JP2003079070A - 電力貯蔵システム - Google Patents

電力貯蔵システム

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JP2003079070A
JP2003079070A JP2001252286A JP2001252286A JP2003079070A JP 2003079070 A JP2003079070 A JP 2003079070A JP 2001252286 A JP2001252286 A JP 2001252286A JP 2001252286 A JP2001252286 A JP 2001252286A JP 2003079070 A JP2003079070 A JP 2003079070A
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Nobuyuki Tokuda
信幸 徳田
Yasuhei Kikuoka
泰平 菊岡
Ryuyu Iwata
竜祐 岩田
Shiyuuji Sakashita
秀爾 阪下
Tetsuhiro Kawamoto
哲裕 川本
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Kansai Electric Power Co Inc
Daihen Corp
Original Assignee
Kansai Electric Power Co Inc
Daihen Corp
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    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便、経済的な構成で、電解液循環型2次電
池の待機中に停電が発生した場合の循環用ポンプの早期
起動を確保するとともに、運転損失が少なく、しかも非
常用電源としても使用できる付加価値の高い電力貯蔵シ
ステムを得ることを目的とする。 【解決手段】 電解液循環型の2次電池からなる補助電
池13を直流/交流変換装置5の直流側に接続し、主電
池4の待機中に交流電源8が停電した場合、補助電池1
3から直流/交流変換装置5を経て循環用ポンプ3a、
3bに駆動電源を供給することにより、停電発生後主電
池4の放電動作の早期開始を可能として非常用電源とし
ても使用できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電解液循環型の
2次電池を用いて通常時は負荷平準化を行うとともに、
交流電源の停電時には、非常用電源として重要負荷への
電力供給を行う電力貯蔵システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、鉛蓄電池に替わる新形2次電池と
して、亜鉛臭素電池、亜鉛塩素電池、レドックスフロー
電池等の電解液循環型の2次電池が実用化されつつあ
る。そして、これら2次電池を利用して夜間電力を充電
し、この蓄えた電力を昼間の需要負荷に供給して負荷平
準化またはピークカットを行う電力貯蔵システムが開発
されつつある。
【0003】図15は、この種従来の電力貯蔵システム
を適用した、需要家における電力供給設備を示す回路構
成図である。図において、4は電解液循環型の2次電池
で、陽、陰電極を有する電池モジュール1と電解液タン
ク2a、2bと両者間で電解液を循環する循環用ポンプ
3a、3bとを備えている。5は直流/交流変換装置、
8は電力会社の交流電源、6は自家用発電機などの非常
用電源、7は交流負荷で、ここでは、コンピュータ用等
の短時間停電でも問題となる重要負荷7a、非常時に運
転する非常用負荷7b、更に、照明や空調等の通常負荷
7c、7dが接続されている。そして、重要負荷7a
は、その瞬停対策から電力変換部9aと鉛蓄電池9bと
からなる無停電電源装置9に接続されている。
【0004】電解液循環型2次電池である、例えば亜鉛
臭素電池においては、夜間の電力を用いて充電すると、
電解液である臭化亜鉛溶液から陰極に亜鉛を析出し、陽
極に臭素を発生させて化学エネルギーに変化させて電力
を電池内部に蓄える。そして、昼間のピーク電力期間に
亜鉛と臭素の反応から臭化亜鉛に変化させ、化学エネル
ギーを電気エネルギーに変えて負荷に電力を供給する。
また、レドックスフロー電池は、電子価の変化を利用し
て電気エネルギーを化学エネルギーとして蓄え、同様に
負荷平準化に用いられる。
【0005】そして、通常の負荷平準化運転では、2次
電池4の充電後放電までおよび放電後充電までの待機中
は、補機損失を低減するため循環用ポンプ3a、3bを
停止する。放電指令が出ると、循環用ポンプ3a、3b
を起動しその後電解液が循環する状態になった段階で交
流負荷7への放電動作に入る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の電
力貯蔵システムを、負荷平準化用途以外に交流電源の停
電時のバックアップ用電源や非常用電源としても使用可
とすることで電力貯蔵システムの付加価値を高めること
が検討されている。しかるに、既述した通り、補機損失
の低減や自己放電の防止のため、2次電池4の待機中
は、循環用ポンプ3a、3bを停止させている。
【0007】従って、そのままでは、主電池4は非常用
の電源の代替とはなり得ず、非常用電源6が別途必要と
なる。この代替を可能とするためには、常時、電解液を
循環してスタンバイ状態にしておくことが必要になる
が、この場合は、循環用ポンプ3a、3bの補機損失や
電解液循環による自己放電が大きくなり、省エネの観点
から望ましくない。
【0008】この解決策として、例えば、特開平11−
31522号公報には、図12に点線で示すように、循
環用ポンプ3a、3bを無停電電源装置9で駆動する方
式が紹介されている。この場合、停電発生後、速やかに
循環用ポンプ3a、3bを起動して2次電池4の放電動
作の早期開始が可能となる。しかるに、無停電電源装置
9は電力変換部9aと鉛蓄電池等の2次電池9bとから
なり、一般に高価であり、循環用ポンプの駆動電源とし
て専用の無停電電源装置を設けるのは経済的な負担が大
きくなる。
【0009】また、別途、無停電電源供給を必要とする
コンピュータ等の重要負荷がある場合は、循環用ポンプ
とこれら重要負荷とで共用の無停電電源装置を設置すれ
ばよいが、これら重要負荷自体、費用面から最少限の容
量に設定されるのが普通であるため、循環用ポンプ負荷
との共用化で無停電電源装置の必要容量は増大し、コス
トアップは避けられない。
【0010】この発明は以上のような問題点を解消する
ためになされたもので、簡便、経済的な構成で、電解液
循環型2次電池の待機中に停電が発生した場合の循環用
ポンプの早期起動を確保するとともに、運転損失が少な
く、しかも非常用電源としても使用できる付加価値の高
い電力貯蔵システムを得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る電力貯蔵システムは、電池スタックと電解液タンクと
両者間で電解液を循環する循環用ポンプとを有し充放電
可能な主電池、およびこの主電池と交流電源との間に接
続された直流/交流変換装置を備え、充電指令または放
電指令に基づき上記循環用ポンプを駆動し上記電解液を
循環させた状態で上記主電池の充放電動作を行い、上記
充放電指令が出ていない待機中は上記循環用ポンプを停
止するようにした電力貯蔵システムにおいて、充放電可
能な補助電池を上記直流/交流変換装置の直流側に接続
し、上記主電池の待機中に上記交流電源が停電した場
合、上記補助電池から上記直流/交流変換装置を経て上
記循環用ポンプに駆動電源を供給することにより、上記
停電発生後上記主電池の放電動作の早期開始を可能とし
たものである。
【0012】また、請求項2に係る電力貯蔵システム
は、その直流/交流変換装置を、直流/直流変換部と直
流/交流変換部との直列接続体で構成し、主電池は上記
両変換部の中間接続点に接続し、補助電池は上記直流/
直流変換部を経て上記中間接続点に接続するようにした
ものである。
【0013】また、請求項3に係る電力貯蔵システムの
主電池は、その電圧変動が所定の範囲内のときは両変換
部の中間接続点に接続し、その電圧変動が上記所定の範
囲外のときは直流/直流変換部を経て上記中間接続点に
接続するようにしたものである。
【0014】また、請求項4に係る電力貯蔵システム
は、その直流/交流変換装置を、一端が主電池に接続さ
れた主電池側直流/直流変換部と一端が補助電池に接続
された補助電池側直流/直流変換部と直流側が上記両直
流/直流変換部の他端に接続され交流側が交流電源に接
続された直流/交流変換部で構成したものである。
【0015】また、請求項5に係る電力貯蔵システム
は、その直流/交流変換装置を複数の並列接続体で構成
し、主電池の充放電動作時は上記並列接続体の全部を接
続して動作状態とし、上記主電池の待機中は上記並列接
続体の一部を接続して動作状態とするようにしたもので
ある。
【0016】また、請求項6に係る電力貯蔵システムの
補助電池は、その電池スタックまたはおよび電解液タン
クを主電池のそれの一部と共用し、この共用部分の電池
スタックと電解液タンクとの間で電解液を循環する補助
循環用ポンプを備えたものである。
【0017】また、請求項7に係る電力貯蔵システム
は、上記主電池の待機中に上記交流電源が停電した場
合、上記循環用ポンプに駆動電源を供給することによ
り、上記停電発生後上記主電池の放電動作の早期開始を
可能とする、充放電可能な補助電池を備え、上記補助電
池は、その電解液タンクを上記主電池の電解液タンクと
共用し、補助電池スタックおよびこの補助電池スタック
と上記共用電解液タンクとの間で電解液を循環する補助
循環用ポンプを備えたものである。
【0018】また、請求項8に係る電力貯蔵システム
は、上記主電池の待機中に上記交流電源が停電した場
合、上記循環用ポンプに駆動電源を供給することによ
り、上記停電発生後上記主電池の放電動作の早期開始を
可能とする、充放電可能な補助電池を備え、上記主電池
の電池スタックを複数の電池スタックユニットの直並列
接続体で構成するとともに、上記電池スタックユニット
の全部を活かして上記主電池としての出力を取り出す主
電池回路接続と上記電池スタックユニットの一部を活か
して上記補助電池としての出力を取り出す補助電池回路
接続とを切り替える接続切替手段、および上記電池スタ
ックユニットの一部と上記電解液タンクとの間で電解液
を循環する補助循環用ポンプを備えたものである。
【0019】また、請求項9に係る電力貯蔵システム
は、上記主電池の待機中に上記交流電源が停電した場
合、上記循環用ポンプに駆動電源を供給することによ
り、上記停電発生後上記主電池の放電動作の早期開始を
可能とする、充放電可能な補助電池を備え、上記主電池
の電池スタックを複数の電池スタックユニットの直並列
接続体で構成するとともに、上記電池スタックユニット
の全部を活かして上記主電池としての出力を取り出す主
電池回路接続と上記電池スタックユニットの一部を活か
して上記補助電池としての出力を取り出す補助電池回路
接続とを切り替える接続切替手段、補助電解液タンク、
および上記電池スタックユニットの一部と上記補助電解
液タンクとの間で電解液を循環する補助循環用ポンプを
備え、上記補助循環用ポンプによって上記電池スタック
ユニットの一部に循環させるときの電解液と上記循環用
ポンプによって上記電池スタックユニットの全部に循環
させるときの電解液とを混合させないようにしたもので
ある。
【0020】また、請求項10に係る電力貯蔵システム
は、その交流側が交流電源に接続された交流/直流変換
器、および直流側が上記交流/直流変換器の直流側に交
流側が交流負荷に接続された直流/交流変換器を備え、
上記両変換器の中間接続点に請求項1ないし9のいずれ
かに記載の補助電池を接続することにより、上記交流負
荷への無停電電源供給を可能としたものである。
【0021】また、請求項11に係る電力貯蔵システム
は、その交流側が交流電源に接続され直流側が直流負荷
に接続された交流/直流変換器を備え、上記直流側に請
求項1ないし9のいずれかに記載の補助電池を接続する
ことにより、上記直流負荷への無停電電源供給を可能と
したものである。
【0022】また、請求項12に係る電力貯蔵システム
は、電池スタックと電解液タンクと両者間で電解液を循
環する循環用ポンプとを有し充放電可能な主電池、およ
びこの主電池と交流電源との間に接続された直流/交流
変換装置を備え、充電指令または放電指令に基づき上記
循環用ポンプを駆動し上記電解液を循環させた状態で上
記主電池の充放電動作を行い、上記充放電指令が出てい
ない待機中は上記循環用ポンプを停止するようにした電
力貯蔵システムにおいて、上記主電池を、その待機中、
上記電池スタック内に電解液が貯留する構成とし、上記
主電池の待機中に上記交流電源が停電した場合、上記主
電池から上記直流/交流変換装置を経て上記循環用ポン
プに駆動電源を供給するようにしたものである。
【0023】また、請求項13に係る電力貯蔵システム
は、その主電池の待機中、交流電源から直流/交流変換
装置を経て上記主電池を浮動充電するようにしたもので
ある。
【0024】また、請求項14に係る電力貯蔵システム
は、その主電池の電圧を検出し、上記主電池の待機中、
上記電圧検出値が所定の下限値未満になると循環用ポン
プを運転し、上記電圧検出値が上記下限値より高い所定
の上限値を超えると上記循環用ポンプを停止させるポン
プ制御手段を備えたものである。
【0025】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1における電力貯蔵システムを適用した需要
家電力設備を示す回路構成図である。図において、4は
亜鉛臭素電池等の電解液循環型2次電池で、ここでは、
後述する補助電池13との関係から主電池と呼ぶものと
する。主電池4は3つの電池スタック1a、1b、1c
からなる電池モジュール1と、正極用および負極用の電
解液タンク2a、2bと、電解液を電解液タンク2a、
2bと電池スタック1a、1b、1cとの間で循環させ
る循環用ポンプ3a、3bとからなっている。ここで、
正極用の電解液タンク2aから出た電解液は、図中、実
線で示すように、循環用ポンプ3a→電池スタック1
a、1b、1c→電解液タンク2aと循環する。また、
負極用の電解液タンク2bから出た電解液は、図中、点
線で示すように、循環用ポンプ3b→電池スタック1
c、1b、1a→電解液タンク2bと循環する。
【0026】5は主電池4と交流電源8との間に接続さ
れた直流/交流変換装置で、直流/直流変換部である双
方向動作のDC/DCコンバータ5aと直流/交流変換
部である双方向動作のインバータ5bとからなる。7は
交流負荷で、コンピュータ等の重要負荷7aと、非常用
負荷7bと、昼間の操業時間帯に負荷状態となるピーク
負荷7cと、その他の一般負荷7dとがある。
【0027】13は電解液循環型の2次電池である補助
電池で、補助電池スタック10、補助電解液タンク12
a、12b、および両者間で電解液を循環する補助循環
用ポンプ11a、11bを備えている。そして、この補
助電池13はスイッチS9を介して直流/交流変換装置
5の直流側に接続されている。ここで、主電池4の容量
としては、負荷平準化の目的からピーク負荷7cに相当
する容量を有することは勿論、この発明では、非常用電
源としての機能から、交流電源8の停電時は、少なくと
も負荷7a、7bへの電力供給をこの主電池4から行う
ものとする。また、補助電池13の容量としては、主電
池4の待機中に停電が生じた場合、主電池4が放電動作
に立ち上がる迄、自己の補助循環用ポンプ11a、11
bと、主電池4の循環用ポンプ3a、3bおよび重要負
荷7aに電力を供給できる、比較的短時間定格で小容量
のものでよい。
【0028】なお、図1では図示を省略しているが、直
流/交流変換装置5および両電池4、13の制御装置の
電源は、小容量のもので済み、ここでは、主電池4の待
機時や交流電源8の停電時を問わず常に確保されている
ものとする。
【0029】次に動作について説明する。先ず、夜間電
力で主電池4、補助電池13を充電する場合は、一般
に、両電池4、13の電圧が異なるので、両者別々に行
う。即ち、スイッチS10をOFF、スイッチS8、S
9をONにして、直流/交流変換装置5の直流側に所定
の直流電圧を発生させ補助電池13を充電する。この
間、補助循環用ポンプ11a、11bはスイッチS17
をONにして交流電源8からの電源で駆動される。主電
池4の充電は、スイッチS9をOFF、スイッチS10
をONにし、直流/交流変換装置5の直流側に主電池用
の所定の直流電圧を発生させて行う。この間、循環用ポ
ンプ3a、3bはスイッチS16をONにして交流電源
8からの電源で駆動される。
【0030】上記充電動作中に停電が起こったときは、
スイッチS6を高速にOFFするとともに、放電動作に
切り換え、主電池4または補助電池13から直流/交流
変換装置5を介して循環用ポンプ3a、3bまたは補助
循環用ポンプ11a、11b、更に重要負荷7aおよび
非常用負荷7bに電力を供給する。
【0031】この充電が完了し、充電指令も放電指令も
出ていない待機中は、スイッチS10をOFFにすると
ともに、主電池4の電池モジュール1の電解液は自己放
電を防止するため電解液タンク2a、2bに抜かれ、ま
た、循環用ポンプ3a、3bも電力損失を防止するため
スイッチS16をOFFして停止させる。小容量の補助
電池13は停電発生に備え、スイッチS9をONに保つ
とともに、スイッチS17をONにして補助循環用ポン
プ11a、11bは常時運転状態としておく。なお、こ
の間、補助循環用ポンプ11a、11bは間欠運転とし
てもよいが、要は直流/交流変換装置5により補助電池
13を浮動充電の状態に保っておく。
【0032】図1で示す各スイッチのON/OFF状態
は、この主電池4の待機中における状態を表している
(後述の図も同様である)。なお、主電池4の充放電指
令が出ていない待機状態としては、上述した、充電完了
後放電動作迄の期間のほか、放電完了後充電動作迄の期
間もあるが、上述した動作と同様である。但し、後者の
待機中から停電発生に至る可能性を考慮すると、この待
機中の段階においても、主電池4は非常用負荷7b等へ
の電力供給を行う蓄電量を保持しておく必要がある。
【0033】上記待機中に停電が起こると、スイッチS
6を直ちにOFFし、直流/交流変換装置5が放電モー
ドで動作し、補助電池13から直流/交流変換装置5を
介して補助循環用ポンプ11a、11bおよび重要負荷
7aに電力を供給する。同時に、スイッチS16をON
し、循環用ポンプ3a、3bに電力を供給する。循環用
ポンプ3a、3bの起動後、電池モジュール1と電解液
タンク2a、2bとの間で電解液の循環が十分な状態に
達すると、スイッチS9をOFF、スイッチS10をO
Nに高速に切り換え、主電池4から直流/交流変換装置
5を介して循環用ポンプ3a、3b、重要負荷7aおよ
び非常用負荷7bに電力を供給する。
【0034】負荷平準化プログラムにより、待機中から
所定時刻に放電動作に入る場合は、当該時刻の直前に放
電指令が出され、先ず、スイッチS16をONして循環
用ポンプ3a、3bが起動される。電解液の循環が十分
な状態になると、スイッチS9をOFF、スイッチS1
0をONして主電池4から直流/交流変換装置5を介し
てピーク負荷7c等に電力を供給する。スイッチS9を
OFFすることで、補助電池13は放電することなく、
停電に備えてその蓄電量を保つ。
【0035】図2に主電池4の放電特性を示す。放電と
ともに緩やかに電圧が低下し、放電末期には急激に電圧
が低下する。一般に、この急激な電圧低下が起こる手前
の予め定められた電圧Vを放電終止電圧として電池電
圧がこの電圧Vになるまでの範囲で充放電が繰り返さ
れる。但し、電解液循環型の2次電池である亜鉛臭素電
池やレドックスフロー電池は、初期充電や完全放電を行
うときがあり、零Vからの充電や零Vまでの放電が必要
となる。このような場合、図1の直流/交流変換装置5
はDC/DCコンバータ5aとインバータ5bとで構成
しているので、DC/DCコンバータ5aが上記の大幅
な電圧変動を吸収することで、主電池4の初期充電や完
全放電が可能となる。DC/DCコンバータ5aが主電
池4の電圧変動を吸収するので、インバータ5bはほぼ
一定電圧の変換で済み、仕様が簡便安価となる。
【0036】放電動作中に停電が起こったときは、スイ
ッチS6を高速度にOFFする。循環用ポンプ3a、3
bそして重要負荷7a、非常用負荷7bには、主電池4
から直流/交流変換装置5を介して電力が継続的に供給
される。
【0037】以上のように、この実施の形態1では、主
電池4の待機中は循環用ポンプ3a、3bを停止して電
力損失の軽減と自己放電の防止が可能となるとともに、
この待機中に停電が起こったときも、補助電池13を電
源として循環用ポンプ3a、3bを直ちに起動し、主電
池4の放電動作の早期開始が実現して非常用電源として
機能することで電力貯蔵システムとしての付加価値が増
大する。しかも、補助電池13用の変換装置を主電池4
用の直流/交流変換装置5と共用できるので、装置とし
てのコストが低減する利点がある。
【0038】実施の形態2.図3はこの発明の実施の形
態2における電力貯蔵システムを適用した電力設備を示
す回路構成図である。図1の実施の形態1と異なるの
は、主電池4をDC/DCコンバータ5aとインバータ
5bとの中間接続点に接続した点のみである。補助電池
13は図1と同様、DC/DCコンバータ5aとインバ
ータ5bとを介して充放電動作を行う。従って、DC/
DCコンバータ5aの電圧変換を適宜調整することによ
り、主電池4と補助電池13の電圧が異なっていてもス
イッチS9、S10を共にONして両者を同時に充電す
ることができ能率が向上する。
【0039】また、DC/DCコンバータ5aは両ポン
プ3a、3b、11a、11bおよび重要負荷7aに供
給する容量をもてばよいので、小容量化できコストダウ
ンとなる。但し、前述した主電池4の初期充電や完全放
電には、別の専用充放電装置が必要となる。他の動作は
実施の形態1と同様であるので説明は省略する。
【0040】実施の形態3.図4はこの発明の実施の形
態3における電力貯蔵システムを適用した電力設備を示
す回路構成図である。ここでは、図1の主電池4の出力
端のスイッチS10に加え、同出力端とDC/DCコン
バータ5a、インバータ5b間の接続点とを接続可能な
スイッチS11を新たに設けている。
【0041】次に、このスイッチS10、S11に関連
する主電池4の充放電の動作について説明する。スイッ
チS10をOFF、S11をONにした放電動作におい
て、主電池4は、図2に示したようにその放電が長時間
にわたると端子電圧が大きく低下し、引き続き放電を行
う場合や再充電を行う場合にインバータ5bの動作電圧
範囲外になることがあり、この電圧範囲外になるとイン
バータ5bでの充放電ができなくなる。また、亜鉛臭素
電池の場合は、周期的に完全放電を行う必要があり、ま
た、レドックスフロー電池においても定期検査などで完
全放電を行うことがあり、これらを再充電する場合には
インバータ5bでは対応できない。
【0042】そこで、この実施の形態3では、図4にお
いて、主電池4の電圧が上記範囲外まで低下していると
きは、スイッチS11、S9をOFF、スイッチS10
をONしてDC/DCコンバータ5aを介することによ
り零Vからの充電または零Vまでの放電が可能となる。
充電動作が進み、端子電圧がインバータ5bの動作電圧
範囲内になれば、再びスイッチS11をON、スイッチ
S10をOFFにしてインバータ5bのみで充電を継続
する。同様に放電の場合は、放電開始後、主電池4の電
圧がインバータ5bの動作電圧範囲内にあるときは、ス
イッチS11をON、スイッチS10をOFFにしてイ
ンバータ5bのみで放電し、端子電圧が低くなるとスイ
ッチS10をON、スイッチS11、S9をOFFにし
DC/DCコンバータ5aを介することにより放電動作
を継続することができる。
【0043】以上のように、この実施の形態3では、先
の形態2と同様、主電池4の電圧が高いときは、主電池
4と補助電池13の同時充電が可能になるとともに、大
容量の主電池4の充放電は大部分がインバータ5bのみ
を介して行うので直流/交流変換装置5としての損失が
少なく運転効率が良好となる。また、主電池4の初期充
電や完全放電も、別途の充放電装置を必要とすることな
くDC/DCコンバータ5aを併用することで処理する
ことができる。
【0044】実施の形態4.図5はこの発明の実施の形
態4における電力貯蔵システムを適用した電力設備を示
す回路構成図である。ここでは、直流/交流変換装置5
を、主電池側直流/直流変換部である双方向動作のDC
/DCコンバータ5aと、補助電池側直流/直流変換部
である双方向動作のDC/DCコンバータ5cと、直流
/交流変換部である双方向動作のインバータ5bとで構
成している。
【0045】この場合、DC/DCコンバータ5aおよ
び5cの変換電圧を、それぞれ主電池4および補助電池
13の電圧に合わせて独立に制御することにより、両電
池4、13の電圧が異なっていても、スイッチS10、
S9を同時にONして、その充放電動作が可能となる。
従って、主電池4の初期充電や完全放電を実施する場合
においても、同時に補助電池13の充放電動作が可能と
なり、補助電池13の機能が実質的に向上する。DC/
DCコンバータ5cは補助電池13の容量、電圧、電流
に対応した小規模の定格のものでよいことは当然であ
る。
【0046】実施の形態5.図6はこの発明の実施の形
態5における電力貯蔵システムを適用した電力設備を示
す回路構成図である。ここでは、直流/交流変換装置5
を、3台のDC/DCコンバータ5a1、5a2、5a
3と、3台のインバータ5b1、5b2、5b3の並列
接続体で構成しており、この並列接続を切り離すための
スイッチS14、S15が追加されている。その他は、
実施の形態1の図1と同様である。
【0047】次に動作を、先の実施の形態1と異なる部
分を中心に説明する。主電池4の充放電動作は、スイッ
チS14、S15をONして、3台のDC/DCコンバ
ータ5a1、5a2、5a3と3台のインバータ5b
1、5b2、5b3をすべて並列接続した状態で行う。
待機時(スイッチS10はOFF、スイッチS9はO
N)は、スイッチS14、S15をOFFして、一組の
DC/DCコンバータ5a2とインバータ5b2のみを
接続する。待機時に停電が起こったときは、補助電池1
3からDC/DCコンバータ5a2およびインバータ5
b2を介して重要負荷7aおよび補助循環用ポンプ11
a、11bに電力を供給するとともに、主電池4の循環
用ポンプ3a、3bを起動する。主電池4の放電動作が
可能になった段階で、スイッチS10、S14、S15
をON、スイッチS9をOFFして主電池4からDC/
DCコンバータ5a1、5a2、5a3およびインバー
タ5b1、5b2、5b3を介して重要負荷7a等に電
力を供給する。
【0048】以上のように、この実施の形態5では、直
流/交流変換装置5を3つの並列接続体で構成し、主電
池4の充放電時と待機時とで通電する並列接続体を切り
換えるようにしたので、直流/交流変換装置5の発生損
失を低減することができる。なお、図6では、3つの並
列接続体で構成した例を示したが、2つ、4つ等で構成
してもよく、各並列接続体の容量は互いに同一としても
よいが、充放電時と待機時との通電容量の割合によって
は互いに異なる容量のものとしてもよい。また、この直
流/交流変換装置5の並列構成は、先の形態2、3の場
合に適用することも可能である。
【0049】実施の形態6.図7はこの発明の実施の形
態6における電力貯蔵システムを適用した電力設備を示
す回路構成図である。ここでは、補助電池13はその補
助電解液タンク12a、12bを設けず、主電池4の電
解液タンク2a、2bを共用している。このため、主電
池4の電解液は、補助電池13の分だけその量を多くす
る必要がある。また、図7では、補助電池スタック10
を別置きとしているが、主電池4のケース内に収容する
ようにしてもよい。
【0050】既述した通り、通常、主電池4と補助電池
13とでは電圧が異なるためスイッチS9、S10をO
Nして同時に充電することはできない。しかし、電解液
タンクを共用するこの実施の形態5においては、スイッ
チS10をON、スイッチS9をOFFにして主電池4
を充電すると、主電池4で充電された電解液により、補
助電池13も充電されることになる。このように、補助
電解液タンク12a、12bが不要となる分、コンパク
トで低コストになり、また、補助電池13の充電動作が
主電池4の充電動作によって同時になされるので、この
間の処理が簡便となる。他の動作については、先の実施
の形態1の場合と同様である。なお、補助電池13の構
成としては先の各形態例のものにも適用することができ
る。
【0051】実施の形態7.図8はこの発明の実施の形
態7における電力貯蔵システムを適用した電力設備を示
す回路構成図である。ここでは、補助電池を別に設ける
のではなく、主電池4の一部を共用する形で構成されて
いる。図9は電池モジュール1の内部構成を示す。電池
モジュール1は一般に複数の電池スタックユニットの直
並列接続で必要な電圧、容量を持たせている。図9の例
では、3直列、3並列、計9個の電池スタックユニット
1a1〜1c3で構成されている。そして、ここでは、
この内、電池スタックユニット1c3のみを補助電池用
に共用するものとし、補助循環用ポンプ11a、11b
はこの電池スタックユニット1c3と電解液タンク2
a、2bとの間で電解液を循環するようその管路が構成
されている。
【0052】即ち、正極用の電解液タンク2aから出た
電解液は、図中、実線で示すように、主電池用の循環用
ポンプ3a→電池スタック1a、1b、1c→電解液タ
ンク2aと循環する。また、以上の経路と並列に、補助
電池用の補助循環用ポンプ11a→電池スタック1c→
電解液タンク2aと循環する。同様に、負極用の電解液
タンク2bから出た電解液は、図中、点線で示すよう
に、主電池用の循環用ポンプ3b→電池スタック1c、
1b、1a→電解液タンク2bと循環する。また、以上
の経路と並列に、補助電池用の補助循環用ポンプ11b
→電池スタック1c→電解液タンク2bと循環する。
【0053】更に、電池スタックユニットの全部を活か
して主電池としての出力を取り出す主電池回路接続と電
池スタックユニット1c3を活かして補助電池としての
出力を取り出す補助電池回路接続とを切り替える接続切
替手段としてのスイッチS12、S12′、S12″を
備えている。
【0054】次に、充放電の動作について説明する。主
電池の充電は、スイッチS10、S10′、S12、S
12′をON、スイッチS12″をA側に接続し、循環
用ポンプ3a、3bを駆動した状態で行う。充電が完了
し待機中になると、スイッチS12、S12′をOF
F、スイッチS12″をB側に接続する。そして、循環
用ポンプ3a、3bを停止し、電池スタックユニット1
c3以外の電解液を電解液タンク2a、2bに抜き取
る。補助循環用ポンプ11a、11bを駆動して電池ス
タックユニット1c3のみに電解液を循環する。
【0055】この待機中に停電が起こると、スイッチS
6を直ちにOFFして交流電源8との切り離しを行い、
補助電池として機能する電池スタックユニット1c3か
ら直流/交流変換装置5を介して、少なくとも補助循環
用ポンプ11a、11b、重要負荷7aに電力を供給す
るとともに、主電池4の循環用ポンプ3a、3bを起動
する。電解液が全ての電池スタックユニットに循環する
に至った段階でスイッチS12、S12′をON、スイ
ッチS12″をA側に接続して主電池回路接続を形成
し、直流/交流変換装置5を介して重要負荷7a等へ電
力を供給する。
【0056】以上のように、この実施の形態7では、主
電池4の一部を共用して補助電池とするので、補助電池
を別途設ける必要がなくなり、装置の小形化、コスト低
減が実現する。また、補助電池の充電動作が主電池の充
電動作によって同時になされ、この間の処理が簡便とな
る。なお、補助電池の構成としては、先の形態1〜5の
ものにも適用することができる。
【0057】実施の形態8.図10はこの発明の実施の
形態8における電力貯蔵システムを適用した電力設備を
示す回路構成図である。先の実施の形態7と異なるの
は、主電池4における補助電池の構成で、この実施の形
態8では、電解液タンクを主電池用の電解液タンク2
a、2bと補助電池用の補助電解液タンク12a、12
bとに分けて、両経路の電解液が混合しないようにして
いる。
【0058】即ち、主電池正極用の電解液タンク2aを
出た電解液は、図中、実線で示すように、循環用ポンプ
3a→電解スタック1a、1b、1c→電解液タンク2
aと循環し、補助電池正極用の補助電解液タンク12a
を出た電解液は、補助循環用ポンプ11a→電池スタッ
ク1c(ユニット1c3)→補助電解液タンク12aと
循環する。また、主電池負極用の電解液タンク2bを出
た電解液は、図中、点線で示すように、循環用ポンプ3
b→電池スタック1c、1b、1a→電解液タンク2b
と循環し、補助電池負極用の補助電解液タンク12bを
出た電解液は、補助循環用ポンプ11b→電池スタック
1c(ユニット1c3)→補助電解液タンク12bと循
環する。そして、主電池の充放電動作で循環用ポンプ3
a、3bを駆動しているときは、補助循環用ポンプ11
a、11bは停止させ、電解液タンク2a、2bからの
電解液は、電池スタックユニットの全部に循環する。主
電池が待機動作に入ると、循環用ポンプ3a、3bは停
止して電解液はすべて電解液タンク2a、2bに溜り、
補助循環用ポンプ11a、11bを駆動して補助電解液
タンク12a、12bからの電解液を電池スタックユニ
ット1c3のみに循環させる。
【0059】先の形態6、7では、主電池の充電動作に
より補助電池も充電されるが、電解液が共通であるた
め、主電池の充放電動作に伴い補助電池の蓄電容量(放
電可能容量)が変化するという欠点がある。この実施の
形態8では、補助電池は停電時に備えて常時、満充電の
状態に保つことができる。
【0060】実施の形態9.図11はこの発明の実施の
形態9における電力貯蔵システムを適用した電力設備を
示す回路構成図である。この実施の形態9は、形態7の
補助電池を利用して重要負荷7aへ無瞬断の無停電電源
供給を可能とするものである。図において、14aは交
流/直流変換器であるコンバータ、14bは直流/交流
変換器であるインバータで、両者の中間接続点と主電池
4とをスイッチS18を介して接続している。
【0061】主電池4の充電時および正常な放電時は、
主電池4の内部を主電池回路接続とし、スイッチS18
をOFF、スイッチS10、S13、S8をONとし
て、先の形態7と同様の動作となる。待機時は、主電池
4の内部を補助電池回路接続とし、スイッチS13、S
8をOFF、スイッチS10、S18をONとして電池
スタックユニット1c3によるバックアップ態勢をと
る。この待機中に停電が起こると、スイッチS6を直ち
にOFFし、電池スタックユニット1c3を電源として
インバータ14bを介して重要負荷7aに無瞬断で電力
を供給する。同時に、スイッチS13、S8、S16を
ONし、直流/交流変換装置5を介して主電池4の循環
用ポンプ3a、3bを起動する。主電池4の運転が可能
になると、主電池回路接続に切り替え、スイッチS3を
ONし、以後、主電池4で、重要負荷7aおよび非常用
負荷7bに電力供給を行い、スイッチS17はOFFし
て補助循環用ポンプ11a、11bを停止する。
【0062】以上のように、この実施の形態9では、主
電池4の待機中に停電が起こった場合、その主電池4の
一部の電池スタックユニット1c3を共用して構成され
た補助電池を電源として、循環用ポンプ3a、3bを起
動し主電池4の早期放電動作を実現するとともに、重要
負荷7aへの無瞬断の電力供給が可能となる。また、こ
の重要負荷7aへは、常に専用のコンバータ14aおよ
びインバータ14bから電力を供給するので、他の変動
負荷の影響を受けることなく良品質の電力供給が実現す
る。
【0063】ところで、この重要(交流)負荷7aに替
って、または、重要負荷7aと別に、重要直流負荷が存
在する場合には、交流/直流変換器であるコンバータの
直流側に、上記重要直流負荷を接続するとともにスイッ
チS18を介して補助電池(電池スタックユニット1c
3)を接続することにより、上記重要直流負荷への無瞬
断の電力供給が可能となる。
【0064】なお、この形態9で説明した無停電電源を
構成する補助電池としては、必ずしも形態7で説明し
た、主電池4の一部電池スタックユニットを共用するも
のに限らず、実施の形態1〜6、8で説明した各種の補
助電池を使用することができる。また、上記各形態例で
は、補助電池としていずれも主電池と同様の電解液循環
型の2次電池としているが、必ずしもこのタイプに限ら
れるものではなく、例えば鉛蓄電池やリチウムイオン電
池などの他の種類の2次電池であってもよく、更に、電
気2重層コンデンサやフライホイールなどの蓄電手段で
あってもよい。また、上記各形態例では、循環用ポンプ
を交流モータ駆動のものとして、補助電池から直流/交
流変換装置を介してその駆動電源を供給するようにした
が、循環用ポンプを直流モータ駆動のものとする場合
は、補助電池から直接供給するようにしてもよい。
【0065】実施の形態10.以上で説明した各実施の
形態では、いずれも、主電池はその待機中、補機損失を
低減するため循環用ポンプを停止するとともに、自己放
電を防止するため電解液を電池モジュールから抜いて電
解液タンクに溜めておくタイプのものである。これに対
し、同じ電解液循環型の2次電池ではあるが、自己放電
が比較的小さく、待機中も電解液を電池モジュールから
抜き出す必要がないタイプの2次電池も開発されてい
る。勿論、以上のような新しいタイプの電解液循環型2
次電池を主電池に適用した場合にも主電池の待機中はそ
の循環用ポンプを停止させているため、この待機中に停
電が発生した場合、主電池の放電動作を早期に立ち上げ
るための対策が必要であり、この実施の形態10はその
一解決策を実現するものである。
【0066】図12はこの発明の実施の形態10におけ
る電力貯蔵システムを適用した電力設備を示す回路構成
図である。ここでは、主電池4が待機中停電したときの
循環用ポンプ3a,3bへの電力は主電池4自体から供
給するので、先の形態例で適用した補助電池は不要とな
る。
【0067】次に動作について説明するが、負荷平準化
の目的で行う主電池4の充放電動作については先の実施
の形態1の場合と全く同様であるので説明は省略する。
補助電池は存在しないため、当然ながらその充電動作は
ない。
【0068】以下、主電池4の待機中に停電が発生した
場合の動作について説明する。図12の各スイッチのO
N/OFF状態は、この主電池4の待機中における状態
を表している。スイッチS16はOFFで主電池4の循
環用ポンプ3a,3bは停止しているが、先の実施の形
態1の場合と異なり、主電池4の電池モジュール1内に
は先に充電された電解液が貯留している。従って、循環
用ポンプ3a,3bが停止し電解液が循環していない状
態であっても主電池4として一定量の蓄電量を有してい
る。この実施の形態10では、この電池モジュール1内
の電解液で発揮される蓄電量を利用して循環用ポンプ3
a,3bを起動させる。
【0069】即ち、主電池4の待機中に停電が起こる
と、直ちに、スイッチS6をOFF、スイッチS10を
ONするとともにスイッチS16をONし、主電池4か
ら直流/交流変換装置5を介して循環用ポンプ3a,3
bおよび重要負荷7aに電力を供給する。循環用ポンプ
3a,3bが起動すると、電解液の循環が開始され、主
電池4は正規の放電動作に移行する。従って、この起動
時に主電池4に必要とされる蓄電量としては、循環用ポ
ンプ3a,3bの起動後主電池4が正規の放電動作に移
行するまでの期間、循環用ポンプ3a,3bおよび重要
負荷7aに電力を供給できる過渡的な放電負荷量で足り
る。この蓄電量と過渡的な放電負荷量との関係によって
は、例えば、重要負荷7aへ電力を供給するタイミング
を多少遅らせるようにしてもよい。
【0070】以上のように、この実施の形態10では、
補助電池を備えることなく、主電池4の待機中に停電が
起こった場合の主電池4の放電動作を速やかに立ち上げ
ることができる。
【0071】なお、主電池4の待機中もスイッチS10
をONするとともに、直流/交流変換装置5を動作さ
せ、交流電源8から直流/交流変換装置5を介して主電
池4を浮動充電するようにすれば、主電池4の電池モジ
ュール1に貯留する電解液は常に最高位に充電された状
態に保たれるので、この状態で停電が発生した場合、循
環用ポンプ3a,3bや重要負荷7aへの電力の供給が
より確実になされる。
【0072】実施の形態11.図13はこの発明の実施
の形態における電力貯蔵システムを適用した電力設備を
示す回路構成図である。図において、20は主電池4の
電圧を検出する電圧検出器、21は電圧検出値に応じて
循環用ポンプ3a,3bの運転を制御する制御部であ
る。ここでも実施の形態10と同様、主電池4に比較的
自己放電の少ないタイプの電解液循環型の2次電池を採
用しているが、自己放電が無いわけではなく、電池モジ
ュール1に貯留する電解液の量等によっては一定時間経
過後かなり急に電圧が低下し放電能力が落ちる。この実
施の形態11は、以上の不具合発生を未然に防止せんと
するものである。
【0073】次に、主電池4の待機期間における動作を
図14のタイミングチャートを参照して説明する。図1
4において、仮に、主電池4の待機中も循環用ポンプ3
a,3bを停止させず運転した場合の電圧経過を示す。
この場合、電池モジュール1内の電解液が絶えず入れ替
わるので、図に示すように、電圧の低下は僅かである。
これに対し、実線の特性がこの実施の形態11の場合で
ある。
【0074】即ち、主電池4の待機動作と同時に循環用
ポンプ3a,3bを停止するが、電圧検出器20により
主電池4の電圧を監視し、電池モジュール1内に貯留し
た電解液の自己放電により電圧が急減して第1設定値
(下限値)未満になると制御部21が動作して循環用ポ
ンプ3a,3bを運転する。この第1設定値としては、
これ以上電圧が低下すると循環用ポンプ3a,3bを運
転しても電圧回復ができなくなる限度値に適当な余裕を
持たせた値に設定する。循環用ポンプ3a,3bが運転
されると電解液タンク2a,2b内の充電された電解液
が電池モジュール1に供給されるので、図に示すように
電圧は急速に回復し、定格電圧に近い値に設定された第
2設定値(上限値)を超えると再び制御部21が動作し
て循環用ポンプ3a,3bを停止させる。
【0075】制御部21は以上の動作を繰り返して循環
用ポンプ3a,3bの間欠運転を行う。従って、主電池
4待機中の循環用ポンプ3a,3bの実質運転期間はご
く短時間に留まり、主電池4待機中の補機損低減という
課題を果たし、且つ、主電池4を常に良好な状態に保
ち、交流電源8の停電時には必要な負荷への電力供給を
確実に実現することができる。
【0076】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1に係
る電力貯蔵システムは、電池スタックと電解液タンクと
両者間で電解液を循環する循環用ポンプとを有し充放電
可能な主電池、およびこの主電池と交流電源との間に接
続された直流/交流変換装置を備え、充電指令または放
電指令に基づき上記循環用ポンプを駆動し上記電解液を
循環させた状態で上記主電池の充放電動作を行い、上記
充放電指令が出ていない待機中は上記循環用ポンプを停
止するようにした電力貯蔵システムにおいて、充放電可
能な補助電池を上記直流/交流変換装置の直流側に接続
し、上記主電池の待機中に上記交流電源が停電した場
合、上記補助電池から上記直流/交流変換装置を経て上
記循環用ポンプに駆動電源を供給することにより、上記
停電発生後上記主電池の放電動作の早期開始を可能とし
たので、電力貯蔵システムを非常用電源としても使用で
きてその付加価値が高まるとともに、補助電池により循
環用ポンプを駆動する場合に必要となる変換装置を主電
池の充放電用の直流/交流変換装置と共用するので、装
置のコストが低減する。
【0077】また、請求項2に係る電力貯蔵システム
は、その直流/交流変換装置を、直流/直流変換部と直
流/交流変換部との直列接続体で構成し、主電池は上記
両変換部の中間接続点に接続し、補助電池は上記直流/
直流変換部を経て上記中間接続点に接続するようにした
ので、主電池と補助電池との同時充電が可能となって能
率が向上するとともに、直流/直流変換部の容量を低減
できコストが下がる。
【0078】また、請求項3に係る電力貯蔵システムの
主電池は、その電圧変動が所定の範囲内のときは両変換
部の中間接続点に接続し、その電圧変動が上記所定の範
囲外のときは直流/直流変換部を経て上記中間接続点に
接続するようにしたので、別途の充放電装置を必要とす
ることなく、主電池の初期充電や完全放電の処理が可能
となり経済的に有利となる。
【0079】また、請求項4に係る電力貯蔵システム
は、その直流/交流変換装置を、一端が主電池に接続さ
れた主電池側直流/直流変換部と一端が補助電池に接続
された補助電池側直流/直流変換部と直流側が上記両直
流/直流変換部の他端に接続され交流側が交流電源に接
続された直流/交流変換部で構成したので、主電池と補
助電池との電圧が異なる場合も、両電池の同時充放電が
可能になる。
【0080】また、請求項5に係る電力貯蔵システム
は、その直流/交流変換装置を複数の並列接続体で構成
し、主電池の充放電動作時は上記並列接続体の全部を接
続して動作状態とし、上記主電池の待機中は上記並列接
続体の一部を接続して動作状態とするようにしたので、
直流/交流変換装置の発生損失を低減することができ
る。
【0081】また、請求項6に係る電力貯蔵システムの
補助電池は、その電池スタックまたはおよび電解液タン
クを主電池のそれの一部と共用し、この共用部分の電池
スタックと電解液タンクとの間で電解液を循環する補助
循環用ポンプを備えたので、補助電池のコストが低減す
るとともに、装置としても小形化が実現する。
【0082】また、請求項7に係る電力貯蔵システム
は、上記主電池の待機中に上記交流電源が停電した場
合、上記循環用ポンプに駆動電源を供給することによ
り、上記停電発生後上記主電池の放電動作の早期開始を
可能とする、充放電可能な補助電池を備え、上記補助電
池は、その電解液タンクを上記主電池の電解液タンクと
共用し、補助電池スタックおよびこの補助電池スタック
と上記共用電解液タンクとの間で電解液を循環する補助
循環用ポンプを備えたので、補助電池のコストが低減す
るとともに、装置としても小形化が実現する。更に、主
電池の充電動作で同時に補助電池も充電され能率が向上
する。
【0083】また、請求項8に係る電力貯蔵システム
は、上記主電池の待機中に上記交流電源が停電した場
合、上記循環用ポンプに駆動電源を供給することによ
り、上記停電発生後上記主電池の放電動作の早期開始を
可能とする、充放電可能な補助電池を備え、上記主電池
の電池スタックを複数の電池スタックユニットの直並列
接続体で構成するとともに、上記電池スタックユニット
の全部を活かして上記主電池としての出力を取り出す主
電池回路接続と上記電池スタックユニットの一部を活か
して上記補助電池としての出力を取り出す補助電池回路
接続とを切り替える接続切替手段、および上記電池スタ
ックユニットの一部と上記電解液タンクとの間で電解液
を循環する補助循環用ポンプを備えたので、補助電池の
コストが低減するとともに、装置としても小形化が実現
し、更に、主電池の充電動作で同時に補助電池も充電さ
れ能率が向上する。
【0084】また、請求項9に係る電力貯蔵システム
は、上記主電池の待機中に上記交流電源が停電した場
合、上記循環用ポンプに駆動電源を供給することによ
り、上記停電発生後上記主電池の放電動作の早期開始を
可能とする、充放電可能な補助電池を備え、上記主電池
の電池スタックを複数の電池スタックユニットの直並列
接続体で構成するとともに、上記電池スタックユニット
の全部を活かして上記主電池としての出力を取り出す主
電池回路接続と上記電池スタックユニットの一部を活か
して上記補助電池としての出力を取り出す補助電池回路
接続とを切り替える接続切替手段、補助電解液タンク、
および上記電池スタックユニットの一部と上記補助電解
液タンクとの間で電解液を循環する補助循環用ポンプを
備え、上記補助循環用ポンプによって上記電池スタック
ユニットの一部に循環させるときの電解液と上記循環用
ポンプによって上記電池スタックユニットの全部に循環
させるときの電解液とを混合させないようにしたので、
補助電池のコストが低減するとともに、装置としても小
形化が実現し、停電に備えて、補助電池を常に満充電の
状態に保つことができる。
【0085】また、請求項10に係る電力貯蔵システム
は、その交流側が交流電源に接続された交流/直流変換
器、および直流側が上記交流/直流変換器の直流側に交
流側が交流負荷に接続された直流/交流変換器を備え、
上記両変換器の中間接続点に請求項1ないし9のいずれ
かに記載の補助電池を接続することにより、上記交流負
荷への無停電電源供給を可能としたので、電力貯蔵シス
テムを非常用電源としても使用できてその付加価値が高
まるとともに、上記交流負荷への無瞬断の無停電電源供
給も可能となる。
【0086】また、請求項11に係る電力貯蔵システム
は、その交流側が交流電源に接続され直流側が直流負荷
に接続された交流/直流変換器を備え、上記直流側に請
求項1ないし9のいずれかに記載の補助電池を接続する
ことにより、上記直流負荷への無停電電源供給を可能と
したので、電力貯蔵システムを非常用電源としても使用
できてその付加価値が高まるとともに、上記直流負荷へ
の無瞬断の無停電電源供給も可能となる。
【0087】また、請求項12に係る電力貯蔵システム
は、電池スタックと電解液タンクと両者間で電解液を循
環する循環用ポンプとを有し充放電可能な主電池、およ
びこの主電池と交流電源との間に接続された直流/交流
変換装置を備え、充電指令または放電指令に基づき上記
循環用ポンプを駆動し上記電解液を循環させた状態で上
記主電池の充放電動作を行い、上記充放電指令が出てい
ない待機中は上記循環用ポンプを停止するようにした電
力貯蔵システムにおいて、上記主電池を、その待機中、
上記電池スタック内に電解液が貯留する構成とし、上記
主電池の待機中に上記交流電源が停電した場合、上記主
電池から上記直流/交流変換装置を経て上記循環用ポン
プに駆動電源を供給するようにしたので、補助電池等別
途の充放電手段を要することなく、待機中停電発生時の
主電池の立ち上げを速やかに行うことができる。
【0088】また、請求項13に係る電力貯蔵システム
は、その主電池の待機中、交流電源から直流/交流変換
装置を経て上記主電池を浮動充電するようにしたので、
待機中の主電池を満充電の状態に維持し、停電発生時の
主電池の立ち上げ動作がより確実になされる。
【0089】また、請求項14に係る電力貯蔵システム
は、その主電池の電圧を検出し、上記主電池の待機中、
上記電圧検出値が所定の下限値未満になると循環用ポン
プを運転し、上記電圧検出値が上記下限値より高い所定
の上限値を超えると上記循環用ポンプを停止させるポン
プ制御手段を備えたので、待機中の主電池の電圧を高レ
ベルに維持し、停電発生時の主電池の立ち上げ動作がよ
り確実になされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における電力貯蔵シ
ステムを適用した電力設備を示す回路構成図である。
【図2】 主電池4の放電特性を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態2における電力貯蔵シ
ステムを適用した電力設備を示す回路構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態3における電力貯蔵シ
ステムを適用した電力設備を示す回路構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態4における電力貯蔵シ
ステムを適用した電力設備を示す回路構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態5における電力貯蔵シ
ステムを適用した電力設備を示す回路構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態6における電力貯蔵シ
ステムを適用した電力設備を示す回路構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態7における電力貯蔵シ
ステムを適用した電力設備を示す回路構成図である。
【図9】 図8の電池モジュール1の内部構成を示す図
である。
【図10】 この発明の実施の形態8における電力貯蔵
システムを適用した電力設備を示す回路構成図である。
【図11】 この発明の実施の形態9における電力貯蔵
システムを適用した電力設備を示す回路構成図である。
【図12】 この発明の実施の形態10における電力貯
蔵システムを適用した電力設備を示す回路構成図であ
る。
【図13】 この発明の実施の形態11における電力貯
蔵システムを適用した電力設備を示す回路構成図であ
る。
【図14】 図13の制御部21によるポンプ制御の動
作を説明するためのタイミングチャートである。
【図15】 従来の電力貯蔵システムを適用した電力設
備を示す回路構成図である。
【符号の説明】
1 電池モジュール、1a,1b,1c 電池スタッ
ク、2a,2b 電解液タンク、3a,3b 循環用ポ
ンプ、4 主電池、5 直流/交流変換装置、5a,5
c DC/DCコンバータ、5b インバータ、7 交
流負荷、8 交流電源、10 補助電池スタック、11
a,11b 補助循環用ポンプ、12a,12b 補助
電解液タンク、13 補助電池、14a コンバータ、
14b インバータ、20 電圧検出器、21 制御
部。
フロントページの続き (72)発明者 菊岡 泰平 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 岩田 竜祐 大阪府大阪市淀川区田川2丁目1番11号 株式会社ダイヘン内 (72)発明者 阪下 秀爾 大阪府大阪市淀川区田川2丁目1番11号 株式会社ダイヘン内 (72)発明者 川本 哲裕 大阪府大阪市淀川区田川2丁目1番11号 株式会社ダイヘン内 Fターム(参考) 5G015 GA11 HA18 JA52 5H026 AA10 RR01 5H030 AS03 BB01 BB12 BB21 FF51 5H032 AA03 AA04 BB08

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池スタックと電解液タンクと両者間で
    電解液を循環する循環用ポンプとを有し充放電可能な主
    電池、およびこの主電池と交流電源との間に接続された
    直流/交流変換装置を備え、充電指令または放電指令に
    基づき上記循環用ポンプを駆動し上記電解液を循環させ
    た状態で上記主電池の充放電動作を行い、上記充放電指
    令が出ていない待機中は上記循環用ポンプを停止するよ
    うにした電力貯蔵システムにおいて、 充放電可能な補助電池を上記直流/交流変換装置の直流
    側に接続し、上記主電池の待機中に上記交流電源が停電
    した場合、上記補助電池から上記直流/交流変換装置を
    経て上記循環用ポンプに駆動電源を供給することによ
    り、上記停電発生後上記主電池の放電動作の早期開始を
    可能としたことを特徴とする電力貯蔵システム。
  2. 【請求項2】 直流/交流変換装置を、直流/直流変換
    部と直流/交流変換部との直列接続体で構成し、主電池
    は上記両変換部の中間接続点に接続し、補助電池は上記
    直流/直流変換部を経て上記中間接続点に接続するよう
    にしたことを特徴とする請求項1記載の電力貯蔵システ
    ム。
  3. 【請求項3】 主電池は、その電圧変動が所定の範囲内
    のときは両変換部の中間接続点に接続し、その電圧変動
    が上記所定の範囲外のときは直流/直流変換部を経て上
    記中間接続点に接続するようにしたことを特徴とする請
    求項2記載の電力貯蔵システム。
  4. 【請求項4】 直流/交流変換装置を、一端が主電池に
    接続された主電池側直流/直流変換部と一端が補助電池
    に接続された補助電池側直流/直流変換部と直流側が上
    記両直流/直流変換部の他端に接続され交流側が交流電
    源に接続された直流/交流変換部で構成したことを特徴
    とする請求項1に記載の電力貯蔵システム。
  5. 【請求項5】 直流/交流変換装置を複数の並列接続体
    で構成し、主電池の充放電動作時は上記並列接続体の全
    部を接続して動作状態とし、上記主電池の待機中は上記
    並列接続体の一部を接続して動作状態とするようにした
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の
    電力貯蔵システム。
  6. 【請求項6】 補助電池は、その電池スタックまたはお
    よび電解液タンクを主電池のそれの一部と共用し、この
    共用部分の電池スタックと電解液タンクとの間で電解液
    を循環する補助循環用ポンプを備えたことを特徴とする
    請求項1ないし5のいずれかに記載の電力貯蔵システ
    ム。
  7. 【請求項7】 電池スタックと電解液タンクと両者間で
    電解液を循環する循環用ポンプとを有し充放電可能な主
    電池、およびこの主電池と交流電源との間に接続された
    直流/交流変換装置を備え、充電指令または放電指令に
    基づき上記循環用ポンプを駆動し上記電解液を循環させ
    た状態で上記主電池の充放電動作を行い、上記充放電指
    令が出ていない待機中は上記循環用ポンプを停止するよ
    うにした電力貯蔵システムにおいて、 上記主電池の待機中に上記交流電源が停電した場合、上
    記循環用ポンプに駆動電源を供給することにより、上記
    停電発生後上記主電池の放電動作の早期開始を可能とす
    る、充放電可能な補助電池を備え、 上記補助電池は、その電解液タンクを上記主電池の電解
    液タンクと共用し、補助電池スタックおよびこの補助電
    池スタックと上記共用電解液タンクとの間で電解液を循
    環する補助循環用ポンプを備えたことを特徴とする電力
    貯蔵システム。
  8. 【請求項8】 電池スタックと電解液タンクと両者間で
    電解液を循環する循環用ポンプとを有し充放電可能な主
    電池、およびこの主電池と交流電源との間に接続された
    直流/交流変換装置を備え、充電指令または放電指令に
    基づき上記循環用ポンプを駆動し上記電解液を循環させ
    た状態で上記主電池の充放電動作を行い、上記充放電指
    令が出ていない待機中は上記循環用ポンプを停止するよ
    うにした電力貯蔵システムにおいて、 上記主電池の待機中に上記交流電源が停電した場合、上
    記循環用ポンプに駆動電源を供給することにより、上記
    停電発生後上記主電池の放電動作の早期開始を可能とす
    る、充放電可能な補助電池を備え、 上記主電池の電池スタックを複数の電池スタックユニッ
    トの直並列接続体で構成するとともに、上記電池スタッ
    クユニットの全部を活かして上記主電池としての出力を
    取り出す主電池回路接続と上記電池スタックユニットの
    一部を活かして上記補助電池としての出力を取り出す補
    助電池回路接続とを切り替える接続切替手段、および上
    記電池スタックユニットの一部と上記電解液タンクとの
    間で電解液を循環する補助循環用ポンプを備えたことを
    特徴とする電力貯蔵システム。
  9. 【請求項9】 電池スタックと電解液タンクと両者間で
    電解液を循環する循環用ポンプとを有し充放電可能な主
    電池、およびこの主電池と交流電源との間に接続された
    直流/交流変換装置を備え、充電指令または放電指令に
    基づき上記循環用ポンプを駆動し上記電解液を循環させ
    た状態で上記主電池の充放電動作を行い、上記充放電指
    令が出ていない待機中は上記循環用ポンプを停止するよ
    うにした電力貯蔵システムにおいて、 上記主電池の待機中に上記交流電源が停電した場合、上
    記循環用ポンプに駆動電源を供給することにより、上記
    停電発生後上記主電池の放電動作の早期開始を可能とす
    る、充放電可能な補助電池を備え、 上記主電池の電池スタックを複数の電池スタックユニッ
    トの直並列接続体で構成するとともに、上記電池スタッ
    クユニットの全部を活かして上記主電池としての出力を
    取り出す主電池回路接続と上記電池スタックユニットの
    一部を活かして上記補助電池としての出力を取り出す補
    助電池回路接続とを切り替える接続切替手段、補助電解
    液タンク、および上記電池スタックユニットの一部と上
    記補助電解液タンクとの間で電解液を循環する補助循環
    用ポンプを備え、上記補助循環用ポンプによって上記電
    池スタックユニットの一部に循環させるときの電解液と
    上記循環用ポンプによって上記電池スタックユニットの
    全部に循環させるときの電解液とを混合させないように
    したことを特徴とする電力貯蔵システム。
  10. 【請求項10】 交流側が交流電源に接続された交流/
    直流変換器、および直流側が上記交流/直流変換器の直
    流側に交流側が交流負荷に接続された直流/交流変換器
    を備え、上記両変換器の中間接続点に請求項1ないし9
    のいずれかに記載の補助電池を接続することにより、上
    記交流負荷への無停電電源供給を可能としたことを特徴
    とする電力貯蔵システム。
  11. 【請求項11】 交流側が交流電源に接続され直流側が
    直流負荷に接続された交流/直流変換器を備え、上記直
    流側に請求項1ないし9のいずれかに記載の補助電池を
    接続することにより、上記直流負荷への無停電電源供給
    を可能としたことを特徴とする電力貯蔵システム。
  12. 【請求項12】 電池スタックと電解液タンクと両者間
    で電解液を循環する循環用ポンプとを有し充放電可能な
    主電池、およびこの主電池と交流電源との間に接続され
    た直流/交流変換装置を備え、充電指令または放電指令
    に基づき上記循環用ポンプを駆動し上記電解液を循環さ
    せた状態で上記主電池の充放電動作を行い、上記充放電
    指令が出ていない待機中は上記循環用ポンプを停止する
    ようにした電力貯蔵システムにおいて、 上記主電池を、その待機中、上記電池スタック内に電解
    液が貯留する構成とし、上記主電池の待機中に上記交流
    電源が停電した場合、上記主電池から上記直流/交流変
    換装置を経て上記循環用ポンプに駆動電源を供給するよ
    うにしたことを特徴とする電力貯蔵システム。
  13. 【請求項13】 主電池の待機中、交流電源から直流/
    交流変換装置を経て上記主電池を浮動充電するようにし
    たことを特徴とする請求項12記載の電力貯蔵システ
    ム。
  14. 【請求項14】 主電池の電圧を検出し、上記主電池の
    待機中、上記電圧検出値が所定の下限値未満になると循
    環用ポンプを運転し、上記電圧検出値が上記下限値より
    高い所定の上限値を超えると上記循環用ポンプを停止さ
    せるポンプ制御手段を備えたことを特徴とする請求項1
    2記載の電力貯蔵システム。
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