JP2003079992A - 洗濯用汚れ吸着具およびそれを用いた洗濯方法 - Google Patents

洗濯用汚れ吸着具およびそれを用いた洗濯方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗濯槽の水面に浮遊する汚れを吸着して再汚
染を防ぐと共に、少ない洗剤量や水量で充分な洗浄効果
が得られ、環境への悪影響を軽減する。 【解決手段】 炭4と親油性の繊維材6とによりボール
状の中芯材3を形成し、その中芯材3を親油性の被覆布
2で包被して洗濯槽8の水面を浮遊する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯機の洗濯槽内
に入れて使用する洗濯用汚れ吸着具およびそれを用いた
洗濯方法に関するもので、さらに詳しくは、衣類などに
付着した汚れを洗剤によって脱離するが、その脱離され
た汚れを洗濯物に再付着させることなく、吸着して汚染
を防ぐための洗濯用汚れ吸着具とそれを用いた洗濯方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】洗濯機で衣類などを洗濯する際には、洗
濯槽に洗濯物である衣類などを入れると共に、合成洗剤
や粉石鹸を投入し、水を加えて洗濯槽の底部に設けてあ
る回転羽根を作動させることによって洗濯槽内の水を撹
拌させ、洗濯物を移動させることにより洗浄水を衣類と
汚れの間に入れて、付着した汚れを脱離させている。
【0003】衣類に付着する汚れは、塵や埃の他、特に
下着は体内から発生する汗、体脂などの分泌物による汚
垢が多く、そのような一般的な汚れとしては、財団法人
洗濯科学協会の発表資料による下記に示す表1で明らか
なとおり、主成分は油性であることが分かる。
【0004】
【表1】
【0005】このような汚垢は、洗濯によって衣類から
脱離して洗濯槽の水面を浮遊することから、再び洗濯物
に付着することになり、黒ずみ汚れの原因になってい
る。特にポリエステルやナイロン等の合成繊維の衣類に
再付着しやすい。それは天然繊維と異なり、石油系素材
で親油性が高いためである。
【0006】そのような再汚染を防ぐ方法の一つとし
て、予洗・本洗い・すすぎの回数を2〜3回に増やして
洗濯をすることが行なわれている。この方法によると、
洗剤、水の使用量を増すことになり、特に合成洗剤の使
用の増加は、不経済であるばかりでなく、その排水で河
川、湖、海の汚染が進み大きな社会問題となっており、
環境保護あるいは水の無駄使いによる経済性の問題から
も適切なものではなかった。
【0007】そのような背景から、洗剤の代替品とし
て、汚れや匂いを吸収する機能を持つ炭を使っての洗濯
が行なわれているが、一般的に炭は比重が1以上である
から、洗濯槽に入れると沈むため、水面に浮遊する汚れ
を吸着できず、その汚れが洗濯物に再付着して汚染を防
げなかった。また、炭の洗浄力を調べたところ、水だけ
で洗濯する時と殆ど変わらなかった、と言う記事が朝日
新聞の平成13年1月29日発行の「くらし」欄に載っ
ている。
【0008】そこで、特開2001−774号公報に示
すように、洗濯機の洗濯槽の水面に浮かせて汚れを吸着
する洗濯機用浄化装置が提案されている。この洗濯機用
浄化装置は、親油性繊維のポリプロピレンまたはポリ塩
化ビニルで編成された収容袋内に、汚れ吸着材として多
数の備長炭片を収容すると共に、浮き部材として小片の
軟質合成樹脂を混合させて収容し、洗濯槽内で浮かせて
おくことにより、洗濯によって脱離された水面に浮遊す
る汚れを収容袋の繊維や収容袋内の備長炭片で吸着する
ように構成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
収容袋の繊維と備長炭片による汚れの吸着作用では、油
性分の汚れの吸着力が少なく、充分な吸着ができないば
かりでなく、短期間のうちに吸着飽和状態になり、洗浄
力が良くないと言った問題点があった。
【0010】また、上記の収容袋内に収納された備長炭
片は、小さく砕かれていると共に、小片の軟質合成樹脂
と混合されており、洗濯時において、浄化装置は当然水
流で撹拌されることから、収容袋内の備長炭片と備長炭
片が擦れ合ったり、衝突して備長炭の黒い粉末が出て洗
濯水が汚染され、それによる黒ずみ汚れが発生すると言
う欠点があった。
【0011】さらに、備長炭は非常に硬いので洗濯槽内
の撹拌時において、槽の内壁面に衝突すると大きな音を
発し騒音を出すと共に、槽の内壁面を損傷させることが
ある。また、収納袋は槽の内壁面との接触により破損
し、収容された内部の備長炭片や軟質合成樹脂片が出て
しまうと言う問題点があった。
【0012】本発明は、上記のような問題を解決するこ
とを課題として研究開発されたもので、洗濯槽の水面に
浮遊する汚れ、特に油性分の汚れを良く吸着して再汚染
を防ぐと共に、少ない洗剤量や水量で充分な洗浄効果が
得られ、環境への悪影響を著しく軽減することができる
洗濯用汚れ吸着具およびそれを用いた洗濯方法を提供す
ることを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、そ
の目的を達成する手段として、本発明では、炭と親油性
の繊維材とによりボール状の中芯材を形成し、その中芯
材を親油性繊維の被覆布で包被して洗濯槽の水面を浮遊
するように構成したことを特徴とする洗濯用汚れ吸着具
を開発し、採用した。
【0014】また、本発明では、上記のように構成した
洗濯用汚れ吸着具において、親油性繊維が比重1以下の
ポリプロピレンである洗濯用汚れ吸着具を開発し、採用
した。
【0015】さらに、本発明では、炭と親油性の繊維材
と浮き部材とによりボール状の中芯材を形成し、その中
芯材を親油性繊維の被覆布で被覆して洗濯槽の水面を浮
遊するように構成したことを特徴とする洗濯用汚れ吸着
具を開発し、採用した。
【0016】また、本発明では上記のように構成した洗
濯用汚れ吸着具において、親油性繊維が比重1以上のポ
リ塩化ビニルまたは比重1以下のポリプロピレンである
洗濯用汚れ吸着具を開発し、採用した。
【0017】さらに、本発明では、上記のように構成し
た洗濯用汚れ吸着具において、被覆布は袋体を折り返し
て、中芯材を3重層に包被している洗濯用汚れ吸着具を
開発し、採用した。
【0018】また、本発明では、洗濯汚れ吸着具を洗濯
物と共に洗濯機の洗濯槽の中に入れ、洗濯槽の水を撹拌
して洗濯物を移動させることにより、洗濯物に付着した
汚れを落として水面に浮遊させ、その浮遊する汚れを洗
濯槽の水面に浮く吸着具本体により吸着することを特徴
とする洗濯用汚れ吸着具を用いた洗濯方法を開発し、採
用した。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明すると、図1は本発明の洗濯用汚
れ吸着具本体1を示しており、その吸着具本体1は、被
覆布2と、その被覆布2で包被される複数の材料からな
る中芯材3、すなわち、炭4と、その炭4を収納する小
袋5と、その小袋5の全体を包被する繊維材6とから構
成されている。
【0020】そして上記の被覆布2は、油性物質に対し
て親和性あるいは吸着性を有する親油性繊維である。す
なわち、比重0.91のポリプロピレンまたは比重1.
37のポリ塩化ビニルなどの合成繊維で、図2に示すよ
うに、縦長の袋体に編成あるいは織成されている。この
被覆布2は、図4〜図6に示すように、ボール状の中芯
材3を底部に入れた後、下部筒体2a、上部筒体2bを
反転させて被覆し3重層に包被できる長さになってい
る。
【0021】中芯材3を構成する材料の一つである炭4
は、円筒形(図3A)または楕円筒形、球体など角が鋭
利になっていない備長炭、竹炭などを中芯材3の中心部
に位置するように1個乃至数個用いる。1個の場合は、
直径が4〜5cm、高さが3〜4cm、重さが30〜4
0gのものを使用する。2個の場合は、1片が15〜2
0gの重さのものを用いるのがよい。そして、これらの
炭4はコンクリートミキサーで充分洗浄して炭の黒粉が
出ないようにしてある。すなわち、未洗浄の炭を使用す
ると、黒粉が水中に流出し洗濯水を汚染すると共に、角
が鋭利なものは、洗濯槽の内壁面に衝突した時に破損し
て黒粉が発生し、洗濯水を汚染することになり適さな
い。
【0022】炭4を収容する小袋5は、図3Bに示すよ
うに、1個の炭4が入る程度の比較的浅くて小さな袋で
あり、ポリプロピレンまたはポリ塩化ビニルなどのよう
な親油性の合成繊維で編成、織成されたものであり、後
述の繊維材6で包被された時に、摩擦抵抗を高めて炭4
を移動しないようにしてある。例えば、炭4を2個用い
る時には、2個の袋5にそれぞれ炭4を収納することに
より、炭4,4同士の接触による黒粉の発生を防いでい
る。
【0023】中芯材3を構成しているもう一つの材料で
ある繊維材6は、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなど
の親油性の合成繊維からなる不織布、編布、織布あるい
はそれらの裁断屑布などであり、この繊維材6で炭4を
収容している小袋5の外周を何層にも包被して8〜10
cmのボール状に形成している。特に裁断屑布を使用す
ると、生地のロスが無くなるとともに、ゴミの発生も少
なくなるが、より好ましいのは、包被が容易で吸着性の
良い、比重0.91で水中に浮遊する浮力材機能を併せ
て持つポリプロピレンの不織布が好ましい。
【0024】この繊維材6は油性分の吸着能力が自重の
15〜25倍有していることから、主として油性の汚れ
を積極的に吸着するが、他の汚れも炭と同じように吸着
すると同時に、洗濯槽の内壁面に衝突した時の衝撃を緩
和し、炭2の破壊で生じる黒粉の発生を防止するクッシ
ョン機能を有している。なお、この繊維材6と小袋5と
被覆布2は必ずしも同一素材に限ることはないが、吸着
力を考慮すると同一素材が適している。
【0025】被覆布2および繊維材6にポリ塩化ビニル
繊維を用いると、比重が1.37で水中に浮かなくなる
ので、図7に示すように、浮き部材7を繊維材6と混合
して用いる。その浮き部材7としては、比重1以下で、
長さ4〜8mmの合成樹脂パイプが良く、その中でも比重
0.94で、長さ6mmのポリエチレン製のパイプが軽
量性、嵩高性の点から好ましい。
【0026】次に、このように構成した洗濯用汚れ吸着
具を用いた洗濯方法を説明する。図8に示すように、洗
濯槽8に洗濯物9と必要量の水、洗剤を入れた後、吸着
具本体1を入れる。洗濯槽8の底部にある撹拌羽根10
の回転により水が流動して洗濯物9を移動させると、洗
濯物9に付着した汚れが脱離して水面に浮く。水面には
吸着具本体1が浮遊しており、その被覆布2で汚れを吸
着する。被覆布2は親油性繊維で構成されているので、
汚れのうち油性成分を積極的に吸着する。その汚れの一
部は、被覆布2の内部に侵入して親油性の繊維材6に吸
着される。さらに汚れの一部は内部に侵入して小袋5お
よび炭6によって吸着される。また、油性成分以外の汚
れについては、親油性繊維材6でも吸着されるが炭4に
よって一層効率的に吸着される。そして、被覆布2、繊
維材6、小袋5、炭4と接しているので、汚れの吸着力
が良くなり多量に吸着でき、しかも長い期間に亘って汚
れを吸着でき、洗濯物9から脱離した汚れは再度洗濯物
9に付着しない。
【0027】すなわち、吸着具本体1は水の撹拌流動あ
るいは洗濯物との衝突などによって、水面を浮遊しなが
ら不規則な運動をし、この運動によって洗濯水と接触し
ている面が移動し、洗濯中、被覆布2の全ての面が洗濯
水と接触することになり汚れを吸着する。そして、汚れ
を吸着した部分が水面から水中に回動し、汚れの付着し
ていない部分の被覆布2の表面が水面に現れ、水面の汚
れを吸着する。
【0028】さらに、洗濯が終われば、吸着具本体1を
洗濯槽8から取り出し、水洗いして天日乾燥しておけば
繰り返し使用することができる。また、長期の使用によ
り、被覆布2あるいは中芯材3の吸着が飽和状態で吸着
力が落ちれば、被覆体2あるいは中芯材3のみを交換で
きる。
【0029】つぎに、本発明の具体的実施例を述べる。 (実施例1)ポリプロピレン繊維により編成した長さ3
7cm、重さ17gの袋体からなる被覆布2を形成し
た。一方、1片40gの円筒形の土佐備長炭4をポリプ
ロピレン繊維で編成した重さ3gの小袋5に収納し、そ
の小袋5の外周面に重さ30gのポリプロピレン不織布
6を何層にも巻きつけ、直径8cmのボール状の中芯材
3を形成した。
【0030】つぎに、図4に示すように、その中芯材3
を被覆布2の下部2aに入れ、その上端部を結束バンド
11で結束した後、図5に示すように、上部筒体2bの
外面を反転させて下部2aの外周面を被覆して2重に被
覆し、さらに、その下端部を結束バンド12で結束した
後、さらに図6に示すように、下部筒体2cの外面を反
転させて下部2bの外周面を被覆して3重層に被覆し、
開口部を引き寄せて結束バンド13によって閉口して吸
着具本体1を得た。
【0031】(実施例2)ポリ塩化ビニル繊維により編
成した長さ37cm、重さ25gの袋体からなる被覆布
2を形成した。一方、1片40gの円筒形の土佐備長炭
4をポリ塩化ビニル糸で編成した重さ4gの小袋5に収
納し、その小袋5の外周面に重さ30gのポリ塩化ビニ
ル不織布6で何層にも巻きつけると共に、図7に示すよ
うに、浮き部材として長さ6mmのポリエチレンパイプ
7を40g混合して直径8cmのボール状の中芯材3を
形成した。その中芯材3を実施例1と同様の方法で被覆
布2に収容して吸着具本体1を得た。
【0032】(比較例1)ポリプロピレン繊維により編
成した長さ37cm、重さ17gの袋体からなる被覆布
を形成した。一方、1片20gの円筒形の土佐備長炭4
個と、浮き部材として長さ6mmのポリエチレンパイプ
を50g混合し、直径10cmのボール状の中芯材を形
成した。その中芯材を実施例1と同様の方法で被覆布に
収容して吸着具本体を得た。
【0033】(比較例2)ポリプロピレン繊維により編
成した長さ37cm、重さ17gの袋体からなる被覆布
2を形成した。一方、1片20gの円筒形の土佐備長炭
2個裸とし、重さ30gのポリプロピレン不織布で何層
にも巻き付け、直径8cmのボール状の中芯材を形成し
た。その中芯材を実施例1と同様の方法で被覆布に収容
して吸着具本体を得た。
【0034】上記の実施例1、2と比較例1、2の洗濯
洗浄試験を行った。供試料として財団法人洗濯科学協会
が販売する表1の汚垢付着した湿式人口汚染布(5cm
×5cm)を白の洋タオル(20cm×20cm)に縫
い付け、2槽式の家庭用洗濯機で洗浄した後、汚染布の
洗浄率(汚染の落ち度)を調べた。
【0035】試験条件としては、水道水30リットル、
水温20℃、湿式人口汚染布を縫い付けた洋タオル10
枚を用い、本洗い10分、濯ぎ5分、水流は標準、合成
洗剤には((株)花王石鹸)アタック(登録商標)の蛍
光剤を含まないもの、及び粉石鹸(ミヨシ石鹸(株))
を使用した。洗浄率の測定機は、汚染布に光を当て反射
率を測定する島津製作所製のUV−3100を使用し
た。下記の数値は汚染布10枚の平均値である。
【0036】洗浄率の結果を下記に示す。 合成洗剤 15g 42.66% 合成洗剤 15g+実施例1 53.06% 合成洗剤 15g+実施例2 54.17% 合成洗剤 15g+比較例1 34.02% 合成洗剤 15g+比較例2 46.0% 粉石鹸 15g 29.55% 粉石鹸 15g+実施例1 47.53% 粉石鹸 15g+実施例2 48.37% 粉石鹸 15g+比較例1 27.93% 粉石鹸 15g+比較例2 39.03%
【0037】上記の数値から明らかなように、合成洗剤
または粉石鹸のみの場合と、合成洗剤または粉石鹸と本
発明の吸着具を併用した場合の洗浄効果において、明白
な相違が認められた。
【0038】以上、本発明の主要な実施の形態について
説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるもの
ではなく、本発明の目的を達成でき、かつ本発明の要旨
を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明の洗濯用汚れ吸着
具は、洗濯によって脱離された水面に浮く汚れを吸着具
本体で吸着し、洗濯物に再付着して汚染するのを防ぎ洗
浄効果を高めることができる。そして、吸着具本体は、
被覆布、被覆布内の繊維材および炭を収容する小袋が親
油性の繊維で形成されていることから、特に油成分の汚
れを効率的に吸着でき、多量にしかも長期間に亘って汚
れを吸着することができる。
【0040】また、被覆布の繊維が吸着飽和状態になっ
たとしても、被覆布の内部の繊維材や炭を収容する小袋
によっても吸着することができ、かつ、その繊維材は何
層にも重なり合わされているので充分な吸着力を持つ。
さらに、その繊維材は緩衝材の働きをして、炭の欠損や
洗濯槽の内壁面の損傷を防ぐことができる。
【0041】さらに、洗濯後水洗いして天日乾燥してお
けば繰り返し使用できる。そして、一定期間使用後、吸
着力が落ちれば、被覆体、炭、小袋、繊維材だけを取り
替えて使用することもできるので非常に便利である。
【0042】また、本発明の洗濯汚れの吸着具を用いた
洗濯方法によると、吸着具本体を洗濯物と共に、洗濯槽
に投入して洗濯するだけで、脱離した汚れの再付着によ
る汚染が阻止され、黒ずみ汚れを防止することができる
と共に、合成洗剤または石鹸の通常使用されている量の
半分程度で殆ど同等に近い洗浄力を得ることができ、使
用する洗剤または石鹸を大幅に減らすことになり、環境
への悪影響を軽減することができると共に、使用者にお
いてはコストメリットの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の吸着具の一部切欠正面図である。
【図2】被覆布の斜視図である。
【図3】中芯材を構成する炭と小袋と繊維材の斜視図で
ある。
【図4】被覆布の底部に中芯材を入れた状態の断面図で
ある。
【図5】上部筒体の被覆布を反転させて二重に被覆した
状態の断面図である。
【図6】吸着具本体の縦断面図である。
【図7】本発明の別の実施の形態を示す吸着具の一部切
欠正面図である。
【図8】本発明の吸着具の使用状態を示す簡略断面図で
ある。
【符号の説明】
1 吸着具本体 2 被覆布 3 中芯材 4 炭 5 袋 6 繊維材 7 浮き部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新宅 光男 広島県豊田郡安芸津町大字三津4424番地 Fターム(参考) 3B155 AA01 BB08 BB14 CD10 CD17 MA01 MA02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭と親油性の繊維材とによりボール状の
    中芯材を形成し、その中芯材を親油性繊維の被覆布で包
    被して洗濯槽の水面を浮遊するように構成したことを特
    徴とする洗濯用汚れ吸着具。
  2. 【請求項2】 親油性繊維が比重1以下のポリプロピレ
    ンである請求項1に記載の洗濯用汚れ吸着具。
  3. 【請求項3】 炭と親油性の繊維材と浮き部材とにより
    ボール状の中芯材を形成し、その中芯材を親油性繊維の
    被覆布で包被して洗濯槽の水面を浮遊するように構成し
    たことを特徴とする洗濯用汚れ吸着具。
  4. 【請求項4】 親油性繊維が比重1以上のポリ塩化ビニ
    ルまたは比重1以下のポリプロピレンである請求項3に
    記載の洗濯用汚れ吸着具。
  5. 【請求項5】 被覆布は袋体を折り返して、中芯材を3
    重層に包被している請求項1〜4のいずれか一つの項に
    記載の洗濯用汚れ吸着具。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れか一つの項に記載の
    吸着具を洗濯物と共に洗濯機の洗濯槽の中に入れ、洗濯
    槽の水を撹拌して洗濯物を移動させることにより、洗濯
    物に付着した汚れを落として水面に浮遊させ、その浮遊
    する汚れを洗濯槽の水面に浮く吸着具本体により吸着す
    ることを特徴とする洗濯用汚れ吸着具を用いた洗濯方
    法。
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