JP2003084046A - 試験装置 - Google Patents

試験装置

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JP2003084046A
JP2003084046A JP2001281551A JP2001281551A JP2003084046A JP 2003084046 A JP2003084046 A JP 2003084046A JP 2001281551 A JP2001281551 A JP 2001281551A JP 2001281551 A JP2001281551 A JP 2001281551A JP 2003084046 A JP2003084046 A JP 2003084046A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被試験対象ごとの遅れ時間の調整が不要な試
験装置を実現することを目的にする。 【解決手段】 本発明は、デジタルデータ及び同期ワー
ド検出信号を出力する被試験対象を試験する試験装置に
改良を加えたものである。本装置は、期待値データ、ス
トローブ信号、基準同期信号を出力する期待値発生部
と、この期待値発生部の基準同期信号によりカウントを
開始し、同期ワード検出信号により停止するカウンタ
と、このカウンタのカウント値のシフト段数で、期待値
発生部が出力する期待値データ、ストローブ信号を遅延
させる可変長シフトレジスタと、この可変長シフトレジ
スタからの期待値データ、ストローブ信号を入力し、被
試験対象のデジタルデータと期待値データとを、ストロ
ーブ信号のタイミングで比較する比較部とを有すること
を特徴とす装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルデータ及
び同期ワード検出信号を出力する被試験対象を試験する
試験装置に関し、被試験対象ごとの遅れ時間の調整が不
要な試験装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】デジタル変調波を復調する機器、例え
ば、無線伝送方式の一方式であるブルートゥース(Blue
tooth(TM))に用いられるIC,LSI等をICテスタ
(試験装置)を図6に示し、以下に説明する。
【0003】図6において、任意波形発生器1は、任意
波形メモリ1a,1bを有し、トリガ信号aを出力する
と共に、ベースバンド信号であるI信号b、Q信号cを
出力する。メモリ1aはI信号bを格納し、メモリ1b
はQ信号cを格納する。ここで、I信号b、Q信号c
は、バーストデータをGFSK(Gaussian Frequency Sh
ift Keying)、GMSK(Gaussian filtered Minimum Sh
ift Keying)、BPSK(Binary Phase Shift Keying)変
調等を行ったものである。直交変調器2は、直交変調部
2a、発振器2b、ミキサ2cを有し、任意波形発生器
1のI信号b、Q信号cを入力し、RF(Radio Frequen
cy)信号dを出力する。直交変調部2aは、I信号b、
Q信号cで中間周波数を直交変調する。発振器2bは、
高周波信号を出力する。ミキサ2cは、直交変調部2a
からの信号を高周波信号によりアップコンバートする。
【0004】被試験対象(以下DUT)3は例えば通信
受信器で、復調部3a、同期検出部3bを有し、直交変
調器2からのRF信号dを入力し復調を行い、デジタル
データe、同期ワード検出信号fを出力する。復調部3
aは、RF信号dを復調しデジタルデータeを出力す
る。同期検出部3bは、復調部3aが出力するデジタル
データeから同期ワードを検出し、同期ワード検出信号
fを出力する。
【0005】デジタルファンクション4は、任意波形発
生器1からのトリガ信号aに基づいて、任意波形発生器
1と同期して、期待値データg、ストローブ信号hを出
力する。期待値データgは、DUT3が出力することを
期待されるデータで、ストローブ信号hは、期待値デー
タを比較すべき位置にパルスを発生する。また、デジタ
ルファンクション4は、ICテスタにおいて、通常設け
られるドライバ、コンパレータ等を含み、デジタル部の
試験を行うものである。遅延回路D1,D2は、それぞ
れ、デジタルファンクション4が出力する期待値データ
g、ストローブ信号hをT1,T2時間遅らせる。
【0006】比較部5は、EX−ORゲート5a、AN
Dゲート5bからなり、DUT3からのデジタルデータ
eと遅延回路D1からの期待値データiとを、遅延回路
D2からのストローブ信号jのタイミングで比較し、パ
ス/フェイル(フェイルパルスl)を出力する。EX−
ORゲート5aは、DUT3からのデジタルデータeと
遅延回路D1からの期待値データiとを入力する。AN
Dゲート5bは、EX−ORゲート5aの出力kと遅延
回路D2からのストローブ信号jとを入力する。パルス
カウンタ6は、比較部5(ANDゲート5b)からのフ
ェイルパルスlをカウントする。
【0007】このような装置の動作を以下に説明する。
図7は図6に示す装置の動作を示したタイミングチャー
トである。
【0008】任意波形発生器1が、トリガ信号aを出力
すると共に、メモリ1a,1bからI信号b、Q信号c
を出力する。このI信号b、Q信号cを入力し、直交変
調器2は、直交変調部2a、発振器2b、ミキサ2cに
より、RF信号dが出力される。このRF信号dは、プ
リアンブル、同期ワード、データ(情報データ)で構成
されるバースト波形となっている。プリアンブルは、受
信時にビット同期を図るために先頭に設けられる。同期
ワードはデータ位置を示す。
【0009】そして、復調部3aが、RF信号dを復調
し、復調したデジタルデータeを出力する。このデジタ
ルデータeを入力して、同期検出部3bは、同期ワード
を検出した時点で、同期ワード検出信号fをハイレベル
とし、バースト期間中(データ位置の間)、ハイレベル
を継続し、バースト終了時にロウレベルに復帰する。
【0010】同時に、デジタルファンクション4が、ト
リガ信号aにより、任意波形発生器1に同期して、期待
値データg、ストローブ信号hを出力する。そして、こ
の期待値データg、ストローブ信号hをそれぞれ入力
し、遅延回路D1,D2は、DUT3等での遅延のた
め、td時間遅らせて、期待値データi、ストローブ信
号jを出力し、比較のタイミングを合わせる。
【0011】EX−ORゲート5が、デジタルデータe
と期待値データiとを入力し、排他的論理和を出力kと
して出力する。この出力kとストローブ信号jとの論理
和を、ANDゲート5bはフェイルパルスlとして出力
する。例えば、図7のデジタルデータeのエラービット
で、フェイルパルスlが出力される。そして、パルスカ
ウンタ6がフェイルパルスlをカウントする。このカウ
ント値により、ビットエラー数を測定し、DUT3の良
否の判定を行う。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】デジタル変調波を入力
してから、復調しデジタルデータを出力するまでの遅延
時間に、IC,LSI等の個体ごとに大きくばらつきが
ある。このため、個体ごとに遅延回路D1,D2を調整
しなくてはならず、試験時間がかかってしまった。
【0013】そこで、本発明の目的は、被試験対象ごと
の遅れ時間の調整が不要な試験装置を実現することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
デジタルデータ及び同期ワード検出信号を出力する被試
験対象を試験する試験装置において、期待値データ、ス
トローブ信号、基準同期信号を出力する期待値発生部
と、この期待値発生部の基準同期信号によりカウントを
開始し、前記同期ワード検出信号により停止するカウン
タと、このカウンタのカウント値のシフト段数で、前記
期待値発生部が出力する期待値データ、ストローブ信号
を遅延させる可変長シフトレジスタと、この可変長シフ
トレジスタからの期待値データ、ストローブ信号を入力
し、前記被試験対象のデジタルデータと期待値データと
を、ストローブ信号のタイミングで比較する比較部とを
有することを特徴とするものである。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、被試験対象からの同期ワード検出信号をカ
ウントするパルスカウンタを設け、被試験対象からの同
期ワード検出信号を入力したとき、比較部は比較を行う
ことを特徴とするものである。
【0016】請求項3記載の発明は、デジタルデータ及
び同期ワード検出信号を出力する被試験対象を試験する
試験装置において、期待値データ、ストローブ信号、基
準同期信号を出力する期待値発生部と、前記同期ワード
検出信号によりカウントを開始し、前記期待値発生部の
基準同期信号により停止するカウンタと、このカウンタ
のカウント値のシフト段数で、前記デジタルデータを遅
延させる可変長シフトレジスタと、この可変長シフトレ
ジスタからのデジタルデータを入力し、このデジタルデ
ータと前記期待値発生部の期待値データとを、期待値発
生部のストローブ信号のタイミングで比較する比較部と
を有することを特徴とするものである。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、被試験対象からの同期ワード検出信号をカ
ウントするパルスカウンタを設け、可変長シフトレジス
タは、被試験対象からの同期ワード検出信号も遅延さ
せ、この遅延させた同期ワード検出信号を入力したと
き、比較部は比較を行うことを特徴とするものである。
【0018】請求項5記載の発明は、請求項3記載の発
明において、被試験対象からの同期ワード検出信号をカ
ウントするパルスカウンタと、被試験対象からの同期ワ
ード検出信号に基づいて、パルス信号を発生するパルス
発生部とを設け、パルス信号を入力したとき、比較部が
比較を行うことを特徴とするものである。
【0019】請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれ
かに記載の発明において、可変長シフトレジスタは、直
列に接続された複数のレジスタと、これらのレジスタの
出力をカウンタのカウント値に基づいて選択し出力する
データセレクタとを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0020】請求項7記載の発明は、請求項1〜6のい
ずれかの記載の発明において、被試験対象は、デジタル
変調波を復調し、デジタルデータ、同期ワード検出信号
を出力することを特徴とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下図面を用いて本発明の実施の
形態を説明する。図1は本発明の一実施例を示した構成
図である。ここで、図6と同一のものは同一符号を付し
説明を省略する。
【0022】図1において、デジタルファンクション7
は期待値発生部で、任意波形発生器からのトリガ信号a
に基づいて、任意波形発生器と同期して、期待値データ
g、ストローブ信号h、基準同期信号mを出力する。こ
こで、基準同期信号mは、期待値データg、ストローブ
信号hに同期した信号である。クロック信号発生器8
は、DUT3の出力データレートより速いクロック周期
のクロックnを発生する。カウンタ9は、クロック信号
発生器8のクロックnにより動作し、デジタルファンク
ション7の基準同期信号mによりカウントを開始し、D
UT3の同期ワード検出信号fにより停止し、カウント
値を出力する。
【0023】可変長シフトレジスタ10は、クロック信
号発生部8からのクロックnにより動作し、カウンタ9
のカウント値のシフト段数で、期待値データgを遅延さ
せる。この可変長シフトレジスタ10は図2に示すよう
に構成される。可変長シフトレジスタ10は、直列に接
続された複数のレジスタ10a、データセレクタ10b
からなる。初段のレジスタ10aは、期待値データgを
D端子に入力し、クロックnをクロック端子に入力す
る。次段以降のレジスタ10aは、前段のレジスタ10
aのQ端子がD端子に接続され、クロックnがクロック
端子に入力される。データセレクタ10bは、複数のレ
ジスタ10aのQ端子を、カウンタ9のカウント値に基
づいて選択し、期待値データpとして出力する。
【0024】可変長シフトレジスタ11は、クロック信
号発生部8からのクロックnにより動作し、カウンタ9
のカウント値のシフト段数で、ストローブ信号hを遅延
させる。この可変長シフトレジスタ11の構成は、可変
長シフトレジスタ10と同様の構成であるので、図示を
省略する。パルスカウンタ12は、DUT3からの同期
ワード検出信号fのパルス発生回数をカウントする。
【0025】また、比較部5は、EX−ORゲート5
a、ANDゲート5bの代わりに、EX−ORゲート5
c、ANDゲート5dが設けられる。そして、比較部5
は、DUT3からのデジタルデータeと可変波長シフト
レジスタ10からの期待値データpとを、可変長シフト
レジスタ11からのストローブ信号qのタイミングで比
較し、DUT3の同期ワード検出信号fがハイレベルの
とき、パス/フェイル(フェイルパルスs)をパルスカ
ウンタ6に出力する。EX−ORゲート5cは、DUT
3からのデジタルデータeと可変長シフトレジスタ10
からの期待値データpとを入力する。ANDゲート5d
は、EX−ORゲート5の出力rとDUT3からの同期
ワード検出信号fと可変長シフトレジスタqのストロー
ブ信号qとを入力し、パルスカウンタ6にフェイルパル
スsを出力する。
【0026】このような装置の動作を以下で説明する。
図3は図1に示す装置の動作を示したタイミングチャー
トである。
【0027】復調部3aが、RF信号dを復調し、復調
したデジタルデータeを出力する。このデジタルデータ
eを入力して、同期検出部3bは、同期ワードを検出し
た時点で、同期ワード検出信号をハイレベルとし、バー
スト期間中(データ位置の間)、ハイレベルを継続し、
バースト終了時にロウレベルに復帰する。
【0028】同時に、デジタルファンクション7が、ト
リガ信号aにより、任意波形発生器に同期して、期待値
データg、ストローブ信号hをそれぞれ可変長シフトレ
ジスタ10,11に出力する。また、デジタルファンク
ション7は基準同期信号mをカウンタ9に出力する。カ
ウンタ9は、カウントを開始し、クロック信号発生器8
のクロックnごとにカウントアップしていく。また、デ
ジタルファンクション7からの期待値データg、ストロ
ーブ信号hを入力し、それぞれ可変長シフトレジスタ1
0,11は、クロック信号発生器8のクロックnごとに
シフトを行う。つまり、可変長シフトレジスタ10の場
合、レジスタ10aが次段のレジスタ10aに期待値デ
ータgを伝達していく。
【0029】カウンタ9は、DUT3からの同期ワード
検出信号fにより、カウントアップを終了し、カウント
値を可変長シフトレジスタ10,11に与える。また、
パルスカウンタ12が同期ワード検出信号fの数をカウ
ントする。可変長シフトレジスタ10,11は、それぞ
れ、カウンタ値に対応するシフト段数分の遅らせた期待
値データp、ストローブ信号qを出力する。つまり、可
変長シフトレジスタ10の場合、データセレクタ10b
が、カウンタ9のカウント値により、期待値データgが
入力されてからカウント値分後のレジスタ10aの出力
を選択し、期待値データpを出力する。この結果、およ
そTd時間だけ遅らせることができ、比較部5での比較
タイミングを合わせることができる。ただし、この遅延
時間の分解能は、クロックnの周波数で制限を受けるこ
とはいうまでもない。
【0030】EX−ORゲート5cが、デジタルデータ
eと期待値データpとを入力し、排他的論理和を出力r
として出力する。この出力rと同期ワード検出信号fと
ストローブ信号qとの論理和を、ANDゲート5dはフ
ェイルパルスsとして出力する。例えば、図3のデジタ
ルデータeのエラービットで、フェイルパルスsが出力
される。
【0031】そして、パルスカウンタ6がフェイルパル
スsをカウントする。このカウント値により、ビットエ
ラー数を測定し、DUT3の良否の判定を行う。ここ
で、DUT3の良否の判定は、繰返しDUT3にバース
ト波形(RF信号d)を与えて、測定ビット数を増や
し、測定精度を高めている。そして、同期ワード検出信
号fが検出されない場合、そのバースト内のデータにつ
いて、ビットエラー(フェイルパルスs)として、パル
スカウンタ6はカウントしない。従って、同期ワードを
検出しなかった場合のデータは、ビットエラーレートの
計算に含めないような測定ができる。すなわち、ブルー
トゥースの規格に従った測定を行うことができる。
【0032】なお、ビットエラーレートは、(ビットエ
ラーレート)=(パルスカウンタ6のパルスカウント
数)/(パルスカウンタ12のパルスカウント数×n)
で求められ、nは1バースト波形当たりの比較データビ
ット数である。
【0033】このように、カウンタ9で、デジタルファ
ンクション7が出力する基準同期信号mとDUT3が出
力する同期ワード検出信号fとの差をカウントし、この
カウント結果により、可変長シフトレジスタ10,11
で、期待値データg、ストローブ信号hを遅延させたの
で、比較タイミング合わせの遅延時間設定が不要になっ
た。従って、DUT3が遅延時間に大きなばらつきがあ
っても試験を行うことができる。すなわち、試験時間を
短くすることができる。
【0034】次に第2の実施例を図4に示し説明する。
ここで、図1と同一のものは同一符号を付し説明を省略
する。
【0035】図4において、カウンタ13は、クロック
信号発生器8のクロックnにより動作し、DUT3の同
期ワード検出信号fによりカウントを開始し、デジタル
ファンクション7の基準同期信号mにより停止し、カウ
ント値を出力する。可変長シフトレジスタ14,15
は、それぞれ、DUT3からのデジタルデータe、同期
ワード検出信号fとを入力し、クロック信号発生部8か
らのクロックnにより動作し、カウンタ13のカウント
値のシフト段数で、デジタルデータe、同期ワード検出
信号fを遅延させる。また、可変長シフトレジスタ1
4,15の具体的構成は、図2に示される可変長シフト
レジスタ10と同じである。
【0036】また、比較部5は、EX−ORゲート5
c、ANDゲート5dの代わりに、EX−ORゲート5
e、ANDゲート5fが設けられる。そして、比較部5
は、可変長シフトレジスタ14からのデジタルデータe
とデジタルファンクション7からの期待値データgと
を、デジタルファンクション7からのストローブ信号h
のタイミングで比較し、可変長シフトレジスタ15の同
期ワード検出信号fがハイレベルのとき、パス/フェイ
ル(フェイルパルス)をパルスカウンタ6に出力する。
【0037】EX−ORゲート5eは、可変長シフトレ
ジスタ14からのデジアルデータeとデジタルファンク
ション7からの期待値データgとを入力する。ANDゲ
ート5fは、EX−ORゲート5eの出力と可変長シフ
トレジスタ15からの同期ワード検出信号fとデジタル
ファンクション7のストローブ信号hとを入力し、パル
スカウンタ6に出力する。
【0038】このような装置の動作を以下に説明する。
DUT3は、デジタルデータe、同期ワード検出信号f
を出力する。同期ワード検出信号fにより、カウンタ1
3はカウントを開始し、クロック信号発生器8のクロッ
クnごとにカウントアップしていく。また、DUT3か
らのデジタルデータe、同期ワード検出信号fをそれぞ
れ入力し、可変長シフトレジスタ14,15は、クロッ
ク信号発生器8のクロックnごとにシフトを行う。
【0039】そして、デジタルファンクション7が、ト
リガ信号aにより同期して、DUT3がデジタルデータ
e、同期ワード検出信号fを出力する時間より遅らせ
て、期待値データg、ストローブ信号h、基準同期信号
mを出力する。基準同期信号mにより、カウンタ13
は、カウントアップを終了し、カウント値を可変長シフ
トレジスタ14,15に与える。
【0040】可変長シフトレジスタ14,15は、それ
ぞれ、カウント値に対応するシフト段数分の遅らせたデ
ジタルデータe、同期ワード検出信号fを出力する。E
X−ORゲート5eが、可変長シフトレジスタ14から
のデジタルデータeとデジタルファンクション7からの
期待値データgとを入力し、排他的論理和を出力する。
この出力と可変長シフトレジスタ15からの同期ワード
検出信号fとデジタルファンクション7からのストロー
ブ信号hとの論理和を、ANDゲート5fはフェイルパ
ルスとしてパルスカウンタ6に出力する。そして、パル
スカウンタ6がフェイルパルスをカウントし、このカウ
ント値により、ビットエラー数を測定し、DUT3の良
否の判定を行う。
【0041】なお、本発明はこれに限定されるものでは
なく、以下のようなものでもよい。 (1)図5に示されるように、RF信号dが同期ワード
と情報データとの間にチェンネル種別等のデータを設け
ている場合、DUT3が出力する同期ワード検出信号f
は、同期ワード検出直後に出力されるので、パルス幅が
長くなる。従って、同期ワード検出信号fのパルス幅
が、比較部5の比較データ期間を包含する十分なタイミ
ングマージンが存在する場合は、可変長シフトレジスタ
15でなく、可変されない固定のシフトレジスタでもよ
い。
【0042】(2)図4に示す装置では、可変長シフト
レジスタ15の代わりに、DUT3からの同期ワード検
出信号fをトリガとし、比較データ期間を包含するパル
ス幅のパルスを発生するパルス発生器でもよい。
【0043】(3)比較部5、パルスカウンタ6の代わ
りに、デジタルファンクション7の内部、つまり、通常
のICテスタに用いられるコンパレータにしてもよい。
この場合、フェイル数を後程演算して求める。
【0044】(4)可変長シフトレジスタ10,11
は、別々の構成を示したが一体でもよい。同様に、可変
長シフトレジスタ14,15も一体でもよい。
【0045】(5)図1において、比較部5は、EX−
ORゲート5c、ANDゲート5dの構成を示したが、
図6に示すEX−ORゲート5aの前段にANDゲート
を設け、デジタルデータe、同期ワード検出信号fを入
力し、デジタルデータeの代わりに、ANDゲートの出
力をEX−ORゲート5aに入力する構成でもよい。
【0046】(6)任意波形発生器1からのトリガ信号
aにより、任意波形発生器1とデジタルファンクション
4,7とが同期を図る構成を示したが、デジタルファン
クション4からトリガ信号を出力し、任意波形発生器1
とデジタルファンクション4,7とが同期を図る構成で
もよい。
【0047】(7)カウンタ9は、同期ワード検出信号
fを入力した時、カウント値を出力する構成を示した
が、常にカウント値を出力する構成でもよい。この場
合、可変長シフトレジスタ10にも同期ワード検出信号
fを入力し、データセレクタ10bが同期ワード検出信
号fを入力したときのカウント値で出力を行う構成にす
ればよい。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、以下ような効果があ
る。請求項1,2,6,7によれば、カウンタで、期待
値発生部が出力する基準同期信号と被試験対象が出力す
る同期ワード検出信号との差をカウントし、このカウン
ト結果により、可変長シフトレジスタで、期待値デー
タ、ストローブ信号を遅延させたので、比較タイミング
合わせの遅延時間設定が不要にすることができる。従っ
て、被試験対象が遅延時間に大きなばらつきがあっても
試験を行うことができる。すなわち、試験時間を短くす
ることができる。
【0049】請求項3〜7によれば、カウンタで、期待
値発生部が出力する基準同期信号と被試験対象が出力す
る同期ワード検出信号との差をカウントし、このカウン
ト結果により、可変長シフトレジスタで、被試験対象が
出力するデジタルデータを遅延させたので、比較タイミ
ング合わせの遅延時間設定が不要にすることができる。
従って、被試験対象が遅延時間に大きなばらつきがあっ
ても試験を行うことができる。すなわち、試験時間を短
くすることができる。
【0050】請求項2,4〜7によれば、同期ワード検
出信号を入力したとき、比較部が比較を行い、パルスカ
ウンタにより同期ワード検出信号の数をカウントするの
で、同期ワードを検出した場合のみの試験を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示した構成図である。
【図2】可変長シフトレジスタ10の構成を示した図で
ある。
【図3】図1に示す装置の動作を示したタイミングチャ
ートである。
【図4】本発明の他の実施例を示した構成図である。
【図5】同期ワード検出信号fを説明する図である。
【図6】従来の試験装置の構成を示した図である。
【図7】図6に示す装置の動作を示したタイミングチャ
ートである。
【符号の説明】
3 DUT 5 比較部 7 デジタルファンクション 9,13 カウンタ 10,11,14,15 可変長シフトレジスタ 12 パルスカウンタ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタルデータ及び同期ワード検出信号
    を出力する被試験対象を試験する試験装置において、 期待値データ、ストローブ信号、基準同期信号を出力す
    る期待値発生部と、 この期待値発生部の基準同期信号によりカウントを開始
    し、前記同期ワード検出信号により停止するカウンタ
    と、 このカウンタのカウント値のシフト段数で、前記期待値
    発生部が出力する期待値データ、ストローブ信号を遅延
    させる可変長シフトレジスタと、 この可変長シフトレジスタからの期待値データ、ストロ
    ーブ信号を入力し、前記被試験対象のデジタルデータと
    期待値データとを、ストローブ信号のタイミングで比較
    する比較部とを有することを特徴とする試験装置。
  2. 【請求項2】 被試験対象からの同期ワード検出信号を
    カウントするパルスカウンタを設け、被試験対象からの
    同期ワード検出信号を入力したとき、比較部は比較を行
    うことを特徴とする請求項1記載の試験装置。
  3. 【請求項3】 デジタルデータ及び同期ワード検出信号
    を出力する被試験対象を試験する試験装置において、 期待値データ、ストローブ信号、基準同期信号を出力す
    る期待値発生部と、 前記同期ワード検出信号によりカウントを開始し、前記
    期待値発生部の基準同期信号により停止するカウンタ
    と、 このカウンタのカウント値のシフト段数で、前記デジタ
    ルデータを遅延させる可変長シフトレジスタと、 この可変長シフトレジスタからのデジタルデータを入力
    し、このデジタルデータと前記期待値発生部の期待値デ
    ータとを、期待値発生部のストローブ信号のタイミング
    で比較する比較部とを有することを特徴とする試験装
    置。
  4. 【請求項4】 被試験対象からの同期ワード検出信号を
    カウントするパルスカウンタを設け、可変長シフトレジ
    スタは、被試験対象からの同期ワード検出信号も遅延さ
    せ、この遅延させた同期ワード検出信号を入力したと
    き、比較部は比較を行うことを特徴とする請求項3記載
    の試験装置。
  5. 【請求項5】 被試験対象からの同期ワード検出信号を
    カウントするパルスカウンタと、 被試験対象からの同期ワード検出信号に基づいて、パル
    ス信号を発生するパルス発生部とを設け、パルス信号を
    入力したとき、比較部が比較を行うことを特徴とする請
    求項3記載の試験装置。
  6. 【請求項6】 可変長シフトレジスタは、 直列に接続された複数のレジスタと、 これらのレジスタの出力をカウンタのカウント値に基づ
    いて選択し出力するデータセレクタとを備えたことを特
    徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の試験装置。
  7. 【請求項7】 被試験対象は、デジタル変調波を復調
    し、デジタルデータ、同期ワード検出信号を出力するこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の試験装
    置。
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