JP2003079520A - 調理用防汚シート - Google Patents

調理用防汚シート

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JP2003079520A
JP2003079520A JP2001275792A JP2001275792A JP2003079520A JP 2003079520 A JP2003079520 A JP 2003079520A JP 2001275792 A JP2001275792 A JP 2001275792A JP 2001275792 A JP2001275792 A JP 2001275792A JP 2003079520 A JP2003079520 A JP 2003079520A
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cooking
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Akemi Yuji
朱実 湯地
Shinya Sato
信也 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用する繊維量が少ないにも拘わらず、包丁
の切れに対して十分な耐切断性を有する調理用防汚シー
トを提供すること。 【解決手段】 本発明の調理用防汚シート1は、繊度が
2〜25デニールで繊維長が2〜20mmの繊維を主体
とする不織布2を有している。不織布2の厚みは0.5
〜5mmであり、エアレイド法によって形成されたウエ
ブから構成されている。不織布の一面は、液不透過性フ
ィルム3がラミネートされている。フィルム3は、メタ
ロセンを触媒に用いて重合されたエチレンー−αオレフ
ィン系共重合体からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、まな板や調理台の
上に敷いて用いられる調理用防汚シートに関し、更に詳
しくは、肉類や魚介類を包丁で調理する際に、肉や魚の
血、汁、ヌメリ、生臭さが、まな板や調理台に付着する
ことを防止する調理用防汚シートに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】まな板
の上で肉類や魚介類を包丁で調理すると、肉や魚の血、
汁、ヌメリ、生臭さがまな板に付着してしまう。このよ
うに汚れたまな板を洗浄することは面倒である。その
上、まな板の表面に生じた包丁の刃跡内に血や肉汁が浸
透してなかなか除去できない場合あり、除去しきれない
場合には細菌繁殖の原因となる。肉や魚の調理用まな板
を、野菜等の他の素材の調理用まな板と区別して使用す
ることも考えられるが、素材ごとにまな板を区別するこ
とは不経済である。そこで、新聞紙やキッチンペーパー
をまな板の上に載せ、その上で肉や魚を調理することが
家庭や業務用の調理場で行われてきたが、包丁による裁
断で、新聞紙やキッチンペーパーが破れたり、まな板の
上に血や肉汁が染み出てしまい、やはりまな板を洗浄し
なければならなかった。
【0003】特開平8−332154号公報には、化学
繊維と天然繊維とを混合してなる不織布を有するまな板
用シートが記載されている。この公報によれば、化学繊
維を用いると包丁の切れに対する強度が上がるとされて
いる。このまた板用シートを構成する不織布は、構成繊
維の素材からみて、スパンレース法によって製造された
ものであると考えられる。従って、該不織布の構成繊維
は、その大部分が不織布の平面方向に配向していると考
えられる。繊維のこの配向方向は、包丁の刃の進入方向
と直交する方向なので、繊維は包丁によって容易に切断
され易く、化学繊維を用いたところで包丁によるシート
の切断防止を十分に図ることはできない。包丁によるシ
ートの切断を十分に防止するためにシートを厚くするこ
とも考えられるが、その場合には使用する繊維の量が多
くなり不経済である。
【0004】従って、本発明は、使用する繊維量が少な
いにも拘わらず、包丁の切れに対して十分な耐切断性を
有する調理用防汚シートを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、繊度が2〜2
5デニールで繊維長が2〜20mmの繊維を主体とする
不織布を有する調理用防汚シートを提供することにより
前記目的を達成したものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下本発明を、その好ましい実施
形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には本
発明の調理用防汚シート1の縦断面の模式図が示されて
いる。図1に示す調理用防汚シート1は、不織布2と、
該不織布の一面にラミネートされた液不透過性フィルム
3とから構成されている。
【0007】不織布2は、その構成繊維が、繊度2〜2
5デニールで繊維長2〜20mmのものを主体としてい
る。斯かる繊度及び繊維長の繊維を用い、該繊維を原料
とし、好適には後述するエアレイド法でウエブを形成し
て不織布となすことで、繊維を立体的(三次元的)に、
つまり不織布の平面方向のみならず厚み方向にも配向さ
せることができる。その結果、大部分の繊維が不織布の
平面方向に配向されている特開平8−332154号公
報に記載のまな板用シートと異なり、本実施形態の調理
用防汚シート1は、切断される繊維の本数が減少し包丁
の切れに対して十分な耐切断性を有することになる。詳
細には、構成繊維の繊度が2デニール未満であると、ウ
エブを例えばエアレイド法で形成するときに、スクリー
ン内で繊維が絡み易くなってしまい、繊維を立体的に配
向させることが容易でなくなる。繊度が25デニール超
となると、不織布が硬くなって、繊維が立体的に配向し
た嵩高な不織布とすることが容易でなくなる。また、繊
維長が2mm未満であると、不織布2からの繊維の脱落
が起こり易くなり、その結果不織布の強度が低くなって
しまう。繊維長が20mm超であると、ウエブを例えば
エアレイド法で形成するときに、繊維がスクリーンを通
過する前に絡み易くなってしまい均一なウエブの形成が
容易でなくなる。不織布の構成繊維の繊度が、2〜20
デニール、特に5〜15デニールあると、繊維を一層立
体的に配向させ易くなることから好ましい。同様の理由
から、繊維長は5〜15mm、特に6〜10mmである
ことが好ましい。不織布は、その構成繊維のすべてが前
述の範囲の繊度及び繊維長を有していることが最も好ま
しいが、少なくとも75重量%以上、特に80重量%以
上の繊維が前述の範囲の繊度及び繊維長を有していれ
ば、本発明の効果は十分に奏される。
【0008】前述の通り、不織布2を構成する繊維は立
体的に配向している。その結果、不織布2は、他の不織
布製造方法で得られた同坪量の不織布(カード法不織布
やスパンレース不織布)に比して嵩高く厚みの大きなも
のとなっている。これによっても本実施形態の調理用防
汚シート1は、包丁の切れに対して十分な耐切断性を有
することになる。構成繊維の繊維間距離を適切な範囲に
保ち不織布の強度を高めて、その耐切断性を更に高める
点から、不織布2の厚みは0.5〜5mm、特に1〜3
mm、とりわけ1.5〜2.5mmであることが好まし
い。
【0009】包丁の切れに対する耐切断性を一層高め、
また包丁の刃当たり感を維持しつつ、製造経費を低減さ
せる点から、不織布2はその坪量が30〜150g/m
2、特に30〜100g/m2であることが好ましい。
【0010】不織布2を構成する繊維としては、各種合
成繊維、天然繊維、半天然繊維などが挙げられる。合成
繊維としては、ポリプロピレンやポリエチレンなどのポ
リオレフィン系繊維、ポリエチレンテレフタレートなど
のポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、アクリル系
繊維が挙げられる。天然繊維としては、コットンやパル
プが挙げられる。半天然繊維としては、レーヨンが挙げ
られる。調理用防汚シートの使用中に血や肉汁がまな板
や調理台に付着しないようにするためには、パルプ、コ
ットン、レーヨンなどの吸水性繊維を用いることが有効
である。以上の繊維は2種以上を組み合わせて用いても
よい。2種以上の繊維を組み合わせて用いる場合には、
不織布2を、各繊維からなる多層構造のものとなしても
よく、或いは各繊維の混合体としてもよい。また、不織
布2に各種の機能性繊維を含有させてもよい。例えば、
乾燥を行わずに熱処理で短時間に繊維交点を接合させた
い場合には、熱融着性繊維を含有させることが好まし
い。勿論、熱融着性繊維100%から不織布を構成する
ことも可能である。熱融着性繊維としては、高融点成分
を芯とし、低融点成分を鞘とする芯鞘型複合繊維や、融
点の異なる2種の樹脂からなるサイド・バイ・サイド型
複合繊維が挙げられる。
【0011】不織布2は、その構成繊維を立体的に配向
させ得る製造方法で製造される。斯かる方法としてはエ
アレイド法が典型的な方法として挙げられるが、これに
限定されるものではない。エアレイド法においては、繊
維を解繊して空気の流れにのせて搬送し、金網又は細孔
を有するスクリーンを通過させた後、ワイヤーメッシュ
上に落下堆積させてウエブを形成する。該ウエブにおけ
る前記繊維同士の交点は、熱融着性繊維やエマルジョン
バインダーを用いて接合される。流れ方向に繊維が配向
し易いカード法等で製造された不織布と異なり、エアレ
イド法を用いると、不織布の流れ方向、幅方向及び厚み
方向へ繊維をランダムに三次元配向させることが可能と
なる。
【0012】不織布2の一面にラミネートされているフ
ィルム3は、調理の際に生じた血や肉汁をまな板や調理
台と接触させないようにするために用いられ、この観点
から液不透過性となっている。フィルム3は、血や肉汁
がまな板や調理台と接触しない程度に液不透過性であれ
ばよく、完全に液不透過性であることは要求されない。
また液不透過性となっていることによって、フィルム3
とまな板や調理台との密着性が高まり、使用中に調理用
防汚シート1が滑りにくくなるという利点もある。
【0013】フィルム3を構成する材料としては各種合
成樹脂が好適に用いられ、その例としてはポリオレフィ
ン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、
ポリエステル系樹脂などが挙げられる。特に低密度(例
えば0.920g/cm3以下、特に0.868〜0.
905g/cm3)のエチレン−αオレフィン共重合体
を用いると、フィルム3とまな板や調理台との摩擦力が
大きくなり、使用中に調理用防汚シート1が滑りにくく
なり、調理の作業性が向上するので好ましい。とりわ
け、メタロセンを触媒に用いて重合された低密度のエチ
レン−αオレフィン系共重合体を用いると、フィルム3
とまな板や調理台との摩擦力が一層大きくなる。
【0014】フィルム3は、その厚みが5〜50μm、
特に7〜30μmであることが、フィルム成形性の維持
やフィルム剛性を高め過ぎないようにする点から好まし
い。同様の理由により、フィルム3はその坪量が4〜6
0g/m2、特に6〜40g/m2であることが好まし
い。
【0015】フィルム3にはエンボス加工を施してもよ
い。これによって、調理用防汚シート1を複数枚重ね合
わせたときや、ロール状に巻回したときに、当接面間で
ブロッキングが起こることを防止できる。
【0016】調理用防汚シート1は、前述の方法によっ
て不織布を製造し、該不織布の一面に、Tダイ成形によ
ってフィルム3を溶融ラミネートすることで簡便に製造
できる。
【0017】このようにして得られた調理用防汚シート
1には、必要に応じて抗菌剤を含有させてもよい。これ
によって細菌の繁殖を防止でき、シート1を常に清潔な
状態に保つことができる。抗菌剤は、不織布2とフィル
ム3との貼り合わせ前に不織布2を構成する材料に予め
含有させておいてもよく、或いは貼り合わせ後に不織布
2に塗布してもよい。抗菌剤としては、例えば銀系抗菌
剤や天然物から抽出した抗菌剤を用いることができる。
銀系抗菌剤としては、例えばシナネン(株)製のゼオミ
ック(商品名)、(株)サンギ製のアパサイダー(商品
名)、太平化学産業(株)製のシルバーエース(商品
名)、鐘紡(株)製のバクテキラー(商品名、品番BM
101、BM103)が挙げられる。天然物から抽出し
た抗菌剤としては、例えば(株)ミドリ十字製のワサオ
ーロ(商品名)、ヒノキチオール、キューピー(株)製
のリゾパワー(商品名)、孟宗竹抗菌剤、キトサンが挙
げられる。
【0018】調理用防汚シート1は、図2に示すよう
に、その不織布2の面を上側にしてまな板4上に載置し
て使用される。そして、その上に調理すべき魚や肉が置
かれる。また、まな板に代えてステンレス製の調理台の
上に直に載置して使用することもできる。前述の通り、
調理用防汚シート1は耐切断性が高いので、調理台の上
に直に載置して使用しても、シート1が切断されること
が防止され、その結果、包丁の刃によって調理台に傷が
付くことが防止される。また包丁の刃こぼれも防止され
る。調理を終えた後は、シート1をまな板4又は調理台
から剥がし、そのまま廃棄すればよい。引き続きそのま
な板4又は調理台上で野菜等の調理を行うときには、ま
な板4又は調理台を必要に応じて洗浄するか、又は新た
なシート1を載置すればよい。
【0019】本発明は前記実施形態に制限されない。例
えば前記実施形態においては、調理用防汚シート1は、
不織布2とフィルム3とから構成されていたが、これに
代えて不織布2とフィルム3との間に、シート1に所定
の機能を付与する層、例えば吸水性材料を含む吸水層を
設けてもよい。
【0020】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。しかしながら、本発明は斯かる実施例に制限され
るものではない。
【0021】〔実施例1〕熱融着性繊維(偏心鞘芯複合
繊維、芯/鞘=ポリプロピレン/ポリエチレン、繊度3
デニール、繊維長5mm)を用い、坪量が50g/m2
になるようにエアレイド法によりウエブを形成した。こ
のウエブを140℃の熱風乾燥機に通し、繊維同士の交
点を熱接着させて不織布を得た。この不織布の一面に、
エチレン−αオレフィン共重合体〔ダウケミカル製のア
フィニティーEG8200(商品名)、密度0.870
g/cm3、メタロセンを触媒に用いて重合。〕を、通
常のTダイ成形機により溶融ラミネートして厚み15μ
mのフィルムを成形し、調理用防汚シートを得た。
【0022】〔実施例2〕熱融着性繊維として繊維長2
0mmのものを用い、不織布の坪量を70g/m 2
し、フィルムとして厚み20μmのエチレン−αオレフ
ィン共重合体〔ダウケミカル製のアフィニティーPF1
140(商品名)、密度0.895g/cm 3、メタロ
センを触媒に用いて重合。〕を用いる以外は実施例1と
同様にして調理用防汚シートを得た。
【0023】〔実施例3〕熱融着性繊維として繊度5デ
ニール、繊維長10mmのものを用い、不織布の坪量を
70g/m2とし、フィルムとして厚み10μmのエチ
レン−αオレフィン共重合体〔ダウケミカル製のアフィ
ニティーPF1845(商品名)、密度0.910g/
cm3、メタロセンを触媒に用いて重合。〕を用いる以
外は実施例1と同様にして調理用防汚シートを得た。
【0024】〔実施例4〕熱融着性繊維として繊度8デ
ニール、繊維長15mmのものを用い、不織布の坪量を
80g/m2とし、フィルムとして厚み10μmのエチ
レン−αオレフィン共重合体〔ダウケミカル製のエリー
ト5200(商品名)、密度0.917g/cm3、メ
タロセンを触媒に用いて重合。〕を用いる以外は実施例
1と同様にして調理用防汚シートを得た。
【0025】〔実施例5〕熱融着性繊維として繊度20
デニール、繊維長5mmのものを用い、不織布の坪量を
100g/m2とし、フィルムとして厚み7μmのエチ
レン−αオレフィン共重合体〔ダウケミカル製のアフィ
ニティーEG8200(商品名)、密度0.870g/
cm3、メタロセンを触媒に用いて重合。〕を用いる以
外は実施例1と同様にして調理用防汚シートを得た。
【0026】〔比較例1〕ポリプロピレン繊維(繊度3
デニール、繊維長50mm)を用い、坪量が100g/
2になるようにカード法によりウエブを形成した。こ
のウエブを140℃のカレンダーロールに通し、繊維同
士の交点を熱接着させて不織布を得た。この不織布の一
面に、エチレン−αオレフィン共重合体〔ダウケミカル
製のアフィニティーEG8200(商品名)、密度0.
870g/cm3〕を、通常のTダイ成形機により溶融
ラミネートして厚み15μmのフィルムを成形し、調理
用防汚シートを得た。
【0027】〔比較例2〕ポリエステル繊維(繊度3デ
ニール、繊維長50mm)とレーヨン(繊度3デニー
ル、繊維長50mm)とを重量比50:50で混合し、
坪量が50g/m2になるようにカード法によりウエブ
を形成した。このウエブを高圧水流によって絡合させて
スパンレース不織布を得た。この不織布の一面に直鎖状
低密度ポリエチレン系樹脂〔出光石油化学製のIDEMITSU
LL 1044D(商品名)、密度0.922g/cm3〕を、
通常のTダイ成形機により溶融ラミネートして厚み15
μmのフィルムを成形し、調理用防汚シートを得た。
【0028】〔比較例3〕ポリエステルのスパンボンド
不織布〔旭化成製のY2、5150(商品名)、坪量1
50g/m2〕を用い、この不織布の一面にポリエステ
ル系樹脂〔東洋紡製のペルプレンP−40H(商品
名)、密度1.12g/cm3〕を、通常のTダイ成形
機により溶融ラミネートして厚み20μmのフィルムを
成形し、調理用防汚シートを得た。
【0029】〔性能評価〕実施例及び比較例で得られた
シートについて、以下の方法で包丁の切れに対する強
度、液の非透過性及びまな板上での滑りにくさを評価し
た。その結果を以下の表1に示す。
【0030】<包丁の切れに対する強度>まな板の上に
シートを敷き、その上でパセリ5房を包丁で50回切り
刻んだ後のシートの状態を観察した。10人のモニター
にこの切り刻み操作を行わせた。各モニターには各シー
トを1枚ずつ使用させた。シートが切断しなかった枚数
が9枚又は10枚の場合を◎、6枚〜8枚が切断しなか
った場合を○、5枚が切断しなかった場合を△、1枚〜
4枚が切断しないか、又は枚数に拘わらずシート全体が
切断した場合を×とした。
【0031】<液の非透過性>まな板の上に試験紙(AD
VANTEC FILTER PAPER 4P 5枚)を敷き、更にその上に
シートを敷き、その上で大根を包丁で切り刻んだ後の試
験紙の状態を観察した。この切り刻み操作を10人のモ
ニターに行わせた。各モニターには各シートを1枚ずつ
使用させた。試験紙に液が透過したか、透過しないかの
2段階判定(液が透過しない/液が透過した)を行い、
液が透過しなかった枚数が8枚以上の場合を○、1枚で
も透過した場合を×とした。
【0032】<まな板上での滑りにくさ>シートを10
cm×10cmの大きさに切り出し、これを試験片とす
る。ポリエチレン製のまな板の上にフィルム面が下にな
るように試験片を置き、更にその上に100gの荷重を
かけ、フィルムの流れ方向にCPUゲージ機〔アイコー
エンジニアリング(株)製のMODEL−9500〕を
セットし、シートを滑らせた。このときの荷重を測定し
た。荷重は、その値が大きいほど滑りにくいことを意味
する。
【0033】
【表1】
【0034】表1に示す結果から明らかなように、実施
例の防汚シート(本発明品)によれば、包丁の切れに対
する耐切断性が高いことが判る。またこれに起因して、
液がまな板に透過することが防止されることも判る。更
に、まな板上で滑りにくく、調理の作業性が良好になる
ことも判る。
【0035】
【発明の効果】本発明の調理用防汚シートによれば、使
用する繊維量が少ないにも拘わらず、包丁の切れに対し
て十分な耐切断性が発揮され、調理後のまな板や調理台
の洗浄が容易になる。また、まな板や調理台に刃跡が付
きにくく、包丁の刃当たり感も良好になる。更に包丁の
刃こぼれも防止される。特に、液不透過性のフィルムを
具備することで、生臭さの原因である肉汁や魚汁がまな
板や調理台に透過することを防止できると共に、まな板
や調理台への密着性を高めることができる。また、抗菌
剤を含有させることで、細菌の繁殖が防止され、シート
を常に清潔な状態に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の調理用防汚シートの縦断面を示す模式
図である。
【図2】本発明の調理用防汚シートの使用状態を示す模
式図である。
【符号の説明】
1 調理用防汚シート 2 不織布 3 液透過性シート 4 まな板
フロントページの続き Fターム(参考) 4B066 DD33 4L047 AA14 AA27 AB02 BA08 BB01 CA06 CB10 CC16 DA00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊度が2〜25デニールで繊維長が2〜
    20mmの繊維を主体とする不織布を有する調理用防汚
    シート。
  2. 【請求項2】 前記不織布の厚みが0.5〜5mmであ
    る請求項1に記載の調理用防汚シート。
  3. 【請求項3】 前記不織布がエアレイド法によって形成
    されたウエブから構成されている請求項1又は2記載の
    調理用防汚シート。
  4. 【請求項4】 前記不織布の一面にラミネートされた液
    不透過性フィルムを更に有する請求項1〜3の何れかに
    記載の調理用防汚シート。
  5. 【請求項5】 前記フィルムが、メタロセンを触媒に用
    いて重合されたエチレン−αオレフィン系共重合体から
    なる請求項4記載の調理用防汚シート。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102583425B1 (ko) * 2022-03-21 2023-10-04 박홍규 스크래치 방지용 도마

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