JP2003085927A - ディスクカートリッジ - Google Patents

ディスクカートリッジ

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JP2003085927A
JP2003085927A JP2001271505A JP2001271505A JP2003085927A JP 2003085927 A JP2003085927 A JP 2003085927A JP 2001271505 A JP2001271505 A JP 2001271505A JP 2001271505 A JP2001271505 A JP 2001271505A JP 2003085927 A JP2003085927 A JP 2003085927A
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shutter
case
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JP2001271505A
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English (en)
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Kengo Oishi
健吾 大石
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ない部品点数で、2つのシャッター部材を
それぞれ確実にロック可能なディスクカートリッジ、特
に、ディスクメディアが小型であっても少ない部品点数
で、2つのシャッター部材をそれぞれ確実にロック可能
なディスクカートリッジを得る。 【解決手段】 ロック部材18は、中央のバネ部84
と、バネ部84から延出された回動部86と、を含んで
構成されており、回動部84が軸支ピン90を中心に回
動することで、ロック凸部92がロック凹部94に係合
又は係合解除する。2つのシャッター部材16に対し1
つのロック部材18を設けることで、部品点数が少なく
なる。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録用のディ
スクメディアを内部に収容し保護するためのディスクカ
ートリッジに関する。 【0002】 【従来の技術】従来より、いわゆる3.5インチのフレ
キシブルディスク(FD)やミニディスク(MD)等で
は、円盤状のディスクメディアがケースに収容されてお
り、ディスクメディアへの情報の記録時や読取時には、
ケースの開口部から、ドライバ装置の記録部材や読取部
材がディスクメディアにアクセスするようになってい
る。また、ケースにはシャッター部材が設けられてお
り、通常状態では、シャッター部材は閉塞位置にあっ
て、開口部を閉塞している。そして、必要に応じて、こ
のシャッター部材がドライブ装置により移動させられて
開放位置に至り、開口部が開放される。 【0003】ところで、ケースには、開口部の不用意な
開放を防止するために、シャッター部材をロックするロ
ック部材を設けることが好ましい。しかし、例えば、両
面に情報記録可能なディスクメディアに対応したケース
では、表裏2つの開口部にそれぞれ独立してシャッター
部材が設けられるので、ロック部材をこれらシャッター
部材に対して別々に設けると、部品点数が増加し、部品
コストの増大を招くことになる。 【0004】しかも、部品点数の増加によって、部品組
付の作業工程も多くなってしまうため、組立コストも増
大する。加えて、近年では、ディスクメディアの小型化
が望まれているが、これに対応して各部品を小型化する
と、さらに組立作業が困難になる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事実を
考慮し、少ない部品点数で、2つのシャッター部材をそ
れぞれ確実にロック可能なディスクカートリッジ、特
に、ディスクメディアが小型であっても少ない部品点数
で、2つのシャッター部材をそれぞれ確実にロック可能
なディスクカートリッジを得ることを課題とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、互いに同一形状とされ、重ね合わせた状態で内部に
ディスクメディアを収容可能なケースを構成する一対の
ケース部材と、前記ケース部材のそれぞれに設けられ、
収容された前記ディスクメディアへのアクセス用とされ
る開口部と、前記ケース部材のそれぞれに設けられ、対
応する前記開口部を閉塞する閉塞位置と、開口部を開放
する開放位置との間でそれぞれ独立して移動可能な一対
のシャッター部材と、前記シャッター部材に共通して設
けられ、シャッター部材のそれぞれに対して独立に前記
閉塞位置でロック可能なロック部材と、を有し、前記ロ
ック部材は、前記シャッター部材のそれぞれに係合する
係合位置と係合しない非係合位置との間を移動する一対
の移動部と、前記移動部を連結すると共に移動部のそれ
ぞれに対し係合位置への弾性力を付与する弾性部と、を
含んで構成されていることを特徴とする。 【0007】このディスクカートリッジでは、一対のケ
ース部材を重ね合わせた状態でケースが構成され、ケー
ス内部にディスクメディアを収容することができる。 【0008】ケース部材のそれぞれには開口部が形成さ
れているが、通常状態ではシャッター部材が閉塞位置に
あり、しかも、ロック部材によってシャッター部材が閉
塞位置でロックされているので、不用意に開口部が開放
されることはない。 【0009】ロック部材は、移動部と弾性部とを含んで
構成されており、移動部がシャッター部材に係合するこ
とで、シャッター部材は閉塞位置でロックされる。移動
部には、弾性部によって係合位置への弾性力が付与され
ているので、不用意にロック解除されることはない。 【0010】ドライブ装置等によって、弾性部の弾性力
に抗して移動部が非係合位置へと移動されると、ロック
部材によるシャッター部材のロックが解除され、シャッ
ター部材は開放位置へ移動可能となる。さらに、ドライ
ブ装置によるシャッターの押圧等により、シャッター部
材が開放位置へと移動すると、開口部が開放されるの
で、ドライブ装置はディスクメディアへアクセスし、情
報の記録や読取等を行うことができる。なお、ディスク
メディアとしては回転可能なもの(回転させながら、情
報の記録や読取を行うもの)が採用されることが多く、
この場合には、開放された開口部から、例えばドライブ
装置のスピンドル軸等を挿入し、ディスクメディアを回
転駆動することも可能となる。 【0011】開口部はそれぞれのケース部材に設けられ
ているので、ディスクメディアの両面に独立にアクセス
することが可能となる。シャッター部材はそれぞれ独立
して、閉塞位置と開放位置との間を移動するようになっ
ており、ロック部材の移動部もシャッター部材のそれぞ
れに対して独立に係合(すなわちロック)する。従っ
て、一方のケース部材の開口部が開閉されているとき
に、他方の開口部が不用意に開閉されてしまうことはな
い。 【0012】ケースを構成するケース部材は、互いに同
一形状とされているので、2つ以上の異なる形状のケー
ス部材によってケースを構成するものと比較して、部品
点数が少なくなり、部品数管理も容易になる。例えば、
2つのケース部材を対称構造とし、一方のケース部材に
対し他方のケース部材を反転させて重ね合わせる構成と
すれば、ケースとしても対称構造となるので、ディスク
カートリッジを反転させて使用することが可能になる。
また、ケース部材を同一形状とすることで、単一の成形
装置(例えば成形金型)を使用して製造できるので、精
度管理も容易になる。 【0013】加えて、ロック部材も、それぞれのシャッ
ター部材に対応する一対の移動部が弾性部によって連結
されることで一体化されており、シャッター部材に共通
して1つのみ設けられていることになる。このため、そ
れぞれのシャッター部材ごとにロック部材を設けたもの
と比較して部品点数が少なくなる。これにより、部品コ
ストを低減させることができる。また、部品点数が少な
くなることで、各部品の組付けも容易になるので、組立
コストも低減できる。 【0014】特に、小型化されたディスクメディアに対
応して、ケース部材、シャッター部材、ロック部材及び
付勢部材を小型化した場合でも、これらの部材を容易に
組付けることができる。 【0015】 【発明の実施の形態】本発明の一実施形態のディスクカ
ートリッジ12について、図1〜図6に基づき説明す
る。なお、各図面において、矢印FR、矢印RE、矢印
UP、矢印DW、矢印RI、及び矢印LEが示されてい
る場合は、それぞれディスクカートリッジ12のドライ
ブ装置への装填(挿入)方向を向いて見た場合のディス
クカートリッジ12の前方向(装填方向)、後方向、上
方向、下方向、右方向、及び左方向を示すものとし、以
下単に上下前後右左を示す場合は上記各矢印方向に対応
している。また、単にディスクカートリッジ12の「長
手方向」、「厚み方向」、「幅方向」というときは、そ
れぞれ、「前後双方向」、「上下双方向」、「左右双方
向」をいうものとする。これらの各方向は便宜上示すも
のであり、ディスクカートリッジ12を使用する際の方
向を限定するものではない。したがって、例えば、ディ
スクカートリッジ12は、使用に際して水平に配置され
ても良く鉛直に配置されても良い。 【0016】図2に示すように、ディスクカートリッジ
12は、2つのケース部材14と、これらのケース部材
14のそれぞれに対応して設けられた2つのシャッター
部材16、及び2つのシャッター部材16に共通して設
けられたそれぞれ1つずつのロック部材18及びバネ部
材20を有している。 【0017】2つのケース部材14は同一形状とされ、
平面視にて略長方形の板状に形成されている。ケース部
材14の前後寸法は、左右寸法に対して大きくされてお
り、ディスクカートリッジ12は、ドライブ装置(図示
省略)に対して、誤って幅方向(左右方向)に挿入され
ないようになっている。 【0018】ケース部材14には、それぞれ所定位置
に、位置決め用の円孔26及び長孔28が形成されてお
り、ドライブ装置内において、円孔26及び長孔28に
ドライブ装置の基準ピン(図示省略)が挿入されること
で、ケース部材14が位置決めされる。 【0019】ケース部材14には、円盤状のディスクメ
ディア22に対応したメディア収容部24が形成されて
いる。2つのメディア収容部24が対向するようにケー
ス部材14を重ね合わせることでケース30(図1参
照)が構成され、メディア収容部24内にディスクメデ
ィア22を保持可能となる。以下、メディア収容部24
が形成された面をケース部材14の内面といい、この反
対側の面をケース部材14の外面ということとする。 【0020】ケース部材14の内面には、2つのボス3
2、34が立設されている。また、対称軸線J1に対し
対称となる位置には、ボス32、34にそれぞれ対応し
た嵌合孔36、38が形成されている。2つのケース部
材14を重ね合わせた状態で、それぞれ対応するボス3
2、34を嵌合孔36、38に嵌合させると、ケース部
材14が重ね合わせ状態に維持され、不用意に分離しな
くなる。 【0021】ケース部材14には、開口44が形成され
ている。開口44は、収容されたディスクメディア22
と同芯(中心線Cで示す)で、且つディスクメディア2
2よりも小径の回転駆動用開口部46と、この回転駆動
用開口部46から連続して、且つ前方向に向かって形成
された略四角形状で、前端が円弧状に湾曲した書込読取
用開口部48とで構成されている。ディスクカートリッ
ジ12がドライブ装置に装填された状態で、回転駆動用
開口部46からドライブ装置の回転駆動部材(例えば回
転スピンドル軸)がディスクメディア22にアクセス
し、ディスクメディア22を回転させることができる。
また、書込読取用開口部48からは、ドライブ装置の書
込読取部材(例えば記録再生ヘッド)がディスクメディ
ア22にアクセスし、ディスクメディア22に対し情報
の書込み又は読取を行うことができる。 【0022】ケース部材14の前縁部分には、内面側か
ら外面側に向かって部分的に薄肉とした薄肉部50が形
成されており、薄肉部50どうしによって、進入溝52
及びばね収容変形領域54が構成されている。進入溝5
2には、ドライブ装置のシャッター開閉ピン(図示省
略)がスライドし、その先端がディスクカートリッジ1
2の幅方向外側から進入する。ばね収容変形領域54に
はバネ部材20が収容される。 【0023】進入溝52の左端部には、薄肉部50から
突出する凸部60が形成されており、この凸部60によ
り、図1から分かるように、進入溝52の入口部分が実
質的に狭くされている。凸部60の先端面は、テーパー
面62とされており、シャッター開閉ピン112(図4
及び図5参照)は進入溝52に進入する初期においてテ
ーパー面62に沿って案内され、後述するロック部材1
8の被押圧片96及びシャッター部材16の被押圧リブ
80を確実に押圧する。 【0024】それぞれのケース部材14の外面には、シ
ャッター部材16が配置されている。シャッター部材1
6は、少なくとも開口44を閉塞可能な大きさとされた
シャッター本体部66と、このシャッター本体部66の
前側から延出されたシャッターガイド部68と、を有す
る略L字状に形成されている。シャッターガイド部68
からは略直角に立ち上がる接触片70が立設され、さら
に接触片70の端部から、シャッターガイド部68と平
行に2つの案内片72、74が形成されている。シャッ
ター部材16がケース部材14の所定位置に配置される
と、接触片70がケース部材14の前縁14Aに接触
し、さらに案内片72、74がシャッターガイド部68
の反対側でケース部材14と対向する。これにより、シ
ャッター部材16の不用意な脱落やがたつきが防止され
る。 【0025】また、シャッター本体部66の後端近傍か
らは、シャッターガイド部68と同方向に延出され、さ
らにシャッター本体部66に対し直角に立ち上げられる
と共に、先端がシャッター本体部66と平行に曲げられ
た案内片76が形成されている。ケース部材14には、
左右方向に沿って、且つケース部材14を厚み方向に貫
通する案内孔78が形成されており、案内片76は案内
孔78に挿入されている。これによっても、シャッター
部材16のケース部材14からの不用意な脱落やがたつ
きが防止されている。そして、シャッター部材16は、
シャッター部材16のシャッター本体部66がケース部
材14の開口44を閉塞した位置(閉塞位置、図1に実
線で示す)から、開口44を開放した位置(開放位置、
図1に二点鎖線で示す)までの間を、案内片72、7
4、76によって案内されつつ、がたつくことなくスラ
イドする。なお、ケース部材14の外面には、シャッタ
ー部材16の移動領域に対応した凹部82が形成されて
おり、シャッター部材16がケース部材14から厚み方
向(上方向又は下方向)に突出しないようになってい
る。 【0026】シャッター部材16のシャッターガイド部
68の先端近傍からは、接触片70と同一平面に位置す
るように、被押圧リブ80が立設されている。ドライブ
装置の図示しないシャッター開閉ピンは進入溝52内を
移動すると被押圧リブ80に接触し、さらにシャッター
開閉ピンが移動することで、シャッター部材16が開放
位置に向かって押される。 【0027】図2に示すように、2つのケース部材14
の間には、板材を所定位置で加工(折り曲げ等)するこ
とにより構成されたロック部材18が配置されている。
図3にも詳細に示すように、ロック部材18は、左右方
向中央において板材を多層状に屈曲させて形成されたバ
ネ部84と、このバネ部84の上端及び下端から、それ
ぞれ左方向及び右方向に延出された回動部86と、を含
んで構成されており、対称軸線J1に沿って見ると、線
対称形状になっている。従って、ロック部材18を対称
軸線J1周りに180度回転させると、回転後のロック
部材18は回転前のロック部材18と完全に一致する。 【0028】回動部86には、バネ部84の近傍に、軸
支孔88が形成されており、ケース部材14の内面(薄
肉部50)から立設された軸支ピン90が挿入されてい
る(図4及び図5参照)。回動部86はそれぞれ、軸支
ピン90を中心として独立に回動するが、この回動に伴
ってバネ部84が変形するため、回動方向と反対方向の
弾性力が回動部86に作用する。 【0029】回動部86の長手方向中央からは、前方向
に向かって突出するロック凸部92が形成されている。
一方、シャッター部材16には、接触片70を部分的に
切り欠いて、ロック凹部94が形成されている。図4に
示すように、シャッター部材16が閉塞位置にあり、ロ
ック凸部92がロック凹部94に係合しているときは、
シャッター部材16の移動が制限され、シャッター部材
16は閉塞位置でロックされる。これに対し、図5に示
すように、回動部86が軸支ピン90を中心としてロッ
ク解除方向(矢印M1方向)に回動しロック凸部92の
ロック凹部94への係合が解除されると、シャッター部
材16もロック解除され、開放位置へ向かって移動可能
となる。なお、それぞれの回動部86は独立して回動動
作を行うため、一方の回動部86がロック解除方向に回
動したとき、他方の回動部86がロック解除方向へと回
動してしまうことはなく、これに対応したロック凸部9
2もロック凹部94への係合状態を維持する。 【0030】回動部86の先端には、被押圧片96が形
成され、進入溝52内において、シャッター部材16の
被押圧リブ80よりも、幅方向外側に張り出している。
被押圧片96は、ディスクカートリッジ12の幅方向外
側から幅方向中央へ向かうに従って、次第に前方向に傾
斜するテーパー状に形成されている。図5に示すよう
に、進入溝52内を移動してきたシャッター開閉ピン1
12が被押圧片96に接触し、さらにディスクカートリ
ッジ12の幅方向中央に向かって移動すると、被押圧片
96がシャッター開閉ピン112に押され、回動部86
がバネ部84の付勢力に抗して、ロック解除方向(矢印
M1方向)に回動する。 【0031】さらに、ロック部材18のバネ部84は、
2つの回動部86を互いに上下方向に離間するように付
勢している。また、図6(A)に示すように、バネ部8
4の自然状態で、回動部86の上下方向の間隔D1は、
ケース30の薄肉部50どうしの間隔D2よりもわずか
に広くなるように設定されている。従って、ロック部材
18がケース30の所定位置に配置された状態(図6
(C)参照)では、回動部86が薄肉部50に押される
ようにして互いに上下に接近する方向へと変位されると
共に、この変位によるバネ部84の変形の弾性反力が、
回動部86を上下方向に離間させるように作用する。こ
れにより、ロック部材18の軸支孔88に軸支ピン90
が挿入された状態を確実に維持できる。 【0032】また、図6(B)に示すように、バネ部8
4の付勢力に抗して回動部86を上下方向に接近させた
ときの上下方向の間隔D3は、ケース30を構成した状
態でのシャッター部材16の開口部分16Aの間隔D4
及び、軸支ピン90の先端の間隔D5よりも狭くなるよ
うに設定されている。従って、回動部86を上下に押し
縮めた状態で、シャッター部材16の開口部分16Aか
らロック部材18を差し入れ、ケース部材14の間(進
入溝52)の所定位置に配置することができる。 【0033】ロック部材18は上記のような形状とされ
ることで、実質的に、2つのシャッター部材16をロッ
クする部材が一体化されていることになる。従って、ロ
ック部材を2つのシャッター部材16ごとに別体で構成
した場合と比較して、大型にできる。 【0034】図2に示すように、2つのケース部材14
の間にはさらに、バネ部材20が配置されている。バネ
部材20はロック部材18と同様、対称軸線J1に沿っ
て見ると線対称形状になっている。 【0035】バネ部材20の両端には、線材が上方向又
は下方向に略直角に折り曲げられてフック部106が形
成されている。また、シャッター部材16の案内片72
にはバネ受け部108が形成されている。フック部10
6は、バネ部材20がケース30内に組み付けられ、且
つシャッター部材16が閉塞位置にある状態で、バネ受
け部108に係合する。このとき、バネ部材20はフッ
ク部106の間隔がわずかに広がるように変形され、シ
ャッター部材16に対し互いに閉塞方向への弾性力を作
用させる。この状態から、シャッター部材16が開放位
置へと移動しようとすると、バネ部材20が変形し、シ
ャッター部材16に閉塞方向への、より大きな弾性力を
作用させる。 【0036】次に、上記した各部材を組付けて本実施形
態のディスクカートリッジ12を構成する方法、及びデ
ィスクカートリッジ12の作用を説明する。 【0037】ディスクカートリッジ12を構成するに
は、まず、ケース部材14に対し、シャッター部材16
を取り付ける。本実施形態では、2つのケース部材14
が同一形状とされ、さらに、2つのシャッター部材16
も同一形状とされている。従って、シャッター部材16
をケース部材14に取り付けるときに、ケース部材14
とシャッター部材16との対応関係を考慮する必要がな
い。このため、それぞれのケース部材14を別々の形状
とした場合と比較して寸法精度の維持が容易となると共
に、部品点数の管理も容易になる。また、2つのケース
部材14は、同一の製造装置(例えば成形金型)におい
て同一の製造工程で製造できる。同様に、シャッター部
材16も、同一の製造装置(例えばプレス装置や折り曲
げ装置)において同一の製造工程で製造できる。これら
により、部品コストを低減することが可能になる。 【0038】このようにして、シャッター部材16が取
り付けられたケース部材14を2つ用意し、一方のケー
ス部材14を反転させてメディア収容部24が対向した
状態で、一方のメディア収容部24にディスクメディア
22を収容する。そして、これら2つのケース部材14
を組み付けて一体化し、図1に示すように、ケース30
を構成する。このとき、対応するボス32、34を嵌合
孔36、38に嵌合させると、ケース部材14が重ね合
わせ状態に維持され、不用意に分離しなくなる。 【0039】次に、バネ部材20を取り付ける。ケース
30の外側から、ばね収容変形領域54内にバネ部材2
0を差し入れ、バネ部材20がケース30の所定位置に
配置されると、フック部106の先端がシャッター部材
16のバネ受け部108に挿入される。 【0040】最後に、シャッター部材16を閉塞位置と
し、ロック部材18を組み付ける。図6(A)に示すよ
うに、回動部86が自然状態にあるときのロック部材1
8の上下方向の間隔D1は、ケース30の薄肉部50ど
うしの間隔よりもわずかに広くなるように設定されてい
るが、図6(B)から分かるように、回動部86を上下
方向に接近させたときの上下方向の間隔D3は、ケース
30を構成した状態でのシャッター部材16の開口部分
16Aの間隔D4及び、軸支ピン90の先端の間隔D5
よりも狭くなるように設定されている。このため、ロッ
ク部材18を上下方向に押し縮め、シャッター部材16
の開口部分16A、すなわちケース30の前側から、進
入溝52内の所定位置に差し入れることができる。 【0041】図6(B)に示すように、軸支孔88と軸
支ピン90との位置が上下方向に見て一致した状態で、
回動部86を上下に接近させていた力を解除する。これ
により、図6(C)に示すように、バネ部84の弾性反
力が、回動部86を上下に離間させるように作用するの
で、軸支孔88に軸支ピン90に挿入され、この状態を
確実に維持できる。また、ロック凸部92がロック凹部
94に係合するので、シャッター部材16が閉塞位置で
ロックされる。 【0042】なお、ロック部材18とバネ部材20の組
み付けの順序は限定されず、上記と逆でもよい。 【0043】以上により、本実施形態のディスクカート
リッジ12が、内部にディスクメディア22が収容され
た状態で構成される。 【0044】ドライブ装置内でディスクメディア22に
情報の書込みや読取を行う場合は、まず、図4に示すよ
うに、ドライブ装置のシャッター開閉ピン112がスラ
イドし、ディスクカートリッジ12の幅方向端部から進
入溝52内に進入して、ロック部材18の被押圧片96
に接触する。さらにシャッター開閉ピン112が進入す
ると、図5に示すように被押圧片96が押され、回動部
86がバネ部84の弾性力に効してロック解除方向(矢
印M1方向)に回動するので、ロック凸部92がロック
凹部94から離れ、シャッター部材16のロックが解除
される。このとき、シャッター開閉ピン112が進入し
ていない側の回動部86にはロック解除方法への力が全
く作用しないので、対応するシャッター部材16は確実
に閉塞位置でロックされている。 【0045】さらにシャッター開閉ピン112が進入溝
52内を進入すると、シャッター部材16の被押圧リブ
80に接触し、シャッター部材16を開放位置に向かっ
て押圧するので、シャッター部材16は開放位置へと移
動し、シャッター部材16が開放位置に至ると、開口4
4が開放される。 【0046】なお、本実施形態のディスクカートリッジ
12は、対称軸線J1を中心として全く対称に構成され
ているので、ディスクメディア22の反対面にアクセス
して情報の書込みや読取を行う場合には、ディスクカー
トリッジ12を上下反転させてドライブ装置に装填すれ
ばよい。 【0047】以上説明したように、本発明のディスクカ
ートリッジ12では、ロック部材18を、2つのシャッ
ター部材16に対し1つのみ設けている。換言すれば、
シャッター部材16のそれぞれに対応するロック用の部
材を一体化し、単一の部材(ロック部材18)によっ
て、それぞれのシャッター部材16に対し独立してロッ
ク及びロック解除可能とすると共に、バネ部84の弾性
力でロック状態を確実に維持できるようにしている。従
って、2つのシャッター部材に対し2つのロック部材を
それぞれ設けたものや、ロック状態維持のための付勢部
材を別体で設けたもの等と比較して、部品点数が少なく
なり、部品数管理も容易になると共に、部品コストを低
減させることが可能になる。部品点数が少なくなること
で、各部品の組付けも容易になるので、組立コストも低
減できる。 【0048】また、ロック部材18が、回動部86を上
下に離間させる方向への弾性力を発揮することで、軸支
孔88に軸支ピン90が挿入された状態を維持し、ロッ
ク部材18がケース部材14(ケース30)に確実に保
持される。従って、ロック部材18の保持のために、例
えば軸支ピン90の先端に抜け止めの部材をさらに設け
たり、先端をかしめたりする必要がなく、部品点数の増
加を招いたり、組み付けが困難になったりすることがな
い。 【0049】しかも、ロック部材18は、その中央に設
けられたバネ部84によって、回動部86をロック方向
に回動させる弾性力と、ロック部材18を2つのケース
部材14に保持させるための弾性力と、の双方を発揮す
ることができる。このように、作用の異なる2つの弾性
力を1つのバネ部84で発揮できるように構成している
ので、これらの弾性力を発揮するための部材をそれぞれ
別々に設けたものと比較しても、部品点数が少なくな
る。 【0050】さらに、ディスクメディア22として小型
のものを採用した場合には、これに対応して、ケース部
材14、シャッター部材16、ロック部材18、バネ部
材20を小型化することが好ましいが、これら各部材を
小型化した場合でも、容易に組み付けることができる。
特に、ロック部材18については、2つのシャッター部
材16ごとにこれらをそれぞれ別体で構成したものより
も、本実施形態のように中央で一体化することで実質的
に大型にできるので、組み付けが容易になる。例えば、
本実施形態のディスクカートリッジ12では、ケース部
材14の長辺の長さを30mm〜40mm程度、あるい
はこれ以下にした場合でも、各部材の組み付けが困難に
なることはない。 【0051】本発明のディスクカートリッジにおいて、
各部材の材質は、求められる物性を満たすものであれば
特に限定されないが、例えば、ケース部材14は樹脂製
とすることで、強度維持と計量化を両立させることが可
能となる。これに対し、シャッター部材16及びロック
部材18は金属製とすることで、より強度を高めること
ができる。また、バネ部材20も金属製とすれば、所定
の弾性を容易に得ることができる。 【0052】特に、ロック部材18においては、バネ部
84の幅や連結長さ(実質的にバネ部84を構成してい
る板材の長さ)及び厚み等を適宜所定の範囲に設定する
ことで、弾性力を所望の範囲とすることができる。な
お、バネ部84の厚みを変更すると、回動部86の上下
方向の間隔D1も変更されてしまうが、これと直交する
方向で、突起状のロック凸部92がロック凹部94に係
合(及び係合解除)するので、間隔D1が変更されて
も、ロック凸部92とロック凹部94との係合には影響
を及ぼさない。 【0053】本発明に係るディスクメディア22として
は、情報の書込みや読取を行うことができるものであれ
ば、特に限定されない。例えば、光によって情報の記録
を行うものや、磁気によって情報の記録を行うもの等、
各種の記録方法のものを採用できる。 【0054】 【発明の効果】本発明は上記構成としたので、少ない部
品点数で、2つのシャッター部材をそれぞれ確実にロッ
クでき、特に、ディスクメディアが小型であっても少な
い部品点数で、2つのシャッター部材をそれぞれ確実に
ロックできる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態のディスクカートリッジを
示す斜視図である。 【図2】本発明の一実施形態のディスクカートリッジと
ディスクメディアを示す分解斜視図である。 【図3】本発明の一実施形態のディスクカートリッジの
ロック部材を拡大して示す斜視図である。 【図4】本発明の一実施形態のディスクカートリッジに
おいてシャッター部材が閉塞位置にあるときを示す説明
図である。 【図5】本発明の一実施形態のディスクカートリッジに
おいてシャッター部材のロックが解除された状態を示す
説明図である。 【図6】本発明の一実施形態のディスクカートリッジに
おいてロック部材をケースに組み付ける工程を(A)〜
(C)へと順に示す説明図である。 【符号の説明】 12 ディスクカートリッジ 14 ケース部材 16 シャッター部材 18 ロック部材 44 開口(開口部)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 互いに同一形状とされ、重ね合わせた状
    態で内部にディスクメディアを収容可能なケースを構成
    する一対のケース部材と、 前記ケース部材のそれぞれに設けられ、収容された前記
    ディスクメディアへのアクセス用とされる開口部と、 前記ケース部材のそれぞれに設けられ、対応する前記開
    口部を閉塞する閉塞位置と、開口部を開放する開放位置
    との間でそれぞれ独立して移動可能な一対のシャッター
    部材と、 前記シャッター部材に共通して設けられ、シャッター部
    材のそれぞれに対して独立に前記閉塞位置でロック可能
    なロック部材と、 を有し、 前記ロック部材は、 前記シャッター部材のそれぞれに係合する係合位置と係
    合しない非係合位置との間を移動する一対の移動部と、 前記移動部を連結すると共に移動部のそれぞれに対し係
    合位置への弾性力を付与する弾性部と、 を含んで構成されていることを特徴とするディスクカー
    トリッジ。
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