JP2003080114A - 気液遠心分離装置 - Google Patents

気液遠心分離装置

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JP2003080114A JP2001271177A JP2001271177A JP2003080114A JP 2003080114 A JP2003080114 A JP 2003080114A JP 2001271177 A JP2001271177 A JP 2001271177A JP 2001271177 A JP2001271177 A JP 2001271177A JP 2003080114 A JP2003080114 A JP 2003080114A
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  • Separating Particles In Gases By Inertia (AREA)
  • Centrifugal Separators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 姿勢変化の激しい宇宙空間で使用することが
でき、液体に同伴されるガスを最小限に抑え、かつガス
中に同伴される液体も最小限に抑えることができる気液
遠心分離装置を提供する。 【解決手段】 回転駆動されるロータ12とロータを間
隔を隔てて囲むハウジング14とを備える。ロータ12
は、中央空洞部12a、中心供給穴12b、排気通路1
2c及び排液流路13を有する。排液流路13は、内側
流路13aと外側流路13bと、両流路を連通しかつ内
側流路との接続点Aが外側流路との接続点Bよりも半径
方向外方に設けられた中間流路13cとからなり、これ
により中間流路に液体を遠心力で保持するトラップ機構
4を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、宇宙空間でガスを
同伴せずに水分を完全分離するための気液遠心分離装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、固体高分子型燃料電池(Pol
ymer ElectrolyteFuel Cel
l:PEFC)の原理図である。この燃料電池は、電解
質にプロトン(H+)導電性を有する高分子膜Tを用
い、この膜の両側に薄い多孔質Pt触媒電極(アノード
AとカソードC)を付けた構造を有する。それぞれの電
極にH2 およびO2を供給し、室温〜100℃前後で動
作させると、H2はH2極(アノードA)でH+に酸化さ
れ、H+は膜内を移動してO2極(カソードC)に到達す
る。一方e- は外部回路を通って電気的な仕事をした
のち、O2極に到達する。O2極ではO2が到達したH+
よびe-と反応してH2Oに還元される。なお上述した燃
料電池では、高分子膜Tの保護のため水蒸気を供給する
と共に、カソードCでは反応生成物として水蒸気が形成
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】宇宙ステーション等で
燃料電池を利用する場合、太陽光が利用できない時間帯
に燃料電池を利用し、逆に太陽光が利用できる時間帯に
は、太陽電池等の電力で水蒸気を電気分解してH2およ
びO2に戻し、再利用することが検討されている。この
場合、燃料電池のアノードAとカソードCから出た水滴
を含むガスから水滴を分離する必要が生じる。
【0004】従来、地上においてはかかる気水分離のた
めに、バッチ式遠心分離機が使用される。かかるバッチ
式遠心分離機は、分離を要する流体(気液混合流体)を
容器に入れ、回転台上にこの容器を取付けて、高速回転
することにより、流体に遠心力を作用させ、容器内で重
質量物質(液体)を回転台中心から離れた部分に移動さ
せ、逆に軽質量物質(気体)を回転中心近傍に移動させ
たのち、回転を停止して容器より分離した物質を得るも
のである。
【0005】しかし、かかるバッチ式遠心分離機には、
以下のような問題点があった。 (1)連続的に分離することが出来ない。 (2)分離対象物が液体と気体の混合ガスの場合に、遠
心分離中は液体と気体に分離しているが、一旦停止する
と液体中に気体が溶融するため完全な分離が出来ない。
【0006】また、遠心分離を連続的に行う装置として
は、図3に模式的に示す、(A)円筒形遠心沈降分離
機、(B)デカンタ形遠心沈降分離機、(C)分離板形
遠心沈降分離機、(D)遠心ろ過機、等が知られてい
る。しかし、これらの連続式遠心分離機は、液体中の固
形分の分離等には適しているが、気液混合流体からの水
滴分離に適用した場合には、液体が少ない場合に液体と
共にガスが同伴され、逆に気体が少ない場合に気体に液
体が同伴されるおそれがあった。
【0007】本発明はかかる問題点を解決するために創
案されたものである。すなわち、本発明の目的は、姿勢
変化の激しい宇宙空間で使用することができ、液体に同
伴されるガスを最小限に抑え、かつガス中に同伴される
液体も最小限に抑えることができる気液遠心分離装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、軸心Z
を中心に高速回転駆動される円板状のロータ(12)
と、該ロータを間隔を隔てて囲むハウジング(14)と
を備え、前記ロータ(12)は、軸心Zを含む中央部分
に設けられた中空円板状の中央空洞部(12a)と、軸
心Zに沿って外面から中央空洞部まで延び気液混合流体
を供給するための中心供給穴(12b)と、軸心Zから
半径方向に間隔を隔てた位置で外面から中央空洞部まで
延び気体を排気するための排気通路(12c)と、中央
空洞部の半径方向外縁とロータの外縁とを連通し液体を
排出するための排液流路(13)とを有し、該排液流路
(13)は、内端が中央空洞部の半径方向外縁と連通し
半径方向外方に延びる内側流路(13a)と、外端がロ
ータの外縁と連通し半径方向内方に延びる外側流路(1
3b)と、内側流路と外側流路を連通しかつ内側流路と
の接続点Aが外側流路との接続点Bよりも半径方向外方
に設けられた中間流路(13c)とからなり、これによ
り中間流路に液体を遠心力で保持するトラップ機構
(4)を構成する、ことを特徴とする気液遠心分離装置
が提供される。
【0009】上記本発明の構成によれば、円板状のロー
タ(12)が、軸心Zを中心に高速回転駆動され、その
遠心力で液体を遠心分離するので、姿勢変化の激しい宇
宙空間でも安定して使用することができる。
【0010】また、中間流路(13c)が内側流路(1
3a)と外側流路(13b)を連通し、かつ内側流路と
の接続点Aが外側流路との接続点Bよりも半径方向外方
に設けられているので、これにより中間流路(13c)
に液体を遠心力で保持するトラップ機構(4)が構成さ
れる。すなわち、遠心分離する気液混合流体に含まれる
液体(液滴)が少ない場合、中間流路(13c)に残存
する液体は、遠心力により半径方向外方の接続点Aに向
かって付勢されるので、内側流路(13a)と中間流路
(13c)との接続点A近傍は、常に液体で満たされ、
ガスが排液流路(13)を通って液体側に同伴されるの
をシールする。従って、液体に同伴されるガスを最小限
に抑えることができる。
【0011】更に、気液混合流体に含まれる液体(液
滴)が多い場合には、内側流路(13a)を満たす液体
に強い遠心力が作用するので、この圧力が接続点Aの圧
力より高くなるように、ロータ(12)の回転速度を予
め設定することにより、液体が内部にほとんど溜まるこ
となく、スムースに中間流路(13c)と外側流路(1
3b)を介して液体を排出することができる。従って、
ガス中に同伴される液体も最小限に抑えることができ
る。
【0012】本発明の好ましい実施形態によれば、前記
中央空洞部(12a)の半径方向外縁に外端が固定さ
れ、半径方向内方に延び、中央空洞部を周方向に仕切る
複数の内部フィン(6)を有する。この構成により、複
数の内部フィン(6)が軸心Zを中心に高速回転するこ
とにより、中央空洞部(12a)の気液混合流体を軸心
Zを中心に高速旋回させることができ、遠心力により液
体を外方に移動させて気体から効率よく分離することが
できる。
【0013】また、前記排気通路(12c)を塞ぎ、液
滴を捕獲し気体のみを通す気体透過膜(9)を備える。
この構成により、遠心分離中の液滴が排気通路(12
c)を通って気体側に同伴されるのを防止することがで
きる。
【0014】更に前記ロータ(12)はその外縁部に、
外側流路(13b)を挟んで半径外方に突出した1対の
円板状鍔部(7)を有し、かつ前記ハウジング(14)
は、円板状鍔部(7)を間隔を隔てて囲む1対の凹部
(14a)を有し、これにより鍔部と凹部の間に液体を
遠心力で保持するシール機構を構成する。この構成によ
り、ロータ(12)から排出された液体と気体との間
を、液体自体でシールして、相互間の混合を防止するこ
とができる。
【0015】前記ロータ(12)は、前記1対の円板状
鍔部(7)の間に、半径方向外方に延びる複数の外部フ
ィン(15)を有することが好ましい。この構成によ
り、ロータ(12)の外縁部とハウジング(14)の間
に位置する液体にも遠心力を付加することができ、鍔部
(7)と凹部(14a)の間に液体を安定して保持し、
そのシール性能を高めることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。なお、各図において共通す
る部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略す
る。
【0017】図1は、本発明の気液遠心分離装置の断面
図であり、図2は、図1のA−A線における断面図であ
る。図1及び図2に示すように、本発明の気液遠心分離
装置10は、軸心Zを中心に高速回転駆動される円板状
のロータ12と、ロータ12を間隔を隔てて囲むハウジ
ング14とを備える。ロータ12は、この例では鉛直軸
である軸心Zを中心に、電動モータ1により高速に回転
駆動される。なお、姿勢変化の激しい宇宙空間での使用
を前提とするため、軸心Zは鉛直に限定されず、任意の
方向であってもよい。また、ロータ12の回転速度は、
気液混合流体に含まれる液体(液滴)が多い場合でも、
液体が内部にほとんど溜まることなく、スムースに液体
を分離排出することができる速度(例えば3000rp
m以上)に設定する。
【0018】図1に示すように、ロータ12は、中空円
板状の中央空洞部12a、中心供給穴12b、排気通路
12c及び排液流路13を有する。中空円板状の中央空
洞部12aは、軸心Zを含む中央部分に設けられる。中
心供給穴12bは、軸心Zに沿って外面から中央空洞部
12aまで延び、ハウジング14を貫通する流入管5か
ら気液混合流体を中央空洞部12aに供給するようにな
っている。また、流入管5はこの例では中心供給穴12
bにわずかな隙間を隔てて挿入されている。排気通路1
2cは、軸心Zから半径方向に間隔を隔てた位置で外面
から中央空洞部12aまで延び、気体をハウジング14
との間の空間に排気するようになっている。また、ハウ
ジング14には、気体取出管3が設けられ、ロータ12
とハウジング14の間の気体を外部に取り出すようにな
っている。更に、この排気通路12cには、液滴の通過
を防ぐために、気体のみを通す気体透過膜9が設けられ
ている。この気体透過膜9は、水素や酸素の気体分子が
通過でき、液滴のように気体分子より大きい粒子は通過
できない大きさの貫通穴を有し、この穴により液滴を捕
獲し気体のみを通す機能を有する。
【0019】排液流路13は、図2に示すように、互い
に連通した複数対の内側流路13a、外側流路13b及
び中間流路13cからなり、中央空洞部12aの半径方
向外縁とロータ12の外縁とを連通し、液体を排出する
機能を有する。内側流路13aは、内端が中央空洞部1
2aの半径方向外縁と連通し、半径方向外方に延び、外
端は接続点Aで閉じている。また外側流路13bは、外
端がロータ12の外縁と連通し、半径方向内方に延び、
内側は接続点Bで閉じている。更に中間流路13cは、
内側流路13aと外側流路13bを連通し、かつ内側流
路との接続点Aが外側流路との接続点Bよりも半径方向
外方に設けられている。すなわち、中間流路13cに液
体を遠心力で保持するようにトラップ機構4が設けられ
ている。
【0020】なお、このトラップ機構4は、この例で
は、3本の直線流路でZ字形に形成されているが、本発
明はこれに限定されず、中間に遠心力で液体がトラップ
される限りで自由な流路に形成することができる。例え
ば、3本の曲線流路でS字形に形成してもよい。
【0021】また、中央空洞部12aの気液混合流体を
軸心Zを中心に高速旋回させるために複数の内部フィン
6を有する。この内部フィン6は、中央空洞部12aの
半径方向外縁に外端が固定され、半径方向内方に延び、
中央空洞部を周方向に仕切るようになっている。
【0022】ロータ12から排出された液体と気体との
間を、液体自体でシールするために、図1に示すよう
に、ロータ12はその外縁部に、外側流路13bを挟ん
で半径外方に突出した1対の円板状鍔部7を有する。ま
た、ハウジング14は、円板状鍔部7を間隔を隔てて囲
む1対の凹部14aを有し、これにより鍔部7と凹部1
4aの間に液体を遠心力で保持するシール機構を構成す
るようになっている。
【0023】更に、図2に示すように、ロータ12の外
縁部とハウジング14の間に位置する液体に遠心力を付
加するために、ロータ12は、1対の円板状鍔部7の間
に、半径方向外方に延びる複数の外部フィン15を有し
ている。
【0024】以下、上述した本発明の気液遠心分離装置
10の作用を説明する。図2において、トラップ4の内
側はロータ12内の中央空洞部12aに開口している。
トラップ4は、内側開口部より外側に向うが外周には直
接開口せずA点でZ字形状で内側に折り返し、B点で再
び折り返し外周に開口する。5は、液体と気体の混合ガ
スの流入口管であり、回転中心に位置する。流入した混
合ガス(気液混合流体)は、ロータ12内に設けた内部
フィン6により案内され遠心力が加わる。混合ガスは遠
心力にて質量の大きい液体は中央空洞部12a内の外側
に質量の軽い気体は、回転中心に分離・移動する。液体
は、中央空洞部12a外縁のトラップ孔(内側流路13
a)よりトラップに流入しA点に達し溜まる。液体が蓄
積されより大きい遠心力が加わると液体は、B点を通り
外に押出される。押出された液体は、外縁に設けた外部
フィン15でロータ12とハウジング14で構成される
渦巻室内に回転し、遠心力により渦巻室の最端縁部に押
しのけられ最外縁部に溜まる。液体の滞留量が増加する
と液体取出口8よりハウジング外へ出る。一方、回転中
心部に移動した気体は、気体透過膜9を通り気体取出管
3よりハウジング外へ出る。ここで、気体透過膜9を通
った気体は、渦巻室最外縁部に溜まっている水により渦
巻き室に流入することはない。
【0025】上述した本発明の構成によれば、円板状の
ロータ12が、軸心Zを中心に高速回転駆動され、その
遠心力で液体を遠心分離するので、姿勢変化の激しい宇
宙空間でも安定して使用することができる。
【0026】また、中間流路13cが内側流路13aと
外側流路13bを連通し、かつ内側流路との接続点Aが
外側流路との接続点Bよりも半径方向外方に設けられて
いるので、これにより中間流路13cに液体を遠心力で
保持するトラップ機構4が構成される。すなわち、遠心
分離する気液混合流体に含まれる液体(液滴)が少ない
場合、中間流路13cに残存する液体は、遠心力により
半径方向外方の接続点Aに向かって付勢されるので、内
側流路13aと中間流路13cとの接続点A近傍は、常
に液体で満たされ、ガスが排液流路13を通って液体側
に同伴されるのをシールする。従って、液体に同伴され
るガスを最小限に抑えることができる。
【0027】更に、気液混合流体に含まれる液体(液
滴)が多い場合には、内側流路13aを満たす液体に強
い遠心力が作用するので、この圧力が接続点Aの圧力よ
り高くなるように、ロータ12の回転速度を予め設定す
ることにより、液体が内部にほとんど溜まることなく、
スムースに中間流路13cと外側流路13bを介して液
体を排出することができる。従って、ガス中に同伴され
る液体も最小限に抑えることができる。
【0028】また、鍔部7と凹部14aの間に液体を遠
心力で保持するシール機構を構成することにより、ロー
タ12から排出された液体と気体との間を、液体自体で
シールして、相互間の混合を防止することができる。
【0029】なお、本発明は上述した実施例及び実施形
態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
変更できることは勿論である。
【0030】
【発明の効果】上述したように、本発明は、高速回転す
る円板状ロータ12の回転中心より遠い位置に液体をロ
ータの内側から外側に通過させる通路(排液流路13)
を設けたものである。また、排液流路13の一方はロー
タ内に開口し、ロータの外に向け設けられるが、ロータ
の外には直接に開口せず、途中でZ形に折り返し(A
点)ロータ内側に向うが、ロータ内側開口せず途中で折
り返し(B点)再びロータ外側に向い、外に開口するト
ラップ機構4を設けた。
【0031】この構成により、液体・気体の混合ガス
は、遠心分離により質量の大きい液体は外に、軽い気体
は回転中心部に移動する。液体は、トラップ4のA点の
折り返しまで常時満たされる。液体の滞留が増し、液体
により大きな遠心力が加わると、液体はA点を通り外に
排出される。従って、トラップ部は、常に液体によるシ
ール性が保たれ、気体は分離される。気体は回転中心部
に設けた気体排出ポートより取り出される。従って、連
続的に液体と気体の分離が可能となる。
【0032】従って、本発明の気液遠心分離装置は、姿
勢変化の激しい宇宙空間で使用することができ、液体に
同伴されるガスを最小限に抑え、かつガス中に同伴され
る液体も最小限に抑えることができる、等の優れた効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の気液遠心分離装置の断面図である。
【図2】図1のA−A線における断面図である。
【図3】固体高分子型燃料電池の原理図である。
【図4】従来の連続式遠心分離機の模式図である。
【符号の説明】
1 電動モータ、3 気体取出管、4 トラップ機構、
5 流入口管、6 内部フィン、7 円板状鍔部、8
液体取出口、9 気体透過膜、10 気液遠心分離装
置、12 ロータ、12a 中央空洞部、12b 中心
供給穴、12c 排気通路、13 排液流路、13a
内側流路、13b 外側流路、13c 中間流路、14
ハウジング、14a 凹部、15 外部フィン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 8/04 H01M 8/04 N 8/10 8/10 // H01M 8/06 8/06 W (72)発明者 岡屋 俊一 東京都千代田区大手町二丁目2番1号 株 式会社アイ・エイチ・アイ・エアロスペー ス内 (72)発明者 篠崎 昇 東京都千代田区大手町二丁目2番1号 株 式会社アイ・エイチ・アイ・エアロスペー ス内 (72)発明者 谷内 雄作 東京都千代田区大手町二丁目2番1号 株 式会社アイ・エイチ・アイ・エアロスペー ス内 Fターム(参考) 4D031 AC04 AC06 BA07 BA10 EA01 EA03 4D057 AA00 AB07 AC01 AC06 AD01 AE02 BC13 5H026 AA06 CX04 EE18 5H027 AA06 DD00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸心Zを中心に高速回転駆動される円板
    状のロータ(12)と、該ロータを間隔を隔てて囲むハ
    ウジング(14)とを備え、 前記ロータ(12)は、軸心Zを含む中央部分に設けら
    れた中空円板状の中央空洞部(12a)と、軸心Zに沿
    って外面から中央空洞部まで延び気液混合流体を供給す
    るための中心供給穴(12b)と、軸心Zから半径方向
    に間隔を隔てた位置で外面から中央空洞部まで延び気体
    を排気するための排気通路(12c)と、中央空洞部の
    半径方向外縁とロータの外縁とを連通し液体を排出する
    ための排液流路(13)とを有し、 該排液流路(13)は、内端が中央空洞部の半径方向外
    縁と連通し半径方向外方に延びる内側流路(13a)
    と、外端がロータの外縁と連通し半径方向内方に延びる
    外側流路(13b)と、内側流路と外側流路を連通しか
    つ内側流路との接続点Aが外側流路との接続点Bよりも
    半径方向外方に設けられた中間流路(13c)とからな
    り、これにより中間流路に液体を遠心力で保持するトラ
    ップ機構(4)を構成する、ことを特徴とする気液遠心
    分離装置。
  2. 【請求項2】 前記中央空洞部(12a)の半径方向外
    縁に外端が固定され、半径方向内方に延び、中央空洞部
    を周方向に仕切る複数の内部フィン(6)を有する、こ
    とを特徴とする請求項1に記載の気液遠心分離装置。
  3. 【請求項3】 前記排気通路(12c)を塞ぎ、液滴を
    捕獲し気体のみを通す気体透過膜(9)を備える、こと
    を特徴とする請求項1に記載の気液遠心分離装置。
  4. 【請求項4】 前記ロータ(12)はその外縁部に、外
    側流路(13b)を挟んで半径外方に突出した1対の円
    板状鍔部(7)を有し、かつ前記ハウジング(14)
    は、円板状鍔部(7)を間隔を隔てて囲む1対の凹部
    (14a)を有し、これにより鍔部と凹部の間に液体を
    遠心力で保持するシール機構を構成する、ことを特徴と
    する請求項1に記載の気液遠心分離装置。
  5. 【請求項5】 前記ロータ(12)は、前記1対の円板
    状鍔部(7)の間に、半径方向外方に延びる複数の外部
    フィン(15)を有する、ことを特徴とする請求項4に
    記載の気液遠心分離装置。
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