JP2003087377A - 折り畳み式携帯電話機 - Google Patents

折り畳み式携帯電話機

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JP2003087377A
JP2003087377A JP2001275962A JP2001275962A JP2003087377A JP 2003087377 A JP2003087377 A JP 2003087377A JP 2001275962 A JP2001275962 A JP 2001275962A JP 2001275962 A JP2001275962 A JP 2001275962A JP 2003087377 A JP2003087377 A JP 2003087377A
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housing
mobile phone
connecting mechanism
antenna
convex portion
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JP2001275962A
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Kenzo Daimon
健三 大門
Kosuke Koyama
宏介 甲山
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上側の筐体にアンテナを有する折り畳み式の
携帯電話機のアンテナ利得の低下の軽減と小型化を図
る。 【解決手段】 上端付近にアンテナが取り付けられた上
側の筐体の上端付近に音声出力用のスピーカを配置し、
その筐体の面のうちスピーカに対向する部位に音声出力
開口を設け、音声出力開口よりも下方の部位に情報表示
用の液晶パネルを設けて、その面の上端部を帯状の凸部
とする。また、下側の筐体の面に数値および文字入力用
の操作キーを設けて、その面の下端部を帯状の凹部とす
る。使用時には凸部が耳殻に当たってアンテナと頭部の
離間距離が増し、アンテナ利得の低下が軽減される。折
り畳んだ状態では、凸部と凹部が当接して、厚さの増大
が抑えられる。また、凸部と凹部の面積が小さく、長さ
および幅の増大も抑えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は折り畳み式の携帯電
話機に関し、特に、使用者の頭部によるアンテナ利得の
低下の軽減に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話機の普及が目覚ましい。
携帯電話機は、電波を送受するためのアンテナ、送信す
る信号および受信した信号を処理するための信号処理回
路、電話番号や文字を入力するための操作キー、入力し
た電話番号や受信した情報を表示するための表示器等、
種々の構成要素を有するが、単一の筐体に全ての構成要
素を収容しまたは取り付けた単体式のものと、回動軸を
介して連結された2つの筐体に構成要素を分けて収容し
または取り付けた折り畳み式のものに大別される。
【0003】単体式の携帯電話機は、一般に、アンテナ
が筐体の上端から上方に向かって突出する構成であり、
アンテナは受信した信号を音声として出力する受話部よ
りも上方に位置する。このため、受話部を耳に近づける
使用時には、アンテナが側頭部に近くなって受信する信
号や送信する信号が頭部によって遮られ易くなり、アン
テナの利得が低下するという問題がある。
【0004】アンテナ利得の低下を軽減するための方法
の1つに、受話部を耳に向かう方向に突出させてアンテ
ナと頭部との距離を大きくすることがあり、この方法は
多くの携帯電話機で採用されている。ただし、受話部を
突出させると、携帯電話機全体としての厚さが増すこと
になり、小型化の要請に反する。そこで、厚さを増すこ
となくアンテナ利得の低下を軽減する様々な構成が提案
されている。
【0005】例えば、特開平6−188959号公報で
は、受話部が設けられた筐体の面に対してアンテナが傾
斜する構成として、アンテナのうち先端寄りの部位ほ
ど、受話部が設けられた面から離れる、したがって頭部
から離れるようにしている。特開平7−74807号公
報では、筐体に対して回動可能なアームを介して受話部
を筐体に取り付け、受話部が耳の近傍に位置する状態で
筐体が大きく傾斜し得る構成として、アンテナが頭部か
ら離れるようにしている。また、特開平7−13184
8号公報では、アンテナに対して傾斜した面を筐体に設
けて、受話部をこの傾斜面に沿ってスライド可能な構成
として、受話部とアンテナの距離を変え得るようにして
いる。
【0006】折り畳み式の携帯電話機には、受話部を備
える上側の筐体にアンテナを取り付けたものと、下側の
筐体にアンテナを取り付けたものがあり、いずれの構成
においても、アンテナは取り付けられた筐体の上端から
上方に向かって突出する。アンテナを下側の筐体に取り
付けた構成では、開いた状態で2つの筐体が150゜程
度の角度を成すようにすることで、使用時に下側の筐体
を傾斜させることができ、したがって、アンテナを頭部
から大きく離間させることができる。一方、上側の筐体
にアンテナを取り付けた構成では、単体式の携帯電話機
と全く同様にアンテナ利得が低下するという問題があ
る。
【0007】折り畳み式の携帯電話機は、折り畳んだ状
態では2つの筐体が重なり合って厚くなるため、受話部
を突出させることによる厚さの増大は単体式の携帯電話
機の場合よりもさらに好ましくない。上側の筐体にアン
テナを取り付けた携帯電話機において、厚さの増大を抑
えながらアンテナ利得の低下を軽減する構成として、上
側の筐体の受話部を突出させるとともに、下側の筐体の
うち受話部に対応する部位を窪ませたものがある。ま
た、特開平7−203523号公報では、受話部をバネ
で付勢しておいて、開いたときに筐体から突出するよう
にした構成が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】折り畳み式の携帯電話
機では、開いたときに受話部と同じ側になる面に、電話
番号、文字等を入力するための操作キーや情報を表示す
る表示器を設けるのが一般的であり、また、通常、操作
キーは下側の筐体に、表示器は上側の筐体に設けられ
る。操作キーは、使用者の指が隣り合う2つの操作キー
に同時に触れるのを避けるために、ある程度以上の間隔
で配列しなければならず、表示器は、一度に多くの情報
を表示するために、大きな表示面を有するのが望まし
い。
【0009】上述の、突出した受話部に対向する部位を
窪ませる構成や、開いたときに受話部が筐体から突出す
る構成では、折り畳み式の携帯電話機の厚さの増大の回
避とアンテナ利得の低下の軽減の両立が可能ではあるも
のの、いずれも、受話部全体すなわち筐体に内蔵したス
ピーカ全体を含む範囲が突出するようにしているため、
受話部やこれに対向する部位が占める面積は大きい。そ
のため、操作キーや表示器の配置のための面積を十分に
確保しようとすると、筐体の長さまたは幅を大きくする
必要が生じて、携帯電話機の大型化を招くことになる。
逆に、大型化を避けようとすると、操作キーが接近して
操作性が低下したり、表示器の大きさに制約が生じて一
度に表示できる情報が少なくなったりする。
【0010】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、上側の筐体にアンテナを有する折り畳み式の
携帯電話機であって、アンテナ利得の低下が軽減され、
厚さのみならず長さと幅の点でも小型のものを提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、上下方向の長さが略等しい第1の筐体
と第2の筐体より成り、第1の筐体が下端付近に位置す
る連結機構と上端から連結機構に達する第1の面を有
し、第2の筐体が上端付近に位置する連結機構と下端か
ら連結機構に達する第2の面を有して、第1の筐体と第
2の筐体が互いの連結機構によって回動可能に連結され
ており、第1の面と第2の面が対向しかつ近接する折り
畳んだ状態と、第1の面と第2の面が対向しない開いた
状態とをとる携帯電話機であって、電波を送受するアン
テナを第1の筐体の上端付近に有し、音声を発するスピ
ーカを第1の筐体の上端付近の内部に有し、スピーカの
音声を外部に導く音声出力開口を第1の面のうちスピー
カに対向する部位に有し、符号入力のために操作される
複数の操作キーを第2の面に有するものにおいて、第1
の面が上端にその端縁に沿う帯状の凸部を有して、音声
出力開口が第1の面のうち凸部よりも下端側の部位に位
置しており、第2の面が下端にその端縁に沿う帯状の凹
部を有して、操作キーが第2の面のうち凹部よりも上端
側の部位に位置しており、折り畳んだ状態をとったとき
に第1の面の凸部と第2の面の凹部が当接する構成とす
る。
【0012】スピーカと音声出力開口は受話部を成す。
これらは第1の筐体の上端付近に位置し、第1の筐体が
使用時に相対的に上方に位置する上側の筐体となる。こ
の第1の筐体の第1の面の上端にはその縁に沿って帯状
の凸部が設けられており、その下方に音声出力開口が位
置している。したがって、開いた状態で音声出力開口を
耳に近づけると凸部が耳(耳殻)の上部に当接すること
になり、凸部が存在しない場合に比べて、アンテナと使
用者の頭部とが凸部の突出量だけ大きく離間することに
なって、アンテナ利得の低下が軽減される。
【0013】しかも、下側の筐体となる第2の筐体の第
2の面の下端にはその縁に沿って凹部が設けられてお
り、閉じた状態としたときに凸部が凹部に当接するた
め、凸部の突出量だけ厚さが増すということがなく、薄
型の携帯電話機となる。さらに、第1の面のうちスピー
カに対向する部位全体が凸部となっているのではなく、
上端の帯状の部位のみが凸部となっているため、凸部や
凹部が第1の面や第2の面に占める面積は小さい。した
がって、操作キーを配置するための面積を第2の面に十
分確保しながらも、長さと幅の増大が僅かな小型の携帯
電話機となる。
【0014】また、開いた状態で音声出力開口を耳に近
づけたときに、音声出力開口の全周が耳によって塞がれ
ることがないため、音響特性の点でも優れた携帯電話機
となる。
【0015】ここで、情報を表示する表示器を第1の面
のうち音声出力開口よりも下端側の部位に有する構成と
するとよい。凸部の占める面積が小さいから、一度に多
くの情報を表示するために表示器を大きくするときで
も、全体の大型化を避けることができる。
【0016】また、音声を検出するマイクロフォンを第
1の筐体の内部に有し、外部の音声をマイクロフォンに
導く音声入力開口を第1の面のうちマイクロフォンに対
向する部位に有する構成としてもよい。マイクロフォン
をスピーカと同じく第1の筐体に設けることで、第2の
面に操作キーの配置のための面積を広く確保することが
できる。
【0017】上記目的を達成するために、本発明ではま
た、上下方向の長さが略等しい第1の筐体と第2の筐体
より成り、第1の筐体が下端付近に位置する連結機構と
上端から連結機構に達する第1の面を有し、第2の筐体
が上端付近に位置する連結機構と下端から連結機構に達
する第2の面を有して、第1の筐体と第2の筐体が互い
の連結機構によって回動可能に連結されており、第1の
面と第2の面が対向しかつ近接する折り畳んだ状態と、
第1の面と第2の面が対向しない開いた状態とをとる携
帯電話機であって、電波を送受するアンテナを第1の筐
体の上端付近に有し、音声を発するスピーカを第1の筐
体の上端付近の内部に有し、スピーカの音声を外部に導
く音声出力開口を第1の面のうちスピーカに対向する部
位に有し、情報を表示する表示器を第1の面のうち音声
出力開口よりも下端側の部位に有するものにおいて、第
1の面が上端にその端縁に沿う帯状の凸部を有して、音
声出力開口が第1の面のうち凸部よりも下端側の部位に
位置しており、第2の面が下端にその端縁に沿う帯状の
凹部を有しており、折り畳んだ状態をとったときに第1
の面の凸部と第2の面の凹部が当接する構成とする。
【0018】この携帯電話機においても、第1の筐体が
上側の筐体となり、開いた状態で音声出力開口を耳に近
づけると、凸部が耳(耳殻)の上部に当接することにな
って、アンテナ利得の低下が軽減される。折り畳んだ状
態では、凸部が凹部に当接するため、凸部の突出量だけ
厚さが増大するということはない。また、凸部は帯状で
あって占める面積が小さいから、表示器を大きくするこ
とが容易であり、小型でありながら一度に多くの情報を
表示し得る携帯電話機となる。
【0019】上記のいずれの携帯電話機も、第1の面の
凸部の突出量が第2の面の凹部の窪み量よりも大きく、
折り畳んだ状態をとったときに、第1の面と第2の面が
凸部と凹部のみで当接して、第1の面の凸部以外の全て
の部位と第2の面の凹部以外の全ての部位との間に空隙
が生じる構成とするとよい。折り畳んだ状態で第1の面
と第2の面が凸部と凹部以外の部位で当接すると、非使
用時に操作キーが常に操作されている状態となったり、
表示器の表面が傷ついたりする不都合が生じる。凸部の
突出量を凹部の窪み量よりも少し大きくするだけで、小
さな突起等を別途設けることなく、そのような不都合を
防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の携帯電話機の一実
施形態について図面を参照しながら説明する。本実施形
態の携帯電話機1の外観を図1〜図4に示す。携帯電話
機1は第1の筐体11と第2の筐体12より成る。第1
の筐体11の一端付近には連結機構13が設けられてお
り、第2の筐体12の一端付近にも連結機構14が設け
られている。第1の筐体11と第2の筐体12は、連結
機構13、14によって連結されている。連結機構13
と連結機構14は、同一直線上に位置し、その直線を中
心として相対的に回動し得るように係合して、ヒンジを
構成している。
【0021】第1の筐体11と第2の筐体12は連結機
構13、14を回動軸として回動し、これにより、携帯
電話機1は第1の筐体11と第2の筐体12が重なり合
う折り畳んだ状態と、両者が重なり合わない開いた状態
とをとる。図1、図2および図3はそれぞれ開いた状態
における携帯電話機1の正面図、側面図および斜視図で
あり、図4は折り畳んだ状態における携帯電話機1の側
面図である。
【0022】携帯電話機1は開いた状態で使用され、携
帯電話機1を把持した使用者の上体が直立している通常
の使用形態では、回動軸である連結機構13、14が略
水平方向を向き、第1の筐体11が第2の筐体12より
も上方に位置する。以下、この通常の使用形態に基づい
て上下方向と定め、連結機構13が設けられている端を
第1の筐体11の下端、連結機構13から遠い端を第1
の筐体11の上端とよび、連結機構14が設けられてい
る端を第2の筐体12の上端、連結機構14から遠い端
を第1の筐体12の下端とよぶ。
【0023】第1の筐体11と第2の筐体12の上下方
向の長さは略等しく、両者の幅(連結機構13、14に
沿う方向の長さ)も略等しい。第1の筐体11は、その
上端から連結機構13に達する第1の面15を有してお
り、第2の筐体12は、その下端から連結機構14に達
する第2の面16を有する。折り畳んだ状態では、第1
の面15と第2の面16が近接して対向し、開いた状態
では、第1の面15と第2の面16が連結機構13、1
4を中心に略160゜の角度を成す。
【0024】第1の面15の下端付近には小さな孔17
が形成されており、孔17の内部にはスイッチが設けら
れている。また、第2の面16の上端付近には小さな突
起18が設けられている。折り畳んだ状態では突起18
が孔17に入ってスイッチを閉じ、これによって、折り
畳んだ状態にあるか開いた状態にあるかの判別がなされ
る。
【0025】携帯電話機1の回路構成の概略を図5に示
す。携帯電話機1には、電波を送受するアンテナ21、
送出する電波に信号を担わせ、受けた電波から信号を抽
出する無線処理部22、送信する信号および受信した信
号を処理する信号処理部23、使用者が操作して電話番
号や文字等を入力する操作部24、送信する音声を検出
して音声信号とする音声入力部25、受信した音声信号
を音声として出力する音声出力部26、入力された電話
番号や文字、あるいは受信した文字信号が表す文字を表
示する表示部27、全体の動作を制御する制御部28が
備えられている。
【0026】図1〜図4に示すように、アンテナ21
は、第1の筐体11の上端付近に取り付けられており、
第1の筐体11の上端から上方に向かって突出してい
る。アンテナ21は、第1の面15に対して10゜程度
傾斜しており、先端寄りの部位ほど第1の面15からの
離間距離が大きい。アンテナ21は伸縮可能であり、第
1の筐体11から引き出して伸ばすこともできる。
【0027】操作部24は、所定の数字、文字、または
機能が割り当てられた複数の操作キー24aと、各操作
キー24aの押し下げ動作によって閉じるスイッチより
成る。操作キー24aは第2の筐体12の第2の面16
に設けられており、第2の面16の上端付近から下端付
近までの広い範囲に配置されている。操作キー24aは
第2の面16から略0.3mm突出している。
【0028】音声入力部25は、音を電気信号に変換す
るマイクロフォンと、その駆動回路より成る。マイクロ
フォンは、第1の筐体11の下端付近の内部に配置され
ており、第1の面15のうちマイクロフォンに対向する
部位には、外部の音声をマイクロフォンに導くための小
さな音声入力開口25aが設けられている。
【0029】音声出力部26は、電気信号を音に変換す
るスピーカと、その駆動回路より成る。スピーカは、第
1の筐体11の上端付近の内部に配置されており、第1
の面15のうちスピーカに対向する部位には、スピーカ
の音声を外部に導くための小さな音声出力開口26aが
複数設けられている。
【0030】使用者は音声出力開口26aを耳に近づけ
て通話を行う。このとき音声入力開口25aは使用者の
口から数cm離れるが、音声入力部25のマイクロフォ
ンとして感度の高いものを用いているため、使用者の発
する音声を十分に検出することができる。
【0031】表示部27は、液晶パネル27aと、その
駆動回路より成る。液晶パネル27aは、第1の筐体1
1の第1の面15に設けられており、音声出力開口26
aと連結機構13の間の広い範囲に位置する。液晶パネ
ル27aの表面は第1の面15と同じ高さである。
【0032】制御部28は、マイクロコンピュータより
成り、第2の筐体12の内部に配置されている。一方、
無線処理部22および信号処理部23は、第1の筐体1
1の内部に配置されている。表示部27の駆動回路およ
び信号処理部23は、連結機構13、14を経て第1の
筐体11から第2の筐体12に達するフレキシブル配線
シートによって、制御部28に接続されている。
【0033】第1の筐体11の第1の面15の上端に
は、その端縁に沿う帯状の凸部15aが設けられてお
り、音声出力開口26aは凸部15aよりも下端側に位
置している。凸部15aは、第1の筐体11の両側縁に
達し、各側縁に沿って下端に向かう。帯状である凸部1
5aの幅(上端縁に沿う部分の上下方向の長さ)は略5
mmであり、凸部15aのうち上端縁に沿う部分と音声
出力開口26aとの距離は略5mmである。凸部15a
のうち上端縁に沿う部分の突出量は、両側縁間で一定で
あり、略1mmである。一方、側縁に沿う部分の突出量
は下端寄りほど次第に減少し、凸部15aは上端から略
15mmの位置で消滅している。また、凸部15aのう
ち音声出力開口26aに近い縁の部分は緩やかな傾斜面
とされており、凸部15aと第1の面15の他の部位と
は滑らかに連続している。
【0034】通話のために使用者が音声出力開口26a
を耳に近づけると、第1の面15の凸部15aが耳殻の
上半分の部位に当接する。したがって、第1の面15全
体を平坦にした場合に比べて、アンテナ21と使用者の
側頭部の離間距離が凸部15aの突出量だけ大きくな
り、それだけアンテナ利得の低下が軽減される。また、
音声出力開口26aと使用者の耳の間には空隙が形成さ
れ、この空隙は第1の面15と使用者の頬の間の空隙を
介して大気に連通するため、スピーカの発した音声が籠
ることがなく、音響特性もよい。さらに、凸部15aが
帯状であるため、耳と当接した状態での安定度が高く、
快適に使用することができる。
【0035】第2の筐体12の第2の面16の下端に
は、その端縁に沿う帯状の凹部16aが設けられてい
る。凹部16aは、第2の筐体12の両側縁に達し、各
側縁に沿って上端に向かう。帯状である凹部16aの幅
は略6mmであり、凸部15aの幅よりも少し大きい。
凹部16aのうち下端縁に沿う部分の窪み量は、両側縁
間で一定であり、略0.5mmである。この窪み量は凸
部15aの突出量よりも小さい。側縁に沿う部分の窪み
量は上端寄りほど次第に減少し、凹部16aは下端から
略16mmの位置で消滅している。凹部16aの縁の部
分も緩やかな傾斜面とされており、凹部16aと第2の
面16の他の部位とは滑らかに連続している。
【0036】第1の面15の凸部15aと第2の面16
の凹部16aは略相補的な形状をしており、携帯電話機
1を折り畳んだ状態としたときに、第1の筐体11と第
2の筐体12は、凸部15aと凹部16aで当接する。
上記のように凹部16aの窪み量は凸部15aの突出量
よりも小さいため、凸部15aと凹部16aが当接して
いる状態において、第1の面15の凸部15a以外の部
位と第2の面16の凹部16a以外の部位は接し合うこ
とがなく、両者の間に空隙が形成される。
【0037】前述のように、操作キー24aは第2の面
16から略0.3mm程度突出しているが、凸部15a
の突出量と凹部16aの窪み量の差が略0.5mmであ
り、液晶パネル27aが第1の面15から突出していな
いため、折り畳んだ状態で操作キー24aと液晶パネル
27aが当接することはない。したがって、操作キー2
4aが非使用時に常に押し下げられている状態になった
り、液晶パネル27aの表面が損傷したりすることがな
い。
【0038】携帯電話機1では、第1の筐体11の第1
の面15に凸部15aを設けながらも、第2の筐体12
の第2の面16に凹部16aを設けたことにより、折り
畳んだ状態としたときの厚さが凸部15aの突出量だけ
増大するのを避けることができる。しかも、凸部15a
および凹部16aは帯状であって面積が小さいから、液
晶パネル27aや操作キー24aを配置する領域を第1
の面15や第2の面16に確保することが容易である。
したがって、一度に多くの情報を表示するために液晶パ
ネル27aとして大型のものを備えたり、2つの操作キ
ー24aに指が一度に触れるのを避けるために操作キー
24aの配列間隔を大きくしたりするときでも、第1の
面15や第2の面16の長さや幅の増大を抑えることが
可能である。
【0039】なお、携帯電話機1では、凸部15aおよ
び凹部16aを両側縁に沿う部分を有するU字状として
いるが、凸部15aおよび凹部16aを上端縁または下
端縁に沿う部分のみを有する円弧状または直線状として
もよい。また、ここでは、凸部15aおよび凹部16a
の寸法の具体的数値を示したが、これらは選択可能な一
例にすぎず、他の数値に設定することもできる。凸部1
5aの突出量および凹部16aの窪み量ならびにそれら
の形状は、アンテナ利得を含めた携帯電話機としての性
能とともに、外観の美しさも考慮して設定するのが好ま
しい。凸部15aの突出量を増すほどアンテナ利得の低
下は軽減されるが、ここに示したように1mm程度とす
るだけでもアンテナ利得の低下を大きく軽減することが
可能であり、携帯電話機1では性能と外観の美しさの両
立を図るべく、上記の設定としている。
【0040】
【発明の効果】上端付近にアンテナとスピーカを有する
第1の筐体の第1の面の上端にその端縁に沿う帯状の凸
部を設け、折り畳んだ状態をとったときに第1の面に対
向する第2の筐体の第2の面の下端にその端縁に沿う帯
状の凹部を設けた本発明の携帯電話機では、凸部の突出
量だけアンテナを使用者の頭部から大きく離間させるこ
とができて、アンテナ利得の低下が軽減される。しか
も、凸部と凹部が帯状であって、それらの占める面積が
小さいから、操作キーや表示器の配設のために広い面積
を確保しながら、厚さ、長さ、幅の全ての点で小型の携
帯電話機となる。また、音声出力開口の全周が耳で塞が
れることがないため、出力する音声の音響特性もよい。
【0041】特に、凸部の突出量を凹部の窪み量よりも
大きくして、折り畳んだ状態をとったときに、第1の面
の凸部以外の全ての部位と第2の面の凹部以外の全ての
部位との間に空隙が生じるようにした構成では、非使用
時に操作キーが常に操作されている状態となったり、表
示器の表面が傷ついたりすることを、他の手段を用いる
ことなく防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の携帯電話機の開いた状
態での正面図。
【図2】 上記携帯電話機の開いた状態での側面図。
【図3】 上記携帯電話機の開いた状態での斜視図。
【図4】 上記携帯電話機の折り畳んだ状態での側面
図。
【図5】 上記携帯電話機の回路構成の概略を示すブロ
ック図。
【符号の説明】
1 携帯電話機 11 第1の筐体(上側の筐体) 12 第2の筐体(下側の筐体) 13 連結機構 14 連結機構 15 第1の面 15a 第1の面の凸部 16 第2の面 16a 第2の面の凹部 17 孔 18 突起 21 アンテナ 22 無線処理部 23 信号処理部 24 操作部 24a 操作キー 25 音声入力部 25a 音声入力開口 26 音声出力部 26a 音声出力開口 27 表示部 27a 液晶パネル
フロントページの続き Fターム(参考) 5K023 AA07 BB03 BB06 DD08 EE07 LL06 5K067 AA33 BB04 KK01 KK17

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向の長さが略等しい第1の筐体と
    第2の筐体より成り、第1の筐体が下端付近に位置する
    連結機構と上端から連結機構に達する第1の面を有し、
    第2の筐体が上端付近に位置する連結機構と下端から連
    結機構に達する第2の面を有して、第1の筐体と第2の
    筐体が互いの連結機構によって回動可能に連結されてお
    り、第1の面と第2の面が対向しかつ近接する折り畳ん
    だ状態と、第1の面と第2の面が対向しない開いた状態
    とをとる携帯電話機であって、電波を送受するアンテナ
    を第1の筐体の上端付近に有し、音声を発するスピーカ
    を第1の筐体の上端付近の内部に有し、スピーカの音声
    を外部に導く音声出力開口を第1の面のうちスピーカに
    対向する部位に有し、符号入力のために操作される複数
    の操作キーを第2の面に有するものにおいて、 第1の面が上端にその端縁に沿う帯状の凸部を有して、
    音声出力開口が第1の面のうち凸部よりも下端側の部位
    に位置しており、 第2の面が下端にその端縁に沿う帯状の凹部を有して、
    操作キーが第2の面のうち凹部よりも上端側の部位に位
    置しており、 折り畳んだ状態をとったときに第1の面の凸部と第2の
    面の凹部が当接することを特徴とする携帯電話機。
  2. 【請求項2】 情報を表示する表示器を第1の面のうち
    音声出力開口よりも下端側の部位に有することを特徴と
    する請求項1に記載の携帯電話機。
  3. 【請求項3】 音声を検出するマイクロフォンを第1の
    筐体の内部に有し、外部の音声をマイクロフォンに導く
    音声入力開口を第1の面のうちマイクロフォンに対向す
    る部位に有することを特徴とする請求項1に記載の携帯
    電話機。
  4. 【請求項4】 上下方向の長さが略等しい第1の筐体と
    第2の筐体より成り、第1の筐体が下端付近に位置する
    連結機構と上端から連結機構に達する第1の面を有し、
    第2の筐体が上端付近に位置する連結機構と下端から連
    結機構に達する第2の面を有して、第1の筐体と第2の
    筐体が互いの連結機構によって回動可能に連結されてお
    り、第1の面と第2の面が対向しかつ近接する折り畳ん
    だ状態と、第1の面と第2の面が対向しない開いた状態
    とをとる携帯電話機であって、電波を送受するアンテナ
    を第1の筐体の上端付近に有し、音声を発するスピーカ
    を第1の筐体の上端付近の内部に有し、スピーカの音声
    を外部に導く音声出力開口を第1の面のうちスピーカに
    対向する部位に有し、情報を表示する表示器を第1の面
    のうち音声出力開口よりも下端側の部位に有するものに
    おいて、 第1の面が上端にその端縁に沿う帯状の凸部を有して、
    音声出力開口が第1の面のうち凸部よりも下端側の部位
    に位置しており、 第2の面が下端にその端縁に沿う帯状の凹部を有してお
    り、 折り畳んだ状態をとったときに第1の面の凸部と第2の
    面の凹部が当接することを特徴とする携帯電話機。
  5. 【請求項5】 第1の面の凸部の突出量が第2の面の凹
    部の窪み量よりも大きく、折り畳んだ状態をとったとき
    に、第1の面と第2の面が凸部と凹部のみで当接して、
    第1の面の凸部以外の全ての部位と第2の面の凹部以外
    の全ての部位との間に空隙が生じることを特徴とする請
    求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の携帯電話
    機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008079069A (ja) * 2006-09-22 2008-04-03 Fujitsu Ltd 携帯端末装置
JP2012156767A (ja) * 2011-01-26 2012-08-16 Kyocera Corp 携帯電話機

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