JP2003083940A - 測定装置及び方法 - Google Patents

測定装置及び方法

Info

Publication number
JP2003083940A
JP2003083940A JP2001273008A JP2001273008A JP2003083940A JP 2003083940 A JP2003083940 A JP 2003083940A JP 2001273008 A JP2001273008 A JP 2001273008A JP 2001273008 A JP2001273008 A JP 2001273008A JP 2003083940 A JP2003083940 A JP 2003083940A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
eddy current
detected
crystal
interface
crucible
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001273008A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasunao Oyama
泰直 雄山
Arata Akutsu
新 阿久津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Optron Inc
Original Assignee
Canon Inc
Optron Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc, Optron Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001273008A priority Critical patent/JP2003083940A/ja
Publication of JP2003083940A publication Critical patent/JP2003083940A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Magnetic Means (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 結晶性物質の融液から固体に相変化する界面
及び結晶境界(の有無及び位置)を高精度に検出する測
定装置及び方法を提供する。 【解決手段】 被検出体の融液又は溶液から固体に相変
化をする界面及び/又は前記被検出体の結晶境界を検出
する測定装置であって、前記被検出体と非接触に配置さ
れ、前記被検出体を横切る磁束を発生させて電磁誘導に
より前記被検出体の内部に渦電流を発生させる渦電流発
生部と、前記界面及び/又は結晶境界を検出するために
前記渦電流の変化を検出する検出器とを有する測定装置
を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般には、測定装
置及び方法に関し、特に、結晶性物質の融液又は溶液と
結晶との界面位置及び多結晶のバウンダリ(結晶境界)
の有無を測定する測定装置及び方法に関する。本発明
は、例えば、(「ブリッジマン法」としても知られる)
坩堝降下法において、融液から固体へ相変化をする界面
位置を検出する測定装置に好適である。
【0002】
【従来の技術】現在エレクトロニクス分野やハイテクノ
ロジー分野の様々な用途に対応した結晶材料の開発が進
んでいる。優れた電子物性や光学特性を有する結晶材料
としては、例えば、所定方位に成長した単結晶がある。
かかる単結晶を製造するためには、成長結晶内の歪みを
制御するために結晶性物質の融液又は溶液が固体に結晶
化する結晶境界が水平になるようにより高精度に制御す
ること、及び、多結晶の生成を防止し、面方位を制御す
るために結晶成長の起点を一点にするなどが必要であ
る。これらの条件を確認するために、界面及び結晶境界
(の有無及び位置)を検出すること必要となる。
【0003】主な結晶成長技術としては従来からシリコ
ン単結晶を製造するのに使用される坩堝引き上げ法
(「CZ法としても知られる」)やフッ化物単結晶を製
造するのに使用される坩堝引き下げ法などがある。かか
る方法は、結晶性物質の原料を坩堝内に充填し、ヒータ
による過熱により融解させた原料を坩堝を昇降又は降下
させて冷却することによって結晶化する方法である。
【0004】従来の結晶成長法では、結晶成長が生じて
いる融液から固体に相変化する界面位置を検出する方法
として、測定者の目視によるその場観察や熱電対が利用
されてきた。目視は結晶製造装置に取り付けられた透明
な窓を利用して直接見ることで、熱電対は結晶成長時に
発生する潜熱を測定することで界面位置の検出を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、目視によるそ
の場観察は、坩堝引き上げ法のような結晶が生じる方向
である上部に開放構造を有する結晶製造装置には利用で
きるが、坩堝引き下げ法のような結晶の外側にヒータを
有する構造には不向きである。加えて、フッ化物の結晶
成長にはカーボン製の坩堝を用いるため直接目視を行う
ことは不可能である。
【0006】また、熱電対による測定は、融液に直接熱
電対を接触させなければならないので坩堝内の状態が変
化したり、成長の度に熱電対を取り替える必要が生じた
りしてコストが高くなると共に不純物混入の問題が発生
する。加えて、フッ化物などの結晶では、融点が高すぎ
るために潜熱を完全に検出することができない。従っ
て、結晶性物質の融液が固体に結晶化する界面位置を高
精度に制御することができず、優れた電子物性や光学特
性を有する結晶を安定して提供することができない。
【0007】一方、多結晶を検出する方法も、結晶成長
中は目視によるその場観察や熱電対を利用して行ってい
たため、結晶成長の生じている方向による判断しかでき
ず、特に、坩堝引き下げ法では、結晶を結晶製造装置か
ら取り出すまで多結晶の状態を確認することができなか
った。従って、多結晶の発生を早い段階で検出すること
ができず、歩留まりも向上できなかった。
【0008】そこで、本発明は、結晶性物質の融液から
固体に相変化する界面及び結晶境界(の有無及び位置)
を高精度に検出する測定装置及び方法を提供することを
例示的目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の一側面としての測定装置は、被検出体の融
液又は溶液から固体に相変化をする界面及び/又は前記
被検出体の結晶境界を検出する測定装置であって、前記
被検出体と非接触に配置され、前記被検出体を横切る磁
束を発生させて電磁誘導により前記被検出体の内部に渦
電流を発生させる渦電流発生部と、前記界面及び/又は
結晶境界を検出するために前記渦電流の変化を検出する
検出器とを有する。かかる測定装置は、被検出体と非接
触に配置された渦電流発生部に発生する磁束が電磁誘導
によって被検出体に渦電流を生じ、この渦電流の大きさ
を検出器によって検出する。従って、被検出体の状態変
化、例えば、液体から固体へ相変化する界面、被検出体
内に存在する結晶境界を渦電流の変化として検出するこ
とができる。前記検出部は、前記渦電流の変化を前記磁
束を前記渦電流が切ることによるインピーダンスの変化
として検出する。これにより、被検出体の液体から固体
へ相変化する界面、被検出体内に存在する結晶境界をイ
ンピーダンスの変化として検出することができる。前記
渦電流発生部は、導電性金属、セラミック又はカーボン
からなるコイルを有する。前記渦電流発生部は、水冷又
は空冷の冷却手段を有する。これにより、被検出体のお
かれている環境、特に高温状態に影響されずに検出をす
ることが可能になる。前記渦電流発生部は、前記磁束を
発生する磁束発生部と、当該磁束発生部を移動させる駆
動装置とを有する。これにより、被検出体のおかれてい
る状態に応じて検出可能な位置に磁束発生部を移動させ
ることができる。また、被検出体が移動している場合に
おいても磁束発生部を同期移動させることで、事実上、
静止している状態と同様に検出することが可能となる。
前記渦電流発生部は、前記磁束を発生させるための周波
数を可変とする発振器を更に有する。これにより、被検
出体の材質に応じて磁束を発生させるための周波数を変
化させることが可能となる。前記検出器は、前記被検出
体の複数の位置における渦電流を測定し、当該渦電流の
変化した前記被検出体の位置を前記被検出体の前記界面
及び/又は前記結晶境界の位置として検出する。これに
より、被検出体の液体から固体へ相変化する界面及び/
又は被検出体内に存在する結晶境界の位置を検出するこ
とができる。
【0010】本発明の別の側面としての測定方法は、被
検出体の融液又は溶液から固体に相変化をする界面位置
及び/又は結晶境界の有無を検出する測定方法であっ
て、前記被検出体と非接触に磁束を発生させて電磁誘導
により前記被検出体に渦電流を発生するステップと、前
記界面及び/又は結晶境界を検出するために前記渦電流
の変化を検出するステップとを有する。前記検出ステッ
プは、前記渦電流の変化を前記渦電流が前記磁束を切る
ことによるインピーダンスの変化として検出する。前記
検出ステップは、前記被検出体の複数の位置における渦
電流を測定し、当該渦電流の変化した前記被検出体の位
置を前記被検出体の前記界面及び/又は前記結晶境界の
位置として検出する。かかる測定方法は、上述の測定装
置と同様の作用を奏する。
【0011】本発明の更に別の側面としての結晶製造装
置は、上述の測定装置と、結晶性物質の原料を収納して
結晶成長させる坩堝と、前記坩堝を介して、前記原料を
過熱する加熱装置と、前記測定装置の測定結果に基づき
前記原料の界面付近の温度を制御する制御装置とを有す
る。かかる結晶製造装置は、結晶成長中の融液から固体
に相変化をする界面位置を非接触に正確に検出すること
ができるので、(例えば、温度制御による)高精度な界
面制御を行うことが可能となり、結晶性に優れた結晶を
安定して提供することが可能となる。また、複数の箇所
から結晶成長の界面を検出した場合、成長中の結晶がバ
ウンダリを有する多結晶であることを早い段階で知るこ
とができるので、結晶を取り出す前に再溶解させて結晶
成長を行うことで歩留まりが向上する。
【0012】本発明の更に別の側面としての結晶製造方
法は、坩堝に収納された結晶性物質の原料から結晶を製
造させる結晶製造方法において、成長されるべき前記結
晶に非接触に磁束を発生させて電磁誘導により前記被検
出体に渦電流を発生させ、当該渦電流の変化する位置を
検出するステップと、前記検出ステップで得た前記渦電
流の変化する位置を界面とみなして設定した界面位置と
一致するように前記坩堝の温度を制御するステップとを
有する。かかる結晶製造方法は、上述の結晶製造装置と
同様の作用を奏する。
【0013】本発明の更に別の側面としての光学素子は
上述の結晶製造装置から得た結晶から製造される。かか
る光学素子は、レンズ、回折格子、光学膜体及びそれら
の複合体、例えば、レンズ、マルチレンズ、レンズアレ
イ、レンチキュラーレンズ、ハエの目レンズ、非球面レ
ンズ、回折格子、バイナリーオプティックス素子及びそ
れらの複合体を含む。
【0014】本発明の更に別の側面としての露光装置
は、紫外光、遠紫外光及び真空紫外光を露光体として利
用し、当該露光光を、上述の光学素子を含む光学系を介
して被処理体に照射して当該被処理体を露光する。かか
る露光装置も光学素子と同様の作用を奏する。
【0015】本発明の更に別の側面としてのデバイス製
造方法は、上述の露光装置を用いて前記被処理体を投影
露光するステップと、前記投影露光された前記被処理体
に所定のプロセスを行うステップとを有する。上述の露
光装置の作用と同様の作用を奏するデバイス製造方法の
請求項は、中間及び最終結果物であるデバイス自体にも
その効力が及ぶ。また、かかるデバイスは、LSIやV
LSIなどの半導体チップ、CCD、LCD、磁気セン
サー、薄膜磁気ヘッドなどを含む。
【0016】本発明の更なる目的又はその他の特徴は、
以下添付図面を参照して説明される好ましい実施例によ
って明らかにされるであろう。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明者は、目視が不可能な場合
や目視による測定者の主観が含まれることなく、且つ、
結晶性物質の融液に直接触れずに客観的なデータとして
結晶性物質の界面を正確に測定する方法を鋭意検討した
結果、渦流探傷試験法を利用することを発見した。渦流
探傷試験法は、一般に、物質の傷の状態を非破壊的に検
査する手法(探傷試験)であり、他に、材質試験、膜圧
測定、距離形状試験などにも利用されている。
【0018】ここで、渦流探傷試験法を以下に説明す
る。図2は、渦流探傷試験法を説明するための図であ
り、810は高周波数電源、812はコイル、814は
試験体である。
【0019】高周波数電源810によって周波数が数M
Hz以下の交流電流をコイル812に流すと磁束820
が発生する。かかる磁束820は、時間的に変化するた
め導電性又は誘電性を有する物質である試験体814に
作用させると、試験体814の内部には渦電流822
(「誘導電流」とも呼ばれる)が誘導される。渦電流8
22は、例えば、試験体814に割れ等の不連続な場所
があると、その大きさと分布が変化する。かかる渦電流
822の変化から試験体814の傷の状態を検査する。
【0020】本発明では、この原理を結晶製造装置の固
液界面の測定に応用し、結晶成長において、結晶性物質
が融液から固体に相変化する界面の渦電流の変化、即
ち、インピーダンスの変化を検出する。従って、融液で
ある融解部と固体である凝固部との界面である界面位置
を目視以外のその場観察をすることができ、且つ、融液
に接触することなく正確に求めることができる。
【0021】以下、添付図面を参照して、本発明の例示
的一様態である測定装置1について説明する。ここで、
図1は、本発明の測定装置1の概略ブロック図である。
測定装置1は、図1で示すように渦電流発生部10と、
発振器20と、検出器30と、駆動装置40と、制御装
置50とを有する。本実施例では、測定装置1は、1つ
の渦電流発生部10を有して結晶性物質である被検出体
100の上部方向に配置しているが、かかる形態は例示
的であり、複数の渦電流発生部10を有して被検出体1
00の上下部方向及び/又は側面方向に配置してもよ
い。本発明の測定装置1は、目視によるその場観察が極
めて困難な坩堝降下法の場合に、特に効果的である。但
し、本発明はこれらの実施例に限定をするものではな
く、本発明の目的が達成される範囲において、各構成要
素が置換されてもよい。
【0022】渦電流発生部10は、支持部12に連結さ
れコイルを有する。コイルは、例えば、被検出体100
が融解する高温に耐えられるようにカーボンで形成され
る。しかし、コイルの材料はこれに限定されず、周知の
いかなる部材、例えば、セラミック、電導性金属、中空
構造で冷水又は空冷可能な金属管等により形成されても
よい。渦電流発生部10は発振器30から供給された高
周波数の電気振動から磁束を発生させ、被検出体100
に均一な磁界を印加できるように縦方向に短く、且つ、
検出感度を向上させるためにコイルの有効径を被検出体
100に対して十分小さくして構成される。コイルの有
効径は、より好ましくは被検出体100の直径の1/1
0程度である。渦電流発生部10は発振器20及び検出
器30と協同し、後述する被検出体100の融液である
融解部100aと結晶固体である凝固部100bとの界
面である界面位置100cを検出する。
【0023】図3に、被検出体100の融液部100a
と凝固部100bの界面付近の模式図を示す。図3を参
照するに、被検出体100の融解部100aと凝固部1
00bの接合部である界面位置100cにおいて結晶成
長が行われる。つまり、界面位置100cが被検出体1
00の凝固点(融点)となる。
【0024】支持部12は、渦電流発生部10を支持
し、駆動装置20によって駆動されて渦電流発生部10
を上下左右移動する。駆動装置20は、支持部12に接
続されたモータ22と、モータ22を通電する電源24
とを有する。モータ22への電源24による通電を後述
する制御装置50が制御することにより、渦電流発生部
10と被検出体100との位置関係(即ち、距離)を制
御することができる。例えば、駆動装置20によって、
渦電流発生部10と被検出体100は同期移動され、両
者は一定の速度比率で駆動されることで位置関係を一定
に保つことができる。
【0025】発振器30は、一定周波数の電気振動を発
生させる回路を有し渦電流発生部10に接続される。発
振器30は図示しない電源から通電され、高周波数の電
気振動を渦電流発生部10に供給する。発振器30は被
検出体100の材質に応じて発生させる周波数を変化さ
せることが可能であれば、当業界で周知のいかなる構成
をも適用することができるので、ここでは詳しい構造及
び動作の説明は省略する。
【0026】検出器40は、磁束の変化を検出する検波
回路を有し渦電流発生部10に接続される。検出器40
は渦電流発生部10が発生させた磁束の変化を検出し、
被検出体100の界面位置100cを測定する。測定さ
れた被検出体100の界面位置100cは、制御装置5
0に出力される。検出器40は渦電流発生部10からの
出力信号が小さくて検出が困難な場合は、出力信号を増
幅するアンプなどの増幅器を備えていてもよい。また、
検出器40は渦電流発生部10が発生させた磁束の変化
だけではなく、渦電流発生部10のインピーダンスの変
化を検出することが可能であれば、当業界で周知のいか
なる構成をも適用することができるので、ここでは詳し
い構造及び動作の説明は省略する。
【0027】制御装置50は、移動装置20及び検出器
40に接続され、測定装置1の各部を制御する。また、
制御装置50は、後述する結晶製造装置の温度制御機構
及び坩堝昇降部に接続され、検出器40から受け取った
界面位置データを基に境界位置100cの温度を制御す
る。制御装置50は、設定した被検出体100の界面位
置100c及び被検出体の融解温度など、予め分かって
いるものとする。詳細には、設定した被検出体100の
界面位置100cと実際に測定した被検出体100の界
面位置100cとが一致するように温度制御を行う。代
替的に、制御装置50は、坩堝200の高さを制御した
りして、界面位置100cの温度を制御してもよい。
【0028】坩堝200は、結晶性物質である被検出体
100を収納する。坩堝200は、結晶性物質の被検出
体100を溶解、保持及び結晶成長させるため、融液と
反応せず不純物含有量の少ない材質、例えば、カーボ
ン、プラチナ、石英ガラス、窒化ホウ素など、から構成
されることが好ましい。
【0029】被検出体100の界面位置100cの測定
において、渦電流発生部10に発振器30を接続する
と、渦電流発生部10から高周波数の磁束が発生し、発
生した磁束が電磁誘導作用により、導電性又は誘電性を
有する被検出体100に渦電流を発生させる。更に、こ
の渦電流が渦電流発生部10から発生した磁束を切るこ
とにより渦電流発生部10のインピーダンスに変化が生
じる。かかるインピーダンスの変化を検出器40を介し
て出力変位として計測する。ここで、発振器30から発
生する周波数及び渦電流発生部10と被検出体100と
の距離を一定とすると、渦電流発生部10のインピーダ
ンスは被検出体100の導電率及び透磁率のみの関数と
なる。
【0030】従って、被検出体100の導電率及び透磁
率が一定であれば渦電流発生部10のインピーダンスも
一定であり、被検出体100の導電率及び透磁率が変化
する場所、即ち、被検出体100の融液である融解部1
00aと結晶固体である凝固部100bとの界面である
界面位置100cにおいて渦電流発生部10のインピー
ダンスが変化する。換言すれば、駆動装置20によって
渦電流発生部10と被検出体100との距離を一定に保
ち、渦電流発生部10のインピーダンスを検出器40で
測定することにより、被検出体100の界面位置100
cが測定できる。測定した界面位置100cは制御装置
50に出力され、設定した界面位置100cと異なって
いれば、設定した被検出体100の界面位置100cと
実際に測定した被検出体100の界面位置100cとが
一致するように温度又は坩堝200の高さ制御を行う。
【0031】本発明者は上述の測定装置1を実施例1乃
至4の結晶製造装置に設置し、結晶性物質を変えて数多
くの結晶の製造を行った。
【0032】なお、各図において、同一の参照番号を付
した部材は同一部材を表すものとし、重複説明は省略す
る。また、同一の参照番号にアルファベットを付した部
材は同種の部材であるがアルファベットによって区別さ
れ、また、単なる参照番号で総括されるものとする。
【0033】
【実施例】
【実施例1】図4は、本発明における第1の実施例を示
す結晶製造装置400の模式的な断面図である。結晶製
造装置400は、結晶性物質110を坩堝200内で溶
融し、次いで、冷却することで結晶性物質110を結晶
成長させる(結晶112とする)。結晶製造装置400
は、坩堝200と、坩堝引き上げ棒410と、ヒータ4
20とを有する。
【0034】坩堝引き上げ棒410は、坩堝200の上
部に設置され、坩堝引き上げ棒410に接続された図示
しないモータ及びモータを通電する電源で構成される坩
堝昇降部に接続される。坩堝引き上げ棒410は、坩堝
200と坩堝200中の融液重量を支持し、坩堝昇降部
によって駆動されて坩堝200を上下移動する。図示し
ないモータへの通電を上述の制御装置50が制御するこ
とにより、坩堝200をヒータ420の加熱領域から非
加熱領域へ移動して坩堝200の温度を徐々に下げるこ
とができる。但し、坩堝昇降部の制御は測定装置1の制
御装置50を用いるのではなく、結晶製造装置400の
図示しない制御装置を用いても良い。その場合、上述し
たように設定した界面位置と実際の界面位置が異なって
いれば、一致するように坩堝200の高さ制御を結晶製
造装置400の図示しない制御装置が行う。
【0035】ヒータ420は、図示しない電源と共に温
度制御機構を構成する。ヒータ420は図示しない電源
によって通電され、電源によるヒータ420の通電は制
御装置50によって制御される。但し、温度制御機構の
制御は測定装置1の制御装置50を用いるのではなく、
結晶製造装置400の図示しない制御装置を用いても良
い。その場合、上述したように設定した界面位置と実際
の界面位置が異なっていれば、一致するように坩堝20
0の温度制御を結晶製造装置400の図示しない制御装
置が行う。ヒータ420は、坩堝200に対向してリン
グ状に配置され、坩堝200ごと結晶性物質110を加
熱し、これを溶融する。なお、坩堝200内の結晶性物
質110温度の制御は、上述した温度制御機構を利用し
て当業界で周知のいかなる制御手段も適用することがで
きるので、その詳細はここでは省略する。
【0036】本実施例では、まず、結晶性物質110と
してシリコンを室温中で図4の坩堝200に入れた。そ
してヒータ420により坩堝200内の温度を室温から
約1400℃まで昇温して結晶性物質110を溶融させ
た。次に、坩堝200を約1mm/hの速度で引き上
げ、(即ち、坩堝200内の温度を徐々に降温させ)結
晶性物質110の成長を行い、結晶112を得た。
【0037】この結晶化(降温)過程を目視によるその
場観察と渦電流を利用する上述の測定装置1によって測
定を行った。測定結果は、結晶性物質110の融液が完
全に凝固する状態のとき、渦電流発生部10のインピー
ダンスに変化が生じた。従って、結晶成長(坩堝引き上
げ法)において結晶性物質110の融液から固体に相変
化する界面を正確に測定することができ、渦電流発生部
10のインピーダンスの変化によるその場観察が有効で
あることがわかった。
【0038】
【実施例2】図5は、本発明における第2の実施例を示
す結晶製造装置500の模式的な断面図である。結晶製
造装置500は、結晶性物質110aを坩堝200内で
溶融し、次いで、冷却することで結晶性物質110aを
結晶成長させる。
【0039】本実施例では、まず、室温中で結晶性物質
110aとしてKDP(KHPO )を水で溶解し、
図5の坩堝200に入れた。そして坩堝200内の温度
を室温から約100℃まで昇温した。次に、坩堝200
内の温度を約20℃まで徐々に降温させ結晶性物質11
0aの成長を行った。
【0040】この溶液成長(降温)過程を目視によるそ
の場観察と渦電流を利用する上述の測定装置1によって
測定を行った。測定結果は、結晶性物質110aの溶液
からKDPが析出する状態のとき、渦電流発生部10の
インピーダンスに変化が生じた。従って、溶液成長にお
いて結晶性物質110の溶液から固体が析出する界面を
正確に測定することができ、渦電流発生部10のインピ
ーダンスの変化によるその場観察が有効であることがわ
かった。
【0041】
【実施例3】図6は、本発明における第3の実施例を示
す結晶製造装置600の模式的な断面図である。結晶製
造装置600は、結晶性物質110bを坩堝200内で
溶融し、次いで、冷却することで結晶性物質110bを
結晶成長させる。結晶製造装置600は、2つの縦方向
に配置されたヒータ420を有する以外は結晶製造装置
400と同様の構成要素を有する。
【0042】図7は、第3の実施例による測定装置1の
検出器40aを下から見た模式的平面図である。図7に
良く示されるように、測定装置1の検出器40aは支持
部12aで支持された複数の渦電流発生部10aを有
し、結晶性物質110bの全面を覆うように渦電流発生
部10aが配置されている。
【0043】本実施例では、まず、結晶性物質110c
としてシリコンを室温中で図6の坩堝200に入れた。
そしてヒータ420により坩堝200内の温度を室温か
ら約1400℃まで昇温して結晶性物質110cを溶融
させた。次に、坩堝200を1mm/minの速度で引
き上げ、(即ち、坩堝200内の温度を急激に降温さ
せ)結晶性物質110cの成長を行った。ここで、実施
例1とは異なり坩堝200内の温度を急冷した理由は、
結晶性物質110cの結晶化を単結晶ではなく、バウン
ダリ(結晶境界)を有する多結晶とするためである。
【0044】急冷して結晶化させた結晶性物質110c
を渦電流を利用する上述の測定装置1によって測定を行
った。詳細には、急冷して結晶化させた結晶性物質11
0cの各場所に渦電流発生部10aを配置し、インピー
ダンスの変化を測定した。測定結果は、多結晶化した結
晶性物質110cのバウンダリ(結晶境界)と渦電流発
生部10aのインピーダンスの変化が一致した。従っ
て、多結晶のバウンダリ(結晶境界)が渦電流発生部1
0のインピーダンスの変化で検出できることがわかっ
た。
【0045】
【実施例4】図8は、本発明における第4の実施例を示
す結晶製造装置700の模式的な断面図である。結晶製
造装置700は、結晶性物質110cを坩堝200内で
溶融し、次いで、冷却することで結晶性物質110cを
結晶成長させる。結晶製造装置700は、坩堝200
と、坩堝引き下げ棒710と、ヒータ420とを有す
る。
【0046】坩堝引き下げ棒710は、坩堝200の下
部に設置され、坩堝引き下げ棒710に接続された図示
しないモータ及びモータを通電する電源で構成される坩
堝昇降部に接続される。坩堝引き下げ棒410は、坩堝
200と坩堝200中の融液重量を支持し、坩堝昇降部
によって駆動され坩堝200を上下移動する。図示しな
いモータへの通電を上述の制御装置50が制御すること
により、坩堝200をヒータ420の加熱領域から非加
熱領域へ移動して坩堝200の温度を徐々に下げること
ができる。但し、坩堝昇降部の制御は測定装置1の制御
装置50を用いるのではなく、結晶製造装置700の図
示しない制御装置を用いてもよい。その場合、その場
合、上述したように設定した界面位置と実際の界面位置
が異なっていれば、一致するように坩堝200の高さ制
御を結晶製造装置700の図示しない制御装置が行う。
【0047】図9は、第4の実施例を示す結晶製造装置
700を上から見た模式的な平面透視図である。図9に
良く示されるように、測定装置1の渦電流発生部10b
は坩堝200を取り巻くようにリング状に配置されてい
る。かかる配置により、坩堝200の上下移動に対し
て、渦電流発生部10bを同期移動させなくてよい。但
し、複数の渦電流発生部を坩堝200の側面に配置して
も同様の効果が得られる。
【0048】本実施例では、まず、結晶性物質110c
としてシリコンを室温中で図8及び9の坩堝200に入
れた。そしてヒータ420により坩堝200内の温度を
室温から約1400℃まで昇温して結晶性物質110c
を溶融させた。次に、坩堝200を約1mm/hの速度
で引き下げ、(即ち、坩堝200内の温度を徐々に降温
させ)結晶性物質110の成長を行った。
【0049】この結晶化(降温)過程を目視によるその
場観察と渦電流を利用する上述の測定装置1によって測
定を行った。測定結果は、結晶性物質110cの融液が
完全に凝固する状態のとき、渦電流発生部10bのイン
ピーダンスに変化が生じた。従って、結晶成長(坩堝引
き下げ法)において結晶性物質110cの融液から固体
に相変化する界面を正確に測定することができ、渦電流
発生部10bのインピーダンスの変化によるその場観察
が有効であることがわかった。
【0050】以下、図10を参照して、本発明の例示的
な露光装置1000について説明する。ここで、図10
は、露光装置1000の概略ブロック図である。露光装
置1000は、図10に示すように、回路パターンが形
成されたマスク又はレチクル(本出願ではこれらの用語
を交換可能に使用する)1200を照明する照明装置1
100と、プレートを支持するステージ1450と、照
明されたマスクパターンから生じる回折光をプレート1
400に投影する投影光学系1300とを有する。
【0051】露光装置1000は、例えば、ステップア
ンドリピート方式やステップアンドスキャン方式でマス
ク1200に形成された回路パターンをプレート140
0に露光する投影露光装置である。かかる露光装置は、
サブミクロンやクオーターミクロン以下のリソグラフィ
工程に好適であり、以下、本実施形態ではステップアン
ドスキャン方式の露光装置(「スキャナー」とも呼ばれ
る)を例に説明する。ここで、「ステップアンドスキャ
ン方式」は、マスクに対してウェハを連続的にスキャン
してマスクパターンをウェハに露光すると共に、1ショ
ットの露光終了後ウェハをステップ移動して、次のショ
ットの露光領域に移動する露光方法である。「ステップ
アンドリピート方式」は、ウェハのショットの一括露光
ごとにウェハをステップ移動して次のショットを露光領
域に移動する露光方法である。
【0052】照明装置1100は、転写用の回路パター
ンが形成されたマスク1200を照明し、光源部112
0と照明光学系1140とを有する。
【0053】光源部1120は、例えば、光源としてレ
ーザーを使用する。レーザーは、波長約193nmのA
rFエキシマレーザー、波長約248nmのKrFエキ
シマレーザー、波長約153nmのFエキシマレーザ
ーなどを使用することができるが、レーザーの種類はエ
キシマレーザーに限定されず、例えば、YAGレーザー
を使用してもよいし、そのレーザーの個数も限定されな
い。例えば、独立に動作する2個の固体レーザーを使用
すれば固体レーザー間相互のコヒーレンスはなく、コヒ
ーレンスに起因するスペックルはかなり低減する。さら
にスペックルを低減するために光学系を直線的又は回転
的に揺動させてもよい。また、光源部1120にレーザ
ーが使用される場合、レーザー光源からの平行光束を所
望のビーム形状に整形する光束整形光学系、コヒーレン
トなレーザー光束をインコヒーレント化するインコヒー
レント化光学系を使用することが好ましい。また、光源
部1120に使用可能な光源はレーザーに限定されるも
のではなく、一又は複数の水銀ランプやキセノンランプ
などのランプも使用可能である。
【0054】照明光学系1140は、マスク1200を
照明する光学系であり、レンズ、ミラー、ライトインテ
グレーター、絞り等を含む。例えば、コンデンサーレン
ズ、ハエの目レンズ、開口絞り、コンデンサーレンズ、
スリット、結像光学系の順で整列する等である。照明光
学系1140は、軸上光、軸外光を問わず使用すること
ができる。ライトインテグレーターは、ハエの目レンズ
や2組のシリンドリカルレンズアレイ(又はレンチキュ
ラーレンズ)板を重ねることによって構成されるインテ
グレーター等を含むが、光学ロッドや回折素子に置換さ
れる場合もある。かかる照明光学系1140のレンズな
どの光学素子に本発明の結晶製造装置から製造される光
学素子を使用することができる。
【0055】マスク1200は、例えば、石英製で、そ
の上には転写されるべき回路パターン(又は像)が形成
され、図示しないマスクステージに支持及び駆動され
る。マスク1200から発せられた回折光は投影光学系
1300を通りプレート1400上に投影される。プレ
ート1400は、ウェハや液晶基板などの被処理体であ
りレジストが塗布されている。マスク1200とプレー
ト1400とは共役の関係にある。スキャナーの場合
は、マスク1200とプレート1400を走査すること
によりマスク1200のパターンをプレート1400上
に転写する。ステッパーの場合は、マスク1200とプ
レート1400を静止させた状態で露光が行われる。
【0056】投影光学系1300は、複数のレンズ素子
のみからなる光学系、複数のレンズ素子と少なくとも一
枚の凹面鏡とを有する光学系(カタディオプトリック光
学系)、複数のレンズ素子と少なくとも一枚のキノフォ
ームなどの回折光学素子とを有する光学系、全ミラー型
の光学系等を使用することができる。色収差の補正が必
要な場合には、互いに分散値(アッベ値)の異なるガラ
ス材からなる複数のレンズ素子を使用したり、回折光学
素子をレンズ素子と逆方向の分散が生じるように構成し
たりする。かかる投影光学系1300のレンズなどの光
学素子に本発明の結晶製造装置から製造される光学素子
を使用することができる。
【0057】プレート1400にはフォトレジストが塗
布されている。フォトレジスト塗布工程は、前処理と、
密着性向上剤塗布処理と、フォトレジスト塗布処理と、
プリベーク処理とを含む。前処理は、洗浄、乾燥などを
含む。密着性向上剤塗布処理は、フォトレジストと下地
との密着性を高めるための表面改質(即ち、界面活性剤
塗布による疎水性化)処理であり、HMDS(Hexa
methyl−disilazane)などの有機膜を
コート又は蒸気処理する。プリベークは、ベーキング
(焼成)工程であるが現像後のそれよりもソフトであ
り、溶剤を除去する。
【0058】ステージ1450は、プレート1400を
支持する。ステージ1450は、当業界で周知のいかな
る構成をも適用することができるので、ここでは詳しい
構造及び動作の説明は省略する。例えば、ステージ14
50は、リニアモーターを利用してXY方向にプレート
1400を移動することができる。マスク1200とプ
レート1400は、例えば、同期走査され、ステージ1
450と図示しないマスクステージの位置は、例えば、
レーザー干渉計などにより監視され、両者は一定の速度
比率で駆動される。ステージ1450は、例えば、ダン
パを介して床等の上に支持されるステージ定盤上に設け
られ、マスクステージ及び投影光学系1300は、例え
ば、鏡筒定盤は床等に載置されたベースフレーム上にダ
ンパ等を介して支持される図示しない鏡筒定盤上に設け
られる。
【0059】露光において、光源部1120から発せら
れた光束は、照明光学系1140によりマスク1200
を、例えば、ケーラー照明する。マスク1200を通過
してマスクパターンを反映する光は投影光学系1300
によりプレート1400に結像される。露光装置100
0が使用する照明光学系1140及び投影光学系130
0は、本発明による結晶製造装置から製造される光学素
子を含んで紫外光、遠赤外光及び真空紫外光を高い透過
率で透過するので、高いスループットで経済性よくデバ
イス(半導体素子、LCD素子、撮像素子(CCDな
ど)、薄膜磁気ヘッドなど)を提供することができる。
【0060】次に、図11及び図12を参照して、上述
の露光装置1000を利用したデバイス製造方法の実施
例を説明する。図11は、デバイス(ICやLSIなど
の半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明する
ためのフローチャートである。ここでは、半導体チップ
の製造を例に説明する。ステップ1(回路設計)では、
デバイスの回路設計を行う。ステップ2(マスク製作)
では、設計した回路パターンを形成したマスクを製作す
る。ステップ3(ウェハ製造)では、シリコンなどの材
料を用いてウェハを製造する。ステップ4(ウェハプロ
セス)は、前工程と呼ばれ、マスクとウェハを用いてリ
ソグラフィ技術によってウェハ上に実際の回路を形成す
る。ステップ5(組み立て)は、後工程と呼ばれ、ステ
ップ4によって作成されたウェハを用いて半導体チップ
化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボ
ンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の
工程を含む。ステップ6(検査)では、ステップ5で作
成された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テス
トなどの検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイ
スが完成し、それが出荷(ステップ7)される。
【0061】図12は、ステップ4のウェハプロセスの
詳細なフローチャートである。ステップ11(酸化)で
は、ウェハの表面を酸化させる。ステップ12(CV
D)では、ウェハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ
13(電極形成)では、ウェハ上に電極を蒸着などによ
って形成する。ステップ14(イオン打ち込み)では、
ウェハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処
理)では、ウェハに感光剤を塗布する。ステップ16
(露光)では、露光装置 によってマスクの回路パター
ンをウェハに露光する。ステップ17(現像)では、露
光したウェハを現像する。ステップ18(エッチング)
では、現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステ
ップ19(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不
要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰
り返し行うことによってウェハ上に多重に回路パターン
が形成される。
【0062】以上、本発明の好ましい実施例を説明した
が、本発明はこれらに限定されずその趣旨の範囲内で様
々な変形や変更が可能である。
【0063】
【発明の効果】本発明の測定装置及び方法によれば、結
晶性物質の融液から固体に相変化する界面位置を高精度
に検出し、正確に界面制御が行えるので優れた電子物性
や光学特性を有する結晶材料を提供することができる。
また、結晶成長中の早い段階でバウンダリを検出するこ
とが可能であるので、結晶を取り出す前に再溶解させて
結晶成長を行うことができ、歩留まりが向上する。更
に、高精度に検出した結晶性物質の融液から固体に相変
化する界面位置に基づいて、結晶製造装置の坩堝形状や
結晶成長プロセスを構築することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一側面としての測定装置の概略ブロ
ック図である。
【図2】 渦流探傷試験法を説明するための図である。
【図3】 被検出体の界面付近のブロック図である。
【図4】 本発明の第1の実施例による結晶製造装置の
模式的断面図である。
【図5】 本発明の第2の実施例による結晶製造装置の
模式的断面図である。
【図6】 本発明の第3の実施例による結晶製造装置の
模式的断面図である。
【図7】 本発明の第3の実施例による測定装置の検出
器を下から見た模式的平面図である。
【図8】 本発明の第4の実施例による結晶製造装置の
模式的断面図である。
【図9】 本発明の第4の実施例による結晶製造装置を
上から見た模式的平面透視図である。
【図10】 本発明の露光装置の概略ブロック図であ
る。
【図11】 本発明の露光工程を有するデバイス製造方
法を説明するためのフローチャートである。
【図12】 図11に示すステップ4の詳細なフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 測定装置 10、10a、10b 渦電流発生部 20 駆動装置 30 発振器 40、40a 検出器 50 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 阿久津 新 茨城県取手市白山7丁目5番16号 株式会 社オプトロン内 Fターム(参考) 2G053 AA08 AA09 AB21 BA02 BC14 CA03 CB21 DA01 4G077 AA03 BA04 CD02 CF10 EH06 PF01 PF09 PF16

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検出体の融液又は溶液から固体に相変
    化をする界面及び/又は前記被検出体の結晶境界を検出
    する測定装置であって、 前記被検出体と非接触に配置され、前記被検出体を横切
    る磁束を発生させて電磁誘導により前記被検出体の内部
    に渦電流を発生させる渦電流発生部と、 前記界面及び/又は結晶境界を検出するために前記渦電
    流の変化を検出する検出器とを有する測定装置。
  2. 【請求項2】 前記検出部は、前記渦電流の変化を前記
    磁束を前記渦電流が切ることによるインピーダンスの変
    化として検出する請求項1記載の測定装置。
  3. 【請求項3】 前記渦電流発生部は、導電性金属、セラ
    ミック又はカーボンからなるコイルを有する請求項1記
    載の測定装置。
  4. 【請求項4】 前記渦電流発生部は、水冷又は空冷の冷
    却手段を有する請求項1記載の測定装置。
  5. 【請求項5】 前記渦電流発生部は、 前記磁束を発生する磁束発生部と、 当該磁束発生部を移動させる駆動装置とを有する請求項
    1記載の測定装置。
  6. 【請求項6】 前記渦電流発生部は、前記磁束を発生さ
    せるための周波数を可変とする発振器を更に有する請求
    項1記載の測定装置。
  7. 【請求項7】 前記検出器は、前記被検出体の複数の位
    置における渦電流を測定し、当該渦電流の変化した前記
    被検出体の位置を前記被検出体の前記界面及び/又は前
    記結晶境界の位置として検出する請求項1記載の測定装
    置。
  8. 【請求項8】 被検出体の融液又は溶液から固体に相変
    化をする界面位置及び/又は結晶境界の有無を検出する
    測定方法であって、 前記被検出体と非接触に磁束を発生させて電磁誘導によ
    り前記被検出体に渦電流を発生するステップと、 前記界面及び/又は結晶境界を検出するために前記渦電
    流の変化を検出するステップとを有する測定方法。
  9. 【請求項9】 前記検出ステップは、前記渦電流の変化
    を前記渦電流が前記磁束を切ることによるインピーダン
    スの変化として検出する請求項8記載の測定方法。
  10. 【請求項10】 前記検出ステップは、前記被検出体の
    複数の位置における渦電流を測定し、当該渦電流の変化
    した前記被検出体の位置を前記被検出体の前記界面及び
    /又は前記結晶境界の位置として検出する請求項8記載
    の測定方法。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至7記載のうちいずれか一
    項記載の測定装置と、 結晶性物質の原料を収納して結晶成長させる坩堝と、 前記坩堝を介して、前記原料を過熱する加熱装置と、 前記測定装置の測定結果に基づき前記原料の界面付近の
    温度を制御する制御装置とを有する結晶製造装置。
  12. 【請求項12】 坩堝に収納された結晶性物質の原料か
    ら結晶を製造させる結晶製造方法において、 成長されるべき前記結晶に非接触に磁束を発生させて電
    磁誘導により前記被検出体に渦電流を発生させ、当該渦
    電流の変化する位置を検出するステップと、 前記検出ステップで得た前記渦電流の変化する位置を界
    面とみなして設定した界面位置と一致するように前記坩
    堝の温度を制御するステップとを有する結晶製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項11記載の結晶製造装置を利用
    して結晶成長された結晶性物質からなる光学素子。
  14. 【請求項14】 レンズ、回折格子、光学膜体及びそれ
    らの複合体の一つである請求項13記載の光学素子。
  15. 【請求項15】 紫外光、遠紫外光及び真空紫外光を露
    光体として利用し、当該露光光を、請求項14記載の光
    学素子を含む光学系を介して被処理体に照射して当該被
    処理体を露光する露光装置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の露光装置を用いて前
    記被処理体を投影露光するステップと、 前記投影露光された前記被処理体に所定のプロセスを行
    うステップとを有するデバイス製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項15記載の露光装置を用いて投
    影露光された被処理体より製造されるデバイス。
JP2001273008A 2001-09-10 2001-09-10 測定装置及び方法 Pending JP2003083940A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001273008A JP2003083940A (ja) 2001-09-10 2001-09-10 測定装置及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001273008A JP2003083940A (ja) 2001-09-10 2001-09-10 測定装置及び方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003083940A true JP2003083940A (ja) 2003-03-19

Family

ID=19098282

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001273008A Pending JP2003083940A (ja) 2001-09-10 2001-09-10 測定装置及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003083940A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101769885B (zh) * 2009-12-24 2012-09-26 厦门大学 一种用于陶瓷材料晶粒晶界性能测试电极及其测试方法
CN112858463A (zh) * 2021-01-06 2021-05-28 西华大学 一种测量固液两相流体中的固相介质浓度的装置
CN112858460A (zh) * 2021-01-06 2021-05-28 西华大学 一种测量固液两相流体中的固相介质浓度的方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101769885B (zh) * 2009-12-24 2012-09-26 厦门大学 一种用于陶瓷材料晶粒晶界性能测试电极及其测试方法
CN112858463A (zh) * 2021-01-06 2021-05-28 西华大学 一种测量固液两相流体中的固相介质浓度的装置
CN112858460A (zh) * 2021-01-06 2021-05-28 西华大学 一种测量固液两相流体中的固相介质浓度的方法
CN112858460B (zh) * 2021-01-06 2023-07-18 西华大学 一种测量固液两相流体中的固相介质浓度的方法
CN112858463B (zh) * 2021-01-06 2023-11-24 西华大学 一种测量固液两相流体中的固相介质浓度的装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4445025B2 (ja) リソグラフィ処理におけるウェハの熱変形に対する最適補正
TWI412899B (zh) 微影裝置及製造元件之方法
TWI242697B (en) Lithographic apparatus and device manufacturing method
JP4495046B2 (ja) リソグラフィ装置、照明システムを有する装置、投影システムを有する装置、リソグラフィ装置の光学要素およびデバイス製造方法
KR100991209B1 (ko) 리소그래피 장치
TWI380135B (en) Substrate support and lithographic process
US20070002336A1 (en) Metrology apparatus, lithographic apparatus, process apparatus, metrology method and device manufacturing method
TW201142547A (en) Lithographic apparatus and device manufacturing method
KR102021432B1 (ko) 센서, 리소그래피 장치 및 디바이스 제조 방법
TW200528931A (en) Lithographic apparatus and device manufacturing method
KR20080011125A (ko) 리소그래피 장치, 리소그래피 장치를 캘리브레이션하는방법 및 디바이스 제조 방법
US20080049202A1 (en) Projection exposure apparatus for semiconductor lithography
TW201042363A (en) Optical element retaining device, optical system, and exposure device
JP2000256095A (ja) フッ化物結晶の熱処理方法
JP2005015264A (ja) 結晶製造装置及び方法
TW201137535A (en) Lithographic method and apparatus
JP2003083940A (ja) 測定装置及び方法
JP4893463B2 (ja) 露光装置
JP2002293685A (ja) 結晶製造方法及び装置
JP2002326893A (ja) 結晶製造装置
JP2001244182A (ja) 露光熱による投影光学系の結像特性変動の測定方法及び露光装置
JP2006016241A (ja) 結晶製造方法及び装置、露光装置及びデバイス製造方法
JP4731844B2 (ja) 結晶製造方法及び装置
JP2006203135A (ja) 光学装置、調整方法、露光装置及びデバイス製造方法
JP2006019561A (ja) 露光方法