JP2003085423A - 顧客在庫管理システム - Google Patents

顧客在庫管理システム

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JP2003085423A
JP2003085423A JP2001276202A JP2001276202A JP2003085423A JP 2003085423 A JP2003085423 A JP 2003085423A JP 2001276202 A JP2001276202 A JP 2001276202A JP 2001276202 A JP2001276202 A JP 2001276202A JP 2003085423 A JP2003085423 A JP 2003085423A
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Japan
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management system
customer
analyzer
consumables
reagent
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Yasuchika Ishibashi
養親 石橋
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 顧客を訪問することなしに消耗品の使用状況
を随時把握することができ、適正な在庫管理を提供す
る。 【解決手段】 分析機(1)、分析機で使用される消耗
品、外部管理システム(5)、および分析機を直接的に
または中継用端末を介し外部管理システムと接続する通
信回線(3)からなり、上記消耗品には少なくとも消耗
品を特定するための特定用コードを識別する情報を含む
識別コードが付され、上記分析機は該識別コードを読み
とる機能を有するとともに、読みとられる識別コード情
報を上記通信回線を通じて上記外部管理システムに伝達
する機能を上記分析機または上記中継用端末に備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顧客在庫管理シス
テム、特に、たとえば血液や尿等の生体由来の検体を分
析する自動分析機で使用される、試薬等の消耗品を外部
システムで適切に管理するのを可能ならしめた顧客在庫
管理システムに関する。
【0002】
【発明の背景、発明が解決しようとする課題】血液や尿
等の生体由来の検体を分析する自動分析機では、試薬等
が消耗品として使用される。
【0003】(イ)ところで、こうした分析機で使用さ
れる消耗品、たとえば試薬は、装置に搭載されるが(た
とえば、後記図2の装置上における試薬格納庫部分参
照)、そのように搭載されている分に加え、補充用とし
て棚や倉庫に一定量が在庫される(装置外に顧客(ユー
ザー)が保有する)。もし、そうした装置外に保有する
補充用のものがないとすると、その状態で、現に使用中
のものを使い切ったとした場合に、新たに入手し装置
(分析機)に搭載(装着)されるまでの間、その稼働の
中断などを招かざるを得ないものとなる。しかして、従
来、これらの在庫管理は、顧客自身が行う場合と、消耗
品供給業者が顧客に代り行う場合の2通りがある。
【0004】(ロ)ここに、前者の場合、分析機の操作
者が消耗品の在庫管理を兼任することが多く、こまめな
在庫管理ができないため在庫数は過剰になりがちであ
る。また、分析機で使用される、特に、試薬のように使
用期限のある消耗品では在庫数の管理に加え、先入れ先
出し管理も求められるため顧客の負担が大きい。
【0005】(ハ)一方、後者の場合では、顧客の負担
は少いが、消耗品供給業者が定期的に顧客を訪問して、
在庫数を計数し補充することが必要であった。なお、上
述のような背景をもつ分析機ではないが、事務機や自動
販売機の場合、訪問せずに消耗品、商品の量を把握する
方法は、通信回線を用いてトナー等の事務機の消耗品量
を把握する方法(特開平11−352846号公報(文
献1))や、自動販売機の在庫を把握する方法(特開平
11−328511号公報(文献2))が既に知られて
いる。もっとも、かかる提案における事務機や自動販売
機で行われている通信回線を用いた在庫量の把握手法
は、事務機や自動販売機のその装置自体に現に収容(搭
載)されている消耗品や商品の在庫管理をするというも
のにとどまるものであり、装置外に顧客が保有する消耗
品や商品の在庫管理までは行うことができないものであ
り、未だ、そうした機能までは有してはいない。
【0006】(ニ)かくして、上述のごとく顧客が在庫
管理を行う場合、一般に在庫数が過剰になり、また使用
期限切れで廃棄する消耗品の数が増えるという欠点があ
り、効率的なものではない。一方、消耗品供給業者が在
庫管理する場合、顧客の訪問に伴いコストがかかるとい
う欠点があった。
【0007】(ホ)よって、望ましいのは、顧客(分析
機ユーザー)を訪問することなしに消耗品の使用状況を
随時把握することが可能で、適正な在庫管理を提供する
ことができることであり、望ましいのはまた、低コスト
で効率的な顧客在庫管理を提供することができることで
ある。
【0008】本発明は、上述のような考察に基づき、ま
た後記する考察にも基づき、これらの点から改善を図っ
て、顧客を訪問することなしに分析機で使用される消耗
品の使用状況を随時把握することができ、適正な在庫管
理を提供することができるようにしようというものであ
り、また、上記欠点をなくし、低コストで効率的な顧客
在庫管理を提供することができる顧客在庫管理システム
を実現しようというものである。
【0009】
【課題を解決するための手段、発明の効果】本発明によ
って、下記の顧客在庫管理システムが提供される。すな
わち、上記目的を達成するため、請求項1記載の発明
は、分析機、分析機で使用される消耗品、外部管理シス
テム、および分析機を直接的にまたは中継用端末を介し
外部管理システムと接続する通信回線からなり、上記消
耗品には少なくとも消耗品を特定するための特定用コー
ドを識別する情報を含む識別コードが付され、上記分析
機は該識別コードを読みとる機能を有するとともに、読
みとられる識別コード情報を上記通信回線を通じて上記
外部管理システムに伝達する機能を上記分析機または上
記中継用端末に備えることを特徴とするものである。
【0010】また、上記目的を達成するため、上記にお
いて、分析機からの伝達情報は、少なくとも識別コード
情報と、同じ特定用コードをもった消耗品の個数情報で
あることを特徴とするものである(請求項2)。
【0011】また、同様、消耗品の識別コードにはシリ
アル番号情報を含むことを特徴とするものである(請求
項3)。
【0012】また、同様、上記分析機は、新たに装着さ
れた消耗品に限り、上記の伝達すべき情報を上記外部管
理システムに伝達する機能を備えたことを特徴とするも
のである(請求項4)。
【0013】また、同様、消耗品を顧客に出荷する際
に、少なくとも上記消耗品の特定用コードとその出荷個
数、または少なくとも特定用コードとシリアル番号を上
記外部管理システム上で入庫処理するステップと、消耗
品が当該分析機に装着された情報が上記通信回線を通じ
て受信されると、少なくとも消耗品の特定用コードと新
たに分析機に装着された個数を上記外部管理システム上
で出庫処理するステップを含むことを特徴とするもので
ある(請求項5)。
【0014】また、同様、上記外部管理システムで管理
される、所定の特定用コードの消耗品の在庫個数が所定
の個数を下回るか、または、所定のアルゴリズムに沿っ
て消耗品の顧客在庫補充の必要性が判断された際に、外
部管理システムが警告を発することを特徴とするもので
ある(請求項6)。
【0015】また、同様、上記外部管理システムは、外
部管理システムで管理される消耗品の個数が所定の個数
を下回るか、所定のアルゴリズムに沿って顧客在庫補充
の必要性が判断された際に、当該消耗品の出荷指示を自
動で出すことを特徴とするものである(請求項7)。
【0016】また、同様、上記外部管理システムで管理
される特定用コードの消耗品の在庫個数が所定の個数を
下回るか、または、所定のアルゴリズムに沿って消耗品
の顧客在庫補充の必要性が判断された際に、上記分析機
または中継用端末に上記通信回線を通じて在庫補充の必
要性を伝達し、伝達を受けた上記分析機または中継用端
末は操作者に通知を発することを特徴とするものである
(請求項8)。
【0017】本発明においては、(イ)〜(ホ)の考察
事項から改善が図られ、上記欠点をなくし、低コストで
効率的な顧客在庫管理を提供することができる顧客在庫
管理システムを実現することを可能ならしめる。
【0018】請求項1の発明によれば、顧客を訪問する
ことなしに消耗品の使用状況を随時把握することがで
き、適正な在庫管理を提供することを可能ならしめる。
また、請求項2の発明によれば、さらに、上記に加え
て、消耗品の使用状況を一層正確に把握可能で、より正
確な在庫管理を提供することを可能ならしめる。また、
請求項3の発明によれば、同じく、上記に加えて、個々
の消耗品についての在庫数の管理が可能で、在庫管理の
正確性が高くなり、さらに個々の消耗品の在庫期間を把
握することができ、特定の消耗品の在庫期間が長い場合
にはそれを検知し、迅速に是正措置をとることを可能な
らしめる。
【0019】また、請求項4の発明によれば、さらに、
上記に加えて、システムは処理が必要な消耗品に関する
情報だけを入手することが可能で、外部管理システムの
負担を軽減することを可能ならしめる。また、請求項5
の発明によれば、同じく、上記に加えて、顧客を訪問す
ることなしに顧客の消耗品在庫数を簡単に把握でき、必
要に応じて消耗品をタイムリーに補充することを可能な
らしめ、また、在庫数をタイムリーに把捉でき、顧客の
在庫数を圧縮できコスト削減が可能になる。
【0020】また、請求項6の発明によれば、さらに、
上記に加えて、消耗品の補充が必要かどうかの判断を自
動ですることができ、一層のコスト削減が可能になる。
また、請求項7の発明によれば、同じく、上記に加え
て、消耗品の補充品の出荷指示を自動で行うことがで
き、顧客側での発注作業を不要にすることを可能ならし
める。また、請求項8の発明によれば、同じく、上記に
加えて、消耗品の補充品の出荷を行う際、予め顧客に通
知したり、承認をとることが可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。図1〜図4は、本発明に従う顧客在
庫管理システムの例を示すものであり、このうち、図1
には、本発明に係る在庫管理システムの一実施形態のブ
ロックダイアグラムが、図2には、本発明に適応される
分析機の一例が、図3には、本顧客在庫管理システムで
の消耗品の流れと、情報の流れの一例が、それぞれ示さ
れ、また、図4は本発明に係る在庫管理システムの別の
形態を示す。
【0022】図1において、本発明に従うシステムは、
分析機における消耗品の顧客在庫管理システムとして構
成され、分析機1と、在庫管理対象の消耗品2と、通信
回線3と、外部管理システム5とを有して構築すること
ができる。ここに、本例にあっては、分析機1と外部管
理システム5とは、中継用端末を介さずに、すなわち直
接に、通信回線3により接続される構成を採用すること
ができる。
【0023】在庫管理対象の消耗品2は、分析機1に搭
載される。分析機1は、通信回線3を通じて外部管理シ
ステム5に接続されている。なお、通信回線3は、公衆
回線でも専用回線でも構わない。
【0024】図1では、図示のごとく、分析機1と、該
分析機で使用される消耗品2と、外部管理システム5
と、直接的に該分析機と外部管理システムとを接続する
通信回線3からなるものとして示されているが、これに
限らず、たとえば、次のような構成を採用することもで
きる。図4は、本発明に係る在庫管理システムの別の形
態を示すブロックダイアグラムであり、ここでは、分析
機1は中継端末4を介して通信回線3に接続されてい
る。このように、図1のシステム構成に限らず、分析機
を中継用端末を介し外部管理システムと接続するシステ
ム構成として構築することもできる。なお、分析機は、
1台に限らず、2台以上であっても構わない。分析機が
複数(図4図示の場合は2台)のときは、これらを対象
としてその消耗品2の顧客在庫管理システムを実現する
ことも可能である。
【0025】本システムは、基本的には、上述のごと
く、分析機1、分析機1で使用される消耗品2、外部管
理システム5、および分析機1と直接または中継端末4
を介し外部管理システム5と接続する通信回線3からな
り、分析機1で使用される消耗品情報を、分析機1から
通信回線3を通じて外部管理システム5に送り、外部管
理システム5は、送られた情報にもとづき顧客の消耗品
在庫量等を把握し消耗品の発注等顧客にかわり在庫管理
を行う構成とすることができるが、さらに、具体的に
は、これに、以下のような構成をも加味して実施するこ
とができる。たとえば、図1、図4のいずれの場合も、
在庫管理対象となる消耗品2には、少なくとも当該消耗
品を特定するための特定用コードとしての消耗品の型式
番号(たとえば、数字であってよく、もしくは数字と他
の要素(たとえば英文字等)との組み合わせを含むこと
ができる)を識別する情報を含んだ識別コードが表示さ
れるようになし、上記分析機1には装着されている消耗
品2の識別コードを読みとる機能を有せしめるととも
に、読みとった識別コード情報を通信回線3を通じて外
部管理システム5に伝達する機能を、分析機1(たとえ
ば図1の場合)または中継端末4(図4)に具備せしめ
る。なお、図1の構成と図4の構成のものを、併用する
ようにして本発明を実施することも妨げない。
【0026】ここに、好適実施例では、分析機1からの
伝達情報が、少なくとも識別コードと、同じ識別コード
を有する消耗品の個数に関するものとする態様で実施す
ることができる。好ましくはまた、消耗品の識別コード
にはシリアル番号情報を含む態様を採用することができ
る。ここに、当該シリアル番号は、1つの型式番号の消
耗品に対して、同時期に同じシリアル番号を有する消耗
品が存在しないようにその番号を予め割当てられてい
る。
【0027】上記分析機1にはまた、好ましくは、新た
に装着された消耗品に限り、型式番号とシリアル番号を
上記通信回線3を通じ、上記外部管理システム5に伝達
する機能を具備せしめることができる。
【0028】また、好ましくは、上記外部管理システム
5は、そこでの処理内容として、消耗品を顧客に出荷す
る際に、少なくとも消耗品の型式番号とその出荷個数、
または少なくとも型式番号とシリアル番号を該外部管理
システム上で入庫処理するステップと、消耗品が分析機
1に装着された情報が上記通信回線3を通じて受信され
ると、少なくとも消耗品の型式番号と新たに分析機1に
装着された個数を該外部管理システム上で出庫処理する
ステップとを含むものとして構成することができる。
【0029】また、消耗品の補充が必要かどうかの判断
を自動ですることができるようにすることを狙って、上
記外部管理システム5には、好ましくは、外部管理シス
テムで管理される型式番号の消耗品の在庫個数が所定の
個数を下回るか、または、所定のアルゴリズムにそって
消耗品の顧客在庫補充の必要性が判断されるかされた際
に、当該外部管理システムが警告を発する機能をも具備
せしめるよう、本顧客在庫管理システムを構築すること
ができる。
【0030】好ましくはまた、消耗品の補充品の出荷指
示を自動で行うことができるようにすることを狙って、
上記外部管理システム5は消耗品出荷システムと接続さ
れるようになし、該外部管理システムで管理される消耗
品の個数が所定の個数を下回るか、所定のアルゴリズム
にそって顧客在庫補充の必要性が判断されるかされた際
に、消耗品出荷システムに対し、当該消耗品の出荷指示
を自動で出すよう構成する態様で、本顧客在庫管理シス
テムを構築することができる。
【0031】また、好ましくは、消耗品の補充品の出荷
を行う際、予め顧客に知らせたり、承認を取ることを可
能にすることを狙って、上記外部管理システム5で管理
される型式番号の消耗品の在庫個数が所定の個数を下回
るか、または、所定のアルゴリズムに沿って消耗品の顧
客在庫補充の必要性が判断されるかされた際に、上記分
析機1または上記中継端末4に上記通信回線3を通じて
在庫補充の必要性を伝達し、伝達を受けた分析機1また
は中継端末4が操作者に通知を発するよう、本顧客在庫
管理システムを構築することができる。
【0032】以下、さらに、本システムに適用できる分
析機の一例を示す図2、並びに図3(消耗品(試薬)の
流れと情報の流れを示すダイヤグラム)をも参照して、
たとえば試薬を消耗品とした場合を例として説明を行
う。
【0033】まず、図2を参照するに、これには、分析
機の全体的な全体外観斜視図に併せて、その一部の試薬
格納庫部分の拡大(格納庫の開閉用フタを除去して示す
拡大図)と、その格納庫に格納される試薬外観構成(試
薬収容用ボトル(容器)の外観構成)の一例の、さらな
る拡大とが例示してある。ここに、本例では、分析機1
は、試薬格納庫6と、ターンテーブル7と、バーコード
リーダー9と、試薬吸引アーム10と、サンプラー11
と、反応系12等を備えるものとして構成することがで
きる。
【0034】図2中の全体外観構成図および拡大図に示
すごとく、分析機1には、装置上に、試薬格納庫6が搭
載されており、回転するターンテーブル7が設置してあ
る。試薬2(試薬ボトル)は、かかるターンテーブル7
部分に装着保持させる構成とすることができる。
【0035】試薬2には、少なくとも当該試薬を特定す
るための情報が付与されるものとする。これがため、図
示例では、試薬2(試薬ボトル)には、拡大図に示すご
とく、試薬の型式番号を識別する情報を含んだ識別コー
ドとしてのバーコード8が貼ってあり、それは、試薬の
種類を示す型式番号とシリアル番号がコード化されたも
のとされている。したがって、バーコード8は、型式番
号情報のほか、ここでは、シリアル番号情報をも含むこ
とができ、かつ当該シリアル番号は1つの型式番号の試
薬に対して、同時期に同じシリアル番号をもった試薬が
存在しないように番号を割当てたものとすることができ
る。このようにするときは、たとえば製造時から一定期
間の使用期限のあるような試薬が対象となる場合でも、
その在庫数の管理に加え、先入れ先出し管理等にも高度
に対応可能で有利なものとなる。
【0036】ターンテーブル7は、たとえば最大50個
の試薬2(試薬ボトル)を保持し回転動作を行うものと
して構成することができる。試薬格納庫6の外周部に
は、本例では、バーコード8の読みとりのためのバーコ
ードリーダー9(識別コード読み取り部)が搭載されて
おり、かかるバーコードリーダー設置位置に臨んで、試
薬2(試薬ボトル)を装着した試薬ターンテーブル7を
回転することにより、全ての試薬2のバーコード8を読
みとることができる構成とすることができる。
【0037】このように、分析機1では装着されている
試薬のバーコード8を読みとり、かくして読みとった情
報は、これを、通信回線3を通じての外部管理システム
5への伝達情報の対象とすることができる(たとえば、
図3ステップ111〜113)。この場合において、通
信回線3を通じて外部管理システム5に伝達する機能に
ついては、これを、当該分析機1に備えさせる構成とす
ることができ、あるいはまた、図4の場合は、中継端末
4に備える構成とすることもできる。また、後記でも触
れるが、分析機1は、試薬格納庫6の開閉がされると、
具体的にはそのフタ部分(図2の全体外観構成図では、
フタの閉状態が示されている)が開閉されると、それに
応じて、搭載されている試薬2全てのバーコード8を読
み取り記憶する構成を採用することができる。
【0038】なお、分析機1の分析処理自体等について
いえば、分析機1で分析するサンプルはこれをサンプラ
ー11に設置し、分析すべき項目に応じターンテーブル
7上の適用すべき対応試薬2(試薬ボトル)から所定量
を試薬吸引アーム10により吸引し、サンプラー11上
のサンプルと共に反応系12により分析を行う構成であ
ってよい。
【0039】次に、消耗品の在庫管理方法の一例につ
き、図3も参照して説明する。同図には本顧客在庫管理
システムでの試薬(消耗品)の流れと、情報の流れを示
すダイアグラムが示されているところ、本例は、後記で
も触れるが、上述のように読みとった情報を通信回線3
を通じて外部管理システム5に伝達する機能を上記分析
機1に備える態様の場合のものである。
【0040】図を参照すると、ここでは、概ね、顧客側
による作業や処理等と、消耗品供給業者側による作業や
処理等とに大別して表しており、さらに、前者では「在
庫」段階(ステージ)と「分析機2」でのもの、後者で
は「外部管理システム5」と「消耗品出荷部門」でのも
のに、それぞれ分けて表してある。
【0041】ここに、図中、参照符号101〜116を
付して示すものは、「試薬発注」(101)、「試薬受
注」(102)、「試薬出荷指示」(103)、「顧客
在庫台帳入庫処理」(104)、「試薬出荷作業」(1
05)、「試薬輸送」(106)、「試薬入庫」(10
7)、「試薬保管」(108)、「試薬出庫」(10
9)、「試薬搭載」(110)、「試薬バーコード読取
り」(111)、「読取り情報処理」(112)、「送
信」(113)、「顧客分析機搭載試薬情報受信」(1
14)、「顧客在庫台帳出庫処理」(115)、および
「安全在庫数不足判断」(116)のための図示のごと
くの各対応する作業、処理等のステップである。なお、
ステップ104、ステップ112、ステップ115の
「顧客在庫台帳入庫処理」、「読取り情報処理」、「顧
客在庫台帳出庫処理」の各処理については、これらに関
連して図中に付記した、たとえばデータベースを使用す
るものとすることができる。また、図中、試薬2を付記
して示した実線部分が試薬の流れの様子を表すととも
に、破線部分が情報の流れ(伝達)の様子を表すもので
ある。この場合において、ステップ113とステップ1
14の間は、通信回線3を利用するものとすることがで
きる。
【0042】図において、いま、顧客側での試薬発注
(ステップ101)により、消耗品供給業者が電話やF
AX等で顧客(図2で例示した本システム対応型の分析
機1のユーザー)から注文を受けた場合であると仮定す
る。消耗品供給業者は、そのようにして顧客から試薬の
注文を受ける(ステップ102)と、消耗品出荷部門に
試薬出荷指示(ステップ103)を発するとともに、顧
客台帳へ庫入処理(入庫処理)(ステップ104)を行
い、顧客別に設定する顧客在庫台帳に当該消耗品(ここ
では、試薬)を追加する。ここに、消耗品出荷部門は消
耗品出荷システムとして機能することができるもであ
り、外部管理システム5は、これと情報伝達可能に接
続、連係されているものとして構築することができる。
かくして、消耗品出荷部門は試薬出荷指示を受取ると、
試薬出荷作業により試薬2を顧客宛に発送する(ステッ
プ105)。
【0043】なお、ステップ103の「試薬出荷指
示」、並びにそれに伴うステップ104の「顧客在庫台
帳入庫処理」およびステップ105の「試薬出荷作業」
のそれぞれがなされるのは、上述のような、(該当試薬
に関する最初の)試薬発注(ステップ101)→試薬受
注(ステップ102)のルートのほか、たとえば後記ス
テップ116の設定がある場合における当該ステップで
のチェックの結果、その判断結果がNo(安全在庫数不
足していない)からYes(安全在庫数不足している)
に切り替わったケース(送信(ステップ113)→顧客
分析機搭載試薬情報受信(ステップ114)→顧客在庫
台帳出庫処理(ステップ115)→当該判断ステップ1
16→試薬出荷指示(ステップ103)の流れによる自
動的な試薬出荷指示タイミング)でも実行されるもので
あり、当該タイミングでの場合を含めて、顧客への試薬
の出荷に際しての、ステップ104での具体的な処理内
容としては、該当するその顧客在庫台帳に関し、たとえ
ば、少なくとも上記出荷対象となった試薬の型式番号と
その出荷個数か、または少なくとも型式番号とシリアル
番号を外部管理システム5上で入庫処理する内容とする
ことができる。また、上記のステップ101→ステップ
102のルートは、いままで本顧客在庫管理システム上
で管理の対象とされていなかった品(新規品)を顧客が
入手し使用しようとするような場面で1回利用されるの
が基本である。これは、上記でも触れたごとく、一旦、
本システム上で管理対象のものとして組み込まれた以降
は、後述もするような試薬の流れや情報の流れの一連の
ループ(ステップ103→104,105→106→1
07→108→109→110→111→112→11
3→114→115→116→(114→115→11
6・・・))の中で、該当するときは出荷指示が自動で
なされ(ステップ116→ステップ103)、結果、上
記のステップ101→ステップ102のルートで顧客が
電話やFAX等でそれを注文したのと同じことが実現で
き、顧客側での上記発注作業(ステップ101)が(し
たがってまた、この場合は消耗品供給業者側のそれに伴
う試薬受注作業(ステップ102)も)不要になるから
である。もっとも、そのような自動的な出荷指示がなさ
れるようになった場合以後でも、本システム上、既に管
理対象となっている該当試薬に関し、顧客が望めば上記
のステップ101→ステップ102のルートを(たとえ
ば、任意に、あるいは万が一の通信回線3の故障時など
に)使用することが妨げられるわけではない。
【0044】さて、ステップ103の「試薬出荷指示」
(ステップ101→ステップ102→ステップ103の
場合、ステップ116→ステップ103の場合を含む)
に応じたステップ105の「試薬出荷作業」に基づく試
薬輸送(ステップ106)後、試薬2が顧客側に到着す
ると、顧客側では到着した試薬2を入庫・保管((ステ
ップ107、ステップ108)する。その後、必要に
(たとえば、該当する試薬を使いきったような場合、新
しく追加して使用するような場合などに)応じて在庫か
ら試薬2(試薬ボトル)を取出し、分析機1に装着する
(ステップ109、ステップ110)。
【0045】しかして、斯く装着後は、ステップ111
(試薬バーコード読取り)以下の処理へ進み、まず、分
析機1側では、図2の説明でも述べたように、分析機1
は試薬格納庫6のフタが開閉されると、搭載されている
試薬2全てのバーコード8を読み取り記憶するととも
に、ここでは、さらに、搭載されている試薬2全ての残
量を測定するものとする。残量の測定は、たとえば、図
示しない試薬ノズルを試薬に挿入することによってなさ
れるような構成を採用することができる。
【0046】ここで、これも先に触れたごとく、読み取
られるバーコード8に試薬型式番号とシリアル番号の両
方が含まれている場合には、これらを既に記憶してある
搭載試薬の情報と比較することにより新たな試薬、また
は同じ試薬でも異なるボトル(容器)が搭載されたかど
うか判断する(ステップ112)。
【0047】もし、試薬のバーコード8にシリアル番号
が含まれておらず試薬の型式番号のみが含まれている場
合には、試薬格納庫6中の各型式番号のボトルの個数
と、それぞれの試薬の残量変化から、ボトルが追加され
たのか、交換されたのかを判断することができる。すな
わち、或る型式番号の試薬ボトルの個数が同じであって
も、試薬残量が一定量前回測定時から増加していれば、
その試薬ボトルは交換されたとみなされる。上記は、こ
のように扱うことが可能であるとの着想に基づくもので
ある。
【0048】かくして、分析機1は新たに試薬2(試薬
ボトル)が装着(追加、交換による搭載を含むことがで
きる)されたと判断すると、送信処理により、通信回線
3を通じ顧客在庫から試薬2が分析機1に装着されたこ
とを示す情報を、試薬2の型式番号やシリアル番号と伴
に外部管理システム5に通知する(ステップ113)。
このようにするときは、新たに装着された試薬に限り、
上記外部管理システム5への情報伝達を行わせることが
できる。外部管理システムの負担の軽減に有利なものと
なる。
【0049】次いで、上記送信に応じ、外部管理システ
ム5側において、ステップ114(顧客分析機搭載試薬
情報受信)以下の処理が実行される。すなわち、外部管
理システム5では、ステップ114の処理に続き、分析
機1側からの通知に基づき顧客の在庫管理台帳から出庫
処理を行う(ステップ115)。
【0050】ここに、ステップ114での受信に応じて
行われるステップ115の顧客在庫台帳出庫処理は、前
記ステップ104の顧客在庫台帳入庫処理と対をなすも
のとして行われる処理で、既に述べたように、ステップ
104の場合は、試薬を顧客に出荷する際、その顧客に
ついての顧客在庫台帳に対し、出荷対象の当該試薬に関
し外部管理システム5上で入庫処理する内容のものであ
る一方、本ステップ115での具体的な処理内容として
は、同じく、その顧客の顧客在庫台帳に対するものであ
って、上記ステップ110〜113の過程を経て、顧客
側で試薬が分析機1に装着されたとの上記の情報(顧客
在庫から試薬が当該分析機1に装着されたことを示す情
報)が通信回線3を通じて受信されると、少なくとも当
該試薬の型式番号と新たに分析機1に装着された個数を
外部管理システム5上で出庫処理する内容のものとする
ことができる。
【0051】こうした入出庫処理は、該当試薬につき、
顧客側でのいわばその『入』(ステップ107)と
『出』(ステップ109,110:具体的には分析機1
への装着(搭載))をみることができることを意味する
(したがってまた、現に分析機1に装着中(使用中)に
ある状態にあって、交換等される前までの状態をもみる
ことができることを意味する)。これはまた、在庫量を
みることができることをも意味する。すなわち、それら
『入』と『出』の差(当該差と、顧客側で分析機1に現
に装着状態にあるもの(バーコードリーダー9で現にバ
ーコード読取りの対象となったもの)との和が、当該顧
客において、当該試薬に関し、外部管理システム5で管
理されるものの全体となる)から、当該顧客側で装置外
に保有する「在庫」段階(ステップ108)におけるそ
の試薬(2,2・・・)の在庫状態をも、間接的に(し
かし、結果的には、通信回線3を通じ、装置外に保有す
るものを直にチェックしたとしたなら得られるであろう
在庫量の場合と同じように)、該外部管理システム5か
らみることができることをも意味し、さらには、これに
加えて、以下のような処理をも加味すれば、よりきめの
細かな管理を実現することもできることとなる。
【0052】本例では、図示のごとくステップ115に
続き安全在庫数不足判断のためのチェック処理を設けて
ある。ここで、こうした安全在庫数チェックの設定があ
る場合には、上記顧客在庫台帳出庫処理後、さらに、顧
客在庫数をチェックすることができる(ステップ11
6)。その結果、ステップ116での判断の答がNoの
ときは、処理をステップ114側へ戻して分析機1から
の送信の際の受信に備えるべく待機させ、そして該当す
るときにはステップ114以下を繰り返し実行させる一
方、答がYesに転じたとき、処理をステップ103側
へと戻すものとすることができる。かくて、既述のごと
く、上記のようなタイミングで自動的な出荷指示に移行
させることができ、以後、ステップ103以下、既に述
べてきたところに従って、本システム上、最適な試薬の
流れのための情報の流れが繰り返されていくこととなる
(ステップ103→104,105→106→107→
108→109→110→111→112→113→1
14→115→116→(114→115→116・・
・)→103)。こうして、必要に応じ試薬の試薬出荷
指示を自動で行うことができ(ステップ103)、これ
もまた、既に述べたように、この場合、顧客は試薬の発
注作業(ステップ101)を行う必要はない。
【0053】ここに、安全在庫数のチェックは、入力さ
れた安全在庫数の下限の数量、もしくは所定のアルゴリ
ズムを用いて判断してもよい。前者の場合は、その処理
内容は、具体的には、たとえば外部管理システム5で管
理される型式番号の試薬の在庫個数が所定の個数を下回
るかどうかについて、乃至は外部管理システム5で管理
される試薬の個数が所定の個数を下回るかどうかについ
てのものとすることができる。後者は、試薬の顧客在庫
補充の必要性を判断するための内容のアルゴリズムを用
いるものとすることができ、この場合は、たとえば、下
限在庫数量が季節変動等で一定の数量でない場合に有効
である。したがって、そのようにするときは、かかる季
節変動等を加味したアルゴリズムにそって当該試薬の顧
客在庫補充の必要性を判断するものとすることができ
る。また、外部管理システム5で個々の試薬毎に在庫期
間を計算し、一定の期間を越えた場合には、顧客に対し
その試薬を先に使うよう通知を出すこともできる。
【0054】上述のごとくに顧客を訪問することなしに
試薬2の使用状況を随時把握することができ、適正な在
庫管理を提供することができる本実施例システムは、血
液や尿等の生体由来の検体を分析する自動分析機で使用
される試薬を外部システムで適切に管理するのが可能
で、明細書冒頭の考察事項(イ)〜(ホ)で述べた観点
からの良好な解決策を実現することができる。本発明非
採用の場合、顧客自身が在庫管理を行うものにあって
は、分析機の操作者が在庫管理を兼任することが多く、
こまめな在庫管理ができず在庫数は過剰になりがちで、
また、使用期限のある試薬では在庫数の管理に加え、先
入れ先出し管理も求められ顧客の負担も大きく、結果、
一般に在庫数が過剰になり、また使用期限切れで廃棄す
る試薬の数が増えるという欠点があるのに対し、一方ま
た、消耗品供給業者が顧客に代り在庫管理をする場合
は、消耗品供給業者が定期的に顧客を訪問して、在庫数
を計数し補充することが必要で、顧客の訪問に伴いコス
トがかかるという欠点があるのに対し、本実施例システ
ムによれば、上記欠点をなくし、低コストで効率的な顧
客在庫管理を提供することができる。
【0055】また、分析機1からの伝達情報は、これ
が、少なくともバーコード8と、同じバーコードを持っ
た試薬2の個数であるときは、試薬の使用状況を一層正
確に把握できるため、より正確な在庫管理を提供するこ
とができる。また、試薬のバーコード8にシリアル番号
情報を含み、かつ当該シリアル番号は1つの型式番号の
試薬に対して、同時期に同じシリアル番号を持った試薬
が存在しないように番号を割当てたものであると、個々
の試薬についての在庫数の管理が可能になるため、在庫
管理の正確性が高くなり、さらに個々の試薬の在庫期間
を把握することができるため、特定の試薬の在庫期間が
長い場合にはそれを検知し、迅速に是正措置を取ること
ができる。また、分析機1は、これが、新たに装着され
た試薬に限り、型式番号とシリアル番号を通信回線3を
通じ、外部管理システム5に伝達する機能を備える構成
として実施すると、在庫管理システムは処理が必要な試
薬に関する情報だけを入手するので、外部管理システム
5の負担を軽減できる。
【0056】また、外部管理システム5にたとえばステ
ップ104、ステップ115のような処理を設けるとき
は、試薬2を顧客に出荷する際に、少なくとも試薬の型
式番号とその出荷個数、または少なくとも型式番号とシ
リアル番号を外部管理システム上で入庫処理するステッ
プと、試薬が当該分析機1に装着された情報が通信回線
3を通じて受信されると、少なくとも試薬の型式番号と
新たに分析機1に装着された個数を外部管理システム上
で出庫処理するステップを含む構成とすることができ、
これによれば、顧客を訪問することなしに顧客の試薬在
庫数を簡単に把握でき、必要に応じて試薬をタイムリー
に補充することが可能になる。また、在庫数をタイムリ
ーに把捉できるため、顧客の在庫数を圧縮できコスト削
減が可能になる。
【0057】また、ステップ116のようなチェック処
理を設けて、試薬の補充が必要かどうかの判断を自動で
することができれば、一層のコスト削減が可能になり、
また、それに基づき外部管理システム5が警告を発し得
る構成として実施することができる。また、外部管理シ
ステム5が消耗品出荷部門と接続されていて、外部管理
システム5で管理される試薬の個数が所定の個数を下回
るか、所定のアルゴリズムにそって顧客在庫補充の必要
性が判断された際に、当該試薬の出荷指示を自動で出す
ようにすると、試薬の補充品の出荷指示を自動で行うこ
とができるため、顧客側での発注作業を不要にできる。
また、在庫補充の必要性がある場合、分析機1に通信回
線3を通じて在庫補充の必要性を伝達し、伝達を受けた
分析機1が操作者に通知を発するよう構成して実施する
こともでき、これによれば、試薬の補充品の出荷を行う
際、予め顧客に通知したり、承認を取ることが可能にな
る。
【0058】なお、以上の例では、分析機1から直接外
部管理システム5に情報伝達を行ったが、図4のように
間に中継端末4を用いてもよい。分析機1がLIS(La
boratory Information System )等の情報システムに接
続されており、この情報システムを介して外部管理シス
テム5に通信を行う場合は、この情報システムが中継端
末とみなされる。したがって、上記では、外部管理シス
テム5で管理される型式番号の試薬の在庫個数が所定の
個数を下回るか、または、所定のアルゴリズムにそって
試薬の顧客在庫補充の必要性が判断された際の、在庫補
充の必要性の伝達につき、分析機1に通信回線3を通じ
てこれを伝達し、伝達を受けた分析機1が操作者に通知
を発する場合を述べたが、図4のごとく中継端末4(上
記のLIS等の情報システムを含む)を用いる場合にあ
っては、上記分析機1に代えて、中継端末4に通信回線
3を通じて在庫補充の必要性を伝達し、伝達を受けた中
継端末4が操作者に通知を発するようにしてもよい。本
発明はこのようにして実施することもできる。
【0059】また、上記の例では、試薬格納庫6の開閉
時に試薬2のバーコード8を読取り、新たに搭載された
試薬2が発見された場合に外部管理システム5に通知す
るようにしたが、これに限らず、たとえば、読みとった
全ての試薬2について外部管理システム5に通知しても
よい。また、送信タイミングもバーコード8読取り時の
必要はなく、分析終了時や決った時間等に送ってもよ
い。本発明は、このようにして実施することもできる。
【0060】また、上記の例では、試薬の場合について
記載したが、バーコード等識別コードを付された部品
で、その識別コードを読み取る機能を分析機1が有して
いれば本発明は適応可能である。また、識別コード読取
り部は、ハンドスキャナー等の手動読取りによるもので
も構わない。本発明は、このようにして実施することも
できる。
【0061】また、以上に記載された内容は、次のよう
な発明と捉えることもできる。
【0062】〔付記項1〕 分析機、分析機で使用され
る消耗品、外部管理システム、および分析機と直接また
は中継用端末を介し外部管理システムと接続する通信回
線からなり、上記消耗品には少なくとも消耗品の型式番
号を識別する情報を含んだ識別コードが表示されてお
り、上記分析機では装着されている消耗品の識別コード
を読みとる機能を有しているとともに、読みとった識別
コード情報を上記通信回線を通じて上記外部管理システ
ムに伝達する機能を上記分析機または上記中継用端末に
備えることを特徴とする顧客在庫管理システムである。
【0063】〔付記項2〕 分析機からの伝達情報が、
少なくとも識別コードと、同じ識別コードを持った消耗
品の個数であることを特徴とする付記項1記載の顧客在
庫管理システムである。
【0064】〔付記項3〕 消耗品の識別コードにはシ
リアル番号情報を含み、かつ当該シリアル番号は1つの
型式番号の消耗品に対して、同時期に同じシリアル番号
を持った消耗品が存在しないように番号を割当てたこと
を特徴とする付記項1または2記載の顧客在庫管理シス
テムである。
【0065】〔付記項4〕 上記分析機は、新たに装着
された消耗品に限り、型式番号とシリアル番号を上記通
信回線を通じ、上記外部管理システムに伝達する機能を
備えたことを特徴とする付記項1〜3の顧客在庫管理シ
ステムである。
【0066】〔付記項5〕 消耗品を顧客に出荷する際
に、少なくとも上記消耗品の型式番号とその出荷個数、
または少なくとも型式番号とシリアル番号を上記外部管
理システム上で入庫処理するステップと、消耗品が当該
分析機に装着された情報が上記通信回線を通じて受信さ
れると、少なくとも消耗品の型式番号と新たに分析機に
装着された個数を上記外部管理システム上で出庫処理す
るステップを含むことを特徴とする付記項1〜4の顧客
在庫管理システムである。
【0067】〔付記項6〕 上記外部管理システムで管
理される、特定の型式番号の消耗品の在庫個数が所定の
個数を下回るか、または、所定のアルゴリズムにそって
消耗品の顧客在庫補充の必要性が判断された際に、外部
管理システムが警告を発することを特徴とする付記項1
〜5の顧客在庫管理システムである。
【0068】〔付記項7〕 上記外部管理システムは消
耗品出荷システムと接続されており、外部管理システム
で管理される消耗品の個数が所定の個数を下回るか、所
定のアルゴリズムにそって顧客在庫補充の必要性が判断
された際に、当該消耗品の出荷指示を自動で出すことを
特徴とする付記項1〜6の顧客在庫管理システムであ
る。
【0069】〔付記項8〕 上記外部管理システムで管
理される型式番号の消耗品の在庫個数が所定の個数を下
回るか、または、所定のアルゴリズムにそって消耗品の
顧客在庫補充の必要性が判断された際に、上記分析機ま
たは中継端末に上記通信回線を通じて在庫補充の必要性
を伝達し、伝達を受けた上記分析機または中継端末は操
作者に通知を発することを特徴とした付記項1〜7の顧
客在庫管理システムである。
【0070】〔付記項9〕 上記の在庫管理対象の消耗
品として、使用期限のある試薬、またはこれに類する消
耗品を含む、ことを特徴とする付記項1〜8の顧客在庫
管理システムである。
【0071】〔付記項10〕 上記の在庫管理対象の消
耗品として試薬が含まれる、ことを特徴とする付記項1
〜9の顧客在庫管理システムである。
【0072】〔付記項11〕 上記の在庫管理対象の消
耗品として、バーコード等識別コードを付された部品で
あって、反応容器、シリンジ、分析用光源、ランプのい
ずれかが含まれる、ことを特徴とする付記項1〜10の
顧客在庫管理システムである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示すもので、本発明に係
る在庫管理システムの一実施形態のブロックダイアグラ
ムを示す図である。
【図2】 同例において、適用されうる分析機の例を示
すとともに、その一部の要素を拡大して例示する部分拡
大図を含む図である。
【図3】 同じく、消耗品の在庫管理方法の説明に供す
るもので、顧客在庫管理システムでの消耗品(試薬)の
流れと、情報の流れ等の一例を示すダイアグラムであ
る。
【図4】 本発明の他の実施例で、在庫管理システムの
別の形態を示すブロックダイアグラムである。
【符号の説明】
1 分析機(自動分析機) 2 消耗品/試薬 3 通信回線 4 中継端末(中継用端末) 5 外部管理システム 6 試薬格納庫(消耗品格納庫) 7 ターンテーブル(試薬ターンテーブル) 8 バーコード(識別コード) 9 バーコードリーダー 10 試薬吸引アーム 11 サンプラー 12 反応系

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分析機、分析機で使用される消耗品、外
    部管理システム、および分析機を直接的にまたは中継用
    端末を介し外部管理システムと接続する通信回線からな
    り、上記消耗品には少なくとも消耗品を特定するための
    特定用コードを識別する情報を含む識別コードが付さ
    れ、上記分析機は該識別コードを読みとる機能を有する
    とともに、読みとられる識別コード情報を上記通信回線
    を通じて上記外部管理システムに伝達する機能を上記分
    析機または上記中継用端末に備えることを特徴とする顧
    客在庫管理システム。
  2. 【請求項2】 分析機からの伝達情報は、少なくとも識
    別コード情報と、同じ特定用コードをもった消耗品の個
    数情報であることを特徴とする請求項1記載の顧客在庫
    管理システム。
  3. 【請求項3】 消耗品の識別コードにはシリアル番号情
    報を含むことを特徴とする請求項1記載の顧客在庫管理
    システム。
  4. 【請求項4】 上記分析機は、新たに装着された消耗品
    に限り、上記の伝達すべき情報を上記外部管理システム
    に伝達する機能を備えたことを特徴とする請求項1乃至
    請求項3のいずれかに記載の顧客在庫管理システム。
  5. 【請求項5】 消耗品を顧客に出荷する際に、少なくと
    も上記消耗品の特定用コードとその出荷個数、または少
    なくとも特定用コードとシリアル番号を上記外部管理シ
    ステム上で入庫処理するステップと、消耗品が当該分析
    機に装着された情報が上記通信回線を通じて受信される
    と、少なくとも消耗品の特定用コードと新たに分析機に
    装着された個数を上記外部管理システム上で出庫処理す
    るステップを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項
    4のいずれかに記載の顧客在庫管理システム。
  6. 【請求項6】 上記外部管理システムで管理される、所
    定の特定用コードの消耗品の在庫個数が所定の個数を下
    回るか、または、所定のアルゴリズムに沿って消耗品の
    顧客在庫補充の必要性が判断された際に、外部管理シス
    テムが警告を発することを特徴とする請求項1乃至請求
    項5のいずれかに記載の顧客在庫管理システム。
  7. 【請求項7】 上記外部管理システムは、外部管理シス
    テムで管理される消耗品の個数が所定の個数を下回る
    か、所定のアルゴリズムに沿って顧客在庫補充の必要性
    が判断された際に、当該消耗品の出荷指示を自動で出す
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記
    載の顧客在庫管理システム。
  8. 【請求項8】 上記外部管理システムで管理される特定
    用コードの消耗品の在庫個数が所定の個数を下回るか、
    または、所定のアルゴリズムに沿って消耗品の顧客在庫
    補充の必要性が判断された際に、上記分析機または中継
    用端末に上記通信回線を通じて在庫補充の必要性を伝達
    し、伝達を受けた上記分析機または中継用端末は操作者
    に通知を発することを特徴とする請求項1乃至請求項7
    のいずれかに記載の顧客在庫管理システム。
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