JP2003087344A - ダイレクトコンバージョン受信機 - Google Patents

ダイレクトコンバージョン受信機

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JP2003087344A
JP2003087344A JP2001317476A JP2001317476A JP2003087344A JP 2003087344 A JP2003087344 A JP 2003087344A JP 2001317476 A JP2001317476 A JP 2001317476A JP 2001317476 A JP2001317476 A JP 2001317476A JP 2003087344 A JP2003087344 A JP 2003087344A
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junction device
parameter
phase component
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JP2001317476A
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Robert Morelos Zaragoza
モレロス−ザラゴザ ロバート
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチポートジャンクションデバイスに基づ
き、位相及び振幅のインバランス情報なしで復調シンボ
ルのIQインバランスを補正できるダイレクトコンバー
ジョン受信機を提供する。 【解決手段】 マルチポートジャンクションデバイス1
0は、受信したRF信号とローカル発振信号を合成し、
電力検波器PDによって3つの出力信号を生成し、IQ
演算器30は電力検波器の出力信号及びパラメータ演算
器40で生成されたパラメータαとβに応じて、I成分
及びQ成分を演算し、IQインバランスを補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マルチポートジャ
ンクションデバイスに基づくダイレクトコンバージョン
受信機、特に受信シンボルのI/Qインバランスに対し
て、ディジタル校正及び補正を行うことができるダイレ
クトコンバージョン受信機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】リニア変調方式(例えば、M−PSK,
M−QAM)のディジタルラジオ受信機の主なタスク
は、情報を伝搬する複素ベースバンドシンボルを再生す
ることである。しかし、受信機におけるディジタル及び
アナログ回路の特性によって、シンボルの実数部と虚数
部がかならずしも互いに直交する(即ち、互いに90度
の角度をなす)とは限らない。復調シンボルにおける実
数部と虚数部の直交性の欠如は一般的にI/Qインバラ
ンスと呼ばれる。
【0003】復調シンボルの実数部と虚数部は、それぞ
れIチャネル(あるいは単にI)及びQチャネル(ある
いは単にQ)シンボルとして知られている。従来、I/
Qインバランスのディジタル校正及び補正は、直接Iシ
ンボル及びQシンボルに対して行われる。一例として、
次式に示すように入力I/Qベクトルに対する変換によ
って、位相回転及び利得調整の組合せでインバランスを
校正できる。
【0004】
【数1】
【0005】式(1)において、IdcとQdcは、それぞ
れIシンボルとQシンボルの直流オフセットを示し、σ
1 とσ2 は、それぞれ次式によって与えられる。
【0006】
【数2】σ1 =cos(θ)/(1+α)−1 σ2 =−sin(θ)/(1+α)
【0007】ここで、θは位相インバランスであり、α
は振幅インバランスである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のI/Qインバランスに対する校正及び補正方法にお
いて、式(1)を用いてI/Qインバランスを校正及び
補正するとき、Iシンボル及びQシンボルの位相インバ
ランスθ、振幅インバランスα及び直流オフセットを知
らなければならない。しかし、ほとんどの場合受信シン
ボルに応じて、IシンボルとQシンボルの位相インバラ
ンスθ、振幅インバランスα及び直流成分を求めること
が困難であるため、従来の方法によってI/Qインバラ
ンスを校正及び補正することが困難であった。
【0009】本発明の目的は、受信信号のIシンボルと
Qシンボルの位相インバランス、振幅インバランス及び
直流オフセットに関する情報がなくても、受信シンボル
のI/Qインバランスを校正及び補正できるマルチポー
トジャンクションデバイスに基づくダイレクトコンバー
ジョン受信機を提供し、即ちダイレクトコンバージョン
受信機におけるI/Qインバランスのディジタル校正及
び補正方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の観点のダイレクトコンバージョン受
信機によれば、本発明はマルチポートジャンクションデ
バイスに基づき、受信シンボルのI/Qインバランスを
校正及び補正するダイレクトコンバージョン受信機であ
って、上記マルチポートジャンクションデバイスの出力
に応じて、同相成分と直交成分を演算する第1の演算手
段と、上記同相成分と直交成分に応じて、所定のアルゴ
リズムを用いて第1のパラメータと第2のパラメータを
演算する第2の演算手段と、を有し、上記第1の演算手
段は、上記マルチポートジャンクションデバイスの第1
の出力に上記第1のパラメータを乗じ、上記マルチポー
トジャンクションデバイスの第2の出力に上記第2のパ
ラメータを乗じ、上記マルチポートジャンクションデバ
イスの出力及び上記第1と第2の乗算器の乗算結果に応
じて、上記同相成分と直交成分を演算する。
【0011】また、本発明の第2の観点のダイレクトコ
ンバージョン受信機によれば、本発明は、マルチポート
ジャンクションデバイスに基づき、受信シンボルのI/
Qインバランスを校正及び補正するダイレクトコンバー
ジョン受信機であって、上記マルチポートジャンクショ
ンデバイスの出力に応じて、同相成分と直交成分を演算
する第1の演算手段と、上記同相成分と直交成分に応じ
て、所定のアルゴリズムを用いて第1のパラメータと第
2のパラメータを演算する第2の演算手段と、上記同相
成分及び直交成分から直流オフセットを除去する直流オ
フセット除去手段と、上記直流オフセット除去手段によ
って得られた上記同相成分及び直交成分の振幅エラーを
検出し、上記検出した振幅エラーに応じて第1と第2の
勾配を生成する振幅エラー検出器とを有し、上記第1の
演算手段は、上記マルチポートジャンクションデバイス
の出力と上記第1の勾配との積と、上記マルチポートジ
ャンクションデバイスの出力と上記第2の勾配との積、
及び上記第1と第2のパラメータに応じて上記同相成分
と直交成分を生成する。
【0012】また、本発明では、好適には、上記第2の
演算手段は、上記第1のパラメータを生成する第1の部
分回路と、上記第2のパラメータを生成する第2の部分
回路とをさらに有し、上記第1の部分回路は、上記第1
の演算手段から出力される上記同相成分の移動平均値を
演算する平均値演算手段と、上記同相成分の移動平均値
の符号に応じて、上記同相成分の移動平均値の絶対値と
第1の係数との第1の積、または上記同相成分の移動平
均値の絶対値と第2の係数との第2の積の何れかを選択
するセレクタとを有し、上記第2の部分回路は、上記第
1の演算手段から出力される上記直交成分の移動平均値
を演算する平均値演算手段と、上記直交成分の移動平均
値の符号に応じて、上記直交成分の移動平均値の絶対値
と上記第1の係数との第1の積、または上記同相成分の
移動平均値の絶対値と上記第2の係数との第2の積の何
れかを選択するセレクタとを有する。
【0013】また、本発明では、好適には、上記マルチ
ポートジャンクションデバイスは5ポートジャンクショ
ンデバイスであって、受信信号とローカル発振信号とを
合成し、3つの信号を出力するパッシブ回路と、上記パ
ッシブ回路の出力信号に対して電力検波し、3つの電力
検波信号を上記第1の演算手段に出力する3つの電力検
波器とを有する。
【0014】さらに、本発明では、好適には、上記電力
検波器からの電力検波信号をフィルタリングする3つの
ローパスフィルタをさらに有する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しなが
ら、本発明の好適な実施形態について説明する。第1実施形態 図1は、マルチポートジャンクションデバイスに基づ
き、I/Qインバランスを校正及び補正する本発明に係
るダイレクトコンバージョン受信機の第1の実施形態を
示す回路図である。
【0016】図1に示すように、本実施形態のダイレク
トコンバージョン受信機は、マルチポートジャンクショ
ンデバイス10、ローカル発振器20、IQ演算器30
及びパラメータ演算器40によって構成されている。
【0017】図示のように、マルチポートジャンクショ
ンデバイス10は、例えば、それぞれ受信信号RCとロ
ーカル発振信号LOを入力する2つの入力ポート、及び
3つの電力検波出力信号を出力する3つの出力ポートを
有する5ポートジャンクションデバイスである。以下、
マルチポートジャンクションデバイス10は、単に5ポ
ートジャンクションデバイスと表記する。
【0018】図1に示すように、5ポートジャンクショ
ンデバイス10は、パッシブ回路12及び3つの電力検
波器13,14と15によって構成されている。入力さ
れる受信信号RC及びローカル発振信号LOはRF信
号、即ち、ラジオ周波数バンド、例えば、中心周波数
5.5GHzの周波数バンドの信号である。一方、出力
される電力検波信号P1 ,P2 及びP3 は、ベースバン
ド信号である。
【0019】ローカル発振器20は、ローカル発振信号
LOを生成し、5ポートジャンクションデバイスに出力
する。5ポートジャンクションデバイス10は、2つの
入力信号、即ち、受信信号RCとローカル発振器20か
ら供給されるローカル発振信号LOとを線形合成で合成
し、例えば、3つの信号を出力する。電力検波器13,
14と15は、パッシブ回路12からの出力信号のアナ
ログ電力値を検波し、検波した電力値(電圧値)P1
2 とP3 をIQ演算器30に出力する。
【0020】なお、好適には、電力検波器13,14と
15の検波出力は、図1に示していない適宜な帯域幅を
持つローパスフィルタを用いてフィルタリングしたのち
IQ演算器30に出力した方が望ましい。
【0021】IQ演算器30は、5ポートジャンクショ
ンデバイス10からの出力信号P1,P2 とP3 に応じ
て、I成分とQ成分をそれぞれ演算する。ここで、例え
ば、信号P1 ,P2 とP3 は、図示しないアナログ/デ
ィジタル変換器(A/D)によってディジタルデータに
変換される。即ち、IQ演算器30は、復調器として動
作し、ディジタル化された入力信号P1 ,P2 とP3
対して復調処理を行い、同相のI成分と直交のQ成分を
それぞれ出力する。
【0022】図2は、IQ演算器30の一構成例を示す
回路図である。図2(a)は、I成分を演算する部分回
路30−1、そして図2(b)は、Q成分を演算する部
分回路30−2をそれぞれ示している。
【0023】図2(a)に示すように、部分回路30−
1は、乗算器301,302,…,305及び加算器3
06によって構成されている。乗算器301は、入力信
号P 1 に係数h11を乗じ、その結果を加算器306に出
力し、乗算器302は、入力信号P2 に係数h12を乗
じ、乗算器303は、入力信号P3 に係数h13を乗じ
る。乗算器304は、乗算器302の出力にパラメータ
αを乗じ、その結果を加算器306に出力し、乗算器3
05は、乗算器303の出力にパラメータβを乗じ、そ
の結果を加算器306に出力する。加算器306は、乗
算器301、304と305の出力信号及び係数h10
加算し、I成分を生成する。係数h10,h11,h12及び
13は予め決められ、そしてパラメータαとβは、のち
に説明するパラメータ演算器40によって生成される。
【0024】同様に、図2(b)に示すように、部分回
路30−2は、乗算器311,312,…,315及び
加算器316によって構成されている。乗算器311
は、入力信号P1 に係数h21を乗じ、その結果を加算器
316に出力し、乗算器312は、入力信号P2 に係数
22を乗じ、乗算器313は、入力信号P3 に係数h23
を乗じる。乗算器314は、乗算器312の出力にパラ
メータαを乗じ、その結果を加算器316に出力し、乗
算器315は、乗算器313の出力にパラメータβを乗
じ、その結果を加算器316に出力する。加算器316
は、乗算器311、314と315の出力信号及び係数
20を加算し、Q成分を生成する。係数h20,h21,h
22及びh23は予め決められ、そしてパラメータαとβ
は、のちに説明するパラメータ演算器40によって生成
される。
【0025】上述したように、IQ演算器30は、ディ
ジタル化された3つの電力検波器の出力信号P1 ,P2
とP3 に応じて、次式に示す方法で同相成分I及び直交
成分Qの値を計算する。
【0026】
【数3】 I=h10+h111 +αh122 +βh133 Q=h20+h211 +αh222 +βh233
【0027】式(3)において、係数h10,h11
12,h13,h20,h21,h22及びh23はマルチポート
ジャンクションデバイス10の特性、例えば、パッシブ
回路12及び電力検波器13,14と15の特性に応じ
て予め決められている。
【0028】次に、パラメータ演算回路40の構成及び
動作について、図3を参照しつつ説明する。なお、図3
において、パラメータαを演算する部分回路40−1の
みが示されている。パラメータβを演算する部分回路
は、部分回路40−1とほぼ同じ構成を有する。
【0029】図3に示すように、パラメータ演算回路4
0の部分回路40−1は、移動平均演算器401、絶対
値演算器402、符号抽出回路403、乗算器404,
405及びスイッチ(セレクタ)406によって構成さ
れている。
【0030】移動平均演算器401は、所定の幅を持つ
窓関数を用いて、IQ演算器30から入力されるI成分
の移動平均値を演算し、平均値ei を出力する。絶対値
演算器402は、移動平均値ei の絶対値xを演算し、
乗算器404及び405に出力する。即ち、x=|ei
|である。
【0031】符号抽出回路403は、移動平均値ei
符号を抽出し、その結果をスイッチ406に出力する。
【0032】乗算器404は、絶対値xと係数c1 とを
乗算し、積xc1 をスイッチ406に出力する。乗算器
405は、絶対値xと係数c2 とを乗算し、積xc2
スイッチ406に出力する。
【0033】スイッチ406は、符号抽出回路403か
ら出力された移動平均値ei の符号に応じて、乗算器4
04または405の何れか1つから出力された積を選択
する。具体的に、符号が0のとき、即ち、移動平均ei
≧0のとき、スイッチ406は乗算器404から出力さ
れた積xc1 を選択し、一方、符号が1のとき、即ち、
移動平均ei <0のとき、スイッチ406は乗算器40
5から出力された積xc2 を選択する。スイッチ406
は、選択された積をパラメータαとして出力する。
【0034】即ち、パラメータ演算回路40の部分回路
40−1は、次のようにパラメータαを計算する:
【0035】
【数4】
【0036】ここで、xはI成分の移動平均ei の絶対
値である。係数c1 とc2 は次のルールに従って予め定
められている。即ち、c1 とc2 は次のように決められ
ている: 1.係数c1 は1より小さい、 2.係数c2 の値は係数c1 より、およそ2桁大きい。
【0037】ルール1は、制御ループの安定性のために
適用され、ルール2は収束領域において移動平均値が同
じ符号を持つことを保証するために適用される。係数c
1 とc2 の値について1つの好適な例は、例えば、c1
=0.1、c2 =9.5である。
【0038】同様に、パラメータ演算回路40は、次に
示す式に応じて、パラメータβを計算する。
【0039】
【数5】
【0040】ここで、eq はIQ演算器30から出力さ
れるQ成分の移動平均値であり、そして係数c1 とc2
は式(4)に示す係数と同様である。
【0041】図4は、本実施形態のアルゴリズムを用い
てI/Qインバランスを補正せず、電力検波器の出力に
ミスマッチが存在する16−QAMの復調シンボルの一
例を示している。図示のように、ダイレクトコンバージ
ョン受信機の電力検波器のミスマッチのため、出力され
た復調シンボルにI/Qインバランスが存在する。
【0042】図5は、本実施形態が提案したアルゴリズ
ムを用いてI/Qインバランス補正をしたあとの16−
QAM復調シンボルの一例を示している。図示のよう
に、本実施形態のダイレクトコンバージョン受信機につ
いて提案したI/Qインバランス補正アルゴリズムを適
用することによって、出力されるIシンボルとQシンボ
ルが補正されるため、復調シンボルのI/Qインバラン
スが低減される。
【0043】上述したように、本実施形態のダイレクト
コンバージョン受信機において、マルチポートジャンク
ションデバイスの電力検波器の出力に対してアダプティ
ブなアルゴリズムを用いて、任意のI/Qインバランス
が校正され、補正される。即ち、本実施形態のダイレク
トコンバージョン受信機によれば、従来の方法のように
I成分とQ成分を直接変更することをせず、I/Qイン
バランスを間接に補正する方法が提供される。本実施形
態のダイレクトコンバージョン受信機において、提案さ
れたアルゴリズムは、校正したI成分とQ成分の平均を
単にコスト関数として用いている。図1に示すように、
最適化は基本的に受信信号の位相シフトの合計に対応す
る電力検波器の出力と基準信号(ローカル発振信号)と
の掛け算を含む。
【0044】第2実施形態 図6は本発明に係るダイレクトコンバージョン受信機の
第2の実施形態を示すブロック図である。図示のよう
に、本実施形態のダイレクトコンバージョン受信機は、
マルチポートジャンクションデバイス10、ローカル発
振器20、IQ演算器30A、パラメータ演算器40、
直流オフセット除去回路100、振幅エラー検出器11
0及び更新回路120によって構成されてる。
【0045】マルチポートジャンクションデバイス10
及びパラメータ演算器40は、図1に示す第1の実施形
態のものとほぼ同様な構成を有する。
【0046】IQ演算器30Aは、電力検波信号P1
2 とP3 、パラメータαとβ、及び勾配γとδに応じ
て同相成分I及び直交成分Qを演算する。
【0047】パラメータ演算器40は、IQ演算器30
Aから出力されるI成分及びQ成分に応じて、パラメー
タαとβを演算する。
【0048】直流オフセット除去回路100は、マルチ
ポートジャンクションデバイス10の固有値の変動を補
正することで、IQ演算器30Aから出力される復調さ
れたI成分とQ成分の直流オフセットを除去し、補正し
たあとの同相成分I0 と直交成分Q0 を出力する。直流
成分除去回路100における直流成分の補正は、次のア
ルゴリズムに従って行われる。
【0049】直流成分を除去するディジタル補正は、次
式に示すように、xi サンプルとy i サンプルに対応す
るk番目の観察窓で計算されるI成分及びQ成分のサン
プル平均(ここで、それぞれmx (k)とmy (k)に
よって表記される)を減算することで実現される。
【0050】
【数6】
【0051】ここで、xi はIシンボルのi番目のサン
プルであり、yi はQシンボルのi番目のサンプルであ
る。
【0052】サンプル平均は、窓毎に更新され、次の観
測窓においてサンプル毎にサンプルから減算される。即
ち、kN<i<(k+1)N+1に対して、(k+1)
番目の観察窓におけるi番目のサンプリング時点におい
て、x’i とy’i をそれぞれ直流オフセット補正後の
I成分とQ成分のサンプルとする。アルゴリズムは、次
のように直流成分を除去する:
【0053】
【数7】x’i =xi −mx (k) y’i =yi −my (k)
【0054】振幅エラー検出器110は、i番目の同相
チャネル及び直交チャネルのサンプル値及びNサンプル
の観察窓に基づき、振幅エラーεを計算し、更新回路1
20に出力する。
【0055】更新回路120は、振幅エラー検出器11
0からの振幅エラーεに応じて、勾配γ及びδを更新
し、IQ演算器30Aに出力する。
【0056】振幅エラー検出器110及び更新回路12
0における振幅エラーの検出は、次のアルゴリズムに従
って行われる。
【0057】次に示す振幅エラーを最小化するアダプテ
ィブな方法が提案されている:
【0058】
【数8】
【0059】本実施形態において、Nサンプルの観察窓
が用いられている。
【0060】勾配γとδの値は、振幅エラーεの符号の
関数に基づき、式(8)に従って計算される。
【0061】等確率変調(即ち、各信号ポイントがチャ
ネルにおいて等しい確率で伝搬される)における信号配
置図において、次の式はよい更新ルールとして知られて
いる。
【0062】
【数9】
【0063】代わりに、勾配γとδは、振幅エラーεか
ら直接計算することもできる。即ち、γ=f(ε)、δ
=g(ε)、0<f(ε)、0<g(ε)である。
【0064】次に、図7を参照しながら、IQ演算器3
0Aの構成及び動作について説明する。
【0065】図7は、IQ演算器30Aの一例を示す回
路図である。図7(a)に示すように、部分回路30A
−1は乗算器301,302,…,305,307,
…,309及び加算器306によって構成されている。
乗算器301は、入力信号P1 に係数h11を乗じ、乗算
器302は、入力信号P2 に係数h12を乗じ、乗算器3
03は、入力信号P3 に係数h13を乗じる。乗算器30
7,308及び309は、それぞれ乗算器301,30
2及び303の出力信号に勾配γを乗算する。乗算器3
04は、乗算器308の出力信号にパラメータαを乗
じ、その結果を加算器306に出力し、乗算器305
は、乗算器309の出力信号にパラメータβを乗じ、そ
の結果を加算器306に出力する。加算器は乗算器30
7,304と305の出力信号、そして係数h10を加算
し、I成分を生成する。係数h10,h11,h12及びh13
は予め決められ、パラメータαとβはパラメータ演算器
40によって生成され、勾配γは更新回路120によっ
て出力される。
【0066】図7(b)に示すように、部分回路30A
−2は乗算器311,312,…,315,317,
…,319及び加算器316によって構成されている。
乗算器311は、入力信号P1 に係数h21を乗じ、乗算
器312は、入力信号P2 に係数h22を乗じ、乗算器3
13は、入力信号P3 に係数h23を乗じる。乗算器31
7,318及び319は、それぞれ乗算器311,31
2及び313の出力信号に勾配δを乗算する。乗算器3
14は、乗算器318の出力信号にパラメータαを乗
じ、その結果を加算器316に出力し、乗算器315
は、乗算器319の出力信号にパラメータβを乗じ、そ
の結果を加算器316に出力する。加算器は乗算器31
7,314と315の出力信号、そして係数h20を加算
し、Q成分を生成する。係数h20,h21,h22及びh23
は予め決められ、パラメータαとβはパラメータ演算器
40によって生成され、勾配δは更新回路120によっ
て出力される。
【0067】上述したように、IQ演算器30Aは、デ
ィジタル化された3つの電力検波器の出力信号P1 ,P
2 とP3 に応じて、次式に示す方法で同相成分I及び直
交成分Qの値を計算する。
【0068】
【数10】 I=h10+γh111 +αγh122 +βγh133 Q=h20+δh211 +αδh222 +βδh233
【0069】式(10)において、係数h10,h11,h
12,h13,h20,h21,h22及びh 23はマルチポートジ
ャンクションデバイス10の特性、例えば、パッシブ回
路12及び電力検波器13,14と15の特性に応じて
予め決められている。パラメータαとβは、パラメータ
演算器40によって生成され、勾配γとδは、更新回路
120から出力される。
【0070】本実施形態のダイレクトコンバージョン受
信機によれば、復調されたI成分及びQ成分におけるI
/Qインバランス及び直流オフセットの両方を補正する
方法が提供される。I/Qインバランスの補正は、IQ
演算器40から出力されるI成分とQ成分に応じて、パ
ラメータ演算器40によって生成されるパラメータα及
びβを用いて実現され、一方、I成分及びQ成分の直流
オフセットの補正は、振幅エラー検出器110によって
計算された振幅エラーに応じて生成された勾配γ及びδ
を用いて実現される。式(10)に従った計算によっ
て、I成分及びQ成分のI/Qインバランス及び直流オ
フセットの補正が同時に実現できる。
【0071】本発明は、例示のために選択された特定の
実施形態を参照しながら説明されたが、本発明の基本概
念の範疇を逸脱しない幾つかの変形例を当業者によって
創出できることは明らかである。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
マルチポートジャンクションデバイスの電力検波出力信
号に応じて、復調された同相シンボルと直交シンボルの
I/Qインバランスを校正及び補正できるダイレクトコ
ンバージョン受信機が提供される。また、本発明によれ
ば、復調された同相シンボル及び直交シンボルの直流オ
フセットの補正は、直流オフセット補正された出力信号
の同相シンボル及び直交シンボルの振幅エラーから得ら
れた勾配に応じて、I/Qインバランスの校正及び補正
と同じ処理によって実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るダイレクトコンバージョ
ン受信機の第1の実施形態を示すブロック図である。
【図2】図2は、IQ演算器の一構成例を示す回路図で
ある。
【図3】図3は、パラメータ演算器の部分回路を示す回
路図である。
【図4】図4は、電力検波器の出力にミスマッチが存在
するI/Qインバランス補正が行われていない復調後の
16−QAMの一例を示す図である。
【図5】図5は、電力検波器の出力にミスマッチが存在
するI/Qインバランス補正のアルゴリズムが適用され
た復調後の16−QAMの一例を示す図である。
【図6】図6は、本発明に係るダイレクトコンバージョ
ン受信機の第2の実施形態を示すブロック図である。
【図7】
【符号の説明】
10…マルチポートジャンクションデバイス、 20…ローカル発振器、 30,30A…IQ演算器、 40…パラメータ演算器、 100…直流オフセット除去回路、 110…振幅エラー検出器、 120…更新回路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マルチポートジャンクションデバイスに基
    づき、受信シンボルのI/Qインバランスを補正するダ
    イレクトコンバージョン受信機であって、 上記マルチポートジャンクションデバイスの出力に応じ
    て、同相成分と直交成分を演算する第1の演算手段と、 上記同相成分と直交成分に応じて、所定のアルゴリズム
    を用いて第1のパラメータと第2のパラメータを演算す
    る第2の演算手段と、 を有し、 上記第1の演算手段は、上記マルチポートジャンクショ
    ンデバイスの第1の出力に上記第1のパラメータを乗
    じ、上記マルチポートジャンクションデバイスの第2の
    出力に上記第2のパラメータを乗じ、上記マルチポート
    ジャンクションデバイスの出力及び上記第1と第2の乗
    算器の乗算結果に応じて、上記同相成分と直交成分を演
    算するダイレクトコンバージョン受信機。
  2. 【請求項2】上記第2の演算手段は、上記第1のパラメ
    ータを生成する第1の部分回路と、上記第2のパラメー
    タを生成する第2の部分回路とをさらに有し、 上記第1の部分回路は、上記第1の演算手段から出力さ
    れる上記同相成分の移動平均値を演算する平均値演算手
    段と、 上記同相成分の移動平均値の符号に応じて、上記同相成
    分の移動平均値の絶対値と第1の係数との第1の積、ま
    たは上記同相成分の移動平均値の絶対値と第2の係数と
    の第2の積の何れかを選択するセレクタとを有し、 上記第2の部分回路は、上記第1の演算手段から出力さ
    れる上記直交成分の移動平均値を演算する平均値演算手
    段と、 上記直交成分の移動平均値の符号に応じて、上記直交成
    分の移動平均値の絶対値と上記第1の係数との第1の
    積、または上記同相成分の移動平均値の絶対値と上記第
    2の係数との第2の積の何れかを選択するセレクタとを
    有する請求項1記載のダイレクトコンバージョン受信
    機。
  3. 【請求項3】上記マルチポートジャンクションデバイス
    は5ポートジャンクションデバイスであって、 受信信号とローカル発振信号とを合成し、3つの信号を
    出力するパッシブ回路と、 上記パッシブ回路の出力信号に対して電力検波し、3つ
    の電力検波信号を上記第1の演算手段に出力する3つの
    電力検波器とを有する請求項1記載のダイレクトコンバ
    ージョン受信機。
  4. 【請求項4】上記電力検波器からの電力検波信号をフィ
    ルタリングする3つのローパスフィルタをさらに有する
    請求項3記載のダイレクトコンバージョン受信機。
  5. 【請求項5】マルチポートジャンクションデバイスに基
    づき、受信シンボルのI/Qインバランス及び直流オフ
    セットを補正するダイレクトコンバージョン受信機であ
    って、 上記マルチポートジャンクションデバイスの出力に応じ
    て、同相成分と直交成分を演算する第1の演算手段と、 上記同相成分と直交成分に応じて、所定のアルゴリズム
    を用いて第1のパラメータと第2のパラメータを演算す
    る第2の演算手段と、 上記同相成分及び直交成分から直流オフセットを除去す
    る直流オフセット除去手段と、 上記直流オフセット除去手段によって得られた上記同相
    成分及び直交成分の振幅エラーを検出し、上記検出した
    振幅エラーに応じて第1と第2の勾配を生成する振幅エ
    ラー検出器とを有し、 上記第1の演算手段は、上記マルチポートジャンクショ
    ンデバイスの出力と上記第1の勾配との積と、上記マル
    チポートジャンクションデバイスの出力と上記第2の勾
    配との積、及び上記第1と第2のパラメータに応じて上
    記同相成分と直交成分を生成するダイレクトコンバージ
    ョン受信機。
  6. 【請求項6】上記第1の演算手段は、上記マルチポート
    ジャンクションデバイスの出力と上記第1の勾配とを乗
    算する乗算器と、上記マルチポートジャンクションデバ
    イスの出力と上記第2の勾配とを乗算する乗算器とを有
    する請求項5記載のダイレクトコンバージョン受信機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7167513B2 (en) * 2001-12-31 2007-01-23 Intel Corporation IQ imbalance correction
JP2009526986A (ja) * 2006-02-15 2009-07-23 ユニヴァーシティー オブ ウェストミンスター 衛星無線ナビゲーション受信機
US8619916B2 (en) 2010-03-11 2013-12-31 Samsung Electronics Co., Ltd. Apparatus for receiving signal and method of compensating phase mismatch thereof

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