JP2003084717A - 駆動電圧パルス制御装置、階調信号処理装置、階調制御装置、および画像表示装置 - Google Patents

駆動電圧パルス制御装置、階調信号処理装置、階調制御装置、および画像表示装置

Info

Publication number
JP2003084717A
JP2003084717A JP2001272575A JP2001272575A JP2003084717A JP 2003084717 A JP2003084717 A JP 2003084717A JP 2001272575 A JP2001272575 A JP 2001272575A JP 2001272575 A JP2001272575 A JP 2001272575A JP 2003084717 A JP2003084717 A JP 2003084717A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gradation
drive voltage
pulse
data
gradation signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001272575A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyohisa Matsui
清尚 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2001272575A priority Critical patent/JP2003084717A/ja
Publication of JP2003084717A publication Critical patent/JP2003084717A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡素な装置構成により適正な多階調表示を可
能とする。 【解決手段】 パルス幅制御部8にクロック選択部10
およびパルス幅決定部11を設ける。クロック選択部1
0には、基本クロックのクロックパルス数をカウントし
つつ、カウント値を出力する5ビットカウンタと、5ビ
ットカウンタからカウント値が出力されると、そのカウ
ント値に対応するアドレスに記憶しているデータに基づ
いて、液晶駆動電圧パルスの終点の基準となる終点基準
パルスを出力するGCK1ビットメモリとを備える。パ
ルス幅決定部11には、終点基準パルスのパルス数をカ
ウントしつつ、カウント値を出力する3ビットカウンタ
と、3ビットカウンタからのカウント値とFRCデータ
の値とが一致したときに液晶駆動電圧パルスの終点を定
めるコンパレータとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像表示素子にお
いて階調表示を行うための階調信号処理装置、駆動電圧
パルス制御装置、およびこれらを組み合わせた階調制御
装置、並びにこの階調制御装置と画像表示素子とを備え
る画像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マトリックス型表示装置は、一般に、マ
トリックス状に配列された行電極および列電極を有する
表示部と、行電極を駆動する行電圧および列電極を駆動
する列電圧を生成する電圧生成回路と、行電極と電圧生
成回路とを接続して行電極に行電圧を印加する行電極駆
動回路と、列電極と電圧生成回路とを接続して列電極に
列電圧を印加する列電極駆動回路とを備えている。そし
て、このようなマトリックス型表示装置では、画素をな
す行電極と列電極との交点部で表示を行う。
【0003】マトリックス型表示装置として代表的なマ
トリックス型液晶表示装置における表示部は、画素電極
を有する2枚の電極基板で液晶を狭持した液晶パネルと
して構成されており、この液晶パネルヘの行電圧および
列電圧の印加により液晶の光学特性を変化させて表示を
行うようになっている。
【0004】マトリックス型液晶表示装置は、液晶駆動
電圧を制御するための能動素子を各画素に備えているア
クティブマトリックス型と、能動素子を備えていない単
純マトリックス型とに大別できる。アクティブマトリッ
クス型は、その複雑な構造のため、高精細の大画面化が
困難であり、製造コストも高い。一方、単純マトリック
ス型は、その構造が単純なため、比較的低コストで大画
面化が可能である。
【0005】上記単純マトリックス型液晶表示装置は、
通常、電圧平均化法により駆動される。電圧平均化法に
関しては、例えば、工業調査会出版「液晶の最新技術」
P.l06や、日刊工業「液晶ディスプレイ入門」(1
998年11月20日初版発行)等に記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】電圧平均化法を用いた
多階調の表示制御としては、表示階調データの階調数に
応じて液晶駆動電圧パルスのパルス幅を制御するPWM
(Pulse Width Modulation)制御(PWM階調制御)が
ある。従来、PWM制御を行う階調制御回路において、
液晶駆動電圧パルスのパルス幅を決定するための階調制
御クロックの出カタイミングは、等間隔であったり、あ
る液晶パネルの特性に合わされた特定の固定タイミング
であった。そのため、ある液晶パネルの駆動に用いられ
る階調制御回路を、特性の異なる液晶パネルに用いるこ
とは困難であった。
【0007】一般に、表示階調データ(映像信号)には
γ補正が施されているが、このγ補正は撮影側で行われ
る。また、γ補正は、一般にCRTの表示特性を念頭に
おいて表示階調データをCRTの表示特性に合致させる
ものである。このため、CRTと異なる表示特性を有す
る表示装置である液晶表示装置においては、表示階調デ
ータを表示装置の特性に合わせるために、表示前に更に
γ補正が必要となる。ダイナミックレンジがCRTに比
べて狭い液晶表示装置においては、良好なコントラスト
が得られるようにγ補正が施されるが、このγ補正も液
晶パネルの特性によって異なる。したがって、γ補正が
異なる液晶パネルの間では、階調制御回路を共通化する
ことが困難であった。
【0008】また、互いにダイナミックレンジの異なる
液晶パネルの間でも、階調制御回路を共通化することが
困難であった。このことを図15(a)および図15
(b)を用いて説明すると次の通りである。図15
(a)および図15(b)は、それぞれ互いに異なる特
性を有する液晶パネルの液晶駆動電圧Vと輝度Tとの関
係を表すグラフであり、図15(a)はダイナミックレ
ンジの狭い液晶パネルに関するもの、図15(b)はダ
イナミックレンジの広い液晶パネルに関するものであ
る。なお、図15(a)および図15(b)における1
から8の数字は、階調レベルを示している。
【0009】階調制御回路における液晶駆動電圧パルス
のパルス幅を図15(b)に示すVoff−Von間電
圧Vt1の広い、つまりON/OFF比の小さい液晶パ
ネルに合わせると、その階調制御回路は図15(a)に
示すVoff−Von間電圧Vt2の狭い、つまりON
/OFF比の大きい液晶パネルには使用できないことに
なる。同様に、階調制御回路における液晶駆動電圧パル
スのパルス幅を図15(a)に示すVoff−Von間
電圧Vt1の狭い液晶パネルに合わせると、その階調制
御回路は図15(b)に示すVoff−Von間電圧V
t2の広い液晶パネルには使用できないことになる。
【0010】なお、図15(a)および図15(b)の
液晶パネルにおける液晶駆動電圧V−輝度T特性(V−
T特性)においては、VoffおよびVon近傍では液
晶駆動電圧の変化に対する輝度の変化量が小さく、それ
らの間の中間領域は変化量が大きいという特性がある。
このため、Voff−Von間電圧Vt1・Vt2を等
分割した液晶駆動電圧を用いて階調表示を行うと、Vo
ffおよびVon近傍の階調表示が適切な表示にならな
いという問題もある。
【0011】これらの問題の解決を図る技術は、例えば
特開平8−95531号公報に開示されている。図16
は、特開平8−95531号公報に開示されている階調
制御回路110の構成を示す回路図である。
【0012】この階調制御回路110では、1水平走査
期間ごとにカウンタをリセットするカウンタリセット信
号CKN1がバイナリカウンタ112に入力されると、
リセット後の内部基本クロックパルスCK1に基づい
て、バイナリカウンタ112がバイナリコードに応じた
タイミングパルスをパラレルにデコード回路114に出
力する。また、不揮発性メモリであるRAM116に
は、液晶パネルの特性や画面サイズ等に応じて液晶駆動
電圧パルスのパルス幅を指定するデコード値が、階調制
御用パターンデータ入力端子118から入力されて記憶
されている。そして、階調制御選択モードスイッチ12
0を使ってラッチ回路122にRAM116のデコード
値をラッチさせ、デコード回路114でバイナリカウン
タ112からのタイミングパルスを選択してオア回路1
24で加算し、階調制御クロックCKCBを生成する。
この階調制御クロックCKCBのタイミングに基づいて
液晶駆動電圧パルスのパルス幅が決定される。
【0013】この階調制御回路110を用いると、RA
M116に記憶されているデコード値を書き換えること
により、液晶パネルの特性や画面サイズ等に応じて液晶
駆動電圧パルスのパルス幅を変更することができる。し
たがって、この階調制御回路110を種々の液晶パネル
に適用することができる。
【0014】ところが、上記階調制御回路110では、
RAM116ヘの多ビットの書き込みと、RAM116
からの多ビットの読み出しが必要となる。また、階調制
御回路110は、多ビットのデコード回路114を必要
とするものである。このため、階調制御回路110では
消費電力の増大および回路規模の拡大を招来することに
なる。
【0015】PWM制御で設定される階調間をFRC
(Frame Rate Control)制御で補間する技術も知られて
いる。この場合、さらに、階調表示が潰れてしまうため
に所望のγ特性となる適切な多階調表示ができないとい
う問題が生じる。ここで、PWM制御とFRC制御とを
合わせて多階調表示を行う場合には、PWM制御で設定
される互いに隣り合う2つの階調レベルを、表示階調デ
ータに基づいて複数のフレームに振り分けることで補間
を行う。
【0016】これによると、表示階調データのビット数
より実際に表示できる階調数が少なくなるという問題が
生じる。
【0017】このことを図17(a)および図17
(b)を用いて説明すると次の通りである。図17
(a)および図17(b)は、5ビット(32階調)の
うち3ビットをPWM制御、2ビットをFRC制御する
場合における、階調レベルと各フレームの表示階調との
関係を示す図表であり、図17(a)は28〜31階調
が潰れる例、図17(b)は0〜3階調が潰れる例を示
している。
【0018】表示階調データ5ビットのうち、3ビット
をPWM制御、2ビットをFRC制御する場合、3ビッ
トのPWM制御で設定される階調レベルは上位3ビット
の000〜111の8階調を表現することができ、残り
下位2ビットによるFRC制御により上記8階調の間の
階調レベルを補間する。例えば、図17(a)におい
て、PWM制御による隣り合う2つの階調レベルである
第4階調(PWM(001))と第8階調(PWM(0
10))との間に位置する第6階調を表現する場合、第
1フレームでPWM(001)、第2フレームでPWM
(010)、第3フレームでPWM(001)、第4フ
レームでPWM(010)をそれぞれ表示し、PWM制
御による第4階調と第8階調との間の階調レベルをFR
C制御で補間する。
【0019】本来5ビット処理では、32階調を表示す
ることが求められるが、FRC制御により隣り合う2つ
の階調レベルを用いて補間を行うと29階調表示とな
り、3階調潰れてしまうことになる。図17(a)では
28〜31階調が潰れ、図17(b)では0〜3階調が
潰れている。
【0020】本発明は、上記の問題点を鑑みてなされた
ものであり、その目的は、簡素な装置構成により適正な
多階調表示を可能とする階調信号処理装置、駆動電圧パ
ルス制御装置、およびこれらを組み合わせた階調制御装
置、並びにこの階調制御装置と画像表示素子とを備える
画像表示装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明に係る駆動電圧パ
ルス制御装置は、駆動電圧の実効値に応じた階調を表示
可能な画素に印加する駆動電圧パルスのパルス幅を、入
力される階調信号により制御する駆動電圧パルス制御装
置であり、基準パルスに基づいて始点が定められる上記
駆動電圧パルスの終点を、上記階調信号および基本クロ
ックを用いて定めることによりパルス幅を制御する駆動
電圧パルス制御装置であって、上記の課題を解決するた
めに、上記基本クロックのクロックパルス数であって上
記基準パルス以降のクロックパルス数をカウントしつ
つ、カウント値を出力する第1の計数部と、上記第1の
計数部からカウント値が出力されると、そのカウント値
に対応するアドレスに記憶しているデータであって、上
記駆動電圧パルスの終点を定める基準となる終点基準パ
ルスを出力するか否かを示すデータに基づいて、上記終
点基準パルスを出力する記憶部と、上記階調信号に基づ
いて上記記憶部から出力される終点基準パルスの1つを
選択し、選択した終点基準パルスに基づいて上記駆動電
圧パルスの終点を定めるパルス幅決定部とを備えること
を特徴としている。
【0022】上記の駆動電圧パルス制御装置は、例えば
1水平周期の開始を定める水平同期信号を基準パルスと
して利用し、その基準パルスに基づいて始点が定められ
る(立ち上がる)駆動電圧パルスの終点(立ち下がり)
を階調信号および基本クロックを利用して定めることに
より、駆動電圧パルスのパルス幅を制御する。つまり、
上記の駆動電圧パルス制御装置はPWM制御を行うため
に用いることができる。基本クロックは、外部から供給
されてもよく、内部に基準クロック生成回路を設けて生
成してもよい。駆動電圧パルスは、画素に印加するため
のものであり、このパルス幅により画素を駆動する駆動
電圧の実効値が定まり、画素ではその実効値に応じた階
調を表示する。
【0023】ここで、上記の構成では、第1の計数部
が、基本クロックのクロックパルス数をカウントしつ
つ、カウント値を例えばバイナリデータとして出力す
る。つまり、クロックパルスをカウントする度にカウン
ト値を出力する。
【0024】記憶部は、第1の計数部から出力されたカ
ウント値に対応するアドレスに記憶しているデータに基
づいて終点基準パルスを出力する。つまり、記憶部は、
終点基準パルスを出力するか否かを示すデータを記憶し
ている。終点基準パルスは、駆動電圧パルスの終点を定
める基準となるパルスである。
【0025】パルス幅決定部は、階調信号に基づいて、
記憶部から出力される終点基準パルスの1つを選択し、
選択した終点基準パルス基づいて上記駆動電圧パルスの
終点を定める。
【0026】これによると、上記の構成では、1水平周
期に基本クロックのクロックパルスを複数含ませてお
き、記憶部の所定のアドレスに終点基準パルスを出力さ
せるデータを記憶させておくことにより、1水平周期内
の所定のタイミングに終点基準パルスを生成することが
できる。この終点基準パルスを階調信号に基づいて選択
することで、1水平周期内の所定のタイミングで駆動電
圧パルスの終点を定めることができる。
【0027】したがって、上記の構成では、終点基準パ
ルスを出力させるデータを記憶させておくアドレスを変
更することで、階調信号に対応する実際の階調を調整す
ることができ、これにより画像表示素子のγ値やダイナ
ミックレンジの幅などの特性にあわせて実際の階調を容
易に調整することができる。また、上記の構成は、比較
的簡素な構成で実現できる第1の計数部、記憶部、パル
ス幅決定部により実現できるため、装置構成の簡素化を
図ることができる。
【0028】その結果、簡素な装置構成により、画像表
示素子の特性にあわせて実際の階調を容易に調整するこ
とができる駆動電圧パルス制御装置を実現することがで
きる。そして、この駆動電圧パルス制御装置を用いて画
像表示を行うことにより、画像表示素子の特性にあわせ
た適正な多階調表示を実現することができる。
【0029】本発明に係る駆動電圧パルス制御装置は、
上記駆動電圧パルス制御装置において、さらに、上記パ
ルス幅決定部は、上記終点基準パルスのパルス数をカウ
ントしつつ、カウント値を出力する第2の計数部と、上
記第2の計数部からのカウント値と上記階調信号の値と
が一致したときに上記駆動電圧パルスの終点を定める比
較部とを備えることが望ましい。
【0030】上記の構成では、第2の計数部が、終点基
準パルスのパルス数をカウントしつつ、カウント値を例
えばバイナリデータとして出力する。つまり、終点基準
パルスをカウントする度にカウント値を出力する。
【0031】比較部は、第2の計数部からのカウント値
と、例えばバイナリデータからなる階調信号の値とが一
致したときに駆動電圧パルスの終点を定める。
【0032】これによると、比較部を例えば簡素な構成
のコンパレータにより構成できる。したがって、より簡
素な構成でパルス幅決定部を実現できる。
【0033】本発明に係る駆動電圧パルス制御装置は、
各画素でフレームごとに階調表示可能な画像表示素子に
て画像表示を行うための階調信号を出力する階調信号処
理装置であり、入力される入力階調信号に基づいた階調
信号を出力する階調信号処理装置であって、上記の課題
を解決するために、同一画素について、連続するn個
(nは3以上の整数)のフレームである第1〜第nフレ
ームのそれぞれに、互いに異なるm通り(mは3以上の
整数)の基準階調の中から選択した基準階調に対応付け
られた階調信号を設定する階調信号設定部を備え、上記
階調信号設定部は、上記入力階調信号に基づいて、上記
第1〜第nフレームに上記階調信号を設定することによ
り、隣り合う基準階調の間の階調である補間階調を生成
し、少なくとも1つの補間階調を生成する際に、その補
間階調の両側の基準階調以外の基準階調を用いることを
特徴としている。
【0034】上記の階調信号処理装置は、同一画素につ
いて、連続する例えば4個の第1〜第4フレームのそれ
ぞれに、互いに異なる例えば8通りの基準階調の中から
選択した基準階調に対応付けられた階調信号を設定す
る。つまり、上記の階調信号処理装置はFRC制御を行
うために用いることができる。
【0035】ここで、上記の構成では、階調信号設定部
が、入力階調信号に基づいて第1〜第nフレームに階調
信号を設定することにより、隣り合う基準階調の間の補
間階調を生成し、少なくとも1つの補間階調を生成する
際に、その補間階調の両側の基準階調以外の基準階調を
用いる。
【0036】従来の技術では、隣り合う基準階調の間の
補間階調を生成する際に、その補間階調の両側の基準階
調を用いていた。この場合、発明が解決しようとする課
題の項で述べたように、階調が潰れることがあった。
【0037】上記の構成では、補間階調の両側の基準階
調以外の基準階調を用いることで、このように階調が潰
れることを避けることができる。その結果、上記の階調
信号処理装置から出力する階調信号で画像表示を行うこ
とにより、適正な多階調表示を実現することができる。
【0038】本発明に係る駆動電圧パルス制御装置は、
上記階調信号処理装置において、さらに、上記nは4で
あり、上記画像表示素子にて画像を表示した際に、同一
時点において各画素で表示しているフレームをずらすた
めのフレーム制御部を備え、上記フレーム制御部は、同
一時点において、第1〜第4フレームが順に回転方向に
配置された2行2列の画素からなる画素群であって、互
いに第1〜第4フレームの配置が異なる4種類の画素群
を形成し、かつ、同一時点において、同一フレームを表
示している画素の配置と、同一種類の画素群の配置とが
相似となるように階調信号の出力を制御することが望ま
しい。
【0039】FRC制御により画像表示を行う場合、一
般には、表示画面において規則的な繰り返しパターンが
目立ったり、表示パターンと同期したフリッカが発生し
たりすることが多い。
【0040】上記の構成では、フレーム制御部が、同一
時点において、第1〜第4フレームが回転方向に配置さ
れた2行2列の画素からなる画素群であって、互いに第
1〜第4フレームの配置が異なる4種類の画素群を形成
し、かつ、同一フレームを表示している画素の配置と、
同一種類の画素群の配置とが相似となるように階調信号
の出力を制御する。これにより、同一時点において同一
フレームを表示する画素の配置が分散される。したがっ
て、第1〜第4フレームで表示する階調に規則性があっ
たとしても、上記繰り返しパターンやフリッカの発生を
抑え、適正な多階調表示を実現することができる。
【0041】なお、上記のように階調信号の出力を制御
する方法としては、階調信号をメモリへ出力する際に各
階調信号を記憶するメモリのアドレスを制御する方法が
考えられる。
【0042】本発明に係る階調制御装置は、上記階調信
号処理装置と、上記駆動電圧パルス制御装置とからな
り、上記階調信号処理装置から出力される階調信号が、
上記駆動電圧パルス制御装置に入力されることを特徴と
している。また、本発明に係る画像表示装置は、上記階
調制御装置と、上記画像表示素子とを備えることを特徴
としている。
【0043】上記の構成では、上記FRC制御を行う階
調信号処理装置からの階調信号を、上記PWM制御を行
う駆動電圧パルス制御装置に入力するようになってい
る。これにより、それぞれの装置にて得られる効果を奏
しつつ、適正な多階調表示を実現することができる。
【0044】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1から図14に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
【0045】一般にガンマ(γ)値は、画像処理技術に
おいて、特に写真技術から発生したことは公知であり、
表示部各部の輝度、およびそれに対応した表示体(原画
等)の輝度の関係を両対数で示したグラフの傾きとして
定義され、上記各輝度を比較する際に用いられる。
【0046】γ補正技術は、もともとCRT(Cathode
Ray Tube)における輝度特性の向上を図るためのもので
あり、普通はγ値が1より大きければコントラストが強
く、表示体(原画等)が見にくく表示部に映ることにな
る。
【0047】図1は、本実施形態に係る液晶表示装置1
5(画像表示装置)の構成を示すブロック図である。液
晶表示装置15は、64K色(16ビットカラー(6
5,536色):R(赤k)5ビット,G(緑)6ビッ
ト,B(青)5ビット)をPWM制御およびFRC制御
で表示するものである。
【0048】液晶表示装置15には、64K色カラーの
表示階調データがホスト1から転送され、入力される。
入力された表示階調データは、コントローラ2(FRC
制御部)中のコントローラメモリ5にて一端保持され
る。コントローラメモリ5から読み出された表示階調デ
ータは、その階調レベルに応じてFRCテーブル6で4
フレームのFRCデータに変換される。変換されたFR
Cデータは、ドライバ3(液晶駆動部)中のドライバメ
モリ7にて一端保持される。なお、ドライバメモリ7へ
のFRCデータの書き込みは、コントローラ2のメモリ
コントローラ12により制御される。ドライバメモリ7
から読み出されたFRCデータは、パルス幅制御部8に
入力される。パルス幅制御部8は、クロック選択部10
およびパルス幅決定部11を備えており、入力されたF
RCデータに基づいてPWM制御のためのPWM信号を
生成し、そのPWM信号を駆動電圧生成部9に送る。駆
動電圧生成部9は、PWM信号に基づいて液晶駆動電圧
を生成し、液晶パネル4に送る。
【0049】この液晶パネル4は4フレームのFRC制
御および各フレームでのPWM制御により駆動され、6
4K色カラーを表示する。なお、コントローラメモリ
5、FRCテーブル6、およびメモリコントローラ12
を備えるコントローラ2と、ドライバメモリ7、パルス
幅制御部8、および駆動電圧生成部9を備えるドライバ
3により階調制御装置が構成される。
【0050】なお、ドライバ3にドライバメモリ7を備
えることにより、コントローラ2からのデータを切り離
す、すなわち、コントローラ部を停止させて、ドライバ
メモリ7のデータにより静止画等の画像表示を行うこと
ができる。これにより、コントローラ2による消費電力
を低減することができる。
【0051】表示階調データは、5ビット(32階調)
のRデータ(赤色表示階調データ)、6ビット(64階
調)のGデータ(緑色表示階調データ)、5ビット(3
2階調)のBデータ(青色表示階調データ)により構成
されるデータである。これは、一般にパーソナルコンピ
ュータから出力される16ビットカラーの表示階調デー
タであり、RデータおよびBデータが5ビット、Gデー
タが6ビットとなっているのはGが他に比べて視認性が
高いためである。
【0052】液晶表示装置15では、4フレームを利用
するFRC制御により表示階調データにおけるRデー
タ、Gデータ、Bデータのそれぞれ2ビット分、3ビッ
ト分、3ビット分を表現し、PWM制御によりそれぞれ
残りの3ビット分、3ビット分、2ビット分を表現す
る。
【0053】なお、図17に示した方法では、4フレー
ムを利用するFRC制御により表示階調データの2ビッ
ト分しか表現できない。しかし、液晶表示装置15で
は、FRC制御を行うための4フレームにおいて、PW
M制御により表現される階調レベル(以下「PWM階調
レベル」という。)のうち、互いに隣り合うPWM階調
レベルのみならず全PWM階調レベルから選択したPW
M階調レベルを組み合わせることにより、4フレームを
利用するFRC制御により表示階調データの3ビット分
を表現できるようになっている。この点に関しては、後
に図12から図14に基づいてさらに説明する。
【0054】また、PWM制御によりRデータ、Gデー
タ、Bデータのそれぞれ3ビット分、3ビット分、2ビ
ット分を表現するのは、256色表示対応の駆動電圧生
成部9を利用できるようにするためである。256色表
示には通常3ビットのRデータ、3ビットのGデータ、
2ビットのBデータが用いられる。つまり、液晶表示装
置15では、コントローラ2およびパルス幅制御部8を
用いることにより256色表示対応の駆動電圧生成部9
の表示可能色数を拡張している。
【0055】なお、上記のビット数は一例であり、本発
明はこれに限定されるものではなく、種々の変更が可能
である。
【0056】図2から図4は、それぞれFRCテーブル
6におけるRデータ用のRテーブル(R変換テーブ
ル)、Gデータ用のGテーブル(G変換テーブル)、B
データ用のBテーブル(B変換テーブル)の構造を概念
的に示した概念図である。なお、図2から図4における
アドレスおよび記憶領域の1ますは、0または1の値、
つまり1ビットのバイナリデータに相当している。
【0057】図2から図4に示すように、コントローラ
メモリ5から読み出された5ビットのRデータRD0〜
RD4、6ビットのGデータGD0〜GD5、5ビット
のBデータBD0〜BD4は、FRCテーブル6に入力
されることによりFRCテーブル6のアドレスを指定す
る。FRCテーブル6の記憶領域には、表示階調データ
により指定されたアドレスに、その表示階調データに対
応付けられたFRCデータが予め記憶されている。そし
て、表示階調データによりアドレスが指定されると、F
RCテーブル6は、記憶領域におけるそのアドレスに記
憶されているFRCデータを例えば第4フレームのデー
タから順に出力する。これにより、1フレーム分のRデ
ータ、Gデータ、Bデータが、それぞれ4フレーム分の
FRCデータであって、各フレームあたり3ビット、3
ビット、2ビットのFRCデータに変換され、ドライバ
メモリ7に展開される。
【0058】図5は、上記のようにしてFRCテーブル
6からドライバメモリ7へ出力されるFRCデータの流
れを概念的に示した概念図である。図5中の矢印にて示
すように、各色において第4フレームのデータから順に
ドライバメモリ7へ送られる。なお、ここでは第4フレ
ームのデータから順にドライバメモリ7へ送られるもの
としているが、他の順序で送られてもよい。
【0059】ドライバメモリ7には、FRCテーブル6
から送られてきたFRCデータがメモリコントローラ1
2の制御により所定のアドレスに書き込まれる。ここで
メモリコントローラ12は、FRCデータに対応して、
そのFRCデータが液晶パネル4上における何れのライ
ンの何番目の画素に対応するデータであるか、また、そ
の画素の何フレーム目のデータであるかを指定するデー
タをドライバメモリ7に送る。ドライバメモリ7では、
そのデータおよび図示しないフレームカウンタ、ライン
カウンタ、ドットカウンタの出力に基づいて所定のアド
レスにFRCデータを記憶する。このとき、液晶パネル
4での表示に関する次の点を考慮して、ドライバメモリ
7へのFRCデータの書き込みが行われる。
【0060】液晶パネル4での表示を考えると、液晶パ
ネル4に同時に表示されるFRC制御による同一フレー
ムが、液晶パネル4において極力均一に分散するように
することが望ましい。ここで、同一フレームとは、第1
フレーム同士、第2フレーム同士、第3フレーム同士、
第4フレーム同士をいう。一般に、FRC制御では、点
滅マトリックスが少ないと、表示画面において規則的な
繰り返しパターンが目立ったり、表示パターンと同期し
たフリッカが発生したりする。本実施形態では、各画素
で第1〜第4フレームを順次表示するが、この場合で
も、第1〜第4フレームで何らかの規則性(例えば、
(第jフレームの階調)≦(第j+1フレームの階
調)、あるいは(第jフレームの階調)≧(第j+1フ
レームの階調)(j=1,2,3)といった規則性)が
あると、上記と同様に表示画面において規則的な繰り返
しパターンが目立ったり、表示パターンと同期したフリ
ッカが発生したりし得る。上記のように同時に表示され
るフレームを分散させることで、これを抑制することが
できる。
【0061】図6(a)から図6(c)は、同時に表示
されるフレームを分散させる方法を説明するための説明
図である。なお、図6(a)または図6(b)におい
て、数字を記したますは1つの画素を表しており、その
数字は開始フレームを表している。同時に表示されるフ
レームを分散させるためには、画素間で開始フレームを
ずらして分散させればよい。開始フレームを分散させる
には、例えば図6(a)に示すように開始フレームを設
定すればよい。なお、何れの画素においても、開始フレ
ームは異なるものの、フレームの表示順序は、…第1フ
レーム→第2フレーム→第3フレーム→第4フレーム→
第1フレーム…の順であるものとする。
【0062】図6(a)のパターンは、次のような関係
を有している。2行2列の画素群を考えると、図6
(b)に示すように、第1〜第4フレームを順に回転方
向に配置させた画素群を考えることができる。この画素
群において、その画素群内の第1〜第4フレームの配置
が同一となる画素群を同一種類の画素群とすると、4種
類の画素群A〜Dが考えられる。ここで、図6(a)に
おいて「1」と表示した画素の配置と、図6(c)にお
いて「A」と表示した画素群の配置とを比べると、これ
らが互いに相似となっている。同様に、「2」と表示し
た画素と「B」と表示した画素群、「3」と表示した画
素と「C」と表示した画素群、「4」と表示した画素と
「D」と表示した画素群も同様の関係となっている。つ
まり、図6(a)の画素を縦横それぞれ2倍に拡大し、
「1」、「2」、「3」、「4」をそれぞれ「A」、
「B」、「C」、「D」とすることにより図6(c)が
得られる。このように開始フレームを設定することによ
り、同時に表示されるフレームを分散させることができ
る。
【0063】このように、液晶パネル4にて画像を表示
した際に、同一時点において各画素で表示しているフレ
ームをずらすためのメモリコントローラ12(フレーム
制御部)を備えることが望ましい。このメモリコントロ
ーラ12は、同一時点において、第1〜第4フレームが
順に回転方向に配置された2行2列の画素からなる画素
群であって、互いに第1〜第4フレームの配置が異なる
4種類の画素群A〜Dを形成し、かつ、同一時点におい
て、同一フレームを表示している画素の配置と、同一種
類の画素群の配置とが相似となるようにFRCデータの
出力を制御する。なお、FRCデータの出力を制御する
ためには、上述したようにFRCデータをドライバメモ
リ7へ出力する際に各FRCデータを記憶するドライバ
メモリ7のアドレスを指定するようにすればよい。
【0064】ドライバメモリ7から読み出されたFRC
データは、パルス幅制御部8のパルス幅決定部11へ送
られる。次に、パルス幅制御部8の構成について説明す
る。なお、以下では特に断らない限り3ビットのFRC
データ(RまたはGのFRCデータ)を想定して説明す
る。
【0065】図7は、パルス幅制御部8の内部構成を示
すブロック図である。パルス幅制御部8は、クロック選
択部10およびパルス幅決定部11を備えている。クロ
ック選択部10は、5ビットカウンタ20、およびGC
K1ビットメモリ22で構成されており、パルス幅決定
部11は3ビットカウンタ24、およびコンパレータ2
6で構成されている。なお、2ビットのFRCデータ
(BのFRCデータ)に関しては、3ビットカウンタ2
4の代わりに2ビットカウンタが用いられる。
【0066】パルス幅制御部8はPWM信号を生成し、
生成されたPWM信号は駆動電圧生成部9に送られる。
この動作について図7を参照しつつ、図8および図9に
基づいて説明する。
【0067】図8は各信号の関係を示すタイミングチャ
ートである。ここで、LPは、1水平走査期間の開始を
示すパルスからなる水平同期信号である。図9は、GC
K1ビットメモリ22のアドレスP0〜P4とそのアド
レスに記憶されているデータGCKとの関係を示す図表
である。
【0068】図8に示すように、GCK32は、1水平
走査期間内でほぼ等間隔の30個のパルスからなる基準
クロック(基準階調クロック)である。基準クロックG
CK32は、外部から供給されてもよく、内部に基準ク
ロック生成回路を設けて生成してもよい。GCKは、ク
ロック選択部10により基準クロックGCK32の中か
ら選択された(N−2)個のパルスからなる階調制御ク
ロックGCKである。ここで、NはPWM制御により表
示すべき階調数である。
【0069】基準クロックGCK32は、もともとPW
M制御で32階調を表示するために用いることができる
信号であり、この場合、水平同期信号LPの立ち下がり
から第n番目のパルスの立ち下がりまでの期間、液晶に
駆動電圧を印加することにより第n階調を表示できる。
つまり、第n番目のパルスは第n階調に対応している。
【0070】なお、基準クロックGCK32のパルス個
数が階調数32より2個少ないのは、第0階調および第
32階調に対応するパルスが必要ないからである。第0
階調の表示は1水平走査期間全体において駆動電圧を印
加しないことにより実現でき、第32階調の表示は1水
平走査期間全体において駆動電圧を印加することにより
実現できる。つまり、第0階調および第32階調は、水
平同期信号LPを基準にして表示可能である。
【0071】クロック選択部10では、3ビットのFR
CデータによりPWM制御で8階調を表示するため、基
準クロックGCK32の30個のパルスの中から(N−
2)=8−2=6個のパルスを階調制御クロックGCK
のパルスとして選択する。なお、2ビットのFRCデー
タによりPWM制御で4階調を表示するため、基準クロ
ックGCK32の30個のパルスの中から(N−2)=
4−2=2個のパルスを階調制御クロックGCKのパル
スとして選択する。この選択を5ビットカウンタ20お
よびGCK1ビットメモリ22が行う。ここで選択され
たパルスに対応する階調レベルはPWM階調レベルとな
る。
【0072】5ビットカウンタ20には基準クロックG
CK32が入力される。5ビットカウンタ20は、基準
クロックGCK32の各パルスをカウントし、パルスが
入力される度にそのパルスが1水平走査期間内の何番目
のパルスであるかを5ビットのバイナリデータとしてG
CK1ビットメモリ22に出力する。
【0073】GCK1ビットメモリ22は、図9に示す
ように、5ビットのアドレスP0〜P4を有し、各アド
レスに1ビットのデータGCKDを記憶している。GC
K1ビットメモリ22は、5ビットカウンタ20から入
力される5ビットのバイナリデータをアドレスとして、
そのアドレスに記憶している1ビットのデータGCKD
を3ビットカウンタ24に出力する。
【0074】データGCKDは、「0」または「1」の
値であり、「1」のときハイ(H)となり「0」のとき
ロウ(L)となるパルスとして出力される。この出力が
階調制御クロックGCKとなる。したがって、データG
CKDの値が「1」であるアドレスに対応する基準クロ
ックGCK32のパルスが、階調制御クロックGCKの
パルスとして選択されることになる。つまり、基準クロ
ックGCK32の第n番目のパルスを階調制御クロック
GCKのパルスとして選択する場合には、GCK1ビッ
トメモリ22において、数値nに対応する5ビットのバ
イナリデータのアドレスに「1」を記憶させておけばよ
い。
【0075】3ビットのFRCデータに対応するGCK
1ビットメモリ22には、6個のアドレスに「1」が記
憶されることになる。なお、2ビットのFRCデータに
対応するGCK1ビットメモリ22には、2個のアドレ
スに「1」が記憶されることになる。
【0076】なお、図9には、32階調表示の場合の階
調レベル、およびPWM制御による8階調表示の場合の
階調レベルを付記している。図9の場合、32階調表示
における第0、第3、第8、第12、第14、第21、
第27、第31階調が、それぞれPWM制御による8階
調表示の場合の第0、第1、第2、第3、第4、第5、
第6、第7階調に対応している。データGCKDの値を
書き換えて、「1」の値を記憶するアドレスを変更する
ことにより、PWM制御に用いる8階調分の各階調レベ
ルと対応する32階調表示の階調レベルを変更すること
ができる。
【0077】3ビットカウンタ24には、GCK1ビッ
トメモリ22から出力される階調制御クロックGCKが
入力される。3ビットカウンタ24は、階調制御クロッ
クGCKのパルスが入力される度に、1水平走査期間内
で入力されたパルスの数を3ビットのバイナリデータと
してコンパレータであるパルス幅決定部11に出力す
る。
【0078】パルス幅決定部11には、3ビットカウン
タ24から出力される3ビットのバイナリデータ、ドラ
イバメモリ7(図1参照)から読み出されるFRCデー
タ、および図示しない水平同期信号生成部により生成さ
れる水平同期信号LPが入力される。パルス幅決定部1
1は、その出力信号であるPWM信号を、水平同期信号
LPの立ち下がりの検知によりハイ(H)に設定し、入
力される3ビットカウンタ24からの3ビットのバイナ
リデータの値とFRCテーブル6からのFRCデータの
値とが一致するタイミングでロウ(L)に設定する。な
お、FRCデータが「000」の場合は1水平走査期間
Lであり、「111」の場合は1水平走査期間Hであ
る。つまり、PWM信号は図8の最下段のようになる。
ここで、D0〜D2はそれぞれFRCデータの第1〜第
3ビットを示している。
【0079】駆動電圧生成部9には、上記のようなPW
M信号が入力される。駆動電圧生成部9は、PWM信号
がハイ(H)の期間に相当する期間、予め定められた液
晶駆動電圧を液晶パネル4に出力する。これにより、液
晶パネル4ではPWM制御による表示が実現される。し
たがって、駆動電圧生成部9が出力する液晶駆動電圧パ
ルスは、図8のPWM信号と同様の波形となる。
【0080】このように、パルス幅制御部8(駆動電圧
パルス制御装置)は、液晶駆動電圧の実効値に応じた階
調を表示可能な画素に印加する液晶駆動電圧パルスのパ
ルス幅を、入力される階調信号(FRCデータ)により
制御するものであって、水平同期信号LP(基準パル
ス)に基づいて始点が定められる液晶駆動電圧パルスの
終点を、FRCデータおよび基準クロックGCK32
(基本クロック)を用いて定めることによりパルス幅を
制御するものである。
【0081】パルス幅制御部8は、5ビットカウンタ2
0(第1の計数部)、GCK1ビットメモリ22(記憶
部)、およびパルス幅決定部11を備えている。5ビッ
トカウンタ20は、基準クロックGCK32のクロック
パルス数であって水平同期信号LP以降のクロックパル
ス数をカウントしつつ、カウント値を出力する。GCK
1ビットメモリ22は、5ビットカウンタ20からカウ
ント値が出力されると、そのカウント値に対応するアド
レスに記憶しているデータであって、液晶駆動電圧パル
スの終点を定める基準となる階調制御クロックGCK
(終点基準パルス)を出力するか否かを示すデータGC
KDに基づいて、階調制御クロックGCKを出力する。
パルス幅決定部11は、FRCデータに基づいてGCK
1ビットメモリ22から出力される階調制御クロックG
CKの1つを選択し、選択した階調制御クロックGCK
に基づいて液晶駆動電圧パルスの終点を定める。
【0082】これによると、GCK1ビットメモリ22
の所定のアドレスに階調制御クロックGCKを出力させ
るデータGCKDを記憶させておくことにより、1水平
周期内の所定のタイミングに階調制御クロックGCKを
生成することができる。この階調制御クロックGCKを
FRCデータに基づいて選択することで、1水平周期内
の所定のタイミングで液晶駆動電圧パルスの終点を定め
ることができる。
【0083】したがって、パルス幅制御部8では、GC
K1ビットメモリ22においてデータGCKDを記憶さ
せておくアドレスを変更することで、FRCデータに対
応する実際の階調を調整することができ、これにより液
晶パネル4のγ値やダイナミックレンジの幅、画面サイ
ズなどの特性にあわせて実際の階調を容易に調整するこ
とができる。また、パルス幅制御部8は、比較的簡素な
構成で実現できる5ビットカウンタ20、GCK1ビッ
トメモリ22、パルス幅決定部11により実現できるた
め、装置構成の簡素化を図ることができる。
【0084】その結果、簡素な装置構成により、液晶パ
ネル4の特性にあわせて実際の階調を容易に調整するこ
とができるパルス幅制御部8を実現することができる。
そして、このパルス幅制御部8を用いて画像表示を行う
ことにより、液晶パネル4の特性にあわせた適正な多階
調表示を実現することができる。
【0085】なお、パルス幅決定部11は、階調制御ク
ロックGCKのパルス数をカウントしつつ、カウント値
を出力する3ビットカウンタ24と、3ビットカウンタ
24からのカウント値とFRCデータの値とが一致した
ときに液晶駆動電圧パルスの終点を定めるコンパレータ
26(比較部)とで構成されることが望ましい。これに
より、より簡素な構成でパルス幅決定部11を実現でき
る。
【0086】ここで、コントローラ2に入力される表示
階調データ、ドライバメモリ7から出力されるFRCデ
ータ、第1〜第4フレームの階調レベルの平均値(平均
階調レベル)の具体例を、各色ごとに図12から図14
に示す。なお、平均階調レベルは、第1〜第4フレーム
における液晶駆動電圧の実効値と相関があり、したがっ
て液晶パネル4で表示される階調とも相関があることに
なる。つまり、平均階調レベルが異なれば、液晶パネル
4にて表示される階調(輝度)も異なることになる。
【0087】図12から図14は、それぞれR、G、B
に関して、表示階調データ、FRCデータ、平均階調レ
ベルの関係を示す図表である。なお、各図の(a)では
FRCデータを階調レベルに置き換えて示しており、
(a)のFRCデータの階調レベルと実際のFRCデー
タ(バイナリデータ)との関係は(b)に示す。
【0088】ここでは、RのPWM階調レベルとして第
0、第1、第4、第8、第16、第26、第29、第3
1階調の8種類の階調レベルを利用し、GのPWM階調
レベルとして第0、第3、第6、第10、第15、第2
5、第28、第31階調の8種類の階調レベルを利用
し、BのPWM階調レベルとして第0、第9、第24、
第31の4種類の階調レベルを利用している。利用する
階調レベルは、上述したようにGCK1ビットメモリ2
2のデータGCKDにより設定することができる。
【0089】従来、FRC制御とPWM制御とを組み合
わせて階調表示を行う場合、図15に示したように第1
〜第4フレームにおいて2種類のPWM階調レベルを組
み合わせていた。液晶表示装置15では、図12から図
14に示すように8種類または4種類のPWM階調レベ
ルの中から選択したPWM階調レベルを第1〜第4フレ
ームに割り当てている。したがって、第1〜第4フレー
ムに最大4種類のPWM階調レベルを割り当てる場合も
ある。これにより、従来のように複数の階調レベルが同
一になる、つまり階調が潰れることを回避することが可
能となった。
【0090】このように、コントローラ2(階調信号処
理装置)は、各画素でフレームごとに階調表示可能な液
晶パネル4(画像表示素子)にて画像表示を行うための
階調信号を出力するものであって、入力される表示階調
データ(入力階調信号)に基づいた階調信号(FRCデ
ータ)を出力するものである。
【0091】コントローラ2は、FRCテーブル6(階
調信号設定部)を備えている。FRCテーブル6は、同
一画素について、連続するn個(nは3以上の整数。本
実施形態ではn=4。)のフレームである第1〜第nフ
レームのそれぞれに、互いに異なるm通り(mは3以上
の整数。本実施形態ではm=8または4。)のPWM階
調レベル(基準階調)の中から選択したPWM階調レベ
ルに対応付けられたFRCデータを設定する。また、F
RCテーブル6は、表示階調データに基づいて、第1〜
第nフレームにFRCデータを設定することにより、隣
り合うPWM階調レベルの間の階調である補間階調レベ
ル(補間階調)を生成するが、少なくとも1つの補間階
調レベルを生成する際に、その補間階調レベルの両側の
PWM階調レベル以外のPWM階調レベルを用いる。
【0092】このFRCテーブル6では、補間階調レベ
ルを生成する際に、補間階調レベルの両側のPWM階調
レベル以外のPWM階調レベルを用いることで、従来の
ように階調が潰れることを避けることができる。その結
果、FRCテーブル6から出力するFRCデータで画像
表示を行うことにより、適正な多階調表示を実現するこ
とができる。
【0093】以上のように、パルス幅制御部8は、1水
平走査期間内の必要な位置にパルスを発生させるGCK
1ビットメモリ22、GCK1ビットメモリ22に位置
情報を与えるためのアドレスを発生させる5ビットカウ
ンタ20、GCK1ビットメモリ22から発生するパル
スにより1水平走査期間を分割する3ビットカウンタ2
4、および3ビットカウンタ24から出力される3ビッ
トのバイナリデータとFRCテーブル6から入力される
3ビットのFRCデータとの一致不一致を判別するコン
パレータ26を備えている。そして、これらによりFR
Cデータに応じたパルス幅を有するPWM信号が駆動電
圧生成部9に出力される。
【0094】このような液晶表示装置15を用いて液晶
パネル4にて階調表示を行った場合の、液晶表示装置1
5に入力される表示階調データの階調レベルと、液晶に
印加される液晶駆動電圧の実効値および表示される輝度
との関係をそれぞれ図10および図11に示す。図10
および図11では、γ≒5の場合と、γ≒2の場合とを
示している。なお、図10の液晶駆動電圧値は規格化さ
れている。GCK1ビットメモリ22にて記憶している
データGCKの値が図9の場合ではγ≒5となった。こ
れをγ≒2に変更(γ特性を変更)するには、GCK1
ビットメモリ22にて記憶しているデータGCKの値を
書き換えればよい。具体的には、図9においてデータG
CKDとして記憶されている値「1」の位置(アドレ
ス)を変更すればよい。
【0095】ここで、基準階調制御クロックGCK32
は、階調制御クロックGCKの基準となるものである。
したがって、基準階調制御クロックGCK32のパルス
数が多いほど、より細かい設定が可能である。つまり、
基準階調制御クロックGCK32のパルス数は30に限
られるものではなく、(N−2)以上であればよい。パ
ルス数を増やす際には、5ビットカウンタ20をさらに
多カウント可能なものに変更すればよい。
【0096】特開平8−95531号公報に開示の技術
のように、1水平走査期間内にそれぞれ必要なパルスの
位置を1水平走査期間内の基本クロックでカウントし、
加算することにより階調制御クロック信号GCKを得る
方法は、メモリヘ多ビットの書込みとメモリからの多ビ
ットの読出しが必要であり、またそれぞれのパルスの位
置を得るために多ビットのデコーダを必要とするもので
ある。したがって、回路規模の拡大と多くの電流を消費
することになる。本発明は、1水平走査期間内を分割し
た位置をアドレスとし、GCK1ビットメモリ22中の
アドレスに「1」か「0」を書き込み、読み出されるこ
とにより、階調制御クロックGCKを生成するものであ
り、複雑な多ビットのデコーダを必要としない構成であ
る。
【0097】以上のように、液晶表示装置15は、液晶
パネル4を使って多階調表示を行うためのものであり、
階調数に応じて、液晶駆動電圧パルスのパルス幅を制御
する方式(PWM方式)と、複数フレームを1単位と
し、各フレームごとの平均輝度で中間調を表現するフレ
ーム間引き方式(FRC方式)の組み合わせで多階調表
示を行う方式をとっている。そして、液晶パネル4の特
性に応じて、γ補正カーブ等を変化させ液晶パネル4の
特性に合わせた最適なγ補正等を行う。
【0098】液晶パネル4において、PWM方式とFR
C方式を組み合わせる際、PWM方式で設定される階調
レベル間のFRC方式による補間は、PWM方式で設定
される全てのPWM階調レベルのうち、任意の組み合わ
せのPWM階調レベルで制御することにより、表示階調
データのビット数分の階調数を得ることが可能となると
ともに、所望のγ特性を得ることが可能となる。
【0099】パルス幅制御部8は、階調信号(FRCデ
ータ)の階調数に応じて、駆動電圧パルスのパルス幅を
制御する方式(PWM方式)において、必要な階調数N
に対し1水平走査期間を(N−2)個以上のパルス(基
準クロックGCK32のクロックパルス)で分割し、所
望のγ特性に応じ、(N−2)個以上のパルスから必要
な(N−2)個のパルス(階調制御クロックGCKのク
ロックパルス)を抜き出し1水平走査期間を分割して液
晶パネル4を駆動する。
【0100】このパルス幅制御部8では、PWM制御す
る階調制御クロックGCKの出カタイミングを、液晶パ
ネル4の特性に合わせて設定することができる。したが
って、階調制御クロックGCKを等間隔でなく、液晶パ
ネル4の特性にあわせ設定することで、適切な多階調表
示を得ることが可能となる。
【0101】コントローラ2は、複数フレームを1単位
とし、各フレームに液晶パネル4に印加される液晶駆動
電圧として、上記パルス幅制御部8によるPWM方式で
制御される液晶駆動電圧を出力するように階調信号を変
換する(フレームレイトコントロール方式(FRC方
式))。そして、PWM方式で制御される2つの階調間
をFRC方式で補間する際、PWM方式で制御される任
意の階調を組み合わせることで補間する。
【0102】このコントローラ2では、PWM制御で設
定されるPWM階調レベル間をFRC制御で補間する
際、PWM制御で設定される2つの隣り合うPWM階調
レベル間のみでFRC制御するのではなく、PWM制御
で設定される全てのPWM階調レベルの任意のPWM階
調レベルの組み合わせにより、表示階調データのビット
数と同じ階調数を得ることを可能とする。
【0103】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る駆動電圧パ
ルス制御装置は、基本クロックのクロックパルス数をカ
ウントしつつ、カウント値を出力する第1の計数部と、
第1の計数部からカウント値が出力されると、そのカウ
ント値に対応するアドレスに記憶しているデータに基づ
いて、終点基準パルスを出力する記憶部と、階調信号に
基づいて記憶部から出力される終点基準パルスの1つを
選択し、選択した終点基準パルスに基づいて駆動電圧パ
ルスの終点を定めるパルス幅決定部とを備える構成であ
る。
【0104】上記の構成では、1水平周期に基本クロッ
クのクロックパルスを複数含ませておき、記憶部の所定
のアドレスに終点基準パルスを出力させるデータを記憶
させておくことにより、1水平周期内の所定のタイミン
グに終点基準パルスを生成することができる。この終点
基準パルスを階調信号に基づいて選択することで、1水
平周期内の所定のタイミングで駆動電圧パルスの終点を
定めることができる。
【0105】したがって、上記の構成では、終点基準パ
ルスを出力させるデータを記憶させておくアドレスを変
更することで、階調信号に対応する実際の階調を調整す
ることができ、これにより画像表示素子のγ値やダイナ
ミックレンジの幅などの特性にあわせて実際の階調を容
易に調整することができる。また、上記の構成は、比較
的簡素な構成で実現できる第1の計数部、記憶部、パル
ス幅決定部により実現できるため、装置構成の簡素化を
図ることができる。
【0106】その結果、簡素な装置構成により、画像表
示素子の特性にあわせて実際の階調を容易に調整するこ
とができる駆動電圧パルス制御装置を実現することがで
きる。そして、この駆動電圧パルス制御装置を用いて画
像表示を行うことにより、画像表示素子の特性にあわせ
た適正な多階調表示を実現することができる。
【0107】本発明に係る駆動電圧パルス制御装置は、
上記駆動電圧パルス制御装置において、さらに、パルス
幅決定部は、終点基準パルスのパルス数をカウントしつ
つ、カウント値を出力する第2の計数部と、第2の計数
部からのカウント値と階調信号の値とが一致したときに
駆動電圧パルスの終点を定める比較部とを備えることが
望ましい。
【0108】上記の構成では、比較部を例えば簡素な構
成のコンパレータにより構成できる。したがって、より
簡素な構成でパルス幅決定部を実現できる。
【0109】本発明に係る駆動電圧パルス制御装置は、
同一画素について、連続する第1〜第nフレームのそれ
ぞれに、互いに異なるm通りの基準階調の中から選択し
た基準階調に対応付けられた階調信号を設定する階調信
号設定部を備え、階調信号設定部は、入力階調信号に基
づいて、第1〜第nフレームに階調信号を設定すること
により、隣り合う基準階調の間の階調である補間階調を
生成し、少なくとも1つの補間階調を生成する際に、そ
の補間階調の両側の基準階調以外の基準階調を用いる構
成である。
【0110】従来の技術では、隣り合う基準階調の間の
補間階調を生成する際に、その補間階調の両側の基準階
調を用いていた。この場合、発明が解決しようとする課
題の項で述べたように、階調が潰れることがあった。
【0111】上記の構成では、補間階調の両側の基準階
調以外の基準階調を用いることで、このように階調が潰
れることを避けることができる。その結果、上記の階調
信号処理装置から出力する階調信号で画像表示を行うこ
とにより、適正な多階調表示を実現することができる。
【0112】本発明に係る駆動電圧パルス制御装置は、
上記階調信号処理装置において、さらに、nは4であ
り、画像表示素子にて画像を表示した際に、同一時点に
おいて各画素で表示しているフレームをずらすためのフ
レーム制御部を備え、フレーム制御部は、同一時点にお
いて、第1〜第4フレームが順に回転方向に配置された
2行2列の画素からなる画素群であって、互いに第1〜
第4フレームの配置が異なる4種類の画素群を形成し、
かつ、同一時点において、同一フレームを表示している
画素の配置と、同一種類の画素群の配置とが相似となる
ように階調信号の出力を制御することが望ましい。
【0113】上記の構成では、フレーム制御部が、同一
時点において、第1〜第4フレームが回転方向に配置さ
れた2行2列の画素からなる画素群であって、互いに第
1〜第4フレームの配置が異なる4種類の画素群を形成
し、かつ、同一フレームを表示している画素の配置と、
同一種類の画素群の配置とが相似となるように階調信号
の出力を制御する。これにより、同一時点において同一
フレームを表示する画素の配置が分散される。したがっ
て、第1〜第4フレームで表示する階調に規則性があっ
たとしても、上記繰り返しパターンやフリッカの発生を
抑え、適正な多階調表示を実現することができる。
【0114】本発明に係る階調制御装置は、上記階調信
号処理装置と、上記駆動電圧パルス制御装置とからな
り、上記階調信号処理装置から出力される階調信号が、
上記駆動電圧パルス制御装置に入力されることを特徴と
している。また、本発明に係る画像表示装置は、上記階
調制御装置と、上記画像表示素子とを備えることを特徴
としている。
【0115】上記の構成では、上記FRC制御を行う階
調信号処理装置からの階調信号を、上記PWM制御を行
う駆動電圧パルス制御装置に入力するようになってい
る。これにより、それぞれの装置にて得られる効果を奏
しつつ、適正な多階調表示を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る液晶表示装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】FRCテーブルにおけるRデータ用のR変換テ
ーブルの構造を概念的に示した概念図である。
【図3】FRCテーブルにおけるGデータ用のG変換テ
ーブルの構造を概念的に示した概念図である。
【図4】FRCテーブルにおけるBデータ用のB変換テ
ーブルの構造を概念的に示した概念図である。
【図5】FRCテーブルからドライバメモリへ出力され
るFRCデータの流れを概念的に示した概念図である。
【図6】同時に表示されるフレームを分散させる方法を
説明するための説明図であり、(a)は各画素の配置を
示す説明図、(b)は画素と画素群との関係を示す説明
図、(c)は画素群の配置を示す説明図である。
【図7】パルス幅制御部の内部構成を示すブロック図で
ある。
【図8】各信号の関係を示すタイミングチャートであ
る。
【図9】GCK1ビットメモリにおけるアドレスと記憶
しているデータとの関係を示す図表である。
【図10】図1の液晶表示装置を用いて液晶パネルにて
階調表示を行った場合の、液晶表示装置に入力される表
示階調データの階調レベルと、液晶に印加される液晶駆
動電圧の実効値との関係を示すグラフである。
【図11】図1の液晶表示装置を用いて液晶パネルにて
階調表示を行った場合の、液晶表示装置に入力される表
示階調データの階調レベルと、表示される輝度との関係
を示すグラフである。
【図12】表示階調データとFRCテーブルにより生成
されるFRCデータとの関係の一例を示す図表である。
【図13】表示階調データとFRCテーブルにより生成
されるFRCデータとの関係の一例を示す図表である。
【図14】表示階調データとFRCテーブルにより生成
されるFRCデータとの関係の一例を示す図表である。
【図15】互いに異なる特性を有する液晶パネルの液晶
駆動電圧Vと輝度Tとの関係を表すグラフであり、
(a)はダイナミックレンジの狭い液晶パネルに関する
もの、(b)はダイナミックレンジの広い液晶パネルに
関するものである。
【図16】従来の階調制御回路の構成を示す回路図であ
る。
【図17】5ビット(32階調)のうち3ビットをPW
M制御、2ビットをFRC制御する場合における、階調
レベルと各フレームの表示階調との関係を示す図表であ
り、(a)は28〜31階調が潰れる例、(b)は0〜
3階調が潰れる例を示している。
【符号の説明】
1 ホスト 2 コントローラ(階調信号処理装置) 3 ドライバ 4 液晶パネル(画像表示素子) 5 コントローラメモリ 6 FRCテーブル(階調信号設定部) 7 ドライバメモリ 8 パルス幅制御部(駆動電圧パルス制御装置) 9 駆動電圧生成部 10 クロック選択部 11 パルス幅決定部 12 メモリコントローラ(フレーム制御部) 20 5ビットカウンタ(第1の計数部) 22 GCK1ビットメモリ(記憶部) 24 3ビットカウンタ(第2の計数部) 26 コンパレータ(比較部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 G09G 3/20 641K H04N 5/66 102 H04N 5/66 102B Fターム(参考) 2H093 NA55 NC03 NC16 NC27 NC29 ND54 NE06 5C006 AA01 AA14 AA15 AA17 AA22 AF13 AF44 AF51 AF53 BF14 BF22 FA23 FA56 5C058 AA06 BA04 BB03 BB10 BB11 5C080 AA10 BB05 CC03 DD06 EE29 JJ02 JJ04 JJ05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動電圧の実効値に応じた階調を表示可能
    な画素に印加する駆動電圧パルスのパルス幅を、入力さ
    れる階調信号により制御する駆動電圧パルス制御装置で
    あって、 基準パルスに基づいて始点が定められる上記駆動電圧パ
    ルスの終点を、上記階調信号および基本クロックを用い
    て定めることによりパルス幅を制御する駆動電圧パルス
    制御装置において、 上記基本クロックのクロックパルス数であって上記基準
    パルス以降のクロックパルス数をカウントしつつ、カウ
    ント値を出力する第1の計数部と、 上記第1の計数部からカウント値が出力されると、その
    カウント値に対応するアドレスに記憶しているデータで
    あって、上記駆動電圧パルスの終点を定める基準となる
    終点基準パルスを出力するか否かを示すデータに基づい
    て、上記終点基準パルスを出力する記憶部と、 上記階調信号に基づいて上記記憶部から出力される終点
    基準パルスの1つを選択し、選択した終点基準パルスに
    基づいて上記駆動電圧パルスの終点を定めるパルス幅決
    定部とを備えることを特徴とする駆動電圧パルス制御装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の駆動電圧パルス制御装置
    において、 上記パルス幅決定部は、 上記終点基準パルスのパルス数をカウントしつつ、カウ
    ント値を出力する第2の計数部と、 上記第2の計数部からのカウント値と上記階調信号の値
    とが一致したときに上記駆動電圧パルスの終点を定める
    比較部とを備えることを特徴とする駆動電圧パルス制御
    装置。
  3. 【請求項3】各画素でフレームごとに階調表示可能な画
    像表示素子にて画像表示を行うための階調信号を出力す
    る階調信号処理装置であって、 入力される入力階調信号に基づいた階調信号を出力する
    階調信号処理装置において、 同一画素について、連続するn個(nは3以上の整数)
    のフレームである第1〜第nフレームのそれぞれに、互
    いに異なるm通り(mは3以上の整数)の基準階調の中
    から選択した基準階調に対応付けられた階調信号を設定
    する階調信号設定部を備え、 上記階調信号設定部は、上記入力階調信号に基づいて、
    上記第1〜第nフレームに上記階調信号を設定すること
    により、隣り合う基準階調の間の階調である補間階調を
    生成し、少なくとも1つの補間階調を生成する際に、そ
    の補間階調の両側の基準階調以外の基準階調を用いるこ
    とを特徴とする階調信号処理装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の階調信号処理装置におい
    て、 上記nは4であり、 上記画像表示素子にて画像を表示した際に、同一時点に
    おいて各画素で表示しているフレームをずらすためのフ
    レーム制御部を備え、 上記フレーム制御部は、 同一時点において、第1〜第4フレームが順に回転方向
    に配置された2行2列の画素からなる画素群であって、
    互いに第1〜第4フレームの配置が異なる4種類の画素
    群を形成し、かつ、 同一時点において、同一フレームを表示している画素の
    配置と、同一種類の画素群の配置とが相似となるように
    階調信号の出力を制御することを特徴とする階調信号処
    理装置。
  5. 【請求項5】請求項3または4に記載の階調信号処理装
    置と、請求項1または2に記載の駆動電圧パルス制御装
    置とからなり、上記階調信号処理装置から出力される階
    調信号が、上記駆動電圧パルス制御装置に入力されるこ
    とを特徴とする階調制御装置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の階調制御装置と、上記画
    像表示素子とを備えることを特徴とする画像表示装置。
JP2001272575A 2001-09-07 2001-09-07 駆動電圧パルス制御装置、階調信号処理装置、階調制御装置、および画像表示装置 Pending JP2003084717A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001272575A JP2003084717A (ja) 2001-09-07 2001-09-07 駆動電圧パルス制御装置、階調信号処理装置、階調制御装置、および画像表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001272575A JP2003084717A (ja) 2001-09-07 2001-09-07 駆動電圧パルス制御装置、階調信号処理装置、階調制御装置、および画像表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003084717A true JP2003084717A (ja) 2003-03-19

Family

ID=19097929

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001272575A Pending JP2003084717A (ja) 2001-09-07 2001-09-07 駆動電圧パルス制御装置、階調信号処理装置、階調制御装置、および画像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003084717A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005316370A (ja) * 2004-04-29 2005-11-10 Samsung Sdi Co Ltd 可変の階調表現力を有する電子放出ディスプレイ装置
JP2006178488A (ja) * 2003-11-17 2006-07-06 Sharp Corp 画像表示装置、電子機器、液晶テレビジョン装置、液晶モニタ装置、画像表示方法、表示制御プログラムおよび記録媒体
KR100732141B1 (ko) 2006-03-27 2007-06-27 후지쯔 가부시끼가이샤 Pwm 출력 회로
JP2008304489A (ja) * 2007-05-09 2008-12-18 Seiko Epson Corp 表示装置の駆動装置、駆動方法、及び電子機器
JP2014130370A (ja) * 2014-02-20 2014-07-10 Mitsubishi Electric Corp 表示方法及びこの方法を用いた表示装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006178488A (ja) * 2003-11-17 2006-07-06 Sharp Corp 画像表示装置、電子機器、液晶テレビジョン装置、液晶モニタ装置、画像表示方法、表示制御プログラムおよび記録媒体
JP2005316370A (ja) * 2004-04-29 2005-11-10 Samsung Sdi Co Ltd 可変の階調表現力を有する電子放出ディスプレイ装置
JP4707381B2 (ja) * 2004-04-29 2011-06-22 三星エスディアイ株式会社 可変の階調表現力を有する電子放出ディスプレイ装置
KR100732141B1 (ko) 2006-03-27 2007-06-27 후지쯔 가부시끼가이샤 Pwm 출력 회로
JP2008304489A (ja) * 2007-05-09 2008-12-18 Seiko Epson Corp 表示装置の駆動装置、駆動方法、及び電子機器
JP2014130370A (ja) * 2014-02-20 2014-07-10 Mitsubishi Electric Corp 表示方法及びこの方法を用いた表示装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7176867B2 (en) Liquid crystal display and driving method thereof
US6008794A (en) Flat-panel display controller with improved dithering and frame rate control
CN101436392B (zh) 驱动液晶显示设备的装置和方法
JP4390483B2 (ja) 液晶中間調表示方法及びその方法を用いた液晶表示装置
JP4679066B2 (ja) 表示装置及び駆動方法
JP4768344B2 (ja) 表示装置
JP4629096B2 (ja) 画像表示装置、画像表示モニター、およびテレビジョン受像機
JP3349527B2 (ja) 液晶中間調表示装置
US20060007093A1 (en) Liquid crystal display apparatus and a driving method thereof
JP4694890B2 (ja) 液晶表示装置及び液晶表示パネル駆動方法
JPH09319342A (ja) 液晶表示装置及び液晶表示装置の駆動方法
JP2003255915A (ja) 表示装置及びその駆動方法
US20070195028A1 (en) Display device
JP2011028278A (ja) 画像表示装置、画像表示モニター、およびテレビジョン受像機
US7391395B2 (en) Super twisted nematic (STN) liquid crystal display (LCD) driver and driving method thereof
US20020140636A1 (en) Matrix display device and method
US6975336B2 (en) Liquid crystal device and electro-optical device, driving circuit and drive method therefor, and electronic apparatus
JP4795923B2 (ja) データ変換装置、その方法及びこれを備えた液晶表示装置
JP2011141557A (ja) 表示装置
JP2003084717A (ja) 駆動電圧パルス制御装置、階調信号処理装置、階調制御装置、および画像表示装置
JPH04144382A (ja) ディジタルγ補正回路付液晶表示装置
JP5081456B2 (ja) 表示装置
JP2002149119A (ja) 液晶表示装置の駆動方法および駆動回路
CN111554245B (zh) 显示装置的驱动方法和显示装置
JP5063644B2 (ja) 液晶中間調表示方法及びその方法を用いた液晶表示装置