JP2003079020A - 線材の被覆材の剥離装置および線材の被覆材の剥離方法 - Google Patents

線材の被覆材の剥離装置および線材の被覆材の剥離方法

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JP2003079020A
JP2003079020A JP2001263581A JP2001263581A JP2003079020A JP 2003079020 A JP2003079020 A JP 2003079020A JP 2001263581 A JP2001263581 A JP 2001263581A JP 2001263581 A JP2001263581 A JP 2001263581A JP 2003079020 A JP2003079020 A JP 2003079020A
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wire rod
diameter
cut
wire
diameter wire
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JP2001263581A
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Yutaka Hara
豊 原
Hideo Obuchi
秀郎 大渕
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Sony Corp
Tsubakimoto Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Sony Corp
Tsubakimoto Kogyo Co Ltd
Tsubakimoto Machinery and Engineering Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3種類の外径寸法を有するデガウスコイルの
ような線材から被覆材を簡単かつ確実に剥離することが
できる線材の被覆材の剥離装置および線材の被覆材の剥
離方法を提供すること。 【解決手段】 被覆材203H,203J,203Kを
有する線材201S,201T,201Uであり、第1
外形寸法を有する被覆材を有する大径の線材と200
A、第1外形寸法D1より小さい第2外形寸法を有する
被覆材を有する中径の線材200Bと、第2外形寸法D
2より小さい第3外形寸法を有する被覆材を有する小径
の線材200Cを送ることで、大径の線材200Aある
いは中径の線材200Bあるいは小径の線材200Cか
ら被覆材203H,203J,203Kを剥離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受像
機に用いられているデガウスコイルのような線材から被
覆材を剥離するための線材の被覆材の剥離装置および線
材の被覆材の剥離方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】デガウスコイルはテレビジョン受像機等
の機器の陰極管(CRT)から映像を出す際に、地磁気
の影響や、陰極管内部にあるアパーチャーグリルもしく
はシャドウマスクに磁気を帯びてしまったのを、テレビ
の電源を入れた時に通電されそれによって磁気を除去す
る目的で、機器内に組込まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】陰極管の周囲に取付け
てあるデガウスコイルは、陰極管面の不定形な形状に合
わせているため、湾曲した形状になっているのと、絶縁
のための被覆材としてビニールテープが巻かれている。
デガウスコイルのリサイクルでは、銅線とビニールテー
プとを分離させる必要があるが、裏面に粘着性のあるビ
ニールテープが銅線に巻かれているために、通常のビニ
ール線材用の被覆材の剥離装置は市販されていない。ま
た、デガウスコイルの外径は、陰極線管のサイズに応じ
て大径、中径および小径のものがある。そこで本発明は
上記課題を解消し、大径、中径および小径の3種類の外
径寸法を有するデガウスコイルのような線材から被覆材
を簡単かつ確実に剥離することができる線材の被覆材の
剥離装置および線材の被覆材の剥離方法を提供すること
を目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、被覆
材を有する線材であり、第1外形寸法を有する前記被覆
材を有する大径の線材と、前記第1外形寸法より小さい
第2外形寸法を有する前記被覆材を有する中径の線材
と、前記第2外形寸法より小さい第3外形寸法を有する
前記被覆材を有する小径の線材を送ることで、前記大径
の線材あるいは前記中径の線材あるいは前記小径の線材
から前記被覆材を剥離するための線材の被覆材の剥離装
置であり、前記大径の線材あるいは前記中径の線材ある
いは前記小径の線材を挿入する挿入部と、前記挿入部に
挿入された線材が、前記大径の線材である場合に、大径
の線材の検知信号を発生する第1センサと、前記挿入部
に挿入された前記大径の線材を送りながら前記大径の線
材の前記被覆材に切れ目を形成し、前記挿入部に挿入さ
れた前記中径の線材あるいは前記小径の線材は通過させ
る第1切れ目形成部と、前記第1切れ目形成部から送ら
れてくる前記大径の線材は通過させ、前記第1切れ目形
成部から送られてくる前記中径の線材の前記被覆材ある
いは前記小径の線材の前記被覆材には切れ目を形成する
ための第2切れ目形成部と、前記第1切れ目形成部と前
記第2切れ目形成部の間に配置されて、前記中径の線材
あるいは前記小径の線材が通過したことを検知して線材
の通過信号を発生する第2センサと、前記線材の送り方
向に関して前記第2切れ目形成部の後ろ側に配置されて
いる第3センサと、前記第1センサから前記大径の線材
の検知信号を受けた場合には前記第2切れ目形成部にお
ける通過間隔を広げて前記大径の線材を通過させ、前記
第2センサからの前記線材の通過信号の発生時点から所
定時間内に前記第3センサが線材の通過を検知した場合
には前記第2切れ目形成部から送られてくる線材が前記
小径の線材であると判断し、前記第2センサからの前記
線材の通過信号の発生時点から所定時間内に前記第3セ
ンサが線材の通過を検知できない場合には前記第2切れ
目形成部から送られてくる線材が前記第2切れ目形成部
において停止している前記中径の線材であると判断して
前記第2切れ目形成部における通過間隔を一時的に広げ
て前記中径の線材を送って前記第2切れ目形成部により
前記中径の線材の前記被覆材に切れ目を入れさせる指令
を前記第2切れ目形成部に与える制御部と、を備えるこ
とを特徴とする線材の被覆材の剥離装置である。
【0005】請求項1では、挿入部に挿入された線材
が、大径の線材を第1センサにより検知させて大径の線
材の検知信号を発生させる。第1切れ目形成部により、
挿入部に挿入された大径の線材を送りながら大径の線材
の被覆材に切れ目を形成し、挿入部に挿入された中径の
線材あるいは小径の線材は第1切れ目形成部を通過させ
る。第2切れ目形成部では、第1切れ目形成部から送ら
れてくる大径の線材は通過させ、第2切れ目形成部は、
第1切れ目形成部から送られてくる小径の線材の被覆材
には切れ目を形成する。第1切れ目形成部と第2切れ目
形成部の間に配置されている第2センサが、中径の線材
あるいは小径の線材が通過したことを検知して線材の通
過信号を発生し、第3センサが第2切れ目形成部の後ろ
側にある。制御部は、第1センサから大径の線材の検知
信号を受けた場合には第2切れ目形成部における通過間
隔を広げて大径の線材を通過させ、第2センサからの線
材の通過信号の発生時点から所定時間内に第3センサが
線材の通過を検知した場合には第2切れ目形成部から送
られてくる線材が小径の線材であると判断し、第2セン
サからの線材の通過信号の発生時点から所定時間内に第
3センサが線材の通過を検知できない場合には第2切れ
目形成部から送られてくる線材が第2切れ目形成部にお
いて停止している中径の線材であると判断して第2切れ
目形成部における通過間隔を一時的に広げて中径の線材
を送って第2切れ目形成部により中径の線材の被覆材に
切れ目を入れさせる指令を第2切れ目形成部に与える。
これにより、大径の線材、中径の線材および小径の線材
のいずれもそれらの線材から被覆材を簡単かつ確実に剥
離することができる。
【0006】請求項2の発明は、請求項1に記載の被覆
材の剥離装置において、前記第1切れ目形成部は、前記
大径の線材の前記被覆材に対して切れ目を形成する第1
回転部と、前記第1回転部とは前記被覆材を挟んで反対
位置に配置されて前記被覆材に対して別の切れ目を形成
する第2回転部と、前記第2切れ目形成部は、前記中径
の線材の前記被覆材あるいは前記小径の線材の前記被覆
材に対して切れ目を形成する第3回転部と、前記第3回
転部とは前記被覆材を挟んで反対位置に配置されて前記
中径の線材の前記被覆材あるいは前記小径の線材の前記
被覆材に対して別の切れ目を形成する第4回転部と、を
有する。請求項2では、第1切れ目形成部の第1回転部
が、大径の線材の被覆材に対して切れ目を形成する。第
1切れ目形成部の第2回転部は、被覆材を挟んで被覆材
に対して反対の位置に別の切れ目を形成する。第2切れ
目形成部の第3回転部は、中径の線材の被覆材あるいは
小径の線材の被覆材に対して切れ目を形成する。第2切
れ目形成部の第4回転部は、中径の線材の被覆材あるい
は小径の線材の被覆材に対して別の切れ目を形成する。
これにより、各線材の被覆材に対して確実に切れ目を形
成することができる。
【0007】請求項3の発明は、請求項1に記載の線材
の被覆材の剥離装置において、前記第1切れ目形成部と
前記第2切れ目形成部の間には、前記大径の線材あるい
は前記中径の線材あるいは前記小径の線材を送り方向に
案内する中間ガイドを有する。請求項3では、中間ガイ
ドは、第1切れ目形成部と第2切れ目形成部の間におい
て、大径の線材あるいは中径の線材あるいは小径の線材
を送り方向に確実に案内することができる。
【0008】請求項4の発明は、請求項2に記載の線材
の被覆材の剥離装置において、前記第2切れ目形成部
は、前記第2切れ目形成部における通過間隔を一時的に
広げる場合に、前記第3回転部と前記第4回転部との間
隔を一時的に大きくして前記大きくした間隔に前記中径
の線材を入れ込むためのアクチュエータを有する。請求
項4では、第2切れ目形成部のアクチュエータが、第2
切れ目形成部における通過間隔を一時的に広げることに
より、第3回転部と第4回転部との間隔を一時的に大き
くして大きくした間隔に中径の線材を入れ込むことがで
きる。これによって、第2切れ目形成部は小径の線材だ
けでなく中径の線材を通すことにより中径の線材の被覆
材に対して切れ目を形成することができる。
【0009】請求項5の発明は、被覆材を有する線材で
あり、第1外形寸法を有する前記被覆材を有する大径の
線材と、前記第1外形寸法より小さい第2外形寸法を有
する前記被覆材を有する中径の線材と、前記第2外形寸
法より小さい第3外形寸法を有する前記被覆材を有する
小径の線材を送ることで、前記大径の線材あるいは前記
中径の線材あるいは前記小径の線材から前記被覆材を剥
離するための線材の被覆材の剥離方法であり、挿入部に
挿入された線材が、前記大径の線材を第1センサにより
検知させて大径の線材の検知信号を発生させ、第1切れ
目形成部により、前記挿入部に挿入された前記大径の線
材を送りながら前記大径の線材の前記被覆材に切れ目を
形成し、前記挿入部に挿入された前記中径の線材あるい
は前記小径の線材は前記第1切れ目形成部を通過させ、
第2切れ目形成部では、前記第1切れ目形成部から送ら
れてくる前記大径の線材は通過させ、前記第2切れ目形
成部は、前記第1切れ目形成部から送られてくる前記小
径の線材の前記被覆材には切れ目を形成し、前記第1切
れ目形成部と前記第2切れ目形成部の間に配置されてい
る第2センサが、前記中径の線材あるいは前記小径の線
材が通過したことを検知して線材の通過信号を発生し、
第3センサが前記線材の送り方向に関して前記第2切れ
目形成部の後ろ側に配置されており、制御部は、前記第
1センサから前記大径の線材の検知信号を受けた場合に
は前記第2切れ目形成部における通過間隔を広げて前記
大径の線材を通過させ、前記第2センサからの前記線材
の通過信号の発生時点から所定時間内に前記第3センサ
が線材の通過を検知した場合には前記第2切れ目形成部
から送られてくる線材が前記小径の線材であると判断
し、前記第2センサからの前記線材の通過信号の発生時
点から所定時間内に前記第3センサが線材の通過を検知
できない場合には前記第2切れ目形成部から送られてく
る線材が前記第2切れ目形成部において停止している前
記中径の線材であると判断して前記第2切れ目形成部に
おける通過間隔を一時的に広げて前記中径の線材を送っ
て前記第2切れ目形成部により前記中径の線材の前記被
覆材に切れ目を入れさせる指令を前記第2切れ目形成部
に与えることを特徴とする線材の被覆材の剥離方法であ
る。
【0010】請求項5では、大径の線材、中径の線材お
よび小径の線材のいずれの被覆材に対しても、切れ目を
形成することで線材から被覆材を確実に剥離することが
できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0012】図1は、本発明の線材の被覆材の剥離装置
の好ましい実施の形態を示す図であり、図2(A)と図
2(B)と図2(C)は、図1の線材の被覆材の剥離装
置により剥離されようとする異なる3種類の外径サイズ
の線材の断面構造例を示している。図1において、本発
明の線材の被覆材の剥離装置10は、概略的には挿入部
12、第1切れ目形成部14、第2切れ目形成部16、
加熱部18、ガイド部材20、入口センサ(第1センサ
に相当)IS、中間ガイド500、中間センサ(第2セ
ンサに相当)MS、および出口センサ(第3センサに相
当)OSを有している。
【0013】図1の線材の被覆材の剥離装置10は、陰
極線管に用いられている図3に示すデガウスコイル20
0A,200B,200Cの線材201S,201T,
201Uから、被覆材である被覆テープ203H,20
3J,203Kに対して切れ目を入れて分離して剥離す
るための装置である。デガウスコイル200A,200
B,200Cは、図2(A)と図2(B)と図2(C)
と図3に示すような構造を有している。デガウスコイル
200A,200B,200Cは、図3に示すように銅
線(線材束部ともいう)201S,201T,201U
と電気絶縁用の被覆テープ(被覆材に相当する)203
H,203J,203Kを有している。この被覆テープ
は、たとえばビニールテープのようなものであり、粘着
剤もしくは接着剤を介して銅線201S,201T,2
01Uの外周面に螺旋状に巻かれている。
【0014】図4に示すように、このデガウスコイル2
00A,200B,200Cは、陰極線管230に取り
付けられる。サイズの異なるデガウスコイルは、陰極線
管のサイズに応じて選択して使用される。この陰極線管
230はたとえばテレビジョン受像機やコンピュータの
モニター装置等として用いられるが、陰極線管230内
の鉄系材料からなる走査制御部材が地磁気によって磁化
されて、コンバーゼンスがずれるのを防ぐために、この
走査制御部材に対する消磁を目的として、デガウスコイ
ル200が陰極線管230の背面に対して、保持部材2
40により保持されている。デガウスコイル200A,
200B,200Cは、図4に示すように陰極線管23
0の背面に曲げて装着されているので、デガウスコイル
を図2(A)と図2(B)と図2(C)に示すような被
覆テープ203H,203J,203Kと銅線201
S,201T,201Uに分離するためには、あらかじ
めデガウスコイルの曲がりを矯正して直線状にする必要
がある。このために、リサイクル時には、デガウスコイ
ルはたとえば約27cm〜33cm位の長さごとに、図
示しないシャーリング機構部により切断されている。
【0015】図1には、このように所定の長さに切断さ
れたデガウスコイル200(200A,200B,20
0C)が図示されている。デガウスコイル200には、
大別して図1に示すように比較的外形寸法の大きい大径
のデガウスコイル200Aと、比較外形寸法の中位の中
径のデガウスコイル200B、および小径のデガウスコ
イル200Cがある。そこで図1の線材の被覆材の剥離
装置10は、大径のデガウスコイル200Aであって
も、中径のデガウスコイル200Bであっても、小径の
デガウスコイル200Cであっても、確実に線材から被
覆テープを剥離することができるように構成した装置で
ある。
【0016】図2(A)は、大径のデガウスコイル20
0Aの断面構造例を示し、図2(B)は、中径のデガウ
スコイル200Bの断面構造例を示し、図2(C)は小
径のデガウスコイル200Cの断面構造例を示してい
る。図2(A)のデガウスコイル200Aは、被覆材で
ある被覆テープ203Hと線材201Sで構成されてい
る。線材201Sは被覆テープ203Hにより被覆され
ている。被覆テープ203Hの第1外形寸法D1は、た
とえば12mm〜18mmの比較的大きい径である。図
2(B)の中径のデガウスコイル200Bは、被覆テー
プ203Jと線材201Tを有している。線材201T
は被覆テープ203Jにより被覆されている。被覆テー
プ203Jの第2外形寸法D2は、たとえば8mm〜1
2mmである。図2(C)の小径のデガウスコイル20
0Cは、被覆テープ203Kと線材201Uを有してい
る。線材201Uは被覆テープ203Kにより被覆され
ている。被覆テープ203Kの第3外形寸法D3は、た
とえば4mm〜8mmである。
【0017】図5は、線材の被覆材の剥離装置10をよ
り具体的に示している正面図であり、図6はこの剥離装
置10の一部分のカバーを除去した正面図であり、図7
は、図5のF方向から見た剥離装置10の側面図であ
り、図8は、図7の剥離装置10の側面図において一部
の部材を除去した状態を示す側面図である。
【0018】図9は図6においてG方向からみた加熱部
18の側面図である。図10は図6の剥離装置10の正
面図において一部分を拡大した図であり、図11は、図
8における側面図において一部分を拡大した図である。
【0019】図5と図6において、線材の被覆材の剥離
装置10は、図1に概略的に示した構成要素を有してい
る。剥離装置10は、挿入部12、第1切れ目形成部1
4、第2切れ目形成部16、加熱部18、ガイド部材2
0、本体22、回収トレイ24、制御盤ボックス26、
制御盤28等を有している。挿入部12、第1切れ目形
成部14、第2切れ目形成部16、加熱部18およびガ
イド部材20は、本体22の上部フレーム32に設定さ
れている。上部フレーム32は下部フレーム34の上に
固定されており、下部フレーム34は床36の上に設置
されている。下部フレーム34の台38の上には回収ト
レイ24が着脱可能に置かれている。この回収トレイ2
4は、分離された線材と被覆テープを回収するトレイで
ある。
【0020】図5と図6における挿入部12は、大径の
デガウスコイル200Aあるいは中径のデガウスコイル
200Bあるいは小径のデガウスコイル200Cを作業
者が挿入するための部分である。この挿入部12は、挿
入口12Aを有し、上部フレーム32に対して図7に示
すように上部フレーム32に取り付けられており、挿入
部12は、デガウスコイル200Aあるいは200Bあ
るいは200Cを図5の破線で示すガイドラインGLに
沿って挿入方向INに沿って水平に送り込むための挿入
口12Aを有している。
【0021】次に、図5と図6に示す第1切れ目形成部
14と第2切れ目形成部16について説明する。第1切
れ目形成部14と第2切れ目形成部16は、ガイドライ
ンGL(デガウスコイルの送り方向TT)に沿って、挿
入部12の後段側に順次配列されている。従って挿入部
12と第2切れ目形成部16の間に第1切れ目形成部1
4が配置されている。第1切れ目形成部14と第2切れ
目形成部16は、上部フレーム32の中に収容されてお
り、第1切れ目形成部14と第2切れ目形成部16が被
覆テープに対して切れ目を形成する時の安全性を考え
て、上部フレーム32の中に収容されているのである。
【0022】上部フレーム32の周囲には、たとえば好
ましくは透明の防塵用のカバー32Aが設けられてお
り、作業者はこの上部フレーム32の中の切れ目を入れ
る作業状態を外部から見て確認することができるように
なっている。このカバー32Aは、たとえば透明なアク
リル板である。第1切れ目形成部14と第2切れ目形成
部16はほぼ同様な構造を有している。第1切れ目形成
部14は、図1と図2(A)に示す大径のデガウスコイ
ル200Aの被覆テープ203Hに対してのみ切れ目を
形成する役割を有しているのに対して、第2切れ目形成
部16は、図1と図2(B)と図2(C)に示す中径の
デガウスコイル200Bの被覆テープ203Jに対して
切れ目を形成する役割と、小径のデガウスコイル200
Cの被覆テープ203Kに対して切れ目を形成する役割
とを有している。
【0023】まず第1切れ目形成部14について説明す
る。図1と図10の第1切れ目形成部14は、第1回転
部40と第2回転部42を有している。第1回転部40
は、図2(A)に示す大径のデガウスコイル200Aの
被覆テープ203Hに対して第1切れ目44をデガウス
コイルの長手方向に沿って形成するためのものである。
第2回転部42は、図2(A)の大径のデガウスコイル
200Aの被覆テープ203Hに対して第2切れ目46
をデガウスコイルの長手方向に沿って形成するものであ
る。第1回転部40と第2回転部42は、ガイドライン
GLを挟んで上下位置に180度反対に配置されてい
る。第1回転部40はガイドラインGLの下側に位置
し、第2回転部42はガイドラインGLの上側に位置し
ている。
【0024】これに対して、図10の第2切れ目形成部
16は、第3回転部50と第4回転部52を有してい
る。第3回転部50は、図2(B)の中径のデガウスコ
イル200Bの被覆テープ203Jに対して、第3切れ
目54をデガウスコイルの長手方向に沿って形成するも
のである。第4回転部52は、図2(B)の中径のデガ
ウスコイル200Bの被覆テープ203Jに対して第4
切れ目56をデガウスコイルの長手方向に沿って形成す
るものである。
【0025】また、第2切れ目形成部16の第3回転部
50は、図2(C)の小径のデガウスコイル200Cの
被覆テープ203Kに対して、第5切れ目64をデガウ
スコイルの長手方向に沿って形成するものである。第4
回転部52は、図2(C)の小径のデガウスコイル20
0Cの被覆テープ203Kに対して第6切れ目66をデ
ガウスコイルの長手方向に沿って形成するものである。
第3回転部50と第4回転部52は、ガイドラインGL
を挟んで上下位置に180°反対に配置されている。第
3回転部50はガイドラインGLの下側に位置し、第4
回転部52はガイドラインGLの上側に位置している。
【0026】図1のデガウスコイルの送り方向TTに関
して、第1切れ目形成部14は挿入部12の後段に位置
し、第2切れ目形成部16は第1切れ目形成部14のさ
らに後段に位置している。従って第1切れ目形成部14
と第2切れ目形成部16は、挿入部12と加熱部18の
間においてガイドラインGLに沿って間隔をおいて配置
されている。
【0027】図12と図13は、第1切れ目形成部14
の構造例を示しており、図14と図15は、第2切れ目
形成部16の構造例を示している。まず図12と図13
を参照して、上述した第1切れ目形成部14の構造につ
いてさらに説明する。図12と図13では、プーリ6
0,59の間に歯付ベルト61が配置されている。第1
回転部40は、円盤状の回転刃70と、ガイドローラ7
3,75を有している。回転刃70はガイドローラ7
3,75の間に対して着脱可能に固定されている。回転
刃70とガイドローラ73,75は、回転軸62に対し
て回転軸62と一体で回るように着脱可能に取り付け
る。
【0028】第1回転部40は下側の回転カッター等と
も呼んでいる。第2回転部42は、上側の回転カッター
等とも呼んでおり、第2回転部42は円盤状の回転刃8
0とガイドローラ83,85を有している。回転刃80
はガイドローラ83,85の間に挟まれるようにして着
脱可能に固定されている。回転刃80とガイドローラ8
3,85は、回転軸69に対して回転軸69と一体で回
るように着脱可能に取り付ける。
【0029】図12と図13の第1回転部40のガイド
ローラ73,75は、ほぼV字型のガイド溝77を形成
しており、第2回転部42もほぼV字型のガイド溝87
を形成している。この第1回転部40のガイド溝77の
中心部には、回転刃70が配置されている。第2回転部
42のガイド溝87の中心部には、回転刃80が配置さ
れている。ガイド溝77の形成角度θと、ガイド溝87
の形成角度θは、たとえば90度に設定することができ
る。このようにガイド溝77,87を設けることによ
り、大径のデガウスコイル200Aを安定してかつ確実
に図1のガイドラインGL方向に案内して、回転刃7
0,80により確実に被覆テープ203Hに対して第1
と第2切れ目44,46を入れることができる。
【0030】ガイドローラ73,75,83,85は、
たとえばステンレス鋼(SUS304/303)又は機
械構造用炭素鋼(S50C/S55C)等により作られ
ている。回転刃70,80は、ともに同じような形状の
円盤状のカッターであり、図16に示すような形状を有
している。この回転刃70,80は、その外周面に切れ
刃90を有している。この切れ刃90の刃先角度θ1
は、たとえば5度である。回転刃70,80の厚みはた
とえば1.0mmであり、たとえば炭素工具鋼(SK−
3)又は合金工具鋼(SKS−21)等により作られて
いる。図12に示すように回転刃80の直径D1が、ガ
イドローラ83,85の直径D2よりも小さく設定され
ていることである。同様にして回転刃70の直径D1が
ガイドローラ73,75の直径D2よりも小さく設定さ
れている。
【0031】たとえば回転刃70,80の直径D1が4
5mmである場合には、ガイドローラ73,75、8
3,85の直径D2は46mmであり、1mmの差があ
る。このように直径D1とD2に関して差を設けるの
は、第2回転部42がアクチュエータ65のロッド66
により、Z方向に移動した際、第1回転部40と第2回
転部42が接触した場合、回転刃70と回転刃80が接
触し刃が欠けてしまうことを防ぐためである。第1回転
部40と第2回転部42は、大径のデガウスコイル20
0Aを挟んで180度反対方向に位置しており、回転刃
70により被覆テープ203Hには第1切れ目44が形
成され、回転刃80により被覆テープ203Hには第2
切れ目46が形成される。
【0032】図12の第2回転部42の軸69は、エア
ーシリンダ65に接続されている。このエアーシリンダ
65は、制御部100Cからの信号により作動され、第
2回転部42の回転刃80を被覆テープ203Hに対し
て所定の圧力、たとえば0.1MPaで押し当てる。エ
アーシリンダ65は押し当てるためのアクチュエータで
ある。このエアーシリンダ65が軸69に対して押圧力
を発生した状態で、しかもデガウスコイル200Aが通
過していないフリーの状態では、上側の回転刃80と下
側の回転刃70の間にはたとえば5mm程のクリアラン
スが開くようになっている。また回転刃80,70の幅
Aはたとえば15mmになっている。
【0033】次に図14と図15を参照して、第2切れ
目形成部16について説明する。図14と図15では、
一例として小径のデガウスコイル200Cの被覆テープ
203Kに切れ目が形成されている。図14と図15で
は、プーリ60,59の間に歯付ベルト61が配置され
ている。第3回転部50は、円盤状の回転刃70と、ガ
イドローラ73,75を有している。回転刃70はガイ
ドローラ73,75の間に対して着脱可能に固定されて
いる。回転刃70とガイドローラ73,75は、回転軸
62に対して回転軸62と一体で回るように着脱可能に
取り付ける。
【0034】第3回転部50は下側の回転カッター等と
も呼んでいる。第4回転部52は、上側の回転カッター
等とも呼んでおり、第4回転部52は円盤状の回転刃8
0とガイドローラ83,85を有している。回転刃80
はガイドローラ83,85の間に挟まれるようにして着
脱可能に固定されている。回転刃80とガイドローラ8
3,85は、回転軸69に対して回転軸69と一体で回
るように着脱可能に取り付ける。
【0035】図14と図15の第3回転部50のガイド
ローラ73,75は、ほぼV字型のガイド溝77を形成
しており、第4回転部52もほぼV字型のガイド溝87
を形成している。この第3回転部50のガイド溝77の
中心部には、回転刃70が配置されている。第4回転部
52のガイド溝87の中心部には、回転刃80が配置さ
れている。ガイド溝77の形成角度θと、ガイド溝87
の形成角度θは、たとえば90度に設定することができ
る。このようにガイド溝77,87を設けることによ
り、中径のデガウスコイル200Bや小径のデガウスコ
イル200Cを安定してかつ確実に図1のガイドライン
GL方向に案内して、回転刃70,80により、確実に
被覆テープ203Jに対して第3と第4切れ目54,5
6を入れたり、被覆テープ203Kに対して第5と第6
切れ目64,66を入れることができる。
【0036】ガイドローラ73,75,83,85は、
たとえばステンレス鋼(SUS304/303)又は機
械構造用炭素鋼(S50C/S55C)等により作られ
ている。回転刃70,80は、ともに同じような形状の
円盤状のカッターであり、図16に示すような形状を有
している。この回転刃70,80は、その外周面に切れ
刃90を有している。回転刃70,80の厚みはたとえ
ば1.0mmであり、たとえば炭素工具鋼(SK−3)
又は合金工具鋼(SKS−21)等により作られてい
る。
【0037】図14に示すように回転刃80の直径D1
が、ガイドローラ83,85の直径D2よりも小さく設
定されていることである。同様にして回転刃70の直径
D1がガイドローラ73,75の直径D2よりも小さく
設定されている。第3回転部50と第4回転部52は、
たとえば小径のデガウスコイル200Cを挟んで180
度反対方向に位置しており、回転刃70により被覆テー
プ203Kには第5切れ目64が形成され、回転刃80
により被覆テープ203Kには第6切れ目66が形成さ
れる。
【0038】図14に示すエアーシリンダ65は第4回
転部52の軸69をP方向に押圧したり、第4回転部5
2をF方向に上昇させるアクチュエータであり、制御部
100Cからの信号により作動される。エアーシリンダ
65が第4回転部52をP方向に押圧している状態でデ
ガウスコイル200Cが通っていない場合のフリー状態
では、回転刃80と回転刃70の間にはたとえば2mm
程のクリアランスが開くようになっている。回転刃70
と回転刃80の幅Wはたとえば10mmになっている。
【0039】なお、第2切れ目形成部16が、図2
(B)に示す中径のデガウスコイル200Bの被覆材2
03Jに対して第3切れ目54と第4切れ目56を形成
する場合には、制御部100Cからの指令により、エア
ーシリンダ65を瞬間的(一時的)だけ収縮することに
より、図14の第4回転部52の軸をF方向に上昇す
る。これにより、第3回転部50と第4回転部52の間
隔を、図14の場合よりやや広げて、強制的に中径のデ
ガウスコイル200Bを第3回転部50と第4回転部5
2の間に挿入することができる構造になっている。これ
によって、第2切れ目形成部16は、小径のデガウスコ
イル200Cだけでなく、それよりも太い中径のデガウ
スコイル200Bの被覆テープ203Jに対しても、第
3切れ目54と第4切れ目56を形成することができ
る。
【0040】図12に示すように第1切れ目形成部14
の回転刃70,80は、通過する被覆テープ203Hに
対して180度反対方向において第1切れ目44と第2
切れ目46を形成できる。これに対して図14に示す第
2切れ目形成部16の回転刃70,80は、通過する中
径のデガウスコイル200Bの被覆テープ203Jに対
して180度反対側において第3切れ目54と第4切れ
目56を形成することができ、あるいは小径のデガウス
コイル200Cの被覆テープ203Kに対して180度
反対側において第5切れ目64と第6切れ目66を形成
することができる。
【0041】図1と図10に示す加熱部18は、切れ目
が形成されたデガウスコイル200Aあるいはデガウス
コイル200Bあるいはデガウスコイル200Cに対し
て、上方から加熱することにより、図2に示す被覆テー
プ203Hあるいは203Jあるいは203Kを、線材
201Sあるいは201Tあるいは201Uから機械的
な加工あるいは作業者の手作業により容易に分離するこ
とができるようにするものである。つまり、被覆テープ
203Hと203Jは、内面に粘着剤が形成されている
ので、この粘着剤に対して熱をかけることにより、接着
剤を軟化させると同時に被覆テープ203Hあるいは2
03Jあるいは203Kと、線材201S,201T,
201Uとの熱収縮率の違いを利用して剥離し易くし、
被覆テープ203Hあるいは203Jあるいは203K
は、線材201Sあるいは201Tあるいは201Uか
ら確実かつ容易に剥離することができる。
【0042】ガイド部材20は、加熱部18のノズル1
8Aの下部に位置しており、ガイドラインGLに沿って
いる。加熱部18は、たとえば発熱している熱線に対し
てエアーを通すことにより加熱したエアーを、ガイドラ
インGLに沿って送られてくるデガウスコイル200
A,200B,200Cに供給する構造である。この時
にガイド部材20は、加熱されようとするデガウスコイ
ル200A,200B,200Cを受ける部分であり、
図9に示すようにたとえば断面でV字型の形状を有して
いる。
【0043】図1に示す第1回転部40の回転用のモー
タMと、第3回転部50を回転するためのモータMは別
々に設けてもよいし、または同じ1つのモータを用いて
もよい。モータMは制御部100Cからの制御信号によ
り動作が制御される。制御部100Cは、モータMを作
動するに際して、次のように動作させることができる。
すなわち、モータMは第1回転部40あるいは第3回転
部50を定速で回転させることにより、デガウスコイル
200Aあるいはデガウスコイル200Bあるいはデガ
ウスコイル200Cは、加熱部18に対して一定速度で
通過させるような状態でデガウスコイル200Aあるい
は200Bあるいは200Cを加熱することができる。
【0044】あるいは、制御部100CがモータMに対
して別の制御信号を送ることにより、モータMは第1回
転部40あるいは第3回転部50に対して別の駆動制御
を行なうことができる。すなわちデガウスコイル200
Aあるいはデガウスコイル200Bあるいはデガウスコ
イル200Cが、第1切れ目形成部14と第2切れ目形
成部16を通過する際の通過速度が、たとえば70〜8
0mm/secであるとすれば、たとえばデガウスコイ
ル200Aあるいは200Bあるいは200Cが加熱部
18の下をガイド部材20に沿って通過する際の送り速
度はたとえば20〜30mm/secにする。そして、
しばらくはこのゆっくりした送り速度でデガウスコイル
200A,200B,200Cがガイド部材20に沿っ
て送られた後に、たとえば約4秒〜6秒後にはまた元の
通過速度である70〜80mm/secで送るようにな
っている。
【0045】次に、図1を参照して、入口センサIS、
中間センサMS、出口センサOSおよび中間ガイド50
0について説明する。入口センサISは挿入部12の挿
入口12Aと第1切れ目形成部14の間に位置されてい
る。中間センサMSと中間ガイド500は、第1切れ目
形成部14と第2切れ目形成部16の間に配置されてい
る。中間センサMSは第2切れ目形成部16のやや上流
側に位置している。出口センサOSは、第2切れ目形成
部16と払出口19Rの間に配置されている。入口セン
サISは第1センサに相当し、中間センサMSは第2セ
ンサに相当し、出口センサOSは第3センサに相当す
る。これらの入口センサIS、中間センサMS、そして
出口センサOSは制御部100Cに接続されている。
【0046】図17は図1における挿入口12A、2組
の入口センサIS、第1切れ目形成部14および中間ガ
イド500をPV方向から見た平面図である。2組の入
口センサISは、挿入口12Aの内側に対向する位置に
配置されている。この2組の入口センサISは、図18
に示すような光学式の非接触物体検知センサであり、大
径のデガウスコイル200Aであるかどうかを検出する
センサである。入口センサISはそれぞれたとえば発光
ダイオード600とフォトダイオード601を有してい
る。発光部である発光ダイオード600が光LTを発光
することにより、対面するフォトダイオード601がそ
れぞれ受光できるようになっている。図18と図17に
示すように、大径のデガウスコイル200Aが、入口セ
ンサIS,ISの間を通過する時に、この大径のデガウ
スコイル200Aが両方の光LTを遮った場合には、入
口センサIS,ISは大径の線材の検知信号SSを制御
部100Cに送る。このため、制御部100Cは、挿入
部12の入口12Aには大径のデガウスコイル200A
が挿入されたことを認識する。
【0047】図19は、大径のデガウスコイル200A
と中径のデガウスコイル200Bおよび小径のデガウス
コイル200Cがそれぞれ挿入口12Aを通過する場合
に、2組の入口センサISがデガウスコイルの種類を検
出する例を示している。図19(A)では、大径のデガ
ウスコイル200Aが挿入口12Aを通過した場合に、
両方の入口センサISの光を遮ることから両方の入口セ
ンサISがオン状態になる。これに対して図19(B)
では、中径のデガウスコイル200Bが挿入口12Aに
挿入された場合に、片方の入口センサISのみがオンし
てもう一方の入口センサISはオフ状態になっている。
図19(C)では、小径のデガウスコイル200Cが挿
入口12Aに挿入された状態を示しており、2組の入口
センサISが共にオフ状態になっている。
【0048】このような2組の入口センサISのオンオ
フ状態により、大径のデガウスコイル200Aが挿入口
に挿入されたのか、そうではなく中径のデガウスコイル
200Bあるいは小径のデガウスコイル200Cが挿入
されたかを、図1の制御部100Cが判断することがで
きる。特に、入口センサISは、大径の線材の検知信号
SSを制御部100に送ることで、大径の被覆材を有す
る線材である大径のデガウスコイルが挿入口12Aに挿
入されたことを、制御部100Cが判断することができ
る。
【0049】図17を参照すると、中間ガイド500
は、ガイド板530と、2つのアクチュエータ540,
540を有している。アクチュエータ540,540が
作動することによりガイド板530は送り方向TTの線
からそれぞれE方向に退避移動できる。このE方向は、
線材の送り方向TTと垂直方向である。ガイド板53
0,530は、大径のデガウスコイル200A、中径の
デガウスコイル200B、小径のデガウスコイル200
Cを、送り方向TTに沿って案内する機能を有してい
る。
【0050】図20は、中間ガイド500、中間センサ
MS、第2切れ目形成部16、出口センサOS、払出口
19Rを示している。第2切れ目形成部の第3回転部5
0と第4回転部52は、図14で説明したように、通常
は小径のデガウスコイル200Cを通過させながら第5
切れ目64と第6切れ目66を被覆テープ203Kに対
して形成するような間隔に設定されている。しかしこの
ような間隔設定では、中径のデガウスコイル200Bを
通しながら図2(B)の中径のデガウスコイル200B
の被覆テープ203Jに対して第3切れ目54と第4切
れ目56を形成することができないために、次のような
工夫をしている。
【0051】図21には、小径のデガウスコイル200
Cと中径のデガウスコイル200Bにおけるそれぞれの
中間センサMSと出口センサOSのオンオフ状態の例を
示している。小径のデガウスコイル200Cが、図20
において中間ガイド500により送り方向TTに沿って
案内されてくると、デガウスコイル200Cの先端部は
中間センサMSによりその存在が検知されて、中間セン
サMSは線材の通過信号SUを制御部100Cに送る。
つまり線材の通過信号SUが図21(A)のようにオン
状態になる。そして小径のデガウスコイル200Cが第
2切れ目形成部16を通過して切れ目が形成されて出口
センサOSに達すると、出口センサOSが小径のデガウ
スコイル200Cの先端を検知すると、出口センサOS
からは線材の通過信号STが制御部100Cに送られ
る。図21(A)に示すように中間センサMSの線材の
通過信号SUがオン状態になってから所定時間、たとえ
ば2秒経過するまでに出口センサOSの線材の通過信号
STがオン状態になった場合には、制御部100Cは小
径のデガウスコイル200Cが第2切れ目形成部16を
支障なく通過して切れ目形成が行なわれていると判断す
る。
【0052】これに対して、中径のデガウスコイル20
0Bが図20の中間ガイド500により送り方向TTに
案内されてくると、中間センサMSは図21(B)に示
すように線材の通過信号SUがオンになる。しかし中径
のデガウスコイル200Bは、小径のデガウスコイル2
00Cよりは太いので、中径のデガウスコイル200B
は図20の第2切れ目形成部16には挿入することがで
きない。従って中径のデガウスコイル200Bの先端は
第2切れ目形成部16の入口側において詰まってしまう
状態になる。従って出口センサOSの線材の通過信号S
Tは、所定時間、たとえば線材の通過信号SUがオンに
なってから2秒以内にはオンにはならない。この状態を
制御部100Cが判断すると、中径のデガウスコイル2
00Bが送られてきた制御部100Cが判断し、制御部
100Cは第2切れ目形成部16のシリンダ65に指令
を送り、エアーシリンダ65を作動させる。
【0053】これによって、図20の第4回転部52が
F方向にわずかに第3回転部50側から離れる。第3回
転部50と第4回転部52の間の通過間隔TDが瞬間的
に(一時的に)開くので、中径のデガウスコイル200
Bは第3回転部50と第4回転部52の間に挿入するこ
とができる。従って中径のデガウスコイル200Bは第
2切れ目形成部16により切れ目を形成することができ
る。このようにして、第2切れ目形成部16は、小径の
デガウスコイル200Cばかりでなく、中径のデガウス
コイル200Bの被覆テープに対しても切れ目を形成す
ることができる。
【0054】ここで、図22を参照して、第1切れ目形
成部14により大径のデガウスコイル200Aの被覆テ
ープ203Hに対して切れ目を形成させ、第2切れ目形
成部16により中径のデガウスコイル200Bあるいは
小径のデガウスコイル200Cの被覆テープ203J,
203Kに切れ目を形成する理由について簡単に説明す
る。第1切れ目形成部14は、大径のデガウスコイル2
00Aの被覆テープ203Hに切れ目を形成する専用に
しているが、その状態は図22(A)に示している。し
かし図22(B)に示すように、第1切れ目形成部14
を用いて中径のデガウスコイル200Bあるいは小径の
デガウスコイル200Cの被覆テープ203J(203
K)に切れ目を形成しようとすると、上手く回転刃70
と80により切れ目を形成することができない異常状態
を発生することがあるからである。つまり中径のデガウ
スコイルあるいは小径のデガウスコイルは、回転刃7
0,80からは逃げてしまい上手く切れ目が形成できな
いのである。このようなことを避けるために、第1切れ
目形成部14は、大径のデガウスコイルの被覆テープに
対して切れ目を形成する役割を与え、第2切れ目形成部
16が中径と小径のデガウスコイル200B,200C
の被覆テープに対して切れ目を形成する役割を与えるよ
うにして、その役割を分けているのである。
【0055】次に、図1、図23〜図25等を参照し
て、上述した線材の被覆材の剥離装置10による大径の
デガウスコイル、中径のデガウスコイル、および小径の
デガウスコイルの被覆材の剥離方法について説明する。
まず、図1と図17および図23を参照して、大径のデ
ガウスコイル200Aの場合について説明する。図4に
示すように装着されているデガウスコイル200A、あ
るいは200B、あるいは200Cが陰極線管から取り
外された後に、図示しないシャーリング機構部によりデ
ガウスコイルはたとえば約27cm〜33cmの長さに
切断される。このように切断された大径のデガウスコイ
ル200A、中径のデガウスコイル200B、小径のデ
ガウスコイル200Cは、図1に示すように挿入部12
の挿入口12Aから挿入されることになる。この挿入作
業は機械によって行ってもよいし作業者が手作業で行っ
てもよい。
【0056】図23のステップST1では、大径のデガ
ウスコイル200Aが図17の挿入口12Aに挿入され
る。ステップST2においては、2組の入口センサIS
が大径のデガウスコイル200Aを検知して、大径の線
材の検知信号SSを制御部100Cに送る。これにより
制御部100Cは挿入口12Aに挿入されたデガウスコ
イルが大径のデガウスコイル200Aであると認識す
る。ステップST3では、図1の第1回転部40がモー
タMによりR方向に回転しているので、大径のデガウス
コイル200Aは送り方向TTに送られながら第1切れ
目形成部14において被覆テープ203Hに対して図2
(A)の第1切れ目44と第2切れ目46が形成され
る。
【0057】制御部100Cが大径のデガウスコイル2
00Aの挿入を確認しているので、制御部100Cは図
17のエアーシリンダ540に対して指令を与えること
によりガイド板530の間隔を開放して、大径のデガウ
スコイル200Aを通して案内できるような間隔に設定
する。また制御部100Cは、図20の第2切れ目形成
部16のエアーシリンダ65に指令を与えて、第2切れ
目形成部16の第3回転部50と第4回転部52の間の
通過間隔TDを拡大させて、第2切れ目形成部16にお
いて大径のデガウスコイル200Aが支障なく通過でき
るようにする。
【0058】次に、ステップST4では、図17におい
て、大径のデガウスコイル200Aが入口センサISを
通過してしまい入口センサISが両方ともオフになった
状態で、たとえば約3秒後に図20の制御部100Cが
エアーシリンダ65に指令を与えて、第2切れ目形成部
16の第3回転部50と第4回転部52の通過間隔TD
を小径のデガウスコイル200Cの被覆テープに切れ目
を形成できる間隔に設定し直す。ステップST5では、
このようにして切れ目の入った大径のデガウスコイル2
00Aが、図20の払出口19Rから払い出される。ス
テップST6において、大径のデガウスコイル200は
加熱部18により加熱される。この加熱により被覆テー
プ203Hの粘着剤が線材201Sから熱により剥離す
るので、被覆テープ203Hは第1切れ目44と第2切
れ目46から外れることになる。外れた被覆テープ20
3Hと線材201Sは、図10に示す回収トレイ24に
回収される。
【0059】次に、図24を参照しながら、中径のデガ
ウスコイル200Bの場合について説明する。ステップ
ST10において、中径のデガウスコイル200Bが図
17に示す挿入口12Aに挿入されると、ステップST
11では、2組の入口センサISの内の図19(B)に
示すように一方の入口センサがオンになり他方の入口セ
ンサISはオフになる。ステップST12では、第2回
転部42はアクチュエータ65により第1回転部40側
から上昇して間隔を広げる。中径のデガウスコイル20
0Bが第1切れ目形成部14の第1回転部40と第2回
転部42の通過間隔を通っても被覆テープには完全に切
れ目は入らない。2組の入口センサISのオンとオフの
信号の組合せにより、ステップST13では、制御部1
00Cは中間ガイド500のエアーシリンダ540,5
40を作動していて、ガイド板530の間隔はやや小さ
くなっている。これにより中間ガイド500のガイド板
530,530は中径のデガウスコイル200Bを送り
方向TTに案内できる。
【0060】図20において、中間ガイド500により
送られてきた中径のデガウスコイル200Bの先端が中
間センサMSにより検知されて、図21(B)に示すよ
うに線材の通過信号SUがオンした状態から所定時間た
とえば2秒以内に、中径のデガウスコイル200Bの先
端が出口センサOSに図21(B)のように検知されず
線材の通過信号STが所定時間内に発生しない場合に
は、制御部100Cは中径のデガウスコイル200Bが
第2切れ目形成部16のところで突き当たっていて通過
できないと判断する。
【0061】この場合には、ステップST14では、制
御部100Cは第2切れ目形成部16のエアーシリンダ
65に指令を送り、第4回転部52を第3回転部50に
対してF方向に瞬間的に(一時的に)上昇させて、第3
回転部50と第4回転部52の通過間隔を瞬間的に広げ
る。つまりステップST14のように第2切れ目形成部
の通過間隔を広げることにより、中径のデガウスコイル
200Bは第2切れ目形成部16を通り、図2(B)に
示すように被覆テープ203Jには第3切れ目54と第
4切れ目56が形成される。そして、ステップST15
では、中径のデガウスコイル200Bが出口センサOS
を通り、払出口19Rから払い出されると、ステップS
T16において、加熱部18により加熱される。これに
より被覆テープ203Jの粘着剤が線材201Tから熱
により剥離するので、被覆テープ203Jは第3切れ目
54と第4切れ目56から外れることになる。
【0062】次に、図25を参照して、小径のデガウス
コイル200Cの場合について説明する。ステップST
21のように、小径のデガウスコイル200Cが挿入口
12Aに挿入されると、ステップST22において、2
組の入口センサISは、図19(C)に示すように、両
方ともオフになる。ステップST23において、第1切
れ目形成部14の第2回転部がアクチュエータ65によ
り上昇して間隔を広げ、第1切れ目形成部14では小径
のデガウスコイル200Cに対しては切れ目が完全には
入らず通過してしまう。ステップST24において、図
17の中間ガイド500のガイド板530の間隔は中径
のデガウスコイル200Bの場合の時と同じ間隔に閉じ
ている。ガイド板530,530により小径のデガウス
コイル200Cが送り方向TTに沿って案内される。
【0063】図20において、ステップST25では、
小径のデガウスコイルが中間ガイド500により送られ
てきて、小径のデガウスコイル200Cの先端部が中間
センサMSにより検知されてから第2切れ目形成部16
により図2(C)に示すように被覆テープ203Kには
第5切れ目64と第6切れ目66が形成される。その後
出口センサOSが小径のデガウスコイル200Cの先端
部を検知する。図21(A)に示すように、小径のデガ
ウスコイル200Cの場合には中間センサMSの線材の
通過信号SUがオンしてから所定時間である2秒以内に
出口センサOSの線材の通過信号STがオンになる。こ
のように出口センサOSのオンの時間が所定時間にオン
になるのが、図21(B)における中径のデガウスコイ
ル200Bの場合と異なるのである。
【0064】このようにしてステップST25におい
て、第2切れ目形成部16により小径のデガウスコイル
200Cに対して切れ目が形成された後に、払出口19
RからステップST26において払い出される。そして
ステップST27では、払い出されたデガウスコイル2
00Cは、加熱部18により加熱されることにより、被
覆テープ203Kの粘着剤が線材201Uから熱により
剥離するので、被覆テープ203Kは第5切れ目64と
第6切れ目66から外れることになる。
【0065】上述したように、2つの切れ目が各種のデ
ガウスコイルの被覆テープに対して180度反対位置に
形成されることから、被覆テープの熱収縮率と線材の熱
収縮率の違いを利用することにより、線材と被覆テープ
の分離はより確実にかつ容易に行うことができる。加熱
部18は、上述したように通電して加熱している熱線に
対してエアーを通すようなヒートブロワ形式のものを採
用することができる。
【0066】本発明の実施の形態では、大径、中径、小
径のデガウスコイルの被覆材を線材から確実に剥離する
ことにより、線材は銅単体としてリサイクルができ、有
価物としての価値を高めることができる。銅回収のため
に、被覆のビニールテープを分離する手法としてデガウ
スコイルを燃やしていることもある。この方法だとビニ
ールテープの材料である塩化ビニールを焼却するため、
ダイオキシンの発生を心配しなければならない。これに
対して本発明では、3種類のデガウスコイルから被覆材
を機械的に分離することにより、ビニールテープもそれ
自体で適正に廃棄処理ができる。あらかじめデガウスコ
イルを所定の長さに切断して作業するため、分離された
銅線もリサイクルメーカーへの運搬時に減容化が図れ、
運送コストの低減につながる。本発明の剥離装置は、色
々な作業環境に応じた設備の設置や導入に対応できる。
【0067】本発明の実施の形態では、一つの挿入口よ
りデガウスコイルを挿入できることにより、作業者がそ
れぞれの径に準じた挿入口を選ぶ手間がないため、作業
の効率化及び単純化が図れる。二本の切れ目が入ったデ
ガウスコイルをたとえば上方から適度に加熱する時間を
取ることにより、銅線束と裏面粘着剤付被覆テープ(ビ
ニールテープ)とが簡単な手作業で分離できる。
【0068】ところで本発明は上記実施の形態に限定さ
れるものではない。上述した実施の形態では、被覆材で
覆われている線材の例として、陰極線管に用いられてい
るデガウスコイルを例にしている。しかしこれに限らず
他の種類の被覆材を有する線材に対しても本発明の線材
の被覆材の剥離装置を適用することができる。たとえば
本発明の線材の被覆材の剥離装置は、自動車の電装ハー
ネスや産業機械に用いられる電装ハーネス等の剥離に用
いることができる。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
3種類の外径寸法を有するデガウスコイルのような線材
から被覆材を簡単かつ確実に剥離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の線材の被覆材の剥離装置の好ましい実
施の形態を示す図。
【図2】図1の線材の被覆材の剥離装置に挿入されるデ
ガウスコイルの例を示す断面図。
【図3】デガウスコイルの形状例を示す斜視図。
【図4】デガウスコイルが装着されているテレビジョン
受像機の例を示す斜視図。
【図5】線材の被覆材の剥離装置のより具体的な実施例
を示す正面図。
【図6】図5の剥離装置の一部の部材を除去した状態を
示す正面図。
【図7】図5の剥離装置においてF方向から見た側面
図。
【図8】図7の剥離装置の側面図において、一部の部材
を除去した状態を示す側面図。
【図9】図6のG方向から見た加熱部とガイド部材の側
面図。
【図10】図6の一部分を拡大して示す図。
【図11】図8の一部分を示す拡大図。
【図12】第1切れ目形成部の例を示す側面図。
【図13】第1切れ目形成部の例を示す正面図。
【図14】第2切れ目形成部の例を示す側面図。
【図15】第2切れ目形成部の例を示す正面図。
【図16】回転刃の例を示す図。
【図17】挿入口、入口センサ、第1切れ目形成部、中
間ガイド等を示す平面図。
【図18】入口センサの構造例を示す斜視図。
【図19】大径、中径、小径のデガウスコイルが通過し
た場合の入口センサのオンオフ状態を示す図。
【図20】中間ガイド、第2切れ目形成部、中間セン
サ、出口センサおよび払出口等を示す図。
【図21】小径のデガウスコイルの場合と中径のデガウ
スコイルの場合の中間センサと出口センサの通過信号の
発生例を示す図。
【図22】第1切れ目形成部における大径のデガウスコ
イルに切れ目を形成している状態と中径または小径が通
っている状態を示す図。
【図23】大径のデガウスコイルの場合の被覆テープの
剥離方法を示す図。
【図24】中径のデガウスコイルの場合の被覆テープの
剥離方法を示す図。
【図25】小径のデガウスコイルの場合の被覆テープの
剥離方法を示す図。
【符号の説明】
10・・・線材の被覆材の剥離装置、12・・・挿入
部、14・・・第1切れ目形成部、16・・・第2切れ
目形成部、18・・・加熱部、20・・・ガイド部材、
40・・・第1回転部、42・・・第2回転部、44・
・・第1切れ目、46・・・第2切れ目、50・・・第
3回転部、52・・・第4回転部、54・・・第3切れ
目、56・・・第4切れ目、500・・・中間ガイド、
D1・・・第1外形寸法、D2・・・第2外形寸法、G
L・・・ガイドライン、M・・・モータ、100C・・
・制御部、200A・・・大径のデガウスコイル(第1
外形寸法の被覆材を有する線材)、200B・・・中径
のデガウスコイル(第2外形寸法の被覆材を有する線
材)、200C・・・小径のデガウスコイル(第3外径
寸法の被覆材を有する線材)、201S,201T,2
01U・・・線材、203H,203J,203K・・
・被覆テープ(被覆材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 豊 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 大渕 秀郎 神奈川県横浜市神奈川区台町13−20 ツバ コー技研株式会社内 Fターム(参考) 5G353 AB05 AC01 CA06 DA03 EA11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被覆材を有する線材であり、第1外形寸
    法を有する前記被覆材を有する大径の線材と、前記第1
    外形寸法より小さい第2外形寸法を有する前記被覆材を
    有する中径の線材と、前記第2外形寸法より小さい第3
    外形寸法を有する前記被覆材を有する小径の線材を送る
    ことで、前記大径の線材あるいは前記中径の線材あるい
    は前記小径の線材から前記被覆材を剥離するための線材
    の被覆材の剥離装置であり、 前記大径の線材あるいは前記中径の線材あるいは前記小
    径の線材を挿入する挿入部と、 前記挿入部に挿入された線材が、前記大径の線材である
    場合に、大径の線材の検知信号を発生する第1センサ
    と、 前記挿入部に挿入された前記大径の線材を送りながら前
    記大径の線材の前記被覆材に切れ目を形成し、前記挿入
    部に挿入された前記中径の線材あるいは前記小径の線材
    は通過させる第1切れ目形成部と、 前記第1切れ目形成部から送られてくる前記大径の線材
    は通過させ、前記第1切れ目形成部から送られてくる前
    記中径の線材の前記被覆材あるいは前記小径の線材の前
    記被覆材には切れ目を形成するための第2切れ目形成部
    と、 前記第1切れ目形成部と前記第2切れ目形成部の間に配
    置されて、前記中径の線材あるいは前記小径の線材が通
    過したことを検知して線材の通過信号を発生する第2セ
    ンサと、 前記線材の送り方向に関して前記第2切れ目形成部の後
    ろ側に配置されている第3センサと、 前記第1センサから前記大径の線材の検知信号を受けた
    場合には前記第2切れ目形成部における通過間隔を広げ
    て前記大径の線材を通過させ、前記第2センサからの前
    記線材の通過信号の発生時点から所定時間内に前記第3
    センサが線材の通過を検知した場合には前記第2切れ目
    形成部から送られてくる線材が前記小径の線材であると
    判断し、前記第2センサからの前記線材の通過信号の発
    生時点から所定時間内に前記第3センサが線材の通過を
    検知できない場合には前記第2切れ目形成部から送られ
    てくる線材が前記第2切れ目形成部において停止してい
    る前記中径の線材であると判断して前記第2切れ目形成
    部における通過間隔を一時的に広げて前記中径の線材を
    送って前記第2切れ目形成部により前記中径の線材の前
    記被覆材に切れ目を入れさせる指令を前記第2切れ目形
    成部に与える制御部と、を備えることを特徴とする線材
    の被覆材の剥離装置。
  2. 【請求項2】 前記第1切れ目形成部は、 前記大径の線材の前記被覆材に対して切れ目を形成する
    第1回転部と、前記第1回転部とは前記被覆材を挟んで
    反対位置に配置されて前記被覆材に対して別の切れ目を
    形成する第2回転部と、 前記第2切れ目形成部は、 前記中径の線材の前記被覆材あるいは前記小径の線材の
    前記被覆材に対して切れ目を形成する第3回転部と、前
    記第3回転部とは前記被覆材を挟んで反対位置に配置さ
    れて前記中径の線材の前記被覆材あるいは前記小径の線
    材の前記被覆材に対して別の切れ目を形成する第4回転
    部と、を有する請求項1に記載の被覆材の剥離装置。
  3. 【請求項3】 前記第1切れ目形成部と前記第2切れ目
    形成部の間には、前記大径の線材あるいは前記中径の線
    材あるいは前記小径の線材を送り方向に案内する中間ガ
    イドを有する請求項1に記載の線材の被覆材の剥離装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第2切れ目形成部は、 前記第2切れ目形成部における通過間隔を一時的に広げ
    る場合に、前記第3回転部と前記第4回転部との間隔を
    一時的に大きくして前記大きくした間隔に前記中径の線
    材を入れ込むためのアクチュエータを有する請求項2に
    記載の線材の被覆材の剥離装置。
  5. 【請求項5】 被覆材を有する線材であり、第1外形寸
    法を有する前記被覆材を有する大径の線材と、前記第1
    外形寸法より小さい第2外形寸法を有する前記被覆材を
    有する中径の線材と、前記第2外形寸法より小さい第3
    外形寸法を有する前記被覆材を有する小径の線材を送る
    ことで、前記大径の線材あるいは前記中径の線材あるい
    は前記小径の線材から前記被覆材を剥離するための線材
    の被覆材の剥離方法であり、 挿入部に挿入された線材が、前記大径の線材を第1セン
    サにより検知させて大径の線材の検知信号を発生させ、 第1切れ目形成部により、前記挿入部に挿入された前記
    大径の線材を送りながら前記大径の線材の前記被覆材に
    切れ目を形成し、前記挿入部に挿入された前記中径の線
    材あるいは前記小径の線材は前記第1切れ目形成部を通
    過させ、 第2切れ目形成部では、前記第1切れ目形成部から送ら
    れてくる前記大径の線材は通過させ、前記第2切れ目形
    成部は、前記第1切れ目形成部から送られてくる前記小
    径の線材の前記被覆材には切れ目を形成し、 前記第1切れ目形成部と前記第2切れ目形成部の間に配
    置されている第2センサが、前記中径の線材あるいは前
    記小径の線材が通過したことを検知して線材の通過信号
    を発生し、第3センサが前記線材の送り方向に関して前
    記第2切れ目形成部の後ろ側に配置されており、 制御部は、前記第1センサから前記大径の線材の検知信
    号を受けた場合には前記第2切れ目形成部における通過
    間隔を広げて前記大径の線材を通過させ、前記第2セン
    サからの前記線材の通過信号の発生時点から所定時間内
    に前記第3センサが線材の通過を検知した場合には前記
    第2切れ目形成部から送られてくる線材が前記小径の線
    材であると判断し、前記第2センサからの前記線材の通
    過信号の発生時点から所定時間内に前記第3センサが線
    材の通過を検知できない場合には前記第2切れ目形成部
    から送られてくる線材が前記第2切れ目形成部において
    停止している前記中径の線材であると判断して前記第2
    切れ目形成部における通過間隔を一時的に広げて前記中
    径の線材を送って前記第2切れ目形成部により前記中径
    の線材の前記被覆材に切れ目を入れさせる指令を前記第
    2切れ目形成部に与えることを特徴とする線材の被覆材
    の剥離方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102067397A (zh) * 2008-06-13 2011-05-18 施洛伊尼格控股有限公司 自动检测线缆加工机的电缆、电线及滚轧型材的机器及方法
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