JP2003083906A - 光反射性球面の光学的観察装置 - Google Patents

光反射性球面の光学的観察装置

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JP2003083906A JP2001281504A JP2001281504A JP2003083906A JP 2003083906 A JP2003083906 A JP 2003083906A JP 2001281504 A JP2001281504 A JP 2001281504A JP 2001281504 A JP2001281504 A JP 2001281504A JP 2003083906 A JP2003083906 A JP 2003083906A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光反射性球面を明瞭に観察又は撮影するため
の光学的観察装置を提供しようとする。 【解決手段】 上面に被検球の下側部分球面を受容する
位置決めスポットを配設した光透過性の被検球固定板
と、下端が被検球固定板の上面に近接したレベルに維持
され、外径が被検球径より約1mm大きい値から被検球
径の約4倍までとされ、位置決めされた1個の被検球を
貫く垂直軸と同軸配置される半透明筒と、半透明筒を同
軸包囲し且つ截頭部を上向きにした中空状の截頭錐体の
錐斜面に沿った内向き面光源として機能し、半透明筒を
通じて被検球の上部半球面を無影照射するための無影照
射構造と、上端が被検球固定板の下面に近接したレベル
において、前記垂直軸と同軸に配置される、半透明筒の
外径より大きい直径又は辺長を有した上向き面光源から
なる透過照明構造とを備え、無影照射構造の錐体截頭部
を、被検球の上部半球面の拡大観察又は撮影用開口とし
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光反射性球面、特
に微小球の鏡面反射性球面の観察に適した光学的観察装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光反射性球面、特に半田ボール等の微小
球における鏡面反射性球面の状態を、通常の室内照明に
よって光学的且つ視覚的に観察しようとしても、上方及
び四方からの光が球面の極小凸面鏡効果により観察視線
の方向に高輝度で反射し、スポット又は微小リング状の
輝きだけが見えたり、ハレーションが生じて、きずや微
小な凹凸などの異常を検出することは困難であった。
【0003】そのため、上方及び四方からの光が比較的
均一に観察側半球面に入射するようにリング状や円錐斜
面状の上部光源を用い、又はこれと下方からの淡い透過
照明とを併用して、被検球体の円周を際立たせる等の観
察法が試みられてきた。しかし、この方法においても、
通常0.5〜1.0mmφ程度の半田ボール等、光反射
性の極微球の場合には、被検半球面を上方から見て、ど
の部位も適当な明るさで輝点や影を生じることなく明瞭
に観察するのは困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、光
反射性の球面を明瞭に観察又は撮影するための光学的観
察装置を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、a)実質上水平配置される光透過性板体
からなり、上面に被検球の下側部分球面を受容するため
の、少なくとも一つの位置決めスポットを配設した被検
球固定板と、 b)下端が被検球固定板の上面に接するか、又は近接し
たレベルに維持され、外径が被検球径より約1mm大き
い値から被検球径の約4倍までとされ、観察対象となる
1個の被検球を貫く垂直軸と同軸に配置されるべき半透
明筒と、 c)前記半透明筒を同軸包囲し且つ截頭部を上向きにし
た中空状の截頭錐体の錐斜面に沿った内向き面光源とし
て機能し、前記半透明筒を通じて前記被検球の上部半球
面を無影照射するための無影照射構造と、 d)上端が被検球固定板の下面に接するか、又は僅かに
間隔を置いたレベルにおいて、前記垂直軸と同軸に配置
される、前記半透明筒の外径より大きい直径又は辺長を
有した上向き面光源からなる透過照明構造と、を備えた
ことにより、 e)前記無影照射構造の錐体截頭部に形成された開口を
通じて上方より被検球の上部半球面を、拡大観察又は撮
影するようにしたことを特徴とする光反射性球面の光学
的観察装置を構成した。
【0006】なお上記中、「半透明筒」における「半透
明」とは、いわゆる「半透明媒質」による光散乱透過の
ことであり、「半透明膜」や「半透明鏡(ハーフミラ
ー)」の1/2透過:1/2反射における1/2透過の
ことではない。以下、他の要素について「半透明」の語
を用いる場合も、同じく散乱透過性を意味するものとす
る。また、「透過照明」の語は、被検球体を「透かし見
るための照明」という意味で用いられたものである。
【0007】本発明において、前記錐斜面に沿った内向
き面光源は、截頭錐体の錐斜面を半透明板より形成し、
その半透明板の錐体外側部に多数の発光素子を配列し
て、それらの発光素子から半透明板を通して光照射する
構造によって与えられる。
【0008】本発明において、前記錐斜面に沿った内向
き面光源の第2の形態は、截頭錐体の錐斜面をプラスチ
ック板により形成し、そのプラスチック板の錐体内側面
に多数の発光素子を配列することにより、それらの発光
素子配列を横断する面をもって、前記面光源とするもの
である。
【0009】これらの形態における無影照射構造の截頭
錐体は、典型的には円錐台形からなるものであるが、設
計上の要請により角錐台形にしてもよい。なお、「截頭
錐体の錘斜面に沿った内向き面光源」というときは、円
錐斜面、角錐斜面そのものが光源となる場合の外、それ
ら錐斜面の上下縁間がドーム状に湾曲した壁面からの発
光をも含むものとする。
【0010】また、本発明の中核的要素である前記半透
明筒の高さは、筒上端からの入射光が、筒下端に位置す
る被検球体に直射しない程度のレベルにあればよいが、
典型的には筒上端が、前記無影照射構造における截頭錐
体の截頭部開口縁を貫いて上方に突出したものであり、
前記無影照射構造は、この突出部分を保護するために、
前記半透明筒の先端と同一レベル以上の高さとした頂上
面と、その頂上面に開口して前記半透明筒の突出部分を
包囲するように前記開口縁に対向する保護孔とを有する
筒保護ブロックを備えたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図面を参照して説明する。図1はその典型的な
実施形態を示すために、主要部を断面で描いた装置構成
図であり、1は本発明の光学的観察装置の本体、2は装
置本体1内の光源素子(ここではLED)を付勢するた
めの照明用電源、3は装置本体1の上方から被検球体を
観測・撮影するためのCCDカメラ、4はCCDカメラ
3からの画像信号を監視し、印刷及び記録するためのモ
ニターである。
【0012】更に、図1において、装置本体1は、複数
個の光反射性球面を有する微小被検球5を支持するため
の光透過性板体からなる被検球固定板6と、その固定板
6上の測定スポットに位置する被検球5aを通る垂直軸
と同軸に、同固定板6上に直立せしめられた半透明筒7
と、その固定板6に実質的に支持されるか僅かに間隔を
置いて配置され、被検球5aの上部半球面を、半透明筒
7(特に、その筒壁)を通して光照射するための無影照
射構造8と、被検球固定板6を実質的に支持するか又は
僅かに間隔を置いて、前記垂直軸と同軸となるように配
置された透過照明構造9とを備えている。
【0013】光透過性、すなわち透明又は半透明な被検
球固定板6は、透過照明構造9上において実質上水平配
置された光透過性板体からなり、上面に被検球の下側部
分球面を受容するための、部分球面状窪みからなる少な
くとも一つの位置決めスポットを配設したものである。
半透明筒7は、後述の実施例から類推されるように外径
を被検球径+約1mm〜同球径の約4倍とし、その下端
が被検球固定板6の上面に接するか、又は近接したレベ
ルにおいて直立せしめられたものである。
【0014】無影照射構造8は、半透明筒7を同軸包囲
した半透明板からなる円錐斜面10を有した中空状の截
頭錐体を備え、円錐斜面10を内向き面光源として半透
明筒7下端の中心部(被検球の上部半球面)を照射する
ために、その截頭部を上向きにして配置され、円錐斜面
10の外側部に、例えば、LED11等の光源素子配列
を設けたものである。かくして無影照射構造8は、光源
素子配列に端を発する円錐斜面(内向き面光源)10か
らの散乱透過光を、更に半透明筒7を通して被検球5a
の上部半球面に無影照射の形で入射させることができ
る。
【0015】本発明の中核的要素である半透明筒7の高
さは、筒上端からの入射光が、筒下端に位置する被検球
体に直射しない程度のレベルにあればよいが、図1に示
すように、典型的には筒上端が、無影照射構造8におけ
る截頭錐体の截頭部開口縁10aを貫いて上方に突出
し、他方、無影照射構造8は、この突出部分を保護する
ために、半透明筒7の先端と同一レベルとした頂上面1
2aと、その頂上面12aに開口して半透明筒7の突出
部分を包囲するように前記開口縁10aに対向する保護
孔12bとを有する筒保護ブロック12を備えたもので
ある。
【0016】筒保護ブロック12の下側部は、円錐斜面
10の外側に対向する外周部を平形とした大角円錐面1
3を有し、その垂下した外周壁(ブロック12の周面下
端部)の内面にLED支持台11aを支持している。更
に、ブロック12の前記垂下した外周壁12cの先端縁
は、円錐斜面10の外側フランジ10b(図2)の外周
を嵌着している。図2は、半透明筒7、円錐斜面10、
及び筒保護ブロック12の垂下外周壁12cの同軸配置
関係を、図1のA−A矢視線に従って下方から見た図で
あり、これによって上記の説明がよく理解されるであろ
う。
【0017】図3は、装置本体1の最下部構造である透
過照明構造9を上方から見た平面図である。ここに9a
は、例えば角形シャーレ状の基礎フレームであり、この
4側壁の内側にLED取り付け枠14を有し、これらの
上面はプラスチック製半透明カバー15により全面的に
覆われ、更に、この半透明カバー15の上面周囲にはL
ED16の先端部を隠す程度の範囲において、光遮断フ
レーム17が設置され、このフレーム17の開口から露
出した半透明カバー15が上向き面光源を形成するよう
になっている。
【0018】
【実施例】図4〜図8は、上記実施形態における光学的
観察装置の、設計を決定するための実験結果を示してい
る。実験に用いた機材は、円錐面光源を構成する無影照
射構造8として、出願人会社が製造販売する無影リング
照明機(KKR−50型)を、その円錐フランジ面と被
検球固定板との間隔ゼロ(接置)において使用した。K
KR−50の規格の概略は、発光色:赤、照射円錐面の
水平に対する角:40°、照射エリア:30mmφ、L
ED数:54個、消費電力2.2Wである。また、上向
き面光源を構成する透過照明構造9としては、出願人会
社が製造販売するエッジライト式透過照明機(KE−1
00LE型)を用いた。KE−100LEの規格の概略
は、発光色:赤、発光面積:80×100mm2 、LE
D数:84個、消費電力3.4Wである。
【0019】被検球体は、球径0.76mmφの半田ボ
ールであり、これを厚さ約2mmの透明アクリル樹脂板
上に固定(半没)し、この樹脂板を上記エッジライト式
透過照明器上に、半田ボールが垂直中心軸と一致するよ
うに載置するとともに、上記の通り無影リング照明機を
配置し、半田ボールの上半球部を同軸円周状に包囲した
ものである。以下、実験の方法と結果を説明する。
【0020】実験1:上半球への無影照射構造(無影リ
ング照明)がない場合 図4は、下からの照明(エッジライト式透過照明)のみ
で、被検球をCCD撮影した場合の撮影画像を模式的に
作図したものであり、Aは半透明筒7(図1及び図2)
も用いず、Bは半透明筒7として内径4mmφ、長さ5
0mmの半透明プラスチック製ストローを用いたもので
ある。いずれも周辺部のみがうっすらと明るく、その内
側は筒なし(A)では真っ黒、筒あり(B)では筒に若
干の集光効果があるためか、黒っぽさが弱まり球面がか
すかに観察される程度である。これは、上からの照明が
不可欠であることを示している。
【0021】実験2:下からの照明(エッジライト式透
過照明)がない場合 図5は、無影照射構造(無影リング照明)のみで、被検
球をCCD撮影した場合の撮影画像を模式的に作図した
ものであり、Aは半透明筒7(図1及び図2)も用い
ず、Bは半透明筒7として外径4mmφ、長さ50mm
の半透明プラスチック製ストローを用いたものである。
筒なし(A)では、いわゆる「無影リング照明」であっ
ても、被検半球面上にリング照明反射環18が形成され
るとともに、CCDカメラのレンズ部3aの鏡像19が
写り込み、その周縁領域20は眩しい。ある程度観察可
能な領域は外周とリング照明反射環18の内側及び外側
の狭い環状域21a、21bのみである。筒あり(B)
では、その半透明筒7により、リング照明反射及びレン
ズ鏡像効果が除去されるが、下からの照明がない分だ
け、周辺部が暗くなっている。
【0022】実験3:半透明筒(紙製)の長さを変えた
場合 図6は、本発明の構成に従い、前述した上半球への無影
照射構造及び下方からの照明を具備し且つ半透明筒も用
いて実験した場合の模式図であり、Aは半透明筒7(上
質紙で作成した外径2mmφの筒)の長さを10mmと
し、Bは同じ半透明筒7の長さを50mmとしたもので
ある。筒長10mm(A)では、相対的に低レベルとな
る筒上端から光が入るため、半球面上には比較的細い反
射環22が形成されるとともに、半球頂点部には筒で絞
られたレンズ部鏡像23が形成される。但し、反射環2
2と頂点部鏡像23の比較的広い中間域には球面につい
た傷24a、24bがうっすらと観察される。また筒長
50mm(B)では、筒上端から殆ど光が入らず、半球
面は筒を通って来た弱い散乱光のみで照射されるため、
やや暗くはあるが半球面全体が均一に観察され、傷24
a、24bも明瞭に観察される。
【0023】実験4:半透明筒(ストロー)の長さを変
えた場合 図7は、同じく本発明の構成に従った照明構造を用い、
且つ半透明筒としては、外径4mmφ、半透明プラスチ
ック製ストローを用いて実験した場合の模式図であり、
Aはその半透明筒7の長さを10mmとし、Bは50m
mとしたものである。筒長10mm(A)では相対的に
低レベルとなり、紙筒より広口の筒上端から比較的多量
の光が入るため、中心部の黒点が大きく、その周辺もぼ
やけたものとなり、傷24a、24bも不明瞭である。
また筒長50mm(B)では、筒上端から殆ど光が入ら
ず、半球面は筒を通って来た散乱光と下からの光との合
成光で照射されるため、周辺の僅かなぼやけを除き、半
球面全体が略均一に観察され、傷24a、24bもほぼ
明瞭に観察される。
【0024】実験5:上半球への無影照射構造の高さを
上げた場合 図8は、同じく本発明の構成に従い、且つ半透明筒とし
ては、外径2mmφ、長さ50mmの上質紙製筒を被検
球固定板上に直立させた状態において、被検球固定板か
ら包囲照明の下端までの距離を、これまでの実験におけ
るゼロ(接置)ではなく、A:50mm、及びB:20
mmとした場合の模式図である。A(50mm)では、
この光源パワー2.2Wでは距離が遠すぎて(逆に、光
源パワーを強くすれば、球面反射の問題を生ずるかも知
れないが)球面上に観察可能な照度が得られず、輪郭環
25が淡く浮きだしただけで、他は真っ黒となる。また
B(20mm)程度に包囲照明を接近させても、やはり
輪郭環25が淡く浮きだし、内側大部分の薄暗い画像中
には、傷24a、24bが不明瞭に観察されるのみであ
る。
【0025】以上の実験結果より、球径0.76mmの
半田ボールに対しては、本発明を具体化した実験使用装
置の構成において、且つ実験(1〜4)の態様に従い、
円錐面光源の下端フランジ部を被検球固定板上に接触さ
せた状態において、半透明筒7の外径は、2mm、すな
わち被検球径の2.00/0.76=2,63倍であっ
たときの方が、4mm、すなわち被検球径の5.26倍
のときよりも画像として明瞭であり、いずれの場合も筒
長は10mmでは筒上端からの入光による反射があるた
め、円錐斜面光源の上端を十分に突出する長さ(この場
合、50mm)を要すると考えられる。
【0026】但し、筒の材質は、実験4で用いたストロ
ーのように、上質紙よりも光透過性のよい半透明材料で
ある方が、より明るい画像になると思料される。また、
この実験の場合の半田ボールの球径は0.76mmであ
ったが、その製造公差や、近似規格のもので実験し、
1.00mmφ程度までの球径であれば、この2mmφ
の紙筒で同様に測定できることが追認された。更に、4
mmφのストローでも比較的明瞭に観察できたことを考
慮すれば、半透明筒の外径は、被検球径より約1mm大
きい値から、被検球径の4倍程度までの値であればよい
と結論される。
【0027】本発明装置の典型例において、上半球への
無影照射構造の高さ(被検球固定板に対する円錐斜面光
源の下端レベル)はゼロであり、実験5により実質的な
高さを与えることは不都合であることが検証されたが、
これは定まった規格及びパワーを有する装置(KKR−
50:赤)を用いた結果であり、これよりもパワーや光
散乱性のすぐれた無影照射光源を用いるか、被検球面が
観察容易な表面状態を有するとき等は、無影照射光源を
より高い位置にした方がよい場合がある。図9は、この
ような趣旨で無影照射光源の位置を高くした光学的観察
装置1’を示している。
【0028】図9において、図1と同一参照数字で指示
した部分は、図1に示した当該指示部分と同一のもので
あり、説明を省略する。この変形例の装置は、無影照射
構造8’における円錐斜面10の下端フランジ10bを
支持する形で、構造8’と外周が連なった外筒26を有
し、この外筒26の下端が、被検球固定板6に近接して
位置するように構成される。
【0029】図10〜13は、図1及び図9に示した光
学的観察装置において、被検球上半部を実質的に無影照
射する光源として代用可能な変形例を示すもので、図1
0は四角錐の各錐面部に斜面光源27〜28を配置した
角型斜光照明機、図11は円錐斜面に各法線に沿った光
軸を有するLED等の光源素子31を配列したダイレク
トリング照明機、図12は光源素子31の垂直配列から
側方に出射した光束を垂直半透明(光散乱)板32を通
じて45°配置したハーフミラー33に当て、下向きの
均一散光を生じるための同軸面発光型照明機、図13は
図11のものより円錐斜面の垂直軸に対する角度が小さ
いローアングル型ダイレクトリング照明機34の典型例
(A)とローアングルの究極(0°)の場合(B)を、
それぞれ示している。
【0030】
【発明の効果】以上述べた通り、本発明によれば、光反
射性の球面、特に半田ボール等の微小球面の明瞭な観察
又は撮影するための光学的観察装置を提供する。観察対
象の他の例としては、ボールベアリングの鋼球、ボール
バルブのバルブ球、半導体レーザーの集光部、真珠、ボ
ールペンのボール等があり、場合によってはレンズ等の
透明球の表面観察にも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施形態につき主要部を断面
で描いた装置構成図である。
【図2】図1のA−A矢視線に沿って下方から見た無影
照射構造の下面図である。
【図3】図1に示した装置本体の最下部構造である透過
照明構造を上方から見た平面図である。
【図4】本発明の効果を検証するため、装置本体の無影
照射構造を用いないで、半透明筒をも省略した場合の被
検半球面の撮影画像(A)及び半透明筒を用いた場合の
被検半球面の撮影画像(B)を模式的に示す図である。
【図5】本発明の効果を検証するため、装置本体の透過
照明構造を用いないで、半透明筒をも省略した場合の被
検半球面の撮影画像(A)及び半透明筒を用いた場合の
被検半球面の撮影画像(B)を模式的に示す図である。
【図6】本発明の効果を検証するため、装置本体の全構
成を用い、紙製2mmφ半透明筒の長さを10mmとし
た場合の被検半球面の撮影画像(A)及び同じ半透明筒
の長さを50mmとしたを用いた場合の被検半球面の撮
影画像(B)を模式的に示す図である。
【図7】本発明の効果を検証するため、装置本体の全構
成を用い、プラスチック製ストロー4mmφからなる半
透明筒の長さを10mmとした場合の被検半球面の撮影
画像(A)及び同じ半透明筒の長さを50mmとしたを
用いた場合の被検半球面の撮影画像(B)を模式的に示
す図である。
【図8】本発明の効果を検証するため、装置本体の無影
照射構造の、被検球固定板からの高さを50mmとした
場合の被検半球面の撮影画像(A)及び20mmとした
場合の被検半球面の撮影画像(B)を模式的に示す図で
ある。
【図9】本発明の第2の実施形態において主要部を断面
で描いた装置構成図である。
【図10】無影照射構造の第2の実施形態における側断
面(A)及び下面(B)を示す図である。
【図11】無影照射構造の第3の実施形態を示す側断面
図である。
【図12】無影照射構造の第4の実施形態における側断
面(A)及び下面(B)を示す図である。
【図13】無影照射構造の第5の実施形態におけるロー
アングル型ダイレクトリング照明機34の典型例(A)
とローアングルの究極(0°)の場合(B)を、それぞ
れ示す側断面図である。
【符号の説明】
1 光学的観察装置の本体 2 照明用電源 3 CCDカメラ 4 モニター 5 微小被検球 6 被検球固定板 7 半透明筒 8 無影照射構造 9 透過照明構造 10 円錐斜面 11 LED 12 筒保護ブロック 13 大角円錐面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)実質上水平配置される光透過性板体
    からなり、上面に被検球の下側部分球面を受容するため
    の、少なくとも一つの位置決めスポットを配設した被検
    球固定板と、 b)下端が被検球固定板の上面に接するか、又は近接し
    たレベルに維持され、外径が被検球径より約1mm大き
    い値から被検球径の約4倍までとされ、観察対象となる
    1個の被検球を貫く垂直軸と同軸に配置されるべき半透
    明筒と、 c)前記半透明筒を同軸包囲し且つ截頭部を上向きにし
    た中空状の截頭錐体の錐斜面に沿った内向き面光源とし
    て機能し、前記半透明筒を通じて前記被検球の上部半球
    面を無影照射するための無影照射構造と、 d)上端が被検球固定板の下面に接するか、又は僅かに
    間隔を置いたレベルにおいて、前記垂直軸と同軸に配置
    される、前記半透明筒の外径より大きい直径又は辺長を
    有した上向き面光源からなる透過照明構造と、を備えた
    ことにより、 e)前記無影照射構造の錐体截頭部に形成された開口を
    通じて上方より被検球の上部半球面を、拡大観察又は撮
    影するようにしたことを特徴とする光反射性球面の光学
    的観察装置。
  2. 【請求項2】 截頭錐体における錐斜面を半透明板より
    形成し、その半透明板の錐体外側部に多数の発光素子を
    配列することにより、前記半透明板を前記内向き面光源
    とすることを特徴とする請求項1記載の光学的観察装
    置。
  3. 【請求項3】 前記截頭錐体における錐斜面をプラスチ
    ック板により形成し、そのプラスチック板の錐体内側面
    に多数の発光素子を配列することにより、前記内向き面
    光源を形成することを特徴とする請求項1記載の光学的
    観察装置。
  4. 【請求項4】 前記無影照射構造の截頭錐体が円錐台形
    からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項
    記載の光学的観察装置。
  5. 【請求項5】 前記半透明筒の先端が、前記無影照射構
    造における截頭錐体の截頭部開口縁を貫いて上方に突出
    したものであり、前記無影照射構造が、前記半透明筒の
    先端と同一レベル以上の高さとした頂上面と、その頂上
    面に開口して前記半透明筒の突出部分を包囲するように
    前記開口縁に対向する保護孔とを有する筒保護ブロック
    を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項
    記載の光学的観察装置。
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