JP2003079244A - 接木方法および接木装置 - Google Patents
接木方法および接木装置Info
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Abstract
ができるようにする。 【解決手段】 接木用苗木の下部または上部を切断する
ことによって穂木および台木を形成し、この穂木または
台木の一方からなる接木材の幹部を保持した状態で、刃
面の設置間隔が次第に狭くなるように配設された一対の
切削刃15,15により上記幹部の相対向する二面を先
窄まりに切削した後、この幹部の被切削位置を変化させ
て先窄まりに切削する作業を繰り返すことにより、上記
接木材に多角錐状の接合用突部を形成し、かつ上記穂木
または台木の他方に、先窄まりの円錐面を有する凹孔を
形成した後、この凹孔内に上記接木材の接合用突部を挿
入して両者を嵌着するようにした接木方法および接木装
置。
Description
木の下端部を接合して癒着させる接木方法および接木装
置に関するものである。
号公報に示されるように、切削刃によって穂木または台
木の外周面を斜めに削ぐように切削刃を上下動させつ
つ、この切削刃を穂木または台木の軸部回りに回転させ
ることにより、この穂木の下端部または台木の上端部の
一方に先窄まりの円錐面を有する接合用突部を形成する
とともに、穂木の下端部または台木の上端部の他方に上
記接合用突部が嵌入される凹孔を形成した後、この凹孔
内に上記接合用突部を挿入して両者を嵌着するようにし
た接木方法が知られている。
ば、穂木または台木の一方の幹部を切削することにより
形成した円錐面の接合用突部を、穂木または台木の一方
に形成された凹孔内に挿入することにより、クリップ等
の固定用補助具を用いることなく、上記穂木と台木とを
適正に接合できるという利点を有する反面、上記穂木ま
たは台木の幹部を保持した状態で、この幹部を回転させ
つつ、上記切削刃を上下動させて幹部を先窄まりの円錐
状に切削する必要があるため、接木装置の構造が複雑に
なるという問題がある。
せつつ、切削刃を上下動させて切削する場合に、この切
削刃による切削速度を速くすると、穂木または台木の植
物の生態組織が損傷され易いので、上記切削速度をある
程度遅くする必要がある。このため、上記切削刃によっ
て穂木または台木の幹部を、その全周に亘って円錐状に
切削するのに要する切削時間が長くなることが避けられ
ず、上記切削作業を効率よく行うことが困難であった。
されたものであり、接木材の切削作業を容易かつ迅速に
行うことができる接木方法および接木装置を提供するこ
とを目的としている。
接木用苗木の下部または上部を切断することによって穂
木および台木を形成し、この穂木または台木の一方から
なる接木材の幹部を保持した状態で、刃面の設置間隔が
次第に狭くなるように配設された一対の切削刃により上
記幹部の相対向する二面を先窄まりに切削した後、この
幹部の被切削位置を変化させて先窄まりに切削する作業
を繰り返すことにより、上記接木材に多角錐状の接合用
突部を形成し、かつ上記穂木または台木の他方に、先窄
まりの円錐面を有する凹孔を形成した後、この凹孔内に
上記接木材の接合用突部を挿入して両者を嵌着するもの
である。
木材の幹部を先窄まりに切削する作業を繰り返すことに
よって多角錐状の接合用突部が迅速かつ適正に形成さ
れ、この接合用突部を、穂木または台木の他方に形成さ
れた円錐状の凹孔内に挿入することにより、この凹孔の
周面に、上記接合用突部の周面が圧接された状態で適正
に接合されることになる。
または上部を切断することによって形成した穂木または
台木の一方からなる接木材を保持する保持手段と、この
保持手段に保持された接木材の幹部を切削する切削手段
と、上記接木材を回転させて幹部の被切削位置を変化さ
せる回転駆動手段とを備え、上記切削手段に、刃面の設
置間隔が次第に狭くなるように傾斜した状態で設置され
た一対の切削刃と、上記保持手段に保持された接木材の
幹部に沿って切削刃を摺動させることにより、上記幹部
の相対向する二面を先窄まり形状に切削する切削駆動部
とを設けたものである。
接木材の幹部に沿って上記一対の切削刃を摺動させるこ
とにより、上記幹部の相対向する二面を先窄まり形状に
切削した後、上記回転駆動手段により接木材を回転させ
て幹部の被切削位置を変化させた状態で、上記一対の切
削刃によって接木材の幹部を切削する作業を繰り返すこ
とにより、上記穂木または台木の他方に形成された円錐
状の凹孔内に挿入される多角錐状の接合用突部を有する
接木材が迅速かつ適正に形成されることになる。
の接木装置において、上記保持手段に、接木材の幹部を
支持する支持溝が形成された受け部と、上記支持溝内に
接木材の幹部を押し付けて固定する押付部とを設けたも
のである。
って接木材の幹部が支持溝内に押し付けられることによ
り、上記幹部が位置決めされて固定された状態で、上記
一対の切削刃によって接木材の幹部を切削する作業が迅
速かつ適正に行われることになる。
の接木装置において、上記受け部に、切削刃の先端部が
挿入されるスリットを形成したものである。
る際に、上記切削刃が受け部に当接することが防止され
るとともに、上記受け部によって接木材の幹部が適正に
保持された状態で、上記切削刃による幹部の切削が適正
に行われることになる。
の何れかに記載の接木装置において、上記回転駆動手段
に、接木材の幹部を把持する把持部を備えた回転体と、
この回転体を回転自在に支持する支持部と、上記回転体
を回動操作する回動操作部とを設けたものである。
接木材の幹部の相対向する二面を先窄まり形状に切削し
た後、上記支持部に沿って回転体を回動操作することに
より、上記把持部に把持された接木材の幹部を回転させ
てその被切削位置を変化させる作業が容易かつ迅速に行
われることになる。
の接木装置において、上記回転体と支持部との間に、上
記回動操作部による回転体の回動操作角度が一定値とな
った位置で、回転体に回転抵抗を付与する係止部を設け
たものである。
転体を回動操作することにより、上記把持部に把持され
た接木材の幹部を回転させてその被切削位置を変化させ
る際に、上記係止部により付与される回転抵抗に応じ、
上記回転体の回動操作角度が一定値となったことを作業
者に容易に認識させ、この回転体の回動操作角度を正確
に設定することが可能となる。
方法を実施するために使用する接木装置の一例を示して
いる。この接木装置は、スイカ、トマト、ナス等からな
る接木用苗木の下部を切除することによって形成した穂
木からなる接木材Aを保持する保持手段1と、この保持
手段1に保持された接木材Aの幹部を切削する切削手段
2と、上記接木材Aを回転させることによりその幹部の
被切削位置を変化させる回転駆動手段3とを備えてい
る。
に立設された受け部5と、この受け部5に接木材Aの幹
部を押し付けて固定する押付部6とが設けられている。
上記受け部5は、図4および図5に示すように、接木材
の幹部を支持する断面V字状の支持溝7aが上面に形成
された門型の第1受け部材8と、上記支持溝7aに対応
した支持溝7bが上面に形成された挿入部9を有する第
2受け部材10とかなっている。
から見てV字状に形成されるとともに、上記第1受け部
材8の上部に、上記挿入部9に対応した切欠き部11が
形成されている。そして、上記切欠き部11内に、第2
受け部材10の挿入部9が挿入されることにより、この
挿入部9と上記切欠き部11との間に、平面から見てV
字状のスリットSが形成され、このスリットS内に後述
する切削刃15,15の先端部が挿入されるようになっ
ている。なお、上記V字状の支持溝7a,7bに代え、
円弧状の支持溝を上記受け部5に設けた構造としてもよ
い。
け部5の側方に立設された左右一対の支柱12,12
と、この支柱12,12に沿って昇降可能に支持された
昇降ブロック13と、この昇降ブック13を上方に付勢
する圧縮コイルばね等からなる付勢部材14と、上記昇
降ブロック13に取り付けられた一対の切削刃15,1
5と、上記付勢部材14の付勢力に抗して昇降ブロック
13を押し下げることにより、上記切削刃15,15に
よって接木材を切削する切削駆動部16とを有してい
る。
上端部を連結するように設置された上部プレート17
と、この上部プレート17によって昇降自在に支持され
るとともに、下端部が上記昇降ブロック13に固定され
た駆動バー18と、この駆動バー18に上端部に設けら
れた操作ノブ19等を有し、この操作ノブ19を持って
上記駆動バー18を押し下げることにより、上記昇降ブ
ロック13を下降させて切削刃15,15を上方の待機
位置から下方の切削位置に移動させるように構成されて
いる。
よび図7に示すように、例えば20°〜30°程度の角
度で下窄まりに傾斜した刃面15aを有する切り出しナ
イフ状に形成され、この刃面15a,15aの設置間隔
が、上部に至るほど次第に狭くなるように傾斜した状態
で、取付部材37,38を介して上記昇降ブロック13
の中央部下面に取り付けられている。上記両切削刃1
5,15の傾斜角度θは、平面から見て例えば12°程
度に設定されている。
に示すように取付部材20によって上記昇降ブロック1
3の中央部前面に取り付けられた支持ブロック21と、
この支持ブロック21によってスライド自在に支持され
た押え部材22と、この押え部材22の上端部に固定さ
れた抜け止めストッパー23と、上記押え部材22の下
部にねじ止めされた係止部材24と、この係止部材24
と上記支持ブロック21との間に設置されて上記押え部
材22を下方に付勢する圧縮コイルばね等からなる付勢
手段25とを備えている。
ロック13を下降させて上記切削刃15を下方の切削位
置に移動させる切削操作に応じ、上記押え部材22が下
降して、その下端部に設けられた押え片22aが、上記
受け部5上に設置された接木材Aの幹部の上面に圧接さ
れ、上記付勢手段25の付勢力に対応した押圧力が上記
接木材Aに付与されることにより、上記幹部が上記受け
部5の支持溝7a,7b内に押し込まれて保持されるよ
うになっている。
に、接木材Aの幹部が挿通される挿通孔26aが中央部
に形成された透明プラスチック材からなる回転体26
と、この回転体26に設けられた接木材の把持部27
と、上記回転体26を回転自在に支持する支持部28
と、上記回転体26を回動操作する操作ノブ等からなる
回動操作部29と、この回動操作部29による回転体2
6の回動操作角度が一定値となった位置で、回転体26
に回転抵抗を付与する係止部30とを備えている。
および図9に示すように、ばね板材等からる一対の挟持
板31,31と、この挟持板31,31の一端部間に配
設されたカム体32と、このカム体32を回転駆動する
カム操作部材33とを有し、このカム操作部材33によ
り上記カム体32を回転させて、上記両挟持板31,3
1の中央部に設けられた挟持部の間隔を増大させた図2
に示す拡開位置と、図9に示すように、上記挟持部の間
隔を減少させた接木材Aの把持位置とに上記両挟持板3
1,31を変位させるように構成されている。
ように、上記支持部28に取り付けられたばね板材34
と、その先端部に設けられた回転ローラ35と、上記回
転体26の周面の3個所に120°のピッチで形成され
た円弧状の凹部36等を有し、上記ばね板材34の付勢
力に対応した押圧力で、上記回転ローラ35を凹部36
に係合することにより、上記回転体26に所定の回転抵
抗を付与するように構成されている。
接木方法を実施するには、まず図2に示すように、上記
把持部27の挟持板31,31を拡開位置にセットした
状態で、上記回転体26の挿入口26aに、ナス等の穂
木用苗木の下部を切除することによって形成した穂木か
らなる接木材Aの幹部を挿通させた状態で、上記カム操
作部材33によりカム体32を回動操作して上記挟持板
31,31を把持位置に変位させることにより、上記接
木材Aの幹部を挟持板31,31によって挟持する。
9を持って駆動バー18を押し下げることにより、上記
昇降ブロック13、切削刃15,15および押え部材2
2を下降させる。そして、上記押え部材22の押え片2
2aを接木材Aの幹部の上面に圧接させることにより、
この幹部を上記受け部5の支持溝7a,7b内に押し込
んで保持させた状態で、上記切削刃15,15により、
図10(a)に示すように、接木材Aの幹部の相対向す
る二面α,αを切削する。
とにより、上記付勢部材14の付勢力に応じて上記昇降
ブロック13、切削刃15,15および押え部材22が
押し上げられて、上記押え部材22による接木材Aの保
持状態が自動的に解除されることになる。そして、上記
回転駆動手段3の回動操作部29を持って回転体26を
回転させ、上記係止部30の回転ローラ35が凹部36
に係合された時点で、上記回転体26の回転を停止する
ことにより、図10(b)に示すように、上記接木材A
の設置角度が120°だけ変化することになる。
9を持って駆動バー18を押し下げることにより、接木
材Aの幹部を受け部5の支持溝7a,7b内に押し込ん
で保持させた状態で、上記切削刃15,15によって図
10(c)に示すように、接木材Aの幹部の相対向する
二面β,βを先窄まりに切削した後、上記操作をもう一
回繰り返して相対向する二面γ,γを切削することによ
り、図10(d)に示すように、先窄まりの六角錐状に
切削された接合用突部A1を接木材Aの下端部に形成す
る。
に対して親和性を有する接木用苗木の上部を切除するこ
とによって形成した台木Bを台木保持部材40のフィン
ガープレート41に保持させる。そして、例えば高速ド
リル装置42によってドリル刃52を所定の速度で回転
させつつ、図外の昇降機構によって上記ドリル装置42
およびドリル刃43を下降させ、このドリル刃43の加
工部44を台木Bの上端面に押し付ける等により、図1
2に示すように、上記台木Bの上端部に、下窄まりの円
錐状の凹孔B1を形成する。
突部A1を形成するとともに、台木Bの上端部に凹孔B
1を形成した後、接木材Aと台木Bとを位置合わせした
状態で、接木材Aの接合用突部A1を上記台木Bの凹孔
B1内に嵌入することにより、図12に示すように、両
者を嵌着させて接木苗を形成する。
ことによって接木材Aを形成し、その幹部を保持手段1
により保持した状態で、刃面15a,15aの設置間隔
が次第に狭くなるように配設された一対の切削刃15,
15を有する切削手段2により上記幹部の相対向する二
面を先窄まりに切削した後、回転駆動手段3により上記
幹部の被切削位置を変化させて先窄まりに切削する作業
を三回だけ繰り返すことにより、上記接木材Aの幹部に
六角錐状の接合用突部A1を形成するように構成したた
め、簡単な構成を有する接木装置を使用して上記六角錐
状の接合用突部A1を適正かつ迅速に形成することがで
きる。
を保持した状態で、上記幹部の相対向する二面を、上記
一対の切削刃15,15によって切削するように構成し
たため、上記幹部の相対向する二面に均等な切削力を作
用させて、両切削力をバランスさせることにより、植物
の生態組織が破壊されるのを防止しつつ、上記二面を同
時に切削して、上記幹部を先窄まりに切削する作業を迅
速に行うことができるという利点がある。
先窄まり形状に切削することによって六角錐状の接合用
突部A1を形成するとともに、台木Bの上端部に上記接
合用突部A1に対応する円錐状の凹孔B1を形成し、こ
の凹孔B1内に上記接合用突部A1を嵌入することによ
り、上記接合用突部A1および凹孔B1を変形させた状
態で、上記接木材Aと台木Bとを適正状態で接合して優
れた活着率を得ることができる。
台木Bの凹孔B1内に嵌入する際に、上記接合用突部A
1および凹孔B1を構成する六角錐面および円錐面が案
内面となって両者が自動的に位置合わせされるため、上
記接合用突部A1を凹孔B1内に最深部まで容易に挿入
して両者を密着状態で接合することができる。すなわ
ち、上記接合用突部A1および凹孔B1を形成すること
により、その周面全面に導管aおよび師管bを露出させ
ることができるため、接木材の接合用突部A1と、台木
Bの凹孔B1とを接合する際に、両者の導管aおよび師
管b同士を容易かつ適正に位置合わせすることができ
る。
上端部をクリップ等の固定用補助具によって挾持する等
の煩雑な作業を要することなく、接木材Aと台木Bとの
接合部を癒着させることができる。また、移植後に上記
台木Bの根から吸い上げられた水分および栄養分が上記
導管aを通って接木材Aにスムーズに供給されるととも
に、接木材Aが成長して光合成が行われることにより生
成されたでん粉等の光合成産物が上記師管bを通って台
木Bに供給されるため、上記接木材Aおよび台木Bの両
方がバランスよく成長することになる。
A1の全周に亘って六角錐状に切削し、上記表皮が台木
Bの凹孔B1内に嵌入されるのを防止するように構成し
たため、上記接合部内において接木材Aが発根するのを
確実に防止することができる。しかも、上記接合用突部
A1および凹孔B1の両方を円錐状に切削する場合に比
べて、上記接木材Aと台木Bとの接合安定性を向上させ
ることができるため、両者を接合した後に、その接合部
が回転して接合位置がずれるという事態の発生を効果的
に防止することができる。
段1に、接木材Aの幹部を支持するための支持溝7a,
7bを有する受け部5と、上記支持溝7a,7b内に接
木材Aの幹部を押し付けて固定する押付部6とを設け、
この押付部6によって接木材Aの幹部を支持溝7a,7
b内に押し付けるように構成した場合には、上記幹部に
多少の曲がりがある場合においても、上記幹部を正確に
位置決めして固定した状態で、上記一対の切削刃15,
15によって接木材Aの幹部を切削する作業を迅速かつ
適正に行うことができるという利点がある。
取り付けられた支持ブロック21と、この支持ブロック
21によってスライド自在に支持された押え部材22
と、この押え部材22の上端部に固定された抜け止めス
トッパー23と、上記押え部材22の下部にねじ止めさ
れた係止部材24と、この係止部材24と上記支持ブロ
ック21との間に設置されて上記押え部材22を下方に
付勢する圧縮コイルばねからなる付勢手段25とにより
上記押付部6を構成し、上記押え部材22の下端部に設
けられた押え片22aを、上記付勢部材25の付勢力に
応じて接木材Aの幹部の上面に圧接させることにより、
この幹部を上記支持溝7a,7b内に押し込んで保持さ
せるようにした例について説明したが、上記押付部6の
具体的構造は上記実施形態に限定されることなく種々の
変形が可能である。
吹き付けるエア吹付装置からなる押付部6を設け、上記
幹部の上面に吹き付けられるエアの吹付力により、上記
幹部を支持溝7a,7b内に押し込んで保持させるよう
に構成してもよい。このように構成した場合には、押付
部6の押し付け力によって接木材Aの幹部が損傷するの
を防止しつつ、この幹部を適正に位置決めして固定する
ことができるという利点がある。
け部5に、切削刃15,15の先端部が挿入されるスリ
ットSを形成した場合には、上記切削刃15,15によ
って接木材Aの幹部を切削する際に、上記切削刃15,
15が受け部5に当接するのを防止しつつ、上記受け部
5によって接木材Aの幹部を適正に保持した状態で、上
記切削刃15,15の移動範囲を充分に確保して上記幹
部を確実に切削することができる。
段3に、接木材Aの幹部を把持する把持部27を備えた
回転体26と、この回転体26を回転自在に支持する支
持部28と、上記回転体26を回動操作する回動操作部
29とを設けたため、上記保持手段1に保持された接木
材Aの幹部の相対向する二面を先窄まり形状に切削した
後、上記支持部28に沿って回転体26を回動操作する
ことにより、上記回転体26に把持されされた接木材A
の幹部を回転させて、その被切削位置を変化させる作業
を容易かつ適正に行うことができる。
転体26と支持部28との間に、上記回動操作部29に
よる回転体26の回動操作角度が一定値となった位置
で、回転体26に回転抵抗を付与する係止部30を設け
た場合には、上記支持部28に沿って回転体26を回動
操作することにより、上記把持部に把持された接木材A
の幹部を回転させてその被切削位置を変化させる際に、
上記係止部30により付与される回転抵抗に応じ、上記
回転体26の回動操作角度が一定値となったことを作業
者に容易に認識させることができる。このため、作業者
の目分量に応じて上記回転体26の回動操作角度を調節
するように構成した場合のように、上記幹部の被切削位
置が不揃いとなるのを防止できるという利点がある。
突部A1を形成するようにした上記実施形態に代え、上
記回転駆動手段3による接木材Aの回転量を種々の値に
変化させることにより、四角錐または八角錐等からなる
多角錐状の接合用突部を形成するようにしてもよい。ま
た、上記接木材Aの接合用突部A1を構成する多角錐体
の角度と、台木Bの凹孔B1を構成する円錐孔の角度と
を必ずしも正確に対応させて形成する必要はなく、両者
の角度を若干異ならせるように設定してもよい。そして
上記接合用突部A1の嵌入時に、この接合用突部A1も
しくは上記凹孔B1の少なくとも一方を変形させること
により、両者を密着させるようにしてもよい。
切削刃15,15を上方の待機位置から下方の切削位置
に移動させるように構成した例について説明したが、上
記切削刃15,15を昇降駆動するエアシリンダ等から
なる昇降駆動機構を設けることにより、上記接木材Aの
幹部を切削する動作を自動化するように構成してもよ
い。さらに、上記昇降駆動機構による切削刃15,15
の昇降動作に連動させて上記回転体26を回転駆動する
電動モータおよび動力伝達部材等からなる回転駆動機構
を設け、上記回転体26を回転させて接木材Aの切削位
置を変化させる動作を自動化するようにしてもよい。
よって接木材Aを形成し、その幹部多角錐状の接合用突
部A1を形成するようにした上記実施形態に代え、接木
用苗木の上部を切除してなる台木からなる接木材の上端
部に、上記多角錐状の接合用突部を形成するとともに、
接木用苗木の下部を切除してなる穂木の下端部に、先窄
まりの円錐面を有する凹孔を形成し、この凹孔内に上記
接木材の接合用突部を挿入して両者を嵌着するようにし
てもよい。
苗木の下部または上部を切断することによって穂木およ
び台木を形成し、この穂木または台木の一方からなる接
木材の幹部を保持した状態で、刃面の設置間隔が次第に
狭くなるように配設された一対の切削刃により上記幹部
の相対向する二面を先窄まりに切削した後、この幹部の
被切削位置を変化させて先窄まりに切削する作業を繰り
返すことにより、上記接木材に多角錐状の接合用突部を
形成し、かつ上記穂木または台木の他方に、先窄まりの
円錐面を有する凹孔を形成した後、この凹孔内に上記接
木材の接合用突部を挿入して両者を嵌着するように構成
したため、上記幹部の相対向する二面に均等な切削力を
作用させて、両切削力をバランスさせることにより、植
物の生態組織が破壊されるのを防止しつつ、上記二面を
同時に切削して、上記幹部の全周を切削する作業を、簡
単な構成を有する接木装置を使用して適正かつ迅速に形
成することができる。そして、上記のように接木材の下
端部を先窄まり形状に切削することによって形成された
多角錐状の接合用突部を、穂木または台木の他方に形成
された円錐状の凹孔内に嵌入することにより、両者を適
正状態で接合して優れた活着率を得ることができる。
である。
図である。
である。
Claims (6)
- 【請求項1】 接木用苗木の下部または上部を切除する
ことによって穂木および台木を形成し、この穂木または
台木の一方からなる接木材の幹部を保持した状態で、刃
面の設置間隔が次第に狭くなるように配設された一対の
切削刃により上記幹部の相対向する二面を先窄まりに切
削した後、この幹部の被切削位置を変化させて先窄まり
に切削する作業を繰り返すことにより、上記接木材に多
角錐状の接合用突部を形成し、かつ上記穂木または台木
の他方に、先窄まりの円錐面を有する凹孔を形成した
後、この凹孔内に上記接木材の接合用突部を挿入して両
者を嵌着することを特徴とする接木方法。 - 【請求項2】 接木用苗木の下部または上部を切除する
ことによって形成した穂木または台木の一方からなる接
木材を保持する保持手段と、この保持手段に保持された
接木材の幹部を切削する切削手段と、上記接木材を回転
させて幹部の被切削位置を変化させる回転駆動手段とを
備え、上記切削手段に、刃面の設置間隔が次第に狭くな
るように傾斜した状態で設置された一対の切削刃と、上
記保持手段に保持された接木材の幹部に沿って切削刃を
摺動させることにより、上記幹部の相対向する二面を先
窄まり形状に切削する切削駆動部とを設けたことを特徴
とする接木装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の接木装置において、上記
保持手段に、接木材の幹部を支持する支持溝が形成され
た受け部と、上記支持溝内に接木材の幹部を押し付けて
固定する押付部とを設けたことを特徴とする接木装置。 - 【請求項4】 請求項3記載の接木装置において、上記
受け部に、切削刃の先端部が挿入されるスリットを形成
したことを特徴とする接木装置。 - 【請求項5】 請求項2〜4の何れかに記載の接木装置
において、上記回転駆動手段に、接木材の幹部を把持す
る把持部を備えた回転体と、この回転体を回転自在に支
持する支持部と、上記回転体を回動操作する回動操作部
とを設けたことを特徴とする接木装置。 - 【請求項6】 請求項5記載の接木装置において、上記
回転体と支持部との間に、上記回動操作部による回転体
の回動操作角度が一定値となった位置で、回転体に回転
抵抗を付与する係止部を設けたことを特徴とする接木装
置。
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JP2001273840A JP3805218B2 (ja) | 2001-09-10 | 2001-09-10 | 接木装置 |
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JP3805218B2 JP3805218B2 (ja) | 2006-08-02 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102273381A (zh) * | 2011-06-22 | 2011-12-14 | 王东洋 | 砧木、接穗标准斜面削切机 |
CN103210794A (zh) * | 2013-04-12 | 2013-07-24 | 辛兴华 | 一种瓜苗嫁接装置 |
CN114097446A (zh) * | 2021-11-24 | 2022-03-01 | 湖南科技学院 | 一种油茶种植专用育苗装置 |
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2001
- 2001-09-10 JP JP2001273840A patent/JP3805218B2/ja not_active Expired - Fee Related
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