JP2003084610A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003084610A
JP2003084610A JP2001278152A JP2001278152A JP2003084610A JP 2003084610 A JP2003084610 A JP 2003084610A JP 2001278152 A JP2001278152 A JP 2001278152A JP 2001278152 A JP2001278152 A JP 2001278152A JP 2003084610 A JP2003084610 A JP 2003084610A
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roller
oil
fixing
length
oil supply
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JP2001278152A
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Shoji Hayashi
昭次 林
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着ベルトに塗布するオイルをベルト全体に
わたり均一化にすることにより、オイルの無駄をなくす
と共に、画像品質及びサービス性の向上を図ることので
きる画像形成装置を提供する。 【解決手段】 加熱ローラと、互いに圧接回転する定着
ローラ及び加圧ローラと、加熱ローラ及び定着ローラ或
は加熱ローラ及び加圧ローラの何れか一方或は何れにも
張架された無端状の定着ベルトと、少なくとも加熱ロー
ラの内部に定着ベルトを加熱する加熱用ヒータと、定着
ローラ側或は加圧ローラ側の何れか一方に設けられオイ
ル塗布ローラと、このオイル塗布ローラに圧接回転する
オイル供給ローラとを有するオイル塗布装置であって、
オイル塗布ローラの長さをLbとし、オイル供給ローラの
長さをLaとした場合に、オイル塗布ローラの長さLbとオ
イル供給ローラの長さLaとの関係がLb<Laとなるよう
に、それぞれのローラ長さの寸法を選定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル複写機、
レーザビームプリンタなどの画像形成装置に備えられた
定着装置に係り、特にフルカラー複写機に用いられるベ
ルト定着装置におけるオイル塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像形成装置に備えられた定着装
置においては、ヒートローラ方式の定着装置が主として
採用されている。この定着装置は互いに圧接し、その内
部にヒータを配設した定着ローラと加圧ローラとを有
し、これら各ローラの加熱、加圧により転写紙上の未定
着トナーを定着させるものである。ところが、このよう
なヒートローラ方式の定着装置の場合、定着ローラ及び
加圧ローラの肉厚が大きく、熱容量も大きいことから立
ち上がり時間が長い(7分程度)という欠点があった。
ところで、近年ではカラープリントのできるフルカラー
複写機が普及しており、このフルカラー複写機の場合に
は転写紙上の未定着トナー量がカラートナーの積層
(Y,M,C,BKの4層)により多くなるため、この
ような積層トナーを可能な限り長いスパンで低温定着さ
せることのできるベルト方式による定着装置(以下、単
に『ベルト定着装置』とする。)が採用されている。
【0003】以下、従来のベルト定着装置の概略構成に
ついて、図2及び図10を参照して簡単に説明する。すな
わち、図2及び図10に示すように、ベルト定着装置は互
いにほぼ平行に位置する加熱ローラ20、定着ローラ21及
び加圧ローラ22とを有し、このうち加熱ローラ20と定着
ローラ21には無端状の定着ベルト23が巻き掛けられてお
り、加圧ローラ22は定着ベルト23を介して定着ローラ21
に圧接している。また、加熱ローラ20、定着ローラ21及
び加圧ローラ22の内部には、熱源としてのヒータ26,2
7,28がそれぞれ設けられ、これら各ヒータ26,27,28
により各ローラ20,21,22が所定温度に加熱されるもの
となる。また、25はベルト寄り防止リングで、このベル
ト寄り防止リング25により定着ベルト23が片側にずれた
りするのを防止できるようになっている。そして、画像
形成動作時には所定温度に加熱された各ローラ20,21,
22の熱が定着ベルト23に伝えられるため定着ベルト23が
未定着トナー像の定着に適した温度に加熱され、この定
着ベルト23と加圧ローラ22との間に、転写紙Tを通過さ
せてカラープリントとして定着を行えるように構成され
ている。
【0004】また、図2に示すように35はオイル塗布装
置で、このオイル塗布装置35はオイル塗布ローラ36と、
このオイル塗布ローラ36に圧接するオイル供給ローラ3
7、オイル塗布フェルト38とを有しており、このうちオ
イル塗布ローラ36は定着ベルト23の外周上に当接し回転
している。これにより、オイル塗布フェルト38によりオ
イル供給ローラ37に塗布されるオイルはオイル塗布ロー
ラ36から定着ベルト23の外周面上に塗布することができ
る。また、オイル供給ローラ37にはオイル規制ブレード
39が当接しており、このオイル規制ブレード39により定
着ベルト23表面に塗布された余剰オイルを掻き落とすこ
とにより均一化することができる。ここで、本発明者が
実施した確認実験によると、オイル供給ローラ37の材質
をシリコンゴム(厚さ:2mm、外径φ12)とした場合
に、オイル規制ブレード39はオイル供給ローラ37に対し
て1mm程度食い込む構成になっている。また、オイル
供給ローラ37はギヤ駆動で回転しているためオイル塗布
フェルト38によるシリコンオイルの供給後には、オイル
塗布ローラ36に対してオイル規制ブレード39によりその
中央部は塗布ムラのない均一なオイル塗布(5mg/A4Y)を
行うことができる。以上のように、構成されるベルト定
着装置の場合、定着ベルト自体の熱容量が小さいため、
昇温速度が速くなるに伴い、立ち上がり時間を大幅に短
縮することができるという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来のフルカラー複写機に備えられるベルト定着装置の場
合には以下のような問題がある。すなわち、図10に示す
ようにオイル供給ローラ37の端部より3mm位の位置(X
部)は(1)オイル規制ブレード39による食い込みが発
生するため、この食い込みの当接力に負けてローラ端部
が変形するという不具合が生じる。また、(2)オイル
供給ローラ37の端部は、このオイル供給ローラ37の材料
となるゴムの研磨時、ゴムの逃げにより端部側のローラ
径が細くなるという傾向がある。従って、このようにロ
ーラ径が細くなるとオイル規制ブレード39による当接力
が弱くなり、ローラ端部付近ではオイル規制ブレード39
による規制が作用されないためオイルのすり抜け(残
存)が生じてしまう。そして、このようにローラ端部が
変形した場合にはオイル規制ブレード39によるオイル規
制ができないため、当然オイル供給が不均一な状態にな
り、特にローラ端部のオイルが規制できずに付着するオ
イル量が多くなってしまう。これはオイル塗布ローラ36
の長さL′とオイル供給ローラ37の長さLaとの長さがほ
ぼ等しくなっているからである。これに伴い、オイル供
給ローラ37からオイル塗布ローラ36及び定着ベルト23に
対して均一なオイル供給ができなくなるうえ、不均一の
オイルや余剰オイルは定着ベルト23に付着し、その余剰
オイルの一部は加圧ローラ22側、定着ベルト23の端部か
ら定着ローラ21側のフランジ部21aに移動して行く。そ
して、最後にはフランジ部21aに移動したオイルはベル
ト定着装置の底部に滴下し溜まったままとなる。このよ
うな余剰オイル量は非常に多いため、フランジ部21aに
移動したオイルは回収することができないうえ、オイル
が無駄になると共に、ベルト定着装置の清掃作業に時間
がかかるという問題がある。
【0006】そして、上述のような問題を解消すべく、
定着ベルト23表面に対して直接オイル規制ブレード39を
接触させることなどが考えられるが、この場合には定着
時の「画像こすれ」が発生する原因となる定着ベルト23
のスリップ現象が生じる恐れが有る。さらに、定着ベル
ト23上には微量のオフセットトナーが残留しているた
め、この残留トナーがオイル規制ブレード39に付着した
場合、定着ベルト23に傷を付けるため、定着ベルト23の
経時寿命を短くしてしまう恐れがあることから、直接定
着ベルトにオイル規制ブレード39を接触させる方法には
問題がある。また、特に転写紙T(用紙)のサイズが大
きい場合や第2原図、OHP等では、この用紙の端部側
にオイルスジが発生する原因となるため、画像品質の点
で問題である。
【0007】そこでこの発明の目的は、前記のような従
来の画像形成装置おけるベルト定着装置のもつ問題を解
消し、定着ベルトに塗布するオイルをベルト全体にわた
り均一化することにより、オイルの無駄を解消すると共
に、画像品質及びサービス性の向上を図ることのできる
画像形成装置を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記のよう
な目的を達成するために加熱ローラと、互いに圧接回転
する定着ローラ及び加圧ローラと、加熱ローラ及び定着
ローラ或は加熱ローラ及び加圧ローラの何れか一方或は
何れにも張架された無端状の定着ベルトと、少なくとも
加熱ローラの内部に定着ベルトを加熱する加熱用ヒータ
と、前記定着ローラ側或は加圧ローラ側の何れか一方に
設けられオイル塗布ローラと、このオイル塗布ローラに
圧接回転するオイル供給ローラとを有するオイル塗布装
置とからなる定着装置を備える画像形成装置において、
前記オイル塗布ローラの長さをLbとし、オイル供給ロー
ラの長さをLaとした場合に、オイル塗布ローラの長さLb
とオイル供給ローラの長さLaとの関係がLb<Laとなるよ
うに、それぞれのローラ長さの寸法を選定することを特
徴とするものである。
【0009】また、前記オイル供給ローラの両端部に、
このオイル供給ローラの硬度よりも、その硬度が高い高
硬度部材を設けることを特徴とするもので、この場合、
オイル供給ローラの両端部の変形(細径化)を予め防止
することができるためオイルのすり抜けがなくなり、こ
れにより、均一なオイルの塗布を行うことができる。ま
た、前記オイル供給ローラの両端部に圧接しオイルを掻
き取るための円筒状或はブレード状の補助オイル掻き取
り部材を設けることを特徴とするもので、この場合、余
剰オイルを効率よく掻き落とすことができるため、より
均一なオイルの塗布を行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明が適用される画像形
成装置の一例であるフルカラープリンタPを示す構成概
要図である。すなわち、図1に示すようにカラープリン
タPはレーザ書き込みユニット1と記録材上にトナー像
を形成する第1〜4の像担持体2,3,4,5とから成
る作像手段6、各像担持体2,3,4,5の表面を帯電
させるための帯電ローラ8、カラートナー像を転写紙上
に定着するベルト定着装置9とを有している。ここで、
各像担持体2,3,4,5の下方位置(対向位置)には
転写ベルト7が配置され、この転写ベルト7は駆動ロー
ラ15と従動ローラ16に巻き掛けられているため、その回
転駆動により矢印A方向に走行駆動している。また、転
写ベルト7を挟んで各像担持体2,3,4,5に対して
ほぼ対向する位置には転写ローラ10が配置されており、
この転写ローラ10は各像担持体2,3,4,5上のトナ
ーと逆極性の電圧を印加することにより転写紙T上にト
ナー像を転写することができる。さらに、ドラム状の感
光体として構成された第1〜4の像担持体2,3,4,
5はそれぞれ各色(Y,M,C,BK)の現像部12及び
クリーニング用のクリーニング部13とを有し、その各像
担持体2,3,4,5上にイエロートナー像(Y)、マ
ゼンタトナー像(M)、シアントナー像(C)及びブラ
ックトナー像(BK)がそれぞれ形成される。
【0011】ここで、各像担持体2,3,4,5上に各
色のトナー像を形成する構成及び作用は実質的に全て同
一であるため、一例として第1の像担持体2にトナー像
を形成する手順を以下に説明する。先ず、第1の像担持
体2は回転駆動(図1の時計方向)されており、この際
に帯電ローラ8によって第1の像担持体2表面は所定の
極性に均一に帯電される。次いで、その帯電面にレーザ
書き込みユニット1から光変調されたレーザビームLが
照射される。これによって、第1の像担持体2上には所
望の静電潜像が形成されると共に、この静電潜像はY色
の現像装置12によってイエロートナー像として可視像化
される。
【0012】一方、図示しない給紙部から給送された転
写紙は、第1の像担持体2と転写ベルト7の間に送り込
まれ、転写ベルト7上に担持されたまま搬送される。ま
た、前述したように転写ベルト7を挟んで、第1の像担
持体2にほぼ対向する位置には転写ローラ10が配置さ
れ、その転写ローラ10に対し、第1像担持体2上のトナ
ーと逆極性の電圧が印加され、これによって第1像担持
体2上のイエロートナー像が転写紙T上に転写される。
ここで、転写紙Tに転写されず、第1像担持体2表面に
残留している転写残トナーは、クリーニング装置13によ
って除去される。同様に、各像担持体2,3,4,5上
にマゼンタトナー像(M)、シアントナー像(C)及び
ブラックトナー像(BK)がそれぞれ形成され、これら
のトナー像(M,C,BK)が、前述したイエロートナ
ー像(Y)の転写された転写紙T上に順次重ね合されて
転写される(4層)。そして、4色のカラートナー像が
積層された転写紙Tはベルト定着装置9にまで搬送さ
れ、このベルト定着装置9で定着後、排紙トレイ上に排
出される。
【0013】次に、本発明におけるベルト定着装置の概
略構成について、図2を参照して詳しく説明する。すな
わち、図2に示すように、ベルト定着装置9は互いにほ
ぼ平行に位置する加熱ローラ20、定着ローラ21及び加圧
ローラ22とを有し、このうち加熱ローラ20と定着ローラ
21には無端状の定着ベルト23が巻き掛けられている。こ
こで、加熱ローラ20は例えばアルミニウムなどの金属よ
り成る薄肉円筒体により構成され、定着ローラ21は、例
えば薄肉円筒状の芯金とその外周面に積層されたシリコ
ンゴムにより構成され、加圧ローラ22も例えば、円筒状
の芯金の外周面にシリコンゴムを積層した薄肉円筒体に
より構成されている。また、定着ベルト23はベルト基材
と、その外周面に積層された離型層より成る表層によっ
て構成され、ベルト基材は、例えばニッケルやステンレ
ス鋼などの金属、又はポリイミドなどの樹脂により構成
され、離型層は例えばシリコンゴムにより構成されてい
る。ベルト基材が加熱ローラと定着ローラ21に接触し、
離型層が定着ベルト23の外側に位置する。ここで、定着
ベルト23の幅寸法は定着ローラ21及び加熱ローラ20の長
さ寸法Lc(図4)より短くなっている。また、定着ロー
ラ21の両端部にはベルト寄り防止リング25が付設されて
おり、このベルト寄り防止リング25により定着ベルト23
が片側にずれたりするのを防止できるようになってい
る。
【0014】そして、加熱ローラ20、定着ローラ21及び
加圧ローラ22は定着装置の図示しないフレームに回転自
在に支持され、加圧ローラ22は定着ベルト23を介して定
着ローラ21に圧接している。また、定着ローラ21と加圧
ローラ22が、図示しない駆動装置によって、図1に矢印
で示した方向にそれぞれ回転駆動され、これによって定
着ベルト23は矢印B方向に走行駆動されると共に、加熱
ローラ20が矢印方向に従動回転する。駆動装置は回転数
を変更(微調整可能)できるようになっている。また、
加熱ローラ20、定着ローラ21及び加圧ローラ22の内部に
は、熱源としてのヒータ26,27,28がそれぞれ設けら
れ、これら各ヒータ26,27,28により各ローラ20,21,
22が所定温度に加熱される。ここで、各ローラ21,22を
それぞれ直接加熱するヒータ27,28のうちの少なくとも
一方を省略してもよい。また、加熱ローラ20においてヒ
ータ26を、この加熱ローラ20の内部ではなく外部に設け
たり、加熱ローラ20自体が発熱するように、熱源が一体
化された加熱ローラを用いることもできる。定着ローラ
21と加圧ローラ22を加熱する熱源も同様に構成すること
ができる。そして、画像形成動作時には加熱ローラ20、
定着ローラ21、加圧ローラ22及び定着ベルト23は、前述
のようにそれぞれ駆動され、このとき各ローラに内設さ
れた各ヒータ26,27,28が各ローラ20,21,22を加熱
し、その熱が定着ベルト23に伝えられて定着ベルト23が
トナー像の定着に適した温度に加熱される。
【0015】この状態で、前述したように、未定着トナ
ー像を担持した転写紙Tが、図2に矢印Cで示すよう
に、ガイド板により案内されながら、定着ベルト23を介
して定着ローラ21と加圧ローラ22が互いに圧接したニッ
プ部Nに送り込まれ、ここを通過する。このとき、定着
すべきトナー像が定着ベルト23に接触するように転写紙
Tがニップ部Nに送り込まれる。このように転写紙Tが
ニップ部Nを通過することによって、未定着トナー像に
対して熱と圧力が加えられ、トナーが溶融して、当該ト
ナー像が転写紙上に定着されるものとなる。ニップ部N
を通過した転写紙Tは出口側ガイド板29に案内されなが
ら搬送される。ここで、本例では定着ベルト23の離型層
としてシリコンゴムを用いると、定着後のカラートナー
像の光沢を高め、その画質を向上させることができる。
上述のように、定着装置2は加熱ローラ20及び定着ロー
ラ21に巻き掛けられて走行駆動される無端状の定着ベル
ト23と、その定着ベルト23を介して定着ローラ21に圧接
する加圧ローラ22との間に、トナー像Tを担持した転写
紙Tを通過させて、そのトナー像を転写紙T上に定着す
るように構成されている。
【0016】ここで、本発明の特徴はベルト定着装置に
備えられているオイル塗布装置35にある。すなわち、図
3に示すように、オイル塗布装置35はオイル塗布ローラ
36、オイル供給ローラ37、オイル塗布フェルト38とを有
しており、このうちオイル塗布ローラ36は定着ベルト23
の外周上に当接し回転している。このオイル塗布ローラ
36により定着ベルト23の外周面上にシリコンオイル等の
離型剤を塗布することができる。定着ベルト23が巻かれ
ている加熱ローラ20に駆動のかからないオイル塗布ロー
ラ36が押圧され、そのオイル塗布ローラ36にオイル供給
ローラ37が押圧される。オイル供給ローラ37はギヤによ
り駆動され、オイル塗布フェルト38及びオイル規制ブレ
ード39が当接されており、このオイル規制ブレード39に
より定着ベルト23表面のオイル規制を行うことができ
る。オイル供給ローラ37をギヤ駆動としているのは、こ
のギヤ駆動がないとオイル塗布量を制御できないうえオ
イル塗布ムラとなるためである。また、30は定着ベルト
23に対して適当なテンションを付与する中空ローラであ
る。従って、このように構成されるベルト定着装置9
は、前述したように熱応答性に優れ、定着ベルト23に対
するトナーのオフセットの防止効果があり、しかもオイ
ルレス又はオイル微量塗布が可能な定着装置である。こ
こで、本例ではオイル塗布装置35は定着ローラ21側に設
けているが、このオイル塗布装置35は加圧ローラ22に設
けた場合でも本発明を適用することができる。
【0017】図4,5は本発明における第1実施形態を
示しており、オイル塗布ローラ36aの長さをオイル供給
ローラ37の長さよりも短く設定したことに特徴がある。
すなわち、図4,5に示すように、本第1実施形態では
オイル塗布ローラ36aの長さをLbとし、オイル供給ロー
ラ37の長さをLaとした場合、その関係はLb<Laとなるよ
うに選定している。従って、オイル塗布ローラ36aとオ
イル供給ローラ37の長手方向の寸法差は(La−Lb)/2
(片側)となる。ここで、オイル供給ローラ37の長さLa
は、このオイル供給ローラ37のゴム硬度、オイル規制ブ
レード39の当接力により異なるが、オイルの不均一な部
分より長くすればよいことから、例えば、オイル供給ロ
ーラ37において不均一な部分が端部より3mmあるとする
と、余裕を見てオイル塗布ローラ36aの長さを左右それ
ぞれ4mm程度短くすれば、オイル塗布ローラ36aにはオ
イル供給ローラ37側での均一な部分(中央部)のオイル
のみが塗布されるものとなる。
【0018】図6は本発明における第2実施形態を示し
ており、オイル供給ローラ37aの端部がオイル規制ブレ
ード39の当接力により変形するのを防ぐため、このオイ
ル供給ローラ37aの端部に対して高硬度部材を使用する
ことに特徴がある。すなわち、図6に示すようにオイル
供給ローラ37aの両端部(斜線部分)には高硬度部材50
が設けられている。この高硬度部材50の材料としては、
金属或は樹脂等を使用すればよく、この高硬度部材50の
外径はオイル供給ローラ37aのシリコンゴムに食い込む
オイル規制ブレード39の食い込み量を考慮して、径を小
さくしても良い。本第2実施形態の場合、上述した高硬
度部材50の存在によりオイル規制ブレード39の食い込み
を防止できることから、オイル供給ローラ37aの端部に
おけるオイル塗布量を均一にすることができる。
【0019】図7,8は本発明における第3実施形態を
示しており、オイル供給ローラ37に補助オイル規制部材
を設けることに特徴がある。すなわち、図7に示すよう
にオイル供給ローラ37の下方側(ブレードの下流側左右
両端部)に接触する位置には一対の補助オイル規制部材
51が設けられている。従って、この補助オイル規制部材
51によりオイル供給ローラ37における端部側の余剰オイ
ルを掻き取ることができるため、オイル供給ローラ37に
塗布されるオイルを規制し均一とすることができる。こ
こで、本例では補助オイル規制部材をローラ型としてお
り、回転しない状態あるいは回転差を設けた方が掻き取
り力が増大し均一化を促進することができるので好まし
い。また、本例では補助オイル規制部材51にはローラ型
を採用しているが、特にローラ型に限定されるものでは
なくブレード状の部材を用いても良い。この補助オイル
規制部材51で掻き取ったオイルはオイルサンプ60に落下
し、次いでオイルタンク(図示せず)に戻されるものと
なる。
【0020】図9は本発明における第4実施形態を示し
ており、オイル塗布フェルト38aの長さを短くすること
に特徴がある。すなわち、図9に示すように、オイル供
給ローラ37の長さをLaとし、オイル塗布フェルト38aの
長さをLdとした場合に、La>Ldとなるように各長さを選
定するものである。このため、オイル塗布フェルト38a
に塗布されたオイルはオイル供給ローラ37の端部には塗
布されず補給されないことから、オイル塗布が不均一と
なるローラ端部からはオイル塗布ローラ36にはオイルが
供給されない。この結果、定着ベルト23の全体にわた
り、より均一なオイルの塗布を行うことができる。尚、
本発明はオイル塗布装置に特徴があるため、上述した実
施形態では定着ベルト23の構成は加熱ローラ20及び定着
ローラ21に張架されたもの(定着ベルト+加圧ローラタ
イプ)としているが、この構成は加熱ローラ20及び加圧
ローラ22に張架される構成(定着ローラ+加圧ベルトタ
イプ)、或は(定着ベルト+加圧ベルトタイプ)とする
構成においても本発明を適用することができる。さら
に、上述したベルト定着装置のみならず、単に定着ロー
ラと加圧ローラとからなるローラ定着装置においても本
発明を適用することができる。
【0021】
【発明の効果】この発明は、上記のようであって、請求
項1に記載の発明は内部にヒータを有する定着ローラ
と、この定着ローラと圧接回転する加圧ローラと、前記
定着ローラ側或は加圧ローラ側の何れか一方に設けられ
るオイル塗布ローラと、このオイル塗布ローラに圧接回
転するオイル供給ローラとを有するオイル塗布装置とか
らなる定着装置を備える画像形成装置において、前記オ
イル塗布ローラの長さをLbとし、オイル供給ローラの長
さをLaとした場合に、オイル塗布ローラの長さLbとオイ
ル供給ローラの長さLaとの関係がLb<Laとなるように、
それぞれのローラ長さの寸法を選定するので、オイル供
給ローラ端部のオイル不均一の部分を除いて、均一な部
分のみ、オイル塗布ローラを接触させる事で定着ベルト
に均一なオイル塗布を達成することができるという効果
がある。
【0022】請求項2に記載の発明は、加熱ローラと、
互いに圧接回転する定着ローラ及び加圧ローラと、加熱
ローラ及び定着ローラ或は加熱ローラ及び加圧ローラの
何れか一方或は何れにも張架された無端状の定着ベルト
と、少なくとも加熱ローラの内部に定着ベルトを加熱す
る加熱用ヒータと、前記定着ローラ側或は加圧ローラ側
の何れか一方に設けられオイル塗布ローラと、このオイ
ル塗布ローラに圧接回転するオイル供給ローラとを有す
るオイル塗布装置とからなる定着装置を備える画像形成
装置において、前記オイル塗布ローラの長さをLbとし、
オイル供給ローラの長さをLaとした場合に、オイル塗布
ローラの長さLbとオイル供給ローラの長さLaとの関係が
Lb<Laとなるように、それぞれのローラ長さの寸法を選
定するので、オイル供給ローラ端部がオイル規制ブレー
ド当接力により変形するのを防ぐことができるため、オ
イル供給ローラの端部に付着するオイル不均一をなくす
ことができるという効果がある。
【0023】請求項3に記載の発明は、請求項1,2の
いずれかに記載の発明において前記オイル供給ローラの
両端部には、このオイル供給ローラの硬度よりも、その
硬度が高い高硬度部材を設けるので、オイル供給ローラ
の両端部の変形(細径化)を防止することができるため
オイルのすり抜けがなくなり、定着ベルト全体にわた
り、より均一なオイルの塗布を行うことができるという
効果がある。
【0024】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれかに記載の発明において前記オイル供給ローラの
両端部には、この両端部に圧接しオイルを掻き取るため
の円筒状或はブレード状の補助オイル掻き取り部材を設
けるので、オイル供給ローラに付着した余剰オイルを補
助オイル掻き取り部材で効率よく掻き落とすことができ
るため、より均一なオイルの塗布を余裕度をあげて行う
ことができるという効果がある。
【0025】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかに記載の発明において前記オイル供給ローラに
はオイルを塗布するオイル塗布フェルトを圧接すると共
に、このオイル塗布フェルトの長さをLdとした場合に、
このオイル塗布フェルトの長さLdと前記オイル供給ロー
ラの長さLaとの関係がLa>Ldとなるように、それぞれの
長さ寸法を選定するので、定着ベルトに塗布するオイル
をベルト全体にわたり均一化にすることにより、オイル
の無駄をなくし、且つ画像品質及びサービス性の向上を
図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用されるフルカラープリンタを示
す全体構成図である。
【図2】同ベルト定着装置を示す全体構成図である。
【図3】オイル塗布装置を示す拡大説明図である。
【図4】本発明における第1実施形態を示す図である。
【図5】同拡大平面図である。
【図6】本発明における第2実施形態を示す図である。
【図7】本発明における第3実施形態を示す図である。
【図8】同要部を示す拡大図である。
【図9】本発明における第4実施形態を示す図である。
【図10】従来におけるオイル塗布装置を示す拡大説明図
である。
【符号の説明】
P フルカラープリンタ 2 第1の像担持体 3 第2の像担持体 4 第3の像担持体 5 第4の像担持体 6 作像手段 7 転写ベルト 8 帯電ローラ 9,9a ベルト定着装置 10 転写ローラ 12 現像装置 13 クリーニング部 20 加熱ローラ 21 定着ローラ 22 加圧ローラ 23 定着ベルト 26,27,28 ヒータ 30 中空ローラ 35 オイル塗布装置 36,36a オイル塗布ローラ 37,37a オイル供給ローラ 38,38a オイル塗布フェルト 39 オイル規制ブレード 50 高硬度部材 51 補助オイル規制部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にヒータを有する定着ローラと、こ
    の定着ローラと圧接回転する加圧ローラと、前記定着ロ
    ーラ側或は加圧ローラ側の何れか一方に設けられオイル
    塗布ローラと、このオイル塗布ローラに圧接回転するオ
    イル供給ローラとを有するオイル塗布装置とからなる定
    着装置を備える画像形成装置において、前記オイル塗布
    ローラの長さをLbとし、オイル供給ローラの長さをLaと
    した場合に、オイル塗布ローラの長さLbとオイル供給ロ
    ーラの長さLaとの関係がLb<Laとなるように、それぞれ
    のローラ長さの寸法を選定することを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 加熱ローラと、互いに圧接回転する定着
    ローラ及び加圧ローラと、加熱ローラ及び定着ローラ或
    は加熱ローラ及び加圧ローラの何れか一方或は何れにも
    張架された無端状の定着ベルトと、少なくとも加熱ロー
    ラの内部に定着ベルトを加熱する加熱用ヒータと、前記
    定着ローラ側或は加圧ローラ側の何れか一方に設けられ
    オイル塗布ローラと、このオイル塗布ローラに圧接回転
    するオイル供給ローラとを有するオイル塗布装置とから
    なる定着装置を備える画像形成装置において、前記オイ
    ル塗布ローラの長さをLbとし、オイル供給ローラの長さ
    をLaとした場合に、オイル塗布ローラの長さLbとオイル
    供給ローラの長さLaとの関係がLb<Laとなるように、そ
    れぞれのローラ長さの寸法を選定することを特徴とする
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記オイル供給ローラの両端部には、こ
    のオイル供給ローラの硬度よりも、その硬度が高い高硬
    度部材を設けることを特徴とする請求項1,2のいずれ
    かに記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記オイル供給ローラの両端部には、こ
    の両端部に圧接しオイルを掻き取るための円筒状或はブ
    レード状の補助オイル掻き取り部材を設けることを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記オイル供給ローラにはオイルを塗布
    するオイル塗布フェルトを圧接すると共に、このオイル
    塗布フェルトの長さをLdとした場合に、このオイル塗布
    フェルトの長さLdと前記オイル供給ローラの長さLaとの
    関係がLa>Ldとなるように、それぞれの長さ寸法を選定
    することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012120952A (ja) * 2010-12-06 2012-06-28 Panasonic Corp 塗工装置

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