上記第1の実施形態に置いて図1乃
至図14を参照して説明したものと同様であるので、こ
こでは説明を省略する。
【0115】次に、本第2の実施形態におけるディジタ
ルスチルカメラの動作について、図17のフローチャー
トを参照しながら説明す=る。
【0116】CCDイメージセンサ11は、不図示のシ
ャッタボタンの押圧に同期して(ステップS201でY
ES)、イメージメモリ32に空き容量がある場合には
(ステップS202でYES)、間引きせずにフルサイ
ズの画像信号を生成し、S/H−A/D回路12を介し
てディジタル化された画像データをCCDインターフェ
ース21aに供給する(ステップS203)。
【0117】CCDインターフェース21aは、S/H
−A/D回路12から供給される画像データを、画像デ
ータバス33を介してメモリコントローラ22に供給す
る。メモリコントローラ22は、画像データをイメージ
メモリ32に書き込むとともに(ステップS204)、
シャッタボタンの押圧をモニタする(ステップS20
5)。
【0118】シャッタボタンが押圧されていなければ
(ステップS205でNO)、イメージメモリ32から
当該画像データを読み出し、画像データバス33を介し
てカメラDSP21cに供給する(ステップS206、
S207)。一方、シャッタボタンの押圧があった場合
には(ステップS205でYES)、メモリコントロー
ラ22は、イメージメモリ32からの画像データ読出し
を一時停止し、CCDイメージセンサ11によって生成
され、CCDインターフェース21aから供給された画
像データを、イメージメモリ32に書き込むように画像
データバス33を制御する(ステップS202〜S20
4)。CCDイメージセンサ11からフルサイズの画像
信号が出力され、イメージメモリ32に1フレーム分の
画像データの書き込みが終了すると、一時停止していた
イメージメモリ32からの前の画像の読出しが再開され
る。
【0119】ステップS207の処理は、図19に示す
ように、まず、ステップS230において、イメージメ
モリ32から画像データを読み出してカメラDSP21
cに供給し、カメラDSP21cは、RGBからなる画
像データをY,Cb,Crからなる画像データに変換し
て、変換処理済みの画像データを画像データバス33を
介してメモリコントローラ22に供給する。メモリコン
トローラ22は、この画像データをイメージメモリ32
に書き込む。
【0120】次にステップS231において、メモリコ
ントローラ22は、イメージメモリ32から画像データ
を読み出してJPEGエンコーダ/デコーダ29に供給
する。JPEGエンコーダ/デコーダ29は、画像デー
タをJPEG圧縮して、CPUバス34を介して、図2
に示す記録装置51に書き込む。
【0121】上記の手順を繰り返すことで複数枚の画像
の撮影を行っている途中で、イメージメモリ32の所定
の領域が一杯になると(ステップS202でYES)、
メモリコントローラ22はCPU41に対してビジーフ
ラグを出力し、これに応じてイメージメモリ32に空き
容量ができるまで撮影が禁止される。
【0122】またCCDインターフェース21aからイ
メージメモリ32に書き込まれた順にメモリコントロー
ラ22によって画像データは読み出されて、画像データ
バス33を介してカメラDSP21cに供給され、それ
に続く一連の処理が施されるが、ステップS206にお
いて、図18に示すように、メモリコントローラ22は
最後にイメージメモリ32に書き込まれた画像データを
画像データバス33を介してカメラDSP21cに供給
し、RGBからなる画像データをY,Cb,Crからな
る画像データに変換した後に(ステップS220)、解
像度変換回路28で画像データの解像度をVGAフォー
マット(640×480)に変換し(ステップS22
1)、再び画像データバス33を介してイメージメモリ
32に書き込む。さらにこの表示用画像データをNTS
C/PALエンコーダ23が要求するリクエスト信号に
応じる形で再びイメージメモリ32から読み出してNT
SC/PALエンコーダ23に供給する(ステップS2
23)。NTSC/PALエンコーダ23は、上記第1
の実施形態で説明したのと同様にして低解像度化された
画像データを表示部36の表示フォーマットに適するよ
うに高解像化し(ステップS223)、表示部にデータ
を供給する。表示部36には最終撮影画像が表示される
(ステップS224)。
【0123】ところで、撮影されたすべての画像が記録
装置51に書き込まれるまでは画像データバス33上
は、カメラDSP21cへの読み書き、もしくはイメー
ジメモリ32から読み出されてJPEGエンコーダ/デ
コーダ29に供給される画像データで渋滞している。
【0124】この場合、解像度変換回路28でVGAフ
ォーマットに変換された表示用画像は、有効表示領域に
限っては表示画像用の同期信号HDの一周期に一回必ず
NTSC/PALエンコーダ23に供給されなければな
らず、画像データバス33の帯域を優先的に使うので、
その分だけ撮影開始から記録装置51への書き込み完了
までの時間が長くなる。
【0125】そこで、例えばイメージメモリ32の所定
の領域がフルになるまでシャッタボタンが押圧されてい
た場合には、CPU41は画像データバス33が渋滞す
ると判断して次のような動作を行うようにプログラムす
ることができる。すなわち、メモリコントローラ22は
最後にイメージメモリ32に書き込まれた画像データを
画像データバス33を介してカメラDSP21cに供給
し、RGBからなる画像データをY,Cb,Crからな
る画像データに変換した後に解像度変換回路28で画像
データの解像度をQVGAフォーマット(320×24
0)に変換し、再び画像データバス33を介してイメー
ジメモリ32に書き込む。NTSC/PALエンコーダ
23はVGAフォーマット分の画像データを格納するバ
ッファを持たないため、表示画像用の同期信号HD、V
Dに同期しながら画像データバス33を介して一定のタ
イミングで画像データを要求する必要がある。
【0126】図20はNTSC/PALエンコーダ23
が、表示画像用の同期信号HD、VDに同期してメモリ
コントローラ22に対してリクエスト信号を発行し、イ
メージメモリ32から供給された画像データの解像度変
換を行って表示部36に表示するまでのタイミングを示
すタイミング・チャートである。
【0127】NTSC/PALエンコーダ23はHDパ
ルスの2回に1度、メモリコントローラ22に対してリ
クエスト信号を発行する。一方、NTSC/PALエン
コーダ23の優先度は最も高く設定されているので、メ
モリコントローラ22は直ちにグラント信号を出力し、
NTSC/PALエンコーダ23がイメージメモリ32
から画像データバス33を介して320画素分の画像デ
ータを読み出すことを許可する。したがって、画像デー
タバス33上には、HDパルスに同期してイメージメモ
リ32からNTSC/PALエンコーダ23へ320画
素分(1水平画素分)の画像データが転送される。
【0128】この転送は、HDパルスの2回に1度行わ
れ、簡易解像度変換回路23aにて画像データを水平方
向に2倍に拡大・補間するとともに、垂直方向は簡易解
像度変換23aのラインメモリ101に格納された32
0画素分の信号を2度読み出すことによって拡大・補間
してVGAフォーマットに変換後、表示部36に供給す
る。
【0129】このようにすることで表示に必要な画像デ
ータの転送レートを4分の1に下げることができるの
で、画像データバス33の残りの帯域(図20の斜線部
分)を他の画像処理に振り分けることができる。
【0130】以上述べた通り、表示用画像を作成すると
きに水平方向・垂直方向ともにデータを間引いて解像度
変換することにより、画像データバス33の帯域を画像
の表示以外の動作に優先的に振り向けることができる。
たとえば、本実施形態の場合には画像データバス33の
帯域のうち図20の斜線の領域は表示以外の画像処理に
振り分けることができる。
【0131】さらに、表示用画像を作成するときに解像
度変換回路28で画像データの解像度をVGAフォーマ
ット(640×480)に変換した場合には、以下に説
明するような方法で画像データバス33の帯域を節約す
ることができる。
【0132】NTSC/PALエンコーダ23は表示画
像用の同期信号のうちVD信号から所定の間をおいてか
らHD信号の2回に1度メモリコントローラ22に対し
てリクエスト信号を発行する。メモリコントローラ22
からグラントが出力されるとイメージメモリ32から6
40画素のうち1画素おきに320画素分の表示用画像
を読出し、2Hに1回イメージメモリ32のポインタを
640画素分進めながらこの動作を繰り返す。そして、
簡易解像度変換回路23aにて画像データを水平・垂直
方向ともに2倍に拡大・補間してVGAフォーマットに
変換後、表示部36に供給する。この場合、表示用画像
を作成する際にVGAフォーマットで作成し、読み出す
ときにQVGAサイズで読み出すことになるため、読み
出す際にエイリアスノイズが発生するが、一般的なディ
ジタルスチルカメラの表示部36は2〜3インチ程度の
液晶モニタであり、画像確認用と考えればほとんど問題
は無い。
【0133】なお、本実施形態では表示部36をテレビ
ジョンフォーマットとしたが、これ以外のフォーマット
でも本発明が有効なのは明らかである。
【0134】また、画像サイズについても本実施形態で
用いた具体的なサイズに限定するものではなく、ディジ
タルスチルカメラの動作モードについても、ファインダ
ーモード、記録モード、あるいはレビューモードといっ
た動作モードに限定するものではない。
【0135】更に、上記第1及び第2の実施形態におい
て、ディジタルスチルカメラ1は、信号処理系において
は信号処理部20とCPU41とのいわゆる2チップで
構成されている。したがって、各信号処理回路がそれぞ
れチップ構成となっている複数チップの場合に比べて、
基板面積を縮小することができ、さらに消費電力を削減
することができる。
【0136】また、信号処理部20は、CPUを含めた
チップ構成となっていないので、CPU41に関わるア
プリケーションの変更が生じた場合でもそれに対応して
信号処理を行うことができる。すなわち、CPUを含め
たチップ構成の場合、当該CPUのアプリケーションの
変更が生じたときにはそれに対応してチップの再構成を
することは不可能である。しかし、前記信号処理部20
は、アプリケーション毎に最適な構成のCPUを用い
て、所定の信号処理を行うことができる。
【0137】
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器(例えば
カメラヘッド、表示装置、ホストなど)から構成される
システムに適用しても、一つの機器からなる装置(例え
ば、デジタルスチルカメラなど)に適用してもよい。
【0138】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納された
プログラムコードを読み出し実行することによっても、
達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体
から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施
形態の機能を実現することになり、そのプログラムコー
ドを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実
行することにより、前述した実施形態の機能が実現され
るだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、
コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステ
ム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。ここでプログラ
ムコードを記憶する記憶媒体としては、例えば、フロッ
ピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、ROM、
RAM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、CD−
ROM、CD−R、DVD、光ディスク、光磁気ディス
ク、MOなどが考えられる。
【0139】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0140】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明した図15に示すフローチャ
ートに対応するプログラムコードが格納されることにな
る。
【0141】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高解像度の撮像素子により撮像して得た画像データを表
示しながら、画像データを記憶媒体に記録する等の他の
処理を行う場合にも、画像信号の表示が途切れることが
なく、且つ、表示のために信号処理や記録媒体への書き
込み速度が犠牲とならない撮像装置、信号処理装置及び
制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるディジタルスチル
カメラの構成を示すブロック図である。
【図2】図1のディジタルスチルカメラの構成概略を示
すブロック図である。
【図3】信号処理部の構成を示すブロック図である。
【図4】簡易解像度変換回路の構成を示すブロック図で
ある。
【図5】解像度変換回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】解像度変換回路の解像度変換に係る具体的な構
成を示すブロック図である。
【図7】解像度変換回路の他の構成を示すブロック図で
ある。
【図8】解像度変換回路の垂直方向バッファの構成を示
すブロック図である。
【図9】メモリコントローラがイメージメモリから画像
データを読み出すときの概念について説明する図であ
る。
【図10】1画面を構成するピクセルの座標位置を説明
する図である。
【図11】メモリコントローラがイメージメモリから画
像データを読み出すときの概念について説明する図であ
る。
【図12】解像度変換回路の水平方向バッファがライン
バッファから構成されている場合の構成を示すブロック
図である。
【図13】メモリコントローラがイメージメモリから画
像データを読み出すときの概念について説明する図であ
る。
【図14】NTSC/PALエンコーダの解像度変換回
路の構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の第1の実施形態におけるディジタル
スチルカメラの動作を示すフローチャートである。
【図16】ファインダモードにおける各回路の信号処理
の内容を説明するタイミングチャートである。
【図17】本発明の第2の実施形態におけるディジタル
スチルカメラの動作を示すフローチャートである。
【図18】本発明の第2の実施形態における撮影画像表
示処理を示すフローチャートである。
【図19】本発明の第2の実施形態における記録処理を
示すフローチャートである。
【図20】本発明のディジタルスチルカメラの動作タイ
ミングを示すタイミング・チャートである。
【図21】従来のディジタルスチルカメラの構成を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1 ディジタルスチルカメラ 10 画像生成部 20 信号処理部 21 入力処理回路 22 メモリコントローラ 23 NTSC/PALエンコーダ 28 解像度変換回路 32 イメージメモリ 33 画像データバス 34 CPUバス 40 制御部 41 CPU 51 記録装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H04N 101:00 H04N 5/91 J Fターム(参考) 5B057 AA20 BA02 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CD05 CG02 CH14 CH18 5C022 AA13 AC42 AC69 5C052 AA17 CC11 DD02 GA03 GB06 GE06 5C053 FA08 GB36 5C076 AA21 AA22 BA05 BB06 BB25

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像手段により被写体光学像を電気信号
    に変換して画像データを生成し、得られた画像データを
    記録する撮像装置であって、 前記撮像手段からの画像データの解像度を下げる解像度
    変換を行う第1の解像度変換手段と、 前記第1の解像度変換手段から画像データバスを介して
    供給される画像データの解像度を上げる解像度変換を行
    う第2の解像度変換手段と、 前記第2の解像度変換手段により解像度変換された画像
    データに基づいて画像を表示する表示手段とを有し、 前記第1の解像度変換手段は、前記画像データバスの使
    用率に応じて、第1の解像度と、前記第1の解像度より
    も低い第2の解像度への変換を選択的に実行することを
    特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記撮像手段により変換された電気信号
    を間引いて読み出す間引き読み出しと、間引かずに読み
    出す全読み出しとを選択的に実行可能な読み出し制御手
    段を更に有し、 前記読み出し制御手段は、画像データの記録が指示され
    た場合に全読み出しを行うことを特徴とする請求項1に
    記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 撮像手段により被写体光学像を電気信号
    に変換して画像データを生成し、得られた画像データを
    記録する撮像装置であって、 前記撮像手段からの画像データの解像度を下げる解像度
    変換を行う第1の解像度変換手段と、 前記第1の解像度変換手段により解像度変換された画像
    データを前記画像データバスを介して格納する格納手段
    と、 前記格納手段に格納された画像データの読み出し制御を
    行う読み出し制御手段と、 前記読み出し制御手段により前記画像データバスを介し
    て供給される画像データの解像度を上げる解像度変換を
    行う第2の解像度変換手段と、 前記第2の解像度変換手段により解像度変換された画像
    データに基づいて画像を表示する表示手段とを有し、 前記第1の解像度変換手段は、前記画像データバスの使
    用率に応じて、第1の解像度と、前記第1の解像度より
    も低い第2の解像度への変換を選択的に実行することを
    特徴とする撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記読み出し制御手段は、前記画像デー
    タバスの使用率が高い場合に、前記画像データの間引き
    読み出しをすることを特徴とする請求項3に記載の撮像
    装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の解像度は前記表示手段の表示
    機能に対応した解像度であることを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれかに記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の解像度変換手段は、前記画像
    データバスの使用率が低い場合には前記第1の解像度へ
    の変換を行い、前記画像データバスの使用率が高い場合
    には前記第2の解像度への変換を行うことを特徴とする
    請求項1乃至5のいずれかに記載の撮像装置。
  7. 【請求項7】 前記表示手段に供給する画像データに対
    してのみ前記第1及び第2の解像度変換手段による処理
    を実行するように制御する制御手段を更に有することを
    特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の撮像装
    置。
  8. 【請求項8】 撮像手段により被写体光学像を電気信号
    に変換して生成された画像データを入力し、入力した画
    像データを記録する信号処理装置であって、 入力した画像データの解像度を下げる解像度変換を行う
    第1の解像度変換手段と、 前記第1の解像度変換手段から画像データバスを介して
    供給される画像データの解像度を上げる解像度変換を行
    う第2の解像度変換手段と、 前記第2の解像度変換手段により解像度変換された画像
    データに基づいて画像を表示する表示手段と、 前記画像データバスの使用率に応じて、前記第1の解像
    度変換手段を制御して、第1の解像度と、前記第1の解
    像度よりも低い第2の解像度への変換を選択的に実行さ
    せる制御手段とを有することを特徴とする信号処理装
    置。
  9. 【請求項9】 前記撮像手段により変換された電気信号
    を間引いて読み出す間引き読み出しと、間引かずに読み
    出す全読み出しとを選択的に制御可能な読み出し制御手
    段を更に有し、 前記読み出し制御手段は、画像データの記録が指示され
    た場合に全読み出しを行うように制御することを特徴と
    する請求項8に記載の信号処理装置。
  10. 【請求項10】 撮像手段により被写体光学像を電気信
    号に変換して生成された画像データを入力し、入力した
    画像データを記録する信号処理装置であって、 入力した画像データの解像度を下げる解像度変換を行う
    第1の解像度変換手段と、 前記第1の解像度変換手段により解像度変換された画像
    データを前記画像データバスを介して格納する格納手段
    と、 前記格納手段に格納された画像データの読み出し制御を
    行う読み出し制御手段と、 前記読み出し制御手段により前記画像データバスを介し
    て供給される画像データの解像度を上げる解像度変換を
    行う第2の解像度変換手段と、 前記第2の解像度変換手段により解像度変換された画像
    データに基づいて画像を表示する表示手段と、 前記画像データバスの使用率に応じて、前記第1の解像
    度変換手段を制御して、第1の解像度と、前記第1の解
    像度よりも低い第2の解像度への変換を選択的に実行さ
    せる制御手段とを有することを特徴とする信号処理装
    置。
  11. 【請求項11】 前記読み出し制御手段は、前記画像デ
    ータバスの使用率が高い場合に、前記画像データの間引
    き読み出しをすることを特徴とする請求項10に記載の
    信号処理装置。
  12. 【請求項12】 前記第1の解像度は前記表示手段の表
    示機能に対応した解像度であることを特徴とする請求項
    8乃至11のいずれかに記載の信号処理装置。
  13. 【請求項13】 前記制御手段は、前記画像データバス
    の使用率が低い場合には前記第1の解像度への変換を行
    い、前記画像データバスの使用率が高い場合には前記第
    2の解像度への変換を行うように前記第1の解像度変換
    手段を制御することを特徴とする請求項8乃至12のい
    ずれかに記載の信号処理装置。
  14. 【請求項14】 前記制御手段は、前記表示手段に供給
    する画像データに対してのみ前記第1及び第2の解像度
    変換手段による処理を実行するように制御することを特
    徴とする請求項8乃至13のいずれかに記載の信号処理
    装置。
  15. 【請求項15】 前記制御手段は、着脱可能であること
    を特徴とする請求項8乃至14のいずれかに記載の信号
    処理装置。
  16. 【請求項16】 撮像手段により被写体光学像を電気信
    号に変換して画像データを生成し、得られた画像データ
    を記録する撮像装置の制御方法であって、 前記撮像手段からの画像データの解像度を下げる解像度
    変換を行う第1の解像度変換工程と、 画像データバスを介して供給される、前記第1の解像度
    変換工程において得られた画像データの解像度を上げる
    解像度変換を行う第2の解像度変換工程と、 前記第2の解像度変換工程において解像度変換された画
    像データに基づいて表示手段に画像を表示する表示工程
    とを有し、 前記第1の解像度変換工程では、前記画像データバスの
    使用率に応じて、第1の解像度と、前記第1の解像度よ
    りも低い第2の解像度への変換を選択的に実行すること
    を特徴とする制御方法。
  17. 【請求項17】 前記撮像手段により変換された電気信
    号を間引いて読み出す間引き読み出しと、間引かずに読
    み出す全読み出しとを選択的に制御可能な読み出し制御
    工程を更に有し、 前記読み出し制御工程では、画像データの記録が指示さ
    れた場合に全読み出しを行うように制御することを特徴
    とする請求項16に記載の制御方法。
  18. 【請求項18】 撮像手段により被写体光学像を電気信
    号に変換して画像データを生成し、得られた画像データ
    を記録する撮像装置の制御方法であって、 前記撮像手段からの画像データの解像度を下げる解像度
    変換を行う第1の解像度変換工程と、 前記第1の解像度変換工程において解像度変換された画
    像データを前記画像データバスを介して格納手段に格納
    する格納工程と、 前記格納手段に格納された画像データの読み出し制御を
    行う読み出し制御工程と、 前記読み出し制御工程により前記画像データバスを介し
    て供給される画像データの解像度を上げる解像度変換を
    行う第2の解像度変換工程と、 前記第2の解像度変換工程により解像度変換された画像
    データに基づいて表示手段に画像を表示する表示工程と
    を有し、 前記第1の解像度変換工程では、前記画像データバスの
    使用率に応じて、第1の解像度と、前記第1の解像度よ
    りも低い第2の解像度への変換を選択的に実行すること
    を特徴とする制御方法。
  19. 【請求項19】 前記読み出し制御工程では、前記画像
    データバスの使用率が高い場合に、前記画像データの間
    引き読み出しをすることを特徴とする請求項18に記載
    の制御方法。
  20. 【請求項20】 前記第1の解像度は前記表示手段の表
    示機能に対応した解像度であることを特徴とする請求項
    16乃至19のいずれかに記載の制御方法。
  21. 【請求項21】 前記第1の解像度変換工程では、前記
    画像データバスの使用率が低い場合には前記第1の解像
    度への変換を行い、前記画像データバスの使用率が高い
    場合には前記第2の解像度への変換を行うことを特徴と
    する請求項16乃至20のいずれかに記載の制御方法。
  22. 【請求項22】 前記表示手段に供給する画像データに
    対してのみ前記第1及び第2の解像度変換手段による処
    理を実行するように制御する制御工程を更に有すること
    を特徴とする請求項16乃至21のいずれかに記載の制
    御方法。
  23. 【請求項23】 情報処理装置が実行可能なプログラム
    であって、前記プログラムを実行した情報処理装置を、
    請求項8乃至15のいずれかに記載の信号処理装置とし
    て機能させることを特徴とするプログラム。
  24. 【請求項24】 請求項16乃至22のいずれかに記載
    の制御方法を実現するためのプログラムコードを有する
    情報処理装置が実行可能なプログラム。
  25. 【請求項25】 請求項23又は24に記載のプログラ
    ムを記憶した記憶媒体。
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