JP2003080721A - インクジェット記録装置、記録ヘッド用キャッピング装置、および記録ヘッド用キャップ - Google Patents
インクジェット記録装置、記録ヘッド用キャッピング装置、および記録ヘッド用キャップInfo
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- JP2003080721A JP2003080721A JP2001272804A JP2001272804A JP2003080721A JP 2003080721 A JP2003080721 A JP 2003080721A JP 2001272804 A JP2001272804 A JP 2001272804A JP 2001272804 A JP2001272804 A JP 2001272804A JP 2003080721 A JP2003080721 A JP 2003080721A
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- recording
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- ink ejection
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 回復手段に利用可能なキャッピング手段の汎
用性を高めて、記録ヘッドの種々の形態に対する適応性
の優れたインクジェット記録装置および記録ヘッド用キ
ャッピング装置を提供する。また、記録ヘッドの種々の
形態に対する適応性の優れた記録ヘッド用キャップを提
供すること。 【解決手段】 キャッピング手段は、記録ヘッドの異な
る形態に対応して、異なる形態のキャップ35を選択的
に装備可能である。また、キャップ35は、互いに隣り
合う2つのキャップ空間57,58を隣接方向と交差す
る方向にずらして備える。
用性を高めて、記録ヘッドの種々の形態に対する適応性
の優れたインクジェット記録装置および記録ヘッド用キ
ャッピング装置を提供する。また、記録ヘッドの種々の
形態に対する適応性の優れた記録ヘッド用キャップを提
供すること。 【解決手段】 キャッピング手段は、記録ヘッドの異な
る形態に対応して、異なる形態のキャップ35を選択的
に装備可能である。また、キャップ35は、互いに隣り
合う2つのキャップ空間57,58を隣接方向と交差す
る方向にずらして備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録手段としての
記録ヘッドから被記録媒体へインクを吐出して記録を行
うインクジェット記録装置、そのインクジェット記録装
置に備えられる記録ヘッド用キャッピング装置、および
記録ヘッド用キャップに関するものである。
記録ヘッドから被記録媒体へインクを吐出して記録を行
うインクジェット記録装置、そのインクジェット記録装
置に備えられる記録ヘッド用キャッピング装置、および
記録ヘッド用キャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、紙、布、プラスチックシート、O
HP用シートなどの被記録媒体(以下、単に「記録紙」
ともいう)に対して記録を行う記録装置として、種々の
記録方式のものが提案されている。例えば、ワイヤード
ット方式、感熱方式、熱転写方式、またはインクジェッ
ト方式の記録ヘッドを搭載可能な形態の記録装置が提案
されている。
HP用シートなどの被記録媒体(以下、単に「記録紙」
ともいう)に対して記録を行う記録装置として、種々の
記録方式のものが提案されている。例えば、ワイヤード
ット方式、感熱方式、熱転写方式、またはインクジェッ
ト方式の記録ヘッドを搭載可能な形態の記録装置が提案
されている。
【0003】このような記録装置の中において、インク
吐出口からインクを吐出させて、記録紙上に記録を行う
インクジェット記録方式の記録装置(以下、「インクジ
ェット記録装置」ともいう)は、低騒音なノンインパク
ト型の記録方式であり、高密度かつ高速な記録動作を行
うことが可能である。一般に、シリアルタイプのインク
ジェット記録装置は、記録ヘッドを搭載するキャリアを
駆動する手段と、記録紙を搬送する搬送手段と、これら
を制御するための制御手段と、を備えている。
吐出口からインクを吐出させて、記録紙上に記録を行う
インクジェット記録方式の記録装置(以下、「インクジ
ェット記録装置」ともいう)は、低騒音なノンインパク
ト型の記録方式であり、高密度かつ高速な記録動作を行
うことが可能である。一般に、シリアルタイプのインク
ジェット記録装置は、記録ヘッドを搭載するキャリアを
駆動する手段と、記録紙を搬送する搬送手段と、これら
を制御するための制御手段と、を備えている。
【0004】また、インクを吐出可能な記録手段として
の記録ヘッドは、そのインク吐出口からインクを吐出す
るために利用されるエネルギーの発生素子として、ピエ
ゾ素子などの電気機械変換体を用いたもの、レーザなど
の電磁波を照射したときの発熱を利用してインク滴を吐
出させるもの、あるいは発熱抵抗体などの電気熱変換体
素子が発生する熱エネルギーを利用してインクを吐出さ
せるものなどがある。
の記録ヘッドは、そのインク吐出口からインクを吐出す
るために利用されるエネルギーの発生素子として、ピエ
ゾ素子などの電気機械変換体を用いたもの、レーザなど
の電磁波を照射したときの発熱を利用してインク滴を吐
出させるもの、あるいは発熱抵抗体などの電気熱変換体
素子が発生する熱エネルギーを利用してインクを吐出さ
せるものなどがある。
【0005】このような記録ヘッドにおいて、熱エネル
ギーを利用してインクを液滴として吐出させる方式のイ
ンクジェット記録方式の記録ヘッドは、インク吐出口を
高密度に配列することができるため、高解像度の記録を
することが可能である。特に、電気熱変換体素子をエネ
ルギー発生素子として用いた記録ヘッドは、小型化も容
易であり、かつ最近の半導体分野における技術の進歩と
信頼性の向上が著しいIC技術やマイクロ加工技術の長
所を十分に活用して製造することができる。そのため、
このような電気熱変換体素子をエネルギー発生素子とし
て用いた記録ヘッドには、高密度実装化が容易であり、
また製造コストも廉価であるという利点がある。
ギーを利用してインクを液滴として吐出させる方式のイ
ンクジェット記録方式の記録ヘッドは、インク吐出口を
高密度に配列することができるため、高解像度の記録を
することが可能である。特に、電気熱変換体素子をエネ
ルギー発生素子として用いた記録ヘッドは、小型化も容
易であり、かつ最近の半導体分野における技術の進歩と
信頼性の向上が著しいIC技術やマイクロ加工技術の長
所を十分に活用して製造することができる。そのため、
このような電気熱変換体素子をエネルギー発生素子とし
て用いた記録ヘッドには、高密度実装化が容易であり、
また製造コストも廉価であるという利点がある。
【0006】インクジェット記録方式は、簡単な構成か
らなる極めて優れた記録方式であるものの、その一方に
おいて、解決すべき不具合も存在する。
らなる極めて優れた記録方式であるものの、その一方に
おいて、解決すべき不具合も存在する。
【0007】すなわち、インクジェット記録装置は、装
置全体が長期間使用されない場合、あるいは装置が使用
されても多数の吐出口の内、特定の吐出口が他の吐出口
に比較して稀にしかインクを吐出を行なわない場合に
は、吐出口、および吐出口に連通するインク室内におけ
る水分の蒸発により、インクが増粘して、吐出不良を招
来するおそれがある。また、吐出口が配設された記録ヘ
ッドの吐出口面に、インク滴、水滴、あるいは塵埃等が
付着して、これらの付着物によって、吐出されるインク
液滴が引っ張られて、インク滴の吐出方向が偏向するお
それもある。
置全体が長期間使用されない場合、あるいは装置が使用
されても多数の吐出口の内、特定の吐出口が他の吐出口
に比較して稀にしかインクを吐出を行なわない場合に
は、吐出口、および吐出口に連通するインク室内におけ
る水分の蒸発により、インクが増粘して、吐出不良を招
来するおそれがある。また、吐出口が配設された記録ヘ
ッドの吐出口面に、インク滴、水滴、あるいは塵埃等が
付着して、これらの付着物によって、吐出されるインク
液滴が引っ張られて、インク滴の吐出方向が偏向するお
それもある。
【0008】これらの不具合を防止するために、従来の
インクジェット記録装置は、記録ヘッドのインクの吐出
状態を良好に維持するための回復装置として、次のよう
な手段を備えている。例えば、インクの不吐出防止手段
として、予備吐出、吸引排出、およびキャッピングなど
を行う手段が備えられている。予備吐出は、記録動作の
前などにおいて、記録ヘッドから所定のインク受容体に
向かって、画像の記録に寄与しないインクを吐出して、
記録ヘッド内の増粘インク等を排除する回復動作であ
る。また、吸引排出は、記録ヘッドのインクの吐出口か
ら、画像の記録に寄与しないインクを吸引排出すること
により、記録ヘッドの付着物を排除したり、あるいは、
記録ヘッドに接続されるインクタンクの交換時に、画像
の記録に寄与しないインクを吐出口から吸引排出するこ
とにより、インク供給路内に混入する気泡を排除する回
復動作である。また、キャッピングは、インク中の水分
が吐出口から蒸発することを防止するために、吐出口を
キャップによってキャッピングする動作である。予備吐
出や吸引排出による回復動作時は、このキャップ内に、
画像の記録に寄与しないインクを排出させることができ
る。
インクジェット記録装置は、記録ヘッドのインクの吐出
状態を良好に維持するための回復装置として、次のよう
な手段を備えている。例えば、インクの不吐出防止手段
として、予備吐出、吸引排出、およびキャッピングなど
を行う手段が備えられている。予備吐出は、記録動作の
前などにおいて、記録ヘッドから所定のインク受容体に
向かって、画像の記録に寄与しないインクを吐出して、
記録ヘッド内の増粘インク等を排除する回復動作であ
る。また、吸引排出は、記録ヘッドのインクの吐出口か
ら、画像の記録に寄与しないインクを吸引排出すること
により、記録ヘッドの付着物を排除したり、あるいは、
記録ヘッドに接続されるインクタンクの交換時に、画像
の記録に寄与しないインクを吐出口から吸引排出するこ
とにより、インク供給路内に混入する気泡を排除する回
復動作である。また、キャッピングは、インク中の水分
が吐出口から蒸発することを防止するために、吐出口を
キャップによってキャッピングする動作である。予備吐
出や吸引排出による回復動作時は、このキャップ内に、
画像の記録に寄与しないインクを排出させることができ
る。
【0009】一方、カラー画像の記録が可能なインクジ
ェット記録装置においては、同一の記録ヘッドの中に、
ブラックインク吐出用の吐出口群の他に、マゼンタイン
ク、シアンインク、およびイエローインクなどを吐出す
るための吐出口群を設け、これら複数の吐出口群に対し
て、それぞれ独立のインクタンクおよびインク供給系
と、これら複数の吐出口群に共通のキャップ、その他の
回復手段を備えたものが開発されている。この種の記録
装置では、ブラック単色の画像以外のカラー画像を2色
ないし3色のインクを用いて記録する場合が多い。カラ
ー画像を記録するときに、仮に、1ドット当たりのイン
ク吐出量をブラック単色の画像記録時におけるブラック
インクの吐出量と同量とした場合には、被記録媒体上に
記録されるインクのドット径が大きくなり過ぎてしま
う。そこで、ブラックインク以外のカラーインクの吐出
口に関しては、オリフィス径を小さくしたり、ノズル断
面積を変えたりして、吐出量を調整する方式が採られて
いる。さらに、発熱素子等の発熱を利用してインク滴を
吐出させる所謂バルブジェット方式の場合には、ブラッ
クインク以外のカラーインクの吐出口に関して、発熱素
子の面積を小さくしたり、発熱素子とオリフィスとの間
の距離を変えたりする方式が採用されている。
ェット記録装置においては、同一の記録ヘッドの中に、
ブラックインク吐出用の吐出口群の他に、マゼンタイン
ク、シアンインク、およびイエローインクなどを吐出す
るための吐出口群を設け、これら複数の吐出口群に対し
て、それぞれ独立のインクタンクおよびインク供給系
と、これら複数の吐出口群に共通のキャップ、その他の
回復手段を備えたものが開発されている。この種の記録
装置では、ブラック単色の画像以外のカラー画像を2色
ないし3色のインクを用いて記録する場合が多い。カラ
ー画像を記録するときに、仮に、1ドット当たりのイン
ク吐出量をブラック単色の画像記録時におけるブラック
インクの吐出量と同量とした場合には、被記録媒体上に
記録されるインクのドット径が大きくなり過ぎてしま
う。そこで、ブラックインク以外のカラーインクの吐出
口に関しては、オリフィス径を小さくしたり、ノズル断
面積を変えたりして、吐出量を調整する方式が採られて
いる。さらに、発熱素子等の発熱を利用してインク滴を
吐出させる所謂バルブジェット方式の場合には、ブラッ
クインク以外のカラーインクの吐出口に関して、発熱素
子の面積を小さくしたり、発熱素子とオリフィスとの間
の距離を変えたりする方式が採用されている。
【0010】近年においては、このように同一の記録ヘ
ッド、または同一の記録ヘッドヘッドユニット内に複数
の吐出口群を設けたり、さらに、それぞれの吐出口群の
ノズル断面積や吐出口の大きさを異ならせた記録ヘッド
が開発されており、その記録ヘッドの種類も各種多様に
なってきている。そのため、これらの多様な記録ヘッド
に対応して、それぞれの記録ヘッドを安定的にメンテナ
ンスするための様々な回復手段が開発されている。すな
わち、記録ヘッドの形状などの形態の違いに対応する最
適な回復手段が必要となってきている。
ッド、または同一の記録ヘッドヘッドユニット内に複数
の吐出口群を設けたり、さらに、それぞれの吐出口群の
ノズル断面積や吐出口の大きさを異ならせた記録ヘッド
が開発されており、その記録ヘッドの種類も各種多様に
なってきている。そのため、これらの多様な記録ヘッド
に対応して、それぞれの記録ヘッドを安定的にメンテナ
ンスするための様々な回復手段が開発されている。すな
わち、記録ヘッドの形状などの形態の違いに対応する最
適な回復手段が必要となってきている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、異なる形態の
記録ヘッド毎に対応して、それらの回復動作を安定的に
実施可能な回復手段を備えた回復装置を開発した場合に
は、近年において低価格化、および新製品の開発サイク
ルの短縮化の傾向にあるインクジェット記録装置におい
て、その開発日程の長期化、およびコストアップが懸念
される。
記録ヘッド毎に対応して、それらの回復動作を安定的に
実施可能な回復手段を備えた回復装置を開発した場合に
は、近年において低価格化、および新製品の開発サイク
ルの短縮化の傾向にあるインクジェット記録装置におい
て、その開発日程の長期化、およびコストアップが懸念
される。
【0012】そこで、近年においては、異なる形態の記
録ヘッドに対応可能な回復装置の開発に際して、極力、
部品の共通化、記録ヘッドメンテナンスに必要な各種回
復手段の共通化を図って、低コスト化、および開発日程
の短縮化が可能な回復装置の開発が望まれている。
録ヘッドに対応可能な回復装置の開発に際して、極力、
部品の共通化、記録ヘッドメンテナンスに必要な各種回
復手段の共通化を図って、低コスト化、および開発日程
の短縮化が可能な回復装置の開発が望まれている。
【0013】本発明の目的は、回復手段に利用可能なキ
ャッピング手段の汎用性を高めて、記録ヘッドの種々の
形態に対する適応性の優れたインクジェット記録装置お
よび記録ヘッド用キャッピング装置を提供することにあ
る。
ャッピング手段の汎用性を高めて、記録ヘッドの種々の
形態に対する適応性の優れたインクジェット記録装置お
よび記録ヘッド用キャッピング装置を提供することにあ
る。
【0014】また、本発明の他の目的は、記録ヘッドの
種々の形態に対する適応性の優れた記録ヘッド用キャッ
プを提供することにある。
種々の形態に対する適応性の優れた記録ヘッド用キャッ
プを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
記録装置は、インク吐出口からインクを吐出する記録ヘ
ッドの前記インク吐出口をキャッピングするキャップを
装備するキャッピング手段を備えたインクジェット記録
装置において、前記キャッピング手段は、前記記録ヘッ
ドの異なる形態に対応して、異なる形態の前記キャップ
を選択的に装備可能であることを特徴とする。
記録装置は、インク吐出口からインクを吐出する記録ヘ
ッドの前記インク吐出口をキャッピングするキャップを
装備するキャッピング手段を備えたインクジェット記録
装置において、前記キャッピング手段は、前記記録ヘッ
ドの異なる形態に対応して、異なる形態の前記キャップ
を選択的に装備可能であることを特徴とする。
【0016】本発明の記録ヘッドようキャッピング装置
は、インク吐出口からインクを吐出する記録ヘッドを用
いて記録を行うインクジェット記録装置に備えられて、
前記インク吐出口のキャッピングが可能なキャップを装
備する記録ヘッド用キャッピング装置において、前記記
録ヘッドの異なる形態に対応して、異なる形態の前記キ
ャップを選択的に装備可能であることを特徴とする。
は、インク吐出口からインクを吐出する記録ヘッドを用
いて記録を行うインクジェット記録装置に備えられて、
前記インク吐出口のキャッピングが可能なキャップを装
備する記録ヘッド用キャッピング装置において、前記記
録ヘッドの異なる形態に対応して、異なる形態の前記キ
ャップを選択的に装備可能であることを特徴とする。
【0017】本発明の記録ヘッド用キャップは、インク
を吐出する記録ヘッドにおける複数のインク吐出口をキ
ャッピングする記録ヘッド用キャップにおいて、前記複
数のインク吐出口と対向するキャップ空間を複数形成
し、互いに隣り合う少なくとも2つの前記キャップ空間
は、互いに隣接する方向と交差する交差方向の一方側に
おいて一方のキャップ空間が他方のキャップ空間よりも
張り出して位置し、かつ前記交差方向の他方側において
前記他方のキャップ空間が前記一方のキャップ空間より
も張り出して位置することを特徴とする。
を吐出する記録ヘッドにおける複数のインク吐出口をキ
ャッピングする記録ヘッド用キャップにおいて、前記複
数のインク吐出口と対向するキャップ空間を複数形成
し、互いに隣り合う少なくとも2つの前記キャップ空間
は、互いに隣接する方向と交差する交差方向の一方側に
おいて一方のキャップ空間が他方のキャップ空間よりも
張り出して位置し、かつ前記交差方向の他方側において
前記他方のキャップ空間が前記一方のキャップ空間より
も張り出して位置することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。なお、各図面を通して、同一符号は
同一、または対応部分を示す。
基づいて説明する。なお、各図面を通して、同一符号は
同一、または対応部分を示す。
【0019】図1は、本発明によるインクジェット記録
装置の内部構成を示す模式的斜視図である。図2は、図
1のインクジェット記録装置における回復手段を含む回
復装置を斜め上方から見た模式的斜視図、図3は、図1
のインクジェット記録装置に搭載される回復装置の内部
構造を示す模式的分解斜視図である。
装置の内部構成を示す模式的斜視図である。図2は、図
1のインクジェット記録装置における回復手段を含む回
復装置を斜め上方から見た模式的斜視図、図3は、図1
のインクジェット記録装置に搭載される回復装置の内部
構造を示す模式的分解斜視図である。
【0020】図1から図3において、インクジェット記
録装置1は、駆動源であるキャリッジモータM1と、イ
ンクジェット記録ヘッド3を搭載するキャリッジ2と、
キャリッジモータM1によりキャリッジ2を矢印Aの主
走査方向に往復移動させる伝動機構4と、被記録媒体で
ある記録紙Pを搬送(紙送り)する給紙機構(紙送り機
構)5と、記録ヘッド3の回復処理を行う回復装置10
と、を備えている。
録装置1は、駆動源であるキャリッジモータM1と、イ
ンクジェット記録ヘッド3を搭載するキャリッジ2と、
キャリッジモータM1によりキャリッジ2を矢印Aの主
走査方向に往復移動させる伝動機構4と、被記録媒体で
ある記録紙Pを搬送(紙送り)する給紙機構(紙送り機
構)5と、記録ヘッド3の回復処理を行う回復装置10
と、を備えている。
【0021】このようなインクジェット記録装置1にお
いて、記録紙Pは、給紙機構5によって記録装置の本体
内に送り込まれ、記録ヘッド3によって所定の記録が行
なわれる。記録ヘッド3はキャリッジ2に対して着脱自
在に装着され、その記録ヘッド3に対して、カートリッ
ジタイプのインクタンク(以下、「インクカートリッ
ジ」ともいう)6が着脱自在に装着される。そのインク
タンク6内に収容されたインクが記録ヘッド3に供給さ
れる。記録ヘッド3とインクタンク6はインクジェット
カートリッジを構成する。本例の記録ヘッド3には、後
述するように、吐出する複数種のインク毎に対応する複
数の吐出口列が形成されており、それら複数種のインク
を個別に収容する複数のインクタンク6からインクが供
給される。
いて、記録紙Pは、給紙機構5によって記録装置の本体
内に送り込まれ、記録ヘッド3によって所定の記録が行
なわれる。記録ヘッド3はキャリッジ2に対して着脱自
在に装着され、その記録ヘッド3に対して、カートリッ
ジタイプのインクタンク(以下、「インクカートリッ
ジ」ともいう)6が着脱自在に装着される。そのインク
タンク6内に収容されたインクが記録ヘッド3に供給さ
れる。記録ヘッド3とインクタンク6はインクジェット
カートリッジを構成する。本例の記録ヘッド3には、後
述するように、吐出する複数種のインク毎に対応する複
数の吐出口列が形成されており、それら複数種のインク
を個別に収容する複数のインクタンク6からインクが供
給される。
【0022】キャリッジ2と記録ヘッド3は、それらの
対向部材の接合面が適正に接触することによって、所要
の電気的接続が達成維持されるようになっている。記録
ヘッド3は、記録信号に応じたパルス電圧が印加される
ことにより、複数の吐出口からインクを選択的に吐出し
て、記録紙Pに画像を記録する。本例の記録ヘッド3
は、熱エネルギーを利用してインクを吐出するインクジ
ェット記録ヘッドであって、その熱エネルギーを発生す
るための電気熱変換体を備えている。すなわち、電気熱
変換体から発生する熱エネルギーによってインクに膜沸
騰が生じ、インク中の気泡の成長、収縮によって生じる
圧力変化を利用して、吐出口からインクを吐出させる構
成となっている。電気熱変換体は、複数の吐出口のそれ
ぞれに対応して設けられており、記録信号に対応する電
気熱変換体にパルス電圧を印加することによって、その
電気熱変換体に対応する吐出口からインクが吐出され
る。
対向部材の接合面が適正に接触することによって、所要
の電気的接続が達成維持されるようになっている。記録
ヘッド3は、記録信号に応じたパルス電圧が印加される
ことにより、複数の吐出口からインクを選択的に吐出し
て、記録紙Pに画像を記録する。本例の記録ヘッド3
は、熱エネルギーを利用してインクを吐出するインクジ
ェット記録ヘッドであって、その熱エネルギーを発生す
るための電気熱変換体を備えている。すなわち、電気熱
変換体から発生する熱エネルギーによってインクに膜沸
騰が生じ、インク中の気泡の成長、収縮によって生じる
圧力変化を利用して、吐出口からインクを吐出させる構
成となっている。電気熱変換体は、複数の吐出口のそれ
ぞれに対応して設けられており、記録信号に対応する電
気熱変換体にパルス電圧を印加することによって、その
電気熱変換体に対応する吐出口からインクが吐出され
る。
【0023】図15は、記録手段としての記録ヘッド3
の1つの吐出口列におけるインク吐出部の構造を模式的
に示す拡大斜視図である。
の1つの吐出口列におけるインク吐出部の構造を模式的
に示す拡大斜視図である。
【0024】図15において、記録紙Pと所定の隙間
(例えば、約0.3〜2.0mm程度の隙間)をおいて
対面する記録ヘッド3の吐出口面23には、所定のピッ
チで複数の吐出口49が形成されている。さらに、共通
液室50と各吐出口49とを連通する各液路51の壁面
に沿って、インク吐出用の熱エネルギーを発生する電気
熱変換体(発熱抵抗体など)52が配設されている。記
録ヘッド3は、矢印Aの主走査方向(キャリッジ2の移
動方向)と交叉する方向に吐出口49が並ぶ位置関係と
なるように、キャリッジ2に装着される。そして、画像
信号または吐出信号に基づいて、それらの信号に対応す
る電気熱変換体52を駆動(パルス電圧を印加)するこ
とにより、液路51内のインクを膜沸騰させ、そのとき
に発生する圧力によって吐出口49からインク滴を吐出
させる。
(例えば、約0.3〜2.0mm程度の隙間)をおいて
対面する記録ヘッド3の吐出口面23には、所定のピッ
チで複数の吐出口49が形成されている。さらに、共通
液室50と各吐出口49とを連通する各液路51の壁面
に沿って、インク吐出用の熱エネルギーを発生する電気
熱変換体(発熱抵抗体など)52が配設されている。記
録ヘッド3は、矢印Aの主走査方向(キャリッジ2の移
動方向)と交叉する方向に吐出口49が並ぶ位置関係と
なるように、キャリッジ2に装着される。そして、画像
信号または吐出信号に基づいて、それらの信号に対応す
る電気熱変換体52を駆動(パルス電圧を印加)するこ
とにより、液路51内のインクを膜沸騰させ、そのとき
に発生する圧力によって吐出口49からインク滴を吐出
させる。
【0025】図1において、キャリッジ2は、キャリッ
ジモータM1の駆動力を伝達する伝動機構4の駆動ベル
ト7の一部に連結され、かつガイドシャフト13に沿っ
て矢印Aの主走査方向に移動自在にガイドされている。
キャリッジモータM1の正転及び逆転によって、キャリ
ッジ2は、ガイドシャフト13に沿って往復移動する。
8は、キャリッジ2の矢印Aの主走査方向における絶対
位置を示すスケールである。本例のスケール8として
は、透明なPETフィルムに、所定ピッチの黒色のバー
が印刷されたものが用いられており、その一方の端部は
シャーシ9に固着され、他方の端部は不図示の板バネに
支持されている。本例のインクジェット記録装置1にお
いては、記録ヘッド3の吐出口が形成された吐出口面に
対向するように、不図示のプラテンが設けられている。
そして、キャリッジモータM1の駆動力によって、記録
ヘッド3が搭載されたキャリッジ2を主走査方向に往復
移動させると同時に、記録信号に基づいて記録ヘッド3
からインクを吐出することによって、プラテン上に搬送
された被記録媒体としての記録紙Pの幅方向に記録が行
われる。
ジモータM1の駆動力を伝達する伝動機構4の駆動ベル
ト7の一部に連結され、かつガイドシャフト13に沿っ
て矢印Aの主走査方向に移動自在にガイドされている。
キャリッジモータM1の正転及び逆転によって、キャリ
ッジ2は、ガイドシャフト13に沿って往復移動する。
8は、キャリッジ2の矢印Aの主走査方向における絶対
位置を示すスケールである。本例のスケール8として
は、透明なPETフィルムに、所定ピッチの黒色のバー
が印刷されたものが用いられており、その一方の端部は
シャーシ9に固着され、他方の端部は不図示の板バネに
支持されている。本例のインクジェット記録装置1にお
いては、記録ヘッド3の吐出口が形成された吐出口面に
対向するように、不図示のプラテンが設けられている。
そして、キャリッジモータM1の駆動力によって、記録
ヘッド3が搭載されたキャリッジ2を主走査方向に往復
移動させると同時に、記録信号に基づいて記録ヘッド3
からインクを吐出することによって、プラテン上に搬送
された被記録媒体としての記録紙Pの幅方向に記録が行
われる。
【0026】14は、記録紙Pを搬送するために、搬送
モータM2によって駆動される搬送ローラである。15
は、不図示のバネにより記録紙Pを搬送ローラ14に押
しつけるピンチローラ、16は、ピンチローラ15を回
転自在に支持するピンチローラホルダである。17は、
搬送ローラ14の一端に固着された搬送ローラギアであ
り、この搬送ローラギア17に伝達された搬送モータM
2の回転力により、搬送ローラ14が駆動される。記録
ヘッド3によって画像が記録された記録紙Pは、排出ロ
ーラ19により記録装置外ヘ排出される。排出ローラ1
9は、不図示の排出ローラギアを介して伝達された搬送
モータM2の回転により駆動される。21は、不図示の
バネの付勢力により、記録紙Pを排出ローラ19に圧接
させる拍車ローラ、22は、拍車ローラ21を回転自在
に支持する拍車ホルダである。
モータM2によって駆動される搬送ローラである。15
は、不図示のバネにより記録紙Pを搬送ローラ14に押
しつけるピンチローラ、16は、ピンチローラ15を回
転自在に支持するピンチローラホルダである。17は、
搬送ローラ14の一端に固着された搬送ローラギアであ
り、この搬送ローラギア17に伝達された搬送モータM
2の回転力により、搬送ローラ14が駆動される。記録
ヘッド3によって画像が記録された記録紙Pは、排出ロ
ーラ19により記録装置外ヘ排出される。排出ローラ1
9は、不図示の排出ローラギアを介して伝達された搬送
モータM2の回転により駆動される。21は、不図示の
バネの付勢力により、記録紙Pを排出ローラ19に圧接
させる拍車ローラ、22は、拍車ローラ21を回転自在
に支持する拍車ホルダである。
【0027】また、インクジェット記録装置1には、記
録ヘッド3を搭載したキャリッジ2が記録動作のために
往復移動する範囲の外、つまり記録領域の外に、記録ヘ
ッド3の吐出状態を良好に維持するための回復処理をす
る回復装置10が配設されている。その回復装置10の
配設位置は、例えば、キャリッジ2および記録ヘッド3
のホームポジションと対応する位置等、記録領域外の所
望位置に設定される。回復装置10には、記録ヘッド3
の吐出口面をキャップによってキャッピングするキャッ
ピング手段11と、記録ヘッド3の吐出口面をクリーニ
ングするワイピング手段12が備えられている。さら
に、キャッピング手段11による吐出口面のキャッピン
グに連動して、回復装置10内の図1中不図示の吸引手
段(吸引ポンプ等)は、その吸引力を利用して、画像の
記録に寄与しないインクを吐出口からキャップ内に強制
的に吸引排出させる。このようなインクの吸引排出によ
って、記録ヘッド3のインク流路内の増粘インクや気泡
等を除去する吸引回復処理を行うことができる。また、
キャッピング手段のキャップ内に向かって、画像の記録
に寄与しないインクを吐出口から吐出(以下、「予備吐
出」ともいう)させることによって、記録ヘッド3のイ
ンクの吐出状態を良好に保つための吐出回復処理(予備
吐出処理)を行うことができる。さらに、非記録動作時
等において、キャッピング手段11によって記録ヘッド
3の吐出口面をキャッピングすることにより、記録ヘッ
ド3を保護すると共に、インクの乾燥を防止することが
できる。また、ワイピング手段12は、キャッピング手
段11の近傍に配されて、記録ヘッド3の吐出口面に付
着したインク滴を拭き取るように構成されている。これ
らのキャッピング手段11、それを用いた吸引回復処理
および吐出回復処理(予備吐出処理)のための回復手
段、およびワイピング手段12によって、記録ヘッド3
のインクの吐出状態を良好に保つことができる。
録ヘッド3を搭載したキャリッジ2が記録動作のために
往復移動する範囲の外、つまり記録領域の外に、記録ヘ
ッド3の吐出状態を良好に維持するための回復処理をす
る回復装置10が配設されている。その回復装置10の
配設位置は、例えば、キャリッジ2および記録ヘッド3
のホームポジションと対応する位置等、記録領域外の所
望位置に設定される。回復装置10には、記録ヘッド3
の吐出口面をキャップによってキャッピングするキャッ
ピング手段11と、記録ヘッド3の吐出口面をクリーニ
ングするワイピング手段12が備えられている。さら
に、キャッピング手段11による吐出口面のキャッピン
グに連動して、回復装置10内の図1中不図示の吸引手
段(吸引ポンプ等)は、その吸引力を利用して、画像の
記録に寄与しないインクを吐出口からキャップ内に強制
的に吸引排出させる。このようなインクの吸引排出によ
って、記録ヘッド3のインク流路内の増粘インクや気泡
等を除去する吸引回復処理を行うことができる。また、
キャッピング手段のキャップ内に向かって、画像の記録
に寄与しないインクを吐出口から吐出(以下、「予備吐
出」ともいう)させることによって、記録ヘッド3のイ
ンクの吐出状態を良好に保つための吐出回復処理(予備
吐出処理)を行うことができる。さらに、非記録動作時
等において、キャッピング手段11によって記録ヘッド
3の吐出口面をキャッピングすることにより、記録ヘッ
ド3を保護すると共に、インクの乾燥を防止することが
できる。また、ワイピング手段12は、キャッピング手
段11の近傍に配されて、記録ヘッド3の吐出口面に付
着したインク滴を拭き取るように構成されている。これ
らのキャッピング手段11、それを用いた吸引回復処理
および吐出回復処理(予備吐出処理)のための回復手
段、およびワイピング手段12によって、記録ヘッド3
のインクの吐出状態を良好に保つことができる。
【0028】このような回復装置10の具体的な構成を
図2から図4に基づいて説明する。本例の回復装置10
は、記録ヘッド3のインクの吐出状態を良好に保つため
の回復手段として、吸引手段48、キャッピング手段1
1、およびワイピング手段12を備えている。吸引手段
48は、キャッピング手段11と共に、吸引回復処理を
するための吸引回復手段を構成する。
図2から図4に基づいて説明する。本例の回復装置10
は、記録ヘッド3のインクの吐出状態を良好に保つため
の回復手段として、吸引手段48、キャッピング手段1
1、およびワイピング手段12を備えている。吸引手段
48は、キャッピング手段11と共に、吸引回復処理を
するための吸引回復手段を構成する。
【0029】吸引手段48においては、回復ベース20
の円弧部の内面をガイド面として、その円弧面に沿うよ
うに2本の吸引チューブ32が配置されている。33
は、不図示の加圧ばねによって吸引チューブ32に押し
付けられる加圧コロであり、回転を伴なって吸引チュー
ブ32をしごくことにより、それらの内部に負圧を発生
させる。加圧コロ33は、1本の吸引チューブ32に対
して2個ずつ配備されている。また、これらの加圧コロ
33は、回転可能な加圧コロホルダ31の長孔形状部に
移動自在に軸支されており、吸引チューブ32内に負圧
を発生させる吸引動作中は、吸引チューブ32を押圧す
る方向に変位し、一方、吸引動作中以外のときは、吸引
チューブ32から離れる方向に変位できるようになって
いる。本例の場合、吸引チューブ32をガイドする回復
ベース20の円弧面が半円形状であるため、1本の吸引
チューブ32に対して2個備わる加圧コロ33は、加圧
ホルダ31の回転方向において180度離間するように
配備されている。したがって、加圧コロホルダ31の回
転に伴なって、吸引チューブ32を押圧している1個の
加圧コロ33が吸引チューブ32から離間するときに、
他の1個の加圧コロ33が吸引チューブ32を押圧する
ことになる。このように、2個の加圧コロ33が連続的
に回転することにより、吸引チューブ32内の負圧を保
ちつつ、連続的に吸引動作(吸引回復動作)を行うこと
ができる。また、回復ベース20の円弧面の形状(ガイ
ド形状)がほぼ円状となっている場合には、1本の吸引
チューブ32に対して1個の加圧コロ33を備えること
によって、同様に連続的な吸引動作が可能となる。さら
に、回復ベース20の円弧面の形状(ガイド形状)が半
円状となっている場合に、1本の吸引チューブ32に対
して2個以上の加圧コロ33を備えることによっても同
様に連続的な吸引動作が可能となる。
の円弧部の内面をガイド面として、その円弧面に沿うよ
うに2本の吸引チューブ32が配置されている。33
は、不図示の加圧ばねによって吸引チューブ32に押し
付けられる加圧コロであり、回転を伴なって吸引チュー
ブ32をしごくことにより、それらの内部に負圧を発生
させる。加圧コロ33は、1本の吸引チューブ32に対
して2個ずつ配備されている。また、これらの加圧コロ
33は、回転可能な加圧コロホルダ31の長孔形状部に
移動自在に軸支されており、吸引チューブ32内に負圧
を発生させる吸引動作中は、吸引チューブ32を押圧す
る方向に変位し、一方、吸引動作中以外のときは、吸引
チューブ32から離れる方向に変位できるようになって
いる。本例の場合、吸引チューブ32をガイドする回復
ベース20の円弧面が半円形状であるため、1本の吸引
チューブ32に対して2個備わる加圧コロ33は、加圧
ホルダ31の回転方向において180度離間するように
配備されている。したがって、加圧コロホルダ31の回
転に伴なって、吸引チューブ32を押圧している1個の
加圧コロ33が吸引チューブ32から離間するときに、
他の1個の加圧コロ33が吸引チューブ32を押圧する
ことになる。このように、2個の加圧コロ33が連続的
に回転することにより、吸引チューブ32内の負圧を保
ちつつ、連続的に吸引動作(吸引回復動作)を行うこと
ができる。また、回復ベース20の円弧面の形状(ガイ
ド形状)がほぼ円状となっている場合には、1本の吸引
チューブ32に対して1個の加圧コロ33を備えること
によって、同様に連続的な吸引動作が可能となる。さら
に、回復ベース20の円弧面の形状(ガイド形状)が半
円状となっている場合に、1本の吸引チューブ32に対
して2個以上の加圧コロ33を備えることによっても同
様に連続的な吸引動作が可能となる。
【0030】加圧コロホルダ31は、加圧コロホルダガ
イド30に、回復ベース20の円弧ガイド面の半径方向
に回動可能に軸支されており、加圧コロ33を吸引チュ
ーブ32に対して押圧および離間(退避)させる。加圧
コロホルダガイド30の両端部の軸は、吸引チューブ3
2が備えられる回復ベース20の半円弧ガイド面の円弧
中心に軸支されており、PGモータM3から伝達される
駆動力によって回転駆動される。吸引回復動作時に、P
GモータM3の駆動力により、PGギア1 24、ポン
プギア27を介して加圧コロホルダガイド30が回転駆
動される。また、吸引手段48は、PGモータM3の回
転方向に応じて駆動されるように、PGモータM3に直
結された形態となっている。すなわち、吸引手段48
は、PGモータM3の一方向の回転(以下、「正転」とい
う)により、加圧コロ33を吸引チューブ32に押圧し
て吸引動作し、逆に、PGモータM3の逆方向の回転
(以下、「逆転」という)により、加圧コロ33を吸引チ
ューブ32から離間させる構成となっている。吸引手段
48の駆動源としては、本例のように回復装置10内の
1つのPGモータM3を用いる他、他の別の駆動源を利
用してもよい。
イド30に、回復ベース20の円弧ガイド面の半径方向
に回動可能に軸支されており、加圧コロ33を吸引チュ
ーブ32に対して押圧および離間(退避)させる。加圧
コロホルダガイド30の両端部の軸は、吸引チューブ3
2が備えられる回復ベース20の半円弧ガイド面の円弧
中心に軸支されており、PGモータM3から伝達される
駆動力によって回転駆動される。吸引回復動作時に、P
GモータM3の駆動力により、PGギア1 24、ポン
プギア27を介して加圧コロホルダガイド30が回転駆
動される。また、吸引手段48は、PGモータM3の回
転方向に応じて駆動されるように、PGモータM3に直
結された形態となっている。すなわち、吸引手段48
は、PGモータM3の一方向の回転(以下、「正転」とい
う)により、加圧コロ33を吸引チューブ32に押圧し
て吸引動作し、逆に、PGモータM3の逆方向の回転
(以下、「逆転」という)により、加圧コロ33を吸引チ
ューブ32から離間させる構成となっている。吸引手段
48の駆動源としては、本例のように回復装置10内の
1つのPGモータM3を用いる他、他の別の駆動源を利
用してもよい。
【0031】図4は、キャッピング手段11の分解斜視
図である。
図である。
【0032】キャッピング手段11は、記録ヘッド3の
吐出口面をキャッピング可能なキャップ35を備えてお
り、そのキャップ35の内部には、記録ヘッド3の吐出
口から排出されるインクを効率よく吸引するためのキャ
ップ吸収体44が備えられる。36は、キャップ35を
支えるキャップホルダであり、圧縮ばね43a,43
b,43c,43dの付勢力により、記録ヘッド3の吐
出口面にキャップ35を圧接させことができる。本例の
場合、キャップホルダ36には、計4つのアーチ状の取
り付け部36aによって取り付け孔が形成されており、
それらの取り付け孔内に、キャップ35側の取り付け片
35aがはまり合うことによって、キャップ35がキャ
ップホルダ36に一体的に取り付けられる。キャップホ
ルダ36としては、キャップ35の形態に対応する形状
のものが備えられる。34は、キャップホルダ36にキ
ャップ圧を与えるための圧縮ばね43a,43b,43
c,43dを支持するキャップベースであり、キャップ
ホルダ36を上下方向に摺動自在に支持する。本例の場
合、キャップホルダ36はキャップベース34内に上下
動自在にガイドされ、かつキャップベース34側の上下
方向に延在する2つのガイド孔(図示せず)内に、キャ
ップホルダ36側の2つの取り付け片36(図4におい
ては、一方のみを示す)のそれぞれがはまり合う。これ
により、キャップホルダ36は、所定範囲内における上
下動が許容されるようにしてキャップベース34に取り
付けられ、そして圧縮ばね43a,43b,43c,4
3dによって上方に付勢される。37は、キャップ35
を記録ヘッド3の吐出口面に接触および離間させるため
のアーム部材としてのキャップレバーである。45は大
気連通チューブであり、キャップ35の内部と、キャッ
プベース34に設けられた大気連通孔47と、を連結す
る。46a,46bは大気連通弁であり、大気連通孔4
7を開閉することにより、キャップ35の内部を密閉状
態としたり開放状態とする。
吐出口面をキャッピング可能なキャップ35を備えてお
り、そのキャップ35の内部には、記録ヘッド3の吐出
口から排出されるインクを効率よく吸引するためのキャ
ップ吸収体44が備えられる。36は、キャップ35を
支えるキャップホルダであり、圧縮ばね43a,43
b,43c,43dの付勢力により、記録ヘッド3の吐
出口面にキャップ35を圧接させことができる。本例の
場合、キャップホルダ36には、計4つのアーチ状の取
り付け部36aによって取り付け孔が形成されており、
それらの取り付け孔内に、キャップ35側の取り付け片
35aがはまり合うことによって、キャップ35がキャ
ップホルダ36に一体的に取り付けられる。キャップホ
ルダ36としては、キャップ35の形態に対応する形状
のものが備えられる。34は、キャップホルダ36にキ
ャップ圧を与えるための圧縮ばね43a,43b,43
c,43dを支持するキャップベースであり、キャップ
ホルダ36を上下方向に摺動自在に支持する。本例の場
合、キャップホルダ36はキャップベース34内に上下
動自在にガイドされ、かつキャップベース34側の上下
方向に延在する2つのガイド孔(図示せず)内に、キャ
ップホルダ36側の2つの取り付け片36(図4におい
ては、一方のみを示す)のそれぞれがはまり合う。これ
により、キャップホルダ36は、所定範囲内における上
下動が許容されるようにしてキャップベース34に取り
付けられ、そして圧縮ばね43a,43b,43c,4
3dによって上方に付勢される。37は、キャップ35
を記録ヘッド3の吐出口面に接触および離間させるため
のアーム部材としてのキャップレバーである。45は大
気連通チューブであり、キャップ35の内部と、キャッ
プベース34に設けられた大気連通孔47と、を連結す
る。46a,46bは大気連通弁であり、大気連通孔4
7を開閉することにより、キャップ35の内部を密閉状
態としたり開放状態とする。
【0033】キャッピング手段11において、キャップ
ホルダ36に備えられたジョイント部36b,36cに
は、吸引手段48を構成する吸引チューブ32が連結さ
れる。そして、キャッピング手段11が記録ヘッド3の
吐出口面に接している間、つまりキャッピングしている
間に、吸引手段48が吸引動作することにより、キャッ
プ35内に負圧を導入して、記録ヘッド3の吐出口か
ら、画像の記録に寄与しないインクを吸引排出させる吸
引回復動作を行うことができる。
ホルダ36に備えられたジョイント部36b,36cに
は、吸引手段48を構成する吸引チューブ32が連結さ
れる。そして、キャッピング手段11が記録ヘッド3の
吐出口面に接している間、つまりキャッピングしている
間に、吸引手段48が吸引動作することにより、キャッ
プ35内に負圧を導入して、記録ヘッド3の吐出口か
ら、画像の記録に寄与しないインクを吸引排出させる吸
引回復動作を行うことができる。
【0034】記録ヘッド3としては、図6または図7の
ような異なる形態のものを用いることができる。本例の
記録ヘッド3は、これらの異なる形態のいずれにおいて
も複数の吐出口列(ノズル列)が形成されている。すな
わち、54は、ブラックインク(Bkインク)吐出用の
ノズルを構成する複数の吐出口(以下、「ブラックイン
ク用吐出口」ともいう)であり、55は、カラーインク
(マゼンタインク、シアンインク、イエローインク)吐
出用のノズルを構成する複数の吐出口(以下、「カラー
インク用吐出口」ともいう)である。図6および図7の
記録ヘッド3は、ブラックインク用吐出口54とカラー
インク用吐出口55の位置関係が異なる。
ような異なる形態のものを用いることができる。本例の
記録ヘッド3は、これらの異なる形態のいずれにおいて
も複数の吐出口列(ノズル列)が形成されている。すな
わち、54は、ブラックインク(Bkインク)吐出用の
ノズルを構成する複数の吐出口(以下、「ブラックイン
ク用吐出口」ともいう)であり、55は、カラーインク
(マゼンタインク、シアンインク、イエローインク)吐
出用のノズルを構成する複数の吐出口(以下、「カラー
インク用吐出口」ともいう)である。図6および図7の
記録ヘッド3は、ブラックインク用吐出口54とカラー
インク用吐出口55の位置関係が異なる。
【0035】キャップ35としては、図6および図7の
記録ヘッド3の形態に対応して、図5(a)または
(b)の異なる形態のものを用いる。図5(a)および
(b)のキャップ35は、いずれも、ブラックインク用
吐出口54とカラーインク用吐出口55から、別々の吸
引チューブ32を用いてインクを吸引する構成となって
いる。すなわち、キャップ35内の空間が2つの空間に
分けられて、図5中左側がブラックインク用キャップ空
間57、また図5中右側がカラーインク用キャップ空間
58となっている。
記録ヘッド3の形態に対応して、図5(a)または
(b)の異なる形態のものを用いる。図5(a)および
(b)のキャップ35は、いずれも、ブラックインク用
吐出口54とカラーインク用吐出口55から、別々の吸
引チューブ32を用いてインクを吸引する構成となって
いる。すなわち、キャップ35内の空間が2つの空間に
分けられて、図5中左側がブラックインク用キャップ空
間57、また図5中右側がカラーインク用キャップ空間
58となっている。
【0036】図5(a)のキャップ35は、キャップ空
間57,58が互いに隣接する同図中左右の方向と交差
する同図中上下の交差方向において、一方のキャップ空
間57が他方のキャップ空間58よりも同図中の上方お
よび下方に張り出すように位置する。一方、図5(b)
のキャップ35は、キャップ空間57,58が互いに隣
接する同図中左右の方向と交差する同図中上下の交差方
向において、一方のキャップ空間57が他方のキャップ
空間58よりも同図中の上方に張り出すように位置し、
かつ他方のキャップ空間58が一方のキャップ空間57
よりも同図中の下方に張り出すように位置する。このよ
うに、図5(a),(b)のキャップ35は、図6およ
び図7の異なる形態の記録ヘッド3のそれぞれに対応す
る形態となっている。このことは、図5(a),(b)
のような異なる形態のキャップ35を用いることによっ
て、図6および図7のような異なる形態の記録ヘッド3
を選択的に用いる自由度が高まることをも意味する。特
に、図5(b)のように、キャップ空間57,58が同
図中の上下方向にずれた形態のキャップ35は、それら
のキャップ空間57,58のずらし量を異ならせること
により、吐出口の配列形態が異なる種々の形態の記録ヘ
ッド3に対応することができ、また、そのように吐出口
の配列形態が異なる種々の形態の記録ヘッド3を選択的
に用いる自由度を高めることにもなる。
間57,58が互いに隣接する同図中左右の方向と交差
する同図中上下の交差方向において、一方のキャップ空
間57が他方のキャップ空間58よりも同図中の上方お
よび下方に張り出すように位置する。一方、図5(b)
のキャップ35は、キャップ空間57,58が互いに隣
接する同図中左右の方向と交差する同図中上下の交差方
向において、一方のキャップ空間57が他方のキャップ
空間58よりも同図中の上方に張り出すように位置し、
かつ他方のキャップ空間58が一方のキャップ空間57
よりも同図中の下方に張り出すように位置する。このよ
うに、図5(a),(b)のキャップ35は、図6およ
び図7の異なる形態の記録ヘッド3のそれぞれに対応す
る形態となっている。このことは、図5(a),(b)
のような異なる形態のキャップ35を用いることによっ
て、図6および図7のような異なる形態の記録ヘッド3
を選択的に用いる自由度が高まることをも意味する。特
に、図5(b)のように、キャップ空間57,58が同
図中の上下方向にずれた形態のキャップ35は、それら
のキャップ空間57,58のずらし量を異ならせること
により、吐出口の配列形態が異なる種々の形態の記録ヘ
ッド3に対応することができ、また、そのように吐出口
の配列形態が異なる種々の形態の記録ヘッド3を選択的
に用いる自由度を高めることにもなる。
【0037】また、図5(a),(b)のキャップ35
において、キャップ空間57および58内にはキャップ
吸収体44が個別に備えられており、それら計2つのキ
ャップ吸収体44は、キャップ吸収体押えリブ56によ
って、対応するキャップ空間57および58内に取り付
けられる。さらに、計2本の大気連通チューブ45はキ
ャップ空間57および58内に個別に連通する。また、
計2個の大気連通弁46a,46bは、キャップベース
34に軸支されて、大気連通弁ばね53によって付勢さ
れる。
において、キャップ空間57および58内にはキャップ
吸収体44が個別に備えられており、それら計2つのキ
ャップ吸収体44は、キャップ吸収体押えリブ56によ
って、対応するキャップ空間57および58内に取り付
けられる。さらに、計2本の大気連通チューブ45はキ
ャップ空間57および58内に個別に連通する。また、
計2個の大気連通弁46a,46bは、キャップベース
34に軸支されて、大気連通弁ばね53によって付勢さ
れる。
【0038】このように、キャップ空間57,58は、
キャップホルダ嵌合穴59a、59bを経由してキャッ
プホルダ36のジョイント部36b,36c(図4参
照)と嵌合することにより、それぞれ個別の吸引チュー
ブ32と大気連通チューブ45に連通される。したがっ
て、キャップ空間57,58には、対応するブラックイ
ンク用吐出口54およびカラーインク用吐出口55から
インクが個別的に吸引排出されることになる。
キャップホルダ嵌合穴59a、59bを経由してキャッ
プホルダ36のジョイント部36b,36c(図4参
照)と嵌合することにより、それぞれ個別の吸引チュー
ブ32と大気連通チューブ45に連通される。したがっ
て、キャップ空間57,58には、対応するブラックイ
ンク用吐出口54およびカラーインク用吐出口55から
インクが個別的に吸引排出されることになる。
【0039】本例において、キャッピング手段11を記
録ヘッド3に当接(キャッピング)させるための昇降動
作、および大気開放弁46a、46bの開閉動作は、P
GモータM3からの駆動力によって行われる。すなわ
ち、PGモータM3は、図3のように、PGギア2 2
5、PGギア3 26等を経由して、キャッピング手段
11の昇降動作および大気連通弁46a、46bの開閉
動作を実行するカム38に連係されており、PGモータ
M3の回転方向に応じて、ワンウェイクラッチギア28
が駆動力を伝達する。すなわち、ワンウェイクラッチギ
ア28は、PGモータM3の一方向回転時に、その回転
力をカム38に伝達し、また他方向回転時には回転力を
カム38に伝達しない。
録ヘッド3に当接(キャッピング)させるための昇降動
作、および大気開放弁46a、46bの開閉動作は、P
GモータM3からの駆動力によって行われる。すなわ
ち、PGモータM3は、図3のように、PGギア2 2
5、PGギア3 26等を経由して、キャッピング手段
11の昇降動作および大気連通弁46a、46bの開閉
動作を実行するカム38に連係されており、PGモータ
M3の回転方向に応じて、ワンウェイクラッチギア28
が駆動力を伝達する。すなわち、ワンウェイクラッチギ
ア28は、PGモータM3の一方向回転時に、その回転
力をカム38に伝達し、また他方向回転時には回転力を
カム38に伝達しない。
【0040】カム38はキャッピング手段11を動作さ
せる他に、ワイピング手段12を駆動させたり、記録ヘ
ッド3の回復動作中にCRロックレバー29の昇降動作
を制御するように構成されている。そのCRロックレバ
ー29は、記録ヘッド3の回復動作中に、記録ヘッド3
と、回復系ユニットを構成するキャッピング手段11
と、の位置決めをするために備えられている。カム38
に備えられたカム位置検知センサ用フラグと、カム位置
検知センサ40とによって、カム38の回転位置決めが
行われる。
せる他に、ワイピング手段12を駆動させたり、記録ヘ
ッド3の回復動作中にCRロックレバー29の昇降動作
を制御するように構成されている。そのCRロックレバ
ー29は、記録ヘッド3の回復動作中に、記録ヘッド3
と、回復系ユニットを構成するキャッピング手段11
と、の位置決めをするために備えられている。カム38
に備えられたカム位置検知センサ用フラグと、カム位置
検知センサ40とによって、カム38の回転位置決めが
行われる。
【0041】以下、図5から図14を参照しつつ、本例
の回復装置10において特徴的なキャッピング手段11
の構成について、さらに詳細に説明する。
の回復装置10において特徴的なキャッピング手段11
の構成について、さらに詳細に説明する。
【0042】本例の回復装置10は、記録ヘッド3のメ
ンテナンス処理(回復処理)として、吸引回復動作とワ
イピング動作を実行する。吸引回復動作を安定的に実行
するためには、キャップ35を記録ヘッド3の吐出口面
23に安定的に密接(キャッピング)させて、密閉空間
を確実に形成するキャッピング手段11が必要となる。
本例のキャッピング手段11は、図6および図7のよう
な形態の記録ヘッド3、つまりブラックインク用吐出口
54とカラーインク用吐出口55が高密度に配置され、
かつ吐出口54,55の列の位置関係が異なる記録ヘッ
ド3に対して、安定的に密接して密閉空間を確実に形成
する構成となっている。
ンテナンス処理(回復処理)として、吸引回復動作とワ
イピング動作を実行する。吸引回復動作を安定的に実行
するためには、キャップ35を記録ヘッド3の吐出口面
23に安定的に密接(キャッピング)させて、密閉空間
を確実に形成するキャッピング手段11が必要となる。
本例のキャッピング手段11は、図6および図7のよう
な形態の記録ヘッド3、つまりブラックインク用吐出口
54とカラーインク用吐出口55が高密度に配置され、
かつ吐出口54,55の列の位置関係が異なる記録ヘッ
ド3に対して、安定的に密接して密閉空間を確実に形成
する構成となっている。
【0043】すなわち、本例のキャッピング手段11に
は、図6および図7の異なる形態の記録ヘッド3に対応
すべく、図5(a)および(b)のような2種類の異形
状の一体型キャップ35が選択的に備えられる。
は、図6および図7の異なる形態の記録ヘッド3に対応
すべく、図5(a)および(b)のような2種類の異形
状の一体型キャップ35が選択的に備えられる。
【0044】一般に、図5(a)および(b)のような
異形状の一体型キャップに対して、記録ヘッドへの適切
な接触圧を与えるための圧縮ばねを配置する場合、その
圧縮ばねの望ましい配置として、記録ヘッドに接触する
キャップの接触リブ(以下、「キャップリブ」ともいう)
によって囲まれる平面の重心Gの下、あるいは重心Gを
通る直線上に、バランスを考慮して圧縮ばねを配置する
ことが知られている。しかし、異なる形態の記録ヘッド
に対応させるように、キャッピング手段の各構成部品を
構成しようとした場合には、関連する部品の占有スペー
スなどの制約により、圧縮ばね等の配置スペースが制限
されることがある。
異形状の一体型キャップに対して、記録ヘッドへの適切
な接触圧を与えるための圧縮ばねを配置する場合、その
圧縮ばねの望ましい配置として、記録ヘッドに接触する
キャップの接触リブ(以下、「キャップリブ」ともいう)
によって囲まれる平面の重心Gの下、あるいは重心Gを
通る直線上に、バランスを考慮して圧縮ばねを配置する
ことが知られている。しかし、異なる形態の記録ヘッド
に対応させるように、キャッピング手段の各構成部品を
構成しようとした場合には、関連する部品の占有スペー
スなどの制約により、圧縮ばね等の配置スペースが制限
されることがある。
【0045】本例の場合は、図5(a)、(b)の2種
類のキャップ35において、それらのキャップリブによ
って囲まれる平面の重心位置、関連する部品の形状と占
有スペース、および部品の共通化等を考慮し、記録ヘッ
ド3への適切な接触圧を与えるように圧縮ばね43a,
43b,43c,43dを配置する。本例におけるキャ
ップリブは、2つのキャップ空間57,58を囲むよう
に形成され、キャップリブによって囲まれる平面の重心
位置は、キャップ空間57,58を合わせた平面の重心
位置となる。そのため、キャップ空間57,58の位置
関係が異なる図5(a)、(b)の2種類のキャップ3
5において、それらのキャップリブによって囲まれる平
面の重心位置は異なる。
類のキャップ35において、それらのキャップリブによ
って囲まれる平面の重心位置、関連する部品の形状と占
有スペース、および部品の共通化等を考慮し、記録ヘッ
ド3への適切な接触圧を与えるように圧縮ばね43a,
43b,43c,43dを配置する。本例におけるキャ
ップリブは、2つのキャップ空間57,58を囲むよう
に形成され、キャップリブによって囲まれる平面の重心
位置は、キャップ空間57,58を合わせた平面の重心
位置となる。そのため、キャップ空間57,58の位置
関係が異なる図5(a)、(b)の2種類のキャップ3
5において、それらのキャップリブによって囲まれる平
面の重心位置は異なる。
【0046】本例の場合は、このような重心位置、関連
する部品の形状と占有スペース、および部品の共通化等
を考慮して、記録ヘッド3への適切な接触圧を与えるよ
うに圧縮ばね43a,43b,43c,43dを配置す
る。すなわち、図5(a)のキャップ35を備える場合
には、図8に示すように、そのキャップリブによって囲
まれる平面の重心Gの付近に、圧縮ばね43a〜43d
の配置位置を結ぶ直線の交点Kを位置させるべく、キャ
ップホルダ36の四隅近傍に、4本の圧縮ばね43a〜
43dを配置する。一方、図5(b)のキャップ35を
備える場合には、図9に示すように、圧縮ばね43dの
配置位置をずらし、そのずらした位置の圧縮ばね(以
下、「圧縮ばね43e」という)と、他の圧縮ばね43
a,43b,43cとを配置して、キャップリブによっ
て囲まれる平面の略重心Gから、4本の圧縮ばね43
a,43b,43c,43eの配置位置を結ぶ直線の交
点Lを若干離す。
する部品の形状と占有スペース、および部品の共通化等
を考慮して、記録ヘッド3への適切な接触圧を与えるよ
うに圧縮ばね43a,43b,43c,43dを配置す
る。すなわち、図5(a)のキャップ35を備える場合
には、図8に示すように、そのキャップリブによって囲
まれる平面の重心Gの付近に、圧縮ばね43a〜43d
の配置位置を結ぶ直線の交点Kを位置させるべく、キャ
ップホルダ36の四隅近傍に、4本の圧縮ばね43a〜
43dを配置する。一方、図5(b)のキャップ35を
備える場合には、図9に示すように、圧縮ばね43dの
配置位置をずらし、そのずらした位置の圧縮ばね(以
下、「圧縮ばね43e」という)と、他の圧縮ばね43
a,43b,43cとを配置して、キャップリブによっ
て囲まれる平面の略重心Gから、4本の圧縮ばね43
a,43b,43c,43eの配置位置を結ぶ直線の交
点Lを若干離す。
【0047】仮に、図12のように、図5(a)のキャ
ップ35に適した圧縮ばね43a〜43dの配置形態の
まま、図5(b)のキャップ35を備えた場合には、そ
のキャップ35がキャップ空間57,58のバランスの
不安定な形状であるため、つまり、後述するようにキャ
ップ空間57,58の全体を囲むキャップリブの角部を
結ぶ対角線の長さが大きく異なる形状であるため、その
キャップ35に対して、記録ヘッド3への適切な接触圧
を与えることができないおそれがある。
ップ35に適した圧縮ばね43a〜43dの配置形態の
まま、図5(b)のキャップ35を備えた場合には、そ
のキャップ35がキャップ空間57,58のバランスの
不安定な形状であるため、つまり、後述するようにキャ
ップ空間57,58の全体を囲むキャップリブの角部を
結ぶ対角線の長さが大きく異なる形状であるため、その
キャップ35に対して、記録ヘッド3への適切な接触圧
を与えることができないおそれがある。
【0048】すなわち、図5(b)のキャップ35は、
キャップ空間57の図9中右上角部と、キャップ空間6
8の図9中左下角部とを結ぶ対角線を第1の対角線と
し、またキャップ空間57の図9中右下角部と、キャッ
プ空間68の図9中左上角部とを結ぶ対角線を第2の対
角線とした場合、それら第1,第2の対角線の長さが大
きく異なるため、キャッピング時に、図13中の回転方
向R側にモーメントが発生してしまう。そのモーメント
は、圧縮ばね43dから与えられるキャッピング圧F1
の作用位置と、キャップ35において記録ヘッド3に圧
接する圧縮ばね43dの最近傍の位置Hと、の関係によ
り、キャップ35を固定するキャップホルダ36に対し
て、図13中の矢印Rの回転方向に発生する。このモー
メントの影響により、圧縮ばね43bから与えられるキ
ャッピング圧F2は所望の値よりも小さくなり、キャッ
プ35の記録ヘッド3と接触するキャップリブの平面4
1に対して、均一なキャッピング圧を与えらることがで
きなくなる。また、このような不具合を回避するため対
策としては、圧縮ばね43dのばね圧を他の3本の圧縮
ばね43a,43b,43cと異ならせて、図13中に
おける回転方向R側のモーメントを極力小さくする方法
が考えられる。しかし、その場合には、記録ヘッド3に
対するキャップ35の総キャッピング圧が所望圧よりも
低くなってしまう。また、その場合には、キャップ35
の総キャッピング圧を所望の値にするために、他の3本
の圧縮ばね43a,43b,43cのばね力を大きくす
ると、他の異なるキャップに対してキャッピング圧を与
える圧縮ばねとの共通化が図れなくなってしまうと共
に、回復装置を組み立てる作業者にとって、多種の圧縮
ばねを使用することによる混乱が懸念され、それらの組
間違いなどが起こるおそれもある。
キャップ空間57の図9中右上角部と、キャップ空間6
8の図9中左下角部とを結ぶ対角線を第1の対角線と
し、またキャップ空間57の図9中右下角部と、キャッ
プ空間68の図9中左上角部とを結ぶ対角線を第2の対
角線とした場合、それら第1,第2の対角線の長さが大
きく異なるため、キャッピング時に、図13中の回転方
向R側にモーメントが発生してしまう。そのモーメント
は、圧縮ばね43dから与えられるキャッピング圧F1
の作用位置と、キャップ35において記録ヘッド3に圧
接する圧縮ばね43dの最近傍の位置Hと、の関係によ
り、キャップ35を固定するキャップホルダ36に対し
て、図13中の矢印Rの回転方向に発生する。このモー
メントの影響により、圧縮ばね43bから与えられるキ
ャッピング圧F2は所望の値よりも小さくなり、キャッ
プ35の記録ヘッド3と接触するキャップリブの平面4
1に対して、均一なキャッピング圧を与えらることがで
きなくなる。また、このような不具合を回避するため対
策としては、圧縮ばね43dのばね圧を他の3本の圧縮
ばね43a,43b,43cと異ならせて、図13中に
おける回転方向R側のモーメントを極力小さくする方法
が考えられる。しかし、その場合には、記録ヘッド3に
対するキャップ35の総キャッピング圧が所望圧よりも
低くなってしまう。また、その場合には、キャップ35
の総キャッピング圧を所望の値にするために、他の3本
の圧縮ばね43a,43b,43cのばね力を大きくす
ると、他の異なるキャップに対してキャッピング圧を与
える圧縮ばねとの共通化が図れなくなってしまうと共
に、回復装置を組み立てる作業者にとって、多種の圧縮
ばねを使用することによる混乱が懸念され、それらの組
間違いなどが起こるおそれもある。
【0049】よって、本発明においては、前述したよう
に、図5(b)のキャップ35を備える場合に、そのキ
ャップ35に所望のキャッピング圧を与えるべく、図9
のように圧縮ばね43a,43b,43c,43eを配
置する。それらの圧縮ばね43a,43b,43c,4
3eの配置位置を結ぶ直線の交点Lは、キャップリブに
よって囲まれる平面の略重心Gから若干離れることなる
ものの、キャップ空間57,58の全体を囲むキャップ
リブの角部の外側近傍に4本の圧縮ばね43a,43
b,43c,43eが位置することになる。そのため、
図14に示すように、キャッピング圧F3の作用位置と
位置Hとの位置関係は、キャッピング圧F4の作用位置
と位置Jとの位置関係と、ほぼ同一となる。前者の位置
関係において、キャッピング圧F3の作用位置は、圧縮
ばね43eから与えられるキャッピング圧F3が作用す
る位置であり、位置Hは、キャップ35において記録ヘ
ッド3に圧接する圧縮ばね43dの最近傍の位置であ
る。また後者の位置関係において、キャッピング圧F4
の作用位置は、圧縮ばね43bから与えられるキャッピ
ング圧F4が作用する位置であり、位置Jは、キャップ
35において記録ヘッド3に圧接する圧縮ばね43bの
最近傍の位置である。これら両者の位置関係がほぼ同一
となることにより、モーメントによるキャッピング圧の
減少が低減される。
に、図5(b)のキャップ35を備える場合に、そのキ
ャップ35に所望のキャッピング圧を与えるべく、図9
のように圧縮ばね43a,43b,43c,43eを配
置する。それらの圧縮ばね43a,43b,43c,4
3eの配置位置を結ぶ直線の交点Lは、キャップリブに
よって囲まれる平面の略重心Gから若干離れることなる
ものの、キャップ空間57,58の全体を囲むキャップ
リブの角部の外側近傍に4本の圧縮ばね43a,43
b,43c,43eが位置することになる。そのため、
図14に示すように、キャッピング圧F3の作用位置と
位置Hとの位置関係は、キャッピング圧F4の作用位置
と位置Jとの位置関係と、ほぼ同一となる。前者の位置
関係において、キャッピング圧F3の作用位置は、圧縮
ばね43eから与えられるキャッピング圧F3が作用す
る位置であり、位置Hは、キャップ35において記録ヘ
ッド3に圧接する圧縮ばね43dの最近傍の位置であ
る。また後者の位置関係において、キャッピング圧F4
の作用位置は、圧縮ばね43bから与えられるキャッピ
ング圧F4が作用する位置であり、位置Jは、キャップ
35において記録ヘッド3に圧接する圧縮ばね43bの
最近傍の位置である。これら両者の位置関係がほぼ同一
となることにより、モーメントによるキャッピング圧の
減少が低減される。
【0050】また、図10および図11に示すように、
図5(a)および(b)の2種類のキャップ35にキャ
ッピング圧を発生させるための圧縮ばね43a〜43e
は全て共通化することができる。さらに、圧縮ばね43
a〜43eを支持するキャップベース34に、5箇所の
圧縮ばね支持軸42a〜42eを設けて、それらの支持
軸42a〜42eに対して選択的に圧縮ばねを支持させ
ることによって、図5(a)および(b)の2種類のキ
ャップ35に対応して、それぞれのキャップ35に対し
て適切なキャッピング圧を発生させることができる。し
たがって、圧縮ばね43a〜43eおよびキャップベー
ス34は、異なるキャップ35を選択的に装着可能な回
復装置10の共通部品として使用することができる。さ
らに、図8および図9に示すように、2種類のキャップ
35のそれぞれに対応して、キャップホルダ36側の圧
縮ばね固定部を配置することにより、共通部品となる圧
縮ばね43a〜43eをキャップベース34に組間違え
た場合に、キャップホルダ36側の圧縮ばね固定部との
関係から、その組間違えを検出することができる。この
結果、装着するキャップ35の種類の変更に伴なう作業
者の混乱をなくすことができる。
図5(a)および(b)の2種類のキャップ35にキャ
ッピング圧を発生させるための圧縮ばね43a〜43e
は全て共通化することができる。さらに、圧縮ばね43
a〜43eを支持するキャップベース34に、5箇所の
圧縮ばね支持軸42a〜42eを設けて、それらの支持
軸42a〜42eに対して選択的に圧縮ばねを支持させ
ることによって、図5(a)および(b)の2種類のキ
ャップ35に対応して、それぞれのキャップ35に対し
て適切なキャッピング圧を発生させることができる。し
たがって、圧縮ばね43a〜43eおよびキャップベー
ス34は、異なるキャップ35を選択的に装着可能な回
復装置10の共通部品として使用することができる。さ
らに、図8および図9に示すように、2種類のキャップ
35のそれぞれに対応して、キャップホルダ36側の圧
縮ばね固定部を配置することにより、共通部品となる圧
縮ばね43a〜43eをキャップベース34に組間違え
た場合に、キャップホルダ36側の圧縮ばね固定部との
関係から、その組間違えを検出することができる。この
結果、装着するキャップ35の種類の変更に伴なう作業
者の混乱をなくすことができる。
【0051】このように、本例の回復装置10は、複数
のノズルおよびノズル列を持つ小型かつ高密度の記録ヘ
ッドの複数種に対して、それぞれに対応した形態のキャ
ップ35を選択的に装着することができる。したがっ
て、インクの特性や記録ヘッドの様式に拘わらず、汎用
性のある回復手段10によって、異なる形態の記録ヘッ
ドに個別に適応した回復動作を安定的に実施することが
できる。
のノズルおよびノズル列を持つ小型かつ高密度の記録ヘ
ッドの複数種に対して、それぞれに対応した形態のキャ
ップ35を選択的に装着することができる。したがっ
て、インクの特性や記録ヘッドの様式に拘わらず、汎用
性のある回復手段10によって、異なる形態の記録ヘッ
ドに個別に適応した回復動作を安定的に実施することが
できる。
【0052】(他の実施形態)以上の実施形態において
は、記録ヘッド(記録手段)と被記録媒体とを主走査方
向および副走査方向に相対移動させながら記録するシリ
アル記録方式のインクジェット記録装置を例に挙げて説
明した。しかし、本発明は、被記録媒体の全幅または一
部をカバーする長さのラインタイプの記録ヘッド(記録
手段)を用いて、その記録ヘッドと被記録媒体とを副走
査方向にのみ相対移動させつつ記録するライン記録方式
のインクジェット記録装置に対しても同様に適用して、
同様の効果を達成することができる。
は、記録ヘッド(記録手段)と被記録媒体とを主走査方
向および副走査方向に相対移動させながら記録するシリ
アル記録方式のインクジェット記録装置を例に挙げて説
明した。しかし、本発明は、被記録媒体の全幅または一
部をカバーする長さのラインタイプの記録ヘッド(記録
手段)を用いて、その記録ヘッドと被記録媒体とを副走
査方向にのみ相対移動させつつ記録するライン記録方式
のインクジェット記録装置に対しても同様に適用して、
同様の効果を達成することができる。
【0053】また、本発明は、記録手段として、1個の
記録ヘッドを用いる記録装置、異なる色のインクに対応
する複数の記録ヘッドを用いるカラー記録装置、あるい
は同一色彩の異なる濃度のインクに対応する複数の記録
ヘッドを用いる階調記録装置、さらには、これらを組み
合わせた記録装置に対しても同様に適用して、同様の効
果を達成することができる。
記録ヘッドを用いる記録装置、異なる色のインクに対応
する複数の記録ヘッドを用いるカラー記録装置、あるい
は同一色彩の異なる濃度のインクに対応する複数の記録
ヘッドを用いる階調記録装置、さらには、これらを組み
合わせた記録装置に対しても同様に適用して、同様の効
果を達成することができる。
【0054】さらに、本発明は、記録ヘッドとインクタ
ンクを一体化した交換可能なインクカートリッジを用い
る構成、記録ヘッドとインクタンクを別体にし、それら
の間をインク供給用のチューブ等によって接続する構成
など、記録ヘッドとインクタンクの配置構成の如何に拘
わらず適用することができて、同様の効果を達成するこ
とができる。
ンクを一体化した交換可能なインクカートリッジを用い
る構成、記録ヘッドとインクタンクを別体にし、それら
の間をインク供給用のチューブ等によって接続する構成
など、記録ヘッドとインクタンクの配置構成の如何に拘
わらず適用することができて、同様の効果を達成するこ
とができる。
【0055】また、本発明は、例えば、ピエゾ素子等の
電気機械変換体等を用いるインクジェット記録ヘッド
(記録手段)を使用するインクジェット記録装置に対し
ても適用することができる。本発明は、特に、熱エネル
ギーを利用してインクを吐出するインクジェット方式の
インクジェット記録ヘッド(記録手段)を使用するイン
クジェット記録装置において、優れた効果をもたらすこ
とができる。その理由は、かかるインクジェット方式に
よれば、記録の高密度化、高精細化が達成できるからで
ある。
電気機械変換体等を用いるインクジェット記録ヘッド
(記録手段)を使用するインクジェット記録装置に対し
ても適用することができる。本発明は、特に、熱エネル
ギーを利用してインクを吐出するインクジェット方式の
インクジェット記録ヘッド(記録手段)を使用するイン
クジェット記録装置において、優れた効果をもたらすこ
とができる。その理由は、かかるインクジェット方式に
よれば、記録の高密度化、高精細化が達成できるからで
ある。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、記録ヘ
ッドの異なる形態に対応して、異なる形態のキャップを
選択的に装備可能であるため、回復手段に利用可能なキ
ャッピング手段の汎用性を高めて、記録ヘッドの種々の
形態に対する適応性の優れたインクジェット記録装置お
よび記録ヘッド用キャッピング装置を提供することがで
きる。
ッドの異なる形態に対応して、異なる形態のキャップを
選択的に装備可能であるため、回復手段に利用可能なキ
ャッピング手段の汎用性を高めて、記録ヘッドの種々の
形態に対する適応性の優れたインクジェット記録装置お
よび記録ヘッド用キャッピング装置を提供することがで
きる。
【0057】また、本発明は、互いに隣り合う2つのキ
ャップ空間を隣接方向と交差する方向にずらして備える
ことにより、記録ヘッドの種々の形態に対する適応性の
優れた記録ヘッド用キャップを提供することができる。
ャップ空間を隣接方向と交差する方向にずらして備える
ことにより、記録ヘッドの種々の形態に対する適応性の
優れた記録ヘッド用キャップを提供することができる。
【図1】本発明によるインクジェット記録装置の内部を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図2】図1のインクジェット記録装置における回復装
置の斜視図である。
置の斜視図である。
【図3】図2における回復装置の内部構造を示す分解斜
視図である。
視図である。
【図4】図2の回復装置におけるキャッピング手段を示
す分解斜視図である。
す分解斜視図である。
【図5】(a),(b)は、図1のインクジェット記録
装置に配備可能なキャップの異なる例を示す平面図であ
る。
装置に配備可能なキャップの異なる例を示す平面図であ
る。
【図6】図5(a)のキャップと、それに対応する形態
の記録ヘッドの概略斜視図である。
の記録ヘッドの概略斜視図である。
【図7】図5(b)のキャップと、それに対応する形態
の記録ヘッドの概略斜視図である。
の記録ヘッドの概略斜視図である。
【図8】図5(a)のキャップ、それに対応するキャッ
プホルダ、および圧縮ばねの位置関係を示す概略平面図
である。
プホルダ、および圧縮ばねの位置関係を示す概略平面図
である。
【図9】図5(b)のキャップ、それに対応するキャッ
プホルダ、および圧縮ばねの位置関係を示す概略平面図
である。
プホルダ、および圧縮ばねの位置関係を示す概略平面図
である。
【図10】図5(a)のキャップ、それに対応するキャ
ップホルダ、および圧縮ばねの位置関係を示す概略の分
解斜視図である。
ップホルダ、および圧縮ばねの位置関係を示す概略の分
解斜視図である。
【図11】図5(b)のキャップ、それに対応するキャ
ップホルダ、および圧縮ばねの位置関係を示す概略の分
解斜視図である。
ップホルダ、および圧縮ばねの位置関係を示す概略の分
解斜視図である。
【図12】図5(b)のキャップを備える場合に、図5
(a)のキャップを備える場合と同様に圧縮ばねを配置
した仮想例を示す概略の分解斜視図である。
(a)のキャップを備える場合と同様に圧縮ばねを配置
した仮想例を示す概略の分解斜視図である。
【図13】図12の仮想例において、キャップと記録ヘ
ッドとが接触した状況を説明するための概略斜視図であ
る。
ッドとが接触した状況を説明するための概略斜視図であ
る。
【図14】図11におけるキャップが記録ヘッドに接触
した状況を説明するための概略斜視図である。
した状況を説明するための概略斜視図である。
【図15】図1のインクジェット記録装置に備わる記録
手段としての記録ヘッドの部分的な拡大斜視図である。
手段としての記録ヘッドの部分的な拡大斜視図である。
1 インクジェット記録装置
2 キャリッジ
3 記録ヘッド(記録手段)
4 伝動機構
5 給紙機構
6 インクジェットカートリッジ
7 駆動ベルト
8 スケール
9 シャーシ
10 回復装置
11 キャッピング手段
12 ワイピング手段
13 ガイドシャフト
14 搬送ローラ
15 ピンチローラ
16 ピンチローラガイド
17 搬送ローラギア
18 ブレードクリーニング手段
19 排出ローラ
20 回復ベース
21 拍車ローラ
22 拍車ホルダ
23 吐出口面
24 PGギア1
25 PGギア2
26 PGギア3
27 ポンプギア
28 ワンウエイクラッチギア
29 CRロックレバー
30 加圧コロホルダガイド
31 加圧コロホルダ
32 吸引チューブ
33 加圧コロ
34 キャップベース
35 キャップ
35a 取り付け片
36 キャップホルダ
36a 取りつけ部
36b,36c ジョイント部
37 キャップレバー
38 カム
39 キャップレバー付勢ばね
40 カム位置検知センサ
41 キャップリブ
42a,42b,42c,42d,42e 圧縮ばね支
持軸 43a,43b,43c,43d,43e 圧縮ばね
(ばね) 44 キャップ吸収体 45 大気連通チューブ 46a,46b 大気連通弁 47 大気連通孔 48 吸引手段(吸引ポンプ) 49 吐出口 50 共通液室 51 液路 52 電気熱変換体 53 大気連通弁ばね 54 ブラックインク用吐出口 55 カラーインク用吐出口 56 キャップ吸収体押えリブ 57 ブラックインク用キャップ空間 58 カラーインク用キャップ空間 59a,59b 嵌合穴 A 主走査方向 F1、F2,F3,F4 キャッピング圧 G キャップリブ面積の重心 H,J キャップリブの角部 K,L 圧縮ばねの位置を結ぶ直線の交点 M1 キャリッジモータ M2 搬送モータ M3 回復用モータ P 記録紙(被記録媒体) R モーメントの作用方向
持軸 43a,43b,43c,43d,43e 圧縮ばね
(ばね) 44 キャップ吸収体 45 大気連通チューブ 46a,46b 大気連通弁 47 大気連通孔 48 吸引手段(吸引ポンプ) 49 吐出口 50 共通液室 51 液路 52 電気熱変換体 53 大気連通弁ばね 54 ブラックインク用吐出口 55 カラーインク用吐出口 56 キャップ吸収体押えリブ 57 ブラックインク用キャップ空間 58 カラーインク用キャップ空間 59a,59b 嵌合穴 A 主走査方向 F1、F2,F3,F4 キャッピング圧 G キャップリブ面積の重心 H,J キャップリブの角部 K,L 圧縮ばねの位置を結ぶ直線の交点 M1 キャリッジモータ M2 搬送モータ M3 回復用モータ P 記録紙(被記録媒体) R モーメントの作用方向
Claims (19)
- 【請求項1】 インク吐出口からインクを吐出する記録
ヘッドの前記インク吐出口をキャッピングするキャップ
を装備するキャッピング手段を備えたインクジェット記
録装置において、 前記キャッピング手段は、前記記録ヘッドの異なる形態
に対応して、異なる形態の前記キャップを選択的に装備
可能であることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 【請求項2】 前記キャップは、前記記録ヘッドにおけ
るインク吐出口の位置に対応するキャップ空間が形成さ
れていることを特徴とする請求項1に記載のインクジェ
ット記録装置。 - 【請求項3】 前記記録ヘッドにおけるインク吐出口
は、複数の列状に並ぶように複数備えられ、 前記キャップにおけるキャップ空間は、前記記録ヘッド
におけるインク吐出口の配列形態に対応する形状に形成
されることを特徴とする請求項2に記載のインクジェッ
ト記録装置。 - 【請求項4】 前記キャップにおけるキャップ空間は、
前記記録ヘッドにおけるインク吐出口の配列形態に対応
して複数形成されることを特徴とする請求項3に記載の
インクジェット記録装置。 - 【請求項5】 前記記録ヘッドのインク吐出口から、画
像の記録に寄与しないインクを前記キャップ内に排出さ
せる回復手段を備えたことを特徴とする請求項1から4
のいずれかに記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項6】 前記回復手段は、前記キャップ内に負圧
を導入することにより、前記記録ヘッドのインク吐出口
から、画像の記録に寄与しないインクを前記キャップ内
に吸引排出させることを特徴とする請求項5に記載のイ
ンクジェット記録装置。 - 【請求項7】 前記回復手段は、前記記録ヘッドのイン
ク吐出口から、画像の記録に寄与しないインクを前記キ
ャップ内に向かって吐出させることを特徴とする請求項
5に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項8】 前記回復手段は、前記記録ヘッドにおけ
るインク吐出口の形成面をワイピングする手段を備える
ことを特徴とする請求項5に記載のインクジェット記録
装置。 - 【請求項9】 前記キャッピング手段は、 前記記録ヘッドの形態に対応する前記キャップを選択的
に支持可能なキャップベースと、 前記記録ヘッドの形態に対応する前記キャップベース上
の位置に選択的に配備されて、前記キャップを前記記録
ヘッドに押し付ける方向に付勢するばねと、 前記キャップベースを前記記録ヘッドに対して接近およ
び離間させるキャップレバーと、 を備えたことを特徴とする請求項1から8のいずれかに
記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項10】 前記キャップベースに、前記記録ヘッ
ドの形態に対応して、前記ばねを異なる位置に選択的に
支持可能な複数のばね支持部を設けたことを特徴とする
請求項9に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項11】 前記記録ヘッドの形態に対応する前記
キャップは、キャップホルダに取り付けられ、 前記キャップベースは、前記キャップホルダを介して前
記キャップの支持が可能であり、 前記ばねは、前記キャップホルダと前記キャップベース
との間において、前記記録ヘッドの形態に対応する位置
に介在される圧縮ばねであることを特徴とする請求項9
または10に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項12】 前記キャップは、前記記録ヘッドにお
けるインク吐出口の形成面に接触可能、かつ前記記録ヘ
ッドの形態に対応する環状のキャップリブを備え、 前記ばねは、前記記録ヘッドの形態に対応して、前記キ
ャップリブの外側近傍に複数配備することを特徴とする
請求項9から11のいずれかに記載のインクジェット記
録装置。 - 【請求項13】 前記記録ヘッドを主走査方向に往復移
動させる移動手段と、 被記録媒体を前記主走査方向と交差する副走査方向に搬
送する搬送手段と、 を備えることを特徴とする請求項1から12のいずれか
に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項14】 前記記録ヘッドは、インクを吐出する
ために利用される熱エネルギーを発生する電気熱変換体
を備えることを特徴とする請求項1から13のいずれか
に記載のインクジェット記録装置。 - 【請求項15】 前記記録ヘッドは、前記電気熱変換体
から発生する熱エネルギーを利用してインクに膜沸騰を
生じさせることにより、前記インク吐出口からインクを
吐出させることを特徴とする請求項14に記載のインク
ジェット記録装置。 - 【請求項16】 インク吐出口からインクを吐出する記
録ヘッドを用いて記録を行うインクジェット記録装置に
備えられて、前記インク吐出口のキャッピングが可能な
キャップを装備する記録ヘッド用キャッピング装置にお
いて、 前記記録ヘッドの異なる形態に対応して、異なる形態の
前記キャップを選択的に装備可能であることを特徴とす
る記録ヘッド用キャッピング装置。 - 【請求項17】 インクを吐出する記録ヘッドにおける
複数のインク吐出口をキャッピングする記録ヘッド用キ
ャップにおいて、 前記複数のインク吐出口と対向するキャップ空間を複数
形成し、 互いに隣り合う少なくとも2つの前記キャップ空間は、
互いに隣接する方向と交差する交差方向の一方側におい
て一方のキャップ空間が他方のキャップ空間よりも張り
出して位置し、かつ前記交差方向の他方側において前記
他方のキャップ空間が前記一方のキャップ空間よりも張
り出して位置することを特徴とする記録ヘッド用キャッ
プ。 - 【請求項18】 前記キャップ空間は、前記記録ヘッド
におけるインク吐出口の形成面に接触可能な環状のキャ
ップリブによって形成されることを特徴とする請求項1
7に記載の記録ヘッド用キャップ。 - 【請求項19】 前記記録ヘッドは、前記インク吐出口
を複数の列状に並ぶように複数備え、 前記キャップにおけるキャップ空間は、前記記録ヘッド
におけるインク吐出口の配列形態に対応する形状に形成
されることを特徴とする請求項17または18に記載の
記録ヘッド用キャップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001272804A JP2003080721A (ja) | 2001-09-07 | 2001-09-07 | インクジェット記録装置、記録ヘッド用キャッピング装置、および記録ヘッド用キャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001272804A JP2003080721A (ja) | 2001-09-07 | 2001-09-07 | インクジェット記録装置、記録ヘッド用キャッピング装置、および記録ヘッド用キャップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003080721A true JP2003080721A (ja) | 2003-03-19 |
Family
ID=19098111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001272804A Pending JP2003080721A (ja) | 2001-09-07 | 2001-09-07 | インクジェット記録装置、記録ヘッド用キャッピング装置、および記録ヘッド用キャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003080721A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008006769A (ja) * | 2006-06-30 | 2008-01-17 | Brother Ind Ltd | 液滴噴射装置及びインクジェット記録装置 |
JP2012000884A (ja) * | 2010-06-17 | 2012-01-05 | Brother Industries Ltd | インク吐出装置 |
-
2001
- 2001-09-07 JP JP2001272804A patent/JP2003080721A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008006769A (ja) * | 2006-06-30 | 2008-01-17 | Brother Ind Ltd | 液滴噴射装置及びインクジェット記録装置 |
JP2012000884A (ja) * | 2010-06-17 | 2012-01-05 | Brother Industries Ltd | インク吐出装置 |
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