JP2003080339A - チャック構造およびこのチャック構造を用いたリベッター - Google Patents
チャック構造およびこのチャック構造を用いたリベッターInfo
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Abstract
筒体への装着操作の作業性を改善し得るとともに、ジョ
ーケースの装着状態のさらなる安定性を確保することが
できるようにする。 【解決手段】 被チャック物としてのリベット200の
軸部205を掴んで保持するように構成されたリベッタ
ーに組み付けられるものであり、リベッターの中央筒状
ケーシング31から突出した前方筒部342に同心で固
定される先端側に雄ねじ24aの螺設されたジョーケー
ス24と、このジョーケース24に外嵌される回り止め
スプリング25およびフランジ26と、上記雄ねじ24
aに螺着される筒状のジョーケースヘッド27と、この
ジョーケースヘッド27に同心で複数個内装され、か
つ、当該ジョーケースヘッド27のジョーケース24へ
のねじ込みにより上記リベット200のシャフト204
の軸部205を複数個で均等に掴むように立体形状が設
定されたジョー28とが備えられてている。
Description
かしめ処理を施すために用いられるリベッター等の工具
のチャック構造およびこれを用いたリベッターに関する
ものである。
なリベッター100のジョーケースユニット110が知
られている。因みに図5にはジョーケースユニット11
0が設けられたリベッター100の先端部分のみを示し
ている。このリベッター100は、リベット200のシ
ャフト204(図5の(ハ))の頭部206をリベット
本体201に残した状態でシャフト204の軸部205
のみを引き抜くための工具であり、かかる引き抜き操作
によって当接された第一部品P1と第二部品P2とがリ
ベット本体201によって互いに接合されるようになっ
ている。軸部205の頭部206近傍には環状溝によっ
て形成された括れ部207が形成され、軸部205が強
く引かれることによりこの括れ部207への集中応力の
発生でこの部分が破断するようになっている。
2と、この胴部202の一方の端部に同心で形成された
鍔部203とから構成され、リベッター100によって
軸部205が胴部202から引き抜かれることにより、
図5の(ハ)に示すように、第一および第二部品P1,
P2がこれらを貫通したリベット本体201の鍔部20
3と、胴部202の鍔部203と反対側の端部に残留し
たシャフト204の頭部206とによって挟持された状
態になり、これによって第一および第二部品P1,P2
はリベット本体201を介して互いにかしめ止めされる
ことになる。
リベッター100の先端側(図5の紙面の右側)に設け
られて軸部205を括れ部207から引きちぎるために
用いられるものであり、図5の(イ)に示すように、リ
ベッター100の先端部から突設された軸心方向に往復
動するねじ軸101に螺着されたジョーケース111
と、このジョーケース111に順次外嵌される回り止め
スプリング112および回り止めリング113と、ジョ
ーケース111の中央位置から図5における若干右方位
置に固定されたフランジ114と、上記ジョーケース1
11に同心で被せられて螺着される内部に先細りの環状
テーパー面を備えたジョーケースヘッド115と、この
ジョーケースヘッド115に同心で周方向に複数個が内
装される、それぞれが上記環状テーパー面に対応したテ
ーパー面を有する雄型テーパー体116とを備えて構成
されている。
左方)よりさらに基端側のねじ軸101には予めナット
111aが螺着されており、これによってジョーケース
111に外嵌された回り止めスプリング112はナット
111aとフランジ114との間に挟持された状態にな
っている。また、ジョーケース111の先端部には雄ね
じ111bが螺設され、ジョーケースヘッド115をこ
の雄ねじ111bに螺着することによって、図5の
(ロ)に示すように、その基端部がフランジ114に当
止するようになっている。
一個所には、係合突起113aが突設されているととも
に、フランジ114にはこの係合突起113aに嵌り込
む隙間114aが設けられている。フランジ114の厚
み寸法は、係合突起113aの右方への突出量より薄め
に寸法設定され、これによって係合突起113aは隙間
114aから若干右方に突出するようになっている。
には、周方向に90°ピッチで上記係合突起113aに
外嵌し得る嵌合溝115aが凹設されている。したがっ
て、図5の(イ)に二点鎖線で示すように、一方の手で
回り止めリング113を把持し、回り止めスプリング1
12の付勢力に抗して当該回り止めリング113を左方
に向けて移動させた状態でジョーケースヘッド115を
雄ねじ111bに螺着していくることにより、ジョーケ
ースヘッド115は、図5の(ロ)に示すように、その
左端面がフランジ114に当接した状態になる。
離すことにより、当該回り止めリング113は回り止め
スプリング112の付勢力で右方に移動して係合突起1
13aがフランジ114の隙間114aに嵌り込む。引
き続き嵌合溝115aが係合突起113aに嵌り込むよ
うにジョーケースヘッド115を所定角度(この角度は
90°以下の角度である)ねじ戻し方向に回動すること
により、図5の(ハ)に示すように、ジョーケースヘッ
ド115は回り止め状態でジョーケース111に装着さ
れる。
ーケース111に装着された後に、当該ジョーケースユ
ニット110に円筒ケーシング102が外嵌されてリベ
ッター100のハウジングに固定されることにより、リ
ベッター100は使用可能状態になる。
な従来のジョーケースユニット110にあっては、ジョ
ーケースヘッド115をジョーケース111に装着する
に際し、図5の(イ)に示すように、一旦片方の手で回
り止めリング113を把持し、回り止めスプリング11
2の付勢力に抗して当該回り止めリング113をジョー
ケース111の基端部側に向けて最大限移動させた状態
を維持しなければならず、かかる操作は困難でかつ極め
て煩雑であり、これによってジョーケースヘッド115
のジョーケース111に対する装着作業の作業性および
迅速性が損なわれるという問題点を有していた。
に嵌め込むためには、ジョーケースヘッド115を最大
限で90°もねじ戻さなければならず、これによる回り
止めリング113の抜け方向への戻りで回り止めスプリ
ング112の付勢力が弱まり、ジョーケースヘッド11
5のジョーケース111への装着状態が不安定になると
いう問題点を有している。
ジョーケース111に付設される部品点数が多く、部品
コストが嵩むという問題点も存在する。
ためになされたものであり、部品点数の削減を図った上
でジョーケースへの装着操作の作業性を改善し得るとと
もに、ジョーケースの装着状態のさらなる安定性を確保
することができるチャック構造およびこれを用いたリベ
ッターを提供することを目的としている。
棒状の被チャック物を同心で掴んで保持するように構成
された所定の工具に組み付けられてなるチャック構造で
あって、工具本体の前端部から突設された突設軸に同心
で固定される先端側に雄ねじの螺設されたジョーケース
と、このジョーケースに外嵌されるコイルスプリングお
よびフランジと、上記雄ねじに螺着される筒状のジョー
ケースヘッドと、このジョーケースヘッドに同心で複数
個内装され、かつ、当該ジョーケースヘッドのジョーケ
ースへのねじ込みにより上記被チャック物を複数個で均
等に掴むように立体形状が設定されたジョーとが備えら
れ、上記ジョーケースの基端側にはコイルスプリングを
抜け止めするストッパーが設けられ、上記コイルスプリ
ングの先端部にはジョーケースヘッドのねじ込み方向に
対向した面に傾斜部が形成されるように折り曲げ処理さ
れてなるラチェット突起が設けられているとともに、上
記フランジには上記ラチェット突起を外方に向けて突出
させる切欠き部が設けられている一方、上記ジョーケー
スヘッドの基端側の縁部には、上記ラチェット突起に対
応した複数のラチェット溝が全周に亘って等ピッチで複
数凹設されていることを特徴とするチャック構造であ
る。
ヘッドをジョーケースへ装着するに際しては、当該ジョ
ーケースヘッドをジョーケースに外嵌してその雄ねじに
螺着し、最後までねじ込んでいけばよい。このようにす
ると、ジョーケースヘッドは、まず、最初にラチェット
溝側の端部が、コイルスプリングの付勢によってジョー
ケースの先端側に位置したフランジに当接する。この当
接状態でジョーケースヘッドをさらにねじ込んでいく
と、ラチェット溝の傾斜部分がコイルスプリングのラチ
ェット突起の傾斜部分と干渉してラチェット突起をフラ
ンジの切欠き部からジョーケースの基端側に向けて没入
させるため、上記干渉に拘らずジョーケースヘッドのね
じ込み操作を続けることができる。
の傾斜縁部が当該ラチェット突起の頂部を乗り越えると
コイルスプリングの付勢力で切欠き部から外方に向かっ
て突出し、つぎのラチェット溝に嵌り込む。したがっ
て、ジョーケースヘッドのねじ込み操作を続けることに
より、ラチェット突起の切欠き部からの出没が繰り返さ
れつつジョーケースヘッドはジョーケースにねじ込まれ
ていき、最奥部にまでねじ込まれることによりラチェッ
ト突起はいずれかのラチェット溝に嵌り込んだ状態にな
るため、この係合によってジョーケースヘッドは回り止
めされた状態になり、ジョーケースヘッドのジョーケー
スに対する装着状態が安定する。
ケースへの装着に際しては、ジョーケースヘッドをジョ
ーケースに対してねじ込んでいくという簡単な操作を行
うだけでよく、従来のようなフランジをコイルスプリン
グの付勢力に抗して手で移動させてからジョーケースヘ
ッドをねじ込むという困難な操作を行う必要がなくな
り、その分ジョーケースヘッド装着の作業性が向上す
る。
ねじ込み回転を円滑に行わせるための部材をジョーケー
スに外嵌する必要がなくなり、フランジを採用しない分
部品点数が削減される。
スの略最奥部にまでねじ込んだ状態で回り止めすること
ができるため、従来のようにジョーケースヘッドを最大
で90°ねじ戻さなければならず、その分コイルスプリ
ングの付勢力が弱まってより確実なジョーケースヘッド
の回り止め作用が得られなくなるような不都合が回避さ
れる。
ーケースヘッドを取り外すときは、片方の手でフランジ
をジョーケースの基端側に向けて移動させればよい。こ
うすることによってコイルスプリングが圧縮弾性変形
し、ラチェット突起のラチェット溝に対する係合が解除
される。この状態でジョーケースヘッドをねじ戻すこと
により、当該ジョーケースヘッドをジョーケースから外
すことができる。
ャック構造を用いたリベッターであって、上記被チャッ
ク物は、一端に鍔部を有するリベット本体と、このリベ
ットに摺接状態で鍔部と反対側の端部から嵌入される頭
部を備えたシャフトとからなるリベットであり、複数の
部材に貫通された上記リベットのシャフトを引き抜くこ
とにより上記複数の部材にかしめ処理を施し得るように
構成されていることを特徴とするものである。
ック構造が採用されているため、このチャック構造の作
用が当該リベッターにも受け継がれ、リベッターの組み
付け作業の作業性が改善されるとともに部品点数が減少
し、ひいては製造コストの低減化に貢献する。
造の一実施形態が適用されたリベッターを示す斜視図で
あり、図2は、その縦断面図である。この図に示すよう
に、リベッター10は、第一および第二部品P1,P2
(図5の(ハ))に貫設された接続孔P3に嵌挿された
リベット200のシャフト204を引き抜くために用い
られる工具であり、リベット200のシャフト204を
引き抜くシャフト引抜き部20と、シャフト引抜き部2
0を動作させる引抜き駆動部30と、引き抜いたシャフ
ト204を機外に排出するシャフト排出部40と、上記
引抜き駆動部30に駆動力を与える油圧供給部50と、
この油圧供給部50を駆動するエアシリンダ部60と、
空気圧を供給してエアシリンダ部60を駆動する空気圧
供給部70と、これらのシャフト引抜き部20、引抜き
駆動部30、油圧供給部50、エアシリンダ部60およ
び空気圧供給部70の作動のオン・オフを司る操作部8
0とを備えた基本構成を有している。
ター10の概要について図1および図2に基いて説明
し、これに続いて本発明に係るチャック構造について詳
細に説明することとする。
ベット200に対向し得るように配設されたフレームヘ
ッド21を備えている。このフレームヘッド21内には
軸部205を把持して引っ張る、本発明に係るチャック
構造22が内装されているとともに、フレームヘッド2
1の先端部の前端孔21bには円錐筒状の口金21aが
チャック構造22と同心で設けられている。そして、こ
の口金21aの先端面を、図5の(ハ)に示すように、
リベット200のリベット本体201の鍔部203に当
接させた状態でチャック構造22を動作させることによ
り、把持されたシャフト204がリベット本体201か
ら引き抜かれてフレームヘッド21内に引き込まれるよ
うになっている。
からの油圧を得て上記チャック構造22に軸心方向に向
かう往復動を与えるものであり、中央筒状ケーシング3
1に内装された当該チャック構造22に同心で連携され
る油圧シリンダ機構32を有しており、この油圧シリン
ダ機構32の後方(図2の左方)に向かう駆動によって
チャック構造22が軸部205の引き抜き動作を行うよ
うになっている。
30の後端に同心で連接された引き抜き済みのシャフト
204を機外に排出するフレームキャップ41を備えて
構成されている。シャフト引抜き部20の駆動で引き抜
かれたシャフト204は、このフレームキャップ41を
通って機外に排出されるようになっている。
の中央筒状ケーシング31の下面側に固定されたオイル
スリーブ51と、オイルスリーブ51の下端開口から当
該オイルスリーブ51に摺接状態で嵌入されたエアピス
トンロッド52とを備えている。
エアピストンロッド52の上昇でオイルスリーブ51内
の作動油が油圧シリンダ機構32に供給され、これによ
って油圧シリンダ機構32がチャック構造22を順動作
させるとともに、エアシリンダ部60の逆駆動によるエ
アピストンロッド52の下降でオイルスリーブ51内の
作動油が油圧シリンダ機構32から引き戻され、これに
よって油圧シリンダ機構32がチャック構造22を逆動
作させるようになっている。シャフト204は、チャッ
ク構造22の順動作および逆動作の繰り返しでリベット
本体201から引き抜かれることになる。
ブ51は、図4に示すように、一対のフレームカバー5
3によって左右から挟持されている。このフレームカバ
ー53は、オペレータがリベッター10を操作するとき
に把持するためのものである。
0の下部でオイルスリーブ51と同心に設定されたカッ
プ61と、このカップ61に摺接状態で嵌挿されたエア
ピストン62とを備えて構成されている。
記エアピストンロッド52の下端部が同心で固定され、
カップ61内のエアピストン62より下部の空間に高圧
空気が導入されることによるエアピストン62の上昇で
エアピストンロッド52が上昇し、油圧供給部50内の
作動油に所定の油圧が付与される一方、上記下部空間の
減圧によるエアピストン62を介したエアピストンロッ
ド52の下降でオイルスリーブ51内の作動油が減圧さ
れるようになっている。
する空気源71からの高圧空気を送り込むために当該空
気源71と空気圧供給部70の間に配設されたエアチュ
ーブ(エアホース)72と、このエアチューブ72の下
流端に接続されたエア切替機構73とを備えている。エ
ア切替機構73は、内部に所定の切替弁74を有し、操
作部80の操作による切替弁74の所定の切り替え動作
によりエアチューブ72からの高圧空気のカップ61内
への供給および供給停止が切り替えられるようになって
いる。
央筒状ケーシング31の下部であってフレームカバー5
3に支持軸回りに回動自在に設けられたトリガー81
と、このトリガー81の操作で開閉するバルブスリーブ
82と、このバルブスリーブ82と上記エア切替機構7
3との間に配設された第一管路83と、上記中央筒状ケ
ーシング31内とエア切替機構73との間に配設された
第二管路86とを備えて構成されている。
が操作されていない(すなわち、引き金(トリガー8
1)が引かれていない)オフのときに閉弁状態とされる
一方、トリガー81が操作されたオンのときに開弁状態
になるように構成されている。そして、バルブスリーブ
82が閉止されている状態では、エア切替機構73内の
圧力バランスによる切替弁74の開閉動作で高圧空気が
カップ61内に供給されるようになっている一方、トリ
ガー81の引き操作(オン操作)でバルブスリーブ82
が開通されると、この状態でのエア切替機構73内の圧
力バランスの変更による切替弁74の切り替わりで高圧
空気がカップ61内のエアピストン62の下部に供給さ
れるようになっている。
ていないときには、切替弁74の所定の開閉状態で空気
源71からの高圧空気がカップ61に供給されず、これ
によるエアピストン62の非作動で油圧供給部50が動
作しないため、シャフト引抜き部20は、引抜き駆動部
30を介した引き抜き動作を行わない状態になってい
る。
操作)すると、バルブスリーブ82が開通してエア切替
機構73内の圧力バランスが変化し、この変化で切替弁
74の開閉状態が切り替わって空気源71からの高圧空
気がカップ61に供給されるため、エアピストン62の
駆動でエアピストンロッド52が上動し、これによるオ
イルスリーブ51内の作動油の圧縮で油圧が発生し、こ
の油圧によってシャフト引抜き部20のチャック構造2
2は引抜き駆動部30を介して引き抜き動作を行うこと
になる。
いては、油圧供給部50とエアシリンダ部60との間に
構造材としての先の被接続部材200に該当するシリン
ダトップ63が介設されているとともに、このシリンダ
トップ63の下部にはエアシリンダ部60およびエア切
替機構73を内装する箱型のシリンダカバー66がねじ
止めその他で固定されている。
ブ51の外面前方側に配管された第一チューブ管84
と、シリンダカバー66の前方の一方の隅部(図1に示
す例では左隅部)が外方に向けて膨出することによって
形成された上下方向に延びる第一膨設管85とからなっ
ている。また、上記第二管路86は、第一チューブ管8
4とクロスするように配管された該当する第二チューブ
管87と、シリンダカバー66の前方の他方の隅部が外
方に向けて膨出することによって形成された第二膨設管
88とからなっている。
端部と、上記各膨設管85,88の上端部との間に、シ
リンダトップ63の縁部から突設された第一突設縁部6
4および第二突設縁部65が介設されている。各突設縁
部64,65には、先の接続孔201(図5)に該当す
る第一接続孔64aおよび第二接続孔65aが穿設さ
れ、これらの接続孔64a,64bに第一および第二チ
ューブ管84,87の下端部が接続固定されている。
ーシング31に接続されている。そして、エアチューブ
72を介して切替機構73に供給される空気源71から
の高圧空気は、エアチューブ72、切替機構73および
第二管路86(第二膨設管88および第二チューブ管8
7)を介して常に中央筒状ケーシング31内に供給され
るように構成されており、この空気圧で油圧シリンダ機
構32の所定の部品(後述するオイルピストン34)が
常に押圧され、これによって普段はチャック構造22を
前方(図2における右方)に向かわせるために必要な押
圧力が助長されるようになっている。
一実施形態を示す図であり、(イ)は分解斜視図、
(ロ)は組立て斜視図である。以下図3および必要に応
じて図2を参照しながらチャック構造22について詳細
に説明する。
22は、油圧シリンダ機構32の一部品である後述する
バックピストン35の先端(図2の右端)に螺着して締
結されるジョーケースロックナット(ストッパー)23
と、このジョーケースロックナット23に続いてオイル
ピストン34に螺着・締結される先端(図3の右方)に
雄ねじ24aの螺設された、外径がジョーケースロック
ナット23より小径のジョーケース24と、このジョー
ケース24に略摺接状態で外嵌される回り止めスプリン
グ25と、ジョーケース24に一体に形成されたフラン
ジ26と、上記ジョーケース24の雄ねじ24aに螺着
される雌ねじ27aを備えた筒状のジョーケースヘッド
27と、このジョーケースヘッド27に内装される、軸
部205を掴むためのチャック用部材としての二つのジ
ョー28と、上記ジョーケース24内でジョー28とバ
ックピストン35との間に介設されるジョープッシャー
スプリング29とを備えて構成されている。
2に示すように、外径寸法がフレームヘッド21の基端
側(図2の左側)の内径寸法より若干小径に寸法設定さ
れているとともに、上記回り止めスプリング25は外径
寸法がフレームヘッド21の中央部の内径寸法より若干
小径に寸法設定されている。したがって、フレームヘッ
ド21の基端部が中央筒状ケーシング31の先端開口3
1aに螺着されることにより回り止めスプリング25は
基端側がジョーケースロックナット23に当止した状態
でジョーケース24の外周面とフレームヘッド21の内
周面の間の環状隙間に装着されるようになっている。
その先端側の線材が前方(図3の右方)に向かって折り
曲げられることによって形成したラチェット突起25a
が設けられている一方、上記フランジ26の外周面には
このラチェット突起25aに対応するように径方向の中
心に向かって切り欠かれた切欠き部26aが設けられて
いる。したがって、ジョーケース24に回り止めスプリ
ング25外嵌してラチェット突起25aと切欠き部26
aとの位置合わせを行うことにより、図3の(ロ)に示
すように、ラチェット突起25aが切欠き部26aに嵌
り込むことになる。
ス24の孔心方向に前方(図3の右方)に向かって延び
る直状突起25bと、この直状突起25bの先端から反
時計方向に所定角度折り曲げられて形成した傾斜突起2
5cとからなっている。直状突起25bは、フランジ2
6の厚み寸法より相当長めに長さ設定されている。した
がって、ラチェット突起25aは、フランジ26の切欠
き部26aに嵌め込まれた状態で当該切欠き部26aか
ら前方に向けて突出するとともに、傾斜突起25cに向
けて摺接状態で時計方向に向かう力が加えられることに
より切欠き部26a内に没入することになる。
筒状のジョーケース本体27bと、このジョーケース本
体27bの先端側に連接された円錐筒状の円錐筒部27
cと、ジョーケース本体27bの基端側に形成されたラ
チェット部27dとを備えて構成されている。上記雌ね
じ27aは、ジョーケース本体27bにのみ螺設されて
いる。また、円錐筒部27cの内周面には、上記各ジョ
ー28の径方向の外側の面が密着状態で当接する先細り
の円錐径斜面27eが形成されている。
ッチで後端縁から切り込まれて形成した複数のラチェッ
ト溝27fと、隣設するラチェット溝27f間に形成さ
れた複数のラチェット歯27gとからなっている。ラチ
ェット溝27fは、上記回り止めスプリング25のラチ
ェット突起25aに対応するように三角溝状に形成さ
れ、これによってジョーケースヘッド27がジョーケー
ス24に螺着された状態で、図3の(ロ)に示すよう
に、ラチェット突起25aが密着状態でラチェット溝2
7fに嵌り込むようになっている。
心線に沿うように二分割された状態で形成され、かつ、
外面側がジョーケースヘッド27の円錐径斜面27eに
密着し得るように先細りに形状設定された矢尻形状の一
対の矢尻片28aによって形成されている。これら一対
の矢尻片28aの対向面を合わせることによってシャフ
ト204の軸部205をチャックして引き込むためのジ
ョー28が形成されている。かかるジョー28とジョー
プッシャースプリング29との間には円柱状のジョープ
ッシャー28bが介設される。したがって、ジョープッ
シャースプリング29の付勢力はジョープッシャー28
bを介してジョー28に伝達されることになる。
面側に曲率半径が軸部205の径寸法より僅かに小さめ
に径設定された中心角が180°の円弧溝28cが形成
されている。この円弧溝28cには、鋸歯状に形成され
た円弧状の多数の戻止め突起28dが複数設けられてい
る。そして、一対の矢尻片28aが合体されることによ
って各円弧溝28cによりシャフト204の軸部205
を挿通するための円形通路28eが形成されるようにし
ている。
4の軸部205をチャック構造22の内部に引き込むた
めのものであり、軸部205を円形通路28eに嵌め込
んだ状態でジョー28をジョーケースヘッド27と一体
的に後動させることにより、軸部205は戻止め突起2
8dに引掛けられて後方に向かって移動するようになっ
ている。
ジョーケース24およびジョーケースヘッド27にまた
がって内装された二個の矢尻片28aを前方に向けて押
圧するためのものであり、かかる押圧によって各ジョー
28は、その矢尻片28aの外面がジョーケースヘッド
27の円錐径斜面27eに密着して二つの円弧溝28c
によって形成された円形通路28eの径寸法が縮径され
るようになされている。
構32の動作によってチャック構造22がフレームヘッ
ド21内で全体的に前方に向けて押圧されているとき
(すなわちトリガー81が引き操作されていないとき)
は、各矢尻片28aがフレームヘッド21の前端孔21
bに螺着された口金21aの後端部と干渉し、これによ
る各矢尻片28aの円錐径斜面27eからの離間で円形
通路28eは軸部205の径寸法より大きくなり得るよ
うになされている。
ていないときには、軸部205を口金21aを介してジ
ョー28の円形通路28e内に容易に差し込むことがで
きる一方、トリガー81の引き操作による油圧シリンダ
機構32の駆動でチャック構造22が全体的に後方に引
かれたときには、各ジョー28の口金21aからの離間
によって矢尻片28aがジョープッシャースプリング2
9によって前方に向けて押圧された状態でジョーケース
ヘッド27の円錐径斜面27eに当接し、これによる円
形通路28eの縮径で軸部205は戻止め突起28dに
より二方から係止され、シャフト引抜き部20内に相対
的に引き込まれるようになっている。
せる引抜き駆動部30の油圧シリンダ機構32について
図2を基に説明する。油圧シリンダ機構32は、中央筒
状ケーシング31の後方の筒体によって形成されたオイ
ルシリンダ33と、このオイルシリンダ33に嵌挿され
たオイルピストン34と、このオイルピストン34の後
部(図2の左方)でオイルシリンダ33に内装されたバ
ックピストン35と、このバックピストン35と上記フ
レームキャップ41の底板との間に介設されるリターニ
ングスプリング36とを備えて構成されている。
ダ33に摺接状態で嵌挿されるオイルピストン本体34
1と、このオイルピストン本体341から前方に向けて
同心で突設されてオイルシリンダ33の中心孔33aを
介してシャフト引抜き部20に到る前方筒部342とか
らなっている。オイルピストン本体341の後部側に
は、バックピストン35を嵌挿するための装着凹部34
bが同心で凹設されている。前方筒部342の孔心位置
には、シャフト204の軸部205を通過させるための
中心孔34aが穿設されている。
ン34の装着凹部34bに摺接状態で嵌挿されるピスト
ンブロック35bと、このピストンブロック35bの中
央部より若干後方寄りの部分に形成されたフランジ35
cと、上記ピストンブロック35bの後端部から後方に
向かって同心でフレームキャップ41の略中央部にまで
延設された後端ロッド35dとからなっている。また、
上記ピストンブロック35bのフランジ35cより前方
部分は、オイルピストン34の後面から同心で凹設され
た装着凹部34bに摺接状態で内嵌されている。
トン35には、軸心位置に穿設された軸部205を通過
させるための円形通路32aが設けられ、シャフト引抜
き部20の所定の動作で括れ部207が破断されること
により引き抜かれた軸部205がこの円形通路32aを
通り、フレームキャップ41を介して機外に排出される
ようになっている。
レームキャップ41と、このフレームキャップ41の底
板から後方に向かって突設されたフランジ部44とから
なっている。フランジ部44は、シャフト排出部40の
引抜き駆動部30に対する着脱操作を行い易くするため
のものである。
ング31の後端部に螺着される外筒42と、この外筒4
2の内側に同心で形成された上記後端ロッド35dを摺
接状態で内嵌する内筒43とを備えている。かかるフレ
ームキャップ41の底板およびフランジ部44には、中
心位置に穿設された円形通路41aが穿設され、上記バ
ックピストン35の円形通路32aを通った軸部205
は、シャフト排出部40の円形通路41aを通って機外
に排出されることになる。
は、外筒42の内周面と内筒43の外周面との間に形成
された環状隙間に嵌め込まれた状態で前端部がバックピ
ストン35のフランジ35cに当止され、これによる圧
縮弾性変形によってバックピストン35に前方に向かう
付勢力を与えるようになっている。したがって、トリガ
ー81が操作されていない状態では、図2に示すよう
に、リターニングスプリング36の付勢力によってバッ
クピストン35はオイルピストン34を介してオイルシ
リンダ33内の最右端に位置している。
と、この操作がバルブスリーブ82および第一管路83
(図1)内の空気流の流通停止によって切替機構73内
の切替弁74が切り替わり、これによるエアピストン6
2の上昇によるエアピストンロッド52の上昇でオイル
スリーブ51内の作動油が、当該オイルスリーブ51の
天井部に設けられた通孔51aを通ってオイルシリンダ
33のオイルピストン34より前方(図2の右方)位置
に供給され、これによるオイルピストン34の後動によ
ってバックピストン35がリターニングスプリング36
の付勢力に抗して後方(図2の左方)に向かって移動す
るようになっている。この移動でチャック構造22が全
体的に後方に向かって移動し、先に説明したように、軸
部205をシャフト引抜き部20内に引き入れることに
なる。
62の下降でエアピストンロッド52が下降し、これに
よるオイルシリンダ33内の作動油の通孔51aを介し
た流出およびリターニングスプリング36の付勢力によ
ってバックピストン35は元の位置に復帰することにな
る。
係るチャック構造22は、ジョーケースヘッド27のジ
ョーケース24に対する装着操作が極めて容易に行い得
ることに特徴を有するものである。以下、ジョーケース
ヘッド27のジョーケース24に対する装着操作につい
て図4を基に説明する。図4は、ジョーケースヘッド2
7のジョーケース24への装着操作を説明するための説
明図であり、(イ)は、ジョーケースヘッド27がジョ
ーケース24に装着される直前の状態、(ロ)は、ジョ
ーケースヘッド27がジョーケース24に装着されつつ
ある状態、(ハ)は、ジョーケースヘッド27がジョー
ケース24に装着された状態である。また、(イ)〜
(ハ)のいずれについてもフレームヘッド21(図2)
がリベッター10の中央筒状ケーシング31から取り外
された状態を示している。
4に装着するに際しては、まず、図4の(イ)に示すよ
うに、ジョーケースヘッド27の基端側(図4の左方)
の開口をジョーケース24の先端側にに対向させる。こ
のときには回り止めスプリング25のラチェット突起2
5aは、フランジ26の切欠き部26aから先端に向け
て突出した状態になっている。
ーケース24の先端の雄ねじ24aに螺着し、順次ねじ
込んでいくと、ジョーケースヘッド27のラチェット歯
27gがフランジ26に当接するとともに、回り止めス
プリング25のラチェット突起25が一部のラチェット
溝27fに嵌り込んだ状態になる。この状態でさらにジ
ョーケースヘッド27をねじ込んでいくと、図4の
(ロ)に示すように、ラチェット歯27gの傾斜面がラ
チェット突起25aの傾斜突起25cと干渉してこのと
きに生じる軸心方向の基端側に向かう分力によってラチ
ェット突起25aが回り止めスプリング25の付勢力に
抗して切欠き部26aからジョーケース24の基端側に
向けて没入する。
ケース24にねじ込んでいくと、ラチェット突起25a
は、ラチェット歯27gの先端が当該ラチェット突起2
5aの先端を通過した直後に回り止めスプリング25の
伸長によってつぎのラチェット溝27fに嵌り込む。し
たがって、ジョーケースヘッド27のねじ込み操作を継
続することにより、ラチェット突起25aは、「カチカ
チ」という操作音を発しながら、先のものと入れ替わっ
て次々と新たなラチェット溝27fに嵌り込んでいくこ
とになる。
のねじ込み操作が完了した時点で、当該ねじ込み操作を
中止すると、図4の(ハ)に示すように、回り止めスプ
リング25のラチェット突起25aがジョーケースヘッ
ド27のいずれかのラチェット溝27fに嵌り込んだ状
態になる。ラチェット突起25aがラチェット溝27f
に嵌り込んだ状態では、ジョーケース24の孔心と平行
なラチェット歯27gの縁部が、同様の直状突起25b
に当接した状態になるため、ジョーケースヘッド27の
ねじ戻し方向に向かう回転が阻止され、ジョーケースヘ
ッド27は安定した抜け止め状態でジョーケース24に
装着されることになる。
造22は、被チャック物としてのリベット200を同心
で掴んで保持するように構成された所定の工具(例えば
リベッター10)に組み付けられるものであり、リベッ
ター10の中央筒状ケーシング31から突出したオイル
ピストン34の前方筒部342に同心で固定される先端
側に雄ねじ24aの螺設されたジョーケース24と、こ
のジョーケース24に外嵌される回り止めスプリング2
5およびフランジ26と、上記雄ねじ24aに螺着され
る筒状のジョーケースヘッド27と、このジョーケース
ヘッド27に同心で複数個内装され、かつ、当該ジョー
ケースヘッド27のジョーケース24へのねじ込みによ
り上記リベット200のシャフト204の軸部205を
複数個で均等に掴むように立体形状が設定されたジョー
28とが備えられてなるものである。
は回り止めスプリング25を抜け止めするストッパーと
してのジョーケースロックナット23が設けられ、上記
回り止めスプリング25の先端部にはジョーケースヘッ
ド27のねじ込み方向に対向した側に傾斜突起25cが
形成されるように折り曲げ処理されてなるラチェット突
起25aが設けられているとともに、上記フランジ26
には上記ラチェット突起25aを外方に向けて突出させ
る切欠き部26aが設けられている一方、上記ジョーケ
ースヘッド27の基端側の縁部には、上記ラチェット突
起25aに対応した複数のラチェット溝27fが全周に
亘って等ピッチで複数凹設されている。
スヘッド27をジョーケース24へ装着するに際して
は、当該ジョーケースヘッド27をジョーケース24に
外嵌してその雄ねじ24aに螺着し、最後までねじ込ん
でいけばよい。こうすることによってジョーケースヘッ
ド27は、まず、最初にラチェット溝27fの側の端部
が、回り止めスプリング25の付勢力によってジョーケ
ース24の先端側に位置したフランジ26に当接し、こ
の当接状態でジョーケースヘッド27をさらにねじ込ん
でいくことにより、ラチェット溝27fの傾斜部分が回
り止めスプリング25のラチェット突起25aの傾斜突
起25cと干渉してラチェット突起25aをフランジ2
6の切欠き部26aからジョーケース24の基端側(図
の左方)に向けて没入させるため、上記干渉に拘らずジ
ョーケースヘッド27のねじ込み操作を続けることがで
きる。
ット溝27fの傾斜縁部が当該ラチェット突起25aの
頂部を乗り越えると回り止めスプリング25の付勢力で
切欠き部26aから外方に向かって突出し、つぎのラチ
ェット溝27fに嵌り込む。したがって、ジョーケース
ヘッド27のねじ込み操作を続けることにより、ラチェ
ット突起25aの切欠き部26aからの出没が繰り返さ
れつつジョーケースヘッド27はジョーケース24にね
じ込まれていき、最奥部にまでねじ込まれることにより
ラチェット突起25aはいずれかのラチェット溝27f
に嵌り込んだ状態になる。この嵌り込みによってジョー
ケースヘッド27は回り止めされた状態になり、ジョー
ケースヘッド27のジョーケース24に対する装着状態
を安定させることができる。
ョーケース24への装着に際しては、ジョーケースヘッ
ド27をジョーケース24に対してねじ込んでいくとい
う簡単な操作を行うだけでよく、従来のようなフランジ
114(図5)を回り止めスプリング112(図5)の
付勢力に抗して手で移動させてからジョーケースヘッド
115(図5)をねじ込むという困難な操作を行う必要
がなくなり、その分ジョーケースヘッド27装着の作業
性を向上させることができる。
7のねじ込み回転を円滑に行わせるためのフランジをジ
ョーケース24に外嵌する必要がなくなり、フランジを
採用しない分部品点数の削減に貢献することができる。
ケース24の略最奥部にまでねじ込んだ状態で回り止め
することができるため、従来のようにジョーケースヘッ
ド27を最大で90°ねじ戻さなければならず、その分
回り止めスプリング25の付勢力が弱まってより確実な
ジョーケースヘッド27の回り止め作用が得られなくな
るような不都合を回避することができる。
造22をリベッター10に適用することにより、このチ
ャック構造22の作用効果が当該リベッター10にもそ
のまま受け継がれるため、リベッター10の組み付け作
業の作業性が改善されるとともに部品点数が減少し、ひ
いては製造コストの低減化に貢献することができる。
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り以下の内容
をも包含するものである。
してリベッター10が適用されているが、本発明のチャ
ック構造22は、それを適用するものがリベッター10
であることに限定されるものではなく、ドリル等の各種
の被装着物を装着するための各種の工具に適用すること
が可能である。
ジ26は、切削加工その他によって当初からジョーケー
ス24と一体に形成されているが、こうする代わりにフ
ランジ26をジョーケース24と別体として形成し、ジ
ョーケース24に嵌め込んだ後に溶接止め等で固定する
ようにしてもよい。
ト200の軸部205には括れ部207が設けられ、リ
ベッター10の操作で括れ部207を破断させてシャフ
ト204を引き抜くように構成されているが、本発明
は、リベッターの操作で軸部205を破断させることに
限定されるものではなく、括れ部207が設けられてい
ないシャフト204を用い、このシャフト204を破断
しない状態で頭部206を伴って胴部202から引き抜
くようにしてもよい。
めスプリング25を止めるストッパーとしてバックピス
トン35の先端に螺着されるジョーケースロックナット
23が採用されているが、本発明は、ストッパーとして
ジョーケースロックナット23を用いることに限定され
るものではなく、例えば、バックピストン35の先端部
に一体に環状突起を設け、この環状突起をストッパーと
してもよいし、ジョーケース24の基端側に環状突起を
一体に設け、この環状突起をストッパーとしてもよい。
28は、二個の矢尻片28aが合体されることによって
形成されるようになされているが、矢尻片28aは二個
であることに限定されるものではなく、三個以上であっ
てもい。
れば、工具本体の前端部から突設された突設軸に同心で
固定されるジョーケースの基端側には外嵌されたコイル
スプリングを抜け止めするストッパーが設けられ、コイ
ルスプリングの先端部にはジョーを内装するジョーケー
スヘッドのねじ込み方向に対向した面に傾斜部が形成さ
れるように折り曲げ処理されてなるラチェット突起が設
けられているとともに、ジョーケースに外嵌されるフラ
ンジにはラチェット突起を外方に向けて突出させる切欠
き部が設けられている一方、ジョーケースヘッドの基端
側の縁部には、ラチェット突起に対応した複数のラチェ
ット溝が全周に亘って等ピッチで複数凹設されているた
め、ジョーケースヘッドのジョーケースへのねじ込み操
作を続けることにより、ラチェット突起は、切欠き部か
ら出没しながらジョーケースヘッドはジョーケースにね
じ込まれていき、最奥部にまでねじ込まれることにより
ラチェット突起はいずれかのラチェット溝に嵌り込んだ
状態になり、この係合によってジョーケースヘッドのジ
ョーケースに対する装着状態が安定するとともに、ジョ
ーケースヘッドのねじ戻しを確実に阻止することができ
る。
ケースへの装着に際しては、ジョーケースヘッドをジョ
ーケースに対してねじ込んでいくという簡単な操作を行
うだけでよく、従来のようなフランジをコイルスプリン
グの付勢力に抗して手で移動させてからジョーケースヘ
ッドをねじ込むという困難な操作を行う必要がなくな
り、その分ジョーケースヘッド装着の作業性を向上させ
ることができる。
ねじ込み回転を円滑に行わせるための部材をジョーケー
スに外嵌する必要がなくなり、フランジを採用しない分
部品点数を削減することができる。
ば、請求項1のチャック構造が採用されているため、こ
のチャック構造の作用が当該リベッターにも受け継が
れ、リベッターの組み付け作業の作業性が改善されると
ともに部品点数が減少し、ひいては製造コストの低減化
に貢献することができる。
されたリベッターを示す斜視図である。
斜視図であり、(イ)は分解斜視図、(ロ)は組立て斜
視図である。
作を説明するための説明図であり、(イ)は、ジョーケ
ースヘッドがジョーケースに装着される直前の状態、
(ロ)は、ジョーケースヘッドがジョーケースに装着さ
れつつある状態、(ハ)は、ジョーケースヘッドがジョ
ーケースに装着された状態をそれぞれ示している。
するための説明図である。
プ 41a 円形通路 42 外筒 43 内筒 44 フランジ部 50 油圧供給部 51a 通孔 51 オイルスリーブ 52 エアピストンロッド 53 フレームカバー 60 エアシリンダ部 61 カップ 62 エアピストン 63 シリンダトップ 64 第一突設縁部 64a 第一接続孔 65 第二突設縁部 65a 第二接続孔 66 シリンダカバー 70 空気圧供給部 71 空気源 72 エアチューブ(エア
ホース) 73 エア切替機構 73 切替機構 74 切替弁 80 操作部 81 トリガー 82 バルブスリーブ 83 第一管路 84 第一チューブ管 85 第一膨設管 86 第二管路 87 第二チューブ管 88 第二膨設管 200 被接続部材(被チャック物) 200 用部材 201 リベット本体 202 胴部 203 鍔部 204 シャフト 205 軸部 206 頭部 207 括れ部 P1 第一部品 P2 第二部品 P3 接続孔
Claims (2)
- 【請求項1】 棒状の被チャック物を同心で掴んで保持
するように構成された、所定の工具に組み付けられてな
るチャック構造であって、工具本体の前端部から突設さ
れた突設軸に同心で固定される先端側に雄ねじの螺設さ
れたジョーケースと、このジョーケースに外嵌されるコ
イルスプリングおよびフランジと、上記雄ねじに螺着さ
れる筒状のジョーケースヘッドと、このジョーケースヘ
ッドに同心で複数個内装され、かつ、当該ジョーケース
ヘッドのジョーケースへのねじ込みにより上記被チャッ
ク物を複数個で均等に掴むように立体形状が設定された
ジョーとが備えられ、上記ジョーケースの基端側にはコ
イルスプリングを抜け止めするストッパーが設けられ、
上記コイルスプリングの先端部にはジョーケースヘッド
のねじ込み方向に対向した面に傾斜部が形成されるよう
に折り曲げ処理されてなるラチェット突起が設けられて
いるとともに、上記フランジには上記ラチェット突起を
外方に向けて突出させる切欠き部が設けられている一
方、上記ジョーケースヘッドの基端側の縁部には、上記
ラチェット突起に対応した複数のラチェット溝が全周に
亘って等ピッチで複数凹設されていることを特徴とする
チャック構造。 - 【請求項2】 請求項1記載のチャック構造を用いたリ
ベッターであって、上記被チャック物は、一端に鍔部を
有するリベット本体と、このリベットに摺接状態で鍔部
と反対側の端部から嵌入される頭部を備えたシャフトと
からなるリベットであり、複数の部材に貫通された上記
リベットのシャフトを引き抜くことにより上記複数の部
材にかしめ処理を施し得るように構成されていることを
特徴とするリベッター。
Priority Applications (1)
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JP2001269058A JP4674012B2 (ja) | 2001-09-05 | 2001-09-05 | チャック構造およびこのチャック構造を用いたリベッター |
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JP4674012B2 JP4674012B2 (ja) | 2011-04-20 |
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