JP2003086742A - ヒートシンク - Google Patents

ヒートシンク

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JP2003086742A JP2001276643A JP2001276643A JP2003086742A JP 2003086742 A JP2003086742 A JP 2003086742A JP 2001276643 A JP2001276643 A JP 2001276643A JP 2001276643 A JP2001276643 A JP 2001276643A JP 2003086742 A JP2003086742 A JP 2003086742A
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Minoru Suzuki
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靖人 末木
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公春 湯山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板と、この基板に保持された複数の縦フィ
ンを有するヒートシンクにおいて、冷却流体の圧力損失
が少なく、フィンの深部にまで十分な冷却流体が導入で
き、ヒートシンク全体で均一に冷却効果が得られる発熱
量の大きい電子素子を高効率に冷却できるヒートシンク
を提供する。 【解決手段】 裏面に発熱素子を接合する基板と、この
基板に立設した複数の縦フィンを設けたフィンであっ
て、相隣接する前記縦フィンの間に薄い横フィンを設け
たフィンとする。冷却流体が侵入するヒートシンク前面
の基板に接する部分の横フィンを一部削除して、ヒート
シンク深部に直接冷却流体が当たるようにするとなお良
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒートシンクに係
わり、さらに詳しくはファン等によって流動する空気等
の冷却流体により発熱部位を強制冷却するためのドライ
タイプのヒートシンクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、インバータ、工作機械等の各
種発熱部位には、ヒートシンクと称される熱交換器を設
け、そのヒートシンクにファン等により空気等の冷却流
体を強制的に流通させて冷却するようにしたものが知ら
れている。ヒートシンクは熱伝導率の良い金属で構成さ
れ、なるべく表面積を大きくして冷却媒体との接触面積
を多くして、各種発熱素子の温度上昇を抑えるように構
成されている。
【0003】以下、従来のこの種のヒートシンクの例に
ついて説明する。図13〜図15は従来のヒートシンク
の構成を説明する正面図である。図13示す従来のヒー
トシンク111はサイリスタ、トランジスタ等の電子部
品(図示省略)等が固着された平面ほぼ矩形形状の基板
112と、基板112上に重層されている波板状の多数
の板曲げ縦フィン体113aを有するフィン本体113
とから構成されている。このヒートシンクは、高さが高
くなるに従い板曲げフィンにおける熱交換効率が大幅に
低下するため、大きな熱量を放散させる目的には不向き
である。
【0004】図14示す従来のヒートシンク121はサ
イリスタ、トランジスタ等の電子部品(図示省略)等が
固着された平面ほぼ矩形形状の基板122と、基板12
2上に取りつけた押出し材からなる格子状のフィン本体
123から構成されている。このヒートシンクは、押出
し材の肉厚が通常0.6mm程度が下限であるので、フ
ィン体での圧力損失が大きく、空気等の必要な冷却流体
が得られないため冷却能力が低くなり、ヒートシンク全
体としての冷却効率を高めることが困難であった。
【0005】図15に示す従来のヒートシンク131
は、サイリスタ、トランジスタ等の電子部品(図示省
略)等が固着された平面ほぼ矩形形状の基板132と、
基板132上に立設されている平板状の多数の縦フィン
体133aを有するフィン本体133とから構成されて
いる。そして各縦フィン体133aは、各側面を相互に
対向するようにして空気等の所望の冷却流体の流通方向
(図では紙面に垂直な方向)に対向して、適度な間隔G
を保ってほぼ並行に整列配置されている。
【0006】ところで、近年種々の製品の小型化・高性
能化が進み、ヒートシンクも一層の小型化・高性能化が
求められている。ヒートシンクの小型化・高性能化を図
るためには、フィン本体の表面積を拡大したり、各フィ
ン体の間隔を狭くして、フィン体の数を増加させてフィ
ンを高密度配置する方法が考えられる。フィンを高密度
配置するような構造にしても、フィンの数を増加させる
には限界があり、フィンの間隔を狭くすると、各フィン
の間を通過する空気等の冷却流体の通風抵抗(圧力損
失)が大きくなり、結果としてフィン体を通過する風量
が減少し、冷却効率を向上させることができないという
問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、フィン
の配置を工夫しただけでは冷却性能の向上に限界があ
り、昨今の車両用制御機器のような大熱量を発生する制
御素子用のヒートシンクでは、要求される冷却性能を満
足させることができないことが判明した。。本発明の目
的は、大熱容量素子用のヒートシンクとして有用な、フ
ィン本体の通風抵抗(圧力損失)の上昇を抑え十分な流
量が確保でき、結果としてヒートシンク全体の放熱機能
を高め、冷却効率を向上させることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明のヒートシンクは、裏面に発熱素子を装着す
る基板と、この基板に立設した複数の縦フィンを有し、
相隣接する前記縦フィンの間に厚さが縦フィン厚さの5
〜20%の横フィンを設けたヒートシンクとした。基板
と縦フィン及び横フィンは、いずれもアルミニウム等の
熱伝導性の良い金属で形成し、互いにろう付け加工をし
て組み立て、良熱伝導性を確保する。縦フィンはやや肉
厚の金属板で構成し、基板からの熱を縦フィン全面に伝
えるようにする。横フィンは極薄板ないしは金属箔でな
るべく薄く構成し、表面積を大きくして冷却流体との接
触機会を増やして、熱交換効率の向上を図るようにす
る。ヒートシンクをこのように構成することにより、フ
ィン体深部においても冷却流体の圧力損失を低く抑え、
十分な流量が確保でき、結果としてヒートシンク全体の
放熱機能を高め、冷却効率を向上させることが可能とな
る。
【0009】上記の性能を最大限に発揮させるために
は、前記各縦フィンのピッチ(P)と縦フィンの厚さ
(t)との比(P/t)を3〜6とするのが好ましい。
【0010】さらに、本発明のヒートシンクでは、基板
と接する部分の横フィンであって、冷却流体導入面にあ
る前記横フィンの一部に切り欠き部を設けても良い。特
に、ヒートシンク寸法が大きくなる場合には、横フィン
の一部に切り欠き部を設けることにより、フィン体深部
においても冷却流体の圧力損失が低く、十分な流量が確
保できるのでヒートシンク深部の冷却効率を向上させる
ことが可能となる。本発明のヒートシンクでは、前記切
り欠き部の高さを縦フィン高さの10〜50%、前記切
り欠き部の長さは縦フィンの長さの10〜70%とする
のが適当である。切欠き部分は1段のみでなく、多段に
してフィン体深部に設けても良い。本発明のヒートシン
クでは、基板裏面に複数の発熱素子を搭載する場合、互
いに隣接する素子間の間隔を風上−風下方向の素子間で
は25〜100mm、風上−風下と直角方向の素子間で
は5〜15mmとすることが好ましい。このような配置
にすれば、大容量の発熱素子にも対応可能である。以下
図面を使用して本発明をさらに詳細に説明する。
【0011】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1から図4
は本発明のヒートシンクの第1の実施形態を示すもので
あり、図1はその外観斜視図を、図2は図1の線A−
A’に沿った断面図、図3は図1の線B−B’に沿った
断面図、図4は図2の一部拡大図を示す。なお、以下の
図においては構造を分かり易く説明するため、縮尺は必
ずしも正確ではない。図1から図3に示すように、本実
施形態のヒートシンク11はサイリスタ、トランジスタ
等の電子部品等の素子16が装着される、例えば縦寸法
L及び横寸法Wがそれぞれ550mm程度の正方形状の
基板12と、基板12の一方の面(図1では上方の面)
に立設させた多数の縦フィン体13aを有するフィン本
体13と、この互いに隣接する縦フィン体13aの間に
ほぼ水平に配置した横フィン14から形成されている。
基板12の形状としては、正方形平板に限らず、平面矩
形形状、平面楕円形状、平面円形形状等が利用できる。
基板12の材質としては、アルミニウムや銅等の熱伝導
率の良い金属を使用する。特に、軽量化の点からはアル
ミニウムを使用するのが好ましい。
【0012】縦フィン体13aは、図1に示すように基
板12の一方の上面に、矢印で示す冷却流体の流路方向
Fに対してほぼ平行になるように多数整列配置してあ
る。縦フィン体13aの大きさは、例えば高さは100
〜200mm程度、長さは100〜500mm程度、厚
さは1.0mmから3.0mm程度、縦フィンピッチ
(P)は、5〜12mmに構成する。縦フィン体13a
も熱伝導性の良い金属、例えばアルミニウムが好んで用
いられる。
【0013】横フィン14は、厚さ0.1〜0.3mm
程度のアルミニウムや銅などの極薄板もしくは箔にろう
材を付着させたいわゆるブレージングシートをコルゲー
ト加工したものを、縦フィン体13aの間に挟み、ろう
付けして形成する。図4に示す横フィン14のピッチp
は5〜12mm、横フィン14の高さ(h、縦フィンの
ピッチPにほぼ等しい)は5〜12mm、横フィン14
の長さは縦フィン体13aの長さにほぼ等しく、長さは
100〜500mm程度に構成する。
【0014】縦フィン体13a及び横フィン14は、冷
却流体が流れてきたときになるべく流路抵抗の上昇を抑
え、フィン本体13の深部にまで充分な冷却流体が流入
し易いように構成する。冷却流体がフィン本体13衝突
したときに流路抵抗に影響を及ぼすと考えられるのは、
縦フィン体13aの厚さ(t)とピッチ(P)である。
適正なピッチ(P)と厚さ(t)を決めるため、本発明
者らは縦フィン体13aの適正なピッチ(P)と厚さ
(t)を種々変化させた場合の、フィン内での冷却流体
の圧力損失(ΔP)とヒートシンクの冷却流体の風上側
と素子接触面との温度差(ΔT)との関係を調べた。実
験方法は、以下のようにした。
【0015】実験に使用したヒートシンクは、外観が図
1に示すようなものであり、材質は純アルミニウムとし
た。基板の大きさは縦横各550mm、厚さ30mmの
正方形の平板を使用した。縦フィンは高さ140mm、
長さ500mm、厚さ2mmとし、横フィンは厚さ0.
2mmのブレージングシートを、ピッチ6mmに設定
し、高さを変化させてコルゲート加工したものを使用し
た。これらの基板、縦フィン、横フィンを図1のように
ろう付け加工で組み立て、基板裏面に総発熱量7600
Wの熱源となる素子を取り付け、図1の矢印Fの方向か
ら温度20℃の空気を毎秒11mで送風した。この時、
フィン体の冷却流体の入り口側と出口側の基板の温度
と、冷却流体の静圧を測定し、ヒートシンク温度と圧力
損失を調べた。比較のため、従来の縦フィンのみで横フ
ィンの無いヒートシンクについても同様の測定をした。
これらの測定結果を図5に示す。
【0016】図5において直線(イ)及び(ロ)は冷却
流体の風上側と素子接触面との温度差を示している。ま
た、曲線(ハ)及び(ニ)は、冷却流体の風上側と風下
側の冷却流体の圧力損失を示したものである。直線
(イ)及び曲線(ハ)本発明の横フィン付きのものであ
り、直線(ロ)及び曲線(ニ)は、従来の横フィンの無
いものである。但し、温度差とは最大値を示している。
図5に示すとおり、本発明のように横フィンを取り付け
ることにより、冷却流体の風上側と素子接触面との温度
差は著しく減少し、冷却効率が高くなることが判る。ま
た、横フィンを取り付けることにより、フィン体内での
冷却流体の圧力損失は当然上昇するが、縦フィンのピッ
チと幅との比(P/t)を3.6以上とすることによ
り、圧力損失を実用上支障のない700Pa(パスカ
ル)以下に抑えることができることが判明した。以上の
結果から、横フィンを設ける場合には、縦フィンのピッ
チと幅との比(P/t)を3以上6以下とするのが適当
である。この比が3より小さい場合は、横フィンの有無
による圧力損失差が大幅に増えるため、冷却風量が減少
して十分な冷却能力が得られない。
【0017】(第2の実施形態)図6は本発明のヒート
シンクの第2の実施形態を示す一部を破断した外観斜視
図である。第2の実施形態のヒートシンク21が、図1
に示した第1の実施形態と異なる点は、フィン本体23
の間にもうけた、冷却流体の流入方向に面して基板22
に接する部分の横フィン24の一部を、高さH、長さL
にわたって削除し、冷却流体がヒートシンク深部にまで
容易に流入できるようにした点である。図7及び図8
は、図6のヒートシンク21の線C−C’及び線D−
D’に沿った断面を示す。図7では横フィン24が基板
22まで設けられているのに対して、図8では基板22
の近傍には横フィン24は存在しない。冷却流体入口近
傍に横フィン24が存在しないので、冷却流体の圧力損
失は小さく抑えられ、冷却流体はヒートシンクの奥深く
まで十分に流れ込むことができ、ヒートシンク全域で高
い冷却能力を発揮することができるようになる。
【0018】図9は、図6に示す本発明のヒートシンク
の線分E−E’に沿った(冷却流体に流路方向に平行
な)断面を示す。図9に示すように横フィン24の切り
欠き部25は、基板22に接する部分でかつ冷却流体の
入口近傍に設けてある。これは冷却流体の圧力損失の原
因となる障害物を無くし、発熱源である素子26に近い
部分の深部を効率よく冷却するようにするためである。
切り欠き部の大きさは、高さ(H)は縦フィンの高さの
10〜30%程度、例えば10〜40mm、長さ(L)
は同じく縦フィンの長さの10〜50%程度、例えば5
0〜250mmとするのがよい。
【0019】横フィンの切り欠き部分の効果を確認する
ため、従来の横フィンを有しないヒートシンク、横フィ
ンは有するが切り欠き部分の無いヒートシンク及び横フ
ィンを有しかつ切り欠き部を設けたヒートシンクについ
て冷却性能を調査した。実験に使用したヒートシンク
は、構造が図10に示すようなものであり、材質は純ア
ルミニウムとした。基板22の大きさは幅550mm、
長さ550mm、厚さ28mmの長方形の平板を使用し
た。フィン本体23は高さ140mm、長さ500m
m、厚さ2mmのプレート35〜84枚を、ピッチ5〜
12mmで、冷却流体の流路方向に平行に配置した。横
フィンは厚さ0.2mmのブレージングシートを、高さ
3〜10mm、ピッチ6mmにコルゲート加工したもの
を使用した。これらの基板22、フィン本体23、横フ
ィン24を図10のようにろう付け加工で組み立てた。
図10(a)は平面図を、図10(b)は正面図を、そ
して図10(c)は側面図を表わしている。基板裏面の
図10(a)に示す位置(X、Y)に、発熱量2000
Wの素子26を2個を取り付け、図10の矢印Fの方向
から温度20℃の空気を毎秒8.8mで送風した。位置
(X)は冷却流体の風上側、位置(Y)は冷却流体の風
下側に位置している。
【0020】この時、各熱源中心位置の基板の温度と冷
却流体の流路静圧を測定し、フィン体中での温度変化と
圧損を測定し、ヒートシンク温度の均一性と圧力損失を
調べた。比較のため、従来の縦フィンのみで横フィンの
無いヒートシンクについても同様の測定をした。各部の
寸法は同一とした。これらの測定結果を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】表1に結果から、横フィンを設けることの
より冷却能力が向上することが判る。さらに、横フィン
に切り欠き部を設けることにより、フィン体内での冷却
流体の圧力損失が低く、ヒートシンク全面にわたって比
較的均一な冷却能を有するようになることが判る。
【0023】(第3の実施形態)図11は本発明のヒー
トシンクの第3の実施形態を示す断面図である。第3の
実施実施形態のヒートシンク31が第1や第2の実施形
態と異なる点は、横フィン体に切り欠きを設け、この切
り欠きが多段式に構成されていることである。すなわち
図11に断面構造を示すように、切り欠き部35は横フ
ィン34を有し、該横フィン34の冷却流体導入面側の
一部に切り欠き部を有するものであり、図11の例では
基板に近ずくほどヒートシンク31の奥深くまで切り欠
き部35が形成されている。すなわち、縦フィン体33
aの入口近傍から奥に向かうに従って、高さはH4から
H1まで変化し、基板32からの距離はL1〜L4に変
化する切り欠き部35を設けた。切り欠き部は横フィン
が無いが、素子36からの発熱は縦フィン体33aを伝
わって縦フィン上部に接合されている横フィン34に伝
わり、横フィン34から冷却流体へ伝わって放熱され
る。したがって、基板32と縦フィン体33aとは完全
にろう付けし熱伝導を良くしておくべきである。
【0024】上記のように本発明のヒートシンク31を
構成し、その基板裏面に複数の発熱する素子36を搭載
する場合の平面は位置を図12に例示する。図12の例
では、互いに隣接する素子36間の間隔を、風上−風下
方向の素子間(A)では25〜100mm(図12では
69.5mm)、風上−風下方向と直角方向(B)では
5〜25mm(図12では16mm)とすることが好ま
しい。また、最も風下にある素子から縦フィンの風下先
端までの間隔(C)は、80〜150mm(図12では
67.5mm)として、A/Cの比を0.2〜3.4と
することが好ましい。一般に素子間隔を大きくとれば熱
密度が疎となり素子の温度上昇は和らげられるが、制御
装置をなるべく小型化するために、本発明によりヒート
シンクの熱交換効率を高めた上で、適当な間隔で素子を
配置すれば、車両制御用等の大発熱量の素子の温度制御
にも有効に作用するものとなる。
【0025】
【作用】本発明は、基板とこの基板に保持された複数の
縦フィンを有するヒートシンクにおいて、前記各縦フィ
ンの間に良熱伝導性の金属箔板からなる水平な横フィン
を配置することにより、ヒートシンク本体内での冷却流
体の通風抵抗(圧力損失)の上昇を抑え、十分な冷却流
体をヒートシンク本体内に呼び込んで冷却効率を向上さ
せるようにしたものである。さらに、本発明では上記横
フィンの一部を削除して、ヒートシンク本体深部にまで
冷却流体を導入することを可能にして、ヒートシンク全
体で均一に放熱できるようにした。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、冷却流体がフィン体に
当ったときの通風抵抗(圧力損失)の上昇を抑え、十分
な冷却流体をヒートシンク本体内に呼び込んで冷却効率
を向上させることができるので、従来よりも小型化・高
性能化したヒートシンクを提供することが可能となる。
本発明のヒートシンクは、特に車両の制御機器のような
多量の熱を発生する制御素子の温度制御に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の係わるヒートシンク
の構造を説明する外観斜視図である。
【図2】 図1のヒートシンクの線A−A’に沿った断
面図である。
【図3】 図1のヒートシンクの線B−B’に沿った断
面図である。
【図4】 図2の一部を拡大して示した図である。
【図5】 縦フィンのピッチと厚さの比が、温度と圧損
に及ぼす影響を示す図である。
【図6】 本発明の第2実施形態の係わるヒートシンク
の構造を説明する一部破断した外観斜視図である。
【図7】 図6のヒートシンクの線C−C’に沿った断
面図である。
【図8】 図6のヒートシンクの線D−D’に沿った断
面図である。
【図9】 図6のヒートシンクの線E−E’に沿った断
面図である。
【図10】 実験に使用した本発明のヒートシンクの構
造を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図、
(c)は側面図を示す。
【図11】 本発明の第3実施形態に係わるヒートシン
クの構造を説明する断面図である。
【図12】 本発明の第3実施形態に係わるヒートシン
クの素子の平面配置を例示する図である。
【図13】 従来のヒートシンクの構造の一例を説明す
る断面図である。
【図14】 従来のヒートシンクの他の構造を説明する
断面図である。
【図15】 従来のヒートシンクの別の構造を説明する
断面図である。
【符号の説明】
11,21,31,111,121,131・・・・・・ヒー
トシンク 12,22,32,112,122,132・・・・・・基板 13,23,113,123,133・・・・・・フィン本体 14,24,34・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・横フィン 25,35・・・・・・切り欠き部 16,26,36・・・・・・素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末木 靖人 静岡県裾野市千福194番地 株式会社エム エーファブテック内 (72)発明者 湯山 公春 静岡県裾野市平松194番地 株式会社エム エーファブテック内 Fターム(参考) 5F036 AA01 BB05 BB35

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面に発熱素子を接合する基板と、この
    基板に立設した複数の縦フィンを有し、相隣接する前記
    縦フィンの間に厚さが縦フィン厚さの5〜20%である
    横フィンを設けてなることを特徴とするヒートシンク。
  2. 【請求項2】 前記各縦フィンのピッチ(P)と縦フィ
    ンの厚さ(t)との比(P/t)が3〜6であることを
    特徴とする請求項1に記載のヒートシンク。
  3. 【請求項3】 基板と接する部分の前記横フィンの一部
    であって、冷却流体導入面側の一部に切り欠き部を有す
    ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のヒ
    ートシンク。
  4. 【請求項4】 前記切り欠き部の高さが縦フィン高さの
    10〜50%であることを特徴とする請求項3に記載の
    ヒートシンク。
  5. 【請求項5】 前記切り欠き部の長さが縦フィンの長さ
    の10〜70%であることを特徴とする請求項3に記載
    のヒートシンク。
  6. 【請求項6】 前記切り欠き部が多段式に構成されてな
    ることを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれか
    1項に記載のヒートシンク。
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